JP4348137B2 - 温度センサ及びその製造方法 - Google Patents

温度センサ及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4348137B2
JP4348137B2 JP2003285291A JP2003285291A JP4348137B2 JP 4348137 B2 JP4348137 B2 JP 4348137B2 JP 2003285291 A JP2003285291 A JP 2003285291A JP 2003285291 A JP2003285291 A JP 2003285291A JP 4348137 B2 JP4348137 B2 JP 4348137B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermistor
housing
temperature sensor
cement
oxygen supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003285291A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005055254A (ja
Inventor
剛 半沢
雅彦 西
雅樹 岩谷
孝昭 長曽我部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Spark Plug Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2003285291A priority Critical patent/JP4348137B2/ja
Publication of JP2005055254A publication Critical patent/JP2005055254A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4348137B2 publication Critical patent/JP4348137B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)

Description

本発明は温度センサ及びその製造方法に関する。
従来、特許文献1記載の温度センサが知られている。この温度センサは、先端が閉じられたハウジングと、ハウジング内に配置され、温度を検知して電気信号として出力可能なサーミスタと、各一端がサーミスタに接続され、サーミスタからの電気信号をハウジング外に取り出すための一対のリード線と、サーミスタの周囲に充填された充填材とを備えている。この温度センサでは、Al23又はSiO2を主成分とする骨材と、ガラス成分とからなるセメントを充填材としている。また、この温度センサでは、サーミスタに隣接したハウジングの先端側に、酸素供給酸化物からなる酸素供給物質として、酸化ニッケル製のペレットが配置されている。
この温度センサが車両の排気通路に設けられれば、ハウジングの先端側でサーミスタが排気ガスの温度を検知し、その電気信号がリード線によってハウジング外に取り出される。また、サーミスタ近辺における酸素濃度が低下した場合、ペレットから酸素が放出されるため、酸素欠乏によるサーミスタの特性変化を防止することができる。そのため、この温度センサは広範囲の温度変化に対して精度良く温度を測定することができる。
特開2000−266609号公報
しかし、上記従来の温度センサでは、酸素供給酸化物からなる酸素供給物質としての酸化ニッケルがペレットとしてハウジングの先端側に配置されているため、例えば排気ガスの温度はハウジング及びペレットを介してサーミスタに伝達されることとなる。そのため、この温度センサでは、温度センサの出力が実際の温度に追従するまでに遅延を生じてしまう。特に、近年は温度検知の遅延時間の短縮化が強く求められている。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、広範囲の温度変化に対して高い測定精度を維持しつつ、より応答性の高い温度センサ及びその製造方法を提供することを解決すべき課題としている。
第1発明の温度センサは、先端が閉じられたハウジングと、該ハウジング内に配置され、温度を検知して電気信号として出力可能なサーミスタと、各一端が該サーミスタに接続され、該サーミスタからの該電気信号を該ハウジング外に取り出すための一対のリード線と、該サーミスタの周囲に充填された充填材とを備えた温度センサにおいて、
前記充填材は、固化したセメント母材中に酸素供給酸化物からなる酸素供給物質が分散されてなる酸素供給セメント固形物であり、
前記サーミスタは各前記リード線の一端に繋がる一対の電極を有し、該電極の周囲には固化した絶縁性セメントが配置されていることを特徴とする。
第1発明の温度センサでは、サーミスタ近辺において酸素濃度が低下した場合、セメント母材中に分散された酸素供給酸化物からなる酸素供給物質が酸素を放出し、酸素欠乏によるサーミスタの特性変化を防止することができる。また、この温度センサでは、セメント母材中に酸素供給物質が分散された酸素供給セメント固形物により、サーミスタの周囲が充填されているため、サーミスタがよりハウジングの先端側に配置され得る。そのため、例えば排気ガスの温度が従来よりも短い距離を介するだけでサーミスタに伝達されることとなり、温度センサの出力が実際の温度に迅速に追従する。酸素供給物質は、粒径が1.5〜50μmの粉末状のものが好ましい。こうすることで、セメント母材中に酸素供給物質が分散されやすくなる。
したがって、第1発明の温度センサによれば、広範囲の温度変化に対して高い測定精度を維持しつつ、より高い応答性を発揮することができる。
サーミスタは各リード線の一端に繋がる一対の電極を有し、電極の周囲には固化した絶縁性セメントが配置されている。NiO、Fe 2 3 及びCeO 2 等の酸素供給物質は、酸素を放出することにより、その絶縁抵抗が低下する。そのため、酸素供給物質が両電極間に介在していたり、電極とハウジングとの間に介在していたりすると、酸素供給物質の絶縁抵抗の低下がサーミスタの抵抗値に影響し、その結果、センサの検知精度が低下するおそれがある。これに対し、サーミスタの電極の周囲に固化した絶縁性セメントが配置されているので、酸素供給物質の絶縁抵抗が低下した場合でも両電極間あるいは電極とハウジングとの間の絶縁性を確保することができ、高い測定精度を維持することができる。特に、既に固化した絶縁性セメントは振動を受けても電極の周囲から移動し難いので、確実に両電極間の絶縁性を確保することができる。
充填材である酸素供給セメント固形物は固化したセメント母材中に酸素供給酸化物からなる酸素供給物質が分散されたものである。ここで、セメント母材は、骨材と骨材同士を結合する成分(固化材)とを含む。骨材としては、高温下においても化学的に安定なAl23又はSiO2の少なくとも一方を主成分とするものが好ましい。なお、骨材はこれらのうち一方を主成分とするものでも良いし、両者を主成分とするものでもよい。
骨材同士を結合する成分(固化材)としては、コロイド状のAl23やSiO2のうちの少なくとも一方、或いは、ガラス又は結晶化ガラスであることが好ましい。
セメント母材、即ち、セメント母材を構成する骨材や骨材同士を結合する成分(固化材)は、Na2O等のアルカリ金属酸化物を実質的に含有しないことが好ましい。例えば、骨材同士を結合する成分(固化材)としては、水ガラスを使用することができるが、水ガラスはNa2O等のアルカリ金属酸化物を多く含有するため、水ガラスを使用すると固化後のセメント母材が吸湿性を有することとなる。このため、サーミスタに接続された一対の電極間に水ガラスを使用したセメント母材が介在すると、外部からの湿分の浸入により、セメント母材の絶縁性が低下して、その結果、センサの検知精度が低下するおそれがある。これに対し、アルカリ金属酸化物を実質的に含有しないセメント母材であれば、吸湿性を有さず、絶縁性が低下し難い。なお、「実質的に」とは、セメント母材が不可避のアルカリ金属酸化物以外にアルカリ金属酸化物を含有しないことを意味する。
酸素供給物質としては、NiO、CeO2、CoO、WO3、CuO、Ga23、SnO2、Fe23、Ta25、ZrO2等を採用することができるが、酸素供給物質として、NiO、Fe23及びCeO2のうちの少なくとも一種を採用することが好ましい。NiO、Fe23及びCeO2が特に酸素供給能力が高いからである。
酸素供給セメント固形物は酸素供給物質を10質量%以上含むことが好ましい。酸素供給物質が10質量%未満である場合、酸素供給能力に欠ける。
セメント母材は骨材を30質量%以上含むことが好ましい。骨材が30質量%未満である場合、セメント母材の強度向上を実現することができないため、振動耐久性が劣る。
絶縁性セメントは、絶縁性酸化物を主成分とする骨材と、骨材同士を結合する成分とが固化したものである。この絶縁性セメントは、上記したセメント母材を構成するセメントと同じものを採用することができる。すなわち、絶縁性セメントとしては、絶縁性の高い酸化物で構成され、かつ、アルカリ金属酸化物を実質的に含有しないことが好ましい。このようにすることにより、絶縁性セメントが吸湿することを防止でき、絶縁性を十分に確保することができる。
第1発明の温度センサは次の製造方法により製造することが可能である。この製造方法は、先端が閉じられたハウジングと、温度を検知して電気信号として出力可能であり、一対の電極を有するサーミスタと、各一端が各該電極に接続され、該サーミスタからの該電気信号を該ハウジング外に取り出すための一対のリード線とを少なくとも用意する第1工程と、
該サーミスタの該電極を被覆するように未固化絶縁性セメントを塗布した後、該未固化絶縁性セメントを固化させて、該電極の周囲に固化した絶縁性セメントを配置させ、処理済みサーミスタを形成する第2工程と、
前記ハウジング内の先端側に未固化セメント母材に酸素供給酸化物からなる酸素供給物質が分散された未固化充填材を充填した後、該未固化充填材内に該処理済みサーミスタを挿入する第3工程と、
該未固化充填材を固化させるとともに、前記リード線を設けて温度センサを得る第4工程とを備えたことを特徴とする。
この製造方法では、第1工程において、ハウジングと、サーミスタと、一対のリード線とを少なくとも用意する。ハウジングは先端が閉じられたものである。サーミスタは、温度を検知して電気信号として出力可能であり、一対の電極を有するものである。リード線は、各一端が各電極に接続され、サーミスタからの電気信号をハウジング外に取り出すためのものである。その他、ハウジングを排気通路等に封止状態で固定するためのフランジ及びナット、サーミスタとリード線との間を接続するためのMIケーブル、MIケーブルの一対の芯線と一対のリード線とを接続するための接続端子、接続端子等を内包するための第2のハウジング、第2のハウジング内にリード線を固定するためのグロメット等を用意することが可能である。
そして、第2工程において、サーミスタの電極を被覆するように未固化絶縁性セメントを塗布した後、この未固化絶縁性セメントを固化させて、電極の周囲に固化した絶縁性セメントを配置させ、処理済みサーミスタを形成する。電極の周囲に固化した絶縁性セメントを配置させる際、まず絶縁性酸化物である骨材と、骨材同士を結合する成分と、水とを混練したペーストを用意し、このペーストをサーミスタの電極を被覆するように塗布した後、このペーストを固化させる。こうして、処理済みサーミスタを得ることができる。サーミスタとリード線との間にMIケーブルを設ける場合には、サーミスタの各電極とMIケーブルの各芯線とを溶接してなるサブアッシーを用意し、このサブアッシーの溶接部の周囲に絶縁性セメントを配置させて処理済みサブアッシーとする。
この後、第3工程として、ハウジング内の先端側に未固化セメント母材に酸素供給物質が分散された未固化充填材を充填した後、ハウジング内に処理済みサーミスタを挿入する。サーミスタとリード線との間にMIケーブルを設ける場合には、ハウジング内に処理済みサブアッシーを挿入する。
そして、第4工程において、未固化充填材を固化させるとともにリード線を設けて温度センサを得る。上記フランジ、ナット部、接続端子、第2のハウジング、グロメット等を設ける場合には、これらも組付けて温度センサを得る。上記の製造方法では、電極の周囲に絶縁性セメントを配置してから、未固化充填材が充填されたハウジングにサーミスタを挿入しているので、電極の周囲に絶縁性セメントを配置した温度センサを容易に製造することが可能である。
また、特開昭57−201826号公報には、絶縁性粉末と、絶縁性粉末に分散された酸素供給酸化物からなる粉末状の酸素供給物質とにより、サーミスタをハウジング内の先端側に保持した温度センサが開示されている。この温度センサでも、サーミスタ近辺における酸素濃度が低下した場合、絶縁性粉末中に分散された粉末状の酸素供給物質が酸素を放出し、酸素欠乏によるサーミスタの特性変化を防止することができる。また、この温度センサによっても、サーミスタがよりハウジングの先端側に配置され得るため、ハウジングの先端側の温度が従来よりも短い距離を介するだけでサーミスタに伝達されることとなり、温度センサの出力が実際の温度に迅速に追従する。しかしながら、この温度センサは、サーミスタの両電極間や電極とハウジングとの間にも粉末状の酸素供給物質が存在しているので、この酸素供給物質が酸素を放出した場合、自身の絶縁抵抗低下してサーミスタの抵抗値が変動し、その結果、センサの検知精度が低下するおそれがある。
これに対し、第2発明の温度センサは、先端が閉じられたハウジングと、該ハウジング内に配置され、温度を検知して電気信号として出力可能なサーミスタと、各一端が該サーミスタに接続され、該サーミスタからの該電気信号を該ハウジング外に取り出すための一対のリード線と、該サーミスタの周囲に充填された充填材とを備えた温度センサにおいて、
前記サーミスタは各前記リード線の一端に繋がる一対の電極を有し、該電極の周囲には固化した絶縁性セメントが配置され、前記充填材は、絶縁性粉末と、該絶縁性粉末に分散された酸素供給酸化物からなる酸素供給物質とからなることを特徴とする。
第2発明の温度センサでは、サーミスタの電極の周囲に固化した絶縁性セメントが配置されているので、酸素供給物質の絶縁抵抗が低下した場合でも両電極間あるいは電極とハウジングとの間の絶縁性を確保することができ、測定精度を維持することができる。特に、既に固化した絶縁性セメントは振動を受けても電極の周囲から移動し難いので確実に絶縁性を確保することができる。
したがって、第2発明の温度センサによっても、広範囲の温度変化に対して高い測定精度を維持しつつ、より高い応答性を発揮することができる。
絶縁性粉末としては、Al23粉末、SiO2粉末等を採用することができる。
第2発明の温度センサは次の製造方法により製造することが可能である。この製造方法は、先端が閉じられたハウジングと、温度を検知して電気信号として出力可能であり、一対の電極を有するサーミスタと、各一端が各該電極に接続され、該サーミスタからの該電気信号を該ハウジング外に取り出すための一対のリード線とを少なくとも用意する第1工程と、
該サーミスタの該電極を被覆するように未固化絶縁性セメントを塗布した後、該未固化絶縁性セメントを固化させて、該電極の周囲に固化した絶縁性セメントを配置させ、処理済みサーミスタを形成する第2工程と、
前記ハウジング内の先端側に絶縁性粉末に酸素供給酸化物からなる酸素供給物質が分散された充填材を充填した後、該充填材内に該処理済みサーミスタを挿入する第3工程と、
前記リード線を設けて温度センサを得る第4工程とを備えたことを特徴とする。
この製造方法では、第1工程において、ハウジングと、サーミスタと、一対のリード線とを少なくとも用意する。ハウジングは先端が閉じられたものである。サーミスタは、温度を検知して電気信号として出力可能であり、一対の電極を有するものである。リード線は、各一端が各電極に接続され、サーミスタからの電気信号をハウジング外に取り出すためのものである。その他、ハウジングを排気通路等に封止状態で固定するためのフランジ及びナット、サーミスタとリード線との間を接続するためのMIケーブル、MIケーブルの一対の芯線と一対のリード線とを接続するための接続端子、接続端子等を内包するための第2のハウジング、第2のハウジング内にリード線を固定するためのグロメット等を用意することが可能である。
そして、第2工程において、サーミスタの電極を被覆するように未固化絶縁性セメントを塗布した後、この未固化絶縁性セメントを固化させて、電極の周囲に固化した絶縁性セメントを配置させ、処理済みサーミスタを形成する。電極の周囲に固化した絶縁性セメントを配置させる際、まず絶縁性酸化物である骨材と、骨材同士を結合する成分と、水とを混練したペーストを用意し、このペーストをサーミスタの電極を被覆するように塗布した後、このペーストを固化させる。こうして、処理済みサーミスタを得ることができる。サーミスタとリード線との間にMIケーブルを設ける場合には、サーミスタの各電極とMIケーブルの各芯線とを溶接してなるサブアッシーを用意し、このサブアッシーの溶接部の周囲に絶縁性セメントを配置させて処理済みサブアッシーとする。
この後、第3工程として、ハウジング内の先端側に絶縁性粉末に酸素供給物質が分散された充填材を充填した後、ハウジング内に処理済みサーミスタを挿入する。サーミスタとリード線との間にMIケーブルを設ける場合には、ハウジング内に処理済みサブアッシーを挿入する。
そして、第4工程において、リード線を設けて温度センサを得る。上記フランジ、ナット部、接続端子、第2のハウジング、グロメット等を設ける場合には、これらも組付けて温度センサを得る。上記の製造方法では、電極の周囲に絶縁性セメントを配置してから、充填材が充填されたハウジングにサーミスタを挿入しているので、電極の周囲に絶縁性セメントを配置した温度センサを容易に製造することが可能である。
実施形態の温度センサは第1発明を具体化したものである。図1に実施形態の温度センサの断面図を示す。この温度センサは、図示しない車両の排気通路に設けられ、排気ガスの温度を広範囲にわたって検出するために用いられる。この温度センサは、ハウジング1と、ハウジング1内に収納され、温度により変化する電気的特性を電気信号として出力可能なサーミスタ5と、サーミスタ5からの電気信号をハウジング1外に取り出すための一対のリード線6とを備えている。
より詳細には、ハウジング1は第1ハウジング2とナット部3と第2ハウジング4とから構成されている。図2に示すように、SUS310S製の第1ハウジング2は先端2aが閉じられた円筒状をなし、その先端2a側には温度により変化する抵抗値を電気信号として一対の電極5aに出力するサーミスタ5が配置されている。一対の電極5aはMIケーブル12の一対の芯線11の一端11aに溶接されている。また、第1ハウジング2の先端2a部分には、充填材である酸素供給セメント固形物21が充填され、この酸素供給セメント固形物21によりサーミスタ5が保持されている。この酸素供給セメント固形物21は、Al23を主成分する骨材と、SiO2を主成分とする骨材同士を結合する成分とからなるセメント母材中に14質量%のNiOからなる粉末状の酸素供給物質が分散されたものである。さらに、電極5a及び芯線11の一端11aには、SiO2からなる固化した絶縁性セメント20が充填されている。この絶縁性セメント20は、電極5a間、芯線11間、電極5aと第1ハウジング2との間、芯線11と第1ハウジング2との間に介在するように配置されている。
また、図1に示すように、MIケーブル12の一対の芯線11は第1ハウジング2の基端から突出している。なお、MIケーブルはシース芯線とも呼ばれ、筒状のSUS製の金属の内側に芯線を有し、空隙をセラミックで絶縁充填したものである(JIS F0031)。
第2ハウジング4は第1ハウジング2より大径の円筒状をなしている。そして、第2ハウジング4の先端側と第1ハウジング2の基端側とが重ね合わせられて同軸に配置され、フランジ13の後端にて溶接されている。
また、ナット部3は、温度検知の対象である流体の漏れを防止するフランジ13と、温度センサを排気通路等に固定するナット14とからなる。フランジ13は、第1ハウジング2の基端側に溶接され、フランジ13の後端に第2ハウジング4の先端が溶接されている。また、フランジ13の第2ハウジング4側には、雄ねじ14a及び六角ナット部14bを有するナット14が回動可能に設けられている。
第1ハウジング2の基端から突出した一対の芯線11の他端11bは、第2ハウジング4内において、一対のリード線6の一端6aと接続端子16によりかしめられている。また、芯線11の他端11bとリード線6の一端6aには、接続端子16とともに絶縁チューブ17が被せられている。
また、第2ハウジング4の基端側には、耐熱ゴム製のグロメット18がかしめ固定されている。一対のリード線6はグロメット18を貫通して、第2ハウジング4の基端より突出している。
以上の構成をした温度センサは、以下のようにして製造される。まず、第1工程において、サーミスタ5の各電極5aとMIケーブル12の各芯線11とを溶接してなるサブアッシー、第1ハウジング2、リード線6、第2ハウジング4、フランジ13、ナット14、接続端子16及びグロメット18等を用意する。
第2工程において、まず骨材となるSiO2と、SiO2を主成分とする骨材同士を結合する成分(固化材)と、水とを混練した絶縁性セメントとなるペーストを用意する。これら骨材及び骨材同士を結合する成分は、第3工程において使用する酸素供給セメントと同様、アルカリ金属酸化物を実質的に含有しないものである。そして、このペーストをサブアッシーの溶接部(電極5a及び芯線11の一端11a)を被覆するように塗布した後、固化させて絶縁性セメント20とし、処理済みサブアッシーとする。
第3工程において、まず以下に示す材料を用意する。
Al23粉末(骨材となる):70.57質量%
コロイド状シリカ(骨材同士を結合する成分となる):5.63質量%
イオン交換水:23.80質量%
Al23粉末は骨材となる絶縁性酸化物であり、その平均粒径は10μmである。また、コロイド状シリカは、骨材同士を結合する成分となるものであり、無定形SiO2粒子(アモルファスシリカ)が水に分散してコロイド状をなしたもので、コロイド状シリカ100質量%に対し、無定形SiO2粒子の含有量は20質量%である。これら骨材及び骨材同士を結合する成分は、アルカリ金属酸化物を実質的に含有しないものである。これらに対し、粉末状の酸素供給物質としてのNiOを10質量%加えて混練して、未固化充填材(未固化酸素供給セメント)であるペーストとする。そして、このペーストを第1ハウジング2内の先端2a側に充填した後、ペースト内に処理済みサブアッシーを挿入する。
次に、第4工程において、第1ハウジング2内に充填したペーストを加熱して固化させ、酸素供給セメント固形物21とする。この酸素供給セメント固形物21により、第1ハウジング2内の先端2a側で処理済みサブアッシーを保持する。この酸素供給セメント固形物21のセメント母材中には、NiOが14質量%分散されている。その後、芯線11の他端11bとリード線6の一端6aとを接続端子16により接続し、フランジ13、ナット14、第2ハウジング4、グロメット18等を組み付けて、温度センサを得る。
実施形態の温度センサでは、サーミスタ5近辺における酸素濃度が低下した場合、セメント母材中に分散されたNiOが酸素を放出し、酸素欠乏によるサーミスタ5の特性変化を防止することができる。また、この温度センサでは、セメント母材中にNiOが分散された酸素供給セメント固形物21により、サーミスタ5が第1ハウジング2内の先端2a側に保持されているため、サーミスタ5がより第1ハウジング2の先端2a側に配置され得る。そのため、排気通路内の排気ガスの温度が従来よりも短い距離を介するだけでサーミスタ5に伝達されることとなり、温度センサの出力が実際の温度に迅速に追従する。
また、この温度センサでは、酸素供給セメント固形物21のセメント母材を構成する骨材としてAl23を適用し、骨材同士を結合する成分(固化材)としてSiO2を主成分とするものを適用しているので、高温下におけるセメント母材の特性変化を抑制することができる。さらに、この温度センサでは、酸素供給セメント固形物21のセメント母材にはアルカリ金属酸化物を実質的に含有しないため、固化後のセメント母材が吸湿性を有し難く絶縁性を保つことができる。
また、この温度センサでは、酸素供給セメント固形物21は酸素供給物質としてのNiOを14質量%含んでいるため、酸素供給能力において十分である。
さらに、この温度センサでは、サーミスタ5の一対の電極5a及び芯線11の一端11aには固化した絶縁性セメント20が充填されているため、温度センサが高温に晒されることにより酸素供給物質が酸素を放出して絶縁抵抗が低下しても、両電極5a間や電極5aと第1ハウジング2との間の絶縁性を確保することができ、高い測定精度を維持することができる。特に、既に固化した絶縁性セメント20は振動を受けても確実に両電極5a間や電極5aと第1ハウジング2との間の絶縁性を確保することができる。また、絶縁性セメント20を構成する骨材や骨材同士を結合する成分(固化材)がアルカリ金属酸化物を実質的に含有しないものであるため、固化後の絶縁性セメントが吸湿性を有し難く絶縁性を保つことができる。
したがって、実施形態の温度センサによれば、広範囲の温度変化に対して高い測定精度を維持しつつ、より高い応答性を発揮することができる。
実施形態の温度センサについての効果を確認する試験を行った。まず、実施形態の温度センサと、ハウジングの先端側に酸化ニッケル製のペレットが配置された従来の温度センサとを各8個用意した。これらの温度センサを、温度600℃、流速20m/sのガス流量中に、室温状態の温度センサの先端部(サーミスタが位置している部分)を投入したときに、温度センサの検知温度が室温から飽和温度の63%変化温度に到達するまでの時間(63%応答性)を計測した。その結果を表1に示す。
Figure 0004348137
表1によれば、63%応答性の平均は実施形態の温度センサが6.4秒であるのに対し、従来の温度センサは7.1秒である。これにより、実施形態の温度センサの方が従来の温度センサより63%応答性が平均で0.5秒向上しており、応答性が改善されていることがわかる。
実施例の温度センサは第2発明を具体化したものである。この温度センサも実施形態と同様、図1及び図2に示される。ただし、図2に示すように、第1ハウジング2の先端2a部分には、絶縁性粉末であるAl23粉末と、Al23粉末に分散されたNiOからなる粉末状の酸素供給物質とからなる充填材31が充填され、この充填材31によりサーミスタ5が保持されている。その他の構成は実施形態と同様である。
以上の構成をした温度センサは、以下のようにして製造される。まず、第1工程において、サーミスタ5の各電極5aとMIケーブル12の各芯線11とを溶接してなるサブアッシー、第1ハウジング2、リード線6、第2ハウジング4、フランジ13、ナット14、接続端子16及びグロメット18等を用意する。
第2工程において、まず骨材となるSiO2と、SiO2を主成分とする骨材同士を結合する成分(固化材)と、水とを混練した絶縁性セメントとなるペーストを用意する。これら骨材及び骨材同士を結合する成分は、第3工程において使用する酸素供給セメントと同様、アルカリ金属酸化物を実質的に含有しないものである。そして、このペーストをサブアッシーの溶接部(電極5a及び芯線11の一端11a)を被覆するように塗布した後、固化させて絶縁性セメント20とし、処理済みサブアッシーとする。
第3工程において、まず以下に示す材料を用意する。
Al23粉末:86質量%
NiO粉末:14質量%
これらを混合し、充填材31とする。そして、この充填材31を第1ハウジング2内の先端2a側に充填した後、第1ハウジング2内に処理済みサブアッシーを挿入する。
そして、第4工程において、第1ハウジング2内に充填した充填材31内に処理済みサブアッシーを保持する。また、芯線11の他端11bとリード線6の一端6aとを接続端子16により接続し、フランジ13、ナット14、第2ハウジング4、グロメット18等を組み付けて、温度センサを得る。
実施例の温度センサでは、サーミスタ5の両電極5a間に固化した絶縁性セメント20が介在されており、サーミスタ5の両電極5a間には粉末状の酸素供給物質であるNiOが存在しない。したがって、温度センサが高温に晒されることにより酸素供給物質が酸素を放出して絶縁抵抗が低下しても、両電極5a間の絶縁性を確保することができ、高い測定精度を維持することができる。特に、既に固化した絶縁性セメント20は振動を受けても確実に両電極5a間の絶縁性を確保することができる。その他の作用、効果は実施形態と同様である。
したがって、実施例の温度センサによっても、広範囲の温度変化に対して高い測定精度を維持しつつ、より高い応答性を発揮することができる。
本発明は車両の排気ガスの温度を検知する温度センサ及びその製造方法に利用可能である。
実施形態、実施例の温度センサの断面図である。 実施形態、実施例の温度センサの一部拡大断面図である。
符号の説明
1…ハウジング(2…第1ハウジング、3…ナット部、4…第2ハウジング)
21、31…充填材(21…酸素供給セメント固形物)
5…サーミスタ
5a…電極
6…リード線
20…絶縁性セメント

Claims (10)

  1. 先端が閉じられたハウジングと、該ハウジング内に配置され、温度を検知して電気信号として出力可能なサーミスタと、各一端が該サーミスタに接続され、該サーミスタからの該電気信号を該ハウジング外に取り出すための一対のリード線と、該サーミスタの周囲に充填された充填材とを備えた温度センサにおいて、
    前記充填材は、固化したセメント母材中に酸素供給酸化物からなる酸素供給物質が分散されてなる酸素供給セメント固形物であり、
    前記サーミスタは各前記リード線の一端に繋がる一対の電極を有し、該電極の周囲には固化した絶縁性セメントが配置されていることを特徴とする温度センサ。
  2. 前記セメント母材はAl23又はSiO2の少なくとも一方を主成分とする骨材と、該骨材同士を結合する成分とを含むことを特徴とする請求項1記載の温度センサ。
  3. 前記セメント母材はアルカリ金属酸化物を実質的に含有しないことを特徴とする請求項1又は2記載の温度センサ。
  4. 前記酸素供給物質は、NiO、Fe23及びCeO2のうちの少なくとも一種であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の温度センサ。
  5. 前記酸素供給セメント固形物は前記酸素供給物質を10質量%以上含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の温度センサ。
  6. 前記絶縁性セメントは主成分がAl23又はSiO2の少なくとも一方を主成分とする骨材と、該骨材同士を結合する成分とを含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の温度センサ。
  7. 前記絶縁性セメントはアルカリ金属酸化物を実質的に含有しないことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の温度センサ。
  8. 先端が閉じられたハウジングと、温度を検知して電気信号として出力可能であり、一対の電極を有するサーミスタと、各一端が各該電極に接続され、該サーミスタからの該電気信号を該ハウジング外に取り出すための一対のリード線とを少なくとも用意する第1工程と、
    該サーミスタの該電極を被覆するように未固化絶縁性セメントを塗布した後、該未固化絶縁性セメントを固化させて、該電極の周囲に固化した絶縁性セメントを配置させ、処理済みサーミスタを形成する第2工程と、
    前記ハウジング内の先端側に未固化セメント母材に酸素供給酸化物からなる酸素供給物質が分散された未固化充填材を充填した後、該未固化充填材内に該処理済みサーミスタを挿入する第3工程と、
    該未固化充填材を固化させるとともに、前記リード線を設けて温度センサを得る第4工程とを備えたことを特徴とする温度センサの製造方法。
  9. 先端が閉じられたハウジングと、該ハウジング内に配置され、温度を検知して電気信号として出力可能なサーミスタと、各一端が該サーミスタに接続され、該サーミスタからの該電気信号を該ハウジング外に取り出すための一対のリード線と、該サーミスタの周囲に充填された充填材とを備えた温度センサにおいて、
    前記サーミスタは各前記リード線の一端に繋がる一対の電極を有し、該電極の周囲には固化した絶縁性セメントが配置され、前記充填材は、絶縁性粉末と、該絶縁性粉末に分散された酸素供給酸化物からなる酸素供給物質とからなることを特徴とする温度センサ。
  10. 先端が閉じられたハウジングと、温度を検知して電気信号として出力可能であり、一対の電極を有するサーミスタと、各一端が各該電極に接続され、該サーミスタからの該電気信号を該ハウジング外に取り出すための一対のリード線とを少なくとも用意する第1工程と、
    該サーミスタの該電極を被覆するように未固化絶縁性セメントを塗布した後、該未固化絶縁性セメントを固化させて、該電極の周囲に固化した絶縁性セメントを配置させ、処理済みサーミスタを形成する第2工程と、
    前記ハウジング内の先端側に絶縁性粉末に酸素供給酸化物からなる酸素供給物質が分散された充填材を充填した後、該充填材内に該処理済みサーミスタを挿入する第3工程と、
    前記リード線を設けて温度センサを得る第4工程とを備えたことを特徴とする温度センサの製造方法。
JP2003285291A 2003-08-01 2003-08-01 温度センサ及びその製造方法 Expired - Fee Related JP4348137B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003285291A JP4348137B2 (ja) 2003-08-01 2003-08-01 温度センサ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003285291A JP4348137B2 (ja) 2003-08-01 2003-08-01 温度センサ及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005055254A JP2005055254A (ja) 2005-03-03
JP4348137B2 true JP4348137B2 (ja) 2009-10-21

Family

ID=34364966

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003285291A Expired - Fee Related JP4348137B2 (ja) 2003-08-01 2003-08-01 温度センサ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4348137B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101414327B1 (ko) 2006-03-28 2014-07-02 스토너릿지 인코포레이티드 온도 센서
JP4274260B2 (ja) * 2007-03-01 2009-06-03 株式会社デンソー 温度センサ
US7748898B2 (en) * 2007-02-27 2010-07-06 Denso Corporation Temperature sensor and method of producing the temperature sensor
JP4390083B2 (ja) 2007-03-28 2009-12-24 株式会社デンソー 温度センサの製造方法
JP5252631B2 (ja) 2007-12-26 2013-07-31 日本特殊陶業株式会社 温度センサおよびその製造方法
EP2075557B1 (en) 2007-12-26 2013-02-27 NGK Spark Plug Co., Ltd. Temperature sensor and method of producing the same
JP5569455B2 (ja) * 2010-04-08 2014-08-13 株式会社デンソー 温度センサ及びその製造方法
JP6323100B2 (ja) 2014-03-20 2018-05-16 株式会社デンソー 温度センサ及びその製造方法
JP6421690B2 (ja) 2014-07-17 2018-11-14 株式会社デンソー 温度センサ
JP2016038322A (ja) 2014-08-08 2016-03-22 日本特殊陶業株式会社 温度センサ
JP6787691B2 (ja) * 2016-05-20 2020-11-18 日本特殊陶業株式会社 温度センサ
CN110375869A (zh) * 2019-07-19 2019-10-25 首凯汽车零部件(江苏)有限公司 一种高稳定性高温度温度传感器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005055254A (ja) 2005-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4348137B2 (ja) 温度センサ及びその製造方法
WO2011136193A1 (ja) 感温素子を備えた温度センサ
US20090323765A1 (en) Temperature sensor
JP3819537B2 (ja) 電気抵抗温度センサー
WO2015141831A1 (ja) 2層構造の充填剤と感温素子を持つ温度センサ及びその製造方法
JP5252631B2 (ja) 温度センサおよびその製造方法
WO2004088261A1 (ja) 温度センサ
JP5310679B2 (ja) 温度センサ
JP5059332B2 (ja) サーミスタ素子、これを用いた温度センサ、及びサーミスタ素子の製造方法
JP3975023B2 (ja) 温度センサ
JP2009170555A (ja) サーミスタ素子及び温度センサ
WO2015111094A1 (ja) 高温用温度センサ
EP2075557B1 (en) Temperature sensor and method of producing the same
JP5569455B2 (ja) 温度センサ及びその製造方法
JP5123058B2 (ja) 温度センサの製造方法
JP5221595B2 (ja) 温度センサ
JP5346867B2 (ja) サーミスタ素子及び温度センサ
JPH09510298A (ja) 無電位に配置されたセンサ部材を有する電気化学的なセンサ
JP6483361B2 (ja) サーミスタ素子および温度センサ
JP2009182250A (ja) サーミスタ素子及び温度センサ
JP6769359B2 (ja) 圧力センサおよびその製造方法
JP5519590B2 (ja) 温度センサの製造方法及び温度センサ
JP6383681B2 (ja) ガスセンサ素子、ガスセンサ、ガスセンサ素子の製造方法
JP4607907B2 (ja) 温度センサ
JP6825919B2 (ja) 温度センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090630

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090717

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4348137

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130724

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees