JP4348028B2 - 画像処理方法、画像処理装置、撮像装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

画像処理方法、画像処理装置、撮像装置及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影された画像中の所望の被写体像を抽出し、或いは撮影された画像を被写体毎に分割するための画像処理方法、画像処理装置、撮像装置及びコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、現実世界に存在する素材を電子情報として記録するデジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラが急速に普及している。また、これらのカメラによって取得された画像に加工・処理を施すことにより、再利用を図るという事例が見られるようになった。その中でも、画像中の特定の被写体を抽出する技術は、例えば抽出した被写体をクリップアートのような素材として再利用する、又は、画像を個々の被写体毎に分割することにより、画像の管理・検索に役立てるなど、幅広い応用が可能である。
【0003】
これらを実現するため、幾つかの従来技術が開示されている。
【0004】
まず、階調、色、濃度勾配及びテクスチャなど、画像の2次元的な特徴に基づき、画像を領域毎に分割する手法は、一般にセグメンテーションと呼ばれており、従来より数多く提案されている。例えば、文献『画像の処理と認識』(安居院猛・長尾智晴共著、昭晃堂)によると、注目している小領域と、それに隣接する小領域が互いに同じ特徴を持っている場合に、それらを一つの領域に統合する処理を順次実行することによって、特徴が等しい領域を少しずつ成長させる領域成長(region growing)法、領域成長法とは逆に画像全体を開始点とし、一定の特徴を持たない領域を細分化してゆき、最終的に均一な領域になった時点で領域の細分化を停止する分割法、或いは、これらの領域成長法と分割法とを組合せた分割統合法などの手法が知られている。
【0005】
しかし、これらの手法は被写体の外見的な性質に依存するため、安定的に所望の被写体を抽出することは極めて困難である。
【0006】
上記の他、被写体までの距離に基づき、画像中から特定のオブジェクトのみを抽出する技術も幾つか提案されている。例えば、特開平9−312794号公報においては、撮像する被写体を複数ブロックに分割して、これらのブロック毎に被写体までの距離を測定し、撮像した画像と測定された距離を前記ブロック毎にリンクして記憶し、記憶された距離が同一のブロック画像を抽出するという画像処理装置及び方法が開示されている。また、特開平9−326025号公報においては、撮影毎に複数の領域別に被写体までの距離を測定して距離データとして入力し、撮影毎に画像データと前記複数の領域別の距離データとを対応させて記憶するとともに、抽出距離データを設定し、前記距離データと前記抽出距離データに基づいて、前記画像データの中から前記抽出距離データに対応する画像データのみを抽出する画像処理装置が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの公報記載の発明においては、予め設定された距離区間又はユーザーにより指定された被写体までの距離に基づいて当該被写体が抽出されるが、ユーザーにとっては実際の被写体までの距離は直観的に把握し難いため、所望の被写体を簡単かつ迅速に抽出するのは困難である。さらに、これらの公報記載の発明に基づいて所望の被写体を抽出しようとすると、図19に示すように、所望の被写体Aとほぼ同一の距離に異なる被写体Bが写されている場合、被写体Aの他に不要な被写体Bまで抽出されることとなる。
【0008】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、直観的な指示に基づいて、入力又は撮影された画像から所望の被写体を抽出することができる画像処理方法、画像処理装置、撮像装置及びコンピュータプログラムを提供することである。
【0009】
本発明の第2の目的は、入力又は撮影された画像から、所望の被写体のみを抽出することができる画像処理方法、画像処理装置、撮像装置及びコンピュータプログラムを提供することである。
【0010】
本発明の第3の目的は、さらに容易にかつ高い信頼性をもって、入力又は撮影された画像から、所望の被写体のみを抽出することができる画像処理方法、画像処理装置、撮像装置及びコンピュータプログラムを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
発明は、被写体までの距離に基づいて、画像中から所望の被写体を抽出する画像処理方法であって、入力又は撮影された前記画像における被写体までの距離を検出する第1のステップと、前記画像における2次元座標位置を指定する第2のステップと、指定された前記2次元座標位置付近の距離に基づいて、被写体を抽出する第3のステップと、を有することを特徴とする。
【0012】
従って、指定された2次元座標位置付近の距離に基づいて、被写体を抽出することにより、入力された画像において所望の被写体に含まれる2次元座標を指定するという極めて直観的な指示に基づいて、入力又は撮影された画像から被写体を抽出することができ、第1の目的が達成される。
【0013】
発明は、前記の画像処理方法において、前記第3のステップは、指定された前記2次元座標位置における距離と当該2次元座標位置近傍の2次元座標位置における距離との類否に基づいて、抽出すべき被写体領域の拡大の可否を判定することにより、前記被写体を抽出することを特徴とする。
【0014】
従って、指定された2次元座標位置における距離と当該2次元座標位置の近傍の2次元座標位置における距離との類否に基づいて、抽出すべき被写体領域の拡大の可否を判定することにより、入力又は撮影された画像から、所望の被写体のみを抽出することができ、第2の目的が達成される。
【0015】
発明は、前記の画像処理方法において、前記第3のステップは、前記被写体領域の拡大の可否を、前記画像における被写体までの距離の統計量に基づき判定することを特徴とする。
【0016】
従って、被写体領域の拡大の可否が、画像における被写体までの距離の統計量に基づき判定されることにより、さらに容易にかつ高い信頼性をもって、入力又は撮影された画像から、所望の被写体のみを抽出することができ、第3の目的が達成される。
【0017】
発明は、被写体の少なくとも一部が共通して撮影された少なくとも2枚の視差のある画像に基づいて、画像中から所望の被写体を抽出する画像処理方法であって、入力又は撮影された前記少なくとも2枚の視差のある画像における視差を検出する第1のステップと、少なくとも2枚の視差のある前記画像中の一の画像における2次元座標位置を指定する第2のステップと、指定された前記2次元座標位置付近の視差に基づいて、被写体を抽出する第3のステップと、を有することを特徴とする。
【0018】
従って、指定された2次元座標位置付近の視差に基づいて、被写体を抽出することにより、入力された画像において所望の被写体に含まれる2次元座標を指定するという極めて直観的な指示に基づいて、入力又は撮影された画像から被写体を抽出することができ、第1の目的が達成される。
【0019】
発明は、前記の画像処理方法において、前記第3のステップは、指定された前記2次元座標位置における視差と当該2次元座標位置近傍の2次元座標位置における視差との類否に基づいて、抽出すべき被写体領域の拡大の可否を判定することにより、前記被写体を抽出することを特徴とする。
【0020】
従って、指定された2次元座標位置における視差と当該2次元座標位置の近傍の2次元座標位置における視差との類否に基づいて、抽出すべき被写体領域の拡大の可否を判定することにより、入力又は撮影された画像から、所望の被写体のみを抽出することができ、第2の目的が達成される。
【0021】
発明は、前記の画像処理方法において、前記第3のステップは、前記被写体領域の拡大の可否を、前記画像における視差の統計量に基づき判定されることを特徴とする。
【0022】
従って、被写体領域の拡大の可否が、画像における被写体までの視差の統計量に基づいて判定されることにより、さらに容易にかつ高い信頼性をもって、入力又は撮影された画像から、被写体を抽出することができ、第3の目的が達成される。
【0023】
発明は、被写体までの距離に基づいて、画像中から所望の被写体を抽出する画像処理装置であって、前記画像における2次元座標位置を指定する指定手段と、指定された前記2次元座標位置付近の距離に基づいて、被写体を抽出する抽出手段と、を有することを特徴とする。
【0024】
従って、指定された2次元座標位置付近の距離に基づいて、被写体を抽出することにより、入力された画像において所望の被写体に含まれる2次元座標を指定するという極めて直観的な指示に基づいて、入力又は撮影された画像から被写体を抽出することができ、第1の目的が達成される。
【0025】
発明は、前記の画像処理装置において、前記抽出手段は、指定された前記2次元座標位置における距離と当該2次元座標位置近傍の2次元座標位置における距離との類否に基づいて、抽出すべき被写体領域の拡大の可否を判定することにより、前記被写体を抽出することを特徴とする。
【0026】
従って、指定された2次元座標位置における距離と当該2次元座標位置の近傍の2次元座標位置における距離との類否に基づいて、抽出すべき被写体領域の拡大の可否を判定することにより、入力又は撮影された画像から、所望の被写体のみを抽出することができ、第2の目的が達成される。
【0027】
発明は、前記の画像処理装置において、前記抽出手段は、前記被写体領域の拡大の可否を、前記画像における被写体までの距離の統計量に基づき判定することを特徴とする。
【0028】
従って、被写体領域の拡大の可否が、画像における被写体までの距離の統計量に基づき判定されることにより、さらに容易にかつ高い信頼性をもって、入力又は撮影された画像から、所望の被写体のみを抽出することができ、第3の目的が達成される。
【0029】
発明は、被写体の少なくとも一部が共通して撮影された少なくとも2枚の視差のある画像に基づいて、画像中から所望の被写体を抽出する画像処理装置であって、入力又は撮影された少なくとも2枚の視差のある画像における視差を検出する視差検出手段と、少なくとも2枚の視差のある前記画像中の一の画像における2次元座標位置を指定する指定手段と、指定された前記2次元座標位置付近の視差に基づいて、被写体を抽出する抽出手段と、を有することを特徴とする。
【0030】
従って、指定された2次元座標位置付近の視差に基づいて、被写体を抽出することにより、入力された画像において所望の被写体に含まれる2次元座標を指定するという極めて直観的な指示に基づいて、入力又は撮影された画像から被写体を抽出することができ、第1の目的が達成される。
【0031】
発明は、前記の画像処理装置において、前記抽出手段は、指定された前記2次元座標位置における視差と当該2次元座標位置近傍の2次元座標位置における視差との類否に基づいて、抽出すべき被写体領域の拡大の可否を判定することにより、前記被写体を抽出することを特徴とする。
【0032】
従って、指定された2次元座標位置における視差と当該2次元座標位置の近傍の2次元座標位置における視差との類否に基づいて、抽出すべき被写体領域の拡大の可否を判定することにより、入力又は撮影された画像から、所望の被写体のみを抽出することができ、第2の目的が達成される。
【0033】
記載の発明は、前記の画像処理装置において、前記抽出手段は、前記被写体領域の拡大の可否を、前記画像における視差の統計量に基づき判定することを特徴とする。
【0034】
従って、被写体領域の拡大の可否が、画像における被写体までの視差の統計量に基づいて判定されることにより、さらに容易にかつ高い信頼性をもって、入力又は撮影された画像から、被写体を抽出することができ、第3の目的が達成される。
【0035】
記載の発明は、前記の画像処理装置において、前記指定手段は、2次元座標位置をポインティングする手段を具備することを特徴とする。
【0036】
従って、指定手段が2次元座標位置をポインティングする手段を具備することにより、2次元座標位置を直観的に指定でき、第1の目的が達成される。
【0037】
記載の発明は、前記の画像処理装置において、前記指定手段は、2次元座標位置を数値入力する手段を具備することを特徴とする。
【0038】
従って、指定手段が2次元座標位置を数値入力する手段を具備することにより、2次元座標位置を直観的に指定でき、第1の目的が達成される。
【0039】
記載の発明は、被写体を撮影し、前記被写体の画像を表す映像信号を発生させる撮像手段を有する撮像装置であって、前記被写体を撮影した画像を記憶する画像メモリと、前記被写体までの距離を検出する距離検出手段と、前記画像メモリに記憶された画像における2次元座標位置を指定する指定手段と、指定された前記2次元座標位置付近の距離に基づいて、被写体を抽出する抽出手段と、を有することを特徴とする。
【0040】
従って、指定された2次元座標位置付近の距離に基づいて、被写体を抽出することにより、入力された画像において所望の被写体に含まれる2次元座標を指定するという極めて直観的な指示に基づいて、入力又は撮影された画像から被写体を抽出することができ、第1の目的が達成される。
【0041】
記載の発明は、被写体を撮影し、前記被写体の画像を表す映像信号を発生させる撮像手段を有する撮像装置であって、前記撮像手段に接続され、前記被写体の少なくとも一部が共通して撮影された少なくとも2枚の視差のある画像を記憶する画像メモリと、記憶された少なくとも2枚の視差のある前記画像における視差を検出する視差検出手段と、記憶された少なくとも2枚の視差のある前記画像中の一の画像における2次元座標位置を指定する指定手段と、指定された前記2次元座標位置付近の視差に基づいて、被写体を抽出する抽出手段と、を有することを特徴とする。
【0042】
従って、指定された2次元座標位置付近の視差に基づいて、被写体を抽出することにより、入力された画像において所望の被写体に含まれる2次元座標を指定するという極めて直観的な指示に基づいて、入力又は撮影された画像から被写体を抽出することができ、第1の目的が達成される。
【0043】
記載の発明は、被写体までの距離に基づいて、画像中から所望の被写体を抽出するコンピュータにインストールされ、前記コンピュータに、前記画像及び前記被写体までの距離を入力させる機能と、前記画像における2次元座標位置を指定させる機能と、指定された前記2次元座標位置付近の距離に基づいて、被写体を抽出させる機能と、を実行させるコンピュータ読取り可能なコンピュータプログラムである。
【0044】
従って、指定された2次元座標位置付近の距離に基づいて、被写体を抽出することにより、入力された画像における2次元座標の指定という直観的な指示に基づいて、入力又は撮影された画像から被写体を抽出することができ、コンピュータプログラムを利用して第1の目的が達成される。
【0045】
記載の発明は、被写体の少なくとも一部が共通して撮影された少なくとも2枚の視差のある画像に基づいて、画像中から所望の被写体を抽出するコンピュータにインストールされ、前記コンピュータに、少なくとも2枚の視差のある前記画像を入力させる機能と、少なくとも2枚の視差のある前記画像における視差を検出させる機能と、少なくとも2枚の視差のある前記画像中の一の画像における2次元座標位置を指定させる機能と、指定された前記2次元座標位置付近の視差に基づいて、被写体を抽出させる機能と、を実行させるコンピュータ読取り可能なコンピュータプログラムである。
【0046】
従って、指定された2次元座標位置付近の視差に基づいて、被写体を抽出することにより、入力された画像における2次元座標の指定という直観的な指示に基づいて、入力又は撮影された画像から被写体を抽出することができ、コンピュータプログラムを利用して第1の目的が達成される。
【0047】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態を図1ないし図11に基づいて説明する。図1は、本実施の形態の画像処理装置の基本となるハードウェア構成例を示すブロック図である。この画像処理装置は、当該画像処理装置における各種の制御及び処理を行うCPU(Central Processing Unit)11と、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)12と、HDD(Hard Disk Drive)13と、マウス等のポインティングデバイス、キーボード、ボタン等の各種入力インターフェース(以下“I/F”と略す)14と、電源15と、表示I/F16を介して接続されるCRT(Cathode Ray Tube)等のディスプレイ19と、CD−RW(Compact Disk Rewritable)ドライブ等の記録装置17と、デジタルカメラやプリンタ等の外部機器やインターネット等の電気通信回線と有線又は無線接続するための外部I/F18とを、バスを介して接続することにより構成されている。
【0048】
SDRAM12は、CPU11の作業領域として利用されるとともに、本実施の形態における画像処理方法の各工程(ステップ)を実行するための処理プログラムや、その他制御プログラムなどの固定情報の記憶領域として利用される。処理プログラムは、例えば、記録装置17を介してSDRAM12にロードされ、又は、HDD13に一旦保存された後に必要なときにSDRAM12にロードされ、又は、外部I/F18に接続された電気通信回線を介してSDRAM12にロードされる。処理の対象となる画像は、記録装置17又は外部I/F18に接続されたデジタルカメラ等の撮像装置若しくは電気通信回線を介して入力される。
【0049】
図2は、上述した画像処理装置と同様な機能を備える本実施の形態の撮像装置の基本となるデジタルカメラのハードウェア構成例を示すブロック図である。図1中に示した部分と同一又は相当する部分は同一符号を付して示す。即ち、デジタルカメラにおける各種の制御及び処理を行うCPU11と、SDRAM12と、ROM(Read Only Memory)20と、ペン等のポインティングデバイスやカメラ本体に設置されたボタン等の各種入力I/F14と、電源15と、表示I/F16を介して接続されるLCD(Liquid Crystal Display)28と、CF(Compact Flash)カード等の記録装置17と、プリンタ等の外部機器やインターネットと有線又は無線接続するための外部I/F18とを、バスを介して接続することにより構成される。さらに、レンズ21と、絞り22と、シャッター23と、CCD(Charge Coupled Device)等の光電変換素子24と、この光電変換素子24のタイミング制御並びに光電変換素子24により得られた画像信号に対して相関二重サンプリングやアナログ−デジタル変換等のデジタル化処理を行う駆動部25と、この駆動部25により得られたデジタル信号に対してAWB(Automatic White Balance)、エッジ強調やγ補正等の前処理及び画像圧縮/伸長処理を行う前処理回路26、フォーカス、ズーム、アイリス、シャッタースピード等を制御するためにレンズ21、絞り22、シャッター23を駆動するモータ駆動部27と、被写体に対してフォーカスを合わせるためにカメラ本体から被写体までの距離を測定する測距部29とを備えている。
【0050】
ROM20は、CPU11により実行される所定の命令を記憶する領域として利用されるとともに、本実施の形態における画像処理方法の各工程を実行するための処理プログラムとして利用される。SDRAM12は、CPU11の作業領域として利用されるとともに、本実施の形態における画像処理方法の各工程を実行するための処理プログラムや、その他制御プログラムなどの固定情報の記憶領域として利用される。処理プログラムは、例えば、ROM20に予め格納され、又は、記録装置17を介してSDRAM12にロードされ、又は、外部I/F18に接続された電気通信回線を介してSDRAM12にロードされる。制御プログラムは、例えばROM20に予め格納される。
【0051】
本実施の形態の画像処理装置は、図1に示すような画像処理装置又は図2に示すような撮像装置に適用されるもので、その機能を含む構成例を図3のブロック図に示す。
【0052】
本実施の形態の画像処理装置1は、信号処理部32とメモリ制御部33と主制御部34と画像メモリとしてのフレームメモリ35とI/F36と表示部37と外部記憶部38と距離検出手段としての距離測定部39と指定手段としての座標指定部40と抽出手段としての被写体抽出部41とを備える。ここで、撮像部31は信号処理部32に接続され、信号処理部32はメモリ制御部33と主制御部34及びI/F36に接続され、フレームメモリ35はメモリ制御部33に接続される。また、距離測定部39は主制御部34に接続され、座標指定部40は主制御部34とメモリ制御部33及びフレームメモリ35に接続され、被写体抽出部41は距離測定部39と座標指定部40及びフレームメモリ35に接続される。
【0053】
ここで、図3に示す本実施の形態の画像処理装置1とその前提となる基本ハードウェア構成を示した図1及び図2との対応関係について説明する。図3中の撮像手段としての撮像部31は、図2に示したレンズ21、絞り機構22、シャッター23、光電変換素子24、駆動部25及び前処理回路26が含まれる。主制御部34はCPU11とROM20とにより構成され、信号処理部32、メモリ制御部33及び被写体抽出部41はCPU11により構成される。フレームメモリ35はSDRAM12により構成される。I/F36は表示I/F16と外部I/F18を含み、表示部37はディスプレイ19又はLCD28により構成される。また、外部記憶部38はHDD13又は記録装置17により構成され、より具体的には、CD−RWや光磁気ディスクなどが使用できるが、モデムカード等を利用することにより電気通信回線を介して画像信号を直接遠隔地の記録媒体に送信できるようにしても良い。また、距離測定部39は測距部29より構成され、座標指定部40は入力I/F14により構成される。
【0054】
このような構成の画像処理装置1において、信号処理部32は、撮像部31で撮像され又はI/F36を介して外部から入力された画像に対して所定の処理を施す。また、主制御部34は画像処理装置を構成する各部を集中的に制御し、フレームメモリ35はメモリ制御部33の命令により画像信号を蓄積する。また、表示部37はI/F36を介して供給された画像信号を表示し、外部記憶部38はI/F36を介して画像信号等の種々の信号を読み書きする。
【0055】
図3のように構成された各部の動作を具体的に説明する。まず、信号処理部32は、撮像部31で撮像され又はI/F36を介して外部から入力された画像に対して、圧縮や伸長、色分解、ホワイトバランス調整、γ補正等の種々の画像処理を施す。また、メモリ制御部33は信号処理部32において処理された画像信号をフレームメモリ35に格納したり、その逆にフレームメモリ35に格納された画像信号を読み出す。そして、この場合にはフレームメモリ35から読み出された画像信号は、信号処理部32において圧縮などが施された後、I/F36を介して外部記憶部38に保存される。また、外部記憶部38に記憶された画像信号を読み出す場合は、まずI/F36を介して信号処理部32に画像信号が供給され、信号処理部32において画像伸長が施される。一方、外部記憶部38及びフレームメモリ35から読み出された画像信号を表示する場合は、まず、読み出された信号が信号処理部32においてデジタル−アナログ変換(D/A変換)され、増幅などの信号処理がなされる。そして、このような処理がなされた信号は、I/F36を介して表示部37に送信される。
【0056】
また、距離測定部39は被写体までの距離を測定し、座標指定部40はフレームメモリ35に記憶された画像における2次元座標位置を指定し、被写体抽出部41は被写体までの距離及び指定された2次元座標位置に基づいて、フレームメモリ35に記憶された画像における所望の被写体を抽出するが、これらの各動作についての詳細は後述する。
【0057】
次に、本実施の形態に係る画像処理方法を図4のフローチャートを参照して説明する。まず、最初に、ユーザーは撮像部31により撮影された画像、又は、予め撮影されI/F36を介して供給された画像を入力する(ステップS1)。
【0058】
撮像部31により撮影された画像を入力する場合は、この撮影とともに、距離測定部39により、当該画像に写された被写体までの距離が測定される。ここで、距離測定部39は、被写体に波動(光、電波、音波)を照射し、被写体からの反射波の伝播時間を測定することにより距離を求めるTOF(Time of Flight)法、カメラと位置関係が既知の光源からスリット光やスポット光を被写体に照射し、被写体における光像の歪みをカメラで観測して距離を求める光投影法、多眼カメラを用いて被写体を撮影した画像から三角測量法により被写体の3次元形状を計算する多眼立体視などの公知技術により実現される。ここでは、距離測定部39は光投影法により構成されると仮定して、以下にその構成・動作を説明する。
【0059】
[距離測定部39の構成・動作]
図5は距離測定部39の一例を示す原理的構成図である。図5に示すように、距離測定部39はスポット光源391及び受光素子392により構成される。スポット光源391は発光ダイオードや半導体レーザー等の光源391a、ポリゴンミラーなどの走査ミラー391b及び走査ミラー391bの動きを制御する駆動部391cより構成され、光源391aより発生したスポット光が被写体面に当たるように光の向きを制御する部分であり、その光の向きは駆動部391cより出力される信号により検出される。受光素子392は、スポット光源391と位置関係が既知である場所に設置されたPSD(Position Sensitive Detector)やCCD等の光電変換素子より構成され、被写体面より戻ってきた反射光の向きを検出する。ここで、受光素子392は、撮像部31における光電変換素子を兼用するという形態で構成されても構わない。
【0060】
被写体までの距離は、スポット光源391の照射したスポット光の向き、スポット光源391と受光素子392との位置関係、及び、受光素子392が検出した反射光の向きより、三角測量の原理で算出される。ここで、走査ミラー391bを駆動しスポット光を走査することにより、被写体全体の距離を測定することができる。
【0061】
一方、予め撮影されI/F36を介して供給された画像を入力する場合は、被写体までの距離も併せてI/F36を介して入力される。この動作を、以下に説明する。
【0062】
図6は、同図(a)に示す画像と併せて被写体までの距離を、予め測定された被写体までの距離の遠近を画像の濃淡で表現した同図(b)の距離画像という形態で入力するという一例を示した図である。図6における距離画像は、距離が遠い被写体は黒に近い濃度で、近い被写体は白に近い濃度で表現されている。このような距離画像は、例えば、画像の階調が256である場合、画像に写された領域における距離の最小値に対しては画素値を255、最大値に対しては画素値を0とし、画像中の全領域に対して画素値を距離に反比例させて与えることにより形成される。この例のように、入力される被写体までの距離は、必ずしも計量値で表現される必要はなく、相対値で表現されても構わない。
【0063】
図4において、画像の撮影又は入力、並びに被写体までの距離の測定又は入力が終了すると、画像において被写体が写された領域を示す2次元座標位置を指定する(ステップS2)。この作業は、座標指定部40により行われる。以下、座標指定部40の構成・動作の具体例を説明する。
【0064】
[座標指定部40の構成・動作]
図7は座標指定部40の構成の一例を示す説明図である。図7に示す例では、この座標指定部40は、表示部37の表面に設置された透明タッチパネル401と、画像中の2次元座標位置を指定するポインティングデバイス402とより構成されている。
【0065】
以下において、この座標指定部40の動作について説明する。まず、前述のステップS1の処理が終了すると、表示部37において「座標指定」という文字がオーバーレイ表示される。次に、ユーザーは表示部37に表示された画像において、抽出したい被写体を示す位置をポインティングすることにより、2次元座標位置を指定する。すると、表示部37上に十字型のポインタ403が画像に重畳表示され、当該2次元座標位置が指定されたことがユーザーに通知される。以上の操作で、画像における2次元座標位置を指定することができる。
【0066】
また、図8は座標指定部40の構成の他例を示す説明図である。図8に示す例では、座標指定部40は、画像中の2次元座標位置を指定するカーソルボタン404及び決定ボタン405により構成されている。
【0067】
以下において、この座標指定部40の動作について説明する。まず、前述のステップS1の処理が終了すると、表示部37において「座標指定」という文字がオーバーレイ表示される。次に、表示部37上に十字型のポインタ403が画像に重畳表示され、ユーザーは表示部37に表示された画像において、カーソルボタン404を操作することにより、ポインタ403を上下左右に移動させる。ポインタ403が抽出したい被写体を示す位置にあれば、決定ボタン405を押下することにより、2次元座標位置が指定される。以上の操作で、画像における2次元座標位置を指定することができる。
【0068】
また、図9は座標指定部40の構成のさらに異なる一例を示す説明図である。図9に示す例では、座標指定部40は、画像中の2次元座標位置を数値入力するテンキー406及び決定ボタン405により構成されている。
【0069】
以下において、この座標指定部40の動作について説明する。まず、前述のステップS1の処理が終了すると、表示部37において「座標指定」という文字がオーバーレイ表示される。次に、表示部37上に2次元座標位置を数値入力するための2つの矩形407a,407bが画像に重畳表示される。ここで、矩形407aは画像における横方向の座標、矩形407bは縦方向の座標の入力用の矩形であるとする。続いて、ユーザーは、表示部37に表示された画像において、テンキー406を操作することにより、矩形407a,407b内に各々数値を入力する。ここで、図中左向き矢印で示されるキー408はバックスペースキーであり、誤入力された数値入力を修正するのに使用される。すると、表示部37において、これらの数値に対応する2次元座標位置上にポインタ403が出現する。このとき、このポインタ403が抽出したい被写体を示す位置にあれば、決定ボタン405を押下することにより、2次元座標位置が指定される。以上の操作で、画像における2次元座標位置を指定することができる。
【0070】
図4において、このように2次元座標位置の指定が終了すると、2次元座標位置付近の距離に基づいて被写体を抽出する(ステップS3)。このステップS3の処理は被写体抽出部41により行われる。以下、被写体抽出部41の構成・動作を説明する。
【0071】
[被写体抽出部41の構成・動作]
被写体抽出部41は、座標指定部40により指定された2次元座標位置に対応する被写体までの距離を読み取り、この距離に存在する被写体を抽出するものである。これにより、2次元座標位置という視覚に訴える情報に基づいて被写体が抽出されるので、従来の技術と比較して格段に直観的な被写体の抽出が可能となる。しかし、これの処理だけでは図19で説明した従来の技術の問題点を解消できないため、以下において所望の被写体のみを抽出することを可能とする被写体抽出部41の動作について説明する。
【0072】
図10は、このような動作を説明するための説明図である。図10に示すように、指定された2次元座標位置を点P、また、この点Pの上下左右の4近傍内の点を点Pi(i=1,2,3,4)とする。ここで、点Piと点Pとの画像における距離は、1画素であっても2以上の或る一定数の画素であっても構わない。点Pが指定されると、点Pにおける被写体までの距離と点Piにおける被写体までの距離との類否を判定し、両者が類似と判定されれば点Piを被写体領域として統合する。ここで、類否判定の基準として、点Pと点Piとの距離の差分を用いる。そして、この差分が予め定められた閾値d以下であれば、点Piを被写体領域として統合する。
【0073】
その結果、例えば、図10(a)においては、点P,P,Pの3点が、新たに被写体領域として統合される。次に、新たに統合された点Pi(図10(a)における点P,P,P)を開始点とし、同様に距離の類否を判定し、新たな被写体領域を統合する。このような処理を順次実行し、新たに統合される4近傍内の点が存在しなくなれば、処理を終了する。
【0074】
以上により、最終的に図10(b)に白抜きで示すように被写体領域が抽出される。さらに、撮影又は入力された前記画像とこの被写体領域とを照合することにより、図10(c)に示すように、2次元座標位置で指定した点付近の被写体のみが抽出された画像が生成される。
【0075】
ところで、距離の差分の閾値dは、ユーザーにより手動で設定しても、画像処理装置1において自動的に決定しても構わないが、従来の技術で説明したように、ユーザーにとっては実際の被写体までの距離は直観的に把握し難いので、距離の差分の閾値dを手動で設定するのは困難である。従って、画像全体の距離データを統計的に解析し、得られた統計量に基づいてこの閾値dを自動的に決定する方式が好適である。
【0076】
以下、その動作の一例を説明する。まず、図11に示すように、被写体までの距離のヒストグラムをとる。次に、このヒストグラムを基に、クラスタリングを行うことにより距離データを任意のN個のクラスタCj(j=1,…,N)に分類する。例えば、図11は被写体までの距離が3つのクラスタに分類されたことを示している。ここで、クラスタリングの方法は、公知技術である階層的クラスタリング法、K−means法などを用いれば良い。
【0077】
次に、各クラスタCjにおいて距離データの統計量を算出する。例えば、各クラスタにおける距離データは正規分布を示すと仮定することにより、クラスタCjに対して距離データの平均値mj及び標準偏差σjを各々算出し、これらを前述の統計量として用いることができる。最後に、上記の手順により得られた統計量に基づいて閾値dを決定する。例えば、閾値dは各クラスタの標準偏差を用いて(1)式と決定される。
【0078】
【数1】
Figure 0004348028
【0079】
以上の構成・動作により、入力された画像において所望の被写体に含まれる2次元座標を指定するという極めて直観的な指示に基づいて、入力又は撮影された画像から所望の被写体のみを抽出することができる。
【0080】
本発明の第二の実施の形態を図12ないし図17に基づいて説明する。図1ないし図11で示した部分と同一又は相当する部分は同一符号を用いて示し、説明も省略する。
【0081】
本実施の形態の画像処理装置1は、基本的には、図3に示した第一の実施の形態の構成と同様であるが、距離測定部39を視差検出手段としての視差検出部42に置き換えたものである。この視差検出部42は主制御部34,フレームメモリ35及び被写体抽出部41に接続されている。
【0082】
ここで、図12に示す本実施の形態の画像処理装置1とその前提となる基本ハードウェア構成を示した図1及び図2との対応関係も、基本的には、図3で説明した場合と同様であるが、視差検出部42はCPU11により構成されている。
【0083】
このような構成を有する本実施の形態の画像処理装置1において、信号処理部32は、撮像部31で撮像され又はI/F36を介して外部から入力された、少なくとも2枚の視差のある画像に対して所定の処理を施す。また、主制御部34は画像処理装置を構成する各部を集中的に制御し、フレームメモリ35はメモリ制御部33の命令により、少なくとも2枚分の画像信号を蓄積する。また、表示部37はI/F36を介して供給された画像信号を表示し、外部記憶部38はI/F36を介して画像信号等の種々の信号を読み書きする。また、視差検出部42は、少なくとも2枚の視差のある画像に対して視差を検出するが、この動作の詳細については後述する。
【0084】
次に、本実施の形態に係る画像処理方法を図13のフローチャートを参照して説明する。まず、ユーザーは撮像部31により撮影された画像、又は、予め撮影されI/F36を介して供給された、少なくとも2枚の視差のある画像を入力する(ステップS11)。次に、視差検出部42により、この2枚の視差のある画像における視差を検出する(ステップS12)。ここで、視差検出部42は、濃度相関によるブロックマッチング、オプティカル・フローなどの従来技術を適用することにより実現される。以下においては、濃度相関によるブロックマッチングを適用するものと仮定して、視差検出部42の構成・動作を説明する。
【0085】
[視差検出部42の構成・動作]
図14は視差検出部42の構成の一例を示す図である。図14に示すように、視差検出部42は特徴点設定部421、相関演算部422により構成される。図12のフレームメモリ35には、視差を有する2枚の画像が格納されており、各々画像1、画像2と呼ぶこととする。特徴点設定部421は画像1において特徴点の位置を決定する。また、特徴点を中心とする(2N+1)(2P+1)のブロックを生成し、このブロック内の濃淡パターンを抽出する。ここで、特徴点の位置は、1又は一定数の画素毎に選択する、角(corner)のように画像の濃度パターンが特徴的である箇所を抽出するなどの方法により決定される。相関演算部422は、画像1において作成されたブロックの濃淡パターンとほぼ一致する箇所を、画像2において相関演算により検出し、これを対応点と決定する。
【0086】
ここで、図15に基づいて濃度相関によるブロックマッチングにより対応点を検出する動作について具体的に説明する。図15に示すように、(2N+1)(2P+1)のブロックを用い、ブロックマッチングで、画像1におけるの特徴点(m,n)と、画像2における点(m+dm,n+dn)の正規化相互相関値Sは、次式(2)により計算される。ここで、(2)式において、I(x,y):画像1の点(x,y)における濃度、I(x,y):画像2の点(x,y)における濃度である。
【0087】
【数2】
Figure 0004348028
【0088】
全ての特徴点(m,n)に対して、以上の計算に基づき正規化相互相関値Sが最大となる画像2における点を求め、かつ、この正規化相互相関値Sが予め定められた閾値以上であれば、その点を対応点とすればよい。その結果、全ての特徴点に対して視差を示すベクトル(dm,dn)を得ることができる。
【0089】
図13において、視差の検出が終了すると、画像において被写体が写された領域を示す2次元座標位置を指定させる(ステップS13)。このステップS13の作業は、座標指定部40により行われるが、その動作は第一の実施の形態で説明した通りであり、説明を省略する。
【0090】
2次元座標位置の指定が終了すると、2次元座標位置付近の視差に基づいて被写体を抽出する(ステップS14)。このステップS3の処理は、第一の実施の形態の場合と同様に、被写体抽出部41により行われるが、その動作は第一の実施の形態の場合とはやや異なる。そこで、本実施の形態における被写体抽出部41の構成・動作を説明する。
【0091】
[被写体抽出部41の構成・動作]
図16は本実施の形態における被写体抽出部41の動作の一例を示す説明図である。まず、図16(a)(b)は入力された2枚の視差を有する画像を示す図である。図16(c)は視差検出部42により検出された、この2枚の画像における視差と、座標指定部40により指定された2次元座標位置である点Pとを示す図である。図16(d)は、同図(c)において点P付近を拡大した図であり、点Pにおける視差を示すベクトルをv、点Pの上下左右の4近傍内の点Pi(i=1,2,3,4)における視差を示すベクトルをviとする。ここで、点Piと点Pとの画像における距離は、視差検出部42が検出した特徴点の間隔と一致するが、この間隔は1画素であっても2以上のある一定数の画素であっても構わない。
【0092】
点Pが指定されると、ベクトルvとベクトルviとの類否を判定し、両者が類似と判定されれば点Piを被写体領域として統合する。ここで、類否判定の基準として、ベクトルvとベクトルviとの差分ベクトルvi−vのユークリッド距離、即ち、Lノルム‖vi−v‖を用いる。そして、‖vi−v‖が予め定められた閾値D以下であれば、点Piを被写体領域として統合する。その結果、例えば、図16(d)においては、点P,P,Pの3点が、新たに被写体領域として統合される。次に、新たに統合された点Pi(図16(d)における点P,P,P)を開始点とし、同様に視差の類否を判定し、新たな被写体領域を統合する。このような処理を順次実行し、新たに統合される4近傍内の点が存在しなくなれば、処理を終了する。
【0093】
以上の構成・処理により、第一の実施の形態の場合と同様に、最終的に図10(c)に示した場合のように、2次元座標位置で指定した点付近の被写体のみが抽出された画像が生成される。
【0094】
ところで、視差の差分ベクトルのLノルムの閾値Dは、ユーザーにより手動で設定しても、画像処理装置1において自動的に決定しても構わないが、被写体までの距離と同様に、ユーザーにとって視差は直観的に把握し難いので、該閾値Dを手動で設定するのは困難である。従って、画像全体の視差データを統計的に解析し、得られた統計量に基づいて該閾値Dを自動的に決定する方式が好適である。
【0095】
以下において、その動作の一例を説明する。まず、図17に示すように、画像における視差に対して、横軸を視差の横方向の成分dm、縦軸を視差の縦方向の成分dnとする分布をとる。次に、このような分布を基にクラスタリングを行うことにより、視差データを任意のN個のクラスタCj(j=1,…,N)に分類する。例えば、図17は視差データが3つのクラスタに分類されたことを示している。ここで、クラスタリングの方法は、公知技術である階層的クラスタリング法、K−means法などを用いれば良い。次に、各クラスタCjにおいて視差データの統計量を算出する。例えば、各クラスタにおける視差データは等方的な2次元正規分布を示すと仮定することにより、クラスタCjに対して視差データの平均ベクトルμj、dm軸方向の標準偏差σmj、及び、dn軸方向の標準偏差σnjを各々算出し、これらを上述の十の統計量として用いることができる。最後に、このような手順により得られた統計量に基づき閾値Dを決定する。例えば、この閾値Dは各クラスタにおける視差の標準偏差を用いて、(3)式により決定される。
【0096】
【数3】
Figure 0004348028
【0097】
以上の構成・動作により、入力された画像において所望の被写体に含まれる2次元座標を指定するという極めて直観的な指示に基づいて、入力又は撮影された画像から所望の被写体のみを抽出することができる。
【0098】
本発明の第三の実施の形態を図18に基づいて説明する。本実施の形態は、前述の第一,第二の実施の形態による画像処理方法をコンピュータプログラムとして記述した場合の適用例を示している。
【0099】
例えば、図18(a)に示すように、当該コンピュータプログラムを格納した記録媒体171をコンピュータとしても機能する画像処理装置1に装着し、画像処理装置1に当該コンピュータプログラムをインストールしてプログラムを実行させることにより、上述したような画像処理を容易に実現することができる。
【0100】
また、図18(b)に示すように、当該コンピュータプログラムを格納したCD−ROM172をパーソナルコンピュータ(以下、“PC”と略す)173に装着し、当該コンピュータプログラムをPC173にインストールして実行させることによっても、上述したような画像処理を容易に実現することができる。なお、PC173へ装着され当該コンピュータプログラムを格納する記録媒体としては、CD−ROM172に限らず、例えばDVD−ROM等であってもよいことはいうまでもない。
【0101】
前述した画像処理方法を当該コンピュータプログラムの実行により実現する場合の具体例を説明する。この場合には、画像処理装置1又はPC173は、内蔵されたメモリやハードディスクなどの記憶装置及びCD−ROM等の記録媒体に格納され、又は電気通信回線を介してサーバーなどの他の計算機の記憶装置等に格納された画像を、PC173に搭載された各種インターフェースを介して信号処理部32へ取り込む。
【0102】
また、前述した被写体までの距離については、予め距離画像を作成しておき、該記録媒体の内部に記録しておく。そして、ユーザーは画面上において、その画像に対応する距離画像を選択することにより、被写体までの距離をPC173に入力することができる。一方、距離画像に関する情報は、対応する画像におけるヘッダ情報として記録しておくこともできる。例えば、当該画像のフォーマットとしてExI/F(Exchangeable image file format)を採用する場合、そのヘッダ情報中のMaker Noteと呼ばれる、製造者が自由に利用できるフィールドに当該距離画像のファイル名やその存在場所を記録することができる。そして、PC173はこのヘッダ情報を読み取ることにより、当該距離画像を入力することができる。
【0103】
また、前述の視差の検出については、視差検出部42の動作を、PC173内のCPUによりそのまま実現させることができる。
【0104】
また、前述の2次元座標の指定は、PC173のキーボードにおけるカーソルキーなどの所定のキーを操作した後、改行キーを押下し、又は、画面上に表示されたマウスカーソルをマウスで動かした後、左ボタンをクリックすることにより遂行される。また、2次元座標位置を数値入力により指定する場合は、テンキーなどが利用できる。
【0105】
さらに、前述の被写体の抽出については、被写体抽出部41の動作をPC173内のCPUによりそのまま実現させることができる。
【0106】
なお、本発明は、前述の実施の形態で例示した構成・動作例に減縮されるものでないことは言うまでもない。例えば、第一の実施の形態において、被写体までの距離の類否判定の尺度として距離の差分を用いたが、近傍の点Piにおける距離が点Pと同一のクラスタに属するならば被写体領域として統合するなど、これ以外の尺度を適用しても構わない。また、各クラスタにおける距離データの分布が正規分布であると仮定して統計量を算出する手順を説明したが、もちろんこれ以外の分布を用いても構わない。
【0107】
また、第二の実施の形態において、視差の類否判定の尺度として差分ベクトルのLノルムを用いたが、2次元座標位置近傍の点Piにおける視差が点Pと同一のクラスタに属するならば被写体領域として統合するなど、これ以外の尺度を適用しても構わない。また、各クラスタにおける視差データの分布が正規分布であると仮定して統計量を算出する手順を説明したが、もちろんこれ以外の分布を用いても構わない。
【0108】
【発明の効果】
発明によれば、指定された2次元座標位置付近の距離に基づいて、被写体を抽出するようにしたので、入力された画像において所望の被写体に含まれる2次元座標を指定するという極めて直観的な指示に基づいて、入力又は撮影された画像から被写体を抽出することができる。
【0109】
発明によれば、前記の画像処理方法において、指定された2次元座標位置における距離と当該2次元座標位置の近傍の2次元座標位置における距離との類否に基づいて、抽出すべき被写体領域の拡大の可否を判定するようにしたので、入力又は撮影された画像から、所望の被写体のみを抽出することができる。
【0110】
発明によれば、前記の画像処理方法において、被写体領域の拡大の可否を画像における被写体までの距離の統計量に基づき判定するようにしたので、さらに容易にかつ高い信頼性をもって、入力又は撮影された画像から、所望の被写体のみを抽出することができる。
【0111】
発明によれば、指定された2次元座標位置付近の視差に基づいて、被写体を抽出するようにしたので、入力された画像において所望の被写体に含まれる2次元座標を指定するという極めて直観的な指示に基づいて、入力又は撮影された画像から被写体を抽出することができる。
【0112】
発明によれば、前記の画像処理方法において、指定された2次元座標位置における視差と当該2次元座標位置の近傍の2次元座標位置における視差との類否に基づいて、抽出すべき被写体領域の拡大の可否を判定するようにしたので、入力又は撮影された画像から、所望の被写体のみを抽出することができる。
【0113】
発明によれば、前記の画像処理方法において、被写体領域の拡大の可否を、画像における被写体までの視差の統計量に基づいて判定するようにしたので、さらに容易にかつ高い信頼性をもって、入力又は撮影された画像から、被写体を抽出することができる。
【0114】
発明によれば、指定された2次元座標位置付近の距離に基づいて、被写体を抽出するようにしたので、入力された画像において所望の被写体に含まれる2次元座標を指定するという極めて直観的な指示に基づいて、入力又は撮影された画像から被写体を抽出することができる。
【0115】
発明によれば、前記の画像処理装置において、指定された2次元座標位置における距離と当該2次元座標位置の近傍の2次元座標位置における距離との類否に基づいて、抽出すべき被写体領域の拡大の可否を判定するようにしたので、入力又は撮影された画像から、所望の被写体のみを抽出することができる。
【0116】
発明によれば、前記の画像処理装置において、被写体領域の拡大の可否を、画像における被写体までの距離の統計量に基づき判定するようにしたので、さらに容易にかつ高い信頼性をもって、入力又は撮影された画像から、所望の被写体のみを抽出することができる。
【0117】
発明によれば、指定された2次元座標位置付近の視差に基づいて、被写体を抽出するようにしたので、入力された画像において所望の被写体に含まれる2次元座標を指定するという極めて直観的な指示に基づいて、入力又は撮影された画像から被写体を抽出することができる。
【0118】
発明によれば、前記の画像処理装置において、指定された2次元座標位置における視差と当該2次元座標位置の近傍の2次元座標位置における視差との類否に基づいて、抽出すべき被写体領域の拡大の可否を判定するようにしたので、入力又は撮影された画像から、所望の被写体のみを抽出することができる。
【0119】
発明によれば、前記の画像処理装置において、被写体領域の拡大の可否を、画像における被写体までの視差の統計量に基づいて判定するようにしたので、さらに容易にかつ高い信頼性をもって、入力又は撮影された画像から、被写体を抽出することができる。
【0120】
発明によれば、前記の画像処理装置において、指定手段が2次元座標位置をポインティングする手段を具備することにより、2次元座標位置を直観的に指定できる。
【0121】
発明によれば、前記の画像処理装置において、指定手段が2次元座標位置を数値入力する手段を具備することにより、2次元座標位置を直観的に指定できる。
【0122】
発明によれば、指定された2次元座標位置付近の距離に基づいて、被写体を抽出するようにしたので、入力された画像において所望の被写体に含まれる2次元座標を指定するという極めて直観的な指示に基づいて、入力又は撮影された画像から被写体を抽出することができる。
【0123】
発明によれば、指定された2次元座標位置付近の視差に基づいて、被写体を抽出するようにしたので、入力された画像において所望の被写体に含まれる2次元座標を指定するという極めて直観的な指示に基づいて、入力又は撮影された画像から被写体を抽出することができる。
【0124】
発明によれば、指定された2次元座標位置付近の距離に基づいて、被写体を抽出するようにしたので、入力された画像における2次元座標の指定という直観的な指示に基づいて、入力又は撮影された画像から被写体を抽出することができ、コンピュータプログラムを利用して実現できる。
【0125】
発明によれば、指定された2次元座標位置付近の視差に基づいて、被写体を抽出するようにしたので、入力された画像における2次元座標の指定という直観的な指示に基づいて、入力又は撮影された画像から被写体を抽出することができ、コンピュータプログラムを利用して実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の画像処理装置の基本となるハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態の撮像装置の基本となるデジタルカメラのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態の画像処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図4】画像処理方法を示す概略フローチャートである。
【図5】距離測定部の一例を示す原理的構成図である。
【図6】距離画像に関する説明図である。
【図7】座標指定部の一例を示す説明図である。
【図8】座標指定部の他例を示す説明図である。
【図9】座標指定部のさらに異なる一例を示す説明図である。
【図10】被写体抽出部の動作の一例を示す説明図である。
【図11】被写体までの距離のヒストグラムを示す説明図である。
【図12】本発明の第二の実施の形態の画像処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図13】画像処理方法を示す概略フローチャートである。
【図14】視差検出部の一例を示すブロック図である。
【図15】視差検出部の動作の一例を示す説明図である。
【図16】被写体抽出部の動作の一例を示す説明図である。
【図17】類否判定処理例を示す説明図である。
【図18】本発明の第三の実施の形態を示し、(a)は画像処理装置の斜視図、(b)はPCの斜視図である。
【図19】従来例方式を示す説明図である。
【符号の説明】
31 撮像手段
35 画像メモリ
39 距離検出手段
40 指定手段
403,404 ポインティング手段、指定手段
406 数値入力手段、指定手段
41 抽出手段
42 視差検出手段

Claims (10)

  1. 被写体までの距離に基づいて、画像中から所望の被写体を抽出する画像処理装置における画像処理方法であって、
    前記画像処理装置の距離測定部が、入力又は撮影された前記画像における被写体までの距離を検出する第1のステップと
    前記画像処理装置の座標指定部が、前記画像における2次元座標位置を指定する第2のステップと、
    前記画像処理装置の被写体抽出部が、指定された前記2次元座標位置付近の距離に基づいて、被写体を抽出する第3のステップとを有し、
    前記第3のステップは、
    指定された前記2次元座標位置における距離と当該2次元座標位置近傍の2次元座標位置における距離との差分に基づいて類否判定を行なうステップと、
    当該類否判定により類似と判定された当該2次元座標位置近傍の2次元座標位置を、被写体領域として判定するステップと、
    前記被写体領域を抽出すべき被写体として抽出するステップとを有し、
    前記類否判定を行なうステップにおいて、類似とされる類否判定の基準は、前記差分が、前記画像に応じて定められる閾値以下であり、当該閾値は、前記画像における被写体までの距離のヒストグラムに基づきクラスタされた距離データにおいて、各クラスタの距離データの統計量に基づき決定されること、
    を特徴とする画像処理方法。
  2. 前記類否判定を行なうステップ及び前記判定するステップは、前記類否判定により類似と判定される前記2次元座標位置近傍の2次元座標位置が存在する限り実行されること
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 被写体の少なくとも一部が共通して撮影された少なくとも2枚の視差のある画像に基づいて、画像中から所望の被写体を抽出する画像処理装置における画像処理方法であって、
    前記画像処理装置の視差検出部が、入力又は撮影された前記少なくとも2枚の視差のある画像における視差ベクトルを検出する第1のステップと、
    前記画像処理装置の座標指定部が、少なくとも2枚の視差のある前記画像中の一の画像における2次元座標位置を指定する第2のステップと、
    前記画像処理装置の被写体抽出部が、指定された前記2次元座標位置付近の視差ベクトルに基づいて、被写体を抽出する第3のステップとを有し、
    前記第3のステップは、
    指定された前記2次元座標位置における視差ベクトルと当該2次元座標位置近傍の2次元座標位置における視差ベクトルとの差分ベクトルに基づいて類否判定を行なうステップと、
    当該類否判定により類似と判定された当該2次元座標位置近傍の2次元座標位置を、被写体領域として判定するステップと、
    前記被写体領域を抽出すべき被写体として抽出するステップとを有し、
    前記類否判定を行なうステップにおいて、類似とされる類否判定の基準は、前記差分ベクトルのユークリッド距離が、予め定められた閾値以下であること、
    を特徴とする画像処理方法。
  4. 被写体までの距離に基づいて、画像中から所望の被写体を抽出する画像処理装置であって、
    入力又は撮影された前記画像における被写体までの距離を検出する検出手段と、
    前記画像における2次元座標位置を指定する指定手段と、
    指定された前記2次元座標位置付近の距離に基づいて、被写体を抽出する抽出手段とを有し、
    前記抽出手段は、
    指定された前記2次元座標位置における距離と当該2次元座標位置近傍の2次元座標位置における距離との差分に基づいて類否判定を行ない、
    当該類否判定により類似と判定された当該2次元座標位置近傍の2次元座標位置を、被写体領域として判定し、
    前記被写体領域を抽出すべき被写体として抽出し、
    類似とされる前記類否判定の基準は、前記差分が、前記画像に応じて定められる閾値以下であり、当該閾値は、前記画像における被写体までの距離のヒストグラムに基づきクラスタされた距離データにおいて、各クラスタの距離データの統計量に基づき決定されること、
    を特徴とする画像処理装置。
  5. 前記抽出手段は、類似と判定される前記2次元座標位置近傍の2次元座標位置が存在する限り、前記類否判定を行うこと、
    を特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  6. 被写体の少なくとも一部が共通して撮影された少なくとも2枚の視差のある画像に基づいて、画像中から所望の被写体を抽出する画像処理装置であって、
    入力又は撮影された少なくとも2枚の視差のある画像における視差ベクトルを検出する視差検出手段と、
    少なくとも2枚の視差のある前記画像中の一の画像における2次元座標位置を指定する指定手段と、
    指定された前記2次元座標位置付近の視差ベクトルに基づいて、被写体を抽出する抽出手段とを有し、
    前記抽出手段は、
    指定された前記2次元座標位置における視差ベクトルと当該2次元座標位置近傍の2次元座標位置における視差ベクトルとの差分ベクトルに基づいて類否判定を行ない、
    当該類否判定により類似と判定された当該2次元座標位置近傍の2次元座標位置を、被写体領域として判定し、
    前記被写体領域を抽出すべき被写体として抽出し、
    類似とされる前記類否判定の基準は、前記差分ベクトルのユークリッド距離が、予め定められた閾値以下であること、
    を特徴とする画像処理装置。
  7. 前記指定手段は、2次元座標位置をポインティングする手段を具備することを特徴とする請求項4ないし6の何れか一記載の画像処理装置。
  8. 前記指定手段は、2次元座標位置を数値入力する手段を具備することを特徴とする請求項4ないし6の何れか一記載の画像処理装置。
  9. 被写体を撮影し、前記被写体の画像を表す映像信号を発生させる撮像手段を有する撮像装置であって、
    前記被写体を撮影した画像を記憶する画像メモリと、
    前記被写体までの距離を検出する距離検出手段と、
    前記画像メモリに記憶された画像における2次元座標位置を指定する指定手段と、
    指定された前記2次元座標位置付近の距離に基づいて、被写体を抽出する抽出手段とを有し、
    前記抽出手段は、
    指定された前記2次元座標位置における距離と当該2次元座標位置近傍の2次元座標位置における距離との差分に基づいて類否判定を行ない、
    当該類否判定により類似と判定された当該2次元座標位置近傍の2次元座標位置を、被写体領域として判定し、
    前記被写体領域を抽出すべき被写体として抽出し、
    類似とされる前記類否判定の基準は、前記差分が、前記画像に応じて定められる閾値以下であり、当該閾値は、前記画像における被写体までの距離のヒストグラムに基づきクラスタされた距離データにおいて、各クラスタの距離データの統計量に基づき決定されること、
    を特徴とする撮像装置。
  10. 被写体を撮影し、前記被写体の画像を表す映像信号を発生させる撮像手段を有する撮像装置であって、
    前記撮像手段に接続され、前記被写体の少なくとも一部が共通して撮影された少なくとも2枚の視差のある画像を記憶する画像メモリと、
    記憶された少なくとも2枚の視差のある前記画像における視差ベクトルを検出する視差検出手段と、
    記憶された少なくとも2枚の視差のある前記画像中の一の画像における2次元座標位置を指定する指定手段と、
    指定された前記2次元座標位置付近の視差ベクトルに基づいて、被写体を抽出する抽出手段とを有し、
    前記抽出手段は、
    指定された前記2次元座標位置における視差ベクトルと当該2次元座標位置近傍の2次元座標位置における視差ベクトルとの差分ベクトルに基づいて類否判定を行ない、
    当該類否判定により類似と判定された当該2次元座標位置近傍の2次元座標位置を、被写体領域として判定し、
    前記被写体領域を抽出すべき被写体として抽出し、
    類似とされる前記類否判定の基準は、前記差分ベクトルのユークリッド距離が、予め定められた閾値以下であること、
    を特徴とする撮像装置。
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