JP2002366963A - 画像処理方法、画像処理装置、撮像装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

画像処理方法、画像処理装置、撮像装置及びコンピュータプログラム

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JP2002366963A
JP2002366963A JP2001176521A JP2001176521A JP2002366963A JP 2002366963 A JP2002366963 A JP 2002366963A JP 2001176521 A JP2001176521 A JP 2001176521A JP 2001176521 A JP2001176521 A JP 2001176521A JP 2002366963 A JP2002366963 A JP 2002366963A
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憲彦 村田
Takashi Kitaguchi
貴史 北口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直観的な指示に基づいて、入力又は撮影され
た画像から所望の被写体のみを抽出できる画像処理方
法、装置を提供する。 【解決手段】 入力又は撮影された画像における被写体
までの距離を検出し(ステップS1)、その画像におけ
る2次元座標位置を指定させ(ステップS2)、指定さ
れた2次元座標位置付近の距離に基づいて、被写体を抽
出させる(ステップS3)、ことで、入力された画像に
おいて所望の被写体に含まれる2次元座標を指定すると
いう極めて直観的な指示に基づいて、入力又は撮影され
た画像から所望の被写体のみを抽出できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影された画像中
の所望の被写体像を抽出し、或いは撮影された画像を被
写体毎に分割するための画像処理方法、画像処理装置、
撮像装置及びコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、現実世界に存在する素材を電子情
報として記録するデジタルビデオカメラやデジタルスチ
ルカメラが急速に普及している。また、これらのカメラ
によって取得された画像に加工・処理を施すことによ
り、再利用を図るという事例が見られるようになった。
その中でも、画像中の特定の被写体を抽出する技術は、
例えば抽出した被写体をクリップアートのような素材と
して再利用する、又は、画像を個々の被写体毎に分割す
ることにより、画像の管理・検索に役立てるなど、幅広
い応用が可能である。
【0003】これらを実現するため、幾つかの従来技術
が開示されている。
【0004】まず、階調、色、濃度勾配及びテクスチャ
など、画像の2次元的な特徴に基づき、画像を領域毎に
分割する手法は、一般にセグメンテーションと呼ばれて
おり、従来より数多く提案されている。例えば、文献
『画像の処理と認識』(安居院猛・長尾智晴共著、昭晃
堂)によると、注目している小領域と、それに隣接する
小領域が互いに同じ特徴を持っている場合に、それらを
一つの領域に統合する処理を順次実行することによっ
て、特徴が等しい領域を少しずつ成長させる領域成長
(region growing)法、領域成長法とは逆に画像全体を
開始点とし、一定の特徴を持たない領域を細分化してゆ
き、最終的に均一な領域になった時点で領域の細分化を
停止する分割法、或いは、これらの領域成長法と分割法
とを組合せた分割統合法などの手法が知られている。
【0005】しかし、これらの手法は被写体の外見的な
性質に依存するため、安定的に所望の被写体を抽出する
ことは極めて困難である。
【0006】上記の他、被写体までの距離に基づき、画
像中から特定のオブジェクトのみを抽出する技術も幾つ
か提案されている。例えば、特開平9−312794号
公報においては、撮像する被写体を複数ブロックに分割
して、これらのブロック毎に被写体までの距離を測定
し、撮像した画像と測定された距離を前記ブロック毎に
リンクして記憶し、記憶された距離が同一のブロック画
像を抽出するという画像処理装置及び方法が開示されて
いる。また、特開平9−326025号公報において
は、撮影毎に複数の領域別に被写体までの距離を測定し
て距離データとして入力し、撮影毎に画像データと前記
複数の領域別の距離データとを対応させて記憶するとと
もに、抽出距離データを設定し、前記距離データと前記
抽出距離データに基づいて、前記画像データの中から前
記抽出距離データに対応する画像データのみを抽出する
画像処理装置が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの公報
記載の発明においては、予め設定された距離区間又はユ
ーザーにより指定された被写体までの距離に基づいて当
該被写体が抽出されるが、ユーザーにとっては実際の被
写体までの距離は直観的に把握し難いため、所望の被写
体を簡単かつ迅速に抽出するのは困難である。さらに、
これらの公報記載の発明に基づいて所望の被写体を抽出
しようとすると、図19に示すように、所望の被写体A
とほぼ同一の距離に異なる被写体Bが写されている場
合、被写体Aの他に不要な被写体Bまで抽出されること
となる。
【0008】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、その第1の目的は、直観的な指示に基づいて、
入力又は撮影された画像から所望の被写体を抽出するこ
とができる画像処理方法、画像処理装置、撮像装置及び
コンピュータプログラムを提供することである。
【0009】本発明の第2の目的は、入力又は撮影され
た画像から、所望の被写体のみを抽出することができる
画像処理方法、画像処理装置、撮像装置及びコンピュー
タプログラムを提供することである。
【0010】本発明の第3の目的は、さらに容易にかつ
高い信頼性をもって、入力又は撮影された画像から、所
望の被写体のみを抽出することができる画像処理方法、
画像処理装置、撮像装置及びコンピュータプログラムを
提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
被写体までの距離に基づいて、画像中から所望の被写体
を抽出する画像処理方法であって、入力又は撮影された
前記画像における被写体までの距離を検出する第1のス
テップと、前記画像における2次元座標位置を指定する
第2のステップと、指定された前記2次元座標位置付近
の距離に基づいて、被写体を抽出する第3のステップ
と、を有することを特徴とする。
【0012】従って、指定された2次元座標位置付近の
距離に基づいて、被写体を抽出することにより、入力さ
れた画像において所望の被写体に含まれる2次元座標を
指定するという極めて直観的な指示に基づいて、入力又
は撮影された画像から被写体を抽出することができ、第
1の目的が達成される。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像処理方法において、前記第3のステップは、指定され
た前記2次元座標位置における距離と当該2次元座標位
置近傍の2次元座標位置における距離との類否に基づい
て、抽出すべき被写体領域の拡大の可否を判定すること
により、前記被写体を抽出することを特徴とする。
【0014】従って、指定された2次元座標位置におけ
る距離と当該2次元座標位置の近傍の2次元座標位置に
おける距離との類否に基づいて、抽出すべき被写体領域
の拡大の可否を判定することにより、入力又は撮影され
た画像から、所望の被写体のみを抽出することができ、
第2の目的が達成される。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項2記載の画
像処理方法において、前記第3のステップは、前記被写
体領域の拡大の可否を、前記画像における被写体までの
距離の統計量に基づき判定することを特徴とする。
【0016】従って、被写体領域の拡大の可否が、画像
における被写体までの距離の統計量に基づき判定される
ことにより、さらに容易にかつ高い信頼性をもって、入
力又は撮影された画像から、所望の被写体のみを抽出す
ることができ、第3の目的が達成される。
【0017】請求項4記載の発明は、被写体の少なくと
も一部が共通して撮影された少なくとも2枚の視差のあ
る画像に基づいて、画像中から所望の被写体を抽出する
画像処理方法であって、入力又は撮影された前記少なく
とも2枚の視差のある画像における視差を検出する第1
のステップと、少なくとも2枚の視差のある前記画像中
の一の画像における2次元座標位置を指定する第2のス
テップと、指定された前記2次元座標位置付近の視差に
基づいて、被写体を抽出する第3のステップと、を有す
ることを特徴とする。
【0018】従って、指定された2次元座標位置付近の
視差に基づいて、被写体を抽出することにより、入力さ
れた画像において所望の被写体に含まれる2次元座標を
指定するという極めて直観的な指示に基づいて、入力又
は撮影された画像から被写体を抽出することができ、第
1の目的が達成される。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項4記載の画
像処理方法において、前記第3のステップは、指定され
た前記2次元座標位置における視差と当該2次元座標位
置近傍の2次元座標位置における視差との類否に基づい
て、抽出すべき被写体領域の拡大の可否を判定すること
により、前記被写体を抽出することを特徴とする。
【0020】従って、指定された2次元座標位置におけ
る視差と当該2次元座標位置の近傍の2次元座標位置に
おける視差との類否に基づいて、抽出すべき被写体領域
の拡大の可否を判定することにより、入力又は撮影され
た画像から、所望の被写体のみを抽出することができ、
第2の目的が達成される。
【0021】請求項6記載の発明は、請求項5記載の画
像処理方法において、前記第3のステップは、前記被写
体領域の拡大の可否を、前記画像における視差の統計量
に基づき判定されることを特徴とする。
【0022】従って、被写体領域の拡大の可否が、画像
における被写体までの視差の統計量に基づいて判定され
ることにより、さらに容易にかつ高い信頼性をもって、
入力又は撮影された画像から、被写体を抽出することが
でき、第3の目的が達成される。
【0023】請求項7記載の発明は、被写体までの距離
に基づいて、画像中から所望の被写体を抽出する画像処
理装置であって、前記画像における2次元座標位置を指
定する指定手段と、指定された前記2次元座標位置付近
の距離に基づいて、被写体を抽出する抽出手段と、を有
することを特徴とする。
【0024】従って、指定された2次元座標位置付近の
距離に基づいて、被写体を抽出することにより、入力さ
れた画像において所望の被写体に含まれる2次元座標を
指定するという極めて直観的な指示に基づいて、入力又
は撮影された画像から被写体を抽出することができ、第
1の目的が達成される。
【0025】請求項8記載の発明は、請求項7記載の画
像処理装置において、前記抽出手段は、指定された前記
2次元座標位置における距離と当該2次元座標位置近傍
の2次元座標位置における距離との類否に基づいて、抽
出すべき被写体領域の拡大の可否を判定することによ
り、前記被写体を抽出することを特徴とする。
【0026】従って、指定された2次元座標位置におけ
る距離と当該2次元座標位置の近傍の2次元座標位置に
おける距離との類否に基づいて、抽出すべき被写体領域
の拡大の可否を判定することにより、入力又は撮影され
た画像から、所望の被写体のみを抽出することができ、
第2の目的が達成される。
【0027】請求項9記載の発明は、請求項8記載の画
像処理装置において、前記抽出手段は、前記被写体領域
の拡大の可否を、前記画像における被写体までの距離の
統計量に基づき判定することを特徴とする。
【0028】従って、被写体領域の拡大の可否が、画像
における被写体までの距離の統計量に基づき判定される
ことにより、さらに容易にかつ高い信頼性をもって、入
力又は撮影された画像から、所望の被写体のみを抽出す
ることができ、第3の目的が達成される。
【0029】請求項10記載の発明は、被写体の少なく
とも一部が共通して撮影された少なくとも2枚の視差の
ある画像に基づいて、画像中から所望の被写体を抽出す
る画像処理装置であって、入力又は撮影された少なくと
も2枚の視差のある画像における視差を検出する視差検
出手段と、少なくとも2枚の視差のある前記画像中の一
の画像における2次元座標位置を指定する指定手段と、
指定された前記2次元座標位置付近の視差に基づいて、
被写体を抽出する抽出手段と、を有することを特徴とす
る。
【0030】従って、指定された2次元座標位置付近の
視差に基づいて、被写体を抽出することにより、入力さ
れた画像において所望の被写体に含まれる2次元座標を
指定するという極めて直観的な指示に基づいて、入力又
は撮影された画像から被写体を抽出することができ、第
1の目的が達成される。
【0031】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の画像処理装置において、前記抽出手段は、指定された
前記2次元座標位置における視差と当該2次元座標位置
近傍の2次元座標位置における視差との類否に基づい
て、抽出すべき被写体領域の拡大の可否を判定すること
により、前記被写体を抽出することを特徴とする。
【0032】従って、指定された2次元座標位置におけ
る視差と当該2次元座標位置の近傍の2次元座標位置に
おける視差との類否に基づいて、抽出すべき被写体領域
の拡大の可否を判定することにより、入力又は撮影され
た画像から、所望の被写体のみを抽出することができ、
第2の目的が達成される。
【0033】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の画像処理装置において、前記抽出手段は、前記被写体
領域の拡大の可否を、前記画像における視差の統計量に
基づき判定することを特徴とする。
【0034】従って、被写体領域の拡大の可否が、画像
における被写体までの視差の統計量に基づいて判定され
ることにより、さらに容易にかつ高い信頼性をもって、
入力又は撮影された画像から、被写体を抽出することが
でき、第3の目的が達成される。
【0035】請求項13記載の発明は、請求項7ないし
12の何れか一記載の画像処理装置において、前記指定
手段は、2次元座標位置をポインティングする手段を具
備することを特徴とする。
【0036】従って、指定手段が2次元座標位置をポイ
ンティングする手段を具備することにより、2次元座標
位置を直観的に指定でき、第1の目的が達成される。
【0037】請求項14記載の発明は、請求項7ないし
12の何れか一記載の画像処理装置において、前記指定
手段は、2次元座標位置を数値入力する手段を具備する
ことを特徴とする。
【0038】従って、指定手段が2次元座標位置を数値
入力する手段を具備することにより、2次元座標位置を
直観的に指定でき、第1の目的が達成される。
【0039】請求項15記載の発明は、被写体を撮影
し、前記被写体の画像を表す映像信号を発生させる撮像
手段を有する撮像装置であって、前記被写体を撮影した
画像を記憶する画像メモリと、前記被写体までの距離を
検出する距離検出手段と、前記画像メモリに記憶された
画像における2次元座標位置を指定する指定手段と、指
定された前記2次元座標位置付近の距離に基づいて、被
写体を抽出する抽出手段と、を有することを特徴とす
る。
【0040】従って、指定された2次元座標位置付近の
距離に基づいて、被写体を抽出することにより、入力さ
れた画像において所望の被写体に含まれる2次元座標を
指定するという極めて直観的な指示に基づいて、入力又
は撮影された画像から被写体を抽出することができ、第
1の目的が達成される。
【0041】請求項16記載の発明は、被写体を撮影
し、前記被写体の画像を表す映像信号を発生させる撮像
手段を有する撮像装置であって、前記撮像手段に接続さ
れ、前記被写体の少なくとも一部が共通して撮影された
少なくとも2枚の視差のある画像を記憶する画像メモリ
と、記憶された少なくとも2枚の視差のある前記画像に
おける視差を検出する視差検出手段と、記憶された少な
くとも2枚の視差のある前記画像中の一の画像における
2次元座標位置を指定する指定手段と、指定された前記
2次元座標位置付近の視差に基づいて、被写体を抽出す
る抽出手段と、を有することを特徴とする。
【0042】従って、指定された2次元座標位置付近の
視差に基づいて、被写体を抽出することにより、入力さ
れた画像において所望の被写体に含まれる2次元座標を
指定するという極めて直観的な指示に基づいて、入力又
は撮影された画像から被写体を抽出することができ、第
1の目的が達成される。
【0043】請求項17記載の発明は、被写体までの距
離に基づいて、画像中から所望の被写体を抽出するコン
ピュータにインストールされ、前記コンピュータに、前
記画像及び前記被写体までの距離を入力させる機能と、
前記画像における2次元座標位置を指定させる機能と、
指定された前記2次元座標位置付近の距離に基づいて、
被写体を抽出させる機能と、を実行させるコンピュータ
読取り可能なコンピュータプログラムである。
【0044】従って、指定された2次元座標位置付近の
距離に基づいて、被写体を抽出することにより、入力さ
れた画像における2次元座標の指定という直観的な指示
に基づいて、入力又は撮影された画像から被写体を抽出
することができ、コンピュータプログラムを利用して第
1の目的が達成される。
【0045】請求項18記載の発明は、被写体の少なく
とも一部が共通して撮影された少なくとも2枚の視差の
ある画像に基づいて、画像中から所望の被写体を抽出す
るコンピュータにインストールされ、前記コンピュータ
に、少なくとも2枚の視差のある前記画像を入力させる
機能と、少なくとも2枚の視差のある前記画像における
視差を検出させる機能と、少なくとも2枚の視差のある
前記画像中の一の画像における2次元座標位置を指定さ
せる機能と、指定された前記2次元座標位置付近の視差
に基づいて、被写体を抽出させる機能と、を実行させる
コンピュータ読取り可能なコンピュータプログラムであ
る。
【0046】従って、指定された2次元座標位置付近の
視差に基づいて、被写体を抽出することにより、入力さ
れた画像における2次元座標の指定という直観的な指示
に基づいて、入力又は撮影された画像から被写体を抽出
することができ、コンピュータプログラムを利用して第
1の目的が達成される。
【0047】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図11に基づいて説明する。図1は、本実施の形
態の画像処理装置の基本となるハードウェア構成例を示
すブロック図である。この画像処理装置は、当該画像処
理装置における各種の制御及び処理を行うCPU(Cent
ral Processing Unit)11と、SDRAM(Synchrono
us Dynamic Random Access Memory)12と、HDD(H
ard Disk Drive)13と、マウス等のポインティングデ
バイス、キーボード、ボタン等の各種入力インターフェ
ース(以下“I/F”と略す)14と、電源15と、表
示I/F16を介して接続されるCRT(Cathode Ray
Tube)等のディスプレイ19と、CD−RW(Compact
Disk Rewritable)ドライブ等の記録装置17と、デジ
タルカメラやプリンタ等の外部機器やインターネット等
の電気通信回線と有線又は無線接続するための外部I/
F18とを、バスを介して接続することにより構成され
ている。
【0048】SDRAM12は、CPU11の作業領域
として利用されるとともに、本実施の形態における画像
処理方法の各工程(ステップ)を実行するための処理プ
ログラムや、その他制御プログラムなどの固定情報の記
憶領域として利用される。処理プログラムは、例えば、
記録装置17を介してSDRAM12にロードされ、又
は、HDD13に一旦保存された後に必要なときにSD
RAM12にロードされ、又は、外部I/F18に接続
された電気通信回線を介してSDRAM12にロードさ
れる。処理の対象となる画像は、記録装置17又は外部
I/F18に接続されたデジタルカメラ等の撮像装置若
しくは電気通信回線を介して入力される。
【0049】図2は、上述した画像処理装置と同様な機
能を備える本実施の形態の撮像装置の基本となるデジタ
ルカメラのハードウェア構成例を示すブロック図であ
る。図1中に示した部分と同一又は相当する部分は同一
符号を付して示す。即ち、デジタルカメラにおける各種
の制御及び処理を行うCPU11と、SDRAM12
と、ROM(Read Only Memory)20と、ペン等のポイ
ンティングデバイスやカメラ本体に設置されたボタン等
の各種入力I/F14と、電源15と、表示I/F16
を介して接続されるLCD(Liquid Crystal Display)
28と、CF(Compact Flash)カード等の記録装置1
7と、プリンタ等の外部機器やインターネットと有線又
は無線接続するための外部I/F18とを、バスを介し
て接続することにより構成される。さらに、レンズ21
と、絞り22と、シャッター23と、CCD(Charge C
oupled Device)等の光電変換素子24と、この光電変
換素子24のタイミング制御並びに光電変換素子24に
より得られた画像信号に対して相関二重サンプリングや
アナログ−デジタル変換等のデジタル化処理を行う駆動
部25と、この駆動部25により得られたデジタル信号
に対してAWB(Automatic White Balance)、エッジ
強調やγ補正等の前処理及び画像圧縮/伸長処理を行う
前処理回路26、フォーカス、ズーム、アイリス、シャ
ッタースピード等を制御するためにレンズ21、絞り2
2、シャッター23を駆動するモータ駆動部27と、被
写体に対してフォーカスを合わせるためにカメラ本体か
ら被写体までの距離を測定する測距部29とを備えてい
る。
【0050】ROM20は、CPU11により実行され
る所定の命令を記憶する領域として利用されるととも
に、本実施の形態における画像処理方法の各工程を実行
するための処理プログラムとして利用される。SDRA
M12は、CPU11の作業領域として利用されるとと
もに、本実施の形態における画像処理方法の各工程を実
行するための処理プログラムや、その他制御プログラム
などの固定情報の記憶領域として利用される。処理プロ
グラムは、例えば、ROM20に予め格納され、又は、
記録装置17を介してSDRAM12にロードされ、又
は、外部I/F18に接続された電気通信回線を介して
SDRAM12にロードされる。制御プログラムは、例
えばROM20に予め格納される。
【0051】本実施の形態の画像処理装置は、図1に示
すような画像処理装置又は図2に示すような撮像装置に
適用されるもので、その機能を含む構成例を図3のブロ
ック図に示す。
【0052】本実施の形態の画像処理装置1は、信号処
理部32とメモリ制御部33と主制御部34と画像メモ
リとしてのフレームメモリ35とI/F36と表示部3
7と外部記憶部38と距離検出手段としての距離測定部
39と指定手段としての座標指定部40と抽出手段とし
ての被写体抽出部41とを備える。ここで、撮像部31
は信号処理部32に接続され、信号処理部32はメモリ
制御部33と主制御部34及びI/F36に接続され、
フレームメモリ35はメモリ制御部33に接続される。
また、距離測定部39は主制御部34に接続され、座標
指定部40は主制御部34とメモリ制御部33及びフレ
ームメモリ35に接続され、被写体抽出部41は距離測
定部39と座標指定部40及びフレームメモリ35に接
続される。
【0053】ここで、図3に示す本実施の形態の画像処
理装置1とその前提となる基本ハードウェア構成を示し
た図1及び図2との対応関係について説明する。図3中
の撮像手段としての撮像部31は、図2に示したレンズ
21、絞り機構22、シャッター23、光電変換素子2
4、駆動部25及び前処理回路26が含まれる。主制御
部34はCPU11とROM20とにより構成され、信
号処理部32、メモリ制御部33及び被写体抽出部41
はCPU11により構成される。フレームメモリ35は
SDRAM12により構成される。I/F36は表示I
/F16と外部I/F18を含み、表示部37はディス
プレイ19又はLCD28により構成される。また、外
部記憶部38はHDD13又は記録装置17により構成
され、より具体的には、CD−RWや光磁気ディスクな
どが使用できるが、モデムカード等を利用することによ
り電気通信回線を介して画像信号を直接遠隔地の記録媒
体に送信できるようにしても良い。また、距離測定部3
9は測距部29より構成され、座標指定部40は入力I
/F14により構成される。
【0054】このような構成の画像処理装置1におい
て、信号処理部32は、撮像部31で撮像され又はI/
F36を介して外部から入力された画像に対して所定の
処理を施す。また、主制御部34は画像処理装置を構成
する各部を集中的に制御し、フレームメモリ35はメモ
リ制御部33の命令により画像信号を蓄積する。また、
表示部37はI/F36を介して供給された画像信号を
表示し、外部記憶部38はI/F36を介して画像信号
等の種々の信号を読み書きする。
【0055】図3のように構成された各部の動作を具体
的に説明する。まず、信号処理部32は、撮像部31で
撮像され又はI/F36を介して外部から入力された画
像に対して、圧縮や伸長、色分解、ホワイトバランス調
整、γ補正等の種々の画像処理を施す。また、メモリ制
御部33は信号処理部32において処理された画像信号
をフレームメモリ35に格納したり、その逆にフレーム
メモリ35に格納された画像信号を読み出す。そして、
この場合にはフレームメモリ35から読み出された画像
信号は、信号処理部32において圧縮などが施された
後、I/F36を介して外部記憶部38に保存される。
また、外部記憶部38に記憶された画像信号を読み出す
場合は、まずI/F36を介して信号処理部32に画像
信号が供給され、信号処理部32において画像伸長が施
される。一方、外部記憶部38及びフレームメモリ35
から読み出された画像信号を表示する場合は、まず、読
み出された信号が信号処理部32においてデジタル−ア
ナログ変換(D/A変換)され、増幅などの信号処理が
なされる。そして、このような処理がなされた信号は、
I/F36を介して表示部37に送信される。
【0056】また、距離測定部39は被写体までの距離
を測定し、座標指定部40はフレームメモリ35に記憶
された画像における2次元座標位置を指定し、被写体抽
出部41は被写体までの距離及び指定された2次元座標
位置に基づいて、フレームメモリ35に記憶された画像
における所望の被写体を抽出するが、これらの各動作に
ついての詳細は後述する。
【0057】次に、本実施の形態に係る画像処理方法を
図4のフローチャートを参照して説明する。まず、最初
に、ユーザーは撮像部31により撮影された画像、又
は、予め撮影されI/F36を介して供給された画像を
入力する(ステップS1)。
【0058】撮像部31により撮影された画像を入力す
る場合は、この撮影とともに、距離測定部39により、
当該画像に写された被写体までの距離が測定される。こ
こで、距離測定部39は、被写体に波動(光、電波、音
波)を照射し、被写体からの反射波の伝播時間を測定す
ることにより距離を求めるTOF(Time of Flight)
法、カメラと位置関係が既知の光源からスリット光やス
ポット光を被写体に照射し、被写体における光像の歪み
をカメラで観測して距離を求める光投影法、多眼カメラ
を用いて被写体を撮影した画像から三角測量法により被
写体の3次元形状を計算する多眼立体視などの公知技術
により実現される。ここでは、距離測定部39は光投影
法により構成されると仮定して、以下にその構成・動作
を説明する。
【0059】[距離測定部39の構成・動作]図5は距
離測定部39の一例を示す原理的構成図である。図5に
示すように、距離測定部39はスポット光源391及び
受光素子392により構成される。スポット光源391
は発光ダイオードや半導体レーザー等の光源391a、
ポリゴンミラーなどの走査ミラー391b及び走査ミラ
ー391bの動きを制御する駆動部391cより構成さ
れ、光源391aより発生したスポット光が被写体面に
当たるように光の向きを制御する部分であり、その光の
向きは駆動部391cより出力される信号により検出さ
れる。受光素子392は、スポット光源391と位置関
係が既知である場所に設置されたPSD(Position Sen
sitive Detector)やCCD等の光電変換素子より構成
され、被写体面より戻ってきた反射光の向きを検出す
る。ここで、受光素子392は、撮像部31における光
電変換素子を兼用するという形態で構成されても構わな
い。
【0060】被写体までの距離は、スポット光源391
の照射したスポット光の向き、スポット光源391と受
光素子392との位置関係、及び、受光素子392が検
出した反射光の向きより、三角測量の原理で算出され
る。ここで、走査ミラー391bを駆動しスポット光を
走査することにより、被写体全体の距離を測定すること
ができる。
【0061】一方、予め撮影されI/F36を介して供
給された画像を入力する場合は、被写体までの距離も併
せてI/F36を介して入力される。この動作を、以下
に説明する。
【0062】図6は、同図(a)に示す画像と併せて被
写体までの距離を、予め測定された被写体までの距離の
遠近を画像の濃淡で表現した同図(b)の距離画像とい
う形態で入力するという一例を示した図である。図6に
おける距離画像は、距離が遠い被写体は黒に近い濃度
で、近い被写体は白に近い濃度で表現されている。この
ような距離画像は、例えば、画像の階調が256である
場合、画像に写された領域における距離の最小値に対し
ては画素値を255、最大値に対しては画素値を0と
し、画像中の全領域に対して画素値を距離に反比例させ
て与えることにより形成される。この例のように、入力
される被写体までの距離は、必ずしも計量値で表現され
る必要はなく、相対値で表現されても構わない。
【0063】図4において、画像の撮影又は入力、並び
に被写体までの距離の測定又は入力が終了すると、画像
において被写体が写された領域を示す2次元座標位置を
指定する(ステップS2)。この作業は、座標指定部4
0により行われる。以下、座標指定部40の構成・動作
の具体例を説明する。
【0064】[座標指定部40の構成・動作]図7は座
標指定部40の構成の一例を示す説明図である。図7に
示す例では、この座標指定部40は、表示部37の表面
に設置された透明タッチパネル401と、画像中の2次
元座標位置を指定するポインティングデバイス402と
より構成されている。
【0065】以下において、この座標指定部40の動作
について説明する。まず、前述のステップS1の処理が
終了すると、表示部37において「座標指定」という文
字がオーバーレイ表示される。次に、ユーザーは表示部
37に表示された画像において、抽出したい被写体を示
す位置をポインティングすることにより、2次元座標位
置を指定する。すると、表示部37上に十字型のポイン
タ403が画像に重畳表示され、当該2次元座標位置が
指定されたことがユーザーに通知される。以上の操作
で、画像における2次元座標位置を指定することができ
る。
【0066】また、図8は座標指定部40の構成の他例
を示す説明図である。図8に示す例では、座標指定部4
0は、画像中の2次元座標位置を指定するカーソルボタ
ン404及び決定ボタン405により構成されている。
【0067】以下において、この座標指定部40の動作
について説明する。まず、前述のステップS1の処理が
終了すると、表示部37において「座標指定」という文
字がオーバーレイ表示される。次に、表示部37上に十
字型のポインタ403が画像に重畳表示され、ユーザー
は表示部37に表示された画像において、カーソルボタ
ン404を操作することにより、ポインタ403を上下
左右に移動させる。ポインタ403が抽出したい被写体
を示す位置にあれば、決定ボタン405を押下すること
により、2次元座標位置が指定される。以上の操作で、
画像における2次元座標位置を指定することができる。
【0068】また、図9は座標指定部40の構成のさら
に異なる一例を示す説明図である。図9に示す例では、
座標指定部40は、画像中の2次元座標位置を数値入力
するテンキー406及び決定ボタン405により構成さ
れている。
【0069】以下において、この座標指定部40の動作
について説明する。まず、前述のステップS1の処理が
終了すると、表示部37において「座標指定」という文
字がオーバーレイ表示される。次に、表示部37上に2
次元座標位置を数値入力するための2つの矩形407
a,407bが画像に重畳表示される。ここで、矩形4
07aは画像における横方向の座標、矩形407bは縦
方向の座標の入力用の矩形であるとする。続いて、ユー
ザーは、表示部37に表示された画像において、テンキ
ー406を操作することにより、矩形407a,407
b内に各々数値を入力する。ここで、図中左向き矢印で
示されるキー408はバックスペースキーであり、誤入
力された数値入力を修正するのに使用される。すると、
表示部37において、これらの数値に対応する2次元座
標位置上にポインタ403が出現する。このとき、この
ポインタ403が抽出したい被写体を示す位置にあれ
ば、決定ボタン405を押下することにより、2次元座
標位置が指定される。以上の操作で、画像における2次
元座標位置を指定することができる。
【0070】図4において、このように2次元座標位置
の指定が終了すると、2次元座標位置付近の距離に基づ
いて被写体を抽出する(ステップS3)。このステップ
S3の処理は被写体抽出部41により行われる。以下、
被写体抽出部41の構成・動作を説明する。
【0071】[被写体抽出部41の構成・動作]被写体
抽出部41は、座標指定部40により指定された2次元
座標位置に対応する被写体までの距離を読み取り、この
距離に存在する被写体を抽出するものである。これによ
り、2次元座標位置という視覚に訴える情報に基づいて
被写体が抽出されるので、従来の技術と比較して格段に
直観的な被写体の抽出が可能となる。しかし、これの処
理だけでは図19で説明した従来の技術の問題点を解消
できないため、以下において所望の被写体のみを抽出す
ることを可能とする被写体抽出部41の動作について説
明する。
【0072】図10は、このような動作を説明するため
の説明図である。図10に示すように、指定された2次
元座標位置を点P、また、この点Pの上下左右の4近傍
内の点を点Pi(i=1,2,3,4)とする。ここ
で、点Piと点Pとの画像における距離は、1画素であ
っても2以上の或る一定数の画素であっても構わない。
点Pが指定されると、点Pにおける被写体までの距離と
点Piにおける被写体までの距離との類否を判定し、両
者が類似と判定されれば点Piを被写体領域として統合
する。ここで、類否判定の基準として、点Pと点Piと
の距離の差分を用いる。そして、この差分が予め定めら
れた閾値d以下であれば、点Piを被写体領域として統
合する。
【0073】その結果、例えば、図10(a)において
は、点P,P,Pの3点が、新たに被写体領域と
して統合される。次に、新たに統合された点Pi(図1
0(a)における点P,P,P)を開始点とし、
同様に距離の類否を判定し、新たな被写体領域を統合す
る。このような処理を順次実行し、新たに統合される4
近傍内の点が存在しなくなれば、処理を終了する。
【0074】以上により、最終的に図10(b)に白抜
きで示すように被写体領域が抽出される。さらに、撮影
又は入力された前記画像とこの被写体領域とを照合する
ことにより、図10(c)に示すように、2次元座標位
置で指定した点付近の被写体のみが抽出された画像が生
成される。
【0075】ところで、距離の差分の閾値dは、ユーザ
ーにより手動で設定しても、画像処理装置1において自
動的に決定しても構わないが、従来の技術で説明したよ
うに、ユーザーにとっては実際の被写体までの距離は直
観的に把握し難いので、距離の差分の閾値dを手動で設
定するのは困難である。従って、画像全体の距離データ
を統計的に解析し、得られた統計量に基づいてこの閾値
dを自動的に決定する方式が好適である。
【0076】以下、その動作の一例を説明する。まず、
図11に示すように、被写体までの距離のヒストグラム
をとる。次に、このヒストグラムを基に、クラスタリン
グを行うことにより距離データを任意のN個のクラスタ
Cj(j=1,…,N)に分類する。例えば、図11は
被写体までの距離が3つのクラスタに分類されたことを
示している。ここで、クラスタリングの方法は、公知技
術である階層的クラスタリング法、K−means法などを
用いれば良い。
【0077】次に、各クラスタCjにおいて距離データ
の統計量を算出する。例えば、各クラスタにおける距離
データは正規分布を示すと仮定することにより、クラス
タCjに対して距離データの平均値mj及び標準偏差σ
jを各々算出し、これらを前述の統計量として用いるこ
とができる。最後に、上記の手順により得られた統計量
に基づいて閾値dを決定する。例えば、閾値dは各クラ
スタの標準偏差を用いて(1)式と決定される。
【0078】
【数1】
【0079】以上の構成・動作により、入力された画像
において所望の被写体に含まれる2次元座標を指定する
という極めて直観的な指示に基づいて、入力又は撮影さ
れた画像から所望の被写体のみを抽出することができ
る。
【0080】本発明の第二の実施の形態を図12ないし
図17に基づいて説明する。図1ないし図11で示した
部分と同一又は相当する部分は同一符号を用いて示し、
説明も省略する。
【0081】本実施の形態の画像処理装置1は、基本的
には、図3に示した第一の実施の形態の構成と同様であ
るが、距離測定部39を視差検出手段としての視差検出
部42に置き換えたものである。この視差検出部42は
主制御部34,フレームメモリ35及び被写体抽出部4
1に接続されている。
【0082】ここで、図12に示す本実施の形態の画像
処理装置1とその前提となる基本ハードウェア構成を示
した図1及び図2との対応関係も、基本的には、図3で
説明した場合と同様であるが、視差検出部42はCPU
11により構成されている。
【0083】このような構成を有する本実施の形態の画
像処理装置1において、信号処理部32は、撮像部31
で撮像され又はI/F36を介して外部から入力され
た、少なくとも2枚の視差のある画像に対して所定の処
理を施す。また、主制御部34は画像処理装置を構成す
る各部を集中的に制御し、フレームメモリ35はメモリ
制御部33の命令により、少なくとも2枚分の画像信号
を蓄積する。また、表示部37はI/F36を介して供
給された画像信号を表示し、外部記憶部38はI/F3
6を介して画像信号等の種々の信号を読み書きする。ま
た、視差検出部42は、少なくとも2枚の視差のある画
像に対して視差を検出するが、この動作の詳細について
は後述する。
【0084】次に、本実施の形態に係る画像処理方法を
図13のフローチャートを参照して説明する。まず、ユ
ーザーは撮像部31により撮影された画像、又は、予め
撮影されI/F36を介して供給された、少なくとも2
枚の視差のある画像を入力する(ステップS11)。次
に、視差検出部42により、この2枚の視差のある画像
における視差を検出する(ステップS12)。ここで、
視差検出部42は、濃度相関によるブロックマッチン
グ、オプティカル・フローなどの従来技術を適用するこ
とにより実現される。以下においては、濃度相関による
ブロックマッチングを適用するものと仮定して、視差検
出部42の構成・動作を説明する。
【0085】[視差検出部42の構成・動作]図14は
視差検出部42の構成の一例を示す図である。図14に
示すように、視差検出部42は特徴点設定部421、相
関演算部422により構成される。図12のフレームメ
モリ35には、視差を有する2枚の画像が格納されてお
り、各々画像1、画像2と呼ぶこととする。特徴点設定
部421は画像1において特徴点の位置を決定する。ま
た、特徴点を中心とする(2N+1)(2P+1)のブロ
ックを生成し、このブロック内の濃淡パターンを抽出す
る。ここで、特徴点の位置は、1又は一定数の画素毎に
選択する、角(corner)のように画像の濃度パターンが
特徴的である箇所を抽出するなどの方法により決定され
る。相関演算部422は、画像1において作成されたブ
ロックの濃淡パターンとほぼ一致する箇所を、画像2に
おいて相関演算により検出し、これを対応点と決定す
る。
【0086】ここで、図15に基づいて濃度相関による
ブロックマッチングにより対応点を検出する動作につい
て具体的に説明する。図15に示すように、(2N+
1)(2P+1)のブロックを用い、ブロックマッチング
で、画像1におけるの特徴点(m,n)と、画像2にお
ける点(m+dm,n+dn)の正規化相互相関値S
は、次式(2)により計算される。ここで、(2)式に
おいて、I(x,y):画像1の点(x,y)における濃
度、I(x,y):画像2の点(x,y)における濃度で
ある。
【0087】
【数2】
【0088】全ての特徴点(m,n)に対して、以上の計
算に基づき正規化相互相関値Sが最大となる画像2にお
ける点を求め、かつ、この正規化相互相関値Sが予め定
められた閾値以上であれば、その点を対応点とすればよ
い。その結果、全ての特徴点に対して視差を示すベクト
ル(dm,dn)を得ることができる。
【0089】図13において、視差の検出が終了する
と、画像において被写体が写された領域を示す2次元座
標位置を指定させる(ステップS13)。このステップ
S13の作業は、座標指定部40により行われるが、そ
の動作は第一の実施の形態で説明した通りであり、説明
を省略する。
【0090】2次元座標位置の指定が終了すると、2次
元座標位置付近の視差に基づいて被写体を抽出する(ス
テップS14)。このステップS3の処理は、第一の実
施の形態の場合と同様に、被写体抽出部41により行わ
れるが、その動作は第一の実施の形態の場合とはやや異
なる。そこで、本実施の形態における被写体抽出部41
の構成・動作を説明する。
【0091】[被写体抽出部41の構成・動作]図16
は本実施の形態における被写体抽出部41の動作の一例
を示す説明図である。まず、図16(a)(b)は入力
された2枚の視差を有する画像を示す図である。図16
(c)は視差検出部42により検出された、この2枚の
画像における視差と、座標指定部40により指定された
2次元座標位置である点Pとを示す図である。図16
(d)は、同図(c)において点P付近を拡大した図で
あり、点Pにおける視差を示すベクトルをv、点Pの上
下左右の4近傍内の点Pi(i=1,2,3,4)におけ
る視差を示すベクトルをviとする。ここで、点Piと
点Pとの画像における距離は、視差検出部42が検出し
た特徴点の間隔と一致するが、この間隔は1画素であっ
ても2以上のある一定数の画素であっても構わない。
【0092】点Pが指定されると、ベクトルvとベクト
ルviとの類否を判定し、両者が類似と判定されれば点
Piを被写体領域として統合する。ここで、類否判定の
基準として、ベクトルvとベクトルviとの差分ベクト
ルvi−vのユークリッド距離、即ち、Lノルム‖v
i−v‖を用いる。そして、‖vi−v‖が予め定めら
れた閾値D以下であれば、点Piを被写体領域として統
合する。その結果、例えば、図16(d)においては、
点P,P,Pの3点が、新たに被写体領域として
統合される。次に、新たに統合された点Pi(図16
(d)における点P,P,P)を開始点とし、同
様に視差の類否を判定し、新たな被写体領域を統合す
る。このような処理を順次実行し、新たに統合される4
近傍内の点が存在しなくなれば、処理を終了する。
【0093】以上の構成・処理により、第一の実施の形
態の場合と同様に、最終的に図10(c)に示した場合
のように、2次元座標位置で指定した点付近の被写体の
みが抽出された画像が生成される。
【0094】ところで、視差の差分ベクトルのLノル
ムの閾値Dは、ユーザーにより手動で設定しても、画像
処理装置1において自動的に決定しても構わないが、被
写体までの距離と同様に、ユーザーにとって視差は直観
的に把握し難いので、該閾値Dを手動で設定するのは困
難である。従って、画像全体の視差データを統計的に解
析し、得られた統計量に基づいて該閾値Dを自動的に決
定する方式が好適である。
【0095】以下において、その動作の一例を説明す
る。まず、図17に示すように、画像における視差に対
して、横軸を視差の横方向の成分dm、縦軸を視差の縦
方向の成分dnとする分布をとる。次に、このような分
布を基にクラスタリングを行うことにより、視差データ
を任意のN個のクラスタCj(j=1,…,N)に分類す
る。例えば、図17は視差データが3つのクラスタに分
類されたことを示している。ここで、クラスタリングの
方法は、公知技術である階層的クラスタリング法、K−
means法などを用いれば良い。次に、各クラスタCjに
おいて視差データの統計量を算出する。例えば、各クラ
スタにおける視差データは等方的な2次元正規分布を示
すと仮定することにより、クラスタCjに対して視差デ
ータの平均ベクトルμj、dm軸方向の標準偏差σm
j、及び、dn軸方向の標準偏差σnjを各々算出し、
これらを上述の十の統計量として用いることができる。
最後に、このような手順により得られた統計量に基づき
閾値Dを決定する。例えば、この閾値Dは各クラスタに
おける視差の標準偏差を用いて、(3)式により決定さ
れる。
【0096】
【数3】
【0097】以上の構成・動作により、入力された画像
において所望の被写体に含まれる2次元座標を指定する
という極めて直観的な指示に基づいて、入力又は撮影さ
れた画像から所望の被写体のみを抽出することができ
る。
【0098】本発明の第三の実施の形態を図18に基づ
いて説明する。本実施の形態は、前述の第一,第二の実
施の形態による画像処理方法をコンピュータプログラム
として記述した場合の適用例を示している。
【0099】例えば、図18(a)に示すように、当該
コンピュータプログラムを格納した記録媒体171をコ
ンピュータとしても機能する画像処理装置1に装着し、
画像処理装置1に当該コンピュータプログラムをインス
トールしてプログラムを実行させることにより、上述し
たような画像処理を容易に実現することができる。
【0100】また、図18(b)に示すように、当該コ
ンピュータプログラムを格納したCD−ROM172を
パーソナルコンピュータ(以下、“PC”と略す)17
3に装着し、当該コンピュータプログラムをPC173
にインストールして実行させることによっても、上述し
たような画像処理を容易に実現することができる。な
お、PC173へ装着され当該コンピュータプログラム
を格納する記録媒体としては、CD−ROM172に限
らず、例えばDVD−ROM等であってもよいことはい
うまでもない。
【0101】前述した画像処理方法を当該コンピュータ
プログラムの実行により実現する場合の具体例を説明す
る。この場合には、画像処理装置1又はPC173は、
内蔵されたメモリやハードディスクなどの記憶装置及び
CD−ROM等の記録媒体に格納され、又は電気通信回
線を介してサーバーなどの他の計算機の記憶装置等に格
納された画像を、PC173に搭載された各種インター
フェースを介して信号処理部32へ取り込む。
【0102】また、前述した被写体までの距離について
は、予め距離画像を作成しておき、該記録媒体の内部に
記録しておく。そして、ユーザーは画面上において、そ
の画像に対応する距離画像を選択することにより、被写
体までの距離をPC173に入力することができる。一
方、距離画像に関する情報は、対応する画像におけるヘ
ッダ情報として記録しておくこともできる。例えば、当
該画像のフォーマットとしてExI/F(Exchangeable
image file format)を採用する場合、そのヘッダ情報
中のMaker Noteと呼ばれる、製造者が自由に利用できる
フィールドに当該距離画像のファイル名やその存在場所
を記録することができる。そして、PC173はこのヘ
ッダ情報を読み取ることにより、当該距離画像を入力す
ることができる。
【0103】また、前述の視差の検出については、視差
検出部42の動作を、PC173内のCPUによりその
まま実現させることができる。
【0104】また、前述の2次元座標の指定は、PC1
73のキーボードにおけるカーソルキーなどの所定のキ
ーを操作した後、改行キーを押下し、又は、画面上に表
示されたマウスカーソルをマウスで動かした後、左ボタ
ンをクリックすることにより遂行される。また、2次元
座標位置を数値入力により指定する場合は、テンキーな
どが利用できる。
【0105】さらに、前述の被写体の抽出については、
被写体抽出部41の動作をPC173内のCPUにより
そのまま実現させることができる。
【0106】なお、本発明は、前述の実施の形態で例示
した構成・動作例に減縮されるものでないことは言うま
でもない。例えば、第一の実施の形態において、被写体
までの距離の類否判定の尺度として距離の差分を用いた
が、近傍の点Piにおける距離が点Pと同一のクラスタ
に属するならば被写体領域として統合するなど、これ以
外の尺度を適用しても構わない。また、各クラスタにお
ける距離データの分布が正規分布であると仮定して統計
量を算出する手順を説明したが、もちろんこれ以外の分
布を用いても構わない。
【0107】また、第二の実施の形態において、視差の
類否判定の尺度として差分ベクトルのLノルムを用い
たが、2次元座標位置近傍の点Piにおける視差が点P
と同一のクラスタに属するならば被写体領域として統合
するなど、これ以外の尺度を適用しても構わない。ま
た、各クラスタにおける視差データの分布が正規分布で
あると仮定して統計量を算出する手順を説明したが、も
ちろんこれ以外の分布を用いても構わない。
【0108】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、指定され
た2次元座標位置付近の距離に基づいて、被写体を抽出
するようにしたので、入力された画像において所望の被
写体に含まれる2次元座標を指定するという極めて直観
的な指示に基づいて、入力又は撮影された画像から被写
体を抽出することができる。
【0109】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の画像処理方法において、指定された2次元座標位置
における距離と当該2次元座標位置の近傍の2次元座標
位置における距離との類否に基づいて、抽出すべき被写
体領域の拡大の可否を判定するようにしたので、入力又
は撮影された画像から、所望の被写体のみを抽出するこ
とができる。
【0110】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の画像処理方法において、被写体領域の拡大の可否を
画像における被写体までの距離の統計量に基づき判定す
るようにしたので、さらに容易にかつ高い信頼性をもっ
て、入力又は撮影された画像から、所望の被写体のみを
抽出することができる。
【0111】請求項4記載の発明によれば、指定された
2次元座標位置付近の視差に基づいて、被写体を抽出す
るようにしたので、入力された画像において所望の被写
体に含まれる2次元座標を指定するという極めて直観的
な指示に基づいて、入力又は撮影された画像から被写体
を抽出することができる。
【0112】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の画像処理方法において、指定された2次元座標位置
における視差と当該2次元座標位置の近傍の2次元座標
位置における視差との類否に基づいて、抽出すべき被写
体領域の拡大の可否を判定するようにしたので、入力又
は撮影された画像から、所望の被写体のみを抽出するこ
とができる。
【0113】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の画像処理方法において、被写体領域の拡大の可否
を、画像における被写体までの視差の統計量に基づいて
判定するようにしたので、さらに容易にかつ高い信頼性
をもって、入力又は撮影された画像から、被写体を抽出
することができる。
【0114】請求項7記載の発明によれば、指定された
2次元座標位置付近の距離に基づいて、被写体を抽出す
るようにしたので、入力された画像において所望の被写
体に含まれる2次元座標を指定するという極めて直観的
な指示に基づいて、入力又は撮影された画像から被写体
を抽出することができる。
【0115】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の画像処理装置において、指定された2次元座標位置
における距離と当該2次元座標位置の近傍の2次元座標
位置における距離との類否に基づいて、抽出すべき被写
体領域の拡大の可否を判定するようにしたので、入力又
は撮影された画像から、所望の被写体のみを抽出するこ
とができる。
【0116】請求項9記載の発明によれば、請求項8記
載の画像処理装置において、被写体領域の拡大の可否
を、画像における被写体までの距離の統計量に基づき判
定するようにしたので、さらに容易にかつ高い信頼性を
もって、入力又は撮影された画像から、所望の被写体の
みを抽出することができる。
【0117】請求項10記載の発明によれば、指定され
た2次元座標位置付近の視差に基づいて、被写体を抽出
するようにしたので、入力された画像において所望の被
写体に含まれる2次元座標を指定するという極めて直観
的な指示に基づいて、入力又は撮影された画像から被写
体を抽出することができる。
【0118】請求項11記載の発明によれば、請求項1
0記載の画像処理装置において、指定された2次元座標
位置における視差と当該2次元座標位置の近傍の2次元
座標位置における視差との類否に基づいて、抽出すべき
被写体領域の拡大の可否を判定するようにしたので、入
力又は撮影された画像から、所望の被写体のみを抽出す
ることができる。
【0119】請求項12記載の発明によれば、請求項1
1記載の画像処理装置において、被写体領域の拡大の可
否を、画像における被写体までの視差の統計量に基づい
て判定するようにしたので、さらに容易にかつ高い信頼
性をもって、入力又は撮影された画像から、被写体を抽
出することができる。
【0120】請求項13記載の発明によれば、請求項7
ないし12の何れか一記載の画像処理装置において、指
定手段が2次元座標位置をポインティングする手段を具
備することにより、2次元座標位置を直観的に指定でき
る。
【0121】請求項14記載の発明によれば、請求項7
ないし12の何れか一記載の画像処理装置において、指
定手段が2次元座標位置を数値入力する手段を具備する
ことにより、2次元座標位置を直観的に指定できる。
【0122】請求項15記載の発明によれば、指定され
た2次元座標位置付近の距離に基づいて、被写体を抽出
するようにしたので、入力された画像において所望の被
写体に含まれる2次元座標を指定するという極めて直観
的な指示に基づいて、入力又は撮影された画像から被写
体を抽出することができる。
【0123】請求項16記載の発明によれば、指定され
た2次元座標位置付近の視差に基づいて、被写体を抽出
するようにしたので、入力された画像において所望の被
写体に含まれる2次元座標を指定するという極めて直観
的な指示に基づいて、入力又は撮影された画像から被写
体を抽出することができる。
【0124】請求項17記載の発明によれば、指定され
た2次元座標位置付近の距離に基づいて、被写体を抽出
するようにしたので、入力された画像における2次元座
標の指定という直観的な指示に基づいて、入力又は撮影
された画像から被写体を抽出することができ、コンピュ
ータプログラムを利用して実現できる。
【0125】請求項18記載の発明によれば、指定され
た2次元座標位置付近の視差に基づいて、被写体を抽出
するようにしたので、入力された画像における2次元座
標の指定という直観的な指示に基づいて、入力又は撮影
された画像から被写体を抽出することができ、コンピュ
ータプログラムを利用して実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の画像処理装置の基
本となるハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態の撮像装置の基本と
なるデジタルカメラのハードウェア構成例を示すブロッ
ク図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態の画像処理装置の構
成例を示すブロック図である。
【図4】画像処理方法を示す概略フローチャートであ
る。
【図5】距離測定部の一例を示す原理的構成図である。
【図6】距離画像に関する説明図である。
【図7】座標指定部の一例を示す説明図である。
【図8】座標指定部の他例を示す説明図である。
【図9】座標指定部のさらに異なる一例を示す説明図で
ある。
【図10】被写体抽出部の動作の一例を示す説明図であ
る。
【図11】被写体までの距離のヒストグラムを示す説明
図である。
【図12】本発明の第二の実施の形態の画像処理装置の
構成例を示すブロック図である。
【図13】画像処理方法を示す概略フローチャートであ
る。
【図14】視差検出部の一例を示すブロック図である。
【図15】視差検出部の動作の一例を示す説明図であ
る。
【図16】被写体抽出部の動作の一例を示す説明図であ
る。
【図17】類否判定処理例を示す説明図である。
【図18】本発明の第三の実施の形態を示し、(a)は
画像処理装置の斜視図、(b)はPCの斜視図である。
【図19】従来例方式を示す説明図である。
【符号の説明】
31 撮像手段 35 画像メモリ 39 距離検出手段 40 指定手段 403,404 ポインティング手段、指定手段 406 数値入力手段、指定手段 41 抽出手段 42 視差検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/225 H04N 5/225 F 5/232 5/232 Z 13/00 13/00 13/02 13/02 // H04N 101:00 101:00 (72)発明者 青木 伸 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5B050 AA09 BA06 BA15 CA07 DA07 EA03 EA07 EA12 FA02 FA09 5B057 AA19 BA24 CA12 CA20 CB12 CB20 CC03 CH01 CH11 DA08 DA16 DB02 DC16 DC34 5C022 AA13 AB27 AC69 CA00 5C061 AA29 AB03 AB08 AB21 5L096 BA02 BA18 CA02 DA01 EA27 FA02 FA34 FA66 FA69 GA08 JA04

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体までの距離に基づいて、画像中か
    ら所望の被写体を抽出する画像処理方法であって、 入力又は撮影された前記画像における被写体までの距離
    を検出する第1のステップと、 前記画像における2次元座標位置を指定する第2のステ
    ップと、 指定された前記2次元座標位置付近の距離に基づいて、
    被写体を抽出する第3のステップと、を有することを特
    徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記第3のステップは、指定された前記
    2次元座標位置における距離と当該2次元座標位置近傍
    の2次元座標位置における距離との類否に基づいて、抽
    出すべき被写体領域の拡大の可否を判定することによ
    り、前記被写体を抽出することを特徴とする請求項1記
    載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記第3のステップは、前記被写体領域
    の拡大の可否を、前記画像における被写体までの距離の
    統計量に基づき判定することを特徴とする請求項2記載
    の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 被写体の少なくとも一部が共通して撮影
    された少なくとも2枚の視差のある画像に基づいて、画
    像中から所望の被写体を抽出する画像処理方法であっ
    て、 入力又は撮影された前記少なくとも2枚の視差のある画
    像における視差を検出する第1のステップと、 少なくとも2枚の視差のある前記画像中の一の画像にお
    ける2次元座標位置を指定する第2のステップと、 指定された前記2次元座標位置付近の視差に基づいて、
    被写体を抽出する第3のステップと、を有することを特
    徴とする画像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記第3のステップは、指定された前記
    2次元座標位置における視差と当該2次元座標位置近傍
    の2次元座標位置における視差との類否に基づいて、抽
    出すべき被写体領域の拡大の可否を判定することによ
    り、前記被写体を抽出することを特徴とする請求項4記
    載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記第3のステップは、前記被写体領域
    の拡大の可否を、前記画像における視差の統計量に基づ
    き判定されることを特徴とする請求項5記載の画像処理
    方法。
  7. 【請求項7】 被写体までの距離に基づいて、画像中か
    ら所望の被写体を抽出する画像処理装置であって、 前記画像における2次元座標位置を指定する指定手段
    と、 指定された前記2次元座標位置付近の距離に基づいて、
    被写体を抽出する抽出手段と、を有することを特徴とす
    る画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記抽出手段は、指定された前記2次元
    座標位置における距離と当該2次元座標位置近傍の2次
    元座標位置における距離との類否に基づいて、抽出すべ
    き被写体領域の拡大の可否を判定することにより、前記
    被写体を抽出することを特徴とする請求項7記載の画像
    処理装置。
  9. 【請求項9】 前記抽出手段は、前記被写体領域の拡大
    の可否を、前記画像における被写体までの距離の統計量
    に基づき判定することを特徴とする請求項8記載の画像
    処理装置。
  10. 【請求項10】 被写体の少なくとも一部が共通して撮
    影された少なくとも2枚の視差のある画像に基づいて、
    画像中から所望の被写体を抽出する画像処理装置であっ
    て、 入力又は撮影された少なくとも2枚の視差のある画像に
    おける視差を検出する視差検出手段と、 少なくとも2枚の視差のある前記画像中の一の画像にお
    ける2次元座標位置を指定する指定手段と、 指定された前記2次元座標位置付近の視差に基づいて、
    被写体を抽出する抽出手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記抽出手段は、指定された前記2次
    元座標位置における視差と当該2次元座標位置近傍の2
    次元座標位置における視差との類否に基づいて、抽出す
    べき被写体領域の拡大の可否を判定することにより、前
    記被写体を抽出することを特徴とする請求項10記載の
    画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記抽出手段は、前記被写体領域の拡
    大の可否を、前記画像における視差の統計量に基づき判
    定することを特徴とする請求項11記載の画像処理装
    置。
  13. 【請求項13】 前記指定手段は、2次元座標位置をポ
    インティングする手段を具備することを特徴とする請求
    項7ないし12の何れか一記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】前記指定手段は、2次元座標位置を数値
    入力する手段を具備することを特徴とする請求項7ない
    し12の何れか一記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 被写体を撮影し、前記被写体の画像を
    表す映像信号を発生させる撮像手段を有する撮像装置で
    あって、 前記被写体を撮影した画像を記憶する画像メモリと、 前記被写体までの距離を検出する距離検出手段と、 前記画像メモリに記憶された画像における2次元座標位
    置を指定する指定手段と、 指定された前記2次元座標位置付近の距離に基づいて、
    被写体を抽出する抽出手段と、を有することを特徴とす
    る撮像装置。
  16. 【請求項16】 被写体を撮影し、前記被写体の画像を
    表す映像信号を発生させる撮像手段を有する撮像装置で
    あって、 前記撮像手段に接続され、前記被写体の少なくとも一部
    が共通して撮影された少なくとも2枚の視差のある画像
    を記憶する画像メモリと、 記憶された少なくとも2枚の視差のある前記画像におけ
    る視差を検出する視差検出手段と、 記憶された少なくとも2枚の視差のある前記画像中の一
    の画像における2次元座標位置を指定する指定手段と、 指定された前記2次元座標位置付近の視差に基づいて、
    被写体を抽出する抽出手段と、を有することを特徴とす
    る撮像装置。
  17. 【請求項17】 被写体までの距離に基づいて、画像中
    から所望の被写体を抽出するコンピュータにインストー
    ルされ、前記コンピュータに、 前記画像及び前記被写体までの距離を入力させる機能
    と、 前記画像における2次元座標位置を指定させる機能と、 指定された前記2次元座標位置付近の距離に基づいて、
    被写体を抽出させる機能と、を実行させるコンピュータ
    読取り可能なコンピュータプログラム。
  18. 【請求項18】 被写体の少なくとも一部が共通して撮
    影された少なくとも2枚の視差のある画像に基づいて、
    画像中から所望の被写体を抽出するコンピュータにイン
    ストールされ、前記コンピュータに、 少なくとも2枚の視差のある前記画像を入力させる機能
    と、 少なくとも2枚の視差のある前記画像における視差を検
    出させる機能と、 少なくとも2枚の視差のある前記画像中の一の画像にお
    ける2次元座標位置を指定させる機能と、 指定された前記2次元座標位置付近の視差に基づいて、
    被写体を抽出させる機能と、を実行させるコンピュータ
    読取り可能なコンピュータプログラム。
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