JP4346174B2 - 電子部品実装装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板や部品などの被装着体に電子部品を装着するときに、フラックス、クリーム半田などの溶剤を転写する必要のある電子部品に、上記溶剤転写するための溶剤転写動作を行わせる電子部品実装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子部品実装装置は、電子回路基板に電子部品を速く、正確に装着し実装品質を向上させる事を要求されている。
以下、図14、図15、図16を参照しながら、従来の電子部品実装装置の一例について説明する。
【0003】
図14に示す、従来の電子部品実装装置10は、回路基板を搬入、搬出する基板搬送装置4と、複数の部品供給ユニットを有する前方部品供給装置32a、後方部品供給装置32bと、所望の吸着ノズルを装填でき、かつ装填した吸着ノズルを上下動作、回転動作させることが可能な機構を備えたヘッド部8、及び基板認識カメラ9を備え、X、Y方向に移動可能なXYロボット5と、電子部品用の部品撮像装置2、及びフラックス転写ユニット40を備える。
【0004】
このような従来の電子部品実装装置10における動作は以下のように動作する。回路基板は、基板搬送装置4により装着位置に搬入される。XYロボット5は、基板認識カメラ9を回路基板上に移動し、実装すべき位置を調べる。次に、XYロボット5は基板認識カメラ9を前方部品供給装置32a、及び後方部品供給部32b上に移動し、保持すべき部品を認識した後、ノズル8に電子部品33を保持させる。ノズル8にて吸着保持された電子部品33は、フラックス転写ユニット部40に移動し、部品33を一点一点を下降させ、部品33にフラックス50を転写する。ノズル8に保持された電子部品33は部品撮像装置2にて保持姿勢が撮影され部品33の保持姿勢を計測し、結果を判定する。次に、部品33の保持姿勢計測結果が正常であれば、得られた画像情報をもとに部品33の位置補正がなされた後、XYロボット5を移動させ、電子部品33を回路基板上に装着する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
14、図15、図16は上述のとうり、従来の設備の一例として、転写皿40bを回転することによりフラックス50の膜厚を大略均一にする、転写皿回転方式の転写ユニット40を有する、電子部品実装装置10を示す。
上記、従来の電子部品実装装置10において、電子部品吸着後の動作について以下に詳述する。電子部品33を吸着保持している複数のノズル8を有するヘッド部6を、XYロボット5により、転写皿回転方式のフラックス転写ユニット40に移動させる。転写皿回転方式のフラックス転写ユニット40に到達したヘッド部6は、吸着保持している複数個の電子部品33の一点を転写ユニット40の転写面に下降させ、電子部品33にフラックス50を転写する。転写済みの電子部品33が上昇後、転写皿40bをモータ40dにより回転させてブレード40aによりフラックス50の膜厚を大略均一にした後、次の電子部品33を吸着保持しているノズル8を転写位置までXYロボット5により移動し、ノズル8を下降させフラックス50を転写する工程をすべての部品33について繰り返す。すべての吸着保持している電子部品33にフラックス50を転写した後、ヘッド部6を所望の装着位置に移動し、電子部品33を実装する。
【0006】
このように、従来の転写皿回転方式のフラックス転写ユニット40を備えた電子部品実装装置10は、複数個の電子部品33を吸着保持していても、一個づつしか転写することができない。この結果、最後の方の電子部品33を転写する時には、最初に転写した電子部品33のフラックス50の揮発成分が揮発し、実装品質を低下させる原因となるとともに、装着タクトが増加し、生産能力の低下につながる原因となる。
【0007】
本発明は、この問題点を解決するためになされたもので、溶剤転写時に電子部品を一個づつ転写する工程のロスを削減することができる電子部品実装装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、複数の電子部品を供給する部品供給装置と、
上記電子部品を実装する被装着体を位置決めして保持する被装着体支持装置と、
上記部品供給装置から複数の上記電子部品を保持し上記保持された電子部品を上記被装着体上の所定位置へ実装する複数の部品保持部材と、
上記部品保持部材によって保持した上記電子部品の姿勢を計測する部品撮像装置と、
上記電子部品に転写すべき溶剤の膜が形成される溶剤転写部と、上記溶剤転写部に上記溶剤の膜を形成する膜形成用ブレードとを有し、上記溶剤転写部及び上記膜形成用ブレードのいずれか1つを相対的にかつ直線的にスライド移動させて上記溶剤の膜を形成したのち、上記部品保持部材によって保持した複数の上記電子部品を上記溶剤の膜に同時的に接触させて、上記複数の電子部品に上記溶剤を一度に転写させる溶剤転写ユニットとを備える電子部品実装装置であって、
上記部品供給装置は、複数のカセットスロット(80)に着脱可能な複数の部品供給カセットを備えており、上記溶剤転写ユニットは、上記部品供給装置の上記複数のカセットスロットの1つに差込んで上記電子部品実装装置にセット可能である、電子部品実装装置を提供する。
本発明の第2態様によれば、上記溶剤転写ユニットにおいて、上記部品供給装置のカセットスロットに取り付けられた部品供給カセットから上記部品が上記部品保持部材により取り出されたことを示す部品取出信号により上記溶剤転写部若しくは上記膜形成用ブレードの1つをスライド移動させる第1の態様に記載の電子部品実装装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、上記溶剤転写ユニットは、上記膜形成用ブレードと、不要な溶剤を掻き取る掻き取り用ブレードとを有し、上記溶剤転写部及び上記膜形成用ブレードのいずれか1つを相対的にかつ直線的にスライド移動させて上記溶剤の膜を上記溶剤転写部に形成したのち、上記部品保持部材によって保持した複数の上記電子部品を上記溶剤の膜に接触させて、上記複数の電子部品に上記溶剤を転写させたのち、上記掻き取り用ブレードにより上記溶剤転写部に残った上記溶剤を掻き取ったのち、上記溶剤の新たな膜を上記溶剤転写部に形成するようにした第1又は2の態様に記載の電子部品実装装置を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態である電子部品実装装置の溶剤転写ユニットは、基板や部品などの被装着体に装着すべき電子部品にフラックスなどの溶剤を転写する溶剤転写動作を行わせるためのユニットである。
上記溶剤転写ユニットを備えた電子部品実装装置及び上記溶剤転写ユニットを使用して、電子部品に溶剤を転写する上記溶剤転写動作を含む電子部品実装方法について図1,図2,図3,図4を参照しながら以下に説明する。
【0010】
尚、各図において同じ構成部分については同じ符号を付している。
また、本実施形態では、上記溶剤転写ユニット及び上記溶剤転写動作の例として、上記溶剤の一例としてフラックスを使用したフラックス転写ユニット及びフラックス転写動作について以下に詳述する。上記溶剤としては、他に、クリーム半田、又は、導電ペーストなどの有機溶剤でもよい。
部品に相当する電子部品を部品保持部材の一例としてのノズルにて保持した後、回路基板上に自動的に実装していく電子部品実装装置、及び電子部品実装方法を例に採る。
【0011】
図1に示すように、本実施形態の電子部品実装装置1は後方部品供給装置32bの一部の部品供給カセットがセットされていない部分にフラックス転写ユニット100を有する。フラックス転写ユニット100は、フラックス200をためておく凹部102b,102fを有するとともに部品33にフラックス200を転写する平面部102aを有する溶剤転写部の一例としての転写ステージ102、フラックス200の膜211の厚みを規制する膜形成用兼掻き取り用ブレード101、転写ステージ102若しくはブレード101(図1〜図4では転写ステージ102)を直線的にスライドさせるモータ又はシリンダなどの駆動部104、及び駆動部104を動作する信号を受け取る信号受信部105から構成される。また、図2の電子部品実装装置1の平面レイアウト図に示すようにフラックス転写ユニット100は、後方の部品供給装置32bのカセットスロット80に着脱可能に差込まれてで電子部品実装装置1の後方に位置する後方部品供給装置32bの一部に設置する。
【0012】
このように設置されたフラックス転写ユニット100は、本実施形態では、図1〜図4に示されるような構成を有する電子部品実装装置1にて使用される。
次に、以上のようなフラックス転写ユニット100を備えた電子部品実装装置1について説明する。
電子部品用の部品実装装置1は、回路基板60の搬入、搬出、及び部品装着時には回路基板60を位置決めして保持する被装着体支持装置の一例としての基板搬送装置4と、複数の電子部品33を供給する複数の部品供給ユニット(例えば、カセットスロット80に差込み可能な部品供給カセットや、部品供給トレイ)をそれぞれ有する前方部品供給装置32a及び後方部品供給装置32bと、装着する電子部品33を収めた前方部品供給装置32a又は後方部品供給装置32bから保持した複数の電子部品33を回路基板60上の装着位置へXYロボット5によってX、Y方向へ移動可能な複数のノズル8を有するヘッド6と、ヘッド6のノズル8に保持された電子部品33の保持姿勢を撮影し計測する前方及び後方の部品撮像装置2a,2bと、図13に示すように、少なくとも、XYロボット5、ヘッド6、ノズル8、及び前方及び後方の部品撮像装置2a,2bの動作制御を行う制御装置600とを備える。また、ヘッド6には、電子部品33を、例えば吸着することで保持する複数のノズル8と、回路基板60上の部品装着位置に記された基板マークを撮像し、認識するための基板認識カメラ9とを備える。なお、図1では、簡略化のため、ヘッド6にはノズル8を1本しか示していないが、一例としては、ヘッド6は4本のノズル8を有して、4個の電子部品33を吸着保持可能となっている。上記各ノズル8は、図17に示すように、制御装置600の制御の下に、各駆動シリンダ8dによりそれぞれ独立して上下動可能となっており、例えば4本のノズル8は一斉に下降したり、必要なノズル8、例えば1本、2本、又は3本のノズル8のみ下降することもできる。
なお、図13に示すように、制御部600には、XYロボット5、複数のノズル8を含むヘッド6、前方及び後方部品撮像装置2a,2b、前方部品供給装置32a、後方部品供給装置32b、基板搬送装置4、基板認識カメラ9、フラックス転写ユニット100の駆動部104が接続されて、それぞれの動作を制御部600により制御可能となっている。ただし、図13には、この実施形態では不要であるが、後述する他の実施形態に必要な装置(フラックス転写ユニット100の駆動部204、ブレード切替装置201,301)も併せて示されている。
【0013】
次に、電子部品実装装置1の動作について、主に、基板60上の装着位置を示すマークを基板認識カメラ9で認識した後の電子部品実装装置1の動作を中心に以下に説明する。
上記部品供給装置32a,32bの部品33を実装するとき、制御部600の制御動作により、XYロボット5により、ヘッド6をX及びY方向へ移動させながら基板認識カメラ9を例えば前方電子部品供給装置32a上に移動し、吸着保持すべき電子部品33の各々の中心や傾きを基板認識カメラ9により認識し、各電子部品33の中心を制御部600で算出し、各ノズル8により各電子部品33の中心を保持、吸着する。その時に、電子部品実装装置1の後方に設置されたフラックス転写ユニット100の信号受信部105に、上記部品33が上記ノズル8により電子部品供給装置から取り出されたことを示す部品取出信号、例えば、前方電子部品供給装置32aの部品供給カセットから発せられる部品フィード信号若しくは上記部品供給カセットのテープ部品からの部品取り出し時にテープが剥離されたことを示すテープ剥離信号を受け取り、駆動部104により直線的にスライドし、フラックス転写ステージ102のフラックス膜211の厚みを大略均一にする動作をする。その際に、掻き取られた不要なフラックス200は、フラックス転写ステージ102の凹部102b又は102fに収められ、フラックス200を一方の凹部にとどまることなく、両凹部102b,102f間で常に循環するような構造になっている。
上記駆動部104の一例を図4に示す。固定台104aに固定された駆動シリンダ104dの駆動により、駆動シリンダ104dの可動部104cに連結された可動台104bが、固定台104aで案内されつつ、固定台104aに対して直線的に往復移動されるようになっている。この可動台104bに、上記フラックス転写ステージ102が固定されているため、上記フラックス転写ステージ102が直線的に往復移動する。フラックス転写ステージ102は、移動方向の両端部に凹部102b,102fが形成され、それらの凹部102b,102f間に、上端部が平面部102aの断面台形部が形成されている。また、膜形成用兼掻き取り用ブレード101は固定台104a側に固定されており、膜形成用兼掻き取り用ブレード101の下端と平面部102aとの間には、厚さが大略均一なフラックス膜211を形成するための隙間が予め設定されている。よって、駆動シリンダ104dの駆動により、上記フラックス転写ステージ102が直線的に往復移動するとき、固定台104a側に固定された膜形成用兼掻き取り用ブレード101とフラックス転写ステージ102とにより、フラックス転写ステージ102上にフラックス200の厚さ大略均一な膜211を形成する。例えば、図3において右上から左下方向にフラックス転写ステージ102が、固定された膜形成用兼掻き取り用ブレード101に対して移動するとき、ブレード101が一方の凹部102b内に入り込んだ状態から、ブレード101により一方の凹部102b内のフラックス200の一部を平面部102aに移動させ、平面部102a上に厚さが大略均一なフラックス膜211をブレード101により形成しつつ、ブレード101が余分なフラックス200とともに他方の凹部102f内に入り込む。逆に、図3において左下から右上方向にフラックス転写ステージ102が、固定された膜形成用兼掻き取り用ブレード101に対して移動するとき、膜形成用兼掻き取り用ブレード101が他方の凹部102f内に入り込んだ状態から、膜形成用兼掻き取り用ブレード101により他方の凹部102f内のフラックス200の一部を平面部102aに移動させ、平面部102a上に厚さが大略均一な新たなフラックス膜211を膜形成用兼掻き取り用ブレード101により形成しつつ、膜形成用兼掻き取り用ブレード101が一方の凹部102b内に入り込む。このように、フラックス転写ステージ102が往復直線移動することにより、平面部102a上に厚さが大略均一なフラックス膜211を膜形成用兼掻き取り用ブレード101により2回形成するようになっている。
次に、電子部品33を吸着ノズル8に保持したヘッド6を、電子部品実装装置1の後方のフラックス転写ユニット100までXYロボット5をX、Y方向に移動し、保持した複数の電子部品33を同時に下降させ、フラックス転写ステージ102のフラックス膜211に接触させ、電子部品33にフラックス200を転写する。フラックス200が転写された電子部品33は同時に上昇を開始し、認識高さまで上昇をする。フラックス転写後の電子部品33は、その後、後方の部品撮像装置上2bに移動し、各ノズル8により吸着保持されている各電子部品33の保持姿勢を計測し、計測結果が正常か否かを判定する。電子部品33の保持姿勢の計測結果が正常であれば、電子部品33を吸着ノズル8に保持したヘッド6を、XYロボット5をX、Y方向へ移動させたのち、所望の電子回路基板60に装着する。もし、電子部品33の保持姿勢の計測結果が異常であれば、異常と判断された電子部品33を吸着ノズル8に保持したヘッド6を部品廃棄部3(図1参照)にXYロボット5により移動させたのち、異常と判断された電子部品33を不良品載置部31に載置し、搬送ベルト30で上記電子部品実装装置外に搬出する。
【0014】
このように本実施形態によれば、電子部品実装装置1の後方にスライド方式のフラックス転写ユニット100を設置することにより、上記溶剤転写部及び上記膜形成用ブレードの1つを相対的にかつ直線的にスライド移動させて上記溶剤の膜を形成したのち、上記部品保持部材によって保持した複数の上記電子部品を上記溶剤の膜に同時的に接触させて、上記複数の電子部品に上記溶剤を一度に転写させることができる。よって、上記複数のノズル8に吸着保持している複数の電子部品33を同時に下降させ、複数の電子部品33にフラックス200を転写することが可能となる。このように吸着保持している複数の電子部品33に一括にフラックス200を転写することにより、回転方式の転写ユニット40に一個の部品を下降させ、転写皿40bを回転させ、二個目の部品を下降させる工程よりもノズルを上下する時間が短縮される。その結果、タクトを短縮することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。
例えば、フラックス転写ステージは、1つの凹部と平面部とから構成するようにしてもよい。すなわち、図5〜図8に示すように、溶剤転写部の一例としてのフラックス転写ステージ202は、1つの凹部202bと平面部202aとから構成するとともに、例えば鉄などの剛性材料よりなる膜形成用ブレード201bと例えばゴムなどの弾性材料よりなる掻き取り用ブレード201aとを別々に備えて、ブレード切替装置201のシリンダなどの駆動部201cにより切り換えることができるようにしてもよい。なお、膜形成用ブレード201bと平面部202aとの間には膜形成用の隙間が予め設定されていることにより、厚さが大略均一なフラックス膜211が平面部202aに形成されるようになっている。一方、掻き取り用ブレード201aと平面部202aとの間には全く隙間が設定されていないため、平面部202a上のフラックス200を掻き取り用ブレード201aにより掻き取ることができるようにしている。また、図8のフラックス転写ステージ202は、平面部202aの両側に、凹部202bに連結される溝202gを形成している。
このような構成によれば、駆動シリンダ204の駆動により、フラックス転写ステージ202を図5において左方向に直線的に移動させるとき、掻き取り用ブレード201aが凹部202b内に入り込んだ状態から、掻き取り用ブレード201aにより凹部202b内のフラックス200の一部を平面部202aに移動させ、図6に示すように、掻き取り用ブレード201aが平面部202a上のフラックス200をほぼ全て掻き取りながら左端まで移動する。次いで、ブレード切替装置201のシリンダなどの駆動部201cにより、掻き取り用ブレード201aから膜形成用ブレード201bに切り換える。次いで、駆動シリンダ204の駆動により、フラックス転写ステージ202を図5において右方向に直線的に移動させることにより、図7に示すように、膜形成用ブレード201bが、厚さが大略均一なフラックス膜211を平面部202aに形成しながら右端の凹部202b内まで移動する。このような構成によれば、膜形成用ブレード201bにより、厚さが大略均一なフラックス膜211を平面部202aに形成し、部品33をフラックス膜211に接触させて転写したのち、掻き取り用ブレード201aにより平面部202aに残った不要なフラックス200を確実に掻き取ることができ、次に膜211を形成するとき、厚さが大略均一なフラックス膜211を形成しやすくなる。
また、さらに、別の構成として、図9に示すように、図5〜図8の構成において掻き取り用ブレードと膜形成用ブレードとを1つのブレード301aで兼用し、切り換え装置301のシリンダなどの駆動部301cにより、ブレード301aの下端と平面部202aとの隙間を調整することにより、掻き取り動作と膜形成動作を適宜行わせるようにしてもよい。
また、図10〜図12に示すように、上記フラックス転写ステージ202の平面部202aを、剛性材料から構成し、平面部202aで上記したように溶剤200の膜211を形成させたのち、その溶剤200の膜211を上記複数の電子部品33に転写させるとき、上記平面部202aに、上記複数の電子部品33の電極に形成されたバンプ33eを例えば400(g/100バンプ)程度の力で押し付けてバンプ33eのレベリングを行いつつ上記バンプ33eに上記溶剤200を付着させるようにしてもよい。このような構成によれば、バンプ33eを一定高さにレベリングすることができるとともに、バンプ33eの下面が揃えられることにより、溶剤200に対してなじませることもできる。なお、このレベリングは複数のノズル8で保持された複数の部品33に対して適用されるだけでなく、1本のノズル8で保持された1個の部品33に対しても適用することができる。
また、連続的に電子部品33に対して転写動作を行うとき、所定回数のフラックス転写動作を行ったのち、又は、所定時間経過後、フラックス200は上記フラックス転写ステージ202に供給することができる。
また、溶剤転写動作において、電子部品33に対して1回の転写動作で溶剤200を転写させるものに限らず、2回以上の転写動作で溶剤200を転写させるようにしてもよい。例えば、電子部品33に対して1回目の転写動作で溶剤200を電子部品33になじませたのち、電子部品33に対して2回目の転写動作で溶剤200を電子部品33に充分に転写させるようにしてもよい。
また、上記各フラックス転写ステージ102,202においては、例えば、4個の上記電子部品33が同時に転写できる程度の幅を各平面部102a,202aが持つことが好ましい。
また、例えば、図17に示すように、4本のノズル8に4個の部品33を保持しているとき、4個の部品33全てにフラックス200を転写させる必要があるときには4本のノズル8を同時にフラックス転写ステージ102,202に下降させてフラックス200を4個の部品33全てに転写させればよい。しかしながら、4個の部品33のうち例えば2個の部品33のみフラックス200を転写させる必要があるときには、4本のノズル8のうち2本のノズル8のみを同時にフラックス転写ステージ102,202に下降させてフラックス200を2個の部品33に転写させればよい。
なお、図5〜図12の実施形態では、図13に示すように、制御部600には、XYロボット5、複数のノズル8を含むヘッド6、前方及び後方部品撮像装置2a,2b、前方部品供給装置32a、後方部品供給装置32b、基板搬送装置4、基板認識カメラ9、フラックス転写ユニット100の駆動部104,204、ブレード切替装置201,301が接続されて、それぞれの動作を制御部600により制御可能となっている。
【0015】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明である、電子部品実装装置の後方にスライド方式の溶剤転写ユニットを備えた電子部品実装装置によれば、上記溶剤転写部及び上記膜形成用ブレードの1つを相対的にかつ直線的にスライド移動させて上記溶剤の膜を形成したのち、上記部品保持部材によって保持した複数の上記電子部品を上記溶剤の膜に同時的に接触させて、上記複数の電子部品に上記溶剤を一度に転写させることができる。よって、溶剤転写動作における複数の部品保持部材の上下動作が同時に可能なため、一本ずつ部品保持部材を上下させるよりも時間が削除でき、タクト時間を短縮することが可能となり、その結果として生産能力が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の電子部品実装装置の斜視図である。
【図2】 図1に示す電子部品実装装置の一部を省略した状態での上記電子部品実装装置の平面レイアウト図である。
【図3】 本発明の上記実施形態の電子部品実装装置のスライド方式のフラックス転写ユニットの斜視図である。
【図4】 上記フラックス転写ユニットの駆動部の斜視図である。
【図5】 上記フラックス転写ユニットの駆動部の駆動により、固定されたブレードに対して転写ステージを移動させるときにブレードによりフラックス溜め内のフラックスを掻き上げる状態の側面図である。
【図6】 上記フラックス転写ユニットの駆動部の駆動により、上記ブレードに対して上記転写ステージを移動させるときに上記ブレードにより上記フラックス転写ステージの凹部内のフラックスを平面部上に広げる状態の説明図である。
【図7】 上記フラックス転写ユニットの駆動部の駆動により、上記ブレードに対して上記転写ステージを移動させるときに上記ブレードにより上記平面部上に厚さ大略均一な膜を形成している状態の説明図である。
【図8】 上記フラックス転写ユニットの平面図である。
【図9】 本発明の他の実施形態の電子部品実装装置のスライド方式のフラックス転写ユニットの説明図である。
【図10】 本発明の他の実施形態の電子部品実装装置のスライド方式のフラックス転写ユニットを利用してバンプを平坦化するときの説明図である。
【図11】 図10の本発明の他の実施形態の電子部品実装装置のスライド方式のフラックス転写ユニットを利用してバンプを平坦化するときの説明図である。
【図12】 図10の本発明の他の実施形態の電子部品実装装置のスライド方式のフラックス転写ユニットを利用してバンプを平坦化したときの説明図である。
【図13】 図10の本発明の上記実施形態の電子部品実装装置のブロック図である。
【図14】 従来の電子部品実装装置の斜視図である。
【図15】 従来の電子部品実装装置の平面レイアウト図である。
【図16】 従来の電子部品実装装置のフラックス転写ユニットの説明図である。
【図17】 図1の電子部品実装装置で使用される4本ノズルの正面図である。
【符号の説明】
1・・・・・電子部品実装装置
2a・・・・前方部品撮像装置
2b・・・・後方部品撮像装置
3・・・・・部品廃棄部
4・・・・・部品搬送装置
5・・・・・XYロボット
6・・・・・ヘッド
8・・・・・ノズル部
9・・・・・基板認識カメラ
10・・・・従来の電子部品実装装置
32a・・・前方部品供給装置
32b・・・後方部品供給装置
33・・・・電子部品
40・・・・転写皿回転方式のフラックス転写ユニット
60・・・・基板
100・・・スライド方式のフラックス転写ユニット
101,201a,201b,301a・・ブレード102,202・・フラックス転写ステージ
104,204・・駆動部
105・・・信号受信部
200・・・溶剤
202a・・平面部
211・・・溶剤の膜
300・・・ブレード切替装置
600・・・制御部
Claims (3)
- 複数の電子部品(33)を供給する部品供給装置(32a,32b)と、
上記電子部品を実装する被装着体(60)を位置決めして保持する被装着体支持装置(4)と、
上記部品供給装置から複数の上記電子部品を保持し上記保持された電子部品を上記被装着体上の所定位置へ実装する複数の部品保持部材(8)と、
上記部品保持部材によって保持した上記電子部品の姿勢を計測する部品撮像装置(2a,2b)と、
上記電子部品に転写すべき溶剤(200)の膜(211)が形成される溶剤転写部(102,202)と、上記溶剤転写部に上記溶剤の膜を形成する膜形成用ブレード(101,201b,301a)とを有し、上記溶剤転写部及び上記膜形成用ブレードのいずれか1つを相対的にかつ直線的にスライド移動させて上記溶剤の膜を形成したのち、上記部品保持部材によって保持した複数の上記電子部品を上記溶剤の膜に同時的に接触させて、上記複数の電子部品に上記溶剤を一度に転写させる溶剤転写ユニット(100)とを備える電子部品実装装置であって、
上記部品供給装置は、複数のカセットスロット(80)に着脱可能な複数の部品供給カセットを備えており、上記溶剤転写ユニットは、上記部品供給装置の上記複数のカセットスロットの1つに差込んで上記電子部品実装装置にセット可能である、電子部品実装装置。 - 上記溶剤転写ユニットにおいて、上記部品供給装置のカセットスロットに取り付けられた部品供給カセットから上記部品が上記部品保持部材により取り出されたことを示す部品取出信号により上記溶剤転写部若しくは上記膜形成用ブレードの1つをスライド移動させる請求項1に記載の電子部品実装装置。
- 上記溶剤転写ユニットは、上記膜形成用ブレードと、不要な溶剤を掻き取る掻き取り用ブレード(101,201a,301a)とを有し、上記溶剤転写部及び上記膜形成用ブレードのいずれか1つを相対的にかつ直線的にスライド移動させて上記溶剤の膜を上記溶剤転写部に形成したのち、上記部品保持部材によって保持した複数の上記電子部品を上記溶剤の膜に接触させて、上記複数の電子部品に上記溶剤を転写させたのち、上記掻き取り用ブレードにより上記溶剤転写部に残った上記溶剤を掻き取ったのち、上記溶剤の新たな膜を上記溶剤転写部に形成するようにした請求項1又は2に記載の電子部品実装装置。
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