JP4345471B2 - 物理層回路、データ転送制御装置、及び電子機器 - Google Patents

物理層回路、データ転送制御装置、及び電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、物理層回路、データ転送制御装置、及び電子機器に関する。
近年、電子機器間を接続するためのインターフェース規格として、USB(Universal Serial Bus)が注目を集めている。このUSBは、ホストであるパーソナルコンピュータとデバイス(ペリフェラル)であるプリンタや光ディスクドライブなどを接続するためのインターフェースとして広く使用されている。
ところが、近年、携帯電話などにおいても、このようなUSBを実現できるデータ転送制御装置を備えることが望まれている。そして蓄電池により動作する携帯電話にUSBのデータ転送制御装置を組み込む場合には、組み込まれるデータ転送制御装置の消費電力についても、なるべく低減することが望ましい。このような低消費電力化を実現する技術としては種々の従来技術がある。
さてUSBでは、USBケーブルが接続されてVBUSラインの電圧が立ち上がった後に、データ転送のための動作が開始される。従って、USBケーブルの接続前において、データ転送制御装置の受信回路において電力が消費されてしまうと、携帯電話の蓄電池が無駄に消費されてしまうという事態を招く。
特開2002−141911号公報
本発明の目的は、USBケーブルの接続前に無駄に消費されてしまう電力を低減できる物理層回路、データ転送制御装置、及びこれを含む電子機器を提供することにある。
本発明は、USB(Universal Serial Bus)を介したデータ転送のための物理層回路であって、USBのVBUSラインの電圧を監視し、VBUSラインの電圧が所定電圧を超えた場合に、VBUS検出信号をアクティブにするVBUS検出回路と、差動信号を構成する第1、第2の信号が入力され、第1、第2の信号を用いた受信処理を行う受信回路と、前記受信回路に対してイネーブル信号を出力する受信制御回路とを含み、前記受信制御回路が、前記VBUS検出信号がノンアクティブである場合には、前記受信回路に出力する前記イネーブル信号をノンアクティブにして前記受信回路をディスエーブル状態に設定する物理層回路に関係する。
本発明によれば、VBUSラインの電圧が所定電圧を超えるとVBUS検出信号がノンアクティブからアクティブになり、受信回路をイネーブル状態に設定することが可能になる。一方、VBUS検出信号がノンアクティブである場合には、受信回路のイネーブル信号がノンアクティブになり、受信回路はディスエーブル状態に設定される。このようにすれば、例えばUSBケーブルの接続前において、受信回路において無駄に電力が消費されてしまう事態を防止でき、低消費電力を実現できる。
また本発明では、前記受信制御回路が、処理部により設定される第2のイネーブル信号を受け、前記第2のイネーブル信号がアクティブであっても前記VBUS検出信号がノンアクティブである場合には、前記受信回路に出力する前記イネーブル信号をノンアクティブにして前記受信回路をディスエーブル状態に設定し、前記第2のイネーブル信号及び前記VBUS検出信号が共にアクティブである場合に、前記受信回路に出力する前記イネーブル信号をアクティブにして前記受信回路をイネーブル状態に設定するようにしてもよい。
このようにすれば、処理部により第2のイネーブル信号がアクティブに設定されても、VBUS検出信号がアクティブにならない限り受信回路のイネーブル信号はアクティブにならないようになる。これにより、USBケーブルの接続前は、第2のイネーブル信号の状態に依存せずに、受信回路を確実にディスエーブル状態に設定できるようになる。
また本発明では、前記VBUS検出回路が、VBUSラインと検出ノードとの間に設けられる第1の抵抗と、前記検出ノードと第1の電源のノードとの間を設けられる第2の抵抗とを含み、前記検出ノードの電圧が所定の検出電圧を超えた場合に、前記VBUS検出信号をアクティブにするようにしてもよい。
また本発明は、USB(Universal Serial Bus)を介したデータ転送のための物理層回路であって、USBのVBUSラインの電圧を監視し、VBUSラインの電圧が所定電圧を超えた場合に、VBUS検出信号をアクティブにするVBUS検出回路と、差動信号を構成する第1、第2の信号が入力され、第1、第2の信号を用いた受信処理を行う受信回路とを含み、前記VBUS検出回路が、VBUSラインと検出ノードとの間に設けられる第1の抵抗と、前記検出ノードと第1の電源のノードとの間を設けられる第2の抵抗とを含み、前記検出ノードの電圧が所定の検出電圧を超えた場合に、前記VBUS検出信号をアクティブにする物理層回路に関係する。
このような第1、第2の抵抗を設ければ、例えば電圧分割抵抗としての役割と、電流制限抵抗としての役割と、プルダウン抵抗としての役割を、第1、第2の抵抗に兼用して持たすことが可能になる。
また本発明では、前記第1、第2の抵抗の抵抗値をRV1、RV2とし、VBUSラインに供給される電圧をVBとし、前記VBUS検出回路の定格電圧をVRとした場合に、VB×RV/(RV1+RV2)<VRであってもよい。
このようにすればVBUS検出回路の定格電圧を遵守することが可能になり、信頼性を向上できる。
また本発明では、前記第1、第2の抵抗の抵抗値をRV1、RV2とし、VBUSラインに供給される電圧をVBとし、サスペンド時にVBUSラインを介して物理層回路側に流れる電流の許容値をISとした場合に、RV1+RV2>VB/ISであってもよい。
このようにすれば、VBUSラインを介して物理層回路側に流れる電流の許容値に対する規格上の要求を満たすことなどが可能になる。
また本発明では、前記受信回路が、その第1、第2の差動入力に前記第1、第2の信号が入力される差動レシーバを含み、前記イネーブル信号がノンアクティブである場合には、前記差動レシーバが含む演算増幅回路の電流源用トランジスタがオフになるようにしてもよい。
このようにすれば、USBケーブルの接続前において差動レシーバ内で無駄な電流が流れる事態を防止できる。
また本発明では、前記電流源用トランジスタに基準電圧を出力する基準電圧発生回路を含み、前記イネーブル信号がノンアクティブである場合には、前記基準電圧発生回路の出力ノードが電源電圧に設定されると共に前記基準電圧発生回路において流れる電流がオフになるようにしてもよい。
このようにすればUSBケーブルの接続前において、差動レシーバや基準電圧発生回路内で無駄な電流が流れる事態を防止できる。
また本発明では、前記基準電圧発生回路が、カレントミラー回路を構成する第1導電型の第1、第2のトランジスタと、前記第1のトランジスタに直列に接続され、前記イネーブル信号がアクティブの場合にオンになる第2導電型の第3のトランジスタと、前記第2のトランジスタに直列に接続され、そのゲート及びドレインが前記基準電圧発生回路の出力ノードに接続される第2導電型の第4のトランジスタと、前記出力ノードと第1の電源のノードとの間に設けられる第2導電型の第5のトランジスタを含み、前記イネーブル信号がノンアクティブである場合には、前記第3のトランジスタがオフになると共に前記第5のトランジスタがオンになるようにしてもよい。
このようにすれば、簡素な構成で、基準電圧発生回路の出力ノードを電源電圧(第1又は第2の電源の電圧)に設定できると共に基準電圧発生回路において流れる電流をオフにできる。
また本発明では、前記受信回路が、その入力に前記第1の信号が入力される第1のシングルエンドレシーバと、その入力に前記第2の信号が入力される第2のシングルエンドレシーバを含み、前記第1、第2のシングルエンドレシーバの各々が、前記第1又は第2の信号が入力される第1のインバータ回路と、前記第1のインバータ回路の出力ノードがその入力に接続される第2のインバータ回路を含み、前記イネーブル信号がノンアクティブである場合には、前記第1、第2のインバータ回路の出力ノードが電源電圧に設定されるようにしてもよい。
このようにすれば第1、第2のインバータ回路などに貫通電流が発生する事態を防止できる。
また本発明では、前記第1のインバータ回路が、第2の電源のノードと第1の中間ノードの間に設けられ、オン状態に設定される第1導電型の第1のトランジスタと、前記第1の中間ノードと前記第1のインバータ回路の前記出力ノードとの間に設けられ、前記第1又は第2の信号がそのゲートに入力される第1導電型の第2のトランジスタと、前記出力ノードと第2の中間ノードとの間に設けられ、前記第1又は第2の信号がそのゲートに入力される第2導電型の第3のトランジスタと、前記第2の中間ノードと第1の電源のノードとの間に設けられ、オン状態に設定される第2導電型の第4のトランジスタと、前記第2の電源のノードと前記第1の中間ノードとの間に設けられ、そのゲートに前記第2のインバータ回路からのフィードバック信号が入力される第1導電型の第5のトランジスタと、前記第1の中間ノードと前記出力ノードとの間に設けられる第1導電型の第6のトランジスタと、前記第2の中間ノードと前記第1の電源のノードとの間に設けられ、そのゲートに前記フィードバック信号が入力される第2導電型の第7のトランジスタとを含み、前記イネーブル信号がノンアクティブである場合には、前記第6のトランジスタがオンになるようにしてもよい。
このようにすれば、オン状態に設定される第1のトランジスタと、イネーブル信号がノンアクティブの時にオンになる第6のトランジスタを有効活用して、第1のインバータ回路の出力ノードを電源電圧に設定できる。
また本発明では、前記受信回路が、USBのフルスピード用の受信回路であってもよい。
また本発明は、上記のいずれかの物理層回路と、USBを介したデータ転送を制御する転送コントローラとを含むデータ転送制御装置に関係する
また本発明は、上記のいずれかのデータ転送制御装置と、前記データ転送制御装置を制御する処理部とを含む電子機器に関係する。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.データ転送制御装置の構成
図1に、本実施形態のデータ転送制御装置の構成例を示す。図1のデータ転送制御装置は、トランシーバ200と転送コントローラ210とバッファコントローラ220とデータバッファ230とインターフェース回路240を含む。なおこれらの回路ブロックの一部を省略したり、これらの回路ブロック間の接続形態を変更したり、これらとは異なる回路ブロックを追加してもよい。例えばバッファコントローラ22やデータバッファ230やインターフェース回路240を省略した構成にすることもできる。
トランシーバ200は、差動信号DP、DM(差動データ信号)を用いてデータを送受信するための回路である。このトランシーバ200は、例えばUSB(広義には所与のインターフェース規格)の物理層回路(アナログフロントエンド回路)を含む。なおトランシーバ200に物理層以外の層の回路を含めてもよい。
転送コントローラ210は、USBを介したデータ転送を制御するためのコントローラであり、いわゆるSIE(Serial Interface Engine)の機能などを実現するためのものである。例えば転送コントローラ210は、パケットハンドル処理、サスペンド&レジューム制御、或いはトランザクション管理などを行う。
バッファコントローラ220は、データバッファ230に記憶領域(エンドポイント領域等)を確保したり、データバッファ230の記憶領域に対するアクセス制御を行う。より具体的にはバッファコントローラ220は、インターフェース回路240を介したアプリケーション層デバイス側からのアクセスや、インターフェース回路240を介したCPU側からのアクセスや、USB(転送コントローラ210)側からのアクセスを制御したり、これらのアクセスの調停を行ったり、アクセス・アドレスの生成・管理を行う。
データバッファ230(パケットバッファ)は、USBを介して転送されるデータ(送信データ又は受信データ)を一時的に格納(バッファリング)するためバッファ(FIFO)である。このデータバッファ230はRAMなどのメモリにより構成できる。
インターフェース回路240は、アプリケーション層デバイスが接続されるDMA(DirectMemoryAccess)バスや、CPUが接続されるCPUバスを介したインターフェースを実現するための回路である。このインターフェース回路240には、DMA転送のためのDMAハンドラ回路などを含めることができる。
2.トランシーバの構成
図2にトランシーバ200が含む本実施形態の物理層回路の詳細な構成例を示す。
図2において送信回路10は、例えばUSBのFSモードにおいて差動信号DP、DMを用いてデータの送信処理を行うための回路である。この送信回路10は、差動信号を構成する信号DP(広義には第1の信号)の信号ラインを駆動する第1の送信ドライバ12と、差動信号を構成する信号DM(広義には第2の信号)の信号ラインを駆動する第2の送信ドライバ14を含む。これらの送信ドライバ12、14によりDP、DMの信号ラインを駆動することで差動信号の伝送が可能になる。
また送信回路10は、DP、DMの信号ライン(パッド)に接続される第1のダンピング抵抗RDP1と第2のダンピング抵抗RDP2を含む。これらのダンピング抵抗RDP1、RDP2の一端は送信ドライバ12、14の出力に接続され、他端はDP、DMの信号ラインに接続される。なお送信回路10(集積回路装置)にダンピング抵抗RDP1、RDP2を含ませない構成としてもよい。この場合には、ダンピング抵抗RDP1、RDP2を外付けのパーツで実現すればよい。
第1、第2の送信制御回路22、24は、第1、第2の送信ドライバ12、14の制御用の回路である。具体的には送信制御回路22は、前段の回路(例えばマクロセルMC2内の回路)から送信データ信号DOUT1とアウトプットディスイネーブル信号OUTDISを受け、制御信号OP1、ON1を送信ドライバ12に出力する。送信制御回路24は、前段の回路から信号DOUT2とOUTDISを受け、制御信号OP2、ON2を送信ドライバ14に出力する。
受信回路30は、差動信号を構成する信号DP、DM(第1、第2の信号)が入力され、例えばUSBのFSモードにおいてDP、DMを用いた受信処理を行うための回路である。この受信回路30は、差動レシーバ32と第1、第2のシングルエンドレシーバ34、36を含む。
差動レシーバ32(差動コンパレータ)は、DP、DMの信号ラインを介して入力される差動信号を差動増幅して、データ信号DINとして後段の回路(例えばマクロセルMC2内の回路)に出力する。この差動レシーバ32は、信号DP、DMがその第1、第2の差動入力に入力される演算増幅回路により実現できる。なお差動レシーバ32は、イネーブル信号COMPENBにより、その動作がイネーブル又はディスエーブルされる。
シングルエンドレシーバ34は、DPの信号ラインを介して入力されるシングルエンドの信号を増幅して、データ信号SEDIN1として後段の回路(例えばマクロセルMC2内の回路)に出力する。シングルエンドレシーバ36は、DMの信号ラインを介して入力されるシングルエンドの信号を増幅して、データ信号SEDIN2として後段の回路に出力する。これらのシングルエンドレシーバ34、36は、例えば入力電圧の立ち上がり時と立ち下がり時とでしきい値電圧が異なるヒステリシス特性を有するバッファ回路などにより実現できる。またシングルエンドレシーバ34、36は、イネーブル信号SEENB1、SEENB2により、その動作がイネーブル又はディスエーブルされる。
プルアップ用の抵抗回路40は、DPの信号ラインをプルアップするための回路である。この抵抗回路40は、トランジスタ等で実現されるスイッチ素子SUP1と、例えば1.5Kオームのプルアップ用の抵抗RUP1を含む。具体的にはスイッチ素子SUP1の一端はDPの信号ラインに接続され、他端は抵抗RUP1の一端に接続される。また抵抗RUP1の他端は電源VDDに接続される。
抵抗回路42は、抵抗回路40がDPの信号ラインに接続されることで形成される寄生容量と等価な寄生容量等を、DMの信号ラインに形成するためのダミーの抵抗回路である。この抵抗回路42は、抵抗回路40のスイッチ素子SUP1、抵抗RUP1と同一構成(同一のゲート長・ゲート幅、同一の抵抗)のスイッチ素子SUP2、抵抗RUP2を含む。具体的にはスイッチ素子SUP2の一端はDMの信号ラインに接続され、他端は抵抗RUP2の一端に接続される。
なお図3では抵抗RUP1、RUP2が電源VDD側に設けられているが、スイッチ素子SUP1、SUP2の方を電源VDD側に設けるようにしてもよい。
抵抗制御回路50、52は抵抗回路40、42の制御用の回路である。具体的には抵抗制御回路50、52は、スイッチ素子SUP1、SUP2のオン・オフを制御する信号RUPSW1、RUPSW2を生成して抵抗回路40、42に出力する。
なお抵抗制御回路50は、前段の回路(例えばマクロセルMC2内の回路)からのプルアップイネーブル信号RUPENB1に基づいて信号RUPSW1を出力し、スイッチ素子SUP1のオン・オフを制御する。一方、抵抗制御回路52は、前段の回路からのプルアップイネーブル信号RUPENB2に基づいて信号RUPSW2を出力し、スイッチ素子SUP2のオン・オフを制御する。
VBUS検出回路100は、USBのVBUSライン(広義には電源ライン)の電圧を監視し、VBUSラインの電圧が所定電圧(例えば4.4Vや4.65Vなどの動作有効電圧)を超えた場合に、VBUS検出信号VBDETをアクティブ(例えばハイレベル)にする。
受信制御回路110は受信回路30のイネーブル、ディスエーブルを制御する回路である。より具体的には受信制御回路110は、VBUS検出回路100からVBUS検出信号VBDETを受ける。そしてVBUS検出信号VBDETがノンアクティブ(例えばローレベル)である場合には、受信回路30に出力するイネーブル信号COMPENB、SEENB1、SEENB2をノンアクティブにして受信回路110をディスエーブル状態にする。即ち信号COMPENB、SEENB1、SEENB2により、各々、差動レシーバ32、第1のシングルエンドレシーバ34、第2のシングルエンドレシーバ36をディスエーブル状態にする。なおVBUS検出信号VBDETがノンアクティブである場合に、処理部(ファームウェア)により設定される信号により受信回路30をディスエーブル状態に設定してもよい。
3.VBUS検出回路、受信制御回路の構成
図3にVBUS検出回路100、受信制御回路110の具体的な構成例を示す。なお本実施形態のVBUS検出回路100、受信制御回路110は図3の構成に限定されず、図3の回路要素の一部を省略したり、回路要素間の接続形態を変更したり、図3とは異なる回路要素を追加してもよい。
VBUS検出回路100は、直列接続される第1、第2の抵抗R1、R2と、検出バッファ102を含む。具体的には、抵抗R1は、VBUSのライン(VBUSのパッド)と検出ノードNDETとの間に設けられる。抵抗R2は、検出ノードNDETと電源VSS(広義には第1の電源)のノードとの間を設けられる。このようにすることで、VBUSの電圧を抵抗R1、R2で分割した電圧VDが検出ノードNDETに発生する。
そして検出ノードNDETの電圧VDが所定の検出電圧を超えると、検出バッファ102がVBUS検出信号VBDETをアクティブ(ハイレベル)にする。この検出バッファ102は、例えば、検出ノードNDETの電圧VDが検出バッファ102のしきい値電圧を超えるとVBUS検出信号VBDETの電圧レベルを変化させるバッファであり、しきい値電圧に関してヒステリシス特性を有するバッファなどにより実現できる。
受信制御回路110は、VBUS検出回路100からのVBUS検出信号VBDETと、第2のイネーブル信号FCOMPENB、FSEENB1、FSEENB2とを受ける。そしてイネーブル信号COMPENB、SEENB1、SEENB2を、受信回路30の差動レシーバ32、シングルエンドレシーバ34、36に出力する。
ここで第2のイネーブル信号FCOMPENB、FSEENB1、FSEENB2は、データ転送制御装置を制御する処理部(CPU、ファームウェア)により設定される信号である。より具体的には信号FCOMPENB、FSEENB1、FSEENB2は、データ転送制御装置が有する制御レジスタから出力される。そして処理部が、差動レシーバ32、シングルエンドレシーバ34、36をイネーブル又はディスエーブルするための情報を、この制御レジスタに書き込む。例えば差動レシーバ32、シングルエンドレシーバ34、36をイネーブルにする情報が処理部により制御レジスタに書き込まれると、信号FCOMPENB、FSEENB1、FSEENB2はアクティブ(ハイレベル)になる。一方、差動レシーバ32、シングルエンドレシーバ34、36をディスエーブルにする情報が処理部により制御レジスタに書き込まれると、信号FCOMPENB、FSEENB1、FSEENB2はノンアクティブ(ローレベル)になる。
受信制御回路110は、VBUS検出信号VBDETと、第2のイネーブル信号FCOMPENB、FSEENB1、FSEENB2との例えば論理積演算を行い、得られたイネーブル信号COMPENB、SEENB1、SEENB2を出力する。この論理積演算は、その第1の入力にVBUS検出信号VBDETが入力され、その第2の入力にFCOMPENB、FSEENB1、FSEENB2が入力されるAND1回路、AND2回路、AND3回路(広義には論理回路、論理積論理回路)により実現される。
このようにすれば、第2のイネーブル信号FCOMPENB、FSEENB1、FSEENB2がアクティブ(ハイレベル)であっても、VBUS検出信号VBDETがノンアクティブ(ローレベル)である場合には、受信回路30に出力されるイネーブル信号COMPENB、SEENB1、SEENB2はノンアクティブ(ローレベル)になる。そして受信回路30の差動レシーバ32、シングルエンドレシーバ34、36はディスエーブル状態になる。
一方、第2のイネーブル信号FCOMPENB、FSEENB1、FSEENB2及びVBUS検出信号VBDETが共にアクティブ(ハイレベル)である場合には、イネーブル信号COMPENB、SEENB1、SEENB2がアクティブ(ハイレベル)になる。これにより受信回路30の差動レシーバ32、シングルエンドレシーバ34、36はイネーブル状態になる。
なお図3では、シングルエンドレシーバ34、36用の信号SEENB1、SEENB2を共通化して1本の信号とし、信号FSEENB1、FSEENB2も共通化して1本の信号にしてもよい。即ち受信制御回路110が1本の信号FSEENBを受け、1本の信号SEENBをシングルエンドレシーバ34、36に出力して、シングルエンドレシーバ34、36のイネーブル、ディスエーブルを制御してもよい。この場合には受信制御回路110にAND回路を2つだけ設ければよい。或いは信号COMPENB、SEENB1、SEENB2を共通化して1本の信号にし、信号FCOMPENB、FSEENB1、FSEENB2も共通化して1本の信号にしてもよい。例えば受信制御回路110が1本の信号FRENBを受け、1本の信号RENBを差動レシーバ32、シングルエンドレシーバ34、36に出力して、差動レシーバ32、シングルエンドレシーバ34、36のイネーブル、ディスエーブルを制御する。この場合には受信制御回路110にAND回路を1つだけ設ければよい。
4.受信回路のディスエーブル
次に図4(A)(B)を用いて、USBにおいてサスペンド状態からFSのデータ転送が開始されるまでのシーケンスを説明する。
データ転送制御装置(電子機器)がサスペンド状態で待機している時(ステップS1)に、USBケーブルが接続されると、VBUS給電が開始され、サスペンドが解除される(ステップS2)。そして図4(B)に示すようにホスト側が、DP、DMの信号ラインをプルダウンし、デバイス側が、DPの信号ラインをプルアップする(ステップS3)。例えば図2においてデバイス側のデータ転送制御装置は、スイッチSUP1をオンにして、DPの信号ラインをプルアップする。
そしてシングルエンドレシーバがFSのJ状態を検出する(ステップS4)。即ち図2のシングルエンドレシーバ34が、DPの信号ラインが適正なプルアップ電圧になっているか否かを検出する。またシングルエンドレシーバ36が、DMの信号ラインが適正なプルダウン電圧になっているか否かを検出する。そしてこのようなFSのJ状態(DPのプルアップ、DMのプルダウン)が検出されると、差動レシーバ32を用いたFSのデータ転送が開始される(ステップS5)。
図4(A)に示すように、USBのデータ転送制御装置は、USBケーブルが接続されてVBUS給電が開始された後(VBUS電圧が立ち上がった後)に初めて、データ転送のための動作(FSのJ状態の検出、FSのデータ転送)を開始する。従って、USBケーブルの接続前において、受信回路30で電力が消費されてしまうと、これは無駄な電力の消費になる。
ところがこれまでのデータ転送制御装置では、USBケーブルの接続前においても受信回路30がイネーブル状態に設定されていた。従って、USBケーブルの接続前において、無駄な電流が受信回路30に流れてしまい、低消費電力化の妨げとなっていた。
またUSBケーブルの接続前では、DP、DMの信号ラインは、何も信号が供給されない浮いた状態になっている。そしてシングルエンドレシーバ34、36の初段の回路を構成するトランジスタのゲートには、この浮いた状態のDP、DPの信号ラインが接続されることになるため、この初段の回路に貫通電流が発生してしまうという問題もあった。
これに対して本実施形態では、従来には無かったVBUS検出回路100と受信制御回路110が新たに設けられている。そしてVBUS検出回路100が、VBUSラインの電圧が所定電圧を超えたか否かを検出し、VBUS検出信号を出力する。そして受信制御回路110は、VBUS検出信号がノンアクティブである場合には、イネーブル信号COMPENB、SEENB1、SEENB2をノンアクティブにして、受信回路30をディスエーブル状態に設定する。
このようにすれば、USBケーブルの接続前は、ハードウェア回路(VBUS検出回路100、受信制御回路110)により受信回路30が確実にディスエーブル状態に設定されるようになる。従ってUSBケーブルの接続前において受信回路30において無駄な電流が流れてしまう事態を防止できる。またUSBケーブルの接続前においてDP、DMの信号ラインが浮いた状態になっていても、シングルエンドレシーバ34、36がディスエーブル状態に設定されるため、その初段の回路に貫通電流が発生する事態も防止でき、低消費電力化を図れる。例えばUSBインターフェースを有する携帯電話に本実施形態のデータ転送制御装置(物理層回路)を組み込んだ場合には、USBケーブルの非接続時に携帯電話の蓄電池が無駄に電力消費されてしまう事態を防止できる。
また本実施形態によれば図3に示すように、処理部により第2のイネーブル信号FCOMPENB、FSEENB1、FSEENB2がアクティブに設定されても、VBUS検出信号VBDETがノンアクティブである場合には、イネーブル信号COMPENB、SEENB1、SEENB2はノンアクティブになり、受信回路30はディスエーブル状態になる。これにより、処理部の設定に依存せずに、USBケーブルの接続前はハードウェア回路により受信回路30を確実にディスエーブル状態に設定できる。
即ち図4(A)のUSBのシーケンスから明らかなように、USBケーブルの接続後、データ転送の開始に先立ってシングルエンドレシーバ34、36がFSのJ状態を検出する。このため、これまでは、処理部のファームウェアが、USBケーブルの接続前からシングルエンドレシーバ34、36をイネーブル状態に設定して待機させておく場合が多い。特にセルフパワーのデータ転送制御装置では、VBUS給電が行われなくても自身の電源で動作できる。従ってファームウェアが、USBケーブルの接続前に、信号FCOMPENB、FSEENB1、FSEENB2をアクティブにしてしまう可能性が高い。
このように、信号FCOMPENB、FSEENB1、FSEENB2がファームによりアクティブに設定されたとしても、本実施形態によれば、信号VBDETがアクティブにならない限り、信号COMPENB、SEENB1、SEENB2はアクティブにならない。従って、USBケーブルの接続前に、ハードウェア回路により受信回路30を確実にディスエーブル状態に設定でき、信頼性の高いパワーマネージメントを実現できる。
なおシングルエンドレシーバ34、36は図4(A)の少なくともステップS4の前にイネーブル状態に設定されればよく、差動レシーバ32は少なくともステップS5の前にイネーブル状態に設定されればよい。従って、処理部のファームウェアは、ステップS4の前にFSEENB1、FSEENB2をアクティブにしてシングルエンドレシーバ34、36をイネーブル状態に設定すればよい。またステップS5の前にFSCOMPENBをアクティブにして差動レシーバ32をイネーブル状態に設定すればよい。このようにすれば、消費電力をより低減できる。
5.VBUS検出回路の抵抗
本実施形態のVBUS検出回路100は図5に示すように、VBUSの供給電圧VBを抵抗R1、R2により電圧分割している。そしてこの分割電圧VDが検出バッファ102に入力される。このようにすることで以下のような利点を得ることができる。
第1に、データ転送制御装置(物理層回路)を実現する集積回路装置は、微細化が進んでいるため、その電源電圧は3.3Vや1.8Vというように低く、図5の検出バッファ102の定格電圧VR(最大定格電圧)も低くなる。これに対してVBUSの供給電圧VBはティピカル値で5Vであり、この5Vの供給電圧VBが検出バッファ102に直接入力されると、検出バッファ102の定格電圧VRを遵守できない。
これに対して図5では、VBUS供給電圧VBを抵抗R1、R2で分割した電圧VDが検出バッファ102に入力される。従ってこの分割電圧VDが検出バッファ102の定格電圧よりも低くなるよう抵抗R1、R2を設定すれば、検出バッファ102の定格電圧VRを遵守できる。そしてこのためには、抵抗R1、R2の抵抗値をRV1、RV2とし、VBUSラインに供給される電圧をVBとし、検出バッファ102(VBUS検出回路)の定格電圧をVRとした場合に、
VD=VB×RV/(RV1+RV2)<VR (1)
の関係式を満たすことが望ましい。
第2に、USBでは、サスペンド時にVBUSラインを介して物理層回路側(データ転送制御装置側)に流れる電流の許容値(最大値)ISが、IS=500μAというように規格化されている。このようにすることで、例えばVBUS給電を必要としないセルフパワーのデータ転送制御装置において、サスペンド時にVBUSラインを介して流れてしまう無駄な電流を極力低減でき、システム全体の低消費電力化を図れる。
そこで図5では、VBUSラインと電源VSSとの間に抵抗R1、R2を設けている。このような抵抗R1、R2を設けることで、VBUSラインを介して電源VSS側に流れる電流を制限できる。これによりサスペンド時の電流許容値ISについてのUSB規格上の要求(IS=500μA)を満たすことが可能になる。そしてこのためには、抵抗R1、R2の抵抗値をRV1、RV2とし、VBUSラインに供給される電圧をVBとし、VBUSラインを介して物理層回路側(データ転送制御装置側)に流れる電流の許容値をISとした場合に、
RV1+RV2>VB/IS (2)
の関係式を満たすことが望ましい。
第3に、USBケーブルの接続前は、VBUSラインは、何も電圧が供給されない浮いた状態になっている。従ってVBUSラインを直接に検出バッファ102に接続する構成にすると、検出バッファ102の初段の回路を構成するトランジスタのゲートに、浮いた状態のVBUSラインが接続されてしまい、この初段の回路に貫通電流が発生してしまう。
これに対して図5では、USBケーブルの接続前はVBUS給電が行われないため、抵抗R2がプルダウン抵抗として機能するようになる。従ってUSBケーブルの接続前は、検出ノードNDETの電圧は、プルダウンにより電源VSSの電圧(0V)に設定されるようになる。この結果、検出バッファ102の初段の回路を構成するトランジスタのゲートには、VSSの電圧が入力されるようになり、この初段の回路に貫通電流が発生してしまう事態を防止できる。
以上のように図5の構成によれば、検出バッファ102の定格電圧を遵守するための電圧分割抵抗としての役割と、電流許容値ISに対するUSB規格上の要求を満たすための電流制限抵抗としての役割と、検出バッファ102の初段の回路に流れる貫通電流の発生を防止するためのプルダウン抵抗としての役割を、抵抗R1、R2に兼用して持たすことができ、従来例には無い特有の効果を奏する。
6.差動レシーバの構成
図6に差動レシーバ32(FS用)の具体的な回路構成例を示す。この差動レシーバ32は演算増幅回路120、122と、出力回路124と、インバータ回路126、128と、基準電圧発生回路130を含む。なおこれらの一部を省略する構成としてもよい。
ここで演算増幅回路120は、カレントミラー回路を構成するP型(広義には第1導電型。他の説明でも同様)のトランジスタTA1、TA2と、差動対を構成するN型(広義には第2導電型。他の説明でも同様)のトランジスタTA3、TA4と、電流源を構成するN型のトランジスタTA5を含む。演算増幅回路122は、カレントミラー回路を構成するP型のトランジスタTA6、TA7と、差動対を構成するN型のトランジスタTA8、TA9と、電流源を構成するN型のトランジスタTA10を含む。出力回路124は、駆動用のP型のトランジスタTA11と、TA11に直列接続され電流源を構成するN型のトランジスタTA12を含む。また出力回路124は、イネーブル信号ENB(COMPENB)がローレベル(ノンアクティブ)の場合に、出力回路124の出力ノードNA5を電源電圧(VDD)に設定するためのP型のトランジスタTA13を含む。
信号DP、DM(第1、第2の信号)は、演算増幅回路120の第1、第2の差動入力であるトランジスタTA3、TA4のゲートに入力される。演算増幅回路120の出力ノードNA2、NA1からの出力信号は、演算演算回路122の第1、第2の差動入力であるトランジスタTA8、TA9のゲートに入力される。演算演算回路122の出力ノードNA4からの出力信号は、出力回路124のトランジスタTA11のゲートに入力される。そして出力回路124の出力ノードNA5からの出力信号は、トランジスタTA14、TA15により構成されるインバータ回路126とトランジスタTA16、TA17により構成されるインバータ回路128によりバッファリングされて、信号DINとして出力される。なお本実施形態でVDD、VSSと表記したものは常に同じ電圧である必要はない。例えば図6のインバータ回路126、128のVDDの電圧を、演算増幅回路120、122のVDDの電圧よりも低くするようにしてもよい。
基準電圧発生回路130は、コンパレータイネーブル信号COMPENBを受け、基準電圧VREFとイネーブル信号ENBを出力する。この出力された基準電圧VREFは、電流源を構成するトランジスタTA5、TA10、TA12のゲートに入力される。イネーブル信号ENBは出力回路124のトランジスタTA13のゲートに入力される。
以上のような図6の差動レシーバ32によれば、イネーブル信号COMPENBがローレベル(ノンアクティブ)になると、基準電圧VREFが電源電圧(VSS)に設定されて、演算増幅回路120、122の電流源用トランジスタTA5、TA10がオフになる。また出力回路124の電流源用トランジスタTA12もオフになる。これにより演算増幅回路120、122において流れる電流がオフになり、低消費電力化を図れる。
またイネーブル信号COMPENBがローレベルになると、トランジスタTA13がオンになるため、出力回路124の出力ノードNA5が電源電圧(VDD)に設定される。これにより、インバータ回路126、128に貫通電流が発生してしまう事態を防止できる。即ちトランジスタTA13を設けないと、電流源用トランジスタTA12がオフになった時に、出力ノードNA5が、何も電圧が供給されない浮いた状態になってしまい、インバータ回路126、128に貫通電流が発生してしまう。トランジスタTA13を設ければ、出力ノードNA5が電源電圧(VDD)に設定されるため、このような事態を防止できる。
図7に基準電圧発生回路130の回路構成例を示す。基準電圧発生回路130は、カレントミラー回路を構成するP型(第1導電型)のトランジスタTB1、TB2を含む。またトランジスタTB1に直列に接続され、イネーブル信号COMPENBがアクティブの場合にオンになるN型(第2導電型)のトランジスタTB3を含む。またトランジスタTB2に直列に接続され、そのゲート及びドレインが基準電圧発生回路130の出力ノードNB2に接続されるN型のトランジスタTB4を含む。更に出力ノードNB2と電源VSSのノードとの間に設けられるN型のトランジスタTB5を含む。
信号COMPENBがハイレベル(アクティブ)になると、トランジスタTB3がオンになり、トランジスタTB1、TB3に流れる電流がカレントミラーによりトランジスタTB2、TB4に流れ、これにより基準電圧VREFが出力ノードNB2に発生する。一方、信号COMPENBがローレベル(ノンアクティブ)になると、トランジスタTB3がオフになると共にトランジスタTB5がオンになる。
以上のような図7の基準電圧発生回路130によれば、イネーブル信号COMPENBがローレベルになると、トランジスタTB5がオンになるため、出力ノードNB2が電源電圧(VSS)に設定される。これにより図6のトランジスタTA5、TA10、TA12がオフになり、低消費電力化を図れる。またイネーブル信号COMPENBがローレベルになると、トランジスタTB1〜TB4がオフになり、トランジスタTB5がオンになる。これにより基準電圧発生回路130において流れる電流がオフになり、低消費電力化を図れる。
7.シングルエンドレシーバの構成
図8にシングルエンドレシーバ34の回路構成例を示す。なおシングルエンドレシーバ36の構成もシングルエンドレシーバ34と同様であるため説明を省略する。
シングルエンドレシーバ34は、信号DP(シングルエンドレシーバ36では信号DM)が入力される第1のインバータ回路140と、第1のインバータ回路140の出力ノードNC1がその入力に接続される第2のインバータ回路141を含む。
インバータ回路140は、VDDとVSSの間に直列接続されるトランジスタTC1、TC2、TC3、TC4を含む。
より具体的にはインバータ回路140は、第2の電源VDDのノードと第1の中間ノードNMC1の間に設けられるP型(第1導電型)のトランジスタTC1を含む。このトランジスタTC1は、そのゲートにVSSの電源電圧が入力されることで常にオン状態に設定される。またインバータ回路140は、中間ノードNMC1と出力ノードNC1との間に設けられ、信号DP(DM)がそのゲートに入力されるP型のトランジスタTC2を含む。また出力ノードNC1と第2の中間ノードNMC2との間に設けられ、信号DP(DM)がそのゲートに入力されるN型(第2導電型)のトランジスタTC3を含む。また第2の中間ノードNMC2と第1の電源VSSのノードとの間に設けられるN型のトランジスタTC4を含む。このトランジスタTC4は、そのゲートにVDDの電源電圧が入力されることで常にオン状態に設定される。
更にインバータ回路140は、トランジスタTC1、TC2、TC4に、各々、並列に接続されるトランジスタTC5、TC6、TC7を含む。
より具体的にはインバータ回路140は、VDDのノードと中間ノードNMC1との間に設けられ、そのゲートにインバータ回路141からのフィードバック信号FESが入力されるP型のトランジスタTC5を含む。また中間ノードNMC1と出力ノードNC1との間に設けられるP型のトランジスタTC6を含む。また中間ノードNMC2とVSSのノードとの間に設けられ、そのゲートにフィードバック信号FESが入力されるN型のトランジスタTC7を含む。
インバータ回路141は、VDDのノードと出力ノードNC2との間に直列接続されて設けられるP型のトランジスタTC8、TC9を含む。また出力ノードNC2とVSSのノードとの間に設けられるN型のトランジスタTC10を含む。また出力ノードNC2とVSSのノードに間に、トランジスタTC10に並列に設けられるN型のトランジスタTC11を含む。そしてトランジスタTC8、TC11のゲートには、イネーブル信号SEENB1(SEENB2)の反転信号が入力される。またトランジスタTC9、TC10のゲートには、インバータ回路140の出力ノードNC1が接続される。そしてインバータ回路141の出力ノードNC2からの出力信号は、トランジスタTC12、TC13により構成されるインバータ回路142とトランジスタTC14,TC15により構成されるインバータ回路144によりバッファリングされて、信号SEDIN1(SEDIN2)として出力される。
図8において信号DP(DM)がローレベルの場合には、出力ノードNC2の電圧がローレベルになり、トランジスタTC5がオンになり、P型トランジスタ側のオン抵抗が小さくなる。これにより、信号DP(DM)がローレベルからハイレベルに変化する時のしきい値電圧が高くなる。一方、信号DP(DM)がハイレベルの場合には、出力ノードNC2の電圧がハイレベルになり、トランジスタTC7がオンになり、N型トランジスタ側のオン抵抗が小さくなる。これにより、信号DP(DM)がハイレベルからローレベルに変化する時のしきい値電圧が低くなる。以上によりしきい値電圧についてのヒステリシス特性が実現される。
また図8では、イネーブル信号SEENB1(SEENB2)がローレベル(ノンアクティブ)になると、トランジスタTC6がオンになり、インバータ回路140の出力ノードNC1がVDDの電源電圧に設定される。即ち図8ではしきい値電圧のヒステリシス特性を実現するために、トランジスタTC1は常にオン状態になっている。従って、トランジスタTC6がオンになると、VDDのノードと出力ノードNC1との間が導通状態になり、出力ノードNC1がVDDの電源電圧に設定される。このように図8では、オン状態に設定されるトランジスタTC1を上手く活用して、出力ノードNC1を電源電圧に設定している。
またイネーブル信号SEENB1がローレベルになると、トランジスタTC11がオンになり、インバータ回路141の出力ノードNC2がVSSの電源電圧に設定される。またトランジスタTC8がオフになり、インバータ回路141のトランジスタTC8、TC9、TC10の経路で流れる電流がオフにされる。
USBケーブルの接続前では、DP、DMの信号ラインは、何も信号が供給されない浮いた状態になっている。従って、この浮いた状態のDP、DMの信号ラインがインバータ回路140のトランジスタTC2、TC3に接続されると、インバータ回路140に貫通電流が発生する可能性がある。また出力ノードNC1、NC2の電圧が不安定になることで、後段のインバータ回路141、142、144にも貫通電流が発生する可能性がある。
これに対して図8では、イネーブル信号SEENB1(SEENB2)がローレベルになると、インバータ回路140、141の出力ノードNC1、NC2が電源電圧(VDD、VSSの電圧)に設定される。従ってUSBケーブルの接続前において、イネーブル信号SEENB1、SEENB2をローレベルに設定するようにすれば、インバータ回路140、141、142、144において貫通電流が発生する事態を防止でき、低消費電力化を図れる。
なお図9に図3の検出バッファ102の構成例を示す。図9の検出バッファ102は、図8のシングルエンドレシーバ34とほぼ同一構成であり、異なる点は、図8のトランジスタTC6、TC8、TC11に相当するトランジスタが図9では無い点である。
図9のような、しきい値電圧についてのヒステリシス特性を有する検出バッファ102を用いることで、信号ノイズに対する耐性が高くなり、より信頼性が高く確実なVBUS電圧の検出が可能になる。
8.HSモード
USBでは、転送レートが12MbpsであるFS(Full Speed)モードが定義されている。そしてUSB2.0では、このFSモードに加えて、転送レートが480MbpsであるHS(High Speed)モードが定義されている。本実施形態の手法は、このようなHSモードをサポートする物理層回路のFSの受信回路にも適用できる。
図10に、USB2.0のHSモードを実現できる物理層回路の構成例を示す。図2と異なるのは、図10では、HS用の送信回路70及びその送信制御回路82、84と、HS用の受信回路90と、検出回路98が更に設けられている点である。
HS用の送信回路70は、DP、DMの信号ラインに接続され、電流源76(定電流源)と、第1、第2の送信ドライバ72、74(電流ドライバ)を含む。電流源76は、イネーブル信号HSENBがアクティブになると、送信ドライバ72、74に電流を供給する。
HS用の第1、第2の送信制御回路82、84は、第1、第2の送信ドライバ72、74の制御用の回路である。具体的には送信制御回路82は、前段の回路から送信データ信号HSDOUT1とアウトプットディスイネーブル信号HSOUTDISを受け、制御信号GC1を送信ドライバ72に出力する。送信制御回路84は、前段の回路から信号HSDOUT2とHSOUTDISを受け、制御信号GC2を送信ドライバ74に出力する。
受信回路90は、USBのHSモードにおいて受信処理を行うための回路であり、差動レシーバ92を含む。差動レシーバ92(差動コンパレータ)は、DP、DMの信号ラインを介して入力される差動信号を差動増幅して、データ信号HSDINとして後段の回路に出力する。この差動レシーバ92は、差動信号DP、DMがその第1、第2の差動入力に入力される演算増幅回路により実現できる。なお差動レシーバ92は、イネーブル信号HSCOMPENBにより、その動作がイネーブル又はディスエーブルされる。
検出回路98(スケルチ回路)は、USB上の信号(DP、DM)が有効なデータなのかノイズなのかを区別するための回路である。より具体的には検出回路98は、USBの信号のピーク値を保持し、信号の包絡線を検波することで、信号の振幅を検出する。そして例えば、その振幅が100mV以下であれば信号はノイズであると判断し、150mV以上であれば有効なデータであると判断する。そして有効なデータであると判断した場合には、出力信号HSSQをアクティブにする。なお検出回路98は、イネーブル信号HSSQENBにより、その動作がイネーブル又はディスエーブルされる。
図10に示すように、このようなHSモードの物理層回路においても、図2と同様のVBUS検出回路100や受信制御回路110を設けることができる。そして受信制御回路110は、VBUS検出信号VBDETがノンアクティブである場合には、信号COMPENB、SEENB1、SEENB2をノンアクティブにして、FS用の受信回路30をディスイネーブル状態に設定する。
図11(A)(B)は、USBのHSモードにおいてサスペンド状態からデータ転送が開始されるまでのシーケンスを示すタイミング波形図である。
図11(A)のA1に示すようにVBUS電圧が立ち上がると、A2に示すようにVBUS検出信号VBDETがハイレベル(アクティブ)になる。これによって受信回路30をイネーブル状態に設定することが可能になる。
そして図11(A)のA3に示すように、ラインステートがFSのJ状態であることがシングルエンドレシーバ34、36により検出される。シングルエンドレシーバ34、36は、このFSのJ状態の検出処理が開始されるタイミングT1の前に、イネーブル状態に設定されればよい。そしてダウンストリームのポートからリセット(SE0)が送出されると、タイミングT2からHS検出のハンドシェークが開始される。
HS検出のハンドシェークが開始されると、HS用の送信回路や受信回路がイネーブル状態にされて、図11(B)のA5に示すようにチャープ(K)の送出が開始される。
そしてチャープ(K)の送出が終了後、ダウンストリームのポートがHSモードをサポートしている場合には、タイミングT3からチャープ(K)の送出が開始され、HSモードでのデータ転送が可能になる。しかしながら図11(B)では、タイミングT4までにチャープを検出できなかったため、この時点で、データ転送制御装置はFSモードに戻り、リセットシーケンスが終了するのを待つ。そして、タイミングT5でリセットシーケンスが終了し、タイミングT6でFSモードでのデータ転送が開始する。一方、ダウンストリームからポートチャープが送出されれば、T6のタイミングでHSモードでのデータ転送を開始できる。
HSモードをサポートするUSB2.0においても、図11のA3に示すように、HS検出ハンドシェークの前に、FSの受信回路30によるFSのJ状態の検出が行われる。このため従来では、USBケーブルが接続されてVBUS電圧が供給される前においても、FSの受信回路30がイネーブル状態に設定されており、受信回路30において無駄な電力が消費されていた。
これに対して本実施形態では、図11(A)のA2に示すようにVBUS検出信号VBDETがアクティブになったことを条件に、FSの受信回路30をイネーブル状態に設定することが可能になる。従ってA1に示すようにVBUS電圧が立ち上がる前においては、処理部のファームウェアが第2のイネーブル信号FCOMPENB、FSEENB1、FSEENB2をアクティブにしても、これらの信号がVBUS検出信号VBDETによりマスクされて、イネーブル信号COMPENB、SEENB1、SEENB2はアクティブにならない。従ってUSBケーブルの接続前に受信回路30が無駄な電力を消費するのを防止できる。
そして例えば図11(A)のタイミングT1の前までに(VBDETがアクティブになるタイミングとタイミングT1の間のタイミングで)、シングルエンドレシーバ34、36をイネーブル状態に設定する。また図11(B)のタイミングT6の前までに(タイミングT1とT6の間のタイミングで)、差動レシーバ32をイネーブル状態に設定すれば、低消費電力化において最善を尽くすことができ、最適なパワーマネージメントを実現できる。
9.電子機器
図12に、本実施形態の電子機器の構成例を示す。この電子機器300は、本実施形態で説明したデータ転送制御装置310と、ASICなどで構成されるアプリケーション層デバイス320と、CPU330と、ROM340と、RAM350と、表示部360と、操作部370を含む。なおこれらの機能ブロックの一部を省略する構成としてもよい。
ここでアプリケーション層デバイス320は、例えば、携帯電話のアプリケーションエンジンを実現するデバイスや、情報記憶媒体(ハードディスク、光ディスク)のドライブを制御するデバイスや、プリンタを制御するデバイスや、MPEGエンコーダ、MPEGデコーダ等を含むデバイスなどである。処理部330(CPU)はデータ転送制御装置310や電子機器全体の制御を行う。ROM340は制御プログラムや各種データを記憶する。RAM350は処理部330やデータ転送制御装置310のワーク領域やデータ格納領域として機能する。表示部360は種々の情報をユーザに表示する。操作部370はユーザが電子機器を操作するためのものである。
なお図12ではDMAバスとCPUバスが分離されているが、これらを共通化してもよい。またデータ転送制御装置310を制御する処理部と、電子機器を制御する処理部とを別々に設けてもよい。また本実施形態が適用できる電子機器としては、携帯電話、光ディスクドライブ(CD−ROM、DVD)、光磁気ディスクドライブ(MO)、ハードディスクドライブ、TV、TVチューナ、VTR、ビデオカメラ、オーディオ機器、プロジェクタ、パーソナルコンピュータ、電子手帳、或いはワードプロセッサなどの種々のものがある。
なお、本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば明細書や図面中の記載において広義又は同義な用語(所与のインターフェース規格、第1の信号、第2の信号、第1の電源、第2の電源、第1導電型、第2導電型等)として引用された用語(USB、DP、DM、VSS、VDD、P型、N型等)は、明細書や図面中の他の記載においても広義又は同義な用語に置き換えることができる。
また本発明により実現されるデータ転送制御装置、物理層回路、VBUS検出回路、受信制御回路等は、図1〜図3、図10等で説明した構成に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。差動レシーバやシングルエンドレシーバの構成も図6〜図9で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
データ転送制御装置の構成例。 物理層回路の構成例。 VBUS検出回路、受信制御回路の詳細な構成例。 図4(A)(B)はUSBのデータ転送が開始されるまでのシーケンスの説明図。 VBUS検出回路の抵抗の説明図。 差動レシーバの構成例。 基準電圧発生回路の構成例。 シングルエンドレシーバの構成例。 検出バッファの構成例。 HS用の物理層回路の構成例。 図11(A)(B)は、USBのHSモードにおいてサスペンド状態からデータ転送が開始されるまでのシーケンスを示すタイミング波形図。 電子機器の構成例。
符号の説明
10 送信回路、12、14 送信ドライバ、22、24 送信制御回路、
30 受信回路、32 差動レシーバ、34、36 シングルエンドレシーバ、
40、42 抵抗回路、50、52 抵抗制御回路、
100 VBUS検出回路、102 検出バッファ、110 受信制御回路
200 トランシーバ、210 転送コントローラ、220 バッファコントローラ、
230 データバッファ、240 インターフェース回路、

Claims (9)

  1. USB(Universal Serial Bus)を介したデータ転送を行うデバイス側のセルフパワーのデータ転送制御装置のための物理層回路であって、
    USBのVBUSラインの電圧を監視し、VBUSラインの電圧が所定電圧を超えた場合に、VBUS検出信号をアクティブにするVBUS検出回路と、
    差動信号を構成する第1、第2の信号が入力され、前記第1、第2の信号を用いた受信処理を行い、差動レシーバと第1のシングルエンドレシーバと第2のシングルエンドレシーバを有する受信回路と、
    前記受信回路に対してイネーブル信号を出力する受信制御回路とを含み、
    前記受信制御回路が、
    処理部により設定される第2のイネーブル信号を受け、前記第2のイネーブル信号がアクティブであっても前記VBUS検出信号がノンアクティブである場合には、前記受信回路に出力する前記イネーブル信号をノンアクティブにして前記受信回路をディスエーブル状態に設定し、前記第2のイネーブル信号がノンアクティブである場合には、前記VBUS検出信号がアクティブであっても、前記受信回路に出力する前記イネーブル信号をノンアクティブにして前記受信回路をディスエーブル状態に設定し、前記第2のイネーブル信号及び前記VBUS検出信号が共にアクティブである場合に、前記受信回路に出力する前記イネーブル信号をアクティブにして前記受信回路をイネーブル状態に設定すると共に、前記第2のイネーブル信号として、前記処理部により設定される差動レシーバ用入力イネーブル信号、第1、第2のシングルエンドレシーバ用入力イネーブル信号を受け、前記イネーブル信号として、差動レシーバ用出力イネーブル信号、第1、第2のシングルエンドレシーバ用出力イネーブル信号を出力して、前記受信回路の前記差動レシーバ、前記第1、第2のシングルエンドレシーバのディスエーブル、イネーブルを制御することを特徴とする物理層回路。
  2. 請求項1おいて、
    前記受信回路が、その第1、第2の差動入力に前記第1、第2の信号が入力される前記差動レシーバを含み、
    前記イネーブル信号がノンアクティブである場合には、前記差動レシーバが含む演算増幅回路の電流源用トランジスタがオフになることを特徴とする物理層回路。
  3. 請求項において、
    前記電流源用トランジスタに基準電圧を出力する基準電圧発生回路を含み、
    前記イネーブル信号がノンアクティブである場合には、前記基準電圧発生回路の出力ノードが電源電圧に設定されると共に前記基準電圧発生回路において流れる電流がオフになることを特徴とする物理層回路。
  4. 請求項において、
    前記基準電圧発生回路が、
    カレントミラー回路を構成する第1導電型の第1、第2のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタに直列に接続され、前記イネーブル信号がアクティブの場合にオンになる第2導電型の第3のトランジスタと、
    前記第2のトランジスタに直列に接続され、そのゲート及びドレインが前記基準電圧発生回路の出力ノードに接続される第2導電型の第4のトランジスタと、
    前記出力ノードと第1の電源のノードとの間に設けられる第2導電型の第5のトランジスタを含み、
    前記イネーブル信号がノンアクティブである場合には、前記第3のトランジスタがオフになると共に前記第5のトランジスタがオンになることを特徴とする物理層回路。
  5. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記受信回路が、その入力に前記第1の信号が入力される前記第1のシングルエンドレシーバと、その入力に前記第2の信号が入力される前記第2のシングルエンドレシーバを含み、
    前記第1、第2のシングルエンドレシーバの各々が、
    前記第1又は第2の信号が入力される第1のインバータ回路と、前記第1のインバータ回路の出力ノードがその入力に接続される第2のインバータ回路を含み、
    前記イネーブル信号がノンアクティブである場合には、前記第1、第2のインバータ回路の出力ノードが電源電圧に設定されることを特徴とする物理層回路。
  6. 請求項において、
    前記第1のインバータ回路が、
    第2の電源のノードと第1の中間ノードの間に設けられ、オン状態に設定される第1導電型の第1のトランジスタと、
    前記第1の中間ノードと前記第1のインバータ回路の前記出力ノードとの間に設けられ、前記第1又は第2の信号がそのゲートに入力される第1導電型の第2のトランジスタと、
    前記出力ノードと第2の中間ノードとの間に設けられ、前記第1又は第2の信号がそのゲートに入力される第2導電型の第3のトランジスタと、
    前記第2の中間ノードと第1の電源のノードとの間に設けられ、オン状態に設定される第2導電型の第4のトランジスタと、
    前記第2の電源のノードと前記第1の中間ノードとの間に設けられ、そのゲートに前記第2のインバータ回路からのフィードバック信号が入力される第1導電型の第5のトランジスタと、
    前記第1の中間ノードと前記出力ノードとの間に設けられる第1導電型の第6のトランジスタと、
    前記第2の中間ノードと前記第1の電源のノードとの間に設けられ、そのゲートに前記フィードバック信号が入力される第2導電型の第7のトランジスタとを含み、
    前記イネーブル信号がノンアクティブである場合には、前記第6のトランジスタがオンになることを特徴とする物理層回路。
  7. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記受信回路が、USBのフルスピード用の受信回路であることを特徴とする物理層回路。
  8. 請求項1乃至のいずれかの物理層回路と、
    USBを介したデータ転送を制御する転送コントローラと、
    を含むことを特徴とするデータ転送制御装置。
  9. 請求項のデータ転送制御装置と、
    前記データ転送制御装置を制御する処理部と、
    を含むことを特徴とする電子機器。
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