JP4345136B2 - 変速装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は変速装置に関するものであり、例えば自動車の自動変速装置に用いられる変速装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の変速装置として、特公平7−103922号公報に開示される技術がある。この公報には、それぞれ1つのリングギヤ、キャリヤ、サンギヤを有する3列のプラネタリギヤが直列に配置され、外力で駆動される6つの摩擦係合要素(3つの摩擦ブレーキ要素と3つの摩擦クラッチ要素)を有し前進5段、後進1段を切換可能な変速装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記公報の変速装置の構成では、5速のギヤ比を小さくしようとすると1速のギヤ比が小さくなり、逆に1速のギヤ比を大きくしようとすると5速のギヤ比が大きくなって4速と5速のギヤ比のステップが適切でなくなり、更に後進のギヤ比が大きくなってしまう、という問題がある。また、上記公報に開示される変速装置は、第2列のプラネタリギヤのリングギヤと入力軸とを選択的に連結する摩擦クラッチ要素を係合して第3列のリングギヤの回転を係止することで前進段の6速を構成することが可能であるが、この場合には3列のプラネタリギヤのピニオン回転数が大きくなってしまい、ギヤノイズが大きくなるとともに耐久性の面からも好ましくない、という問題もある。
【0004】
そこで本発明は、上記問題点を解決すべく、摩擦係合要素を増やすことなく且つ適切なギヤ比を得ることが可能な変速装置を提供することを技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1の発明は、入力軸と、出力軸と、第1サンギヤを入力軸と連結した第1列のダブルピニオンプラネタリギヤのピニオンギヤに第1サンギヤと逆方向に回転する第2サンギヤを追加してなるラビニヨ式ギヤユニットと、第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤと第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤ、或いは第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤと第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤとを連結するとともに第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤと第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤとを連結し、第1の軸要素、第2の軸要素、第3の軸要素、及び第4の軸要素を具備し且つ第1の軸要素をラビニヨ式ギヤユニットのリングギヤに連結し、第3の軸要素を出力軸に連結したプラネタリギヤユニットと、ラビニヨ式ギヤユニットのキャリヤと第2の軸要素とを選択的に連結するための第1の摩擦クラッチ要素C1と、入力軸と第2の軸要素とを選択的に連結するための第2の摩擦クラッチ要素C2と、ラビニヨ式ギヤユニットのキャリヤを選択的に固定するための第1の摩擦ブレーキ要素B1と、プラネタリギヤユニットの第4の軸要素を選択的に固定するための第2の摩擦ブレーキ要素B2と、ラビニヨ式ギヤユニットの第2サンギヤを選択的に固定するための第3の摩擦ブレーキ要素B3と、を備える変速装置とした。
【0006】
請求項1の変速装置によると、3列のプラネタリギヤで摩擦係合要素(摩擦クラッチ要素C1、C2、摩擦ブレーキ要素B1、B2、B3)を切換えて前進6段の変速装置を構成することができる。この変速装置によると、各摩擦係合要素を切換えることによって前進1速から6速までの変速段を適切なギヤ比に設定することが可能になるとともに、第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのピニオン回転数が大きくなるのを抑えることができ、ギヤノイズを低減してギヤの耐久性を向上することができる。
【0007】
請求項2及び請求項3は、請求項1のプラネタリギヤユニットを具体的に示したものであり、請求項2は第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤと第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤとを連結した場合のプラネタリギヤユニット、請求項3は第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤと第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤとを連結した場合のプラネタリギヤユニットを示している。
【0008】
請求項4の発明は、入力軸と、出力軸と、サンギヤを入力軸と連結した第1列のダブルピニオンプラネタリギヤと、第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤと第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤ、或いは第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤと第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤとを連結するとともに第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤと第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤとを連結し、第1の軸要素、第2の軸要素、第3の軸要素、及び第4の軸要素を具備し且つ第1の軸要素を第1列のダブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤに連結し、第3の軸要素を出力軸に連結したプラネタリギヤユニットと、第1列のダブルピニオンプラネタリギヤのキャリヤと第2の軸要素とを選択的に連結するための第1の摩擦クラッチ要素C1と、入力軸と第2の軸要素とを選択的に連結するための第2の摩擦クラッチ要素C2と、第1列のダブルピニオンプラネタリギヤのキャリヤを選択的に固定するための第1の摩擦ブレーキ要素B1と、プラネタリギヤユニットの第4の軸要素を選択的に固定するための第2の摩擦ブレーキ要素B2と、を備える変速装置とした。
【0009】
請求項4によると、3列のプラネタリギヤで4つの摩擦係合要素(摩擦クラッチ要素C1、C2、摩擦ブレーキ要素B1、B2)を切換えて前進5段の変速装置を構成することができる。またこの変速装置によると、各摩擦係合要素の切換えによって前進1速から5速までの変速段を適切なギヤ比に設定することが可能になるとともに、第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのピニオン回転数が大きくなるのを抑えることができ、ギヤノイズを低減してギヤの耐久性を向上することができる。更に、摩擦係合要素が少ないため摩擦係合要素の切り換え制御が簡素化されるとともにコストが低減でき、変速装置の軸方向寸法を短縮することも可能になる。
【0010】
請求項5及び請求項6は、請求項4のプラネタリギヤユニットを具体的に示したものであり、請求項5は第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤと第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤとを連結した場合のプラネタリギヤユニット、請求項6は第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤと第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤとを連結した場合のプラネタリギヤユニットを示している。
【0011】
【実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態では、自動車用の自動変速装置に用いた場合について説明する。
【0012】
図1は本発明の第1の実施の形態における自動変速装置10のギヤトレーンを示す概略図である。自動変速装置10はハウジング1内に配設され、図示しないエンジンの出力を粘性媒体の剪断力を介して変速装置10に出力するトルクコンバータ2からの出力を摩擦係合要素の切換えに応じて前進6段、後進1段に増減速切換えして、図示しない車軸に出力する。
【0013】
変速装置10は、トルクコンバータ2の出力軸である入力軸11と、図示しない差動装置を介して車軸に連結される出力軸12と、第1サンギヤS1Aを入力軸11と連結した第1列のダブルピニオンプラネタリギヤのピニオンギヤPGに第1サンギヤS1Aと逆方向に回転する第2サンギヤS1Bを追加してなるラビニヨ式ギヤユニットG1と、第2列のシングルピニオンプラネタリギヤG2(以下、第2プラネタリギヤG2と称す)及び第3列のシングルピニオンプラネタリギヤG3(以下、第3プラネタリギヤG3と称す)を有し、第2プラネタリギヤG2のリングギヤR2との第3プラネタリギヤG3のキャリヤPC3とを連結するとともに第2プラネタリギヤG2のサンギヤS2と第3プラネタリギヤG3のサンギヤS3とを連結し、第3プラネタリギヤG3のリングギヤR3に連結される第1の軸要素J1と、第2プラネタリギヤG2のリングギヤR2に連結される第2の軸要素J2と、第2プラネタリギヤG2のキャリヤPC2に連結される第3の軸要素J3と、第2プラネタリギヤG2のサンギヤS2に連結される第4の軸要素J4と、を具備し且つ第1の軸要素J1を第1プラネタリギヤG1のリングギヤR1に連結し、第3の軸要素J3を出力軸12に連結したプラネタリギヤユニットG23と、ラビニヨ式ギヤユニットG1のキャリヤPC1と第2の軸要素J2とを選択的に連結する第1の摩擦クラッチ要素C1(以下、第1クラッチC1と称す)と、入力軸11と第2の軸要素J2とを選択的に連結する第2の摩擦クラッチ要素C2(以下、第2クラッチC2と称す)と、ラビニヨ式ギヤユニットG1のキャリヤPC1を選択的に固定する第1の摩擦ブレーキ要素B1(以下、第1ブレーキB1と称す)と、プラネタリギヤユニットG23の第4の軸要素J4を選択的に固定する第2の摩擦ブレーキ要素B2(以下、第2ブレーキB2と称す)と、ラビニヨ式ギヤユニットG1の第2サンギヤS1Bを選択的に固定する第3の摩擦ブレーキ要素B3(以下、第3ブレーキB3と称す)とを備える。
【0014】
ラビニヨ式ギヤユニットG1では、ρ0=第2サンギヤS1Bの歯数/リングギヤR1の歯数=0.38、ρ1=第1サンギヤS1Aの歯数/リングギヤR1の歯数=0.45、第2プラネタリギヤG2では、ρ2=サンギヤS2の歯数/リングギヤR2の歯数=0.40、第3プラネタリギヤG3では、ρ3=サンギヤS3の歯数/リングギヤR3の歯数=0.29である。
【0015】
表1に第1の実施の形態における各係合要素の組み合せ及びギヤ比を示す。
【0016】
【表1】
【0017】
尚、表1において○は係合状態を、空欄は開放状態を示している。
【0018】
表1における変速段の切換えについて説明する。1速では、第1ブレーキB1によりキャリヤPC1の回転を係止して入力軸11のトルクを増大したリングギヤR1の出力をプラネタリギヤユニットG23の第1の軸要素J1に入力し、第2ブレーキB2により第4の軸要素J4の回転を係止することで第3の軸要素J3が減速回転され、1速を形成する。
【0019】
2速では、第3ブレーキB3により第2サンギヤS1Bの回転を係止することで入力軸11のトルクを増大したリングギヤR1の出力を第1の軸要素J1に入力し、第2ブレーキB2により第4の軸要素J4を係止することで第3の軸要素J3が減速回転され、2速を形成する。
【0020】
3速では、第2クラッチC2を連結することにより入力軸11のトルクを第2の軸要素J2に入力し、第2ブレーキB2により第4の軸要素J4を係止することで第3の軸要素が減速回転され、3速を形成する。
【0021】
4速では、第2クラッチC2を連結することにより第2の軸要素J2に入力軸11のトルクを入力し、第1クラッチC1を連結することでキャリヤPC1に入力軸11のトルクを入力することでプラネタリギヤユニットG23が一体回転し、4速を形成する。
【0022】
5速では、第2クラッチC2が連結することにより入力軸11のトルクを第2の軸要素J2に入力し、第3ブレーキB3により第2サンギヤS1Bの回転を係止することで、入力軸11のトルクを増大したリングギヤR1の出力が第1の軸要素J1に入力することで、第3の軸要素J3が増速回転され、5速を形成する。
【0023】
6速では、第2クラッチC2を連結することにより第2の軸要素J2に入力軸11のトルクを入力し、第1ブレーキB1によりキャリヤPC1の回転を係止することで入力軸11のトルクを増大したリングギヤR1の出力を第1の軸要素J1に入力することで、第3の軸要素J3が増速回転され、6速を形成する。
【0024】
後進(Rev)では、第1ブレーキB1によりキャリヤPC1の回転を係止することで入力軸11のトルクを増大したリングギヤR1の出力を第1の軸要素J1に入力し、第1クラッチC1によりキャリヤPC1と第2の軸要素J2を連結することで第2の軸要素J2の回転が係止される。これによって第3の軸要素J3は入力軸11と逆回転し、後進(Rev)を形成する。
【0025】
上述したように各摩擦係合要素を切換えることで、3列のプラネタリギヤG1、G2、G3と5つの摩擦係合要素C1、C2、B1、B2、B3を用いて1速から4速がアンダードライブ、5速と6速がオーバードライブの前進6段、後進1段の変速装置10を構成することができる。
【0026】
第1の実施の形態によると、3列のプラネタリギヤで摩擦係合要素(摩擦クラッチ要素C1、C2、摩擦ブレーキ要素B1、B2、B3)を切換えて構成される前進6段の変速装置10は、1速から6速までの変速段を適切なギヤ比に設定でき、また各変速段間のギヤ比ステップ(例えば2速のギヤ比に対する1速のギヤ比)が1.234〜1.724と、ギヤ比ステップのバラツキを可及的に小さくすることができ、変速を円滑に行なうことが可能になる。更に、この構成によると第3プラネタリギヤG3のピニオン回転数が大きくなるのを抑えることができ、ギヤノイズを低減してギヤの耐久性を向上することができる。
【0027】
第1の実施の形態において、ラビニヨ式ギヤユニットG1のピニオンギヤPGの外周側にリングギヤR1と異なる歯数のリングギヤを設けてもよい。また、第2プラネタリギヤG2と第3プラネタリギヤG3を逆に配置してもよい。更に、第2プラネタリギヤG2のサンギヤS2と第3プラネタリギヤG3のサンギヤS3を分離して、サンギヤS2とサンギヤS3の間にワンウェイクラッチを設けてもよい。
【0028】
尚、第1の実施の形態に示す変速装置10は、表1に示す各係合要素の組み合せとは異なる組み合せでも変速段を形成することができる。表1とは異なる各係合要素の組み合せと及びギヤ比を表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】
尚、表2において○は係合状態を、空欄は開放状態を示している。
【0031】
表2は、表1における2速の組み合せが異なるだけであり、それ以外の変速段における組み合せについては上述した表1と同一であるので説明を省略する。
【0032】
2速では、第1クラッチC1によりキャリヤPC1と第2の軸要素J2を連結することで入力軸11のトルクを第1サンギヤS1Aに入力し、第2ブレーキB2によりにより第4の軸要素J4を係止することで第3の軸要素J3が減速回転され、2速を形成する。
【0033】
このように、変速装置10は構成を変化させることなく、2速時における摩擦係合要素の組み合せを変化させるだけで2速を適切なギヤ比に設定することができ、1速と2速、及び2速と3速でのギヤ比ステップの変更が可能となる。これにより、車両の特性に応じた適切なギヤ比ステップを選択することができる。
【0034】
次に、本発明の第2の実施の形態における変速装置20について説明する。図2は第2の実施の形態における自動変速装置20のギヤトレーンを示す概略図である。
【0035】
第2の実施の形態の変速装置20は、上述した第1の実施の形態の変速装置10に対して、第1列のプラネタリギヤを、ラビニヨ式ギヤユニットG1の第2サンギヤS1Bをなくしてダブルピニオンギヤとし、第3ブレーキB3をなくして摩擦係合要素を4つに減らした変速装置である。
【0036】
これ以外の構成については第1の実施の形態で説明した変速装置10と同一であるので同一の符号を付し、説明を省略する。
【0037】
表3に第2の実施の形態における各係合要素の組み合せ及びギヤ比を示す。
【0038】
【表3】
【0039】
尚、表3において○は係合状態を、空欄は開放状態を示している。
【0040】
表3における変速段の切換えについて説明する。1速では、第1ブレーキB1によりキャリヤPC1の回転を係止して入力軸11のトルクを増大したリングギヤR1の出力をプラネタリギヤユニットG23の第1の軸要素J1に入力し、第2ブレーキB2により第4の軸要素J4の回転を係止することで第3の軸要素J3が減速回転され、1速を形成する。
【0041】
2速では、第1クラッチC1によりキャリヤPC1と第2の軸要素J2を連結することで入力軸11のトルクを第1サンギヤS1Aに入力し、第2ブレーキB2によりにより第4の軸要素J4を係止することで第3の軸要素J3が減速回転され、2速を形成する。
【0042】
3速では、第2クラッチC2を連結することにより入力軸11のトルクを第2の軸要素J2に入力し、第2ブレーキB2により第4の軸要素J4を係止することで第3の軸要素が減速回転され、3速を形成する。
【0043】
4速では、第2クラッチC2を連結することにより第2の軸要素J2に入力軸11のトルクを入力し、第1クラッチC1を連結することでキャリヤPC1に入力軸11のトルクを入力することでプラネタリギヤユニットG23が一体回転し、4速を形成する。
【0044】
5速では、第2クラッチC2を連結することにより第2の軸要素J2に入力軸11のトルクを入力し、第1ブレーキB1によりキャリヤPC1の回転を係止することで入力軸11のトルクを増大したリングギヤR1の出力を第1の軸要素J1に入力することで、第3の軸要素J3が増速回転され、5速を形成する。
【0045】
後進(Rev)では、第1ブレーキB1によりキャリヤPC1の回転を係止することで入力軸11のトルクを増大したリングギヤR1の出力を第1の軸要素J1に入力し、第1クラッチC1によりキャリヤPC1と第2の軸要素J2を連結することで第2の軸要素J2の回転が係止される。これによって第3の軸要素J3は入力軸11と逆回転し、後進(Rev)を形成する。
【0046】
上述したように各摩擦係合要素を切換えることで、3列のプラネタリギヤG1、G2、G3と4つの摩擦係合要素C1、C2、B1、B2で1速から4速がアンダードライブ、5速がオーバードライブの前進5段、後進1段の変速装置20を構成することができる。
【0047】
第2の実施の形態によると、4つの摩擦係合要素のみで前進5段、後進1段の変速段の切り換えが可能になるので、変速装置10に比べて摩擦係合要素の切り換え制御が簡素化されるとともにコストが低減でき、更に変速装置20の軸方向寸法を短縮することも可能になる。
【0048】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定される意図はなく、本発明の主旨に沿った形態の変速装置であればどのような形態であってもよい。
【0049】
【発明の効果】
請求項1の変速装置によると、3列のプラネタリギヤで摩擦係合要素(摩擦クラッチ要素C1、C2、摩擦ブレーキ要素B1、B2、B3)を切換えて前進6段の変速装置を構成することができる。この変速装置によると、各摩擦係合要素を切換えることによって前進1速から6速までの変速段を適切なギヤ比に設定することが可能になるとともに、第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのピニオン回転数が大きくなるのを抑えることができ、ギヤノイズを低減してギヤの耐久性を向上することができる。
【0050】
請求項2の変速装置によると、3列のプラネタリギヤで4つの摩擦係合要素(摩擦クラッチ要素C1、C2、摩擦ブレーキ要素B1、B2)を切換えて前進5段の変速装置を構成することができる。またこの変速装置によると、各摩擦係合要素の切換えによって前進1速から5速までの変速段を適切なギヤ比に設定することが可能になるとともに、第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのピニオン回転数が大きくなるのを抑えることができ、ギヤノイズを低減してギヤの耐久性を向上することができる。更に、摩擦係合要素が少ないため摩擦係合要素の切り換え制御が簡素化されるとともにコストが低減でき、変速装置の軸方向寸法を短縮することも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における変速装置の概略図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態における変速装置の概略図である。
【符号の説明】
1・・・ハウジング
2・・・トルクコンバータ
10、20・・・変速装置
11・・・入力軸
12・・・出力軸
G1・・・ラビニヨ式ギヤユニット
G2・・・第2列のシングルピニオンプラネタリギヤ
G3・・・第3列のシングルピニオンプラネタリギヤ
G23・・・プラネタリギヤユニット
PG・・・ピニオンギヤ
S1A、S1B、S2、S3・・・サンギヤ
R1、R2、R3・・・リングギヤ
PC1、PC2、PC3・・・キャリヤ
C1、C2・・・摩擦クラッチ要素
B1、B2、B3・・・摩擦ブレーキ要素
J1、J2、J3、J4・・・軸要素
Claims (6)
- 入力軸と、
出力軸と、
第1サンギヤを前記入力軸と連結した第1列のダブルピニオンプラネタリギヤのピニオンギヤに前記第1サンギヤと逆方向に回転する第2サンギヤを追加してなるラビニヨ式ギヤユニットと、
第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤと第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤ、或いは第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤと第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤとを連結するとともに第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤと第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤとを連結し、第1の軸要素、第2の軸要素、第3の軸要素、及び第4の軸要素を具備し且つ前記第1の軸要素を前記ラビニヨ式ギヤユニットのリングギヤに連結し、前記第3の軸要素を前記出力軸に連結したプラネタリギヤユニットと、
前記ラビニヨ式ギヤユニットのキャリヤと前記第2の軸要素とを選択的に連結するための第1の摩擦クラッチ要素C1と、
前記入力軸と前記第2の軸要素とを選択的に連結するための第2の摩擦クラッチ要素C2と、
前記ラビニヨ式ギヤユニットのキャリヤを選択的に固定するための第1の摩擦ブレーキ要素B1と、
前記プラネタリギヤユニットの前記第4の軸要素を選択的に固定するための第2の摩擦ブレーキ要素B2と、
前記ラビニヨ式ギヤユニットの第2サンギヤを選択的に固定するための第3の摩擦ブレーキ要素B3と、
を備える変速装置。 - 前記プラネタリギヤユニットは、前記第1の軸要素が前記第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤに連結され、前記第2の軸要素が前記第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤに連結され、前記第3の軸要素が前記第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤに連結され、前記第4の軸要素が前記第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤに連結されることを特徴とする、請求項1の変速装置。
- 前記プラネタリギヤユニットは、前記第1の軸要素が前記第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤに連結され、前記第2の軸要素が前記第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤに連結され、前記第3の軸要素が前記第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤに連結され、前記第4の軸要素が前記第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤに連結されることを特徴とする、請求項1の変速装置。
- 入力軸と、
出力軸と、
サンギヤを前記入力軸と連結した第1列のダブルピニオンプラネタリギヤと、
第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤと第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤ、或いは第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤと第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤとを連結するとともに第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤと第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤとを連結し、第1の軸要素、第2の軸要素、第3の軸要素、及び第4の軸要素を具備し且つ前記第1の軸要素を前記第1列のダブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤに連結し、前記第3の軸要素を前記出力軸に連結したプラネタリギヤユニットと、
前記第1列のダブルピニオンプラネタリギヤのキャリヤと前記第2の軸要素とを選択的に連結するための第1の摩擦クラッチ要素C1と、
前記入力軸と前記第2の軸要素とを選択的に連結するための第2の摩擦クラッチ要素C2と、
前記第1列のダブルピニオンプラネタリギヤのキャリヤを選択的に固定するための第1の摩擦ブレーキ要素B1と、
前記プラネタリギヤユニットの前記第4の軸要素を選択的に固定するための第2の摩擦ブレーキ要素B2と、
を備える変速装置。 - 前記プラネタリギヤユニットは、前記第1の軸要素が前記第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤに連結され、前記第2の軸要素が前記第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤに連結され、前記第3の軸要素が前記第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤに連結され、前記第4の軸要素が前記第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤに連結されることを特徴とする、請求項4の変速装置。
- 前記プラネタリギヤユニットは、前記第1の軸要素が前記第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤに連結され、前記第2の軸要素が前記第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤに連結され、前記第3の軸要素が前記第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤに連結され、前記第4の軸要素が前記第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤに連結されることを特徴とする、請求項4の変速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14979799A JP4345136B2 (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | 変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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