JP4344996B2 - 車載用電子制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、車載用電子制御システムに関し、詳しくは、車載LANと併用するシステムであって、車載LANのノード構成を簡素化してコストの削減に寄与する車載用電子制御システムに関する。
近年、自動車等車両(以下「車両」という。)へのLAN(Local Area Network)導入が急速に進んでいる。ライト、ウィンカー、ドア、シートなどのボディ系機能をLANによって分散管理する制御に加え、より高速でかつ高い信頼性が求められる走行制御系やエアバッグなどの安全系システムにおいても、たとえば、1Mbpsの通信速度を誇るCAN(Controller Area Network)などの高速LANを使用した分散制御への転換が模索されている。さらに、今後は、カーナビ、カーオーディオ、インターネットなどの情報系システムにもLAN導入が見込まれている。
図5は、車載LANシステムの概念図である(たとえば、特許文献1参照)。この図において、車両内部に敷設されたLANケーブル1は、多数個(図では便宜的に3個)の制御ユニット2〜4に接続されている。それぞれの制御ユニット2〜4には、電源線5を介して車体からの電源が供給されており、この電源供給状態において、各制御ユニット2〜4は、LANケーブル1を共有の信号経路として、所定のLANプロトコル(たとえばCANプロトコル)に適合して生成されたデータの塊(パケット)を送信し、受信しまたは送受信する。
それぞれの制御ユニット2〜4は、特に限定しないが、たとえば、上記のボディ系システム、走行制御系システム、安全系システム、情報系システムなどの制御用である。それぞれの制御ユニット2〜4は、車載LANシステムの所要接続位置(以下「ノード」という。)に配置され、自ノードのデータを収集し、必要であれば収集したデータを加工し、そのデータを他のノードに送信したり、または、他のノードから送信されたデータを受け取って、必要であれば受け取ったデータを加工し、そのデータを用いてアクチュエータ等の制御対象を動かしたりする。
このように、車載LANを導入した車両においては、ボディ系システム、走行制御系システム、安全系システム、情報系システムなどの分散制御を行うことができるうえ、信号経路(LANケーブル1)の共有化により、信号線数の大幅な削減、重量の軽減、製造工程の簡素化などを図ることができる。
特開2000−69009号公報(〔0087〕−〔0088〕、第2図)
ところで、図5に示したように、全てのノードに制御ユニット2〜4を配置して構成した場合、各ノードの制御ユニット2〜4は、少なくとも、LANインターフェース部(LANデータの送受信部)やLANプロトコル制御部などの“LAN特有部分”を備えることになる。しかし、今後、車載LANの適用範囲が広がってノード数が益々増えていくことは明らかであり、全てのノードに上記のLAN特有部分を配置することは、コストの面で好ましくない。
すなわち、ノード数をmとしたとき、従来の車載LANシステムはm個の制御ユニット2〜4を必要とする。そして、それらm個の制御ユニット2〜4には、少なくとも、LANインターフェース部(LANデータの送受信部)やLANプロトコル制御部などの“LAN特有部分”が実装される。今、ノードの数がmからm′に倍増したとすると、制御ユニット2〜4の数もm′個に増える。したがって、上記のLAN特有部分もm′組必要になるから、当然、コストアップの問題を招来する。
そこで本発明は、車載LANと併用する車載用電子制御システムにおいて、車載LANのノード構成を簡素化してコストの削減に寄与する車載用電子制御システムを提供することを目的としている。
この発明による車載用電子制御システムは、n個の制御ユニットを含んで構成された車載用電子制御システムに適用するものであり、その特徴とする点は、前記nは2以上の数であり、且つ、一の制御ユニットと二の制御ユニットとの間を専用通信路を介して接続すると共に、前記一または二の制御ユニットのいずれか一方と他の制御ユニットとの間をLAN接続し、さらに、前記専用通信路を介して一の制御ユニットから二の制御ユニットに所定周期のフレーム信号を出力できるように構成すると共に、該所定周期のフレーム信号の出力は、二の制御ユニットから一の制御ユニットに対して出力される制御信号が所定の論理状態にあるときに行われることを特徴とするものである。
また、この発明による車載用電子制御システムは、n個の制御ユニットを含んで構成された車載用電子制御システムに適用するものであり、その特徴とする点は、前記nは2以上の数であり、且つ、一の制御ユニットと二の制御ユニットとの間を専用通信路を介して接続すると共に、前記一または二の制御ユニットのいずれか一方と他の制御ユニットとの間をLAN接続し、さらに、前記一または二の制御ユニットのいずれか一方から他方へ電源を供給し、加えて、前記専用通信路を介して一の制御ユニットから二の制御ユニットに所定周期のフレーム信号を出力できるように構成すると共に、該所定周期のフレーム信号の出力は、二の制御ユニットから一の制御ユニットに対して出力される制御信号が所定の論理状態にあるときに行われることを特徴とするものである。
また、この発明の好ましい態様は、前記二の制御ユニットは、前記一の制御ユニットから出力される所定周期のフレーム信号の欠落を判定する機能を備え、該機能によってデータの欠落が判定されたときに前記一の制御ユニットへの電源を一時切断して前記一の制御ユニットを再起動させることを特徴とするものである。
この発明によれば、一の制御ユニットと二の制御ユニットとの間を専用通信路を介して接続し、前記一または二の制御ユニットのいずれか一方と他の制御ユニットとの間をLAN接続するので、少なくともn個の制御ユニットのうちの一つ(一の制御ユニット)をLANに接続する必要がない。
このため、当該一の制御ユニットからLANインターフェース部(LANデータの送受信部)やLANプロトコル制御部などの“LAN特有部分”を取り除くことができ、車載LANのノード構成を簡素化してコストの削減に寄与する車載用電子制御システムを提供することができる。
また、一または二の制御ユニットのいずれか一方から他方へ電源を供給するので、少なくとも、それら一方の制御ユニットへの電源線敷設を必要とせず、しかも、電圧変換部や電圧監視部などの電源系回路を必要としない。したがって、この点においても車載LANのノード構成を簡素化してコストの削減に寄与する車載用電子制御システムを提供することができる。
また、二の制御ユニットから一の制御ユニットに対して出力される制御信号の論理状態を切り換えるだけで、前記専用通信路を介して一の制御ユニットから二の制御ユニットに出力される所定周期のフレーム信号を停止することができる。
また、一の制御ユニットから出力される所定周期のフレーム信号に欠落が発生したとき、一の制御ユニットへの電源が一時切断され、これにより、一の制御ユニットの再起動が行われるので、たとえば、一の制御ユニットがマイクロコンピュータで構成されていた場合に、そのマイクロコンピュータの異常動作(暴走等)を再起動によって止めることができる。
以下、本発明の実施の形態を、特に限定しないが、車両のコンビネーションスイッチ制御系への適用を例にして、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明における様々な細部の特定ないし実例および数値や文字列その他の記号の例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あくまでも参考であって、それらのすべてまたは一部によって本発明の思想が限定されないことは明らかである。また、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび周知の回路構成等(以下「周知事項」)についてはその細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下の説明に当然含まれている。
(システム構成)
図1は、本実施の形態におけるコンビネーションスイッチ制御系のシステム構成図である。“コンビネーションスイッチ”とは、車両に設けられた様々なスイッチのうち、特に運転操作に必要な各種スイッチを操作しやすい位置にとりまとめて配置した複合的スイッチ機構のことをいい、たとえば、乗用車等の車両においては、ステアリングハンドルの真後ろに配置されている機構のことをいう。一般的に同機構は、ステアリングハンドルシャフトに取り付けられたコンビネーションスイッチ本体と、そのコンビネーションスイッチ本体の左右から突き出したレバーとをユニット化して構成されている。
国産車の場合、右側のレバーはウィンカーレバーとも呼ばれ、左側のレバーはワイパーレバーとも呼ばれる。たとえば、右側のレバーの先端部分を回すと、ヘッドライトやポジションライトがオンオフし、同レバーをステアリングハンドルシャフトの軸周りに時計方向に倒したり、半時計方向に倒したりすると当該方向のターンシグナルランプが点滅する。また、左側のレバーの先端部分を回すと、ウィンドウウォッシャー液が噴出したり、あるいは、間欠動作ワイパーの作動時間が変化したりし、同レバーをステアリングハンドルシャフトの軸周りに半時計方向に倒すと、ワイパーが作動する。なお、このようなレバー操作は一例に過ぎない。重要な点は、コンビネーションスイッチは多種多様な信号を扱う“複合的なスイッチ機構”であることである。
コンビネーションスイッチ本体には、多種多様な信号を扱うための制御ユニットが実装されている。一般的に、この制御ユニットは複数個(n個)設けられており、それぞれの制御ユニットで、それらの信号を用途別または任意のカテゴリ別あるいは適宜に仕分けして分担する。図1に示されている三つの制御ユニット10〜12は、上記の“多種多様な信号”を分担して扱うためのものである。なお、ここでは、3個(n=3)の制御ユニット10〜12としているが、この数に限定されない。nは2以上の数、つまり、2個ないしは2個以上のユニット数であればよい。以下、図面に向かって下側の制御ユニット10を「第一の制御ユニット」と称し、同左上の制御ユニット11を「第二の制御ユニット」と称し、同右上の制御ユニット12を「第三の制御ユニット」と称して区別する。
第一の制御ユニット10(発明の要旨に記載の「一の制御ユニット」に相当)は、スイッチ接点入力部10a、制御部10b、シリアル通信インターフェース部10cなどを備える。また、第二の制御ユニット11(発明の要旨に記載の「二の制御ユニット」に相当)は、電圧変換部11a、電圧監視部11b、制御部11c、CANインターフェース部11d、シリアル通信監視制御部11e、シリアル通信インターフェース部11fなどを備え、さらに、第三の制御ユニット12(発明の要旨に記載の「他の制御ユニット」に相当)は、電圧変換部12a、電圧監視部12b、制御部12c、CANインターフェース部12dなどを備える。
第二の制御ユニット11と第三の制御ユニット12の構成を比べたとき、第三の制御ユニット12は、第二の制御ユニット11の二つの要素(シリアル通信監視制御部11eとシリアル通信インターフェース部11f)に相当するものを備えていない点で相違する。このことは、第二の制御ユニット11は、第三の制御ユニット12の構成に「シリアル通信監視制御部11e」と「シリアル通信インターフェース部11f」を追加したものということができる。
各要素の機能は、以下のとおりである。
<第一の制御ユニット10>
スイッチ接点入力部10aは、コンビネーションスイッチレバーの揺動動作を検出して、様々なスイッチ接点信号Saを発生する。これらの信号Saは、たとえば、ターンシグナル信号やワイパー信号などであるが、これに限定されない。
制御部10bは、スイッチ接点入力部10aで発生した信号Saを取り込み、それらの信号Saの情報を含むフレーム信号Fを生成して所定のタイミングでシリアル通信インターフェース部10cに出力する。ここで、フレーム信号とは「意味のある情報の塊」のことをいう。本実施の形態におけるフレーム信号Fは後述するように45ビットの意味のある情報を含む固定長(45ms)の塊である。なお、フレーム信号とパケット信号とは上記の定義の点において同一であるから本明細書では区別しない。ちなみに、両者は、OSI基本参照モデルの対象レイヤー(層)との関係で区別される。すなわち、同モデルのデータリンク層で用いられる場合はフレーム信号と呼ばれ、ネットワーク層で用いられる場合はパケット信号と呼ばれる。
シリアル通信インターフェース部10cは、制御部10bから出力されたフレーム信号Fの各ビットの論理状態に対応した電圧でシリアル通信用信号線13(発明の要旨に記載の「専用通信路」に相当)を駆動する。たとえば、ビットの論理状態が“1”であれば、シリアル通信用信号線13を一の電位(+5V等)で駆動し、ビットの論理状態が“0”であれば、シリアル通信用信号線13を二の電位(0V等)で駆動する。ここで、シリアル通信用信号線13とは、並行2線ケーブルまたはより線対ケーブルであって、一端側に加えられた矩形状電圧変化を他端側から取り出すように構成されたもののことをいう。たとえば、RS232C規格のケーブルなどはシリアル通信用信号線13の一例である。パラレル通信用信号線(データビット数に対応した信号線を束ねたもの)に比べて信号線の数を少なくできる。
<第二の制御ユニット11>
電圧変換部11aは、車両のバッテリ電圧(以下「+B」という。)を所定の電源電圧に変換する。所定の電源電圧とは、第一の制御ユニット10や第二の制御ユニット11で必要とされる電源電圧のことであり、一般的に+B(+12Vや+42V)よりも低い電圧(+5V等)とされることが多い。以下、所定の電源電圧のことを便宜的に「+B′」ということにする。
電圧監視部11bは、電源監視と制御部11cの動作監視を行うものである。電源監視は+Bまたは+B′をモニタして行う。それらの電位が正常範囲を外れた場合に電源異常を判定して異常信号Sbを発生する。また、制御部11cの動作監視は、たとえば、制御部11cから出力される自己診断信号Scや所定の周期信号(ウォッチドックタイマ信号など)等をモニタして行い、それらの信号が異常または所定時間経過しても未入力の場合にも異常信号Sbを発生する。
制御部11cは、不図示のノード入出力部を介して取り込んだ任意のノード機器(たとえば、メーターパネルライトやワイパー制御機器など)からの信号、及び、シリアル通信インターフェース部11fを介して取り込んだ第一の制御ユニット10からのフレーム信号Fを、所定のLANプロトコル(ここではCANプロトコル)に適合したフォーマットの信号Sdに変換し、CANインターフェース部11dに出力する。また、制御部11cは、CANインターフェース部11dを介して取り込んだ他の制御ユニット(たとえば、第三の制御ユニット12等)からの信号Seを、たとえば、不図示のノード入出力部を介して任意のノード機器(たとえば、メーターパネルライトやワイパー制御機器など)に出力する。
CANインターフェース部11dは、制御部11cから出力されたCANプロトコル対応の信号SdでLANケーブル14を駆動し、または、LANケーブル14を介して伝えられた他の制御ユニット(第三の制御ユニット12等)からのCAN信号Seを取り込み、制御部11cに出力する。
シリアル通信監視制御部11eは、シリアル通信インターフェース部11fを介して第一の制御ユニット10からのフレーム信号Fを取り込む際の制御タイミングを指定する制御信号Sfを、第一の制御ユニット10に伝えるためのものであり、また、+B′を第一の制御ユニット10に供給するためのものである。
シリアル通信インターフェース部11fは、シリアル通信用信号線13の電位変化を検出して二値論理のフレーム信号Fを再生するものであり、たとえば、シリアル通信用信号線13が一の電位(+5V等)であれば、ビットの論理状態を“1”とし、シリアル通信用信号線13が二の電位(0V等)であれば、ビットの論理状態を“0”とする二値論理のフレーム信号Fを再生する。
<第三の制御ユニット12>
電圧変換部12aは、車両のバッテリ電圧(以下「+B」という。)を所定の電源電圧に変換する。所定の電源電圧とは、第三の制御ユニット12で必要とされる電源電圧のことであり、一般的に+B(+12Vまたは+42V)よりも低い電圧(+5V等)とされることが多い。
電圧監視部12bは、電源監視と制御部12cの動作監視を行うものである。電源監視は+Bまたは+5V電源をモニタして行う。それらの電位が正常範囲を外れた場合に電源異常を判定して異常信号を発生する。また、制御部12cの動作監視は、たとえば、制御部12cから出力される自己診断信号や所定の周期信号(ウォッチドックタイマ信号など)等をモニタして行い、それらの信号が未入力の場合に異常信号を発生する。
制御部12cは、不図示のノード入出力部を介して取り込んだ任意のノード機器(たとえば、メーターパネルライトやワイパー制御機器など)からの信号を、所定のLANプロトコル(ここではCANプロトコル)に適合したフォーマットの信号に変換し、CANインターフェース部12dに出力する。また、制御部12cは、CANインターフェース部12dを介して取り込んだ他の制御ユニット(たとえば、第二の制御ユニット11等)からの信号を、たとえば、不図示のノード入出力部を介して任意のノード機器(たとえば、メーターパネルライトやワイパー制御機器など)に出力する。
CANインターフェース部12dは、制御部12cから出力されたCANプロトコル対応の信号でLANケーブル14を駆動し、または、LANケーブル14を介して伝えられた他の制御ユニット(第二の制御ユニット11等)からのCAN信号を取り込み、制御部12cに出力する。
(信号フォーマット)
図2は、第一の制御ユニット10から第二の制御ユニット11に伝えられるシリアル通信信号のフォーマット図である。この図において、ハッチングで示すフレーム信号15、15(図1のフレーム信号Fに相当)は、たとえば、45ビット/45msの固定長であり、その伝送間隔も、たとえば、100msの固定長である。一つのフレーム信号15は、特に限定しないが、2ビットのSTARTブロック15a、20ビットのSW_DATAブロック15b、8ビットのINT_VOLブロック15c、8ビットのDIAGブロック15d、5ビットのCRCブロック15e、2ビットのENDブロック15fで構成され、DIAGブロック15dは、さらに7ビットのSELF_TEST_DATAブロック15d_1と1ビットのFLGブロック15d_2で構成されている。
各ブロックの役割は、以下のとおりである。STARTブロック15aにはフレーム開始を示すコードが格納される。また、SW_DATAブロック15bにはスイッチ接点入力部10aで発生した各接点信号が格納され、INT_VOLブロック15cには間欠ワイパーレバー位置のアナログデータが格納される。また、SELF_TEST_DATAブロック15d_1にはスイッチ接点入力部10a、制御部10b、シリアル通信インターフェース部10cなどの自己診断結果が格納され、FLGブロック15d_2には制御タイミングを指定する制御信号Sfの読み込み値が格納される。また、CRCブロック15eにはCRCエラーチェックコードが格納され、さらに、ENDブロック15fにはフレーム終了を示すコードが格納される。
(通信制御)
図3は、通信制御のタイムチャートを示す図であり、詳しくは、シリアル通信用信号線13を介して第一の制御ユニット10から第二の制御ユニット11に出力されるフレーム信号Fと、第二の制御ユニット11から第一の制御ユニット10に出力される制御信号Sfとの対応関係を示す図である。
この図において、上段のタイムチャートは、制御信号SfがONからOFFへと遷移したときの様子を示しており、また、下段のタイムチャートは、その逆に、制御信号SfがOFFからONへと遷移したときの様子を示している。ここに、“ON”とは二値論理の一方の論理状態(図ではハイレベル)のことをいい、“OFF”とは他方の論理状態(図ではローレベル)のことをいう。
先に説明したとおり、フレーム信号Fは100msの伝送間隔で定期的に出力(定期通信)される。ただし、この定期通信は制御信号SfがONの状態の時に行われる。すなわち、上段のタイムチャートに示すように、制御信号SfがOFFの状態の間はフレーム信号Fは出力されず、通信の再開(フレーム信号Fの出力再開)は、スイッチ接点入力部10aの入力信号(スイッチ接点信号Sa)が変化したときに行われる。たとえば、制御信号SfがOFFになっているときの任意の時点イで、スイッチ接点信号Saに何らかの変化が発生したとすると、その時点イで通信再開後の最初のフレーム信号Fが出力される。そして、その100ms後に制御信号SfがONに遷移すると共に、定期通信のフレーム信号Fが出力される。以降、制御信号Sfが再びOFFになって、通信停止の状態に復帰する。
このように、上段のタイムチャートによれば、制御信号Sfの論理状態を切り換える(ON←→OFF)ことにより、100ms周期でフレーム信号Fを出力する定期通信モードと、フレーム信号Fを出力しない通信停止モードとを選択的に実行することができ、さらに、通信停止モードにおいては、スイッチ接点信号Saの変化に応答して速やかにフレーム信号Fを出力することができる。
なお、下段のタイムチャートに示すように、制御信号SfがONになっている間にスイッチ接点信号Saが変化した場合は、たとえば、その変化のタイミングを時点ロとすると、その時点ロ直後の定期通信のフレーム信号Fに、そのスイッチ接点信号Saの内容を格納して第二の制御ユニット11に通知する。
(異常監視1)
図4は、異常監視のタイムチャートを示す図である。詳しくは、シリアル通信用信号線13を介して第一の制御ユニット10から第二の制御ユニット11に出力されるフレーム信号Fの欠落を検出すると、第一の制御ユニット10に何らかの異常動作が発生しているものと第二の制御ユニット11で判断し、第二の制御ユニット11から第一の制御ユニット10に供給されている+B′を一瞬切断することにより、第一の制御ユニット10の再起動を行い、これにより、第一の制御ユニット10の異常状態の離脱を図るというものである。
図において、まず、フレーム信号Fは、既述のとおり、制御信号SfがONになっている間、定期的に出力される。フレーム信号Fの出力間隔は既定値(100ms)であり、その既定値を経過しても第二の制御ユニット11でフレーム信号Fを受信できない場合、フレーム信号Fの欠落(データ抜け)が発生したものと判断する。
この場合、第二の制御ユニット11は、制御信号SfをOFFにすると共に、第一の制御ユニット10に供給する+B′を一時的に切断する(ON→OFF→ON)。このようにすると、第一の制御ユニット10の制御部10bが、たとえば、マイクロコンピュータで構成されているものとすれば、上記の+B′一時切断によって、マイクロコンピュータのプログラム開始アドレスを初期値に復帰させることができる。
したがって、第一の制御ユニット10の制御部10bが初期化され、マイクロコンピュータをリセット(再起動)したことと同じ状態になるため、たとえば、上記の異常状態の原因がマイクロコンピュータの暴走であった場合に、その暴走を停止し、第一の制御ユニット10の制御部10bを正常動作に復帰させることができる。
(異常監視2)
既述のとおり、本実施形態においては、第一の制御ユニット10から第二の制御ユニット11に出力されるフレーム信号Fに1ビットのFLGブロック15d_2を設けており(図2参照)、このFLGブロック15d_2に制御信号Sfの読み込み値を格納することにしている。制御信号Sfは、第二の制御ブロック11で生成される二値論理信号である。フレーム信号Fは、制御信号Sfの論理状態がONの場合に所定周期で定期的に第一の制御ユニット10から出力され、制御信号Sfの論理状態がOFFの場合に不定期(スイッチ接点信号Saが変化したとき)に出力される。
このため、システムに異常がなければ、定期通信中のフレーム信号FのFLGブロック15d_2の中身は「Sf=ON」になるはずであり、また、不定期通信中のフレーム信号FのFLGブロック15d_2の中身は「Sf=OFF」になるはずである。そして、その時々における制御信号Sfの正しい状態は、制御信号Sfの生成元(第二の制御ユニット11)で正しく把握している。
したがって、第二の制御ニット11で次の状況を検出した場合、システムに何らかの異常が発生したものと判断することができる。
異常パターン1:制御信号SfがONであるにもかかわらず、FLGブロック15d_2の中身がOFFである場合。
異常パターン2:制御信号SfがOFFであるにもかかわらず、FLGブロック15d_2の中身がONである場合。
これらの異常パターン1、2のいずれか一方を第二の制御ユニット11で検出した場合、第二の制御ユニット11は、たとえば、上記の「異常監視1」で説明したように第一の制御ユニット10への電源(+B′)の供給を一時切断して第一の制御ユニット10を再起動する。そして、再起動操作後も、上記の異常パターン1、2のいずれかの検出が継続する場合は、システムに異常が発生しているものと判断し、たとえば、運転席のメータパネル等に異常警告表示を行い、早期の修理を運転者に促す。
(まとめ)
以上のとおり構成したから、本実施の形態では、次の効果を得ることができる。
(1)第一の制御ユニット10と第二の制御ユニット11の間は専用のシリアル通信用信号線13を介して接続されており、第二の制御ユニット11と第三の制御ユニット12との間はLANケーブル14を介して接続されている。そして、第一の制御ユニット10で発生した信号(スイッチ接点入力部10aで発生した信号Sa)の情報はフレーム信号FのSW_DATAブロック15bに格納され、シリアル通信用信号線13を介して第二の制御ユニット11に伝えられるとともに、必要であれば、この第二の制御ユニット11からLANケーブル14を介して他の制御ユニット(第三の制御ユニット12等)に伝えられる。
したがって、第一の制御ユニット10とLANケーブル14との間は直接的に接続されず、第二の制御ユニット11を経由して間接的に接続(シリアル接続→LAN接続)されるため、この第一の制御ユニット10に、車載LAN接続用の回路要素(たとえば、CANインターフェース部等)を設ける必要はない。また、第一の制御ユニット10への電源(+B′)供給は、第二の制御ユニット11(の電圧変換部11a)から行っているため、第一の制御ユニット10に電源線16を接続する必要もないし、電圧変換部などを実装する必要もない。すなわち、本実施の形態によれば、車載LAN上の複数の制御ユニットの一つ(実施の形態では第一の制御ユニット10)の構成を簡素化することができ、コストの削減に寄与する車載用電子制御システムを提供することができるのである。
(2)また、第二の制御ユニット11から第一の制御ユニット10に出力される制御信号SfがONになっているときに、第一の制御ユニット10から第二の制御ユニット11に定期的にフレーム信号Fを出力するようにしたから、制御信号SfをOFFにするだけで、無用なフレーム信号Fの発生を停止することができる。また、そのフレーム信号Fの停止期間中においては、スイッチ接点信号Saの変化に応答して速やかにフレーム信号Fを発生するようにしたから、スイッチ接点信号Saの最新状態を、そのフレーム信号Fに格納して遅滞なく第二の制御ユニット11に通知することができる。
(3)さらに、制御信号SfがONになっているときは、フレーム信号Fが既定の間隔(100ms)で定期的に出力されるため、仮にその既定値に相当する待ち時間を経過しても第二の制御ユニット11でフレーム信号Fを受信できなかった場合には、何らかの原因により、第一の制御ユニット10の動作に異常が発生し、データの欠落が生じているものと判断することができ、そのような場合に、第二の制御ユニット11から第一の制御ユニット10に供給する+B′を一時的に切断して、第一の制御ユニット10を初期化し、第一の制御ユニット10に再起動をかけることができる。したがって、第一の制御ユニット10の異常を回避してシステムを正常な状態に戻すことができる。
(4)また、フレーム信号FのFLGブロック15d_2に制御信号Sfの読み込み値(ONまたはOFF)を格納し、その読み込み値を第二の制御ブロック11で評価(制御信号Sfとの一致/不一致判定)して、システムの異常を判定するようにしているので、たとえば、制御信号Sfの伝達経路の異常や、フレーム信号Fの伝達経路の異常又は第一の制御ブロック10の内部異常等を遅滞なく検出することができ、運転者に対する異常発生の告知等、必要な処置を講じることができる。
本実施の形態におけるコンビネーションスイッチ制御系のシステム構成図である。 第一の制御ユニット10から第二の制御ユニット11に伝えられるシリアル通信信号のフォーマット図である。 通信制御のタイムチャートを示す図である。 異常監視のタイムチャートを示す図である。 車載LANシステムの概念図である。
符号の説明
10 第一の制御ユニット(一の制御ユニット)
11 第二の制御ユニット(二の制御ユニット)
12 第三の制御ユニット(他の制御ユニット)
13 シリアル通信用信号線(専用通信路)
14 LANケーブル
16 電源線

Claims (3)

  1. n個の制御ユニットを含んで構成された車載用電子制御システムにおいて、
    前記nは2以上の数であり、且つ、一の制御ユニットと二の制御ユニットとの間を専用通信路を介して接続すると共に、前記一または二の制御ユニットのいずれか一方と他の制御ユニットとの間をLAN接続し、さらに、前記専用通信路を介して一の制御ユニットから二の制御ユニットに所定周期のフレーム信号を出力できるように構成すると共に、該所定周期のフレーム信号の出力は、二の制御ユニットから一の制御ユニットに対して出力される制御信号が所定の論理状態にあるときに行われることを特徴とする車載用電子制御システム。
  2. n個の制御ユニットを含んで構成された車載用電子制御システムにおいて、
    前記nは2以上の数であり、且つ、一の制御ユニットと二の制御ユニットとの間を専用通信路を介して接続すると共に、前記一または二の制御ユニットのいずれか一方と他の制御ユニットとの間をLAN接続し、さらに、前記一または二の制御ユニットのいずれか一方から他方へ電源を供給し、加えて、前記専用通信路を介して一の制御ユニットから二の制御ユニットに所定周期のフレーム信号を出力できるように構成すると共に、該所定周期のフレーム信号の出力は、二の制御ユニットから一の制御ユニットに対して出力される制御信号が所定の論理状態にあるときに行われることを特徴とする車載用電子制御システム。
  3. 前記二の制御ユニットは、前記一の制御ユニットから出力される所定周期のフレーム信号の欠落を判定する機能を備え、該機能によってデータの欠落が判定されたときに前記一の制御ユニットへの電源を一時切断して前記一の制御ユニットを再起動させることを特徴とする請求項1または請求項2いずれかに記載の車載用電子制御システム。
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