JP4344816B2 - 折りたたみ式乗降台を備える車椅子リフト - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般に身体障害者または移動の不自由な人用の自動車用車椅子リフトの分野に関する。より具体的には、本発明は自動折りたたみ式乗降台付きの動力式車椅子リフトの分野に関する。
【０００２】
【従来の技術】
自動車用車椅子リフトは、車椅子利用者の自動車への乗り降りを支援するのに広く利用されている。車椅子リフトの既知のタイプとしては、日本のＷａｋｏ Ｉｎｄｕｓｔｒｙ Ｃｏｍｐａｎｙ，Ｌｔｄ社製の折りたたみ式乗降台付き車椅子リフトがある。この車椅子リフトは、油圧動力制御でリフトを３つの離れた位置の間を移動させる、すなわち車内に垂直に収納する位置、車の床にほぼ水平で同一平面上の入口位置、および車椅子を乗降台に乗り降りさせる地上位置の間を移動させる。リフト動作は自動動力制御されている。乗降台の折りたたみ／展開動作は手動制御である。リフトの乗降台は、外側部分が内側部分に対して回転できる２つの回転部分を有し、その結果最初にそれら２つの部分の積載表面が交互に向き合うように折りたたまれ（外側部分が内側部分に対して１８０°回転し、内側部分の上部に裏返しに載る）、次に内側部分が外側部分と共に再度車内方向に回転して垂直に収納する位置にくる。
【０００３】
１９８２年１０月１２日にＲｉｃｅ等に発行された米国特許第４，３５３，４３６号は、車椅子とその利用者を車の床方向および床から離れる方向に移動するための手動車椅子リフトを開示している。このリフトは取付け装置と、その取付け装置に可動的に取り付ける支持アセンブリを備えており、格納位置と外側に延びる作動位置の間を回転または平行移動できる。このリフトは電気的動力制御で作動して、上下に移動できる。乗降台の構造は外側乗降台部材と内側乗降台部材を備えている。乗降台は格納位置と積載位置間で手動で折りたたむことができる。乗降台は以下のようにして折りたたまれる。外側乗降台部材は、内側乗降台部材の上にある格納位置に対して１８０°回転し、内側と外側乗降台部材の折りたたまれた構成が最終格納位置に対して垂直方向（９０°回転）の回転軸まわりにさらに折りたたまれる。
【０００４】
１９８５年８月１３日付でＳａｖａｒｉａに発行された米国特許第４，５３４，４５０号は、格納位置にあるときでもアクセスできる透明ドアを設けた車の内部に据付ける自動車用車椅子リフトアセンブリを開示している。このリフトアセンブリはフレームで構成される乗降台を備えており、そのフレームは同一平面位置と横方向位置を置換できる２つの独立した部分を支持する。この乗降台は、車内に直立した格納位置と、車の床に平行な外側の中間位置レベル間を回転し、その位置から地上方向および逆方向に移動できる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
自動折りたたみ式乗降台アセンブリを有する動力式車椅子リフトをさらに設計開発することが望ましく、上方にスイングする収納運動の間は２つのプレートが乗降台を横断的に折りたたまれるように、その乗降台アセンブリが２つの乗降台プレートに折りたたまれ、さらに下方にスイングする展開運動の間は乗降台を展開してその２つのプレートを、入口位置と地上位置間の相互にほぼ水平でかつ同一平面位置に展開するのが望ましい。折りたたまれる乗降台アセンブリは、その低い垂直収納形状のために車の内部に見えないように隠され、その結果自動車の開口または窓をさらに見え易くし、車椅子リフトがある場合に比べ収納／積載の高さとスペースを小さくする。また、時には大型の乗物または商業用乗物等に必要な実質的に延長された使用長さと制限された自動車積載スペースを有する、折りたたみ式乗降台アセンブリを有する動力式車椅子リフトを提供することが望ましい。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、身体障害者または移動に不自由のある人用の、自動折りたたみ乗降台アセンブリを持つ動力式自動車用車椅子リフトである。
【０００７】
１つの態様によれば、本発明は折りたたみ式乗降台アセンブリを持つ自動車用車椅子リフトを提供し、その車椅子リフトを車内に取付けて、乗降台アセンブリを折りたたんで車内の収納位置において垂直に低い形状を形成する。
【０００８】
別の態様では、本発明は、乗降台アセンブリの上昇／下降および展開／折りたたみの両方を完全に自動化した自動車用車椅子リフトを提供する。
【０００９】
さらに別の態様では、本発明は折りたたみ式乗降台アセンブリを持つ自動車用車椅子リフトを提供し、その乗降台アセンブリが２つのプレートに折りたたまれ、その結果上方にスイングする収納運動の間は２つのプレートが乗降台を交差して横断的に折りたたまれ、さらに下方にスイングする展開運動の間は乗降台アセンブリを展開して、２つのプレートを相互にほぼ水平でかつ同一平面位置に開く。
【００１０】
さらに別の態様では、本発明は、大型の乗物または商業用乗物等に必要な実質的に延長された使用長さを有する、折りたたみ式乗降台アセンブリを持つ自動車用車椅子リフトを提供する。
【００１１】
さらに別の態様では、本発明は折りたたみ式乗降台アセンブリを持つ自動車用車椅子リフトを提供し、その乗降台アセンブリが２つのプレートに折りたたまれ、その結果上方にスイングする収納運動の間は２つのプレートが乗降台を交差して横断的に折りたたまれ、さらに下方にスイングする展開運動の間は乗降台アセンブリを展開して、２つのプレートを相互にほぼ水平でかつ同一平面位置に折りたたむ。さらに各プレートは最も内側に小さいプレートを備えて、乗降台アセンブリを交差して折りたたみ、椅子が収納位置にあるときでも人が車椅子リフトを横切って歩けるようにして車への出入りを容易にし、さらに人が車への荷物の積み込み、積み下ろしを行うことを容易にする。
【００１２】
一般的な説明では、本発明は、自動車の開口と床を持つ自動車に関連する車椅子リフトを提供する。車椅子リフトは、自動車の開口に隣接する床に取付ける取付けアセンブリを備える。リフトは油圧駆動システムにより作動し、この油圧駆動システムは、車椅子リフトの1対の相対的に平行四辺形の連結構造の反対側に取り付けられている1対の油圧シリンダを有し、また車椅子リフトは折りたたみ式乗降台アセンブリを有する。この乗降台アセンブリは、横方向の隣接端に沿ってヒンジ式に動くように連結された２つのプレートを備え、乗降台アセンブリが、車内の収納位置から車の開口にある入口位置に移動およびその逆に移動（すなわち入口レベル位置から収納位置に移動）し、さらに乗降台を入口レベル位置から自動車外の地上レベルに移動およびその逆に移動させる（すなわち地上レベル位置から入口レベル位置に移動）。さらに車椅子リフトは、乗降台アセンブリが下方にスイングする展開運動（収納位置から入口レベル位置に）から移動して、２つのプレートを相互にほぼ水平位置かつ同一平面に展開する際の乗降台アセンブリの展開を容易にし、かつ上方にスイングする収納運動（入口レベル位置から収納位置に）の間に乗降台アセンブリが移動するときに乗降台アセンブリの折りたたみを容易にする手段を有する。この機構により、乗降台アセンブリは自動的に展開でき、入口レベル位置で展開できる。さらに展開状態で地上レベル位置に移動およびその逆にも移動でき、自動的に折りたたみ、収納位置で収納して垂直に低い形態になり、自動車開口をより見え易くする。
【００１３】
自動車のドア余裕の問題を解決するために、従来の車椅子リフトはドアのサイズと形状で決定されていた。したがって、リフトは時には内側に傾斜しまたはドアから内側に離れて配置され、ドアとの干渉を避け、または小型の乗降台を選択し必要なドア余裕に合わせていた。本発明の折りたたみ式乗降台を利用すれば、ユーザー選択による広い範囲の乗降台を車内の制限された収納室に据付けでき、リフトを傾斜させず（安全）に床に平坦に据付けし、さらにドアの近くに据付けできる。
【００１４】
本発明のさらに別の新規の特徴とその他の目的は、図面を用いた以下の詳細な説明、検討および特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【００１５】
【発明の実施の形態】
次に図面を使用して本発明の特定の実施形態を説明する。このような実施形態は例としてのものであり、本発明の原理の応用を示す少数の可能な特定実施形態を単に示すものである。本発明に関する当業者には明らかな各種の変更と修正は、添付の請求範囲により限定される本発明の精神、範囲および意図に含まれると解釈される。
【００１６】
図１には、本発明による収納位置にある動力式車椅子リフトを符号１０で示しており、折りたたみ式乗降台アセンブリ１２は完全に折りたたまれて収納されている。車椅子リフト１０は、自動車２の側面ドアのような開口４に隣接する自動車２（破線で示す）の内部に据付けられている。しかし、自動車２の背面ドア開口（図示せず）に隣接して車椅子リフト１０を据付けるのも本発明の精神と範囲内に含まれるものである。リフト１０は、従来手段により自動車床６に固定する固定プレート１６を主用品に含む取付けアセンブリ１４により自動車２の出入り口に堅固に固定される。
【００１７】
図２には、本発明による動力式車椅子リフトの斜視図を示しており、折りたたみ式乗降台アセンブリ１２は、外側回転防止手段１８が完全に開いた状態で地上レベル位置にあり、車椅子利用者（図示せず）を乗降台アセンブリ１２を離れて地上レベル（自動車の外）に降ろしたり、またその逆にもできる。外側回転防止手段１８は自己係合機構であって、図示のように乗降台アセンブリが地上レベル位置に到達する前に、車椅子が乗降台アセンブリの前面から転がって外れるのを防ぐ。
【００１８】
乗降台アセンブリ１２は、動力駆動システムにより収納位置（図３参照）、入口レベル位置（図５参照）および地上レベル位置の間を上下に移動できる。駆動システムは電気、油圧またはその他の当業者には既知の従来の方法で制御できる。例示の目的だけで、ここでは油圧駆動システムを説明する。油圧駆動システムは油圧ポンプ（図示せず）、油圧パワーユニット１７、手動バックアップポンプハンドル１９、および1対の対向する油圧シリンダ２２と１２２を備える。油圧シリンダ２２と１２２は、従来の手段により固定プレート１６に固定されている２つのほぼ平行四辺形の駆動連結構造２６と１２６によって取付けられている。当技術分野で良く知られていることの全てとその説明は詳細を記載せず、一般的用語を後に説明することとする。
【００１９】
乗降台１２は内側乗降台プレート３０と外側乗降台プレート３２を備える。内側および外側乗降台プレート３０と３２はその横方向の隣接端に沿って回転できるように連結されている。収納位置では、２つのプレート３０と３２は乗降台アセンブリ１２を交差して横断的に折りたたまれ、その下面が相互に接触するように相互に対して折りたたまれて、自動車出入り口に対しほぼ垂直で低い形状になる（図３参照）。
【００２０】
図５において、入口レベル位置（自動車床と同一平面にある）で展開した本発明の車椅子リフト１０を示しており、この位置で車椅子利用者が自動車床とリフト１０の乗降台アセンブリ１２間を乗り降りできる。この位置で、乗降台１２は展開されて、２つのプレート３０と３２がほぼ水平で全体として相互に同一平面配置になる。ブリッジプレート３４は乗降台アセンブリ１２の内側プレート３０の後端に回転できるように取付けられ、自動車床と入口レベルにある乗降台アセンブリ１２間の空隙を橋渡しする。
【００２１】
図２、３、４および５では、1対の駆動連結構造２６と１２６を示す。理解を容易にするために、駆動連結構造２６だけを詳細に説明する。なぜならば駆動連結構造１２６は同一であり、同一部品の符号は各符号に１００を加えたものに相当する。駆動連結構造２６は上部駆動アーム３６と下部駆動アーム３８を備え、それらは相互にほぼ平行配置されている。上部と下部駆動アーム３６と３８の後端は取付けブラケット部材４０に回転できるように連結されており、そのブラケット４０は従来の手段で固定プレート１６に固定されている。上部と下部駆動アーム３６と３８の各前端は延長した垂直アーム４２の上部部分に回転できるように連結されている。1対の対向する手すり４４と１４４は、本発明の車椅子リフト１０に備えられ、油圧シリンダ２２と１２２の延長と収縮に関連して動く。
【００２２】
油圧シリンダ２２と１２２が延長するときは、垂直アーム４２と１４２を上方に移動させる。乗降台アセンブリ１２を上方に動かすのは、垂直アーム４２と１４２の上方への運動である。油圧シリンダ２２と１２２が収縮するときは、垂直アーム４２と１４２を下方に移動させる。乗降台アセンブリ１２を下方に動かすのは、垂直アーム４２と１４２のこの下方への運動である。
【００２３】
図２と６には、乗降台アセンブリ１２の展開と折りたたみを容易にする手段を示す。この手段は1対の対向する回転式連結アセンブリ４６と１４６、および1対の対向するサドルアセンブリ６８と１６８を備える。回転式連結アセンブリ４６と１４６を利用して、収納位置（ほぼ垂直でかつ折りたたまれた位置）と入口位置（ほぼ水平でかつ展開された位置）間で乗降台アセンブリ１２を移動させる。理解を容易にするために、回転式連結アセンブリ４６とサドルアセンブリ６８だけを説明する。なぜならば回転式連結アセンブリ１４６とサドルアセンブリ１６８はそれぞれ同一であり、同一部品の符号は各符号に１００を加えたものに相当する。回転式連結アセンブリ４６は1対の連結アーム５０と５２を備える。第1の連結アーム５０は、その間で下方に開いているスリット５１（図６参照）を有し、遠端６０は、乗降台アセンブリ１２の外側プレート３２の片側の背の高いサイドパネル５４の末端５６に回転できるように連結され、車椅子が外側プレート３２の側面から転がり落ちるのを防止する。第1連結アーム５０の近端６２は第２連結アーム５２の近端６４に回転できるように連結され、一方第２連結アーム５２の遠端６６は、垂直アーム４２の延長部分５８に回転できるように連結される。短いサイドパネル５５は内側プレート３０の片側で形成され、車椅子が内側プレート３０の側面から転がり落ちるのを防止する。サイドパネル５４と５５の高さは相対的に同一としてもよいことを指摘しておく。
【００２４】
背の高いサイドパネル５４は短いサイドパネル５５の部分の上に延びている。これの特徴は、短いサイドパネル５５を折りたたんで、短いサイドパネル５５の前端を第１連結アーム５０（図４参照）に設けられているスリット５１内に滑り込ませることができ、乗降台アセンブリ１２の展開と折りたたみを容易にすることである。スリット５１をカバーする延長した上部カバー５３を備え、それにより短いサイドパネル５５が上部カバー５３に対抗してスリット５１内に滑り込み、パネル５５を案内しまた位置合わせし、さらに折りたたみと展開動作をより安定で円滑にする。
【００２５】
サドルアセンブリ６８は、ほぼ水平のナックルリンク７０、ほぼ垂直のナックルリンク７２およびサドルブロック７４を備える。水平ナックルリンク７０の一端は手すり４４に連結でき、一方他端はサドルブロック７４に回転できるように連結される。垂直ナックルリンク７２の一端は、水平ナックルリンク７０とサドルブロック７４に回転できるように連結され、一方他端は乗降台アセンブリ１２の内側乗降台プレート３０の後端に回転可能に連結される。サドルブロック７４は円滑な接触表面を持つか、または図６に示すナックルピース７６を持ち、リフトが入口レベル位置と収納位置間を移動するとき、下部駆動アーム３８の下の開口に係合できる。この機構により、乗降台アセンブリ１２の運動は適性に制御され、リフトがスイングして上下に運動する間、乗降台１２の落下または展開運動を防止する。乗降台アセンブリ１２が入口レベル位置から離れて地上レベル位置にあるとき（図２参照）、ナックルピース７６と１７６は下部駆動アーム３８と１３８の下面から離れている。乗降台アセンブリ１２はその入口レベル位置から収納位置に向かい上昇し、サドルブロック７４と１７４またはナックルピース７６と１７６は下側駆動アーム３８と１３８に接触して、垂直ナックルリンク７２と１７２を押し下げ、内側乗降台プレート３０は回転連結を介して上昇する。回転式連動アセンブリ４６と１４６により、外側乗降台プレート３２を折りたたむことができる。これにより、乗降台アセンブリ１２の自動収納が可能になる。
【００２６】
本発明はサドルアセンブリ６８と１６８に限定されないことは認識されるところである。サドルアセンブリは好ましい実施形態であるが、ローラーアセンブリ（図示せず）を利用することも本発明の精神と範囲内にあることを強調しておく。
【００２７】
ばね手段８０（片側だけを示す）を本発明の車椅子リフト１０に備えることができる。ばね手段８０は、外側乗降台プレート３２の背の高いサイドパネル５４と１５４、および内側乗降台プレート３０の短いサイドパネル５５と１５５にそれぞれ連結され、乗降台アセンブリ１２の２つのプレート３０と３２の展開と折りたたみを容易にする。
【００２８】
本発明の車椅子リフト１０は特有の運動パターンを持つ。収納位置から入口レベル位置に、乗降台アセンブリ１２の展開動作と共に、完全折りたたみ状態から完全展開状態に、リフト１０はほぼ垂直位置からほぼ水平位置に展開する。入口レベル位置から地上レベル位置に、リフト１０は弓形経路に沿って下方に移動し、その間乗降台アセンブリ１２は展開状態でほぼ水平に保たれる。リフト１０が地上レベル位置から収納位置に戻る方向に動くときは、逆方向に動く。
【００２９】
図７、８および９には、本発明の動力式車椅子リフト２１０の代替実施形態を示す。図７は、乗降台アセンブリ２１２を折りたたんだ状態の動力式車椅子リフト２１０を示す。図８は、折りたたんだ状態で２つの追加の折りたたみ可能な最内側プレート２８０と２８２を有する、乗降台アセンブリ２１２を折りたたんだ状態の動力式車椅子リフト２１０を示す。図９は、乗降台アセンブリ２１２が入口レベル位置にある動力式車椅子リフト２１０を示す。この実施形態では、動力式車椅子リフト２１０は上述の好ましい実施形態に類似であり、その説明は繰返さない。ただ１つ異なる点は乗降台の特質と構成である。動力式車椅子リフト２１０の代替実施形態の構成部品は全て、前の実施形態の対応する部品符号に２００を加えた符号である。
【００３０】
乗降台アセンブリ２１２は内側乗降台プレート２３０、外側乗降台プレート２３２、および内側と外側プレート２３０と２３２にそれぞれ横方向の隣接端に沿ってヒンジ状に連結された1対の最内側プレート２８０と２８２を備える。これらの最内側プレート２８０と２８２は手動で収納位置に折りたたみおよび展開できる。これらの最内側プレート２８０と２８２を折りたたむには、最内側プレート２８０と２８２に回転可能に取り付けられているラッチピン２８４を回して、内側と外側乗降台プレート２３０と２３２に固定されるブラケット２８６のような固定手段から外し、最内側プレート２８０と２８２を手動で下方に折りたたみできる。
【００３１】
２つの最内側プレート２８０と２８２を手動で展開した後、ラッチピン２８４を回して収納位置の固定手段２８６（図７参照）に固定する。乗降台アセンブリ２１２は好ましい実施形態と同一方法で展開し、内側プレート２３０と外側プレート２３２を相互にほぼ水平で完全に同一平面に配列できる。
【００３２】
図８では、特有の最内側プレート２８０と２８２が、収納位置の車椅子リフト２１０上にアクセス開口を備え、それにより人が乗降台アセンブリ２１２を横切って容易に歩いて、自動車に出入りし、または容易に車椅子リフト２１０を介して荷物を積み降ろしできる。
【００３３】
狭く定義すると、本発明は開口と床を有する自動車に関連して使用する車椅子リフトであり、この車椅子リフトは、（ａ）自動車の開口に隣接した床上に取付ける取付けアセンブリと、（ｂ）その取付けアセンブリに取付けた１対の対向する駆動構造と、（ｃ）その１対の対向する駆動構造内にそれぞれに取付けた１対の対向する駆動手段と、（ｄ）内側乗降台プレートと外側乗降台プレートを有する折りたたみ式乗降台アセンブリであって、その内側と外側プレートがそれらの横方向の隣接端に沿って連結されている折りたたみ式乗降台アセンブリと、（ｅ）その内側乗降台プレートに取り付けた１対の駆動構造で、自動車内の収納位置から自動車ドア開口にある入口レベル位置に、またその逆にも自動的に移動し、さらに乗降台アセンブリを入口レベル位置から自動車の外の地上レベル位置に、またその逆にも自動的に移動する１対の駆動構造と、（ｆ）外側乗降台プレートに連結した１対の対向する回転式連結アセンブリであって、乗降台アセンブリが収納位置と入口レベル位置間を移動するときに、乗降台アセンブリを交差して横断的に２つの乗降台プレートを自動的に展開し、さらに乗降台プレートが入口レベル位置と収納位置間を移動するときに、乗降台アセンブリを交差して横断的に２つの乗降台プレートを自動的に折りたたむ回転式連結アセンブリと、を備えており、（ｇ）それにより乗降台アセンブリが自動的に展開して入口レベル位置に配備され、さらに展開した状態で地上レベル位置に移動し、また逆に自動的に折たたまれ、低い形状で自動車開口に隣接するほぼ垂直方向に収納位置に収納できる車椅子リフトである。
【００３４】
広く定義すると、本発明は開口と床を有する自動車に関連して使用する車椅子リフトであり、この車椅子リフトは、（ａ）動力駆動システムと、（ｂ）それらの横方向隣接端に沿って回転できるように連結された少なくとも２つのプレートを有する乗降台アセンブリと、（ｃ）上記動力駆動システムに連結された連結アセンブリと、自動車内の収納位置から自動車の開口の入口レベル位置に、またはその逆にも乗降台アセンブリを自動的に移動し、入口レベル位置から自動車外の地上レベル位置に、またはその逆にも乗降台アセンブリを移動する乗降台アセンブリと、さらに（ｄ）乗降台アセンブリが収納位置と入口レベル位置間を移動するときに、乗降台アセンブリの少なくとも２つのプレートの横断的な自動的展開を容易にし、また乗降台アセンブリが入口レベル位置と収納位置間を移動するときに、乗降台アセンブリの少なくとも２つのプレートを横断的に自動的に折りたたむ手段と、を備え、（ｅ）それにより乗降台アセンブリを自動的に展開して、ほぼ水平方向で入口レベル位置に配備でき、さらに展開状態で地上レベル位置にまたはその逆にも移動し、自動的に折りたたんで収納位置に収納し、自動車開口に隣接してほぼ垂直方向に垂直に低い形状に形成できる車椅子リフトである。
【００３５】
さらに広く定義すると、本発明は開口を有する自動車に関連して使用する車椅子リフトであり、この車椅子リフトは動力駆動システムと、その横方向の隣接端に回転式に連結した少なくとも２つのプレートを有する折たたみ式乗降台アセンブリとを備えており、その乗降台アセンブリの下方向へスイングする展開運動の間に自動的に展開し、また動力駆動システムで駆動される乗降台アセンブリの上方向へスイングする収納運動の間に自動的に折りたたまれて、開口に隣接して垂直に低い形状を形成する車椅子リフトである。
【００３６】
無論本発明はすべての特定の形態または配置、またはここに開示するすべての特定の実施形態、またはすべての特定の用途に限定することを意図するものではない。なぜならば同一形態が、上に図示し説明した本発明の請求範囲から逸脱することなく各種の特定形態または関係形態に変更可能であり、その示した装置は図示と動作の実施形態の開示だけを意図するものであり、本発明を具現化しまたは作動できる各種形態または変更の全てを示すものではない。
【００３７】
特許法に従い、本発明を詳細に説明して、その形態の少なくとも１つを完全に広く開示してきた。しかし、この詳細な説明はいずれにせよ本発明の広範な機能または原理、または広範な特許独占権範囲を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図１】 自動車内に取り付けた本発明の動力式車椅子リフトの図であり、収縮位置の折りたたみ式乗降台アセンブリを示す。
【図２】 本発明の動力式車椅子リフトの斜視図であり、折りたたみ式乗降台アセンブリが地上レベル位置にあるときを示す。
【図３】 本発明の動力式車椅子リフトの側面図であり、折りたたみ式乗降台アセンブリが収納位置にあるときを示す。
【図４】 本発明の動力式車椅子リフトの側面図であり、折りたたみ式乗降台アセンブリが収納位置と入口レベル位置の間にあるときを示す。
【図５】 本発明の動力式車椅子リフトの側面図であり、折りたたみ式乗降台アセンブリが入口レベル位置の間にあるときを示す。
【図６】 ２つの回転連結アセンブリの１つの拡大透視図である。
【図７】 本発明の動力式車椅子リフトの代替実施形態の透視図であり、収納位置の折りたたみ式乗降台アセンブリおよび展開した２つの小型の最も内側のプレートを示す。
【図８】 図７に示す本発明の動力式車椅子リフトの透視図であり、収納位置の折りたたみ式乗降台アセンブリおよび展開した２つの小型の最内側のプレートを示す。
【図９】 図７に示す本発明の動力式車椅子リフトの透視図であり、入口レベル位置の折りたたみ式乗降台アセンブリを示す。

Claims (4)

1. 床を有する自動車に関連して使用する車椅子リフトであって、
   前記車椅子リフトが、
   動力駆動システムと、
   乗降台アセンブリであって、前記乗降台アセンブリの完全展開状態において、前記自動車側に位置する内側プレート（３０）と、前記内側プレートの外側に位置する外側プレート（３２）とを有し、前記外側プレートは、そこから延びるサイドパネル（５４）を有しており、前記サイドパネルは、前記内側プレート側に位置する第１の端部と、その反対側に位置する第２の端部とを有しているところの乗降台アセンブリと、
   前記動力駆動システムを、前記乗降台アセンブリに連結する連結アセンブリ（２６）であって、前記乗降台アセンブリに連結された垂直アーム（４２）と、前記動力駆動システムに連結されて、固定側の軸の周りを回転し、垂直アームを駆動する平行四辺形の駆動連結構造（３６、３８）とを有しているところの連結アセンブリと、
   前記垂直アームを、前記外側プレートにおけるサイドパネルの前記第１の端部に連結する、折りたたみを容易にすることを目的とするリンク（５０）と、
   前記垂直アームに連結され、そして、平行四辺形の前記駆動連結構造上の案内部に係合するように構成されたサドルアセンブリ（６８）と、
   を備え、
   折りたたみ動作中に、前記サドルアセンブリが、前記案内部に係合し、そして、折りたたみを容易にすることを目的とする前記リンクが、前記外側プレートを、前記内側プレートに対して回転させることを特徴とする車椅子リフト。
2. 前記内側プレートおよび前記外側プレートの各々が、上面および下面を有しており、前記完全展開状態において、前記内側および外側プレートの下面が同一平面に配置され、そして折りたたみ状態において、前記外側プレートの下面が前記内側プレートの下面に面する、請求項１に記載の車椅子リフト。
3. 前記内側プレートおよび前記外側プレートが、自動車の床の延長端と平行な、それぞれの隣接する端部において、回転可能に且つ折りたたみ可能に連結されている、請求項１に記載の車椅子リフト。
4. 折りたたみを容易にすることを目的とする前記リンクは、スリットを有している、請求項１に記載の車椅子リフト。

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