JP4343624B2 - 車いす - Google Patents

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Description

この発明は、身体障害者、高齢者、負傷者等に利用される車いすに関するものである。
車いすは、歩行困難な者が利用するものであるが、単なる腰掛用の椅子として利用されるものではなく、歩行に代えて移動するための移動手段として利用される。したがって、車いすの各部の寸法が利用者の身体のサイズに合致していない場合は、利用者にとって使いづらく、疲労の原因となる。
車いすは、利用者が腰を掛けて使用するものであるところ、車いすの各部の寸法のうち、利用者の身体のサイズに合致させることが特に要請されるものは、座部の幅寸法である。したがって、この座部の幅寸法が調整されるものであれば、利用者にとって疲れの少ない快適な車いすが提供される。従来の車いすでは、座部の幅寸法を調整する機能を備えたものが提供されている。一般に車いすは、その骨格を構成するフレーム体を備えており、従来では、このフレーム体の幅寸法が調整されることにより、座部の幅寸法が調整されるようになっている。
図7は、従来の車いすに適用されるフレーム体の正面図である。
同図が示すように、フレーム体1は、メインフレーム2と座フレーム3とを備えて構成されている。これらは、例えば円形パイプ状の部材から構成されている。メインフレーム2は、座フレーム3が連結される連結部4のほか、図示されていない車輪や背フレーム等が取り付けられるようになっている。また、座フレーム3は、一対のサイドメンバー5及びクロスメンバー6を備えている。各クロスメンバー6の上端部は各サイドメンバー5に連結され、各クロスメンバー6の下端部は、メインフレーム2の連結部4に連結されている。この連結部4とクロスメンバー6の下端部との連結は、例えばボルトを用いて締結する構造が採用されている。
また、同図が示すように、クロスメンバー6とメインフレーム2とを連結する補助部材8が設けられている。補助部材8は、連結ピン9によりクロスメンバー6及びメインフレーム2に回動自在に連結されている。この補助部材8は、メインフレーム2と座フレーム3との幾何学的位置関係を維持するためのものである。なお、上記サイドメンバー5には、座面形成シートが取り付けられるようになっており、これにより座面が形成されるようになっている。つまり、このサイドメンバー5は、車いすの座面を区画するための座面区画部材として機能する。
各クロスメンバー6は、これらの中央部において、回動ピン7を介して互いに回動自在に連結されており、同図が示すように、各クロスメンバー6はクロスしている。そして、例えば同図が示す状態から座幅が狭くされる場合には、まず、各クロスメンバー6が回動ピン7の回りに回動され、これらの交差角が小さくされる。これにより、一対のサイドメンバー5同士の間隔が小さくなり、座幅が狭くなる。
ただし、このときに、各サイドメンバー5が上方へ持ち上げられるため、座面の位置が相対的に高くなる。そのため、次に、各クロスメンバー6と連結部4との連結が解除され、各クロスメンバー6が下方へ移動される。そして、再び各クロスメンバー6が上記連結部4に締結され、これにより、座面高さが変化されることなく、座幅が変更される。
また、この作業において、上記補助部材8も予めクロスメンバー6又はメインフレーム2から一旦外され、座幅が変更された状態で再びクロスメンバー6又はメインフレーム2に連結される。
なお、かかる構造(各クロスメンバーがX字状に構成され、両者が回動されつつ高さ方向に移動される構造)は公知であるが、このことが開示された文献については、出願人が知るものは存在しない。
このように、かかる構造のフレーム体1では、座幅が変更されるためには、各クロスメンバー6が連結部4から一旦外され、下方へ移動された後に再び連結部4に締結される作業と、補助部材8がクロスメンバー6等から一旦外され、座幅が変更された状態で再びクロスメンバー6等に連結される作業とが必要となる。そのため、座幅を変更する作業が容易ではなく、また、一定の熟練が要請されるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、座面高さが変化されることなく座幅調整が簡単且つ迅速に行われる車いすを提供することである。
(1) 上記目的が達成されるため、本発明に係る車いすは、左右方向に沿って対向配置されると共に前後方向に延びる一対の上骨部材及び各上骨部材の下方に当該各上骨部材に平行に配置された一対の下骨部材を有するメインフレームと、各上骨部材に沿って配置され、座面を構成するシート部材が装着される一対の座面区画部材を有する座フレームと、一端が一方の座面区画部材の所定部に連結されると共に他端が他方の下骨部材の所定部に連結された一のクロスメンバー及び一端が他方の座面区画部材の所定部に連結されると共に他端が一方の下骨部材の所定部に連結された他のクロスメンバーを有し、互いの中央部同士が回動自在に結合されることによってX字状に形成されたクロスメンバー対と、クロスメンバー対の上下方向に沿うスライドを許容することにより、当該クロスメンバー対のメインフレームに対する高さ位置を調整する位置調整機構とを備え、当該位置調整機構は、上記一対の下骨部材にそれぞれ設けられ、上下方向に沿って伸びるスライド溝を有する一対のスライドベースと、各スライド溝にスライド自在に係合され、且つ上記各クロスメンバーの他端が連結された一対のスライダーと、各スライダーをそれぞれ対応するスライドベースに固定する固定部材とを備えていることを特徴とするものである。
この構成によれば、メインフレームに沿って座フレームが配置されるが、座フレームを構成する座面区画部材にシート部材が設けられることによって、座面が形成される。座面区画部材にはX字状に形成されたクロスメンバー対が連結されるので、各クロスメンバーが回動されることによって、座面の幅寸法が変更される。ところで、クロスメンバー対が回動されることによって座幅が変更された場合には、座面の高さも同時に変更される。しかし、位置調整機構によってクロスメンバー対のメインフレームに対する高さが調整されるので、座面の高さは、座幅の広狭にかかわらず常に一定に保たれる。
具体的には、例えば、クロスメンバー対が回動されて座幅が狭くなったときは、同時に座面の高さ寸法が大きくなる(すなわち、座面高さが高くなる。)。しかし、クロスメンバー対が連結されたスライダーがメインフレームに設けられたスライドベースに沿って上下方向にスライドするので、クロスメンバー対は、下方に移動され、これにより、座面の高さ寸法は、常に一定に保たれる。また、クロスメンバー対が回動されて座幅が広くなったときは、同時に座面の高さ寸法が小さくなる(すなわち、座面高さが低くなる。)。しかし、クロスメンバー対が連結されたスライダーがメインフレームに設けられたスライドベースに沿って上下方向にスライドするので、クロスメンバー対は、上方に移動され、これにより、座面の高さ寸法は、常に一定に保たれる。しかも、上記スライダーは、スライドベースに設けられたスライド溝に沿って移動するから、クロスメンバー対は、上下方向に沿ってのみきわめてスムーズに移動する。
(2) 上記スライドベースと上記スライダーとの間に、当該スライダーの円滑なスライドを許容するスライド支援部材が介在されているのが好ましい。
この構成では、スライダーは、スライド許容部材を介してスライドベースと係合する。つまり、スライドベースに対してスライド許容部材が摺接することによってスライダーがスライドベースに対してスライドする。したがって、スライダーは、きわめてスムーズにスライドすることができ、これにより、クロスメンバー対の上下方向への移動もきわめてスムーズなものとなる。
(3) 上記スライダーを上記スライドベースに対して所定の保持力で保持する保持機構がさらに備えられているのが好ましい。
この構成では、スライダーは、保持機構によって常時スライドベースに対して所定の保持力で保持されるので、クロスメンバー対が上下方向に移動される際にスライダーには、常時一定の制動力が作用していることになる。したがって、スライドベースに対するスライダーの動作が安定したものとなり、クロスメンバー対の上下方向の位置調整が円滑に行われる。
(4) 上記スライダーは、上記スライド溝の内壁面に当接される当接部を備え、上記保持機構は、当該当接部を上記スライド溝の内壁面に弾性付勢する弾性部材を備えて構成され得る。
この構成では、スライダーは、当接部がスライドベースのスライド溝に係合すると共にスライド溝の内壁面に弾性的に押圧される。これにより、当接部とスライド溝との間に所定の摩擦力が生じ、これにより、スライダーは、スライドベースに対して所定の保持力で保持される。
(5) また、メインフレームに対して上下方向の変位を許容した状態で座フレームを支持する支持機構がさらに設けられているのが好ましい。
この構成では、支持機構によって、座フレームは、メインフレームに対して上下方向にのみ変位することができる。つまり、座フレームとメインフレームとの幾何学的位置関係が常に保持される。しかも、座フレームは、メインフレームに対して上下方向に変位することができる。したがって、クロスメンバー対が上下方向にスライドした場合には、これに伴って座フレームが上下方向にのみ移動する。つまり、クロスメンバー対が上下方向に移動されると座フレームも同時に上下方向へ移動することになるから、座面の高さを調整する作業は、一層簡単になる。
(6) 上記座フレームが上下方向に変位する際に、上記座面区画部材の軸方向回りの回転を許容する回転許容機構がさらに備えられているのが好ましい。
この構成では、回転許容機構により、座面区画部材は、その軸方向回りに回転することができる。仮にこの回転許容機構が設けられていないとすれば、上記クロスメンバー対が回動された場合には、各クロスメンバーの一端に座面区画部材が連結されていることから、クロスメンバーの回動角度に対応して各座面区画部材がその軸方向を回転中心として当該軸方向の回りに回転する。このため、この座面区画部材に装着されたシート部材が、各クロスメンバーの回動に伴って引っ張られ又は撓んでしまうおそれがある。
しかし、上記回転許容機構が設けられることにより、座面区画部材の上記クロスメンバー対の回動に伴う回転が相殺される。つまり、クロスメンバー対の回動に伴って回転された座面区画部材が、当該回転方向と逆方向に回転し、結果としてメインフレームに対して回転しない状態となる。これにより、上記シート部材が引っ張られ又は撓んでしまうことが抑制される。
(7) 上記支持機構は、上記上骨部材と上記下骨部材とを連結する筒状部材と、上端が上記座面区画部材に連結され、下端側から上記筒状部材に挿通された棒状部材とを有して構成され得る。
この構成では、筒状部材に棒状部材が挿通されることによって、当該棒状部材は、上下方向に変位可能な状態で筒状部材に位置決めされ、その結果、メインフレームと座フレームとの幾何学的位置関係が保持される。このように、筒状部材と棒状部材とによって、簡単な構造によりメインフレームと座フレームとの幾何学的位置関係が保持されるので、上記クロスメンバー対の上下方向の移動(すなわち上記座面の高さ寸法)の調整がより一層簡単であるという利点ある。
(8) 上記座面区画部材は、外筒部材と、当該外筒部材の内部に軸方向回りの回転が許容された状態で挿通された内軸部材とを有し、当該内軸部材は、上記棒状部材に対して直交して連結された構造であるのが好ましい。
この構成では、外筒部材に対して軸方向回りに回動可能な状態で内軸部材が挿通され、且つ内軸部材と棒状部材とが連結されるので、前述のように、上記クロスメンバーが回動されたときに、外筒部材に対して内軸部材が回転されることによって、クロスメンバーの回動を相殺するように座面区画部材が回転することになる。つまり、上記回転許容機構が簡単に構成されるという利点がある。
本発明によれば、クロスメンバー対が回動されると共にクロスメンバー対が上下方向に移動されるだけで、座面の高さが一定に保持されたまま幅寸法が調整される。しかも、クロスメンバー対は、スライドベースに沿って上下方向にスライドするスライダーに連結されているから、クロスメンバー対の高さ(すなわち上記座面高さ)調整の作業は、きわめて簡単である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る車いす10が示された斜視図である。
この車いす10は、メインフレーム11と、座フレーム12と、背フレーム13とを備えている。座フレーム12は、後述されるようにメインフレーム11に取り付けられている。背フレーム13は、座フレーム12の後方に取り付けられている。また、この車いす10は、メインフレーム11に取り付けられた前輪14及び後輪15と、座フレーム12の前方に取り付けられたレッグサポート16と、座フレーム12の側方に取り付けられた左右一対の肘掛け17と、背フレーム13の上方に取り付けられた押し手18及びブレーキレバー19とを備えている。これら前輪14、後輪15、レッグサポート16、肘掛け17、押し手18及びブレーキレバー19は、既知の構成であるので、これらの詳しい説明は省略される。
背フレーム13にはシート部材20が設けられており、これにより背面21が構成されている。また、座フレーム12にもシート部材22が設けられており、これにより、座面23が構成されている。これらシート部材20及びシート部材22は既知の構成であり、例えば帯状の面ファスナーにより形成されている。シート部材20及びシート部材22は、それぞれ、背フレーム13及び座フレーム12に巻き掛けるようにして装着されている。
図2は、上記メインフレーム11及び座フレーム12の要部拡大側面図、図3は、図2におけるIII−III断面図であり、図4は、上記メインフレーム11及び座フレーム12の要部拡大斜視図である。これら各図は、メインフレーム11に対する座フレーム12の取付構造を図示している。
本実施形態の特徴とするところは、メインフレーム11に対する座フレーム12の取付構造であり、座フレーム12の幅寸法、すなわち座幅(具体的には、後述される一対の座面区画部材30、31の間隔)が、きわめて簡単な操作によって座面23の高さが一定とされたままで変更されるようになっている点である。以下、主として図4が参照されつつ、メインフレーム11及び座フレーム12の構造について詳述される。
メインフレーム11及び座フレーム12は、例えばアルミニウム合金等の金属により構成されている。メインフレーム11は、一対の上骨部材24、25と一対の下骨部材26、27とを備えている。上骨部材24と上骨部材25とは、左右方向に沿って対向配置されており、前後方向に延びている。下骨部材26、27は、それぞれ、上骨部材24、25の鉛直下方に配置されており、上骨部材24、25と平行に配置されている。
本実施形態では、一対の下骨部材26、27は、その中央部から前方部分が上方へ湾曲されている。また、上骨部材24と下骨部材26との間及び上骨部材25と下骨部材27との間には、図2が示すように、縦桟部材28及び縦桟部材29が設けられている。これら縦桟部材28、29によって、上骨部材24と下骨部材26とが連結され、上骨部材25と下骨部材27とが連結されている。
座フレーム12は、一対の座面区画部材30、31を備えている。座面区画部材30、31は、それぞれ、上記上骨部材24、25に沿うように、前後方向に延びている。なお、本実施形態では、座面区画部材30、31は、受け具46を介して上骨部材24、25の上に配置されている。この受け具46は、ゴムや樹脂等により構成され、座面区画部材30、31が上骨部材24、25と直接に接触することを回避している。
本実施形態では、座面区画部材30、31は、それぞれ、いわゆる二重パイプ状に形成されている。つまり、座面区画部材30、31は、それぞれ、外筒部材30a、31aと、内軸部材30b、31bとを備えている。外筒部材30a、31a及び内軸部材30b、31bは、例えばアルミニウム合金等の金属により構成されている。
外筒部材30a、31aは、図4及び図2が示すように軸方向に沿って二分割されている。内軸部材30b、31bは、外筒部材30a、31aの内側に挿通されている。内軸部材30b、31bの外径は、外筒部材30a、31aの内径に対応しており、両者間にがたつきが生じることなくぴったりと挿通されている。ただし、内軸部材30b、31bは、外筒部材30a、31aに対して、その軸方向回りに自在に回転することができるようになっている。
換言すれば、座面区画部材30、31を構成する外筒部材30a、31aは、その軸方向回りに回転することができるようになっており、外筒部材30a、31a及び内軸部材30b、31bは、座面区画部材30、31がその軸方向回りに回転することを許容するための回転許容機構43を構成している。この回転許容機構43による作用効果については、後述される。
座フレーム12を構成する座面区画部材30、31には、一対のクロスメンバー32、33が設けられている。本実施形態では、一対のクロスメンバー32、33のみが設けられているが、複数対のクロスメンバーが設けられていてもよいことは、勿論である。各クロスメンバー32、33は、本実施形態では、アルミニウム合金等等の金属製の角パイプにより構成されている。各クロスメンバー32、33は、同一構造の部材であって、両者がX字状に交差配置されている。本実施形態では、クロスメンバー32、33は、回動中心軸34によって連結されており、この回動中心軸34を回動中心として相対的に回動自在となっている。なお、回動中心軸34は、止め輪(リテーナ)34a等によって抜け止めがなされている。
クロスメンバー32(一方のクロスメンバー)の一端部32aは、座面区画部材30(一方の座面区画部材)に連結固定されており、他端部32bが下骨部材27(他方の下骨部材)に連結されている。また、クロスメンバー33(他方のクロスメンバー)の一端部33aは、座面区画部材31(他方の座面区画部材)に連結固定されており、他端部33bが下骨部材26(一方の下骨部材)に連結されている。クロスメンバー32及びクロスメンバー33のそれぞれの一端部32a、33aは、例えば溶接によって座面区画部材30、31に固定されている。具体的には、クロスメンバー32、33の一端部32a、33aは、座面区画部材30、31を構成する外筒部材30a、31aに固定されている。
本実施形態では、クロスメンバー32、33は、後述される位置調整機構35によって支持されており、これにより、クロスメンバー32、33が上下方向に変位可能な状態でメインフレーム11に支持されている。この位置調整機構35は、メインフレーム11を構成する下骨部材26、27に設けられている。位置調整機構35は、一対の支持フレーム36、37(スライドベース)と、これらに架け渡されるように配置された支持パイプ38(スライダー)と、支持パイプ38を支持フレーム36、37に連結する固定ピン39(固定部材)とを備えている。
支持フレーム37は、アルミニウム合金等の金属により構成されており、本体50とブラケット51とを備えている。本体50は、図4が示すように、矩形の箱状に形成されており、上下方向に伸びるスライド溝52が設けられている。また、ブラケット51は、板状の部材であって、本体50と一体的に形成されている。このブラケット51は、本体50の側方に突出するように形成されており、下骨部材26、27に溶接等により固着されている。これにより、本体50は、下骨部材26、27の内側に突出するように配置される。さらに、支持フレーム37には、複数の貫通孔40が上下方向に所定間隔pで設けられている(本実施形態では3つ)。この貫通孔40は、後述されるように固定ピン39が挿通されるようになっている。なお、貫通孔40の数は、3つに限定されるものではなく、適宜増減されるものであることは勿論である。
支持フレーム36は、支持フレーム37と同様に、本体50とブラケット53とを備えている。本体50の構成は、支持フレーム37の本体と同様である。ブラケット53は、上記ブラケット51と同様に板状部材から構成されるが、ブラケット51と鏡面対象形に形成されている。ブラケット53は、本体50と一体的に形成されており、本体50の側方に突出するように形成されている。ブラケット53は、下骨部材26、27に溶接等により固着されており、これにより、本体50は、下骨部材26、27の内側に突出するように配置される。したがって、各支持フレーム36、37は、所定のスパンで対向配置されている。
支持パイプ38は、円筒部54とフランジ部55(スライド支援部材)とを備えており、支持フレーム36、37間に配置されている。円筒部54は、例えばアルミニウム合金等により構成され、その内径寸法は、上記貫通孔40の内径寸法に合致されている。フランジ部55は、円筒部54の両端部に設けられており、支持フレーム36、37のスライド溝52にスライド自在に嵌め込まれている。フランジ部55は、例えば樹脂等により構成され、本実施形態では、円盤状に形成されている。フランジ部55の外径寸法は、円筒部54の外径寸法よりも大きく設定されており、且つ上記スライド溝52の溝幅寸法に合致されている。これにより、フランジ部55は、上記スライド溝52に沿ってきわめてスムーズにスライド可能となっている。
もっとも、フランジ部54の形状は、円盤状に限定されるものではないことは勿論であり、要するに、上記スライド溝52に対してがたつきが生じることなく自在にスライドすることができる形状であればよい。また、フランジ部55の材質は、樹脂に限定されるものではなく、上記スライド溝52の内壁面に対してスムーズに摺動することができるものであればよい。
支持パイプ38は、その中心が上記貫通孔40の中心と一致するように両支持フレーム36、37間に配置される。この状態で、上記固定ピン39が支持フレーム36の外側から挿通される。
固定ピン39は、ワンタッチロック機構付きの固定部材であり、一般に市販されているものが採用され得る。固定ピン39は、ピン本体56とピン本体56の端部に設けられたフランジ部57とを有し、ピン本体56は、当該ピン本体56の径方向に突出し得るロック部材58を備えている。このロック部材58は、通常はピン本体56から当該ピン本体56の径方向に突出しており、フランジ部57の中央部に設けられたプッシュボタン59が押圧されることにより、ピン本体56内に退避するようになっている。
したがって、支持パイプ38が支持フレーム36、37間の所定位置に配置され、固定ピン39が上記貫通孔40及び支持パイプ38を貫通することによって、支持パイプ38は、当該位置に固定される。つまり、クロスメンバー32、33が当該位置に固定され、その結果、座面23の高さ位置が決定される。また、図4が示す状態から固定ピン39が一旦取り外された後、支持パイプ38が上方又は下方の貫通孔40の位置に配置され、再び固定ピン39が下方の貫通孔40に挿通されることによって、支持パイプ38は、上方又は下方の貫通孔40の位置に固定支持される。すなわち、上記座面23の高さが調整され得るようになっている。
一方、座フレーム12は、図4が示すように、後述される支持機構42によってメインフレーム11に対して支持されている。この支持機構42は、連結パイプ44(筒状部材)と連結棒45(棒状部材)とを備えている。連結パイプ44及び連結棒45は、例えばアルミニウム合金等の金属に構成されている。連結パイプ44は、メインフレーム11を構成する上骨部材24と下骨部材26とを上下方向に連結し、且つ上骨部材25と下骨部材27とを上下方向に連結している。
本実施形態では、これら連結パイプ44の中心軸は、上骨部材24、25の中心軸及び下骨部材26、27の中心軸と交差するように配置されている。連結パイプ44は、例えば溶接等によって上骨部材24、25及び下骨部材26、27と連結されている。なお、連結パイプ44は、上骨部材24、25の外側又は内側に配置されていてもよいことは、勿論である。
連結棒45は、上骨部材24、25を貫通して上記連結パイプ44の内側に挿通されている。連結棒45の外径は、連結パイプ44の内径に対応されており、連結棒45は、がたつきが生じることなくぴったりと連結パイプ44内に挿通されている。ただし、連結棒45は、連結パイプ44に対して、その軸方向(上下方向)に沿ってスライド自在となっている。また、本実施形態では、この連結棒45の上端部は、座面区画部材30、31を構成する上記内軸部材30b、31bに連結されている。両者は、例えば溶接等により連結される。
本実施形態に係る車いす10では、次のようにして座面23の幅寸法が変更される。以下では、主として図3及び図4が参照されつつ座面23の幅寸法が小さくされる場合の作業要領について説明される。
まず、これらの図が示す状態から、2本の固定ピン39が支持フレーム36から引き抜かれる。固定ピン39は、プッシュボタン59が押圧されることによってロック部材58がピン本体56内に退避するので、簡単に取り外される。これにより、各クロスメンバー32、33の他端部32b、33bは、固定ピン39による拘束が解かれ、上下方向に沿って自由にスライド可能となる。
X字状に形成されたクロスメンバー32、33は、回動中心軸34を中心にして回動される。回動の方向は、各クロスメンバー32、33の一端部32a、33aが互いに近接する方向である。各クロスメンバー32、33が当該方向に回動されることによって、一端部32a、33aが近接し、これにより、座面区画部材30、31間の距離が小さくなる。つまり、座幅が狭くなる。
ところで、クロスメンバー32、33が上記のように回動されたときは、両者が上記回動中心軸34によって連結されているから、各クロスメンバー32、33の一端部32a、33aの位置は、上方に移動することになる。したがって、座幅が狭くなることによって、同時に座面23の高さ位置が上方へ移動することになる。ところが、位置調整機構35によって、クロスメンバー32、33のメインフレームに対する高さ位置が調整される。したがって、各クロスメンバー32、33の一端部32a、33aの位置が高くなった場合には、これに対応して、位置調整機構35によってクロスメンバー32、33が下方へ移動される。すなわち、座面区画部材30、31が下方へ移動する。
このように本実施形態に係る車いす10では、上記固定ピン39が取り外され、クロスメンバー32、33が回動されつつ上記位置調整機構35によって下方へ移動されるだけで、座面区画部材30、31の軸間距離が小さくされながら、それらの高さ位置は、一定に保たれることになる。よって、本実施形態に係る車いす10では、きわめて簡単な操作によって、座フレーム12の高さ位置が一定に保たれつつ幅寸法が簡単に変更されるので、車いす10の座幅調整は、簡単且つ迅速に行われる。なお、本実施形態では、上記位置調整機構35を構成する支持パイプ38がフランジ部55を備えており、これにより、支持パイプ38の滑らかなスライドが実現されているが、このフランジ55は省略されてもよいことは勿論である。その場合であっても、支持パイプ38が支持フレーム36、37に沿って上下方向にスライドされることのみによって、簡単に座面区画部材30、31の高さ調整が行われる。
特に本実施形態では、支持機構42により、座フレーム12は、メインフレーム11に対して上下方向にのみ変位することができるので、上記クロスメンバー32、33が下方向に移動した場合には、これに追従して座面区画部材30、31が下方へ移動する。しかも、支持機構42によって、座フレーム12がメインフレーム11に対して支持されているから、座フレーム12とメインフレーム11との幾何学的位置関係は、常に保持される。つまり、座面23の幅寸法が調整される際に、クロスメンバー32、33が回動されることによって、座フレーム12がメインフレーム11に対して一義的に定められる方向に変位するので、上記位置調整機構35による座フレーム12の高さ調整が一層簡単なものとなる。その結果、車いす10の座幅調整は、一層簡単且つ迅速に行われる。
なお、逆に座幅が広くされる場合には、座面23が低くなるが、前述と同様に、位置調整機構35によって、各クロスメンバー32、33の一端部32a、33aの位置が上方へ移動される。これにより、座幅が拡げられる場合であっても、この操作は、簡単且つ迅速に行われる。
加えて、本実施形態では、回転許容機構43が設けられているから、座フレーム12が上下方向に変位する際に、座面区画部材30、31は、その軸方向回りに回転することができる。仮にこの回転許容機構43が設けられていないとすれば、クロスメンバー32、33が回動された場合には、各クロスメンバー32、33の一端部32a、33aが座面区画部材30、31に連結されていることから、クロスメンバー32、33の回動角度に対応して各座面区画部材30、31がその軸方向回りに回転することになる。
このことは、車いす10の使用上、特に問題となることではないが、座面区画部材30、31には、シート部材22(図1参照)が装着されるから、クロスメンバー32、33の回動に伴ってシート部材22が引っ張られ又は撓んでしまう傾向にある。しかし、回転許容機構43が設けられることにより、クロスメンバー32、33の回動に伴う座面区画部材32、33の回転が相殺される。これにより、上記シート部材22が引っ張られ、又は撓んでしまうことが抑制されるという利点がある。
また、本実施形態では、メインフレーム11に対する座フレーム12の幾何学的位置関係が保持されるために上記支持機構42が設けられているが、この支持機構42は、連結パイプ44と連結棒45とによって構成されるから、支持機構42の構成がきわめて簡単なものである。これにより、車いす10の製造コストが大幅に上昇することが抑制されるという利点がある。
さらに、本実施形態では、座フレーム12を構成する座面区画部材30、31は、外筒部材30a、31a及び内軸部材30b、31bにより構成され、外筒部材30a、31aの内部に、軸方向回りの回転が許容された状態で内軸部材30b、31bが挿通されている。したがって、クロスメンバー32、33が回動されたときに、外筒部材30a、31aに対して内軸部材30b、31bが回転され、これによって、クロスメンバー32、33の回動を相殺するように座面区画部材30、31が回転することになる。つまり、回転許容機構43がきわめて簡単な構造となり、その結果、車いす10の製造コストの上昇がさらに抑制されるという利点がある。
次に、本実施形態の変形例について説明される。
図5は、本実施形態の第1の変形例に係る車いす10の要部拡大斜視図であり、メインフレーム11及び座フレーム12の連結構造を図示している。
本変形例に係る車いす10が上記実施形態と異なるところは、回転許容機構43の構造である。なお、説明が簡略化されるために、同図では、座面区画部材30のみが図示されているが、当該座面区画部材30と対向する座面区画部材31も同様の構成である。
すなわち、上記実施形態では、座面区画部材30、31は、それぞれ、いわゆる二重パイプ状に形成されており(図4参照)、それぞれ、外筒部材30a、31aと、内軸部材30b、31bとを備えている。そして、支持機構42を構成する連結棒45は、内軸部材30b、31bに連結され、クロスメンバー32、33は、外筒部材30a、31aに連結されている。
これに対して本変形例では、座面区画部材30は、外筒部材30a及び内軸部材30bを備えるが、上記連結棒45は、外筒部材30aに連結され、クロスメンバー32は、外筒部材30aを貫通して内軸部材30bに連結されることによって、回転許機構43が構成されている。なお、クロスメンバー32が外筒部材30aを貫通して内軸部材30bと連結されるために、外筒部材30aには、貫通孔30cが設けられている。
かかる構成では、座幅が調整される際にクロスメンバー32、33が回動されると、座面区画部材30、31を構成する外筒部材30a、31aは回転せず、当該外筒部材30a、31aに対して内軸部材3b、31bが回転することになる。したがって、例えばシート部材22が外筒部材30a、31aに巻回されて取り付けられる場合であっても、シート部材22は、クロスメンバー32、33の回動によって引っ張られ又は撓むことはない。
次に、本実施形態の第2の変形例について説明される。
図6は、本実施形態の第2の変形例に係る車いすの要部拡大図である。
本変形例の構成が上記実施形態と異なるところは、後述される保持機構60が備えられている点である。すなわち、この保持機構60は、上記位置調整機構35を構成する支持パイプ38が支持フレーム36、37に沿ってスライドする際に、支持パイプ38が自在に支持フレーム36、37に対してスライドすることを規制し、両者間に一定の制動力を生じさせることによって、支持パイプ38の支持フレーム35、37に対する簡単な位置決め作業を実現するものである。
この保持機構60は、図6が示すように、チューブ61及びロッド62を備えた伸縮棒部材63と、伸縮棒部材63の内部に配置されたコイルバネ64(弾性部材)と、伸縮棒部材63の両端部に設けられた当接パッド65(当接部)とを有する。チューブ61は、例えばアルミニウム合金等の金属により構成された円筒状部材であり、ロッド62は、例えばアルミニウム合金等の金属により構成された円筒状部材である。ロッド62の外径寸法は、チューブ61の内径寸法に対応されており、ロッド62は、チューブ61の内部に伸縮自在に挿通されている。言い換えると、本変形例では、上記実施形態で開示された支持パイプ38が二重パイプ構造となっており、その内部に上記連結ピン39が挿通されるようになっている。
コイルバネ46は、チューブ61の内部に配置され、ロッド62をチューブ61から突出させる方向に弾性的に付勢している。また、当接パッド65は、略円盤状に形成され、上記実施形態で開示されたフランジ部55と同様の材料で構成されている。言い換えると、この当接パッド65は、上記フランジ部55に代えてロッド62及びチューブ61の端部に取り付けられており、当接パッド65の中央部には、上記連結ピン39が挿通される貫通孔が設けられている。また、この当接パッド65の側面には、突起66が形成されている。一方、支持フレーム36、37には、上下方向に沿って凹部67が複数並設されている。これにより、上記突起66は、上記凹部67に嵌め込まれるようになっている。
この変形例では、伸縮棒部材63は、ロッド62がチューブ61から常時突出するように弾性付勢されているから、伸縮棒部材63が支持フレーム36、37間に配置されたときに、チューブ61及びロッド62が支持フレーム36、37のスライド溝52の内壁面68に押圧される。つまり、上記当接パッド65が上記内壁面68に押し付けられる。これにより、当接パッド65と支持フレーム36、37との間に所定の摩擦力が生じ、伸縮棒部材63は、不用意に支持フレーム36、37に対してスライドすることがない。
したがって、各クロスメンバー31、32の高さが調整される際に(すなわち、座面23の高さが調整される際に)、連結ピン39が取り外された場合であっても、作業者の意図しない方向に各クロスメンバー31、32が移動することはなく、作業者は、意図する位置に伸縮棒部材63を正確に位置決めすることができる。よって、座面23の高さを調整する作業は、一層簡単に行われる。
特に本変形例では、伸縮棒部材63が支持フレーム36、37に対して位置決めされるときは、上記突起66が上記凹部67に嵌め込まれるので、支持フレーム36、37に対する伸縮棒部材63の位置決めは、より確実なものとなる。さらに、上記凹部67が、支持フレーム36、37に設けられた貫通孔40の位置に対応する位置に設けられる場合は、作業者は、座面23の高さを調整する作業の際に、伸縮棒部材63の位置と上記貫通孔40の位置とを目分量で合わせる必要がなく、上記突起66を上記凹部67に嵌め込むだけで伸縮棒部材63の位置と上記貫通孔40の位置とが正確に一致する。これにより、座面23の高さを調整する作業は、なお一層簡単な物となる。もっとも、これら突起66及び凹部67は、省略されていてもよいことは勿論である。
なお、本変形例では、コイルバネ64によって伸縮棒部材63を伸長させる構造であるが、これに限定されるものではなく、伸縮棒部材63が、その両端部が支持フレーム36、37間に弾性的に押圧された状態で配置されるものであれば、コイルバネ64に代えて他の既知の弾性付勢手段が採用されてもよい。
本発明は、座幅調整が可能な車いすに適用され得る。
図1は、本発明の一実施形態に係る車いすの斜視図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る車いすのメインフレーム及び座フレームの要部拡大側面図である。 図3は、図2におけるIII−III断面図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る車いすのメインフレーム及び座フレームの要部拡大斜視図である。 図5は、本発明の一実施形態の変形例に係る車いすの要部拡大斜視図である。 図6は、本発明の一実施形態の第2の変形例に係る車いすの要部拡大図である。 図7は、従来の車いすに適用されるフレーム体の正面図である。
符号の説明
10・・・車いす
11・・・メインフレーム
12・・・座フレーム
22・・・シート部材
23・・・座面
24・・・上骨部材
25・・・上骨部材
26・・・下骨部材
27・・・下骨部材
30・・・座面区画部材
30a・・・外筒部材
30b・・・内軸部材
31・・・座面区画部材
31a・・・外筒部材
31b・・・内軸部材
32・・・クロスメンバー
32a・・・一端部
32b・・・他端部
33・・・クロスメンバー
33a・・・一端部
33b・・・他端部
34・・・回動中心軸
35・・・位置調整機構
36・・・支持フレーム
37・・・支持フレーム
38・・・支持パイプ
39・・・固定ピン
40・・・貫通孔
42・・・支持機構
43・・・回転許容機構
44・・・連結パイプ
45・・・連結棒
50・・・本体
51・・・ブラケット
52・・・スライド溝
53・・・ブラケット
54・・・円筒部
55・・・フランジ部
56・・・ピン本体
57・・・フランジ部
58・・・ロック部材
59・・・プッシュボタン
60・・・保持機構
61・・・チューブ
62・・・ロッド
63・・・伸縮棒部材
64・・・コイルバネ
65・・・当接パッド
66・・・突起
67・・・凹部

Claims (8)

  1. 左右方向に沿って対向配置されると共に前後方向に延びる一対の上骨部材及び各上骨部材の下方に当該各上骨部材に平行に配置された一対の下骨部材を有するメインフレームと、
    各上骨部材に沿って配置され、座面を構成するシート部材が装着される一対の座面区画部材を有する座フレームと、
    一端が一方の座面区画部材の所定部に連結されると共に他端が他方の下骨部材の所定部に連結された一のクロスメンバー及び一端が他方の座面区画部材の所定部に連結されると共に他端が一方の下骨部材の所定部に連結された他のクロスメンバーを有し、互いの中央部同士が回動自在に結合されることによってX字状に形成されたクロスメンバー対と、
    クロスメンバー対の上下方向に沿うスライドを許容することにより、当該クロスメンバー対のメインフレームに対する高さ位置を調整する位置調整機構とを備え、
    当該位置調整機構は、
    上記一対の下骨部材にそれぞれ設けられ、上下方向に沿って伸びるスライド溝を有する一対のスライドベースと、
    各スライド溝にスライド自在に嵌め込まれて係合され、且つ上記各クロスメンバーの他端が連結された一対のスライダーと、
    各スライダーをそれぞれ対応するスライドベースに固定する固定部材とを備えている車いす。
  2. 上記スライドベースと上記スライダーとの間に、当該スライダーの円滑なスライドを許容するスライド支援部材が介在されている請求項1に記載の車いす。
  3. 上記スライダーを上記スライドベースに対して所定の保持力で保持する保持機構がさらに備えられている請求項1又は2に記載の車いす。
  4. 上記スライダーは、上記スライド溝の内壁面に当接される当接部を備えており、
    上記保持機構は、当該当接部を上記スライド溝の内壁面に弾性付勢する弾性部材を備えている請求項3に記載の車いす。
  5. 左右方向に沿って対向配置されると共に前後方向に延びる一対の上骨部材及び各上骨部材の下方に当該各上骨部材に平行に配置された一対の下骨部材を有するメインフレームと、
    各上骨部材に沿って配置され、座面を構成するシート部材が装着される一対の座面区画部材を有する座フレームと、
    一端が一方の座面区画部材の所定部に連結されると共に他端が他方の下骨部材の所定部に連結された一のクロスメンバー及び一端が他方の座面区画部材の所定部に連結されると共に他端が一方の下骨部材の所定部に連結された他のクロスメンバーを有し、互いの中央部同士が回動自在に結合されることによってX字状に形成されたクロスメンバー対と、
    クロスメンバー対の上下方向に沿うスライドを許容することにより、当該クロスメンバー対のメインフレームに対する高さ位置を調整する位置調整機構とを備え、
    当該位置調整機構は、
    上記一対の下骨部材にそれぞれ設けられ、上下方向に沿って伸びるスライド溝を有する一対のスライドベースと、
    各スライド溝にスライド自在に係合され、且つ上記各クロスメンバーの他端が連結された一対のスライダーと、
    各スライダーをそれぞれ対応するスライドベースに固定する固定部材とを備え、
    メインフレームに対して上下方向の変位を許容した状態で座フレームを支持する支持機構がさらに設けられている車いす
  6. 上記座フレームが上下方向に変位する際に、上記座面区画部材の軸方向回りの回転を許容する回転許容機構がさらに備えられている請求項5に記載の車いす。
  7. 上記支持機構は、
    上記上骨部材と上記下骨部材とを連結する筒状部材と、
    上端が上記座面区画部材に連結され、下端側から上記筒状部材に挿通された棒状部材とを有する請求項5又は6に記載の車いす。
  8. 上記座面区画部材は、
    外筒部材と、当該外筒部材の内部に軸方向回りの回転が許容された状態で挿通された内軸部材とを有し、
    当該内軸部材は、上記棒状部材に対して直交して連結されている請求項7に記載の車いす。
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