JP4343323B2 - 内視鏡 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、体腔内に挿入される可撓性のある挿入部の一部に湾曲操作可能な湾曲部を有する内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、内視鏡の湾曲部としては例えば実開昭51- 141088号公報に示される構成のものが知られている。一般的な内視鏡の湾曲部は、体腔内に挿入される挿入部の軸方向へ直線的に複数の湾曲駒を並べ、隣接する湾曲駒の端縁同士をリベットピンにより回動自在に枢着することにより各湾曲駒を連結して構成されている。さらに内視鏡の挿入部内には湾曲部を湾曲操作するための一対の湾曲操作ワイヤが上下の部位及び左右の部位に位置して配設されている。
【0003】
そして、挿入部の基端部に連結された手元側操作部においての湾曲駆動操作に伴い、湾曲操作ワイヤを牽引し、これにより各湾曲駒はリベットピンを中心として牽引する向きに回転し、隣接する湾曲駒の端縁同士が互いに当接するまで全体的に湾曲することができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、内視鏡は患者への低侵襲化を図るためにより細径化されてきている。そのため湾曲部を構成する湾曲駒も細径化され、さらにその肉厚も薄くなってきている。そのため加工誤差によっては隣接する湾曲駒の端縁同士が当接せず、設計値以上に湾曲駒同士が回転してしまう、いわゆる駒落ちという現象が生じてしまう場合がある。
【0005】
また、湾曲部が長期の使用により劣化し、湾曲駒同士の連結にガタつきが生じた際もこの現象が生じる場合がある。この現象が生じると湾曲部内に配設されている画像及び照明光を電送する光ファイバーや処置具挿通用チューブもその部位で急激に曲げられるため、破損するおそれがある。また湾曲部全体での湾曲形状も滑らかでない不自然な形状となるため、観察操作性を損なうおそれがあった。
【0006】
この発明は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、隣接する湾曲駒の端縁同士が当接しない場合においても、所定の湾曲角度を大きく逸脱して湾曲駒同士が回動してしまう駒落ち現象を防止することができ、内蔵物の破損を防止することができる内視鏡を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前記目的を達成するために、請求項1は、体腔内に挿入される挿入部の先端部側に複数の湾曲駒を回動自在に連結して湾曲部を形成し、前記湾曲部の湾曲時に隣接する前記湾曲駒の回動方向の端縁同士が当接して湾曲角度が規制されるようにした内視鏡において、隣接する前記湾曲駒の回動方向の端縁近傍に、外径方向に突出する凸部を設け、前記湾曲部の湾曲時に、隣接する一方の湾曲駒の回動方向の端縁が他方の湾曲駒の端縁を乗り越えたとき、前記湾曲駒の端縁が前記凸部に当接して前記湾曲部の湾曲角度が規制されることを特徴とする内視鏡にある。
請求項2は、請求項1の前記凸部は、前記湾曲駒の円周方向に沿って帯状に形成されていることを特徴とする。
【0008】
前述したように、隣接する湾曲駒の端縁近傍に、隣接する湾曲駒の端縁同士が当接しない場合に、一方の端縁が当接する凸部を設けたことにより、所定の湾曲角度を大きく逸脱して湾曲駒同士が回動してしまう駒落ち現象を防止することができ、内蔵物の破損を防止することができるとともに、内視鏡の耐久性が向上し、ユーザーも取扱に過剰に注意する心配が無くなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の各実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図1〜図5は第1の実施形態を示し、図1は、内視鏡1の全体構成図である。内視鏡1は挿入部2と操作部3とから構成されている。操作部3には接眼部4、着脱自在な鉗子挿口兼灌流用口金部5及び操作レバ−6が設けられ、かつライトガイドケーブル7が接続されている。
【0011】
挿入部2は環状の軟性部8と、この先端に連接された環状の湾曲部9と、この湾曲部9の最先端に設けられた先端構成部10からなり、その内部には図示しないが、画像伝送用ファイバー、照明用ファイバー及び鉗子挿入管路用チューブ等が挿通され、これらは先端側で前記先端構成部10に固定されている。
【0012】
図2に湾曲部9の内部構造を示す。湾曲部9は外皮チューブ(図示せず)の内側に略リング状の複数の湾曲駒11が、挿入部2の軸方向に沿って順次直列に配設されており、隣接する湾曲駒11同士はリベット状の軸ピン12により、回動自在に連結されている。
【0013】
図3及び図4に湾曲駒11を拡大して示す。湾曲駒11の先端側端縁及び基端側端縁それぞれの周辺の左右部位2ケ所の位置には耳状の連結部13が、一体的に突設して左右対称に形成されている。これらの連結部13にはそれぞれ軸穴14が設けられている。そして、隣接する湾曲駒11の対応する連結部13の軸穴14の各組のものにはそれぞれ前記軸ピン12が挿通され、リべット止めされている。
【0014】
このようにして、隣接する湾曲駒11が直列に連結されている。湾曲駒11の先端側端縁及び基端側端縁のいずれにも、中心軸に対して上方側及び下方側にそれぞれ直線的な端面を形成する切欠部15が形成されている。各切欠部15の端面は外側ほど、それ自体の湾曲駒11の中心側に寄る向きで傾斜すると共に、その傾斜端面の延長は前記軸穴14の中心もしくはその近傍を通るように形成されている。
【0015】
湾曲駒11の先端側端縁及び基端側端縁の近傍で、前記連結部13と約90度ずれた上下位置には、その外表面方向に突出した凸部16が設けられている。この凸部16は左右の前記連結部13の間で円周方向に帯状に設けられている。
【0016】
また湾曲部9の内部には挿入部2の軸を中心に、前記連結部13と約90度ずれた上下位置に配置される2本の湾曲操作ワイヤ−17(図2参照)が配設されている。湾曲操作ワイヤ−17の先端は先端湾曲駒11aにロウ付け等により固定されており、湾曲操作ワイヤー17の基端は前記操作部3に設けてある湾曲操作レバ−6により駆動される湾曲操作機構(図示せず)に連結されている。
【0017】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0018】
術者による手元側操作部3の湾曲操作レバ−6の湾曲駆動操作に伴い湾曲操作ワイヤ−17を牽引すると、その牽引された湾曲操作ワイヤー17の先端を固定した先端湾曲駒11aが湾曲部9の基端方向へ引き寄せられ、このとき、軸ピン12周りに発生する回転モーメントにより各湾曲駒11はそれらの軸ピン12を中心に回動する。各湾曲駒11が所定の寸法通りに加工されている場合、各湾曲駒11は隣接する湾曲駒11の切欠部15の端面同士が当接するまで回動する。
【0019】
ある湾曲駒11の内径が所定の寸法から外れてやや大きめに加工されている場合または老朽化し、連結部13での軸ピン12と軸穴14とにガタつきが発生した場合は、各湾曲駒11の切欠部15の端面同士は当接せずに、一方の湾曲駒11の端縁は隣接する他方の端縁に乗り上げてしまい、いわゆる駒落ち現象が生じ始める。この際、乗り上げた側の端縁は図5に示すように、隣接する湾曲駒11の凸部16に当接し、それ以上湾曲駒11同士は回転しない。
【0020】
従って、所定の湾曲角度を大きく逸脱して湾曲駒同士が回動してしまう駒落ち現象を防止することができ、内蔵物の破損を防止することができる。その結果、内視鏡の耐久性が向上し、ユーザーも取扱に過剰に注意する心配が無くなる。
【0021】
図6は第2の実施形態を示し、第1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。図6は湾曲駒11の断面図を示し、湾曲駒11の外周部における内径側に凸部16が突出して設けられている。
【0022】
従って、乗り上げた側の湾曲駒11の凸部16は隣接する湾曲駒11の切欠部15の端面に当接する。本実施形態によれば、凸部16が外周側に無いために、湾曲部9自体も外径にも影響が無く、患者への挿入性を損なわないという効果がある。
【0023】
図7は第3の実施形態を示し、第1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。図7は湾曲駒11の外観を示す斜視図であり、湾曲駒11の外周部に外径側に突出する凸部16が設けられている。この凸部16は連結部13と約90度ずれた上下位置に略半球状に設けられている。従って、湾曲駒11の加工が容易であり、廉価に提供できるという効果がある。
【0024】
図8は湾曲駒11の変形例を示し、外周部における一側部を小径部11a、他側部を大径部11bとすることにより、段差部20が設けられている。従って、湾曲時に切欠部15の端面同士が当接せず、一方の湾曲駒11の大径部11bが他方の湾曲駒11の段差部20に当接して湾曲角度を規定することができる。
【0025】
前記各実施形態によれば、次のような構成が得られる。
【0026】
(付記1)体腔内に挿入される挿入部の基端部側に操作部が連結されるとともに、前記挿入部の先端部側に、複数の湾曲駒を前記挿入部の軸方向に沿って順次連結した湾曲部を有する内視鏡において、隣接する湾曲駒の端縁近傍に、隣接する湾曲駒の端縁同士が当接しない場合に、一方の湾曲駒の端縁が当接する凸部を他方の湾曲駒に設けたことを特徴とする内視鏡。
【0027】
(付記2)前記凸部は湾曲駒の外径方向に突出することを特徴とする付記1記載の内視鏡。
【0028】
(付記3)前記凸部は湾曲駒の内径方向に突出することを特徴とする付記1記載の内視鏡。
【0029】
(付記4)前記凸部は湾曲駒の円周方向に沿って帯状に形成したことを特徴とする付記1〜3のいずれかに記載の内視鏡。
【0030】
(付記5)前記凸部は略半球状に形成したことを特徴とする付記1〜3のいずれかに記載の内視鏡。
【0031】
前記構成によれば、隣接する湾曲駒の端縁近傍に、隣接する湾曲駒の端縁同士が当接しない場合に、一方の端縁が当接する凸部を設けたことにより、所定の湾曲角度を大きく逸脱して湾曲駒同士が回動してしまう駒落ち現象を防止することができ、内蔵物の破損を防止することができる。その結果、内視鏡の耐久性が向上し、ユーザーも取扱に過剰に注意する心配が無くなるという効果がある。
【0032】
次に、秘尿器科や産婦人科、一般外科等の領域にて、膀胱内や子宮内等の臓器内を内視鏡にて観察する場合について説明すると、出血や組織浮遊物などにより視野が濁る場合がある。従って、通常は内視鏡に設けられたチャンネルロより送液を行い視野を明瞭にする方法がとられている。
【0033】
しかし、近年、患者の苦痛低減のために、より細い軟性鏡が使用されるようになっているが、細い内視鏡は設けられるチャンネルロの大きさに制限があるため、チャンネル口からの送液だけでは十分に視野を明瞭にすることは困難な場合が多い。
【0034】
このような視野の濁りを解消するために、硬性鏡においては、例えば実開昭62−183813号公報に示されるように、内視鏡挿入部の周囲にシースを設け、内視鏡挿入部とシース内径とのクリアランスより送液を行ったり、実公平3−36602号公報に示されるように内視鏡挿入部の周囲に2重シースを設け、送液と吸引を同時に行い、積極的に灌流を促し、視野を明瞭にする方法がとられている。
【0035】
しかし、従来のシース方式の場合は内視鏡挿入部とシースとのクリアランスから送排水を行うため、このクリアランスが小さいと、十分な灌流効果を得ることができない。また、クリアランスを大きくしてしまうと必然的にシースの外径を大きくする必要があり、その結果、患者への挿入時に患者に苦痛を与える原因となり、患者への挿入性が非常に低下してしまうという問題がある。
【0036】
そこで、内視鏡挿入部の外径に略等しいシース挿入部の外周に、その周方向に沿って可撓性を有するひれ部材を、長手方向に亘って放射状に設けることにより、患者への挿入時にはひれ部材を周方向に沿って倒すことで患者に苦痛を与えることなく挿入可能で、かつ必要な時にはシースを回転させてひれ部材をシース径方向に立て、体壁とシース間のクリアランスを確保することで、十分な灌流効果を得ることができる。
【0037】
以下、その具体的構成を説明すると、図9は内視鏡21の全体構成図であり、内視鏡21は挿入部22と操作部23とから構成されている。挿入部22は先端側に湾曲部24と軟性部25からなり、その先端面にはチャンネル口26が開口している。操作部23の先端側にはルアーテーパ口金部27が設けられ、前記ルアーテーパ口金部27には、既存の送水手段や吸引手段(図示せず)が接続可能な口金部28を有する鉗子挿入アダプター29が着脱自在で接続されている。
【0038】
挿入部22の内部には図示しないが、画像伝送用ファイバー、照明用ファイバー及び鉗子挿入管路用チューブ30が挿通され、この鉗子挿入管路用チューブ30の基端側は前記ルアーテーパ口金部27に連通し、先端側は前記チャンネル口26に連通している。
【0039】
前記操作部23には接眼部31及び外部光源(図示せず)に接続可能な照明コネクタ−32が設けられている。挿入部22には長手方向に進退可能な灌流シース33が外装されている。灌流シース33は、シース本体34とその基端側に設けられた把持部35から構成されている。シース本体34の外径は前記内視鏡21の挿入部22の外径に略等しい外径を有し、かつその先端にはテーパ部36が形成されている。テーパ部36の基端側には拡張部37が設けられている。
【0040】
拡張部37は、図10に示すように、複数のひれ部材38から形成されている。ひれ部材38は拡張部37の長手方向に直交した面での断面形状が三角形をしており、かつ拡張部37の円周方向へ曲がることが可能なシリコン等の弾性部材で成形されている。また、ひれ部材38の先端及び基端は面取り部39が形成されている。
【0041】
拡張部37は、ひれ部材38が、その長手方向に亘って複数枚を放射状に設けることからなり、拡張部37の長手方向長さは少なくとも10mm以上あり、シース本体34の全長に亘って形成されていてもよい。
【0042】
次に、前述のように構成された内視鏡の作用について説明する。
【0043】
ここでは図11〜図14に産婦人科用スコープについて説明すると、図11に示すように、術者は内視鏡21の挿入部22に灌流シース33を被せ、患者の子宮頚部42に挿入する。その際、灌流シース33の先端の拡張部37のひれ部材38の先端の面取り部39が子宮頚部42に入り始めに、把持部35を回転させる。
【0044】
図12は拡張部37の長手方向に直交した面での断面図である。これにより拡張部37のひれ部材38は円周方向へ曲がり、その結果、拡張部37の最外径は把持部35を回転させる前より小さくなり、子宮頚部42を過度に拡張することなく挿入されていく。
【0045】
また、図13に示すように、術者は鉗子挿入アダプタ−29の口金部28に接続された送水手段より内視鏡21の鉗子挿入管路用チューブ30を介して送水を行なって視野を確保する。観察中、視野が出血等で濁った場合、把持部35を前述と反対側に回転させると、図14に示すように、ひれ部材38の頂部は子宮頚部42の壁面に当ることで初期状態の放射状に立った形状に戻り、その結果、子宮頚部42とひれ部材38との間にクリアランス41が形成される。灌流液はこのクリアランス41を通って子宮外へ排出される。
【0046】
なお、拡張部37のひれ部材38は、初めから拡張部37の円周方向に沿って湾曲した形状で設けてある。術者は、挿入時に把持部を必要以上に回転させる必要が無く、簡便に挿入を開始できる
図15に示すように、ひれ部材38は長手方向に直交した面での断面形状が四角形でもよく、またその頂部は曲面になっていてもよい。
【0047】
前記実施形態によれば、次のような構成が得られる。
【0048】
(付記6)内視鏡の挿入部に外装して使用する内視鏡用灌流シースにおいて、内視鏡挿入部の外径に略等しいシース挿入部の少なくとも一部の外周面に、その周方向への弾性を有するひれ部材を、長手方向に亘って放射状に設けたことを特徴とする内視鏡用灌流シース。
【0049】
(付記7)前記ひれ部材は、シース挿入部の径方向に設けてあることを特徴とする付記6記載の内視鏡用灌流シース。
【0050】
(付記8)前記ひれ部材は、シース挿入部の周方向に沿って湾曲した形状を有することを特徴とする付記6記載の内視鏡用灌流シース。
【0051】
(付記9)前記ひれ部材は、シース挿入部の長手方向に直交した面での断面において略三角形であることを特徴とする付記6〜8のいずれかに記載の内視鏡用灌流シース。
【0052】
(付記10)前記ひれ部材は、シース挿入部の長手方向に直交した面での断面において四角形であることを特徴とする付記6〜8のいずれかに記載の内視鏡用灌流シース。
【0053】
前記構成によれば、内視鏡挿入部の外径に略等しいシース挿入部の外周に、その周方向に沿つて可撓性を有するひれ部材を、長手方向に亘って放射状に設けることにより、患者への挿入時にはひれ部材を周方向に沿って倒し、かつ必要な時にはシースを回転させてひれ部材をシース径方向に立て、体壁とシース間のクリアランスを確保することができ、その結果、患者に苦痛を与えず挿入が可能であり、かつ必要時には十分な灌流量を得ることができるため、術者も安心かつ簡便に内視鏡操作が可能となる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、隣接する湾曲駒の端縁近傍に、隣接する湾曲駒の端縁同士が当接しない場合に、一方の端縁が当接する凸部を設けたことにより、所定の湾曲角度を大きく逸脱して湾曲駒同士が回動してしまう駒落ち現象を防止することができ、内蔵物の破損を防止することができる。その結果、内視鏡の耐久性が向上し、ユーザーも取扱に過剰に注意する心配が無くなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態における内視鏡の全体構成図。
【図2】同実施形態の湾曲部の側面図。
【図3】同実施形態の湾曲駒の縦断側面図。
【図4】同実施形態の湾曲駒の斜視図。
【図5】同実施形態の作用を説明するための縦断側面図。
【図6】この発明の第2の実施形態における湾曲駒の斜視図。
【図7】この発明の第3の実施形態における湾曲駒の斜視図。
【図8】湾曲駒の変形例を示す縦断側面図。
【図9】灌流シースを備えた内視鏡の全体構成図。
【図10】同内視鏡の拡張部の斜視図。
【図11】灌流シースを備えた内視鏡の使用状態図。
【図12】同内視鏡の拡張部の横断面図。
【図13】灌流シースを備えた内視鏡の使用状態図。
【図14】同内視鏡の拡張部の横断面図。
【図15】同内視鏡の拡張部の他の例を示す横断面図。
【符号の説明】
2…挿入部
3…操作部
9…湾曲部
11…湾曲駒
16…凸部

Claims (2)

  1. 体腔内に挿入される挿入部の先端部側に複数の湾曲駒を回動自在に連結して湾曲部を形成し、前記湾曲部の湾曲時に隣接する前記湾曲駒の回動方向の端縁同士が当接して湾曲角度が規制されるようにした内視鏡において、
    隣接する前記湾曲駒の回動方向の端縁近傍に、外径方向に突出する凸部を設け、
    前記湾曲部の湾曲時に、隣接する一方の湾曲駒の回動方向の端縁が他方の湾曲駒の端縁を乗り越えたとき、前記湾曲駒の端縁が前記凸部に当接して前記湾曲部の湾曲角度が規制されることを特徴とする内視鏡。
  2. 前記凸部は、前記湾曲駒の円周方向に沿って帯状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の内視鏡。
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