JP4341741B2 - マンコンベヤ及びその制御装置の放熱方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エスカレータや動く歩道等のマンコンベヤに関し、より詳しくは、機械室を小さくすることができると共に機械室内に設けられた制御装置の放熱性の向上を図ったマンコンベヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、バリアフリー等の観点から、駅舎や公共の建物等にマンコンベヤが積極的に設置されるようになってきている。その場合、スペースを有効的に利用するために、占有面積を極力小さくしたマンコンベヤが求められている。そのためにはマンコンベヤの主枠全長を短くする必要があるが、マンコンベヤの乗客を乗せる踏段部の全長は、マンコンベヤの傾斜角度と、設置される階床間の揚程により決定されるため、主枠全長を短くしようとすると、踏段部以外の上下階水平部に設けられている機械室を小さくするのが最も有効である。そこで、機械室内に設けられている制御装置の外箱を小型化し、機械室内における制御装置の占有体積を小さくする努力がなされている。
【0003】
一方、車椅子に乗っている人がマンコンベヤを利用する際に乗降時にマンコンベヤの速度を低くして安全性を確保したり、あるいは乗客をできるだけ早く目的の場所まで移動させるために時間帯により通常よりも速度を高くする等、運転速度を切り換え可能なマンコンベヤが求められている。この要望に応じるため、インバータ等の電力変換器を用いて電動機に供給する電力の周波数を変化させ、電動機の回転数を制御して運転速度を変化させるマンコンベヤが提案されている。インバータ等の電力変換器は大電力半導体素子等の要放熱電気部品を使用しているため、電力変換器を備えた制御装置では、制御装置の外箱に放熱用の窓等を設けたり、制御装置の外部又は内部に冷却装置を設ける等により、制御装置の熱を外部に放出する措置がとられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
制御装置を機械室内に設置しているマンコンベヤにおいては、機械室の大きさが十分に確保されていれば、機械室内の熱せられていない空気により大電力半導体素子等の要放熱電気部品を冷却することができる。しかしながら、マンコンベヤの設置寸法を極力小さくすると、機械室を十分な大きさにするのが困難であり、機械室の大きさを十分に確保することができない場合には、機械室内の温度が要放熱電気部品とほぼ同じ温度となって要放熱電気部品を冷却することができず、動作不良を起こしてしまうことがある。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、機械室を極力小さくすることができると共に機械室内に設けられた制御装置の要放熱電気部品の放熱性の向上を図ったマンコンベヤを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るマンコンベヤは、主枠の長手方向一端部に設けられた機械室と、この機械室内に設けられた制御装置と、前記機械室の上方に設けられた乗降板と、この乗降板に設けられ前記機械室内及び前記機械室外と連通した吸排気口とを具備するマンコンベヤにおいて、前記乗降板の上面が凹凸状に形成され、前記吸排気口が凸部の側面に設けられると共に凹部の底面よりも上方に位置していることを特徴としている。
【0007】
なお、吸排気口を介して機械室内の空気を換気する換気手段を設けるようにすると、機械室内の換気が促進されて制御装置の放熱性がさらに向上するので好ましい。
【0009】
また、本発明に係るマンコンベヤの制御装置の放熱方法は、機械室内の空気温度を検出し、その検出温度が所定値以上の場合に換気手段を駆動することを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面と共に詳述する。図1は本発明の一実施形態であるエスカレータの概略構成を示す側面図、図2は図1のエスカレータにおける上階側の乗降口の拡大平面図、図3は乗降板の要部拡大平面図、図4は図3のA−A線断面図、図5は図3のB−B線断面図である。
【0011】
図1において、1は主枠であり、上階2と下階3とに跨って支持金具4,5を介して取り付けられている。この主枠1の長手方向一端部に設けられた上階側の機械室6内には駆動装置7が設けられている。この駆動装置7は、電動機8、伝達機構(図示せず)、減速機構9等を有しており、動力駆動チェーン10を介して駆動スプロケット11に連結されている。
【0012】
主枠1の長手方向他端部に設けられた下階側の機械室12内には従動スプロケット13が設けられ、この従動スプロケット13と駆動スプロケット11との間には無端状の踏段チェーン14が巻き掛けられている。この踏段チェーン14には多数の踏段15,15,・・・が等間隔で連結されている。
【0013】
踏段15の前部には前輪16、後部には後輪17が取り付けられており、これらの前輪16及び後輪17が主枠1内に設けられた往路ガイドレール、帰路ガイドレール、及び反転ガイドレール(いずれも図示せず)に案内されることにより踏段15,15・・・は踏段チェーン14の移動に連動して循環走行するようになっている。
【0014】
踏段15が反転する位置の近傍は乗客の乗降口となり、主枠1における乗降口に対応する部位には乗降板18,19が設けられている。乗降板18,19における機械室6,12側の面には排気ファン20と吸気ファン21(図2参照)が設けられている。また、主枠1の幅方向両側には欄干22が立設されており、欄干22上には無端状の移動手摺23が摺動自在に支持されている。
【0015】
上階側の機械室6内には、エスカレータ全体の制御を司る制御盤24が設けられ、この制御盤24には、電動機8に供給する電力の周波数を変化させるインバータ装置25が接続されている。制御盤24及びインバータ装置25により本発明の制御装置が構成されている。
【0016】
図2に示すように、上階側の機械室6の上面を覆う乗降板18は複数枚の領域18a〜18dに分割されている。制御盤24の上方は領域18aで覆われ、インバータ装置25の上方は領域18cで覆われている。領域18a、18cの機械室6側の面には機械室6内の空気を換気する換気手段としての排気ファン20と吸気ファン21が設けられている。排気ファン20は領域18a、18cの長手方向一端側に設けられ、吸気ファン21は領域18a、18cの長手方向他端側に設けられている。
【0017】
乗降板18は熱伝導性を有する材料により形成され、図3〜図5に示すように、上面には、乗客が足を滑らすのを防止するために、多数の凸部26,26・・・と凹部27,27,・・・が規則的に設けられている。図3に示すように、凸部26は平面視五角形状に形成され、側面に吸排気口28を有している。図4、図5に示すように、この吸排気口28は凸部26の側面26aと乗降板18の下面18aとに開口するように形成され、これによって機械室6の内外と連通した状態になっている。
【0018】
インバータ装置25により加熱された空気は機械室6内を上昇し、吸排気口28を介して機械室6の外に排出される。また、機械室6の外の空気が吸排気口28を介して機械室6内に流入するため、インバータ装置25を放熱させることができる。このような構成によれば、機械室6を小さくしてもインバータ装置25を冷却することができるため、マンコンベヤの設置スペースを小さくすることができる。
【0019】
なお、本実施形態では、排気ファン20で機械室6内の空気を機械室6の外に強制的に排出し、吸気ファン21で機械室6の外の空気を機械室6内に強制的に吸入するようにしているため、より確実にインバータ装置25を放熱させることができる。なお、機械室6内の空気を換気する換気手段は排気ファンや吸気ファンに限られるものではなく、他のものであってもよい。例えば、ペルチェ素子等によって機械室6内を局部的に冷却し、機械室6内に空気の対流を発生させて吸排気口28からの内気の排出及び外気の取り入れを促進するようにしてもよい。
【0020】
また、本実施形態では、吸排気口28における凸部26の側面26a(図4参照)の開口は凹部27の底面よりも上方に位置するように設けられている。このようにすることで、乗降板18上に降り注いだ雨水や、乗客の靴や雨具等から滴り落ちる水滴を凹部27内にとどめることができ、機械室6内に侵入するのを防ぐことができる。このような乗降板18の形成方法としては、例えばプレス加工を挙げることができる。すなわち、凹凸状の金型を準備し、それによってプレス加工を行うことで、凸部26,凹部27,及び吸排気口28を確実に形成することができる。
【0021】
また、この凸部26と凹部27は、乗客の足の滑り止めという効果の他に、乗降板18の表面積を大きくするという効果が有り、機械室6内で発生した熱が乗降板18の表面から放熱する際に、平坦な乗降板18に比べて効率良く放熱させることができる。
【0022】
なお、排気ファンや吸気ファン等の換気手段は機械室の側面、すなわち主枠の側面に設けるようにしてもよい。排気ファンの場合には、機械室内の空気が主枠に形成された隙間を介して外側に排出され、吸気ファンの場合には、主枠と外装部材との間の空気、又は建屋壁と主枠の間の空気が主枠に形成された隙間を介して機械室内に吸入される。これによって機械室内の空気が換気され、上記と同様に制御装置で発生した熱を効率良く放熱させることができる。
【0023】
また、上記実施形態では上階側機械室に対して排気ファンや吸気ファン等の換気手段を設け、乗降板に吸排気口を設けた場合について説明したが、下階側機械室にも要放熱電気部品を有する制御装置が設けられている場合には、下階側機械室に対して排気ファンや吸気ファン等の換気手段を設けたり、乗降板に吸排気口を設けたりすることで、制御装置で発生した熱を効率良く放熱させることができる。
【0024】
このように、要放熱電気部品を有する制御装置の配置に応じて、上階側機械室または下階側機械室、あるいは両方に本発明の構造を適宜適用することができる。
【0025】
また、機械室内の空気温度をセンサで検出し、その検出温度が所定値以上の場合に吸気ファンや排気ファン等の換気手段を駆動するようにすると、省電力化を図ることができる。
【0026】
【発明の効果】
以上のように、本発明のマンコンベヤは、機械室を極力小さくすることができるため設置スペースを小さくすることができると共に、制御装置の要放熱電気部品を冷却することができるため動作不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるエスカレータの概略構成を示す側面図。
【図2】図1のエスカレータにおける上階側の乗降口の拡大平面図。
【図3】乗降板の要部拡大平面図。
【図4】図3のA−A線断面図。
【図5】図3のB−B線断面図。
【符号の説明】
1 主枠
6 機械室
18 乗降板
24 制御盤(制御装置)
25 インバータ装置(制御装置)
28 吸排気口
Claims (4)
- 主枠の長手方向一端部に設けられた機械室と、この機械室内に設けられた制御装置と、前記機械室の上方に設けられた乗降板と、この乗降板に設けられ前記機械室内及び前記機械室外と連通した吸排気口とを具備するマンコンベヤにおいて、
前記乗降板の上面が凹凸状に形成され、前記吸排気口が凸部の側面に設けられると共に凹部の底面よりも上方に位置していることを特徴とするマンコンベヤ。 - 前記吸排気口を介して前記機械室内の空気を換気する換気手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のマンコンベヤ。
- 前記換気手段は前記機械室内の空気を前記吸排気口から前記機械室外に排出する排気ファン又は前記機械室外の空気を前記吸排気口から前記機械室内に吸入する吸気ファンであることを特徴とする請求項2記載のマンコンベヤ。
- 請求項2又は3に記載のマンコンベヤの制御装置の放熱方法であって、
前記機械室内の空気温度を検出し、その検出温度が所定値以上の場合に前記換気手段を駆動することを特徴とするマンコンベヤの制御装置の放熱方法。
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