JP4341710B2 - Tv受像機およびそれに用いる電磁波式リモコン用rf装置 - Google Patents

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Description

本発明は、テレビジョン(TV)受像機に関する。
本発明は、特に、電磁波を用いたリモートコントローラ(以下、電磁波式リモコン)を使用するTV受像機およびそれに用いる電磁波式リモコン用RF装置に関する。
TV受像機のリモートコントローラ(遠隔制御器)として、これまで、赤外線を用いた赤外線式リモコンが使用されてきた。
赤外線式リモコンから放射される赤外線は電気信号と干渉しないから、TV受像機内の電子(電気)回路の動作に影響を及ぼさないし、他方、赤外線式リモコンから放射された赤外線がTV受像機内の電子(電気)回路の動作によって影響を受けることはない。
最近は、電磁波を用いた電磁波式リモコンも使用されてきている。
電磁波式リモコンから放射される電磁波は、TV受像機内の電子(電気)回路の動作に影響を及ぼす可能性がある。他方、電磁波式リモコンから放射された電磁波がTV受像機内の電子(電気)回路の動作によって影響を受ける可能性がある。
もちろん、電磁波式リモコンで用いる電磁波の強度は低いから、TV受像機内の電子(電気)回路の動作に影響を及ぼす可能性は低いが、TV受像機の回路は高い密度で実装されており、しかも、回路の動作電圧は低くなっているから、電磁波式リモコンからの電磁波によって影響を受ける可能性がある。他方、電磁波式リモコンから放射された電磁波の強度が低いと、TV受像機内の電子(電気)回路の動作によって影響を受ける可能性が高い。
以上から、電磁波式リモコンを用いたTV受像機において、上述した影響を排除可能なTV受像機が望まれている。同時に、アース回路を効果的に確立することが望まれている。
上述した要望は、TV受像機に限らず、電子機器、たとえば、空調機など他の装置についても同様に要望されている。
本発明によれば、電磁波式リモコンとの間で電磁波を送受信する電磁波式リモコン用RF(無線周波数)部と、上記電磁波式リモコン用RF部を保持する保持部とを有するTV受像機であって、上記電磁波式リモコン用RF部は、RF回路基板部と、上記RF回路基板部と離間して配置されたアンテナ部分と、上記RF回路基板部と上記アンテナ部分との間に配置され、上記RF回路基板部内のアース系統に接続されている、アース接続部とを有し、上記保持部は、ベズルに立錐する導電性支柱と、上記ベズルに立錐する支柱と、上記ベズルと平行して上記導電性支柱に固定された導電性板金とを有し、上記電磁波式リモコン用RF部のアース接続部が導電性固定具を用いて前記導電性板金に固定されて、上記ベズルを介して上記RF回路基板部のアース回路が確立され、上記電磁波式リモコン用RF部のアンテナ部分が上記導電性板金から離間する位置で、上記支柱に片側保持されている、ことを特徴とする、TV受像機が提供される。
好ましくは、上記アース接続部を上記ビスを介して固定するとき、上記アンテナ部分と上記ビスとの間に電磁シールドを挿入する。
また好ましくは、上記電磁波式リモコン用RF部のアンテナ部分が上記導電性板金から離間する位置で、上記支柱に片側保持されるとき、樹脂部品を用いて保持される。
さらに好ましくは、上記保持部および上記電磁波式リモコン用RF部は、当該TV受像機内の信号処理回路から離間した位置に配設されている。
また本発明によれば、TV受像機内の保持部に保持される電磁波式リモコンとの間で電磁波を送受信する電磁波式リモコン用RF(無線周波数)部であって、当該電磁波式リモコン用RF部は、RF回路基板部と、上記RF回路基板部と離間して配置されたアンテナ部分と、上記RF回路基板部と上記アンテナ部分との間に配置され、上記RF回路基板部内のアース系統に接続されている、アース接続部とを有する、TV受像機用電磁波式リモコン用RF部が提供される。
さらに本発明によれば、電磁波式リモコンとの間で電磁波を送受信する電磁波式リモコン用RF(無線周波数)部と、上記電磁波式リモコン用RF部を保持する保持部と有する電子機器であって、上記電磁波式リモコン用RF部は、RF回路基板部と、上記RF回路基板部と離間して配置されたアンテナ部分と、上記RF回路基板部と上記アンテナ部分との間に配置され、上記RF回路基板部内のアース系統に接続されている、アース接続部とを有し、上記保持部は、ベズルに立錐する導電性支柱と、上記ベズルに立錐する支柱と、上記ベズルと平行して上記導電性支柱に固定された導電性板金とを有し、上記電磁波式リモコン用RF部のアース接続部が導電性固定具を用いて前記導電性板金に固定されて、上記ベズルを介して上記RF回路基板部のアース回路が確立され、上記電磁波式リモコン用RF部のアンテナ部分が上記導電性板金から離間する位置で、上記支柱に片側保持されている、ことを特徴とする、電子機器が提供される。
本発明によれば、電磁波式リモコン用RF部のアンテナ部分が導電部材から遠隔に隔離されるともに、追加部品を用いずに電磁波式リモコン用RF部のRF回路基板部のアースが確立できる。
以下、添付図面を参照して本発明のTV受像機、および、電子機器の実施の形態について述べる。
第1実施の形態
図1〜図5(A)、(B)を参照して本発明の第1実施の形態のTV受像機について述べる。
図1は本発明のTV受像機の1実施の形態の回路部分の構成図である。図2は図1に図解した本発明の1実施の形態のTV受像機の回路の実装配置図である。図3は図2に図解した実装回路配置におするRF基板の斜視図である。図4は図3に図解したRF基板を実装する1例を示す図である。図5(A)、(B)は、図4に図解した図3に図解したRF基板を実装する1例を説明する図である。
図1において、TV受像機1は、映像処理と信号処理を行う制御信号処理部10と、イコライザ部20と、アンテナからのチューナ信号の入力処理を行うチューナ処理部30と、ビデオ・オーディオ信号処理部40と、電磁波式リモコン用RF部50と、コントローラ60と、液晶表示部70とを有する。
図2は、液晶表示部70を除いた、TV受像機1の上述した回路を基板として配置した平面図を示す。電磁波式リモコン用RF部50が図2の下部に配置されている。
以下、電磁波式リモコン用RF部50に関連する部分を中心に記述する。
図3に電磁波式リモコン用RF部50の斜視図を示す。
電磁波式リモコン用RF部50は、基板にRF信号処理回路が搭載されたRF回路基板部52と、電磁波を送受信するアンテナ部分54と、アース接続部56を有する。
RF回路基板部52とアンテナ部分54とはアース接続部56を挟んで対向して配置されている。
アース接続部56は導電性部材、たとえば、銅、アルミニウムなどで製造されており、RF回路基板部52内の電子回路のアースをとるように構成されている。すなわち、後述するように、RF回路基板部52内の電子回路のアースがアース接続部56を介して、そして、導電性板金90を経由してベズル(外装部品)100に至り、アース回路が確立される。
他方、アンテナ部分54は、保持部(たとえば、支柱102がその一部)に保持されたとき、アース接続部56が固定される導電性板金90とは遠隔な位置に位置するような位置に配置してある。
図4および図5(A)、(B)に図示したように、電磁波式リモコン用RF部50を保持する保持部は、ベズル(外装部品)100、ベズル(外装部品)100から立錐する支柱102と導電性支柱104、導電性支柱104にベズル(外装部品)100と平行に固定された導電性板金90とを有する。
図3、図4、図5(A)、(B)に図解したように、電磁波式リモコン用RF部50は、導電性支柱104と、支柱102との上に固定される。
電磁波式リモコン用RF部50は、支柱102に、たとえば、樹脂部品を用いて片側保持状態で固定される。
支柱102は導電性部材で製造されていても、非導電性部材で製造されていても良いが、支柱102が保持される部分の近傍にアンテナ部分54が位置するので、支柱102は非導電性部材で製造されていることが望ましい。その理由は後述する。
アンテナ部分54は、アース固定用板金と機能するとともに外装保持用部品である導電性板金90とオーバーラップしないように配置する必要がある。その理由は、アンテナ部分54のよる磁界内に導電部材が存在すると磁界が歪み、電磁波が乱れるからである。
他方、アース接続部56は、電磁シールド110を介してビス120を用いて導電性板金90に接続し、導電性板金90、導電性支柱104、ベズル(外装部品)100を介して設置しなければならない。
アンテナ部分54と導電性板金90とを干渉させないように、電磁波式リモコン用RF部50とを離間して配置すると、電磁波式リモコン用RF部50のアースをするとき(アース回路を確立するとき)、追加部品が必要になるが、電磁波式リモコン用RF部50の形状を、ビス120を用いて電磁波式リモコン用RF部50を導電性板金90に固定するように構成し、導電性板金90の形状を図示のように構成し、上記例示した配置にすることにより、追加部品が不要となる。
これにより、コストダウンを図ることができるとともに、TV受像機1内の実装を軽減することができる。
また、導電性板金90を介してアンテナ部分54をアース(大地電位)に落とすための導電性板金90を、ベズル100を固定する板金と併用することにより、追加部品が不要となり、上記同様、コストダウンを図ることができるとともに、TV受像機1内の実装を軽減することができる。
第2実施の形態
図1〜図3、および、図6(A)〜(D)を参照して本発明の第2実施の形態のTV受像機について述べる。
第2実施の形態において、図1〜図3に図解したものは、第1実施の形態と同様である。したがって、TV受像機1の回路構成は第1実施の形態と同様である。
また、図3を参照して述べた、電磁波式リモコン用RF部50の構成および配置も第1実施の形態と同様である。すなわち、電磁波式リモコン用RF部50は、基板にRF信号処理回路が搭載されたRF回路基板部52と、電磁波を送受信するアンテナ部分54と、アース接続部56を有する。RF回路基板部52とアンテナ部分54とはアース接続部56を挟んで対向して配置されている。
アース接続部56は導電性部材、たとえば、銅、アルミニウムなどで製造されており、RF回路基板部52内の電子回路のアースをとる(アース回路を確立する)ように構成されている。すなわち、後述するように、RF回路基板部52内の電子回路のアースがアース接続部56を介して、そして、導電性板金90を経由してベズル(外装部品)100に至り、アース回路か確立される。
他方、アンテナ部分54は、保持部(たとえば、支柱102がその一部)に保持されたとき、アース接続部56が固定される導電性板金90とは遠隔な位置に位置するような位置に配置してある。
第2実施の形態は、図6(A)〜(D)に図解した内容が、第1実施の形態と異なる。
以下、第1実施の形態との相違事項を中心に述べる。
図6(A)〜(D)に図解したように、第実施の形態においては、固定部150支柱102と導電性支柱104とが立錐され、導電性支柱104に導電性板金90が固定されている。
固定部150の他方の側に、外装部品を保持するベズル(外装部品)100が固定部150にビス10で固定されている。

導電性支柱104に固定された導電性板金90への電磁シールド110を介在させた電磁波式リモコン用RF部50のアース接続部56の固定方法、および、支柱102にアンテナ部分54側を、たとえば、樹脂部品を用いて片側保持する方法は第1実施の形態と同様である。
したがって、第2実施の形態においても、第1実施の形態と同様、アンテナ部分54は、アース固定用板金と機能するとともに外装保持用部品である導電性板金90とオーバーラップしないように配置されている。
他方、アース接続部56は、電磁シールド110を介してビス120を用いて導電性板金90に接続し、導電性板金90、導電性支柱104、固定部150に接続されて、アース回路が確立されている。
第1実施の形態と同様、アンテナ部分54と導電性板金90とを干渉させないように、電磁波式リモコン用RF部50とを離間して配置すると、電磁波式リモコン用RF部50のアースをとるとき(アース回路を確立するとき)、追加部品が必要になるが、電磁波式リモコン用RF部50の形状を、ビス120を用いて電磁波式リモコン用RF部50を導電性板金90に固定するように構成し、導電性板金90の形状を図示のように構成し、上記例示した配置にすることにより、追加部品が不要となる。
これにより、コストダウンを図ることができるとともに、TV受像機1内の実装を軽減することができる。
また、第1実施の形態でも述べたように、導電性板金90を介してアンテナ部分54をアースに落とす(接地する)ための導電性板金90を、導電性支柱104を介して固定部150に固定する板金と併用することにより、追加部品が不要となり、上記同様、コストダウンを図ることができるとともに、TV受像機1内の実装を軽減することができる。
その他、第1実施の形態において述べたことと同様なことは、第2実施の形態についても適用される。
本発明の実施の形態に際しては、上述した例示に限らず、種々の変形態様をとることができる。
たとえば、本発明の1実施の形態として、TV受像機について述べたが、上述した本発明にかかる内容は、空調機など、赤外線式リモコンに代えて電磁波式リモコンを用いる、または、将来用いる可能性のある、種々の電子機器に適用することができる。
以上述べたように、本発明の実施の形態によれば、電磁波式リモコンを用いた場合でも、効果的に電子回路のアース回路を確立することができるとともに、アンテナ部分を導電部材から隔離することができる。
図1は本発明のTV受像機の1実施の形態の回路部分の構成図である。 図2は図1に図解した本発明の1実施の形態のTV受像機の回路の実装配置図である。 図3は図2に図解した実装回路配置におするRF基板の斜視図である。 図4は図3に図解したRF基板を実装する1例を示す図である。 図5(A)、(B)は、図4に図解した図3に図解したRF基板を実装する1例を説明する図である。 図6(A)〜(D)は図3に図解したRF基板を実装する他の例を示す図である。
符号の説明
1・・TV受像機、10・・制御信号処理部、20・・イコライザ部、30・・アンテナ処理部、40・・ビデオ・オーディオ信号処理部、50・・電磁波式リモコン用RF部、52・・RF回路基板部、54・・アンテナ部、56・・アース接続部、60・・コントローラ、70・・液晶表示部、90・・導電性板金、100・・ベズル(外装部品)、102・・支柱、104・・導電性支柱、110・・電磁シールド、120・・ビス、150・・固定部

Claims (6)

  1. 電磁波式リモコンとの間で電磁波を送受信する電磁波式リモコン用RF(無線周波数)部と、
    上記電磁波式リモコン用RF部を保持する保持部と
    を有するTV受像機であって、
    上記電磁波式リモコン用RF部は、
    RF回路基板部と、
    上記RF回路基板部と離間して配置されたアンテナ部分と、
    上記RF回路基板部と上記アンテナ部分との間に配置され、上記RF回路基板部内のアース系統に接続されている、アース接続部と
    を有し、
    上記保持部は、
    ベズルに立錐する導電性支柱と、
    上記ベズルに立錐する支柱と、
    上記ベズルと平行して上記導電性支柱に固定された導電性板金と
    を有し、
    上記電磁波式リモコン用RF部の上記アース接続部が導電性固定具を用いて前記導電性板金に固定されて、上記ベズルを介して上記RF回路基板部のアース回路が確立され、
    上記電磁波式リモコン用RF部のアンテナ部分が上記導電性板金から離間する位置で、上記支柱に片側保持されている、
    ことを特徴とする、TV受像機。
  2. 上記アース部を上記ビスを介して固定するとき、上記アンテナ部分と上記ビスとの間に電磁シールドを挿入する、
    請求項1記載のTV受像機。
  3. 上記電磁波式リモコン用RF部の上記アンテナ部分が上記導電性板金から離間する位置で、上記支柱に片側保持されるとき、樹脂部品を用いて保持される、
    請求項1または2に記載のTV受像機。
  4. 上記保持部および上記電磁波式リモコン用RF部は、当該TV受像機内の信号処理回路から離間した位置に配設されている、
    請求項1記載のTV受像機。
  5. TV受像機内の保持部に保持される電磁波式リモコンとの間で電磁波を送受信する電磁波式リモコン用RF(無線周波数)装置であって、
    当該電磁波式リモコン用RF部は、
    RF回路基板部と、
    上記RF回路基板部と離間して配置されたアンテナ部分と、
    上記RF回路基板部と上記アンテナ部分との間に配置され、上記RF回路基板部内のアース系統に接続されている、アース接続部と
    を有する、
    TV受像機用電磁波式リモコン用RF装置。
  6. 電磁波式リモコンとの間で電磁波を送受信する電磁波式リモコン用RF(無線周波数)部と、
    上記電磁波式リモコン用RF部を保持する保持部と
    を有する電子機器であって、
    上記電磁波式リモコン用RF部は、
    RF回路基板部と、
    上記RF回路基板部と離間して配置されたアンテナ部分と、
    上記RF回路基板部と上記アンテナ部分との間に配置され、上記RF回路基板部内のアース系統に接続されている、アース接続部と
    を有し、
    上記保持部は、
    ベズルに立錐する導電性支柱と、
    上記ベズルに立錐する支柱と、
    上記ベズルと平行して上記導電性支柱に固定された導電性板金と
    を有し、
    上記電磁波式リモコン用RF部の上記アース接続部が導電性固定具を用いて前記導電性板金に固定されて、上記ベズルを介して上記RF回路基板部のアース回路が確立され、
    上記電磁波式リモコン用RF部の上記アンテナ部分が上記導電性板金から離間する位置で、上記支柱に片側保持されている、
    ことを特徴とする、電子機器。
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