JP4341667B2 - 遠隔監視制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、時分割多重伝送方式により伝送信号を信号線に伝送し、この伝送信号を用いてスイッチと負荷とを対応付ける遠隔監視制御システムに関するものである。
従来から、図8に示す構成の遠隔監視制御システムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。この遠隔監視制御システムでは、伝送ユニット1に接続された2線式の信号線Lsに複数台ずつの操作端末器2および制御端末器3が接続される。操作端末器2および制御端末器3には、それぞれ個別のアドレスが設定され、伝送ユニット1はアドレスを用いて操作端末器2および制御端末器3を個別に認識する。
また、各操作端末器2には最大で4個のスイッチSWが設けられ、各制御端末器3では最大で4個の負荷Lが接続可能になっている。各操作端末器2に設けたスイッチSWは負荷番号により個別に識別され、また各制御端末器3に接続された負荷Lは負荷番号により個別に識別される。したがって、スイッチSWと負荷Lとはそれぞれアドレスおよび負荷番号の組を識別情報として個別に識別される。スイッチSWには押圧中にのみオンになるモメンタリ型の小型押釦スイッチ(タクトスイッチ)を用いており、操作端末器2ではスイッチSWが押圧された瞬間のみの情報を用いる。
伝送ユニット1は信号線Lsに対して、図9に示すフォーマットの固定長の伝送信号Vsを送出する。伝送信号Vsは、図9(a)のようにパルス幅変調された双極性(±24V)の時分割多重信号であり、信号送出開始を示す同期信号SY、伝送信号Vsのモードを示すモードデータMD、操作端末器2や制御端末器3に個々にアクセスするのに用いるアドレスデータAD、負荷Lを制御する制御データCD、伝送誤りを検出するためのチェックサムデータCS、操作端末器2や制御端末器3からの返送信号(監視データ)を受信するタイムスロットである信号返送期間WTを含む。伝送信号Vsにおいて信号返送期間WT以外には上述のように電圧モード信号を伝送しているが、信号返送期間WTには電流モード信号(信号線Lsを適当な低インピーダンスを介して短絡することにより送出される信号)を伝送する。
伝送ユニット1では、通常時は、モードデータMDをダミーモードとしアドレスデータADを循環的に変化させた伝送信号Vsを一定時間間隔で送出している(常時ポーリング)。操作端末器2においてスイッチSWの操作に伴う監視入力が発生すると、ダミーモードの伝送信号Vsの同期信号SYに同期させて図9(b)のような割込信号Viを発生させるとともに割込フラグを設定する。
すなわち、図10(a)に示すように、ダミーモードの伝送信号Vsにおいて、操作端末器2からの割込信号Viを伝送ユニット1が検出すると(P1)、当該伝送信号VsのモードデータMDをアドレス検索モードとする(P2)。割込フラグが設定されている操作端末器2では、アドレス検索モードの伝送信号Vsを受信すると、この伝送信号Vsの信号返送期間WTにおいてアドレスを返送する(P3)。
伝送ユニット1では割込信号Viを発生させた操作端末器2のアドレスを取得するから、このアドレスをアドレスデータADとし操作端末器2の要求を監視する伝送信号Vsを信号線Lsに送出する(P4)。この伝送信号Vsの信号返送期間WTにおいて操作端末器2から伝送ユニット1に要求を送る(P5)。つまり、P4の伝送信号Vsは伝送ユニット1が操作端末器2からの要求を受け付けるのであり、この伝送信号Vsの信号返送期間WTにおいて操作端末器2が伝送ユニット1に対する要求を行う。その後、伝送信号Vsを用いて伝送ユニット1と操作端末器2との間で相互に受信確認を行うことにより(P6,P7)、操作端末器2から要求する情報を伝送ユニット1に伝送することができる。
ところで、信号返送期間WTには実際には8ビットが割り当てられ、P5において操作端末器2から伝送ユニット1への要求を行う際には、上位4ビットでスイッチSWを特定する負荷番号(つまり、識別情報)を表し、下位4ビットで要求の内容を表す。つまり、伝送ユニット1に対して16種類の要求を行うことができる。要求内容としては、負荷Lのオンオフのほか、オンの指示から負荷Lを一定時間だけオンにする一時オンと、オフの指示から一定時間後に負荷をオフにする遅れオフと動作態様が指定可能であり、さらに、各動作態様について複数種類の時限時間を組み合わせて指定することが可能になっている。このように時限時間を決めた負荷Lの動作をタイマ動作と呼ぶ。
上述した16種類の要求のうち、タイマ動作には8種類が割り当てられている。具体的には、一時オンの動作態様に対して30秒、1分、5分、60分、120分の5種類の時限時間が選択可能であり、遅れオフの動作態様に対して30秒、1分、5分の3種類の時限時間が選択可能になっている。これらの8種類のタイマ動作には、それぞれ動作コードが対応付けられており、信号返送期間WTの下位4ビットが、たとえば3h(hは16進数の意味)であるときには、30秒の一時オンを意味している。したがって、負荷番号1に対応付けられたスイッチSWが30秒の一時オンを指定するとすれば、信号返送期間WTに13hを伝送ユニット1に通知する。具体的には、図10(b)のように、信号返送期間WTにおける上位4ビットを「0001」、下位4ビットを「0011」とする。
伝送ユニット1では、操作端末器2からタイマ動作の要求を受けると、伝送信号のアドレスデータADおよび信号返送期間WTに受け取った上位4ビットの負荷番号で指定されるスイッチSWの識別情報を、伝送ユニット1に内蔵した対応データ記憶部11(図1参照)と照合し、スイッチSWに対応する負荷Lの識別情報を抽出する。対応データ記憶部11に格納されるデータは、信号線Lsに接続されるシステム機能設定器5により読み書き可能になっている。信号返送期間WTの下位4ビットでは一時オンが指示されているから、当該負荷Lが接続されている制御端末器3を指定するアドレスデータADを有し当該負荷Lの負荷番号についてオンを指示する伝送信号を伝送する(P8)。
伝送ユニット1が制御端末器3に対して負荷Lの制御を指示する際には、モードデータMDを制御モードとし、制御端末器3のアドレスをアドレスデータADとする伝送信号Vsを送出し、この伝送信号Vsを信号線Lsに送出する。負荷番号は制御データCDを用いて伝送される。すなわち、制御データCDは実際には8ビットであって、2ビットずつが1個の負荷番号に対応付けられ、2ビットのビット値により負荷Lのオンオフが示される。
制御端末器3では、信号線Lsを介して受信した伝送信号Vsにより伝送されたアドレスデータADが制御端末器3に設定されているアドレスに一致すると、伝送信号Vsから制御データCDを取り込み、制御データCDで指定された負荷番号の負荷Lを指定された制御状態(オンまたはオフ)に制御する。負荷Lが接続された制御端末器3からは信号返送期間WTにおいて当該負荷Lをオンにした旨の通知がなされる(P9)。
操作端末器2からは30秒の一時オンが要求されているから、伝送ユニット1では内蔵したタイマ12により30秒の時限動作を行った後、負荷Lが接続された制御端末器3を指定するアドレスデータADを有し当該負荷Lの負荷番号についてオフを指示する伝送信号を伝送する(P10)。この伝送信号を受け取った制御端末器3は信号返送期間WTにおいて負荷Lをオフにした旨の通知を行う(P11)。
上述したように、タイマ動作においては、操作端末器2から伝送ユニット1に対して、一時オンや遅れオフの動作態様と時限時間との組をコード化した動作コードを通知する。したがって、操作端末器2には、動作コードを記憶する機能と、動作コードを転送する機能とが必要である。また、伝送ユニット1には、動作コードを動作態様および時限時間の組と対応付けたタイマデータ記憶部13と、操作端末器2から伝送された動作データをタイマデータ記憶部13に照合して動作態様および時限時間の組を抽出する信号生成部14が必要になる。
また、操作端末器2における負荷番号やタイマデータ記憶部の内容は、別に設けた端末機能設定器4からのワイヤレス信号により書換可能になっている。端末機能設定器4は、赤外線のような光を伝送媒体を用いたワイヤレス信号により操作端末器2と通信し、負荷番号やタイマデータ記憶部の内容を設定する。
特開2000−358287号公報
ところで、端末機能設定器4では、動作態様と時限時間との組が動作コードとして記憶され、伝送ユニット1に対して指示できる動作コードの種類は8種類に制限されているから、時限時間を自由に設定することができない。つまり、使用環境によっては時限時間を変更したほうがよい場合があるにもかかわらず、時限時間は規定範囲から選択することしかできないという問題を有している。
この問題を解決するには、伝送信号のビット長を大きくすることが考えられるが、従来商品に対して伝送信号の構成の変更を伴う大幅な仕様変更になるから、このような技術を採用することは困難である。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、伝送信号の形態を変更することなく機器の仕様の変更のみで時限時間の自由度を大幅に広げることを可能にした遠隔監視制御システムを提供することにある。
請求項1の発明は、スイッチを備える複数台の操作端末器と、負荷が接続される複数台の制御端末器と、操作端末器および制御端末器とともに信号線に接続された伝送ユニットとを備え、操作端末器では複数回路のスイッチを設けることが可能であって制御端末器では複数回路の負荷を接続可能であり、伝送ユニットが操作端末器および制御端末器とに対して時分割多重伝送方式により固定長の伝送信号を伝送することにより操作端末器および制御端末器との間で情報を授受し、伝送ユニットにおいてスイッチと負荷との識別情報を互いに対応付けた対応データ記憶部を用いることによりスイッチの操作に応じて負荷を制御する遠隔監視制御システムであって、操作端末器は、スイッチの操作から時限して負荷を制御する際の負荷の動作態様および時限時間の組を動作データとして記憶する動作データ記憶部と、スイッチの操作時に動作データ記憶部の内容を伝送ユニットに転送する動作データ転送部とを有し、伝送ユニットは、操作端末器からの要求を受け付ける伝送信号により操作端末器からスイッチの識別情報とともに動作データを通知する要求を受け取ると、伝送信号を再度伝送することにより操作端末器から動作データを取得する動作データ取得部と、取得した動作データに含まれる時限時間および動作態様に従う内容の伝送信号を生成する信号生成部とを備えることを特徴とする。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記操作端末器は、別に設けた端末機能設定器から送信されたワイヤレス信号を受信しワイヤレス信号に含まれる動作データを前記動作データ記憶部に書き込ませるワイヤレス受信部を備え、端末機能設定器は、時限時間を入力する数字キーおよび動作態様を指定する動作選択キーを操作部として備えることを特徴とする。
請求項3の発明は、スイッチを備える複数台の操作端末器と、負荷が接続される複数台の制御端末器と、操作端末器および制御端末器とともに信号線に接続された伝送ユニットとを備え、操作端末器では複数回路のスイッチを設けることが可能であって制御端末器では複数回路の負荷を接続可能であり、伝送ユニットが操作端末器および制御端末器とに対して時分割多重伝送方式により固定長の伝送信号を伝送することにより操作端末器および制御端末器との間で情報を授受し、伝送ユニットにおいてスイッチと負荷との識別情報を互いに対応付けた対応データ記憶部を用いることによりスイッチの操作に応じて負荷を制御する遠隔監視制御システムであって、操作端末器は、スイッチの操作から時限して負荷を制御する際の負荷の動作態様および時限時間の組を規定の動作コードに対応付けスイッチの操作時に動作コードを伝送ユニットに転送する動作コード転送部を有し、伝送ユニットは、伝送信号により操作端末器から取得する動作コードを動作態様および時限時間の組と対応付けるタイマデータ記憶部と、タイマデータ記憶部に動作コードを照合して求めた動作態様および時限時間に従う内容の伝送信号を生成する信号生成部とを有し、タイマデータ記憶部において動作コードに対応付けた動作態様および時限時間の組は書換可能であることを特徴とする。
請求項4の発明では、請求項3の発明において、前記信号線に接続され前記伝送ユニットと通信可能なシステム機能設定器が付加され、システム機能設定器は、動作態様および時限時間の組を規定の動作コードに対応付けて入力する操作部を備え、操作部により入力された動作態様および時限時間の組を動作コードと対応付けて伝送ユニットに転送し、前記タイマデータ記憶部に書き込ませることを特徴とする。
請求項5の発明では、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明において、前記対応データ記憶部は、スイッチの識別情報と負荷の識別情報とを一対多に対応付けるとともに1個のスイッチに対応付けた複数の負荷について各負荷ごとに動作態様および時限時間の組が設定可能である領域を有し、前記信号生成部は、対応データ記憶部において動作態様および時限時間の組が設定された負荷ごとに動作態様および時限時間に従う内容の伝送信号を生成することを特徴とする。
請求項1の発明の発明の構成によれば、操作端末器からの要求を受け付ける伝送信号を伝送ユニットが伝送したときに操作端末器からは動作データを伝送するのではなく、動作データを通知する要求のみを行い、次の伝送信号において操作端末器から伝送ユニットに対して動作データを伝送するから、スイッチの識別情報と動作データとを1回の伝送信号で伝送するのではなく、2回の伝送信号に分けて伝送することになり、固定長であってビット数が限られている伝送信号を用いながらもビット長の長い動作データを伝送することが可能になる。つまり、スイッチの操作から時限して負荷を制御するタイマ制御において、スイッチの識別情報と動作データとを1回の伝送信号で伝送していた従来構成に比較すると、時限時間の調節範囲を広げることができる。
請求項2の発明の構成によれば、端末機能設定器からのワイヤレス信号により操作端末器の動作データを設定可能にしているから、端末機能設定器を用いることにより動作データの変更を容易に行うことができる。
請求項3の発明の構成によれば、伝送ユニットに設けたタイマデータ記憶部における動作態様および時限時間の組と動作コードとの対応関係を書換可能としていることにより、同じ動作コードを用いながらも動作態様および時限時間を任意に変更することが可能になる。つまり、設置環境に合わせて動作態様および時限時間の組を適宜に設定しておくことにより、利用者の希望する動作が可能になる。つまり、固定長の伝送信号を用いているから、1回の伝送信号で伝送可能な動作コードの種類に制限があるが、動作コードに対応付ける動作態様および時限時間の組を変更することにより、動作態様および時限時間の組を自由に設定することが可能になる。
請求項4の発明の構成によれば、伝送ユニットに設けたタイマデータ記憶部の内容を、信号線に接続したシステム機能設定器が書き込ませるから、システム機能設定器を信号線に接続しておけば、動作態様および時限時間の組を自由に設定することができる。
請求項5の発明の構成によれば、複数の負荷を一括して制御する際に、個々の負荷ごとに動作態様および時限時間の組を対応付けることができるから、1個のスイッチによって一括して制御される複数の負荷について負荷ごとに異なる動作を行わせることができる。たとえば、トイレの照明負荷と換気扇とを負荷とする場合のように、1個のスイッチによって制御される2つの負荷について、スイッチのオフで照明負荷を消灯させ、一定時間後に換気扇を停止させるという動作が可能になる。
(実施形態1)
本実施形態の要部を図1に示す。図1は図8に示した従来構成と同様の遠隔監視制御システムにおいて、本実施形態の特徴に関する箇所を示した図である。したがって、図8に記載され図1に記載されていない構成については図8に従う。
操作端末器2には、動作態様に対応するコードと時限時間とを動作データとして記憶する動作データ記憶部21を設けている。ここに、動作データは動作コードを含む上位概念として記載しており、動作コードは動作態様と時限時間との組を区別するラベルとして設定された適宜の符号(実際は16進数の数値)であり、動作データはラベルを設定しているか否かにかかわらず動作態様と時限時間との組を示している。本実施形態では、ラベルの有無を考慮せず、動作コードを含む概念として動作データを用いる。本実施形態では、伝送ユニット1に動作データを引き渡す際の伝送手順が従来構成とは異なるから、この伝送手順を実行するための動作データ転送部22を備えている。
従来構成では、操作端末器2のアドレスを伝送ユニット1が取得した後に、伝送ユニット1では伝送信号Vsを1回送信することにより、タイマ動作のための情報(動作コード)を操作端末器2から取得していたが、本実施形態では、同じ操作端末器2に対して伝送信号Vsを2回送信することにより、タイマ動作のための情報を取得する。
そのため、伝送ユニット1には、操作端末器2の要求を監視するための伝送信号Vsを送信した後、同じ操作端末器2に対して動作データの引き渡しを要求するための伝送信号Vsを伝送する動作データ取得部15が設けられている。動作データ取得部15では、2回目の伝送信号Vsによって、操作端末器2の動作データ記憶部21に設定されている動作データを取得する。伝送ユニット1において操作端末器2から取得した動作データは、動作態様と時限時間とを表しているから、伝送ユニット1に設けた信号生成部14では、操作端末器2から取得した動作データを用い、動作態様に応じて制御端末器3への伝送信号Vsを生成するとともに、動作データの時限時間に従ってタイマ12を動作させる。
さらに詳しく説明する。操作端末器2の動作データ記憶部21に格納される動作データは、動作態様として一時オンと遅れオフとの2種類から選択され、時限時間は任意に設定可能になっている。動作態様を表す1ビットを除いた残りの7ビットで時限時間を表すと128段階の値を選択することになるから、1秒刻みでは時限時間の設定範囲が狭く、1分刻みでは1分以下の時限時間を表すことができない。
したがって、7ビットのうちの1ビットを分と秒との時間の単位に割り付けるのが望ましい。この場合、残りの6ビットで63分まで表すことができる。このような形式の動作データを伝送ユニット1に伝送する場合には、伝送ユニット1では、動作態様と時限時間の単位を表す2ビットのビット値について意味を認識する処理が必要であるが、残りの6ビットについては数値をそのまま読み込む処理で対応可能になる。
ただし、従来構成のように1分以下の時限時間と120分までの時限時間とを実現しようとすれば、上述の方法では対応することができない。そこで、時限時間について少なくとも従来構成の範囲内での設定を可能とするには、たとえば、5分までは10秒単位、5分〜30分は1分単位、30分〜120分までは5分単位などと設定する。この設定であれば、時限時間を実質的に任意に設定しながらも、動作データの内容を8ビットの動作コードで表すことができる。また、動作コードの割り当てが可能な値が残るから、従来構成よりも時限時間の設定範囲を広げることができる。なお、設定例は一例である。
上述したように、実質的に任意の時限時間を設定した場合には、伝送ユニット1には動作データが8ビットの動作コードに割り当てて伝送されることになる。したがって、伝送ユニット1では、従来構成と同様に、操作端末器2から受け取った動作コード(動作データ)をタイマデータ記憶部13に照合し、動作コードに対応した動作態様および時限時間の組を抽出することが必要である。
上述の構成により、128種類の動作コードを用いることができ、従来構成のように8種類の動作コードを用いる場合に比較すれば、時限時間の設定を実質的に任意に行うことが可能になる。
伝送ユニット1と操作端末器2との間の伝送手順を図2に簡単にまとめる。まず、操作端末器2のスイッチSWが押操作されると、操作端末器2ではダミーモードの伝送信号Vsのスタートパルスに同期させて割込信号Viを発生させる。ダミーモードの伝送信号Vsにおいて割込信号Viを伝送ユニット1が検出すると(P1)、当該伝送信号VsのモードデータMDをアドレス検索モードにする(P2)。ここで、割込信号Viを発生した操作端末器2では割込フラグが設定されており、この操作端末器2ではアドレス検索モードの伝送信号Vsを受信すると、この伝送信号Vsの信号返送期間WTにおいてアドレスを返送する(P3)。
伝送ユニット1では割込信号Viを発生させた操作端末器2のアドレスを取得することができるから、このアドレスをアドレスデータADとし操作端末器2の要求を監視する伝送信号Vsを信号線Lsに送出する(P4)。この伝送信号Vsの信号返送期間WTにおいて、操作端末器2ではスイッチSWの識別情報(負荷番号)とともに動作データ(動作コード)を通知する要求を返送する(P5)。
この段階では、動作データないし動作コードは伝送ユニット1には通知されない。ただし、通知要求を示すために、適宜の通知コードを割り当ててあり、通知コードを伝送ユニット1に返送する。実際には4ビットで表される16種類の情報のうちの2種類を通知コードに割り当てる。たとえば、5h、6hを通知コードに割り当てるようにし、各通知コードによって操作端末器2に設けたスイッチSWの種類を伝送ユニット1に通知する。スイッチSWの種類には、負荷LにスイッチSWを一対一に対応付けている個別スイッチまたは調光スイッチと、負荷LにスイッチSWを一対多に対応付けているグループスイッチまたはパターンスイッチとの2種類がある。
操作端末器2から動作データを通知する要求を受け取った伝送ユニット1では、当該操作端末器1を指定して動作データの監視を要求する(P6)。ここで、2回目の伝送信号Vsの制御コードCDを1回目の伝送信号Vsの信号返送期間WTに受け取ったデータとすることにより、1回目の伝送信号Vsと2回目の伝送信号Vsとを区別する。つまり、タイマ動作を要求する操作端末器2では、制御コードCDの内容により1回目と2回目との伝送信号Vsを区別するのであって、2回目の伝送信号Vsは前の伝送信号Vsの信号返送期間WTに伝送したデータであるから、操作端末器2が伝送したデータと伝送ユニット1から伝送されたデータとの論理積をとることによって、モードデータMDが同じ伝送信号であっても、1回目か2回目かの区別をすることができる。
2回目の伝送信号Vsでは操作端末器2から動作データ(動作コード)を伝送ユニット1に返送し(P7)、伝送ユニット1では動作データを取得することができる。その後、伝送信号Vsを用いて伝送ユニット1と操作端末器2との間で相互に受信確認を行う(P8,P9)。
以上の動作によって、伝送ユニット1では、動作態様と時限時間との組である動作データ(動作コード)とスイッチSWの識別情報とを操作端末器2から受け取る。伝送ユニット1では、スイッチSWの識別情報を対応データ記憶部11に照合することによって制御対象である負荷Lを抽出し、さらに動作データを必要に応じてタイマデータ記憶部13と照合し動作態様および時限時間を抽出する。対応データ記憶部11は、スイッチSWと負荷Lとを識別情報により対応付けたデータを記憶し、たとえば、実施形態2において説明するシステム機能設定器5を用いることにより、データの内容が書き込まれる。制御対象の負荷Lと動作態様と時限時間とが決まれば、以後は従来構成と同様の動作になる。
すなわち、動作態様が一時オンであれば、制御対象の負荷Lを接続した制御端末器3にオンの指示を伝送するとともにタイマ12に時限時間を計時し、時限が終了すれば、オフの指示を当該制御端末器3に伝送する。また、動作態様が遅れオフであれば、タイマ12による時限時間の計時を開始し、時限が終了すると、制御対象の負荷Lを接続した制御端末器3にオフの指示を伝送する。
ところで、操作端末器2の動作データ記憶部21に格納する動作データは、別に設けた端末機能設定器4を用いてワイヤレス信号により操作端末器2に設定される。したがって、操作端末器2にはワイヤレス信号を受信するワイヤレス受信部23が設けられている。端末機能設定器4は、操作端末器2に設けたスイッチSWによる負荷Lの制御態様を対応付けるものであり、負荷Lの制御態様としては、スイッチSWにより1個の負荷Lを制御する個別制御、スイッチSWにより複数の負荷Lを一括して制御するパターン制御およびグループ制御、負荷Lが照明負荷であるときに調光を可能にする調光制御がある。パターン制御は、1個のスイッチSWに対応付けた複数の負荷Lについてオン、オフの状態を個別に対応付けることができる制御であり、グループ制御は、1個のスイッチSWに対応付けた複数の負荷Lについてオン、オフの状態を同状態に対応付ける制御である。
端末機能設定器4は、図3に示すように、液晶表示器からなるディスプレイ41と、スイッチSWを接続した操作端末器2のアドレスなどを指定するための数字キー42と、上述した制御態様を選択する制御選択キー43と、タイマ動作の動作態様を選択する動作選択キー44と、カーソルキー45とを少なくとも備える。負荷番号は数字キー42により入力することができる。つまり、端末機能設定器4は、操作部として数字キー42、制御選択キー43、動作選択キー44、カーソルキー45を少なくとも備える。
ディスプレイ41の画面には、制御態様(個別制御、調光制御、パターン制御、グループ制御の別)と、スイッチSWの識別情報(アドレスと負荷番号との組、パターンの識別番号、グループの識別番号のいずれか)と、タイマ動作の場合の動作態様および時限時間の組である動作データとが表示される。
図示する端末機能設定器4では、ディスプレイ41の画面に4個の識別情報を上下に並べて一覧表示することができる。したがって、1台の操作端末器2に接続可能な4個のスイッチSWの動作データを一覧表示することができる。言い換えると、ディスプレイ41の画面において上下4段に表示される各欄が、操作端末器2の各負荷番号のスイッチSWに対応付ける内容に相当する。
従来構成では、設定可能な時限時間の種類が高々5種類と少なかったから、端末機能設定器4には時限時間を選択するために5個の時間選択キーを設けておけばよかったが、本実施形態では、時限時間を実質的に任意に設定するから、数字キーを用いて時限時間を入力する。具体的には、ディスプレイ41において上下4段のうちの1段を図示しないカーソルキーで選択し、さらにカーソルキー45で時限時間を設定する欄を選択する。この状態において、数字キーを用いて所望の数値を入力すれば、時限時間を設定することができる。なお、一時オンと遅れオフとの区別は動作選択キー44により入力し、時間の単位である分と秒とはカーソルキーを用いてディスプレイ41に表示された単位の欄を選択し動作選択キー44に付設した単位選択キー(図示せず)を操作すればよい。
ここにおいて、動作データにおける時限時間は、必ずしも連続値ではなく、数字キー42により入力することができても設定はできない値があるから、設定できない値であれば設定不能であることをディスプレイ41に示すか、入力値に近い値で設定可能な値に置き換えるのが望ましい。
端末機能設定器4のディスプレイ41の画面に表示されるスイッチSWの識別情報と動作データとが所望の状態になるように操作部を操作し、操作部に設けた送信キー(図示せず)を押操作すれば、ワイヤレス信号が送出され、操作端末器2の動作データ記憶部21に所望の動作データを書き込むことができる。ここに、ワイヤレス信号が他の操作端末器2に入射することがないように、端末機能設定器4からのワイヤレス信号の送信部と操作端末器2におけるワイヤレス受信部21とは近接させる必要がある。
端末機能設定器4から操作端末器2に伝送するワイヤレス信号は、従来構成では8種類の動作コードを識別できれば十分であったから、動作データに関しては、従来構成において説明した信号返送期間WTに伝送する4ビットの動作コードと同じデータを用いることができたが、本実施形態では、8ビットの動作データを伝送することが必要である。そこで、端末機能設定器4において新規な機能を設け、8ビットの動作データを操作端末器2に伝送可能とする。
なお、操作端末器2と端末機能設定器4との間でワイヤレス信号を送受する構成を採用すれば、操作端末器2に設けたスイッチSWの識別情報や操作端末器2の動作データ記憶部21に登録された動作データを読み取るように構成することが可能である。この場合、操作端末器2から読み取った識別情報や動作データを用い、これを修正して操作端末器2に書き込むことが可能になる。
(実施形態2)
実施形態1では、時限時間を広い範囲で選択可能としたが、伝送ユニット1が操作端末器2から動作データを取得するために2回の伝送信号Vsを必要としている。本実施形態では、従来構成と同様に、1回の伝送信号Vsで操作端末器2の動作データを取得しながらも、時限時間を使用環境に応じて調節可能な遠隔監視制御システムを提供する。
本実施形態は、伝送ユニット1と操作端末器2との間で伝送される伝送信号Vsは従来構成と同じであって、伝送ユニット1と操作端末器2との基本的な構成は従来構成と同様である。すなわち、図4に示すように、操作端末器2には、負荷Lの動作態様および時限時間の組を規定の動作コードに対応付けた動作コード記憶部21′を備えており、動作コード記憶部21′に記憶した動作コードをスイッチSWの操作時に伝送ユニット1に転送する動作コード転送部22′を備えている。
また、伝送ユニット1は、操作端末器2の要求を監視するための伝送信号Vsを送信することにより、操作されたスイッチSWの負荷番号(識別情報)と当該スイッチSWに対応付けた動作コードとを受け取るようになっている。伝送ユニット1には、スイッチSWと負荷Lとを識別情報(アドレスと負荷番号)とにより対応付けた対応データ記憶部11が設けられ、動作コードを動作態様および時限時間の組に対応付けたタイマデータ記憶部13が設けられる。
また、伝送ユニット1は、操作端末器2から取得した動作コードをタイマデータ記憶部13に照合することにより求められる動作態様および時限時間に従う内容の伝送信号を生成する信号生成部14を備える。すなわち、操作端末器2から取得した動作コードに対応する動作態様および時限時間が求まれば、伝送ユニット1に設けた信号生成部14では、動作態様に応じて制御端末器3への伝送信号Vsを生成するとともに、動作データの時限時間に従ってタイマ12を動作させる。ただし、本実施形態では、動作データ取得部15は不要である。
ところで、従来構成では、伝送ユニット1に設けたタイマデータ記憶部13は書換ができず、動作態様および時限時間の組と動作コードとの対応関係が固定的に設定されていたのに対して、本実施形態では、タイマデータ記憶部13が書換可能であって、タイマデータ記憶部13において動作態様および時限時間の組と動作コードとの対応関係が変更可能である点に特徴がある。伝送ユニット1にはタイマデータ記憶部13の内容を書き替えるためのタイマデータ書換部16が設けられている。
タイマデータ書換部16は、信号線Lsに接続されたシステム機能設定器5との間で情報を送受することができ、システム機能設定器5から受け取った情報をタイマデータ記憶部13に上書きして格納する機能を備える。システム機能設定器5は、基本的には、伝送ユニット1に設けた対応データ記憶部11とタイマデータ記憶部13との内容を設定する機能を有している。
システム機能設定器5は、主として、スイッチSWに対して複数個の負荷Lを対応付ける際に、当該スイッチSWにどの負荷Lを対応付けるかを指示するために用いられる。つまり、パターン制御あるいはグループ制御の際のスイッチSWと負荷Lとの対応付けを行う。この種のシステム機能設定器5と同様の技術は、特開2000−358287号公報に記載されている。
本実施形態で用いるシステム機能設定器5は、図5に示すように、液晶表示器を用いた表示部51と、押釦スイッチからなる操作部52とを備え、表示部51の画面の表示に従って操作部52を操作することによりスイッチSWと負荷Lとを対応付けることができるものである。システム機能設定器5は、実施形態1において説明した端末機能設定器4と同様の形状を有しているが、端末機能設定器4は数字キー42を備えていたのに対して、システム機能設定器5ではカーソルキー53と切替キー54を用いている。
スイッチSWと負荷Lとを対応付けたデータは、システム機能設定器5が内蔵する記憶部に格納された後、伝送ユニット1に転送される。伝送ユニット1に転送するにあたっては、転送すべきデータを複数に分割し、スイッチSWの操作から負荷Lの制御までに要する時間を除く空き時間において分割した各データを伝送する。データを分割し空き時間に転送する技術は特開平11−69468号公報に記載されている。
本実施形態では、システム機能設定器5において、スイッチSWと負荷Lとの対応付けだけではなく、伝送ユニット1のタイマデータ記憶部13に登録するデータも設定可能にしている。従来技術として説明したように、タイマデータ記憶部13には8種類の動作コードを登録することができるから、各動作コードに対応付ける動作態様と時限時間の組をシステム機能設定器5において設定し、この情報を上述した技術によって伝送ユニット1に転送すれば、タイマデータ記憶部13の内容を変更することが可能になる。
この種のシステム機能設定器5は、メニュー方式によって機能を選択するものであり、たとえば、「特別」キー55の操作により選択される「特別モード」というメニューの下位に伝送ユニット1の動作を指示する「伝送ユニット」という項目を設け、「伝送ユニット」の下位に、上述したパターン制御やグループ制御のための設定を行う項目を設けておく。この項目を選択すれば、伝送ユニット対応データ記憶部11に格納されたデータを読み出して表示部51に表示する機能や、伝送ユニット1の対応データ記憶部11に格納されたデータとシステム機能設定器5の記憶部に格納されたデータとを照合する機能が選択可能になる。そこで、「伝送ユニット」の下位に、タイマデータ記憶部13への読み書きを可能にする項目も併せて設けておけば、対応データ記憶部11に対するデータの設定と同様に、タイマデータ記憶部13に対するデータの設定が可能になる。
たとえば、図6(a)に示すように、「特別」キー55を操作して「特別モード」を選択すると、表示部51の画面に「伝送ユニット」の項目が表示され、「伝送ユニット」の項目の選択肢である下位項目をカーソルキー53で選択し、「タイマ時間」の文字が表示されたときに実行キー56を操作することで、伝送ユニット1のタイマデータ記憶部13の登録内容を読み込むという動作が可能になる。読み込まれたデータは、図6(b)のように表示部51の画面に表示される。表示部51の画面には上下4段で左右2列で表示がなされ、8種類の動作コード(1〜8の数値)に対応する動作態様(「一時」と「遅れ」)および時限時間の組が表示される。
図6(b)に示す状態でカーソルキー53を操作し、所望の項目を反転表示させ(斜線で反転を表している)、当該項目の内容を切替キー54によって選択すれば、各動作コードに対応付ける動作態様および時限時間の組を変更することができる。その後、設定キー57を長押しすることにより、設定したデータを伝送ユニット1に伝送してタイマデータ記憶部13に登録させる。
上述の動作を行うシステム機能設定器5を用いることによって、たとえば、8種類の動作コードに対して、表1の左右の欄のように動作態様と時限時間との組の組み合わせを変更することが可能になり、動作態様と時限時間との組を使用環境に合わせて設定することが可能になる。
Figure 0004341667
本実施形態の構成では、システム機能設定器5において動作コードと動作態様および時限時間の組の変更を可能にする機能を付加するとともに、伝送ユニット1のタイマデータ記憶部13の内容を書換可能にするだけの簡単な変更で実現することができ、操作端末器2や制御端末器3にはなんら変更を要さない。なお、本実施形態の構成では、端末機能設定器4で操作端末器2に設定する動作コードの内容と、伝送ユニット1における動作コードの内容とが異なる場合があるが、タイマデータ記憶部13の内容を変更する際に動作コードとの対応表を作成しておけばよい。
(実施形態3)
本実施形態は、グループ制御においてタイマ動作を行うとともに、グループ制御の対象である複数の負荷Lについてタイマ動作は個々に設定できるようにしたものである。ここに、パターン制御では、制御対象である複数の負荷Lのオン、オフが個別に制御されるから、1つのスイッチSWの操作によって1つの負荷Lのオンとオフとを切り替えることができない。したがって、トイレにおいて照明負荷と換気扇とを負荷Lとするような場合に、1個のスイッチSWにより両方の負荷Lをオン、オフさせるには、グループ制御を選択することになる。ただし、従来のグループ制御においては、タイマ動作を個別に設定することができず、たとえば、負荷Lのオフ時に照明負荷はただちに消灯させながらも換気扇は一定時間後にオフにするという制御はグループ制御では設定できなかった。
本実施形態では、伝送ユニット1の対応データ記憶部11において、グループ制御の制御対象となる各負荷Lごとに動作コードを設定可能とする領域を設けている。つまり、1個のスイッチSWで制御される複数の負荷Lについて個々に動作コード(つまり、動作態様と時限時間との組)を設定可能としている。各負荷Lの制御に際しては、信号生成部14が各負荷Lの動作コードをタイマデータ記憶部13に照合し、タイマデータ記憶部13から抽出した動作態様および時限時間に従う内容の伝送信号Vsを生成する。
たとえば、上述したように照明負荷についてはタイマ動作を行わず、換気扇については遅れオフを行い、その時限時間を30秒とする場合には、スイッチSWに負荷Lとしての照明負荷と換気扇とを対応付けておき、さらに、換気扇に対して遅れ30秒の動作コードを対応付けて対応データ記憶部11に格納しておく。当該スイッチSWの識別情報を伝送ユニット1が受け取ったときに、オンが指示されているときには(つまり、負荷LがオフであるときにスイッチSWが押操作された場合)、照明負荷と換気扇とをともにオンにする。一方、スイッチSWの識別情報を伝送ユニット1が受け取ったときに、オフが指示されているときには、照明負荷はタイマ動作が指示されていないからただちにオフにし、換気扇については遅れ30秒がタイマ動作として指定されているから、タイマ12により30秒間の時限を行った後に換気扇をオフにすることができる。
上述のようにグループ制御において個々の負荷Lのタイマ動作を指定可能とするには、システム機能設定器5においてもタイマ動作を指定可能とする機能を付加しなければならない。そこで、図7(a)に示すように、グループ制御の設定画面において、グループ番号が「G1」であるスイッチSWに、識別情報(アドレスと負荷番号の組)が「0−1」「0−2」(ハイフンの左がアドレス、右が負荷番号)である負荷Lを対応付ける。この画面においてタイマ動作の項目を設けておき(「タイマー」)、カーソルキー53で項目を選択できるようにする。項目を選択した後は、切替キー54により動作態様および時限時間の組を選択する。ここに、図7(a)においては、動作態様および時限時間の組を8種類の動作コードのいずれかに対応付けてあり、実施形態2と同様に、8種類のタイマ動作が選択可能になっている。したがって、実施形態2のように、タイマデータ記憶部13の内容を書換可能にすることにより、タイマ動作における時限時間を任意に設定することが可能になる。
一方、実施形態1と同様に、動作態様および時限時間の組を8ビットで表せば、時限時間の選択肢がより多くなるから、時限時間を実質的に任意に設定することが可能になる。この場合、図7(b)のように、タイマ動作の項目において、動作態様と時限時間とを個別に選択可能とし、時限時間については切替キー54の操作により循環的に数値が変化するようにしておけば、任意の時限時間を設定することが可能になる。
他の構成および動作は実施形態1,2と同様である。
実施形態1の要部を示すブロック図である。 同上の動作説明図である。 同上に用いる端末機能設定器を示す正面図である。 実施形態2の要部を示すブロック図である。 同上に用いるシステム機能設定器を示す正面図である。 図5に示したシステム機能設定器の動作例を示す図である。 図5に示したシステム機能設定器の動作例を示す図である。 遠隔監視制御システムの概略構成図である。 同上の動作説明図である。 従来構成の動作説明図である。
符号の説明
1 伝送ユニット
2 操作端末器
3 制御端末器
4 端末機能設定器
5 システム機能設定器
11 対応データ記憶部
12 タイマ
13 タイマデータ記憶部
14 信号生成部
15 動作データ取得部
23 ワイヤレス受信部
21 動作データ記憶部
21′動作コード記憶部
22 動作データ転送部
22′動作コード転送部
42 数字キー
44 動作選択キー
52 操作部
L 負荷
Ls 信号線
SW スイッチ

Claims (5)

  1. スイッチを備える複数台の操作端末器と、負荷が接続される複数台の制御端末器と、操作端末器および制御端末器とともに信号線に接続された伝送ユニットとを備え、操作端末器では複数回路のスイッチを設けることが可能であって制御端末器では複数回路の負荷を接続可能であり、伝送ユニットが操作端末器および制御端末器とに対して時分割多重伝送方式により固定長の伝送信号を伝送することにより操作端末器および制御端末器との間で情報を授受し、伝送ユニットにおいてスイッチと負荷との識別情報を互いに対応付けた対応データ記憶部を用いることによりスイッチの操作に応じて負荷を制御する遠隔監視制御システムであって、操作端末器は、スイッチの操作から時限して負荷を制御する際の負荷の動作態様および時限時間の組を動作データとして記憶する動作データ記憶部と、スイッチの操作時に動作データ記憶部の内容を伝送ユニットに転送する動作データ転送部とを有し、伝送ユニットは、操作端末器からの要求を受け付ける伝送信号により操作端末器からスイッチの識別情報とともに動作データを通知する要求を受け取ると、伝送信号を再度伝送することにより操作端末器から動作データを取得する動作データ取得部と、取得した動作データに含まれる時限時間および動作態様に従う内容の伝送信号を生成する信号生成部とを備えることを特徴とする遠隔監視制御システム。
  2. 前記操作端末器は、別に設けた端末機能設定器から送信されたワイヤレス信号を受信しワイヤレス信号に含まれる動作データを前記動作データ記憶部に書き込ませるワイヤレス受信部を備え、端末機能設定器は、時限時間を入力する数字キーおよび動作態様を指定する動作選択キーを操作部として備えることを特徴とする請求項1記載の遠隔監視制御システム。
  3. スイッチを備える複数台の操作端末器と、負荷が接続される複数台の制御端末器と、操作端末器および制御端末器とともに信号線に接続された伝送ユニットとを備え、操作端末器では複数回路のスイッチを設けることが可能であって制御端末器では複数回路の負荷を接続可能であり、伝送ユニットが操作端末器および制御端末器とに対して時分割多重伝送方式により固定長の伝送信号を伝送することにより操作端末器および制御端末器との間で情報を授受し、伝送ユニットにおいてスイッチと負荷との識別情報を互いに対応付けた対応データ記憶部を用いることによりスイッチの操作に応じて負荷を制御する遠隔監視制御システムであって、操作端末器は、スイッチの操作から時限して負荷を制御する際の負荷の動作態様および時限時間の組を規定の動作コードに対応付けスイッチの操作時に動作コードを伝送ユニットに転送する動作コード転送部を有し、伝送ユニットは、伝送信号により操作端末器から取得する動作コードを動作態様および時限時間の組と対応付けるタイマデータ記憶部と、タイマデータ記憶部に動作コードを照合して求めた動作態様および時限時間に従う内容の伝送信号を生成する信号生成部とを有し、タイマデータ記憶部において動作コードに対応付けた動作態様および時限時間の組は書換可能であることを特徴とする遠隔監視制御システム。
  4. 前記信号線に接続され前記伝送ユニットと通信可能なシステム機能設定器が付加され、システム機能設定器は、動作態様および時限時間の組を規定の動作コードに対応付けて入力する操作部を備え、操作部により入力された動作態様および時限時間の組を動作コードと対応付けて伝送ユニットに転送し、前記タイマデータ記憶部に書き込ませることを特徴とする請求項3記載の遠隔監視制御システム。
  5. 前記対応データ記憶部は、スイッチの識別情報と負荷の識別情報とを一対多に対応付けるとともに1個のスイッチに対応付けた複数の負荷について各負荷ごとに動作態様および時限時間の組が設定可能である領域を有し、前記信号生成部は、対応データ記憶部において動作態様および時限時間の組が設定された負荷ごとに動作態様および時限時間に従う内容の伝送信号を生成することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の遠隔監視制御システム。
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