JP4341590B2 - ヒートポンプ式給湯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートポンプ式加熱器により加熱された水を温水として貯湯タンクに貯蔵して、その貯湯タンクから温水を出湯するヒートポンプ式給湯装置に関する。
従来、給湯機においては、特許文献1に示されるように、料金設定が異なる時間帯別に、沸き増し開始残湯量(以降、最低貯湯量と呼ぶ)をそれぞれ設け、この最低貯湯量より貯蔵タンク内の残湯量が少なくなったか否かを時間帯毎に判定し、そして、最低貯湯量よりタンク残湯量が少なくなったと判定した場合にヒートポンプ式加熱器によって貯蔵タンク内の温水の沸き増し運転を開始するヒートポンプ式給湯機が提案されている。
このものにおいては、料金設定が高い時間帯では、出来るだけ沸き増し運転(沸き上げ運転)をしないように最低貯湯量を設定し、料金設定が安い時間帯に沸き増し運転が発生しやすいようにすることで、ランニングコストを低減させることを狙いとしている。
特開2002−147857号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載されているヒートポンプ式給湯機においては、単に料金時間帯だけを考慮して最低貯湯量を設定すると、料金が高い時間帯に急激に大量の湯を使用された場合には、湯切れ(タンク残湯量内の温水がなくなること)が発生するといった問題が生じる。
また、深夜時間帯(すなわち、料金が安い時間帯)に沸き増した温水を使い切らずに貯蔵タンク内に残した状態が発生する場合もある。この場合には、深夜時間帯の温水の沸き増し時にヒートポンプの効率を低下させる高給水運転時間が多くなり効率を悪化させるという問題がある。
本発明は、上記点に鑑み、貯蔵タンク内の湯切れの発生を抑えつつ、ヒートポンプ式加熱器の効率向上させるようにしたヒートポンプ式給湯装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
ヒートポンプ式加熱器(10)と、
前記ヒートポンプ式加熱器により加熱された水を温水として貯蔵する貯湯タンク(21)と、
前記貯湯タンク内にて温水を沸き増しさせる為に前記ヒートポンプ式加熱器を制御する制御手段(30)と、を備える給湯装置であって、
前記貯湯タンクから出湯される温水量を検出する出湯量検出手段(28)と、
前記貯湯タンク内に貯蔵される温水量を検出する残湯量検出手段(22a〜22e)と
前記貯湯タンクから出湯される温水温度を検出する出湯温度検出手段(27)と、
前記貯湯タンク内に貯蔵される温水温度を検出する残湯温度検出手段(22a〜22e)と、を備えており、
前記制御手段は、
前記残湯温度検出手段により検出される温度と前記残湯量検出手段により検出される温水量とに応じて、前記貯湯タンク内に貯蔵される温水の熱量を演算し、
前記出湯温度検出手段により検出される温度と前記出湯量検出手段により検出される温水量に基づき、一回の出湯毎に前記貯湯タンクから出湯される温水の熱量をそれぞれ算出し、それぞれ算出される熱量のうち最大値を算出し、
前記算出される貯湯タンク内の残温水の熱量と前記最大値とに応じて、前記貯湯タンク内の温水量が一定期間後に閾値未満になるか否かを判定することにより、前記貯湯タンク内にて温水の沸き増しを開始するべきか否かを判定することを特徴とする。
以上のように、温水の沸き増しを開始するべきか否かを判定して、その判定に応じて沸き増しを行うことができるので、貯蔵タンク内の残湯量を減らしつつ、貯蔵タンク内の湯切れの発生を抑えることができる。したがって、貯蔵タンク内の湯切れの発生を抑えつつ、ヒートポンプ式加熱器の効率向上させることができる。
ここで、請求項に記載の発明のように、前記制御手段は、前記最大値を時間帯毎に算出するとともに、前記最大値に応じて前記温水の沸き増しを開始するべきか否かを前記時間帯毎に判定すれば、よりきめ細かに貯蔵タンク内の残湯量を制御することができる。
ここで、請求項に記載の発明のように、前記制御手段は、
一回の出湯で前記時間帯の最大値の一定比率以上、前記貯湯タンクから温水が出湯されたか否かを判定し、
前記一回の出湯で当該時間帯の最大値の一定比率以上、前記貯湯タンクから温水が出湯されていないと判定したときには、当該時間帯の終了時までその時間帯の最大値を用いて、前記温水の沸き増しを開始するべきか否かを判定し、
また、前記一回の出湯で当該時間帯の最大値の一定比率以上、前記貯湯タンクから温水が出湯されたと判定したときには、当該時間帯の最大値から次の時間帯の最大値に切り替えて、前記温水の沸き増しを開始するべきか否かを判定するようにしてもよい。
また、請求項に記載の発明のように、前記制御手段は、
前記貯湯タンクから出湯中の場合には、出湯開始後から出湯済みの温水の熱量を前記最大値から差し引き、この差し引かれた前記最大値を用いて、前記温水の沸き増しを開始するべきか否かを判定するようにしてもよい。

なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る設置型のヒートポンプ式給湯装置の模式図である。このヒートポンプ式給湯装置は、概略、給湯用の水を加熱するヒートポンプ式加熱器をなすヒートポンプユニット10と、貯湯ユニット20とからなるものである。
ヒートポンプユニット10は、低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式冷凍機であって、貯湯ユニット20の貯湯タンク21の水を循環ポンプ11で循環してその水を加熱するものである。
また、貯湯ユニット20は、ヒートポンプユニット10にて加熱された水を保温貯蔵する貯湯タンク21、貯湯タンク21の外表面に貼り付けられて貯湯タンク21内の温水温度を検出するタンク内温水温度センサ22a〜22e、並ぶに、貯湯タンク21およびヒートポンプユニット10の間で水(或いは温水)を循環させる循環配管23を備えている。
さらに、貯湯ユニット20には、後述する給水配管26内の水と出湯配管25内の温水を混合するための混合弁24、貯湯タンク21から温水を出湯するための出湯配管25、貯湯タンク21に対して所定圧力で給湯用の水を供給するための給水配管26、出湯配管25の外表面に貼り付けられて出湯配管25内の温水温度を検出する出湯温水温度センサ27、並びに、出湯配管25内を流れる温水流量を検出する流量センサ28、給水配管26の外表面に貼り付けられて給水配管26内の水温を検出する給水温度センサ29が設けられている。
なお、出湯配管25から出湯される温水は、風呂、台所の流し台などで使用される。
また、ヒートポンプ式給湯装置には、マイクロコンピュータなどから構成される周知の制御装置30が設けられており、制御装置30は、タンク内温水温度センサ22a〜22e、出湯温水温度センサ27、流量センサ28、給水温度センサ29等の各種センサの検出値に基づいて、ヒートポンプユニット10を制御する。
ここで、タンク内温水温度センサ22a〜22eは、貯湯タンク21上方側から下方側に向けて、タンク内温水温度センサ22a、タンク内温水温度センサ22b、タンク内温水温度センサ22c…タンク内温水温度センサ22eの順に配置されている。
なお、タンク内温水温度センサ22a〜22eにより、貯湯タンク21の上下方向の温度勾配(温度分布)が検出でき、その温度勾配により貯湯タンク21に貯蔵される温水量が推定可能になる。
次に、本実施形態に係るヒートポンプ式の給湯装置の特徴的作動及びその効果について説明する。図2は、制御装置30の作動を示すフローチャートであり、以下、制御装置30の作動について説明する。
先ず、ステップ1において、温水として使用される使用熱量の実績(具体的には、ヒートポンプユニット10の稼働実績)から、貯湯タンク21内に温水として一日に蓄積するべき目標蓄熱量Q0を算出する。この目標蓄熱量Q0としては、例えば、過去一週間分の一日毎の使用熱量の平均値が用いられる。
また、この目標蓄熱量QOと貯湯タンク21のタンク容量Ltankの関係から、目標蓄熱量QOを貯湯タンク21の満タンの温水で蓄熱するための蓄熱温度(以下、目標沸き増し温度Tpという)を算出する。
同時にそのときの貯湯タンク21内の温水温度を検出するタンク内温水温度センサ22a〜22eの検出温度により、貯湯タンク21内の温水(残り湯)の状態(温水温度、温水量、蓄積熱量)を検知する。なお、以下、貯湯タンク21内に温水として蓄積される熱量を残湯熱量Q1という。
次に、ステップ2において、深夜時間帯(具体的には、PM11:00〜AM7:00)であるか否かを判定する。そして、深夜時間帯と判定された場合には、ステップS3に移行して、沸き増し開始時刻(ピークシフト時間)を算出する。
ここで、沸き増し開始時刻は、貯湯タンク21が満タンの温水でAM7:00時に沸き増しが完了するように設定された時間である。具体的には、残湯熱量Q1とヒートポンプユニット10の加熱能力から貯湯タンク21内の温水を満タン状態で沸き増しするのに必要な時間Hを算出し、この時間HをAM7:00からシフトして沸き増し開始時刻を算出する。
これは、貯湯タンク21内に所定温度の温水を満タンに蓄積する際、電力の平準化を図るためのシフトする処理であり、この機能により電力料金の割引を受けることができる。
その後、ステップS4では、現在時刻が沸き増し開始時刻になったか否かを判定し、現在時刻が沸き増し開始時刻であると判定した場合にはS5においてヒートポンプユニット10による沸き増しを開始する。すなわち、ヒートポンプユニット10および貯湯タンク21の間で水を循環させながら加熱して温水を貯湯タンク21内に蓄積させることになる。
その後、ステップS6では、タンク内温水温度センサ22a〜22eの検出温度により、貯湯タンク21内に温水が満タンに貯湯されたか否かを判定する。そして、貯湯タンク21内に温水が満タンに貯湯されたと判定するとステップS7にてヒートポンプユニット10による沸き増しを停止し、ステップS1にリターンする。
上記の作動により、深夜時間帯に上記目標蓄熱量が貯湯タンク21に満タンの温水として貯湯されることになる。
一方、ステップS2において現時刻が深夜時間帯以外と判定された場合には、まず、ステップS8にて、貯湯タンク21内の温水を使用しているか否か(すなわち、貯湯タンク21から出湯配管25を通して出湯しているか否か)について、流量センサ28による検出信号により判定する。
ここで、貯湯タンク21内の温水を使用中であると判定した場合には、ステップS9において、上記残湯熱量Q1と過去の1回の出湯当りの最大使用熱量△ΣQ(以下、集中度ともいう)と、その時の出湯時間△Σt(すなわち、最大使用熱量△ΣQを測定した際の出湯時間)から、現在から△Σt後に貯湯タンク21内の残湯量が所定量以下になるか否かを判定する。
ここで、貯湯タンク21内の残湯量を所定量以上確保できると判定した場合には、ステップS1にリターンされる。一方、貯湯タンク21内の残湯量が所定量未満になると判定した場合には、ステップS10において、ヒートポンプユニット10を稼動して貯湯タンク21内にて温水の沸き増しを開始する。
そして、ヒートポンプユニット10による沸き増しを開始したら、ステップS11において、引き続き温水(お湯)を使用しているか否かを判定し、使用していないと判定したらステップS13に移行して沸き増しを停止する。一方、引き続き温水を使用していると判定した場合は、ステップS12において過去の1回出湯当りの最大使用熱量△ΣQ分を沸き増し(Qhp)をしたか否かを判定する。
例えば、最大使用熱量△ΣQに相当する一定時間以上ヒートポンプユニット10を稼働したときには△ΣQ分を沸き増したと判定して、ステップS13に移行して沸き増しを停止する。
そして、沸き増し停止後、今回の出湯実績に基づき、△ΣQ及び△Σtを更新し、△ΣQ及びその時の△Σtを更新・記憶する。この出湯実績としては、出湯温水温度センサ27、流量センサ28、給水温度センサ29のそれぞれの検出値が採用される。
以上の説明した本実施形態によれば、深夜時間帯に貯湯タンク21に温水として蓄積した熱量以上に温水をユーザが使用した場合には、昼間時間帯において過去の1回出湯当りの最大使用熱量△ΣQ分のみ沸き増すことになる。したがって、湯切れ(タンク残湯量内の温水がなくなること)の発生を防止することができる。
また、深夜時間帯に沸き増した温水を残した状態にすることを防止できるので、深夜時間帯の沸き増し開始時刻にヒートポンプユニット10の効率低下を招く高給水運転の比率を下げることができるという効果がある。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、過去の最大使用熱量△ΣQ分に基づいて、湯切れが発生しないようにヒートポンプユニット10による沸き増しを行う例について説明した。
この場合、当日の最大出湯量の出湯が終了しても、常時、過去の最大使用熱量△ΣQ分に基づき、最大出湯量に対応して、貯湯タンク21内の残湯量の監視をする(図3(a)参照)。このため、不必要な場合でも、ヒートポンプユニット10による沸き増しをして、貯湯タンク21内に残湯量が多く残るといった課題があった。
そこで、本第2実施形態では、時間帯毎に最大使用熱量を記憶して、時間帯毎に最大使用熱量を切り替えて、時間帯毎の最大出湯を監視して、貯湯タンク21内の残湯量を減らす例(図3(b)参照)について説明する。以下、制御装置30の作動について説明する。図4、図5は、制御装置30の作動を示すフローチャートである。なお、図4、図5において、図2と同一ステップは同一作動を示す。
先ず、ステップS1において目標蓄熱量Q0および目標沸き増し温度Tpを算出するとともに、残湯熱量Q1を検出し、ステップS2において、深夜時間帯であると判定すると、ステップS3に移行して、沸き増し開始時刻(ピークシフト時間)を算出する。
その後、テップS4において、現在時刻が沸き増し開始時刻になったと判定すると、ヒートポンプユニット10による沸き増しを開始して、貯湯タンク21内に温水が満タンに貯湯されたと判定するとヒートポンプユニット10による沸き増しを停止する(ステップS5〜ステップS7)。
一方、ステップS4で現在時刻が沸き増し開始時刻になっていないと判定すると、ステップS4bに移行して、現在時刻が所定時刻(AM2:00)以降の時刻であるか否かを判定する。
ここで、現在時刻が所定時刻(具体的には、AM2:00)以降の時刻であると判定すると、上述のステップS3〜ステップS7の作動を行う。一方、現在時刻が所定時刻(AM2:00)以前の時刻であると判定すると、ステップS2aに移行して、後述すると如く、最大使用熱量△ΣQに基づきヒートポンプユニット10による沸き増し運転を行う。
さらに、ステップS2において、深夜時間帯以外の時刻であると判定すると、ステップS2aに移行する。
以上のように、現在時刻がAM2:00〜AM7:00の間の時刻であると、ステップS3で算出される沸き増し開始時刻になるまで待ってヒートポンプユニット10による沸き増しを開始する一方、現在時刻がAM2:00〜AM7:00以外の時刻であると、最大使用熱量△ΣQに基づきヒートポンプユニット10による沸き増し運転を行う。
ここで、上述の第1実施形態では、深夜時間帯(23:00〜7:00)に入った場合は、沸き増し開始時刻になるまで待ってヒートポンプユニット10による沸き増しを開始していたが、沸き増しが開始されるまでの間に、温水の使用量が多いと湯切れする課題があったため、例えば、AM2:00までは最大使用熱量△ΣQに基づきヒートポンプユニット10による沸き増し運転を行うようにする。このことにより、湯切れを防止することが可能になる。
ところで、現在時刻が所定時刻(AM2:00)以前の時刻であると判定したり、ステップS2にて深夜時間帯以外の時刻であると判定したりしてステップS2aに移行すると、ヒートポンプユニット10による沸き増しを実施中であるか否かを判定する。
ここで、ヒートポンプユニット10による沸き増しを実施中でないときには、ステップ8に移行して、温水を出湯中であるか否かについて、流量センサ28による検出信号により判定する。そして、温水を出湯中であると判定したときには、ステップS9において、貯湯タンク21内の現在の残湯熱量Q1が閾値α未満か否かを判定する。
ここで、貯湯タンク21内の現在の残湯熱量Q1が閾値α未満であるときには、温水の沸き増しを開始するべきと判定する一方、貯湯タンク21内の現在の残湯熱量Q1が閾値α以上であるときには、温水の沸き増しを開始するべきではないと判定することになる。
ここで、閾値αとは、最大使用熱量ΔΣQとその時の出湯時間ΔΣtから現在からΔΣt後に残湯熱量Q1が所定量以下になるか否かを判定するもので、基本的には、上述の第1実施形態と同様しているが、以下、閾値αの演算について説明する。
α=(ΔΣt−ΔΣtdec)/ΔΣt×ΔΣQ+担保量
ΔΣtdec:出湯開始からの経過時間
担保量:最終的に残したい残湯熱量
ΔΣQ:時間帯毎の最大出湯熱量(学習値)
ΔΣt:ΔΣQの出湯時間(学習値)
ここでは、(ΔΣt−ΔΣtdec)/ΔΣtをΔΣQに掛算した値を用いることにより、出湯開始後から出湯済みの温水の熱量を最大使用熱量ΔΣQ(集中度)から差し引き、この差し引いた最大使用熱量ΔΣQを用いて沸き増しを開始するべきか否かを判定することになる。
また、最大使用熱量ΔΣQを時間帯毎に設定してあり、時間帯毎に応じて最大使用熱量ΔΣQを切り替えていくようになっている。
具体的には、図6に示すように、過去X日(具体的には、1週間)の各時間帯毎の最大出湯熱量とその出湯時間を記憶しその中での最大出湯熱量を時間帯毎に検索してその検索される時間帯毎の最大出湯熱量を当日のΔΣQとする。
このように当日の最大出湯熱量ΔΣQを設定すると、深夜に近づくほど、最大出湯熱量ΔΣQ一般的には低下していく。
また、当日の1回あたりの出湯熱量がΔΣQの所定比率以上(例えば80%)を越えた場合は、その比較対象であるΔΣQの出湯は終了したと判断して、ΔΣQが選択されていた時間帯以降の、次の時間帯の最大出湯熱量ΔΣQに切り替える。
すなわち、一回の出湯である時間帯で最大出湯熱量ΔΣQの一定比率(例えば80%)以上、貯湯タンクから温水が出湯されていないと判定したときには、当該時間帯の終了時までその時間帯の最大出湯熱量ΔΣQを用いて、温水の沸き増しを開始するべきか否かを判定する。
一方、一回の出湯である時間帯の最大出湯熱量ΔΣQの一定比率(例えば80%)以上、貯湯タンクから温水が出湯されていると判定したときには、当該時間帯の最大出湯熱量ΔΣQから、次の時間帯の最大出湯熱量ΔΣQに切り替えて、温水の沸き増しを開始するべきか否かを判定することになる。
図6に示す具体例では、20:00前に最大出湯熱量ΔΣQの一定比率(例えば80%)以上の出湯が実施されたため、20:00前であっても、21:00以降の時間帯の最大出湯熱量ΔΣQに切り替えている。
以上のように時間帯毎の最大出湯熱量ΔΣQを用いて温水の沸き増しを開始するべきか否かを判定してその判定結果に基づいてその沸き増しを開始すると、ステップS11に移行して、出湯が停止したか否かを判定する。そして、出湯が停止したと判定した場合には、ステップS11に移行して、沸き増しした時間が所定時間(例えば30分)未満の場合には所定時間まで沸き増しを継続する。これは、熱源をヒートポンプユニット10とした場合には、その能力の立ち上がりを考慮することと、断続的な運転を抑制する意味がある。
その後、現在の残湯量Q1が閾値β以上になった場合には(ステップS12)ヒートポンプユニット10による沸き増しを停止する(ステップS13)。閾値βとはΔΣQ+担保量−Qhp(沸き増しで得られる熱量)である。このことにより、貯湯タンク21内に担保量を常に確保してヒートポンプユニット10の沸き増しを停止させることができる。
その後、ステップS14に移行して、時間帯毎の最大出湯熱量ΔΣQの学習処理を行う。
例えば、過去一週間について時間帯毎の最大出湯熱量ΔΣQを記憶し、一日のうちAM7:00〜AM2:00までの19時間では1時間毎に分割しその時間帯毎の最大出湯熱量と出湯時間を記憶する。
ここで、特定時間(例えば15分)内で断続出湯が行われた場合には、その断続出湯を1回の出湯として時間帯毎の最大出湯熱量を設定する。このことにより、短時間出湯の群を1回あたりの出湯としてとらえることが可能となり、最大出湯熱量ΔΣQに際して断続的な出湯にも対応可能となる。
(その他の実施形態)
上述の各実施形態では、過去1週間について時間帯毎の最大出湯熱量をΔΣQとして記憶する例について説明したが、過去1週間の出湯熱量について平均値、標準偏差を算出して平均値+標準偏差をΔΣQとして活用してもよい。
あるいは、過去1週間の時間帯毎の最大出湯熱量をΔΣQとして記憶するではなく、1週間前の最大出湯量を当日のΔΣQとして活用してもよい。
上述の各実施形態では、最大出湯熱量ΔΣQを集中度として算出した例について説明したが、これに限らず、時間軸に対する出湯量の最大傾きを集中度として算出するようにしてもよい。
また、時間毎の最大出湯熱量ΔΣQからヒートポンプユニット10の沸き増し能力を差し引いた値を集中度として採用してもよい。
以下、上記実施形態と特許請求項の範囲の構成との対応関係について説明すると、ヒートポンプユニット10がヒートポンプ式加熱器に相当し、制御装置30が制御手段に相当し、流量センサ28が出湯量検出手段に相当し、タンク内温水温度センサ22a〜22eが残湯量検出手段に相当し、出湯温水温度センサ27が出湯温度検出手段に相当する。
本発明の第1実施形態に係る給湯装置の模式図である。 本発明の第1実施形態に係る給湯装置の制御フローを示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る給湯装置の作動を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態に係る給湯装置の作動を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る給湯装置の作動を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る給湯装置の作動を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
10…ヒートポンプユニット、30…制御装置、
20…貯湯ユニット、21…貯湯タンク、
22a〜22e…タンク内温水温度センサ、23…循環配管、
26…給水配管、25…出湯配管、24…混合弁、26…給水配管、
27…出湯温水温度センサ、28…流量センサ、29…給水温度センサ。

Claims (4)

  1. ヒートポンプ式加熱器(10)と、
    前記ヒートポンプ式加熱器により加熱された水を温水として貯蔵する貯湯タンク(21)と、
    前記貯湯タンク内にて温水を沸き増しさせる為に前記ヒートポンプ式加熱器を制御する制御手段(30)と、を備える給湯装置であって、
    前記貯湯タンクから出湯される温水量を検出する出湯量検出手段(28)と、
    前記貯湯タンク内に貯蔵される温水量を検出する残湯量検出手段(22a〜22e)と
    前記貯湯タンクから出湯される温水温度を検出する出湯温度検出手段(27)と、
    前記貯湯タンク内に貯蔵される温水温度を検出する残湯温度検出手段(22a〜22e)と、を備えており、
    前記制御手段は、
    前記残湯温度検出手段により検出される温度と前記残湯量検出手段により検出される温水量とに応じて、前記貯湯タンク内に貯蔵される温水の熱量を演算し、
    前記出湯温度検出手段により検出される温度と前記出湯量検出手段により検出される温水量に基づき、一回の出湯毎に前記貯湯タンクから出湯される温水の熱量をそれぞれ算出し、それぞれ算出される熱量のうち最大値を算出し、
    前記算出される貯湯タンク内の残温水の熱量と前記最大値とに応じて、前記貯湯タンク内の温水量が一定期間後に閾値未満になるか否かを判定することにより、前記貯湯タンク内にて温水の沸き増しを開始するべきか否かを判定することを特徴とする給湯装置。
  2. 前記制御手段は、前記最大値を時間帯毎に算出するとともに、前記最大値に応じて前記温水の沸き増しを開始するべきか否かを前記時間帯毎に判定することを特徴とする請求項に記載の給湯装置。
  3. 前記制御手段は、
    一回の出湯で前記時間帯の最大値の一定比率以上、前記貯湯タンクから温水が出湯されたか否かを判定し、
    前記一回の出湯で前記時間帯の最大値の一定比率以上、前記貯湯タンクから温水が出湯されていないと判定したときには、当該時間帯の終了時までその時間帯の最大値を用いて、前記温水の沸き増しを開始するべきか否かを判定し、
    また、前記一回の出湯で当該時間帯の最大値の一定比率以上、前記貯湯タンクから温水が出湯されたと判定したときには、当該時間帯の最大値から次の時間帯の最大値に切り替えて、前記温水の沸き増しを開始するべきか否かを判定することを特徴とする請求項に記載の給湯装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記貯湯タンクから出湯中の場合には、出湯開始後から出湯済みの温水の熱量を前記最大値から差し引き、この差し引かれた前記最大値を用いて、前記温水の沸き増しを開始するべきか否かを判定することを特徴とする請求項またはに記載の給湯装置。
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