JP4341561B2 - 液面検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、貯液槽内に配設される液面検出手段を備えた液面検出装置に関するものである。
タンク内に配設された液面検出手段を備えた液面検出装置は、自動車の燃料タンクに貯蔵される燃料等の液面レベルを監視するために利用される。
例えば、液面検出装置の液面検出手段として、フロートと、マグネットを保持するホルダと、これらを連結するアームと、ホルダを回動自在に保持する本体部と、マグネットの磁束と交差するように本体部に内蔵される磁電変換素子とを備えるものが開示されている(特許文献1を参照)。
具体的には、フロートは、測定対象である液体に浮かぶものであり、アームは、フロートの上下運動をホルダの回転運動に変換するものである。磁電変換素子は、交差するマグネットの磁束密度を検出するものであり、この液面検出手段を備えた液面検出装置は、これによりホルダの回転角度すなわち液面レベルを検出することができる。
本体部には、ターミナルが内蔵され、その一端を磁電変換素子に接続するとともに、その他端を本体部の端部から外部に延出する。磁電変換素子は、ターミナルの他端を介して、外部に電気的に接続される。
この種の液面検出装置の液面検出手段は、液面の変動範囲の少なくとも一部の範囲において、液体中に浸漬される。このため、液体が磁電変換素子やターミナルに接触した場合、液体の種類によっては、磁電変換素子およびターミナルが腐蝕されて正常な作動が妨げられる可能性がある。
そこで、磁電変換素子およびターミナルを液体に接触させないように保持するため、例えば、本体部を樹脂材料の型成形により形成し、且つ磁電変換素子およびターミナルを本体部の型成形時に本体部内にインサート成形している。
特開2002−206959号公報
しかし、上述の液面検出装置の液面検出手段では、磁電変換素子やターミナルを液体に接触させないように保持するため、コストが増大する等の問題がある。
また、磁電変換素子およびターミナルを、本体部の型成形時に本体部内にインサート成形する場合、金属製のターミナルと樹脂製の本体部とでは両者の熱膨張係数が異なるため、液面検出装置の使用過程において、ターミナルと本体部間に隙間が生じる場合がある。液体がこの隙間に浸入し磁電変換素子まで到達して、磁電変換素子およびターミナルが腐蝕され、液面検出装置の液面検出手段が劣化する可能性がある。
この問題を解決するため、例えば、ターミナルと本体部間にO−リング等のシール部材を装着したりシール用のポッティング材を充填することが考えられる。しかし、部品点数の増加や組付け工数増大等によりコスト増加を招いてしまう。
このことは、上述の液面検出装置に限らず、タンク(貯液槽)内に配設される液面検出手段を備えた液面検出装置にも同じことが言える。
本発明の目的は、上記点に鑑みてなされたものであり、貯液槽内に配設される液面検出手段が液体により劣化することを、低コストで防止できる液面検出装置を提供することである。
本発明は、上記目的を達成する為に以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の液面検出装置は、電食性を有する部材を少なくとも一部に有し、貯液槽内に配設されて液体の液面レベルを検出する液面検出手段と、
貯液槽から離れて配置され、液面検出手段を間欠的に作動させる制御手段と、
制御手段と液面検出手段との間に、液面検出手段が発生した検出信号を制御手段へ伝達する伝達手段と、を備える液面検出装置において、制御手段は、伝達手段を介して液面検出手段を作動させるとともに、液面検出手段を作動させる制御信号を発生するように構成され、伝達手段は、制御信号のうち液面検出手段を作動させる間欠的な信号、及び液面検出手段からの前記検出信号のうち間欠的な信号を送受信する無線通信手段と、貯液槽側に、無線通信手段から制御信号のうち間欠的な信号を受けて液面検出手段を作動させる電圧を発生する発電手段とを備えるとともに、制御手段は、液面検出手段を作動させる制御信号を発生する期間及び液面検出手段からの検出信号が発生する期間において無線通信手段を作動させ、伝達手段及び液面検出手段を間欠的に作動させる構成とする。
この構成では、貯液槽内に配設される液面検出手段を間欠的に作動させるため、液面検出手段の作動時間を低減できる。これにより、液面検出手段の電食性を有する部材が液体により電食する可能性が低減するため、液面検出手段を液体からシールする必要性が低減する。この結果、液面検出手段のシール構成を簡略化でき、液面検出手段がこの液体により劣化することを、低コストで防止することができる。
上記請求項1に記載のように液面検出装置は、制御手段が貯液槽から離れて配置され、制御手段と液面検出手段との間に、液面検出手段が発生した検出信号を制御手段へ伝達する伝達手段を備え、制御手段が伝達手段を介して液面検出手段を作動させることを特徴とする。
この構成では、制御手段が貯液槽から離れて配置され、制御手段と液面検出手段との間に伝達手段を備える。この構成においても、上述の効果を得ることができる。
上記請求項1に記載のように液面検出装置は、制御手段が液面検出手段を作動させる制御信号を発生するように構成され、伝達手段が無線通信手段と、貯液槽側に、無線通信手段から制御信号を受けて液面検出手段を作動させる電圧を発生する発電手段とを備えることを特徴とする。
この構成では、伝達手段が無線通信手段を備えるため、伝達手段の配線構成を簡略化でき、さらに低コストで上述の効果を得ることができる。
請求項3に記載の液面検出装置は、検出対象の液体がアルコール系の燃料である構成とする。
この構成では、検出対象の液体がアルコール系の燃料であり、この構成においても、上述の効果を得ることができる。
請求項4に記載の液面検出装置は、液面検出手段が貯液槽内の液体の液面に浮くフロートとフロートに取り付けられ且つ該フロートの上下運動を回転軸を中心に回転運動に変換するアームとアームの回転角度を検出する回転角度検出器とを備える構成とする。
この構成では、液面検出手段が貯液槽内の液体の液面に浮くフロートを備えるもので、この構成においても、上述の効果を得ることができる。
請求項5に記載の液面検出装置は、回転角度検出器がアームの回転運動に連動して回転運動するマグネットとマグネットの磁束と交差するように且つ回転運動しないように固定された磁電変換素子とを備え、アームの回転角度が磁電変換素子により磁電変換素子と交差するマグネットの磁束密度を測定することによりを検出される構成とする。
この構成では、回転角度検出器がマグネットと磁電変換素子とを備えるもので、この構成においても、上述の効果を得ることができる。
請求項6に記載の液面検出装置は、回転角度検出器がアームの回転運動に連動して回転運動し且つ外部に電気的に接続される摺動接点と回転運動しないように固定され且つその端部を介して外部に電気的に接続される電気抵抗体とを備え、摺動接点が電気抵抗体に押圧接触し且つアームの回動により電気抵抗体上を円弧状に摺動し、アームの回転角度が摺動接点と電気抵抗体の端部間の電気抵抗を測定することにより検出される構成とする。
この構成では、回転角度検出器が電気抵抗体と摺動接点とを備えるもので、この構成においても、上述の効果を得ることができる。
請求項2に記載の液面検出装置は無線通信手段が、制御手段に接続する第1送受信装置と、液面検出手段及び発電手段の双方に接続する第2送受信装置とを備え、第2送受信装置が、予め設定された、制御手段からの制御信号が発生する期間及び液面検出手段からの検出信号が発生する期間において間欠的に作動する構成とする。
以下、本発明による液面検出装置を、貯液槽である自動車の燃料タンク20内に配設される液面検出手段である燃料レベルゲージ10を備えた液面検出装置1に適用した場合を例に図面に基づいて説明する。
(構成)
図1は、本発明の一実施形態による液面検出装置1の液面検出手段である燃料レベルゲージ10の燃料タンク20内に設置された状態を示す正面図である。
図2は、図1中のII−II線断面図である。
図3は、図1中のIII−III線断面図である。
図4は、図1に示す燃料レベルゲージ10が備える回転角度検出器の一部を構成するマグネット15の磁束分布を説明する模式図である。
図5は、本発明の一実施形態による液面検出装置1の電気回路構成を説明するための回路構成図である。
図1と図2において、各図中の矢印が示す上方は、液面検出手段である燃料レベルゲージ10が自動車に取り付けられた状態の上方を示す。
図1と図2において、燃料レベルゲージ10は、ガソリン等のアルコール系の燃料21の液面21aのレベルを検出するものであり、模式的に示す貯液槽である燃料タンク20内に固定される。このガソリン等のアルコール系の燃料21は、電気が流れた状態の電食性を有する部材に接触すると、これを腐蝕(いわゆる電食)することが知られている。
フロート11は、樹脂等からなり、燃料21の液面21aに確実に浮かぶように見掛けの比重が設定される。
アーム12は、たとえば金属棒から形成され、フロート11とマグネットホルダ13とを連結する。アーム12の一方の端部には、図1に示すように、フロート11が固定され、アーム12の他方の端部は、マグネットホルダ13に固定される。液面21aのレベルの変動にともないフロート11が上下方向(図中の矢印が示す上下方向)へ動くと、この動きは、アーム12によりマグネットホルダ13に伝達されて、マグネットホルダ13の回転運動に変換される。
マグネットホルダ13は、樹脂等からなり、図2に示すように、回転角度検出器の一部を構成するマグネット15を内蔵するとともに、後述するボディ14に回動可能に係合する。マグネットホルダ13は、図1と図2に示すように、ボディ14に設けられた軸部14aに回動可能に嵌合する孔部13aと、アーム12を保持固定するための係止部13bと、貫通孔13cとを有する。
係止部13bは、マグネットホルダ13のボディ14と反対側の端面上に2個配置され、図3に示すように形成される。なお、図3は、アーム12が未装着な状態を示すとともに、アーム12を一点鎖線により示す。
係止部13bは、その内径寸法D2がアーム12の直径寸法D1より小さく形成され、係止部13bの開口寸法Wがその内径寸法D2より小さく形成される。2個の係止部13bは、それぞれの中心軸を一致させて配置される。
貫通孔13cは、図1および図2に示すように、マグネットホルダ13の孔部13aと平行に形成される。貫通孔13cの直径寸法は、アーム12の直径寸法D2と同等かわずかに小さく形成される。貫通孔13cは、図1に示すように、その中心軸が、両係止部13bの中心軸と交差するように配置される。
マグネットホルダ13に内蔵されるマグネット15は、たとえばフェライト磁石等からなり、筒型のものが用いられ、孔部13aと同心上に配置される。さらに、マグネット15は、図4に示すように、その径方向へ着磁されるため、マグネット15の磁束は、孔部13aの径方向に発生する。マグネット15は、マグネットホルダ13の樹脂成形時に一体的にインサート成形される。
ボディ14は、マグネットホルダ13の回転範囲を規制するためのストッパ14c,14dを備える。また、マグネットホルダ13の回転角度を検出する磁電変換素子であるホール素子16を内蔵するとともに、ホール素子16を外部と電気的に接続するためのターミナル17とを備える。
ホール素子16は回転角度検出器の一部を構成し、図2に示すように、軸部14a内に配置され、軸部14aの外周側に、マグネットホルダ13に固定されるマグネット15が軸部14aと同心上に配置される。このため、ホール素子16は、図6に示すように、常にマグネット15の磁束Mを受ける。
ホール素子16は、半導体からなり、ホール素子16に電圧が印加された状態で外部から磁界が加えられると、ホール素子16を通過するその磁界の磁束密度に比例したホール電圧を発生する。ホール素子16通過する磁界の磁束密度は、液面21aの変動によりマグネットホルダ13が回転すると変化するため、ホール素子16の出力電圧であるホール電圧が変化する。このホール電圧を検出することにより、マグネットホルダ13の回転角度、すなわち液面21aのレベルを測定することができる。
このホール素子16とマグネット15とから回転角度検出器が構成される。
ターミナル17は、導電性金属から形成され、図2に示すように、その一端が、ホール素子16のリード16aに電気的に接続される。この接続は、たとえば、かしめ、あるいはヒュージング等による。一方、ターミナル17の他端は、ボディ14の端部から外方へ突出して、模式的に示すリード線18に接続される。リード線18は、燃料タンク20に設けられたターミナル18aを介して、その外側に設けられた無線通信手段の一部を構成する送受信装置31と発電手段である発電回路32とに接続される。
ホール素子16およびターミナル17は、互いに電気的に接続後、ボディ14の樹脂成形時に一体的にインサート成形される。
ここで、ホール素子16とリード16aとターミナル17、18aとリード線18は、電気が流れた状態でガソリン等のアルコール系の燃料21と接触すると腐蝕(いわゆる電食)する電食性を有する部材である。
ボディ14は、図2に示すように、軸部14aを備え、この軸部14aによりマグネットホルダ13を回動自在に保持する。軸部14aの先端近傍には、リング状の溝14bが軸部14aと同心上に設けられる。軸部14aを、マグネットホルダ13の孔部13aへ嵌合させた後、この溝14bに止め輪14eを装着する。これにより、マグネットホルダ13のボディ14から離れる方向(図2の矢印が示す左方向)への移動が規制される。
すなわち、マグネットホルダ13の孔部13aにボディ14の軸部14aを挿入して、マグネットホルダ13をボディ14に当接させ、続いて、止め輪14eを軸部14aの溝14bに装着する。これにより、マグネットホルダ13は、ボディ14に対して回動自在に保持される。
アーム12を貫通孔13cに挿入後、貫通孔13cを中心としてアーム12を回転させ、アーム12を係止部13bに図3の矢印が示す左側から押込む。これにより、係止部13bが弾性変形して、アーム12を保持固定し、これにより、アーム12がマグネットホルダ13に対して固定される。
この様に構成された燃料レベルゲージ10は、ボディ14を介して燃料タンク20に固定される。
ボディ14に形成されたストッパ14c、14dは、図4に示すように、フロート11の位置が最低位側および最高位側のそれぞれに対応して設けられる。各ストッパ14c,14dは、ボディ14と一体成形により形成され、アーム12のフロート11と反対側の端部、つまり、図1と図2に示すように、アーム12の貫通孔13cから突き出した部分が当接するように設けられる。
これにより、フロート11が上下動すると、マグネットホルダ13は、回転軸Zを中心にして角度θだけ回転する。すなわち、本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ10におけるマグネットホルダ13の回転範囲は角度θである。
以上説明した本実施形態による燃料レベルゲージ10の電気回路構成について、図5に基づいて説明する。
マイクロコンピュータ等から構成された制御手段である制御装置42には、常時バッテリ60から電力が供給され、イグニッションスイッチ50がその操作ポジション(オフポジション、オンポジション)を検出可能に接続される。制御装置42には、燃料計41と無線通信手段の一部を構成する送受信装置33も接続される。
制御装置42は、燃料レベルゲージ10(ホール素子16)と送受信装置33とを第1の時間t1(例えば2秒)の周期で第2の時間t2(例えば0.05秒)の間だけ作動させるための制御信号Vcを発生させるものであり、燃料レベルゲージ10(ホール素子16)が発生した検出信号Vsを受け取り且つこれに基づいて燃料計41を駆動させるものである。
送受信装置31と送受信装置33は、それぞれのアンテナ31aとアンテナ33aによって、互いにこれらの信号Vc、Vsの送受信を行う周知の送受信装置である。
本例では、送受信装置31およびアンテナ31aは、制御装置42側に配設される送受信装置33およびアンテナ33aと送受信可能となるように、燃料タンク20の外壁に配設される。
発電回路32は、送受信装置31と送受信装置33とを介して伝達された制御装置42からの制御信号Vcを受けて、燃料レベルゲージ10(ホール素子16)と送受信装置31とを駆動させる駆動電圧Vdを発生するものである。
具体的には、発電回路32は、図示しない一次コイルと二次コイルと二次コイル側の平滑回路等とを備えるもので、電磁誘導作用を用いて、一次コイルに印加された制御信号Vcから二次コイルと平滑回路等により駆動電圧Vdを発生する。従って、一次コイルは、送受信装置31のアンテナ31aに接続され、二次コイルは、平滑回路等を介して、送受信装置31と燃料レベルゲージ10(ホール素子16)の各電源端子に接続される。
なお、ターミナル17は、グランド用と検出信号用と発電回路32の二次コイル側からの電源電圧用の3端子からなる。
送受信装置31と送受信装置33と発電回路32とから信号Vc、Vsの送受信を行う伝達手段30が構成され、燃料レベルゲージ10と伝達手段30と制御装置42とから液面検出装置1が構成され、燃料計41と制御装置42とからコンビネーションメータ40が構成される。
(作動)
次に、本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ10の作動について説明する。
図6(a)は図5に示す制御装置42が発する制御信号Vcのタイムチャートであり、図6(b)は図5に示す発電回路32が制御信号Vcから発生するする駆動電圧Vdのタイムチャートであり、図6(c)は燃料レベルゲージ10が発する検出信号Vsのタイムチャートである。
イグニッションスイッチ50がオンされると、制御装置42は、それを検出して作動を開始し、第1の時間t1の周期で第2の時間t2の間だけ燃料レベルゲージ10(ホール素子16)と送受信装置31を作動させるための制御信号Vcを、図6(a)に示すように発生させる。
制御信号Vcは、図5に示すように、送受信装置33のアンテナ33aから送受信装置31のアンテナ31aへ送信され、発電回路32の一次コイルに伝達される。
発電回路32は、電磁誘導作用を用いて、その二次コイルと平滑回路等により、一次コイルに印加された制御信号Vcから、図6(b)に示す駆動電圧Vdを発生する。この駆動電圧Vdが送受信装置31と燃料レベルゲージ10(ホール素子16)の各電源端子に印加されて、これらを作動させる。
制御信号Vcは、発電回路32が電磁誘導作用を用いて駆動電圧Vdを効率よく発生できるように、所定周波数の矩形波を有する。また、制御信号Vcの第3の時間t3は、第2の時間t2を有する駆動電圧Vdを発生できるように設定される。
燃料レベルゲージ10のフロート11は、燃料タンク20内の燃料21の液面21aに浮かび、これに対応して、アーム12がマグネットホルダ13をボディ14に対して所定角度に回転させた状態にしている。このため、駆動電圧Vdが印加されたボディ14のホール素子16は、図4に示すマグネットホルダ13のマグネット15の磁束を、その所定角度(液面21aのレベル)に対応した磁束密度分だけ受けて、検出信号Vsを発生する。
この際、燃料レベルゲージ10のホール素子16は、第1の時間t1の周期で第2の時間t2の間だけ作動する。このため、ホール素子16は、この第1の時間t1の周期で第2の時間t2の間だけ、この検出信号Vsを発生する。
また、送受信装置31も第1の時間t1の周期で第2の時間t2の間だけ作動するため、送受信装置31は、そのアンテナ31aによって、この第1の時間t1の周期で第2の時間t2の間だけ、この検出信号Vsを送受信装置33のアンテナ33aへ送信する。
アンテナ31aとアンテナ33aとの間では、制御信号Vcと検出信号Vsとが送受信されるが、図6(a)と図6(b)に示すように、駆動電圧Vdが制御信号Vcより遅れるように制御される。このため、制御信号Vcと検出信号Vsは、互いに重なることなく、アンテナ31aとアンテナ33aとの間で送受信される。
制御装置42は、送受信装置33が受信した検出信号Vsに基づいて、燃料計41を駆動する。この際、検出信号Vsは、図6に示すように、第1の時間t1と第2の時間t2の差の時間(t1−t2)の間でゼロである。このため、制御装置42は、この差の時間(t1−t2)の間で、これより以前の第2の時間t2における検出信号Vsに基づいて、燃料計41を駆動する。
即ち、制御装置42は、検出信号Vsが変化した時に、この検出信号Vsに基づいて燃料計41を駆動し、この検出信号Vsが変化しない限り、第1の時間t1と第2の時間t2の差の時間(t1−t2)の間も含めて、この駆動状態を維持するように制御する。
上述したように、ホール素子16やターミナル17等は、ガソリン等のアルコール系の燃料21に接触した状態で電気が流れると、これらが腐蝕(いわゆる電食)することが知られている。このため、従来技術では、ホール素子16やターミナル17等を液体に接触させないように構成している。
これに対して、本発明の一実施形態による液面検出装置1では、図6に示すように、第1の時間t1と第2の時間t2の差の時間(t1−t2)の間、ホール素子16やターミナル17等に電気を流さない。このため、これらがガソリン等のアルコール系の燃料21により腐蝕される可能性が著しく低減される。
その結果、ホール素子16やターミナル17等を、ガソリン等のアルコール系の燃料21からシールする必要性が低くなり、これらのシール構成を簡略化(たとえば省略)することができ、低コストで、ホール素子16やターミナル17等がガソリン等のアルコール系の燃料21により腐蝕することを防止することができる。
以上、本発明の一実施形態による液面検出装置1は、電食性を有する部材であるホール素子16とリード16aとターミナル17、18aとリード線18を備え且つ貯液槽である燃料タンク20の内部に配設された液面検出手段である燃料レベルゲージ10と、燃料レベルゲージ10を間欠的に作動させる制御手段である制御装置42とを備える。
これにより、燃料タンク20に配設される燃料レベルゲージ10が燃料21により劣化することを、低コストで防止できる。
さらに、伝達手段30を無線通信手段である送受信装置31、33とから構成するため、伝達手段30の配線の構成及び燃料タンクから制御回路への配線の取り出し分のシール構成も簡略化できる。また、発電回路32により、燃料レベルゲージ10のホール素子16を、無線通信において作動させることを可能とした。
なお、送受信装置31と発電回路32を、ターミナル18aと共に、燃料タンク20の内部に配設してもよい。この場合、アンテナ31aのみ燃料タンク20の外部に配設する。
また、伝達手段30を、送受信装置31、33の代わりに、リード線で構成してもよい。この場合は、発電回路32を省略し、制御装置42は、制御信号Vcの代わりに、図6(b)に示す波形の作動電圧を、リード線を介して、ホール素子16に直接印加する。
また、駆動電圧Vdの第1の時間t1と第2の時間t2を、それぞれ、上述の2秒と0.05秒に限る必要はない。
また、駆動電圧Vdは、周期的である必要はなく、単なる間欠的な波形を有するものであってもよい。
また、本発明による液面検出装置1は、自動車用の液面検出装置1に限らず、それ以外の液面検出装置に適用してもよい。また、液面検出対象としての液体も、液面検出装置1の燃料レベルゲージ10が作動する際にこれを劣化させる(例えば、燃料レベルゲージ10のホール素子16やターミナル17等を電食する)液体であるならば、燃料21に限る必要はなく、潤滑油、各種薬品等であってもよい。
また、マグネット15の材質をフェライト磁石の代わりに、他の材質、たとえば希土類磁石としてもよい。
また、磁気検出素子としてホール素子16の代わりに、これ以外の磁気検出素子、たとえば磁気抵抗素子等を用いてもよい。
また、本発明による液面検出装置の液面検出手段は、マグネットホルダ13に固定されたマグネット15と、そのマグネット15の磁束と交差するようにボディ14に固定された磁電変換素子(ホール素子)16とを備えるものに限る必要はない。例えば、ボディに固定され且つその端部を介して外部に電気的に接続される電気抵抗体と、ホルダに固定され且つ外部に電気的に接続される摺動接点とを備えるものであってもよい。
具体的には、この摺動接点は、電気抵抗体に押圧接触し且つホルダの回動により電気抵抗体上を円弧状に摺動し、ホルダの回転角度を、摺動接点と電気抵抗体の端部間の電気抵抗を測定することにより検出するものである。
即ち、本発明による液面検出装置の液面検出手段は、貯液槽内に配設される液面検出手段であれば、なんでもよい。
図1は、本発明の一実施形態による液面検出装置1の液面検出手段である燃料レベルゲージ10の燃料タンク20内に設置された状態を示す正面図である。 図2は、図1中のII−II線断面図である。 図3は、図1中のIII−III線断面図である。 図4は、図1に示す燃料レベルゲージ10が備える回転角度検出器の一部を構成するマグネット15の磁束分布を説明する模式図である。 図5は、本発明の一実施形態による液面検出装置1の電気回路構成を説明するための回路構成図である。 図6(a)は図5に示す制御装置42が発する制御信号Vcのタイムチャートであり、図6(b)は図5に示す発電回路32が制御信号Vcから発生するする駆動電圧Vdのタイムチャートであり、図6(c)は燃料レベルゲージ10が発する検出信号Vsのタイムチャートである。
符号の説明
1 液面検出装置
10 燃料レベルゲージ(液面検出手段)
11 フロート
12 アーム
13 マグネットホルダ
13a 孔部
13b 係止部
13c 貫通孔
14 ボディ
14a 軸部
14b 溝
14c、14d ストッパ
14e 止め輪
15 マグネット(回転角度検出器)
16 ホール素子(電食性を有する部材、回転角度検出器、磁電変換素子)
16a リード(電食性を有する部材)
17、18a ターミナル(電食性を有する部材)
18 リード線(電食性を有する部材)
20 燃料タンク(貯液槽)
21 燃料(液体)
21a 液面
30 伝達手段
31、33 送受信装置(無線通信手段)
31a、33a アンテナ
32 発電回路(発電手段)
40 コンビネーションメータ
41 燃料計
42 制御装置(制御手段)
50 イグニッションスイッチ
60 バッテリ
Z 回転軸
D1、D2 直径寸法
W 幅寸法
θ 回転角度
Vc 制御信号
Vs 検出信号
t1 第1の時間
t2 第2の時間
t3 第3の時間

Claims (6)

  1. 電食性を有する部材を少なくとも一部に有し、貯液槽内に配設されて液体の液面レベルを検出する液面検出手段と、
    前記貯液槽から離れて配置され、前記液面検出手段を間欠的に作動させる制御手段と、
    前記制御手段と前記液面検出手段との間に、前記液面検出手段が発生した検出信号を前記制御手段へ伝達する伝達手段と、
    を備える液面検出装置において、
    前記制御手段は、前記伝達手段を介して前記液面検出手段を作動させるとともに、前記液面検出手段を作動させる制御信号を発生するように構成され、
    前記伝達手段は、
    前記制御信号のうち前記液面検出手段を作動させる間欠的な信号、及び前記液面検出手段からの前記検出信号のうち間欠的な信号を送受信する無線通信手段と、
    前記貯液槽側に、該無線通信手段から前記制御信号のうち前記間欠的な信号を受けて前記液面検出手段を作動させる電圧を発生する発電手段とを備えるとともに、
    前記制御手段は、前記液面検出手段を作動させる前記制御信号を発生する期間及び前記液面検出手段からの検出信号が発生する期間において前記無線通信手段を作動させ、前記伝達手段及び前記液面検出手段を間欠的に作動させることを特徴とする液面検出装置。
  2. 前記無線通信手段は、前記制御手段に接続する第1送受信装置と、前記液面検出手段及び前記発電手段の双方に接続する第2送受信装置とを備え、
    前記第2送受信装置は、予め設定された、前記制御手段からの前記制御信号が発生する期間及び前記液面検出手段からの検出信号が発生する期間において間欠的に作動することを特徴とする請求項1に記載の液面検出装置。
  3. 前記液体は、アルコール系の燃料であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液面検出装置。
  4. 前記液面検出手段は、前記貯液槽内の前記液体の液面に浮くフロートと、該フロートに取り付けられ且つ該フロートの上下運動を回転軸を中心に回転運動に変換するアームと、
    該アームの回転角度を検出する回転角度検出器とを備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の液面検出装置。
  5. 前記回転角度検出器は、前記アームの回転運動に連動して回転運動するマグネットと、
    該マグネットの磁束と交差するように且つ回転運動しないように固定された磁電変換素子とを備え、
    前記アームの前記回転角度は、前記磁電変換素子により前記磁電変換素子と交差する前記マグネットの磁束密度を測定することにより検出されることを特徴とする請求項4に記載の液面検出装置。
  6. 前記回転角度検出器は、前記アームの回転運動に連動して回転運動し且つ外部に電気的に接続される摺動接点と、回転運動しないように固定され且つその端部を介して外部に電気的に接続される電気抵抗体とを備え、
    前記摺動接点は、前記電気抵抗体に押圧接触し且つ前記アームの回動により前記電気抵抗体上を円弧状に摺動し、
    前記アームの前記回転角度は、前記摺動接点と前記電気抵抗体の前記端部間の電気抵抗を測定することにより検出されることを特徴とする請求項5に記載の液面検出装置。
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