JP2006208242A - 液面検出装置とその出力調整方法 - Google Patents

液面検出装置とその出力調整方法

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Abstract

【課題】フロートを備えた液面検出装置の検出範囲のバラツキを低減する。
【解決手段】液面検出装置10は、貯液槽20内の液面に浮くフロート11と、フロート11に取り付けられ且つフロート11の上下運動を回転軸Zを中心に回転運動に変換するアーム12と、アーム12の回転角度を検出する回転角度検出器15、16とを備える。回転角度検出器15、16は、フロート11が貯液槽20の底面21に当接する位置において下限値と、フロート11が貯液槽20の上面22に当接する位置において上限値の少なくとも一方を出力する。これにより、液面検出装置10の検出範囲のバラツキを低減できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液面に浮くフロートを備えた液面検出装置とその出力調整方法に関するものである。
液面検出装置は、自動車の燃料タンクに貯蔵される燃料等の液面レベルを監視するために利用される。
例えば、液面検出装置として、フロートと、マグネットを保持するホルダと、これらを連結するアームと、ホルダを回動自在に保持する本体部と、マグネットの磁束と交差するように本体部に内蔵される磁電変換素子とを備えるものが開示されている(特許文献1を参照)。
具体的には、フロートは、測定対象である液体に浮かぶものであり、アームは、フロートの上下運動をホルダの回転運動に変換するものである。磁電変換素子は、交差するマグネットの磁束密度を検出するものであり、この液面検出装置は、これによりホルダの回転角度すなわち液面レベルを検出することができる。また、フロートの可動範囲を、ストッパにより、タンクが満タンの時と空の時にフロートがタンクの内面に当たらない範囲内に抑えている。
特開2002−206959号公報
特許文献1では、タンクの寸法バラツキにより、フロートの可動範囲寸法に対するタンクの内寸法及び、それぞれの中心位置が互いにばらつく為、液面検出装置の検出範囲にバラツキが生じる。
具体的には、検出範囲の下限値でのタンク内の残量にバラツキが生じ、検出範囲の上限値でのタンク内の満タンの度合いにバラツキが生ずる。即ち、液面検出装置の検出範囲にバラツキが生じる。
このことは、特許文献1で開示されている液面検出装置に限らず、抵抗式のフロートを有する液面検出装置にも同じことが言える。
本発明は上記点に鑑みてなされたもので、フロートを備えた液面検出装置の検出範囲のバラツキを低減することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成する為に以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の液面検出装置は、貯液槽内の液面に浮くフロートと、フロートに取り付けられ且つフロートの上下運動を回転軸を中心に回転運動に変換するアームと、アームの回転角度を検出する回転角度検出器とを備え、回転角度検出器がフロートが貯液槽内の底面に当接する位置において回転角度検出器の下限値と、フロートが貯液槽内の上面に当接する位置において回転角度検出器の上限値の少なくとも一方を出力する構成とする。
この構成では、回転角度検出器が、フロートが貯液槽内の底面に当接する位置において回転角度検出器の下限値と、フロートが貯液槽内の上面に当接する位置において回転角度検出器の上限値の少なくとも一方を出力する。これにより、回転角度検出器の下限値と上限値の少なくとも一方の側で、その検出範囲のバラツキを低減できるため、液面検出装置の検出範囲のバラツキを低減できる。
請求項2に記載の液面検出装置は、下限値と上限値の少なくとも一方を予め定めた固定値となるように調整し且つフロートの上下運動方向の位置に応じた出力特性を調整する出力調整手段を備える構成とする。
この構成では、下限値と上限値の少なくとも一方を予め定めた固定値となるように調整する。これにより、回転角度検出器の下限値と上限値の少なくとも一方の側で、上述の効果に加え、液面検出装置の検出精度を向上できる。
請求項3に記載の液面検出装置は、出力調整手段が回転角度検出器の下限値と上限値とを、それぞれ、第1固定値と第2固定値となるように調整する構成とする。
この構成では、回転角度検出器の下限値と上限値とを、それぞれ、第1固定値と第2固定値となるように調整する。これにより、液面検出装置の検出範囲の全域で、その検出範囲のバラツキを低減でき、その検出精度を向上できる。
請求項4に記載の液面検出装置は、フロートが、フロートの上下運動方向において、フロートが貯液槽の内面へ当接するフロートの外表面に緩衝部材を備える構成とする。
この構成では、緩衝部材を、フロートが貯液槽の内面へ当接するフロートの外表面に配設する。これにより、フロートの上下運動による貯液槽の内面との衝突による衝撃が和らげられ、この衝突による不具合の発生を防止できる。
請求項5に記載の液面検出装置は、回転角度検出器が、アームの回転運動に連動して回転運動するマグネットとマグネットの磁束と交差するように且つ回転運動しないように固定された磁電変換素子とを備え、アームの回転角度が、磁電変換素子により磁電変換素子と交差するマグネットの磁束密度を測定することにより検出される構成とする。
この構成では、回転角度検出器がマグネットと磁電変換素子とを備えるもので、この構成においても、上述の効果を得ることができる。
請求項6に記載の液面検出装置は、回転角度検出器が、アームの回転運動に連動して回転運動し且つ外部に電気的に接続される摺動接点と回転運動しないように固定され且つその端部を介して外部に電気的に接続される電気抵抗体とを備え、摺動接点が、電気抵抗体に押圧接触し且つアームの回動により電気抵抗体上を円弧状に摺動し、アームの回転角度が、摺動接点と電気抵抗体の端部間の電気抵抗を測定することにより検出される構成とする。
この構成では、回転角度検出器が電気抵抗体と摺動接点とを備えるもので、この構成においても、上述の効果を得ることができる。
請求項7に記載の液面検出装置の出力調整方法は、貯液槽内の液面に浮くフロートとフロートに取り付けられフロートの上下運動を回転軸を中心に回転運動に変換するアームとアームの回転角度を検出する回転角度検出器とを備えた液面検出装置の出力調整方法であって、フロートが貯液槽内の底面に当接する位置において回転角度検出器の下限値とフロートが貯液槽内の上面に当接する位置において回転角度検出器の上限値の少なくとも一方を求めておき、下限値と上限値の少なくとも一方を予め定めた固定値となるように調整し、フロートの上下運動方向の位置に応じた出力特性を調整する方法である。
この方法では、フロートが貯液槽内の底面に当接する位置において回転角度検出器の下限値とフロートが貯液槽内の上面に当接する位置において回転角度検出器の上限値の少なくとも一方を求めておき、下限値と上限値の少なくとも一方を予め定めた固定値となるように調整し、フロートの上下運動方向の位置に応じた出力特性を調整する。これにより、回転角度検出器の下限値と上限値の少なくとも一方の側で、液面検出装置の検出範囲のバラツキを低減でき、その検出精度を向上できる。
以下、本発明による液面検出装置を、自動車に搭載される液面検出装置である燃料レベルゲージ10に適用した場合を例に図面に基づいて説明する。
(構成)
図1は、本発明の一実施形態による液面検出装置である燃料レベルゲージ10の燃料タンク20内に設置された状態を示す正面図である。図1において、分かり易さのために、アーム12の一部を破断省略して示す。
図2は、図1中のII−II線断面図である。
図3は、図1中のIII−III線断面図である。
図4は、図1に示す燃料レベルゲージ10が備えるフロート11の可動範囲の説明図である。図においても、分かり易さのために、アーム12の一部を破断省略して示す。
図5は、図4中のV−V線断面図である。
図6は、図1に示す燃料レベルゲージ10が備える回転角度検出器の一部を構成するマグネット15の磁束分布を説明する模式図である。
図7は、本発明の一実施形態による液面検出装置である燃料レベルゲージ10の電気回路構成を説明するための回路構成図である。
図1、図2、及び図4において、各図中の矢印が示す上方は、燃料レベルゲージ10が自動車に取り付けられた状態の上方を示す。
図1および図2において、燃料レベルゲージ10は、燃料23の液面23aレベルを検出するものであり、模式的に示す貯液槽である燃料タンク20内に固定される。また、燃料23の液面23aは、低位側の状態を示す。
フロート11は、樹脂等からなり、燃料23の液面23aに確実に浮かぶように見掛けの比重が設定される。
アーム12は、たとえば金属棒から形成され、フロート11とマグネットホルダ13とを連結する。アーム12の一方の端部には、図1に示すように、フロート11が固定され、アーム12の他方の端部は、マグネットホルダ13に固定される。液面23aのレベルの変動にともないフロート11が上下方向(図中の矢印が示す上下方向)へ動くと、この動きは、アーム12によりマグネットホルダ13に伝達されて、マグネットホルダ13の回転運動に変換される。
マグネットホルダ13は、樹脂等からなり、図2に示すように、回転角度検出器の一部を構成するマグネット15を内蔵するとともに、後述するボディ14に回動可能に係合する。マグネットホルダ13は、図1と図2に示すように、ボディ14に設けられた軸部14aに回動可能に嵌合する孔部13aと、アーム12を保持固定するための係止部13bと、貫通孔13cとを有する。
係止部13bは、マグネットホルダ13のボディ14と反対側の端面上に2個配置され、図3に示すように形成される。なお、図3は、アーム12が未装着な状態を示すとともに、アーム12を一点鎖線により示す。
係止部13bは、その内径寸法D2がアーム12の直径寸法D1より小さく形成され、係止部13bの開口寸法Wがその内径寸法D2より小さく形成される。2個の係止部13bは、それぞれの中心軸を一致させて配置される。
貫通孔13cは、図1および図2に示すように、マグネットホルダ13の孔部13aと平行に形成される。貫通孔13cの直径寸法は、アーム12の直径寸法D2と同等かわずかに小さく形成される。貫通孔13cは、図1に示すように、その中心軸が、両係止部13bの中心軸と交差するように配置される。
マグネットホルダ13に内蔵されるマグネット15は、たとえばフェライト磁石等からなり、筒型のものが用いられ、孔部13aと同心上に配置される。さらに、マグネット15は、図6に示すように、その径方向へ着磁されるため、マグネット15の磁束は、孔部13aの径方向に発生する。マグネット15は、マグネットホルダ13の樹脂成形時に一体的にインサート成形される。
ボディ14は、マグネットホルダ13の回転範囲を規制するためのストッパ14c,14dを備える。また、マグネットホルダ13の回転角度を検出する磁電変換素子であるホール素子16を内蔵するとともに、ホール素子16を外部と電気的に接続するためのターミナル17とを備える。
ホール素子16は回転角度検出器の一部を構成し、図2に示すように、軸部14a内に配置され、軸部14aの外周側に、マグネットホルダ13に固定されるマグネット15が軸部14aと同心上に配置される。このため、ホール素子16は、図6に示すように、常にマグネット15の磁束Mを受ける。
ホール素子16は、半導体からなり、ホール素子16に電圧が印加された状態で外部から磁界が加えられると、ホール素子16を通過するその磁界の磁束密度に比例したホール電圧を発生する。ホール素子16通過する磁界の磁束密度は、液面23aの変動によりマグネットホルダ13が回転すると変化するため、ホール素子16の出力電圧であるホール電圧が変化する。このホール電圧を検出することにより、マグネットホルダ13の回転角度、すなわち液面23aのレベルを測定することができる。
このホール素子16とマグネット15とから回転角度検出器が構成される。
ターミナル17は、導電性金属から形成され、図2に示すように、その一端が、ホール素子16のリード16aに電気的に接続される。この接続は、たとえば、かしめ、あるいはヒュージング等による。一方、ターミナル17の他端は、ボディ14の端部から外方へ突出して、外部のワイヤーハーネス(図示せず)のコネクタ(図示せず)に接続される。
ホール素子16およびターミナル17は、互いに電気的に接続後、ボディ14の樹脂成形時に一体的にインサート成形される。
ボディ14は、図2に示すように、軸部14aを備え、この軸部14aによりマグネットホルダ13を回動自在に保持する。軸部14aの先端近傍には、リング状の溝14bが軸部14aと同心上に設けられる。軸部14aを、マグネットホルダ13の孔部13aへ嵌合させた後、この溝14bに止め輪14eを装着する。これにより、マグネットホルダ13のボディ14から離れる方向(図2の矢印が示す左方向)への移動が規制される。
すなわち、マグネットホルダ13の孔部13aにボディ14の軸部14aを挿入して、マグネットホルダ13をボディ14に当接させ、続いて、止め輪14eを軸部14aの溝14bに装着する。これにより、マグネットホルダ13は、ボディ14に対して回動自在に保持される。
アーム12を貫通孔13cに挿入後、貫通孔13cを中心としてアーム12を回転させ、アーム12を係止部13bに図3の矢印が示す左側から押込む。これにより、係止部13bが弾性変形して、アーム12を保持固定し、これにより、アーム12がマグネットホルダ13に対して固定される。
ボディ14に形成されたストッパ14c、14dは、図4に示すように、フロート11の位置が最低位側(図中の実線で示すフロート11Lとアーム12L)および最高位側(図中の一点差線で示すフロート11Hとアーム12H)のそれぞれに対応して設けられる。各ストッパ14c,14dは、ボディ14と一体成形により形成され、アーム12のフロート11と反対側の端部、つまり、図5に示すように、アーム12の貫通孔13cから突き出す部分が当接するように設けられる。
これにより、フロート11が、図4に示すように、上下動すると、マグネットホルダ13は角度θだけ回転する。すなわち、本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ10におけるマグネットホルダ13の回転範囲は角度θである。角度θは、フロート11が最大限で上下動できるように、180度に設定されるが、それ以下であってもよい。
図4と図5において、マグネットホルダ13の回転軸Zとフロート11の最低位の距離をL1とし、マグネットホルダ13の回転軸Zとフロート11の最高位の距離をL2とする。
このフロート11の外周には、図1と図2に示すように、フロ−ト11が燃料タンク20の内面101に衝突することによる異音の発生等を防止するため、緩衝部材11aを装着する。緩衝部材11aは、円管状(ホース状)の弾性部材であり、ゴム材料やスポンジ状に形成された樹脂材料等の軽くて柔らかい材料からなる。
また、燃料レベルゲージ10は、ボディ14を介して燃料タンク20に固定される。図1と図2において、燃料タンク20の内側の底面21とフロート11とが当設した時のフロート11の中心、即ち、タンク底面位置11Eとマグネットホルダ13の回転軸Zとの距離をL3とする。
一方、燃料タンク20の内側の上面21とフロート11とが当設した時のフロート11の中心、即ち、タンク上面位置11Fとマグネットホルダ13の回転軸Zとの距離をL4とする。
以上説明した本実施形態による燃料レベルゲージ10の電気回路構成について、図7に基づいて説明する。
マイクロコンピュータ等から構成された制御装置32には、常時バッテリ50から電力が供給され、イグニッションスイッチ40がその操作ポジション(オフポジション、オンポジション)を検出可能に接続され、燃料レベルゲージ10がその出力電圧V1を入力可能に接続される。
即ち、燃料レベルゲージ10のターミナル17は、図2において、ボディ14の端部から外方へ突出して、外部のワイヤーハーネス(図示せず)のコネクタ(図示せず)に接続される。この外部のワイヤーハーネスが、燃料タンク20の外側のワイヤーハーネス(図示せず)に接続され、燃料タンク20の外側のワイヤーハーネスが、制御装置32に接続される。制御装置32には、燃料計31が接続される。
制御装置32は、燃料レベルゲージ10からの出力電圧V1を出力電圧V2に調整する出力調整手段32aと、この調整された出力電圧V2に応じて燃料計31を駆動する駆動手段32cとを備える。出力調整手段32aは、出力電圧V1を出力電圧V2に調整するための変換データをマップとして記憶する電気的に書き換え可能な不揮発性メモリもしくはバックアップRAM(ランダムアクセスメモリ)等を含むメモリ32bを内蔵する。
燃料レベルゲージ10と制御装置32の出力調整手段32aとから液面検出装置が構成され、燃料計31と制御装置32とからコンビネーションメータ30が構成される。
(作動)
次に、本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ10の作動について説明する。
図8は、液面23aのレベルLに対する従来技術による燃料レベルゲージが発生する出力電圧V3の関係を示す特性図である。
図9は、液面23aのレベルLに対する本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ10が発生する出力電圧V1とその調整出力電圧の関係を示す特性図である。
図10は、メモリ32bに記憶される出力電圧V1とV2との変換関係を示すデータテーブルの内容を説明するための表である。
イグニッションスイッチ40がオンされると、制御装置32は、それを検出して作動を開始し、燃料レベルゲージ10のホール素子16に電圧を印加してこれを作動させる。
一方、燃料レベルゲージ10のフロート11は、燃料タンク20内の燃料23の液面23aに浮かび、これに対応して、アーム12がマグネットホルダ13をボディ14に対して所定角度に回転させた状態にしている。このため、ボディ14のホール素子16は、図6に示すマグネットホルダ13のマグネット15の磁束を、その所定角度(液面23aのレベル)に対応した磁束密度分だけ受けて、出力電圧V1を発生する。
しかし、図1に示す燃料タンク20の内寸法に対応する寸法L3、L4がばらつくため、図4に示すフロート11の可動範囲寸法L1、L2が燃料タンク20の寸法L3、L4に対してばらつく。このため、燃料レベルゲージ10(ホール素子16)が発生する出力電圧V1にバラツキが生じ、この燃料レベルゲージ10の検出範囲がばらつき検出精度が低下する恐れがある。
従来技術では、フロートが、図1において、燃料タンク20内側の底面21と上面22とに当たらないように、ストッパを形成する。即ち、フロートの可動範囲寸法L1、L2を小さく設定し、これにより、図8の特性Aにおいて、点A1と点A2の間と点A3と点A4の間で、フロートがストッパにより上下動をしないようにする。このため、燃料レベルゲージが発生する出力電圧V3は、これらの間で、変化しない。つまり、点A2と点A3の間が、この燃料レベルゲージの検出範囲となる。
図8と図9における液面23aのレベルLは、図1におけるマグネットホルダ13の回転軸Zを基準として、上方側を正とし、下方側を負とする。また、燃料タンク20の内側の底面21とフロートとが当設する液面23aのレベルLをレベルEとし、燃料タンク20の内側の上面22とフロートとが当設する液面23aのレベルLをレベルFとする。
図8の特性Bは、燃料タンク20の寸法L3、L4のバラツキにより、その検出範囲(点B2と点B3の間)とその出力電圧V3の勾配とで、特性Aと異なる。その結果、この燃料レベルゲージの出力電圧V3がバラツキ、この検出範囲がばらつき検出精度が低下する。
具体的には、燃料レベルゲージの検出範囲の下限値であっても、点A2と点B2とでは、液面23aのレベルLは異なり、燃料タンク20の残量もばらつく。反対に、燃料レベルゲージの検出範囲の上限値であっても、点A3と点B3とでは、液面23aのレベルLは異なり、燃料タンク20の満タンの度合いもばらつく。即ち、燃料レベルゲージの検出範囲がばらつく。
さらに、それらの中間値も異なる。即ち、燃料レベルゲージの検出値もばらつき、その検出精度が低下する。その結果、この燃料レベルゲージの検出範囲がばらつき、その検出精度が低下する。
これに対して、本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ10では、フロート11の可動範囲寸法L1、L2を燃料タンク20の寸法L3、L4より大きく設定することにより、フロート11が燃料タンク20の底面21と上面22と間で上下運動できるようにする。これにより、図9に示すように、液面23aのレベルEからレベルFの全範囲を燃料レベルゲージ10の検出範囲とすることができる。
図9の特性Dでも、燃料タンク20の寸法L3、L4のバラツキにより、燃料レベルゲージ10の出力電圧V1の勾配が、特性Cでの勾配と異なる。しかし、その検出範囲(点C1と点C2の間、もしくは点D1と点D2の間)は、変動しない。
そこで、タンク底面位置11E(図1)もしくはタンク上面位置11F(図1)に対応した出力レベルを予め定めた固定値に設定し、且つそれらの中間値を関数変換した出力レベルとする出力特性を用いることができる。これにより、制御装置32の出力調整手段32aは、特性Cもしくは特性Dの場合の出力電圧V1を、それぞれ、出力電圧V2(点G1と点G2の間)に調整できる。
具体的には、図10に示すように、制御装置32の出力調整手段32aは、下限値(VC1)と上限値(VC2)とを出力調整手段32aのメモリ32bに取り込み、メモリ32bの変換データを個々の場合(特性C)に適合させる。即ち、それらの値を予め定めた固定値に設定すると共に、その中間電圧VCX(VC1〜VC2)に対応した中間値VGXを関数変換して求め、データテーブルを作成してメモリ32bに記憶させる。
この適合されたメモリ32bの変換データ(データテーブル)を用いて、出力調整手段32aが、出力電圧V1(点C1と点C2の間)を、出力電圧V2(点G1と点G2の間)に調整する。尚、特性Dの場合にも上記と同様に出力調整される。
このため、燃料レベルゲージ10(ホール素子16)が発生する出力電圧V1にバラツキが生じても、これを制御装置32の出力調整手段32aが出力電圧V2(点G1と点G2の間)となるように調整する。これにより、出力電圧V2(点G1と点G2の間)にはバラツキがないため、検出範囲と検出値にバラツキが生じることがなく、その結果、燃料レベルゲージ10と制御装置32の出力調整手段32aとから構成される液面検出装置の検出範囲のバラツキを低減しその検出精度を向上させることができる。
制御装置32の駆動手段32cは、この出力電圧V2に基づいて、燃料計31を駆動するため、燃料計31は、液面23aのレベルLを精度良く表示することができる。
この制御装置32の調整は、製品(例えば、当該車両)の出荷時等に、点C1もしくは点D1と、点C2もしくは点D2とを制御装置32の出力調整手段32aのメモリ32bに取り込むようにする。
なお、フロート11が燃料タンク20の底面21に当接する位置(タンク底面位置11E)で、燃料レベルゲージ10が下限値を出力し、フロート11がストッパ14dに当接する位置(但し、この位置では、フロート11は、上面22には当接しないとする)で、燃料レベルゲージ10が上限値を出力するようにしてもよい。
その反対に、フロート11が燃料タンク20の上面22に当接する位置(タンク上面位置11F)で、燃料レベルゲージ10が上限値を出力し、フロート11がストッパ14cに当接する位置(この位置では、フロート11は、底面21には当接しないとする)で、燃料レベルゲージ10が下限値を出力するようにしてもよい。
これらの場合、燃料レベルゲージ10と制御装置32から構成される液面検出装置の検出範囲の下限値と上限値の少なくとも一方の側で、その検出範囲のバラツキを低減でき、その範囲の検出精度を向上できる。
また、上述では、検出範囲の両端の2点を制御装置32の出力調整手段32aのメモリ32bに取り込むようにしたが、その間の点を含めた3点を制御装置32の出力調整手段32aのメモリ32bに取り込むようにしてもよい。但し、これらの調整方法に限る必要はない。
また、係止部13bの個数を2個に限る必要はなく、1個あるいは3個以上としてもよい。
また、マグネット15の材質をフェライト磁石の代わりに、他の材質、たとえば希土類磁石としてもよい。
また、磁気検出素子としてホール素子16の代わりに、これ以外の磁気検出素子、たとえば磁気抵抗素子等を用いてもよい。
また、本発明による液面検出装置は、マグネットホルダ13に固定されたマグネット15と、そのマグネット15の磁束と交差するようにボディ14に固定された磁電変換素子(ホール素子)16とを備えるものに限る必要はない。例えば、ボディ14に固定され且つその端部を介して外部に電気的に接続される電気抵抗体と、ホルダに固定され且つ外部に電気的に接続される摺動接点とを備えるものであってもよい。
具体的には、この摺動接点は、電気抵抗体に押圧接触し且つホルダの回動により電気抵抗体上を円弧状に摺動し、ホルダの回転角度を、摺動接点と電気抵抗体の端部間の電気抵抗を測定することにより検出するものである。すなわち、測定対象である液体の液面に浮くフロートを備える液面検出装置であれば、ホルダの回転角度を検出する方法は何であっても、本発明を適用することができる。
また、フロート11に取付けられる緩衝部材11aは、フロート11の側面にアーム12の軸にはめ込む円盤形状のものでも良く、フロート11の底面に設けられた複数個の穴に緩衝部材をはめ込んで固定するものでも良い。
また、本発明による液面検出装置は、自動車用の燃料レベルゲージ10に限らず、それ以外の液面検出装置に適用してもよい。また、液面検出対象としての液体も、燃料に限る必要はなく、水、潤滑油、各種薬品等であってもよい。
図1は、本発明の一実施形態による液面検出装置である燃料レベルゲージ10の燃料タンク20内に設置された状態を示す正面図である。 図2は、図1中のII−II線断面図である。 図3は、図1中のIII−III線断面図である。 図4は、図1に示す燃料レベルゲージ10が備えるフロート11の可動範囲の説明図である。 図5は、図4中のV−V線断面図である。 図6は、図1に示す燃料レベルゲージ10が備える回転角度検出器の一部を構成するマグネット15の磁束分布を説明する模式図である。 図7は、本発明の一実施形態による液面検出装置である燃料レベルゲージ10の電気回路構成を説明するための回路構成図である。 図8は、液面23aのレベルLに対する従来技術による燃料レベルゲージが発生する出力電圧V3の関係を示す特性図である。 図9は、液面23aのレベルLに対する本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ10が発生する出力電圧V1とその調整出力電圧の関係を示す特性図である。 図10は、メモリ32bに記憶される出力電圧V1とV2との変換関係を示すデータテーブルの内容を説明するための表である。
符号の説明
10 燃料レベルゲージ(液面検出装置)
11 フロート
11a 緩衝部材
12 アーム
13 マグネットホルダ
13a 孔部
13b 係止部
13c 貫通孔
14 ボディ
14a 軸部
14b 溝
14c ストッパ
14d ストッパ
14e 止め輪
15 マグネット(回転角度検出器)
16 ホール素子(回転角度検出器、磁電変換素子)
16a リード
17 ターミナル
20 燃料タンク(貯液槽)
21 底面
22 上面
23 燃料(液体)
23a 液面
30 コンビネーションメータ
31 燃料計
32 制御装置
32a 出力調整手段
32b メモリ
32c 駆動手段
40 イグニッションスイッチ
50 バッテリ
Z 回転軸
D1 内径寸法
D2 直径寸法
W 幅寸法
θ 回転角度

Claims (7)

  1. 貯液槽内の液面に浮くフロートと、
    前記フロートに取り付けられ、該フロートの上下運動を回転軸を中心に回転運動に変換するアームと、
    前記アームの回転角度を検出する回転角度検出器とを備え、
    前記回転角度検出器は、該フロートが前記貯液槽内の底面に当接する位置において該回転角度検出器の下限値と、該フロートが該貯液槽内の上面に当接する位置において該回転角度検出器の上限値の少なくとも一方を出力することを特徴とする液面検出装置。
  2. 前記下限値と前記上限値の少なくとも一方を、予め定めた固定値となるように調整し、前記フロートの上下運動方向の位置に応じた出力特性を調整する出力調整手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の液面検出装置。
  3. 前記出力調整手段は、前記回転角度検出器の前記下限値と前記上限値とを、それぞれ、第1固定値と第2固定値となるように調整することを特徴とする請求項2に記載の液面検出装置。
  4. 前記フロートは、該フロートの前記上下運動方向において、該フロートが前記貯液槽の内面へ当接する該フロートの外表面に緩衝部材を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の液面検出装置。
  5. 前記回転角度検出器は、前記アームの回転運動に連動して回転運動するマグネットと、該マグネットの磁束と交差するように且つ回転運動しないように固定された磁電変換素子とを備え、
    前記アームの前記回転角度は、前記磁電変換素子により前記磁電変換素子と交差する前記マグネットの磁束密度を測定することにより検出されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の液面検出装置。
  6. 前記回転角度検出器は、前記アームの回転運動に連動して回転運動し且つ外部に電気的に接続される摺動接点と、回転運動しないように固定され且つその端部を介して外部に電気的に接続される電気抵抗体とを備え、
    前記摺動接点は、前記電気抵抗体に押圧接触し且つ前記アームの回動により前記電気抵抗体上を円弧状に摺動し、
    前記アームの前記回転角度は、前記摺動接点と前記電気抵抗体の前記端部間の電気抵抗を測定することにより検出されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に液面検出装置。
  7. 貯液槽内の液面に浮くフロートと、該フロートに取り付けられ該フロートの上下運動を回転軸を中心に回転運動に変換するアームと、該アームの回転角度を検出する回転角度検出器とを備えた液面検出装置の出力調整方法であって、
    前記フロートが前記貯液槽内の底面に当接する位置において該回転角度検出器の下限値と、該フロートが該貯液槽内の上面に当接する位置において該回転角度検出器の上限値の少なくとも一方を求めておき、
    前記下限値と前記上限値の少なくとも一方を、予め定めた固定値となるように調整し、前記フロートの上下運動方向の位置に応じた出力特性を調整することを特徴とする液面検出装置の出力調整方法。
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