JP4340743B2 - トンネルの改修施工方法及び改修施工装置 - Google Patents
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Description
(1)トンネルの覆工を取り壊してトンネルを拡幅した後に、鉄筋及び型枠を組み立ててコンクリートを打設する施工方法。しかし、配筋作業、型枠設置作業、コンクリート打設作業が必要で、これらの作業に多くの時間と労力が必要である。
より望ましい形態に対応する他の課題は、既設トンネルの全内周面に、すなわちアーチ部、両側壁部、及びインバート部に対して同時的にパネルを組立て及び支持させながら改修することができるようにすることにある。
<請求項1項記載の発明>
既設トンネル内面を切削する部位の後方に、
架台を進行方向に移動可能に設け、
前記架台に、切削したトンネル内面に改修用パネルを組み立てるためのパネル組立部、並びにその後方にパネル組立て後の改修用パネルを保持するパネル支持部をそれぞれ配置し、
前記架台には、トンネル内面の切削に伴うズリを前方から、前記パネル組立部及びパネル支持部で囲まれる領域内を通って後方に送るズリ排出搬送路、改修用パネルを後方から、前記パネル組立部及びパネル支持部で囲まれる領域内を通って前方に供給するパネル供給搬送路をそれぞれ設け、
進行方向前方において既設トンネル内面を切削し、その切削に伴うズリを前記ズリ排出搬送路を通して前方から前記パネル組立部及びパネル支持部で囲まれる領域内を通って後方に排出し、
改修用パネルをパネル供給搬送路を通して後方から前記パネル支持部及びパネル組立部で囲まれる領域内を通って前方に供給し、
供給された改修用パネルをパネル組立部において切削したトンネル内面に組立て、パネル組立て後の改修用パネルをパネル支持部において保持する、
ことを特徴とするトンネル改修施工方法。
架台を進行方向に移動可能に設け、架台に、切削したトンネル内面に改修用パネルを組み立てるためのパネル組立部、並びにその後方にパネル組立て後の改修用パネルを保持するパネル支持部をそれぞれ配置した。したがって、ある長さ範囲の施工が完了した段階で、架台を移動(前進)させることで、パネル組立部及びパネル支持部をも移動(前進)できる。
また、架台には、トンネル内面の切削に伴うズリを前方から、パネル組立部及びパネル支持部で囲まれる領域内を通って後方に送るズリ排出搬送路、改修用パネルを後方から、前記パネル支持部及びパネル組立部で囲まれる領域内を通って前方に供給するパネル供給搬送路をそれぞれ設けた。
その結果、進行方向前方において既設トンネル内面を切削し、その切削に伴うズリを前記ズリ排出搬送路を通して前方からパネル組立部及びパネル支持部で囲まれる領域内を通って後方に排出できる。
改修用パネルについては、パネル供給搬送路を通して後方からパネル支持部及びパネル組立部で囲まれる領域内を通って前方に供給し、供給された改修用パネルをパネル組立部において切削したトンネル内面に組立て、パネル組立て後の改修用パネルをパネル支持部において保持することができる。
さらに、ズリ排出搬送路及びパネル供給搬送路についても、ある長さ範囲の施工が完了した段階で、架台を移動(前進)させることで、パネル組立部及びパネル支持部をも移動(前進)できる。
このように、ある長さ範囲の施工が完了した段階で、各設備を移動させることができることは著しく施工能率を高めるものとなる。
前記パネル支持部において裏込めを行い、その裏込め時の圧力を前記パネル支持部にて支持する請求項1記載のトンネル改修施工方法
パネル支持部の部位において裏込めを行い、その裏込め時の圧力に伴う反力をパネル支持部にて支持することができる。
既設トンネル内面を切削する部位の後方に、進行方向に自走で移動可能に設けられた架台と、
前記架台にそれぞれ設けられた、切削したトンネル内面に改修用パネルを組み立てるためのパネル組立部、並びにその後方にパネル組立て後の改修用パネルを保持するパネル支持部と、
前記架台に設けられた、トンネル内面の切削に伴うズリを前方から、前記パネル組立部及びパネル支持部で囲まれる領域内を通って後方に送るズリ排出搬送路と、
前記架台に設けられた、改修用パネルを後方から、前記パネル支持部及びパネル組立部で囲まれる領域内を通って前方に供給するパネル供給搬送路と、を有する
ことを特徴とするトンネル改修施工装置。
請求項1における場合と同様の作用効果を奏するものとなる。架台は、敷設したレール上を移動させるのではなく、自走式のものが望ましい。自走式であることの作用効果は請求項5との関係で後述する。
前記パネル支持部は前記架台に対して固定的に設けられ、前記パネル組立部は前記架台に対して前後進移動可能に設けられている請求項3記載のトンネル改修施工装置。
パネル組立部及びパネル支持部は架台に対し固定的に設けられていてもよい。この場合は、施工の進行に伴って、逐次、架台を移動させる形態を採る。しかし、パネル支持部は前記架台に対して固定的に設けられ、前記パネル組立部は前記架台に対して前後進移動可能に設けられているのが望ましい。ある施工長範囲内においては架台の位置を固定し、パネル支持部によりパネルの支持を所定時間継続している過程において、パネル組立部を、たとえば後述の実施の形態のように、パネル組立台車とし、架台にレールを敷設し、そのレール上をパネル組立台車が走行する形態のように、架台に対して前後進移動可能に設けると、順次パネルの組立てが終了した次の位置に移動して次のパネルの組立てを行うことができるなどの観点などから、施工能率が優れたものとなる。必要であれば、パネル支持部についても、同様に前記架台に対して前後進移動可能に設けることができる。
前記パネル組立部及びパネル支持部の少なくとも一方は、アーチ部、両側壁部、及びインバート部に対するパネルの設置手段及び改修用パネルを支持する支保材を放射方向に押し当て支持する押し当て手段を有する請求項3または4記載のトンネル改修施工装置。
ところで、先に例示の特許文献では、パネルや型枠の組立て台車を、トンネル底部に敷設したレールに沿って移動させるようにしてある。これでは、レール敷設に伴う作業が嵩むばかりでなく、インバート部分へのレールの設置に伴い、インバート部分のパネルの設置が困難となる。しかるに、請求項5記載の本発明では、架台を、敷設したレール上を移動させるのではなく、自走式のものとすることで、たとえば前後に車輪を備えたものであると、パネル組立部及びパネル支持部は、前後の車輪間ではレールが敷設されていないので、インバート部分に対してもパネルの設置が可能となる。したがって、アーチ部、両側壁部、及びインバート部に対してパネルの設置あるいはその支持が可能となることで、各部位において同時的な施工が可能となり、施工能率に優れたものとなる。
また、架台には、トンネル内面の切削に伴うズリを前方から、パネル組立部及びパネル支持部で囲まれる領域内を通って後方に送るズリ排出搬送路、改修用パネルを後方から、前記パネル支持部及びパネル組立部で囲まれる領域内を通って前方に供給するパネル供給搬送路をそれぞれ設けた。
その結果、進行方向前方において既設トンネル内面を切削し、その切削に伴うズリを前記ズリ排出搬送路を通して前方からパネル組立部及びパネル支持部で囲まれる領域内を通って後方に排出できる。
改修用パネルについては、パネル供給搬送路を通して後方からパネル支持部及びパネル組立部で囲まれる領域内を通って前方に供給し、供給された改修用パネルをパネル組立部において切削したトンネル内面に組立て、パネル組立て後の改修用パネルをパネル支持部において保持することができる。
さらに、ズリ排出搬送路及びパネル供給搬送路についても、ある長さ範囲の施工が完了した段階で、架台を移動(前進)させることで、パネル組立部及びパネル支持部をも移動(前進)できる。
このように、ある長さ範囲の施工が完了した段階で、各設備(架台、パネル組立部及びパネル支持部)を移動させることができることは著しく施工能率を高めるものとなる。
他の効果は請求項に対応してそれぞれ記載したとおりである。
本発明の骨子は、実施の形態での符号を参照して説明すると、既設トンネル10内面を切削する部位の後方に、架台30を進行方向に移動可能に設け、望ましくは自走式で移動可能に設ける。
さらに、前記架台30に、切削したトンネル内面に改修用パネルを組み立てるためのパネル組立部40、並びにその後方にパネル組立て後の改修用パネルを保持するパネル支持部50をそれぞれ配置する。
たとえば、既設トンネル10が既設水路トンネルである場合には、その既設水路トンネル10内をドライな状態にする。
そして、自走可能なコンクリート切削機20、たとえばトンネル方向に回転軸芯を有し切削刃を備えた回転ヘッド20aを回転させながら切削する既設水路トンネルを配置し、既設水路トンネルのアーチ部11、側壁部12及びインバート部13の全周面を精度良く効率的に切削する。ここに、本発明において「切削」とはハツリなども含む意味であり、要すればトンネル内面を切除する意義である。
Claims (5)
- 既設トンネル内面を切削する部位の後方に、
架台を進行方向に移動可能に設け、
前記架台に、切削したトンネル内面に改修用パネルを組み立てるためのパネル組立部、並びにその後方にパネル組立て後の改修用パネルを保持するパネル支持部をそれぞれ配置し、
前記架台には、トンネル内面の切削に伴うズリを前方から、前記パネル組立部及びパネル支持部で囲まれる領域内を通って後方に送るズリ排出搬送路、改修用パネルを後方から、前記パネル組立部及びパネル支持部で囲まれる領域内を通って前方に供給するパネル供給搬送路をそれぞれ設け、
進行方向前方において既設トンネル内面を切削し、その切削に伴うズリを前記ズリ排出搬送路を通して前方から前記パネル組立部及びパネル支持部で囲まれる領域内を通って後方に排出し、
改修用パネルをパネル供給搬送路を通して後方から前記パネル支持部及びパネル組立部で囲まれる領域内を通って前方に供給し、
供給された改修用パネルをパネル組立部において切削したトンネル内面に組立て、パネル組立て後の改修用パネルをパネル支持部において保持する、
ことを特徴とするトンネル改修施工方法。 - 前記パネル支持部において裏込めを行い、その裏込め時の圧力を前記パネル支持部にて支持する請求項1記載のトンネル改修施工方法。
- 既設トンネル内面を切削する部位の後方に、進行方向に自走で移動可能に設けられた架台と、
前記架台にそれぞれ設けられた、切削したトンネル内面に改修用パネルを組み立てるためのパネル組立部、並びにその後方にパネル組立て後の改修用パネルを保持するパネル支持部と、
前記架台に設けられた、トンネル内面の切削に伴うズリを前方から、前記パネル組立部及びパネル支持部で囲まれる領域内を通って後方に送るズリ排出搬送路と、
前記架台に設けられた、改修用パネルを後方から、前記パネル支持部及びパネル組立部で囲まれる領域内を通って前方に供給するパネル供給搬送路と、を有する
ことを特徴とするトンネル改修施工装置。 - 前記パネル支持部は前記架台に対して固定的に設けられ、前記パネル組立部は前記架台に対して前後進移動可能に設けられている請求項3記載のトンネル改修施工装置。
- 前記パネル組立部及びパネル支持部の少なくとも一方は、アーチ部、両側壁部、及びインバート部に対するパネルの設置手段及び改修用パネルを支持する支保材を放射方向に押し当て支持する押し当て手段を有する請求項3または4記載のトンネル改修施工装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004241870A JP4340743B2 (ja) | 2004-08-23 | 2004-08-23 | トンネルの改修施工方法及び改修施工装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004241870A JP4340743B2 (ja) | 2004-08-23 | 2004-08-23 | トンネルの改修施工方法及び改修施工装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006057370A JP2006057370A (ja) | 2006-03-02 |
JP2006057370A5 JP2006057370A5 (ja) | 2007-08-09 |
JP4340743B2 true JP4340743B2 (ja) | 2009-10-07 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004241870A Active JP4340743B2 (ja) | 2004-08-23 | 2004-08-23 | トンネルの改修施工方法及び改修施工装置 |
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