JP4340171B2 - 通信端末装置及びtfc選択方法 - Google Patents

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Description

本発明は、CDMA方式の無線通信システムに使用される通信端末装置及びそのTFC選択方法に関する。
WCDMA方式において下り回線でパケットデータを伝送する技術として、HSDPA(High-Speed Downlink Packet Access)と呼ばれる高速パケット伝送方式が知られている。また、Uplink Enhancementと呼ばれる上り回線におけるパケット伝送の高速化、低遅延化の検討が進められている。
無線通信システムの上り回線では、通信端末装置の総送信電力が最大送信電力を超えてしまう場合、いずれかのチャネルの送信を停止する、もしくは、伝送レートを下げる等の制御を行い、総送信電力が最大送信電力を超えないようにすることが必要となる。W-CDMAの3GPPのRelease99仕様では、Uplink Enhancementにおいてこれを実現する方法としてトランスポートフォーマットコンビネーションセレクション(Transport Format Combination Selection:以下、「TFC選択」という)が標準化されている。
TFC選択では、通信端末装置が、複数のDCH(個別チャネル)でデータを多重して伝送する場合に、各DCHで送信するデータ量等を示すトランスポートフォーマット(Transport Format:以下、「TF」と省略する)の組合せであるトランスポートフォーマットコンビネーション(Transport Format Combination:以下、「TFC」と省略する)毎に総送信電力が最大送信電力を超えないか否かを判定し、送信可能なTFCを選択する。なお、以下の説明において、全てのTFCの集合をTFCS(Transport Format Combination Set)という。
以下、TFC選択について図面を用いて具体的に説明する。図8では、DCHが2つで、DCH#1には3つのTFがあり、DCH#2には2つのTFがある場合を示す(図8(A))。この場合、図8(B)に示すように、TFC1〜TFC6の6通りのTFCが存在することになる。なお、図8(A)、(B)では、各TFのビット数を横軸の長さで表している。
ここで、単位時間に送信しなければならないビット数が増えるほど伝送レートを速くする必要があり、所定の品質を得るためには伝送レートが速いほど送信電力を高くしなければならない。図8(C)では各TFCの送信電力を横軸の長さで表し、点線は最大送信電力Pmaxを示している。
図8(C)の場合、通信端末装置は、TFCSにおけるTFC1〜TFC3において総送信電力が最大送信電力Pmaxを下回るので送信可能と判定し、TFCSにおけるTFC4〜TFC6において総送信電力が最大送信電力Pmaxを上回り送信電力が足りないため送信不可能と判定する。そして、通信端末装置は、送信可能と判定したTFC1〜TFC3の中から1つのTFCを選択する。
次に、Release99のTFC選択における検出機能及びTFCS制限機能について、図面を用いて説明する。
図9の状態遷移図に示すように、通信端末装置は、検出機能として、1フレーム(=15スロット)毎に、全てのTFCについてElimination criterion/Recovery criterionの検出を行う。具体的には、Supported state(送信可能状態)であるTFCについて、そのTFCに必要な送信電力が最大送信電力を超えることが直前の連続するY[slot]のうち少なくともX[slot](Xは連続でなくても良い)あった場合に、Elimination criterionが検出され、Excess power state(電力過剰状態)に遷移する。また、Excess power stateであるTFCについて、そのTFCに必要な送信電力が最大送信電力を超えないことが直前の連続するZ[slot]あった場合に、Recovery criterionが検出され、Supported stateに遷移する。なお、パラメータX、Y、Zは図10に示す値をデフォルト値とする。
また、通信端末装置は、TFCS制限機能として、1フレーム(=15スロット)毎に、全てのTFCについて、Blocked state(送信停止状態)の場合には送信不可とし、Supported stateの場合には送信可とする制限処理を行う。
図11は、TFCS制限機能のタイミングを示す図である。図11に示すように、従来のTFC選択方法では、検出機能でSupported stateに遷移してからTdelay_transition(デフォルト値は60ms)後にTFCS制限機能でSupported stateに遷移する。また、検出機能でExcess power stateに遷移してからTdelay_transition後にTFCS制限機能でBlocked stateに遷移する。
3GPP Release99 TR25.896
しかしながら、従来のTFC選択方法では、検出機能で状態を遷移してからTFCS制限機能で状態を遷移するまでに所定の時間がかかるため、フェージング変動が激しい環境下においては環境の変化に追従することができず、送信時のチャネル品質に適したTFCを選択することができない。この結果、基地局装置において誤りが検出されることが多くなり、システム全体のスループットが低下してしまうと考えられる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、環境の変化に追従し、送信時のチャネル品質に適したTFCを選択することができる通信端末装置及びTFC選択方法を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため、本発明の通信端末装置は、基地局装置よりスロット単位で受信した送信電力制御情報に基づいて、個別制御チャネルの送信電力を制御する送信電力制御手段と、前記個別制御チャネルの送信電力に各TFC(トランスポートフォーマットコンビネーション)のオフセットを加算することにより各TFCの送信電力を計算する送信電力計算手段と、総送信電力から前記個別制御チャネルの送信電力を減算してTFCの送信電力の上限値を算出する上限値計算手段と、前記TFCの送信電力の上限値から伝搬ロスを減算して、前記基地局装置において受信可能なTFCの最大受信電力である予想最大受信電力を計算し、前記予想最大受信電力を前記基地局装置における全目標干渉電力値で除すことにより、前記基地局装置において所定の品質を得られると予想される必要最低限のSIR(希望波電力と干渉波電力との比)である予想SIRを計算する予想SIR計算手段と、前記各TFCの目標ブロックエラーレートを満たすSIRである所要SIRを計算するTFC所要SIR計算手段と、送信電力が前記上限値を下回り、かつ、前記所要SIRが前記予想SIRを下回るTFCの中から1つのTFCを選択するTFC選択手段と、を具備する構成を採る。
この構成により、TFC選択をスロット単位で行うことができるので、フェージング変動が激しい環境下においても環境の変化に追従し、送信時のチャネル品質に適したTFC選択を行うことができ、システム全体のスループット向上を図ることができる。また、個別制御チャネルの送信電力とオフセットを用いて計算した各TFCの送信電力に加えて、基地局装置において必要な予想SIRと各TFCの所要SIRの関係に基づいてTFC選択を行うことができるので、さらに正確なTFC選択を行うことができる。
本発明の通信端末装置は、前記各TFCのオフセットに調整値を加算することにより前記オフセットを調整するオフセット調整手段を具備し、送信電力計算手段は、前記調整後のオフセットを用いて各TFCの送信電力を計算する構成を採る。
この構成により、TFCの送信電力を計算する際に用いるオフセットを調整し、伝搬環境が悪いときにTFCの送信電力を上げることができるので、基地局装置におけるエラー発生率を抑え、通信システムのスループットの改善を図ることができる。
本発明の通信端末装置は、前記個別制御チャネル目標ブロックエラーレートを満たすSIRである所要SIRを計算する個別制御チャネル所要SIR計算手段と、前記各TFCの所要SIRと前記個別制御チャネルの所要SIRとの差分を前記各TFCのオフセットとして計算するオフセット計算手段と、を具備する構成を採る。
この構成により、各TFCのオフセットを、各TFCの所要SIRと個別制御チャネルのSIRとの差分とすることができるので、所定の通信品質を満足することができる適当なTFCのオフセットを設定することができる。
本発明の通信端末装置は、前記基地局装置から送信された共通制御チャネルのデータに含まれる前記共通制御チャネルの送信電力から前記共通制御チャネルの受信電力を減算して前記伝搬ロスを計算する伝搬ロス計算手段を具備する構成を採る。
この構成により、共通制御チャネルが上り回線の個別チャネルのパイロットシンボルに比べて電力が大きくシンボルが長いことから、信頼度の高い値を得ることができる。
本発明の通信端末装置は、TFC選択手段は、前記基地局装置においてパケットデータを正しく復調することができた場合にはTFCのレベルを上げ、前記基地局装置においてパケットデータを正しく復調することができず誤りが検出された場合にはTFCのレベルを下げる構成を採る。
この構成により、選択されたTFCを調整し、伝搬環境が悪いときにTFCのレベルを下げることができるので、基地局装置におけるエラー発生率を抑え、通信システムのスループットの改善を図ることができる。
本発明のTFC選択方法は、基地局装置よりスロット単位で受信した送信電力制御情報に基づいて、個別制御チャネルの送信電力を制御し、前記個別制御チャネルの送信電力に各TFC(トランスポートフォーマットコンビネーション)のオフセットを加算することにより各TFCの送信電力を計算し、総送信電力から前記個別制御チャネルの送信電力を減算してTFCの送信電力の上限値を算出し、前記TFCの送信電力の上限値から伝搬ロスを減算して、前記基地局装置において受信可能なTFCの最大受信電力である予想最大受信電力を計算し、前記予想最大受信電力を前記基地局装置における全目標干渉電力値で除すことにより、前記基地局装置において所定の品質を得られると予想される必要最低限のSIR(希望波電力と干渉波電力との比)である予想SIRを計算し、前記各TFCの目標ブロックエラーレートを満たすSIRである所要SIRを計算し、送信電力が前記上限値を下回り、かつ、前記所要SIRが前記予想SIRを下回るTFCの中から1つのTFCを選択する、方法をとる。
この方法により、TFC選択をスロット単位で行うことができるので、フェージング変動が激しい環境下においても環境の変化に追従し、送信時のチャネル品質に適したTFC選択を行うことができ、システム全体のスループット向上を図ることができる。また、個別制御チャネルの送信電力とオフセットを用いて計算した各TFCの送信電力に加えて、基地局装置において必要な予想SIRと各TFCの所要SIRの関係に基づいてTFC選択を行うことができるので、さらに正確なTFC選択を行うことができる。
本発明によれば、TFC選択をスロット単位で行うことができるので、フェージング変動が激しい環境下においても環境の変化に追従し、送信時のチャネル品質に適したTFC選択を行うことができ、システム全体のスループット向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る通信端末装置の構成を示すブロック図である。
まず、図1の通信端末装置の受信部の構成について説明する。
受信無線部102は、アンテナ101に受信された信号をベースバンド信号にダウンコンバートし、A/D変換処理を行う。
逆拡散部103は、受信無線部102の出力信号に対してDCH用の拡散コードで逆拡散処理を行う。復調部104は、逆拡散部103の出力信号に対して復調処理を行う。チャネルデコード部105は、復調部104の出力信号に対して復号処理を行い、受信DCHデータ、ACK/NACK及び上り回線用の送信電力制御コマンド(以下、「UL−TPC」という)を取り出す。ACK/NACKは、バッファ176−1〜176−Nに入力される。UL−TPCは、送信電力制御部154に入力される。なお、ACKとは基地局装置においてパケットデータを正しく復調することができたことを示す信号であり、NACKとは、基地局装置においてパケットデータを正しく復調することができず、誤りが検出されたことを示す信号である。
SIR測定部106は、逆拡散部103の出力信号の希望波電力を測定し、希望波電力の分散値から干渉波電力を算出し、希望波電力と干渉波電力との比(以下、「SIR」という)を測定する。TPC生成部107は下り回線の受信SIRと目標SIRとの大小関係により、下り回線の送信電力の増減を指示する下り回線用の送信電力制御コマンド(以下、「DL−TPC」という)を生成する。DL−TPCはチャネルエンコード部151に入力される。
逆拡散部109は、受信無線部102の出力信号に対してCPICH(共通制御チャネル)用の拡散コードで逆拡散処理を行う。復調部110は、逆拡散部109の出力信号に対して復調を行う。チャネルデコード部111は、デコードを行い、CPICHのデータを取り出す。
次に、図1の通信端末装置の送信部の構成について説明する。
チャネルエンコード部151は、パイロットシンボル(PILOT)およびDL−TPCに対して符号化処理を行う。変調部152は、チャネルエンコード部151の出力信号に対して変調処理を行う。拡散部153は、変調部152の出力信号に対して拡散処理を行う。送信電力制御部154は、記憶している送信電力をUL−TPCに基づいて増減し、増幅部155を制御する。増幅部155は、送信電力制御部154の制御に基づいて拡散部153の出力信号を増幅し、DPCCH(個別制御チャネル)の信号として送信無線部182に出力する。
所要SIR計算部170は、通信品質(QoS)に基づいて目標BLER(Target Block Error Rate)を規定する。また、所要SIR計算部170は、図2に示すように、DPCCH及び各TFCについてSIRとBLERとの相関関係を示すテーブルを内部に記憶し(図2の201〜206)、DPCCH及び各TFCについて、図2の破線で示される目標BLERを満たすのに必要なSIR(以下、「所要SIR」という)を計算し(図2の207〜212)、計算結果をオフセット計算部171に出力する。
オフセット計算部171は、所要SIR計算部170から出力された各TFCの所要SIRとDPCCHの所要SIRとの差分(図2の213〜217)を各TFCのオフセットとして送信電力計算部172に出力する。
送信電力計算部172は、DPCCHの送信電力に各TFCのオフセットを加算することにより各TFCの送信電力を計算する。この結果、各TFCの送信電力は、図3に示すように、DPCCHの送信電力に対して所定のオフセットを有することとなる。送信電力計算部172は、算出した各TFCの送信電力をTFC選択部174に出力する。
上限値計算部173は、総送信電力からDPCCHの送信電力を減算することによりTFCの送信電力の上限値を計算し、計算した上限値をTFC選択部174に出力する。
TFC選択部174は、上限値を下回る送信電力のTFCの中から1つのTFCを選択し、選択したTFCをTFC決定部175に出力する。また、TFC選択部174は、選択したTFCの送信電力を送信電力制御部180に出力する。
TFC決定部175は、基地局装置における上り回線の全受信干渉電力(Rise over Thermal noise)の目標値(Target RoT)等に基づいて、TFC選択部174にて選択されたTFCの各TFを、対応するバッファ176−1〜176−Nに指示する。
各バッファ176−1〜176−Nは、対応するDCH#1〜#Nのデータを一時的に蓄積し、後述するTFC決定部175から指示されたTFに対応するデータをチャネルエンコード部177に出力する。なお、各バッファ176−1〜176−Nは、ACKを入力した場合には未だ送信していないデータ(新規データ)を出力し、NACKを入力した場合には既に送信したデータ(再送データ)を出力する。
チャネルエンコード部177は、各バッファ176−1〜176−Nの出力信号に対して符号化処理を行う。変調部178は、チャネルエンコード部177の出力信号に対して変調処理を行う。拡散部179は、変調部178の出力信号に対して拡散処理を行う。送信電力制御部180は、TFC選択部174から出力された送信電力となるように増幅部181を制御する。増幅部181は、送信電力制御部180の制御に基づいて拡散部179の出力信号を増幅し、DPDCH(個別データチャネル)の信号として送信無線部182に出力する。
送信無線部182は、DPCCH及びDPDCHの信号を多重し、D/A変換処理およびアップコンバートを行ってアンテナ101より無線送信する。
このように、本実施の形態によれば、DPCCHの送信電力とオフセットを用いて計算した各TFCの送信電力に基づいてTFC選択を行うことにより、DL−TPCがスロット毎に受信されることから、DPCCH及びDPDCHの送信電力制御、TFC選択もスロット単位で行うことができるので、フェージング変動が激しい環境下においても環境の変化に追従し、送信時のチャネル品質に適したTFC選択を行うことができ、システム全体のスループット向上を図ることができる。
また、各TFCのオフセットを、各TFCの所要SIRとDPCCHのSIRとの差分とすることにより、所定の通信品質を満足することができる適当なTFCのオフセットを設定することができる。
なお、本発明では、オフセットの計算方法について、本実施の形態の方法に限られず、他の計算方法を用いても良く、オフセットは固定であっても良い。
(実施の形態2)
図4は、本実施の形態に係る通信端末装置の構成を示すブロック図である。なお、図4において、図1と共通する構成部分には図1と同一の符号を付して説明を省略する。
図4の通信端末装置は、図1と比較して、受信電力測定部401と、伝搬ロス計算部451と、予想SIR計算部452とを追加した構成を取る。また、図4の通信端末装置は、TFC選択部174の作用が図1と異なる。
所要SIR計算部170は、DPCCH及び各TFCについて計算した所要SIRをオフセット計算部171及びTFC選択部174に出力する。
受信電力測定部401は、CPICHの受信電力(以下、「PRX−BS」という)を測定し、測定したPRX−BSを伝搬ロス計算部451に出力する。
伝搬ロス計算部451は、CPICHデータに含まれるCPICHの送信電力(以下、「PTX−BS」という)から、受信電力測定部401から出力されたPRX−BSを減算して伝搬ロスを計算し、計算した伝搬ロスを予想SIR計算部452に出力する。ここで、CPICHを用いて伝搬ロスを計算することのメリットとして、CPICHが上り回線の個別チャネルのパイロットシンボルに比べて電力が大きくシンボルが長いことから、信頼度の高い値を得ることが挙げられる。なお、FDDの場合、上り回線と下り回線とで周波数が異なるため、伝搬ロスが若干異なるがその差は小さい。
上限値計算部173は、算出したTFCの送信電力の上限値をTFC選択部174及び予想SIR計算部452に出力する。
予想SIR計算部452は、TFCの送信電力の上限値から伝搬ロスを減算して、基地局装置において受信可能なTFCの最大受信電力(以下、「予想最大受信電力」という)を計算する。そして、予想SIR計算部452は、予想最大受信電力を、CPICHデータに含まれる全目標干渉電力値(RoT)で除すことにより、基地局装置において所定の品質を得られると予想される必要最低限のSIR(以下、「予想SIR」という)を計算し、計算した予想SIRをTFC選択部174に出力する。
TFC選択部174は、送信電力が上限値を下回り、かつ、所要SIRが予想SIRを下回るTFCの中から1つのTFCを選択し、選択したTFCをTFC決定部175に出力する。また、TFC選択部174は、選択したTFCの送信電力を送信電力制御部180に出力する。
このように、本実施の形態によれば、DPCCHの送信電力とオフセットを用いて計算した各TFCの送信電力に加えて、基地局装置において必要な予想SIRと各TFCの所要SIRの関係に基づいてTFC選択を行うことにより、上記実施の形態1の効果に加え、さらに上記実施の形態よりも正確なTFC選択を行うことができる。
(実施の形態3)
実施の形態3では、通信中に、各TFCの送信電力を計算する際のオフセットを調整する場合について説明する。
図5は、本実施の形態に係る通信端末装置の構成を示すブロック図である。なお、図4において、図1と共通する構成部分には図1と同一の符号を付して説明を省略する。
図5の通信端末装置は、図1と比較して、オフセット調整部551を追加した構成を取る。
オフセット計算部171は、各TFCのオフセットをオフセット調整部551に出力する。
オフセット調整部551は、図6に示す各TFC、オフセット及びオフセットの調整値とを対応づけたテーブルを内部に記憶し、各TFCのオフセット(offset1〜offset6)に調整値(Δ1〜Δ6)を加算することにより、オフセットを調整し、調整後のオフセットを送信電力計算部172に出力する。
なお、オフセット調整部551におけるオフセットの調整方法として、基地局装置からACKが返ってきた場合には調整値を下げ、NACKが返ってきた場合には調整値を上げることが考えられる。
このように、本実施の形態によれば、TFCの送信電力を計算する際に用いるオフセットを調整し、伝搬環境が悪いときにTFCの送信電力を上げることができるので、基地局装置におけるエラー発生率を抑え、通信システムのスループットの改善を図ることができる。
なお、実施の形態3は実施の形態2と組み合わせることができる。
(実施の形態4)
実施の形態4は、選択されたTFCを、基地局装置から返されるACK/NACK等に基づいてTFCを調整する場合について説明する。
図7は、本実施の形態に係る通信端末装置の構成を示すブロック図である。なお、図7において、図1と共通する構成部分には図1と同一の符号を付して説明を省略する。
図7の通信端末装置は、TFC選択部174の作用が図1と異なる。
TFC選択部174は、まず、上限値を下回る送信電力のTFCの中から1つのTFCを選択する。そして、TFC選択部174は、基地局装置からACKが返ってきた場合にはTFCのレベルを上げ、NACKが返ってきた場合にはTFCのレベルを下げるようにTFCを調整し、調整後のTFCをTFC決定部175に出力する。
このように、本実施の形態によれば、選択されたTFCを調整し、伝搬環境が悪いときにTFCのレベルを下げることができるので、基地局装置におけるエラー発生率を抑え、通信システムのスループットの改善を図ることができる。
なお、実施の形態4は、実施の形態2、3と組み合わせることができる。
本発明は、CDMA方式の無線通信システムに使用され、TFC選択を行う通信端末装置に用いるに好適である。
本発明の実施の形態1に係る通信端末装置の構成を示すブロック図 SIRとBLERとの相関関係を示すテーブル図 TFCの送信電力とDPCCHの送信電力との関係を示す図 本発明の実施の形態2に係る通信端末装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3に係る通信端末装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3に係る通信端末装置の各TFC、オフセット及びオフセットの調整値とを対応づけたテーブル図 本発明の実施の形態4係る通信端末装置の構成を示すブロック図 TFC選択を説明するための図 TFC選択の検出機能及びTFCS制限機能を示す状態遷移図 TFC選択におけるパラメータを示す図 TFC選択の状態遷移と遅延の関係を示す図
符号の説明
151、177 チャネルエンコード部
152、178 変調部
153、179 拡散部
154、180 送信電力制御部
155、181 増幅部
171 オフセット計算部
172 送信電力計算部
174 TFC選択部
175 TFC決定部
176 バッファ
182 送信無線部
401 受信電力測定部
451 伝搬ロス計算部
452 予想SIR計算部
551 オフセット調整部

Claims (6)

  1. 基地局装置よりスロット単位で受信した送信電力制御情報に基づいて、個別制御チャネルの送信電力を制御する送信電力制御手段と、
    前記個別制御チャネルの送信電力に各TFC(トランスポートフォーマットコンビネーション)のオフセットを加算することにより各TFCの送信電力を計算する送信電力計算手段と、
    総送信電力から前記個別制御チャネルの送信電力を減算してTFCの送信電力の上限値を算出する上限値計算手段と、
    前記TFCの送信電力の上限値から伝搬ロスを減算して、前記基地局装置において受信可能なTFCの最大受信電力である予想最大受信電力を計算し、前記予想最大受信電力を前記基地局装置における全目標干渉電力値で除すことにより、前記基地局装置において所定の品質を得られると予想される必要最低限のSIR(希望波電力と干渉波電力との比)である予想SIRを計算する予想SIR計算手段と、
    前記各TFCの目標ブロックエラーレートを満たすSIRである所要SIRを計算するTFC所要SIR計算手段と、
    送信電力が前記上限値を下回り、かつ、前記所要SIRが前記予想SIRを下回るTFCの中から1つのTFCを選択するTFC選択手段と、を具備することを特徴とする通信端末装置。
  2. 前記各TFCのオフセットに調整値を加算することにより前記オフセットを調整するオフセット調整手段を具備し、
    送信電力計算手段は、前記調整後のオフセットを用いて各TFCの送信電力を計算することを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
  3. 前記個別制御チャネル目標ブロックエラーレートを満たすSIRである所要SIRを計算する個別制御チャネル所要SIR計算手段と、
    前記各TFCの所要SIRと前記個別制御チャネルの所要SIRとの差分を前記各TFCのオフセットとして計算するオフセット計算手段と、を具備することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の通信端末装置。
  4. 前記基地局装置から送信された共通制御チャネルのデータに含まれる前記共通制御チャネルの送信電力から前記共通制御チャネルの受信電力を減算して前記伝搬ロスを計算する伝搬ロス計算手段を具備することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の通信端末装置。
  5. TFC選択手段は、前記基地局装置においてパケットデータを正しく復調することができた場合にはTFCのレベルを上げ、前記基地局装置においてパケットデータを正しく復調することができず誤りが検出された場合にはTFCのレベルを下げることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の通信端末装置。
  6. 基地局装置よりスロット単位で受信した送信電力制御情報に基づいて、個別制御チャネルの送信電力を制御し、
    前記個別制御チャネルの送信電力に各TFC(トランスポートフォーマットコンビネーション)のオフセットを加算することにより各TFCの送信電力を計算し、
    総送信電力から前記個別制御チャネルの送信電力を減算してTFCの送信電力の上限値を算出し、
    前記TFCの送信電力の上限値から伝搬ロスを減算して、前記基地局装置において受信可能なTFCの最大受信電力である予想最大受信電力を計算し、
    前記予想最大受信電力を前記基地局装置における全目標干渉電力値で除すことにより、前記基地局装置において所定の品質を得られると予想される必要最低限のSIR(希望波電力と干渉波電力との比)である予想SIRを計算し、
    前記各TFCの目標ブロックエラーレートを満たすSIRである所要SIRを計算し、
    送信電力が前記上限値を下回り、かつ、前記所要SIRが前記予想SIRを下回るTFCの中から1つのTFCを選択する、ことを特徴とするTFC選択方法。
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