JP4338824B2 - ミシン製本装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミシン製本装置に関するものである。より詳しくは絵本および教科書などの書籍を縫合するため、中綴折丁入紙機、折丁コンベアに接続するミシン製本装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、折丁を内側よりミシン綴りする方法は知られており、特開平11−11039に示されるように、内側を下方に向け側面視逆V字形の状態で搬送された折丁がミシン装置により縫製されるものである。
また、糸綴じ製本の製本ラインとステープルなどを用いる中綴じ製本のラインはそれぞれ別々に配設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平11−11039に示される技術において用いられている製本用のミシンは単に逆さに配設されたのであり、十分に書籍の縫合を行うのは困難である。これは、ミシンを逆さに配設した際には、ミシンには重力が従来を逆にかかるためであり、これは、縫合に用いられる糸にも同じことがいえるものである。また、縫合の対象が折丁が内側を下方に向け側面視逆V字形の状態で搬送されるため、それに対応した機構を装備する必要がある。
また、ミシン製本する製本ラインとステープルなどにより中綴じ製本を行うラインは異なっていた。ミシン製本にはミシン製本用の折丁入紙機、折丁コンベアが必要であり、中綴じ製本には中綴じ製本用に折丁入紙機、折丁コンベアが必要であった。
また、ミシン製本の際には縫い糸を切断する切断装置が別途必要であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
従来技術の課題は上記のごとくであり、本発明は上記の課題を解決するために、請求項1記載のごとく、ミシン製本機と糸目プレス機が連続して接続し、同一フレーム上に折丁コンベア配設し、該フレームをレール上に摺動自在に配設した。
【0005】
請求項2記載のごとく、ミシン製本機と糸目プレス機が連続して接続し、同一フレーム上に折丁コンベア配設し、該フレームをレール上に摺動自在に配設し、製本ライン上にミシン製本装置もしくは折丁コンベアのいずれかを選択可能とした。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付の図面より説明する。
【0007】
図1はミシン製本装置の全体正面図、図2は製本工程を示す図、図3はミシン製本機と糸目プレス機の平面図、図4は同じく側面図、図5はミシン製本機の正面図、図6は同じく左側面図、図7は同じく右側面図、図8は送りベルト装置による折丁保持機構を示す側面図、図9は送りベルト装置の正面図、図10は送りベルト装置の可動構成を示す正面図である。
【0008】
図11は糸目プレス機の正面図、図12は同じく側面図、図13は糸目プレス機による縫う糸切断の機構を示す略図、図14は折丁コンベアの側面断面図、図15は同じく正面図、図16は製本ラインをミシン綴じから中綴じに変更する構成を示す平面図である。
【0009】
図1および図2を用いてミシン製本装置1の構成について説明する。
ミシン製本装置1には、中綴折丁入紙機2・2、折丁搬送装置3が接続されており、該ミシン製本装置1はミシン製本機5、糸目プレス機6および図示しない折丁コンベアにより構成されている。
中綴折丁入紙機2・2の下方には折丁搬送装置3が配設されている。該中綴折丁入紙機2の上部には折丁7が積載されており、折丁7が側面視逆V字状にひろげられ、折丁搬送装置3上に背面を上に向けた状態で積み重ねられる。
一定数の折丁7が積み重ねられると、折丁7は折丁搬送装置3により、押えローラ4側に、内側を下方に向け側面視逆V字形の状態で搬送される。
押えローラ4は自重により折丁7の稜線部を押さえるものであり、ミシン製本機5の直前において、複数枚重ねられた折丁7を押さえつけ、該折丁間を密にすることにより、ミシン製本機5による縫製を良好に行えるようにするものである。
【0010】
押えローラ4より下流側に搬送された折丁7は、ミシン製本機5によって稜線部が縫い付けられる。
ミシン製本機5は、内側を下方に向け側面視逆V字形の状態で搬送されてきた折丁7の稜線部を内側より折丁の背面側に縫い付けるものである。
すなわち、折丁7の下方よりミシン製本機5の針が、該折丁7に貫通し、縫合が行われるものである。本ミシン製本機5により折丁をミシン綴じすると、折丁7の縫合部内側には縫合糸が破線状に一本だけ現れる。このため、縫合部内側において、糸の突出を少なくでき、糸の破損を抑制でき、製本された折丁の耐久性を向上できる。
この後に、糸目プレス機6により折丁7の稜線部が側面視逆V字型にプレスされ、搬出される。糸目プレス機6においては、ミシン製本機5における折丁の搬送速度より速く駆動されている。これにより、折丁を縫製した糸が引っ張られるため、折丁の縫製部のたるみなどが解消され、折丁が強く縫製されるとともに、縫い目の外観がきれいになる。
【0011】
次に、図3および図4において、ミシン製本装置1の構成について説明する。ミシン製本装置1はミシン製本機5、糸目プレス機6、折丁コンベア8の構成について説明する。
ミシン製本機5と糸目プレス機6は、折丁の搬送方向に並設されており、同一のフレーム18上に配設されている。また、フレーム18前部には、折丁搬送方向と平行に折丁コンベア8が配設されている。
フレーム18は折丁搬送方向とは直交方向に配設されたレール18r上に配設されており、該レール18r上を摺動可能に構成されている。
上記の構成において、レール18rの前部にフレーム18を位置させることにより、製本ライン上にミシン製本機5および糸目プレス機6が位置する構成になっている。また、レール18rの後部にフレーム18を位置させることにより、製本ライン上に折丁コンベア8が位置する構成になっている。
レール18rの端部には、フレーム18を固設するための装置が設けられており、該装置によりフレーム18がレール18rに固定される。本実施例においては、フレーム18に孔を設け、レール18rに孔を設けたプレートを固設し、該プレートの孔とフレームの孔にボルトを挿嵌し、ナットを螺装し、固定するものである。前記プレートには他のボルトが螺装されており、フレーム18側への突出量を調節することにより、フレーム18のレール18rに対する位置を微調整できるものである。
【0012】
ミシン製本機5と糸目プレス機6の前方には、折丁7を逆V字状に搬送するためのガイド14が配設されている。
折丁の稜線部内側は、このガイド14に沿ってミシン製本機5に導入されるものである。
また、ガイド14の前後面には、折丁搬送方向に回動するローラが複数個配設されており、ミシン製本機5の前方部分のガイド14の前面には反射板が配設されている。ガイド14の前方には図示しないセンサが配設されており、ミシン製本機5の前方において折丁の位置を検出するものである。
これにより、ミシン製本機5の駆動が制御されるものである。
ここで、センサとしては反射板に光りを投光し、該反射光の有無を検出するものである。
【0013】
ミシン製本機5の後上部には駆動モータ12が配設されており、該駆動モータ12によりミシン製本機5が駆動されるものである。駆動モータ12にはリミットストップモータが使用されており、速度調整および定位置停止機能を有するものである。
また、ミシン製本機5の中央上部には図示しない糸載台が配設されており、該糸載台には縫製に使用される糸が載せられている。ボビンに巻かれた糸の後方にはセンサが配設されており、該センサにより糸の残量が認識される。
ミシン製本機5の前上部には押え金、かまおよび、送りベルト装置が配設されている。また、ミシン製本機5の後部には、圧縮空気導入部が設けられており、該圧縮空気導入部に導入された圧縮空気により、ミシン製本機5に配設されたアクチュエータを駆動したり、ミシン製本機5への糸通しが行われる。
【0014】
糸目プレス機6には、プレスローラ21・21が配設されており、該プレスローラ21は、ガイド14上において、折丁の稜線部を押えてミシン縫合後の折丁の稜線部をならすものである。プレスローラ21は周部が凹状に成形されており、後述する周部が凸状に成形され下部プレスローラ21bとにより折丁の稜線部をならすのである。
また、糸目プレス機6の上部には操作装置22が配設されており、ミシン製本機5と糸目プレス機6の運転状態の制御を行うことができる。糸目プレス機6の後部には、制御ボックス23が設けられており、該制御ボックス23内にミシン製本機5と糸目プレス機6の配線が集約されている。また、前述したセンサも制御ボックス23内において制御されるものである。
【0015】
次に、ミシン製本機5の構成について図5乃至図10において、詳しく説明する。
ミシン製本機5の前上部13の前面には、押え金56、かま55が配設されており、該押え金56、かま55はガイド14の上方に位置している。また、上部ガイド14の下方にはミシン部57が配設されている。
該ミシン部57の上部には縫合用の針58が配設されている。また、上部ガイド14には針58を見るための開口部と針58が通過するための開口部が設けられている。これにより、針58が上下に摺動し、開口部より突出し、折丁を貫通しながら縫合をおこなうものである。
縫合用の糸はミシン部57の側面を介して側方および前面を介して針58に供給されるものである。
ミシン部57はフレーム18上に設置されており、該フレーム18上には支持部材を介してガイド14が配設されている。
【0016】
前上部13はベッド部31の前部に構成されており、該ベッド部31の後部には接続部32が接続されている。該接続部32は側面視L字状に構成されており、接続部32の下前部にミシン部57が接続されている。
ベッド部31より前上部13にかけて、送りベルト装置51が配設されている。この送りベルト装置51により、折丁が斜め方の力により保持される。折丁は側面視逆V字状のガイド14により搬送されるため、該折丁は送りベルト装置51により折丁面に垂直な方向の力により保持される。このため、重ねられた折丁におけるずれの発生を解消できる。
該送りベルト装置51は正面視逆U字状のプレート52、該プレート52上に立設された軸に回動自在に挿嵌されたローラ53・53、ミシン部57の側方より延出された軸53cに回動自在に挿嵌されたローラ53bおよび駆動ローラ54、そして、ローラ53・53・53bおよび駆動ローラ54に巻架されるベルト51bにより構成されている。
また、送りベルト装置51の対向位置にはローラ59・59が配設されており、該ローラ59・59にはベルト60が巻架されている。
【0017】
該ローラ59・59およびベルト60はガイド14の下面側に位置する構成になっている。しかし、送りベルト装置51とベルト60間において、ガイド14は開口しており、送りベルト装置51のベルト51bとベルト60により折丁7を挟持できる構成になっている。
すなわち、折丁7の一側面に対して垂直方向に挟持できるので、重ねられた折丁におけるずれの発生を解消できる。
送りベルト装置51とベルト60は、送りベルト装置51のベルト51bの外側面とベルト60の外側面により、縫合が行われる部分の折丁を保持するものである。
【0018】
前記ローラ54は駆動軸54bの一端に相対回動不能に挿嵌固定されており、該駆動軸54bの他端はギヤボックス62に接続されている。該ギヤボックス62にはローラ62bを介して駆動力が伝達される構成になっており、該駆動力により、駆動軸54bが駆動される構成になっている。ギヤボックス62において、ベベルギヤにより回転軸の方向が斜め上方に向けられている。
これにより、駆動モータを斜めにおいたり、ベルトをねじる必要がないため、耐久性を向上できる。また、送り用の駆動力と縫合用の駆動力を同一にでき、送りと縫合のタイミングのずれが生じない。
また、ローラ59は軸59bの一端に相対回動不能に挿嵌固定されており、軸59bの他端にはギヤボックス62より駆動力が入力される構成になっている。軸59bは支持部材61に挿嵌されている。
【0019】
ローラ53bは軸53cの上端に相対回動可能に挿嵌されており、該軸53cの下端は支持部材67により支持されている。また、軸53cの上部にはシリンダ68のロッドが接続されており、該軸53cをシリンダ53cにより上方に回動可能に構成されている。
すなわち、図10に示すごとく、駆動ローラ54を中心として、駆動軸54bと直交する平面において、プレート52を回動することができる。これにより、送りベルト装置51を回動できるものである。
このため、折丁がミシン製本機5に搬送された際には、送りベルト装置51が上方に回動し、ミシン製本機5に折丁を導入しやすくなる。また、折丁を送りベルト装置51およびベルト60により挟持を開始する面積を大きくできるので、折丁に挟持により生じるひずみを与えにくくなる。
また、図9に示すごとく、ローラ54・53b間およびローラ59・59間にベルト51bおよびベルト60をそれぞれ折丁側に押さえるローラが配設されており、ベルト51bおよびベルト60のたるみを解消できる。これにより、折丁の保持力を安定的に維持できる。
これにより、折丁の保持力を十分に得ることができるとともに、該保持力を安定的に維持できるので、折丁の搬送速度を速くでき、縫合速度を速くできる。縫合速度を速くすることにより、重力の影響を減少でき、ミシン製本機5の構成を簡便にできる。
また、生産効率を向上できるとともに、高速に摺動する針により折丁を貫通させるので、縫合時に折丁に与える影響を減少できる。
【0020】
ローラ53bとローラ53b側のローラ53との間を大きくすることにより、前記ローラ54を中心に送りベルト装置51を回動する際に生じるローラ53bとローラ53間のベルト51bの単位長さあたりのねじれ量を減少できる。
これにより、ベルト51bにかかるひずみを解消でき、送りベルト装置51の耐久性を向上できる。
また、ベルト51bおよびベルト60に使用するベルトとして、タイミングベルトを使用することによりベルトのローラに対する滑りを解消し、ベルト51bおよびベルト60により折丁を確実に保持し、縫合させることができる。
【0021】
また、ミシン製本機5のベッド部31の上面後部には糸切れセンサ65が配設されており、ミシン製本機5の側面には糸をガイドするパイプ64およびパイプ66が配設されている。糸は、図7に示すごとく、糸切れセンサ65を介してパイプ64およびパイプ66の内部に挿嵌され、ミシン部57の前面にガイドされる。これにより、糸切れを生じた場合には糸切れセンサ65により、糸切れを認識できる構成になっている。
【0022】
次に、糸目プレス6の構成について、図11および図12において説明する。
糸目プレス6は図11に示すごとく、ミシン製本機5とともに、フレーム18上に配設されており、該フレーム18はローラ101を介してレール18r上に配設されている。
糸目プレス6において、折丁の稜線部をプレスするのは、プレスローラ21および下部プレスローラ21bである。
プレスローラ21にはモータ75よりベルト74およびユニバーサルジョイント71を介して駆動力が伝達される。ユニバーサルジョイント71は上部をカバー72により被装されており、該カバー72の上にはアクチュエータ73が配設されている。該アクチュエータ73はユニバーサルジョイント71のプレスローラ21接続側の端部を上下に摺動可能に構成されている。
プレスローラ21はユニバーサルジョイント71により駆動力が伝達されるため、アクチュエータ73により折丁の搬送方向に対して垂直に摺動させることができる。このため、製本された折丁にひずみを与えることがなく、製本の性能を向上できる。
また、モータ75の駆動力は伝導軸76にも入力されており、該伝導軸76よりベルト77を介して下部ローラ21bが駆動される。
【0023】
下部プレスローラ21b・21bの上方にはそれぞれ対応したプレスローラ21・21が配設されている。下部プレスローラ21bの外周部は側面視山形に形成されている。また、プレスローラ21の外周部は、該下部プレスローラ21bの外周部に嵌合する形状に構成されている。すなわち、プレスローラ21の外周部は山形に窪んだ形状となっている。
また、プレスローラ21および下部プレスローラ21bは前記ミシン製本機5より折丁搬送速度を速くすることも可能である。この場合には、糸目プレス機6に折丁7が搬送されると、該折丁7はプレスローラ21および下部プレスローラ21bにより糸目プレス機6側に引き込まれ、折丁7を縫合している糸が引っ張られ、折丁7がより強く縫合される。
【0024】
アクチュエータ73・73は、2つのプレスローラ21・21それぞれに接続されており、該プレスローラ21を個別に上下動させることができる。これにより、プレスローラ21を下方に摺動させ、折丁間の縫う糸をプレスローラ21と下部プレスローラ21bにより切断することができる。
ミシン製本機5側のプレスローラ21を糸きり用とし、もう一方のプレスローラ21により、縫い目をプレスすることができる。
【0025】
すなわち、図13に示すごとく、ミシン製本機5より縫合された折丁7が導入される場合には、正面視右側のプレスローラ21が上方に摺動され、折丁7が糸目プレス6に導入される。
そして、折丁7が該プレスローラ21の下方を通過すると同時に、プレスローラ21が下方に摺動され、折丁7・7間の縫い糸を切断するのである。
このため、特に糸きり装置を必要とせず、糸目プレス6により縫い目のプレスおよび糸きりをおこなうことができる。
これにより、製本ラインの長さを短く構成でき、製本にかかる時間を減少できる。
【0026】
次に、ミシン製本機5および糸目プレス6の前方に配設される折丁コンベア8の構成について、図14および図15を用いて説明する。
折丁コンベア8はフレーム18上に固設されており、該フレーム18を摺動させることにより、ミシン製本機5および糸目プレス6の代わりに製本ラインに位置させることができる。
折丁コンベア8において、モータ81はフレーム18に固設されたフレーム87に支持部材を介して固設されている。該モータ81の駆動力はベルト82によりローラ83に伝達される。ローラ83の外周にはベルト84が巻架されている。該ベルト84は上部がガイド14の頂点に位置する構成になっており、ベルト84により折丁を搬送する構成になっている。
また、ガイド14の上方には押さえローラ85が配設されており、該押えローラ85は自重により下方に搬送される折丁を付勢する構成になっている。
【0027】
次に、本発明のミシン綴じと中綴じの切換えの構成について図16を用いて説明する。
ミシン製本装置1において、フレーム18を前方に摺動させ、ミシン製本機5および糸目プレス6を製本ライン上に位置させるとともに、中綴じ機110の作動を停止もしくは中綴じ機110のステープルを取り除くことにより、中綴じ機110においては折丁の搬送のみをさせることにより、ミシン縫いによる製本をおこなうことができる。
この構成により、中綴折丁入紙機2より折丁が折丁搬送装置3に供給され、該重ねられた折丁がミシン製本機5および糸目プレス6に供給され、折丁がミシン製本されるものである。
【0028】
また、ミシン製本装置1において、フレーム18を後方に摺動させ、ミシン製本機5および糸目プレス6を製本ライン上よりはずし、折丁コンベア8を製本ライン上に位置させるとともに、中綴じ機110を作動させ、中綴じ機110のステープルをセットすることにより、ステープルを用いた中綴じによる製本をおこなうことができる。
この構成により、中綴折丁入紙機2より折丁が折丁搬送装置3に供給され、該重ねられた折丁は折丁コンベア8により中綴じ機110に供給され、折丁がステープルにより中綴じ製本されるものである。
【0029】
ミシン製本装置1において、フレーム18はレール18r上に配設されており、該フレーム18に回動自在に軸支されたローラ101により前後に容易に移動できるものである。また、フレーム18の端部およびレール18rの端部をボルトにより固定することにより、フレーム18をレール18rに固定することができる。
このため、製本ライン上にミシン製本機5と糸目プレス6もしくは折丁コンベア8のいずれかを位置させて固定することにより、ミシン製本から中綴じ製本へもしくは中綴じ製本からミシン製本へ容易に変更することができる。
これにより、共通の中綴折丁入紙機2および折丁搬送装置3を有効に使用することができる。
【0030】
【発明の効果】
本発明は、以上のような構成とすることで、次のような効果を奏する。
まず、請求項1のごとく、ミシン製本機と糸目プレス機が連続して接続し、同一フレーム上に折丁コンベア配設し、該フレームをレール上に摺動自在に配設したので、ミシン製本と中綴じ製本の切換えを容易に行え、切換えにかかる労力を軽減できる。
【0031】
また、請求項2記載のごとく、ミシン製本機と糸目プレス機が連続して接続し、同一フレーム上に折丁コンベア配設し、該フレームをレール上に摺動自在に配設し、製本ライン上にミシン製本装置もしくは折丁コンベアのいずれかを選択可能としたので、共通の中綴折丁入紙機および折丁搬送装置を使用することにより、製本設備に必要な空間を減少できる。また、配設する機械の数を減縮できるので、保守点検の手間を減少できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ミシン製本装置の全体正面図である。
【図2】 製本工程を示す図である。
【図3】 ミシン製本機と糸目プレス機の平面図である。
【図4】 同じく側面図である。
【図5】 ミシン製本機の正面図である。
【図6】 同じく左側面図である。
【図7】 同じく右側面図である。
【図8】 送りベルト装置による折丁保持機構を示す側面図である。
【図9】 送りベルト装置の正面図である。
【図10】 送りベルト装置の可動構成を示す正面図である。
【図11】 糸目プレス機の正面図である。
【図12】 同じく側面図である。
【図13】 糸目プレス機による縫う糸切断の機構を示す略図である。
【図14】 折丁コンベアの側面断面図である。
【図15】 同じく正面図である。
【図16】 製本ラインをミシン綴じから中綴じに変更する構成を示す平面図である。
【符号の説明】
5 ミシン製本機
6 糸目プレス機
18 フレーム
18r レール
21 プレスローラ

Claims (2)

  1. ミシン製本機と糸目プレス機が連続して接続し、同一フレーム上に折丁コンベア配設し、該フレームをレール上に摺動自在に配設したことを特徴とするミシン製本装置。
  2. ミシン製本機と糸目プレス機が連続して接続し、同一フレーム上に折丁コンベア配設し、該フレームをレール上に摺動自在に配設し、製本ライン上にミシン製本装置もしくは折丁コンベアのいずれかを選択可能としたことを特徴とするミシン製本装置。
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