JP4337236B2 - 沈胴式カメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は沈胴式カメラに関するものであり、更に詳しくは、沈胴レンズを覆うレンズキャップを有する沈胴式カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は沈胴レンズを備えた沈胴式カメラ100を示す図であり、図6のAは正面図、図6のBは非撮影時の側面図、図6のCは撮影時の側面図である。図6のBに示すように、非撮影時には携帯に便なように、カメラ本体101内に固定鏡筒102と可動鏡筒103が収容されており、カメラ本体101の前面に固定されているレンズリング104にレンズキャップ10が装着されて、非撮影時におけるレンズを保護している。なお、レンズキャップ10はキャップ本体111の前面側にキャップカバー112が係合されて、キャップ本体111の前面を覆っている。また、図6のAも参照して、キャップ本体111の側面には直径方向に対向してスライダー121が設けられており、両方の指掛け部122を手指で挟み持つことによってレンズキャップ10が装着され脱着される。そして、撮影時には、レンズキャップ10を取り外し、電源のスイッチをオンにすると、図6のCに示すように可動鏡筒103がレンズリング104を挿通して撮影位置まで繰り出される。すなわち、沈胴レンズを備えた沈胴式カメラと称される謂われである。
【0003】
図7は従来のレンズキャップの一例である上記のレンズキャップ10からキャップカバー112を取り外したキャップ本体111を示す図であり、図7のAはキャップ本体111の前面側の平面図、図7のBは裏面側の(カメラ本体101側からの)平面図である。また、図8はキャップ本体111の側面図であり、上方をカメラ本体101側として示されている。図7のA、Bに示すように、キャップ本体111には、その両側から直径方向に2個のスライダー121が挿入されて組み込まれている。すなわち、図7のBに示すキャップ本体111のH字形ブリッジ116と図7のAに示すブリッジカバー117との間に板状のスライダ−121が両側から挿入されており、挿入先端側のコイルバネ係止部124に係止されたコイルバネ125によって、2個のスライダ−121はそれぞれ径外方へ付勢されている。
【0004】
そして、図7のBに示すように、スライダ−121にはコイルバネ係止部124の両側の爪脚126の先端部に係止爪127が設けられており、キャップ本体111に形成されているストッパー爪115に係止されることによりスライダ−121は位置決めされている。また、図8の側面図に明示するように、スライダー121には前面側に指掛け部122が設けられていると共に、裏面側にはレンズリング104の内周面に係止させる装着爪129が外向きに設けられている。更には、図9はキャップカバー112の裏面側の平面図であるが、裏面側に設けられた4個の挿入片113が、図7のA、Bに示すキャップ本体111に形成された4個の係合穴114に前面側から嵌め込まれて固定される。
【0005】
図10は図6に示した沈胴式カメラ100の平面図であり、レンズリング104へのレンズキャップ10の装着操作を示す図である。すなわち、最下段のレンズキャップ10は両側のスライダー121がコイルバネ125によって外側へ付勢された未装着状態、中段のレンズキャップ10は両側のスライダー121の指掛け部122を手指で挟んで径内方へスライドさせ、装着爪129を径内方へ移動させてレンズリング104内へ挿入せんとする状態、最上段のレンズキャップ10は挿入後に手指を離してスライダー121を元の位置に復帰させると共に、装着爪129をレンズリングの内周面の係止溝109に噛み込ませて装着させた状態を示す。そして、レンズキャップ111をレンズリング104から取り外す場合には、上記とは逆の手順で行われる。すなわち、左右のスライダー121を手指で挟んで径内方へスライドさせ、レンズリング104の係止溝109への装着爪129の噛み込みを緩め、レンズリング104から引き抜くことによって脱着される。
【0006】
上記のほか、カメラの電源スイッチのオン・オフによって自動的に開閉するレンズカバーを繰り出される鏡筒に一体的に取り付けたものがある。また、実用新案登録公報第2535068号公報には、レンズバリアとレンズフードとがユニット化されており、レンズフードの進退と連動してレンズバリアを開閉させるものが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
レンズリング104の先端部に装着されたレンズキャップ10を撮影時に取り外すタイプの沈胴式カメラ100においては、図6のBに示す状態でレンズキャップ10を取り外した後、電源スイッチをオンする正常な操作を行えば問題は発生しないが、レンズキャップ10を装着したまま電源スイッチをオンさせるような正常でない操作が行われる場合がある。このような場合、レンズキャップ10の装着力が大であるために、繰り出される可動鏡筒103の先端部がレンズキャップ10の裏面側に当接した後も更に繰り出しが継続されることにより、可動鏡筒103の繰り出し機構に損傷を与えたり、可動鏡筒103の光軸を狂わせるようなトラブルを招きかねない。
【0008】
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、沈胴レンズを備えた沈胴式カメラにおいて、撮影に入る時に、レンズキャップが装着されている状態で電源スイッチがオンされ可動鏡筒が繰り出されても、その先端部がレンズキャップに当接し更に繰り出しが継続されることによって、レンズキャップのスライダーの装着爪の噛み込みによる係止が緩められ、遂には脱着されるレンズキャップを有する沈胴式カメラを提供することを課題とする。
【0009】
なお、電源スイッチのオン・オフによって自動的に開閉するレンズカバーを一体的に取り付けたものは、開閉機構が複雑であり製造コストを増大させる。また、実用新案登録公報第2535068号に開示のレンズフードを前進後退させる操作によってレンズバリアを開閉させるユニットを、非撮影時にカメラ本体内に収容される可動鏡筒に取り付けることは困難である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は請求項1の構成によって解決されるが、その解決手段を説明すれば、請求項1の沈胴式カメラは、非撮影時にはカメラ本体内に固定鏡筒と沈胴レンズを備えた可動鏡筒とが収容され、撮影時には可動鏡筒がカメラ本体の前面に固定されたレンズリングを挿通して前方へ繰り出される沈胴式カメラにおいて、レンズキャップが、直径方向に沿って対向して設けられたストッパーを有するキャップ本体と、キャップ本体の前面側を覆うように取り付けられるキャップカバーと、キャップ本体に、その直径方向に並んでスライド可能に組み込まれ、それらの中間に介装されたバネによってそれぞれは径外方へ付勢され上記のストッパーに当接して位置決めされており、かつ付勢時にレンズリングの内周面に係止される装着爪を備えた1組のスライダーと、レンズキャップに垂直な方向の外力を受けて、少なくとも一方のスライダーを押圧し、径内方へスライドさせて装着爪の係止を緩める押圧ブロックとからなるものである。
このような沈胴式カメラは、沈胴レンズに装着されたレンズキャップが撮影時に電源スイッチのオンによって繰り出されてくる可動鏡筒の先端部で押圧されても、押圧ブロックを介して押圧力を受ける少なくとも一方のスライダーが径内方へスライドされて装着爪の係止が緩められる。
【0011】
請求項1に従属する請求項2の沈胴式カメラは、少なくとも一方のスライダーの裏面には可動鏡筒側から見て径内方から径外方へ外開き傾斜の被押圧面を備えた被押圧部が形成されており、かつ押圧ブロックには被押圧面と摺り合う同様な傾斜の押圧面を備えた押圧部が設けられており、押圧ブロックによるレンズキャップに垂直な方向の押圧力の一部が押圧部と被押圧部との間の摺動によって径内方へ向かう力に変換され、少なくとも一方のスライダーがバネによる付勢に抗して径内方へスライドされて、装着爪によるレンズリングへの噛み込みを浅くし係止が緩められるものである。
このような沈胴式カメラは、沈胴レンズに装着されたレンズキャップが非撮影時には脱落の怖れなく装着され、撮影時には電源スイッチをオンすることによって繰り出される可動鏡筒の先端部がレンズキャップの押圧ブロックを押圧しても、押圧ブロックの押圧部がスライダーの被押圧部を押圧してスライダーを径内方へスライドさせてレンズキャップの係止を緩め、遂には手指によることなく脱着される。
【0012】
請求項2に従属する請求項3の沈胴式カメラは、押圧ブロックが、1組のスライダーのそれぞれに形成された被押圧部に対応する押圧部を備えた板形状の対称押圧ブロックとして、キャップ本体の裏面側に取り付けられたものである。このような沈胴式カメラは、繰り出される可動鏡筒の押圧力が沈胴レンズに装着されたレンズキャップの1組のスライダーの押圧に均等に分散され、レンズキャップの直径方向に対向して存在する装着爪の係止を均等に緩める。
請求項2に従属する請求項4の沈胴式カメラは、押圧ブロックが、一端側でキャップ本体に回動可能に支持され、他端側には一方のスライダーに設けられた被押圧部に対応する押圧部を備えた非対称形押圧ブロックとしてキャップ本体の裏面側に取り付けられたものである。このような沈胴式カメラは、沈胴レンズに装着されたレンズキャップの押圧部と被押圧部との摺動が一か所で行われるので摺動抵抗が小さく、繰り出される可動鏡筒の押圧力が比較的小さくとも、一方の装着爪の係止を緩めて、レンズキャップの脱着を可能とする。
【0013】
請求項2に従属する請求項5の沈胴式カメラは、押圧ブロックが、キャップ本体と独立した分離型押圧ブロックとして、少なくとも一方のスライダーの被押圧部に対応する押圧部が可動鏡筒の先端円周部に一体的に設けられたものである。このような沈胴式カメラは、沈胴レンズに装着されたレンズキャップの構成要素が簡略化されるほか、可動鏡筒の先端円周部の押圧部を円筒状に形成させてレンズフードと兼用させることを可能にする。
請求項2に従属する請求項6の沈胴式カメラは、レンズキャップのバネを除く構成要素が合成樹脂の成形品で作製されており、キャップ本体に対するキャップカバーおよび押圧ブロックの取り付けが、キャップカバーまたは押圧ブロックに一体的に設けられた板状片をキャップ本体に形成された係合穴へ挿入して嵌め込まれたものである。このような沈胴式カメラは、沈胴レンズに装着されたレンズキャップが軽量であるほか、板状片と係合穴との相対位置を厳密に設定し、挿入される板状片の弾性によって係合穴へ圧着させることも可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の沈胴式カメラは、上述したように、沈胴レンズに装着されたレンズキャップがその直径方向に沿って対向して設けられたストッパーを有するキャップ本体と、キャップ本体の前面側を覆うように取り付けられるキャップカバーと、キャップ本体に、その直径方向に並んでスライド可能に組み込まれ、それらの中間に介装されたバネによってそれぞれは径外方へ付勢され上記のストッパーに当接して位置決めされており、かつその位置においてレンズリングの内周面に係止される装着爪を備えた1組のスライダーと、レンズキャップに垂直な方向の外力を受けて、少なくとも一方のスライダーを押圧し径内方へスライドさせて、装着爪による係止を緩める押圧ブロックとからなるものである。
【0015】
すなわち、本発明の沈胴式カメラは、レンズキャップに垂直な方向に繰り出されてくる可動鏡筒によって、レンズキャップのスライダーを可動鏡筒の繰り出しの方向とは直角な径内方へスライドさせるような機構を必要とする。このような作用を有する機構としては、例えば上下方向に移動する主動部の偏形カムによって従動部を水平方向に移動させるもの、上下方向に移動する部材によってよってラックを回転させ、そのラックに噛み合うピニオンを水平方向に移動させるもの等があり、そのような作用を示す機構である限りにおいて、可動鏡筒とスライダーとの間にどのような機構を設けてもよい。しかし、最も簡易には、スライダーに可動鏡筒側から見て、径内方から径外方へ向かって外開き傾斜の被押圧面を備えた被押圧部を設けると共に、その被押圧面と摺り合う傾斜の押圧面を有する押圧ブロックを、スライダーと可動鏡筒との間に介在させることによって可能である。
【0016】
被押圧面および押圧面の傾斜角度は45度を中心して約30度から約60度までの範囲の角度を採用するのが実質的である。また上記の被押圧面および押圧面は平面であることが好ましいが、摺動抵抗を小さくするという点からは、平面であっても摺動面積は小とすることが望ましい。そのために、押圧ブロックをキャップ本体の裏面側に位置決めして取り付けることにより、被押圧面と押圧面とは常に位置ずれすることなく当接するようになる。そのほか、押圧面をレンズキャップに近い大きさの底面を有する仮想的な円錐の外周面を底面に平行に切断して得られる部分円錐面としてもよい。押圧面がその部分円錐面に整合する面とされることは言うまでもない。底面積の大きい円錐の外周面を使用するのは、摺動抵抗が大になり易い曲面を可及的に平面に近いものとするためである。
【0017】
また一方のスライダーにのみ被押圧面を設けてもよい。レンズキャップは2個の装着爪でレンズリングに係止されるが、一方の装着爪の係止を緩めることによってもレンズリングは脱着されるからである。この場合には、被押圧面と押圧面との接触面積が1/2になること、また介装されているコイルバネの縮み長さも小で済むことから、比較的小さい押圧力で装着爪の係止を緩めることができる。この場合において、押圧ブロックがキャップ本体に位置決めして取り付けられたものとするには、押圧ブロックの一端側を回動可能に軸支し他端側に押圧面を設けることが好ましい。
【0018】
押圧ブロックは、キャップ本体に取り付けるのではなく、可動鏡筒の先端円周部に、スライダーの被押圧面の傾斜に対応する傾斜の押圧面を持った押圧部材を取り付けた分離型押圧ブロックとしてもよい。この場合、レンズキャップの装着角度位置は任意であるから、被押圧面と押圧面を位置決め手段が必要になる。しかし、可動鏡筒の先端円周部に円錐の外周面を底面に平行に切断した部分円錐面を内周面に有するリング状押圧突起に設けることにより、上記の位置決め手段は不要になる。ただし、押圧面を部分円錐面による曲面とすると、スライダーの被押圧面も同様な部分円錐面とすることが望まれるが、勿論、平面状としてもよい。
【0019】
上述したようなレンズキャップは如何なる材料によっても作製され得るが、重量および射出成形によって量産が可能は合成樹脂、中でも弾性が比較的大きい熱可塑性樹脂を採用することが好ましく、ポリプロピレン、ABS樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェイニレンサルファイド等が好適に使用される。すなわち、係合穴と、これに挿入する挿入片との位置関係をややきつ目に成形することにより、挿入片を係合穴に嵌め込み係合穴に圧着させて固定することが可能になる。
【0020】
【実施例】
次に、本発明の沈胴式カメラを実施例によって図面を参照して具体的に説明する。
【0021】
(実施例1)
図1は実施例1のレンズキャップ1の分解斜視図である。図1に示すようにレンズキャップ1はキャップ本体11の前面側にキャップカバー12が取り付けられ、キャップ本体11の裏面側にはその直径方向にコイルバネ25を介して2個のスライダー21が並べて組み込まれる。そして押圧ブロック31が、スライダー21を覆うよう、キャップ本体11の裏面側に取り付けられている。すなわち、キャップカバー12は一体的に形成された4個の挿入片13がをキャップ本体11の上下の係合穴14の周壁14aに接して挿入され嵌め込まれる。また、キャップ本体11の周壁18を対向して切り欠いた2個の切欠き19からスライダー21がそれぞれ挿入される。
【0022】
2個のスライダー21の中間にコイルバネ25が介装されており、それぞれのスライダー21は径外方へ付勢されている。また、各スライダー21の中程にはストッパー穴23が形成されており、図示されずとも、キャップ本体11の裏面側に設けられた後述するストッパー16が遊挿されて、スライダー21が位置決めされる。また、スライダー21の径外方の端部には前面側へ突出して指掛け部22が設けられており、両方の指掛け部22を手指で挟んでスライダー21を径内方へスライドさせる。また、裏面側へ突出して、レンズキャップ1をカメラ本体101のレンズリング104に装着するための外向きの装着爪29が設けられている。
【0023】
押圧ブロック31は、2個のスライダー21を覆って、キャップ本体11に取り付けられる。すなわち、上下に周方向に並んで設けられた各3個の挿入片36が、キャップ本体11の係合穴14の周壁14bに沿って挿入されて嵌め込まれる。なお、中央の挿入片36にはガイド溝36cが形成されており、キャップ本体11の係合穴14に設けられている突条14cに対応する。また同様に、押圧ブロック31の上下にはガイドピン33が設けられており、キャップ本体11のガイド孔15へ挿入される。そして、2個のスライダー21に対応する広幅の溝34の両端部には、カメラ本体101側から見て、径内方から径外方へ外開きの傾斜角度45度の傾斜面37を備えた押圧突起38が対向して設けられている。なお、傾斜面37は面積を小さくするように輪郭的に形成されている。そして、これらの押圧突起38は、スライダー21の裏面側に設けられた同様な傾斜角度を有する傾斜面27を備えた破線で示す被押圧部28に対応するものである。上記の傾斜面27は斜面穴26に面して設けられている。そして、図示を省略した可動鏡筒が白抜き矢印の方向に繰り出されてくる。
【0024】
そして、図2は、図6を援用して示すが、図6における[2]−[2]線方向の断面図に相当するものである。すなわち、図2はレンズキャップ1がカメラ本体のレンズリング104に装着された状態を、繰り出されてくる可動鏡筒103と共に示す。図2において、下からキャップカバー12、その上は2個のストッパー16が設けられたキャップ本体11であり、その上面にはコイルバネ25を介して連結され図面的には3つの部分に分かれて示されている各スライダー21(左側上方から右側下方への傾斜線によるハッチ付け部分)が配されており左右の方向にスライドされる。すなわち、左側のスライダー21について説明すれば、図1も参照して、コイルバネ係止部24に続くストッパー穴23の外側が45度の傾斜面27を備えた被押圧部28となっている。また被押圧部28に続く斜面穴26の外側が指掛け部22となっている。そして、ストッパー穴23の径内方の壁面がストッパー16に当接してスライダー21が位置決めされる。また、指掛け部22と反対側に突出して外向きの装着爪29が設けられており、カメラ本体101のレンズリング104の内周面の係止溝109に噛み込んで装着される。
【0025】
スライダー21の上方には、押圧ブロック31が取り付けられるが、その両端部にはスライダー21の被押圧部28の傾斜面27に対応する傾斜面37を備えた押圧突起38が設けられている。すなわち、図2において白抜き矢印の方向へ繰り出されてくる可動鏡筒103によって押圧ブロック31が押圧されると、左右の押圧突起38の傾斜面37が摺り合う被押圧部28の傾斜面27を径内方へ押してスライダー21を矢印mで示すように径内方へスライドさせる。その結果、図3に示すように、スライダー21に設けられている装着爪29とレンスリング104の係止溝109との間が離隔される。すなわち、可動鏡筒103の繰り出しによって、レンズキャップ1の装着が緩められる。
【0026】
(実施例2)
実施例1のレンズキャップ1は押圧ブロック31が両側のスライダ−21に設けられた被押圧部28を押圧するものであるが、実施例2のレンズキャップ2は片側のスライダ−51の被押圧部58のみを押圧するようにしたものである。図4はそのようなレンズキャップ2が装着された状態を示す断面図であり、実施例1の図2に対応する図である。従って、重複する箇所の説明は可及的に省略し、実施例1のレンズキャップ1と異なる部分を詳しく説明する。
【0027】
キャップカバー42にストッパー46が設けられており、キャップ本体41のストッパー穴47を貫通して、スライダー51のストッパー穴53まで挿通されている。そして、キャップ本体41に沿ってスライドする2個のスライダー51の中間にはコイルバネ55が介装されており、図2の場合と同様に、各スライダー51が図面上では3つの部分に分かれて示されている。すなわち、一方のスライダー51はコイルバネ係止部54と、コイルバネ係止部54とはストッパー穴53を挟んで傾斜面57を有する被押圧部58、更には被押圧部58とは斜面穴56を挟んで指掛け部52および装着爪59とからなる部分である。
【0028】
押圧ブロック61は、図4において右側の端部には押圧突起を持たず、キャップ本体41の裏面側に設けられたピン44に軸支されており矢印rで示す方向へ回動可能に取り付けられている。そして、左側の端部に傾斜面67を有する押圧突起68が設けられており、左側のスライダー51の被押圧部58の傾斜面57を押圧するようになっている。すなわち、白抜き矢印で示す方向へ繰り出されてくる可動鏡筒103によって押圧ブロック61が押圧されると、押圧ブロック61はピン44の回りに矢印rで示す下方へ回動され、押圧突起68の傾斜面67が左側のスライダー51の被押圧部58の傾斜面57に沿って摺動して下降することによって、スライダー51をコイルバネ55に抗して矢印nで示すように径内方へスライドさせる。従って、レンズリング104の係止溝109におけるスライダー51の装着爪59の噛み込みが緩められる。
【0029】
(実施例3)
実施例1、実施例2は繰り出されてくる可動鏡筒103が押圧ブロック31または61を押圧することによって、レンズリング104の係止溝109に対するレンズキャップ1または2の装着爪29または59の噛み込みを緩める場合を示したが、可動鏡筒103の先端円周部に設けた押圧部によってレンズキャップのスライダーの被押圧部を押圧するようにしてもよい。図5はそのようなレンズキャップ3がレンズリング104に装着された状態を示す断面図である。レンズキャップ3のうちのキャップ本体71、キャップカバー72、スライダー81は、実施例2の図4に示すレンズキャップ2から押圧ブロック61を除いたものと同様である。すなわち、キャップカバー72にストッパー76が設けられており、キャップ本体71のストッパー穴77を貫通して、スライダー81のストッパー穴83まで挿通されている。
【0030】
また、キャップ本体41に沿ってスライドする2個のスライダー81の中間にはコイルバネ85が介装されている。そして、図面上において、スライダー81は3つの部分に分かれてしめされている。片側のスライダー81について説明すれば、コイルバネ係止部84、コイルバネ係止部84とはストッパー穴83を挟んで傾斜面87を有する被押圧部88、更には被押圧部88とは傾斜穴86を挟んで指掛け部82および装着爪89からなる部分である。そして、可動鏡筒103の先端円周部には、スライダー81の被押圧部88の傾斜面87に対応する傾斜面97を備えたリング状押圧突起98が設けられている。
【0031】
リング状押圧突起98を設けているのは、例えば実施例1の場合には、キャップ本体11に押圧ブロック31が位置決めされて取り付けられているので、スライダー21の被押圧部28に対する押圧ブロック31の押圧突起38が位置ずれすることはないが、実施例3の場合には可動鏡筒103の先端円周部に対してレンズキャップ3の装着爪89の角度位置は任意であり、実施例1における押圧突起38と同様な対向する押圧突起を採用した場合には、押圧突起と被押圧部88とが位置ずれを生ずるからである。その故に、リング状押圧突起98の内周側の傾斜面は、円錐の外周面を水平に切り取って得られる部分円錐面としての曲面になっている。従って、対応するスライダー81の被押圧部88の傾斜面87もそれに整合する曲面であることが望ましいが、平面であってもよいことは勿論である。
【0032】
そして、図7に示すように、リング状押圧突起98を備えた可動鏡筒103が繰り出されて、レンズキャップ3のスライダー81の被押圧部88の傾斜面87上をリング状押圧突起98の傾斜面97が摺動して進むことによりスライダー81は径内方へスライドされ、レンズリング104に対するレンズキャップ3の装着が緩められる。なお、リング状押圧突起98は合成樹脂製として可動鏡筒103の先端部に螺着するようにしてもよく、またレンズリング104と一体的な金属製としてもよい。
【0033】
実施例による本発明の沈胴式カメラは以上のように構成され作用するが、勿論、本発明はこれらに限られることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0034】
例えば実施例1のレンズキャップ1においては(実施例2、3においても同様である)、スライダー21の被押圧部28の傾斜面27と、押圧ブロック31の押圧突起38の傾斜面とを45度の傾斜面としたが、45度以外の傾斜角度であてもよい。例えば、押圧される傾斜の傾斜角度を60度とすることによって、可動鏡筒103のストローク距離は大になるが、小さい押圧力によってスライダー21をスライドさせることが可能である。また逆に可動鏡筒103の押圧力を大とし得る場合には、傾斜面27の角度を例えば30度として可動鏡筒103のストロークを小としてレンズキャップ1の取り外し得る。
【0035】
また実施例1のレンズキャップ1においては(実施例2においても同様である)、押圧ブロックを円板形状としたが、押圧部を設け得る限りにおいて、円板形状以外の形状、例えば方形状としてもよい。
また実施例1においてはキャップ本体11にストッパー16を設け、実施例2においてはキャップカバー41にストッパー46を設けてキャップ本体41へ突出させたが、このようにキャップ本体に設けるストッパーの設け方は限定されない。
また、実施例1、2のストッパー16、46は何れも突起状としたが、スライダーを位置決めし得るものである限り、その形状は限定されない。
【0036】
また実施例3のレンズキャップ3においては、レンズキャップ側の被押圧部88に対する可動鏡筒側の押圧突起の位置ずれを回避するために、可動鏡筒103の先端円周部にリング状押圧突起98を設けたが、レンズリング104の係止溝109を、通常のように円周状に形成させるのではなく、部分的に形成させてレンズキャップ3の装着位置を限定することによっても、レンズキャップ3の被押圧部88と可動鏡筒側の押圧突起の位置ずれを回避し得る。
また実施例3のレンズキャップ3は、キャップ本体71に取り付けられた押圧ブロックを持たないので、露出するコイルスプリング85に対するカバ−部材を適宜付加することを妨げるものではない。
【0037】
【発明の効果】
本発明の沈胴式カメラは以上に説明したような形態で実施され次ぎに記載するような効果を奏する。
【0038】
請求項1の沈胴式カメラによれば、繰り出されてくる可動鏡筒が装着されたままの沈胴レンズのレンズキャップの押圧ブロックに当接し押圧することによって、レンズリングの係止溝に装着されたレンズキャップの装着爪の噛み込みが緩められ、逐にはレンズキャップの装着が外れるので、可動鏡筒が装着されたままのレンズキャップに当接することによって可動鏡筒の繰り出し機構に損傷を与えたり、可動鏡筒の光軸を狂わせるようなトラブルの発生を回避することができる。請求項2の沈胴式カメラによれば、沈胴レンズに装着されたレンズキャップに垂直な方向の押圧力を受ける可動ブロックの押圧部の傾斜面がスライダーの裏面側の被押圧部の傾斜面を摺動することによって、スライダーを径内方へスライドさせるという簡易な機構によってレンズキャップの装着を緩めることができ、可動鏡筒の繰り出し機構や光軸にトラブルを発生させないレンズキャップを低コストで作製することができる。
【0039】
請求項3の沈胴式カメラによれば、沈胴レンズに装着されたレンズキャップの1組のスライダーのそれぞれに形成されている被押圧部を共に押圧し得る対称押圧ブロックによってスライダーを押圧するので、押圧力が1組のスライダーに均等に効果的に分散されて、1組のスライダーが同時に径内方へスライドされ、両側の装着爪の係止が均等に緩められる。
請求項4の沈胴式カメラによれば、沈胴レンズに装着されたレンズキャップが一端側でキャップ本体に回動可能に支持され、他端側に押圧部を備えた非対称押圧ブロックによって片側のスライダーのみを押圧するものであるから、押圧部と被押圧部との摺動抵抗が小さく、繰り出される可動鏡筒の押圧力が比較的小さくとも、片側のスライダーの装着爪の係止を緩めての脱着が可能である。
【0040】
請求項5の沈胴式カメラによれば、可動鏡筒の先端円周部に押圧部が設けられているので、沈胴レンズに装着されたレンズキャップのスライダーを押圧する構成が簡略化され、レンズキャップを低コスト化させる。
請求項6の沈胴式カメラによれば、沈胴レンズに装着されたレンズキャップはコイルバネ以外は合成樹脂の成形品が使用されているので軽量、低コストであり、かつキャップカバー、キャップ本体に対するキャップカバーや、押圧ブロックの嵌め込みによる取り付けを可能とする。
【0041】
本発明の沈胴式カメラは、本来は、レンズキャップを装着したまま電源スイッチをオンするような正規でない手順で沈胴式カメラが操作される場合に発生するトラブルを救済するものであるが、レンズキャップを紐でカメラ本体に結び付けておくことにより、手指でレンズキヤップを取り外すという操作を省略して撮影操作に入るという使い方も可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のレンズキャップの分解斜視図である。
【図2】実施例1のレンズキャップの装着状態を示す断面図であり、図6の[2]ー[2]線方向の断面図に相当する図である。
【図3】同レンズキャップが可動鏡筒の押圧によって装着爪の係止が緩められた状態を示す断面図である。
【図4】実施例2のレンズキャップの装着状態を示す断面図である。
【図5】実施例3のレンズキャップの装着状態を示す断面図である。
【図6】従来例の沈胴式カメラを示す図であり、Aは正面図、Bは非撮影時の側面図、Cは撮影時の側面図である。
【図7】従来例のレンズキャップのキャップ本体の平面図であり、Aは前面側、Bは裏面側である。
【図8】同キャップ本体のの側面図である。
【図9】キャップカバーの裏面側の平面図である。
【図10】レンズキャップの装着操作を示す沈胴式カメラの平面図である。
【符号の説明】
1……レンズキャップ、2……レンズキャップ、3……レンズキャップ、11……キャップ本体、12……キャップカバー、16……ストッパー、21……スライダー、22……指掛け部、25……コイルバネ、27……傾斜面、28……被押圧部、29……装着爪、31……押圧ブロック、37……傾斜面、38……押圧突起、41……キャップ本体、44……ピン、46……ストッパー、51……スライダー、61……押圧ブロック、71……キャップ本体、81……スライダー、98……リング状押圧突起、100……沈胴式カメラ。
Claims (6)
- 非撮影時にはカメラ本体内に固定鏡筒と沈胴レンズを備えた可動鏡筒とが収容され、撮影時には前記可動鏡筒が前記カメラ本体の前面に固定されたレンズリングを挿通して前方へ繰り出される沈胴式カメラおいて、
前記沈胴レンズを覆うレンズキャップが、直径方向に沿って対向して設けられたストッパーを有するキャップ本体と、前記キャップ本体の前面側を覆うように取り付けられるキャップカバーと、前記キャップ本体に、その直径方向に並んでスライド可能に組み込まれ、それらの中間に介装されたバネによってそれぞれは径外方へ付勢され前記ストッパーに当接して位置決めされており、かつその位置において前記レンズリングの内周面に係止される装着爪を備えた1組のスライダーと、前記レンズキャップに垂直な方向の外力を受けて、少なくとも一方の前記スライダーを押圧し、径内方へスライドさせて前記装着爪の係止を緩める押圧ブロックとからなる
ことを特徴とする沈胴式カメラ。 - 少なくとも一方の前記スライダーの裏面には前記可動鏡筒側から見て径内方から径外方へ外開き傾斜の被押圧面を備えた被押圧部が形成されており、かつ前記押圧ブロックには前記被押圧面と摺り合う同様な傾斜の押圧面を備えた押圧部が設けられており、前記押圧ブロックによる前記レンズキャップに垂直な方向の押圧力の一部が前記押圧部と前記被押圧部との間の摺動によって径内方へ向かう力に変換され、少なくとも一方の前記スライダーが前記バネによる付勢に抗して径内方へスライドされ前記レンズリングへの前記装着爪部の係止が緩められる
ことを特徴とする請求項1に記載の沈胴式カメラ。 - 前記押圧ブロックが、1組の前記スライダーのそれぞれに形成された前記被押圧部に対応する前記押圧部を備えた板形状の対称形押圧ブロックとして前記キャップ本体の裏面側に取り付けられたものである
ことを特徴とする請求項2に記載の沈胴式カメラ。 - 前記押圧ブロックが、一端側で前記キャップ本体に回動可能に支持され、他端側には前記一方の前記スライダーに設けられた前記被押圧部に対応する前記押圧部を備えた非対称形押圧ブロックとして前記キャップ本体の裏面側に取り付けられたものである
ことを特徴とする請求項2に記載の沈胴式カメラ。 - 前記押圧ブロックが、前記キャップ本体と独立した分離型押圧ブロックとして、少なくとも一方の前記スライダーの前記被押圧部に対応する前記押圧部が前記可動鏡筒の先端円周部に一体的に設けられたものである
ことを特徴とする請求項2に記載の沈胴式カメラ。 - 前記レンズキャップの前記バネを除く構成要素の全てが合成樹脂の成形品で作製されており、前記キャップ本体に対する前記キャップカバーおよび前記押圧ブロックの取り付けが、前記キャップカバーまたは前記押圧ブロックに一体的に設けられた板状片を前記キャップ本体に形成された係合穴へ挿入して嵌め合わされたものである
ことを特徴とする請求項2に記載の沈胴式カメラ。
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