JP4336620B2 - ゴム補強用合成繊維コードの製造方法 - Google Patents

ゴム補強用合成繊維コードの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4336620B2
JP4336620B2 JP2004151497A JP2004151497A JP4336620B2 JP 4336620 B2 JP4336620 B2 JP 4336620B2 JP 2004151497 A JP2004151497 A JP 2004151497A JP 2004151497 A JP2004151497 A JP 2004151497A JP 4336620 B2 JP4336620 B2 JP 4336620B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic fiber
cord
fiber cord
heat treatment
rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004151497A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005330626A (ja
Inventor
誠司 伊藤
雅嗣 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Fibers Ltd
Original Assignee
Teijin Fibers Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Fibers Ltd filed Critical Teijin Fibers Ltd
Priority to JP2004151497A priority Critical patent/JP4336620B2/ja
Publication of JP2005330626A publication Critical patent/JP2005330626A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4336620B2 publication Critical patent/JP4336620B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、ゴム補強用の合成繊維コードの製造方法に関し、さらに詳しくは、大型ゴムベルトに好適に用いられる撚糸された太繊度合成繊維コードの製造方法に関する。
合成繊維は高強度、高ヤング率等の優れた物理的特性を有しており、その特性を活かし補強用繊維を用いたゴム構造体は、タイヤ、ホース、ベルト等の用途に幅広く用いられている。しかし合成繊維そのままではゴムに対する接着性が低いために、ゴム構造体を補強するための合成繊維コードとしては、エポキシ化合物であらかじめ処理した合成繊維を、ゴム・繊維用の接着剤組成物である、レゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックスを主成分とするいわゆるRFL系接着剤により処理し製造する方法が、広く一般的に用いられている(例えば、特許文献1、特許文献2など)。
しかし目的とするゴム構造体を大型化した場合、効率を向上させるために使用する合成繊維コードの繊度を上げ太くする必要があるが、今までの接着処理方法ではそのゴム・繊維間の接着力が不十分なのものであるという問題があった。
特開平11−315476号公報 特開平11−286875号公報
本発明の目的は、太繊度の合成繊維コードでありながら高い接着力を有するゴム補強用合成繊維コードの製造方法を提供することにある。
本発明のゴム補強用合成繊維コードの製造方法は、エポキシ化合物により前処理され、撚糸された、総繊度が10000dtex以上の合成繊維コードを、エポキシ化合物および/またはイソシアネート化合物を含む処理液に含浸し、第1熱処理温度が90℃以上120℃未満であり、第2熱処理温度が120℃以上180℃未満であり、第3熱処理温度が200℃以上250℃以下である温度条件で、各30秒〜5分間順に処理し、次いでレゾルシン・ホルマリン・ラテックス系の接着剤で処理することを特徴とする。
さらには、該処理液の繊維に対する溶液付着量が1.5〜6重量%であること、合成繊維コードが下撚りと上撚りを行ったものであること、あるいは合成繊維コードの撚係数が1〜4であることが好ましい。
本発明によれば、太繊度の合成繊維コードでありながら高い接着力を有するゴム補強用合成繊維コードの製造方法が提供される。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明で用いる繊維コードを構成する繊維は、ゴムの補強用繊維として用いられる合成繊維であれば特に制限は無い。このような合成繊維の例としては、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、芳香族ポリアミド繊維などが挙げられるが、本発明の製造方法はその繊維表面が不活性で接着が困難なポリエステル繊維、あるいは芳香族ポリアミド繊維において特に有効である。ポリエステル繊維としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポリブチレンナフタレート等が例示される。
本発明ではこれらの繊維があらかじめエポキシ処理されていることを必須とする。さらには撚糸する前の無撚の状態でエポキシ化合物を含む処理液で処理し、その後に撚糸したものであることが好ましい。この場合、例えば繊維の製糸工程において紡糸油剤等と共に付与する方法など、繊維を紡糸もしくは延伸する際、いわゆる原糸製造時に処理する方法を採用することができ、繊維コード内部までエポキシ成分を浸透させることができる。
繊維に対してあらかじめ処理されるエポキシ化合物としては、一分子中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有するものであり、エチレングリコール、グリセロール、ソルビトール、ペンタエリスリトール、ポリエチレングリコールなどの多価アルコール類とエピクロルヒドリンの如きハロゲン含有エポキシド類との反応生成物、レゾルシン・ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジメチルメタン、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂、レゾルシン・ホルムアルデヒド樹脂などの多価フェノール類と上記ハロゲン含有エポキシ類との反応生成物、過酢酸または過酸化水素などで不飽和化合物を酸化して得られるポリエポキシ化合物、すなわち3,4−エポキシシクロヘキセンエポキシド、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキセンカルボキシレート、ビス(3,4−エポキシ−6−メチル−シクロヘキシルメチル)アジペートなどをあげることができる。特に、多価アルコールとエピクロルヒドリンとの反応生成物、すなわち多価アルコールのポリグリシジルエーテル化合物が優れた性能を示すので好ましい。また、該化合物100gあたりに0.2モル相当分以上のエポキシ基を含有する化合物であることが好ましい。
かかるエポキシ化合物は、通常、小量の溶媒に溶解したものを公知の乳化剤、例えば、アルキルベンゼンスルフォン酸ソーダ、ジオクチルスルフォサクシネートNa塩などを用いて乳化液または溶液として使用される。エポキシ化合物は、アミン系、イミダゾール系硬化剤などを油剤成分と単独もしくは混合使用することができる。
あらかじめ繊維に付与されるエポキシ化合物の付着量は繊維重量に対して0.001〜0.3重量%、さらには0.01〜0.2重量%の範囲であることが好ましい。本発明で用いるような太繊度の繊維コードの場合、この段階のエポキシ化合物の付着量が多すぎると繊維が非常に硬くなり、次工程以降の処理が困難になると共に、後の工程での処理剤の浸透性が低下する結果、接着性能が低下する傾向にある。
また本発明の製造方法が効果的な繊維コードは、その全繊度が10000dtex以上であるものである。一般的に上限としては20万dtex程度であり、19000〜66000dtexの範囲であることが好ましい。また下撚り、上撚りがかけられた双撚の撚糸コードであることが好ましく、そのときの撚り係数としてはそれぞれ1〜4であることが好ましい。さらには2〜4であることが好ましい。
ここで撚り係数は下記式によるものである。
Figure 0004336620
ただしK=撚係数、T=撚数(回/m)、D=コードの繊度(dtex)
本発明で好ましく用いられる双撚の繊維コードを構成する下撚りのコードの繊度としては5000〜20000dtexであることが、さらには6600〜17000dtexであることが好ましく、この下撚りコードは例えば1000dtexの無撚の原糸を数本〜数十本合糸し、撚糸することにより得られる。さらにはこのような下撚りコードを2〜20本、好ましくは3〜6本あわせて上撚りして、本発明で用いる太繊度の撚りコードとすることができる。このコードを構成する合成繊維の単糸繊度としては0.5〜10dtex、さらには1〜6dtexであることが、耐疲労性の観点などから好ましい。
本発明では、このようなエポキシ処理により前処理され、繊度が10000dtex以上の撚糸されたコードを、さらにエポキシ化合物および/またはイソシアネート化合物を含む処理液で処理する。エポキシ化合物、イソシアネート化合物は水中に分散して処理液とすることができる。
ここで、エポキシ化合物としては例えば、エチレングリコール、グリセロール、ソルビトール、ペンタエリスリトール、ポリエチレングリコールなどの多価アルコール類とエピクロルヒドリンの如きハロゲン含有エポキド類との反応生成物を挙げることができる。またイソシアネート化合物としてはトリレンジイソシアネート,メタフェ二レンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネートなどのポリイソシアネート化合物とフェノール、クレゾールなどのフェノール類、εカプロラクタム、バレロラクタムなどのラクタム類、アセトキシム、メチルエチルケトンオキシムなどのオキシム類及びエチレンイミンなどのブロック化剤との反応物が挙げられる。これらの化合物のうち、特にεカプロラクタムでブロックされた芳香族ポリイソシアネート化合物が良好な結果が得られ好ましい。さらにエポキシ化合物とイソシアネート化合物を両方含むものであることが好ましい。
処理液中のエポキシ化合物および/またはイソシアネート化合物の含有量は2〜20重量%であることが好ましい。この処理液にはエポキシ化合物及び/又はイソシアネート化合物以外の成分を含んでもよく、ラテックス、界面活性剤などが例示できる。他の成分を含むとき、処理液中の固形分全体に対するエポキシ化合物及び/又はイソシアネート化合物の割合は20重量%以上であることが好ましく、さらには50%以上、特には70%以上であることがより好ましい。
本発明の製造方法は、撚糸された合成繊維コードを上記処理液に含浸するものであるが、繊維重量に対する処理液の溶液付着量は1.5〜6重量%であることが好ましい。そして本発明における付着後の熱処理条件としては、第1熱処理温度が90℃以上120℃未満であり、第2熱処理温度が120℃以上180℃未満であり、第3熱処理温度が200℃以上250℃以下である温度条件で、各30秒〜5分間順に処理することが必須である。さらには、第1熱処理が80℃以上120℃未満の温度で2分以上5分以下の熱処理を行い、第2熱処理が120℃以上180℃未満で1分以上5分以下の熱処理を行い、第3熱処理が200℃以上250℃以下で1分以上5分以下の熱処理を行う方法であることが好ましい。
特に第1熱処理の温度条件としては、80℃以上120℃未満という水の沸点に近い温度であることが必須であり、このような温度範囲をとることにより太繊度の撚糸コードに対して処理液を有効に浸透させることが可能となった。80℃未満の温度では乾燥が不十分となり、次の高温での乾燥時に急激な乾燥が起こるために本発明の効果を発現することができない。またこの最初の段階で120℃以上の温度である場合には、処理液中の水が急に沸騰するなどし、接着性が低下する。処理時間が短すぎる場合も、本発明の効果を十分発現できず、逆に長い時間をかけることは、接着性に悪影響を及ぼすことは少ないが、生産性が低下する。第1熱処理の条件としてはさらには、温度90℃〜110℃、時間が2分〜3分であることが好ましい。
このような低温での第1熱処理条件は、数千dtexまでの通常の繊度のゴム補強用コードにおいては、接着性においても効果は無く、生産性の低下を招くという短所が顕著に現れる条件である。本発明は、10000dtex以上の撚糸された合成繊維であり、かつエポキシ化合物により前処理されて処理液になじみが高くなった繊維コードであればこそ採用される製造方法である。
第1熱処理終了後には、第2熱処理条件として、120℃以上180℃未満の条件の熱処理を実施する。さらには第1熱処理温度よりも30〜80℃高い温度であることが好ましい。この条件により、処理液中の水分を充分に蒸発させ、エポキシ化合物、イソシアネート化合物の反応を一部開始させることができる。このときの温度が高すぎる場合、処理液中のエポキシ化合物、イソシアネート化合物の反応が急激に開始し、化合物中に含まれる、又は反応により生成する低沸点化合物の飛散がみられ熱処理工程を汚すばかりではなく、それら異物の繊維コードへの付着により局所的に接着力が低下し、最終的には接着力の低下が見られる。またこの工程では処理液中の水分を完全に蒸発させることが好ましく、温度、時間をある程度上げることが必要である。また熱処理条件が厳しすぎる場合には繊維の強力が低下する傾向にある。第2熱処理の条件としては、さらには温度が150℃以上180℃未満、処理時間が1分〜3分であることが好ましい。
次の第3熱処理条件としては、第2熱処理工程で一部開始したエポキシ化合物、イソシアネート化合物の反応を十分に進行させるため、200℃以上250℃以下の熱処理を実施する。さらには第2熱処理温度よりも50℃以上高い温度であることが好ましい。200℃未満では反応を十分に行わせることができず、また250℃より高い温度では合成繊維コードの強力低下が見られる。十分な反応を行わせるためには、低い温度を採用した場合には処理時間を長くし、高い温度を採用した場合には短くして対応することも可能である。ただし処理時間が長すぎる場合には処理液中の剤の劣化が起こり最終的には接着力が低下する傾向にある。さらにこの第3熱処理条件としては、温度が220℃〜240℃、時間が1分〜3分であることが好ましい。
この処理液の繊維に対する接着剤付着量は乾燥後の固形分で0.5〜2重量%であることが好ましい。
本発明の製造方法では、上記の処理液に含浸し、第1〜第3の熱処理を順に行ったのち、レゾルシン・ホルマリン・ラテックス系の接着剤(以下RFL接着剤という)で処理することが必要である。
RFL接着剤としては、レゾルシン・ホルマリン(RF)をアルカリ又は酸性触媒下で反応させて得られる初期縮合物とゴムラテックスの混合物であり、従来公知のゴム繊維接着用のRFL系の各種接着剤を用いることができる。ここで用いるゴムラテックスの種類は特に限定されるものではなく、ゴムラテックスとして、天然ゴムラテックス、スチレン・ブタジエン・コポリマーラテックス等のいずれを適用しても良いが、特に、ビニルピリジン・スチレン・ブタジエンターポリマーラテックスを配合したものであることが好ましい。
また、RFL接着剤中には、ブロックドポリイソシアネート化合物やクロロフェノール化合物を含むものであることも好ましい。
このときのRFL接着剤を付着せしめた後の熱処理方法は、通常の条件を採用することができ、例えば140〜180℃で0.5〜2分乾燥した後、200〜230℃で1〜3分の熱処理を実施する。
このような本発明の製造方法により得られたゴム補強用合成繊維コードは、撚糸した太繊度コードであるにも関わらず、処理剤がコード内部まで入り込んだゴムとの接着力の高いコードとなる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。なお、実施例における特性の測定は、下記の測定法によりおこなった。
(1)コード剥離接着力
剥離接着試験として、天然ゴム/スチレン・ブタジエンゴム(重量比=6/4)のゴムシート表層近くに5本の繊維コードを埋め、150℃で30分間、980kPaのプレス圧力で加硫し、次いで中心の1本のコードのみをゴムシートから200mm/minの速度で剥離するのに要した力をN/1本で表示した。
(2)コード硬さ
20cmのゴム補強用合成繊維コードサンプルを採取し、固定部分の間隙が10cmであるテンションメータ(横川ウエザック製 T−102)を用いて測定した。数値が高いほど硬いことを示す。
[実施例1]
繊維として無撚状態のエポキシ化合物付着量0.1%である1100dtex/249フィラメントのポリエステル前処理糸を用いた。
この無撚の繊維7本を合わせて、S方向の撚を110回/m加えて下撚コードとした(撚り係数3.2)。引き続きこの下撚コード3本を合わせて、Z方向の撚を60回/m加えて(撚り係数3.0)、1100dtex/7x3の撚糸コードを作製した。
次に処理液として、エポキシ化合物(ナガセケムテックス(株)製 EX314)10部、イプシロンカプロラクタムブロックドジフェニルメタンジイソシアネート(EMS社(株)製 IL−6)80部を、水910部中によく分散させた処理液を作成した。
撚糸コードに処理液に含浸し付着せしめた後、第1熱処理として90℃2分間の処理を行い、第2熱処理として160℃2分間、第3熱処理として235℃2分間の熱処理を行った。
次にRFL接着剤として、水433部、水酸化ナトリウム10%水溶液5部、アンモニア20%水溶液20部、レゾルシン・ホルマリン初期縮合物(スミカノール700S、住友化学(株)製)20部、スチレン・ブタジエン・ビニルピリジン3元重合体ラテックス(JSR0650、JSR社製)415部、ブロックドイソシアネート(明成化学社製DM6400)90部を作成した。
第3熱処理を行った撚糸コードにRFL接着剤を付着させ、160℃1分間、220℃2分間の熱処理を行い、ゴム補強用合成繊維コードを得た。
得られたコードは処理剤がコード内部まで入り込んだ硬いコードであり、接着力の高いものであった。結果を表1に示す。
Figure 0004336620
[実施例2]
処理液含浸後の熱処理条件を表1のように変化させた以外は、実施例1と同様に行った。結果を表1にあわせて示す。
[比較例1〜4]
処理液含浸後の熱処理条件を表1のように変化させた以外は、実施例1と同様に行った。処理液が内部に含浸せず、柔らかいコードであり、接着力も低いものであった。結果を表1にあわせて示す。
[実施例3]
繊維として無撚状態のエポキシ化合物付着量0.1%である1100dtex/249フィラメントのポリエステル前処理糸を用いた。
この無撚の繊維9本を合わせて、S方向の撚を90回/m加えて下撚コードとした(撚り係数3.0)。引き続きこの下撚コード6本を合わせて、Z方向の撚を35回/m加えて(撚り係数2.8)、1100dtex/9x6の撚糸コードを作製した。
この撚糸コードを用い、処理液付与後の熱処理条件を、第1熱処理として110℃2分間の処理を行った以外は、実施例1と同様の処理を行いゴム補強用合成繊維コードを得た。
得られたコードは処理剤がコード内部まで入り込んだ硬いコードであり、接着力の高いものであった。結果を表1にあわせて示す。
[比較例5、6]
処理液含浸後の熱処理条件を表1のように変化させた以外は、実施例2と同様に行った。処理液が内部に含浸せず、柔らかいコードであり、接着力も低いものであった。結果を表1にあわせて示す。
[比較例7]
エポキシ付着量が0.1%の実施例1の繊維に変えて、エポキシ付着量が0%の未処理ポリエステル繊維を使用した以外は、実施例1と同様に行った。接着力は157N/本と低いものであった。
[比較例8]
エポキシ付着量が0.1%の実施例2の繊維に変えて、エポキシ付着量が0%の未処理ポリエステル繊維を使用した以外は、実施例2と同様に行った。接着力は127N/本と低いものであった。
本発明の製造方法により得られたゴム補強用合成繊維コードは、有撚の太繊度コードであるにも関わらず、処理剤がコード内部まで入り込んで接着力の高いコードであり、接着力が高く、ベルト、タイヤ、ホースなどの繊維補強ゴム構造体に好適に用いられ、特に大型化が求められているベルト分野に最適な補強用の繊維コードである。

Claims (5)

  1. エポキシ化合物により前処理され、撚糸された、総繊度が10000dtex以上の合成繊維コードを、エポキシ化合物および/またはイソシアネート化合物を含む処理液に含浸し、第1熱処理温度が90℃以上120℃未満であり、第2熱処理温度が120℃以上180℃未満であり、第3熱処理温度が200℃以上250℃以下である温度条件で、各30秒〜5分間順に処理し、次いでレゾルシン・ホルマリン・ラテックス系の接着剤で処理することを特徴とするゴム補強用合成繊維コードの製造方法。
  2. 該処理液の繊維に対する溶液付着量が1.5〜6重量%である請求項1記載のゴム補強用合成繊維コードの製造方法。
  3. 該処理液のエポキシ化合物および/またはイソシアネート化合物含有量が2〜20重量%である請求項1または2記載のゴム補強用合成繊維コードの製造方法。
  4. 合成繊維コードが下撚りと上撚りを行ったものである請求項1〜3のいずれか1項記載のゴム補強用合成繊維コードの製造方法。
  5. 合成繊維コードの撚係数が1〜4である請求項1〜4のいずれか1項記載のゴム補強用合成繊維コードの製造方法。
JP2004151497A 2004-05-21 2004-05-21 ゴム補強用合成繊維コードの製造方法 Expired - Fee Related JP4336620B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004151497A JP4336620B2 (ja) 2004-05-21 2004-05-21 ゴム補強用合成繊維コードの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004151497A JP4336620B2 (ja) 2004-05-21 2004-05-21 ゴム補強用合成繊維コードの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005330626A JP2005330626A (ja) 2005-12-02
JP4336620B2 true JP4336620B2 (ja) 2009-09-30

Family

ID=35485485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004151497A Expired - Fee Related JP4336620B2 (ja) 2004-05-21 2004-05-21 ゴム補強用合成繊維コードの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4336620B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101172455B1 (ko) 2010-07-15 2012-08-08 주식회사 유일기연 고무보 보강용 섬유 접착제 조성물 및 이를 이용한 방탄?방검용 고무시트

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101428602B1 (ko) * 2006-03-03 2014-09-11 인드스펙 케미칼 코포레이션 레조르시놀 수지-블록킹된 이소시아네이트 및 그의 응용

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101172455B1 (ko) 2010-07-15 2012-08-08 주식회사 유일기연 고무보 보강용 섬유 접착제 조성물 및 이를 이용한 방탄?방검용 고무시트

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005330626A (ja) 2005-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5624765A (en) Adhesive compositions for adhering rubber and fiber, rubber-reinforcing synthetic fibers, and fiber-reinforced rubber structures
TR201807702T1 (tr) Polyester elyaf, bunu ve bunu içeren lastik kordunu hazırlama yöntemi.
JP2007177360A (ja) ポリエステルタイヤキャッププライコードの製造方法
JP7067972B2 (ja) ゴム補強用複合繊維コード
JP6983566B2 (ja) ゴム補強用アラミド繊維コード
JP2010053469A (ja) 補強用繊維の製造方法
JP4336620B2 (ja) ゴム補強用合成繊維コードの製造方法
JP6174387B2 (ja) 補強用繊維コード及びその製造方法
JP2007046210A (ja) ゴム補強用繊維の製造方法
WO2007072703A1 (ja) ポリエステルタイヤキャッププライコードおよびその製造方法
JP3921659B2 (ja) ゴム補強用芳香族ポリアミド繊維の製造方法及び繊維強化ゴム複合材料
JP5584050B2 (ja) ゴム補強用ハイブリッドコードおよびその製造方法
EP3085831A1 (en) Reinforcement fiber cord and method for manufacturing same
KR101594147B1 (ko) 폴리에스테르 섬유, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 타이어 코드
JP3891357B2 (ja) ゴム補強用ポリエステルコードおよびその製造方法
US7030182B2 (en) Rubber-reinforcing glass fiber treatment agent, rubber-reinforcing cord using the fiber treatment agent, and rubber product
JP3762583B2 (ja) ポリエステル繊維コードの製造方法
JP2001234143A (ja) ゴム・繊維用接着処理剤、ゴム補強用繊維コードおよびその製造方法
JP3762581B2 (ja) ポリエステル繊維コードの製造方法
JP5519401B2 (ja) ゴム補強用繊維の製造方法
KR101898520B1 (ko) 셀룰로오스 섬유, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 타이어 코드
JP4229822B2 (ja) ベルト補強用アラミド繊維コードの製造方法
JP3030999B2 (ja) ゴム補強用ポリエステル繊維の処理方法
JP3793931B2 (ja) ゴム補強用芳香族ポリアミド繊維の製造方法
JP2006274492A (ja) ゴム補強用繊維コードおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070122

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090526

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090602

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090629

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140703

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees