JP4336568B2 - 防水シートの施工方法 - Google Patents

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本発明は、塩化ビニル系樹脂やオレフィン系樹脂等の熱可塑性樹脂からなる防水シートの施工方法に関し、更に詳しくは、帯状に形成された熱可塑性樹脂製防水シートの複数枚を下地面上に互いに並行に配置し隣接する縁端同士を突き合わせて水密状に接合する防水シートの施工方法に関するものである。
建物の屋上やベランダ,テラス,バルコニーなどを防水施工する場合、ALC板や合板,モルタル,スレート板等からなる下地の上面に防水シートを敷き詰めて防水処理するシート防水工法が一般的に行われている。このシート防水工法では、防水シートとして厚さが0.5〜5mmで、幅が500〜2500mm、長さが1〜20m程度の長尺状シートが用いられ、従来では図3に示すごとく、複数枚の長尺状防水シート1a,1b,1c…を下地面2上に互いに並行に配置し、隣接する防水シートの長手方向の端縁部分11a,11b,11c…同士を40mmから50mmの幅で重ね合わせて熱融着又は溶剤溶着或いは接着剤接着により接合一体化すると共に、幅方向の端縁部分12a,12b,12c…は長手方向の端縁部分11a,11b,11c…と同様に互いに重ね合わせて接合一体化するか、又は縁端13a,13b,13c…同士を突き合わせて当該突合せ位置(継線)と対応する部分の下地面2上に固着せしめた帯状シート3に熱融着又は溶剤溶着又は接着剤接着により接合していた。
その為、防水シート1a,1b,1c…の長手方向の端縁部分11a,11b,11c…と幅方向の端縁部分12a,12b,12c…の両方が重ね合わされた部分では、最大4枚の防水シートが重ね合わされることになるので重なり段差が大きくなり、特に歩行ができる屋上にあっては見栄えが悪くなるだけでなく歩行中につまずく恐れがあり、しかも、防水シート同士の接合部分との間に未接着部分が生じやすく水路ができてしまう可能性がある。
この様な従来の不具合を解消するべく、図4に示すごとく、塩化ビニルやオレフィン樹脂等の樹脂からなり平面視略T字形や略L字形又は略I字形に形成され且つ先端から適宜長さの範囲まで次第に厚くなる傾斜面31,41を形成せしめた肉薄の帯体(ジョイント部材)4と帯状シート3を用い、施工に際して、隣接する防水シート1a,1b…の継線L1,L2の形状に合わせてジョイント部材4を選択し、そのジョイント部材4を防水シート1a,1b…の縦横の継線L1,L2と対応する位置に上記傾斜面31,41を互いに重ね合わせるようにして下地面2上に固着せしめ、然る後に、これらのジョイント部材4および帯状シート3の上に防水シート1a,1b…の端縁部分を継線L1,L2を合わせるようにして接合させる防水シートの施工方法が提案された(例えば、特許文献1参照。)。
この施工方法によれば、隣接する防水シートの接合部分(端縁部分)における段差を従来工法よりも小さくすることはできるが、ジョイント部材の端縁に沿って段差が筋状にはっきりと残ってしまう(図4(c)参照)。しかもこの施工方法では、隣接する防水シートとの縦横の継線形状に合わせてジョイント部材を作成して用意する必要があるのでコスト高になるだけでなく、元々薄い帯体(ジョイント部材および帯状シート)の傾斜面同士を互いに重ね合わせるようにして下地面上に固着させることは施工作業上面倒な作業であり、従来工法と比較して作業効率が落ちる惧れがある。また、下地が伸縮した場合、重ね合わせた傾斜面同士がずれて当該部分に水路が発生する惧れもある。更に、ジョイント部材および帯状シートの幅は定寸法に作成されるので、割付誤差が生じた場合には、十分な接合代を確保することができなくなる惧れがある。
特開2003−193635号公報
本発明はこのような従来の不具合に鑑みてなされたものであり、隣接する防水シートの接合部分における段差を従来工法よりも小さくし、且つ段差の存在をほとんど目立たなくすることができると共に、隣接する防水シートの継線の形状に合わせたジョイント部材を必要とせずどのような形状の継線でも水密状に接合することが可能であり、しかも、仮に下地が伸縮した場合でも接合部分がずれたり水路が発生する惧れがなく、更に、仮に割付誤差が生じた場合でも十分な接合代を随時確保することができ、簡便且つ短い期間で施工することが可能な防水シートの施工方法を提供せんとするものである。
斯かる目的を達成する本発明は、一つには、下地面上に、帯状に形成された熱可塑性樹脂製防水シートの複数枚を互いに並行に配置し隣接する縁端同士を突き合わせて水密状に接合する防水シートの施工方法であって、隣接する防水シートの縁端同士が突き合わされる継線と対応する部分の下地面上に前記防水シートと同種の熱可塑性樹脂からなり0.5〜200Pa・sの粘度の液状樹脂を塗布して、幅50〜200mmの範囲において厚さ0.2〜2.0mmを有して前記幅の範囲より外側の部分はその厚みが徐々に薄くなるように形成された接合膜層を形成せしめ、当該接合膜層が固化した後にその接合膜層に前記防水シートの端縁部分を熱融着又は溶剤溶着により接合一体化させることを特徴とする。また一つには、下地面上に、帯状に形成された熱可塑性樹脂製防水シートの複数枚を互いに並行に配置し隣接する縁端同士を突き合わせて水密状に接合する防水シートの施工方法であって、防水シートを下地面上に固定した後に、隣接する防水シートの端縁部分にわたって前記防水シートと同種の熱可塑性樹脂からなり0.5〜200Pa・sの粘度の液状樹脂を塗布して、幅50〜200mmの範囲において厚さ0.2〜2.0mmを有して前記幅の範囲より外側の部分はその厚みが徐々に薄くなるように形成された接合膜層を形成せしめることにより隣接する防水シート同士を接合一体化させることを特徴とする。
また、前記接合膜層中に補強基材を含むことを特徴とする。
本発明に係る防水シートの施工方法は、隣接する防水シートの縁端同士が突き合わされる継線と対応する部分の下地面上に熱可塑性樹脂からなる液状樹脂を塗布して接合膜層を形成せしめ、その接合膜層に防水シートの端縁部分を熱融着又は溶剤溶着により接合一体化させるようにしたので、隣接する防水シートの接合部分における段差を従来工法よりも小さくすることができると同時に、ジョイント部材や帯状シートを用いた場合とは異なり接合膜層の端縁部分にはエッジが立たないので、段差の存在をほとんど目立たなくすることができる。
しかも、従来工法のように隣接する防水シートの継線の形状に合わせたジョイント部材を必要とせず、シート防水工法におけるどのような形状の継線でも簡便に且つ水密状に接合することが可能となる。
更に、液状樹脂で形成された接合膜層は隣接する防水シートの継線の形状に合わせて連続同一体に形成することで、仮に下地が伸縮した場合でも、接合部分がずれたり水路が発生することがほとんどない。
また、防水シートを下地面上に固定した後に、隣接する防水シートの端縁部分にわたって前記防水シートと同種の熱可塑性樹脂からなる液状樹脂を塗布して接合膜層を形成せしめることにより隣接する防水シート同士を接合一体化させるようにしたので、防水施工が容易になる。しかも、接合膜層を形成する熱可塑性樹脂からなる液状樹脂を、敷設する防水シートと同色にすれば防水施工後に接合膜層の存在が目立たなくなり見栄えが良くなり、逆に、敷設する防水シートと異なる色にして液状樹脂で形成された接合膜層をストライプ調に存在感を現すことにより意匠性を表現することが出来るようになる。
また、前記接合膜層中に補強基材を層状に含ませてなるので接合膜層の引張り強度が向上し、よって、仮に下地が伸縮した場合でも接合部分がずれたり水路が発生することがほとんどなくなる
以下、本発明の具体的な好適実施例を図面を参照しながら詳細に説明するが、本発明は図示実施例のものに限定されるものではなく、いろいろなバリエーションが考えられる。
本発明に係る防水シートの施工法に好適に使用される防水シート1a,1b,1c…は、熱可塑性樹脂を用いてこの種の技術分野において一般的な形態をなし(例えば、厚さが0.5〜5mmで、幅が500〜2500mm、長さが1〜20m程度の長尺状シート)、ALC板や合板,モルタル,スレート板等からなる下地の上面2に複数枚を互いに並行に配置し、接着剤で接着固定するか、或いはビスなどを打ち込むことにより機械的に固定され、更に長手方向の端縁部分11a,11b,11c…および幅方向の端縁部分12a,12b,12c…は隣接する防水シートの縁端13a,13b,13c…同士が突き合わされる継線L1,L2と対応する部分の下地面2上に形成された接合膜層5に熱融着又は溶剤溶着により水密状に接合一体化される。
防水シート1a,1b,1c…を形成する熱可塑性樹脂としては、塩化ビニル系樹脂,エチレン・酢酸ビニル系共重合体,エチレン・アクリル系共重合体,オレフィン系樹脂,塩素化ポリオレフィン,アクリル系樹脂,熱可塑性エラストマー(オレフィン系,ウレタン系,エステル系)などを挙げることができる。これらの樹脂は単体で使用しても2種以上をブレンドしても良く、更に必要に応じて可塑剤や安定剤,充填剤,着色剤,滑剤,酸化防止剤,光安定剤,紫外線吸収剤,抗菌剤,防かび剤,難燃剤,溶剤などの添加物を混合することができる。また、防水シートとして伸縮防止のために、中間層や裏面にガラス繊維やポリエステル繊維などの織布や不織布を積層したものを使用することができる。
また、防水シート1a,1b,1c…を下地面2上に接着するのに使用される接着剤としては、下地面2と強固に接着できるものであれば特に制限はないが、耐水性および耐熱性に優れた例えば2液硬化型エポキシ系接着剤やウレタン系接着剤,ニトリルゴム系接着剤,クロロプレンゴム系接着剤などが好適に用いられる。
また、防水シート1a,1b,1c…の端縁部分11a,11b,11c…及び12a,12b,12c…を接合させる接合膜層5は、熱可塑性樹脂からなる液状樹脂を下地面2上に所要の幅(H)、具体的には50〜200mmの幅に塗布することにより形成される。この際、接合膜層5中に補強基材5aを含ませても良い。すなわち、下地面2上に熱可塑性樹脂からなる液状樹脂を塗布した後に、その上に補強基材5aを乗せ、その補強基材5aの表面に熱可塑性樹脂からなる液状樹脂を塗布することにより、接合膜層5中に補強基材5aを積層状に設けるものである。
上記補強基材としては、ガラス繊維や合成繊維(ポリエステル繊維,ナイロン繊維,ビニロン繊維など)或いは天然繊維(麻,綿など)等からなる織布,不織布,編布、または金属製の網状物,板,合成樹脂製のテープなどを用いることができる。また、前記合成樹脂製のテープには前記した織布,不織布,編布を予め複合しておいても良い。更に、使用する防水シートをテープ状に裁断したものを補強基材として使用することができる。これらの中でも、耐水性および伸縮性を考慮すると、ガラス繊維からなる織布,不織布,編布が好適に用いられる。
接合膜層5を形成する熱可塑性樹脂としては、防水シート1a,1b,1c…と熱融着又は溶剤溶着のいずれかが可能な熱可塑性樹脂を使用する。具体的には、防水シート1a,1b,1c…を形成する上掲した熱可塑性樹脂と同様の熱可塑性樹脂を挙げることが出来る。
この場合、敷設する防水シート1a,1b,1c…と同種の熱可塑性樹脂を使用することが好ましい。例えば、敷設する防水シート1a,1b,1c…が塩化ビニル系樹脂からなる場合には、接合膜層5を形成する液状樹脂として塩化ビニル系樹脂又は塩化ビニル系樹脂に他の樹脂をブレンドしたものを使用することが好ましい。しかし、同種の熱可塑性樹脂の組み合わせ以外でも、溶解パラメータの近いもの同士の組み合わせや、粘着性の良い樹脂などであれば熱融着や溶剤溶着が可能であり好ましく使用することができる
接合膜層5を形成するための液状樹脂は一般的に、溶剤に熱可塑性樹脂と必要に応じてその他の添加剤を加え撹拌溶解して得られるが、本発明では上記溶剤系液状樹脂の他に、エマルジョン系,無溶剤系の液状樹脂でも使用可能である。また、本発明で使用される液状樹脂の粘度としては通常0.5〜200Pa・sの範囲のものが使用可能であるが、施工性および強度を考慮すると3〜10Pa・sの範囲が好ましい。
接合膜層5は、それ自体で水密性が必要である。具体的には、厚みは0.2〜2.0mmの範囲が好ましく、0.4〜1.0mmの範囲がより好ましい。接合膜層5を厚くすることでより高い水密性を確保することは可能となるが、厚くするほど段差が目立ちやすくなり仕上がりが悪くなる。逆に接合膜層5を薄くすれば、段差が目立たず仕上がり状態は良くなるが、水密性が悪くなり漏水する危険性が出てくる。よってこれらのことを考慮すると、接合膜層5の厚みを0.2〜2.0mmの範囲にすることが好ましい。
なお、上記した接合膜層5の好ましい厚みは、前記した当該接合膜層5の好ましい幅(50〜200mm)の範囲において保持している必要がある。そうでないと、防水シート1a,1b,1c…の端縁部分11a,11b,11c…及び12a,12b,12c…を接合させる十分な強度を確保できなくなる惧れが生じる。また、当該接合膜層5の好ましい幅(50〜200mm)の範囲より外側の部分は、その厚みが徐々に薄くなるように形成する。そうすれば、接合膜層5の存在による段差を目立たなくすることができる。
更に、下地2との影響を考慮した場合、水密性を確保するために接合膜層5には基準以上の強度及び伸び率が必要となる。具体的には、JIS A 6008記載の引張性能試験方法で、好ましくは引張強さが20N/cm以上、伸び率が50%以上、より好ましくは引張強さが50N/cm以上で、伸び率が100%以上である。
本発明に係る防水シートの施工方法では、隣接する防水シート1a,1b,1c…の端縁部分11a,11b,11c…および12a,12b,12c…の縁端13a,13b,13c…同士を継線L1,L2に沿って突き合わせるが、その場合、縁端13a,13b,13c…同士を間隙がないように突き合わせてもよいが、適宜間隔の隙間を設けその隙間を前記接合膜層5を形成するための液状樹脂と同じ液状樹脂でもって埋めるようにすることが好ましい。そうすることにより、下地面2上に形成せしめた接合膜層(液状樹脂)5と一体化するため耐久性が向上する。
なお、防水シート1a,1b,1c…の縁端13a,13b,13c…同士をあける間隔(隙間)としては20mm以下が好ましく、より好ましくは3〜7mmの範囲である。
また、本発明に係る防水シートの施工方法では、防水シート1a,1b,1c…同士を突き合わせるだけでなく、その他に、防水シート1a,1b,1c…を用いたシート防水施工法と塗膜防水材を用いた塗膜防水工法を組み合せることも可能である。この場合、防水シートと塗膜防水材の施工順序はどちらが先でも良く、且つ塗膜防水材の塗布の前にはプライマー処理を行うのが一般的である。また、防水シートと塗膜防水材との突き合わせ部(接合部分)は前記した液状樹脂によるシールも可能である。
次に、本発明の請求項1に係る防水シートの施工方法を施工順に具体的に説明する。
(1)下地面2の割り付け採寸を行ない、専用くしごてを用いて下地面2上に接着剤を塗布する。
(2)割り付けにしたがって、帯状に形成された防水シート1a,1b,1c…を互いに並行に且つ隣接する縁端13a,13b,13c…同士を突き合わせたときに形成される継線L1,L2と対応する部分に沿って下地面2上に、熱可塑性樹脂からなる液状樹脂を所要の幅(H)に塗布して接合膜層5を形成する。この際、下地面2上に液状樹脂を塗布した後に補強基材5aを積層せしめ、その補強基材5aの上から再度熱可塑性樹脂からなる液状樹脂を塗布して接合膜層5を形成するようにしても良い。
尚、上記(1)の工程と(2)の工程は順序が逆でも良い。その場合、始めに下地面2の割り付け採寸を行ない、割り付けにしたがって接合膜層5を形成した後に、接合膜層5を形成した部分以外の下地面2上に防水シート1a,1b,1c…を接着固定させるための接着剤を塗布する。
また、防水シート1a,1b,1c…を下地面2上に固定する方法としては、上記のような接着剤による接着固定以外に、ビスや固定ディスク板を用いた機械的固定でも良い。
(3)上記接合膜層5が固化した後に、防水シート1a,1b,1c…を順番に互いに並行に且つ隣接する縁端13a,13b,13c…同士を隙間なく突き合わせるか又は3〜7mm程の隙間を開けて突き合わせながら配置して、防水シート1a,1b,1c…を下地面2上に接着せしめると共に、各防水シート1a,1b,1c…の長手方向の端縁部分11a,11b,11c…並びに幅方向の端縁部分12a,12b,12c…を接合膜層5にそれぞれ熱融着又は溶剤溶着により水密状に接合一体化させる。
(4)然る後、各防水シート1a,1b,1c…における隣接する縁端13a,13b,13c…同士の突き合わせ部分、すなわち継線L1,L2を液状樹脂もしくはシール材でシールする。
本発明の実施形態に係る防水シートの施工方法を施工順に具体的に説明する。
(1)下地面2の割り付け採寸を行ない、専用くしごてを用いて下地面2上に接着剤を塗布する。
(2)防水シート1a,1b,1c…を順番に互いに並行に且つ隣接する縁端13a,13b,13c…同士を隙間なく突き合わせるか又は3〜7mm程の隙間を開けて突き合わせながら配置して、防水シート1a,1b,1c…を下地面2上に接着せしめる。
この際、接着剤による接着固定以外に、ビスや固定ディスク板を用いた機械的固定でも良い。
(3)然る後、各防水シート1a,1b,1c…における隣接する縁端13a,13b,13c…同士の突き合わせ部分、すなわち継線L1,L2に沿って、隣接する防水シート1a,1b,1c…の長手方向の端縁部分11a,11b,11c…並びに幅方向の端縁部分12a,12b,12c…にわたって熱可塑性樹脂からなる液状樹脂を塗布して接合膜層5を形成せしめることにより隣接する防水シート1a,1b,1c…同士を接合一体化させる。
この際、隣接する防水シート1a,1b,1c…の端縁部分11a,11b,11c…及び12a,12b,12c…にわたって液状樹脂を塗布した後に、その上から補強基材5aを積層せしめ、更にその補強基材5aの上から再度熱可塑性樹脂からなる液状樹脂を塗布して接合膜層5を形成するようにしても良い。この場合、用いる液状樹脂は敷設する防水シート1a,1b,1c…と同色にして接合膜層5の存在が目立たないようにしても良いし、逆に、敷設する防水シート1a,1b,1c…と異なる色にして液状樹脂で形成された接合膜層5をストライプ調に表現しても良い。
本発明の施工方法に従って防水シートを敷設した状態の実施の一例を示し、(a)は一部切欠平面図、(b)は(X)−(X)線に沿う端面図、(c)は(Y)−(Y)線に沿う端面図。 本発明に係る接合膜層に補強基材を含ませた実施例を示す端面図。 従来例を説明する防水シートを敷設した状態を示し、(a)は一部切欠平面図、(b)は(H)−(H)線に沿う端面図、(c)は(V)−(V)線に沿う端面図。 別の従来例を説明する防水シートを敷設した状態を示し、(a)は防水シートを2点鎖線で現した平面図、(b)は(Z)−(Z)線に沿う端面図、(c)は(Z’)−(Z’)線に沿う端面図。
符号の説明
1a,1b,1c…:防水シート
11a,11b,11c…:長手方向の端縁部分
12a,12b,12c…:幅方向の端縁部分
13a,13b,13c…:縁端
2:下地面
3:帯状シート
4:ジョイント部材
5:接合膜層
5a:補強基材
L1,L2:継線

Claims (3)

  1. 下地面上に、帯状に形成された熱可塑性樹脂製防水シートの複数枚を互いに並行に配置し隣接する縁端同士を突き合わせて水密状に接合する防水シートの施工方法であって、
    隣接する防水シートの縁端同士が突き合わされる継線と対応する部分の下地面上に前記防水シートと同種の熱可塑性樹脂からなり0.5〜200Pa・sの粘度の液状樹脂を塗布して、幅50〜200mmの範囲において厚さ0.2〜2.0mmを有して前記幅の範囲より外側の部分はその厚みが徐々に薄くなるように形成された接合膜層を形成せしめ、当該接合膜層が固化した後にその接合膜層に前記防水シートの端縁部分を熱融着又は溶剤溶着により接合一体化させることを特徴とする防水シートの施工方法。
  2. 下地面上に、帯状に形成された熱可塑性樹脂製防水シートの複数枚を互いに並行に配置し隣接する縁端同士を突き合わせて水密状に接合する防水シートの施工方法であって、防水シートを下地面上に固定した後に、隣接する防水シートの端縁部分にわたって前記防水シートと同種の熱可塑性樹脂からなり0.5〜200Pa・sの粘度の液状樹脂を塗布して、幅50〜200mmの範囲において厚さ0.2〜2.0mmを有して前記幅の範囲より外側の部分はその厚みが徐々に薄くなるように形成された接合膜層を形成せしめることにより隣接する防水シート同士を接合一体化させることを特徴とする防水シートの施工方法。
  3. 前記接合膜層中に補強基材を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の防水シートの施工方法。
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