JP4336409B2 - 光束分割プリズム系、あるいは撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、対物レンズからの光を複数の光束に分割する光束分割プリズム、あるいはこの光束分割プリズムを用いた撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
まず、対物レンズから射出した光束を複数の色成分に分解する色分解光学系について説明する。ここでは、例えば、3つのプリズムよりなり、青・緑・赤の光束に分解するテレビカメラ用の色分解プリズムを例に取る。図6は、この従来の色分解プリズム系と対物レンズで構成される撮影装置の主要断面図を示している。
【0003】
テレビカメラは、交換可能な対物レンズLeからの光を色分解するプリズム1001と複数の固体撮像素子を有している。プリズム1001で色分解された光束は、各固体撮像素子1011B、1011G、1011Rに至り、各固体撮像素子は各色光で形成される像を撮像し、電気信号に変換している。
【0004】
プリズム1001の第1プリズムは、入射面1002より入射した対物レンズLeからの光を面1003に施した青反射用のダイクロイック膜にて、青色光のみを反射させ、残りを透過させる。反射した青色光は、面1002にて全反射され、面1004を射出して青色用の固体撮像素子1011Bに向かう。
【0005】
第2プリズムの面1007に施した赤反射用のダイクロイック膜は、面1003を透過し、空気間隙1005を透過した光のうち、赤色光のみを反射し、残った緑色光を透過させる。反射した赤色光は、空気間隙1005と接する第2プリズムの入射面1006面にて全反射し、面1008を射出して赤色用の固体撮像素子1011Rに向かう。
【0006】
面1007を透過した緑色光は、面1010を射出し、緑色用の固体撮像素子1011Gに向かう。このようにして、色分解プリズムは光束を分解する。
【0007】
図7は、対物レンズからプリズム1001の第1および第2のプリズムを通って赤の撮像素子の有効部に至る光束を描いた光路図である。この光束のうちDと付記した光線は、この紙面に於ける撮像面の最も低い位置を通る軸外光束の周辺光線を示す。第2プリズムでこの光線Dを全反射させる必要があるが、この光線Dを入射面1006で全反射させるためには、
θ2>(θ1+δ+θmax)/2 ・・・(1)
という式を満足させることが必要となる。
ただし、
θ1:第1プリズムの頂角
θ2:第2プリズムの頂角
δ=sin-1(1/n)
n:プリズムの屈折率
θmax=sin-1{1/(2・n・Fno)}
Fno:対物レンズのFナンバーである。
【0008】
特開平7−281012号公報では、色分解プリズムの小型化を図るために、式(1)の下限近傍
−0.5°<θ2−{(θ1+δ+θmax)/2}<5.5°
の範囲とする必要があることを開示している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来、撮像素子として撮像管が使われていた頃は、撮像管が焼け付く問題があり、太陽等の強い光源を直接撮像するようなことは滅多になかった。撮影する場合であってもNDフィルター等の減光用の光学部材を使用して意図的に撮影するのが一般的である。
【0010】
ところで近年、撮像管に代わってCCDを代表とした固体撮像素子が主流を占めつつある。こうした固体撮像素子では、この焼き付けの問題が無く、スミアやブルーミングも改善されてきたため、太陽等の強力な光源を直接撮像することが可能となった。
【0011】
しかしながら、CCDを適用したことにより新たな問題が生じた。これはCCD等の固体撮像素子自体の構成が起因した問題である。CCDの表面は、金属コーティングが施されており、その反射率は比較的高い。この為、より強い光源を直接撮像することで、CCD面上で強い反射が起こる。また、撮像面は画素が規則正しく配列されているために、回折をも伴っている。この点について、図8を基にして説明する。
【0012】
この反射による影響は、図8(A)の様な第2プリズム内の光路を通って、固体撮像素子1011Rに再入射することでゴーストとなって生じることが分かった。
【0013】
図8(B)は、一つのゴースト光路を示し、第2プリズムをこのゴースト光路に沿って展開した図を示している。特に、反射面1007に垂直に入射し反射する光線を描いているが、この図から、CCDにて反射した光の内、第2プリズムに入射した直後の面1006に角度αで入射した光線のこの入射角度と、面1007にて反射した後、再度面1006に入射する角度βは、互いに同じでθ2であることが分かる。
【0014】
従来は、撮像管の焼き付きの問題からこのようなゴーストの問題がなかったため、θ2の取りうる範囲は、色分解プリズムの小型化のみを考えるだけで良かった。即ちθ2を、なるべく光が全反射するに足るだけの小さな角度で設定していれば良かった。例えば、特開平7−281012号公報においても、−0.5°<θ2−{(θ1+δ+θmax)/2}と色分解プリズムの小型化のために、全反射条件を満足しないながらも、全反射しない光が影響の少ない範囲で、第2プリズムの頂角(θ2)を設定してプリズムの小型化を優先させている。
【0015】
ここで、θ2がδよりわずかに小さい場合を想定してみると、図8(B)を見ると、点P1、点P2において、全反射が起こらないことになる。そのため、点P1、点P2では、空気間隙1005を挟んだ2面1003と1006で干渉が起こる。
【0016】
図9(A)と(B)は、面1007面に入射する光線の角度が垂直よりわずかにずれたゴースト光路を示した図である。図9(A)は紙面内で、上向きに向かう光線を示し、図9(B)は下向きに向かう光線のゴースト光路を示した図である。
【0017】
点P3、点P6においては、入射角度が大きくなるため、全反射がより起こりやすくなる傾向にあり問題はないが、点P4、点P5においては、逆に入射角度が小さくなるため、全反射条件を満足せず、ここで干渉縞が生じる原因となっていた。この干渉を伴ったゴーストは、被写体が低輝度の時にはそれ程目立つことはないが、被写体が高輝度の時には、モニター画面上で図10の様に観察されることになる。つまり、干渉縞は画面(撮像素子)上で上下の対干渉縞が生じ、またこの対の干渉縞が互いに重ねって観察されて、非常に画質を損なうものであった。更に、このゴースト光の干渉は、色分解プリズムのようにゴーストが出る色光の波長域が狭くなればなるほど、より顕著に観測されることになる。
【0018】
本発明は、こうした問題点を解決し、良好な撮影画像が得られる光束分割プリズム光学系、あるいはこの光束分割プリズムを備える撮像装置の提供を目的とする。又光の干渉縞、特に第2プリズムが起因する干渉を伴ったゴーストを軽減した、光束分割プリズム光学系、あるいはこの光束分割プリズムを備える撮像装置の提供を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる色分解プリズムは、入射光束を複数の光束に分割し、該複数の光束をそれぞれの光路に配置された固体撮像素子へ導く色分解プリズムであって、
第1の光束を反射し第2の光束を透過する第1反射面を備え、前記第1の光束を第1の固体撮像素子へ導く第1プリズムと、
前記第1反射面に対して空隙を挟んで配置されており、前記空隙から入射した前記第2の光束を反射する第2反射面を備、前記第2反射面で反射し前記空隙に接する面で反射した前記第2の光束を前記第1の固体撮像素子とは異なる第2の固体撮像素子へ導く第2プリズムと、を有し、
以下の条件を満たすことを特徴とする。
δ+tan−1(h/6L)≦θ2≦δ+tan−1(h/3L)
δ=sin−1(1/n)
ただし、nは前記第2プリズムの屈折率。hは前記第2の光束の光路に配置される固体撮像素子の、前記第2プリズムの入射光軸と反射光軸を含む面内での有効撮像寸法。Lは、前記固体撮像素子の有効撮像範囲中央点から前記第2のプリズムの反射面までの距離。θ2は前記第2プリズムの頂角。
【0027】
ところで、前述のθ2が下限値を越えると、前述の干渉縞ゴーストによる画質の劣化を防止する効果を得難く、本発明の目的を達成できない。また、θ2が上限を越えると、干渉縞ゴーストを防止する効果以上に、プリズム強いては撮像装置全体の大型化を免れなくなって、好ましくない。
【0028】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に関する色分解プリズムの光学系を示す、その断面図である。
【0029】
不図示のカメラ本体に対して着脱可能な対物レンズLeは、被写体像を形成して、この被写体像を青色用、緑色用、赤色用の各固体撮像素子11B、11G、11Rに投影する機能を有する。
【0030】
色分解プリズム1は、対物レンズLeと固体撮像素子11B、11G、11Rの間に位置し、対物レンズからの光を青、緑、赤の各色光に分解し、その各々を固体撮像素子11B、11G、11Rに導く働きをする。尚、色分解プリズム1と各固体撮像素子は、カメラ本体内に固定されている。また各プリズムの屈折率は全て同じである。
【0031】
プリズム1は、光束の進行方向へ順に、第1のプリズム(青色分解用のプリズム)と、空気間隙を介して隣接する第2のプリズム(赤色分解用のプリズム)と、この第2のプリズムと接合された第3のプリズム(緑色光を導光するプリズム)の3つのプリズムブロックより構成されている。第1のプリズムは、空気間隙と接する面3に青色光のみを反射し、残りの光を透過するように誘電体多層膜で構成された青反射ダイクロイック膜(青色用の反射面)3を有し、第2のプリズムは、第3のプリズムと接合される面に赤色光のみを反射し、残りの緑色光を透過する様に誘電体多層膜で構成された赤反射ダイクロイック膜(赤色用の反射面)7を有している。
【0032】
プリズム1は、対物レンズからの光を第1のプリズムの入射面2より取り込み、第1のプリズムの青反射ダイクロイック面3にて青色成分の反射光とその他の透過光に分離する。反射された青色光は、入射面2にて全反射して面4を射出し、青色成分のための固体撮像素子11Bに導かれる。
【0033】
面3にて透過により分離された光(赤色成分と緑色成分)の内、赤色成分の光は赤反射ダイクロイック面7よって反射される一方、緑色成分の光は透過する。反射された赤色光は、空気間隙5と接する第2のプリズムの入射面6(反射面)にて全反射され、射出面8を射出して赤色成分のための固体撮像素子11Rに導かれる。二つのダイクロイック膜を最後まで透過した緑色成分の光は、面10より射出し、緑色成分のための固体撮像素子11Gに導かれる。
【0034】
図2は、1度固体撮像素子11Rに至った赤色成分の光が、固体撮像素子の撮像面にて反射され、再度第2プリズムに逆行するとともに、赤色反射ダイクロイック面7で反射され、固体撮像素子11Rに再入射するゴースト光の光路を展開した断面図である。尚、第2プリズムの頂角は、反射面7と全反射面6とが形成する角度である。
【0035】
図中hは固体撮像素子の断面図内有効撮像寸法であり、第2プリズムの入射光軸と射出光軸とを含む面内での固体撮像素子の有効寸法を示す。Lは、固体撮素子の有効部中央点Ceと面7との距離である。図2における実施例では、第2プリズムの頂角θ2は、θ2=δ+tan−1(h/6L)という関係を設定している。ただし、δ=sin−1(1/n)で、nはプリズムの屈折率である。
【0036】
この条件は、図2に示すように、固体撮像素子で反射された光線のうち、反射面6に入射角度βrがδに等しい角度で入射する光線(ゴースト光)が、固体撮像素子の中央点Ceよりh/3離れた位置に到達することを意味している。そして、Ceよりh/3以内に到達する光線は、βr>δの条件を満足するため、常に全反射となり、ゴースト光による干渉縞を起こさない。
【0037】
一方、固体撮像素子の中央点Ceよりh/3以遠に到達する光線は、βr<δの条件を満たしてしまうために、光の干渉を生じさせることになる。
【0038】
そして、βrをαrに置き換えれば、面7に垂直に入射する光線Mと線対称に同様な現象を引起こし同様に干渉縞を引起こすことになる。
【0039】
この実施例のプリズムにて高輝度被写体像を撮影したときのモニター画面を、図3に示す。図10と比較すると高輝度被写体像の周りの干渉縞が見えなくなり、すっきりすることが分かる。干渉縞ゴーストは、モニターの上(または、下)よりモニター高さの1/6の範囲しか観察されず、画質低下を抑制できる。この様に、本実施例によれば、固体撮像素子の反射光が起因する色分解プリズム系の、ゴースト光による干渉縞を相当改善させることが可能となる。
【0040】
この第2プリズムの頂角θ2が下限を越えると、干渉縞が画面中央に入り込み、従来のように画質の劣化を招くことになり、望ましくない。このように、本実施例では画面の上下の対に発生する干渉縞を画面中央部で重ならないように、第2プリズムと第2プリズムの屈折率を設定して良質な画像を得るようにしている。そして、原理的には、第2プリズムの頂角θ2を先の条件式の下限以上に設定すれば、従来のように干渉縞が重なることはなくなることになる。
【0041】
次に、より本発明の効果を高めた実施例を図4で説明する。
【0042】
図4における実施例では、第2プリズムの頂角θ2を、
θ2=δ+tan-1(h/4L)
と設定した時のモニター画面の様子を示した図である。
【0043】
図4は、先の実施例と同様に高輝度被写体が、モニタ画面中央にあるときの様子を示しているが、この実施例においては、完全に干渉縞ゴーストをなくすことが可能となる。この条件は、先の実施例おいて生じていた干渉縞ゴーストの位置を画面外に移動させるように設定したことを意味している。
【0044】
この様に、図4はモニタ画面中央に高輝度被写体が存在している場合には、この様にモニター上には干渉縞は生じることはない。しかしながら、仮に高輝度被写体がモニター中央でなく、例えば、図5の様に周辺にある場合には、モニター画面外に存在し観察されなかった干渉縞が次第に観察されるようになる。干渉縞は第2プリズムの頂角だけでなく、高輝度被写体の位置にも依存しているわけである。
【0045】
図5は、高輝度被写体が画面中央でなく周辺位置(画面高さの7割位置)に存在している場合にも、この高輝度被写体による干渉縞をなくした例を示している。
この条件としては、第2プリズムの頂角θ2を、
θ2=δ+tan-1(h/3L)
設定することで達成できる。
【0046】
この様に設定することで、高輝度被写体を画面中央でなく、上下(図では上)に振っても干渉縞ゴーストは発生することがない。この様に、この実施例では、高輝度被写体像が画面中央部分、画面高さの7割の範囲で干渉縞ゴーストを抑制でき、画質の損失を著しく減少させることが出来る。
【0047】
ところで、第2プリズムの頂角θ2が大きいほど、画質の劣化の防止効果がより大きくなるが、先に示した条件式の範囲の上限をθ2が越えると、プリズム、強いてはカメラの大型化を免れなくなるので好ましくない。従って、第2プリズムの頂角の角度θは、δ+tan-1(h/6L)を下限とすることが最低条件で、プリズムの小型化を図るには、δ+tan-1(h/3L)を上限、即ち、δ+tan-1(h/6L)≦θ2≦δ+tan-1(h/3L)の範囲内で設定することが望ましい。
【0048】
さて、以上の実施例の説明において、プリズム系として色分解プリズム、特に3つのプリズムを有する三色色分解プリズムを例に挙げて説明した。しかしながら、本発明は前述した通り、少なくとも第1プリズムと空隙を隔てた第2プリズムとが起因したゴースト光の干渉縞の発生を軽減することを課題とするもので、色分解プリズムだけに適用されるものではない。
【0049】
例えば、第1プリズムをハーフミラーとして、第2プリズムの反射面をダイクロイックミラーでなく、アルミニウム等の普通に使用されるミラー面として、この二つのプリズムから射出される位置で、互いに画素ピッチをずらした固体撮像素子を配置して高精細画像を得る装置にも適用できることは言うまでもない。従って、本発明は、色分解プリズムに限定されることなく、ハーフミラー等の光束分割プリズムであれば良いことになる。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、画質を著しく低下させる干渉縞ゴーストを効果的に抑制する効果が得られる。特に、第2プリズムの反射面が波長選択性の光学薄膜である光束分割プリズムを有した撮像装置に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する色分解プリズム光学系の断面図。
【図2】本発明に関し、CCDから反射された光が第2プリズムを通る様子を示した、第2プリズムの光路展開図。
【図3】本発明の色分解プリズムによる、モニター画面上での干渉縞の様子を示す図。
【図4】本発明の色分解プリズムによる、モニター画面上での干渉縞の様子を示す図。
【図5】本発明の色分解プリズムによる、モニター画面上での干渉縞の様子を示す図。
【図6】従来の色分解プリズムを説明するための色分解プリズム系の光学的断面図。
【図7】従来の色分解プリズムを説明するための色分解プリズム系の光学的断面図。
【図8】従来の色分解プリズムによる撮像素子からの反射光の様子を示す図。
【図9】従来の色分解プリズムによる撮像素子からの反射光の様子を示す図。
【図10】従来の色分解プリズムが起因する干渉縞を様子を示す図。
【符号の説明】
1 色分解プリズム系
2 第1プリズム
3 青色分解のためのダイクロイックミラー
4 赤色用の光射出面
5 空気間隙
6 反射面
7 赤色分解のためのダイクロイックミラー
8 赤色用の光射出面
9 緑色用の光射出面
10 固体撮像素子
θ1 第1プリズムの頂角
θ2 第2プリズムの頂角

Claims (5)

  1. 入射光束を複数の光束に分割し、該複数の光束をそれぞれの光路に配置された固体撮像素子へ導く色分解プリズムであって、
    第1の光束を反射し第2の光束を透過する第1反射面を備え、前記第1の光束を第1の固体撮像素子へ導く第1プリズムと、
    前記第1反射面に対して空隙を挟んで配置されており、前記空隙から入射した前記第2の光束を反射する第2反射面を備え、前記第2反射面で反射し前記空隙に接する面で反射した前記第2の光束を前記第1の固体撮像素子とは異なる第2の固体撮像素子へ導く第2プリズムと、を有し、
    以下の条件を満たすことを特徴とする色分解プリズム。
    δ+tan−1(h/6L)≦θ2≦δ+tan−1(h/3L)
    δ=sin−1(1/n)
    ただし、nは前記第2プリズムの屈折率。hは前記第2の光束の光路に配置される固体撮像素子の、前記第2プリズムの入射光軸と反射光軸を含む面内での有効撮像寸法。Lは、前記固体撮像素子の有効撮像範囲中央点から前記第2のプリズムの反射面までの距離。θ2は前記第2プリズムの頂角。
  2. 前記第2反射面は赤反射ダイクロイック膜を有することを特徴とする請求項1に記載の色分解プリズム。
  3. 前記第1反射面は青反射ダイクロイック膜を有することを特徴とする請求項1または2に記載の色分解プリズム。
  4. 前記第2反射面は第3の光束を透過し、
    前記第2反射面に接して配置されており、前記第2反射面を透過した前記第3の光束を前記固体撮像素子へ導く第3プリズムを有することを特徴とする請求項1乃至3に記載の色分解プリズム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の色分解プリズムを有することを特徴とする撮像装置。
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