JP4335244B2 - 内燃機関用ノック制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、自動車用ガソリンエンジンなどの内燃機関のノッキング(以下、「ノック」という)を検出する内燃機関用ノック制御装置に関し、特にノック信号の処理精度を向上させて信頼性を改善した内燃機関用ノック制御装置に関するものである。
従来、この種の内燃機関用ノック制御装置としては、内燃機関に発生する振動を検出するノックセンサと、ノックセンサ信号から異なる周波数帯域の信号を抽出する複数のフィルタ回路と、内燃機関の運転状態に応じて複数のフィルタ回路のいずれか1つの出力を選択し、選択したフィルタ回路の出力信号レベルに基づいて内燃機関のノックの有無を検出する装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
一般に、内燃機関に発生するノック振動は、内燃機関の運転状態の違い(たとえば、高速運転状態または低速運転状態)によって、フィルタ回路で抽出される特定周波数帯域のノック信号のレベルおよびノイズ状態が異なり、ノック検出に適した周波数帯域が異なることが知られている。
たとえば、高速運転状態においては、低速運転状態よりもノック周波数帯域が高くなりかつノック振動レベルが大きくなる。
したがって、上記特許文献1に記載された装置では、各運転状態でノック検出性が最適となるように、異なる周波数帯域のノック信号を抽出する複数のフィルタ回路を設け、その都度の運転状態に見合ったフィルタ回路の出力を選択することにより、内燃機関のノックの有無を高い信頼性で検出するようになっている。
また、他の従来装置として、ノック特有の周波数帯域のノック信号を抽出するスイッチトキャパシタを含むスイッチトキャパシタフィルタ回路を設け、スイッチトキャパシタフィルタ回路へのスイッチング駆動周波数を調整して、信号を通過させる周波数帯域を変更することにより、簡単な回路構成の内燃機関用ノック制御装置も提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
さらに、他の従来装置として、信号通過周波数帯域を変更した後に、ノックの有無判定用のバックグランドレベルを演算する内燃機関用ノック制御装置も提案されている(たとえば、特許文献3参照)。
なお、バックグランドレベルは、ノック信号を平均化したものであり、このバックグランドレベルに基づいて、ノック有無を判定するためのノック判定値が演算される。
しかしながら、特許文献3のようにバックグランドレベルを演算しても、信号通過周波数帯域を変更した場合には、各周波数帯域のノック信号のレベルの違いにより、周波数切換え後にバックグランドレベルが安定するまでに遅延時間を要するので、この遅延時間の間においては、ノックの有無を正常に判定することはできない。
特開昭56−637号公報 特開平5−306645号公報 特許第3341391号公報
従来の内燃機関用ノック制御装置では、特許文献1のように内燃機関の運転状態などによって複数のフィルタ回路出力の1つを選択するか、または特許文献2のようにフィルタ回路の周波数帯域を変更する場合に、特許文献3のようにノック有無判定用のバックグランドレベルを演算しても、各周波数帯域のノック信号のレベルの違いにより、バックグランドレベルが安定するまでに遅延時間を要するので、フィルタ周波数の切換え後の遅延時間の間においては、ノックの有無を正常に判定することができないという課題があった。
すなわち、フィルタ回路におけるなまし量を小さく設定するか、またはバックグランドレベルの更新量を大きく設定すると、フィルタ周波数の切換え前後のノック信号のレベルの差が大きい場合に、バックグランドレベルが安定するまでに或る程度の遅延時間を要することから、ノック有無の検出精度が低下する期間が存在することになる。
また、バックグランドレベルの更新量を大きく設定する場合に、バックグランドレベルを即座に適正レベルにするように大きな更新量を設定すると、更新量は絶対電圧で設定されるので、個々のノックセンサの出力レベルのばらつきに起因して、更新量の過不足を生じて、ノック検出精度の低下を招く可能性があるという課題があった。
また、たとえばノックセンサのセンタ特性に対し、ノックセンサの出力レベルが1/2のものに対しては、更新量も1/2に設定する必要があり、ノックセンサの出力レベルが2倍のものに対しては、更新量も2倍にする必要があるので、ノックセンサの出力レベルのばらつきに対する更新量の適正値の設定が困難になるという課題があった。
さらに、ノックセンサ出力に対してバックグランドレベルの変化が敏感になるので、過渡応答による精度悪化を招く可能性があるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、フィルタ周波数切換え後に、バックグランドレベルの演算更新量を大きく(または、なまし量を小さく)して安定までの遅延時間を短縮し、フィルタ周波数の切換え直後のバックグランドレベルと安定後のバックグランドレベルとの差を少なくすることにより、内燃機関の運転状態などに応じてフィルタ回路の周波数が切換えられる場合でも、フィルタ周波数の切換え直後にフィルタ後のノック信号に基づいて迅速に高精度で適正な判定レベルを設定し、常に安定した精度の高いノック検出を維持することのできる内燃機関用ノック制御装置を得ることを目的とする。
この発明による内燃機関用ノック制御装置は、内燃機関に発生する振動をノックセンサ信号として検出するノックセンサと、内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、ノックセンサ信号を調整後の増幅率で増幅するゲイン調整回路と、ゲイン調整回路を介したノックセンサ信号から特定のフィルタ周波数の帯域のノック信号を抽出するフィルタ回路と、内燃機関の運転状態に応じてゲイン調整回路の増幅率を切換えるゲイン切換手段と、内燃機関の運転状態に応じてフィルタ回路の抽出帯域となるフィルタ周波数を切換えるフィルタ周波数切換手段と、フィルタ回路により抽出されたノック信号に基づいて内燃機関のノックの有無を検出するノック検出手段とを備えた内燃機関用ノック制御装置において、ゲイン切換手段は、フィルタ周波数切換手段によるフィルタ周波数の切換え前後でフィルタ回路により抽出された各ノック信号のレベルが同一となるように、ゲイン調整回路の増幅率を切換える内燃機関用ノック制御装置において、フィルタ周波数の切換え前後でフィルタ回路により抽出された各ノック信号のレベルを学習するノックレベル学習手段をさらに備え、ゲイン切換手段は、ノックレベル学習手段により学習されたレベルに基づいて、フィルタ周波数の切換え前後でフィルタ回路により抽出された各ノック信号のレベルが同一となるようにゲイン調整回路の増幅率を切換えるものである。

この発明によれば、内燃機関の運転状態などに応じてフィルタ回路の周波数が切換えられる場合でも、フィルタ周波数の切換え直後にフィルタ後のノック信号に基づいて迅速に高精度で適正な判定レベルを設定し、常に安定した精度の高いノック検出を維持することができる。
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について説明する。
図1はこの発明の実施の形態1に係る内燃機関用ノック制御装置10を内燃機関1とともに示すブロック図である。
図1において、内燃機関用ノック制御装置10は、ノックセンサ2と、ゲイン調整回路3と、スイッチトキャパシタフィルタ回路(以下、単に「フィルタ回路」という)4と、ピークホールド回路5と、各種センサ6と、マイコン11とを備えている。
各種センサ6は、図示を省略するが、周知のクランク角センサ(回転センサとしても機能する)などを含む。
マイコン11は、入出力I/F、ROMおよびRAMを有するCPUからなり、A/Dポート12と、バックグランドレベル演算手段13と、ノック検出手段14と、ノックレベル学習手段15と、フィルタ周波数切換手段16と、ゲイン切換手段17と、運転状態検出手段18と、点火制御手段19とを構成している。
内燃機関(エンジン)1に取り付けられたノックセンサ2は、内燃機関1に発生する振動をノックセンサ信号Vnとして検出し、内燃機関1の振動レベルに応じたノックセンサ信号Vnを出力する。
ノックセンサ2から出力されたノックセンサ信号Vnは、ゲイン調整回路3およびフィルタ回路4を介して、フィルタ後のノック信号Vfに変換され、さらにピークホールド回路5を介して、ノックレベルに対応したピークホールド値Vpに変換された後、マイコン11内のA/Dポート12を介して、ノック検出手段14およびゲイン切換手段17に入力される。
各種センサ6は、内燃機関1の運転状態(後述するエンジン回転速度NEなどの情報を含む)を示す検出情報をマイコン11内の運転状態検出手段18に入力する。
また、運転状態検出手段18により検出された運転状態は、ノックレベル学習手段15、フィルタ周波数切換手段16、ゲイン切換手段17および点火制御手段19に入力される。
マイコン11内において、バックグランドレベル演算手段13は、フィルタ回路4により抽出されたノック信号Vfのピークホールド値Vpに基づいて、バックグランドレベルBGLを演算し、バックグランドレベルBGLの演算値をノック検出手段14およびノックレベル学習手段15に入力する。
ノック検出手段14は、ピークホールド値VpとバックグランドレベルBGLとの比較に基づいて内燃機関1のノックの有無を検出する。
フィルタ周波数切換手段16は、内燃機関1の運転状態に応じて、フィルタ回路4の抽出帯域となるフィルタ周波数Fを切換えるためのフィルタ周波数設定信号Cfを出力する。
ゲイン切換手段17は、内燃機関1の運転状態に応じて、ゲイン調整回路3の増幅率を切換えるためのゲイン設定信号Cgを出力する。
このとき、ゲイン切換手段17は、フィルタ周波数切換手段16によるフィルタ周波数Fの切換え前後でフィルタ回路4により抽出された各ノック信号Vfのレベル(ピークホールド値Vp)が同一となるように、ゲイン調整回路3の増幅率を切換える。
ノックレベル学習手段15は、フィルタ周波数Fの切換え前後でフィルタ回路4により抽出された各ノック信号Vfのレベル(ピークホールド値Vp)に基づくバックグランドレベルBGLを学習する。
また、ノックレベル学習手段15は、ノック検出手段14により内燃機関1のノック発生が検出された場合には、各ノック信号Vfのレベルの学習処理を禁止する。
ゲイン切換手段17は、ノックレベル学習手段15により学習されたレベルに基づいて、フィルタ周波数Fの切換え前後でフィルタ回路4により抽出された各ノック信号Vfのレベルが同一となるようにゲイン調整回路3の増幅率を切換える。
また、ノック検出手段14は、ノックレベル学習手段15による各ノック信号Vfのレベルの学習未完了時には、フィルタ周波数切換手段16による周波数切換え後の第1の所定時間にわたって、内燃機関1のノックの有無の検出処理を禁止する。
点火制御手段19は、内燃機関1の運転状態に応じたタイミングで、点火信号Pを出力して内燃機関1の点火時期を制御する。
このとき、点火制御手段19は、ノックレベル学習手段15による各ノック信号Vfのレベルの学習実行時には、内燃機関1の点火時期をリタード側に制御する。
また、点火制御手段19は、ノックレベル学習手段15による各ノック信号Vfのレベルの学習未完了時には、フィルタ周波数切換手段16による周波数切換え後の第2の所定時間にわたって、内燃機関1の点火時期をリタード側に制御する。
ゲイン調整回路3は、ゲイン切換手段17からのゲイン設定信号Cgに応じて調整された増幅ゲインで、ノックセンサ信号Vnを増幅する。
すなわち、ノックセンサ信号Vnは、ゲイン調整回路3において、マイコン11の制御下で調整後の増幅率で増幅された後、フィルタ回路4に入力される。
なお、図示を省略するが、ゲイン調整回路3は、ノックセンサ信号Vnを増幅するアンプと、増幅率調整用のスイッチング素子とから構成されており、ゲイン調整回路3の増幅率(ゲインG)は、ゲイン設定信号Cgによりスイッチング素子の駆動時間が変更されることによって調整されるようになっている。
フィルタ回路4は、ゲイン調整回路3を介したノックセンサ信号Vnから特定のフィルタ周波数Fの帯域のノック信号Vfを抽出する。
このとき、フィルタ回路4は、フィルタ周波数切換手段16からのフィルタ周波数設定信号Cfに応じたフィルタ周波数帯域のノックセンサ信号Vnをノック信号Vfとして通過させる。
なお、図示を省略するが、フィルタ回路4は、ノックセンサ信号Vnから特定周波数成分を抽出するためのコンデンサと、ON/OFF動作によって抵抗を実現するスイッチング素子とから構成されており、フィルタ回路4のフィルタ周波数Fは、フィルタ周波数設定信号Cfによりスイッチング素子のON/OFF周期が変更されることによって変更されるようになっている。
また、ピークホールド回路5は、マイコン11からのリセット信号Rsに応答して、周期的にリセットされる。
次に、図1に示したこの発明の実施の形態1に係る内燃機関用ノック制御装置10による具体的な処理動作について説明する。
ノックセンサ信号Vnは、まずゲイン調整回路3において信号レベルが調整され、続いてフィルタ回路4において、ノック発生時の振動に対応した特有の周波数信号成分がノック信号Vfとして抽出される。
このとき、ゲイン調整回路3のゲインGおよびフィルタ回路4で抽出されるフィルタ周波数Fは、マイコン11からのゲイン設定信号Cgおよびフィルタ周波数設定信号Cfにより可変設定される。
さらに、ピークホールド回路5において、ノック信号Vfのレベルがピークホールド値Vpとして生成される。
このとき、ピークホールド回路5には、内燃機関1の回転信号または点火信号Pに同期したリセット信号Rsがマイコン11から入力されており、ピークホールド回路5は、リセット信号Rsに応答して、ピークホールド値Vpを生成またはリセットする。
したがって、マイコン11は、ピークホールド値Vpがリセットされる直前に、A/Dポート12を介した入力情報を読み込むことにより、所定区間内のピークホールド値Vpをノック信号Vfのレベルとして検出することできる。
マイコン11内のバックグランドレベル演算手段13は、所定タイミングごとに読み込んだノック信号Vfのピークホールド値Vp(レベル)を平均化処理し、バックグランドレベルBGLを演算する。
このとき、バックグランドレベルBGLは、前回バックグランドレベルBGL[i−1]と、ノック信号Vfのピークホールド値Vpと、バックグランドレベルBGLの反映係数k1とを用いて、たとえば以下の式(1)のように演算される。
BGL=(1−k1)×BGL[i−1]+k1×Vp ・・・(1)
続いて、ノック検出手段14は、式(1)で演算されたバックグランドレベルBGLを増幅した後、オフセットを加算してノック判定レベルを演算し、ノック信号Vfのピークホールド値Vpをノック判定レベルと比較することにより、内燃機関1にノックが発生したか否かを判定する。
そして、ノックが発生した(Vp>ノック判定レベル)と判定された場合には、ノック判定信号を点火制御手段19に入力し、ノックを抑制するために、内燃機関1の点火時期(点火信号Pの出力タイミング)を所定量だけ遅角制御する。
次に、図2および図3のタイミングチャートを参照しながら、フィルタ周波数設定信号Cfによりフィルタ回路4のフィルタ周波数Fを7kHzから14kHzに切換えたときの一般的な挙動について、具体的に説明する。
図2および図3においては、上から順に、内燃機関1の点火信号P、フィルタ回路4を介して抽出されたノック信号Vf、ピークホールド回路5から生成されたピークホールド値Vp、ピークホールド値Vpから演算されたバックグランドレベルBGLが示されている。
また、図2、図3において、ピークホールド値Vp(ノック信号Vfのレベル)は、点火信号PがOFFされるタイミングからピーク値のホールド処理が開始され、点線で示した各タイミングでリセットされる場合が示されている。
また、ノック信号Vfを通過させるフィルタ周波数Fは、破線で示した時刻t1で切換えられる場合が示されている。
図2において、ノック信号Vfは、周波数帯域によって出力レベルが異なるので、フィルタ周波数Fが7kHzから14kHzに切換えられてから、ノック信号Vfのピークホールド値Vpを平均化して演算されるバックグランドレベルBGLが安定するまでには、遅延時間τが発生する。
遅延時間τの間においては、バックグランドレベルBGLに基づくノック判定レベルの演算精度が悪化するので、ノック誤検出を招く可能性があり、ノック検出手段14によるノック判定が実質的に困難になる。
このとき、フィルタ周波数Fの切換え前後でのノック信号Vfの出力レベルの差が大きい(たとえば図2参照)ほど、フィルタ周波数Fの切換え直後のノック判定レベルの演算精度悪化の程度が大きくなる。
一方、図3に示すように、フィルタ周波数Fの切換え前後でフィルタ回路4により抽出されたノック信号Vfのレベルがほぼ同一であれば、バックグランドレベルBGLが安定するまでの遅延時間τ(図2参照)をなくすことができる。
したがって、図3のように遅延時間τを解消するため、ゲイン切換手段17は、フィルタ回路4のフィルタ周波数Fの切換えタイミングt1と同時に、フィルタ周波数Fの切換え前後でのフィルタ回路4により抽出されたノック信号Vfのレベル(ピークホールド値Vp)が同一となるように、ゲイン設定信号Cgを出力する。
これにより、ゲイン調整回路3内の増幅率調整用のスイッチング素子の駆動時間が切換えられ、ゲイン調整回路3の増幅率は、フィルタ周波数Fの切換後もノック信号Vfのレベルが同一となるように調整され、フィルタ周波数Fの切換え直後から安定したバックグランドレベルBGLが得られるようになる。
次に、図4のフローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態1によるゲイン設定信号Cgおよびフィルタ周波数設定信号Cfの生成処理について、概略的に説明する。
なお、ここでは、内燃機関1の運転状態を示す情報として、各種センサ6に含まれる回転センサからの回転信号(たとえば、クランク角信号)を用いており、マイコン11には、エンジン回転速度NEを示す回転信号が入力されるものとする。
また、図4においては、理解しやすいように簡略的に示しているが、フィルタ周波数FおよびゲインGの切換設定は、運転状態に応じて複数段階で実行してもよい。
図4において、まず、運転状態検出手段18は、回転センサからのパルス信号周期に基づいてエンジン回転速度NEを演算し(ステップ401)、エンジン回転速度NEの演算値を、ノックレベル学習手段15、フィルタ周波数切換手段16、ゲイン切換手段17および点火制御手段19に入力する。
続いて、フィルタ周波数切換手段16およびゲイン切換手段17は、エンジン回転速度NEが所定回転速度よりも小さいか否かを判定する(ステップ402)。
このとき、所定回転速度は、高速運転状態の判定基準に対応した回転速度(たとえば、4000rpm)に設定されている。
なお、ここでは、フィルタ周波数切換手段16およびゲイン切換手段17のみの処理動作に注目しており、ノックレベル学習手段15の処理動作については後述する。
ステップ402において、NE<所定回転速度(すなわち、YES)と判定されれば、フィルタ周波数切換手段16およびゲイン切換手段17は、低速運転状態における設定処理を行う。
すなわち、フィルタ回路4およびゲイン調整回路3にフィルタ周波数設定信号Cfおよびゲイン設定信号Cgを出力し、フィルタ周波数FおよびゲインGとして、それぞれ低速運転状態に対応した第1のフィルタ周波数設定値Faおよび第1のゲイン設定値Gaを設定し(ステップ403)、図4の処理ルーチンを終了する。
一方、ステップ402において、NE≧所定回転速度(すなわち、NO)と判定されれば、フィルタ周波数切換手段16およびゲイン切換手段17は、高速運転状態における設定処理を行う。
すなわち、フィルタ回路4およびゲイン調整回路3にフィルタ周波数設定信号Cfおよびゲイン設定信号Cgを出力し、フィルタ周波数FおよびゲインGとして、それぞれ高速運転状態に対応した第2のフィルタ周波数設定値Fb(>Fa)および第2のゲイン設定値Gb(<Ga)を設定し(ステップ404)、図4の処理ルーチンを終了する。
つまり、高速運転時においては、低速運転時の第1のゲイン設定値Gaよりも低い第2のゲイン設定値Gbにより、ノック振動レベルの増大を相殺させるとともに、低速運転時の第1のフィルタ周波数設定値Faよりも高い第2のフィルタ周波数設定値Fbにより、高効率にノック信号Vfを取得する。
なお、ステップ403、404において設定される第1および第2のフィルタ周波数設定値Fa、Fbは、フィルタ周波数切換手段16から出力されるフィルタ周波数設定信号Cfの信号周期に対応する。
また、ステップ403、404において設定される第1および第2のゲイン設定値Ga、Gbは、ゲイン切換手段17から出力されるゲイン設定信号Cgのデューティ値に対応する。
フィルタ回路4およびゲイン調整回路3内の各スイッチング素子は、フィルタ周波数設定信号Cfおよびゲイン設定信号Cgに応じて駆動され、これにより、ゲイン調整回路3の増幅率(ゲインG)およびフィルタ回路4のフィルタ周波数Fは、ステップ403で設定された第1の設定値Fa、Ga、またはステップ404で設定された第2の設定値Fb、Gbに対応した値となる。
第1および第2のゲイン設定値Ga、Gbは、第1および第2のフィルタ周波数設定値Fa、Fbによる切換え前後でフィルタ回路4から抽出されるノック信号Vfのレベルが同一となるように、ゲイン調整回路3の増幅率を設定するようになっている。
以上のように、フィルタ周波数Fの切換え前後でのノック信号Vfのレベルが同一となるように、ゲイン調整回路3の増幅率(ゲインG)を設定することにより、図3に示したように、バックグランドレベルBGLが安定するまでの遅延時間τ(図2参照)がなくなるので、フィルタ周波数Fの切換え直後のバックグランドレベルBGLの精度悪化を防止することができ、ノック検出手段14において迅速に適正なノック判定レベルを設定することができる。
また、ゲイン調整回路3において、ノックセンサ信号Vnの増幅率(ゲインG)を切換えることにより、フィルタ周波数Fの切換え前後でフィルタ回路4から抽出された各ノック信号Vfのレベルを一致させているので、ノックセンサ2の個々の出力レベルにばらつきが生じたとしても、フィルタ周波数Fの切換え前後でのノック信号Vfのレベルに違いが発生することはない。
なお、図4においては、ゲイン調整回路3のゲインG(増幅率)およびフィルタ回路4のフィルタ周波数Fの切換え処理を1回のみ実行する場合を示しているが、前述した通り、内燃機関1の運転状態に応じて複数回の切換え処理を実行してもよい。
また、ゲイン調整回路3のゲインG(増幅率)の切換え処理と、フィルタ回路4のフィルタ周波数Fの切換え処理とを、ステップ403、404において同期して実行しているが、同一のフィルタ周波数内で適切なノック信号Vfのレベルレンジを確保するために、非同期で切換え処理を実行してもよい。
さらに、内燃機関1の運転状態を示す信号として、エンジン回転速度NEを用いたが、エンジン負荷状態を示す空気充填量やインマニ圧力(吸気管内圧力)などを用いてもよい。
次に、図5のフローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態1によるノックレベル学習手段15を含めた処理動作について説明する。
ノックレベル学習手段15は、前述した通り、フィルタ回路4におけるフィルタ周波数Fの切換え前後の各ノック信号Vfのレベルを学習する。
第1および第2のゲイン設定値Ga、Gbは、あらかじめエンジン評価に応じて設定された値であり、個々の内燃機関1のばらつきや経年変化などを考慮すると、前述のように内燃機関1の振動レベルの違いに起因して、フィルタ周波数Fの切換え前後でのフィルタ回路4により抽出されたノック信号Vfのレベルに違いが発生することが予想される。
また、フィルタ回路4におけるフィルタ周波数Fの切換え前後でのノック信号Vfのレベルの違いは、フィルタ周波数Fの切換え直後のバックグランドレベルBGLの演算精度が低下する方向に影響を及ぼす。
マイコン11内のノックレベル学習手段15は、フィルタ周波数Fの切換え運転領域付近での各フィルタ周波数設定値Fa、Fbにおいて、フィルタ回路4により抽出された各ノック信号Vfのピークホールド値Vp(レベル)を学習する。
具体的には、ノックレベル学習手段15は、ピークホールド値Vpに基づいて演算されたバックグランドレベルBGLを学習し、各フィルタ周波数設定値Fa、Fbに対応した学習値に基づいて、あらかじめ設定されているゲイン設定値Gに対して補正を施すことにより、内燃機関1の個々のばらつきや経年変化などによるノック信号Vfのレベルの違いをなくすようになっている。
ただし、ノック発生状態においては、ノック信号Vfのレベルが上昇しており、正規のノック信号Vfのレベルを学習することができないので、ノック信号Vfのレベル学習処理は、ノックが発生していない安定状態のみで実行する必要がある。
したがって、ノックレベル学習手段15による学習処理は、ノック周波数の変化に対応したフィルタ周波数Fの切換え付近で、ノックが発生していない状態のみにおいて実行される。
図5はノック信号Vfのレベル学習動作を示しており、ステップ501は、前述(図4参照)のステップ401と同様の処理であり、ステップ513〜515は、それぞれ、前述(図4参照)のステップ402〜404の処理に対応している。
図5において、まず、運転状態検出手段18は、回転センサからのパルス入力信号からエンジン回転速度NEを演算し(ステップ501)、エンジン回転速度NEの演算値を、ノックレベル学習手段15、フィルタ周波数切換手段16、ゲイン切換手段17および点火制御手段19に入力する。
続いて、ノックレベル学習手段15は、エンジン回転速度NEが、低速運転領域に対応した第1の速度範囲内にあるか否か、すなわち第1の所定回転速度Naから第2の所定回転速度Nb(>Na)までの間にあるか否かを判定する(ステップ502)。
ここで、第2の所定回転速度Nbは、前述(図4参照)の所定回転速度(たとえば、4000rpm)に対応する。
ステップ502において、エンジン回転速度NEが第1の速度範囲内を示し、Na≦NE<Nb(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、ノック検出手段14からノック発生状態を示す判定結果が入力されているか否かを判定する(ステップ503)。
なお、ノック検出手段14からは、前述した通り、ノック判定レベルよりもノック信号Vfのレベル(ピークホールド値Vp)が高い場合に、ノック発生状態を示す判定結果が生成される。
ステップ503において、ノックが発生していない(すなわち、NO)と判定されれば、第1の速度範囲内の運転領域にあるバックグランドレベルBGLのフィルタ処理値を、ノック信号Vfのレベルの学習値LAとして演算する(ステップ504)。
学習値LAは、前回学習値LA[i−1]、バックグランドレベルBGLおよび学習反映係数k2を用いて、以下の式(2)のように演算される。
LA=(1−k2)×LA[i−1]+k2×BGL ・・・(2)
また、式(2)の演算実行ごとに、ノック信号Vfのレベルの学習回数NLAを、前回学習回数NLA[i−1]からインクリメントして、NLA=NLA[i−1]+1とし(ステップ505)、次の高速運転状態判定処理(ステップ506)に進む。
一方、ステップ502において、エンジン回転速度NEが第1の速度範囲内にない(すなわち、NO)と判定された場合、または、ステップ503において、ノック発生状態にある(すなわち、YES)と判定された場合には、上記ステップ504、505の処理を実行せずに、ステップ506に進む。
ステップ506においては、エンジン回転速度NEが、高速運転領域に対応した第2の速度範囲内にあるか否か、すなわち第2の所定回転速度Nbから第3の所定回転速度Nc(>Nb)までの間にあるか否かを判定する。
ステップ506において、エンジン回転速度NEが第2の速度範囲内を示し、Nb≦NE<Nc(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、ノック検出手段14からノック発生状態を示す判定結果が入力されているか否かを判定する(ステップ507)。
ステップ507において、ノックが発生していない(すなわち、NO)と判定されれば、第2の速度範囲内の運転領域にあるバックグランドレベルBGLのフィルタ処理値を、ノック信号Vfのレベルの学習値LBとして演算する(ステップ508)。
学習値LBは、前回学習値LB[i−1]、バックグランドレベルBGLおよび学習反映係数k3を用いて、以下の式(3)のように演算される。
LB=(1−k3)×LB[i−1]+k3×BGL ・・・(3)
また、式(3)の演算実行ごとに、ノック信号Vfのレベルの学習回数NLBを、前回学習回数NLB[i−1]からインクリメントして、NLB=NLB[i−1]+1とし(ステップ509)、次の学習回数判定処理(ステップ510)に進む。
なお、式(3)において、学習反映係数k3は、式(2)内の学習反映係数k2と同一値であってもよい。
一方、ステップ506において、エンジン回転速度NEが第2の速度範囲内にない(すなわち、NO)と判定された場合、または、ステップ507において、ノックが発生している(すなわち、YES)と判定された場合には、上記ステップ508、ステップ509の処理を実行せずに、ステップ510に進む。
ステップ510においては、ノック信号Vfのレベルの学習回数NLAが第1の所定回数αよりも大きく、かつ、学習回数NLBが第2の所定回数βよりも大きいか否かを判定する。なお、第1および第2の所定回数α、βは同一値であってもよい。
ステップ510において、NLA>α、かつ、NLB>β(すなわち、YES)と判定されれば、以下の式(4)のように、ノック信号Vfのレベルに対する補正係数Kを演算する(ステップ511)。
K=LA/LB ・・・(4)
ここで、低速運転状態での学習値LAと高速運転状態での学習値LBとの関係は、一般に、LA<LBを満たすので、補正係数Kは、0<K<1の範囲内の値となる。
一方、ステップ510において、NLA≦α、または、NLB≦β(すなわち、NO)と判定されれば、補正係数Kの値を「1」に固定設定する(ステップ512)。
次に、フィルタ周波数切換手段16およびゲイン切換手段17は、エンジン回転速度NEが第2の所定回転速度Nbよりも小さいか否かを判定する(ステップ513)。
ステップ513において、NE<Nb(すなわち、YES)と判定されれば、フィルタ周波数切換手段16は、フィルタ周波数Fとして第1のフィルタ周波数設定値Faを設定し、また、ゲイン切換手段17は、ゲインGとして第1のゲインGaを設定して(ステップ514)、図5の処理ルーチンを終了する。
一方、ステップ513において、NE≧Nb(すなわち、NO)と判定されれば、フィルタ周波数切換手段16は、フィルタ周波数Fとして第2のフィルタ周波数設定値Fbを設定し、また、ゲイン切換手段17は、ゲインGとして、以下の式(2)による演算値を設定して(ステップ515)、図5の処理ルーチンを終了する。
G=Gb×K ・・・(5)
これにより、高速運転状態におけるゲイン調整回路3のゲインGは、学習値LA、LBに基づく補正係数K(<1)により、さらに抑制される。
以上のように、フィルタ周波数Fの切換え前後の各ノック信号Vfのレベルを学習し、各学習値LA、LBに基づく補正係数Kを用いてゲインGを補正することにより、個々の内燃機関1の差によるばらつきや経年変化などによるノック信号Vfのレベルの違いを補正することができ、フィルタ周波数Fの切換え直後のバックグランドレベルBGLの精度を確保することができる。
なお、図5においては、エンジン回転速度NEが第1または第2の速度範囲内にあるときにノック信号Vfのレベルの学習処理を実行したが、他の運転状態を考慮して、たとえば負荷条件、エンジン回転速度NEの変化量、負荷の変化量を用いた運転状態の定常判定、または内燃機関1の冷却水温条件などを、学習処理の実行条件に追加することにより、ノック信号Vfのレベルの学習精度を確保してもよい。
また、ノック信号Vfのレベルの学習値LA、LBの精度を確保するために、ノック発生時にはノックレベル学習手段15の学習処理を実行しない構成としたが、ノック信号Vfのレベルの学習時においては、内燃機関1の点火時期をリタード側に制御して、ノックの発生を防止してもよい。
これにより、ノックレベル学習手段15による学習処理の禁止条件が解除されるので、さらに確実にノック信号Vfのレベルの学習処理を実行することができる。
また、図5において、高速運転状態における補正係数Kによる第2のゲイン設定値への反映処理(ステップ515)は、各学習値LA、LBの学習回数NLA、NLBが所定回数α、βよりも大きい場合のみに実行され、学習回数NLA、NLBが所定回数α、β以下の場合には、K=1に固定設定している。
これにより、各学習値LA、LBが安定して正確な値となった時点で補正係数Kを反映させることができる。
また、各学習値の学習回数NLA、NLBが所定回数α、βに満たない状態では、内燃機関1の個々のばらつきや経年変化に起因して、フィルタ周波数Fの切換え前後のノックセンサ2の信号レベル違いが避けられないので、学習回数NLA、NLBが所定回数α、β以下の状態では、ノック検出手段14は、フィルタ周波数Fの切換え実行後の第1の所定時間にわたって、ノック検出を禁止する。
これにより、ノック誤検出を回避することができる。
さらに、各学習値の学習回数NLA、NLBが所定回数α、β以下の状態において、点火制御手段19は、フィルタ周波数Fの切換え実行後の第2の所定時間にわたって、内燃機関1の点火時期をリタード側に制御する。
これにより、ノックの発生を確実に防止することができる。
以上説明したように、この発明による内燃機関用ノック制御装置10によれば、ゲイン切換手段17は、フィルタ周波数切換手段16によるフィルタ周波数Fの切換え前後のノック信号Vfのレベルが同一となるように、ゲイン調整回路3の増幅率(ゲインG)を切換えるので、フィルタ周波数Fの切換え直後のバックグランドレベルBGLの精度低下を防止することができ、迅速に適正なノック判定レベルを設定して正確なノック検出を実現することができる。
また、ノックレベル学習手段15は、フィルタ周波数Fの切換え前後のノック信号Vfのレベルを学習し、ゲイン切換手段17は、学習されたレベルに基づき、フィルタ周波数切換手段16によるフィルタ周波数Fの切換え前後のノック信号Vfのレベルが同一となるように、ゲイン調整回路3の増幅率(ゲインG)を切換えるので、内燃機関1の個々のばらつきや経年変化によるフィルタ周波数Fの切換え前後でのノック信号Vfのレベルの違いを補正することができる。
また、ノック信号Vfのレベルの学習時において、点火制御手段19は、内燃機関1の点火時期をリタード側に制御するので、確実にノック信号Vfのレベルを学習することできる。
また、ノック信号Vfのレベルの学習処理が完了していない状態において、ノック検出手段14は、フィルタ周波数Fの切換え後の第1の所定時間にわたってノック検出を禁止するので、ノック誤検出を回避することができる。
さらに、フィルタ周波数Fの切換え後の第2の所定時間にわたって、点火制御手段19は、内燃機関1の点火時期をリタード側に制御するので、確実にノック発生を回避することができる。
この発明の実施の形態1に係る内燃機関用ノック制御装置を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1によるフィルタ後のノック信号を示す波形図である。 この発明の実施の形態1によるフィルタ後のノック信号を示す波形図である。 この発明の実施の形態1によるフィルタ周波数およびゲインの設定処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1によるノック信号のレベルの学習処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関、2 ノックセンサ、3 ゲイン調整回路、4 フィルタ回路(スイッチトキャパシタフィルタ回路)、5 ピークホールド回路、6 各種センサ、10 内燃機関用ノック制御装置、11 マイコン、13 バックグランドレベル演算手段、14 ノック検出手段、15 ノックレベル学習手段、16 フィルタ周波数切換手段、17 ゲイン切換手段、18 運転状態検出手段、19 点火制御手段、BGL バックグランドレベル、Cf フィルタ周波数設定信号、Cg ゲイン設定信号、F フィルタ周波数、Fa 第1のフィルタ周波数設定値、Fb 第2のフィルタ周波数設定値、G ゲイン、Ga 第1のゲイン設定値、Gb 第2のゲイン設定値、K 補正係数、LA、LB 学習値、NE エンジン回転速度、P 点火信号、Rs リセット信号、Vf ノック信号、Vn ノックセンサ信号、Vp ピークホールド値(ノック信号のレベル)。

Claims (5)

  1. 内燃機関に発生する振動をノックセンサ信号として検出するノックセンサと、
    前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
    前記ノックセンサ信号を調整後の増幅率で増幅するゲイン調整回路と、
    前記ゲイン調整回路を介したノックセンサ信号から特定のフィルタ周波数の帯域のノック信号を抽出するフィルタ回路と、
    前記内燃機関の運転状態に応じて前記ゲイン調整回路の増幅率を切換えるゲイン切換手段と、
    前記内燃機関の運転状態に応じて前記フィルタ回路の抽出帯域となるフィルタ周波数を切換えるフィルタ周波数切換手段と、
    前記フィルタ回路により抽出されたノック信号に基づいて前記内燃機関のノックの有無を検出するノック検出手段とを備え、
    前記ゲイン切換手段は、前記フィルタ周波数切換手段による前記フィルタ周波数の切換え前後で前記フィルタ回路により抽出された各ノック信号のレベルが同一となるように、前記ゲイン調整回路の増幅率を切換える内燃機関用ノック制御装置において、
    前記フィルタ周波数の切換え前後で前記フィルタ回路により抽出された各ノック信号のレベルを学習するノックレベル学習手段をさらに備え、
    前記ゲイン切換手段は、前記ノックレベル学習手段により学習されたレベルに基づいて、前記フィルタ周波数の切換え前後で前記フィルタ回路により抽出された各ノック信号のレベルが同一となるように前記ゲイン調整回路の増幅率を切換えることを特徴とする内燃機関用ノック制御装置。
  2. 前記ノックレベル学習手段は、前記ノック検出手段により前記内燃機関のノック発生が検出された場合には、前記各ノック信号のレベルの学習処理を禁止することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用ノック制御装置。
  3. 前記ノック検出手段は、前記ノックレベル学習手段による前記各ノック信号のレベルの学習未完了時には、前記フィルタ周波数切換手段による周波数切換え後の第1の所定時間にわたって、前記内燃機関のノックの有無の検出処理を禁止することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関用ノック制御装置。
  4. 前記内燃機関の点火時期を制御する点火制御手段を備え、
    前記点火制御手段は、前記ノックレベル学習手段による前記各ノック信号のレベルの学習実行時には、前記点火時期をリタード側に制御することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の内燃機関用ノック制御装置。
  5. 前記内燃機関の点火時期を制御する点火制御手段を備え、
    前記点火制御手段は、前記ノックレベル学習手段による前記各ノック信号のレベルの学習未完了時には、前記フィルタ周波数切換手段による周波数切換え後の第2の所定時間にわたって、前記点火時期をリタード側に制御することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の内燃機関用ノック制御装置。
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