JP4335026B2 - 臭素リッチな臭化タリウムの単結晶の製造方法 - Google Patents

臭素リッチな臭化タリウムの単結晶の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、臭素リッチな臭化タリウムの単結晶の製造方法に係り、特に、臭素を多く含む臭素リッチな臭化タリウムの単結晶の製造方法に関する。
臭素(Br)とタリウム(Tl)とから構成される化合物として臭化タリウムが知られている。この臭化タリウムを構成するタリウムは、原子番号81の元素であり、原子量は204.4である。タリウム単体の性質として、タリウムは、室温では六方最密構造を取るが230℃以上では体心立方格子を取る同素体が存在する。タリウムは酸にはよく溶け一価イオンとして存在する。空気中では酸化被膜を作るが高温ではTl2Oを形成する。タリウムは重要な用途は少なく、蛍光物質添加剤、ガラス添加剤等での利用は見られるが、取扱の容易さ等の問題から他の物に置き換えられている。
臭化タリウムを構成するもう一方の臭素は、原子番号35の元素であり、原子量は79.90である。臭素はハロゲンの一種であり、Br2というように2原子分子を形成している。この臭素は室温で液体という特異な性質を持つ。ちなみに、単体が室温で液体なのは臭素の他は水銀のみである。臭素は水にも有機溶媒にも溶けるので、有機臭素化合物がいろいろと作られており、有機化学の分野において重要な元素の一つといえる。
また、臭化タリウム(非特許文献1参照)は、1価及び3価のタリウム化合物のほか、1価、3価両者を含む複臭化物等が何種か知られている。臭化第一タリウムは、融点459℃、比重d18=7.463である(TlBr;式量284.3g/mol)。このほか、臭化第二タリウム等も存在する。
ところで、臭化タリウムの単結晶は、臭化タリウムの原料から水分、臭化水素水、酸化タリウム等の不純物を除いて純化され、加熱熔融され、所定の温度条件で冷却されて製造される。このようにして製造される臭化タリウムの単結晶は、タリウムの原子番号が大きく、かつ結晶の密度も大きいといった利点を有する。
化学大辞典編集委員会編、「化学大辞典」、596頁、縮刷版第37刷、共立出版
しかしながら、従来の臭化タリウムの単結晶の製造方法では、単結晶内に格子欠陥が多く存在する臭化タリウムの単結晶しか得られなかった。格子欠陥が少ない臭化タリウムの単結晶の製造が望まれている。
本発明の目的は、臭化タリウム単結晶内の格子欠陥を減少できる臭素リッチな臭化タリウムの単結晶の製造方法を提供することにある。
前記課題を解決し得た本発明の特徴は、臭化第一タリウムを純化する純化工程の後に、臭化第一タリウムに臭素を富化する富化工程、及び富化工程で得られた臭化第一タリウムの臭素富化物の単結晶を生成する単結晶生成工程を実施することにある。富化工程において臭化第一タリウムに臭素を富化することによって、3価のタリウムを含む臭化第一タリウムの単結晶を得ることができる。3価のタリウムを含む臭化第一タリウムの単結晶は、単結晶内の格子欠陥が低減されている。すなわち、結晶内の格子欠陥が減少した臭化第一タリウムの単結晶が得られる。特に、純化工程の後に富化工程を実施するため、単結晶内の格子欠陥の低減を効率良く行うことができる。
好ましくは、純化工程の前工程として、臭化第一タリウムの原料を乾燥する乾燥工程を更に実施することが望ましい。水分が存在すると、臭化第一タリウムと水分が反応して酸化タリウムが生成される。この酸化タリウムは純度の高い臭化第一タリウムの単結晶の生成を阻害する。純化工程の前に乾燥工程を実行することによって、純化工程で不純物を少なくでき、純度が向上した臭化第一タリウムの単結晶を製造できる。
好ましくは、純化工程が、Br2ガス雰囲気中で臭化第一タリウムの原料の純化を行う工程である。Br2ガス雰囲気中で臭化第一タリウムの原料の純化を行うので、純化工程でその原料内に不純物が入り込むことを防止でき、純度が向上した臭化第一タリウムの単結晶を製造できる。
好ましくは、純化工程が、HBrガス雰囲気中で臭化第一タリウムの原料の純化を行う工程である。HBrガス雰囲気中で臭化第一タリウムの原料の純化を行うので、純化工程でその原料内に不純物が入り込むことを防止でき、純度が向上した臭化第一タリウムの単結晶を製造できる。また、HBrガスを用いることにより、酸化物を形成した臭化第一タリウムを還元することができ、臭化第一タリウムの効果的な純化を行うことができる。
好ましくは、富化工程が、純化工程終了後、Br2ガスを再度注入し、これを密封することによって臭化第一タリウムに臭素を富化する工程である。Br2ガスを再度注入するため、Br富化量の調節が容易になる。
好ましくは、単結晶生成工程が、富化工程において臭素を富化された臭化第一タリウムの臭素富化物を溶融した後に固化する工程を含むことが望ましい。臭化第一タリウム及び臭素富化物が溶融するので、臭化第一タリウムと臭素富化物が均一に混ざり合い均質な単結晶を得ることができる。
好ましくは、臭化第一タリウムの臭素富化物を溶融した後に固化する工程は、温度分布が形成された電気炉内で、臭化第一タリウムの臭素富化物を入れたルツボを移動させることにより行うと良い。温度分布が形成された電気炉内でルツボを移動させるため、その移動速度が容易に調節でき、ルツボ内の臭化第一タリウム及び臭素富化物の冷却速度の調節が容易である。臭化第一タリウム及び臭素富化物の冷却速度を遅くすることができるため、歪の少ない臭素リッチな臭化第一タリウムの単結晶を製造できる。
好ましくは、純化工程は、臭化第一タリウムの原料を加温し、Br2ガス及びHBrガスのうちの少なくともいずれか一方を、臭化第一タリウムの原料を入れたルツボ内に充填する操作を行うとともに、この操作を、ルツボが設定温度になるまで予め設定された回数を繰り返して行うことが望ましい。Br2ガス及びHBrガスのうちの少なくともいずれか一方をルツボ内に充填する操作を複数回繰り返すため、臭化第一タリウムの原料内への臭素の取り込みが徐々に行われて原料内の不純物との置換効率が増大する。従って、製造された単結晶の純度が増大する。特に、ルツボの加熱温度も複数回にわたって変えるため、その温度に応じた純化を段階的に行うことができる。
好ましくは、純化工程において、臭化第一タリウムの原料を入れたルツボ内にBr 2 ガスを充填する場合は、Br2ガス充填後、当該Br2ガスの色が無色になる、又は、臭化第一タリウムの原料及び臭素富化物のうちの少なくともいずれか一方がったルツボ内の低下が止まるまで放置しておくことが望ましい。これにより、ルツボ内に注入したBr2ガスによる純化の度合いを確認でき、Br2ガスのルツボ内への注入をタイムリーに行うことができる。
好ましくは、純化工程において、臭化第一タリウムの原料を入れたルツボ内にHBrガスを充填する場合は、HBrガス充填後、設定時間の間、放置しておくことである。これにより、HBrガスのルツボ内への注入をタイムリーに行うことができる。
好ましくは、純化工程において、臭化第一タリウムの原料を入れたルツボ内にBr 2 ガス及びHBrガスのうちの少なくともいずれか一方を充填する操作を予め設定された回数行われる臭化第一タリウムの純化終了毎に、ルツボ内の不純物ガスを脱気すると良い。不純物ガスをルツボ外に排気することにより、新たに充填するBr2ガス及びHBrガスのうちの少なくともいずれか一方による純化を促進できる。
好ましくは、耐熱ガラス製のルツボを用いて臭素リッチな臭化タリウムの単結晶を製造することが望ましい。
なお、「臭化第一タリウムの臭素富化物」とは、臭化第一タリウムに3価のタリウムが富化されたものをいう。なお、上記の3価のタリウムには、六配位及び四配位のブロモタリウム(III)錯基のタリウム(I)が含まれる。また、「臭化第一タリウムの原料」とは、臭素リッチな臭化タリウムの単結晶を製造するために原料として購入した臭化タリウムであって、未だ純化工程を経ていないものであって、水分、臭化水素水、酸化タリウム等の不純物を含む臭化第一タリウムをいう。また、「臭化第一タリウムの原料を純化する」とは、購入した臭化タリウムの原料を、純化工程を施すことにより、水分、臭化水素水、酸化タリウム等の不純物を除去することをいう。更に、「臭素リッチな臭化タリウムの単結晶」とは、前述の臭化第一タリウムの臭素富化物を単結晶化したものをいう。
前記「温度分布を形成」とは、電気炉内において温度の高い部分と低い部分を形成させることをいい、例えば、電気炉内の上部を高温とし、下部を低温とするような温度勾配を形成することを好適な例に挙げることができる。
前記「予め設定された温度」とは、純化工程における最終設定温度をいい、臭化タリウムに含まれる不純物と臭素との置換反応を促すのに必要な温度とすることができる。
前記「予め設定された回数」とは、臭化タリウムに含まれる不純物と臭素との置換反応を行うのに必要な回数をいう。この回数は、例えば、4〜5回である。
本発明によれば、例えば、半導体放射線検出素子などにおいて実用的な用途が考えられる、臭素が富化された臭素リッチな臭化タリウムの単結晶の製造方法を具現することができる。
次に、本発明の好適な臭素リッチな臭化タリウムの単結晶の製造方法について適宜図面を参照して詳細に説明する。
<製造装置の全体構成>
本発明の臭素リッチな臭化タリウムの単結晶の製造方法について詳細な説明を行う前に、図1を参照して当該製造方法を行うための製造装置の概要を説明する。臭素リッチな臭化タリウムの単結晶は、例えば、TlBr及びTlBr3の混晶結晶、及びTlBr及びTlBr3の錯体結晶である。
図1に示すように、臭素リッチな臭化タリウムの単結晶の製造装置1は、主に、電気炉2と、ルツボ3と、ルツボ3を電気炉2内で回転させながら上下動させるための駆動装置4と、ルツボ3内に臭素ガスを供給するガスボンベ5と、ルツボ3内で生成した不純物を含むガスを捕集するトラップ6とを備えている。駆動装置4は、ルツボ3を上下方向にのみ移動させる駆動装置であっても良い。
電気炉2には、その上下方向に沿って複数の発熱コイル21が配設されている。発熱コイル21のそれぞれは、電気炉2内における上下方向の温度分布を自在に設定することができるように、温度制御装置22、温度センサ23及び温度測定装置24でその発熱量が個別に制御されている。
ルツボ3は、臭化第一タリウムの原料、つまり、不純物を含む臭化第一タリウムを封入するものであり、電気炉2内に配置されている。このルツボ3の材料としては、例えば耐熱ガラスが挙げられる。
駆動装置4は、電気炉2の上方に配置されて、電気炉2内でルツボ3を回転させながら予め設定された一定の速度で上下動させることができるようになっている。この駆動装置4としては、公知のものを採用することができ、例えば、駆動源としてのモータや、ラック&ピニオン機構、変速機等を組み合わせて構成することができる。
ガスボンベ5には、臭素ガスが充填されており、このガスボンベ5は、臭化第一タリウム(TlBr)の原料(例えば、臭化第1タリウムの粉末)を封入したルツボ3内と連通するようにこのルツボ3と配管7aで接続されている。ルツボ3とガスボンベ5との間で延びるこの配管7aの途中には、配管7bを介して圧力計9が接続されるとともに、次に説明するトラップ6から延びる配管7cが接続されている。なお、配管7aには、ガスボンベ5の近傍でバルブ8aが、ルツボ3の近傍でバルブ8bがそれぞれ設置されており、そして、配管7bには、バルブ8cが、配管7cには、バルブ8dがそれぞれ設置されている。
トラップ6は、液体窒素等の冷媒で冷却されるコールドトラップであり、このトラップ6には、配管7dを介して真空ポンプ61が接続されている。この配管7dには、バルブ8eが設置されている。
<製造方法>
次に、この製造装置1を使用した臭素リッチな臭化タリウムの単結晶の製造方法について説明する。この製造方法は、主に、臭化第一タリウムの乾燥工程、臭化第一タリウムの純化工程、臭化第一タリウムに臭素を富化する富化工程、及び臭化第一タリウムの臭素富化物の単結晶を生成する単結晶生成工程を含んでいる。
(乾燥工程)
まず、図2に示すように、臭化第一タリウムの原料をルツボ3内に充填する(ステップS1)。この臭化第一タリウムの原料には、臭化第一タリウムのほか、微量な水分、臭化水素水、酸化タリウム等の不純物が含まれている。次に、配管7aがルツボ3と連通するように、配管7aとルツボ3とを接続する(ステップS2)。そして、駆動装置4を駆動してルツボ3を下降させ、ルツボ3を電気炉2内に配置する。このときバルブ8a,8b,8c,8d,8eは、閉鎖されている。次いで、電気炉2内の温度を100℃程度に設定するとともに、バルブ8b、バルブ8d及びバルブ8eを開放し、真空ポンプ61を作動させることによって、昇温したルツボ3内のガスを脱気する(ステップS3)。臭化第一タリウムの原料は、このようなステップS1〜S3を経ることによって、乾燥される。
(純化工程)
まず、トラップ6に液体窒素LNを充填する(ステップS4)。トラップ6は、液体窒素LNで冷却されることによって、後記するように真空ポンプ61でルツボ3から吸引した不純物を含むガス(以下、「不純物ガス」という)の捕集が可能になる。次に、発熱コイル21に通電することにより電気炉2内の温度を上げてルツボ3を所定の温度まで昇温する(ステップS5)。なお、この昇温幅は、後記するステップS5〜S8の工程の繰り返し回数によって適宜に設定することができ、この昇温幅については、後記する。
次に、配管7cのバルブ8dと、配管7dのバルブ8eとが閉鎖されている状態で、配管7aのバルブ8a及びバルブ8bと、配管7bのバルブ8cとを開放することによってガスボンベ5に充填された臭素ガスは、配管7aを介してルツボ3内に充填される(ステップS6)。なお、ルツボ3及び配管7a内は真空ポンプ61によって予め減圧された状態になっており、バルブ8aを開くと、ガスボンベ5内の液体状態である臭素(純Br2)が、気化されてガス状となり、配管7aを通ってルツボ3内に供給される。このときルツボ3内に充填される臭素ガスの量は、圧力計9でルツボ3内の圧力をモニタリングしながら、ガスボンベ5の図示しないレギュレータにより適宜に調節することができる。このようにして臭化第一タリウムの原料と臭素ガスとが前記所定の温度で臭素ガスと接触すると、臭化第一タリウムの原料に含まれる酸素等の不純物は、臭素ガスと反応して不純物ガスを生成する。そして、臭素ガスは、不純物ガスが生成されていくにしたがって、脱色されて、褐色から透明に変化していく。この状態を維持しながら、ルツボ3内の臭素ガスが退色する(透明になる)までルツボ3を放置する(ステップS7)。
次に、配管7aのバルブ8aを閉鎖するとともに、配管7aのバルブ8b及び配管7bのバルブ8cが開放された状態で、配管7cのバルブ8d及び配管7dのバルブ8eを開放する。そして、真空ポンプ61を作動させることによって、ルツボ3内のガス、つまり、ルツボ3内に生成した不純物ガスやわずかに残る未反応の臭素ガスを脱気する(ステップS8)。この脱気されたガスは、トラップ6に捕集される。
このようなS5〜S8の工程は、予め設定された所定の回数、繰り返される。つまり、ステップS8の工程が終了した後、S5〜S8の工程が所定の回数以上、繰り返されていなければ(ステップS9がNO)、S5〜S8の工程は更に実行される。そして、S5〜S8の工程が所定の回数以上、つまり、少なくともその所定の回数が繰り返されていれば(ステップS9がYES)、次のステップS10の操作に移行する。なお、本実施の形態での繰り返し回数は、5回に設定したが、この繰り返し回数は、特に制限はなく、例えば、4〜7回の範囲で適宜に設定されればよい。
次に、ステップS10では、ルツボ3が所定の温度になったか否かが判断される。なお、本実施の形態では、この温度が300℃に設定されている。そして、ルツボ3が所定の温度、つまり300℃になっていなければ(ステップS10がNO)、ステップS5〜ステップS9の工程が繰り返される。そして、ルツボ3が所定の温度、つまり300℃になっていれば(ステップS10がYES)、次のステップS11の操作に移行する。
ここで、ステップS5におけるルツボ3の昇温幅について説明すると、この昇温幅は乾燥工程終了時の温度(本実施の形態では100℃)とステップS10におけるルツボ3の所定の温度(本実施の形態では300℃)との差(本実施の形態では200℃)を、ステップS9における所定の回数(本実施の形態では5回)で除した温度(本実施の形態では40℃)に設定すればよい。つまり、本実施の形態では、ルツボ3の温度が300℃になるまでの間に、ステップS5〜ステップS8の工程が少なくとも5回、実行されることになる。なお、ここで「少なくとも5回」としたのは、予め設定した5回のステップS5〜ステップS8の操作が終了した後に、ステップS10におけるルツボ3の温度が所定の温度(300℃)に満たない場合に、さらなるステップS5〜ステップS8の工程の実行を許容する意味である。
次に、ステップS11では、配管7cのバルブ8dと、配管7dのバルブ8eとが閉鎖されるとともに、配管7aのバルブ8aが開放されることによってガスボンベ5に充填された臭素ガスが、ルツボ3に充填される。ここでは所定の量の臭素ガスがルツボ3に充填される。このように所定の量が充填されるのは、このステップS11と、これに続いて実行される後述のステップS12及びステップS13の工程が、臭化第一タリウムの原料から不純物が十分に除去されたか否かを判定する工程である。ステップS11における臭素ガスの充填量の調節は、圧力計9の圧力をモニタリングしながらガスボンベ5の図示しないレギュレータを調節することによって行う。
ルツボ3への臭素ガスの充填が終了すると、ルツボ3内の臭素ガスの色が変化しないか否かが判断される(ステップS12)。そして、臭素ガスの色が退色した場合(ステップS12がNO)には、臭化第一タリウムの原料中に不純物が、まだ混在しているので、ルツボ3内のガスは、一旦、脱気される(ステップS13)。そして、更にステップS11が繰り返されることによって、新たに前記した所定の量の臭素ガスがルツボ3に充填される。そして、臭素ガスの色が退色しない場合(ステップS12がYES)には、臭化第一タリウムの原料中に不純物が混在していないと判断されるので、この純化工程は終了する。ステップS12の工程は、純化工程終了の判断工程でもある。
なお、本実施の形態における純化工程は、ステップS4〜ステップS13で構成されるが、この製造方法における純化工程は、これに制限されるものではなく、この純化工程には、ステップS4〜ステップS13からなる工程に代えて、融点が459℃の臭化第一タリウムが得られる公知の純化工程が採用されてもよい。
(富化工程)
この富化工程では、3価のタリウム(例えば、TlBr3)が形成されるように純化された臭化第一タリウムに臭素が富化される。本実施の形態における富化工程は、ステップS14〜S17を含む。富化工程の対象となる、ルツボ3内の臭化第一タリウムに含まれる不純物は、1×10-4wt%以下となっている。これだけ、前述の純化工程で臭化第1タリウムが純化されたことになる。まず、ルツボ3内の真空脱気が行われる(ステップS14)。バルブ8aが閉じた状態で、バルブ8b、8c、8d、8eが開放される。ルツボ3内に存在するガスが、真空ポンプ61の駆動により吸引されて排出される。その後、臭素がルツボ3内に供給される(ステップS15)。このとき、バルブ8dが閉じられ、バルブ8aを開くことによって、ガスボンベ5から臭素ガスがルツボ3内に供給される。この臭素は、臭素リッチな臭化タリウムの単結晶である臭化第1タリウム及びTlBr3の混晶結晶(またはTlBr及びTlBr3の錯体結晶)が生成される程度の量が充填される。
バルブ8a、バルブ8b、バルブ8c、バルブ8d及びバルブ8eの全てが閉鎖されるとともに、配管7aがルツボ3の近傍で封じ切られることによって、ルツボ3が封止される(ステップS16)。そして、ルツボ3が所定の時間放置されることによって(ステップS17)、純化された臭化第一タリウムには臭素ガスが富化されていく。
(単結晶生成工程)
図3に示すように、この単結晶生成工程では、まず、電気炉2内において、その上部から下部にかけて温度が徐々に低下していく温度勾配が形成される(ステップS18)。この温度勾配は、臭化第一タリウムの臭素富化物の融点を中心に、電気炉2内の上部でルツボ3内に当該臭化第一タリウムの臭素富化物の液層が形成され、電気炉2内の下部で当該臭化第一タリウムの臭素富化物の固層が形成されるように設定される。具体的には、発熱コイル21の発熱量を温度制御装置22、温度センサ23及び発熱コイル21の温度測定装置24で制御することによって、電気炉2内には、その上部から下部にかけて、500℃〜150℃、好ましくは480℃〜150℃の範囲で温度勾配が形成される。
次に、ルツボ3を、駆動装置4によって、回転させながら電気炉2内を上部から下部に向けて一定の速度で降下させていく(ステップS19)。ルツボ3を降下させる速度は、温度勾配を形成した区間の上下長さによって変動するが、例えば、その長さが60cmの場合には、0.5mm/時間程度でよい。
このようにルツボ3が、前記温度勾配が形成された電気炉2内を降下していく間に、電気炉2の上部で溶融した臭化第一タリウムの臭素富化物は、徐々に温度を下げながら固化し、単結晶を成長させていく。そして、ルツボ3の内容物、つまり当該臭化第一タリウムの臭素富化物が完全に固化していない場合(ステップS20がNO)は、更にルツボ3を一定速度で降下させ(ステップS19)、当該臭化第一タリウムの臭素富化物が完全に固化した場合(ステップS20がYES)に、臭素リッチな臭化タリウムの単結晶の製造工程は終了する。ルツボ3が駆動装置4によって回転させながら下降されるので、均一な単結晶が製造できる。
以上の工程が終了すると、ルツボ3内には、臭素がリッチな臭化第一タリウムの臭素富化物の単結晶、つまり、3価のタリウムの含有量が後記する範囲に制御された臭素リッチな臭化タリウムの単結晶(例えば、TlBr3を含む第一臭化タリウムの単結晶)が生成される。
この臭素リッチな臭化タリウムの単結晶に含まれる3価のタリウムは、周知のとおり、臭化第一タリウムに臭素を接触させることによって生成するものであって、臭素リッチな臭化タリウムの単結晶中に、TlBr3や、3TlBr・TlBr3又はTl3[TlBr6]、TlBr・TlBr3又はTl[TlBr4]、Br単体等の形態で含まれる。また、上述の工程は純化工程と富化工程を区別して記載しているが、純化工程の中においても一部で臭化第一タリウムの臭素富化が進行することは言うまでもない。
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)富化工程において臭化第一タリウムに臭素を富化することによって、3価のタリウムを含む臭化第一タリウムの単結晶を得ることができる。3価のタリウムを含む臭化第一タリウムの単結晶は、単結晶内の格子欠陥が低減されている。すなわち、結晶内の格子欠陥が減少した臭化第一タリウムの単結晶が得られる。特に、純化工程の後に富化工程を実施するため、単結晶内の格子欠陥の低減を効率良く行うことができる。
(2)臭化第一タリウムの原料内に水分が存在すると、臭化第一タリウムと水分が反応して酸化タリウムが生成される。この酸化タリウムは純度の高い臭化第一タリウムの単結晶の生成を阻害する。純化工程の前に乾燥工程を実行することによって、純化工程で不純物を少なくでき、純度が向上した臭化第一タリウムの単結晶を製造できる。
(3)Br2ガス雰囲気中で臭化第一タリウムの原料の純化を行うので、純化工程でその原料内に不純物が入り込むことを防止でき、純度が向上した臭化第一タリウムの単結晶を製造できる。
(4)純化工程終了後の富化工程でBr2ガスをルツボ3内に再度注入するため、臭化第一タリウムへのBr富化量の調節が容易になる。
(5)単結晶生成工程において、ルツボ3内の臭化第一タリウム及び臭素富化物が溶融するので、臭化第一タリウムと臭素富化物が均一に混ざり合い均質な単結晶を得ることができる。
(6)ステップS16で形成された温度分布が保持される電気炉2内で、臭化第一タリウムの臭素富化物を入れたルツボ3を移動させるため、ルツボ3の移動速度が容易に調節でき、ルツボ3内の臭化第一タリウム及び臭素富化物の冷却速度の調節が容易になる。臭化第一タリウム及び臭素富化物の冷却速度を遅くすることができるため、歪の少ない臭素リッチな臭化第一タリウムの単結晶を製造できる。
(7)純化工程においてBr2ガスを、臭化第一タリウムの原料を入れたルツボ3内に充填する操作(ステップS5〜S9の操作)を設定温度になるまで複数回繰り返すため、臭化第一タリウムの原料内への臭素の取り込みが徐々に行われて原料内の不純物との置換効率が増大する。従って、製造された単結晶の純度が増大する。特に、ルツボ3の加熱温度も複数回にわたって変えるため、その温度に応じた純化を段階的に行うことができる。
(8)ルツボ3内へのBr2ガス充填後、Br2ガスの色が無色になる(又は、臭化第一タリウムの臭素富化物を入れた前記ルツボ内の圧力の低下が止まる)まで放置するため、ルツボ3内に注入したBr2ガスによる純化の度合いを確認でき、Br2ガスのルツボ3内への注入をタイムリーに行うことができる。
(9)ステップS11でのBr2ガスのルツボ3内への充填及びステップS12での臭素ガスの退色の有無に基づいて純化工程の終了を簡単に判断することができる。
(10)純化工程において、ルツボ3内にBr2ガスを充填して行われる臭化第一タリウムの純化終了毎に、ルツボ3内の不純物ガスを脱気する(ステップS8)ので、新たに充填するBr2ガスによる純化を促進できる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は前記実施の形態には限定されない。例えば、前記実施の形態では、前記純化工程のステップS6(図2参照)において、臭素ガスを使用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、この臭素ガス(Br2)に代えて、臭化水素(HBr)が使用されてもよい。臭化水素が使用されると、臭化第一タリウムの純化効率が高められる。すなわち、HBrを使用する場合は、ルツボ温度を昇温し(ステップS5)、HBrを注入する(ステップS6)。その後、所定時間放置し(ステップS7)、真空ポンプ61でルツボ3内の反応ガスを吸引する(ステップS8)。HBrは無色透明で反応が進んでも色が変らないため、ステップS7では、HBrのルツボ3内への注入後、所定時間(例えば、4〜5分程度)の間、放置する。以上述べたステップS5〜S8の工程が、ルツボ3が所定温度に達成するまで繰り返される。
本実施形態は前述の実施形態で生じる(1)、(2)、(5)及び(6)の効果を得ることができる。更に、本実施形態は以下に示すの(11)〜(15)効果を得ることができる。
(11)HBrガス雰囲気中で臭化第一タリウムの原料の純化を行うので、純化工程でその原料内に不純物が入り込むことを防止でき、純度が向上した臭化第一タリウムの単結晶を製造できる。また、HBrガスを用いることにより、酸化物を形成した臭化第一タリウムを還元することができ、臭化第一タリウムの効果的な純化を行うことができる。
(12)純化工程終了後の富化工程でHBrガスをルツボ3内に再度注入するため、臭化第一タリウムへのBr富化量の調節が容易になる。
(13)純化工程においてHBrガスを、臭化第一タリウムの原料を入れたルツボ3内に充填する操作(ステップS5〜S9の操作)を設定温度になるまで複数回繰り返すため、臭化第一タリウムの原料内への臭素の取り込みが徐々に行われて原料内の不純物との置換効率が増大する。従って、製造された単結晶の純度が増大する。特に、ルツボ3の加熱温度も複数回にわたって変えるため、その温度に応じた純化を段階的に行うことができる。これらの効果は、HBrガスにBr2ガスを混入しても得ることができる。
(14)純化工程において、ルツボ3内にHBrガスを充填して純化する操作が予め設定された回数行われる場合、HBrガス充填後、設定時間の間、放置しておくことにより、HBrガスのルツボ3内への注入をタイムリーに行うことができる。
(15)純化工程において、ルツボ3内にHBrガスを充填して行われる臭化第一タリウムの純化終了毎に、ルツボ3内の不純物ガスを脱気する(ステップS8)ので、新たに充填するHBrガスによる純化を促進できる。この効果は、ルツボ3内にHBrガスにBr2ガスの両方を充填して純化を行う場合でも、得ることができる。
また、前記実施の形態では、前記純化工程のステップS12(図2参照)において、臭化第一タリウムが純化されたか否かを、ルツボ3に充填された臭素ガスが退色するか否かで判断しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、圧力計9(図3参照)で測定したルツボ3内の圧力が変動したか否か、或いはこの圧力の変動と臭素ガスの色の退色の両方で臭化第一タリウムが純化されたか否かを判断してもよい。
なお、前記製造装置1を用いて本発明の臭素リッチな臭化タリウムの単結晶の製造方法を行うにあたり、各工程における臭素ガスの退色の判断やバルブの操作等を作業員が行うことの他、臭素ガスの退色の判断やバルブの操作等をコンピュータ等で行うといった、自動化されたものも本発明の実施の形態に含まれることはいうまでもない。
臭素リッチな臭化タリウムの単結晶の製造装置を示す概略図である。 臭素リッチな臭化タリウムの単結晶の製造方法を示すフローチャートである。 図2の続きであって、臭素リッチな臭化タリウムの単結晶の製造方法を示すフローチャートである。
符号の説明
1 臭化富化臭化タリウムの単結晶の製造装置
2 電気炉
21 発熱コイル
22 温度制御装置
23 温度センサ
24 温度制御装置
3 ルツボ
4 駆動装置
5 ガスボンベ
6 トラップ
61 真空ポンプ
7a,7b,7c,7d 配管
8a,8b,8c,8d,8e バルブ

Claims (12)

  1. 臭化第一タリウムの原料を純化する純化工程と、
    純化された前記臭化第一タリウムに臭素を富化する富化工程と、
    前記富化工程で得られた前記臭化第一タリウムの臭素富化物の単結晶を生成する単結晶生成工程と、
    を備えたことを特徴とする臭素リッチな臭化タリウムの単結晶の製造方法。
  2. 前記純化工程の前工程として、前記臭化第一タリウムの原料を乾燥する乾燥工程を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の臭素リッチな臭化タリウムの単結晶の製造方法。
  3. 前記純化工程が、Br2ガス雰囲気中で前記臭化第一タリウムの原料の純化を行うことを特徴とする請求項1に記載の臭素リッチな臭化タリウムの単結晶の製造方法。
  4. 前記純化工程が、HBrガス雰囲気中で前記臭化第一タリウムの原料の純化を行うことを特徴とする請求項1に記載の臭素リッチな臭化タリウムの単結晶の製造方法。
  5. 前記富化工程が、前記純化工程終了後、再度Br2ガスを注入し、これを密封することによって前記臭化第一タリウムに臭素を富化することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載の臭素リッチな臭化タリウムの単結晶の製造方法。
  6. 前記単結晶生成工程が、前記富化工程において臭素を富化された臭化第一タリウムの臭素富化物を溶融した後に固化する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の臭素リッチな臭化タリウムの単結晶の製造方法。
  7. 前記臭化第一タリウムの臭素富化物を溶融した後に固化する工程は、温度分布が形成された電気炉内で、前記臭化第一タリウムの臭素富化物を入れたルツボを移動させることにより行うことを特徴とする請求項6に記載の臭素リッチな臭化タリウムの単結晶の製造方法。
  8. 前記純化工程は、前記臭化第一タリウムの原料を加温し、Br2ガス及びHBrガスのうちの少なくともいずれか一方を、前記臭化第一タリウムの原料を入れたルツボ内に充填する操作を行うとともに、
    この操作を、予め設定された温度になるまで予め設定された回数を繰り返して行うことを特徴とする請求項1に記載の臭素リッチな臭化タリウムの単結晶の製造方法。
  9. 前記純化工程において、前記臭化第一タリウムの原料を入れたルツボ内にBr 2 ガスを充填する場合は、前記Br2ガス充填後、当該Br2ガスの色が無色になる、又は、臭化第一タリウムの原料及び臭素富化物のうちの少なくともいずれか一方がったルツボ内の圧力の低下が止まるまで放置しておくことを特徴とする請求項1に記載の臭素リッチな臭化タリウムの単結晶の製造方法。
  10. 前記純化工程において、前記臭化第一タリウムの原料を入れたルツボ内にHBrガスを充填する場合は、前記HBrガス充填後、設定時間の間、放置しておくことを特徴とする請求項1に記載の臭素リッチな臭化タリウムの単結晶の製造方法。
  11. 前記純化工程において、前記臭化第一タリウムの原料を入れたルツボ内にBr 2 ガス及びHBrガスのうちの少なくともいずれか一方を充填する操作を予め設定された回数行われる臭化第一タリウムの純化終了毎に、不純物ガスを脱気することを特徴とする請求項1に記載の臭素リッチな臭化タリウムの単結晶の製造方法。
  12. 耐熱ガラス製のルツボを用いて前記臭素リッチな臭化タリウムの単結晶を製造することを特徴とする請求項1から請求項11のうちのいずれか一項に記載の臭素リッチな臭化タリウムの単結晶の製造方法。
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