JP4333780B2 - デジタル放送受信機 - Google Patents
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Description
また、このデジタル放送は、放送技術の規格などの面で多少の異なりはあるが、世界の潮流であるため、ヨーロッパ諸国など世界各国でも実用化されている。
また、時間情報を正確に設定できた場合においても、その後の時間情報の管理は、デジタル放送受信機全体を制御するマイクロプロセッサによってなされ、このマイクロプロセッサは、温度や湿度などの外部環境の変動や、その他の様々な要因により精度が変動するため、日々少しずつではあるが管理対象の時間情報にズレを生じさせてしまう。
これにより、複数の送信源の中から受信する送信源として1つを選局し、選局した送信源から送信されるデジタル放送のTS信号を受信機で受信し、受信したTS信号に含まれる時間情報を受信機で抽出した後、抽出した時間情報に基づき、選局した送信源専用に設けられた時計部の時間情報の設定または修正を行う。
これにより、放送信号を受信した受信機は、受信した放送信号に含まれているスケジュール情報から時間情報を抽出し、この抽出した時間情報に基づいて、受信機に備えられている時計部の時間情報の修正を行う。
ここで、抽出した時間情報を衛星デジタル放送受信機に接続された周辺機器に送信する場合は、送信遅延量(送信時間)が発生するため、この送信遅延量(送信時間)を考慮して抽出した時間情報の補正を行い、補正された時間情報を周辺機器に送信する。
この周辺機器に送信された時間情報と周辺機器の時計部が保持している時間情報とのズレが1分以上の場合は、送信された時間情報に基づいて、周辺機器の時計部が保持している時間情報が修正され、ズレが1分未満の場合は、周辺機器の時計機能が保持している時間情報は修正されない。
そして、時計部の時間情報を基準として、時計部の時間情報補正を行う時間が到来することにより、選局部にて受信できるデジタル放送を複数選局し、放送信号処理部にて、選局により得られた複数の放送信号から時間情報を抽出する。
放送信号処理部で抽出された時間情報は、時間情報検証部にて検証され、時間情報検証部で検証された複数の時間情報の中で最も確度の高い時間情報に基づいて、時計部の時間情報が補正される。この場合、選局部による選局の開始から時間情報検証部による全ての検証を終了するまでの検証時間を算出し、当該検証時間に最も確度が高い時間情報を加えて補正用時間情報を生成し、当該補正用時間情報を時計部の現在時刻として設定する。
図において、5はデジタル放送の電波を受信するためのアンテナ、100はアンテナ5で受信した電波に含まれる放送信号から映像信号と音声信号とデータ信号の抽出を行い、抽出した各信号に対して信号処理を行うデジタル放送受信機、11はデジタル放送受信機100に接続され、デジタル放送受信機100で画像処理が行われた映像信号またはデータ処理が行われたデータ信号を受信し、映像またはデータを表示するLCD(Liquid Crystal Display)、13はデジタル放送受信機100に接続され、デジタル放送受信機100で音声処理が行われた音声信号を受信し、音声を出力するスピーカである。
図において、21はデジタル放送受信機100で受信した放送信号であって、映像や音声、データなどの個別のストリームを共通の信号形式で扱い、多重化信号としたトランスポートストリーム(以下、TSと略す)、22はTS21を構成するトランスポートパケット(以下、TSパケットと略す)、23〜25は各TSパケット22に含まれる個別のストリームであって、23は映像ストリーム、24は音声ストリーム、25はデータストリームである。
以下同様にして、音声ストリーム24はパケットヘッダ26と音声情報28から構成され、データストリーム25はパケットヘッダ26とデータ情報29から構成されている。
また、データ情報29には、時間情報や番組情報など様々な情報30が含まれている。
図3では、図1と同一部分または対応する部分に同一符号を付してある。
図において、1はデジタル放送受信機100全体の制御を行うマイクロプロセッサ、2はデジタル放送受信機100内の各部へ電源を供給する電源部、3はデジタル放送受信機100において時間情報の管理を行う時計部、4は時計部3の時間情報を基準として、設定された時間が到来することにより到来事実を信号形式などにより出力するタイマ、6は受信するデジタル放送を複数の送信源の中から選局するための選局部、7は選局部で選局したデジタル放送の放送信号をアンテナ5を介して受信するチューナ、8はチューナ7で受信した放送信号を復調するための復調部、9は復調部8で復調されたトランスポートストリーム信号(以下、TS信号と略す)から映像信号と音声信号とデータ信号とを抽出するためのTS信号処理部である。
同様にして、音声信号処理部12では、TS信号処理部9でTS信号から抽出された音声信号に対して音声処理が施され、音声処理が施された音声信号は、デジタル放送受信機100に接続されたスピーカ13に出力される。
また、データ信号処理部14では、TS信号処理部9でTS信号から抽出されたデータ信号から時間情報とそれ以外の情報とが抽出される。
そして、精査後の時間情報は、時間情報検証部17において検証手段により、この時間情報の確度が検証され、最も確度の高い時間情報が導出される。
さらに、導出された時間情報に、この時間情報の導出までに要した時間情報を加えて、補正用時間情報を生成し、生成された補正用時間情報に基づいて、時計部3の時間情報の補正を行う。
なお、精査および検証の詳細は後述する。
設定を行う際の各設定項目はLCD11に表示され、例えば図5に示すような表示となる。
ここで、本発明を用いて時間情報の補正を行うには、複数のチャンネルを選局することによって複数のTS信号を受信し、各TS信号に含まれている時間情報を抽出する必要がある。
このため、設定する時間帯として、視聴の可能性が低い時間帯(例えば、午前3時30分など)を選ぶ方がよい。
具体的には、まず始めに、選局部6による選局の開始から時間情報検証部17による全ての検証を終了するまでの検証時間を算出し、次に、この算出された検証時間にステップS9で導出された最も確度の高い時間情報を加えて補正用時間情報を生成し、最後に、この生成した補正用時間情報を、時計部3の時間情報(現在時刻)として設定する。すなわち、時計部3の時間情報を補正用時間情報に書き換えることにより、現在時刻の補正を行う。
図において、31は選局したチャンネル、32は各15のチャンネルに対して選局を行った時の選局時間、33は最初の選局を行った時の選局時間32からその後の選局時間32までの間の選局時間差分、34は選局を行うことにより得られた各々のTS、35は選局により得られた各々のTSに含まれている時間情報であって、精査する前の精査前時間情報、36は精査前時間情報35に対して精査を行うことにより生成した精査後時間情報である。
この場合、選局時間差分33は選局開始時であるため存在せず、精査後時間情報36は「2007年2月3日、4時5分55秒」となる。
以下同様にして、例えば、チャンネル10を選局した時の選局時間32「2007年2月3日、4時6分12秒」における参照先TS34は「TS10」、「TS10」に含まれている精査前時間情報35は「2007年2月3日、4時6分15秒」である。
このとき、選局開始からの選局時間差分33は、「18秒」であるため、精査後時間情報36は「2007年2月3日、4時5分57秒」となる。
図において、51は図6における精査後時間情報36を時間情報別に項目化した精査後時間情報、52は各精査後時間情報51の各項目に該当する時間情報数である。
これにより、精査後の時間情報で最も確度が高い時間情報は「2007年2月3日、4時5分55秒」であることが言えるため、この時間情報に基づいて時計部3の時間情報の補正を行う。
この算出により、図7Bにおける平均値は、「2007年2月3日、4時5分55秒」となる。
この条件を満たす時間情報は、図7Bにおいて、「2007年2月3日、4時5分55秒」となる。
このため、時計部3の時間情報を正確な時間情報を以って精度良く補正することが出来る。
4 タイマ
6 選局部
9 TS信号処理部
14 データ信号処理部
16 時間情報精査部
17 時間情報検証部
21 トランスポートストリーム
29 データ情報
100 デジタル放送受信機
Claims (1)
- 複数の送信源の中から受信するデジタル放送を選局するための選局部と、
前記選局部で選局したデジタル放送の放送信号を受信するためのチューナと、
前記チューナで受信した放送信号を復調するための復調部と、
前記復調部で復調した放送信号に含まれている映像信号と音声信号とデータ信号とを抽出するための放送信号処理部と、
を備えたデジタル放送受信機において、
前記放送信号処理部で抽出したデータ信号に含まれている時間情報を精査するための時間情報精査部と、
前記時間情報精査部で精査された時間情報の確度を検証するための時間情報検証部と、
時間情報を管理するための時計部とを設け、
前記時計部の時間情報を基準として、前記時計部の時間情報補正を行う時間が到来することにより、前記選局部にて受信できるデジタル放送を複数選局し、前記放送信号処理部にて、選局により得られた複数の放送信号から時間情報を抽出し、
前記時間情報精査部は、最初の選局を行った時の選局時間からその後の各選局時間の間の選局時間差分を算出し、前記時間情報から前記選局時間差分を引くことにより、最初の選局を行った時の選局時間において、前記放送信号の各々に含まれる時間情報を生成し、
前記時間情報検証部は、前記時間情報精査部で精査された時間情報の中で最も情報数が多い時間情報が有るか否かを検証し、ある場合は、該当する時間情報を最も確度の高い時間情報とし、ない場合は、明らかに異なる時間情報を検証対象から除外した後に、検証対象の時間情報の平均値を算出し、この平均値に近い時間情報であり、かつ時間情報数が最も多い時間情報を、最も確度が高い時間情報として導出し、
前記選局部による選局の開始から前記時間情報検証部による全ての検証を終了するまでの検証時間を算出し、当該検証時間に前記最も確度が高い時間情報を加えて補正用時間情報を生成し、当該補正用時間情報を前記時計部の現在時刻として設定することを特徴とするデジタル放送受信機。
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