JP4333551B2 - 平面アンテナ - Google Patents

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本発明は、平面アンテナに関し、1〜30GHz程度、特には1〜6GHz程度の周波数の円偏波の電波通信に適し、車両用のガラスアンテナに適する平面アンテナに関する。
近年、車載通信装置と外部通信装置との間で電磁波を用いた通信を行って車両の走行をより円滑にするために、GPS(衛星測位システム:Global Positioning System)及びETC(自動料金収受システム:Electric Toll Collection System)等が用いられている。
これらのシステムにおいて用いられる車載通信用のアンテナとして、例えば、図21に示すUHF用の車両用窓ガラスアンテナを応用することも考えられる(例えば、特許文献1参照)。この従来例では、ループ状のアンテナ線条23に2本の容量結合用線条24を接続して、長さL23の容量結合用線条24の平行近接部によって容量結合させてアンテナ利得を向上させている。しかし、この従来例は直線偏波用のアンテナであり、周波数がGHzである円偏波に用いた場合には、軸比及びアンテナ利得が悪い問題があった。このため、従来に比べてより軸比及びアンテナ利得に優れる円偏波用の平面アンテナが求められていた。
特開平9−93019号公報
本発明は、従来技術の有する前述の欠点を解消する平面アンテナの提供を目的とする。
本発明は、誘電体基板にループ状の第1のアンテナ線条及びループ状の第2のアンテナ線条が近接して設けられており、該第1のアンテナ線条に第1の給電箇所が設けられており、該第2のアンテナ線条に第2の給電箇所が設けられている円偏波用の平面アンテナであって、第1のアンテナ線条に接続され第1のアンテナ線条の内側に伸長されている一対の結合枝線からなる第1の容量結合用線条が設けられており、該一対の結合枝線のそれぞれが相互に近接して容量結合されて、一直線又は略一直線上に構成されており、第2のアンテナ線条に接続され第2のアンテナ線条の内側に伸長されている一対の結合枝線からなる第2の容量結合用線条が設けられており、該一対の結合枝線のそれぞれが相互に近接して容量結合されて、一直線又は略一直線上に構成されており、前記第1のアンテナ線条の重心及び前記第2のアンテナ線条の重心を結ぶ線を横断線というとき、第1の容量結合用線条もしくは第2の容量結合用線条から該横断線を時計回り方向に見る場合、第1の容量結合用線条と該横断線との成す角が30〜60°、かつ第2の容量結合用線条と該横断線との成す角が30〜60°であり、又は第1の容量結合用線条と該横断線との成す角が120〜150°、かつ第2の容量結合用線条と該横断線との成す角が120〜150°であることを特徴とする円偏波用の平面アンテナを提供する。
本発明では、ループ状の第1のアンテナ線条に接続されている、第1の容量結合用線条の一対の結合枝線の開放端が相互に近接して容量結合されており、さらに、ループ状の第2のアンテナ線条に接続されている、第2の容量結合用線条の一対の結合枝線の開放端が相互に近接して容量結合されているために、円偏波の通信特性に優れる。
特に、該一対の結合枝線が相互に近接することにおいて、該一対の結合枝線のそれぞれの開放端が相互に最近接部分であるか、又は、該一対の結合枝線の最近接部分の近傍に該一対の結合枝線のそれぞれの開放端がある場合には、円偏波の通信特性が非常に向上する。
以下、本発明の平面アンテナを添付の図面に示される好適実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の平面アンテナの一実施例の平面図であって、アンテナ線条が設けられている誘電体基板の片面を見た平面図である。図1及び後述する各図において、方向は図面上での方向をいうものとする。図2は図1に示す実施例の右側の部分を僅かに拡大して表した平面図である。
図1,2において、1,2は一対の結合枝線、1aは結合枝線1の開放端、1bは第1のアンテナ線条3と結合枝線1との接続点、2aは結合枝線2の開放端、2bは第1のアンテナ線条3と結合枝線2との接続点である。一対の結合枝線1,2により第1の容量結合用線条を構成する。一対の接続点1b,2bにより第1の接続箇所を構成する。
また、図1,2において、4は給電部、4aは第1のアンテナ線条3の第1の給電箇所、4bは第2のアンテナ線条13の第2の給電箇所、5は第1のアンテナ線条3が構成する四角形の重心を通る第1の直線(図1における1点鎖線)、8は横断線(図1における1点鎖線)、9は誘電体基板(又は窓ガラス板)、10は第1のアンテナ線条3と、一対の結合枝線1,2とからなる第1のループ素子、13は第2のアンテナ線条、11,12は一対の結合枝線、11bは第2のアンテナ線条13と結合枝線11との接続点、12bは第2のアンテナ線条13と結合枝線12との接続点である。一対の接続点11b,12bにより第2の接続箇所を構成する。
なお、第1のアンテナ線条3の重心及び第2のアンテナ線条13の重心を結ぶ線を想定し、この線を横断線8というが、図1では、横断線8は延長して記載されている。
さらに、図1,2において、20は第2のアンテナ線条13と、一対の結合枝線11,12とからなる第2のループ素子、gは開放端1aと開放端2aとの間隔、Lは給電箇所4aと第1の容量結合用線条との最短間隔、L,Lはそれぞれ、第1のアンテナ線条3が構成する四角形状又は略四角形状の1辺の長さである。一対の結合枝線11,12により第2の容量結合用線条を構成する。
また、図1,2において、αは第1の直線5と横断線8との成す角、又は第2の直線(第2のループ素子20側における第1の直線5に相当する直線である)と横断線8との成す角、βは第1の容量結合用線条と横断線8との成す角である。図1に示す例では、誘電体基板9が記載されているが、図1以外の図面に示す例では、誘電体基板9を省略している。また、図1に示す例において、誘電体基板9を車両用の窓ガラス板とすれば、車内側から見ており、図1は車内視図面である。
第1のループ素子10と第2のループ素子20とは、誘電体基板9に設けられている方向を無視すれば、同一形状、略同一形状又は相似形状であることが通信特性を向上させる上で好ましい。図1,3〜9,11では、第1のループ素子10と第2のループ素子20とは、同一形状である。なお、以下の説明において、第1のループ素子10についての形状及び寸法に関する仕様のみについて述べているときには、第1のループ素子10と第2のループ素子20とは、同一形状及び寸法であることを前提として、第1のループ素子10についての形状及び寸法に関する仕様を第2のループ素子20に適用する。
通信する電波の空気中の波長をλ、誘電体基板9の材質の波長短縮率をkとして、λ=λ・kである場合、一対の結合枝線1,2の最短間隔をgとし、一対の結合枝線11,12の最短間隔をgとするとき、g/λ≦0.034、かつ、g/λ≦0.034とすることが好ましい。より好ましいg/λ、かつ、g/λの範囲は0.024以下であり、特に好ましいg/λ、かつ、g/λの範囲は0.016以下である。なお、λは誘電体基板9面上の電波の波長と考えられる。また、マイグレーションによる短絡防止、製造し易い点を考慮すると間隔gは0.1mm以上であることが好ましく、間隔gは0.1mm以上であることが好ましい。なお、誘電体基板9が窓ガラス板である場合には、通常、k=0.54である。
図1に示すとおり、第1のアンテナ線条3及び第1のアンテナ線条13のそれぞれが構成する図形が正方形及び略正方形であるとき、0.66≦L/L≦0.86であることが好ましい。後述する図27に示すとおり、この範囲内であると、この範囲外と比較して軸比が向上する。より好ましい範囲は、0.68≦L/L≦0.85であり、特に好ましい範囲は、0.70≦L/L≦0.84である。
本発明の平面アンテナは、誘電体基板9にループ状の第1のアンテナ線条3及びループ状の第2のアンテナ線条13が近接して設けられている。本発明の平面アンテナを受信用アンテナとして用いる場合には、第1のアンテナ線条と第2のアンテナ線条とから給電する。本発明の平面アンテナを送信用アンテナとして用いる場合には、第1のアンテナ線条と第2のアンテナ線条へ給電する。換言すれば、第1のループ素子10と第2のループ素子20との間の電位差を利用して通信する。ここで、通信とは、送信及び受信の少なくとも一方である。
図1に示す例では、第1のアンテナ線条3に接続され第1のアンテナ線条3の内側に伸長されている一対の結合枝線1,2からなる第1の容量結合用線条が設けられている。また、一対の結合枝線1,2の開放端が相互に近接して容量結合されている。一対の結合枝線1,2が相互に平行であり、又は、一直線上にあるので、一対の結合枝線1,2のそれぞれの開放端1a,2aが相互に最近接部分である。
図1に示されていないが、一対の結合枝線1,2が相互に平行でない場合には、一対の結合枝線1,2の最近接部分の近傍に、一対の結合枝線1,2のそれぞれの開放端1a,2aがあるか、又は、一対の結合枝線1,2の開放端1a,2aのいずれか一方がある。
仮に一対の結合枝線1,2をそれぞれの開放端1a,2a側に伸長させたときにそれぞれの伸長部分が衝突して接続するような位置関係に該一対の結合枝線が配置されることが通信特性を向上させる上で好ましい。しかし、これに限定されず、両者の伸長部分がずれて衝突せず、接続しなくても、開放端1aと開放端2aとが近接して容量結合されており、一対の結合枝線1,2が近接することにおいて、開放端1aと開放端2aとが最近接部分であれば使用できる。
また、一対の結合枝線1,2が一直線又は略一直線上に構成されていることが通信特性を向上させる上で好ましいが、これに限定されず、一対の結合枝線1,2が一直線又は略一直線上に構成されていなくても使用できる。第1の給電箇所4aと第2の給電箇所4bとの間の中心点を中心として、第2のループ素子20が第1のループ素子10の点対称又略点対称の位置に設けられていることが通信特性を向上させる上で好ましいが、これに限定されず、第2のアンテナ線条13が第1のアンテナ線条3の点対称又は略点対称の位置に設けられていなくても使用できる。
図1,3〜9,11では、第1のアンテナ線条3の重心、第1の給電箇所4a、第2の給電箇所4b及び第2のアンテナ線条13の重心が、一直線又は略一直線上になるように第1のアンテナ線条3と第2のアンテナ線条13とが配されている。
図1に示す例では、横断線8は第1のアンテナ線条3の重心、第1の給電箇所4a、第2の給電箇所4b及び第2のアンテナ線条13の重心を結んでいる。ここで、第1のアンテナ線条3の重心とは、第1の容量結合用線条を含まない第1のアンテナ線条3のみから構成される図形の重心をいう。また、第2のアンテナ線条13の重心とは、第2の容量結合用線条を含まない第2のアンテナ線条13のみから構成される図形の重心をいう。
第1のアンテナ線条3が構成する図形が第1の直線5を対称軸として線対称又は略線対称である。また、第2のアンテナ線条13が構成する図形が第2の直線を対称軸として線対称又は略線対称である。第1の直線又は第2の直線と横断線8とが成す角αがそれぞれ30〜60°であり、第1の直線5と第2の直線とが平行又は略平行であることが通信特性を向上させる上で好ましい。しかし、これに限定されず、第1の直線について第1のアンテナ線条3が構成する図形がこのような線対称又は略線対称でなく、第2の直線について第2のアンテナ線条13が構成する図形がこのような線対称又は略線対称でなくても使用できる。角αのより好ましい範囲は、40〜50°である。なお、第1の給電箇所4a、第2の給電箇所4bは、横断線8上又は横断線8近傍に配設されていることが円偏波の通信特性を向上させる上で好ましい。
ここで、横断線8が直線又は略直線である場合、電波の飛来方向、又は、本発明の平面アンテナから電波を放射する方向を見る場合であって、この見る方向において、電波の円偏波の電界の回転が反時計回り方向である場合には、結合枝線1,2が一直線又は略一直線上に構成されているとき、上記見る方向において、第1の容量結合用線条から横断線8を時計回り方向に見る場合、第1の容量結合用線条と横断線8との成す角βが30〜60°であることが好ましい。角βが30〜60°である場合には、角βが30〜60°以外の場合と比較して軸比が向上する。角βのより好ましい範囲は40〜50°である。
また、横断線8が直線又は略直線である場合、電波の飛来方向、又は、前記平面アンテナから電波を放射する方向を見る場合であって、この見る方向において、電波の円偏波の電界の回転が時計回り方向である場合には、結合枝線1,2が一直線又は略一直線上に構成されているとき、上記見る方向において、第1の容量結合用線条から横断線8を時計回り方向に見る場合、第1の容量結合用線条と横断線8との成す角βが120〜150°であることが好ましい。角βが120〜150°である場合には、角βが120〜150°以外の場合と比較して軸比が向上する。角βのより好ましい範囲は130〜140°である。
本発明において、第1の容量結合用線条と第2の容量結合用線条とが平行又は略平行になっていることが通信特性を向上させる上で好ましい。
第1の接続箇所のそれぞれが第1の直線5を挟んで同じ側に設けられており、第2の接続箇所のそれぞれが第2の直線を挟んで同じ側に設けられていることが軸比を向上させる上で好ましい。さらに、第1の直線5から離間して第1の直線5上以外の箇所に第1の接続箇所が設けられており、第2の直線から離間して第2の直線上以外の箇所に第2の接続箇所が設けられていることが軸比を向上させる上で好ましい。
第1のアンテナ線条3が構成する図形及び第2のアンテナ線条13が構成する図形がともに多角形又は略多角形である場合には、第1のアンテナ線条3の一つの角の頂点又は該頂点近傍に第1の給電箇所4aが設けられることが好ましく、第2のアンテナ線条13の一つの角の頂点又は該頂点近傍に第2の給電箇所4bが設けられていることが通信特性を向上させる上で好ましい。
第1のアンテナ線条3が構成する図形及び第2のアンテナ線条13が構成する図形としてはともに三角形、略三角形、四角形状、略四角形状、円、略円、楕円又略楕円等が採用でき、この中で正方形又は略正方形が軸比を向上させる上で好ましい。
第1のアンテナ線条3が構成する図形及び第2のアンテナ線条13が構成する図形としてはともに正方形である例として、図1,2,7,9の例が挙げられ、以下、楕円である例として、図3の例が挙げられ、円である例として、図4の例が挙げられ、三角形である例として、図5,6の例が挙げられ、長方形である例として、図8の例が挙げられる。
本発明において、第1のアンテナ線条3が構成する図形が四角形以上の偶数角の多角形又は略多角形であり、第2のアンテナ線条13が構成する図形が四角形以上の偶数角の多角形又は略多角形である場合には、給電箇所が配されている、第1のアンテナ線条3の角を第1の給電角といい、第1の給電角に対向する対角のうち、第1のアンテナ線条が構成する図形の重心と第1の給電角の頂点とを結ぶ直線に最も近接している対角の頂点と、第1の給電角の頂点とを結ぶ対角線を第1の対角線という。さらに、給電箇所が配されている、第2のアンテナ線条13の角を第2の給電角といい、第2の給電角に対向する対角のうち、第2のアンテナ線条が構成する図形の重心と第1の給電角の頂点とを結ぶ直線に最も近接している対角の頂点と、第2の給電角の頂点とを結ぶ対角線を第2の対角線というとき、第1の対角線と第2の対角線とが一直線又は略一直線上になるように第1のアンテナ線条3と第2のアンテナ線条13とが配されていることが通信特性を向上させる上で好ましい。
また、第1のアンテナ線条3が構成する図形が多角形又は略多角形であり、第2のアンテナ線条13が構成する図形が多角形又は略多角形である場合には、第1の容量結合用線条が第1の給電角に隣接していない辺のうちの少なくとも1辺に平行又は略平行になっており、第2の容量結合用線条が第2の給電角に隣接していない辺のうちの少なくとも1辺に平行又は略平行になっていることが通信特性を向上させる上で好ましい。
図1に示す例では、第1の給電箇所4aが第1の直線5を挟んで、第1の接続箇所とは反対側に設けられており、第2の給電箇所4bが第2の直線を挟んで、第2の接続箇所とは反対側に設けられている。さらに、第1の直線5を挟んで、一対の結合枝線1,2が同じ側に設けられており、第2の直線を挟んで、一対の結合枝線11,12が同じ側に設けられている。
図7に示す例では、第1の給電箇所4aが第1の直線5を挟んで、第1の接続箇所とは同じ側に設けられており、第2の給電箇所4bが第2の直線を挟んで、第2の接続箇所とは同じ側に設けられている。さらに、第1の直線5を挟んで、一対の結合枝線1,2が同じ側に設けられており、第2の直線を挟んで、一対の結合枝線11,12が同じ側に設けられている。
図22,23には、図1〜9に示す例とは、別の実施例を示す。図22において、Lb1は第1の枝線24の長さ、Lb2は第2の枝線25の長さ、Lb3は第1の給電箇所4aと第1の枝線24との間の最短間隔、Lb4は第2の給電箇所4bと第2の枝線25との間の最短間隔である。図22と図23との関係は、図1と後で詳細に説明する図11との関係と同様である。
図22に示す例では、誘電体基板にループ状の第1のアンテナ線条3及びループ状の第2のアンテナ線条13が近接して設けられている。また、第1のアンテナ線条3に接続され第1のアンテナ線条3の内側に伸長されている第1の枝線24が設けられている。第1の枝線24に近接する第1の枝線24以外の枝線は第1のアンテナ線条3の内側に設けられてない。さらに、第2のアンテナ線条13に接続され第2のアンテナ線条13の内側に伸長されている第2の枝線25が設けられている。第2の枝線25に近接する第2の枝線25以外の枝線は第2のアンテナ線条13の内側に設けられてない。ここでいう「近接」とは、この近接する最短間隔をg とするとき、第1の枝線24の周囲及び第2の枝線25の周囲g 以内に他の枝線が設けられていないことを意味し、円偏波の通信特性を向上させる点で好ましい。g については、0.016≦g /λgとすることが好ましい。より好ましくは、0.024≦g /λg、特に好ましくは、0.034≦g
/λgである。
図22に示す例では、第1の枝線24及び第2の枝線25が開放端を有しており、このようにすることが円偏波の通信特性を向上させる点で好ましい。しかし、これに限定されず、第1の枝線24及び第2の枝線25の少なくとも一方が開放端を有していれば使用できる。また、図22に示す例において、第1のアンテナ線条3の重心及び第2のアンテナ線条13の重心とを結ぶ線を横断線というとき、第1の枝線24と第2の枝線25とが横断線の中心点を中心として、点対称又は略点対称であり、このようにすることが円偏波の通信特性を向上させる点で好ましい。
ここで、図22おいて、横断線8が直線又は略直線である場合、電波の飛来方向、又は、本発明の平面アンテナから電波を放射する方向を見る場合であって、この見る方向において、電波の円偏波の電界の回転が反時計回り方向である場合には、上記見る方向において、第1の枝線24又は第2の枝線25から横断線8を時計回り方向に見る場合、第1の枝線24又は第2の枝線25と横断線8との成す角βb1,βb2がそれぞれ120〜150°であることが好ましい。角βb1,βb2がそれぞれ120〜150°である場合には、角βbがそれぞれ120〜150°以外の場合と比較して軸比が向上する。角βb1,βb2のより好ましい範囲はそれぞれ130〜140°である。
また、図22に示す例において、電波の飛来方向、又は、前記平面アンテナから電波を放射する方向を見る場合であって、この見る方向において、電波の円偏波の電界の回転が時計回り方向である場合には、上記見る方向において、第1の枝線24又は第2の枝線25から横断線8を時計回り方向に見る場合、第1の枝線24又は第2の枝線25と横断線8との成す角βb1,βb2がそれぞれ30〜60°であることが好ましい。角βb1,βb2がそれぞれ30〜60°である場合には、角βb1,βb2がそれぞれ30〜60°以外の場合と比較して軸比が向上する。角βb1,βb2のより好ましい範囲はそれぞれ40〜50°である。
図22に示す例において、第1のアンテナ線条3のループの全長をLL1といい、第2のアンテナ線条13のループの全長をLL2というとき、0.130≦Lb1/LL1、かつ、0.130≦Lb2/LL2を満足することが好ましい。この条件を満足すると後述する図34に示すとおり軸比が向上し好ましい。
より好ましい範囲は、0.133≦Lb1/LL1、かつ、0.133≦Lb2/LL2であり、特に好ましい範囲は、0.148≦Lb1/LL1、かつ、0.148≦Lb2/LL2である。
さらに、第1のアンテナ線条3と第1の枝線24の開放端との最短間隔が、0.1mm以上であり、第2のアンテナ線条13と第2の枝線25の開放端との最短間隔が、0.1mm以上であることが好ましい。この条件を満足すると、マイグレーションによる短絡が生じにくくなるとともに、製造し易くなる。
図24には、図1〜9,22,23に示す例とは、別の実施例を示す。図24において、誘電体基板にループ状の第1のアンテナ線条3及びループ状の第2のアンテナ線条13が近接して設けられている。図24に示すとおり、第1のアンテナ線条3の任意点と、該任意点以外の別の第1のアンテナ線条3の点とを接続する第1の補助線26を備えている。また、第2のアンテナ線条13の任意点と、該任意点以外の別の第2のアンテナ線条13の点とを接続する第2の補助線27を備えている。第1のアンテナ線条3の重心及び第2のアンテナ線条13の重心を結ぶ線を横断線8というとき、第1の補助線26と第2の補助線27とが横断線の中心点を中心として、点対称又は略点対称であり、このようにすることが円偏波の通信特性を向上させる点で好ましい。
図24に示す例では、電波の飛来方向、又は、図24に示す平面アンテナから電波を放射する方向を見る場合であって、この見る方向において、電波の円偏波の電界の回転が反時計回り方向である場合には、上記見る方向において、第1の補助線26から横断線8を時計回り方向に見る場合、第1の補助線26と横断線8との成す角βc1が116〜152°であることが後述する図35に示すとおり軸比を向上させ好ましい。この場合、角βc1のより好ましい範囲は124〜143°である。さらに上記見る方向において、第2の補助線27から横断線8を時計回り方向に見る場合、第2の補助線27と横断線8との成す角βc2が116〜152°であることが軸比を向上させ好ましい。この場合、角βc2のより好ましい範囲は124〜143°である。
第1の補助線26と第2の補助線27とが、直線又は略直線であり、電波の飛来方向、又は、図24に示す平面アンテナから電波を放射する方向を見る場合であって、この見る方向において、電波の円偏波の電界の回転が時計回り方向である場合には、上記見る方向において、第1の補助線26から横断線8を時計回り方向に見る場合、第1の補助線26と横断線8との成す角βc1が28〜64°であることが後述する図35に示すとおり軸比を向上させ好ましい。この場合、角βc1のより好ましい範囲は37〜56°である。さらに上記見る方向において、第2の補助線27から横断線8を時計回り方向に見る場合、第2の補助線27と横断線8との成す角βc2が28〜64°であることが後述する図35に示すとおり軸比を向上させ好ましい。この場合、角βc2のより好ましい範囲は37〜56°である。
図25には、図1〜9、22〜24に示す例とは、別の実施例を示す。図25に示す例では、第1のアンテナ線条3と第1の補助線26とで囲まれる領域であって、第1の給電箇所4aに接していない領域Aに第1の導電層28が設けられている。また、第2のアンテナ線条13と第2の補助線27とで囲まれる領域であって、第2の給電箇所4bに接していない領域Bに第2の導電層29が設けられている。
生産性向上を考慮すれば、領域Aにおいて、第1のアンテナ線条3及び第1の補助線26は、第1の導電層28と一体化した導電層していることが好ましい。
領域Bにおいて、第2のアンテナ線条13及び第2の補助線27は、第2の導電層29と一体化していることが好ましい。このように第1の導電層28及び第2の導電層29が設けることにより、アンテナ利得が向上し好ましい。
図25に示す例では、領域A及び領域Bの全部に導電層が設けられており、アンテナ利得向上の点で好ましい。しかし、これに限定されず、領域A及び領域Bのそれぞれの少なくとも一部に導電層が設けられても使用できる。
さらに、別の実施例を示すと、第1のアンテナ線条3と第1の補助線26とで囲まれる領域であって、第1の給電箇所4aに接している領域C(領域A以外の領域)の少なくとも一部に第3の導電層が設けられており、第2のアンテナ線条13と第2の補助線27とで囲まれる領域であって、第2の給電箇所4bに接している領域D(領域B以外の領域)の少なくとも一部に第4の導電層が設けられている例が挙げられる。
生産性向上を考慮すれば、領域Cにおいて、第1のアンテナ線条3及び第1の補助線26は、第3の導電層と一体化していることが好ましい。また、領域Dにおいて、第2のアンテナ線条13及び第2の補助線27は、第4の導電層と一体化していることが好ましい。このように第3の導電層及び第4の導電層が設けることにより、アンテナ利得が向上し好ましい。
この例では、領域C及び領域Dの全部に導電層が設けられるようにすることが、アンテナ利得向上の点で好ましい。しかし、これに限定されず、領域C及び領域Dの少なくとも一部に導電層が設けられても使用できる。
本発明において、第1のアンテナ線条3が構成する図形が多角形又は略多角形であり、第2のアンテナ線条13が構成する図形が多角形又は略多角形である場合には、第1の直線5が第1の給電角に隣接していない辺のうちの少なくとも1辺に平行又は略平行になっており、第2の直線が第2の給電角に隣接していない辺のうちの少なくとも1辺に平行又は略平行になっていることが通信特性を向上させる上で好ましい。
図3に示すように、第1のアンテナ線条3が構成する楕円の長軸、第1の給電箇所4a、第2のアンテナ線条13が構成する楕円の長軸及び第2の給電箇所4bとを結ぶ直線とが、一直線又は略一直線上になるように、第1のアンテナ線条3と第2のアンテナ線条13とが配されていることが通信特性を向上させる上で好ましい。
本発明の平面アンテナを車両に利用する場合について説明する。図15には、図1に示す平面アンテナを窓ガラス板9の車体開口縁21の近傍領域に設けた例を示す。図15において、Lは第1のアンテナ線条3と車体開口縁21との最短間隔、Lは第2のアンテナ線条13と車体開口縁21との最短間隔である。本発明において、車体開口縁21とは窓ガラス板9がはめ込まれる車体の開口部の周縁であって車体アースとなるべきものをいい、例えば、金属等の導電性材料で構成されている。
図17には、図1、15に示す例とは別の本発明の実施態様を示す。図17に示す平面アンテナは、ループ状の導電性線条の一部を所定長にわたって切除してなる容量結合部を有する第1のアンテナ線条3と、ループ状の導電性線条の一部を所定長にわたって切除してなる容量結合部を有する第2のアンテナ線条13とを備えており、第1のアンテナ線条3と第2のアンテナ線条13とから給電するか、又は、第1のアンテナ線条3と第2のアンテナ線条13へ給電する。
図15、17に示すとおり、本発明の平面アンテナを窓ガラス板9の車体開口縁21の近傍領域に設ける場合には、アンテナ利得の向上の点で、0.10≦L/λ、かつ、0.10≦L/λが好ましい。より好ましい範囲は、0.14≦L/λ、かつ、0.14≦L/λであり、特に好ましい範囲は、0.18≦L/λ、かつ、0.18≦L/λである。また、アンテナ利得の向上の点で、L/λ≦0.60、かつ、L/λ≦0.60が好ましい。より好ましい範囲は、L/λ≦0.50、かつ、L/λ≦0.50である。
図16は、図1に示す平面アンテナを窓ガラス板9の車体開口縁21の近傍領域に設け、横断線8と車体開口縁21とのなす角をγにする場合を示す。また、図18は、図17に示す平面アンテナを窓ガラス板9の車体開口縁21の近傍領域に設け、横断線8と車体開口縁21とのなす角をγにする場合を示す。ここで、図18における横断線8とは、第1のアンテナ線条3の重心及び第2のアンテナ線条13の重心を結ぶ線を想定し、該線を横断線という。
図16、18において、Lは平面アンテナと車体開口縁21との最短間隔である。アンテナ利得の向上の点で、0.04≦L/λが好ましい。より好ましい範囲は、0.10≦L/λであり、特に好ましい範囲は、0.18≦L/λである。また、アンテナ利得の向上の点で、L/λ≦0.50、特にはL/λ≦0.40が好ましい。角γは、45〜135°が好ましく、60〜120°がより好ましく、80〜100°が特に好ましい。
図15、16、17、18において、視野確保の点で、車体開口縁21から最も離間した、本発明の平面アンテナの部分と、車体開口縁21との最短間隔が200mm以下であることが好ましい。この最短間隔のより好ましい範囲は150mmであり、特に好ましい範囲は100mmである。なお、図15、16、17、18における、電波の飛来する方向は図11に示す方向と同様である。
本発明において、図25に示すとおり、第1のアンテナ線条3と第2のアンテナ線条13が設けられている誘電体基板9の面であって、第1のアンテナ線条3及び第2のアンテナ線条13の周囲の少なくとも一部の該面に無給電導体40(実線及び破線)が設けられるようにしてもよい。無給電導体40は、本発明以外のアンテナ等との干渉を防止する作用を有する。無給電導体40は、図25に示す、実線及び破線(破線の部分の無給電導体も実線の部分の無給電導体と同様に連続した導体で途切れていない)のように、第1のアンテナ線条3と第2のアンテナ線条13の全周囲を囲むように設けられることが好ましい。しかし、これに限定されず、図25に示す実線のように、第1のアンテナ線条3と第2のアンテナ線条13の周囲の一部を囲むように設けられても使用できる。
図26に電波反射手段を本発明に使用する例を示す。図26は図1に示す例に電波反射手段を使用する例を示し、図1に示す横断線8と横断線8を延長した線にてこの窓ガラス板に垂直方向に切断した断面図である。図26において、50は電波反射手段である導電層、51は絶縁性材質製の筐体である。
図26に示す例では、誘電体基板9が車両の窓ガラス板であり、この窓ガラス板の車内側の面に、第1のアンテナ線条3と第2のアンテナ線条13とを覆うように、筐体51が実装されている。筐体51の底部には開口部が設けられており、この開口部が第1のアンテナ線条3と第2のアンテナ線条13に対向するように筐体51は窓ガラス板に実装されている。筐体51の内側の面には、導電層が形成されている。筐体51の天井部に設けられている導電層は第1のアンテナ線条3と第2のアンテナ線条13と平行又は略平行であり、このようにすることが好ましい。なお、電波反射手段を本発明に使用する例はこれに限定されず、例えば、この筐体51自体を金属製としてもよい。このように第1のアンテナ線条と第2のアンテナ線条との近傍の車内側の箇所に電波反射手段が設けられる。
給電手段について述べると、同軸ケーブル(不図示)の中心導体を第1の給電箇所4a又は第2の給電箇所4bのうちのどちらか一方に半田等により接続し、この同軸ケーブルの外側導体を第1の給電箇所4a又は第2の給電箇所4bのうちの残る他方に半田等により接続する給電手段が挙げられる。
しかし、これに限定されず、第1の給電箇所4a及び第2の給電箇所4bのそれぞれにリード線、給電ピン等を半田等により接続し、それぞれのリード線又はそれぞれの給電ピンを同軸ケーブルの中心導体又は外側導体に接続してもよい。
さらに、本発明の平面アンテナに同軸ケーブル、リード線又は給電ピン等を直接接続する場合には、第1のアンテナ線条3の線幅と比較して第1の給電箇所4aの線幅又は第2のアンテナ線条13の線幅と比較して第2の給電箇所4bの線幅をそれぞれ太くして給電点とすることが好ましい。接続の信頼性を向上させるためである。
また、別の給電手段として、図8に示すとおり、第1の給電箇所4aに接続されている給電線7を設け、さらに、第2の給電箇所4bに接続されている給電線17を設け、同軸ケーブルの中心導体を給電線7,17のうちのどちらか一方に半田等により接続し、この同軸ケーブルの外側導体を給電線7,17のうちの残る他方に半田等により接続する給電手段が挙げられる。
また、図8に示すような給電線7,17にそれぞれ給電点を設け、これらの給電点それぞれに同軸ケーブル、リード線又は給電ピン等を半田等により接続してもよく、電磁結合を利用してもよく、これに限定されず、給電できればどんな給電手段でもよい。
本発明において、第1のアンテナ線条3、第2のアンテナ線条13、第1の容量結合用線条、第2の容量結合用線条及び給電線7,17等の導体パターンは、通常、回路基板等の誘電体基板9に導電パターンを形成することにより作製される。また、本発明の平面アンテナを車両用ガラスアンテナとする場合には、誘電体基板9を窓ガラス板とし、第1のアンテナ線条3、第2のアンテナ線条13、第1の容量結合用線条及び第2の容量結合用線条として、例えば、通常、銀ペースト等の、導電性金属を含有するペーストを窓ガラス板の車内側表面にプリントし、焼付けて形成される。しかし、この形成方法に限定されず、銅等の導電性物質からなる、線状体又は箔状体を、窓ガラス板の車内側表面又は車外側表面に形成してもよく、窓ガラス板自身の内部に設けてもよい。
以下に実施例を用いて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例には限定されず、本発明の要旨を損なわない限り、各種の改良や変更も本発明に含まれる。以下、図面にしたがって、実施例を詳細に説明する。
「例1(実施例)」
ガラス基板の表面に、図1に示すような平面アンテナを形成したものを製作し、測定を行った。動作周波数は2.33GHzであり、後述する図12,13,14は動作周波数にて測定した。各部の寸法、定数は以下のとおりである。周波数−反射損失(dB)の特性を図10に示す。
ガラス基板 200×100×3.5mm、
13.50mm、
16.88mm、
16.88mm、
g 0.50mm、
α 45°、
β 45°、
第1のアンテナ線条3の線幅、第2のアンテナ線条13の線幅、第1の容量結合用線条の線幅及び第2の容量結合用線条の線幅 0.4mm。
図11は、x、y、z座標平面において、x、z座標平面に図1に示す平面アンテナを設けた場合の模式図である。誘電体基板9であるガラス基板を自動車の窓ガラス板と仮定し、図1に示す例を車内視とすると、図11に示す例は車外視である。図11において、給電部4の中心がx軸、y軸及びz軸の交点に一致しており、横断線8がx軸に重なる。y軸はガラス基板と垂直であり、z軸はガラス基板の面上に存在する。図12,13の測定に用いられる角度φは電波の進行方向とx軸とがなす角度であり、この電波の進行方向は、x軸とy軸とが構成する面に平行である。図1に示す平面アンテナを受信アンテナとして作用させる場合には、通常、図11における矢印の方向に飛来電波が進行する。
例1の平面アンテナとは別の測定用の放射器から円偏波(図11の矢印の回転方向)を放射しながら、角度φを変化させてアンテナ利得を測定し、この際、最大のアンテナ利得を0dBとして図12に角度φ−アンテナ利得を示した。なお、図11において、円偏波の回転は、給電部4から電波の飛来方向を見たとき、反時計回り方向である。
図12において、LHCは左旋回の円偏波の特性であり、RHCは右旋回の円偏波の特性であり、後述する同種の特性図でも同様とする。また、LHCが最大値のときを0(ゼロ)dBとしている。角度φと軸比(dB)との特性を図13に示す。角度φが90°のときの、周波数−軸比(dB)の特性を図14に示す。
「例2(実施例)」
図15に示すとおりガラス基板の表面に、図1に示す平面アンテナを形成したものを想定し、FDTD法(Finite Difference Time Domain method)による数値計算を動作周波数(2.33GHz)で行った。ガラス基板の厚さ及び平面アンテナの各部の寸法、定数(以下、単に仕様というときもある)は例1と同様とし、ガラス基板の大きさ及び車体の大きさは無限大として数値計算した。L=Lとし、L/λを横軸とし、アンテナ利得を縦軸とする特性を図19に実線で示した。
「例3(実施例)」
図16に示すとおりガラス基板の表面に、図1に示す平面アンテナを形成したものを想定し、FDTD法による数値計算を動作周波数(2.33GHz)で行った。ガラス基板の厚さ及び平面アンテナの仕様は例1と同様とし、γは90°とし、ガラス基板の大きさ及び車体の大きさは無限大として数値計算した。L/λを横軸とし、アンテナ利得を縦軸とする特性を図20に実線で示した。
「例4(実施例)」
図15に示すとおりガラス基板の表面に、図1に示す平面アンテナを形成したものを想定し、FDTD法による数値計算を動作周波数(5.80GHz)で行った。ガラス基板の厚さ及び平面アンテナの仕様は以下のとおりとし、ガラス基板の大きさ及び車体の大きさは無限大として数値計算した。L=Lとし、L/λを横軸とし、アンテナ利得を縦軸とする特性を図19に破線で示した。
ガラス基板の厚さ 3.5mm、
5.59mm、
6.98mm、
6.98mm、
g 0.50mm、
α 45°、
β 45°、
第1のアンテナ線条3の線幅、第2のアンテナ線条13の線幅、第1の容量結合用線条の線幅及び第2の容量結合用線条の線幅 0.4mm。
「例5(実施例)」
図16に示すとおりガラス基板の表面に、図1に示す平面アンテナを形成したものを想定し、FDTD法による数値計算を動作周波数(5.80GHz)で行った。ガラス基板の厚さ及び平面アンテナの仕様は例3と同様とし、γは90°とし、ガラス基板の大きさ及び車体の大きさは無限大として数値計算した。L/λを横軸とし、アンテナ利得を縦軸とする特性を図20に破線で示した。
「例6(実施例)」
Laを除き、さらに、ガラス基板の大きさは無限大とする以外は、例1と同様の仕様とした自動車用高周波ガラスアンテナを製作した。動作周波数は2.33GHz付近であり、Laを変化させて、L/Lを横軸とし、軸比を縦軸とする特性を図27に示した。なお、2.28〜2.52GHzでFDTD法による数値計算を行い、横軸の同一ポイントで軸比が最小となる値を選び図27に示した。
「例7(実施例)」
ガラス基板の表面に、図22に示すような平面アンテナを形成したものを想定し、FDTD法による数値計算を動作周波数(2.40GHz)で行った。後述する図28,図29は動作周波数にて計算した。ガラス基板の大きさは無限大とし、平面アンテナの仕様は以下のとおりである。
ガラス基板の厚さ 3.5mm、
ガラス基板の比誘電率 7.0、
,L 26.33mm、
b1,Lb2 17.93mm、
b3,Lb4 16.0mm、
βb1, βb2 135°、
第1のアンテナ線条3の線幅、第2のアンテナ線条13の線幅、第1の枝線の線幅24及び第2の枝線25の線幅 0.4mm。
図23は、x、y、z座標平面において、x、z座標平面に図22に示す平面アンテナを設けた場合の模式図である。誘電体基板9であるガラス基板を自動車の窓ガラス板と仮定し、図22に示す例を車内視とすると、図23に示す例は車外視である。図23において、給電部4の中心がx軸、y軸及びz軸の交点に一致しており、横断線8がx軸に重なる。y軸はガラス基板と垂直であり、z軸はガラス基板の面上に存在する。図28,図29の計算に用いられる角度φは電波の進行方向とx軸とがなす角度であり、この電波の進行方向は、x軸とy軸とが構成する面に平行である。図1に示す平面アンテナを受信アンテナとして作用させる場合には、通常、図23における矢印の方向に飛来電波が進行する。
本例の平面アンテナとは別の放射器から円偏波(図23の矢印の回転方向)を放射しながら、角度φを変化させてアンテナ利得を計算し、この際、最大のアンテナ利得を0dBとして図28に角度φ−アンテナ利得を示した。なお、図23において、円偏波の回転は、給電部4から電波の飛来方向を見たとき、反時計回り方向である。
図28において、LHCが最大値のときを0(ゼロ)dBとしている。角度φと軸比(dB)との特性を図29に示す。
「例8(実施例)」
ガラス基板の表面に、図24に示すような平面アンテナを形成したものを想定し、FDTD法による数値計算を動作周波数(2.38GHz)で行った。後述する図30,図3は動作周波数にて計算した。ガラス基板の仕様は例7と同様とし、平面アンテナの仕様は以下のとおりである。
,L 26.33mm、
c1,Lc2 14.00mm、
βc1,βc2 135°、
第1のアンテナ線条3の線幅、第2のアンテナ線条13の線幅、第1の補助線26の線幅26及び第2の補助線27の線幅 0.4mm。
図30に角度φ−アンテナ利得を示した。LHCが最大値のときを0(ゼロ)dBとしている。角度φと軸比(dB)との特性を図31に示す。なお、図30、図31の計算条件は、第1の補助線の伸長方向及び第2の補助線27の伸長方向を、図23に示されている第1の枝線24の伸長方向及び第2の枝線25の伸長方向とそれぞれ一致させるように例7の平面アンテナを配置するような条件下において、例7の図28、図29の計算条件と同一とする。
「例9(実施例)」
ガラス基板の表面に、図25に示すような平面アンテナを形成したものを想定し、FDTD法による数値計算を動作周波数(2.50GHz)で行った。後述する図32,図33は動作周波数にて計算した。ガラス基板の仕様は例7と同様とし、平面アンテナの仕様は以下のとおりである。
,L 26.33mm、
c1,Lc2 16.00mm、
βc1,βc2 135°、
第1のアンテナ線条3の線幅、第2のアンテナ線条13の線幅 0.4mm。
図32に角度φ−アンテナ利得を示した。LHCが最大値のときを0(ゼロ)dBとしている。角度φと軸比(dB)との特性を図33に示す。なお、図32、図33の計算条件は、第1の補助線26の伸長方向及び第2の補助線27の伸長方向を、図23に示されている第1の枝線24の伸長方向及び第2の枝線25の伸長方向とそれぞれ一致させるように例7の平面アンテナを配置するような条件下において、例7の図28、図29の条件と同一とする。
「例10(実施例)」
ガラス基板の表面に、図22に示すような平面アンテナを形成したものを想定し、FDTD法による数値計算を動作周波数(2.40GHz)で行った。Lb1,Lb2は、同一として、Lb1及びLb2を変化させて、((Lb1又はLb2)/(2×(L+L)))を横軸とし、軸比を縦軸とする特性を図34に示した。ガラス基板の仕様は例7と同様とし、平面アンテナの仕様は以下のとおりである。
,L 26.33mm、
b3,Lb4 16.00mm、
βb1,βb2 135°、
第1のアンテナ線条3の線幅、第2のアンテナ線条13の線幅、第1の枝線24の線幅及び第2の枝線25の線幅 0.4mm。
「例11(実施例)」
ガラス基板の表面に、図24に示すような平面アンテナを形成したものを想定し、FDTD法による数値計算を行った。ガラス基板の仕様は例7と同様とし、平面アンテナの仕様は以下のとおりである。βc1とβc2とを同一とし、βc1及びβc2を変化させて、βc1(βc2)を横軸とし、軸比を縦軸とする特性を図35に示した。なお、βc1,βc2が変化すればそれに合わせてLc1,Lc2も変化する。図35において、90〜180°の角度範囲が図23に示されている円偏波の回転方向になり、図35において、0〜90°の角度範囲が図23に示されている円偏波の回転方向の反対の回転方向になる。
,L 26.33mm、
c1,Lc2(βc1,βc2:135°) 13.165mm、
第1のアンテナ線条3の線幅、第2のアンテナ線条13の線幅、第1の補助線26の線幅及び第2の補助線27の線幅 0.4mm。
「例12(実施例)」
図15に示す平面アンテナは、図1に示す平面アンテナであるが、この平面アンテナの代わりに、図22に示す平面アンテナであって誘電体基板9を窓ガラス板としたものを用いて、図15に示す、平面アンテナと車体開口縁21との間の間隔とアンテナ利得との関係について数値計算した。
数値計算はFDTD法により動作周波数(2.40GHz)で行った。ガラス基板の仕様は例7と同様とし、車体の大きさは無限大として数値計算した。L=Lとし、L/λを横軸とし、アンテナ利得を縦軸とする特性を図36に実線で示した。なお、平面アンテナの仕様は以下のとおりである。
,L 26.33mm、
b1,Lb2 18.33mm、
b3,Lb4 16.0mm、
βb1, βb2 135°、
第1のアンテナ線条3の線幅、第2のアンテナ線条13の線幅、第1の枝線の線幅24及び第2の枝線25の線幅 0.4mm。
「例13(実施例)」
図15に示す平面アンテナは、図1に示す平面アンテナであるが、この平面アンテナの代わりに、図24に示す平面アンテナであって誘電体基板9を窓ガラス板としたものを用いて、図15に示す、平面アンテナと車体開口縁21との間の間隔とアンテナ利得との関係について数値計算した。
数値計算はFDTD法により動作周波数(2.40GHz)で行った。ガラス基板の仕様及び平面アンテナの仕様は例8と同様とし、車体の大きさは無限大として数値計算した。L=Lとし、L/λを横軸とし、アンテナ利得を縦軸とする特性を図36に破線で示した。
「例14(実施例)」
図16に示す平面アンテナは、図1に示す平面アンテナであるが、この平面アンテナの代わりに、図22に示す平面アンテナであって誘電体基板9を窓ガラス板としたものを用いて、図16に示す、平面アンテナと車体開口縁21との間の間隔とアンテナ利得との関係について、FDTD法による数値計算を動作周波数(2.40GHz)で行った。ガラス基板の仕様及び平面アンテナの仕様は例12と同様とし、γは90°とし、車体の大きさは無限大として数値計算した。L/λを横軸とし、アンテナ利得を縦軸とする特性を図37に示した。
「例15(実施例)」
図16に示す平面アンテナは、図1に示す平面アンテナであるが、この平面アンテナの代わりに、図24に示す平面アンテナであって誘電体基板9を窓ガラス板としたものを用いて、図16に示す、平面アンテナと車体開口縁21との間の間隔とアンテナ利得との関係について、FDTD法による数値計算を動作周波数(2.40GHz)で行った。ガラス基板の仕様及び平面アンテナの仕様は例8と同様とし、γは90°とし、車体の大きさは無限大として数値計算した。L/λを横軸とし、アンテナ利得を縦軸とする特性を図38に示した。
ETC、SDARS(Satellite Digital Audio Radio System、2.6GHz前後)等の円偏波等の通信に利用される。
本発明の平面アンテナの一実施例の平面図であって、アンテナ線条が設けられている誘電体基板9の片面を見た平面図。 図1に示す実施例の右側の部分を表した平面図。 図1に示す例とは別の実施例の平面図。 図1に示す例とは別の実施例の平面図。 図1に示す例とは別の実施例の平面図。 図1に示す例とは別の実施例の平面図。 図1に示す例とは別の実施例の平面図。 図1に示す例とは別の実施例の平面図。 図1に示す例とは別の実施例の平面図。 実施例の周波数−反射損失(dB)の特性図。 x、y、z座標平面において、x、z座標平面に図1に示す平面アンテナを設けた場合の模式図。 前記実施例の角度φ−アンテナ利得の特性図。 前記実施例の角度φと軸比(dB)との特性図。 前記実施例の角度φが90°のときの、周波数−軸比(dB)の特性図。 図1に示す平面アンテナを窓ガラス板9の車体開口縁21の近傍領域に設けた例を示す平面図。 図1に示す平面アンテナを窓ガラス板9の車体開口縁21の近傍領域に設け、横断線8と車体開口縁21とのなす角をγにする場合を示す平面図。 図1、15に示す例とは別の本発明の実施態様を示す平面図。 図17に示す平面アンテナを窓ガラス板9の車体開口縁21の近傍領域に設け、横断線8と車体開口縁21とのなす角をγにする場合を示す平面図。 例1における、L/λを横軸とし、アンテナ利得を縦軸とする特性図。 例2における、L/λを横軸とし、アンテナ利得を縦軸とする特性図。 従来例の平面図。 図1〜9に示す例とは、別の実施例の平面図。 x、y、z座標平面において、x、z座標平面に図22に示す平面アンテナを設けた場合の模式図。 図1〜9,22,23に示す例とは、別の実施例の平面図。 図1〜9,22〜24に示す例とは、別の実施例の平面図。 図1に示す例に反射手段が設けられている断面図。 例6における、Laを変化させて、L/Lを横軸とし、軸比を縦軸とする特性図。 例7における角度φ−アンテナ利得特性図。 例7における角度φと軸比(dB)との特性図。 例8における角度φ−アンテナ利得特性図。 例8における角度φと軸比(dB)との特性図。 例9における角度φ−アンテナ利得特性図。 例9における角度φと軸比(dB)との特性図。 例10における((Lb1又はLb2)/(2×(L+L)))を横軸とし、軸比を縦軸とする特性図。 例11におけるβc1(βc2)を横軸とし、軸比を縦軸とする特性図。 例12,13におけるL/λを横軸とし、アンテナ利得を縦軸とする特性図。 例14におけるL/λを横軸とし、アンテナ利得を縦軸とする特性図。 例15におけるL/λを横軸とし、アンテナ利得を縦軸とする特性図。
符号の説明
1,2:一対の結合枝線
1a:結合枝線1の開放端
1b:第1のアンテナ線条3と結合枝線1との接続点
2a:結合枝線2の開放端
2b:第1のアンテナ線条3と結合枝線2との接続点
4:給電部
4a:第1の給電箇所
5:第1の直線
8:横断線
9:誘電体基板
10:第1のループ素子
13:第2のアンテナ線条
11,12:一対の結合枝線
20:第2のループ素子
g:開放端1aと開放端2aとの間隔
:給電箇所4aと第1の容量結合用線条との最短間隔
,L:アンテナ線条3が構成する四角形の1辺の長さ
α:第1の直線5と横断線8との成す角、又は第2の直線と横断線8との成す角
β:第1の容量結合用線条と横断線8との成す角、又は第2の容量結合用線条と横断線8との成す角
b1:第1の枝線24の長さ
b2:第2の枝線25の長さ
b3:第1の給電箇所4aと第1の枝線24との間の最短間隔
b4:第2の給電箇所4bと第2の枝線25との間の最短間隔
βb1:第1の枝線24と横断線8との成す角
βb2:第2の枝線25と横断線8との成す角
βc1:第1の補助線26と横断線8との成す角
βc2:第2の補助線27と横断線8との成す角

Claims (20)

  1. 誘電体基板にループ状の第1のアンテナ線条及びループ状の第2のアンテナ線条が近接して設けられており、該第1のアンテナ線条に第1の給電箇所が設けられており、該第2のアンテナ線条に第2の給電箇所が設けられている円偏波用の平面アンテナであって、
    第1のアンテナ線条に接続され第1のアンテナ線条の内側に伸長されている一対の結合枝線からなる第1の容量結合用線条が設けられており、該一対の結合枝線のそれぞれが相互に近接して容量結合されて、一直線又は略一直線上に構成されており、
    第2のアンテナ線条に接続され第2のアンテナ線条の内側に伸長されている一対の結合枝線からなる第2の容量結合用線条が設けられており、該一対の結合枝線のそれぞれが相互に近接して容量結合されて、一直線又は略一直線上に構成されており、
    前記第1のアンテナ線条の重心及び前記第2のアンテナ線条の重心を結ぶ線を横断線というとき、
    第1の容量結合用線条もしくは第2の容量結合用線条から該横断線を時計回り方向に見る場合、第1の容量結合用線条と該横断線との成す角が30〜60°、かつ第2の容量結合用線条と該横断線との成す角が30〜60°であり、又は第1の容量結合用線条と該横断線との成す角が120〜150°、かつ第2の容量結合用線条と該横断線との成す角が120〜150°であることを特徴とする円偏波用の平面アンテナ。
  2. 通信する電波の空気中の波長をλ、該誘電体基板の材質の波長短縮率をkとして、λ=λ・kである場合に、
    第1の容量結合用線条の一対の結合枝線の最短間隔をgとし、第2の容量結合用線条の一対の結合枝線の最短間隔をgとするとき、
    /λ≦0.034、かつ、g/λ≦0.034であり、
    ≧0.1mm、かつ、g≧0.1mmである請求項1に記載の平面アンテナ。
  3. 前記第1のアンテナ線条と、前記第1の容量結合用線条の一対の結合枝線とを第1のループ素子といい、前記第2のアンテナ線条と、前記第2の容量結合用線条の一対の結合枝線とを第2のループ素子というとき、
    前記第1の給電箇所と前記第2の給電箇所との間の中心点を中心とするか、又は、横断線の中心点を中心として、第2のループ素子が第1のループ素子の点対称又略点対称の位置に設けられている請求項1又は2に記載の平面アンテナ。
  4. 前記第1のアンテナ線条の重心、前記第1の給電箇所、前記第2の給電箇所、及び、前記第2のアンテナ線条の重心が、一直線又は略一直線上になるように第1のアンテナ線条と第2のアンテナ線条とが配されている請求項1〜3のいずれかに記載の平面アンテナ。
  5. 前記第1のアンテナ線条が構成する図形が第1の直線を対称軸として線対称又は略線対称であり、
    前記第2のアンテナ線条が構成する図形が第2の直線を対称軸として線対称又は略線対称であり、
    1の直線又は第2の直線と該横断線とが成す角がそれぞれ30〜60°であり、
    第1の直線と第2の直線とが平行又は略平行である請求項1〜4のいずれかに記載の平面アンテナ。
  6. 前記第1のアンテナ線条と前記第1の容量結合用線条の一対の結合枝線との2つの接続箇所を第1の接続箇所といい、
    前記第2のアンテナ線条と前記第2の容量結合用線条の一対の結合枝線との2つの接続箇所を第2の接続箇所というとき、
    第1の接続箇所のそれぞれが前記第1の直線に対して前記第1のアンテナ線条の同じ側に設けられており、第2の接続箇所のそれぞれが前記第2の直線に対して前記第2のアンテナ線条の同じ側に設けられている請求項に記載の平面アンテナ。
  7. 前記第1の給電箇所が前記第1の直線を挟んで、前記第1の接続箇所と、反対側に設けられており、
    前記第2の給電箇所が前記第2の直線を挟んで、前記第2の接続箇所と、反対側に設けられている請求項5又は6に記載の平面アンテナ。
  8. 前記第1の給電箇所が前記第1の直線に対して、前記第1の接続箇所と、同じ側に設けられており、
    前記第2の給電箇所が前記第2の直線に対して、前記第2の接続箇所と、同じ側に設けられている請求項5又は6に記載の平面アンテナ。
  9. 前記第1のアンテナ線条が構成する図形及び前記第2のアンテナ線条が構成する図形が
    がともに多角形又は略多角形である場合に、
    第1のアンテナ線条の一つの角の頂点又は該頂点近傍に第1の給電箇所が設けられており、
    第2のアンテナ線条の一つの角の頂点又は該頂点近傍に第2の給電箇所が設けられている請求項1〜のいずれかに記載の平面アンテナ。
  10. 前記第1のアンテナ線条が構成する図形及び前記第2のアンテナ線条が構成する図形がともに、四角形又は略四角形である請求項1〜のいずれかに記載の平面アンテナ。
  11. 前記第1のアンテナ線条が構成する図形及び前記第2のアンテナ線条が構成する図形がともに、正方形又は略正方形である請求項1〜10のいずれかに記載の平面アンテナ。
  12. 前記第1のアンテナ線条及び前記第2のアンテナ線条のそれぞれが構成する図形の一辺の長さをL とし、第1の給電箇所と第1の容量結合用線条との最短間隔及び第2の給電箇所と第2の容量結合用線条との最短間隔をともにL とするとき、
    0.66≦L /L ≦0.86、
    である請求項11に記載の平面アンテナ。
  13. 前記第1のアンテナ線条が構成する図形が四角形以上の偶数角の多角形又は略多角形であり、前記第2のアンテナ線条が構成する図形が四角形以上の偶数角の多角形又は略多角形である場合に、
    給電箇所が配されている、第1のアンテナ線条の角を第1の給電角といい、
    第1の給電角に対向する対角のうち、第1のアンテナ線条が構成する図形の重心と第1の給電角の頂点とを結ぶ直線に最も近接している対角の頂点と、第1の給電角の頂点とを結ぶ対角線を第1の対角線といい、
    給電箇所が配されている、第2のアンテナ線条の角を第2の給電角といい、
    第2の給電角に対向する対角のうち、第2のアンテナ線条が構成する図形の重心と第2の給電角の頂点とを結ぶ直線に最も近接している対角の頂点と、第2の給電角の頂点とを結ぶ対角線を第2の対角線というとき、
    第1の対角線と第2の対角線とが一直線又は略一直線上になるように、第1のアンテナ線条と第2のアンテナ線条とが配されている請求項1〜12のいずれかに記載の平面アンテナ。
  14. 前記第1の容量結合用線条が前記第1の給電角に隣接していない辺のうちの少なくとも1辺に平行又は略平行になっており、
    前記第2の容量結合用線条が前記第2の給電角に隣接していない辺のうちの少なくとも1辺に平行又は略平行になっている請求項13に記載の平面アンテナ。
  15. 前記第1のアンテナ線条が構成する図形が楕円形又は略楕円形であり、前記第2のアンテナ線条が構成する図形が楕円形又は略楕円形である場合に、
    第1のアンテナ線条の長軸、第1の給電箇所、第2のアンテナ線条の長軸及び第2の給電箇所とを結ぶ直線とが、一直線又は略一直線上になるように、第1のアンテナ線条と第2のアンテナ線条とが配されている請求項1〜8のいずれかに記載の平面アンテナ。
  16. 前記第1のアンテナ線条の、前記第2のアンテナ線条に最近接している部分又はこの部分の近傍に第1の給電箇所が設けられており、
    前記第2のアンテナ線条の、前記第1のアンテナ線条に最近接している部分又はこの部分の近傍に第2の給電箇所が設けられている請求項1〜15のいずれかに記載の平面アンテナ。
  17. 前記第1のアンテナ線条と前記第2のアンテナ線条が設けられている前記誘電体基板の面であって、前記第1のアンテナ線条及び前記第2のアンテナ線条の周囲の少なくとも一部の該面に無給電導体が設けられている請求項1〜16のいずれかに記載の平面アンテナ。
  18. 前記誘電体基板が車両の窓ガラス板であり、
    通信する電波の空気中の波長をλとし、前記第1のアンテナ線条と車体開口縁との最短間隔をLとし、前記第2のアンテナ線条と該車体開口縁との最短間隔をLとする場合、
    0.10≦L/λ、かつ、0.10≦L/λであり、
    さらに、該車体開口縁から最も離間した前記平面アンテナの部分と、該車体開口縁との最短間隔が200mm以下である請求項1〜17のいずれかに記載の平面アンテナ。
  19. 前記誘電体基板が車両の窓ガラス板であり、
    前記第1のアンテナ線条の重心及び前記第2のアンテナ線条の重心を結ぶ線を想定し、該線を横断線というとき、
    前記平面アンテナに最短な車体開口縁と、該横断線とのなす角が45〜135°であり、
    通信する電波の空気中の波長をλとし、該平面アンテナの該窓ガラス板に設けられている導体線の部分と該車体開口縁との最短間隔をLとするとき、
    0.04≦L/λであり、
    かつ、該車体開口縁から最も離間した該平面アンテナの部分と、該車体開口縁との最短間隔が200mm以下である請求項1〜17のいずれかに記載の平面アンテナ。
  20. 前記誘電体基板が車両の窓ガラス板であり、
    前記第1のアンテナ線条と前記第2のアンテナ線条とが該窓ガラス板の車内側の面に設けられており、
    第1のアンテナ線条と第2のアンテナ線条との近傍の車内側の箇所に電波反射手段が設けられている請求項1〜19のいずれかに記載の平面アンテナ。
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