JP4332910B2 - 生理活性物質含有ゲル組成物の製造方法 - Google Patents

生理活性物質含有ゲル組成物の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は生理活性物質を含有した新規なゲル組成物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
近年、生理活性物質をマイクロカプセル化した製剤が、活性成分の安定化、効力の持続化、毒性の軽減等の観点から注目されている。かかるマイクロカプセルの製造方法としては、界面重合法、In−situ法、相分離法、液中乾燥法、スプレードライング法、融解分散冷却法、パンコーティング法、液中硬化皮膜法等が提案されており、その製法および特徴は例えば近藤保編集の[マイクロカプセル その機能と応用] 日本規格協会出版 (1991年3月20日)に紹介されている。
しかし、界面重合法、In−situ法においては、用いるモノマーの取扱いに注意が必要であること、相分離法、液中乾燥法、融解分散冷却法においては、これらの方法が物理化学的な変化を利用しているために、制御が困難であること、スプレードライング法においては、製造装置が高価であり、その導入には巨額の費用が必要であること、液中硬化皮膜法においては、比較的小さな粒子を製造することが困難であること、パンコーティング法では製造時に粉立ちが著しいこと等の問題を有しており、より簡便でかつ効率的なマイクロカプセル化方法の開発が望まれていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは生理活性物質のマイクロカプセル化について検討した結果、水ゲルにより生理活性物質を覆い、かつこれを粉砕することにより極めて簡便にかつ効率的に生理活性物質がマイクロカプセル化されたゲル組成物が得られることを見出し本発明に至った。
即ち本発明は、水ゲル形成能力保持物質含有水溶液に生理活性物質を添加して該生理活性物質の乳化液あるいは分散液を形成させ、該乳化液あるいは該分散液をゲル化させて水ゲルを形成させ、次いで得られる水ゲルを機械的破砕力により粉砕することを特徴とする生理活性物質含有ゲル組成物(以下、本組成物と記す。)の製造方法に関するものである。
【0004】
【発明の実施の形態】
本発明において、生理活性物質とは生体に対して何らかの作用を示す物質であり、例えば医薬、防疫薬、農薬等が挙げられる。防疫薬あるいは農薬としては殺虫剤、忌避剤、殺菌剤、除草剤、昆虫成長制御剤、植物成長制御剤、誘引剤等を挙げることができ、以下の具体例を挙げることができる。
【0005】
フェニトロチオン[O,O−ジメチルO−(3−メチル−4−ニトロフェニル)ホスホロチオエート]、フェンチオン[O,O−ジメチルO−(3−メチル−4−(メチルチオ)フェニル)ホスホロチオエート]、ダイアジノン[O,O−ジエチル−O−2−イソプロピル−6−メチルピリミジン−4−イルホスホロチオエート]、クロルピリホス[O,O−ジエチル−O−3,5,6−トリクロロ−2−ピリジルホスホロチオエート]、アセフェート[O,S−ジメチルアセチルホスホラミドチオエート]、メチダチオン[S−2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1,3,4−チアジアゾール−3−イルメチルO,O−ジメチルホスホロジチオエート]、ジスルホトン[O,O−ジエチルS−2−エチルチオエチルホスホロジチオエート]、DDVP[2,2−ジクロロビニルジメチルホスフェート]、スルプロホス[O−エチルO−4−(メチルチオ)フェニルS−プロピルホスホロジチオエート]、シアノホス[O−4−シアノフェニルO,O−ジメチルホスホロチオエート]、ジオキサベンゾホス[2−メトキシ−4H−1,3,2−ベンゾジオキサホスホリン−2−スルフィド]、ジメトエート[O,O−ジメチル−S−(N−メチルカルバモイルメチル)ジチオホスフェート]、フェントエート[エチル2−ジメトキシホスフィノチオイルチオ(フェニル)アセテート]、マラチオン[ジエチル(ジメトキシホスフィノチオイルチオ)サクシネート]、トリクロルホン[ジメチル2,2,2−トリクロロ−1−ヒドロキシエチルホスホネート]、アジンホスメチル[S−3,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン−3−イルメチルO,O−ジメチルホスホロジチオエート]、モノクロトホス[ジメチル−{(E)−1−メチル−2−(メチルカルバモイル)ビニル)ホスフェート]、エチオン[O,O,O′,O′−テトラエチル−S,S′−メチレンビス(ホスホロジチオエート)]等の有機リン系化合物、
【0006】
BPMC[2−sec−ブチルフェニルメチルカーバメート]、ベンフラカルブ[エチル N−{2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン−7−イルオキシカルボニル(メチル)アミノチオ}−N−イソプロピル−β−アラニネート]、プロポキスル[2−イソプロポキシフェニル−N−メチルカーバメート]、カルボスルファン[2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ベンゾ[b]フラニル N−ジブチルアミノチオ−N−メチルカーバメート]、カルバリル[1−ナフチル−N−メチルカーバメート]、メソミル[S−メチル−N−(メチルカルバモイルオキシ)チオアセトイミデート]、エチオフェンカルブ[2−(エチルチオメチル)フェニルメチルカーバメート]、アルジカルブ[2−メチル−2−(メチルチオ)プロピオンアルデヒド O−メチルカルバモイルオキシム]、オキサミル[N,N−ジメチル−2−メチルカルバモイルオキシイミノ−2−(メチルチオ)アセトアミド]、フェノチオカルブ[S−4−フェノキシブチル−N,N−ジメチルチオカーバメート]等のカーバメート系化合物、
【0007】
エトフェンプロックス[2−(4−エトキシフェニル)−2−メチル−1−(3−フェノキシベンジル)オキシプロパン]、フェンバレレート[(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (RS)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレート]、エスフェンバレレート[(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (S)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレート]、フェンプロパトリン[(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル 2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート]、シペルメトリン[(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1RS)−シス,トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート]、ペルメトリン[3−フェノキシベンジル (1RS)−シス,トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート]、シハロトリン[(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1RS,3Z)−シス−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロプ−1−エニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート]、デルタメトリン[(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1R)−シス−3−(2,2−ジブロモビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート]、シクロプロトリン[(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (RS)−2,2−ジクロロ−1−(4−エトキシフェニル)シクロプロパンカルボキシレート]、フルバリネート[α−シアノ−3−フェノキシベンジル N−(2−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−p−トリル)−D−バリネート]、ビフェンスリン[2−メチル−3−フェニルベンジル (1RS,3Z)−シス−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート]、ハルフェンプロックス[2−(4−ブロモジフルオロメトキシフェニル)−2−メチル−1−(3−フェノキシベンジル)メチルプロパン]、トラロメトリン[(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1R)−シス−3−(1,2,2,2−テトラブロモエチル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート]、シラフルオフェン[(4−エトキシフェニル)−{3−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)プロピル}ジメチルシラン]、d−フェノトリン[3−フェノキシベンジル (1R)−シス,トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート]、シフェノトリン[(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1R)−シス,トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート]、d−レスメトリン[5−ベンジル−3−フリルメチル (1R)−シス,トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート]、アクリナスリン[(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1R,3Z)−シス−(2,2−ジメチル−3−{3−オキソ−3−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロピルオキシ)プロペニル}シクロプロパンカルボキシレート]、シフルトリン[(RS)−α−シアノ−4−フルオロ−3−フェノキシベンジル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート]、テフルトリン[2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル (1RS,3Z)−シス−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート]、トランスフルスリン[2,3,5,6−テトラフルオロベンジル (1R)−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート]、テトラメトリン[3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドメチル (1RS)−シス,トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロぺニル)シクロプロパンカルボキシレート]、アレトリン[(RS)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロペニル)−2−シクロペンテン−1−イル (1RS)−シス,トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロぺニル)シクロプロパンカルボキシレート]、プラレトリン[(S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−2−シクロペンテン−1−イル (1R)−シス,トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロぺニル)シクロプロパンカルボキシレート]、エンペントリン[(RS)−1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル (1R)−シス,トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロぺニル)シクロプロパンカルボキシレート]、イミプロスリン[2,5−ジオキソ−3−(2−プロピニル)イミダゾリジン−1−イルメチル (1R)−シス,トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロぺニル)シクロプロパンカルボキシレート]、d−フラメトリン[5−(2−プロピニル)フルフリル (1R)−シス,トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロぺニル)シクロプロパンカルボキシレート]、5−(2−プロピニル)フルフリル 2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート等のピレスロイド系化合物、
【0008】
ブプロフェジン[2−tert−ブチルイミノ−3−イソプロピル−5−フェニル−1,3,5−チアジアジン−4−オン]等のチアジアジン誘導体、ニトロイミダゾリジン誘導体、カルタップ[S,S′−(2−ジメチルアミノトリメチレン)ビス(チオカーバメート)]、チオシクラム[N,N−ジメチル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン]、ベンスルタップ[S,S′−2−ジメチルアミノトリメチレンジ(ベンゼンチオスルフォネート)]等のネライストキシン誘導体、N−シアノ−N′−メチル−N′−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)アセトアミジン等のN−シアノアミジン誘導体、エンドスルファン[6,7,8,9,10,10−ヘキサクロロ−1,5,5a,6,9,9a−ヘキサヒドロ−6,9−メタノ−2,4,3−ベンゾジオキサチエピンオキサイド]、γ−BHC[1,2,3,4,5,6−ヘキサクロロシクロヘキサン]、ジコホル[1,1−ビス(4−クロロフェニル)−2,2,2−トリクロロエタノ−ル]等の塩素化炭化水素化合物、クロルフルアズロン[1−{3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−トリフルオロメチルピリジン−2−イルオキシ)フェニル}−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア]、テフルベンズロン[1−(3,5−ジクロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア]、フルフェノクスロン[1−{4−(2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェノキシ)−2−フルオロフェニル}−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア]等のベンゾイルフェニルウレア系化合物、アミトラズ[N,N′−{(メチルイミノ)ジメチリジン}−ジ−2,4−キシリジン]、クロルジメホルム[N′−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−N,N−ジメチルメチニミダミド]等のホルムアミジン誘導体、ジアフェンチウロン[N−(2,6−ジイソプロピル−4−フェノキシフェニル)−N′−t−ブチルカルボジイミド]等のチオ尿素誘導体、N−フェニルピラゾール系化合物、
【0009】
メトキサジアゾン[5−メトキシ−3−(2−メトキシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−(3H)−オン]、ブロモプロピレート[イソプロピル4,4′−ジブロモベンジレート]、テトラジホン[4−クロロフェニル 2,4,5−トリクロロフェニルスルホン]、キノメチオネート[S,S−6−メチルキノキサリン−2,3−ジイルジチオカルボネート]、プロパルギット[2−(4−tert−ブチルフェノキシ)シクロヘキシルプロピ−2−イルスルファイト]、フェンブタティンオキシド[ビス{トリス(2−メチル−2−フェニルプロピル)ティン}オキシド]、ヘキシチアゾクス[(4RS,5RS)−5−(4−クロロフェニル)−N−クロロヘキシル−4−メチル−2−オキソ−1,3−チアゾリジン−3−カルボキサミド]、クロフェンテジン[3,6−ビス(2−クロロフェニル)−1,2,4,5−テトラジン]、ピリダベン[2−tert−ブチル−5−(4−tert−ブチルベンジルチオ)−4−クロロピリダジン−3(2H)−オン]、フェンピロキシメート[tert−ブチル (E)−4−[(1,3−ジメチル−5−フェノキシピラゾール−4−イル)メチレンアミノオキシメチル]ベンゾエート]、デブフェンピラド[N−4−tert−ブチルベンジル)−4−クロロ−3−エチル−1−メチル−5−ピラゾールカルボキサミド]、ポリナクチンコンプレックス[テトラナクチン、ジナクチン、トリナクチン]、ピリミジフェン[5−クロロ−N−[2−{4−(2−エトキシエチル)−2,3−ジメチルフェノキシ}エチル]−6−エチルピリミジン−4−アミン]、ミルベメクチン、アバメクチン、イバーメクチン、アザジラクチン[AZAD]、5−メチル[1,2,4]トリアゾロ[3,4−b]ベンゾチアゾール、メチル 1−(ブチルカルバモイル)ベンズイミダゾール−2−カーバメート、6−(3,5−ジクロロ−4−メチルフェニル)−3(2H)−ピリダジノン、1−(4−クロロフェノキシ)−3,3−ジメチル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタノン、(E)−4−クロロ−2−(トリフルオロメチル)−N−〔1−(イミダゾール−1−イル)−2−プロポキシエチリデン〕アニリン、1−〔N−プロピル−N−〔2−(2,4,6−トリクロロフェノキシ)エチル〕カルバモイル〕イミダゾール、(E)−1−(4−クロロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1−ペンテン−3−オール、1−(4−クロロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ペンタン−3−オール、(E)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1−ペンテン−3−オール、1−(2,4−ジクロロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ペンタン−3−オール、4−〔3−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルプロピル〕−2,6−ジメチルモルホリン、2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ヘキサン−2−オール、O,O−ジエチル O−2−キノキサリニル ホスホロチオエート、O−(6−エトキシ−2−エチル−4−ピリミジニル) O,O−ジメチル ホスホロチオエート、2−ジエチルアミノ−5,6−ジメチルピリミジン−4−イル ジメチルカーバメート、4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−1,3−ジメチル−5−ピラゾリル p−トルエンスルホナート、4−アミノ−6−(1,1−ジメチルエチル)−3−メチルチオ−1,2,4−トリアジン−5(4H)−オン、2−クロロ−N−〔(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノカルボニル〕ベンゼンスルホンアミド、2−メトキシカルボニル−N−〔(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)アミノカルボニル〕ベンゼンスルホンアミド、2−メトキシカルボニル−N−〔(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)アミノカルボニル〕ベンゼンスルホンアミド、2−メトキシカルボニル−N−〔(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノカルボニル〕ベンゼンスルホンアミド、2−エトキシカルボニル−N−〔(4−クロロ−6−メトキシピリミジン−2−イル)アミノカルボニル〕ベンゼンスルホンアミド、2−(2−クロロエトキシ)−N−〔(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノカルボニル〕ベンゼンスルホンアミド、2−メトキシカルボニル−N−〔(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)アミノカルボニル〕フェニルメタンスルホンアミド、2−メトキシカルボニル−N−〔(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノカルボニル〕チオフェン−3−スルホンアミド、4−エトキシカルボニル−N−〔(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)アミノカルボニル〕−1−メチルピラゾール−5−スルホンアミド、2−〔4,5−ジヒドロ−4−メチル−4−(1−メチルエチル)−5−オキソ−1H−イミダゾール−2−イル〕−3−キノリンカルボン酸、2−〔4,5−ジヒドロ−4−メチル−4−(1−メチルエチル)−5−オキソ−1H−イミダゾール−2−イル〕−5−エチル−3−ピリジンカルボン酸、メチル 6−(4−イソプロピル−4−メチル−5−オキソイミダゾリン−2−イル)−m−トルエート、メチル 2−(4−イソプロピル−4−メチル−5−オキソイミダゾリン−2−イル)−p−トルエート、2−(4−イソプロピル−4−メチル−5−オキソイミダゾリン−2−イル)ニコチン酸、N−(4−クロロフェニル)メチル−N−シクロペンチル−N’−フェニルウレア、(RS)−2−シアノ−N−[(R)−1(2,4−ジクロロフェニル)エチル]−3,3−ジメチルブチルアミド、N−(1,3−ジヒドロ−1,1,3−トリメチルイソベンゾフラン−4−イル)−5−クロロ−1,3−ジメチルピラゾール−4−カルボキシアミド、N−[2,6−ジブロモ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−メチル−4−(トリフルオロメチル)−5−チアゾ−ルカルボキシアミド、2,2−ジクロロ−N−[1−(4−クロロフェニル)エチル]−3−メチルシクロプロパンカルボキシアミド、メチル(E)−2−2−6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ−フェニル−3−メトキシアクリレイト、5−メチル−1,2,4−トリアゾロ[3,4−b]ベンゾチアゾール、3−アリルオキシ−1,2−ベンゾイソチアゾール−1,1−ジオキシド、ジイソプロピル=1,3−ジチオラン−2−イリデン−マロネート、O,O−ジプロピル−O−4−メチルチオプェニルホスフェート等。
3,4−カランジオール(11829)、N,N−ジエチル−m−トルアミド(ディート)、1−メチルプロピル 2−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペリジンカルボキシラート、p−メンタン−3,8−ジオール、ヒソップ油、ラベンダーオイル、リモネン等の忌避剤。乳酸、乳酸メチル等
【0010】
生理活性物質の本組成物中の含有量は用いる生理活性物質の種類、用途等により異なるが、通常は0.1〜50重量%程度である。
【0011】
本発明において、水ゲル形成能力保持物質(以下、水ゲル形成物質と記す。)とは、水に溶解後、ゲル化処理を行うことにより、水ゲルを生成する能力を有する物質のことを指す。また、水ゲルとは、分散媒である水を含んだ状態で流動性のないかたまりとなった状態、いわゆるゼリーを言う。
【0012】
かかる水ゲル形成物質としては、例えばゼラチン、膠、コラーゲン、カゼイン、卵白等のポリペプチド、寒天、カラギーナン、アルギン酸ソーダ、ローカストビーンガム、グァーガム、ぺクチン、硫酸セルロース、コンニャク等の多糖類を挙げることができる。
【0013】
水ゲル形成物質含有水溶液(以下、ゲル水溶液と記す。)は、水に水ゲル形成物質を溶解することにより調製され、必要により更に界面活性剤等を添加することもできる。
該水溶液中の水ゲル形成物質の含有量は、通常は0.1〜20重量%である。添加し得る界面活性剤としては、例えばノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、水溶性高分子等を挙げることができ、界面活性剤を添加する場合、その該水溶液中の含有量は、通常0.1〜10重量%である。
【0014】
ゲル水溶液に生理活性物質を添加し、該生理活性物質の乳化液あるいは分散液(以下、乳化・分散液と記す。)を形成させる方法としては、生理活性物質が液体の場合には、例えば該水溶液に生理活性物質を添加後、ホモジナイザー等の高速攪拌が可能な乳化機で乳化する方法を挙げることができる。また、生理活性物質が固体の場合には、例えばエアーミル、ピンミル等を用いて事前に乾式粉砕した生理活性物質を、攪拌下ゲル水溶液中に分散するか、あるいはビーズミル等の湿式粉砕機を用いてゲル水溶液中で湿式粉砕して分散する方法を挙げることができる。なお、必要に応じて、生理活性物質を有機溶媒に溶解あるいは分散し、得られる有機溶媒液をゲル水溶液に添加することにより、対応する乳化液またはサスポエマルジョンとすることもでき、この形態も本発明における乳化・分散液である。
【0015】
得られる乳化・分散液をゲル化することにより、通常は液全体がゲル化し、該ゲル中に生理活性物質が分散された水ゲルが形成される。また、生理活性物質を有機溶媒に溶解あるいは分散して得られる有機溶媒液をゲル水溶液に添加することにより得られる乳化液またはサスポエマルジョンを本発明における乳化・分散液として用いた場合には生理活性物質の有機溶媒液が分散された水ゲルが生成する。以下、生理活性物質または生理活性物質の有機溶媒液が分散された水ゲルを、以下、分散水ゲルと記す。
【0016】
分散水ゲルを形成させる方法としては、例えば以下の方法を挙げることができる。
ゼラチン、膠、コラーゲン等のポリペプチドを用いる場合には、乳化・分散液を、例えば0〜30℃程度に冷却する方法を挙げることができる。その後、ホルマリンやグルタルアルデヒド等のアルデヒド類を処理することにより、水ゲルの逆反応を抑え、水に対して不可逆的に不溶化することも可能である。水ゲル形成物質としてカゼインを用いる場合には、乳化・分散液を酸性化にするか、または乳化・分散液にカラギーナンを添加する方法を挙げることができる。
【0017】
寒天を用いる場合には、乳化・分散液を、例えば0〜30℃程度に冷却する方法を挙げることができる。
カラギーナンを用いる場合には、乳化・分散液にカリウム等の金属イオンを添加する方法を挙げることができる。水ゲル形成物質としてカラギーナンとポリペプチドとを併用することにより、ポリペプチドのゲル化能力を高めることも可能である。
【0018】
ぺクチンを用いる場合には、乳化・分散液にカルシウムイオンを添加する方法を挙げることができる。中でもLow Methoxyぺクチンはカルシウムとの反応性に富むので、Low Methoxyペクチンを用いた場合には、カゼイン水溶液を添加すると、カゼイン中のカルシウムイオンによって速やかにゲル化し、速やかなゲル化が必要な場合には有利である。
アルギン酸ソーダを用いる場合には、乳化・分散液にカルシウム、マグネシウム等の金属塩を添加する方法を挙げることができる。ローカストビーンガム、グァーガム等を用いる場合には、乳化・分散液に硼砂を添加する方法を挙げることができる。
【0019】
硫酸セルロース水溶液を用いる場合には、乳化・分散液にカリウム塩を添加する方法を挙げることができ、コンニャクを用いる場合には、乳化・分散液を加熱後、カルシウム塩を添加する方法を挙げることができる。
【0020】
分散水ゲルを、機械的破砕力により粉砕することにより本組成物が得られる。
分散水ゲルの機械的破砕力による粉砕方法としては、例えばTKオートホモミクサー、ホモジナイザー等の高速攪拌機を用いて粉砕する方法を挙げることができる。その際、必要に応じてホモジナイザー等での粉砕を容易にするために、分散水ゲルを適当な大きさまで予備的に粉砕あるいはカットしておいても良い。また、分散水ゲルをそのまま粉砕処理に付すこともできるが、通常は、分散水ゲル及び溶媒が共存する状態で粉砕処理に付される。溶媒としては、例えば水や、生理活性物質の溶解度が低くかつ生理活性物質の水ゲルが実質的に不溶な有機溶媒を挙げることができ、かかる有機溶媒は、使用する生理活性物質、水ゲル形成物質等の種類によって適宜選択すればよく、例えばキシレン、アルキルベンゼン、ジメチルナフタレン、フェニルキシリルエタン等の芳香族炭化水素系溶媒、ジアルキルアジペート等のエステル系溶媒、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、ヘプタデカン、オクタデカン等の脂肪族炭化水素等を挙げることができる。
【0021】
本組成物は、生理活性物質または生理活性物質の有機溶媒液の核がゲルで覆われた微粒子の集合体あるいは該微粒子の溶媒分散液であり、該微粒子の中位径が1mm以下であると生理活性を発現すべき対象への処理が容易になり好ましく、5〜100mmの中位径がより好ましい。
【0022】
用いる溶媒が水である場合には、必要に応じて界面活性剤を添加することができ、該界面活性剤は本組成物の製造における粉砕助剤として作用する場合がある。用い得る界面活性剤としては、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、水溶性高分子等を挙げることができる。また、必要に応じて本組成物中にはさらに、増粘剤、防腐剤、比重調節剤、染料や顔料等の色素、凍結防止剤等が含有されていてもよい。
【0023】
かかる増粘剤としては、ザンサンガム、カルボシキメチルセルロース、ラムザンガム、ウェランガム等の多糖類、ポリビニルアルコール等の水溶性高分子、ベントナイト、モンモリロナイト、アルミニウムマグネシウムシリケート、アルミナゾル、合成含水珪酸等の無機質微粉末等を挙げることができる。比重調節剤としては無機塩、尿素や単糖類、2糖類、3糖類等の少糖類等を挙げることができる。凍結防止剤としてはエチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール類、グリセリン等を挙げることができる。
【0024】
また、ゲル形成能力保持物質としてゼラチン、膠、コラーゲン等を用いた場合には、分散水ゲルの粉砕前、あるいは粉砕後にホルマリンあるいはグルタルアルデヒド等を用いて分散水ゲルあるいは本組成物の溶媒に対する不溶化処理をすることもできる。
【0025】
また、分散水ゲルを水中で機械的破砕力により粉砕することにより得られる本組成物に、必要に応じて分散剤、合成含水珪酸、カオリナイトクレー、炭酸カルシウム等の無機質微粉末等の増量剤等を加えた後、噴霧乾燥等の方法で乾燥することにより、粉末状の本組成物とすることも可能である。
分散水ゲルの粉砕における溶媒が有機溶媒である場合、必要に応じて界面活性剤を添加することができ、該界面活性剤は本組成物の製造における粉砕助剤として作用する場合がある。用い得る界面活性剤としては、ノニオン系界面活性剤、有機ベントナイト等を挙げることができる。また、本組成物は必要に応じて更に、例えば増粘剤、防腐剤、比重調節剤、染料や顔料等の色素等を含有することができる。生理活性物質が水に溶けやすい場合には、分散水ゲルの粉砕は、有機溶媒を用いることが好ましい場合がある。
【0026】
分散水ゲルを、溶媒を使用せずそのまま粉砕処理後、溶媒に分散させることにより、生理活性物質含有ゲルの分散液とすることもでき、この分散液も本組成物の一形態である。溶媒としては、例えば水や、キシレン、アルキルベンゼン、ジメチルナフタレン、フェニルキシリルエタン等の芳香族炭化水素系溶媒、ジアルキルアジペート等のエステル系溶媒、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、、ヘキサデカン、ヘプタデカン、オクタデカン等の脂肪族炭化水素等の有機溶媒を挙げることができる。
【0027】
本組成物は、医薬、防疫薬、農薬等の生理活性物質の安定化、効力の増強、効力の持続化、毒性および魚毒の軽減、臭気のマスキング等において優れた効果を発揮する。
生理活性物質として殺虫剤、殺線虫剤、殺白蟻剤、殺菌剤、除草剤、昆虫成長制御剤、植物成長制御剤、誘引剤等の農薬あるいは防疫薬を用いる場合には、通常、本組成物をそのまま、あるいは必要により水、またはキシレン、アルキルベンゼン、ジメチルナフタレン、フェニルキシリルエタン等の芳香族炭化水素系溶媒、ジアルキルアジペート等のエステル系溶媒、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、、ヘキサデカン、ヘプタデカン、オクタデカン等の脂肪族炭化水素等の有機溶媒等で希釈後、対象物に施用できる。また、生理活性物質として殺虫剤、殺線虫剤、殺白蟻剤、昆虫成長制御剤を用いる場合には、本組成物は毒餌成分として施用され得る。
【0028】
また、生理活性物質として蝿や蚊等の忌避剤を用いる場合には、本組成物はそのまま、あるいは必要により水や、キシレン、アルキルベンゼン、ジメチルナフタレン、フェニルキシリルエタン等の芳香族炭化水素系溶媒、ジアルキルアジペート等のエステル系溶媒、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、、ヘキサデカン、ヘプタデカン、オクタデカン等の脂肪族炭化水素等の有機溶媒等で希釈後、例えば人体、衣服、動物、網戸等の家屋備品、テント等の、蝿や蚊の集まる箇所に施用される。
【0029】
【実施例】
以下、実施例にて本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
実施例1
寒天1.5重量部及びソルポール3005X(東邦化学株式会社製界面活性剤)2重量部を40重量部の水中に添加し、約80℃に加熱することにより溶解した。そこに90℃に加温したフェンバレレート10重量部を加え、TKオートホモミクサー(特殊機化株式会社製ホモジナイザー)を用いて攪拌し、フェンバレレートを含むエマルジョンを調製した。ついで、エマルジョンの入った容器を氷水中で冷却し、フェンバレレートを含む水ゲルを得た。得られた水ゲルを10cm3程度の塊に切り分け、3重量部のソルポール3005Xと水43.5重量部からなる水溶液中に添加後、TKオートホモミクサーを用いて粉砕し、水ゲル粒子の中位径が20から50mm程度である本組成物1を得た。
【0030】
実施例2
寒天1重量部及びポリビニルピロリドン2.5重量部を40重量部の水中に添加し、約90℃に加熱することにより溶解した。そこに80℃に加温したフェンバレレート10重量部を加え、TKオートホモミクサー(特殊機化株式会社製ホモジナイザー)を用いて攪拌し、フェンバレレートを含むエマルジョンを調製した。ついで、エマルジョンの入った容器を氷水中で冷却し、フェンバレレートを含む水ゲルを得た。得られた水ゲルを10cm3程度の塊に切り分け、2.5重量部のソルポール3005Xと水44重量部からなる水溶液中に添加後、TKオートホモミクサーを用いて粉砕し、水ゲル粒子の中位径が20から50mm程度である本組成物2を得た。
【0031】
実施例3
ゼラチン3重量部及びポリビニルピロリドン2.5重量部を40重量部の水に添加し、約80℃に加熱することにより溶解した。そこに80℃に加温したフェンバレレート20重量部を加え、TKオートホモミクサー(特殊機化株式会社製ホモジナイザー)を用いて攪拌し、フェンバレレートを含むエマルジョンを調製した。ついで、エマルジョンの入った容器を氷水中で冷却し、フェンバレレートを含む水ゲルを得た。得られた水ゲルを10cm3程度の塊に切り分け、2.5重量部のポリビニルピロリドンと水32重量部からなる水溶液中に添加後、TKオートホモミクサーを用いて粉砕し、水ゲル粒子の中位径が20から50mm程度である本組成物3を得た。
【0032】
実施例4
ゼラチン1.5重量部及びポリエチレングリコール(平均分子量20000)0.5重量部を40重量部の水に添加し、約80℃に加熱することにより溶解した。そこに約80℃に加温したフェンバレレート20重量部を加え、TKオートホモミクサー(特殊機化株式会社製ホモジナイザー)を用いて攪拌し、フェンバレレートを含むエマルジョンを調製した。ついで、エマルジョンの入った容器を氷水中で冷却し、フェンバレレートを含む水ゲルを得た。得られた水ゲルを10cm3程度の塊に切り分け、2.5重量部のポリエチレングリコール(平均分子量20000)と水35.5重量部からなる水溶液中に添加し、TKオートホモミクサーを用いて粉砕し、水ゲル粒子の中位径が20から50μm程度の本組成物4を得た。
【0033】
実施例5
ゼラチン1.5重量部及びポリエチレングリコール(平均分子量20000)0.5重量部を40重量部の水に添加し、約80℃に加熱することにより溶解した。そこに約80℃に加温したフェンバレレート20重量部を加え、TKオートホモミクサー(特殊機化株式会社製ホモジナイザー)を用いて攪拌し、フェンバレレートを含むエマルジョンを調製した。ついで、エマルジョンの入った容器を氷水中で冷却し、フェンバレレートを含む水ゲルを得た。得られた水ゲルを10cm3程度の塊に切り分け、2.5重量部のポリエチレングリコール(平均分子量20000)と水35.5重量部からなる水溶液中に添加し、TKオートホモミクサーを用いて粉砕し、水ゲル粒子の中位径が20から50μm程度の本組成物5を得た。
【0034】
実施例6
寒天0.4重量部、ゼラチン0.5重量部及びポリエチレングリコール(平均分子量20000)1.5重量部を40重量部の水に添加し、約90℃に加熱することにより溶解した。そこに約80℃に加温下フェンバレレート10重量部を加え、TKオートホモミクサー(特殊機化株式会社製ホモジナイザー)を用いて攪拌し、フェンバレレートを含むエマルジョンを調製した。ついで、エマルジョンの入った容器を氷水中で冷却し、フェンバレレートを含む水ゲルを得た。得られた水ゲルを10cm3程度の塊に切り分け、2.5重量部のポリエチレングリコール(平均分子量20000)と45.1重量部の水からなる水溶液中に添加し、TKオートホモミクサーを用いて粉砕し、水ゲル粒子の中位径が20から50μm程度の本組成物6を得た。
【0035】
実施例7
フェンバレレート20重量部に代えて、エスフェンバレレート10重量部及びフェニルキシリルエタン10重量部を用いる以外は実施例4と同様の実験を行えば、本組成物7を得る。
【0036】
実施例8
フェンバレレートに代えてカラン3、4ジオールを用いる以外は実施例4と同様の実験を行えば、本組成物8を得る。
【0037】
実施例9
フェンバレレートに代えてディートを用いる以外は実施例4と同様の実験を行えば、本組成物−9を得る。
【0038】
実施例10
フェンバレレートに代えてフェニトロチオンを用いる以外は実施例4と同様の実験を行えば、本組成物10を得る。
【0039】
実施例11
プロシミドンを遠心粉砕機を用いて乾式粉砕し、プロシミドン微粉末を得る。ゼラチン1.5重量部及びポリエチレングリコール(平均分子量20000)0.5重量部を40重量部の水に添加し、80℃に加熱することにより溶解する。そこにプロシミドン微粉末5重量部を加え、TKオートホモミクサー(特殊機化株式会社製ホモジナイザー)を用いて攪拌し、プロシミドンを含む分散液を調製する。ついで、分散液の入った容器を氷水中で冷却し、プロシミドンを含む水ゲルを得る。得られた水ゲルを10cm3程度の塊に切り分け、2.5重量部のポリエチレングリコール(平均分子量20000)と50.5重量部の水からなる水溶液中に添加し、TKオートホモミクサーを用いて粉砕し、水ゲル粒子の中位径が20から50μm程度の本組成物11を得る。
【0040】
比較例1
フェンバレレート10重量部、ソルポール3005X10重量部及びキシレン10重量部を混合してフェンバレレート10重量%を含む比較組成物1を得た。
【0041】
試験例1
表1に記載の供試組成物を水にて希釈して生理活性物質として3.8ppm及び15ppm濃度の希釈液を調製し、該希釈液にインゲン葉を約5秒間浸漬した。1昼夜風乾後、ハスモンヨトウ(3〜4令虫)を強制接触させ、24時間経過後の死虫率を求めた。尚、生理活性物質無処理条件における死虫率は0%であった。
【0042】
【表1】
Figure 0004332910
【0043】
【発明の効果】
本発明方法によれば、生理活性物質がマイクロカプセル化されたゲル組成物が簡便にかつ効率的に得られ、また、かかる方法により得られうるゲル組成物は生理活性物質の安定化、効力の増強、効力の持続化、毒性の低減、臭気のマスキング等において優れた性能を発揮する。

Claims (8)

  1. 水ゲル形成能力保持物質含有水溶液に生理活性物質を添加して該生理活性物質の乳化液あるいは分散液を形成させ、該乳化液あるいは該分散液をゲル化させて水ゲルを形成させ、次いで得られる水ゲルを機械的破砕力により粉砕することを特徴とする生理活性物質含有ゲル組成物の製造方法。
  2. 水ゲルの機械的破砕力による粉砕が溶媒共存下に行われ、得られる生理活性物質含有ゲル組成物が、生理活性物質含有ゲルの分散液である請求項に記載の方法。
  3. 水ゲルの機械的破砕力による粉砕における溶媒が水である請求項2に記載の方法。
  4. 水ゲルの機械的粉砕力による粉砕後、さらに溶媒に分散する請求項1に記載の方法。
  5. 水ゲル形成能力保持物質が、多糖類またはポリペプチドである請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 生理活性物質が、医薬、防疫薬または農薬である請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 生理活性物質が、防疫薬または農薬である請求項6に記載の方法。
  8. 防疫薬あるいは農薬が、殺虫剤、忌避剤、殺菌剤、除草剤、昆虫成長制御剤、植物成長制御剤または誘因剤である請求項7に記載の方法。
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