JP4961859B2 - 顆粒状水和剤 - Google Patents

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Description

本発明は、農薬の顆粒状水和剤に関する。
農薬製剤において、顆粒状水和剤は、使用時の簡便性、安全性および輸送時の省スペース性に優れるため、需要が高まっており、さまざまな農薬原体を配合した顆粒状水和剤の開発検討が行われている。顆粒状水和剤は、通常、10〜10000倍の水に希釈した後、作物に散布される。野菜または果樹用の殺虫または殺菌剤の用途において、その散布後に、製剤中に配合された固体担体が作物の表面に付着し、それが残って、いわゆる汚れとなり、作物の外観を損ねるという問題が顕在化してしまう場合がしばしば見受けられる。
かかる問題を解決するために、顆粒状水和剤において、担体として主に糖類を使用する方法が提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、顆粒状水和剤に含有される農薬活性成分が、常温で液体状であるか、あるいは、顆粒状水和剤に農薬活性成分が均一に混合する有機溶剤を含有させた場合、担体として主に糖類を使用とする顆粒状水和剤は、製剤としての安定性において、必ずしも満足のいくものではなかった。
特開2003−95809号
本発明は、農薬活性成分が常温で液状であるか、農薬活性成分が均一に混合する有機溶剤を含有する顆粒状水和剤であり、散布後、作物の表面の汚れが少なく、さらに、製剤としての安定性に優れた顆粒状水和剤を提供することを課題とする。
本発明者は、顆粒状水和剤について鋭意検討した結果、糖類と共に、特定の比率でシリカ、ベントナイトおよび界面活性剤を組み合わせて使用することによって、農薬活性成分が常温で液状であるか、あるいは、農薬活性成分が均一に混合する有機溶剤を含有する顆粒状水和剤であっても、散布した後、作物の表面の汚れが少なく、さらに、製剤としての安定性に優れることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、
[発明1]
(A)(i)常温で液体状の農薬活性成分、若しくは、(ii)有機溶剤と該有機溶剤に均一に混合する農薬活性成分 16〜40重量%、
(B)糖類 30〜70重量%、
(C)シリカ 8〜20重量%、
(D)ベントナイト 0.5〜6重量%および
(E)界面活性剤 5〜20重量%
を含有する顆粒状水和剤であり、
成分(A)に対する成分(C)と成分(D)との合計が、重量比で0.9〜0.4の範囲であり、成分(C)に対する成分(D)が、重量比で0.6〜0.05の範囲であることを特徴とする顆粒状水和剤;
[発明2]
成分(A)が、芳香族系溶剤とピレスロイド系化合物である発明1に記載される顆粒状水和剤;
[発明3]
成分(B)が、乳糖または蔗糖である発明1または発明2に記載される顆粒状水和剤;
[発明4]
成分(C)が、湿式法シリカの焼成品である発明1〜3のいずれか1つに記載される顆粒状水和剤;
[発明5]
成分(D)が、膨潤力が20ml/2g以上のベントナイトである発明1〜4のいずれか1つに記載される顆粒状水和剤;
[発明6]
シリカが湿式法シリカの焼成品である発明1〜5のいずれか1つに記載される顆粒状水和剤;
[発明7]
発明2に記載される顆粒状水和剤の希釈液を、果菜または果実に直接散布することにより、果菜または果実を食害する害虫を防除する方法;
である。
本発明の顆粒状水和剤(以下、本顆粒状水和剤と記す)は、水に希釈して作物に散布された後、作物の表面の汚れが少なく、さらに、製剤としての安定性に優れた顆粒状水和剤である。
本顆粒状水和剤に含有される成分(A)における農薬活性成分は、常温で液体状のものでも、常温で固体状のものでもよいが、常温で固体状の農薬活性成分を用いる場合には、常温で固体状の農薬活性成分を溶解して均一に混ざり合う有機溶剤も同時に含有させる。通常、当該有機溶剤は、農薬活性成分と、常温または加温下で混合され、農薬活性成分の溶液として、本顆粒状水和剤の製剤時に用いられる。
本顆粒状水和剤に含有される常温で液体状の農薬活性成分、または、有機溶剤と均一に混合する固体状の農薬活性成分としては、例えば、殺虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、除草剤、植物成長調節剤、昆虫成長調節剤等が挙げられ、好ましくは、殺虫剤、殺ダニ剤または殺菌剤が挙げられる。農薬活性成分としては、具体的には、下記の化合物を挙げることができ、または、それらの2種以上の混合物も挙げられる。
O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−ニトロフェニル)ホスホロチオエート、O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−(メチルチオ)フェニル)ホスホロチオエート、O,O−ジエチル O−2−イソプロピル−6−メチルピリミジン−4−イルホスホロチオエート、O,O−ジエチル O−3,5,6−トリクロロ−2−ピリジルホスホロチオエート、O,S−ジメチルアセチルホスホラミドチオエート、S−2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1,3,4−チアジアゾール−3−イルメチル O,O−ジメチルホスホロジチオエート、O,O−ジエチル S−2−エチルチオエチルホスホロジチオエート、2,2−ジクロロビニルジメチルホスフェート、O−エチル O−4−(メチルチオ)フェニル S−プロピルホスホロジチオエート、O−4−シアノフェニル O,O−ジメチルホスホロチオエート、2−メトキシ−4H−1,3,2−ベンゾジオキサホスホリン−2−スルフィド、O,O−ジメチル S−(N−メチルカルバモイルメチル)ジチオホスフェート、エチル 2−ジメトキシホスフィノチオイルチオ(フェニル)アセテート、ジエチル(ジメトキシホスフィノチオイルチオ)サクシネート、ジメチル 2,2,2−トリクロロ−1−ヒドロキシエチルホスホネート、S−3,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン−3−イルメチル O,O−ジメチルホスホロジチオエート、ジメチル−{(E)−1−メチル−2−(メチルカルバモイル)ビニル}ホスフェート、O,O,O′,O′−テトラエチル−S,S′−メチレンビス(ホスホロジチオエート)、O−2,6−ジクロロ−4−メチルフェニル O,O−ジメチルホスホロチオエート等の有機リン系化合物、
2−sec−ブチルフェニルメチルカーバメート、エチル N−{2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン−7−イルオキシカルボニル(メチル)アミノチオ}−N−イソプロピル−β−アラニネート、2−イソプロポキシフェニル−N−メチルカーバメート、2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ベンゾ[b]フラニル N−ジブチルアミノチオ−N−メチルカーバメート、1−ナフチル−N−メチルカーバメート、S−メチル−N−(メチルカルバモイルオキシ)チオアセトイミデート、2−(エチルチオメチル)フェニルメチルカーバメート、2−メチル−2−(メチルチオ)プロピオンアルデヒド O−メチルカルバモイルオキシム、N,N−ジメチル−2−メチルカルバモイルオキシイミノ−2−(メチルチオ)アセトアミド、S−4−フェノキシブチル−N,N−ジメチルチオカーバメート等のカーバメート系化合物、
2−(4−エトキシフェニル)−2−メチル−1−(3−フェノキシベンジル)オキシプロパン、(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (RS)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレート、(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(S)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレート、(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル 2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート、(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1RS)−シス,トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、3−フェノキシベンジル (1RS)−シス,トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1RS,3Z)−シス−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロプ−1−エニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1R)−シス−3−(2,2−ジブロモビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (RS)−2,2−ジクロロ−1−(4−エトキシフェニル)シクロプロパンカルボキシレート、α−シアノ−3−フェノキシベンジル N−(2−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−p−トリル)−D−バリネート、2−メチル−3−フェニルベンジル (1RS,3Z)−シス−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2−(4−ブロモジフルオロメトキシフェニル)−2−メチル−1−(3−フェノキシベンジル)メチルプロパン、(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1R)−シス−3−(1,2,2,2−テトラブロモエチル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、(4−エトキシフェニル)−{3−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)プロピル}ジメチルシラン、3−フェノキシベンジル(1R)−シス,トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート、(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1R)−シス,トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート、5−ベンジル−3−フリルメチル (1R)−シス,トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート、(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1R,3Z)−シス−(2,2−ジメチル−3−{3−オキソ−3−(1,
1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロピルオキシ)プロペニル}シクロプロパンカルボキシレート、(RS)−α−シアノ−4−フルオロ−3−フェノキシベンジル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル (1RS,3Z)−シス−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロ
パンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロベンジル (1R)−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドメチル (1RS)−シス,トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロぺニル)シクロプロパンカルボキシレート、(RS)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロペニル)−2−シクロペンテン−1−イル (1RS)−シス,トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロぺニル)シクロプロパンカルボキシレート、(S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−2−シクロペンテン−1−イル (1R)−シス,トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロぺニル)シクロプロパンカルボキシレート、(RS)−1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル (1R)−シス,トランス−2,
2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロぺニル)シクロプロパンカルボキシレート、2,5−ジオキソ−3−(2−プロピニル)イミダゾリジン−1−イルメチル (1R)−シス,トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロぺニル)シクロプロパンカルボキシレート、5−(2−プロピニル)フルフリル(1R)−シス,トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロぺニル)シクロプロパンカルボキシレート、5−(2−プロピニル)フルフリル2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート、(RS)−3−アリル−2−メチル−4−オキソシクロペント−2−エニル (1RS,3RS;1RS、3SR)−2,2−ジメチル−3−(2−メチルプロプ−1−エニル)シクロプロパンカルボキシレート等のピレスロイド系化合物、
N−ホスホノメチルグリシンおよび農薬学的に許容されるその塩、4−ヒドロキシメチルホスフィノイル−L−ホモアラニル−L−アラニン等のホスホリレイティドアミノアシッド系化合物、
3−イソプロピル−1H−2,1,3−ベンゾチアジアジン−4(3H)−オン2,2− ジオキサイド、2−tert−ブチルイミノ−3−イソプロピル−5−フェニル−1,3,5−チアジアジン−4−オン等のチアジアジン誘導体、
(E)−1−(2−クロロ−1,3−チアジアゾール−5−イルメチル)−3−メチル−2−ニトログアニジン、(EZ)−(RS)−1−メチル−2−ニトロ−3−(テトラヒドロ−3−フリルメチル)グアニジン、(EZ)−3−(2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イルメチル)−5−メチル−1,3,5−オキサヂアジナム−4−イリデン(ニトロ)アミン等のニトログアニジン誘導体、
(E)−N1−[(6−クロロ−3−ピリジル)メチル]−N2−シアノ−N1−メチルアセタミジン、(E)−N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−エチル−N’−メチル−2−ニトロビニリデンジアミン等のピリジルメチルアミン誘導体
N−シアノ−N′−メチル−N′−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)アセトアミジン等のN−シアノアミジン誘導体、
S,S′−(2−ジメチルアミノトリメチレン)ビス(チオカーバメート)、N,N−ジメチル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン、S,S′−2−ジメチルアミノトリメチレンジ(ベンゼンチオスルフォネート)等のネライストキシン誘導体、
6,7,8,9,10,10−ヘキサクロロ−1,5,5a,6,9,9a−ヘキサヒドロ−6,9−メタノ−2,4,3−ベンゾジオキサチエピンオキサイド、1,2,3,4,5,6−ヘキサクロロシクロヘキサン、1,1−ビス(4−クロロフェニル)−2,2,2−トリクロロエタノ−ル等の塩素化炭化水素化合物、
1−{3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−トリフルオロメチルピリジン−2−イルオキシ)フェニル}−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア、1−(3,5−ジクロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア、1−{4−(2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェノキシ)−2−フルオロフェニル}−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア等のベンゾイルフェニルウレア系化合物、
N,N′−{(メチルイミノ)ジメチリジン}−ジ−2,4−キシリジン、N′−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−N,N−ジメチルメチニミダミド等のホルムアミジン誘導体、
N−(2,6−ジイソプロピル−4−フェノキシフェニル)−N′−t−ブチルカルボジイミド等のチオ尿素誘導体、
N−フェニルピラゾール系化合物、
5−メトキシ−3−(2−メトキシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−(3H)−オン、イソプロピル4,4′−ジブロモベンジレート、4−クロロフェニル 2,4,5−トリクロロフェニルスルホン、S,S−6−メチルキノキサリン−2,3−ジイルジチオカルボネート、2−(4−tert−ブチルフェノキシ)シクロヘキシルプロピ−2−イルスルファイト、ビス{トリス(2−メチル−2−フェニルプロピル)ティン}オキシド、(4RS,5RS)−5−(4−クロロフェニル)−N−クロロヘキシル−4−メチル−2−オキソ−1,3−チアゾリジン−3−カルボキサミド、3,6−ビス(2−クロロフェニル)−1,2,4,5−テトラジン、2−tert−ブチル−5−(4−tert−ブチルベンジルチオ)−4−クロロピリダジン−3(2H)−オン、tert−ブチル (E)−4−[(1,3−ジメチル−5−フェノキシピラゾール−4−イル)メチレンアミノオキシメチル]ベンゾエート、N−4−tert−ブチルベンジル)−4−クロロ−3−エチル−1−メチル−5−ピラゾールカルボキサミド、テトラナクチン、ジナクチン、トリナクチン、5−クロロ−N−[2−{4−(2−エトキシエチル)−2,3−ジメチルフェノキシ}エチル]−6−エチルピリミジン−4−アミン]、ミルベメクチン、アバメクチン、イバーメクチン、アザジラクチン[AZAD]、5−メチル[1,2,4]トリアゾロ[3,4−b]ベンゾチアゾール、メチル 1−(ブチルカルバモイル)ベンズイミダゾール−2−カーバメート、6−(3,5−ジクロロ−4−メチルフェニル)−3(2H)−ピリダジノン、1−(4−クロロフェノキシ)−3,3−ジメチル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタノン、(E)−4−クロロ−2−(トリフルオロメチル)−N−〔1−(イミダゾール−1−イル)−2−プロポキシエチリデン〕アニリン、1−〔N−プロピル−N−〔2−(2,4,6−トリクロロフェノキシ)エチル〕カルバモイル〕イミダゾール、(E)−1−(4−クロロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1−ペンテン−3−オール、1−(4−クロロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ペンタン−3−オール、(E)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1−ペンテン−3−オール、1−(2,4−ジクロロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ペンタン−3−オール、4−〔3−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルプロピル〕−2,6−ジメチルモルホリン、2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ヘキサン−2−オール、O,O−ジエチル O−2−キノキサリニル ホスホロチオエート、O−(6−エトキシ−2−エチル−4−ピリミジニル) O,O−ジメチル ホスホロチオエート、2−ジエチルアミノ−5,6−ジメチルピリミジン−4−イルジメチルカーバメート、4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−1,3−ジメチル−5−ピラゾリル p−トルエンスルホナート、4−アミノ−6−(1,1−ジメチルエチル)−3−メチルチオ−1,2,4−トリアジン−5(4H)−オン、2−クロロ−N−〔(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノカルボニル〕ベンゼンスルホンアミド、2−メトキシカルボニル−N−〔(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)アミノカルボニル〕ベンゼンスルホンアミド、2−メトキシカルボニル−N−〔(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)アミノカルボニル〕ベンゼンスルホンアミド、2−メトキシカルボニル−N−〔(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノカルボニル〕ベンゼンスルホンアミド、2−エトキシカルボニル−N−〔(4−クロロ−6−メトキシピリミジン−2−イル)アミノカルボニル〕ベンゼンスルホンアミド、2−(2−クロロエトキシ)−N−〔(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノカルボニル〕ベンゼンスルホンアミド、2−メトキシカルボニル−N−〔(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)アミノカルボニル〕フェニルメタンスルホンアミド、2−メトキシカルボニル−N−〔(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノカルボニル〕チオフェン−3−スルホンアミド、4−エトキシカルボニル−N−〔(4,6−ジメトキシピリミジン−2
−イル)アミノカルボニル〕−1−メチルピラゾール−5−スルホンアミド、2−〔4,5−ジヒドロ−4−メチル−4−(1−メチルエチル)−5−オキソ−1H−イミダゾール−2−イル〕−3−キノリンカルボン酸、5−エチル−5,8−ジヒドロ−8−オキソ[1,3]ジオキソロ[4,5−g]キノリン−7−カルボン酸、2−〔4,5−ジヒドロ−4−メチル−4−(1−メチルエチル)−5−オキソ−1H−イミダゾール−2−イ
ル〕−5−エチル−3−ピリジンカルボン酸、メチル 6−(4−イソプロピル−4−メチル−5−オキソイミダゾリン−2−イル)−m−トルエート、メチル 2−(4−イソプロピル−4−メチル−5−オキソイミダゾリン−2−イル)−p−トルエート、2−(4−イソプロピル−4−メチル−5−オキソイミダゾリン−2−イル)ニコチン酸、N−(4−クロロフェニル)メチル−N−シクロペンチル−N’−フェニルウレア、(RS)−2−シアノ−N−[(R)−1(2,4−ジクロロフェニル)エチル]−3,3−ジメチルブチルアミド、N−(1,3−ジヒドロ−1,1,3−トリメチルイソベンゾフラン−4−イル)−5−クロロ−1,3−ジメチルピラゾール−4−カルボキシアミド、N−[2,6−ジブロモ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−メチル−4−(トリフルオロメチル)−5−チアゾ−ルカルボキシアミド、2,2−ジクロロ−N−[1−(4−クロロフェニル)エチル]−3−メチルシクロプロパンカルボキシアミド、メチル(E)−2−2−6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ−フェニル−3−メトキシアクリレイト、5−メチル−1,2,4−トリアゾロ[3,4−b]ベンゾチアゾール、3−アリルオキシ−1,2−ベンゾイソチアゾール−1,1−ジオキシド、ジイソプロピル=1,3−ジチオラン−2−イリデン−マロネート、O,O−ジプロピル O−4−メチルチオフェニルホスフェート。
本顆粒状水和剤に含有される農薬活性成分としては、好ましくは、ピレスロイド系化合物、有機リン系化合物が挙げられ、さらに好ましくは、(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(S)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレート、3−フェノキシベンジル (1RS)−シス,トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1RS)−シス,トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル 2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート、O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−ニトロフェニル)ホスホロチオエート、O−4−シアノフェニル O,O−ジメチルホスホロチオエート、ジエチル (ジメトキシチオホスホリルチオ)サクシネート、S−α−エトキシカルボニルベンジル O,O−ジメチル ホスホロジチオエートが挙げられる。
本顆粒状水和剤に含有される農薬活性成分が、常温で固体状の農薬活性成分である場合、同時に含有させる本顆粒状水和剤に含有されていてもよい有機溶剤としては、例えば、ノルマルパラフィン、イソパラフィン、シクロパラフィン等のパラフィン系溶剤、キシレン、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、フェニルキシリルエタン、ジフェニルキシリルエタン等の芳香族系溶剤、シクロヘキサノン、ヘプタノン、オクタノン、ノナノン、アセトフェノン等のケトン類、酢酸ヘキシル、酢酸ベンジル、酢酸フェニルエチル、ベンジルベンゾエート、メチルベンゾエート、オレイン酸イソブチル、サリチル酸ベンジル、酢酸ブチルシクロヘキシル、酢酸メチルベンジル、オレイン酸メチル、ラウリン酸メチル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸オクチル等のエステル類、エチレングリコール、プロピレングリコール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール等のアルコール類、菜種油、大豆油、アマニ油、オリーブ油、米ヌカ油等の植物油が挙げられ、好ましくは、芳香族系溶剤が挙げられ、より好ましくは、アルキルベンゼン、フェニルキシリルエタンが挙げられる。
該有機溶剤と該有機溶剤に均一に混ざり合う常温で固体状の農薬活性成分との比率は、通常、0.5:1〜3:1の範囲である。
本顆粒状水和剤において、常温で液体状の農薬活性成分の量、または、有機溶剤並びに該有機溶剤と均一に混ざり合う農薬活性成分の合計量、すなわち、成分(A)の量は、本顆粒状水和剤の全量に対して、16〜40重量%の範囲である。
本顆粒状水和剤における好ましい態様は、有機溶剤および該有機溶剤に均一に混ざり合うピレスロイド系化合物を含有する顆粒状水和剤であり、本顆粒状水和剤の全量に対して、有機溶剤および該有機溶剤に均一に混ざり合うピレスロイド系化合物の合計量が16〜40重量%の範囲であり、ここで、有機溶剤が5〜25重量%、ピレスロイド系化合物が5〜15重量%である。
本顆粒状水和剤に含有される、成分(B)である糖類としては、例えば、ぶどう糖、果糖等の単糖類、蔗糖、乳糖、麦芽糖等のニ糖類、オリゴ糖、ソルビトール、マルチトール、還元乳糖、デキストリン、でんぷん、可溶性でんぷん、酸化でんぷんの可溶性加工でんぷんが挙げられ、好ましくは、単糖類、二糖類およびオリゴ糖が挙げられ、さらに好ましくは、乳糖または蔗糖が挙げられる。
本顆粒状水和剤において、成分(B)である糖類は、通常、平均粒径20〜300μmの粉状物として用いられる。
本顆粒状水和剤において、成分(B)である糖類の量は、本顆粒状水和剤の全量に対して、30〜70重量%である
本顆粒状水和剤に含有される、成分(C)であるシリカとしては、酸化ケイ素を主成分とする物質であればよい。シリカとして一般的に知られているものには、石英のように、一定の結晶構造を有し、天然に存在する結晶性シリカと、含水珪酸、湿式法シリカ、合成珪酸、乾式シリカなどと呼ばれ、一定の結晶構造を持たない非結晶シリカがあり、どちらも使用し得るが、非結晶シリカが好ましい。非結晶シリカの中でも、湿式法シリカがより好ましく、湿式法シリカを焼成して得られる湿式法シリカの焼成品が特に好ましい。湿式法シリカの焼成品は、該湿式法シリカを700〜900℃、好ましくは、800〜900℃で焼成することにより製造される。
本顆粒状水和剤において、成分(C)であるシリカの粒子径は、10μm(体積平均粒子径)以下であることが好ましい。
本顆粒状水和剤において、成分(C)であるシリカの吸油量(JIS K5101に規定される測定値)は、200ml/100g以上であることが好ましい。
湿式法シリカは、合成含水酸化珪素とも呼称され、市販の湿式法シリカを使用することができる。市販されている湿式法シリカとしては、例えば、トクシール(トクヤマ社製)、カープレックス(デグサジャパン杜製)、ニップシール(日本シリカ社製)、U1trasi1(Degussa社製)、SIPERNAT 50S(デグサジャパン杜製)等が挙げられる。また、市販されている湿式法シリカの焼成品としては、例えば、カープレックスCS-5、カープレックスCS-7、カープレックスCS-8(以上、デグサジャパン製)等が挙げられる。
本発明においては、複数種のシリカを成分(C)として用いてもよい。
本顆粒状水和剤において、成分(C)であるシリカの量は、本顆粒状水和剤の全量に対して8〜20重量%である。シリカの量が20重量%を超えると、顆粒状水和剤の水希釈液を作物に散布した後、作物の表面に汚れが認められるようになり、特に、果菜または果実等の作物においては、その商品価値を大きく減ずることになる。
本顆粒状水和剤に含有される、成分(D)であるベントナイトとは、水膨潤性鉱物質担体として公知の物質であり、モンモリロン石を主とした粘土鉱物である。ナトリウム ベントナイト、カルシウム ベントナイト等の種類があり、本発明においては、いずれのベントナイトも用いることができるが、好ましくは、ナトリウム ベントナイトが用いられる。
本顆粒状水和剤に含有される、成分(D)であるベントナイトとしては、膨潤力が20ml/2g以上のベントナイトが好ましく、50ml/2gのベントナイトがさらに好ましい。なお、本明細書において、ベントナイトの膨潤力は、日本ベントナイト工業会標準試験法 JBAS−104−77により規定される値を意味する。
本発明に用いられるベントナイトの好適な例として、クニピアG、クニピアF(クニミネ工業製)、スーパークレイ(ホージュン製)等が挙げられる。
本発明においては、複数種のベントナイトを成分(D)として用いてもよい。
本顆粒状水和剤において、成分(C)のシリカと成分(D)のベントナイトとの合計は、成分(A)に対して重量比で0.9〜0.4の範囲である。シリカとベントナイトとの合計の量が、成分(A)に対して重量比で0.9を超える場合は、本顆粒状水和剤を水に希釈して作物に散布した場合に、作物の種類によっては、作物の表面の汚れが許容できないことがある。また、シリカとベントナイトとの合計の量が、成分(A)に対して重量比で0.4未満である場合は、本顆粒状水和剤の安定性が悪くなることがある。
また、本顆粒状水和剤において、成分(D)であるベントナイトは、本顆粒状水和剤の全量に対して重量比で0.5〜6重量%であり、且つ、成分(C)のシリカに対して重量比で0.6〜0.05の範囲である。ベントナイトの量が、シリカに対して重量比で0.6を超える場合は、造粒して長期保存した後、顆粒状水和剤を水に希釈した際に水中崩壊性が悪化することがある。また、顆粒状水和剤がベントナイトを含有しない場合は、造粒性が悪化し、得られる造粒物の強度も不十分なことがある。
本顆粒状水和剤に含有される、成分(E)である界面活性剤としては、種々の界面活性剤が使用可能であるが、通常、アニオン性界面活性剤が好ましい。
本発明に用いられる好適な界面活性剤の例としては、ラウリル硫酸塩等の硫酸塩、リグニンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物、ドデシルベンゼンスルホン酸塩等のスルホン酸塩、スルホコハク酸塩、無水マレイン酸とジイソブチレンとの共重合体等のポリカルボン酸塩、N−アシルグルタミン酸塩、アルキルメチルタウリン塩等のアミノ酸塩が挙げられる。
本発明においては、上記のアニオン性界面活性剤から選ばれる、異なる2種類以上の界面活性剤を組み合わせて用いることが好ましい。
本顆粒状水和剤において、成分(E)である界面活性剤の量は、本顆粒状水和剤の全量に対して、5〜20重量%であり、好ましくは、10〜20重量%である。
本顆粒状水和剤には、必要に応じて、さらに、防腐剤、安定化剤、効力増強剤、着色剤、香料、滑り剤、酸化防止剤等の添加剤が適宜加えられていてもよい。
本顆粒状水和剤の製造法としては、通常の粒剤と同様の製造方法にて製造することができる。
具体的には、農薬活性成分が常温で液体の場合、農薬活性成分、糖類、シリカ、ベントナイトおよび界面活性剤を、リボンミキサー、ヘンシェルミキサー、ナウターミキサー等で混合後、自由粉砕機、ピンミル、ハンマーミル、ジェットミル等で粉砕する。適量の水を加え、双腕ニーダーで混練後、ツインドームグラン、シングルドームグラン、バスケット型押し出し機、横型押し出し機等の造粒機で造粒し、乾燥、篩い分け後、製造することができる。造粒時に加えられる水の量は、粉砕混合物に対して、通常、5〜15重量%の範囲であり、加水後の混練物の硬さ等に応じて、適宜、調製される。
農薬活性成分が常温で固体の場合、必要に応じて、加熱した有機溶剤に該農薬活性成分を加えて溶解させた後、得られた液体を用いて、上記の常温で液体の農薬活性成分の場合と同様の方法にて製造することができる。
押出し造粒機には、通常、0.5〜1.5φmmのスクリーンが用いられ、乾燥温度は100℃以下が好ましく、80℃以下がさらに好ましい。本顆粒状水和剤の粒径は、通常、200〜2000μm、好ましくは、250〜1500μmである。
本顆粒状水和剤は、有害生物の防除または植物の生長調節に用いられるが、本顆粒状水和剤に含有する農薬活性成分が殺虫剤である場合は、野菜または果樹用殺虫剤として好適に使用される。
本顆粒状水和剤の施用方法としては、通常、本顆粒状水和剤を水に希釈した後、スプレーヤー等で作物や土壌等に施用する方法が挙げられる。水への希釈倍率は、本剤中の農薬有効成分の種類や含有量、対象有害生物の種類・施用場面にもよるが、通常、10〜10000倍程度、好ましくは、50〜8000倍程度、さらに好ましくは、500〜4000倍程度である。
本顆粒状水和剤の希釈液は、果樹の果実または野菜の果菜に対して直接散布した場合であっても、該果実の表面の汚れを生じることが少ないため、本顆粒状水和剤に含有する農薬活性成分が殺虫剤である場合は、果樹の果実を食害する害虫を防除するには好適である。本顆粒状水和剤の処理対象となる果実としては、ナシ、リンゴ、オウトウ、モモ、ブドウ、カンキツ類、カキ、キュウリ、スイカ、メロン、トマト、ピーマン等が挙げられる。
本顆粒状水和剤の包装形態としては、アルミ袋、紙袋、紙パック等、通常の粒剤や水和剤で使用可能な容器を使用することができる。保存時の吸湿を避けるためには、アルミ袋や内装がアルミコーティングされた紙袋、ポリ袋等が好ましい。また、水溶性パックに梱包したものを、これらの袋に充填することにより、保存時の吸湿防止、安全性の向上、希釈時の使用性の向上等も期待できる。
以下、製造例および試験例にて、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、これらの例に限定されるものではない。
製造した顆粒状水和剤について、下記に示す試験方法により、作物に散布した際の作物の表面の汚れを評価した。
・顆粒状水和剤の水希釈液による果実表面の汚染性試験
顆粒状水和剤を、500倍量の水に希釈した希釈液を調製した。該希釈液にオウトウの果実を30秒間浸漬し、1時間風にあてて、表面を乾燥させた。その後、10名の審査員により、該果実の汚染程度を下記5段階で評価し、その平均を算出して汚染度とした。
汚染評価
スコア 汚染度
5 汚染がまったく見られない
4 若干の汚染が見られるものの、ほとんど気にならない
3 軽微な汚染が確認できる
2 汚染が明確に確認でき、不快感を感じる
1 汚染が甚大である
また、製造した顆粒状水和剤について、下記に示す試験方法により、製剤としての安定性を評価した。
・顆粒状水和剤の水中崩壊性試験
容量250mlの有栓メスシリンダーに3度硬水250ml入れ、20℃とする。該メスシリンダーに、顆粒状水和剤0.5gを投入し、投入後転倒試験機により、2秒に1回の割合で該メスシリンダーを反転させ、顆粒状水和剤が完全に崩壊、分散するまでの回数を測定した。
・顆粒状水和剤の懸垂率試験
容量250mlの有栓メスシリンダー中で、顆粒水和剤を20℃の3度硬水で500倍希釈し、転倒試験機により、2秒に1回の割合で30回転倒させた後、20℃で15分間静置する。静置後、メスシリンダーの目盛りが100〜150の部位から、希釈液をホールピペットを用いて10ml採取した。該採取液を内部標準を用いた液体クロマトグラフィー法によって農薬活性成分の含量分析を行い、上記希釈液中の農薬活性成分の理論濃度との比率を算出した。
・顆粒状水和剤の虐待保存試験
顆粒状水和剤を54℃の恒温槽中に1ヶ月間保存し、上記の水中崩壊性試験または懸垂率試験を行った。
製造例2
(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1RS)−シス,トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2ジメチルシクロプロパンカルボキシレート9.2重量部およびフェニルキシリルエタン(日本石油化学製有機溶剤:商品名 ハイゾールSAS−296)10重量部を約50℃に加熱して、農薬活性成分溶液を得た。湿式法シリカ(デグサジャパン製:商品名 カープレックスCS−7)10重量部、ポリカルボン酸のナトリウム塩(ローディア日華製:製品名 ゲロポンSC213)8重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム2重量部、ベントナイト(クニミネ工業製:商品名 クニピアF)6重量部および乳糖54.8重量部の混合物中に、該農薬活性成分溶液を添加し、リボンミキサーにて混合後、自由粉砕機にて解砕して微粉末とした。該微粉末に適量の水を添加し双腕ニーダーで混練後、押し出し径0.5mmスクリーンを付けたツインドームグラン(ダルトン製押し出し造粒機)にて造粒した。50℃で20分間乾燥したものを篩別し粒径が300〜710μmの本顆粒状水和剤2を得た。
製造例3
製造例2において、ベントナイト(クニミネ工業製:商品名 クニピアF)6重量部を1重量部とし、乳糖54.8重量部を59.8重量部とした以外は同様に行い、本顆粒状水和剤3を得た。
比較製造例4
製造例2において、ベントナイト(クニミネ工業製:商品名 クニピアF)6重量部を10重量部とし、乳糖54.8重量部を50.8重量部とした以外は同様に行い、比較顆粒状水和剤4を得た。
試験例2
本顆粒状水和剤2、本顆粒状水和剤3および比較顆粒状水和剤4を用いて、上記の方法にて虐待保存後の顆粒状水和剤の水中崩壊性の試験を行った。結果を表に記す。
Figure 0004961859
製造例4
(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル 2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート10.5重量部およびフェニルキシリルエタン(日本石油化学製有機溶剤:商品名 ハイゾールSAS−296)15重量部を約50℃に加熱して、農薬活性成分溶液を得た。湿式法シリカ(焼成品、デグサジャパン製:商品名 カープレックスCS−7)20重量部、芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩(花王製:製品名 デモールSNB)8重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム8重量部、ベントナイト(クニミネ工業製:商品名 クニピアF)2重量部および乳糖36.5重量部の混合物中に、該農薬活性成分溶液を添加し、リボンミキサーにて混合後、自由粉砕機にて解砕して微粉末とした。該微粉末に適量の水を添加し、双腕ニーダーで混練後、押し出し径0.5mmスクリーンを付けたツインドームグラン(ダルトン製押し出し造粒機)にて造粒した。50℃で20分間乾燥したものを篩別し、粒径が300〜710μmの本顆粒状水和剤4を得た。
比較製造例5
(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル 2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート10.5重量部およびフェニルキシリルエタン(日本石油化学製有機溶剤:商品名 ハイゾールSAS−296)15重量部を約50℃に加熱して、農薬活性成分溶液を得た。湿式法シリカ(焼成品、デグサジャパン製:商品名 カープレックスCS−7)25重量部、芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩(花王製:製品名 デモールSNB)8重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム8重量部、ベントナイト(クニミネ工業製:商品名 クニピアF)4重量部および乳糖29.5重量部の混合物中に、該農薬活性成分溶液を添加し、リボンミキサーにて混合後、自由粉砕機にて解砕して微粉末とした。該微粉末に適量の水を添加し、双腕ニーダーで混練後、押し出し径0.5mmスクリーンを付けたツインドームグラン(ダルトン製押し出し造粒機)にて造粒した。50℃で20分間乾燥したものを篩別し、粒径が300〜710μmの比較顆粒状水和剤5を得た。
試験例3
本顆粒状水和剤4および比較顆粒状水和剤5を用いて、上記の方法にて果実表面の汚染性の試験を行った。結果を表に記す。
Figure 0004961859
本発明の顆粒状水和剤は、作物に散布した後、作物の表面の汚れが少なく、さらに、製剤としての安定性に優れた顆粒状水和剤であり、特に、野菜または果樹用の製剤として好適である。

Claims (6)

  1. (A)(i)常温で液体状の農薬活性成分、若しくは、(ii)有機溶剤と該有機溶剤に均一に混合する農薬活性成分 16〜40重量%、
    (B)糖類 30〜70重量%、
    (C)シリカ 8〜20重量%、
    (D)ベントナイト 0.5〜6重量%および
    (E)界面活性剤 5〜20重量%
    を含有する顆粒状水和剤であり、
    成分(A)に対する成分(C)と成分(D)との合計が、重量比で0.9〜0.4の範囲であり、成分(C)に対する成分(D)が、重量比で0.6〜0.05の範囲であることを特徴とする顆粒状水和剤。
  2. 成分(A)が、芳香族系溶剤とピレスロイド系化合物である請求項1記載の顆粒状水和剤。
  3. 成分(B)が、乳糖または蔗糖である請求項1または請求項2に記載される顆粒状水和剤。
  4. 成分(C)が、湿式法シリカの焼成品である請求項1〜3のいずれか1項に記載される顆粒状水和剤。
  5. 成分(D)が、膨潤力が20ml/2g以上のベントナイトである請求項1〜4のいずれか1項に記載される顆粒状水和剤。
  6. 請求項2に記載される顆粒状水和剤の希釈液を、果菜または果実に直接散布することにより、果菜または果実を食害する害虫を防除する方法。
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