JP4332798B2 - 腰臀部揉み器 - Google Patents
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Description
とくに、骨盤のとくに坐骨の奥に位置するツボ(臀部と大腿部との接続部分に位置しているツボ「承扶」ないしその周辺部)に圧力を加えることが有効であるとされている。
しかしながら、従来の腰臀部揉み器(マッサージ椅子あるいはローラーベッドなど)は、移動するローラーを有し、被験者の仰臥姿勢あるいは着座姿勢でその背中から腰に向かってマッサージするようにローラーが往復移動するものであるが、上記有効なツボあるいはその周辺部には届かないという問題がある。
さらに、従来の腰臀部揉み器では、被験者は移動するローラーに身を任せるだけであり、あるいは療法士という他人の手を借りたりするだけで、自分の意思であるいは自由な状態で腰部や臀部を揉み解すことが困難であるという問題がある。
図1は、腰臀部揉み器1の斜視図、図2は、同、正面図、図3は、同、側面図、図4は、被験者Hの背面図であって、腰臀部揉み器1は、被験者Hの腰部Wおよび臀部Bさらに坐骨の奥に位置するツボP(臀部と大腿部との接続部分に位置しているツボ「承扶」ないしその周辺部)を揉むもので、腰臀部揉みバー2(揉み部)と、水平保持バー3(揉み部支持部)と、傾斜支持バー4(サポートバー、被験者支持部)と、アームレストバー5(被験者支持部)と、を有する。
床面に載置して接触しているその基準底面2Aから被験者Hの腰部W、臀部BおよびツボPが当接可能な押圧頂面2Bまでの高さが30〜50mmとすることができる。
腰臀部揉みバー2は、臀部Bの坐骨部分を押圧可能な押圧頂面2Bを有するとともに、被験者Hの横幅方向にほぼ直線状に延びる。
腰臀部揉みバー2は、水平保持バー3と傾斜支持バー4との間の交差部に位置して被験者Hの横幅以上に延びている。
したがって腰臀部揉みバー2は、押圧頂面2Bの周囲下方すなわち、床面に接しているその基準底面2Aと押圧頂面2Bとの間であって一対の水平保持バー3の間に被験者Hの臀部Bが位置可能な臀部収容空間部7を形成可能である(図3の仮想線を参照)。
すなわち、この水平保持バー3を床面に位置させることにより、腰臀部揉みバー2を所定位置に固定状態でセットすることができる。
図5は、腰臀部揉みバー2を跨ぐように被験者Hが水平保持バー3の間に仰臥した状態を示す側面図であって、被験者Hはその腰部W、臀部BおよびツボPの部分が腰臀部揉みバー2の押圧頂面2Bに当たるように横たわる。
この状態で、図中矢印に示すように、被験者Hは自分の意志で、すなわち、必要な強さあるいは速度で、体を上下(頭と足先との間の方向)に移動して、押圧頂面2Bにより腰部Wおよび臀部Bの任意の部分、ならびにツボPの部分を揉み解す。
このとき、被験者Hは傾斜支持バー4の任意の部位を把持することにより、体の上下方向への上記動作がし易くなる。
この状態で、図5に示した場合と同様に、図中矢印に示すように、体を上下(腰部と足先との間の方向)に移動して、押圧頂面2Bにより腰部W、臀部BおよびツボPの部分を揉み解す。
このとき、被験者Hは傾斜支持バー4の任意の部位を把持することにより、上記動作がし易くなる。
この状態で、図6の場合と同様に、図中矢印に示すように、体を上下(腰部と足先との間の方向)に移動して、押圧頂面2Bにより腰部W、臀部BおよびツボPの部分を揉み解す。
このとき、被験者Hは傾斜支持バー4の任意の部位を把持することにより、上記動作がし易くなる。
この状態で、アームレストバー5に体をあずけ、図6の場合と同様に、図中矢印に示すように、体を上下(腰部と足先との間の方向)に移動して、押圧頂面2Bにより腰部W、臀部BおよびツボPの部分を揉み解す。
このとき、被験者Hは傾斜支持バー4の任意の部位を把持することにより、上記動作がし易くなる。
すなわち、図9は、従来の腰臀部揉み器(マッサージ椅子あるいはローラーベッドなど)の場合のローラーRによる腰部Wあるいは臀部B部分への押圧の動きを示す概略側面図であって、この場合には骨盤Gが障害となって、ローラーRの動き(押圧動作)が坐骨の裏側の奥のツボPまで届かないという欠点がある。
なお図13中、仮想線で示すように、必要であれば、傾斜角度θを90〜180度までの範囲にも調整可能として、被験者Hの姿勢ないし向きにより使用態様に融通性を持たせることもできる。
この揉み部高さ調節機構13としては、腰臀部揉みバー2の押圧頂面2Bを直接上下動させる構成、あるいは腰臀部揉みバー2全体を上下動させる構成、さらには腰臀部揉みバー2の押圧頂面2Bを所定回動軸のまわりに回動可能として押圧頂面2B自体を傾斜可能なチルト構成など、任意のものを採用可能である。
マット部23は、必要なクッション性のある材料からこれを構成することができ、腰臀部揉みバー2から外方すなわち、水平保持バー3から離れる方向にこれを位置させて床面に置くものである。
シート部24は、必要な柔軟性および強度を有する材料からこれを構成することができ、腰臀部揉みバー2から内方すなわち、左右一対の水平保持バー3および傾斜支持バー4の間にこれを位置させるとともに、図14に示すように、アームレストバー5の背面側から内方(前方側)に被い掛けるものである。
この座位姿勢で、腰臀部揉み器20に対する被験者Hの相対姿勢に応じて、あるいは被験者H自体の体格などに応じて、アームレストバー5が傾斜支持バー4の上方側に移動するとシート部24の先端部24Aは同じく上方側に移動し、下方側に移動するとシート部24の先端部24Aは同じく下方側に移動することにより、被験者Hが接触しているシート部24の長さが自動的に調節され、安定した座位姿勢を保証することができる。
さらに、被験者Hが腰部Wあるいは臀部Bをわずかに前後方向に揺らすように動かすことにより、腰臀部揉みバー2が被験者Hの腰部W、臀部BおよびツボPの部分を揉み解すことができるとともに、腰臀部揉みバー2さらにはアームレストバー5がストッパーとなって被験者Hの腰部Wないし臀部Bが足先の方にずれることを防止して、長時間にわたっても疲労感なく座位の姿勢保持を保証することができる。したがって、座った状態のままで必要なタイミングで揉み解し動作を行うことができる。
すなわち、腰臀部揉み器30は、互いに水平な一対の腰臀部揉みバー2と、水平保持バー3に相当する六本の水平支持パイプ31(揉み部支持部)と、三角錐の縁部を構成するとともに水平保持バー3の機能も有する傾斜支持バー4に相当する四本の傾斜支持バー32(被験者支持部)と、アームレストバー5に相当する上部レストバー33(被験者支持部)と、を有する。
したがって、水平支持パイプ31および傾斜支持バー32により腰臀部揉みバー2を所定の高さに支持可能となっている。
上部レストバー33は、腰臀部揉みバー2より高い位置(三角錐の上部稜線部)に位置している。
腰臀部揉みバー2は、水平支持パイプ31と平行である。
さらに、図17に仮想線で、図18には実線で示すように、被験者Hはそのヒップラインが腰臀部揉みバー2に当たるように、腰臀部揉みバー2に腰掛けるものである。
腰臀部揉みバー2の両側端部に垂直支持バー74を立て、それぞれの先端部に水平支持バー75(被験者支持部)を水平に突出させてある。したがって、水平支持バー75は、腰臀部揉みバー2に対してねじれの位置にある。
被験者押付け機構81は、水平位置に位置する一対のハンモック保持部82にわたって設けたハンモック部83と、ハンモック部83の上方部において被験者Hの腰部Wあるいは臀部Bを前方(腹側方向)に押圧可能な押圧駆動部84と、を有する。この押圧駆動部84は、電動式あるいは空圧式など任意の駆動機構を採用可能である。
なお、腰臀部揉みバー2は、任意の支持フレーム85(揉み部支持部)により一対のハンモック保持部82の間の下方位置にこれを位置させる。
また、必要であれば、任意の高さに水平支持バー86(被験者支持部)を設けることができ、さらに被験者Hが一対のハンモック保持部82の少なくともいずれか一方を把持してその体勢を安定化させることができるもので、被験者Hを体ごと支持するハンモック部83とともにハンモック保持部82が被験者支持部として機能することもできる。
この腰臀部揉み器80は、自分で腰部Wあるいは臀部Bを動かすことが困難な被験者Hに対して有効である。
なお、被験者Hの事情に応じて、押圧駆動部84を被験者Hの膝側に設けて(図24中仮想線)、膝側から被験者Hを押すこともできる。
すなわち被験者押付け機構91は、腰臀部揉み器80(図24)と同様に、一対のハンモック保持部82およびハンモック部83を有するとともに、カム状部材92(揉み部)と、カム駆動機構93と、を有する。
このカム状部材92の断面形状は任意のものを採用可能で、そのカム形状により、腰部W、臀部BおよびツボPへの押圧強度を調節することもできる。
さらに、カム状部材92の回転にともなって円柱部材95の外周面および押圧突出部96による腰部W、臀部BおよびツボPへの揉み解し強度に周期的な変化を付けることができる。
とくに図1ないし図23に示した既述の各実施例において、この板材100の対向縁部100A、100Bを腰臀部揉みバー2の押圧頂面2Bとして利用可能である。もちろん、板材100を所定の角度で傾斜して取り付けることにより、その対向縁部100A、100Bを腰部W、臀部BあるいはツボPに対して当接しやすくすることができる。
2 腰臀部揉みバー(揉み部)
2A 腰臀部揉みバー2の基準底面
2B 腰臀部揉みバー2の押圧頂面
3 水平保持バー(揉み部支持部)
4 傾斜支持バー(サポートバー、被験者支持部)
5 アームレストバー(被験者支持部)
6 緩衝材
7 臀部収容空間部
10 腰臀部揉み器(第1の実施例、図11)
11 リクライニング機構
12 スライド機構
13 揉み部高さ調節機構
20 腰臀部揉み器(第2の実施例、図14)
21 シートマット
22 スライド機構
23 シートマット21のマット部
24 シートマット21のシート部
24A シート部24の先端部
25 スプリング
26 スプリング固定端部
30 腰臀部揉み器(第1の参考例、図17)
31 水平支持パイプ(揉み部支持部)
32 傾斜支持バー(被験者支持部)
33 上部レストバー(被験者支持部)
40 腰臀部揉み器(第2の参考例、図20)
41 第1の保持フレーム(揉み部支持部)
42 第2の保持フレーム(被験者支持部)
50 腰臀部揉み器(第3の参考例、図21)
51 水平保持台(揉み部支持部)
52 腰臀部揉み突状部(揉み部)
53 支持切欠き部(被験者支持部)
60 腰臀部揉み器(第4の参考例、図22)
61 折畳み軸
62 折畳みパイプ(揉み部支持部)
63 水平支持バー(被験者支持部)
70 腰臀部揉み器(第5の参考例、図23)
71 水平保持バー(揉み部支持部)
72 中央支柱(揉み部支持部)
73 背もたれ部(被験者支持部)
74 垂直支持バー
75 水平支持バー(被験者支持部)
80 腰臀部揉み器(第6の参考例、図24)
81 被験者押付け機構
82 ハンモック保持部(被験者支持部)
83 ハンモック部(被験者支持部)
84 押圧駆動部
85 支持フレーム(揉み部支持部)
86 水平支持バー(被験者支持部)
90 腰臀部揉み器(第7の参考例、図26)
91 被験者押付け機構
92 カム状部材(揉み部)
93 カム駆動機構(揉み部支持部)
94 カム状部材92の回転軸
95 カム状部材92の円柱部材
96 カム状部材92の小径の押圧突出部
100 板材(図28)
100A 板材100の対向縁部
100B 板材100の対向縁部
H 被験者
W 被験者Hの腰部
B 被験者Hの臀部
P 被験者Hの臀部Bにあるツボ(臀部Bと大腿部との接続部分に位置している「承扶」ないしその周辺部)
T 被験者Hの大腿部(図16)
G 骨盤(図9、図10、図24)
R 従来の腰臀部揉み器(マッサージ椅子、ローラーベッドなど)のローラー(図9)θ 傾斜角度(図3、図13)
Claims (5)
- 被験者の腰部および臀部を揉むための腰臀部揉み器であって、
前記臀部の坐骨部分を押圧可能な押圧頂面を有するとともに、前記被験者の横幅方向にほぼ直線状に延びるパイプ材から構成した腰臀部揉みバーと、
この腰臀部揉みバーを水平位置に保持可能な水平保持バーと、
この腰臀部揉みバーに体勢をあずける前記被験者が握持可能な傾斜支持バーと、
を有するとともに、
前記腰臀部揉みバーは、前記水平保持バーと前記傾斜支持バーとの交差部に位置して前記被験者の横幅以上に延びており、さらに、前記押圧頂面の周囲下方に前記被験者の前記臀部が位置可能な臀部収容空間部を形成し、
前記水平保持バーは、前記腰臀部揉みバーの両側に左右一対の構成を有するとともに前記腰臀部揉みバーと同一水平面に位置し、
前記傾斜支持バーは、前記水平保持バーに対して傾斜しており、
前記腰臀部揉みバーを跨ぐように前記傾斜支持バーの間に水平に位置するアームレストバーを前記傾斜支持バーに設け、さらに
前記水平保持バーと前記傾斜支持バーとの間に、前記傾斜支持バーを前記水平保持バーに対して任意の傾斜角度に調整しその傾斜位置に前記傾斜支持バーを固定可能かつ前記被験者が前記アームレストバーにその体勢をあずけてその姿勢を保持可能なリクライニング機構を設けたことを特徴とする腰臀部揉み器。 - 前記腰臀部揉みバーは、当該腰臀部揉み器が床面に載置されて接触しているその基準底面から前記押圧頂面までの高さが30〜50mmであることを特徴とする請求項1記載の腰臀部揉み器。
- 前記腰臀部揉みバーの前記押圧頂面の高さを調節可能な揉み部高さ調節機構を設けたことを特徴とする請求項1記載の腰臀部揉み器。
- 前記アームレストバーを前記被験者に対して移動可能なスライド機構を設けたことを特徴とする請求項1記載の腰臀部揉み器。
- 前記被験者の大腿部に位置するマット部と、
前記アームレストバーに被い掛けることができるシート部と、を有するとともに、
前記腰臀部揉みバーを被覆可能なシートマットを設けたことを特徴とする請求項1記載の腰臀部揉み器。
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