JP4332334B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は画像形成装置に関し、特に、カラープリンタ、カラー複写機等の複数の画像形成部を有する電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式のカラー画像形成装置においては、高速化のために複数の画像形成部を有し、搬送ベルト上、または搬送ベルト上に保持された記録材上に順次異なる色の像を転写する方式が各種提案されている。
【0003】
ところで、複数の画像形成部を有する装置の問題点としては、機械精度等の原因により、複数の感光ドラムや搬送ベルトの移動むらや、各画像形成部の転写位置での感光ドラム外周面と搬送ベルトの移動量の関係等が各色毎にバラバラに発生し、画像を重ね合わせたときに一致せず、色ずれ(位置ずれ)を生じることが挙げられる。
【0004】
色ずれには走査方向と搬送方向があり、また、用紙内でずれ量が一定の定常的な誤差と、ずれ量が周期的に変動する非定常誤差がある。搬送方向の色ずれとしては、先端書出し位置誤差、走査線の傾き誤差等がある。搬送方向の非定常な色ずれとしては、搬送むらに起因するもの等がある。走査方向の色ずれとしては、左端書出し位置誤差、走査幅誤差等がある。
【0005】
定常的な色ずれに関しては、搬送ベルト上に、各色毎に色ずれ検出用のパターンを形成し、搬送ベルト下流部の両サイドに設けられた1対の光センサで検出し、検出したずれ量に応じて、各種調整を実施しているものがある。
【0006】
非定常的な色ずれ、特に搬送むらに起因するものに関しては、感光ドラムや搬送ベルトの回転状態をモニタし、一定になる様に、モータ等の駆動源を制御するものがある。例えば、感光ドラムの回転軸上にエンコーダを設け感光ドラムの回転状態を検出し、誤差分を演算し、誤差分をキャンセルする様に、モータの回転を制御する。
【0007】
定常的な色ずれの例を図1に示す。点線(Lth)は本来の画像位置を、実線(Lpt、Lpp、Lsw、Lst)は色ずれが発生している場合の画像位置を示す。また、Lsw、Lstは走査方向に色ずれがある場合であるが、説明のため、2つの線を搬送方向に離して描いてある。Lptは用紙搬送方向の書出し位置誤差を示す。例えば、用紙先端検出からの各色の書出しタイミングを調整することによって補正する。Lppは走査線の傾きずれを示し、光学部と感光ドラム間に傾きがある場合等に発生する。例えば、光学部、感光ドラム、レンズの位置を調整することによって補正する。
【0008】
Lstは走査方向の書出し位置誤差を示す。例えば、光学部がレーザススキャナであれば、ビーム検出位置からの書出しタイミングを調整することによって補正する。Lswは走査線幅のバラツキによる色ずれを示し、光学部と感光ドラム間の距離の違い等によって発生する。光学部がレーザスキャナの場合に発生し易い。例えば、光学部、感光ドラム、レンズの位置を調整することや、画像周波数を微調整(走査幅が長い場合は、周波数を速くする。)して、走査線の長さ変えることよって補正する。
【0009】
非定常な色ずれの例を図2に示す。任意の2色間、例えばブラックとイエローに色ずれが発生している場合を示す。感光ドラムの駆動源を制御しても、若干の色ずれは残り、用紙搬送方向に、感光ドラムの回転むらに起因する、感光ドラム回転周期の、搬送方向の非定常的な色ずれが発生している。
【0010】
定常的な色ずれを補正するために搬送ベルト上に形成する色ずれ検出用のパターンの例を、図3および図4に示す。
【0011】
図4のR1〜R8,L1〜L8の各々は、図3に示すパターンである。色ずれ検出パターンは搬送ベルトの両サイドに設けられた1対の光センサの位置に対応して形成される。さらに、非定常な色ずれである感光ドラムの回転むらの影響を除去するために、搬送ベルト上には複数組のパターンが形成され、平均化される。図4では、感光ドラムの回転周期の3/8ピッチで8組のパターンが形成されている。つまり、感光ドラム回転周期に対して均等に8点の位相で平均化処理が行われ、感光ドラムの回転むらの影響を除去している。
【0012】
図3は、搬送方向に略45度に傾いた直線で、互いに搬送方向に対し逆方向に伸びる2組の斜線パターンから構成されている。
Ka、Kbはブラック、Ya、Ybはイエロー、Ma、Mbはマゼンタ、Ca、Cbはシアンで、本パターンではブラックを基準色とし、他色のパターンをブラックのパターンで挟んでいる。ΔYa1、ΔYa2、ΔMa1、ΔMa2、ΔCa1、ΔCa2、ΔYb1、ΔYb2、ΔMb1、ΔMb2、ΔCb1、ΔCb2は、各パターン間の検出時間で、搬送方向の色ずれは(1)式、走査方向の色ずれは(2)式で算出される。
【0013】
搬送方向の書出し位置誤差は、R1〜R8,L1〜L8の(1)式の結果を平均化して求められる。搬送方向の傾き誤差は、R1〜R8の(1)式の結果の平均と,L1〜L8の(1)式の結果の平均の差分から求められる。走査方向の書出し位置誤差は、R1〜R8,L1〜L8の(2)式の結果を平均化して求められる。走査方向の幅誤差は、R1〜R8の(2)式の結果の平均と,L1〜L8の(2)式の結果の平均の差分から求められる。
【0014】
(1)式と(2)式の結果は時間で示される。書出し位置誤差のタイミング調整等、補正が時間で行われるものは、(1)式と(2)式の結果をそのまま用いる。傾き誤差の位置調整等、補正が距離で行われるものは、(1)式と(2)式の結果とベルトの搬送速度から、時間を距離に換算して用いる。
【0015】
搬送ベルト上に色ずれ検出パターンを形成して各種調整を実施する色ずれ補正のタイミングは、電源ONや、消耗品である感光ドラム等の画像形成部が抜き差しされた時や、装置内部に設置された温度センサの検出温度変動量等に応じて決定されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、以下のような課題があった。
画質向上のためには、感光ドラム上に形成されたトナー像の、搬送ベルト上、または記録材上への転写品質および転写効率を上げることが重要である。感光体上のトナーと逆極性の電荷を転写部に印加し、トナーを感光ドラムから搬送ベルト上、または記録材上に静電気的に移動させることが行われる。しかしながら、静電気力では十分ではなく、静電気力に加え感光ドラムと搬送ベルトの周面速度に差を持たせ、機械的にトナーを感光ドラムから搬送ベルト上、または記録材上に移動させることが行われる。感光ドラムと搬送ベルトの周面速度差は、装置の特性により、搬送ベルトが感光ベルトより速い場合と、感光ドラムが搬送ベルトより速い場合が選択される。
【0017】
搬送ベルトの材料には柔軟性のあるプラスチック等が使われ、搬送ベルトは金属等の剛体ではないので、感光ドラムと搬送ベルトの周面速度差により搬送ベルトの状態が変動し、搬送ベルトの速度誤差が原因で色ずれが発生する。
【0018】
搬送ベルトが感光ベルトより速い場合の色ずれの例を図5に示す。任意の2色間、例えば、搬送ベルトの搬送方向に対し最下流のブラックを基準として、最上流のイエローとの色ずれを示す。感光ドラム周面速度が搬送ベルトの周面速度より遅いので、搬送ベルトは搬送方向と反対側に引っ張られるので、搬送ベルトの搬送方向に対し遅れ方向のすべりや伸びが発生する。
【0019】
また、遅れ方向のすべりにより、搬送ベルトがイエローの転写部からブラックの転写部まで移動する時間が、画像先端部から後端部に向けて徐々に遅くなる。伸びは、イエローの転写部に対しブラックの転写部で搬送ベルトが伸びる。その結果、ブラック基準イエローで、搬送方向に対し下側の色ずれが用紙内で先端から後端に向け徐々に大きくなる。搬送方向の長さがブラックに対し相対的にイエローが長くなる。
【0020】
逆に、感光ベルトが搬送ベルトより速い場合は、搬送ベルトは搬送方向に押されるので、搬送ベルトの搬送方向に対し進み方向のすべりや縮みが発生する。その結果、ブラック基準イエローで、搬送方向に対し上側の色ずれが用紙内で先端から後端に向け徐々に大きくなる。搬送方向の長さがブラックに対し相対的にイエローが短くなる。
【0021】
用紙内で色ずれ量が変動する非定常な色ずれとなる。本要因による搬送ベルトの速度誤差は極僅かである。しかし、僅かな速度誤差が長い距離に渡り積分されるので、色ずれ量としては問題となる。例えば、最上流のイエローと最下流のブラック間の距離が300mmの場合、0.025%の速度誤差でも、75μm(300mm*0.00025)の色ずれとなる。さらに、搬送ベルト上に色ずれ検出用のパターンを形成する、定常的な色ずれの補正動作の精度にも影響する。本要因による色ずれは、感光ドラム要因の非定常な色ずれの様に一定の周期性が無いので、複数の色ずれ検出パターンの平均化処理では影響を除去出来ない。
【0022】
本発明は上記のような課題を解消するためになされたもので、複数の画像形成部を有し、搬送ベルト上、または搬送ベルト上に保持された記録材上に順次異なる色の像を転写する方式で、感光ドラムと搬送ベルトの周面速度差がある画像形成装置において、搬送ベルト速度誤差に起因する搬送方向の非定常な色ずれを低減することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明の一態様では、トナー像を担持しつつ回転する複数の像担持体と、前記複数の像担持体と接しつつ回転する無端状回転体と、前記無端状回転体を挟んで前記複数の像担持体と対向して設けられ、複数の前記トナー像を前記無端状回転体に順次転写させることで前記無端状回転体上に画像を形成する複数の転写手段とを有する画像形成装置において、前記無端状回転体の周面速度と前記像担持体の周面速度が異なるよう前記画像形成装置を制御する制御手段を有し、前記制御手段は、前記複数の像担持体のうち第1の像担持体が担持するトナー像の前記無端状回転体への転写中における第1の期間においては、前記無端状回転体の周面速度が第1の速度となるよう制御し、前記第1の像担持体より前記無端状回転体の回転方向下流に位置する第2の像担持体が担持するトナー像の前記無端状回転体への転写中における第2の期間においては、前記無端状回転体の周面速度が前記第1の速度と異なる第2の速度となるよう制御する形態の画像形成装置を実施した。
【0024】
ここで、前記制御手段は、前記無端状回転体の周面速度が前記像担持体の周面速度より大きくなるよう制御するとともに、前記第1の速度が前記第2の速度より小さくなるよう制御することが好ましい。
【0025】
ここで、前記制御手段は、前記無端状回転体の周面速度が前記像担持体の周面速度より小さくなるよう制御するとともに、前記第1の速度が前記第2の速度より大きくなるよう制御することが好ましい。
【0026】
ここで、前記無端状回転体上に形成された画像を用紙へ転写させる第2の転写手段を有することが好ましい。
【0027】
本発明の他の態様では、トナー像を担持しつつ回転する複数の像担持体と、前記複数の像担持体と接しつつ回転するとともに用紙を搬送させる無端状回転体と、前記無端状回転体を挟んで前記複数の像担持体と対向して設けられ、複数の前記トナー像を前記用紙に順次転写させることで前記用紙上に画像を形成する複数の転写手段とを有する画像形成装置において、前記無端状回転体の周面速度と前記像担持体の周面速度が異なるよう前記画像形成装置を制御する制御手段を有し、前記制御手段は、前記複数の像担持体のうち第1の像担持体が担持するトナー像の前記用紙への転写中における第1の期間においては、前記無端状回転体の周面速度が第1の速度となるよう制御し、前記第1の像担持体より前記無端状回転体の回転方向下流に位置する第2の像担持体が担持するトナー像の前記用紙への転写中における第2の期間においては、前記無端状回転体の周面速度が前記第1の速度と異なる第2の速度となるよう制御する形態の画像形成装置を実施した。
【0028】
ここで、前記制御手段は、前記無端状回転体の周面速度が前記像担持体の周面速度より大きくなるよう制御するとともに、前記第1の速度が前記第2の速度より小さくなるよう制御することが好ましい。
【0029】
ここで、前記制御手段は、前記無端状回転体の周面速度が前記像担持体の周面速度より小さくなるよう制御するとともに、前記第1の速度が前記第2の速度より大きくなるよう制御することが好ましい。
【0030】
また両態様において、前記制御手段は、前記第1の速度と前記第2の速度との速度差が前記用紙の長さに応じて異なるよう制御することが好ましい。
【0031】
また両態様において、前記制御手段は、前記第1の期間と前記第2の期間が前記用紙の長さに応じて異なるよう制御することが好ましい。
【0032】
また前記制御手段は、前者の態様において、複数の前記トナー像の前記無端状回転体への転写中における前記無端状回転体の周面速度の平均値が、前記用紙のサイズおよび前記用紙の搬送間隔に拘らず略一定となるように前記第1の速度と前記第2の速度を制御することが好ましく、後者の態様において、複数の前記トナー像の前記用紙への転写中における前記無端状回転体の周面速度の平均値が、前記用紙のサイズおよび前記用紙の搬送間隔に拘らず略一定となるように前記第1の速度と前記第2の速度を制御することが好ましい。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施形態に基いて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図6は本発明に係る第1の実施形態における画像形成装置の全体を説明する図である。
本発明に係る実施形態は、4色すなわち、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKの電子写真プロセスによる画像形成部を備えたカラー画像形成装置を示すもので、図6において、1は静電潜像を形成する感光ドラム(a、b、c、dは各々Y、M、C、K用を示す)、2は画像信号に応じて露光を行い感光ドラム1上に静電潜像を形成するレーザスキャナ、3は感光ドラム1に形成されたトナー像を順次転写し搬送する中間転写ベルト、17は現像器(図示せず)で感光ドラム1上に形成された静電潜像に従って顕像化されたトナー像を中間転写ベルト3に転写する1次転写ローラを示す。
【0034】
4はモータとギア等からなる中間転写ベルト駆動伝達機構16と接続され中間転写ベルト3を駆動するベルト駆動ローラ、5は中間転写ベルト3の移動に従って回転し且つ中間転写ベルト3に一定の張力を付与するベルト従動ローラ、6は中間転写ベルトによって搬送されたトナー像を用紙に転写する2次転写ローラ、7は用紙カセット、8は用紙上に転写されたトナー像を熱で溶かし定着する定着器を示す。
【0035】
9は用紙の両面にプリントを行うために用紙の表裏を逆転する両面ユニット、10は用紙を両面ユニット9に送る場合に搬送経路を切換えるフラッパ、11は中間転写ベルト3上に形成された色ずれ検知用パターンを検出する中間転写ベルトの両サイドに設けられた1対の光センサ、12はプリンタ装置内温度を検出する環境センサを示す。矢印は用紙搬送の流れを示す。
【0036】
図7は本発明に係る実施形態における制御部の全体を説明する図である。
装置全体を制御管理するCPU70,プリンタとPC(図示しないホスト装置)との通信を司るホストI/F部75、プリントデータ、各種パラメータ、各種情報等を保持するメモリ74、PCからプリンタに送られたプリントデータをプリンタエンジンの方式に適したデータに変換する画像制御部71、プリンタ各部の状態を検出するセンサ制御部73、プリンタエンジンのアクチュエータ類、レーザ、高圧電源等の駆動制御を司る駆動制御部72からなる。
【0037】
PCからプリントデータがホストI/F部75を通ってプリンタに送られ、画像制御部71にてプリンタエンジンの方式に適したデータ変換が終了し、メモリ74にデータが保持されプリント可能状態となると、駆動制御部72により、モータやギア等からなる中間転写ベルト駆動伝達機構16と接続された、感光ドラム1や中間転写ベルト3が駆動を開始する。次に、各色の画像信号が各色のレーザスキャナ2に送られ、感光ドラム1上に静電潜像が形成され、現像器(図示せず)で感光ドラム1上に形成された静電潜像に従って顕像化されたトナー像が、1次転写ローラ17で中間転写ベルト3上に転写される。図6では、Y、M、C、Kの順に順次画像形成される。
【0038】
同時に、中間転写ベルト3上の画像位置とタイミングを合わせて、用紙カセット7から用紙が2次転写ローラ6に供給され、トナー像が用紙上に転写され、定着器8で熱によってトナー像が用紙上に定着され、機外へ排出される。センサ制御部73により装置内部の様子が監視され、CPU70により、全体が制御される。
【0039】
以下、本発明に係る実施形態の動作について説明する。
図8は本発明に係る実施形態における駆動手段を説明する図である。図8は図6および図7の一部を示し、図6と同一の要素には同一の符号を付す。
【0040】
13は感光ドラム1を回転駆動する感光ドラム用モータ、14は中間転写ベルト3を駆動する駆動ローラ4を回転駆動する中間転写ベルト用モータ、15は感光ドラム用モータ13の回転を感光ドラム1に伝達する複数段のギア等で構成される感光ドラム駆動伝達機構、16は中間転写ベルト用モータ14の回転を駆動ローラ4に伝達する複数段のギア等で構成される中間転写ベルト駆動伝達機構である。感光ドラム用モータ13と中間転写ベルト用モータ14は、中間転写ベルト3の周面速度が感光ドラム1の周面速度より、例えば2%速くなる様に、駆動制御部80にて各々異なる回転数にて制御される。
【0041】
図9および図10は、本発明に係る実施形態における感光ドラム用モータ13または中間転写ベルト用モータ14の駆動制御部を説明する図である。図9および図10は図8の一部を示す。
【0042】
図9はステッピングモータの場合を示す。CPU90が所望の回転数に対応した基準値をレジスタ91に設定する。カウンタ92はレジスタ91に設定された基準値に応じた周波数の相信号を生成する。ドライバ93はカウンタ92にて生成された相信号の周波数に応じて、モータMを一定の速度でステップ駆動する。相信号の周波数が高い場合は、モータMのステップ動作は連続的となり、モータMは滑らかに回転する。以上の動作により、モータ回転数は一定に制御される。
【0043】
図10はDCブラシレスモータの場合を示す。
CPU90が所望の回転数に対応した基準値を比較器95に設定する。モータMからはモータMの回転数に応じて周波数が変化するFG(FrequencyGenerator)信号が生成される。ドライバ97はPWM(PulseWidth Modulation)信号の”H”,”L”に応じてモータ駆動電流をON/OFF制御する。PWM信号は周期が一定で”H”と”L”の期間の比(デューティ)が変動するデジタル信号である。
【0044】
例えば、PWM信号が”H”の期間はモータ駆動電流が通電され、”L”の期間はモータ駆動電流が遮断される。”H”の比が多くなると、モータMのトータル駆動電流は増加し、”L” の比が多くなると、モータMのトータル駆動電流は減少する。カウンタ96では比較器95から出力される値に応じたデューテイのPWM信号が生成される。
【0045】
比較器95で基準値とFG信号の周波数が比較され差分に応じたデューテイ値がカウンタ96に出力される。基準値に比べFG信号周波数が遅い(モータ回転数が基準値より遅い)場合は増加したデューテイ値がカウンタ96に出力され、モータMのトータル駆動電流は増加し、モータ回転数は増速する。基準値に比べFG信号周波数が速い(モータ回転数が基準値より速い)場合は減少したデューテイ値がカウンタ96に出力され、モータMのトータル駆動電流は減少し、モータ回転数は減速する。以上の動作により、モータ回転数は一定に制御される。
【0046】
図11は、図9および図10で説明した、CPU90が設定するモータ速度基準値を示す。
図9および図10のレジスタ91、比較器95、カウンタ92,96はASIC等に設けられ、予め定められたビット数、クロックより構成され、基準値の桁数には限度がある。例えば、X=2000dec程度の基準値で構成される場合、基準値を1変化させる(X+1)と、1/2000、つまり0.05%モータ速度が変化する。0.05%の変化は、本発明のモータ速度制御ピッチとしては大き過ぎる。
【0047】
そこで、本実施形態では、一定の周期でモータ速度基準値の設定値を、XとX+1に変化させることにより、モータ速度の微調整を行う。例えば、一定の周期の中で50分割し、X=2000を1分割分、X+1を49分割分の時間に設定すれば、1/2000のさらに1/50の1/100000、つまり、0.001%モータ速度が変化する。所望のモータ速度制御ピッチを得られる。速度制御周期は比較的長周期のため、モータ速度基準値の設定値を変化させる周期は、速度制御周期に比べて十分短く設定することが可能であり、100000dec程度の基準値を1変化させた場合と同様の動作となる。
【0048】
図12は本発明に係る実施形態における、用紙幅と用紙長の組合せによるスループット(ppm)の違いを説明する図である。本実施形態では用紙長さが150〜450mm、用紙幅が50〜350mmの範囲で設定可能で、スループットは一定ではなく、用紙幅と用紙長さに応じて、連続プリント時の用紙間隔の設定が異なる。
【0049】
定着器8の温度制御を通紙部の温度を基準に行うと、非通紙部は用紙に熱を奪われないので、通紙部に対し温度が高くなる。そこで、同じ用紙長さでも、用紙幅が狭い場合は紙間隔を長くし、スループットを低く設定している。用紙長さに対しては、用紙長さ毎にスループットを連続的に設定するのではなく、3つのグループに分けてスループットを設定している。
【0050】
図13〜図15は、図12において用紙長が350mm以上、450mm以下の場合の中間転写ベルト用モータ14の速度制御を説明する図で、図13は用紙幅が250mm以上、350mm以下で10ppmのスループットの場合、図14は用紙幅が150mm以上、250mm未満で8ppmのスループットの場合、図13は用紙幅が50mm以上、150mm未満で5ppmのスループットの場合を示す。
【0051】
2枚連続プリントで、縦軸の色毎にクロスハッチングで示された帯は、感光ドラム1に形成されたトナー像が中間転写ベルト3に転写(1次転写)されるタイミングを、ハッチングとともに両端矢印で示された帯は、用紙長さの違い(350mm以上、450mm以下)を、横軸は時間を示す。Y、M、C、K各色の感光ドラム1a、1b、1c、1d間は、例えば100mmとする。
【0052】
図13について説明する。中間転写ベルト3の搬送方向の最上流色であるYの1次転写が開始したタイミングで、T1期間、中間転写ベルト用モータ14の速度を、Ave.速度に対し、例えば0.008%(=0.001*8)遅く(Low)する。そして、T1期間後に、T2期間、中間転写ベルト用モータ14の速度を、Ave.速度に対し、例えば0.016(=0.001*16)%速く(High)する。さらに、T2期間後には2枚目のYの1次転写が開始するので、1枚目の制御を終了し、1枚目と同じ制御を2枚目に対し開始する。T3については後述する。
【0053】
図14について説明する。T2期間までは図13と同様なので説明を省略する。T2期間後には、図13と異なり、2枚目のYの1次転写は開始していない。そこで、1枚目のKの1次転写が終了するT3期間は、中間転写ベルト用モータ14の速度をT1期間と同じ速度にする。T3期間後、2枚目のYの1次転写が開始するまでの期間は、中間転写ベルト用モータ14の速度をAve.速度に戻す。仮想Pageについては後述する。
図15については、図14に比べ、用紙間隔が広い以外は同様なので説明を省略する。
【0054】
図13のT3と、図14および図15の仮想Pageについて説明する。
図13〜図15においては用紙長さが同一なので、中間転写ベルト3の速度誤差に起因する非定常色ずれ量は同じであり、各ページの中間転写ベルト速度制御は同じである必要がある。図13の場合、1枚目のT2期間後には、2枚目のYの1次転写が開始するので、2枚目のT1期間の制御を開始する必要がある。そこで、最も用紙間隔が狭い(スループットが高い)場合に合わせて、制御タイミングを決定している。
【0055】
図14と図15の場合においても、図13の用紙間隔の仮想Pageを設定して制御し、T3期間の制御をT1期間の制御と同じにする。1ページの中間転写ベルト用モータ速度制御をT1→T2→T3とし、次ページの制御開始時点で現ページの制御を終了することと、T1期間とT3期間の制御を同じにすることにより、図13〜図15に共通の制御が適用出来る。
【0056】
図13〜図15の場合、例えば450mm用紙にて、T1:T2:T3=8:4:3に設定すると、平均=−0.0016%(=(−0.008%*8+0.016%*4−0.008%*3)/15)≒0%、350mm用紙では、T1:T2:T3=8:4:1となり、平均=−0.00062%≒0%となる。
【0057】
図2および図5は、本発明に係る実施形態における中間転写ベルトモータ14の速度制御有無での、搬送方向の非定常な色ずれの例を説明する図である。図2が制御有りの場合、図5が制御無しの場合で、任意の2色間、例えばK基準のYの色ずれを示す。
【0058】
図13〜図15の中間転写ベルト用モータ14の速度は、上流色であるYの1次転写時に対し、下流色であるKの1次転写時が速い、つまり、Yの画像前半部がKに達するまでの時間に対し、Yの画像後半部がKに達するまでの時間が短いので、Kの1次転写画像に対し、Yの1次転写画像が縮む様に動作する。すなわち、図13〜図15では、中間転写ベルト3が感光ドラム1に搬送方向と反対側に引っ張られて、遅れ方向のすべりや伸びが発生し、K基準のYの色ずれが、用紙内で前半より後半で大きくなること(図5)を打消す(図2)様に、中間転写ベルト用モータ14の速度を制御している。他の2色間に対しも同様である。
【0059】
但し、本要因に起因する色ずれは、中間転写ベルト3の速度誤差の積分量に依存するので、搬送方向の距離が長い色間に対しより大きな誤差となって発生する。本実施形態では、300mm離れたYK間で最も色ずれ量が大きくなる。図13〜図15での中間転写ベルトモータ14の速度制御の効き量は、搬送方向の距離が長い色間に対しより大きくなる。
【0060】
図16〜図18は、図12において用紙長が250mm以上、350mm未満の場合の中間転写ベルト用モータ14の速度制御を説明する図で、図16は用紙幅が250mm以上、350mm以下で15ppmのスループットの場合、図17は用紙幅が150mm以上、250mm未満で11ppmのスループットの場合、図18は用紙幅が50mm以上、150mm未満で8ppmのスループットの場合を示し、その他は、図13〜図15と同様である。
【0061】
図16〜図18のT4が図13〜図15のT1に、T5がT2に、T6がT3に対応する。T3/T6は、現ページと次ページの1次転写の重なり期間に対応し、図13〜図15の1ページ内のT3期間の比に対し、図13〜図15より用紙長さが短くスループットが高い図16〜図18の1ページ内のT6期間の比の方が長い。
【0062】
T5とT6(T2とT3)期間の中間転写ベルトモータ速度制御量は、T5(T2)期間の速度の方がT6(T3)期間の速度より速いので、T6(T3)期間に1次転写を行っている箇所は、中間転写ベルト3の速度誤差に起因する色ずれが低減しない。つまり、用紙長さが短くスループットが高い場合の方が色ずれ低減効果が小さくなる。一方、中間転写ベルト3の速度誤差に起因する非定常色ずれ量は用紙長さが短い方が小さい。よって、用紙長さが長くスループットが低い場合に比べ、用紙長さが短くスループットが高い場合の方が、中間転写ベルトモータ14の速度制御量を小さくするのが適当である。
【0063】
図16〜図18の場合、例えば、350mm未満の用紙にて、T4/T6期間の制御量=−0.004%、T5期間の制御量=0.008%、T4:T5:T6=6:3:4に設定すると、平均=−0.00123%≒0%、250mm用紙では、T4:T5:T6=6:3:2となり、平均=−0.00073%≒0%となる。
【0064】
図19〜図21は、図12において用紙長が150mm以上、250mm未満の場合の中間転写ベルト用モータ14の速度制御を説明する図で、図19は用紙幅が250mm以上、350mm以下で20ppmのスループットの場合、図20は用紙幅が150mm以上、250mm未満で15ppmのスループットの場合、図21は用紙幅が50mm以上、150mm未満で10ppmのスループットの場合を示し、その他は、図13〜図18と同様である。
【0065】
図19〜図21のT7が図13〜図18のT1/T4に、T8がT2/T5に、T9がT3/T6に対応する。中間転写ベルトモータ速度制御量を図16〜図18に比べさらに小さくするか、または制御無しが適当である。
【0066】
図19〜図21の場合、例えば、250mm未満の用紙にて、T7/T9期間の制御量=−0.001%、T8期間の制御量=0.005%、T4:T5:T6=5:1:5に設定すると、平均=−0.00045%≒0%、150mm用紙では、T4:T5:T6=5:1:3となり、平均=−0.00033%≒0%となる。3枚以上の連続プリントの場合も同様の動作となる。
【0067】
(第2の実施形態)
ここでは、説明を簡略化するため第1の実施形態と異なる点のみ説明する。 図22および図23は、図12において用紙長が350mm以上、450mm以下の場合の中間転写ベルト用モータ14の速度制御を説明する図で、図22は用紙幅が250mm以上、350mm以下で10ppmのスループットの場合、図23は用紙幅が50mm以上、150mm未満で5ppmのスループットの場合を示す。
【0068】
第1の実施形態と同様に、2枚連続プリントで、縦軸の色毎にクロスハッチングで示された帯は、1次転写のタイミングを、ハッチングとともに両端矢印で示された帯は、用紙長さの違い(350mm以上、450mm以下)を、横軸は時間を示す。Y、M、C、K各色の感光ドラム1a、1b、1c、1d間は、例えば100mmとする。
【0069】
第1の実施形態では、最も用紙間隔が狭い(スループットが高い)場合に合わせて、仮想Pageを現ページの1次転写と重なる次ページ1の次転写の位置に設定した。本実施形態では、仮想Pageを現ページの1次転写と重なる前ページの1次転写の位置に設定する。現ページの先頭部分では常に仮想前Pageの制御を行い、現ページの後半部分では、次ページとの用紙間隔に関係なく(次ページの1次転写が重なった場合にも)最後まで制御を行う。
【0070】
最も用紙間隔が狭い(スループットが高い)場合に、前ページと現ページの1次転写が重なる位置の、前ページと現ページの中間転写ベルト14の速度制御量を同じにすることにより、用紙長さが同じで用紙幅が異なり、用紙間隔が異なる場合の制御を共通化する。
【0071】
図22について説明する。中間転写ベルト3の搬送方向の最上流色であるYの1次転写が開始したタイミング(=仮想前Page位置)で、T1’期間、中間転写ベルト用モータ14の速度を、Ave.速度に対し、例えば0.013%速く(High)する。そして、T1’期間後に、T2’期間、中間転写ベルト用モータ14の速度を、Ave.速度に対し、例えば0.011%遅く(Low)する。
【0072】
さらに、T2’期間後に、T3’期間、中間転写ベルト用モータ14の速度を、Ave.速度に対し、T1’期間と同じく、0.013%速く(High)する。T3’期間中に、2枚目のYの1次転写とT1’期間が開始する。しかし、2枚目のT1’期間の制御量と、1枚目のT3’期間の制御量は同一なので問題ない。
【0073】
図23について説明する。T2’期間までは図22と同様なので説明を省略する。図23と異なり、T2’期間中に2枚目のYの1次転写とT1’期間は開始していない。そこで、1枚目のKの1次転写が終了するT3’期間後、2枚目のYの1次転写が開始するまでの期間は、中間転写ベルト用モータ14の速度をAve.速度に戻す。用紙長が350mm以上、450mm以下で、用紙幅が150mm以上、250mm未満で8ppmのスループットの場合は図23と同一なので説明を省略する。
【0074】
図22と図23の場合、例えば、450mm用紙にて、T1’:T2’:T3’=3:8:4に設定すると、平均=0.0002%(=(0.013%*3−0.011%*8+0.013%*4)/15)≒0%、350mm用紙では、T1’:T2’:T3’=3:8:2となり、平均=−0.00177%≒0%となる。
【0075】
図24は、図12において用紙長が250mm以上、350mm未満の場合の中間転写ベルト用モータ14の速度制御を説明する図で、用紙幅が250mm以上、350mm以下で15ppmのスループットの場合を示し、その他は、図22と同様である。
【0076】
図24のT4’が図22のT1’に、T5’がT2’に、T6’がT3’に対応する。用紙幅が150mm以上、250mm未満で11ppmのスループットの場合や、用紙幅が50mm以上、150mm未満で8ppmのスループットの場合と図24の場合との違いは、図22と図23の違いと同一なので説明を省略する。
【0077】
第1の実施形態と同様に、用紙長さが長くスループットが低い図22の場合に比べ、用紙長さが短くスループットが高い図24の場合の方が、中間転写ベルトモータ14の速度制御量を小さくするのが適当である。
【0078】
図24の場合、例えば、T4’/T6’期間の制御量=0.004%、T5’期間の制御量=−0.008%、350mm未満の用紙にて、T4’:T5’:T6’=4:5:4に設定すると、平均=−0.00062%≒0%、250mm用紙では、T4’:T5’:T6’=4:5:2となり、平均=−0.00145%≒0%となる。
【0079】
図25は、図12において用紙長が150mm以上、250mm未満の場合の中間転写ベルト用モータ14の速度制御を説明する図で、用紙幅が250mm以上、350mm以下で20ppmのスループットの場合を示し、その他は、図22と同様である。
【0080】
図24のT7’が図22のT1’に、T8’がT2’に、T9’がT3’に対応する。用紙幅が150mm以上、250mm未満で15ppmのスループットの場合や、用紙幅が50mm以上、150mm未満で10ppmのスループットの場合と図25との違いは、図22と図23の違いと同一なので説明を省略する。第1の実施形態と同様に、中間転写ベルトモータ14の速度制御量を図24に比べさらに小さくするか、または制御無しが適当である。
【0081】
図25の場合、例えば、T7’/T9’期間の制御量=0.001%、T8’期間の制御量=−0.005%、250mm未満の用紙にて、T7’:T8’:T9’=5:1:5に設定すると、平均=0.00045%≒0%、150mm用紙では、T4’:T5’:T6’=5:1:3となり、平均=0.00033%≒0%となる。
【0082】
(第3の実施形態)
ここでは、説明を簡略化するため第1の実施形態と異なる点のみ説明する。本実施形態では用紙長さや用紙幅が異なる場合も用紙間隔が一定、例えば200mmとする。
【0083】
図26は、用紙長が最も長い450mmの場合の中間転写ベルト用モータ14の速度制御を説明する図である。第1および第2の実施形態と同様に、2枚連続プリントで、縦軸の色毎にクロスハッチングで示された帯は、1次転写のタイミングを、横軸は時間を示す。
【0084】
Y、M、C、K各色の感光ドラム1a、1b、1c、1d間は、例えば100mmとする。用紙間隔が一定であるので、連続するページの1次転写の重なり量は一定で、100mmとなる。1次転写の重なるタイミングをc期間とし、c期間は中間転写ベルトモータの速度はAve.として制御は行わない。用紙長さpmmから無制御期間cを除いた期間を2等分して、
f(p)=(p−100)/2[mm] (3)
中間転写ベルトモータ速度のLowとHighの制御を行う。
【0085】
第1および第2の実施形態と同様に、各ページ、1次転写時の前半部分のf(p)期間の速度をLow、後半部分のf(p)期間の速度Highとする。例えば、Low期間の制御量を0.012%遅くし、High期間の制御量を0.012%速くする。LowとHigh期間の制御量の平均は0%となる。
【0086】
図27は、用紙長が最も短い150mmの場合の中間転写ベルト用モータ14の速度制御を説明する図である。第1および第2の実施形態と同様に、用紙長さが長い図26の場合に比べ、用紙長さが短い図27の場合の方が、中間転写ベルトモータ14の速度制御量を小さくするのが適当である。例えば、Low期間の制御量を0.003%遅くし、High期間の制御量を0.003%速くする。LowとHigh期間の制御量の平均は0%となる。
【0087】
中間転写ベルト3の周面速度が感光ドラム1の周面速度より遅くなる様に、駆動制御部にて各々異なる回転数にて制御される場合は、第1〜第3の実施形態の中間転写ベルトモータ14の速度のLowとHighの制御を反対にする。
【0088】
用紙長さ、用紙幅、用紙間隔、中間転写ベルトモータの速度制御量、制御タイミング、感光ドラムと中間転写ベルトの周面速度差は本実施形態に限定されるものではない。中間転写ベルトは用紙搬送ベルトでも良い。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、本出願発明に係る画像形成装置によれば、制御手段により、トナー像を担持しつつ回転する複数の像担持体のうち第1の像担持体が担持するトナー像の無端状回転体への転写中における第1の期間においては、無端状回転体の周面速度が第1の速度となるよう制御し、第1の像担持体より無端状回転体の回転方向下流に位置する第2の像担持体が担持するトナー像の無端状回転体への転写中における第2の期間においては、無端状回転体の周面速度が第1の速度と異なる第2の速度となるよう制御するので、搬送方向の非定常な色ずれを低減出来る効果がある。
【0090】
さらに、記録媒体の搬送方向の長さに応じて無端状回転体の回転速度を可変制御することで、搬送方向の非定常な色ずれをより適切に低減出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】定常的な色ずれを説明する図である。
【図2】非定常な色ずれを説明する図である。
【図3】色ずれ検出用のパターンを説明する図である。
【図4】色ずれ検出用のパターンを説明する図である。
【図5】非定常な色ずれを説明する図である。
【図6】本発明に係る第1の実施形態における画像形成装置の全体を説明する概略構成図である。
【図7】本発明に係る実施形態における制御部の全体を説明するブロック図である。
【図8】本発明に係る実施形態における駆動手段を説明する要部構成図である。
【図9】モータ駆動制御部を説明するブロック図である。
【図10】モータ駆動制御部を説明するブロック図である。
【図11】本発明に係る実施形態におけるモータ設定値を説明する図である。
【図12】本発明に係る実施形態におけるスループットを説明する図表である。
【図13】本発明の第1の実施形態におけるモータ速度制御を説明する図である。
【図14】本発明の第1の実施形態におけるモータ速度制御を説明する図である。
【図15】本発明の第1の実施形態におけるモータ速度制御を説明する図である。
【図16】本発明の第1の実施形態におけるモータ速度制御を説明する図である。
【図17】本発明の第1の実施形態におけるモータ速度制御を説明する図である。
【図18】本発明の第1の実施形態におけるモータ速度制御を説明する図である。
【図19】本発明の第1の実施形態におけるモータ速度制御を説明する図である。
【図20】本発明の第1の実施形態におけるモータ速度制御を説明する図である。
【図21】本発明の第1の実施形態におけるモータ速度制御を説明する図である。
【図22】本発明の第2の実施形態におけるモータ速度制御を説明する図である。
【図23】本発明の第2の実施形態におけるモータ速度制御を説明する図である。
【図24】本発明の第2の実施形態におけるモータ速度制御を説明する図である。
【図25】本発明の第2の実施形態におけるモータ速度制御を説明する図である。
【図26】本発明の第3の実施形態におけるモータ速度制御を説明する図である。
【図27】本発明の第3の実施形態におけるモータ速度制御を説明する図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム
2 レーザスキャナ
3 中間転写ベルト
4 駆動ローラ
5 従動ローラ
6 2次転写ローラ
7 用紙カセット
8 定着器
9 両面ユニット
10 フラッパ
11 色ずれ検出センサ
12 環境センサ
13 感光ドラムモータ
14 ベルトモータ
15 感光ドラム駆動伝達機構
16 ベルト駆動伝達機構
17 1次転写ローラ
Claims (11)
- トナー像を担持しつつ回転する複数の像担持体と、
前記複数の像担持体と接しつつ回転する無端状回転体と、
前記無端状回転体を挟んで前記複数の像担持体と対向して設けられ、複数の前記トナー像を前記無端状回転体に順次転写させることで前記無端状回転体上に画像を形成する複数の転写手段とを有する画像形成装置において、
前記無端状回転体の周面速度と前記像担持体の周面速度が異なるよう前記画像形成装置を制御する制御手段を有し、
前記制御手段は、前記複数の像担持体のうち第1の像担持体が担持するトナー像の前記無端状回転体への転写中における第1の期間においては、前記無端状回転体の周面速度が第1の速度となるよう制御し、
前記第1の像担持体より前記無端状回転体の回転方向下流に位置する第2の像担持体が担持するトナー像の前記無端状回転体への転写中における第2の期間においては、前記無端状回転体の周面速度が前記第1の速度と異なる第2の速度となるよう制御することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記無端状回転体の周面速度が前記像担持体の周面速度より大きくなるよう制御するとともに、前記第1の速度が前記第2の速度より小さくなるよう制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記無端状回転体の周面速度が前記像担持体の周面速度より小さくなるよう制御するとともに、前記第1の速度が前記第2の速度より大きくなるよう制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記無端状回転体上に形成された画像を用紙へ転写させる第2の転写手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、複数の前記トナー像の前記無端状回転体への転写中における前記無端状回転体の周面速度の平均値が、前記用紙のサイズおよび前記用紙の搬送間隔に拘らず略一定となるように前記第1の速度と前記第2の速度を制御することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- トナー像を担持しつつ回転する複数の像担持体と、
前記複数の像担持体と接しつつ回転するとともに用紙を搬送させる無端状回転体と、
前記無端状回転体を挟んで前記複数の像担持体と対向して設けられ、複数の前記トナー像を前記用紙に順次転写させることで前記用紙上に画像を形成する複数の転写手段とを有する画像形成装置において、
前記無端状回転体の周面速度と前記像担持体の周面速度が異なるよう前記画像形成装置を制御する制御手段を有し、
前記制御手段は、前記複数の像担持体のうち第1の像担持体が担持するトナー像の前記用紙への転写中における第1の期間においては、前記無端状回転体の周面速度が第1の速度となるよう制御し、
前記第1の像担持体より前記無端状回転体の回転方向下流に位置する第2の像担持体が担持するトナー像の前記用紙への転写中における第2の期間においては、前記無端状回転体の周面速度が前記第1の速度と異なる第2の速度となるよう制御することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記無端状回転体の周面速度が前記像担持体の周面速度より大きくなるよう制御するとともに、前記第1の速度が前記第2の速度より小さくなるよう制御することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記無端状回転体の周面速度が前記像担持体の周面速度より小さくなるよう制御するとともに、前記第1の速度が前記第2の速度より大きくなるよう制御することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記第1の速度と前記第2の速度との速度差が前記用紙の長さに応じて異なるよう制御することを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記第1の期間と前記第2の期間が前記用紙の長さに応じて異なるよう制御することを特徴とする請求項6乃至9のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、複数の前記トナー像の前記用紙への転写中における前記無端状回転体の周面速度の平均値が、前記用紙のサイズおよび前記用紙の搬送間隔に拘らず略一定となるように前記第1の速度と前記第2の速度を制御することを特徴とする請求項6乃至10のいずれかに記載の画像形成装置。
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