JP4332095B2 - Dcオフセットキャリブレーションシステム - Google Patents

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Description

本発明はダイレクトコンバージョン方式の無線受信機において妨害波入力時に発生するDCオフセットを補正するシステムに関する。
近年、無線受信機の小型化、低価格化に伴って、ダイレクトコンバージョン方式を用いる技術が提案されている。この方式によればRF入力信号を低周波のベースバンド信号に直接変換するので、従来の中間周波数を必要とする方式に比べ中間周波数フィルターが不要になるなどの利点がある。
周波数変換はミキサ回路を用いRF入力信号周波数と等しい周波数のローカル信号とミキシングすることで行われる。しかしながら、ダイレクトコンバージョン方式においてはミキサ回路に2次の非線形歪が存在すると、入力信号レベルが大きい場合、出力のベースバンド信号にDCオフセットが生じる。この様子を図9、図10を参照しながら詳しく説明する。図9はRF入力信号のスペクトルを表したもので、901はセンター周波数がローカル信号周波数fLOと等しい微弱レベルの希望信号、902はさらに高い周波数fINTに存在する高レベルの妨害信号を表す。このように高レベルの妨害信号を伴ったRF入力信号をミキサ回路に入力した結果、ミキサ出力に現れる出力信号のスペクトルは図10のようになる。1001、1002は、それぞれ、RF入力希望信号901と妨害信号902が周波数変換されてミキサ出力に現れた成分である。1003はミキサ回路に2次の非線形歪が存在した場合に高レベルの妨害信号により発生するDCオフセットである。従ってダイレクトコンバージョン方式では、ミキサ出力の希望信号1001の帯域内にDCオフセット1003が発生するため受信感度が低下するという問題点を有する。ミキサ回路を差動回路で構成し差動のバランスが完全に対称であれば2次の非線形歪は存在しないが、製造ばらつきにより差動回路を構成する素子の対称性は完全にはできないため、2次の非線形歪をなくすことは不可能である。
一方で、ダイレクトコンバージョン方式においては、入力信号レベルが低い状態においても、ローカル信号周波数fLOがRF入力端子に漏れこむことによって、ミキサ回路で起きるセルフミキシングにより、ミキサの出力において、DCオフセットが生じる。この様子を図11、図12を参照しながら詳しく説明する。図11はRF入力信号のスペクトルを示したもので、1101はローカル信号周波数fLOがRF入力端子に漏れた状態を表すスペクトラムである。RF入力端子に漏れたローカル信号1101をミキサ回路に入力した結果、ミキサに現れる出力信号のスペクトラムは図12のようになる。1201、1202はそれぞれローカル信号周波数fLOとの周波数変換により現れたスペクトラムである。1201はローカル信号周波数fLOとの周波数変換によって発生したDCオフセットであり、1202はローカル信号周波数fLOとの周波数変換によって発生した2×fLOの信号である。従って、ダイレクトコンバージョン方式では、ミキサ出力の希望信号帯域内にセルフミキシングにより発生したDCオフセット1201が発生するため、受信感度が低下するという問題を有する。ミキサ回路のレイアウトの対称性やミキサ回路を構成するデバイスの寄生成分によりセルフミキシングを完全になくすことはできないため、ミキサ回路の出力においてDCオフセットをゼロにすることは不可能である。また、ミキサの出力で低周波の信号に変換されたベースバンド信号はベースバンドブロックに入力される。ベースバンドブロックはRF入力端子で希望信号以外の妨害波を減衰させるためのフィルターとベースバンドブロックの出力端子でRF入力端子からの入力信号の大きさによらず一定のベースバンド信号にするための利得可変が可能なアンプで構成される。ベースバンドブロックを構成するフィルターとアンプの差動回路の対称性についても製造ばらつきにより完全には対称にできないため、ベースバンドブロックにおいてもDCオフセットが発生する。従って、ベースバンドブロックの出力端子においては、ミキサの出力で発生したセルフミキシングによるDCオフセットがベースバンドブロックで利得倍されたものと、ベースバンドブロックで発生したDCオフセットとが合わさって出力される。
以上のように、ダイレクトコンバージョン受信機で問題となるDCオフセットには2種類存在し、RF入力信号に依存してオフセット量が変動するものと、RF入力信号によらずオフセット量が固定のものとに大別される。前者を動的DCオフセット、後者を静的DCオフセットと呼ぶことができる。
そこで、前記動的DCオフセットを補正する技術と前記静的DCオフセットを補正する技術が提案されている。
まず始めに、図5を参照しながら、特許文献1に示されており、RF入力信号に含まれる妨害信号を検知して、ミキサ出力に発生する前記動的DCオフセットを補正する方法について説明する。
図5において503はミキサ回路、501、502はそれぞれミキサ回路を構成するスイッチングセルとRF入力セルである。RF入力端子513、514から入力されたRF入力信号はRF入力セル502で増幅され、増幅されたRF信号はスイッチングセル501でローカル入力端子511、512から入力されるローカル信号とミキシングされることでIF信号に変換されて、変換されたIF信号が出力端子509、510から出力される。ダイレクトコンバージョン方式はIF信号の中心周波数がDCであるため、ゼロIF方式とも呼ばれる。
スイッチングセル501はバイポーラトランジスタQ1,Q2,Q3,Q4から構成されるが、すべてのトランジスタがまったく同一の特性であれば差動回路としてのバランスは完全に対称になる。しかしながら、製造ばらつきによりトランジスタQ1,Q2,Q3,Q4は理想特性からずれた特性を各々別個にもつことになるため、RF入力信号がIF信号に変換される際に2次の非線形歪が生じる。このため、図10に示したようにミキサ出力にDCオフセットが発生する。よく知られるように、DCオフセットは入力信号強度の自乗に比例するため、入力信号に含まれる妨害波のレベルが高ければ高いほど出力のDCオフセットは大きくなる。
図5において508はDCオフセット補正器であり、RF入力信号を検知して検波信号を出力する検波器506、検波信号に応じて制御信号を発生するコントローラ505、ミキサ出力端子509、510のDCオフセットを減少させるようにコントローラ505からの制御信号に応じて補正信号を生成する補正発生器504から成る。DCオフセット補正器508のはたらきにより、ミキサに入力されるRF信号の強度に応じて補正発生器504の出力する補正信号が変化し、ミキサ出力のDCオフセットが打ち消される。ミキサ回路503の2次の非線形歪は製造ばらつきによるため固体ごとに特性が異なるので、DCオフセット補正器508にはさらに、コントローラ505の生成する制御信号を調整するためにユーザインターフェース507の機能も含まれている。
次に、以下、図6を参照しながらベースバンドブロックの出力端子に発生した前記静的DCオフセットを補正する方法について説明する。
図6において、301は高周波信号を増幅するためのRF増幅器LNA1、302はRF入力信号を低周波のベースバンド信号に変換するためのミキサ1、303はローカル信号発生器である。RF入力1端子316、317に漏れこんだローカル信号はLNA1(301)で増幅され、ミキサ入力端子320、321に漏れこんだローカル信号と合わさって図11の1101に示すようにミキサの入力端子320、321に現れる。ミキサ1(302)でローカル信号発生器303の出力端子322、323から発生されるローカル信号fLoとで周波数変換され、ミキサ1の出力端子324、325に図12に示すようにDCオフセット1201が発生する。
図6において、304はベースバンドブロックであり、妨害信号を落とすためのLPF(305)、RF入力端子316、317からのRF入力信号の大きさによらずベースバンド信号を一定の大きさにするための利得可変機能のついたAMP(306)から成る。図12に示すようにセルフミキシングにより発生したDCオフセット1201と2×floの成分1202はミキサ出力端子324、325よりLPFに入力され図12の1202の2×floの成分は充分に減衰される。LPF305の出力端子326、327には図12の1201に相当するDCオフセットが現れ、LPF305の出力端子326、327に現れたDCオフセットはAMP306に入力され、AMP306でさらに増幅され、ベースバンド出力端子328、329に現れる。また、ベースバンドブロック304を構成する差動回路の対称性によって、ベースバンドブロック304においてもDCオフセットが発生する。結局、ベースバンド出力328、329において、セルフミキシングによるDCオフセットとベースバンドブロック304で発生したDCオフセットは合わさって、出力される。
図6において、307はDCオフセット補正器1であり、ベースバンド出力328、329におけるDCオフセットの極性を判別するためのコンパレータ308、前記コンパレータ308の出力信号を初期判定の極性と比較し、変化すればゼロを出力し、変化しなければ1を出力する逐次比較型レジスタのSAR309、前記SAR309のデジタル信号をアナログ信号に変換するD/AコンバータのDAC1(310)から成る。前記コンパレータ308と前記SAR309で逐次比較型のA/Dコンバータを構成しており、ベースバンド出力に現れたDCオフセットはアナログ信号であり、前記逐次比較型のA/Dコンバータでデジタル信号に変換され、変換されたデジタル信号はDAC1(310)でアナログ信号に戻される。DCオフセット補正器1(307)の入力はベースバンド出力328、329に接続され、出力はミキサ1出力端子324、325に接続され、フィードバックループを構成している。ベースバンド出力328、329に現れたDCオフセットはDCオフセット補正器1に入力され、DCオフセット補正器1(307)のはたらきによって、ベースバンド出力328、329に現れたDCオフセットを打ち消すようにミキサの出力端子324、325を制御する。
以下、図14、図17、図18、図20、図21を参照しながら、前記DCオフセット補正器1(307)のはたらきと前記静的DCオフセットが補正される過程についてDAC1(310)が5ビットの場合を例にあげて詳しく説明する。
図14はDCオフセット補正器1のはたらきを説明するための図である。
図20はミキサの出力端子324、325に流し込んだ補正電流に対して発生するDCオフセットとの関係を表す図であり、横軸には補正電流の大きさ、縦軸にはベースバンド出力328、329に現れるDCオフセットの大きさを表している。図20において2001は初期のDCオフセットがプラスに出力された場合の補正電流量とDCオフセット量との関係を示し、2002は初期DCオフセットがマイナスに出力されたときの補正電流量とDCオフセット量の関係を示す。DCオフセット補正器1(307)は初期のDCオフセットの極性により、補正電流の極性を切り替えていて、横軸の補正電流がゼロになる点を境に補正電流量の絶対値を増やすと、2001、2002ともにベースバンド出力328、329のDCオフセットは小さくなる。このように前記静的DCオフセットは調整電流の絶対値を増やすと出力におけるDCオフセットは小さくなる特性をもつため、発生したDCオフセットの極性に応じて補正電流の絶対値を調整することで、ベースバンド出力328、329におけるDCオフセットは調整される。
図17、図18はDCオフセットが調整される過程を表す図であり図20に対して縦軸はベースバンド出力328、329に現れるDCオフセット量、横軸は時間を表している。
図21はDAC1(310)における各ビットに対する読み出し表であり、DAC1(310)はLSBからMSBの方向で補正電流は単調増加するようになっている。
以下、図20の2001に示すように初期のDCオフセットがプラスに出力されたときにDCオフセットを調整する過程を図14を用いて説明する。
図14において、第1番目の手順1401よりDCオフセット補正器1(307)が開始され、第2番目の手順1402でDAC1(310)のすべてのビットにゼロをセットし、DAC1(310)の読み出し値としては、00000となり、DAC1(310)の出力からは補正電流は流れない。従って、ベースバンド出力328、329には図20の2001の時刻t10に相当する初期状態のDCオフセット1が現れ、この値が小さくなるように調整しないといけない。次に第3番目の手順1403においてコンパレータ308で初期のDCオフセット1を検出し、第4番目の手順1404にてSAR309でDAC1(310)のMSBに1をセットし、DAC1(310)の出力より10000に応じた補正電流が供給され、図20の2001の時刻t11に相当するDCオフセットが現れる。次に第5番目の手順1405においてコンパレータ308で現在のDCオフセット2を検出し、第6番目の手順1406においてSAR309にて初期のDCオフセット1と現在のDCオフセット2が比較され、時刻t10のDCオフセットと時刻t11のDCオフセットが比較される。図20に示すように時刻t10と時刻t11の出力値は共にプラス方向に出力されているため、非反転という結果になり、第8番目の手順1408においてSAR309にてLSBかどうかが判断される。結果はNoであるので、第9番目の手順1409においてSAR309にて次のビットに1がセットされ、DAC1(310)には11000がセットされる。次にDAC1(310)の出力より11000に応じた調整電流が供給され、図20の2001の時刻t12に相当するDCオフセットが現れる。次に第5番目の手順1405においてコンパレータ308で現在のDCオフセット2を検出し、第6番目の手順1406においてSAR309にて初期のDCオフセット1と現在のDCオフセット2が比較され、時刻t10のDCオフセットと時刻t12のDCオフセットが比較される。図20に示すように時刻t10と時刻t12の出力値は共にプラス方向に出力されているため、非反転という結果になり、第8番目の手順1408においてSAR309にてLSBかどうかが判断される。結果はNoであるので、第9番目の手順1409においてSAR309にて次のビットに1がセットされ、DAC1(310)には11100がセットされる。次にDAC1(310)の出力より11100に応じた補正電流が供給され、図20の2001の時刻t13に相当するDCオフセットが現れる。次に第5番目の手順1405においてコンパレータ308で現在のDCオフセット2を検出し、第6番目の手順1406においてSAR309にて初期のDCオフセット1と現在のDCオフセット2が比較され、時刻t10のDCオフセットと時刻t13のDCオフセットが比較される。図20に示すように時刻t10と時刻t13の出力値は反転しているため、第7番目の手順1407で現在のビットはゼロに戻され、SAR309としては11000が出力され、第8番目の手順1408においてSAR309にてLSBかどうかが判断される。結果はNoであるので、第9番目の手順1409においてSAR309にて次のビットに1がセットされ、DAC1(310)には11010がセットされる。次にDAC1(310)の出力より11010に応じた補正電流が供給され、図20の2001の時刻t14に相当するDCオフセットが現れる。次に第5番目の手順1405においてコンパレータ308で現在のDCオフセット2を検出し、第6番目の手順1406においてSAR309にて初期のDCオフセット1と現在のDCオフセット2が比較され、時刻t10のDCオフセットと時刻t14のDCオフセットが比較される。図20に示すように時刻t10と時刻t14の出力値は反転しているため、第7番目の手順1407で現在のビットはゼロに戻され、SAR309としては11000が読み出され、第8番目の手順1408においてSAR309にてLSBかどうかが判断される。結果はNoであるので、第9番目の手順1409においてSAR309にて次のビットに1がセットされ、DAC1(310)には11001がセットされる。次にDAC1(310)の出力より11001に応じた補正電流が供給され、図20の2001の時刻t15に相当するDCオフセットが現れる。次に第5番目の手順1405においてコンパレータ308で現在のDCオフセット2を検出し、第6番目の手順1406においてSAR309にて初期のDCオフセット1と現在のDCオフセット2が比較され、時刻t10のDCオフセットと時刻t15のDCオフセットが比較される。図20に示すように時刻t10と時刻t15の出力値は共にプラス方向に出力されているため、非反転という結果になり、第8番目の手順1408においてSAR309にてLSBかどうかが判断される。結果はYesであるので、DAC1(310)に11001が記憶され、第10番目の手順1410においてENDとなり、DCオフセット補正は終了となる。
以上の動作を整理すると図17のようになり、時刻t10で発生した初期のDCオフセットは時刻t11から時刻t15の過程で前記に示すように逐次比較され、DCオフセットを小さくする方向へ補正し、時刻t16でDCオフセット補正はDAC1(310)に11001を記憶して終了となり、ベースバンド出力328、329においてプラス方向に出力された前記静的DCオフセットは補正される。
次に、以下、図20の2002に示すように初期のDCオフセットがマイナスに出力されたときにDCオフセットを調整する過程を説明する。
図14において、第1番目の手順1401よりDCオフセット補正器1(307)が開始され、第2番目の手順1402でDAC1(310)のすべてのビットにゼロをセットし、DAC1(310)の出力としては、00000となり、DAC1(310)の出力からは補正電流は流れない。従って、図20の2002の時刻t10に相当する初期状態のDCオフセット1が現れ、この値が小さくなるように調整しないといけない。次に第3番目の手順1403においてコンパレータ308で初期のDCオフセット1を検出し、第4番目の手順1404にてSAR309でDAC1(310)のMSBに1をセットし、DAC1(310)の出力より10000に応じた補正電流が供給され、図20の2002の時刻t11に相当するDCオフセットが現れる。次に第5番目の手順1405においてコンパレータ308で現在のDCオフセット2を検出し、第6番目の手順1406においてSAR309にて初期のDCオフセット1と現在のDCオフセット2が比較され、時刻t10のDCオフセットと時刻t11のDCオフセットが比較される。図20に示すように時刻t10と時刻t11の出力値は共にマイナス方向に出力されているため、非反転という結果になり、第8番目の手順1408においてSAR309にてLSBかどうかが判断される。結果はNoであるので、第9番目の手順1409においてSAR309にて次のビットに1がセットされ、DAC1(310)には11000がセットされる。次にDAC1(310)の出力より11000に応じた補正電流が供給され、図20の2002の時刻t12に相当するDCオフセットが現れる。次に第5番目の手順1405においてコンパレータ308で現在のDCオフセット2を検出し、第6番目の手順1406においてSAR309にて初期のDCオフセット1と現在のDCオフセット2が比較され、時刻t10のDCオフセットと時刻t12のDCオフセットが比較される。図20に示すように時刻t10と時刻t12の出力値は反転しているため、第7番目の手順1407で現在のビットはゼロに戻され、SAR309としては10000が読み出され、第8番目の手順1408においてSAR309にてLSBかどうかが判断される。結果はNoであるので、第9番目の手順1409においてSAR309にて次のビットに1がセットされ、DAC1(310)には10100がセットされる。次にDAC1(310)の出力より10100に応じた補正電流が供給され、図20の2002の時刻t13に相当するDCオフセットが現れる。次に第5番目の手順1405においてコンパレータ308で現在のDCオフセット2を検出し、第6番目の手順1406においてSAR309にて初期のDCオフセット1と現在のDCオフセット2が比較され、時刻t10のDCオフセットと時刻t13のDCオフセットが比較される。図20に示すように時刻t10と時刻t13の出力値は共にマイナス方向に出力されているため、非反転という結果になり、第8番目の手順1408においてSAR309にてLSBかどうかが判断される。結果はNoであるので、第9番目の手順1409においてSAR309にて次のビットに1がセットされ、DAC1(310)には10110がセットされる。次にDAC1(310)の出力より10110に応じた補正電流が供給され、図20の2002の時刻t14に相当するDCオフセットが現れる。次に第5番目の手順1405においてコンパレータ308で現在のDCオフセット2を検出し、第6番目の手順1406においてSAR309にて初期のDCオフセット1と現在のDCオフセット2が比較され、時刻t10のDCオフセットと時刻t14のDCオフセットが比較される。図20に示すように時刻t10と時刻t14の出力値は共にマイナス方向に出力されているため、非反転という結果になり、第8番目の手順1408においてSAR309にてLSBかどうかが判断される。結果はNoであるので、第9番目の手順1409においてSAR309にて次のビットに1がセットされ、DAC1(310)には10111がセットされる。次にDAC1(310)の出力より10111に応じた補正電流が供給され、図20の2002の時刻t15に相当するDCオフセットが現れる。次に第5番目の手順1405においてコンパレータ308で現在のDCオフセット2を検出し、第6番目の手順1406においてSARにて初期のDCオフセット1と現在のDCオフセット2が比較され、時刻t10のDCオフセットと時刻t15のDCオフセットが比較される。図20に示すように時刻t10と時刻t15の出力値は反転しているため、第7番目の手順1407で現在のビットはゼロに戻され、SAR309としては10110が読み出され、第8番目の手順1408においてSAR309にてLSBかどうかが判断される。結果はYesであるので、DAC1(310)に10110が記憶され、第10番目の手順1410でENDとなり、DCオフセット補正は終了となる。
以上の動作を整理すると図18のようになり、時刻t10で発生した初期のDCオフセットは時刻t11から時刻t15の過程で前記に示すように逐次比較され、DCオフセットを小さくする方向へ補正し、時刻t16でDCオフセット補正はDAC1(310)に10110を記憶して終了となり、ベースバンド出力328、329においてマイナス方向に出力された前記静的DCオフセットは補正される。
米国特許第6535725号明細書
しかしながら、図9に示したようなRF入力信号がミキサに入力されたとき、実際のミキサの出力においては図13に示すように前記動的DCオフセット1003とミキサで変換された希望信号1001と高レベルの妨害信号がミキサで変換された妨害信号1002と前記静的DCオフセット1201とミキサでセルフミキシングにより変換された2×floの信号1202が存在するため、図5に示した構成で前記動的DCオフセットを補正するためには、前記静的DCオフセット1201の大きさを記憶したあとに、前記静的DCオフセット1201からの変化分である前記動的DCオフセット1003の大きさを検出して、前記動的DCオフセット1003を補正する必要があるため、前記静的DCオフセット1201の大きさを一旦記憶する手段をもたなければいけないという課題を有する。また、ダイレクトコンバージョン方式の無線受信機において前記静的DCオフセットを補正するための手段も合わせて持つことになるため、システムが複雑になり、大きくなる問題が起きる。
前記に鑑み、本発明は、前記静的DCオフセット1201の大きさによらず、前記動的DCオフセット1003の補正を可能にし、前記静的DCオフセット1201を記憶するための手段を不要にすることができるDCオフセットキャリブレーションシステムを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明に係るDCオフセットキャリブレーションシステムは、ミキサの入力端子に妨害波が入力され、ミキサの2次の非線形歪によって発生する前記動的DCオフセットを補正する手段と、ミキサの入力端子に現れたローカル信号の漏洩成分とのセルフミキシングによって発生する前記静的DCオフセットを補正する手段とを備え、第1番目の時刻t1で前記静的DCオフセット1201の補正を開始し、第2番目の時刻t2で前記静的DCオフセット1201の補正を終了したあとで、前記動的DCオフセット1003の補正を開始し、第3番目の時刻t3で前記動的DCオフセット1003の補正を終了することで前記動的DCオフセット1003を補正している。
本発明に係るDCオフセットキャリブレーションシステムによると、前記静的DCオフセット1201の大きさによらず、前記動的DCオフセット1003を補正することができ、前記静的DCオフセットを記憶するための手段を不要にすることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置のDCオフセットキャリブレーションシステムについて、図面を参照しながら説明する。
まず、図1に本発明の基本の構成を示す。図1において時刻t1は前記静的DCオフセットの補正を開始する時刻、時刻t2は前記静的DCオフセットを補正し、終了する時刻であり、前記動的DCオフセットの補正を開始する時刻、時刻t3は動的DCオフセットを補正し、終了する時刻である。時刻t1から時刻t2の期間t6で前記静的DCオフセットを補正し、時刻t2から時刻t3の期間t7で前記動的DCオフセットを補正する構成をとることで、前記静的DCオフセットの大きさによらず、前記動的DCオフセットを補正することができ、前記動的DCオフセットを補正するために前記静的DCオフセットを補正するための手段を不要にすることができる。
このことを図3に示す構成図と図7に示すタイミングチャートとを参照しながらさらに詳しく説明する。
図3において、301は高周波信号を増幅するためのRF増幅器LNA1、303はローカル信号出力端子322、323よりローカル信号を発生させるためのローカル信号発生器、302はRF入力端子316、317からのRF信号をローカル信号出力端子322、323からのローカル信号と掛け合わせ低周波のベースバンド信号に変換するためのミキサ1である。RF入力端子316、317に入力されたRF信号はLNA1(301)で増幅され、ローカル信号出力端子322、323からのローカル信号と掛け合わされ、ミキサ1で低周波のベースバンド信号に変換される。
304はベースバンドブロックであり、妨害信号を落とすためのLPF(305)、ベースバンド信号を増幅するための利得可変機能のついたAMP(306)から成る。ミキサ1(302)の出力端子324、325に現れたベースバンド信号は、LPF305に入力され、妨害波を減衰させたあとで、AMP306に入力され、AMP306にてベースバンド出力端子でRF入力端子316、317からのRF信号の大きさによらず一定のベースバンド信号にして、ベースバンド出力端子328、329において所望の大きさのベースバンド信号にされる。
307はDCオフセット補正器1であり、前記静的DCオフセットを補正する手段を有する。前記DCオフセット補正器1(307)はベースバンド出力328、329におけるDCオフセットの極性を判別するためのコンパレータ308、前記コンパレータ308の出力信号を初期判定の極性と比較し、変化すればゼロを出力し、変化しなければ1を出力する逐次比較型レジスタのSAR309、前記SAR309のデジタル信号をアナログ信号に変換するD/AコンバータDAC1(310)から成る。前記コンパレータ308と前記SAR309で逐次比較型のA/Dコンバータを構成しており、ベースバンド出力に現れたDCオフセットはアナログ信号であり、前記逐次比較型のA/Dコンバータでデジタル信号に変換され、変換されたデジタル信号はDAC1(310)でアナログ信号に戻される。DCオフセット補正器1(307)の入力はベースバンド出力328、329に接続され、出力はミキサ1出力端子324、325に接続され、フィードバックループを構成している。ベースバンド出力328、329に現れたDCオフセットはDCオフセット補正器1に入力され、DCオフセット補正器1(307)のはたらきによって、ベースバンド出力328、329に現れた前記静的DCオフセットを打ち消すようにミキサの出力端子324、325を制御する。
311はテスト信号発生器であり、前記動的DCオフセットを補正するためにRF入力316、317に入力される妨害波を想定してテスト信号を発生させ、ミキサ1(302)で前記動的DCオフセットを発生させるためにある。テスト信号発生器(311)は、ミキサ1(302)で発生する前記動的DCオフセットを検出するために用いられるため、テスト信号発生器311の出力端子330、331はLNA1(301)の出力端子318、319に接続される。
312はDCオフセット補正器2であり、前記動的DCオフセットを補正する手段を有する。DCオフセット補正器2(312)はベースバンド出力328、329におけるDCオフセットの極性を判別するためのコンパレータ308、前記コンパレータ308の出力信号を初期判定の極性と比較し、変化すればゼロを出力し、変化しなければ1を出力する逐次比較型レジスタのSAR309、前記SAR309のデジタル信号をアナログ信号に変換するD/AコンバータDAC2(315)、前記テスト信号出力端子330、331からのテスト信号の大きさを検出するための検波器1(313)、前記検波器1(313)の検出信号の大きさにより、DAC2(315)の補正信号の値をコントロールして前記ミキサ1に対する補正電流を発生させるための調整器1(314)から成る。前記コンパレータ308と前記SAR309で逐次比較型のA/Dコンバータを構成しており、ベースバンド出力に現れたDCオフセットはアナログ信号であり、前記逐次比較型のA/Dコンバータでデジタル信号に変換され、変換されたデジタル信号はDAC2(315)でアナログ信号に戻される。DCオフセット補正器2(312)の入力は、ベースバンド出力328、329に接続され、出力はミキサ1(302)に接続され、フィードバックループを構成している。テスト信号発生器311によって、ミキサ1(302)で発生した前記動的DCオフセットはベースバンド出力328、329に現れ、DCオフセット補正器2(312)に入力され、DCオフセット補正器2(312)のはたらきによって、ベースバンド出力328、329に現れた前記動的DCオフセットを打ち消すようにミキサ1(302)を制御する。
図7において、t1は前記静的DCオフセットの補正を開始する時刻、t2は前記静的DCオフセットを補正し、終了する時刻であり、前記動的DCオフセットの補正を開始する時刻、t3は前記動的DCオフセットを補正し、終了する時刻、時刻t1から時刻t2の期間t6は前記静的DCオフセットを補正している期間、時刻t2から時刻t3の期間t7は前記動的DCオフセットを補正している期間である。
まず始めに、時刻t1により前記静的DCオフセットの補正を開始する。このとき、ミキサ1(302)、ベースバンドブロック304、ローカル信号発生器303、ローカル出力322、323、DCオフセット補正器1(307)はONされ、LNA1(301)、DCオフセット補正器2(312)、テスト信号発生器(311)、テスト信号出力330、331はOFFされる。
ミキサ1の入力端子320、321に漏れこんだ図11に示すローカル信号fLO1101は、ローカル信号発生器303の出力端子322、323から発生されるローカル信号fLoとで周波数変換され、ミキサ1の出力端子324、325においてセルフミキシングにより図12に示す前記静的DCオフセット1201と2×floの成分1202が発生する。この時、テスト信号出力端子330、331よりテスト信号はOFFされているため、ミキサ1において前記動的DCオフセットは発生していない。前記ミキサ出力324、325で発生した前記静的DCオフセット1201と前記2×floの成分はベースバンドブロックに入力され、前記2×floの成分はLPF305で充分に減衰され、前記静的DCオフセット1201は、AMP306で増幅されて、ベースバンドブロックで発生する静的DCオフセットと合わさって、ベースバンド出力端子328、329に出力される。ベースバンド出力端子328、329に現れた前記静的DCオフセットは、t6の期間で前述に示したDCオフセット補正器1のはたらきにより補正がなされ、時刻t2で前記静的DCオフセットは補正が完了している。
次に時刻t2にて前記動的DCオフセット補正を開始する。DCオフセット補正器1(307)はOFFされ、DCオフセット補正器2(312)、テスト信号発生器311、テスト信号出力330、331がONされる。
LNA1(301)の出力端子318、319に入力された図9に示すテスト信号902は、ミキサ1(302)の入力端子320、321に入力され、ローカル信号発生器303の出力端子322、323から発生されるローカル信号fLoとで周波数変換され、前述のようにミキサ回路の2次の非線形歪によって発生する図10の前記動的DCオフセット1003とテスト信号がローカル信号floとの周波数変換で発生した図10の妨害信号1002がミキサ1(302)の出力端子324、325に発生する。ミキサの出力端子に発生した前記動的DCオフセット1003と妨害信号1002はベースバンドブロックに入力され、LPF305にて妨害信号1002は充分に減衰され、AMP306で前記動的DCオフセット1003は増幅されて、ベースバンド出力端子328、329に現れる。ベースバンド出力端子328、329に現れた前記動的DCオフセットは、t7の期間でDCオフセット補正器2(312)のはたらきにより補正がなされ、時刻t3で前記動的DCオフセットは補正が完了する。
従って、時刻t2において前記静的DCオフセットの大きさによらず、ベースバンド出力328、329において前記動的DCオフセットを補正することができ、前記動的DCオフセットを補正するときに前記静的DCオフセットを記憶するための手段は必要ない。
次に、以下、図14、図15、図16、図19、図21を用いてDCオフセット補正器2(312)のはたらきと前記動的DCオフセットが補正される過程をDAC2(315)が5ビットの場合を例にあげて詳しく説明する。
図14はDCオフセット補正器1のはたらきを説明するための図である。
図19は調整器1(314)からの補正電流に対して発生するDCオフセットを表す図であり、横軸には補正電流量、縦軸にはベースバンド出力328、329に現れるDCオフセット量を表している。図19において1901は初期のDCオフセットがプラスに出力されたときの調整器1(314)の補正電流量とベースバンド出力328、329におけるDCオフセット量の関係を示し、1902は初期DCオフセットがマイナスに出力されたときの調整器1(314)の補正電流量とベースバンド出力328、329におけるDCオフセット量の関係を示す。前記動的DCオフセットはミキサ1(302)の固体ばらつきにより図19に示すように補正電流を加えると単調減少するとき1901と単調増加するとき1902の2種類が存在する。このように、初期のDCオフセット量の極性を判別し、補正電流の大きさを調整することでベースバンド出力328、329における前記動的DCオフセットは調整される。
図15、図16はDCオフセットが調整される過程を表す図であり図19に対して縦軸はベースバンド出力328、329に現れるDCオフセット量、横軸は時間を表している。
図21はDAC2(315)における各ビットに対する読み出し表であり、DAC2(315)はLSBからMSBの方向で補正電流は単調増加するようになっている。
以下、図19の1901に示すように初期の前記動的DCオフセットがプラスに出力されたときに前記動的DCオフセットを調整する過程を図14を用いて説明する。
図14において、第1番目の手順1401よりDCオフセット補正器2(312)が開始され、第2番目の手順1402でDAC2(315)のすべてのビットにゼロをセットし、DAC2(315)の出力値としては、00000となり、DAC2(315)の出力からは補正電流は流れない。ベースバンド出力328、329には、図19の1901の時刻t10に相当する初期状態のDCオフセット1が現れ、この値が小さくなるように調整しないといけない。次に第3番目の手順1403においてコンパレータ308で初期のDCオフセット1を検出し、第4番目の手順1404にてSAR309でDAC2(315)のMSBに1をセットし、DAC2(315)の出力より10000に応じた補正電流が供給され、図19の1901の時刻t11に相当するDCオフセットが現れる。次に第5番目の手順1405においてコンパレータ308で現在のDCオフセット2を検出し、第6番目の手順1406においてSAR309にて初期のDCオフセット1と現在のDCオフセット2が比較され、時刻t10のDCオフセットと時刻t11のDCオフセットが比較される。図19に示すように時刻t10と時刻t11の出力値は共にプラス方向に出力されているため、非反転という結果になり、第8番目の手順1408においてSAR309にてLSBかどうかが判断される。結果はNoであるので、第9番目の手順1409においてSAR309にて次のビットに1がセットされ、DAC2(315)には11000がセットされる。次にDAC2(315)の出力より11000に応じた補正電流が供給され、図19の1901の時刻t12に相当するDCオフセットが現れる。次に第5番目の手順1405においてコンパレータ308で現在のDCオフセット2を検出し、第6番目の手順1406においてSAR309にて初期のDCオフセット1と現在のDCオフセット2が比較され、時刻t10のDCオフセットと時刻t12のDCオフセットが比較される。図19に示すように時刻t10と時刻t12の出力値は反転しているため、第7番目の手順307で現在のビットはゼロに戻され、SAR309としては10000が出力され、第8番目の手順1408においてSAR309にてLSBかどうかが判断される。結果はNoであるので、第9番目の手順1409においてSAR309にて次のビットに1がセットされ、DAC2(315)には10100がセットされる。次にDAC2(315)の出力より10100に応じた補正電流が供給され、図19の1901の時刻t13に相当するDCオフセットが現れる。次に第5番目の手順1405においてコンパレータ308で現在のDCオフセット2を検出し、第6番目の手順1406においてSAR309にて初期のDCオフセット1と現在のDCオフセット2が比較され、時刻t10のDCオフセットと時刻t13のDCオフセットが比較される。図19に示すように時刻t10と時刻t13の出力値は共にプラス方向に出力されているため、非反転という結果になり、第8番目の手順1408においてSAR309にてLSBかどうかが判断される。結果はNoであるので、第9番目の手順1409においてSAR309にて次のビットに1がセットされ、DAC2(315)には10110がセットされる。次にDAC2(315)の出力より10110に応じた補正電流が供給され、図19の1901の時刻t14に相当するDCオフセットが現れる。次に第5番目の手順1405においてコンパレータ308で現在のDCオフセット2を検出し、第6番目の手順1406においてSAR309にて初期のDCオフセット1と現在のDCオフセット2が比較され、時刻t10のDCオフセットと時刻t14のDCオフセットが比較される。図19に示すように時刻t10と時刻t14の出力値は反転しているため、第7番目の手順1407で現在のビットはゼロに戻され、SAR309としては10100が出力され、第8番目の手順1408においてSAR309にてLSBかどうかが判断される。結果はNoであるので、第9番目の手順1409においてSAR309にて次のビットに1がセットされ、DAC2(315)には10101がセットされる。次にDAC2(315)の出力より10101に応じた補正電流が供給され、図19の1901の時刻t15に相当するDCオフセットが現れる。次に第5番目の手順1405においてコンパレータ308で現在のDCオフセット2を検出し、第6番目の手順1406においてSAR309にて初期のDCオフセット1と現在のDCオフセット2が比較され、時刻t10のDCオフセットと時刻t15のDCオフセットが比較される。図19に示すように時刻t10と時刻t15の出力値は共にプラス方向に出力されているため、非反転という結果になり、第8番目の手順1408においてSAR309にてLSBかどうかが判断される。結果はYesであるので、DAC2(315)に10101が記憶され、第10番目の手順1410でENDとなり前記動的DCオフセットの補正は終了となる。
以上の動作を整理すると図15のようになり、時刻t10で発生した初期の前記動的DCオフセットは時刻t11から時刻t15の過程で前記に示すように逐次比較され、DCオフセットを小さくする方向へ補正し、時刻t16で前記動的DCオフセットの補正はDAC2(315)に10101を記憶して終了となり、ベースバンド出力328、329においてプラス方向に出力された前記動的DCオフセットは補正される。
次に、以下、図19の1902に示すように初期の前記動的DCオフセットがマイナスに出力されたときに前記動的DCオフセットを調整する過程を図14を用いて説明する。
図14において、第1番目の手順1401よりDCオフセット補正器2(312)が開始され、第2番目の手順1402でDAC2(315)のすべてのビットにゼロをセットし、DAC2(315)の読み出し値としては、00000となり、DAC2(315)の出力からは補正電流は流れない。ベースバンド出力328、329には、図19の1902の時刻t10に相当する初期状態のDCオフセット1が現れ、この値が小さくなるように調整しないといけない。次に第3番目の手順1403においてコンパレータ308で初期のDCオフセット1を検出し、第4番目の手順1404にてSAR309でDAC2(315)のMSBに1をセットし、DAC2(315)の出力より10000に応じた補正電流が供給され、図19の1902の時刻t11に相当するDCオフセットが現れる。次に第5番目の手順1405においてコンパレータ308で現在のDCオフセット2を検出し、第6番目の手順1406においてSAR309にて初期のDCオフセット1と現在のDCオフセット2が比較され、時刻t10のDCオフセットと時刻t11のDCオフセットが比較される。図19に示すように時刻t10と時刻t11の出力値は反転しているため、第7番目の手順1407で現在のビットはゼロに戻され、SAR309としては00000が出力され、第8番目の手順1408においてSAR309にてLSBかどうかが判断される。結果はNoであるので、第9番目の手順1409においてSAR309にて次のビットに1がセットされ、DAC2(315)には01000がセットされる。次にDAC2(315)の出力より01000に応じた補正電流が供給され、図19の1902の時刻t12に相当するDCオフセットが現れる。次に第5番目の手順1405においてコンパレータ308で現在のDCオフセット2を検出し、第6番目の手順1406においてSAR309にて初期のDCオフセット1と現在のDCオフセット2が比較され、時刻t10のDCオフセットと時刻t12のDCオフセットが比較される。図19に示すように時刻t10と時刻t12の出力値は共にマイナス方向に出力されているため、非反転という結果になり、第8番目の手順1408においてSAR309にてLSBかどうかが判断される。結果はNoであるので、第9番目の手順1409においてSAR309にて次のビットに1がセットされ、DAC1(310)には01100がセットされる。次にDAC2(315)の出力より01100に応じた補正電流が供給され、図19の1902の時刻t13に相当するDCオフセットが現れる。次に第5番目の手順1405においてコンパレータ308で現在のDCオフセット2を検出し、第6番目の手順1406においてSAR309にて初期のDCオフセット1と現在のDCオフセット2が比較され、時刻t10のDCオフセットと時刻t13のDCオフセットが比較される。図19に示すように時刻t10と時刻t13の出力値は反転しているため、第7番目の手順1407で現在のビットはゼロに戻され、SAR309としては01000が出力され、第8番目の手順1408においてSAR309にてLSBかどうかが判断される。結果はNoであるので、第9番目の手順309においてSAR509にて次のビットに1がセットされ、DAC2(315)には01010がセットされる。次にDAC2(315)の出力より01010に応じた補正電流が供給され、図19の1902の時刻t14に相当するDCオフセットが現れる。次に第5番目の手順1405においてコンパレータ308で現在のDCオフセット2を検出し、第6番目の手順1406においてSAR309にて初期のDCオフセット1と現在のDCオフセット2が比較され、時刻t10のDCオフセットと時刻t14のDCオフセットが比較される。図19に示すように時刻t10と時刻t14の出力値は共にマイナス方向に出力されているため、非反転という結果になり、第8番目の手順1408においてSAR309にてLSBかどうかが判断される。結果はNoであるので、第9番目の手順1409においてSAR309にて次のビットに1がセットされ、DAC2(315)には01011がセットされる。次にDAC2(315)の出力より01011に応じた補正電流が供給され、図19の1902の時刻t15に相当するDCオフセットが現れる。次に第5番目の手順1405においてコンパレータ308で現在のDCオフセット2を検出し、第6番目の手順1406においてSAR309にて初期のDCオフセット1と現在のDCオフセット2が比較され、時刻t10のDCオフセットと時刻t15のDCオフセットが比較される。図19に示すように時刻t10と時刻t15の出力値は反転しているため、第7番目の手順1407で現在のビットはゼロに戻され、SAR309としては01010が出力され、第8番目の手順308においてSAR309にてLSBかどうかが判断される。結果はYesであるので、DAC2(315)に01010が記憶され、第10番目の手順1410でENDとなり前記動的DCオフセットの補正は終了となる。
以上の動作を整理すると図16のようになり、時刻t10で発生した初期の前記動的DCオフセットは時刻t11から時刻t15の過程で前記に示すように逐次比較され、DCオフセットを小さくする方向へ補正し、時刻t16で前記動的DCオフセットの補正はDAC2(315)に01010を記憶して終了となり、ベースバンド出力328、329においてマイナス方向に出力された前記動的DCオフセットは補正される。
以上のように図14の手順によって前記動的DCオフセットは補正される。図14に示した前記動的DCオフセットの補正の手順は、前述の前記静的DCオフセットの補正の手順と全く同じである。また、前記動的DCオフセットの補正と前記静的DCオフセットの補正は図1に示すように時分割で行われる。したがって、図3に示すようにコンパレータ309とSAR309で構成される逐次比較型のA/DコンバータはDCオフセット補正器1とDCオフセット2において共有することができるため、システムを簡素化することができる。
第1の実施形態によると、前述に示したように前記動的DCオフセットを補正するときに、前記静的DCオフセットの補正を行うことで前記動的DCオフセットを補正する手段に前記静的DCオフセットを記憶するための手段が必要なくなるため、システムが複雑になって、大きくなることを防ぐことができる。また、前述のとおり前記動的DCオフセットと前記静的DCオフセットを時分割で行うことで、前記静的DCオフセットを補正する手段であるDCオフセット補正器1と前記動的DCオフセットを補正する手段であるDCオフセット補正器2において、ベースバンド出力端子のDCオフセットの極性を判別するためのコンパレータと前記コンパレータの出力を初期判定の極性と比較し、変化すればゼロを出力し、変化しなければ1を出力する逐次比較型レジスタであるSARで構成されるA/Dコンバータを共有することができ、システムを簡素化することができる。
(第2の実施形態)
異なる無線帯域のバンドであるRF帯1とRF帯2でマルチバンドを有する無線受信機において、前記動的DCオフセットをそれぞれのバンドで補正するための構成について、RF帯1をGSM900MHz帯、RF帯2をDCS1800MHz帯として、図2、図4、図8を参照しながら詳しく説明する。
図2において、時刻t1はGSM900MHz帯の前記静的DCオフセットの補正を開始する時刻、時刻t2はGSM900MHz帯の前記静的DCオフセットを補正し、終了する時刻であり、GSM900MHz帯の前記動的DCオフセットの補正を開始する時刻、時刻t3はGSM900MHz帯の前記動的DCオフセットを補正し、終了する時刻であり、DCS1800MHz帯の前記静的DCオフセットの補正を開始する時刻、時刻t4はDCS1800MHz帯の前記静的DCオフセットを補正し、終了する時刻であり、DCS1800MHz帯の前記動的DCオフセットの補正を開始する時刻、時刻t5はDCS1800MHz帯の前記動的DCオフセットを補正し、終了する時刻である。時刻t1から時刻t2の期間t6でGSM900MHz帯の前記静的DCオフセットを補正し、時刻t2から時刻t3の期間t7でGSM900MHz帯の前記動的DCオフセットを補正し、時刻t3から時刻t4の期間t6でDCS1800MHz帯の前記静的DCオフセットを補正し、時刻t4から時刻t5の期間t7でDCS1800MHz帯の前記動的DCオフセットを補正する構成をとることで、それぞれのバンドで前記静的DCオフセットの大きさによらず、前記動的DCオフセットを補正することができ、それぞれのバンドで前記動的DCオフセットを補正するために前記静的DCオフセットを補正するための手段を不要にすることができる。
このことを図4に示す構成図と図8に示すタイミングチャートとを参照しながらさらに詳しく説明する。
図4において、316、317はGSM900MHz帯のRF信号が入力されるRF入力端子1、301はGSM900MHz帯の高周波信号を増幅するためのRF増幅器LNA1、303はGSM900MHz帯のローカル信号出力端子322、323とDCS1800MHz帯のローカル信号出力端子413、414を有し、それぞれのバンドのローカル信号を発生させるためのローカル信号発生器、302はRF入力端子316、317からのRF信号をローカル信号出力端子322、323からのローカル信号と掛け合わせ低周波のベースバンド信号に変換するためのGSM900MHz帯のミキサ1である。また、407、408はDCS1800MHz帯のRF信号が入力されるRF入力端子2、401はDCS1800MHz帯の高周波信号を増幅するためのRF増幅器LNA2、402はRF入力端子407、408からのRF信号をローカル信号出力端子413、414からのローカル信号と掛け合わせ低周波のベースバンド信号に変換するためのDCS1800MHz帯のミキサ2である。RF入力端子316、317に入力されたGSM900MHz帯のRF信号はLNA1(301)で増幅され、ローカル信号出力端子322、323からのローカル信号と掛け合わされ、ミキサ1(302)で低周波のベースバンド信号に変換される。また、RF入力端子407、408に入力されたDCS1800MHz帯のRF信号はLNA2(401)で増幅され、ローカル信号出力端子413、414からのローカル信号と掛け合わされ、ミキサ2(402)低周波のベースバンド信号に変換される。
304はベースバンドブロックであり、妨害信号を落とすためのLPF(305)、ベースバンド信号を増幅するための利得可変機能のついたAMP(306)から成る。ミキサ1(302)の出力端子324、325に現れたGSM900MHz帯のベースバンド信号とミキサ2(402)の出力端子324、325に現れたDCS1800MHz帯のベースバンド信号は、LPF305に入力され、妨害波を減衰させたあとで、AMP306に入力され、AMP306にてベースバンド出力端子でそれぞれのバンドのRF信号の大きさによらず一定のベースバンド信号にして、ベースバンド出力端子328、329において所望の大きさのベースバンド信号にされる。
307はDCオフセット補正器1であり、それぞれのバンドにおける前記静的DCオフセットを補正する手段を有する。前記DCオフセット補正器1(307)はベースバンド出力328、329におけるDCオフセットの極性を判別するためのコンパレータ308、前記コンパレータ308の出力を初期判定の極性と比較し、変化すればゼロを出力し、変化しなければ1を出力する逐次比較型レジスタであるSAR309、前記SAR309のデジタル信号をアナログ信号に変換するD/AコンバータDAC1(310)から成る。前記コンパレータ308と前記SAR309で逐次比較型のA/Dコンバータを構成しており、ベースバンド出力に現れたDCオフセットはアナログ信号であり、前記逐次比較型のA/Dコンバータでデジタル信号に変換され、変換されたデジタル信号はDAC1(310)でアナログ信号に戻される。DCオフセット補正器1(307)の入力はベースバンド出力328、329に接続され、出力は前記ミキサ1と前記ミキサ2の出力端子324、325に接続され、フィードバックループを構成している。ベースバンド出力328、329に現れたDCオフセットはDCオフセット補正器1に入力され、DCオフセット補正器1(307)のはたらきによって、ベースバンド出力328、329に現れた前記静的DCオフセットを打ち消すように前記ミキサ1と前記ミキサ2の出力端子324、325をそれぞれのバンドで制御する。
311はテスト信号発生器であり、それぞれのバンドで前記動的DCオフセットを補正するためにRF入力316、317とRF入力407、408にそれぞれに入力される妨害波を想定してテスト信号を発生させ、ミキサ1(302)とミキサ2(402)でそれぞれで前記動的DCオフセットを発生させるためにある。テスト信号発生器(311)は、ミキサ1(302)で発生する前記動的DCオフセットを検出するために用いられるため、テスト信号発生器311の出力端子330、331はLNA1(301)の出力端子318、319に接続される。また、ミキサ2(402)で発生する前記動的DCオフセットを検出するために用いられるため、テスト信号発生器311の出力端子415、416はLNA2(401)の出力端子409、410に接続される。
312はDCオフセット補正器2であり、GSM900MHz帯の前記動的DCオフセットを補正する手段を有する。DCオフセット補正器2(312)はベースバンド出力328、329におけるDCオフセットの極性を判別するためのコンパレータ308、前記コンパレータ308の出力を初期判定の極性と比較し、変化すればゼロを出力し、変化しなければ1を出力する逐次比較型レジスタであるSAR309、前記SAR309のデジタル信号をアナログ信号に変換するD/AコンバータDAC2(315)、前記テスト信号出力端子330、331からのテスト信号の大きさを検出するための検波器1(313)、前記検波器1(313)の検出信号の大きさにより、DAC2(315)の補正信号の値をコントロールして前記ミキサ1に対する補正電流を発生させるための調整器1(314)から成る。前記コンパレータ308と前記SAR309で逐次比較型のA/Dコンバータを構成しており、ベースバンド出力に現れたDCオフセットはアナログ信号であり、前記逐次比較型のA/Dコンバータでデジタル信号に変換され、変換されたデジタル信号はDAC2(315)でアナログ信号に戻される。DCオフセット補正器2(312)の入力は、ベースバンド出力328、329に接続され、出力はミキサ1(302)に接続され、フィードバックループを構成している。テスト信号発生器311によって、ミキサ1(302)で発生したGSM900MHz帯の前記動的DCオフセットはベースバンド出力328、329に現れ、DCオフセット補正器2(312)に入力され、DCオフセット補正器2(312)のはたらきによって、ベースバンド出力328、329に現れたGSM900MHz帯の前記動的DCオフセットを打ち消すようにミキサ1(302)を制御する。
403はDCオフセット補正器3であり、DCS1800MHz帯の前記動的DCオフセットを補正する手段を有する。DCオフセット補正器3(403)はベースバンド出力328、329におけるDCオフセットの極性を判別するためのコンパレータ308、前記コンパレータ308の出力を初期判定の極性と比較し、変化すればゼロを出力し、変化しなければ1を出力する逐次比較型レジスタであるSAR309、前記SAR309のデジタル信号をアナログ信号に変換するD/AコンバータDAC3(406)、前記テスト信号出力端子415、416からのテスト信号の大きさを検出するための検波器2(404)、前記検波器2(404)の検出信号の大きさにより、DAC3(406)の補正信号の値をコントロールして前記ミキサ2に対する補正電流を発生させるための調整器2(405)から成る。前記コンパレータ308と前記SAR309で逐次比較型のA/Dコンバータを構成しており、ベースバンド出力に現れたDCオフセットはアナログ信号であり、前記逐次比較型のA/Dコンバータでデジタル信号に変換され、変換されたデジタル信号はDAC3(406)でアナログ信号に戻される。DCオフセット補正器3(403)の入力は、ベースバンド出力328、329に接続され、出力はミキサ2(402)に接続され、フィードバックループを構成している。テスト信号発生器311によって、ミキサ2(402)で発生したDCS1800MHz帯の前記動的DCオフセットはベースバンド出力328、329に現れ、DCオフセット補正器3(403)に入力され、DCオフセット補正器3(403)のはたらきによって、ベースバンド出力328、329に現れたDCS1800MHz帯の前記動的DCオフセットを打ち消すようにミキサ2(402)を制御する。
図8において、t1はGSM900MHz帯の前記静的DCオフセットの補正を開始する時刻、t2はGSM900MHz帯の前記静的DCオフセットを補正し、終了する時刻であり、GSM900MHz帯の前記動的DCオフセットの補正を開始する時刻、t3はGSM900MHz帯の前記動的DCオフセットを補正し、終了する時刻であり、DCS1800MHz帯の前記静的DCオフセットの補正を開始する時刻、t4はDCS1800MHz帯の前記静的DCオフセットを補正し、終了する時刻であり、DCS1800MHz帯の前記動的DCオフセットの補正を開始する時刻、t5はDCS1800MHz帯の前記動的DCオフセットを補正し、終了する時刻である。時刻t1から時刻t2の期間t6はGSM900MHz帯の前記静的DCオフセットを補正している期間、時刻t2から時刻t3の期間t7はGSM900MHzの前記動的DCオフセットを補正している期間、時刻t3から時刻t4の期間t6はDCS1800MHz帯の前記静的DCオフセットを補正している期間、時刻t4から時刻t5の期間t7はDCS1800MHz帯の前記動的DCオフセットを補正している期間である。
まず始めに、時刻t1によりGSM900MHz帯の前記静的DCオフセットの補正を開始する。このとき、ミキサ1(302)、ベースバンドブロック304、ローカル信号発生器303、ローカル出力322、323、DCオフセット補正器1(307)はONされ、その他のブロックはOFFされる。
ベースバンド出力端子328、329に現れたGSM900MHz帯の前記静的DCオフセットは、t6の期間で前述に示したDCオフセット補正器1のはたらきにより補正がなされ、時刻t2でGSM900MHz帯の前記静的DCオフセットは補正が完了している。
次に時刻t2にてGSM900MHz帯の前記動的DCオフセット補正を開始する。DCオフセット補正器1(307)はOFFされ、DCオフセット補正器2(312)、テスト信号発生器311、テスト信号出力330、331がONされる。
ベースバンド出力端子328、329に現れたGSM900MHz帯の前記動的DCオフセットは、t7の期間で前述に示したDCオフセット補正器2(312)のはたらきにより補正がなされ、時刻t3でGSM900MHz帯の前記動的DCオフセットは補正が完了する。
次に時刻t3によりDCS1800MHz帯の前記静的DCオフセットの補正を開始する。このとき、ミキサ2(402)、ローカル出力413、414、DCオフセット補正器1(307)はONされ、ミキサ1(302)、ローカル出力322、323、DCオフセット補正器2(312)、テスト信号発生器311、テスト信号出力330、331はOFFされる。
ベースバンド出力端子328、329に現れたDCS1800MHz帯の前記静的DCオフセットは、t6の期間で前述に示したDCオフセット補正器1のはたらきにより補正がなされ、時刻t4でDCS1800MHz帯の前記静的DCオフセットは補正が完了している。
次に時刻t4にてDCS1800MHz帯の前記動的DCオフセット補正を開始する。DCオフセット補正器1(307)はOFFされ、DCオフセット補正器3(403)、テスト信号発生器311、テスト信号出力415、416がONされる。
ベースバンド出力端子328、329に現れたDCS1800MHz帯の前記動的DCオフセットは、t7の期間で前述に示したDCオフセット補正器2(312)と同じ手順で補正がなされ、時刻t5でDCS1800MHz帯の前記動的DCオフセットは補正が完了する。
従って、各々のバンドで時刻t2とt4において前記静的DCオフセットの大きさによらず、ベースバンド出力328、329において前記動的DCオフセットを補正することができ、各々のバンドで前記動的DCオフセットを補正するときに前記静的DCオフセットを記憶するための手段をそれぞれで必要としない。
上述のとおり、GSM900MHz帯とDCS1800MHz帯において、前記動的DCオフセットの手順と前記静的DCオフセットの手順は全く同じであり、それぞれのDCオフセットの補正は時分割で行われるため、前記SAR309と前記コンパレータ308で構成される逐次比較型のA/DコンバータはDCオフセット補正器1とDCオフセット補正器2とDCオフセット補正器3で共有化することができ、システムを簡素化することができる。
第2の実施形態によると、多バンドを有するようなダイレクトコンバージョン方式の無線受信機において、前述に示したように前記動的DCオフセットをそれぞれのバンドで補正するときに、それぞれのバンドで前記静的DCオフセットの補正を行うことでそれぞれのバンドで前記動的DCオフセットを補正する手段に前記静的DCオフセットを記憶するための手段がそれぞれで必要なくなるため、システムが複雑になって、大きくなることを防ぐことができる。また、前述のとおり前記動的DCオフセットの補正と前記静的DCオフセットの補正をそれぞれのバンドで時分割で行うことで、GSM900MHz帯とDCS1800MHz帯の前記静的DCオフセットを補正する手段であるDCオフセット補正器1とGSM900MHz帯の前記動的DCオフセットを補正する手段であるDCオフセット補正器2とDCS1800MHz帯の前記動的DCオフセットを補正する手段であるDCオフセット補正器3において、ベースバンド出力端子のDCオフセットの極性を判別するためのコンパレータと前記コンパレータの出力を初期判定の極性と比較し、変化すればゼロを出力し、変化しなければ1を出力する逐次比較型のレジスタであるSARで構成される逐次比較型のA/Dコンバータを共有することができ、システムを簡素化することができる。
本発明に係るDCオフセットキャリブレーションシステムによると、前記静的DCオフセット1201の大きさによらず、前記動的DCオフセット1003を補正することができ、前記静的DCオフセットを記憶するための手段を不要にすることができる。
第1の実施形態に係るDCオフセットキャリブレーションシステムの手順を示したタイミングチャート 第2の実施形態に係るDCオフセットキャリブレーションシステムの手順を示したタイミングチャート 第1の実施形態に係るDCオフセットキャリブレーションシステムの基本構成図 第2の実施形態に係るDCオフセットキャリブレーションシステムの基本構成図 従来の実施形態に係る動的DCオフセットを補正するためのDCオフセットキャリブレーションシステムの内部回路構成図 従来の実施形態に係る静的DCオフセットを補正するためのDCオフセットキャリブレーションシステムの基本構成図 第1の実施形態に係るDCオフセットキャリブレーションシステムの基本構成図を説明するためのタイミングチャート 第2の実施形態に係るDCオフセットキャリブレーションシステムの基本構成図を説明するためのタイミングチャート RF入力信号が大きいときのミキサにおけるスペクトルを示す図 DCオフセット補正をしない場合にRF入力信号が大きいときのミキサ出力におけるスペクトルを示す図 RF入力信号が小さいときのRF入力端子に現れるスペクトルを示す図 DCオフセット補正をしない場合にRF入力信号が小さいときのミキサ出力におけるスペクトルを示す図 DCオフセット補正をしない場合にRF入力信号が大きいときの実際のミキサ出力におけるスペクトルを示す図 DCオフセットキャリブレーションシステムにおいて、DCオフセット補正器のはたらきを説明するためにDCオフセット補正の手順を示した図 第1の実施形態に係るDCオフセットキャリブレーションシステムにおいて、図14の手順により、動的DCオフセットを補正する場合において、DCオフセットがマイナスの方向に出力されたときのDCオフセットの補正の過程を説明するための図 第1の実施形態に係るDCオフセットキャリブレーションシステムにおいて、図14の手順により、動的DCオフセットを補正する場合において、DCオフセットがマイナスの方向に出力されたときのDCオフセットの補正の過程を説明するための図 従来の実施形態に係るDCオフセットキャリブレーションシステムにおいて、図14の手順により、静的DCオフセットを補正する場合において、DCオフセットがプラス方向に出力されたときのDCオフセットの補正の過程を説明するための図 従来の実施形態に係るDCオフセットキャリブレーションシステムにおいて、図14の手順により、静的DCオフセットを補正する場合において、DCオフセットがマイナス方向に出力されたときのDCオフセットの補正の過程を説明するための図 ベースバンド出力における動的DCオフセットと補正電流の関係を説明するための図 ベースバンド出力における静的DCオフセットと補正電流の関係を説明するための図 DACの補正電流のビット割付表を示す図
符号の説明
301 LNA1(RF増幅器)
302 ミキサ1
303 ローカル信号発生器
304 ベースバンドブロック
305 LPF(ローパスフィルター)
306 AMP(ベースバンド信号可変増幅器)
307 DCオフセット補正器1
308 コンパレータ
309 SAR(逐次比較型A/Dコンバータ)
310 DAC1(D/Aコンバータ)
311 テスト信号発生器
312 DCオフセット補正器2
313 検波器1
314 調整器1
315 DAC2(D/Aコンバータ)
316、317 RF入力端子1
318、319 LNA1出力端子
320、321 ミキサ1入力端子
322、323 RF入力1用ローカル信号出力端子
324、325 ミキサ1出力端子、及びLPF入力端子
326、327 LPF出力端子、及びAMP入力端子
328、329 ベースバンド出力端子
330、331 ミキサ1用テスト信号出力端子
401 LNA2
402 ミキサ2
403 DCオフセット補正器3
404 検波器2
405 調整器2
406 DAC3
407、408 RF入力端子2
409、410 LNA2出力端子
411、412 ミキサ2入力端子
413、414 RF入力2用ローカル信号出力端子
415、416 ミキサ2用テスト信号出力端子
501 スイッチングセル
502 RF入力セル
503 ミキサ回路
504 補正発生器
505 コントローラ
506 検波器
507 ユーザインターフェース
508 DCオフセット補正器
509、510 ミキサ出力端子
511、512 ローカル入力端子
513、514 RF入力端子
515 制御端子
701 LNA1の制御タイミング
702 ミキサ1、ベースバンドブロック、ローカル信号発生器、RF入力1用ローカル出力の制御タイミング
703 DCオフセット補正器1の制御タイミング
704 DCオフセット補正器2、テスト信号発生器、ミキサ1用テスト信号出力の制御タイミング
801 LNA1とLNA2の制御タイミング
802 ベースバンドブロック、ローカル信号発生器の制御タイミング
803 ミキサ1、RF入力1用ローカル出力の制御タイミング
804 DCオフセット補正器1の制御タイミング
805 DCオフセット補正器2、テスト信号発生器、ミキサ1用テスト信号出力の制御タイミング
806 ミキサ2、RF入力2用ローカル出力の制御タイミング
807 DCオフセット補正器3、テスト信号発生器、ミキサ2用テスト信号出力の制御タイミング
901 RF入力信号に含まれる希望信号
902 RF入力信号に含まれる妨害信号
1001 ミキサ出力に変換された希望信号
1002 ミキサ出力に変換された妨害信号
1003 2次の非線形歪によりミキサ出力に発生したDCオフセット
1101 ミキサに漏れこんだローカル信号
1201 セルフミキシングによりミキサ出力に発生したDCオフセット
1202 セルフミキシングによりミキサ出力に変換された妨害信号
1401 第1番目の手順
1402 第2番目の手順
1403 第3番目の手順
1404 第4番目の手順
1405 第5番目の手順
1406 第6番目の手順
1407 第7番目の手順
1408 第8番目の手順
1409 第9番目の手順
1410 第10番目の手順
1901 動的DCオフセットがプラスに出力された場合
1902 動的DCオフセットがマイナスに出力された場合
2001 静的DCオフセットがプラスに出力された場合
2002 静的DCオフセットがマイナスに出力された場合

Claims (3)

  1. RF信号とローカル信号とを掛け合わせて低周波のベースバンド信号に変換するミキサと、
    前記ミキサの入力端子に入力される妨害波に対して前記ミキサの2次の非線形歪が作用することによって発生する動的DCオフセットを補正する動的DCオフセット補正器と、
    前記ミキサの入力端子に現れるローカル信号の漏洩成分とのセルフミキシングによって発生する静的DCオフセットを補正する静的DCオフセット補正器とを備えた、
    DCオフセット補正機能を有するダイレクトコンバージョン受信機において、
    DCオフセット補正の動作開始後、第1番目の時刻t1に前記静的DCオフセット補正器による前記静的DCオフセットの補正を開始し、
    第2番目の時刻t2に前記静的DCオフセットの補正を終了した後、前記動的DCオフセット補正器による前記動的DCオフセットの補正を開始し、
    第3番目の時刻t3に前記動的DCオフセットの補正を終了することにより、
    前記静的DCオフセットの成分を補正した後に、前記動的DCオフセットによる変化分のみを補正するように構成され、
    前記動的DCオフセット補正器は、前記静的DCオフセットの大きさを記憶するための要素を持たないことを特徴とするDCオフセットキャリブレーションシステム。
  2. 低ノイズ増幅器からなりRF信号を増幅するRF増幅器と、
    ローカル信号を発生するローカル信号発生器と、
    前記RF増幅器から出力されたRF信号と前記ローカル信号とを掛け合わせて低周波のベースバンド信号に変換する前記ミキサと、
    妨害波を減衰させるためのLPFおよび可変利得増幅器で構成され、前記RF信号に含まれる妨害波を除去し、前記ベースバンド信号を前記RF信号の入力の大きさによらず一定の大きさにするためのベースバンドブロックと、
    前記ベースバンドブロックの出力端子に現れたDCオフセットの極性を検出するためのコンパレータ、および前記コンパレータの出力を初期判定の極性と比較して、変化すればゼロを出力し、変化しなければ1を出力する逐次比較型のレジスタ(以下、SARと略称する)により構成される逐次比較型のA/Dコンバータと、
    前記SARの出力から得られたデジタル信号に対する補正電流を出力し、前記ミキサの出力端子に補正信号を与える第1D/Aコンバータと、
    前記SARの出力から得られたデジタル信号に対する補正電流を出力させる第2D/Aコンバータと、
    前記ミキサに入力されるRF信号の大きさを検波する検波器と、
    前記検波器の出力の大きさにより前記第2D/Aコンバータの値をコントロールして前記ミキサに対する補正電流を発生させる調整器と、
    前記ミキサの出力端子に前記動的DCオフセットを発生させるためのテスト信号を発生し、前記RF増幅器の出力端子に供給するテスト信号発生器とを備え、
    前記静的DCオフセット補正器は、前記逐次比較型のA/Dコンバータ、および前記第1D/Aコンバータにより構成されて、前記ベースバンドブロックの出力端子において前記静的DCオフセットを補正し、
    前記動的DCオフセット補正器は、前記逐次比較型のA/Dコンバータ、前記第2D/Aコンバータ、前記検波器、および前記調整器により構成されて、前記ミキサにおいて前記動的DCオフセットを補正し、
    前記動的DCオフセットの補正と前記静的DCオフセットの補正を時分割で行うことにより、前記逐次比較型のA/Dコンバータを、前記静的DCオフセット補正器と前記動的DCオフセット補正器で共用する請求項1記載のDCオフセットキャリブレーションシステム。
  3. 第1RF帯のRF信号を増幅する低ノイズ増幅器からなる第1RF増幅器と、
    前記第1RF帯とは異なる無線帯域の第2RF帯のRF信号を増幅する低ノイズ増幅器からなる第2RF増幅器と、
    前記第1RF帯のローカル信号と前記第2RF帯のローカル信号を発生させるためのローカル信号発生器と、
    前記第1RF増幅器から出力されたRF信号と前記第1RF帯のローカル信号とを掛け合わせて低周波のベースバンド信号に変換する第1ミキサと、
    前記第2RF増幅器から出力されたRF信号と前記第2RF帯のローカル信号とを掛け合わせて低周波のベースバンド信号に変換する第2ミキサと、
    妨害波を減衰させるためのLPFおよび可変利得増幅器で構成され、前記第1ミキサおよび前記第2ミキサの出力信号が供給されて、前記第1RF帯のRF信号と前記第2RF帯のRF信号のそれぞれに含まれる妨害波を除去し、前記ベースバンド信号を、前記第1RF帯のRF信号と前記第2RF帯のRF信号の大きさによらず一定の大きさにするためのベースバンドブロックと、
    前記ベースバンドブロックの出力端子に現れたDCオフセットの極性を検出するためのコンパレータ、および前記コンパレータの出力を初期判定の極性と比較して、変化すればゼロを出力し、変化しなければ1を出力する逐次比較型のレジスタ(以下、SARと略称する)により構成される逐次比較型のA/Dコンバータと、
    前記SARの出力から得られたデジタル信号に対する補正電流を出力し、前記第1および第2ミキサの出力端子に補正信号を与える第1D/Aコンバータと、
    前記SARの出力から得られたデジタル信号に対する補正電流を出力させる第2D/Aコンバータと、
    前記第1ミキサに入力されるRF信号の大きさを検波する第1検波器と、
    前記第1検波器の出力の大きさにより前記第2D/Aコンバータの値をコントロールして前記第1ミキサに対する補正電流を発生させる第1調整器と、
    前記SARの出力から得られたデジタル信号に対する補正電流を出力させる第3D/Aコンバータと、
    前記第2ミキサに入力されるRF信号の大きさを検波する第2検波器と、
    前記第2検波器の出力の大きさにより前記第3D/Aコンバータの値をコントロールして前記第2ミキサに対する補正電流を発生させる第2調整器と、
    前記第1および第2ミキサの出力端子にそれぞれ、前記第1RF帯と前記第2RF帯の動的DCオフセットを発生させるためのテスト信号を発生し、前記第1および第2RF増幅器の出力端子にそれぞれ供給するテスト信号発生器とを備え、
    前記逐次比較型のA/Dコンバータ、および前記第1D/Aコンバータにより、前記ベースバンドブロックの出力端子において前記第1RF帯および前記第2RF帯の静的DCオフセットを補正する静的DCオフセット補正器が構成され、
    前記逐次比較型のA/Dコンバータ、前記第2D/Aコンバータ、前記第1検波器、および前記第1調整器により、前記第1ミキサにおいて前記第1RF帯の前記動的DCオフセットを補正する第1動的DCオフセット補正器が構成され、
    前記逐次比較型のA/Dコンバータ、前記第3D/Aコンバータ、前記第2検波器、および前記第2調整器により、前記第2ミキサにおいて前記第2RF帯の前記動的DCオフセットを補正する第2動的DCオフセット補正器が構成され、
    DCオフセット補正の動作開始後、第1番目の時刻t1に、前記静的DCオフセット補正器による前記第1RF帯の前記静的DCオフセットの補正を開始し、
    第2番目の時刻t2に、前記第1RF帯の前記静的DCオフセットの補正を終了した後、前記第1動的DCオフセット補正器による前記第1RF帯の前記動的DCオフセットの補正を開始し、
    第3番目の時刻t3に、前記第1RF帯の前記動的DCオフセットの補正を終了した後、前記静的DCオフセット補正器による前記第2RF帯の前記静的DCオフセットの補正を開始し、
    第4番目の時刻t4に、前記第2RF帯の前記静的DCオフセットの補正を終了した後、前記第2動的DCオフセット補正器による前記第2RF帯の前記動的DCオフセットの補正を開始し、
    第5番目の時刻t5に、前記第2RF帯の前記動的DCオフセットの補正を終了し、
    各々のRF帯での前記動的DCオフセットの補正および前記静的DCオフセットの補正を時分割で行い、前記第1RF帯の前記動的DCオフセットを補正したあとで前記第2RF帯の前記動的DCオフセットを補正することにより、前記逐次比較型のA/Dコンバータを、前記静的DCオフセット補正器と前記第1および第2動的DCオフセット補正器で共用することを特徴とするDCオフセットキャリブレーションシステム。
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