JP4331702B2 - 片道転送遅延時間推定装置、方法、およびプログラム - Google Patents

片道転送遅延時間推定装置、方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、パケット通信技術に関し、特にパケットの片道転送遅延時間を推定する推定技術に関する。
近年、パケット通信技術の飛躍的な発展に伴い、パケット通信網が音声や映像等のメディアを多地点で通信するリアルタイム系アプリケーションで利用されつつある。パケット通信網のインサービス品質管理では、このようなアプリケーションに対する品質管理も必要とされており、特にリアルタイム系アプリケーションでは、利用者の主観品質に大きな影響を与える、メディアおよびパケットの転送遅延に関する品質管理が重要視されている。
多地点間でやり取りするメディアおよびパケットの転送遅延を正確に測定するには、各地点に設置される各測定器間で時刻が正確に同期している必要がある。例えば、TV会議システム等のリアルタイム系アプリケーションで利用する通信システムにおいて、多地点間の遅延同期処理を行う技術として、各対地から送信されてきた映像のフレーム番号を順に並べて、各対地のフレーム番号を合わせることで遅延同期処理をする技術が提案されている(例えば、特許文献1など参照)。
しかしながら、この技術によれば、全対地で同時に映像フレームの通信が開始されない(開始時刻がずれない)限り、全対地で同期をとることはできず、根本的な解決策にはならない。
これに対して、測定器にGPS(Global Positioning System)を設置し、正確に時刻同期をとって測定を実施する技術や、NTP(Network Time Protocol)を利用して、GPSを使って正確に絶対時刻(世界標準時刻)に合わせているNTPサーバにアクセスし、各対地に設置される測定器の時刻同期をとって測定を実施する技術が存在する。
前者は、正確な遅延測定を実施することが可能であるが、GPSの費用が高く、設定にも衛星が見える場所に置かなければならない等、汎用性が低い。後者は、標準化されたプロトコルを利用するため、汎用性は非常に高いが、アクセスするサーバやNTPを利用するネットワーク条件により、遅延測定に関する誤差が大きい。数秒単位の遅延測定精度が必要なアプリケーションであれば、NTPを利用する方法は十分に効果的であるが、数ミリ秒単位での遅延測定を行うには対応できない。
また、システムに組み込まれる機能とは別に、多地点に分散されている端末の時刻同期をとる技術が提案されている(例えば、非特許文献1など参照)。この技術は、端末のクロック精度による長時間で生じる誤差を修正することを目的として、最終的にmsの誤差を修正するものである。
特開平9−219851号公報 田上他、「多地点パケット監視システム用時刻同期方式の検討」、FIT(情報科学技術フォーラム)2002M−24、2002
しかしながら、このような従来技術では、高い測定精度で片道転送遅延時間を測定するにはGPSなどの専用測定器が必要となるため、リアルタイム系アプリケーションの品質管理には容易に適用できないという問題点があった。
パケット通信網のインサービス品質管理で、多地点リアルタイム系アプリケーションを対象とする場合、複数存在する測定対地間での遅延測定が必要となり、専用測定器がなくても1ms以内の誤差で遅延測定可能な容易性や汎用性が要求される。また、長期間(日単位)測定による遅延測定よりも、数十分から数時間の範囲内で正確な遅延測定を実施することが望まれる。
これに対して、発明者らは、NTPを利用するとともにその測定データを補正することによって、精度よくリアルタイム系アプリケーションの遅延時間を推定する技術を提案したが、この技術についても往復遅延の半分を片道転送遅延とする範囲を脱していない。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、専用測定器を必要とすることなく、多地点間でやり取りされるパケットの片道転送遅延時間を精度よく推定できる片道転送遅延時間推定装置、方法、およびプログラムを提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかる片道転送遅延時間推定装置は、パケット通信網を介してリアルタイム系のアプリケーション用パケットを送受信する第1の通信装置に設けられ、この第1の通信装置とアプリケーション用パケットを送受信する第2の通信装置に設けられた対向装置との間で各種パケットをやり取りすることにより、第1および第2の通信装置間におけるパケットの片道転送遅延時間を推定する片道転送遅延時間推定装置であって、対向装置との間で往復転送遅延時間の測定用パケットを送受信する測定用パケット送受信部と、測定用パケットが自装置および対向装置で送受信された時刻に基づき、自装置および対向装置で計時している装置時刻の差を示す単純補正時間を算出する単純補正時間算出部と、所望のアプリケーションで用いられる任意のアプリケーション用パケットについて自装置および対向装置で検出された送信時刻と受信時刻の差から得た片道転送遅延時間測定値を単純補正時間で補正することにより所望の推定片道転送遅延時間を推定する片道転送遅延推定部と、推定片道転送遅延時間を順次保存する記憶部と、記憶部で保存している各推定片道転送遅延時間の時間的変動から補正関数を生成する補正関数生成部とを備え、片道転送遅延推定部で、単純補正時間算出部で新たに算出した単純補正時間と前回の単純補正時間とに差が生じた場合、補正関数に基づき推定片道転送遅延時間を補正するようにしたものである。
この際、単純補正時間算出部で、自装置で測定用パケットを送受信した時刻の中点における装置時刻と対向装置で測定用パケットを送受信した時刻の中点における装置時刻との時刻差から単純補正時間を算出するようにしてもよい。
また、補正関数生成部で、記憶部で保存している各推定片道転送遅延時間とその時刻との組から所望の時刻における推定片道転送遅延時間の補正量を算出する回帰式を補正関数として生成するようにしてもよい。
また、片道転送遅延推定部で得られた推定片道転送遅延時間を対向装置へ通知するデータ送受信部をさらに設けてもよい。
また、本発明にかかる片道転送遅延時間推定方法は、パケット通信網を介してリアルタイム系のアプリケーション用パケットを送受信する第1の通信装置に設けられた片道転送遅延時間推定装置で、この第1の通信装置とアプリケーション用パケットを送受信する第2の通信装置に設けられた対向装置との間で各種パケットをやり取りすることにより、第1および第2の通信装置間におけるパケットの片道転送遅延時間を推定する片道転送遅延時間推定方法であって、対向装置との間で往復転送遅延時間の測定用パケットを送受信する測定用パケット送受信ステップと、測定用パケットが自装置および対向装置で送受信された時刻に基づき、自装置および対向装置で計時している装置時刻の差を示す単純補正時間を算出する単純補正算出ステップと、所望のアプリケーションで用いられる任意のアプリケーション用パケットについて自装置および対向装置で検出された送信時刻と受信時刻の差から得た片道転送遅延時間測定値を単純補正時間で補正することにより所望の推定片道転送遅延時間を推定する片道転送遅延推定ステップと、推定片道転送遅延時間を記憶部に順次保存する記憶ステップと、記憶部で保存している各推定片道転送遅延時間の時間的変動から補正関数を生成する補正関数生成ステップと、前記単純補正算出ステップで新たに算出した単純補正時間と前回の単純補正時間とに差が生じた場合、前記補正関数に基づき前記推定片道転送遅延時間を補正する遅延関数補正ステップとを備えている。
また、本発明にかかるプログラムは、パケット通信網を介してリアルタイム系のアプリケーション用パケットを送受信する第1の通信装置に設けられ、この第1の通信装置とアプリケーション用パケットを送受信する第2の通信装置に設けられた対向装置との間で各種パケットをやり取りすることにより、第1および第2の通信装置間におけるパケットの片道転送遅延時間を推定する片道転送遅延時間推定装置のコンピュータに、対向装置との間で往復転送遅延時間の測定用パケットを送受信する測定用パケット送受信ステップと、測定用パケットが自装置および対向装置で送受信された時刻に基づき、自装置および対向装置で計時している装置時刻の差を示す単純補正時間を算出する単純補正算出ステップと、所望のアプリケーションで用いられる任意のアプリケーション用パケットが自装置および対向装置で検出された時刻差から得た片道転送遅延時間測定値を単純補正時間で補正することにより所望の推定片道転送遅延時間を推定する片道転送遅延推定ステップと、推定片道転送遅延時間を記憶部に順次保存する記憶ステップと、記憶部で保存している各推定片道転送遅延時間の時間的変動から補正関数を生成する補正関数生成ステップと、単純補正算出ステップで新たに算出した単純補正時間と前回の単純補正時間とに差が生じた場合、補正関数に基づき推定片道転送遅延時間を補正する遅延関数補正ステップとを実行させる。
本発明によれば、対向装置との間でやり取りした測定用パケットに関する自装置および対向装置での送受信時刻に基づき、自装置および対向装置の装置時刻差から単純補正時間が算出されて、所望のアプリケーションで用いられる任意のアプリケーション用パケットが自装置および対向装置で検出された時刻の差から得た片道転送遅延時間測定値が単純補正時間で補正されて所望の推定片道転送遅延時間が推定され、新たに算出された単純補正時間と前回の単純補正時間とに差が生じた場合、補正関数に基づき推定片道転送遅延時間が補正されるため、GPSなどの専用測定器を必要とすることなく、多地点間でやり取りされるパケットの片道転送遅延時間を精度よく推定でき、長期間測定にも容易に対応できる。
これにより、アプリケーション端末において、リアルタイム系アプリケーションの通信品質を、リアルタイム系アプリケーションの使用中に利用者や品質管理者が確認でき、リアルタイム系アプリケーションの通信状態を極めて容易に把握できる。また、このリアルタイム系アプリケーションの通信品質は、リアルタイム系アプリケーションを実行している対地ごとに得ることができ、多地点リアルタイム系アプリケーションであっても、正確に通信状態を把握できる。
また、パケット通信網上に配置したパケット転送装置を介して片道転送遅延時間推定装置で、対向装置との間で測定用パケットや制御用パケットなどの各種パケットをやり取りし、アプリケーション用パケットをキャプチャ(捕捉)すれば、任意の区間における片道転送遅延時間を容易に推定することができる。したがって、パケット通信網におけるリアルタイム系アプリケーションに対する通信品質を所望区間ごとに容易に取得することができ、障害区間の特定や切り分け、復旧状況の確認を効率よく行うことができるため、全体としてパケット通信網のインサービス品質管理を効果的に実施できる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1および図2を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる片道転送遅延時間推定装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる片道転送遅延時間推定装置が適用される片道転送遅延時間推定システムの構成例を示すブロックである。図2は、本発明の第1の実施の形態にかかる片道転送遅延時間推定装置の構成を示すブロック図である。
図1において、アプリケーション端末(第1の通信装置)2Aおよびアプリケーション端末(第2の通信装置)2Bは、パケット通信網5を介してアプリケーション用パケット6をやり取りすることにより、音声や映像等のメディアを多地点で通信するリアルタイム系アプリケーションを実行する情報処理端末である。
本実施の形態にかかる片道転送遅延時間推定装置(自装置)1Aおよび片道転送遅延時間推定装置(対向装置)1Bは、それぞれアプリケーション端末2A,2Bに設けられている。
このようなアプリケーション組込型のシステムでは、片道転送遅延時間推定装置1A,1B間で往復転送遅延時間の測定用パケット3や時刻通知用の制御用パケット4などの各種パケットをやり取りするとともに、アプリケーション端末2A,2Bからアプリケーション用パケットをキャプチャすることにより、アプリケーション端末2A,2B間におけるアプリケーション用パケットの片道転送遅延時間を推定する。
図2において、片道転送遅延時間推定装置1(1A,1B)は、パケット通信機能を有する情報処理装置からなり、測定用パケット送受信部11、パケットキャプチャ部12、データ送受信部14、単純補正時間算出部15、片道転送遅延推定部16、および補正関数生成部18などの各機能部が設けられている。
本実施の形態では、対向装置との間で往復転送遅延時間の測定用パケットを測定用パケット送受信部11で送受信し、測定用パケットが自装置および対向装置で送受信された時刻に基づき、自装置および対向装置で計時している装置時刻の差を示す単純補正時間を単純補正時間算出部15で算出し、所望のアプリケーションで用いられる任意のアプリケーション用パケットが自装置および対向装置で検出された時刻差から得た片道転送遅延時間測定値を単純補正時間で補正することにより所望の推定片道転送遅延時間を片道転送遅延推定部16で推定し、新たに算出した単純補正時間と前回の単純補正時間とに差が生じた場合、補正関数生成部18で生成された補正関数19に基づき推定片道転送遅延時間を補正するようにしたものである。
[片道転送遅延時間推定装置]
次に、図2を参照して、本実施の形態にかかる片道転送遅延時間推定装置の構成について詳細に説明する。なお、本実施の形態の理解を容易とするため、ここでは、リアルタイム系アプリケーションが2つのアプリケーション端末2A,2B間で実行され、片道転送遅延時間推定装置1A(自装置)には片道転送遅延時間推定装置1B(対向装置)のみが対向する場合を例として説明する。
この片道転送遅延時間推定装置1(1A,1B)において、上記各機能部は、専用回路部や演算処理部、さらには記憶部により実現される。このうち、演算処理部はCPUおよびその周辺回路を有し、CPU内部や周辺回路のメモリあるいは記憶部からプログラムを読み込んで実行することにより各種機能部を実現する。また、記憶部はハードディスクやメモリなどの記憶装置からなり、専用回路部や演算処理部で用いる各種処理情報やプログラムを記憶する。なお、図1のシステムでは、リアルタイム系アプリケーション端末2A,2Bの専用回路部、演算処理部、記憶部を利用してこれら機能部を実現してもよい。
測定用パケット送受信部11は、専用回路部や演算処理部からなり、測定開始時に、形見転送遅延時間推定装置1Bとの間でICMP(Internet Control Message Protocol)などの往復転送遅延が測定できる測定用パケット(送信したパケットに対する応答があるパケット)を送信し、返信されたパケットを受信する機能を有している。
パケットキャプチャ部12は、専用回路部や演算処理部からなり、対象パケット判定手段12Aと時刻記録手段12Bとを有している。対象パケット判定手段12Aは、測定用パケットや測定対象となるアプリケーション用パケットを判別する機能を有している。時刻記録手段12Bは、対象パケット判定手段12Aで判別された測定用パケットの送受信時刻(検出時刻)を取得し時刻同期データ13Aとして記憶部へ記録する機能と、対象パケット判定手段12Aで判別されたアプリケーション用パケットの送受信時刻(検出時刻)を測定データ13Bとして記憶部へ記録する機能とを有している。なお、対象アプリケーションがRTPパケットを利用している場合、アプリケーション用パケットの送信時刻として当該パケット内に記録されている送信時刻を用いてもよい。
データ送受信部14は、専用回路部や演算処理部からなり、パケットキャプチャ部12で得られた測定用パケット送受信時刻を示す時刻同期データ13Aを片道転送遅延時間推定装置1Bなどの対向装置へRTCP XR(RTP Control Protocol Extended Reports)などの制御用パケット4を利用して送信する機能と、対向装置から測定用パケットの送受信時刻を示す測定データを受信し同一測定用パケットごとに時刻同期データ13Aとして記憶部に記録する機能と、パケットキャプチャ部12で得られたアプリケーション用パケットの送受信時刻を示す測定データ13Bを対向装置へ制御用パケット4を利用して送信する機能と、対向装置からアプリケーション用パケットの送受信時刻を示す測定データを受信し同一アプリケーション用パケットごとに測定データ13Bとして記憶部に記録する機能と、片道転送遅延推定部16で推定された推定片道転送遅延時間17を対向装置や管理サーバに対してRTCP XRなどの制御用パケット4を利用して送受信する機能とを有している。
単純補正時間算出部15は、演算処理部からなり、記憶部の時刻同期データ13Aから任意の測定用パケットに関する自装置および対向装置での送受信時刻を取得し、これら送受信時刻から自装置および対向装置の装置時刻の差を算出する機能と、この時刻差を単純補正時間αとして片道転送遅延推定部16へ出力する機能とを有している。
片道転送遅延推定部16は、演算処理部からなり、遅延単純補正手段16A、遅延補正判定手段16B、および遅延関数補正手段16Cを有している。遅延単純補正手段16Aは、記憶部の測定データ13Bから任意のアプリケーション用パケットに関する送受信時刻の差から自装置と対向装置との区間で実測された片道転送遅延時間測定値OWDmを算出する機能と、単純補正時間算出部15で算出された単純補正時間αに基づいて片道転送遅延時間測定値を単純補正する機能と、単純補正した片道転送遅延時間補正値を推定片道転送遅延時間17として記憶部へ順次記録する機能とを有している。
遅延補正判定手段16Bは、単純補正時間算出部15で新たに算出した単純補正時間と前回単純補正時間算出部15で算出した単純補正時間とを比較する機能と、両者に差(許容範囲を超える誤差)が生じた場合は補正関数生成部18に対して補正関数fの生成を指示する機能とを有している。
遅延関数補正手段16Cは、補正関数生成部18で生成された補正関数fでの補正が必要な場合、遅延単純補正手段16Aで得られた片道転送遅延時間補正値OWDを補正関数fにより関数補正する機能と、関数補正した片道転送遅延時間補正値OWDfを推定片道転送遅延時間17として記憶部へ順次記録する機能とを有している。
補正関数生成部18は、演算処理部からなり、遅延補正判定手段16Bからの指示に応じて、記憶部の各推定片道転送遅延時間とその時刻との組から、所望の時刻tにおける推定片道転送遅延時間の補正量f(t)を算出する回帰式を補正関数fとして生成する機能を有している。
[単純補正時間算出動作]
次に、図3および図4を参照して、本実施の形態にかかる片道転送遅延時間推定装置の動作として、単純補正時間算出部15による単純補正時間算出処理について説明する。図3は、単純補正時間算出処理を示すフローチャートである。図4は、単純補正時間算出動作を示すシーケンス図である。
片道転送遅延時間推定装置1Aの単純補正時間算出部15は、片道転送遅延時間の測定開始時に、図3の単純補正時間算出処理を実行する。ここでは、前述した図1のシステム構成を例として片道転送遅延時間推定装置(自装置)1Aから片道転送遅延時間推定装置(対向装置)1Bへ測定用パケットを送信する場合を例として説明する。なお、片道転送遅延時間推定装置1A,1Bは同様の構成を有しているものとする。
まず、片道転送遅延時間推定装置1Aの単純補正時間算出部15は、測定用パケット送受信部11からICMPなどの往復転送遅延が測定できる測定用パケット200(測定用パケット3)を片道転送遅延時間推定装置1Bへ向けて送信する(ステップ100)。この測定用パケット200は、パケットキャプチャ部12から片道転送遅延時間の推定対象となるパケット通信網5を介して片道転送遅延時間推定装置1Bへ転送される。このときパケットキャプチャ部12は、送信した測定用パケット200の送信時刻Asを時刻同期用データ13Aとして記憶部に記録しておく(ステップ101)。
片道転送遅延時間推定装置1Bは、パケットキャプチャ部12により、片道転送遅延時間推定装置1Aからの測定用パケット200を受信し、その受信時刻Bdを記録するとともに、その測定用パケット200を測定用パケット送受信部11へ出力する。
測定用パケット送受信部11は、受け取った測定用パケット200の内容を解析し、この場合は応答が必要なことから測定用パケット201(測定用パケット3)を生成し、片道転送遅延時間推定装置1Aへ向けて返送する。このときパケットキャプチャ部12は、応答用パケット201の送信時刻Bsを記録しておき、この送信時刻Bsと受信時刻BdをRTCP XRなどの制御用パケット202(制御用パケット4)でデータ送受信部14から片道転送遅延時間推定装置1Aへ通知する。
片道転送遅延時間推定装置1Aは、パケットキャプチャ部12により、片道転送遅延時間推定装置1Bからの測定用パケット201を受信し(ステップ102)、その受信時刻Adを時刻同期用データ13Aの送信時刻Asと対応付けて記憶部へ記録するとともに(ステップ103)、その測定用パケット201を測定用パケット送受信部11へ出力する。測定用パケット送受信部11は、受け取った測定用パケット201を解析し、この場合は一連の測定用パケットのやり取り完了を確認する。
その後、片道転送遅延時間推定装置1Aは、データ送受信部14により、片道転送遅延時間推定装置1Bからの制御用パケット202を受信して、その制御用パケット202から片道転送遅延時間推定装置1Bにおける受信時刻Bdおよび送信時刻Bsを取得し(ステップ104)、時刻同期用データ13Aのうち自装置で記録した送信時刻Asおよび受信時刻Adと対応付けて記憶部へ記録する。
単純補正時間算出部15は、このようにして片道転送遅延時間推定装置1A,1B間で測定用パケットをやり取りして得られた送受信時刻As,Ad,Bs,Bdを記憶部の時刻同期用データ13Aから取得して、片道転送遅延時間推定装置1A,1Bでそれぞれ用いている装置時刻の差を求め、この時刻差を単純補正時間αとして算出し(ステップ105)、一連の単純補正時間算出処理が終了する。
図4に示すように、片道転送遅延時間推定装置1A,1B間で測定用パケットやり取りした場合、その往路および復路における転送所要時間にほとんど時間差はない。したがって、片道転送遅延時間推定装置1Aでの送信時刻Asと受信時刻Adとの中点を示す中点時刻Acと、片道転送遅延時間推定装置1Bでの送信時刻Bsと受信時刻Bdとの中点を示す中点時刻Bcとは、同一時間位置に存在すると見なすことができる。
一方、片道転送遅延時間推定装置1A,1Bでは、それぞれ別個の装置時刻に基づき送受信時刻を記録しているため、それぞれの中点時刻AcとBcの差が両装置の装置時刻差に現れる。したがって、この中点時刻AcとBcの差から単純補正時間αを求めることができる。
これにより、中点時刻Acは、Ac=As+(Ad−As)/2で求められ、中点時刻Bcは、Bc=Bd+(Bs−Bd)/2で求められる。また、片道転送遅延時間推定装置1Aの装置時刻Taに対して片道転送遅延時間推定装置1Bの装置時刻Tbが遅れている場合(Ta<Tb)の時刻差ΔTを正値で表す場合(ΔT=Tb−Ta)、単純補正時間αは、α=Bc−Acで求められる。
[片道転送遅延時間推定動作]
次に、図5〜図7を参照して、本実施の形態にかかる片道転送遅延時間推定装置の動作として、片道転送遅延推定部16による片道転送遅延時間推定処理について説明する。図5は、片道転送遅延時間推定処理を示すフローチャートである。図6は、片道転送遅延時間推定処理(続き)を示すフローチャートである。図7は、片道転送遅延時間推定動作を示すシーケンス図である。
片道転送遅延時間推定装置1Aは、アプリケーション端末2A,2B間で実行されるリアルタイム系アプリケーションについて、そのリアルタイム系アプリケーションでパケット通信網5を介してやり取りされるパケットの片道転送遅延時間を推定する際、図5および図6の片道転送遅延時間推定処理を実行する。ここでは、前述した図1のシステム構成を例としてアプリケーション端末2Bからアプリケーション端末2Aへ送信されたアプリケーション用パケットの片道転送遅延時間を推定する場合を例として説明する。なお、片道転送遅延時間推定装置1A,1Bは同様の構成を有しているものとする。
まず、片道転送遅延時間推定装置1Aは、片道転送遅延時間の測定開始時に、単純補正時間算出部15により、前述した単純補正時間算出処理を実行し、片道転送遅延時間推定装置1Bとの間で測定用パケット210,211および制御用パケット212をやり取りすることにより、片道転送遅延時間推定装置1A,1Bの装置時刻差の補正(時刻同期)のための単純補正時間αを算出する(ステップ110)。
次に、片道転送遅延時間推定装置1Aは、パケットキャプチャ部12により、アプリケーション端末2A,2B間で実行されるリアルタイム系アプリケーション、すなわち推定対象となるアプリケーションで送受信されるアプリケーション用パケット6をキャプチャする(ステップ111)。この際、パケットキャプチャ部12では、受信パケットに格納されている送受信アドレスやポート番号などの識別情報に基づき所望のアプリケーション用パケット200を選択すればよい。
また、パケットキャプチャ部12は、キャプチャしたアプリケーション用パケット6の送受信時刻(検出時刻)を記録し(ステップ112)、例えばRTCP XR形式などのパケット転送可能な形式に加工し(ステップ113)、測定データ13Bとして記憶部へ保存する(ステップ114)。
この際、図7の例では、片道転送遅延時間推定装置1Bへ送信したアプリケーション用パケット220がキャプチャされてその送信時刻Apが測定データ13Bとして保存される。
続いて、片道転送遅延時間推定装置1Aは、データ送受信部14により、片道転送遅延時間推定装置1Bから送信されたアプリケーション用パケット6の受信時刻を記憶部の測定データ13Bから取得して、片道転送遅延時間推定装置1Bとの間で、加工後の受信時刻を例えばRTCP XRの制御用パケットを用いて相互に交換し(ステップ115)、片道転送遅延時間推定装置1Bから通知された受信時刻を、当該アプリケーション用パケット6について自装置で記録した測定データ13Bの送信時刻と対応付けて記憶部に保存する(ステップ116)。
この際、図7の例では、アプリケーション用パケット220の受信時刻Bpが片道転送遅延時間推定装置1Bから通知され、測定データ13Bの送信時刻Apと対応付けて記憶部へ保存される。
このようにして、片道転送遅延時間推定装置1Aは、同一アプリケーション用パケット220に関する送受信時刻Ap,Bpを収集した後、片道転送遅延補正部16の遅延単純補正手段16Aにより、当該アプリケーション用パケット220の片道遅延時間測定値OWDmを送受信時刻Ap,Bpの差Bp−Apにより算出し(ステップ117)、
OWDm=Bp−Ap
この片道遅延時間測定値OWDmを測定開始時に単純補正時間算出部15で算出された単純補正時間αで補正して、所望の片道転送遅延時間補正値OWDを算出する(ステップ118)。
OWD=OWDm−α
その後、単純補正時間αの確認タイミングが到来したか判断し(ステップ120)、例えば前回の単純補正時間αの測定から所定時間経過しておらず、確認タイミングが到来していない場合(ステップ120:NO)、片道転送遅延推定部16は、補正関数fによる関数補正の要否を判断する(ステップ130)。
ここで、補正関数fが求められていない場合は関数補正が不要と判断し(ステップ130:NO)、遅延単純補正手段16Aにより求められた片道転送遅延時間補正値OWDを推定片道転送遅延時間17として記憶部へ保存して、対向装置である片道転送遅延時間推定装置1Bやアプリケーション端末2A,2B、あるいは品質管理用の管理サーバへ、例えばRTCP XRの制御用パケットを用いて通知し(ステップ132)、前述したステップ111へ戻って次のアプリケーション用パケットに対する片道転送遅延時間推定処理を繰り返す。
また、ステップ120において、例えば前回の単純補正時間αの測定から所定時間が経過し、確認タイミングが到来した場合(ステップ120:YES)、単純補正時間算出部15により、測定用パケット230,23および制御用パケット232を片道転送遅延時間推定装置1Bとやり取りして単純補正時間α’を新たに算出し(ステップ121)、遅延補正判定手段16Bにより、新たな単純補正時間α’と前回算出した単純補正時間αとを比較する(ステップ122)。
ここで、新たな単純補正時間α’と前回算出した単純補正時間αとに差がなかった場合(ステップ122:NO)、単純補正時間αすなわち片道転送遅延時間推定装置1A,1Bの装置時刻の差が変動していないことから、前述したステップ130へ移行する。
また、ステップ122において、新たな単純補正時間α’と前回算出した単純補正時間αとに差があった場合(ステップ122:YES)、補正関数生成部18により、単純補正時間αを補完する補正関数fを生成し(ステップ123)、補正関数19として記憶部へ保存する(ステップ124)。
補正関数生成部18は、それまでに推定されて記憶部に保存されている推定片道転送遅延時間を取得し、これら推定片道転送遅延時間とその測定時刻(算出時刻)とから、任意の時刻における推定片道転送遅延時間の補正量を得るための回帰式からなる補正関数fを生成する。
図8は、アプリケーション用パケットから得た片道転送遅延時間測定値OWDmの変動を示す測定例である。この例では、測定時刻45000付近から片道転送遅延時間測定値OWDmが徐々に上昇しており、片道転送遅延時間推定装置1A,1Bの装置時刻の差に変動が認められる。
図9は、単純補正後の片道転送遅延時間補正値OWDの変動を示す算出例であり、ここでは、図8の片道転送遅延時間測定値OWDmに単純補正時間αが加算された値が示されている。
補正関数生成部18では、図9の算出結果を回帰分析し、補正関数fを得る。この例では、測定時刻tに対する補正値f(t)を求める補正関数fとして、
f(t)=0.28397-1.6527×10-5t+3.14367×10-52-1.91607t3
が得られた。なお、装置時刻差は、図8,図9のように時間とともに単調に上昇するたけでなく下降や上下に変動したり、変動後に一定となることもあるが、過去に得られた推定片道転送遅延時間から補正関数fを得ることにより補正できる。
その後、ステップ130において、補正関数fが記憶部に保存されており、関数補正が必要な場合(ステップ130:YES)、遅延単純補正手段16Aで単純補正された片道転送遅延時間補正値OWDから、当該測定時刻tにおける補正値f(t)を減算して片道転送遅延時間補正値OWDを補正した片道転送遅延時間補正値OWDfを算出する(ステップ131)。
OWDf=OWD−f(t)
続いて、この片道転送遅延時間補正値OWDfを推定片道転送遅延時間17として記憶部へ保存して、対向装置である片道転送遅延時間推定装置1Bやアプリケーション端末2A,2B、あるいは品質管理用の管理サーバへ、例えばRTCP XRの制御用パケットを用いて通知し(ステップ132)、前述したステップ111へ戻って次のアプリケーション用パケットに対する片道転送遅延時間推定処理を繰り返す。
図10は、片道転送遅延時間補正値OWDfの変動を示す算出例である。この例から、図8の片道遅延時間測定値OWDmがほぼ一定の値を示しており、単純補正時間αと補正関数fの補正により、精度よく推定されていることがわかる。
このように、本実施の形態では、対向装置との間で往復転送遅延時間の測定用パケットを測定用パケット送受信部11で送受信し、測定用パケットが自装置および対向装置で送受信された時刻に基づき、自装置および対向装置で計時している装置時刻の差を示す単純補正時間を単純補正時間算出部15で算出し、所望のアプリケーションで用いられる任意のアプリケーション用パケットが自装置および対向装置で検出された時刻差から得た片道転送遅延時間測定値を単純補正時間で補正することにより所望の推定片道転送遅延時間を片道転送遅延推定部16で推定し、新たに算出した単純補正時間と前回の単純補正時間とに差が生じた場合、補正関数生成部18で生成された補正関数19に基づき推定片道転送遅延時間を補正するようにしたので、GPSなどの専用測定器を必要とすることなく、多地点間でやり取りされるパケットの片道転送遅延時間を精度よく推定でき長期間測定にも容易に対応できる。
これにより、アプリケーション端末2A,2Bにおいて、リアルタイム系アプリケーションの通信品質を、リアルタイム系アプリケーションの使用中に利用者や品質管理者が確認でき、リアルタイム系アプリケーションの通信状態を極めて容易に把握できる。また、このリアルタイム系アプリケーションの通信品質は、リアルタイム系アプリケーションを実行している対地ごとに得ることができ、多地点リアルタイム系アプリケーションであっても、正確に通信状態を把握できる。
また、片道転送遅延時間推定装置1A,1Bをアプリケーション端末2A,2Bに設けたので、特別なハードウェアを用意することなく、片道転送遅延時間推定処理を実現するソフトウェア(プログラム)で実現できる。
[第2の実施の形態]
次に、図11を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる片道転送遅延時間推定装置について説明する。図11は、本発明の第2の実施の形態にかかる片道転送遅延時間推定装置が適用される片道転送遅延時間推定システムの構成例を示すブロックである。
前述の第1の実施の形態では、本実施の形態にかかる片道転送遅延時間推定装置(自装置)1Aおよび片道転送遅延時間推定装置(対向装置)1Bが、それぞれアプリケーション端末2A,2Bに設けられているアプリケーション組込型のシステムを例として説明した。
本実施の形態では、本実施の形態にかかる片道転送遅延時間推定装置1A,1Bが、アプリケーション端末2A,2Bとは別個に、パケット通信網5上の通信装置に接続されている場合について説明する。
図11において、アプリケーション端末2Aおよびアプリケーション端末2Bは、パケット通信網5A,5Bを介してアプリケーション用パケット6をやり取りすることにより、音声や映像等のメディアを多地点で通信するリアルタイム系アプリケーションを実行する。
この際、パケット転送装置(HUB:第1の通信装置)7Aがアプリケーション端末2Aとパケット通信網5Aとの間に設けられ、パケット転送装置(HUB:第2の通信装置)7Bがパケット通信網5Aとパケット通信網5Bとの間に設けられている。そして、片道転送遅延時間推定装置(自装置)1Aおよび片道転送遅延時間推定装置(対向装置)1Bが、アプリケーション端末2A,2Bとは別個に、パケット転送装置7A,7Bにそれぞれ接続されている。
このような測定器型のシステムでは、片道転送遅延時間推定装置1A,1B間で往復転送遅延時間の測定用パケット3や時刻通知用の制御用パケット4などの各種パケットをやり取りするとともに、パケット転送装置7A,7Bを介してアプリケーション端末2A,2Bでやり取りするアプリケーション用パケットをキャプチャすることにより、パケット転送装置7A,7B間、この場合はパケット通信網5Aにおけるアプリケーション用パケットの片道転送遅延時間を推定する。
なお、片道転送遅延時間推定装置1A,1Bの構成および動作については、前述した第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
このように、本実施の形態では、アプリケーション端末2A,2Bのリアルタイム系アプリケーションで用いられるパケット通信網5A,5B上の任意の位置にパケット転送装置7A,7Bを配置し、これらパケット転送装置7A,7Bを介して対向装置との間で測定用パケット3や制御用パケット4などの各種パケットをやり取りし、これらパケット転送装置7A,7Bを介してアプリケーション端末2A,2Bでやり取りされるアプリケーション用パケット6をキャプチャするようにしたので、任意の区間における片道転送遅延時間を容易に推定することができる。
したがって、パケット通信網におけるリアルタイム系アプリケーションに対する通信品質を所望区間ごとに容易に取得することができ、障害区間の特定や切り分け、復旧状況の確認を効率よく行うことができるため、全体としてパケット通信網のインサービス品質管理を効果的に実施できる。
[各実施の形態の拡張]
以上の各実施の形態では、片道転送遅延時間推定装置1A,1Bがともに、アプリケーション端末2A,2B内に設けられている場合(図1参照)や、パケット転送装置7A,7Bに接続されている場合(図11参照)を例として説明したが、片道転送遅延時間推定装置1A,1Bが両方とも同じ形態で提供されている必要はなく、一方の片道転送遅延時間推定装置1Aがアプリケーション端末2A内に設けられ、他方の片道転送遅延時間推定装置1Bがパケット転送装置7Bに接続されていても、前述と同様の作用効果が得られる。
また、補正関数fについては、単純補正した片道転送遅延時間補正値OWDの時間的変動に基づき生成する場合を例として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、単純補正前の片道遅延時間測定値OWDmを記憶部に保存しておき、この片道遅延時間測定値OWDmの時間的変動に基づき生成してもよい。
また、補正関数fについては、遅延補正判定手段16Bにおいて単純補正時間αの変動幅の変化が検出された場合など、補正関数fの見直しが必要と判断される所定のタイミングで、補正関数fを再生成してもよく、推定精度を高く維持することができる。
本発明の第1の実施の形態にかかる片道転送遅延時間推定装置が適用される片道転送遅延時間推定システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる片道転送遅延時間推定装置の構成を示すブロック図である。 単純補正時間算出処理を示すフローチャートである。 単純補正時間算出動作を示すシーケンス図である。 片道転送遅延時間推定処理を示すフローチャートである。 片道転送遅延時間推定処理(続き)を示すフローチャートである。 片道転送遅延時間推定動作を示すシーケンス図である。 片道転送遅延時間測定値OWDmの変動を示す測定例である。 片道転送遅延時間補正値OWDの変動を示す算出例である。 片道転送遅延時間補正値OWDfの変動を示す算出例である。 本発明の第2の実施の形態にかかる片道転送遅延時間推定装置が適用される片道転送遅延時間推定システムの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1,1A,1B…片道転送遅延時間推定装置、11…測定用パケット送受信部、12…パケットキャプチャ部、12A…対象パケット判定手段、12B…時刻記録手段、13A…時刻同期用データ、13B…測定データ、14…データ送受信部、15…単純補正時間算出部、16…片道転送遅延推定部、16A…遅延単純補正手段、16B…遅延補正判定手段、16C…遅延関数補正手段、17…推定片道転送遅延時間、18…補正関数生成部、19…補正関数、2A,2B…アプリケーション端末、3…測定用パケット、4…制御用パケット、5,5A,5B…パケット通信網、6…アプリケーション用パケット、7A,7B…パケット転送装置。

Claims (6)

  1. パケット通信網を介してリアルタイム系のアプリケーション用パケットを送受信する第1の通信装置に設けられ、この第1の通信装置と前記アプリケーション用パケットを送受信する第2の通信装置に設けられた対向装置との間で各種パケットをやり取りすることにより、前記第1および第2の通信装置間におけるパケットの片道転送遅延時間を推定する片道転送遅延時間推定装置であって、
    前記対向装置との間で往復転送遅延時間の測定用パケットを送受信する測定用パケット送受信部と、
    前記測定用パケットが自装置および前記対向装置で送受信された時刻に基づき、自装置および前記対向装置で計時している装置時刻の差を示す単純補正時間を算出する単純補正時間算出部と、
    所望のアプリケーションで用いられる任意のアプリケーション用パケットについて自装置および前記対向装置で検出された送信時刻と受信時刻の差から得た片道転送遅延時間測定値を前記単純補正時間で補正することにより所望の推定片道転送遅延時間を推定する片道転送遅延推定部と、
    前記推定片道転送遅延時間を順次保存する記憶部と、
    前記記憶部で保存している各推定片道転送遅延時間の時間的変動から補正関数を生成する補正関数生成部と
    を備え、
    前記片道転送遅延推定部は、前記単純補正時間算出部で新たに算出した単純補正時間と前回の単純補正時間とに差が生じた場合、前記補正関数に基づき前記推定片道転送遅延時間を補正する
    ことを特徴とする片道転送遅延時間推定装置。
  2. 請求項1に記載の片道転送遅延時間推定装置において、
    前記単純補正時間算出部は、自装置で前記測定用パケットを送受信した時刻の中点における装置時刻と前記対向装置で前記測定用パケットを送受信した時刻の中点における装置時刻との時刻差から前記単純補正時間を算出することを特徴とする片道転送遅延時間推定装置。
  3. 請求項1に記載の片道転送遅延時間推定装置において、
    前記補正関数生成部は、前記記憶部で保存している各推定片道転送遅延時間とその時刻との組から所望の時刻における推定片道転送遅延時間の補正量を算出する回帰式を前記補正関数として生成することを特徴とする片道転送遅延時間推定装置。
  4. 請求項1に記載の片道転送遅延時間推定装置において、
    前記片道転送遅延推定部で得られた前記推定片道転送遅延時間を前記対向装置へ通知するデータ送受信部をさらに備えることを特徴とする片道転送遅延時間推定装置。
  5. パケット通信網を介してリアルタイム系のアプリケーション用パケットを送受信する第1の通信装置に設けられた片道転送遅延時間推定装置で、この第1の通信装置と前記アプリケーション用パケットを送受信する第2の通信装置に設けられた対向装置との間で各種パケットをやり取りすることにより、前記第1および第2の通信装置間におけるパケットの片道転送遅延時間を推定する片道転送遅延時間推定方法であって、
    前記対向装置との間で往復転送遅延時間の測定用パケットを送受信する測定用パケット送受信ステップと、
    前記測定用パケットが自装置および前記対向装置で送受信された時刻に基づき、自装置および前記対向装置で計時している装置時刻の差を示す単純補正時間を算出する単純補正算出ステップと、
    所望のアプリケーションで用いられる任意のアプリケーション用パケットについて自装置および前記対向装置で検出された送信時刻と受信時刻の差から得た片道転送遅延時間測定値を前記単純補正時間で補正することにより所望の推定片道転送遅延時間を推定する片道転送遅延推定ステップと、
    前記推定片道転送遅延時間を記憶部に順次保存する記憶ステップと、
    前記記憶部で保存している各推定片道転送遅延時間の時間的変動から補正関数を生成する補正関数生成ステップと、
    前記単純補正算出ステップで新たに算出した単純補正時間と前回の単純補正時間とに差が生じた場合、前記補正関数に基づき前記推定片道転送遅延時間を補正する遅延関数補正ステップと
    を備えることを特徴とする片道転送遅延時間推定方法。
  6. パケット通信網を介してリアルタイム系のアプリケーション用パケットを送受信する第1の通信装置に設けられ、この第1の通信装置と前記アプリケーション用パケットを送受信する第2の通信装置に設けられた対向装置との間で各種パケットをやり取りすることにより、前記第1および第2の通信装置間におけるパケットの片道転送遅延時間を推定する片道転送遅延時間推定装置のコンピュータに、
    前記対向装置との間で往復転送遅延時間の測定用パケットを送受信する測定用パケット送受信ステップと、
    前記測定用パケットが自装置および前記対向装置で送受信された時刻に基づき、自装置および前記対向装置で計時している装置時刻の差を示す単純補正時間を算出する単純補正算出ステップと、
    所望のアプリケーションで用いられる任意のアプリケーション用パケットが自装置および前記対向装置で検出された時刻差から得た片道転送遅延時間測定値を前記単純補正時間で補正することにより所望の推定片道転送遅延時間を推定する片道転送遅延推定ステップと、
    前記推定片道転送遅延時間を記憶部に順次保存する記憶ステップと、
    前記記憶部で保存している各推定片道転送遅延時間の時間的変動から補正関数を生成する補正関数生成ステップと、
    前記単純補正算出ステップで新たに算出した単純補正時間と前回の単純補正時間とに差が生じた場合、前記補正関数に基づき前記推定片道転送遅延時間を補正する遅延関数補正ステップと
    を実行させるプログラム。
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