JP4331470B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機等の遊技機に関する。詳しくは、遊技球が入球可能な開放状態と遊技球が入球不可能または入球し難い閉鎖状態とに変化しうる変動入賞装置と、変動入賞装置を開放状態に変化させる契機を発生する始動装置と、変動入賞装置に設けられ、かつ変動入賞装置に入球した遊技球が通過可能な特定領域とを備え、変動入賞装置に入球した遊技球が特定領域を通過した場合に、遊技者にとって有利な特定遊技状態を生起しうるようにした遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、パチンコ機のような遊技機において、遊技球が入球可能な第1状態と遊技球が入球不可能または入球し難い第2状態とに変化可能な変動入賞装置と、変動入賞装置を遊技球が入球可能な第1状態に変化させる契機を発生する始動装置と、変動入賞装置の内部に設けられ、遊技球が通過可能な特定領域とを備え、始動装置が変動入賞装置を第1状態に変化させる契機を発生してから所定期間内に変動入賞装置に入球した遊技球が特定領域を通過した場合に、遊技者にとって有利な特定遊技状態を生起しうるようにしたものがある。
【0003】
また、上述のような遊技機において、複数設けられた始動装置のうち特定の始動装置によって変動入賞装置を第1状態に変化させる契機を発生した場合に限って、変動入賞装置に入球した遊技球が特定領域を通過し易いように、誘導手段を作動させるようにしたものもある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平2―309986号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特許文献1に記載されたような従来技術においては、特定の始動装置に遊技球が入球した場合は、大きな期待感を持って遊技に臨めるものの、他の始動装置に遊技球が入球した場合は、せっかくの期待感が薄れることになり、始動装置を複数設けても、遊技者の興味は特定の始動装置にしか向かないため、結果として興趣感を損ねるものである。
【0006】
本発明は、上述のような従来の課題を解決するためになされたもので、その目的は、遊技者の期待感を損ねることがない、興趣感溢れる遊技機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)遊技球が入球可能な開放状態と遊技球が入球不可能または入球し難い閉鎖状態とに変化しうる変動入賞装置と、遊技球が入球したことに基づいて前記変動入賞装置を開放状態に変化させる契機を発生する始動装置と、前記変動入賞装置に設けられ、かつ前記変動入賞装置に入球した遊技球が通過可能な特定領域とを備え、前記変動入賞装置に入球した遊技球が前記特定領域を通過した場合に、遊技者にとって有利な特定遊技状態を生起しうるようにした遊技機において、前記変動入賞装置に設けられ、かつ前記変動入賞装置に入球した遊技球を前記特定領域に誘導し難い第1の可動態様及び当該第1の可動態様よりも誘導し易い第2の可動態様に変動可能な誘導手段と、該誘導手段を前記第1または第2の可動態様のいずれかの可動態様で駆動させる駆動手段と、前記始動装置に遊技球が入球したことを契機に、所定の確率に基づいて前記第1または前記第2の可動態様を選択するための抽選手段と、該抽選手段による抽選結果を表示する表示手段と、前記抽選手段により選択された可動態様に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段とを備え、前記誘導手段は、前記駆動手段により上昇位置及び下降位置に移動可能な左右の可動片と、前記左右の可動片の間に配置される固定片とを含み、前記左右の可動片が前記上昇位置にあるときは、前記左右の可動片の上端が前記固定片の上端よりも高くなって、遊技球を前記左右の可動片の間にガイドしたまま前記特定領域へ誘導可能とし、また、前記左右の可動片が前記下降位置にあるときは、前記左右の可動片の上端が前記固定片の上端よりも低くなって、遊技球を前記左右の可動片の間にガイドしたまま前記特定領域へ誘導不能とし、前記制御手段は、前記抽選手段の抽選結果が前記第1の可動態様を選択した場合には、前記左右の可動体が前記上昇位置と前記下降位置とを交互に繰り返すように、前記駆動手段を駆動制御し、また、前記抽選手段の抽選結果が前記第2の可動態様を選択した場合には、前記左右の可動体が前記上昇位置に予め定めた所定時間維持されるように、前記駆動手段を制御する
【0008】
(2)上記(1)項において、前記固定片は、山形状に形成される前記上端の頂縁が前記左右の可動片のいずれか一方側に偏倚するように、前記左右の可動片の間に配置される
【0009】
(3)上記(1)または(2)項において、前記駆動手段によって駆動される前記誘導手段の可動態様に応じて、異なる報知態様で報知する報知手段を備える。
【0010】
(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、前記始動装置は、複数配設され、前記抽選手段は、遊技球が前記複数の始動装置のうちどの始動装置に入球したかによって、前記第1または前記第2の可動態様のいずれかを選択する前記所定の確率が異なる
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態における遊技機の一部分を構成する遊技盤(1)の正面図である。遊技盤(1)は、外側ガイドレール(2)と、内側ガイドレール(3)とによって包囲された円形状の遊技領域(4)を備え、遊技者の操作により図外の発射装置から発射された遊技球が、遊技領域(4)を転動することにより後記する遊技が行われる。
なお、遊技領域(4)には、遊技釘が多数配置され、遊技球が遊技釘に当接しながら転動することになるが、遊技釘は、図面簡素化のため省略してある。
【0012】
遊技領域(4)の中央部には、変動入賞装置(5)が配置されている。変動入賞装置(5)は、遊技球が入球可能な開放状態と、入球不可能な閉鎖状態とに変化可能な左右の可動翼(6)(6)と、可動翼(6)(6)が開放状態のとき入球した遊技球が通過することにより、遊技者にとって有利な特定遊技状態を生起させうる特定領域(7)とが設けられている。なお、図1においては、可動翼(6)(6)が開放している状態を示してある。また、変動入賞装置(5)は、閉鎖状態に遊技球が入球し難い状態に変化し得るように構成してもよい。
【0013】
変動入賞装置(5)の上部には、複数種類(本実施形態においては、3と7との2種類)の図柄(数字)を変動表示させた後、いずれか1つの図柄を停止表示可能な図柄表示装置(20)が設けられている。
【0014】
遊技領域(4)の下部には、内側ガイドレール(3)に沿って下部入賞装置(8)が配置されている。下部入賞装置(8)には、始動装置としての左右の始動入賞口A(9a)(9a)と、中央の始動入賞口B(9b)とが設けられている。
【0015】
その他、遊技領域(4)には、遊技釘とともに、遊技球の転動方向を変化させる風車(10)、遊技球を遊技盤(1)の裏面に送るアウト口(11)、後述のように遊技状態を報知する報知手段をなす表示灯装置(21)等が設けられている。
【0016】
図2は、変動入賞装置(5)の拡大正面図で、可動翼(6)(6)の開放状態時を示している。
変動入賞装置(5)は、前述の可動翼(6)(6)及び特定領域(7)の他に、可動翼(6)(6)が開放状態にあるときに入球した遊技球を案内する案内通路(12)と、案内通路(12)の後側に設けられるとともに、案内通路(12)と連通する左右の連絡通路(13)(13)と、連絡通路(13)(13)の下端と連通して、連絡通路(13)(13)を通過した遊技球を受け入れる左右の回転誘導体(14)(14)と、回転誘導体(14)(14)によって受け入れられた遊技球を特定領域(7)方向へ誘導可能な誘導手段としての誘導路(15)とを備えている。
【0017】
誘導路(15)は、左右の可動片(16)(16)と、左右の可動片(16)(16)の間に配置される固定片(17)とから形成され、変動入賞装置(5)の後方から前方に向かって下り傾斜に設けられている。固定片(17)は、山形状に形成されており、その頂点としての頂縁(17a)は、左側の可動片(16)側に近い位置に設けられており、左右の傾斜角度が異なる。すなわち、固定片(17)は、左側の可動片(16)側に偏倚している。これと反対に、右側の可動片(16)側に偏倚してもよいことは勿論である。
【0018】
図3及び図4は、誘導路(15)における要部の拡大正面図であり、遊技球の誘導状態を示す。左右の可動片(16)(16)は、後述のモータ(23)の駆動によって、図3に示すように、固定片(17)の頂縁(17a)より高くなる上昇位置(特定領域(7)に遊技球を誘導する確率を高める状態)と、図4に示すように、固定片(17)の頂縁(17a)より低くなる下降位置(特定領域(7)に遊技球を誘導する確率を低める状態)とを交互に変動し得るように構成されている。
なお、可動片(16)(16)は、下降位置にあるとき、特定領域(7)に続く経路を遮蔽して、遊技球が特定領域(7)を通過不能な構成にしてもよい。
【0019】
図3に示すように、可動片(16)(16)が上昇位置にあるときは、遊技球(100)が、左右の可動片(16)(16)の間にガイドされたまま、前方へ誘導されるため、極めて高い確率で特定領域(7)を通過可能となる。一方、図4に示すように、可動片(16)(16)が下降位置にあるときは、遊技球(100)が、左右の可動片(16)(16)にガイドされず、固定片(17)の右傾斜面に遊技球(100)が接触するだけなので、図示した矢印に示すように、遊技球(100)は右方向に落下して誘導される可能性が極めて高くなる。すなわち、遊技球(100)が特定領域(7)を通過する確率は、可動片(16)(16)が下降位置あるときより上昇位置にあるときの方が高くなる。
【0020】
また、山形状に形成された固定片(17)の頂縁(17a)は、誘導されてくる遊技球(100)の中心軸と一致しない位置(図3では遊技球の中心軸より左側にずれている)に設けられる。このようにすることにより、山形状に形成された固定片(17)の頂縁(17a)を、誘導されてくる遊技球の中心軸と一致させた場合と比較すると、特定領域(7)を通過する確率はおのずと低くなる。
【0021】
誘導路(15)における可動片(16)(16)は、後述する図7に示す主制御部(200)がモータ(23)に駆動制御信号を送信することで、上昇位置と下降位置とに交互に移動し得るように構成されている。
後述するように、図柄表示装置(20)に停止表示された図柄が、数字「3」である場合には、可動片(16)(16)を上昇位置と下降位置とを一定速度で交互に繰返すように、主制御部(200)によって、モータ(23)を一定速度で回転制御する。この繰り返し作動を誘導路(15)における可動態様A(第1の可動態様)と定義する。
【0022】
また、図柄表示装置(20)に停止表示された図柄が、数字「7」である場合には、可動片(16)(16)を上昇位置に所定時間(例えば3秒間)維持するように、主制御部(200)によって、モータ(23)を間歇駆動制御する。この間歇作動を誘導路(15)における可動態様B(第2の可動態様)と定義する。可動態様Bは、可動態様Aと比較すると、遊技球が特定領域(7)を通過する確率が高い。
【0023】
このように、誘導路(15)における可動態様は、図柄表示装置(20)に表示される停止図柄に応じて異なって、遊技球が特定領域(7)を通過する確率が異なるため、遊技内容が多彩となり、遊技の興趣性が向上する。
【0024】
図5及び図6は、変動入賞装置(5)の内部構造を示す斜視図で、変動入賞装置(5)に入球した遊技球(100)の移動経路を示している。なお、遊技球(100)は、時間経過とともに図示した矢印に沿って移動する。遊技球(100)の符号は、スタート地点のみに付与し、その他の地点においては省略する。また、内部構造の把握を容易にするため、説明に不要な変動入賞装置(5)の上部に位置する各種部材は省略してある。
【0025】
図5に示すように、誘導路(15)における可動片(16)(16)が上昇位置にある場合には、遊技球(100)は、開放中の可動翼(6)に受け止められることにより、案内通路(12)に案内されて、左側の連絡通路(13)を通過し、左側の回転誘導体(14)の前面側に誘導される。そして、回転誘導体(14)によって誘導された後、誘導路(15)の可動片(16)(16)にガイドされながら誘導されて特定領域(7)を通過する。なお、この場合、遊技球(100)は、勢いによって、可動片(16)(16)の左右いずれかに落下する場合もあり得る。
【0026】
図6に示すように、誘導路(15)における可動片(16)(16)が下降位置にある場合には、遊技球(100)は、開放中の左側の可動翼(6)に受け止められることにより、案内通路(12)に案内され、左側の連絡通路(13)を通過し、左側の回転誘導体(14)の前面側に誘導される。そして、回転誘導体(14)によって誘導された後、誘導路(15)の固定片(17)の左側に落下して、特定領域(7)を通過しない。なお、この場合、遊技球は、固定片(17)から落下することなく、特定領域(7)を通過する場合もあり得る。
【0027】
遊技盤(1)に配置された各装置のうち主要なものは、マイクロコンピュータによって制御される。以下、各装置に係わる制御について、図7に示す制御ブロック図を参照しつつ説明する。
なお、図7においては、本実施形態の主要な構成に限定して説明するため、発射装置や排出装置を制御する制御系統や電源回路等は、ここでは省略する。
【0028】
主制御部(200)は、制御プログラムおよびデータを記憶したROM(201)と、CPUのワークエリアとして機能するRAM(202)とともに一体型のワンチップCPUとして構成され、ROM(201)に記憶された制御プログラムにより、一連の制御処理を実行する制御手段が構成されている。
【0029】
主制御部(200)には、図示しない入力ポートを介して、左右の始動入賞口A(9a)のそれぞれの内部に配置され、遊技球の通過を検出する始動Aスイッチ(90)と、中央の始動入賞口B(9b)の内部に配置され、遊技球の通過を検出する始動Bスイッチ(91)と、特定領域(7)の内部に配置され、特定領域(7)を通過した遊技球の通過を検出する特定領域スイッチ(70)が接続され、各検出信号を入力可能となっている。
【0030】
さらに、主制御部(200)には、図示しない出力ポートを介して、変動入賞装置(5)における可動翼(6)(6)を作動させる電気的駆動源としての可動翼ソレノイド(24)と、報知手段をなすLEDを有する表示灯装置(21)と、別の報知手段をなすスピーカー(22)と、誘導路(15)における可動片(16)(16)を駆動する駆動手段の一例としてのモータ(23)と、液晶表示部で構成される表示手段の一例としての図柄表示装置(20)が接続され、各制御信号を出力可能となっている。
【0031】
次に、遊技盤(1)に関する基本的な動作の概要を説明する。まず、遊技球が左右いずれかの始動入賞口A(9a)に入球すると、始動入賞口A(9a)の内部に配置された始動Aスイッチ(90)により、遊技球が検出されることによって発生する検出信号が、主制御部(200)に送信される。主制御部(200)は、受信した検出信号に基づいて、可動翼ソレノイド(24)に駆動制御信号を送信することで、変動入賞装置(5)の可動翼(6)(6)を1回可動させる。
【0032】
また、遊技球が始動入賞口B(9b)に入球すると、始動入賞口B(9b)の内部に配置された始動Bスイッチ(91)により、遊技球が検出されることによって発生する検出信号が、主制御部(200)に送信される。主制御部(200)は、受信した検出信号に基づいて、可動翼ソレノイド(24)に駆動制御信号を送信することで、変動入賞装置(5)の可動翼(6)(6)を2回可動させる。
【0033】
可動翼(6)(6)は、可動することによって遊技球が入球可能な開放状態時に、遊技球を受け止めることにより、変動入賞装置(5)の内部に遊技球を誘導する。変動入賞装置(5)の内部に入球した遊技球は、誘導路(15)によって誘導されて、特定領域(7)を通過する。特定領域(7)に設けられた特定領域スイッチ(70)により、遊技球が検出されることによって発生する検出信号が、主制御部(200)に送信される。なお、このとき、誘導路(15)の可動態様は、所定の条件により異なるが、これについては後述する。
【0034】
制御手段(200)は、受信した検出信号に基づいて、電気的駆動源である可動翼ソレノイド(24)に駆動制御信号を送信することで、変動入賞装置(5)の可動翼(6)(6)を例えば16回可動させる。この期間中は変動入賞装置(5)に遊技球を多く入賞させることが可能になるため、遊技者にとって有利な特定遊技状態が生起されたことになる。
【0035】
さらに、特定遊技状態中に、変動入賞装置(5)の内部に入賞した遊技球が特定領域(7)を通過すると、再度特定遊技状態が生起され、特定遊技状態を例えば最大で16回繰返すように主制御部(200)により制御される。
【0036】
なお、特定遊技状態は、上記した動作に限らず、変動入賞装置(5)の可動翼(6)(6)が所定時間(30秒間)開放するように可動する動作に係わる構成等でもよいし、変動入賞装置(5)とは異なる変動入賞装置が開放状態となってもよい。
【0037】
図8は、主制御部(200)が実行する処理のうちの本実施形態に係わる主要部を説明するフローチャートである。
【0038】
まずステップS1において、始動入賞口A(9a)または始動入賞口B(9b)への入球(入賞)があるかを判定する。すなわち、主制御部(200)は、始動スイッチA(90)または始動スイッチB(91)からの検出信号が入力されたか否か(変動入賞装置(5)を遊技球が入球可能な第1状態に変化させる契機を発生したか否か)を判定する信号入力チェック処理を実行する。該検出信号が入力された(YES)と判定すると、ステップS2へ移行する。一方、該検出信号が入力されない(NO)と判定すると、ここでの処理を終了して、再度ステップS1を実行する。
【0039】
ステップS2において、始動入賞口A(9a)への入球によって、始動スイッチA(90)からの検出信号が入力された(YES)場合には、ステップS3へ移行する。一方、始動入賞口B(9b)への入球によって、始動スイッチB(91)からの検出信号が入力された(NO)場合には、ステップS5へ移行する。
【0040】
ステップS3において、主制御部(200)は、可動片(16)(16)を可動態様Aまたは可動態様Bで作動させるかを所定の確率(確率A)に基づいて抽選を行う処理を実行し、ステップS4に移行する。このときの抽選確率(確率A)は、可動片(16)(16)を可動態様Aで作動させる確率が高くなるようにROM(201)に制御プログラムが予め設定され、主制御部(200)がこれを制御する。
【0041】
また、他の抽選確率の例として、誘導路(15)における可動片(16)(16)を作動させる可動態様Aと、作動させない停止態様とのいずれかを選択する構成に変更しても良い。この場合は、可動片(16)(16)を作動させない停止態様が選択される確率が高くなるようにROM(201)に制御プログラムが予め設定され、主制御部(200)がこれを制御する。また、誘導路(15)が停止態様にある状態は、可動片(16)(16)が上昇位置に停止した状態であってもよいし、下降位置に停止した状態であってもよい。可動片(16)(16)が上昇位置に停止したものにおいては、遊技球が特定領域を通過する確率が、停止態様の方が可動態様Aより高くなり、また可動片(16)(16)が下降位置に停止したものにおいては、遊技球が特定領域を通過する確率が、可動態様Aの方が停止態様より高くなる。
【0042】
ステップS4において、主制御部(200)は、可動翼ソレノイド(24)に駆動制御信号を送信することで、変動入賞装置(5)の可動翼(6)(6)を1回可動させる制御を実行する。
【0043】
一方、ステップS5において、主制御部(200)は、可動片(16)(16)を可動態様Aまたは可動態様Bで作動させるかを所定の確率(確率B)に基づいて抽選を行う処理を実行し、ステップS6に移行する。このときの抽選確率(確率B)は、可動片(16)(16)を可動態様Bで作動させる確率が高くなるようにROM(201)に制御プログラムが予め設定され、主制御部(200)がこれを制御する。
【0044】
また、他の抽選確率の例として、可動片(16)(16)を可動態様Bまたは停止態様のいずれかを選択する構成に変更しても良い。このときは、可動片(16)(16)を可動態様Bで作動させる確率が高くなるようにROM(201)に制御プログラムが予め設定され、主制御部(200)がこれを制御する。
【0045】
ステップS6において、主制御部(200)は、可動翼ソレノイド(24)に駆動制御信号を送信することで、変動入賞装置(5)の可動翼(6)(6)を2回可動させる制御を実行する。
【0046】
ステップS3及びS5は、本発明に係わる所定の確率に基づいて誘導路(15)の可動態様を選択するための主制御部(200)における抽選手段に相当する。
【0047】
ステップS7において、主制御部(200)は、ステップS3またはステップS5での抽選処理による抽選結果を遊技者に通知するために、図柄表示装置(20)に抽選結果に対応する図柄を停止表示させる抽選結果表示処理を実行する。すなわち、抽選結果に応じて、可動片(16)(16)を可動態様Aで作動させることが選択された場合には、数字「3」を表示するとともに、可動片(16)(16)を可動態様Bで駆動させることが選択された場合には、数字「7」を表示する。なお、先に他の例と挙げた可動片(16)(16)を全く可動させない(停止態様)ことが選択された場合には、数字「0」を表示する。
【0048】
ステップS8において、主制御部(200)は、ステップS3またはステップS5での抽選処理による抽選結果に応じて選択された可動態様で可動片(16)(16)を作動させるためにモータ(23)を駆動制御する処理を実行する。
【0049】
ステップS9において、主制御部(200)は、ステップS8での可動態様に対応する報知を行なうため、報知手段の一例としての表示灯装置(21)の点灯制御を実行する。例えば、可動片(16)(16)を可動態様Aで作動させている場合には、0.5秒毎に点灯を繰り返す。また、可動片(16)(16)を可動態様Bで駆動させている場合には、5秒間点灯を継続するように表示灯装置(21)を制御する。このように、可動態様に応じて報知態様が異なるため、遊技状況を明確に把握しながら遊技が楽しめることで、利便性が向上する。これとは、別に、別の報知手段をなすスピーカー(22)により、可動態様に対応する効果音を報知するようにしてもよい。
【0050】
ステップS10において、主制御部(200)は、遊技球が特定領域(7)を通過することに応じて、特定領域スイッチ(70)から発生する検出信号が入力されたか否かを判定する信号入力チェック処理を実行する。該検出信号が入力された(YES)と判定すると、ステップS11へ移行して、特定遊技状態を生起させる処理を実行する。一方、該検出信号が入力されない(NO)と判定すると、ここでの処理を終了して、再度ステップS1を実行する。
【0051】
以上のように本実施形態においては、抽選結果に応じて誘導路(15)の可動態様が異なって、特定領域(7)を通過する確率が異なるため、図柄表示装置(20)に表示される抽選結果、及び変動入賞装置(5)における誘導路(15)の可動態様を注目しながら遊技を行え、興趣感の高い遊技機を提供することができる。
【0052】
また、始動入賞口A(9a)及び始動入賞口B(9b)のいずれにおいても、変動入賞装置(5)を開放状態に変化させることに加えて、誘導路(15)における可動片(16)(16)が作動する契機を発生させる可能性があるため、遊技者の期待感を損ねることがない。また、始動入賞口A(9a)と始動入賞口B(9b)とは、選択される可動態様の抽選確率も異なるため、遊技の幅も広がり、遊技者は戦略性に富む遊技を楽しむことができる。
【0053】
誘導路(15)における可動片(16)(16)が、遊技球を誘導不能または誘導し難い下降位置に変動した場合には、固定片(17)により特定領域(7)への誘導が極めて困難となるため、特定領域(7)の通過率を下げることより、射倖性を適度に抑制した健全な遊技が可能となる。さらに、遊技店及び遊技者双方にバランスの取れた変動入賞装置(5)が実現可能となる。
【0054】
さらに、固定片(17)は、山形状に形成されるとともに、該山形状の頂縁(17a)が、誘導路(15)へ誘導される遊技球の中心軸と一致しない位置に設けられるため、可動片(16)(16)が遊技球と接触しない下降位置に可動させるだけの簡単な構成により、特定領域(7)に誘導されることを極めて困難とすることができる。
【0055】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、上記実施形態に種々の変形や変更を施すことが可能である。
例えば、遊技球を特定領域(7)へ誘導可能な誘導手段を、回転誘導体(14)(14)とすること。所定の部材で遊技球を停留した後に、特定領域(7)方向へ放出する構成にすること。別途設けた回転体に遊技球を貯留し、回転方向に応じて特定領域(7)への誘導確率が異なるようにすること等が挙げられる。
すなわち、誘導手段は、遊技球を特定領域(7)に誘導する確率を異ならせる作動が可能であれば、どのような構成でもよい。また、他の変形例として、誘導手段による可動態様を他の可動態様に適宜変更すること、固定片(17)を山形状ではなく円形状等の他の形状に構成すること、駆動手段をソレノイドに変更すること、始動装置を3つ以上配設すること等が挙げられる。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
(a)請求項1記載の発明によると、抽選結果に応じて、誘導手段が特定領域に誘導し難い第1の可動態様または当該第1の可動態様よりも誘導し易い第2の可動態様に変動するため、抽選結果及び変動入賞装置における誘導手段を注目しながら遊技を行え、興趣感の高い遊技機とすることができる。また、左右の可動片が下降位置に移動しているときには、変動入賞装置に入球した遊技球は、左右の可動片により特定領域へ誘導されないため、特定領域の通過率を下げることができ、射倖性を適度に抑制した健全な遊技が可能となる。
【0057】
(b)請求項2記載の発明によると、請求項1に係わる発明の効果に加えて、可動片が下降位置に移動した場合には、固定片の頂縁が左右の可動片の一方側に偏倚するため、特定領域へ誘導が極めて困難となり、特定領域の通過率を下げることができ、射倖性をより適度に抑制した健全な遊技が可能となる。
【0058】
(c)請求項3記載の発明によると、請求項2または3に係わる発明の効果に加えて、誘導手段の可動態様に応じて、報知態様が異なるため、遊技状況を明確に把握しながら遊技が楽しめることで、利便性が向上する。
【0059】
(d)請求項4記載の発明によると、請求項1〜3のいずれかに係わる発明の効果に加えて、複数の始動装置のいずれにおいても、変動入賞装置を開放状態に変化させることに加えて、誘導手段が可動する契機を発生させる可能性があるため、遊技者の期待感を損ねることがなくなるとともに、複数の始動装置の抽選確率も異なるため、遊技の幅も広がり、遊技者にとって戦略性に富むことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における遊技機の一部分を構成する遊技盤の正面図である。
【図2】変動入賞装置の拡大正面図である。
【図3】可動片が上昇位置にあるときの誘導路における要部の拡大正面図である。
【図4】可動片が下降位置にあるときの誘導路における要部の拡大正面図である。
【図5】可動片が上昇位置にあるときの入賞装置における内部構造を示す斜視図である。
【図6】可動片が下降位置にあるときの入賞装置における内部構造を示す斜視図である。
【図7】遊技盤に配置された各装置に係わる制御ブロック図である。
【図8】主制御部が実行する処理のうちの本実施形態に係わる主要部を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
(1)遊技盤
(2)外側ガイドレール
(3)内側ガイドレール
(4)遊技領域
(5)変動入賞装置
(6)可動翼
(7)特定領域
(8)下部入賞装置
(9a)始動入賞口A(始動装置)
(9b)始動入賞口B(始動装置)
(10)風車
(11)アウト口
(12)案内通路
(13)連絡通路
(14)回転誘導体
(15)誘導路(誘導手段)
(16)可動片
(17)固定片
(17a)頂縁
(20)図柄表示装置(表示手段)
(21)表示灯装置(報知手段)
(22)スピーカー(報知手段)
(23)モータ(駆動手段)
(24)可動翼ソレノイド
(70)特定領域スイッチ
(90)始動Aスイッチ
(91)始動Bスイッチ
(100)遊技球
(200)主制御部(抽選手段、制御手段)
(201)ROM
(202)RAM

Claims (4)

  1. 遊技球が入球可能な開放状態と遊技球が入球不可能または入球し難い閉鎖状態とに変化しうる変動入賞装置と、遊技球が入球したことに基づいて前記変動入賞装置を開放状態に変化させる契機を発生する始動装置と、前記変動入賞装置に設けられ、かつ前記変動入賞装置に入球した遊技球が通過可能な特定領域とを備え、前記変動入賞装置に入球した遊技球が前記特定領域を通過した場合に、遊技者にとって有利な特定遊技状態を生起しうるようにした遊技機において、
    前記変動入賞装置に設けられ、かつ前記変動入賞装置に入球した遊技球を前記特定領域に誘導し難い第1の可動態様及び当該第1の可動態様よりも誘導し易い第2の可動態様に変動可能な誘導手段と、該誘導手段を前記第1または第2の可動態様のいずれかの可動態様で駆動させる駆動手段と、前記始動装置に遊技球が入球したことを契機に、所定の確率に基づいて前記第1または前記第2の可動態様を選択するための抽選手段と、該抽選手段による抽選結果を表示する表示手段と、前記抽選手段により選択された可動態様に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段とを備え
    前記誘導手段は、前記駆動手段により上昇位置及び下降位置に移動可能な左右の可動片と、前記左右の可動片の間に配置される固定片とを含み、前記左右の可動片が前記上昇位置にあるときは、前記左右の可動片の上端が前記固定片の上端よりも高くなって、遊技球を前記左右の可動片の間にガイドしたまま前記特定領域へ誘導可能とし、また、前記左右の可動片が前記下降位置にあるときは、前記左右の可動片の上端が前記固定片の上端よりも低くなって、遊技球を前記左右の可動片の間にガイドしたまま前記特定領域へ誘導不能とし、
    前記制御手段は、前記抽選手段の抽選結果が前記第1の可動態様を選択した場合には、前記左右の可動体が前記上昇位置と前記下降位置とを交互に繰り返すように、前記駆動手段を駆動制御し、また、前記抽選手段の抽選結果が前記第2の可動態様を選択した場合には、前記左右の可動体が前記上昇位置に予め定めた所定時間維持されるように、前記駆動手段を制御することを特徴とする遊技機。
  2. 前記固定片は、山形状に形成される前記上端の頂縁が前記左右の可動片のいずれか一方側に偏倚するように、前記左右の可動片の間に配置されることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記駆動手段によって駆動される前記誘導手段の可動態様に応じて、異なる報知態様で報知する報知手段を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の遊技機。
  4. 前記始動装置は、複数配設され、前記抽選手段は、遊技球が前記複数の始動装置のうちどの始動装置に入球したかによって、前記第1または前記第2の可動態様のいずれかを選択する前記所定の確率が異なることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
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