JP4330834B2 - 通信カード、電子機器、電子機器制御方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信回線を介して受け取った指示に従って動作する電子機器システムに用いて好適な通信カード、電子機器、電子機器制御方法、及びその通信カード、電子機器をコンピュータを利用して実現するためのコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自宅の家電製品等の電子機器を出先から電話等により動作させることができるようになってきている。炊飯器の場合を例にすると、該炊飯器には電話回線に接続してモデム等によりデータ通信を行うことが可能な通信機能と、受信データに基づいて炊飯動作を制御する制御機能とが備えられており、この炊飯器を自宅の電話回線に接続しておく。そして、使用者は会社などから電話機のプッシュボタン操作により動作開始を指示し、帰宅時間等に合わせてご飯を炊き上げることが可能である。
【0003】
ところで、従来、PC(Personal Computer Memory Card International Association)カードと呼ばれる通信カードがパーソナルコンピュータや携帯情報端末等のデータ通信用として実現されている。この通信カードはホスト側機器の一般的な規格の機能拡張スロットに装着して、汎用的に使用することができるようになっている。また、携帯型パーソナルコンピュータや携帯情報端末等の携帯端末用には、無線によりデータ通信が可能な無線通信カードも実現されている。この無線通信カードは特定移動電話事業者用の無線通信端末の一つであり、無線通信カード個別に該移動電話事業者の電話番号が割り当てられている。したがって、無線通信カードを使用してその電話番号により発着信が可能である。
【0004】
そこで、この無線通信カードを用いて上述した電子機器(例えば炊飯器)の通信機能を実現すれば、自宅内で電話線を引き回すことなく電子機器を設置することが可能となる。特に、複数の電子機器を設置する場合には、各電子機器にそれぞれ無線通信カードを備えれば、所望の電子機器を無線通信カードの電話番号により容易に特定することができ、使用者にとって使い勝手がよくなる。このような理由から、無線通信カードと、この無線通信カードにより受信したデータに基づいて動作する電子機器とからなる電子機器システムが実現されつつある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した無線通信カードを利用する電子機器システムを実現する際には、以下のような問題がある。
上記のように無線通信カードは汎用的に使用することができ、各種電子機器の機能拡張スロットに装着可能であることから、上記電子機器システムにおいてもその汎用性が有用となる。しかしながら、この汎用性により、本来装着すべき電子機器とは異なる機器に装着してしまうことも可能となる。このために、誤って異なる機器に装着してしまうと、使用者が気づかないまま意図した電子機器とは異なる機器に対して動作を指示することになり、所望の電子機器を動作させることができないという問題が生じる。さらには、誤って無線通信カードが装着された電子機器が動作してしまうといった不具合が生じる虞もある。
【0006】
例えば、炊飯器と組み合わせて使用するつもりの無線通信カードを、誤って電子レンジに装着したとする。すると、使用者が炊飯器の動作を開始しようとして電話し動作開始を指示しても、電子レンジに装着されている無線通信カードに着信してしまい、炊飯器でご飯を炊くことができない。また、電子レンジが動作を開始してしまう等の不具合が生じる虞もある。
【0007】
また、他の問題もある。無線通信カードは上述したように特定移動電話事業者用の無線通信端末であるために、無線通信カードを使用する際には、ホスト側装置に対して該移動電話事業者の通信サービスを利用するための設定を行う必要がある。この設定をし忘れてしまうと、ホスト側装置は該無線通信カードを介して正常にデータ通信を行うことができない。したがって、上記電子機器システムにおいても、使用者は、無線通信カードを電子機器に装着した際には、この電子機器に対して、装着した無線通信カード用の設定を行わなければならず、この設定操作が煩わしいという問題がある。また、設定し忘れたために、電子機器を動作させることができないという事態も起こりうる。
【0008】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、無線通信カード等の汎用性のある通信カードと、この通信カードにより受信したデータに基づいて動作する電子機器とからなる電子機器システムにおいて、誤装着による不具合を防止することができる通信カード、電子機器、及び電子機器制御方法を提供することにある。
【0009】
また、本発明は、その電子機器システムにおいて、複数の通信サービスに自動的に対応することができる電子機器を提供することも目的とする。
【0010】
また、本発明は、その通信カードをコンピュータを利用して実現するためのコンピュータプログラムを提供することも目的とする。
【0011】
また、本発明は、その電子機器をコンピュータを利用して実現するためのコンピュータプログラムを提供することも目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の通信カードは、通信回線を介してデータを送受し、該受信されたデータに基づき動作する電子機器と接続されて、該受信データを前記電子機器へ出力する通信カードであって、固有のカード情報を記憶するカード情報記憶手段と、自己と接続された電子機器を検出する検出手段と、前記検出結果および前記カード情報に基づいて、前記通信カードと前記電子機器の正当な組合せを特定する所定の接続機器情報を参照し、前記検出された電子機器が正当な電子機器であった場合に、前記受信データに基づく前記電子機器の動作を許可する許可手段とを具備することを特徴としている。
【0013】
本発明の電子機器は、固有のカード情報が記録されており且つ通信回線を介してデータを送受する通信カードと接続されて、該受信データを受け取り、この受信データに基づいて動作する電子機器であって、自己の識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、自己と接続された通信カードを検出する検出手段と、前記検出された通信カードから前記カード情報を取得し、このカード情報および前記識別情報に基づいて、前記通信カードと前記電子機器の正当な組合せを特定する所定の接続機器情報を参照し、前記検出された通信カードが正当な通信カードであった場合に、前記受信データに基づく自己の動作を許可する許可手段とを具備することを特徴としている。
【0014】
本発明の電子機器において、複数の通信サービスに対応して自己の動作を制御する制御手段と、前記通信カードに記録されている通信サービス情報を取得し、この通信サービス情報に基づいて前記制御手段で対応すべき通信サービスを特定する通信サービス検出手段とをさらに備えたことを特徴とする。
【0015】
本発明の電子機器制御方法は、固有のカード情報が記録されており且つ通信回線を介してデータを送受する通信カードと、この通信カードと接続されて該受信データを受け取り、この受信データに基づいて動作する電子機器とからなる電子機器システムにおける電子機器制御方法であって、前記通信カードと前記電子機器の正当な組合せを特定する所定の接続機器情報を参照し、前記接続されている通信カードおよび電子機器の組合せが正当な組合せであるか否かを判断する過程と、この判断の結果、正当な組合せであった場合に、前記受信データに基づく前記電子機器の動作を許可する過程とを含むことを特徴としている。
【0016】
本発明の第1のコンピュータプログラムは、通信回線を介してデータを送受し、該受信されたデータに基づき動作する電子機器と接続されて、該受信データを前記電子機器へ出力する通信カードにおける制御処理を行うためのコンピュータプログラムであって、自己と接続された電子機器を検出する処理と、前記検出結果および自己の固有のカード情報に基づいて、前記通信カードと前記電子機器の正当な組合せを特定する所定の接続機器情報を参照し、前記検出された電子機器が正当な電子機器であるか否かを判断する処理と、この判断の結果、正当な電子機器であった場合に、前記受信データに基づく前記電子機器の動作を許可する処理とをコンピュータに実行させることを特徴としている。
これにより、前述の通信カードがコンピュータ(CPU等)を利用して実現できるようになる。
【0017】
また、本発明の第2のコンピュータプログラムは、固有のカード情報が記録されており且つ通信回線を介してデータを送受する通信カードと接続されて、該受信データを受け取り、この受信データに基づいて動作する電子機器における制御処理を行うためのコンピュータプログラムであって、自己と接続された通信カードを検出する処理と、前記検出された通信カードから前記カード情報を取得する処理と、このカード情報および前記識別情報に基づいて、前記通信カードと前記電子機器の正当な組合せを特定する所定の接続機器情報を参照し、前記検出された通信カードが正当な通信カードであるか否かを判断する処理と、この判断の結果、正当な通信カードであった場合に、前記受信データに基づく自己の動作を許可する処理とをコンピュータに実行させることを特徴としている。
【0018】
本発明の第2のコンピュータプログラムにおいて、複数の通信サービスに対応して自己の動作を制御する処理と、前記通信カードに記録されている通信サービス情報を取得する処理と、この通信サービス情報に基づいて前記制御手段で対応すべき通信サービスを特定する処理とをさらにコンピュータに実行させることを特徴としている。
これにより、前述の電子機器がコンピュータ(CPU等)を利用して実現できるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態による通信カード及び電子機器からなる電子機器システムを利用するためのシステムの構成例を示すブロック図である。この図1において、符号2−1〜3は無線によりデータ通信が可能な無線通信カードである。符号4,6,8はこの無線通信カード2−1,2,3で各々受信されたデータに基づき動作する電子機器であって、符号4は炊飯器、符号6は電子レンジ、符号8は空調機である。これら無線通信カード2−1,2,3と電子機器4,6,8の各組み合わせにより、無線通信カード2−1と炊飯器4、無線通信カード2−2と電子レンジ6、無線通信カード2−3と空調機8、の3つの電子機器システムが構成されている。また、これら電子機器システムは使用者の自宅に設置されている。
【0020】
符号10は電話機であり、この電話機10は使用者の会社など出先で使用されるものである。符号12は通信事業者によって提供される公衆交換電話網(以下、単に公衆網と称する)である。この公衆網12は有線および無線の電話網などから構成されており、データ通信が可能なものである。上記電話機10、及び無線通信カード2−1〜3はそれぞれ公衆網12に接続可能である。また、電話機10と無線通信カード2−1〜3とはこの公衆網12を介してそれぞれデータ通信を行うことができる。
【0021】
図2は、本発明の一実施形態による電子機器4(,6,8)の構成を示すブロック図である。この図2において、符号202は回路各部を制御するCPU(中央処理装置)である。符号204はCPU202のプログラム等が記憶されたROM(リードオンリメモリ)である。符号206はデータ一時記憶用のRAM(ランダムアクセスメモリ)である。符号208は機能拡張スロットに設けられたコネクタである。このコネクタ208を介して無線通信カード2−1(,2,3)が接続される。符号210は、自機器に固有の機能(例えば炊飯器の炊飯機能)を実現する固有機能部である。上記各部202〜210はCPUバス212に接続されている。
【0022】
CPU202は、ROM204に記憶されている制御プログラムを実行することによって、固有機能部210の動作を制御する。また、コネクタ208に接続された無線通信カードとの間のデータ通信を行う。また、無線通信カードの動作を制御するために制御情報を無線通信カード2へ供給する。また、無線通信カードにより通信回線を介して受信されたデータを受け取り、この受信データに基づいて固有機能部210の動作を制御する。
また、電子機器4(,6,8)においては、自己の識別情報がROM204に記憶されている。この識別情報は無線通信カードから読み出すことが可能である。
【0023】
図3は、本発明の一実施形態による無線通信カード2(2−1,2,3)の構成を示すブロック図である。この無線通信カード2はPCカードの一つであり、無線により音声通信及びデータ通信を行うことが可能なものである。図3において、無線通信カード2は、カード状のケース(図示せず)内に設けられた回路ユニット110と、ケースの外部側面に設けられたコネクタ120と、ケースの外部側面のうちコネクタ120との対向側に設けられたイヤホンジャック130と、アンテナを有し、公衆網12の基地局との間で無線信号を送受する無線部147とを具備する。コネクタ120は上記電子機器のコネクタ208と接続可能なものであり、このコネクタ120を介して電子機器と接続する。
【0024】
回路ユニット110は、コネクタ120に接続され、このコネクタ120を介して電子機器と信号の入出力を行う。また、無線部147に接続され、この無線部147により基地局との間で送受される信号を入出力する。また、イヤホンジャック130に接続され、このイヤホンジャック130に接続されたマイク付イヤホンにより音声を入出力する。
【0025】
回路ユニット110は、PCカードインターフェースIC141、ROM143、RAM144からなるホストインターフェースと、ベースバンドIC142、ROM145、RAM146からなる電話部とから構成されている。
PCカードインターフェースIC141はCPU141aを内蔵する。CPU141aは、ROM143に記憶されている制御プログラムを実行することによって、コネクタ120に接続された電子機器のCPU202との間のデータ通信を行う。また、CPU141aは、ベースバンドIC142が発着信動作を行うための制御をする。
【0026】
ベースバンドIC142は、音声通信を行う場合、マイク付イヤホンからイヤホンジャック130を介して音声が入出力されると、無線部147と基地局間でこの音声データを送受信するための変復調を行う。一方、データ通信を行う場合、ベースバンドIC142は、無線部147と基地局間でのデータ送受信のためのシリアルデータの変復調を行う。また、ベースバンドIC142はCPU142aを内蔵する。CPU142aは、PCカードインターフェースIC141から指示を受けると、ROM145に記憶されている制御プログラムを実行することによって発着信動作を行い、無線部147の動作を制御する。
【0027】
この無線通信カード2の動作は、電子機器のCPU202からコネクタ208、120を介して供給される制御情報にしたがって行われる。また、音声通信を行うかデータ通信を行うかの選択は、電子機器側から無線通信カード2側に入力されたコマンドに基づいて行われる。
【0028】
電子機器のCPU202と回路ユニット110の電話部との間で授受されるデータは、まず、コネクタ120又は電話部を介してCPU141aに入力された後、CPU141a内でデータ変換され、相手方のインターフェースから出力される。
【0029】
また、無線通信カード2においては、固有のカード情報がROM143に記憶されている。この固有のカード情報には、自己を特定可能な情報が含まれている。例えば、移動電話事業者から割り当てられた電話番号や、製造シリアル番号である。このカード情報は、CIS(Card Information Structure)情報の内容として記述される。このCIS情報はホスト側装置から読み出すことが可能なものである。したがって、無線通信カード2が装着された電子機器のCPU202は、このCIS情報を読み出すことによって、該無線通信カード2のカード情報を取得可能である。
【0030】
図4は、図1に示す3つの電子機器システムの正当な組合せを示す接続機器情報テーブルの構成例を示す図である。この図4に示すように、接続機器情報テーブルにはカード情報と電子機器識別情報とが対応付けられて格納される。また、図4の例では、カード情報として無線通信カードの電話番号を使用している。この接続機器情報テーブルの組合せ情報(接続機器情報)の内、少なくとも自電子機器システムの正当な組合せを示す接続機器情報については、当該電子機器システムからアクセス可能な記憶装置に記憶しておく。例えば、無線通信カード2−1と炊飯器4の組合せ情報の場合、無線通信カード2−1のRAM144に記憶するようにしてもよく、あるいは炊飯器4のRAM206に記憶するようにしてもよい。
【0031】
次に、図1に示すシステムにおいて、使用者が電話機10により特定の電子機器を動作させる際の電子機器システムにおける動作を説明する。図5は、電子機器システムが行う電子機器制御処理の流れを示すフローチャートである。この電子機器制御処理については、無線通信カードが実行するようにしてもよく、あるいは電子機器が実行してもよい。なお、以下の説明においては、使用者が炊飯器4を動作させる場合について説明するが、他の電子機器を動作させる場合も同様である。また、無線通信カード2−1と炊飯器4の電子機器システムには、図4に示す該当接続機器情報が予め設定されている。また、使用者が指示する電子機器の動作とは、該電子機器の機能の実行開始のみならず、停止、一時停止なども含むものとする。
【0032】
先ず、第1の実施例として、無線通信カードのCPU141aが図5の電子機器制御処理を実行する場合を説明する。初めに、使用者は、電話機10により、炊飯器4用の無線通信カード2−1の電話番号「090xxxx0001」へ発信する。次いで、この着信を受けた無線通信カード2−1のCPU141aは、自己と接続中の電子機器を把握するために該電子機器の識別情報を読み出す。次いで、接続機器情報を参照し、該読み出した識別情報が自己のカード情報「090xxxx0001」の正当な組合せの電子機器識別情報「AAAA」と一致するかを確認する(ステップS1)。
【0033】
この確認の結果、正当な組合せであった場合、すなわち読み出した電子機器識別情報が炊飯器の「AAAA」であり、無線通信カード2−1と炊飯器4が接続中の場合(ステップS2の判断結果が「YES」の場合)には、CPU141aは、当該電子機器(炊飯器4)について、公衆網12を介して電話機10から受信したデータに基づく動作を許可する(ステップS3)。これにより、炊飯器4のCPU202は電話機10からの受信データに基づいて、固有機能部210の動作を制御することが可能となる。この後、使用者は電話機10により炊飯器4の動作指示を送信し、炊飯器4を動作させることができる。
【0034】
一方、ステップS2の判断結果が「NO」の場合、すなわち無線通信カード2−1が誤装着により炊飯器4とは異なる不当な組合せの電子機器に装着されていた場合には、CPU141aは、当該電子機器について、公衆網12を介して電話機10から受信したデータに基づく動作を許可しない。このため、誤装着の電子機器のCPU202は電話機10からの受信データに基づいて、固有機能部210の動作を制御することが不可能となる。これにより、誤装着による不具合を防止することができる。
【0035】
なお、この第1の実施例では、無線通信カードのCPU141aが、検出手段と許可手段に対応する。
【0036】
次に、第2の実施例として、電子機器のCPU202が図5の電子機器制御処理を実行する場合を説明する。初めに、上記第1の実施例と同様に、使用者が、電話機10により、炊飯器4用の無線通信カード2−1の電話番号「090xxxx0001」へ発信すると、この着信を受けた無線通信カード2−1のCPU141aは、自己と接続中の電子機器へ、公衆網12を介して電話機10から受け取った受信データを出力する。
【0037】
次いで、該電子機器のCPU202は、この受信データを受け取ると、自己と接続中の無線通信カードを把握するために該無線通信カードのカード情報を読み出す。次いで、接続機器情報を参照し、該読み出したカード情報が自己の識別情報「AAAA」の正当な組合せのカード情報「090xxxx0001」と一致するかを確認する(ステップS1)。
【0038】
この確認の結果、正当な組合せであった場合、すなわち読み出したカード情報が「090xxxx0001」であり、無線通信カード2−1と炊飯器4が接続中の場合(ステップS2の判断結果が「YES」の場合)には、CPU202は、接続中の無線通信カードから受け取った受信データに基づく自己の動作を許可する(ステップS3)。これにより、炊飯器4のCPU202は電話機10からの受信データに基づいて固有機能部210の動作を制御することが可能となり、使用者は電話機10により炊飯器4の動作指示を送信し、炊飯器4を動作させることができる。
【0039】
一方、ステップS2の判断結果が「NO」の場合、すなわち無線通信カード2−1が誤装着により炊飯器4とは異なる不当な組合せの電子機器に装着されていた場合には、CPU202は、接続中の無線通信カードから受け取った受信データに基づく自己の動作を許可しない。このため、誤装着の電子機器のCPU202は電話機10からの受信データに基づいて固有機能部210の動作を制御することが不可能となるので、誤装着による不具合を防止することができる。
【0040】
なお、この第2の実施例では、電子機器のCPU202が、検出手段と許可手段に対応する。
【0041】
上述した実施形態によれば、無線通信カードと電子機器の正当な組合せで接続がなされている場合にのみ、該電子機器は無線通信カードで受信されたデータに基づいて動作する。これにより、汎用性のある無線通信カードと、この無線通信カードにより受信したデータに基づいて動作する電子機器とからなる電子機器システムにおいて、誤装着による不具合を防止することができるようになる。
【0042】
なお、上述した実施形態において、上記図5のステップS2の判断結果が「NO」の場合に、使用者に対して異常を知らせるメッセージを送信するようにしてもよい。
【0043】
また、上述した実施形態において、電子機器のCPU202が、複数の通信サービスに対応して自己の動作を制御するようにしてもよい。例えば、複数の移動電話事業者用の無線通信カードを利用する場合、各移動電話事業者の通信サービスに対応可能なように、CPU202で実行する制御プログラムを作成しておく。そして、CPU202は、接続中の無線通信カードに記録されている通信サービス情報(例えば電話番号)を取得し、この通信サービス情報に基づいて、複数の移動電話事業者の通信サービスの中から対応すべき通信サービスを特定する。なお、通信サービス情報は、無線通信カードに記録されているCIS情報の中に含まれている。
【0044】
このようにすれば、電子機器は、無線通信カードに記録されている通信サービス情報に基づいて、複数の通信サービスの中から該無線通信カードに対応した通信サービスを選択し、自己の動作を制御することができる。これにより、複数の通信サービスに自動的に対応することが可能となる。
【0045】
なお、上述した実施形態においては、通信カードとして公衆網の基地局と直接に無線通信を行う無線通信カードを利用したが、親子電話の子機として使用される無線通信カードを利用してもよい。この場合には、固有のカード情報として子機番号が利用可能である。また、他の通信カードとして、有線によりデータ通信を行うものも利用可能である。
【0046】
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、通信カードと電子機器の正当な組合せで接続がなされている場合にのみ、該電子機器は通信カードで受信されたデータに基づいて動作するので、無線通信カード等の汎用性のある通信カードと、この通信カードにより受信したデータに基づいて動作する電子機器とからなる電子機器システムにおいて、誤装着による不具合を防止することができるという効果が得られる。これにより、無線通信カードの汎用性を有効に利用しつつ、該汎用性に基づく上記課題を解決することができるという優れた電子機器システムを実現することができるようになる。
【0048】
また、本発明の電子機器が、通信カードに記録されている通信サービス情報に基づいて、複数の通信サービスの中から該通信カードに対応した通信サービスを選択し、自己の動作を制御するようにすれば、複数の通信サービスに自動的に対応することができるという効果が得られる。これにより、使用者は、例えば無線通信カードを使用する際に、電子機器に対して無線通信カード用の設定を行う必要がなくなる。したがって、その設定をし忘れたために電子機器を動作させることができないということもなくなり、電子機器システムの利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態による通信カード及び電子機器からなる電子機器システムの利用システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】 本発明の一実施形態による電子機器4(,6,8)の構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の一実施形態による無線通信カード2(2−1,2,3)の構成を示すブロック図である。
【図4】 図1に示す3つの電子機器システムの正当な組合せを示す接続機器情報テーブルの構成例を示す図である。
【図5】 電子機器システムが行う電子機器制御処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
2(2−1〜3)…無線通信カード、4…炊飯器、6…電子レンジ、8…空調機、10…電話機、12…公衆網、110…回路ユニット、120,208…コネクタ、130…イヤホンジャック、141…PCカードインターフェースIC、141a,142a,202…CPU、142…ベースバンドIC、143,145,204…ROM、144,146,206…RAM、147…無線部、210…固有機能部、212…CPUバス
Claims (5)
- 通信回線を介してデータを送受し自己の識別情報を記憶する識別情報記憶手段を有して該受信されたデータに基づき動作する電子機器と接続されて、該受信データを前記電子機器へ出力する通信カードであって、
固有のカード情報を記憶するカード情報記憶手段と、
自己と接続された前記電子機器の前記識別情報を検出する検出手段と、
前記識別情報および前記カード情報に基づいて、前記通信カードと前記電子機器の正当な組合せを特定する所定の接続機器情報を参照し、接続された前記電子機器が正当な組合わせの電子機器であった場合に、前記受信データに基づく前記電子機器の動作を許可する許可手段と、
を具備することを特徴とする通信カード。 - 固有のカード情報が記録されており且つ通信回線を介してデータを送受する通信カードと接続されて、該受信データを受け取り、この受信データに基づいて動作する電子機器であって、
自己の識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、
自己と接続された通信カードの前記カード情報を検出する検出手段と、
前記カード情報および前記識別情報に基づいて、前記通信カードと前記電子機器の正当な組合せを特定する所定の接続機器情報を参照し、接続された前記通信カードが正当な組合せの通信カードであった場合に、前記受信データに基づく自己の動作を許可する許可手段と、
を具備することを特徴とする電子機器。 - 固有のカード情報が記録されており且つ通信回線を介してデータを送受する通信カードと、自己の識別情報を記憶する識別情報記憶手段を有し、前記通信カードと接続されて該受信データを受け取り、この受信データに基づいて動作する電子機器とからなる電子機器システムにおける電子機器制御方法であって、
前記カード情報と前記認識情報に基づいて、前記通信カードと前記電子機器の正当な組合せを特定する所定の接続機器情報を参照し、前記接続されている通信カードおよび電子機器の組合せが正当な組合せであるか否かを判断する過程と、
この判断の結果、正当な組合せであった場合に、前記受信データに基づく前記電子機器の動作を許可する過程と、
を含むことを特徴とする電子機器制御方法。 - 通信回線を介してデータを送受し自己の識別情報を有して該受信されたデータに基づき動作する電子機器と接続されて、該受信データを前記電子機器へ出力する、自己の固有のカード情報を有する通信カードにおける制御処理を行うためのコンピュータプログラムであって、
自己と接続された前記電子機器の前記識別情報を検出する処理と、
前記識別情報および前記カード情報に基づいて、前記通信カードと前記電子機器の正当な組合せを特定する所定の接続機器情報を参照し、接続された前記電子機器が正当な組合わせの電子機器であるか否かを判断する処理と、
この判断の結果、正当な電子機器であった場合に、前記受信データに基づく前記電子機器の動作を許可する処理と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 固有のカード情報が記録されており且つ通信回線を介してデータを送受する通信カードと接続されて、該受信データを受け取り、この受信データに基づいて動作する、固有の識別情報を有する電子機器における制御処理を行うためのコンピュータプログラムであって、
自己と接続された前記通信カードの前記カード情報を取得する処理と、
前記カード情報および前記識別情報に基づいて、前記通信カードと前記電子機器の正当な組合せを特定する所定の接続機器情報を参照し、前記検出された通信カードが正当な通信カードであるか否かを判断する処理と、
この判断の結果、正当な通信カードであった場合に、前記受信データに基づく自己の動作を許可する処理と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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