JP4329782B2 - 車両用カバー部材の開閉構造 - Google Patents

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本発明は、電装品を取り付けられた状態で車体を部分的に覆う車両用カバー部材の開閉構造に関する。
従来より四輪駆動車等では、スペアタイヤとして、車体に実装されているタイヤと同一種類のタイヤを装備したものがある。この種の車両では、タイヤ自体のサイズが大きく、車体内部にスペアタイヤの収容スペースを確保しにくいため、車体外部の後方にスペアタイヤを取り付ける構造をとるのが一般的である。
例えば、特許文献1には、車体のバックドアに補強材(タイヤキャリアリインフォースメント)及びスペアタイヤキャリアを取り付け、スペアタイヤをスペアタイヤキャリアに対して着脱可能に締結した構成が開示されている(図6参照)。これにより、車体後面にスペアタイヤを固定しておくことができるようになっている。
ところで、一般に車体後面には、ナンバープレート(ライセンスプレート)やナンバープレートを照らすためのランプ等の電装品が設けられている。一方、悪路での走破性を向上させるべく車高を高く設定されている四輪駆動車等では、ナンバープレート等を車体後面における下面側に設けたくない場合がある。そのため、従来の車体後面にスペアタイヤを備えた車両では、図6に示すように、ナンバープレート取付用のスペースを確保するために、車幅方向中央からやや側方へ偏った位置にスペアタイヤが設けられているタイプが多い。つまり、ナンバープレートや電装品がスペアタイヤの側方に隣接して取り付けられたものである。
しかし、近年の保安基準の改正により、車体後面の左右側方に設けられる方向指示装置(ウインカ)の車体斜め後方からの視認性を高めることが要求されており、設計上、スペアタイヤを車幅方向中央から側方へ偏った位置に取り付けられない場合が生じている。
そこで、スペアタイヤを車体後方における車幅方向中央付近に取り付けるレイアウトが提案されている。すなわち、従来、スペアタイヤの側方に隣接して車体後面に直接取り付けられていたナンバープレートやランプ等の電装品をスペアタイヤキャリア上へ移設して、上記のようなレイアウト上の課題を解決しようとするものである。例えば、特許文献2には、車体後面に取り付けられたスペアタイヤカバー上にナンバープレートを取り付けた構成が開示されている。
また、ナンバープレートが取り付けられるスペアタイヤカバーの構造に関して、スペアタイヤを保持する機能とナンバープレートを保持する機能とを分離した構造とすることも考えられる。例えば、特許文献1に記載のスペアタイヤキャリアのさらに後方を覆うカバー部材としてのライセンスキャリアを車体後面に取り付け、ナンバープレートや電装品をそのライセンスキャリア上に固定するような構造である。
特開2005−81956号公報 特開平11−192900号公報
しかしながら、スペアタイヤキャリアはスペアタイヤを固定するための保持部材であり、また、ライセンスキャリアはスペアタイヤのカバー部材としても設けられているため、これらのキャリアは、タイヤ交換が必要なときに簡単にスペアタイヤを取り出せるように、車体に対して開閉自在としなければならない。一方、スペアタイヤキャリアやライセンスキャリア上にナンバープレートを取り付けると、これに付随して取り付けられる電装品に対して、車体側から給電用のワイヤハーネスを接続する必要がある。
そのため、スペアタイヤキャリアやライセンスキャリアの開閉時にはその開閉角度に応じて、車体との開閉部分でワイヤハーネスが屈曲することになり、屈曲寿命の長いワイヤハーネスを使用しなければならず、コストが高くなってしまう。特に、スペアタイヤの取り付け時や取り外し時の作業性を高めるべく開閉角度を大きく設定すれば、ワイヤハーネスの屈曲角度も大きくなることになるため、高価なワイヤハーネスを使用する必要が生じてしまう。
また、例えば、車体側と電装品との接続長さに余裕を持たせておき、ワイヤハーネスの屈曲角度を小さくすることも考えられる。しかしこの場合、スペアタイヤキャリアやライセンスキャリアを車体に対して枢着するヒンジに対して、ワイヤハーネスが干渉しやすくなってしまう。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、簡素な構成で、電装品に接続される車両用ワイヤハーネスの屈曲や開閉部における干渉を防止し、製造コストを低減させることができるようにした、車両用カバー部材の開閉構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の車両用カバー部材の開閉構造(請求項1)は、電装品を取り付けられた状態で車体を部分的に覆う車両用カバー部材の開閉構造であって、該車両用カバー部材に固設されて該車両用カバー部材を支持するヒンジステーと、該車体に固設されるとともに該ヒンジステーを該車体に対して揺動自在に枢着するヒンジブラケットと、該ヒンジステーに固設されたプレートと、該車体から該車両用カバー部材の該電装品へと接続された車両用ワイヤハーネスとを備えるとともに、該車両用ワイヤハーネスが、該車体に固定される第1固定部と、該プレートに固定される第2固定部と、該車両用カバー部材の閉鎖時において少なくとも該ヒンジステーの揺動の中心軸方向へ沿って配設された部位を有し該車両用ワイヤハーネスの周方向へ捻られたまま該第1固定部と該第2固定部との間を連結するように取り付けられた中間部と、を備えてなることを特徴としている。
なお、該プレートが、該ヒンジブラケットに対して該ヒンジブラケットと一体に揺動しうるように設けられていることになる。
また、該プレートが、該ヒンジステーの揺動の中心軸方向へ延設されていることが好ましい(請求項2)。
さらに、該プレートが、該ヒンジステーの揺動の中心軸の近傍に延設されていることが好ましい(請求項3)。
本発明の車両用カバー部材の開閉構造(請求項4)は、請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用カバー部材の開閉構造において、該第2固定部が、該プレートの延設方向の一端部及び他端部に固定され、該プレートの延設方向に沿って配設されていることを特徴としている。
本発明の車両用カバー部材の開閉構造(請求項5)は、請求項1〜4の何れか1項に記載の車両用カバー部材の開閉構造において、該車両用カバー部材が、該車体に付設されるスペアタイヤのカバー部材として設けられていることを特徴としている。
本発明の車両用カバー部材の開閉構造(請求項6)は、請求項1〜5の何れか1項に記載の車両用カバー部材の開閉構造において、該プレートの中心と該ヒンジステー及び該ヒンジブラケット間の枢着軸との距離が所定距離dに設定されていることを特徴としている。
本発明の車両用カバー部材の開閉構造(請求項1)によれば、第2固定部がヒンジステーに固設されたプレートに固定されているため、車両用ワイヤハーネスとヒンジステーとの干渉を防止することができる。また、車両用ワイヤハーネスが中間部を備えているため、車両用カバー部材の開放時には、車両用ワイヤハーネスの第1固定部に対する第2固定部の揺動を、中間部における捻れ変形へと変換することができる。これにより、車両用ワイヤハーネスの屈曲変形を抑制することができ、コストを低減させることができる。
また、本発明の車両用カバー部材の開閉構造(請求項2)によれば、プレートがヒンジステーの揺動の中心軸方向へ延設されているため、車両用ワイヤハーネスの第2固定部を中心軸方向へ沿うようにガイドすることができる。これにより、車両用ワイヤハーネスの中間部に、中心軸方向へ沿って配設された部位を形成することが容易となる。
また、本発明の車両用カバー部材の開閉構造(請求項3)によれば、プレートをヒンジステーの揺動の中心軸の近傍に設けることによって、揺動の中心軸に対する第2固定部の揺動量(回動時の移動量)を小さくすることができる。これにより、中間部を捻れ変形させやすくすることができる。
また、本発明の車両用カバー部材の開閉構造(請求項4)によれば、簡素な構成で第2固定部をプレートの延設方向に沿って配設することができ、第2固定部よりも第1固定部側の車両用ワイヤハーネスの延在方向を容易にヒンジステーの揺動の中心軸方向と揃えることができる。
また、本発明の車両用カバー部材の開閉構造(請求項5)によれば、例えば直角以上の大きな揺動量が必要とされるスペアタイヤのカバー部材において、車両用ワイヤハーネスの屈曲変形を抑制することができる。これにより、スペアタイヤのカバー部材に対して電装品を取り付けることが容易となる。
また、本発明の車両用カバー部材の開閉構造(請求項6)によれば、ハーネスとヒンジステーとの相対的な位置関係が変化しないため、ハーネスとヒンジステーとの干渉を防止することができる。
以下、図面により、本発明の一実施形態について説明する。図1〜図5は、本発明の一実施形態としての車両用カバー部材の開閉構造を示すものであり、図1は本構造が適用されたスペアタイヤカバーの閉鎖時における枢着部分を示す斜視図、図2はそのスペアタイヤカバーの開放時における枢着部分を示す斜視図、図3はその枢着部分の上面図であり、(a)は図1のA矢視図、(b)は図2のB矢視図、図4はその枢着部分の拡大図(図2のC矢視図)、図5は本構造が適用された車両の車体後面を示す背面図である。
[構成]
(1)全体構成
本発明に係る車両用カバー部材の開閉構造は、図5に示す車両10に適用されている。車体6の後面には、スペアタイヤ9のカバー部材としてライセンスキャリア(車両用カバー部材)5が設けられている。ライセンスキャリア5は、車両10の車幅方向の略中央に取り付けられている。また、車両10の左右側方には、ストップランプ,ウインカ及びバックランプが、一対のコンビネーションテールランプ11として取り付けられている。
スペアタイヤ9は、車両10の後面に対し、取付金物を介して取り付けられており、ライセンスキャリア5は、このスペアタイヤ9の後面を覆うように設けられている。本実施形態では図5に示すように、ライセンスキャリア5が、車両10の後面視において横長形状に形成されており、スペアタイヤ9の中心部を覆うように水平方向へ延設されている。
ライセンスキャリア5上には、各種の電装品7及びナンバープレート(ライセンスプレート)8が取り付けられている。電装品7としては、ナンバープレート用ランプ7a,バックセンサ7b,リアフォグランプ7c及びリアビューカメラ7dが設けられている。このように、ライセンスキャリア5は、電装品7を取り付けられた状態で車体6の後面を部分的に覆うように配設されている。
(2)ライセンスキャリア5の開閉部分
ライセンスキャリア5の閉鎖時におけるその開閉部分を、内側から部分的に透視したものを図1に示す。ライセンスキャリア5の裏面(スペアタイヤ9が配される側)には、補強用のフレーム12が設けられ、このフレーム12に対してヒンジステー1が固設されている。ヒンジステー1は、ライセンスキャリア5の上方及び下方にそれぞれ一つずつ取り付けられ、フレーム12の端部から水平方向へ延設されている。
一方、一対のヒンジステー1のそれぞれに対応して、車体6側には一対のヒンジブラケット2が固設されている。各ヒンジブラケット2は、ピン2aを介してヒンジステー1を揺動自在に枢着しており、上下のヒンジブラケット2におけるピン2aの枢着軸CL(換言すれば、各ヒンジステー1の揺動の中心軸CL)が同一直線状となる(一致する)ように配置されている。これにより、ライセンスキャリア5の全体が枢着軸CLを中心として開閉作動するようになっている。
一対のヒンジステー1のうち下方側のヒンジステー1には、プレート3が固設されている。このプレート3は、図1に示すように、枢着軸CLと同一のD方向へ延設された、縦方向に細長い板状の部材である。また、プレート3は枢着軸CLの近傍に設けられており、本実施形態では図4に示すように、プレート3の中心と枢着軸CLとの距離がdに設定されている。なお、図中では、プレート3の上端部に符号3aを付すとともに下端部に符号3bを付している。
(3)ハーネス4
また、図1に示すように、車体6とライセンスキャリア5との間には、ハーネス(車両用ワイヤハーネス)4が介装されている。このハーネス4は、車体6から各種の電装品7へと接続されている。図中では、車体6に取り付けられたゴムのグロメット4dよりもライセンスキャリア5側のハーネス4が示されており、グロメット4dよりも車体6の内部側の部分は省略されている。
ハーネス4は、車体6に固定される第1固定部4aと、プレート3に固定される第2固定部4bと、第1固定部4a及び第2固定部4bの間の中間部4cとを備えて構成されている。第1固定部4aは、グロメット4dを介して車体6に固定されている。また、第2固定部4bは、図4に示すように、ケーブルバンド4eを介してプレート3の上端部3a及び下端部3bに固定されている。
また、図1に示すように、第1固定部4aの高さ方向の位置と第2固定部4bの高さ方向の位置とが互いに異なるように設定されている。本実施形態では、上方に位置する第1固定部4aと、その下方に位置する第2固定部4bのうち第1固定部4aに最も近い部分との高低差がhに設定されており、この高低差hの大きさが、ライセンスキャリア5の閉鎖時において、中間部4cが枢着軸CLと同一のD方向に沿って配設された部位を有するような大きさに設定されている。
また、中間部4cは、枢着軸CLと同一のD方向に沿って配設された部位だけでなく、略水平方向に配設された部位をも有している。これにより、ライセンスキャリア5の開放時における第1固定部4aと第2固定部4bとの間の距離よりも中間部4cの延長長さが長くなるようになっている。
さらに、中間部4cは、ライセンスキャリア5の閉鎖時において、ハーネス4の周方向へ僅かに捻られた状態とされており、一方、ライセンスキャリア5の開放時には、捻りのない状態となるように接続されている。ここでいうハーネス4の周方向とは、例えば図1中に示すE方向やF方向のことを意味する。
つまり、中間部4cは、ライセンスキャリア5の開放時における、第1固定部4aと第2固定部4bとの間の距離に所定の余裕分の長さを加えた長さに設定されているとともに、ライセンスキャリア5の閉鎖時における配設方向がD方向となるような部位を有し、周方向へ捻られた状態で第1固定部4aと第2固定部4bとを連結している。
なお、第2固定部4bより電装品7側においても、ケーブルバンド4eを用いて、ライセンスキャリア5又はフレーム12に対して適宜固定がなされている。
[作用・効果]
本車両用カバー部材の開閉構造は上記のように構成されて、以下のような作用・効果を奏する。
まず、ハーネス4の第2固定部4bは、プレート3に対して固設される。一方、プレート3は、ヒンジステー1に対して固設されるため、ライセンスキャリア5の閉鎖時には、図1に示すように、ハーネス4とヒンジステー1とが干渉することがない。また、図2に示すように、ライセンスキャリア5の開放時においても、ハーネス4とヒンジステー1との相対的な位置関係が変化しないため、ハーネス4とヒンジステー1とは干渉しない。このように、本開閉構造によれば、ハーネス4とヒンジステー1との干渉を防止することができる。
また、例えばライセンスキャリア5が、図3(a)に示す閉鎖状態から図3(b)に示す開放状態へと揺動操作された場合、第1固定部4aは車体6に固定されているため動かないが、第2固定部4bはピン2aを中心として図中G方向へと揺動する。
一方、ハーネス4の中間部4cは、ライセンスキャリア5の閉鎖時において、配設方向がD方向となる部位を有するように第1固定部4aと第2固定部4bとを連結されている。このため、図中G方向への第2固定部4bの揺動によって、中間部4cが捻れ変形を起こすことになる。つまり、配設方向がD方向となる部位において、第2固定部4bの揺動をハーネス4の周方向へと作用する捻れの力として作用させることができる。これにより、ハーネス4の屈曲変形を抑制することができる。
さらに、ハーネス4の中間部4cは、ライセンスキャリア5の閉鎖時において、周方向へ捻られた状態で取り付けられているため、ライセンスキャリア5の開放の過程において、第2固定部4bの揺動を、中間部4cの捻れが解消される方向に作用させることができ、屈曲変形の抑制効果をさらに高めることができる。
また、プレート3が、枢着軸CLと同一のD方向へ延設されているため、ハーネス4の第2固定部4bをD方向へ配向させた状態で固定することができる。これにより、ハーネス4の中間部4cに、配設方向がD方向となる部位を形成しやすくすることができる。
さらに、ハーネス4の第2固定部4bが、プレート3の上端部3aと下端部3bとに固定されているため、例えば第2固定部4bとプレート3とを一つのケーブルバンド4eで固定するような場合と比較して、ハーネス4とプレート3とを確実に固定しておくことができる。
また、プレート3が枢着軸CLの近傍に設けられているため、ライセンスキャリア5の開閉動作によるハーネス4の第2固定部4bの揺動量(回動時の移動量)を小さくすることができる。これにより、中間部4cにおける捻れ変形量も小さくすることができる。
このように、本車両用カバー部材の開閉構造によれば、ハーネス4の屈曲変形を抑制することができ、ハーネス4の製造にかかるコストを低減させることができる。
[その他]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述の実施形態では、スペアタイヤ9のカバー部材としてのライセンスキャリア5の開閉構造が例示されているが、本開閉構造の適用対象はこれに限定されず、車体外側にヒンジ機構によって取り付けられ且つ電装品を有する部材に、車体内側から車両用ワイヤハーネスが接続される構造全般に有効である。
なお、本開閉構造は、例えば直角以上の揺動量が必要とされる開閉式のカバー部材に用いて好適である。特に、上述の実施形態のように、スペアタイヤ9の取り付けや取り外し作業のために大きな揺動量が必要とされるスペアタイヤ9用のカバー部材に対して本構造を適用することにより、そのカバー部材に対して電装品7を取り付けることが容易となる。
また、上述の実施形態では、プレート3の中心と枢着軸CLとの距離がdに設定されているが、距離dの大きさは任意である。無論、距離dが小さいほど好ましく、例えばd=0に設定してもよいが、ヒンジステー1やヒンジブラケット2,ハーネス4の配置構成に応じて適宜の大きさに設定すればよい。
また、上述の実施形態では、プレート3が枢着軸CLと同一のD方向へ延設されているが、プレート3の形状及び配向はこれに限定されない。また、これに関連して、ハーネス4はプレート3の上端部3a及び下端部3bに固定されていなくてもよい。これらの構成は、中間部4cにライセンスキャリア5の閉鎖時における配設方向がD方向となるような部位を形成しやすくするための構成であって、少なくともこのような部位が中間部4cに形成されていれば、プレート3の具体的構成は任意である。
また、上述の実施形態では、第1固定部4aが第2固定部4bよりも上方に位置しているが、上下方向の位置関係はこれに限定されず、例えば逆の位置関係にあってもよいし、第1固定部4aと第2固定部4bとが同一の高さに位置させてもよい。
なお、上述の実施形態では、ライセンスキャリア5上に取り付けられる電装品7として、ナンバープレート用ランプ7a,バックセンサ7b,リアフォグランプ7c及びリアビューカメラ7dが設けられているが、例えば補助ブレーキランプ等を設けた構成としてもよい。
本発明の一実施形態としての開閉構造が適用された車両用カバー部材の閉鎖時における枢着部分を示す斜視図である。 そのスペアタイヤカバーの開放時における枢着部分を示す斜視図である。 その枢着部分の上面図であり、(a)は図1のA矢視図、(b)は図2のB矢視図である。 その枢着部分の拡大図(図2のC矢視図)である。 本構造が適用された車両の車体後面を示す背面図である。 従来技術に係る車両後面を示す斜視図である。
符号の説明
1 ヒンジステー
2 ヒンジブラケット
2a ピン
3 プレート
3a 上端部
3b 下端部
4 ハーネス(車両用ワイヤハーネス)
4a 第1固定部
4b 第2固定部
4c 中間部
4d グロメット
4e ケーブルバンド
5 ライセンスキャリア(車両用カバー部材,スペアタイヤのカバー部材)
6 車体
7 電装品
7a ナンバープレート用ランプ
7b バックセンサ
7c リアフォグランプ
7d リアビューカメラ
8 ナンバープレート(ライセンスプレート)
9 スペアタイヤ
10 車両
11 コンビネーションテールランプ
12 フレーム

Claims (6)

  1. 電装品を取り付けられた状態で車体を部分的に覆う車両用カバー部材の開閉構造であって、
    該車両用カバー部材に固設されて該車両用カバー部材を支持するヒンジステーと、
    該車体に固設されるとともに該ヒンジステーを該車体に対して揺動自在に枢着するヒンジブラケットと、
    該ヒンジステーに固設されたプレートと、
    該車体から該車両用カバー部材の該電装品へと接続された車両用ワイヤハーネスとを備えるとともに、
    該車両用ワイヤハーネスが、該車体に固定される第1固定部と、該プレートに固定される第2固定部と、該車両用カバー部材の閉鎖時において少なくとも該ヒンジステーの揺動の中心軸方向へ沿って配設された部位を有し該車両用ワイヤハーネスの周方向へ捻られたまま該第1固定部と該第2固定部との間を連結するように取り付けられた中間部と、を備えてなる
    ことを特徴とする、車両用カバー部材の開閉構造。
  2. 該プレートが、該ヒンジステーの揺動の中心軸方向へ延設されている
    ことを特徴とする、請求項1記載の車両用カバー部材の開閉構造。
  3. 該プレートが、該ヒンジステーの揺動の中心軸の近傍に延設されている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の車両用カバー部材の開閉構造。
  4. 該第2固定部が、該プレートの延設方向の一端部及び他端部に固定され、該プレートの延設方向に沿って配設されている
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用カバー部材の開閉構造。
  5. 該車両用カバー部材が、該車体に付設されるスペアタイヤのカバー部材として設けられている
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の車両用カバー部材の開閉構造。
  6. 該プレートの中心と該ヒンジステー及び該ヒンジブラケット間の枢着軸との距離が所定距離dに設定されている
    ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の車両用カバー部材の開閉構造。
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