JP4329782B2 - 車両用カバー部材の開閉構造 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、車体のバックドアに補強材(タイヤキャリアリインフォースメント)及びスペアタイヤキャリアを取り付け、スペアタイヤをスペアタイヤキャリアに対して着脱可能に締結した構成が開示されている(図6参照)。これにより、車体後面にスペアタイヤを固定しておくことができるようになっている。
そこで、スペアタイヤを車体後方における車幅方向中央付近に取り付けるレイアウトが提案されている。すなわち、従来、スペアタイヤの側方に隣接して車体後面に直接取り付けられていたナンバープレートやランプ等の電装品をスペアタイヤキャリア上へ移設して、上記のようなレイアウト上の課題を解決しようとするものである。例えば、特許文献2には、車体後面に取り付けられたスペアタイヤカバー上にナンバープレートを取り付けた構成が開示されている。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、簡素な構成で、電装品に接続される車両用ワイヤハーネスの屈曲や開閉部における干渉を防止し、製造コストを低減させることができるようにした、車両用カバー部材の開閉構造を提供することを目的とする。
また、該プレートが、該ヒンジステーの揺動の中心軸方向へ延設されていることが好ましい(請求項2)。
さらに、該プレートが、該ヒンジステーの揺動の中心軸の近傍に延設されていることが好ましい(請求項3)。
本発明の車両用カバー部材の開閉構造(請求項5)は、請求項1〜4の何れか1項に記載の車両用カバー部材の開閉構造において、該車両用カバー部材が、該車体に付設されるスペアタイヤのカバー部材として設けられていることを特徴としている。
本発明の車両用カバー部材の開閉構造(請求項6)は、請求項1〜5の何れか1項に記載の車両用カバー部材の開閉構造において、該プレートの中心と該ヒンジステー及び該ヒンジブラケット間の枢着軸との距離が所定距離dに設定されていることを特徴としている。
また、本発明の車両用カバー部材の開閉構造(請求項3)によれば、プレートをヒンジステーの揺動の中心軸の近傍に設けることによって、揺動の中心軸に対する第2固定部の揺動量(回動時の移動量)を小さくすることができる。これにより、中間部を捻れ変形させやすくすることができる。
また、本発明の車両用カバー部材の開閉構造(請求項5)によれば、例えば直角以上の大きな揺動量が必要とされるスペアタイヤのカバー部材において、車両用ワイヤハーネスの屈曲変形を抑制することができる。これにより、スペアタイヤのカバー部材に対して電装品を取り付けることが容易となる。
また、本発明の車両用カバー部材の開閉構造(請求項6)によれば、ハーネスとヒンジステーとの相対的な位置関係が変化しないため、ハーネスとヒンジステーとの干渉を防止することができる。
(1)全体構成
本発明に係る車両用カバー部材の開閉構造は、図5に示す車両10に適用されている。車体6の後面には、スペアタイヤ9のカバー部材としてライセンスキャリア(車両用カバー部材)5が設けられている。ライセンスキャリア5は、車両10の車幅方向の略中央に取り付けられている。また、車両10の左右側方には、ストップランプ,ウインカ及びバックランプが、一対のコンビネーションテールランプ11として取り付けられている。
ライセンスキャリア5上には、各種の電装品7及びナンバープレート(ライセンスプレート)8が取り付けられている。電装品7としては、ナンバープレート用ランプ7a,バックセンサ7b,リアフォグランプ7c及びリアビューカメラ7dが設けられている。このように、ライセンスキャリア5は、電装品7を取り付けられた状態で車体6の後面を部分的に覆うように配設されている。
ライセンスキャリア5の閉鎖時におけるその開閉部分を、内側から部分的に透視したものを図1に示す。ライセンスキャリア5の裏面(スペアタイヤ9が配される側)には、補強用のフレーム12が設けられ、このフレーム12に対してヒンジステー1が固設されている。ヒンジステー1は、ライセンスキャリア5の上方及び下方にそれぞれ一つずつ取り付けられ、フレーム12の端部から水平方向へ延設されている。
また、図1に示すように、車体6とライセンスキャリア5との間には、ハーネス(車両用ワイヤハーネス)4が介装されている。このハーネス4は、車体6から各種の電装品7へと接続されている。図中では、車体6に取り付けられたゴムのグロメット4dよりもライセンスキャリア5側のハーネス4が示されており、グロメット4dよりも車体6の内部側の部分は省略されている。
さらに、中間部4cは、ライセンスキャリア5の閉鎖時において、ハーネス4の周方向へ僅かに捻られた状態とされており、一方、ライセンスキャリア5の開放時には、捻りのない状態となるように接続されている。ここでいうハーネス4の周方向とは、例えば図1中に示すE方向やF方向のことを意味する。
なお、第2固定部4bより電装品7側においても、ケーブルバンド4eを用いて、ライセンスキャリア5又はフレーム12に対して適宜固定がなされている。
本車両用カバー部材の開閉構造は上記のように構成されて、以下のような作用・効果を奏する。
まず、ハーネス4の第2固定部4bは、プレート3に対して固設される。一方、プレート3は、ヒンジステー1に対して固設されるため、ライセンスキャリア5の閉鎖時には、図1に示すように、ハーネス4とヒンジステー1とが干渉することがない。また、図2に示すように、ライセンスキャリア5の開放時においても、ハーネス4とヒンジステー1との相対的な位置関係が変化しないため、ハーネス4とヒンジステー1とは干渉しない。このように、本開閉構造によれば、ハーネス4とヒンジステー1との干渉を防止することができる。
一方、ハーネス4の中間部4cは、ライセンスキャリア5の閉鎖時において、配設方向がD方向となる部位を有するように第1固定部4aと第2固定部4bとを連結されている。このため、図中G方向への第2固定部4bの揺動によって、中間部4cが捻れ変形を起こすことになる。つまり、配設方向がD方向となる部位において、第2固定部4bの揺動をハーネス4の周方向へと作用する捻れの力として作用させることができる。これにより、ハーネス4の屈曲変形を抑制することができる。
また、プレート3が、枢着軸CLと同一のD方向へ延設されているため、ハーネス4の第2固定部4bをD方向へ配向させた状態で固定することができる。これにより、ハーネス4の中間部4cに、配設方向がD方向となる部位を形成しやすくすることができる。
また、プレート3が枢着軸CLの近傍に設けられているため、ライセンスキャリア5の開閉動作によるハーネス4の第2固定部4bの揺動量(回動時の移動量)を小さくすることができる。これにより、中間部4cにおける捻れ変形量も小さくすることができる。
[その他]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
なお、本開閉構造は、例えば直角以上の揺動量が必要とされる開閉式のカバー部材に用いて好適である。特に、上述の実施形態のように、スペアタイヤ9の取り付けや取り外し作業のために大きな揺動量が必要とされるスペアタイヤ9用のカバー部材に対して本構造を適用することにより、そのカバー部材に対して電装品7を取り付けることが容易となる。
また、上述の実施形態では、プレート3が枢着軸CLと同一のD方向へ延設されているが、プレート3の形状及び配向はこれに限定されない。また、これに関連して、ハーネス4はプレート3の上端部3a及び下端部3bに固定されていなくてもよい。これらの構成は、中間部4cにライセンスキャリア5の閉鎖時における配設方向がD方向となるような部位を形成しやすくするための構成であって、少なくともこのような部位が中間部4cに形成されていれば、プレート3の具体的構成は任意である。
なお、上述の実施形態では、ライセンスキャリア5上に取り付けられる電装品7として、ナンバープレート用ランプ7a,バックセンサ7b,リアフォグランプ7c及びリアビューカメラ7dが設けられているが、例えば補助ブレーキランプ等を設けた構成としてもよい。
2 ヒンジブラケット
2a ピン
3 プレート
3a 上端部
3b 下端部
4 ハーネス(車両用ワイヤハーネス)
4a 第1固定部
4b 第2固定部
4c 中間部
4d グロメット
4e ケーブルバンド
5 ライセンスキャリア(車両用カバー部材,スペアタイヤのカバー部材)
6 車体
7 電装品
7a ナンバープレート用ランプ
7b バックセンサ
7c リアフォグランプ
7d リアビューカメラ
8 ナンバープレート(ライセンスプレート)
9 スペアタイヤ
10 車両
11 コンビネーションテールランプ
12 フレーム
Claims (6)
- 電装品を取り付けられた状態で車体を部分的に覆う車両用カバー部材の開閉構造であって、
該車両用カバー部材に固設されて該車両用カバー部材を支持するヒンジステーと、
該車体に固設されるとともに該ヒンジステーを該車体に対して揺動自在に枢着するヒンジブラケットと、
該ヒンジステーに固設されたプレートと、
該車体から該車両用カバー部材の該電装品へと接続された車両用ワイヤハーネスとを備えるとともに、
該車両用ワイヤハーネスが、該車体に固定される第1固定部と、該プレートに固定される第2固定部と、該車両用カバー部材の閉鎖時において少なくとも該ヒンジステーの揺動の中心軸方向へ沿って配設された部位を有し該車両用ワイヤハーネスの周方向へ捻られたまま該第1固定部と該第2固定部との間を連結するように取り付けられた中間部と、を備えてなる
ことを特徴とする、車両用カバー部材の開閉構造。 - 該プレートが、該ヒンジステーの揺動の中心軸方向へ延設されている
ことを特徴とする、請求項1記載の車両用カバー部材の開閉構造。 - 該プレートが、該ヒンジステーの揺動の中心軸の近傍に延設されている
ことを特徴とする、請求項1又は2記載の車両用カバー部材の開閉構造。 - 該第2固定部が、該プレートの延設方向の一端部及び他端部に固定され、該プレートの延設方向に沿って配設されている
ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用カバー部材の開閉構造。 - 該車両用カバー部材が、該車体に付設されるスペアタイヤのカバー部材として設けられている
ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の車両用カバー部材の開閉構造。 - 該プレートの中心と該ヒンジステー及び該ヒンジブラケット間の枢着軸との距離が所定距離dに設定されている
ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の車両用カバー部材の開閉構造。
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