JP4329728B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、一般家庭等でシステムキッチン等に組み込まれて使用する加熱調理器に関するものである。特に一般的にロースターと呼ばれる主に魚類を加熱調理する加熱調理器に関するものである。
従来、この種の調理庫を備えた加熱調理器は、調理物の両面を同時に加熱するものが一般的であり、加熱体としてはシーズヒーターと呼ばれる電熱線のジュール熱を用いて加熱するものが一般的に用いられていた。
以下、その構成・作用について図7参照にしながら説明する。
図7に示すように、被加熱調理容器101を載置する天板102と、外郭を形成する本体103と、天板102の下方に位置する誘導加熱コイル104と、誘導加熱コイル104の下方に位置する上加熱体105と、下加熱体106を内蔵した調理庫107および調理物108を載置する焼き網109および焼き網109を載置するとともに調理庫107より出し入れ自在に設けた受け皿110および調理庫107の後方に設けた排気筒111および調理庫107の外周に設けられた遮熱ケース112と、加熱調理した調理物108の出し入れを行う開口部にはドア113を備える。その他、図示はしないが、本体103の内部に配置した駆動回路および冷却ファンと、本体103の前方あるいは上方に操作部を配置した加熱調理器である。
このような加熱調理器おいて、調理物108の出し入れは、ドア113の開閉動作によってなされるものであり、受け皿110はドア113に連動して動作するものである。ここで受け皿110は、調理物の汚れが取れやすく耐熱性・耐食性に優れたホーロー処理を施したものが一般的であり、調理庫107は、ホーロー処理や塗装処理を行っているものや、表面処理鋼板やステンレス鋼板等の耐熱・耐食性の優れた鋼板の生地そのままのものもある。
以上のような構成において、受け皿は、フランジ部下側に金属製のアームを介して調理庫の底面と摺動する構成となっているもの(例えば、特許文献1参照)や、調理庫の内壁にレールと滑車を設け、受け皿を直接滑動させるもの(例えば、特許文献2参照)や、調理庫と調理庫を覆う遮熱ケースの間に1対のレールを設け、レールに連動して受け皿を摺動させるもの(例えば、特許文献3参照)が開示されている。しかしながら、依然として、調理庫底面に受け皿が直接載るようになっている簡易な構成のものが一般的に多いのが現状である。
特開平6−70854号公報 特開平11−267038号公報 特開2004−218901号公報
しかしながら、前記従来の構成では、受け皿と連結したドアを引き出す時は、受け皿や調理庫の底面や側面に設けられた凸部の上を摺動するので、ホーローで処理された受け皿とホーローや塗装あるいは表面処理鋼板やステンレス鋼板等の生地にて構成された調理庫とが直接摺動面を形成するため、調理物の荷重によって、すべり性が悪くなったり、調理物の介在や、調理物からの焼汁や油煙の焦げ付き等でさらにすべり性が悪くなったりする。また、ホーローの欠けや割れ、あるいは塗装のはがれ等が発生する場合もある。また金属製のアームを介して摺動する場合でも、ホーローや塗装あるいは表面処理鋼板やステンレス鋼板等の生地にて構成された調理庫とが直接摺動面を形成するため、同様の課題が発生するものである。また、調理庫の内壁にレールと滑車を設け、受け皿を直接滑動させるものの場合、調理庫内に形成するため、調理物の介在や、調理物からの焼汁や油煙の焦げ付き等ですべり性が悪くなったりすることが容易に予測できるほか、耐熱性・耐腐食性等の課題が発生するものである。また、調理庫と調理庫を覆う遮熱ケースの間にレールを設け、レールに連動して受け皿を摺動させるものの場合、レールを保持する構成あるいは1対のレールの平行度を保つ構成、レールと受け皿との相互の位置関係を保つ構成等の具体的な開示はなされてなく実現性に乏しいものであった。
したがって、本改善方法では根本的な改善とはいえないという課題を有していた。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、加熱調理器の調理庫を用いて加熱調理を行う加熱調理器において、調理庫の外側にレールを形成し、調理物の介在や、調理物からの焼汁や油煙の焦げ付き等ですべり性が悪くなったりすることを解消するとともに、レールの保持構成あるいはレールと受け皿の相互の位置関係を保つ構成を具体的に開示し、1対のレールの平行度を保ちながら恒久的にスムーズな受け皿の出し入れを行い、調理物の出し入れにおいて、使い勝手のよい、加熱調理器を提供することを目的としている。
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、本体と、本体前面に開口部を有し内部に収納された調理物を加熱する加熱体を内蔵し、その周囲の一部または全部にわたって設けられる遮熱ケースを有さない調理庫と、調理庫の開口部の内壁周囲に嵌め込まれ、本体に固定される前面パネルと、調理庫の開口部の開閉を行うドアと、調理庫に収納される受け皿と、受け皿を保持する受け皿保持部と、受け皿保持部と連動する可動体と、可動体を保持し、かつ可動体を摺動させるとともに本体内部に固定する固定体とを具備する少なくとも1対のレールとを備え、固定体は、調理庫の上方になく調理庫の外側に設けられかつ調理庫の下方に取り付けられるレール保持体に固定され、調理庫は、レール保持体と相互に位置決めされてレール保持体の上方から本体に固定されることを特徴とするものである。
このように、レールを調理庫の外側に設けることによって、調理物の介在や、調理物からの焼汁や油煙の焦げ付き等ですべり性が悪くなったりすることを解消するものである。
また、調理庫の上方になく調理庫の外側に設けられかつ調理庫の下方に取り付けられて1対のレールを保持するレール保持体を設けることによって、1対のレールの平行あるいは水平等を規制するための位置決めや形状が簡単に形成可能となり、恒久的にスムーズな受け皿の出し入れを行うことが可能となるものである。
また、調理庫は、レール保持体と相互に位置決めされてレール保持体の上方から本体に固定されることによってレールと受け皿の位置関係を保ちながら、恒久的にスムーズな受け皿の出し入れを行うことが可能となるものである。
本発明の加熱調理器は、調理庫の外側に設けたレールは、調理庫の下方に取り付けられるレール保持体に固定され、調理庫をレール保持体の上方からレール保持体と相互に位置決めされて本体に固定されることを特徴とするものである。
このように、レールを調理庫の外側に設けることによって、調理物の介在や、調理物からの焼汁や油煙の焦げ付き等ですべり性が悪くなったりすることを解消するものである。
また、1対のレールを保持するレール保持体を設けることによって、1対のレールの平行あるいは水平等を規制するための位置決めや形状が簡単に形成可能となり、恒久的にスムーズな受け皿の出し入れを行うことが可能となるものである。
また、レール保持体と調理庫を相互に位置決めされて固定することによってレールと受け皿の位置関係を保ちながら、恒久的にスムーズな受け皿の出し入れを行うことが可能となるものである。
第1の発明の加熱調理器は、本体と、本体前面に開口部を有し内部に収納された調理物を加熱する加熱体を内蔵し、その周囲の一部または全部にわたって設けられる遮熱ケースを有さない調理庫と、調理庫の開口部の内壁周囲に嵌め込まれ、本体に固定される前面パネルと、調理庫の開口部の開閉を行うドアと、調理庫に収納される受け皿と、受け皿を保持する受け皿保持部と、受け皿保持部と連動する可動体と、可動体を保持し、かつ可動体
を摺動させるとともに本体内部に固定する固定体とを具備する少なくとも1対のレールとを備え、固定体は、調理庫の上方になく調理庫の外側に設けられかつ調理庫の下方に取り付けられるレール保持体に固定され、調理庫は、レール保持体と相互に位置決めされて前記レール保持体の上方から前記本体に固定されることを特徴とするものである。
このように、レールを調理庫の外側に設けることによって、調理物の介在や、調理物からの焼汁や油煙の焦げ付き等ですべり性が悪くなったりすることを解消するものである。
また、調理庫の上方になく調理庫の外側に設けられかつ調理庫の下方に取り付けられて1対のレールを保持するレール保持体を設けることによって、1対のレールの平行あるいは水平等を規制するための位置決めや形状が簡単に形成可能となり、恒久的にスムーズな受け皿の出し入れを行うことが可能となるものである。
また、調理庫は、レール保持体と相互に位置決めされてレール保持体の上方から本体に固定されることによってレールと受け皿の位置関係を保ちながら、恒久的にスムーズな受け皿の出し入れを行うことが可能となるものである。
第2の発明の加熱調理は、本体と、前記本体前面に開口部を有し、内部に収納された調理物を加熱する加熱体を内蔵し、その周囲の一部または全部にわたって遮熱ケースを有する調理庫と、前記調理庫の開口部の内壁周囲に嵌め込まれ、前記本体に固定される前面パネルと、前記調理庫の開口部の開閉を行うドアと、前記調理庫に収納される受け皿と、前記受け皿を保持する受け皿保持部と、前記受け皿保持部と連動する可動体と、前記可動体を保持し、かつ前記可動体を摺動させるとともに前記本体内部に固定する固定体とを具備する少なくとも1対のレールとを備え、前記固定体は、前記遮熱ケースの外側に設けられかつ前記遮熱ケースの下方に取り付けられるレール保持体に固定され、前記調理庫は、前記レール保持体と相互に位置決めされて前記レール保持体の上方から前記本体に固定されることを特徴とするものである。
このように調理庫の周囲の一部または全部にわたって遮熱ケースを有することによって調理庫内の熱エネルギーの損失を低減するとともに、調理庫の外側に設けたレールへの熱影響を低減することができ、熱影響によるレールの変形、ゆがみ、の緩和やその他、例えば摺動性を良くするために設けた潤滑材等の熱劣化を低減する等の効果によって、恒久的にスムーズな受け皿の出し入れを行うことが可能となるものである。
第3の発明は、特に第1または第2の発明のレール保持体は、調理庫の方向に折り曲げられて形成された側壁面を有し、側壁面にレールの固定体が固定されたことを特徴とするものである。
このように、レール保持体に側壁面を設けることによって、側壁面を1対のレールの平行を規制するための位置決めとして使用できるほか、1対のレールの取り付け幅も精度よく規制でき、もの作り的にも摺動方向に対して直角方向に曲げた面を利用するため、加工上の平行度も出しやすい構成となる。また、側壁面がさらにレールへの熱影響を緩和する遮熱壁の効果を発揮し、恒久的にスムーズな受け皿の出し入れを行うことが可能となるものである。
第4の発明は、特に第3の発明のレールは、可動体と固定体が嵌合保持し相互に対向する摺動面が両側に形成される構成を有し、摺動面を上下方向に位置させるべく、固定体がレール保持体の側壁面に固定されたことを特徴とするものである。
このように、レールにかかる摺動時の荷重は、主に上下方向の静荷重であり、上下方向に摺動面を設けることによってレールの強度が確保されるものである。摺動面は摩擦の少ないよう点接触部を設けたり、ホールベアリングを利用してさらに摩擦を低減したり、潤滑材を塗布する等の摺動性の改善を目的とした工夫を凝らすことは設計的に容易であり、そういった工夫によって摺動面を設けた上下方向に対しては、1対のレールの寸法ばらつきに対して吸収が可能な構成となり摺動性を損なうことはないものである。しかしながら摺動面と垂直の方向に対しては可動体と固定体を嵌合保持する構成が必要なため強度的にも摺動面を形成した方向に対しては劣るとともに寸法ばらつき、平行度のばらつきに対して摺動性を損なうことが予測される。したがって、本発明のように摺動面を上下方向に位置させるべく、固定体をレール保持体の側壁面に固定することによって、強度が弱く、寸法ばらつきによる摺動性を損なう恐れがある、レールの水平方向の平行度を保つことが可能となるものである。また、側壁面がさらにレールへの熱影響を緩和する遮熱壁の効果を発揮し、恒久的にスムーズな受け皿の出し入れを行うことが可能となるものである。
第5の発明は、特に第4の発明のレール保持体側壁面は、さらに外側に折り曲げられて形成されたフランジ部を有することを特徴とするものである。このフランジ部は、さらに遮熱効果をあげるための遮熱壁の役割をするほか、例えば組立時に部品やねじ類の脱落によるレールの摺動面へのかみこみを防止するとともに調理庫あるいは遮熱ケース等の位置決め、取り付け部を形成することが可能となり、レールと受け皿の相互の位置関係を保ちながら、恒久的にスムーズな受け皿の出し入れを行うことが可能となるものである。
第6の発明は、特に第1〜5のいずれかひとつの発明のレール保持体は、前面パネルに所定の固定手段によって固定したことを特徴とするものである。この前面パネルは調理庫の開口部の内壁周囲に嵌め込まれ、本体に固定されるため調理庫との位置関係を保てるものでありレールを固定したレール保持体をこの前面パネルに固定することは、レールと調理庫の位置関係を保つこととなり、結果受け皿との位置関係が保たれ、恒久的にスムーズな受け皿の出し入れを行うことが可能となるものである。例えば、前面パネルに穴部を設けてレールを穴部の中を摺動させる場合等においても相互の位置関係を保つことは重要であり、穴部への接触等による摺動性の不具合の発生を抑制する効果がある。固定方法については、ねじ止めが一般的であるがスポット溶接や、接着あるいは板金の折り曲げによる係止やかしめ等設計者が任意に選択できるものである。また、レール保持体と本体と前面パネルをともに固定しても同様の効果が得られるものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における加熱調理器の斜視図を示すものである。
図1において、加熱調理器は、本体1と、本体1前面に開口部を有し内部に収納された調理物2(図示せず)を加熱する加熱体3を内蔵した調理庫4と、調理庫4の開口部の内壁周囲に嵌め込まれ、本体に固定される前面パネル5(点線で図示)と、調理庫4の開口部の開閉を行うドア6と、調理庫4に収納される受け皿7と、受け皿7を保持する受け皿保持部8(図示せず)と、調理庫4の外側に設けられ、受け皿保持部8と連動する可動体9と、可動体9を保持し、かつ可動体9を摺動させるとともに本体1内部に固定する固定体10とを具備する少なくとも1対のレール11とを備え、レール11は、調理庫4の下方に取り付けられるレール保持体12に固定され、調理庫4をレール保持体11の上方からレール保持体11と相互に位置決めされて本体1に固定されることを特徴とするものである。
以上のように、本実施の形態においては、レール11を調理庫4の外側に設けることによって、調理物2の介在や、調理物2からの焼汁や油煙の焦げ付き等ですべり性が悪くなったりすることを解消することができる。
また、1対のレール11を保持するレール保持体12を設けることによって、1対のレール11の平行あるいは水平等を規制するための位置決めや形状が簡単に形成可能となり、恒久的にスムーズな受け皿7の出し入れを行うことが可能となるものである。
また、レール保持体12と調理庫4を相互に位置決めし本体1に固定することによってレール11と受け皿7の位置をばらつくことなく規制することができるものである。
なお、位置決め方法については、板金の切り起こし部に穴を嵌合する方法や、ビードや切り起こしを設けて位置決めするなど設計者が任意に選択できるものである。
なお、図示はしていないが受け皿保持部8は、可動体9に設けるあるいはドア6に設けても同様の効果が得られるものである。また、可動体9の先端部に別体の連結部材を設けて受け皿保持部8を設けても同様である。
また、各々の固定方法については、ねじ止めが一般的であるがスポット溶接や、接着あるいは板金の折り曲げによる係止やかしめ等設計者が任意に選択できるものである。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2における加熱調理器の斜視図を示すものである。
図2において、基本的な構成は実施の形態1と同様であるため、構成の違うところのみを説明する。調理庫4は、その周囲の一部または全部にわたって遮熱ケース13を有することを特徴とするものである。
このように調理庫4の周囲の一部または全部にわたって遮熱ケース13を有することによって調理庫4内の熱エネルギーの損失を低減するとともに、調理庫4の外側に設けたレール11への熱影響を低減することができ、熱影響によるレール11の変形、ゆがみ、の緩和やその他、例えば摺動性を良くするために設けた潤滑材(図示せず)等の熱劣化を低減する等の効果によって、恒久的にスムーズな受け皿7の出し入れを行うことが可能となるものである。
なお、潤滑材については、グリースが一般的に利用されるものであるが、特に摺動性を改善するものであれば設計者が任意に選択できるものである。
(実施の形態3)
図3は本発明の実施の形態3における加熱調理器の斜視図を示すものである。
図3において、基本的な構成は実施の形態1あるいは2と同様であるため、構成の違うところのみを説明する。レール保持体12は、調理庫4の方向に折り曲げられて形成された側壁面14を有し、側壁面14にレール11の固定体10が固定されたことを特徴とするものである。
このように、レール保持体12に側壁面14を設けることによって、側壁面14を1対のレール11の平行を規制するための位置決めとして使用できるほか、1対のレール11の取り付け幅も精度よく規制でき、もの作り的にも摺動方向に対して直角方向に曲げた面を利用するため、加工上の平行度も出しやすい構成となる。また、側壁面14がさらにレール11への熱影響を緩和する遮熱壁の効果を発揮し、恒久的にスムーズな受け皿7の出し入れを行うことが可能となるものである。
なお、側壁面14は、図では曲げの角度が直角に曲げられているが特に曲げの角度については本発明の効果とは関係なく設計者が任意に選択できるものである(ただし、一般的に考えて45°以上の曲げが好ましい)。また、側壁面14への固定体10の固定方法については、ねじ止めが一般的であるがスポット溶接や、接着あるいは板金の折り曲げによる係止やかしめ等設計者が任意に選択できるものである。
(実施の形態4)
図4は本発明の実施の形態4における加熱調理器の斜視図を示すものである。
図4において、基本的な構成は実施の形態3と同様であるため、構成の違うところのみを説明する。レール11は、可動体9と固定体10が嵌合保持し相互に対向する摺動面15(斜線で示す)が両側に形成される構成を有し、摺動面15を上下方向に位置させるべく、固定体10がレール保持体12の側壁面14に固定されたことを特徴とするものである。
このように、レールにかかる摺動時の荷重は、主に上下方向の静荷重であり、上下方向に摺動面15を設けることによってレール11の強度が確保されるものである。摺動面15は摩擦の少ないよう点接触部を設けたり、ホールベアリングを利用してさらに摩擦を低減したり、潤滑材を塗布する等の摺動性の改善を目的とした工夫を凝らすことは設計的に容易であり、そういった工夫によって摺動面15を設けた上下方向に対しては、1対のレール11の寸法ばらつきに対して吸収が可能な構成となり摺動性を損なうことはないものである。しかしながら摺動面15と垂直の方向に対しては可動体9と固定体10を嵌合保持する構成が必要なため強度的にも摺動面15を形成した方向に対しては劣るとともに寸法ばらつき、平行度のばらつきに対して摺動性を損なうことが予測される。したがって、本発明のように摺動面15を上下方向に位置させるべく、固定体10をレール保持体12の側壁面14に固定することによって、強度が弱く、寸法ばらつきによる摺動性を損なう恐れがある、レール11の水平方向の平行度を保つことが可能となるものである。また、側壁面14がさらにレールへの熱影響を緩和する遮熱壁の効果を発揮し、恒久的にスムーズな受け皿7の出し入れを行うことが可能となるものである。
なお、固定方法については、ねじ止めが一般的であるがスポット溶接や、接着あるいは板金の折り曲げによる係止やかしめ等設計者が任意に選択できるものである。
(実施の形態5)
図5は本発明の実施の形態5における加熱調理器の斜視図を示すものである。
図5において、基本的な構成は実施の形態4と同様であるため、構成の違うところのみを説明する。レール保持体12の側壁面14は、さらに外側に折り曲げられて形成されたフランジ部16を有することを特徴とするものである。このフランジ部16は、さらに遮熱効果をあげるための遮熱壁の役割をするほか、例えば組立時に部品やねじ類の脱落によるレール11の摺動面15へのかみこみを防止するとともに、図示はしないが調理庫4あるいは遮熱ケース13等の位置決め、取り付け部を形成することが可能となり、レール11と受け皿7の相互の位置関係を保ちながら、恒久的にスムーズな受け皿7の出し入れを行うことが可能となるものである。
(実施の形態6)
図6は本発明の実施の形態6における加熱調理器の断面図を示すものである。
図6において、基本的な構成は実施の形態1〜5のいずれかひとつと同様であるため、構成の違うところのみを説明する。レール保持体12は、前面パネル5に所定の固定手段17によって固定したことを特徴とするものである。この前面パネル5は調理庫4の開口部の内壁周囲に嵌め込まれ、本体1に固定されるため調理庫4との位置関係を保てるものでありレール11を固定したレール保持体12をこの前面パネル5に固定することは、レール11と調理庫4の位置関係を保つこととなり、結果受け皿7との位置関係が保たれ、恒久的にスムーズな受け皿7の出し入れを行うことが可能となるものである。例えば、前面パネル5に穴部18を設けてレール11を穴部18の中を摺動させる場合等においても相互の位置関係を保つことは重要であり、穴部18への接触等による摺動性の不具合の発生を抑制する効果がある。固定方法については、ねじ止めが一般的であるがスポット溶接や、接着あるいは板金の折り曲げによる係止やかしめ等設計者が任意に選択できるものである。また、レール保持体12と本体1と前面パネル5をともに固定しても同様の効果が得られるものである。
以上のように、本発明にかかる加熱調理器は、安全で使い勝手の良い加熱調理器であり、システムキッチン等に組み込まれて使用されるその他の機器についても適用できるものである。また、組込式以外のものについても適用できるものである。
本発明の実施の形態1における加熱調理器の斜視図 本発明の実施の形態2における加熱調理器の斜視図 本発明の実施の形態3における加熱調理器の斜視図 本発明の実施の形態4における加熱調理器の斜視図 本発明の実施の形態5における加熱調理器の斜視図 本発明の実施の形態6における加熱調理器の斜視図 従来例を示す加熱調理器の断面図
符号の説明
1 本体
2 調理物
3 加熱体
4 調理庫
5 前面パネル
6 ドア
7 受け皿
8 受け皿保持部
9 可動体
10 固定体
11 レール
12 レール保持体
13 遮熱ケース
14 側壁面
15 摺動面
16 フランジ部
17 固定手段
18 穴部

Claims (6)

  1. 本体と、前記本体前面に開口部を有し、内部に収納された調理物を加熱する加熱体を内蔵し、その周囲の一部または全部にわたって設けられる遮熱ケースを有さない調理庫と、前記調理庫の開口部の内壁周囲に嵌め込まれ、前記本体に固定される前面パネルと、前記調理庫の開口部の開閉を行うドアと、前記調理庫に収納される受け皿と、前記受け皿を保持する受け皿保持部と、前記受け皿保持部と連動する可動体と、前記可動体を保持し、かつ前記可動体を摺動させるとともに前記本体内部に固定する固定体とを具備する少なくとも1対のレールとを備え、前記固定体は、前記調理庫の上方になく前記調理庫の外側に設けられかつ前記調理庫の下方に取り付けられるレール保持体に固定され、前記調理庫は、前記レール保持体と相互に位置決めされて前記レール保持体の上方から前記本体に固定される加熱調理器。
  2. 本体と、前記本体前面に開口部を有し、内部に収納された調理物を加熱する加熱体を内蔵し、その周囲の一部または全部にわたって遮熱ケースを有する調理庫と、前記調理庫の開口部の内壁周囲に嵌め込まれ、前記本体に固定される前面パネルと、前記調理庫の開口部の開閉を行うドアと、前記調理庫に収納される受け皿と、前記受け皿を保持する受け皿保持部と、前記受け皿保持部と連動する可動体と、前記可動体を保持し、かつ前記可動体を摺動させるとともに前記本体内部に固定する固定体とを具備する少なくとも1対のレールとを備え、前記固定体は、前記遮熱ケースの外側に設けられかつ前記遮熱ケースの下方に取り付けられるレール保持体に固定され、前記調理庫は、前記レール保持体と相互に位置決めされて前記レール保持体の上方から前記本体に固定される加熱調理器。
  3. レール保持体は、調理庫の方向に折り曲げられて形成された側壁面を有し、前記側壁面にレールの固定体が固定されてなる請求項1または2に記載の加熱調理器。
  4. レールは、可動体と固定体が嵌合保持し相互に対向する摺動面が両側に形成される構成を有し、前記摺動面を上下方向に位置させるべく、前記固定体がレール保持体の側壁面に固定されてなる請求項3に記載の加熱調理器。
  5. レール保持体の側壁面は、さらに外側に折り曲げられて形成されたフランジ部を有する請
    求項4に記載の加熱調理器。
  6. レール保持体は、前面パネルに所定の固定手段によって固定した請求項1〜5のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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