JP4328652B2 - エンジン潤滑油の冷却・濾過装置 - Google Patents

エンジン潤滑油の冷却・濾過装置 Download PDF

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本発明は、エンジン潤滑油の冷却・濾過装置に係り、詳しくは、エンジンの潤滑油を濾過するオイルフィルタと、この潤滑油を冷却するオイルクーラとをエンジンに装着してあるエンジン潤滑油の冷却・濾過装置に関するものである。
エンジンには、潤滑油(エンジンオイル)を濾過するオイルフィルタが装備されているのが一般的であり、内部に収容されているオイルエレメントの交換や点検・整備が容易に行えるよう、通常、オイルフィルタはエンジンケースの側壁に着脱自在に突設されている。また、過給機付きエンジンであるとか、負荷が大きく過酷な使い方がされる作業機や農機用エンジンである等、熱的に厳しいエンジンにはオイルクーラが装備されることも多い。このように、オイルフィルタに加えてオイルクーラも装備されているエンジンの例としては、特許文献1や特許文献2において開示されたものが知られている。
特開2000−73766号公報 特開2004−27900号公報
前記特許文献1のものは、エンジンの側壁にオイルクーラを取付け、そのオイルクーラにオイルフィルタを重ねて取付ける構造としてあるので、オイルフィルタはエンジンから著しく突出している。このようにオイルクーラとオイルフィルタとを二重に突出させる構造では、例えば、小旋回型バックホウ等のエンジン配置スペースに制約を受けるような機種では、エンジンの配置レイアウトが困難で、事実上設計不可となるおそれがある。
また、作業機に搭載されるエンジンの向きが、小型機種では横置き(左右向き)配置され、大型機種では縦置き(前後向き)配置されるといった具合に、機種や仕様によってエンジンの配置レイアウトが変更されるような場合には、メンテナンスが必要なオイルフィルタを、いずれの機種や仕様においても容易に手の届き易い位置等に配置することは困難である。
また、特許文献2のオイルクーラ及びオイルフィルタの取付構造では、エンジンの前又は後の側壁からオイルクーラを側方突設し、このオイルクーラの下面側に、ブラケットを介してオイルフィルタを取付ける構成が開示されている。このものでは、エンジンとしての最大幅以内に収まるように、オイルクーラとオイルフィルタとが比較的コンパクトに集約配置され易い利点がある。
しかしながら、オイルクーラがエンジンへの取付部材を兼ねているので、オイルフィルタ用の潤滑油給排油路もオイルクーラに形成する必要があり、かつ、オイルフィルタを片持ち支持するための強度・剛性も必要であることから、オイルクーラが不要に肥大化し易い。加えて、オイルフィルタの配置場所はオイルクーラに依存されるので、機種や仕様が異なってもメンテナンスし易い位置にオイルフィルタを配置できるようにすること、に関しては未解決であり、さらなる改善の余地が残されている。
本発明の目的は、エンジン潤滑油の冷却・濾過装置において、オイルフィルタとオイルクーラとをエンジンに装備させるに当たり、エンジンの搭載レイアウトが行い易いとか、機種や仕様が異なってもオイルフィルタのメンテナンスがし易い等の利点が得られるように、エンジンからの突出量を抑制した状態で、かつ、オイルフィルタの配置位置に融通が効く構造を提供する点にある。
請求項1の構成は、エンジン(1)の潤滑油を濾過するオイルフィルタ(6)と、この潤滑油を冷却するオイルクーラ(7)とを前記エンジン(1)に装着してあるエンジン潤滑油の冷却・濾過装置において、
前記オイルフィルタ(6)と前記オイルクーラ(7)とを、これらが両端に振り分けて取付けられるアダプタ(8)を介して前記エンジン(1)に装着するとともに、前記オイルフィルタ(6)と前記オイルクーラ(7)とが前記アダプタ(8)に対して互いに付換え可能に構成され、
前記アダプタ(8)には、前記オイルフィルタ(6)の潤滑油出入り口(6b),(6a)と、前記オイルクーラ(7)の潤滑油出入り口(7b),(7a)と、前記エンジン(1)の潤滑油出入り口(1b),(1a)とを所定の順序で連通させる給排油路(R)が一体形成され、
前記給排油路(R)は、前記オイルフィルタ(6)と前記オイルクーラ(7)との付換え如何に拘わらずに、前記エンジン(1)の潤滑油出口(1b)から出る潤滑油を、先に前記オイルクーラ(7)に通し、その後に前記オイルフィルタ(6)を経て前記エンジン(1)の潤滑油入口(1a)に戻すクーラ優先経路を形成するために、第1給排油路(R1)と第2給排油路(R2)とで成る二種類の経路仕様のうちの一つが選択されて前記アダプタ(8)に形成されたものであり、
前記アダプタ(8)が、前記エンジン(1)のクランク軸(5)の軸心(C)方向を前後方向として、前記エンジン(1)の前壁(2a)又は後壁に取り付けられ、
アダプタ(8)の前後側のうち、アダプタ(8)が取り付けられたエンジン(1)の壁(2a)側をエンジン壁側、その反対側を反エンジン壁側として、
アダプタ(8)内に形成される給排油路(R)が所定の上流側油路(r3)を備え、この上流側油路(r3)がオイルクーラ(7)とともにオイルフィルタ(6)の上流側に配置され、
この上流側油路(r3)がアダプタ(8)の左右方向にのび、この上流側油路(r3)の油路周壁の上部分と反エンジン壁側部分と下部分とが、アダプタ(8)の反エンジン壁側部分で露出している。
請求項2の構成は、請求項1に記載のエンジン潤滑油の冷却・濾過装置において、前記オイルフィルタ(6)の潤滑油出入り口(6b),(6a)と、前記オイルクーラ(7)の潤滑油出入り口(7b),(7a)とが互いに同一のものに形成されていることを特徴とする。
請求項の構成は、請求項1または2のいずれか一項に記載のエンジン潤滑油の冷却・濾過装置において、前記アダプタ(8)は、前記第1及び第2給排油路(R1),(R2)の双方が形成自在に形状設定され、かつ、これら第1及び第2給排油路(R1),(R2)の共通油路部分(rk)が予め形成されているアダプタ本体(8H)と、前記第1給排油路(R1)と前記第2給排油路(R2)のうちの選択された経路仕様に則して前記アダプタ本体(8H)に後加工によって形成された選択油路(rs)と、で構成されていることを特徴とする。
請求項の構成は、請求項1〜のいずれか一項に記載のエンジン潤滑油の冷却・濾過装置において、前記オイルフィルタ(6)と前記オイルクーラ(7)とが、これらを除いた状態の前記エンジン(1)としての最大左右幅内に配置されていることを特徴とする。
請求項1の構成によれば、オイルフィルタとオイルクーラとをアダプタを介してエンジンに装着してあるので、直接にエンジンに装着する場合に比べて、エンジンからの突出量を小さくすることができる。オイルフィルタとオイルクーラとはアダプタの両端に振り分けて配置されているので、これら三者全体としての形状を偏平なものにでき、エンジン側壁に沿わせて取付ける構造に好適なものとなる。そして、オイルフィルタとオイルクーラとが互いに付換え可能であるから、アダプタを2種類用意する必要が無くコスト安で経済的なものとしながら、エンジンやこれが搭載される機械の機種や種類、大きさ等が異なっても、オイルフィルタを手の届き易い箇所に配置することが可能になる。
その結果、オイルフィルタとオイルクーラとをエンジンに装備させるに当たり、エンジンからの突出量を抑制しながら、オイルフィルタの配置位置に融通が効く構造にし得たので、エンジンの搭載レイアウトが行い易いとか、機種や仕様が異なってもオイルフィルタのメンテナンスがし易い等の利点が得られるエンジン潤滑油の冷却・濾過装置を提供できる。
請求項の構成によれば、エンジンとオイルフィルタとオイルクーラとの三者を通る潤滑油の給排油路がアダプタの内部に一体形成されているので、アダプタはオイルフィルタとオイルクーラとの支持部材と油路とを兼用する部材になり、外部配管の無いすっきりとしたシンプルな構造が実現できるとともに、それによってエンジンからの最大突出量の抑制作用も可能になる
請求項の構成によれば、アダプタに形成される潤滑油の給排油路を、第1給排油路と第2給排油路とによる2種類の経路仕様のうちの一つを選択設定することにより、オイルフィルタとオイルクーラとを付換え設定しても、必ずオイルクーラを経てからオイルフィルタを通る構造を取ることができる。これにより、熱くなった潤滑油をできるだけ熱いうちに冷却することができるので、先にオイルフィルタに通す場合に比べて、冷却効率を改善することが可能になる。
また、請求項2の構成によれば、オイルフィルタの潤滑油出入り口と、オイルクーラの潤滑油出入り口とが互いに同一であるから、オイルフィルタとオイルクーラとを、別部品を要することなく、単純に付換えるだけの便利なものとすることができる。
請求項の構成によれば、アダプタは、予め第1給排油路と第2給排油路との共通油路部分が形成されているアダプタ本体に、選択される経路仕様の給排油路に必要な選択油路を後加工するものであるから、2種類の経路仕様のいずれを選択しても必要最小限度の後加工で所望の給排油路を得ることができるとともに、いずれを選択しても余分な油路を最も少ない状態とすることが可能になる。その結果、2種の経路仕様のうちの一つを選択できる構成を、生産効率に優れ、かつ、ローコストに得ることができる。
請求項の構成によれば、オイルフィルタとオイルクーラとの双方をエンジンに装着しながらも、エンジンの左右最外寸法の増大を抑えることができるので、例えば、このエンジンを搭載した土木建設機械の旋回半径を縮小し、土木建設機械の小型化に寄与することが可能になる。
以下に、本発明によるエンジン潤滑油の冷却・濾過装置4について、図面を参照して説明する。図1、図2はディーゼルエンジンの正面図、部分平面図、図3〜図5は第1仕様の、第11〜図13は第2仕様の給排油路が形成されたアダプタ等の正面図、平面図、底面図、図6,14はバックホウ旋回台の平面図、図7〜図10は第1仕様の、第15〜図18は第2仕様の給排油路構造を示す断面図や側面図である。
図1は、本発明に係るエンジン潤滑油の冷却・濾過装置を装着したディーゼルエンジンの正面図、図2は図1の略前半部を示す平面図である。これらの図において、エンジン1のシリンダブロック2における前壁2aのオイルパン3の近傍には、エンジン潤滑油の冷却・濾過装置(以下の説明では、冷却・濾過装置と略称する)4が、クランク軸5の軸心Cと平行な向き(前後方向)に見て、エンジン1の幅方向(左右方向)に水平に延びる状態で装着されている。
冷却・濾過装置4は、エンジンの潤滑油(エンジンオイル)を濾過するオイルフィルタ6と、このオイルフィルタ6を循環する潤滑油冷却用のオイルクーラ7とを備え、これらは、エンジン1の幅方向Wに水平に延びるアダプタ8の両端部に振り分けて固定されており、アダプタ8を計3個の取付けボルト9を用いてシリンダブロック2の前壁2aに締結固定することで装着されている。そして、この装着状態で、オイルフィルタ6とオイルクーラ7とが、図1に示すエンジン部品の左側最外部に位置している燃料噴射ポンプの収容ケース10や遠隔操作用のワイヤ受け11と、エンジン部品の右側最外部に位置しているターボチャージャ12や吸気マニホルド13等のエンジン部品の左右最外部分よりも内側に位置するように配置されている。
つまり、オイルフィルタ6とオイルクーラ7とが、これらを除いた状態のエンジン1としての最大左右幅W内に配置されている。即ち、図1に示すように、冷却・濾過装置4の全幅Dは、エンジン1の最大幅Wよりも小であり、左右夫々に寸法差D1,D2が設けられている。尚、図1、図2において、14はシリンダヘッドカバー、15はサーモスタットケース、16は水ポンプの入力プーリ、17はギャケース、18はオイルレベルゲージ、19はクランク軸プーリ、20は燃料噴射ポンプを示し、21は冷却水通路で、オイルクーラ7から冷却水が吐出される吐出側通路21aと、オイルクーラ7に冷却水を供給する供給側通路21bとを備えている。
この冷却・濾過装置4においては、図3〜図5、図11〜図13に示すように、オイルフィルタ6とオイルクーラ7とがアダプタ8に対して互いに付換え可能に構成されている。即ち、図1〜図5に示すように、オイルフィルタ6がターボチャージャ12側(図3の右側)に配置される第1仕様と、図11〜図13に示すように、オイルクーラ7がターボチャージャ12側(図11の右側)に配置される第2仕様とが、選択設定できるようになっている。尚、第2仕様の冷却・濾過装置4を装備したエンジン外観図は、それを仮想線で描いた図1及び図2で代用して示すものとする。
アダプタ8の両端に形成される第1取付座31と第2取付座32とは同じ寸法の円形であり、オイルフィルタ6とオイルクーラ7とは、長さは異なるが、互いに同じ径の円筒形状に形成されている。そして、アダプタ8には、オイルフィルタ6の潤滑油出入り口6b,6aと、オイルクーラ7の潤滑油出入り口7b,7aと、エンジン1の潤滑油出入り口1b,1aとを所定の順序で連通させる給排油路Rが一体形成されており、オイルフィルタ6の潤滑油出入り口6b,6aと、オイルクーラ用の潤滑油出入り口7b,7aとが互いに同一のものに形成されている。
給排油路Rは、オイルフィルタ6とオイルクーラ7との付換え如何に拘わらずに、エンジン1の潤滑油出口1bから出る潤滑油を、先にオイルクーラ7に通し、その後にオイルフィルタ6を経てエンジン1の潤滑油入口1aに戻すクーラ優先経路を形成するために、第1給排油路R1と第2給排油路R2とで成る二種類の経路仕様のうちの一つが選択されてアダプタ8に形成されたものである。アダプタ8は、第1及び第2給排油路R1,R2の双方が形成自在に形状設定され、かつ、これら第1及び第2給排油路R1,R2の共通油路部分rkが予め形成されているアダプタ本体8Hと、第1給排油路R1と第2給排油路R2のうちの選択された経路仕様に則してアダプタ本体8Hに後加工によって形成された選択油路rsと、で構成されている。
アダプタ本体8Hは、図3〜図5、図7〜図13、及び図15〜図18に示すように、鋳造(又は鍛造)による鋳物金属製であり、鋳型による鋳造時の型ピン挿入により、水平方向に延びる第1〜第4油路r1〜r4、及び前後方向(クランク軸8の軸心C方向)に延びる第5,6油路r5,r6が予め形成されている。即ち、これら第1〜第6油路r1〜r6が共通油路部分rkである。
第1仕様を選択する場合には、図7、図8に示すように、ドリル加工により、第4油路r4と第5油路r5とを連通させる上下向きの第7油路r7、第1油路r1と第6油路r6とを連通させる上下向きの第8油路r8、及び図10に示すように、第2油路r2と第3油路r3とを連通させる水平向きの第9油路r9を形成する。これら第7〜第9油路r7〜r9が選択油路rsである。そして、これら第1〜第9油路r1〜r9により、第1給排油路R1が形成される(図3〜図5を参照)。尚、第7,8油路r7,8の開口側端部には、タップ加工等により、後にメクラ栓mを螺装するための雌ネジ部33が形成されている。
第2仕様を選択する場合には、図15、図16に示すように、ドリル加工により、第3油路r3と第5油路r5とを連通させる上下向きの第10油路r10、第2油路r2と第6油路r6とを連通させる上下向きの第11油路r11、及び図18に示すように、第1油路r1を第1取付座31側に開口させる水平向きの第12油路r12を形成する。これら第10〜第12油路r10〜r12が選択油路rsである。そして、これら第1〜第6油路r1〜r6、及び第10〜第12油路r10〜r12により、第2給排油路R2が形成される(図11〜図13を参照)。尚、第7,8油路r7,8の開口側端部には、タップ加工等により、後にメクラ栓mを螺装するための雌ネジ部33が形成されている。
図9,10、図17,18に示すように、第1取付座31と第2取付座32とは、これらに凹入形成される凹み部31a,32a、外径、中心に第2又は第1油路r1,r2が形成される中央凸部31b,32bが全て互いに等しいものに形成されているとともに、第1油路r1と第3油路r3とのピッチd1と、第2油路r2と第4油路r4とのピッチd2とが互いに同寸法に設定されている。又、第2油路r2と第4油路r4との夫々の開口端に形成される雌ネジ部34も同じものに形成されている。オイルフィルタ6やオイルクーラ7の各取付座31,32への装着例は、雌ネジ部34への螺合と、それによる凹み部31a,32a内周部へのシールリング(図示省略)を伴う嵌合構造とによるものであり、オイルフィルタ6とオイルクーラ7とは各取付座31,32に着脱自在に装着でき、かつ、互いに付換え自在になる。
アダプタ8は、3箇所のボルト挿通孔24に取付ボルト9を通して、それらのボルト先端部をシリンダブロック2の前壁2aに設けたねじ孔(図示省略)に螺合締結することにより、冷却・濾過装置4を、シリンダブロック2の前壁2aに対して簡単、かつ、強固に装着することができる。次に、オイルフィルタ6がエンジン1の左側に位置する第1仕様である第1給排油路R1と、オイルフィルタ6がエンジン1の右側に位置する第2仕様である第2給排油路R2との夫々における潤滑油の流れについて説明する。
先ず、第1仕様である第1給排油路R1では、エンジン1の出口1bから出る潤滑油がエンジン1の入口1aに戻る経路は、次の順序になる。即ち、図3〜図5に示すように、エンジンの出口1b→第5油路r5→第7油路r7→第4油路r4→オイルクーラの入口7a→オイルクーラ7→オイルクーラの出口7b→第2油路r2→第9油路r9→第3油路r3→オイルフィルタの入口6a→オイルフィルタ6→オイルフィルタの出口6b→第1油路r1→第8油路r8→第6油路r6→エンジン1の入口1aとなる。つまり、第1仕様においては潤滑油は、先にオイルクーラ7に通されてからオイルフィルタ6を通る順番、即ちクーラ優先経路に設定されている。
この第1仕様では、オイルフィルタ6もオイルクーラ7も、これらを除くエンジン1としての最大幅内に収められているので、例えば、図6に示すように、エンジン1をバックホウ等の土木建設機械61に搭載すると、エンジン1を収容しているボンネット62の奥行寸法Lが従来構造のものよりも小さくなり、これに伴って、土木建設機械61の旋回中心Oからボンネット62端部までの旋回半径も従来構造のものよりも小さくなって、土木建設機械61を小型化して運転操作性の向上に寄与することができる。加えて、オイルフィルタ6がエンジン1の前端部の左側に配置されるので、エンジン1が、図6において右に向くように横置き配置される構造では、オイルフィルタ6を土木建設機械61の後端近くに配置することができ、カバーを開けるなどによって、機外から容易にオイルフィルタのメンテナンスが行える構成をとることが可能になる。
次に、第2仕様である第2給排油路R2では、エンジン1の出口1bから出る潤滑油がエンジン1の入口1aに戻る経路は、次の順序になる。即ち、図3〜図5に示すように、エンジンの出口1b→第5油路r5→第10油路r10→第3油路r3→オイルクーラの入口7a→オイルクーラ7→オイルクーラの出口7b→第1油路r1→第12油路r12→オイルフィルタの入口6a→オイルフィルタ6→オイルフィルタの出口6b→第2油路r2→第11油路r11→第6油路r6→エンジン1の入口1aとなる。つまり、潤滑油は、先にオイルクーラ7に通されてからオイルフィルタ6を通る順番となっている。つまり、この第2仕様においても、潤滑油は、先にオイルクーラ7に通されてからオイルフィルタ6を通る順番、即ちクーラ優先経路に設定されている。
この第2仕様でも、第1仕様の場合と同様に、図14に示すように、エンジン1を収容しているボンネット62の奥行寸法Lを小さくして、土木建設機械61を小型化して運転操作性の向上に寄与することができる。加えて、オイルフィルタ6がエンジン1の前端部の右側に配置されるので、エンジン1が、図14において左に向くように横置き配置される構造では、オイルフィルタ6を土木建設機械61の後端近くに配置することができ、カバーを開けるなどによって、機外から容易にオイルフィルタのメンテナンスが行える構成をとることが可能になる。
オイルフィルタ6とオイルクーラ7とを複数のボルトを用いてアダプタ8の両端に取付ける構造として、ボルト操作によってオイルフィルタ6とオイルクーラ7とが付換え自在となる構成も可能である
図1、図3〜図5、図11〜13に示すように、第1仕様、第2仕様のいずれの場合にも、アダプタ(8)の前後側のうち、アダプタ(8)が取り付けられたエンジン(1)の壁(2a)側をエンジン壁側、その反対側を反エンジン壁側として、アダプタ(8)内に形成される給排油路(R)が所定の上流側油路(r3)を備え、この上流側油路(r3)がオイルクーラ(7)とともにオイルフィルタ(6)の上流側に配置され、この上流側油路(r3)がアダプタ(8)の左右方向にのび、この上流側油路(r3)の油路周壁の上部分と反エンジン壁側部分と下部分とが、アダプタ(8)の反エンジン壁側部分で露出しているようにする。
エンジン潤滑油の冷却・濾過装置を装着したディーゼルエンジンの正面図 図1の略前半部を示す平面図 第1給排油路を示すアダプタ部分の正面図 図3の平面図 図3の底面図 第1仕様のアダプタ付きエンジン搭載の土木建設機械の模式的平面図 図3におけるa−a線断面図 図3におけるb−b線断面図 図3の第1取付座側の側面図 図3におけるc−c線断面図 第2給排油路を示すアダプタ部分の正面図 図11の平面図 図11の底面図 第2仕様のアダプタ付きエンジン搭載の土木建設機械の模式的平面図 図11におけるd−d線断面図 図11におけるe−e線断面図 図11の第1取付座側の側面図 図11におけるf−f線断面図
1 エンジン
1a 潤滑油入口
1b 潤滑油出口
4 エンジン潤滑油の冷却・濾過装置
5 クランク軸
6 オイルフィルタ
6a 潤滑油入口
6b 潤滑油出口
7 オイルクーラ
7a 潤滑油入口
7b 潤滑油出口
8 アダプタ
8H アダプタ本体
C クランク軸の軸心
R 給排油路
R1 第1給排油路
R2 第2給排油路
rk 共通油路部分
rs 選択油路

Claims (4)

  1. エンジン(1)の潤滑油を濾過するオイルフィルタ(6)と、この潤滑油を冷却するオイルクーラ(7)とを前記エンジン(1)に装着してあるエンジン潤滑油の冷却・濾過装置であって、
    前記オイルフィルタ(6)と前記オイルクーラ(7)とを、これらが両端に振り分けて取付けられるアダプタ(8)を介して前記エンジン(1)に装着するとともに、前記オイルフィルタ(6)と前記オイルクーラ(7)とが前記アダプタ(8)に対して互いに付換え可能に構成され、
    前記アダプタ(8)には、前記オイルフィルタ(6)の潤滑油出入り口(6b),(6a)と、前記オイルクーラ(7)の潤滑油出入り口(7b),(7a)と、前記エンジン(1)の潤滑油出入り口(1b),(1a)とを所定の順序で連通させる給排油路(R)が一体形成され、
    前記給排油路(R)は、前記オイルフィルタ(6)と前記オイルクーラ(7)との付換え如何に拘わらずに、前記エンジン(1)の潤滑油出口(1b)から出る潤滑油を、先に前記オイルクーラ(7)に通し、その後に前記オイルフィルタ(6)を経て前記エンジン(1)の潤滑油入口(1a)に戻すクーラ優先経路を形成するために、第1給排油路(R1)と第2給排油路(R2)とで成る二種類の経路仕様のうちの一つが選択されて前記アダプタ(8)に形成されたものであり、
    前記アダプタ(8)が、前記エンジン(1)のクランク軸(5)の軸心(C)方向を前後方向として、前記エンジン(1)の前壁(2a)又は後壁に取り付けられ、
    アダプタ(8)の前後側のうち、アダプタ(8)が取り付けられたエンジン(1)の壁(2a)側をエンジン壁側、その反対側を反エンジン壁側として、
    アダプタ(8)内に形成される給排油路(R)が所定の上流側油路(r3)を備え、この上流側油路(r3)がオイルクーラ(7)とともにオイルフィルタ(6)の上流側に配置され、
    この上流側油路(r3)がアダプタ(8)の左右方向にのび、この上流側油路(r3)の油路周壁の上部分と反エンジン壁側部分と下部分とが、アダプタ(8)の反エンジン壁側部分で露出しているエンジン潤滑油の冷却・濾過装置。
  2. 前記オイルフィルタ(6)の潤滑油出入り口(6b),(6a)と、前記オイルクーラ(7)の潤滑油出入り口(7b),(7a)とが互いに同一のものに形成されている請求項1に記載のエンジン潤滑油の冷却・濾過装置。
  3. 前記アダプタ(8)は、前記第1及び第2給排油路(R1),(R2)の双方が形成自在に形状設定され、かつ、これら第1及び第2給排油路(R1),(R2)の共通油路部分(rk)が予め形成されているアダプタ本体(8H)と、前記第1給排油路(R1)と前記第2給排油路(R2)のうちの選択された経路仕様に則して前記アダプタ本体(8H)に後加工によって形成された選択油路(rs)と、で構成されている請求項1または2のいずれかに記載のエンジン潤滑油の冷却・濾過装置。
  4. 前記オイルフィルタ(6)と前記オイルクーラ(7)とが、これらを除いた状態の前記エンジン(1)としての最大左右幅内に配置されている請求項1〜のいずれか一項に記載のエンジン潤滑油の冷却・濾過装置。
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