JP4327510B2 - リモート操作システム - Google Patents

リモート操作システム Download PDF

Info

Publication number
JP4327510B2
JP4327510B2 JP2003160204A JP2003160204A JP4327510B2 JP 4327510 B2 JP4327510 B2 JP 4327510B2 JP 2003160204 A JP2003160204 A JP 2003160204A JP 2003160204 A JP2003160204 A JP 2003160204A JP 4327510 B2 JP4327510 B2 JP 4327510B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
remote operation
information
user
authentication
remote
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003160204A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004363969A (ja
Inventor
健 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Business Technologies Inc
Original Assignee
Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Business Technologies Inc filed Critical Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority to JP2003160204A priority Critical patent/JP4327510B2/ja
Publication of JP2004363969A publication Critical patent/JP2004363969A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4327510B2 publication Critical patent/JP4327510B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、単数または複数のリモート操作装置と、ネットワークを通じてリモート操作装置から遠隔操作される単数または複数の機器とから構成されるリモート操作システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、パーソナルコンピュータなどのリモート操作装置からネットワークを介してデジタル複写機などの機器を遠隔操作するリモート操作システムが実現されている。たとえば、遠隔操作を実施する際に、機器の操作表示部と整合の取れた操作表示部をリモート操作装置の画面上に再現するようにしたリモート操作システムがある(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−281195号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のリモート操作システムでは、種々の改良により使い勝手や利便性が向上している。しかしながら、リモート操作装置から誰でも自由に機器を遠隔操作することが可能なため、不正なアクセスの禁止や機密情報の流出を防止する措置が重要になってきた。
【0005】
また同一のリモート操作装置を複数人で共用する場合には、個人情報を他の者が閲覧できないように保護することが望ましい。さらに1つの機器に対して複数のリモート操作装置から操作命令が重複した場合にも、機器が適正に制御されることが望まれる。
【0006】
本発明は、このような要請に応えるべくなされたもので、不正なアクセスを防止することおよび個人情報を保護すること、複数のリモート操作装置からの同時アクセスに対応することができるリモート操作システムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1にかかわる発明は、単数または複数のリモート操作装置(100)と、ネットワーク(11)を通じて前記リモート操作装置(100)から遠隔操作される単数または複数の機器(200)とから構成されるリモート操作システムであって、前記リモート操作装置(100)は、当該リモート操作装置を一意に特定するための書換不能に登録された固有情報と、当該リモート操作装置のIPアドレスと、使用者のユーザーアカウントとを含む判定情報を前記機器(200)に送信する判定情報送信手段(112)を有し、前記機器(200)は、リモート操作装置(100)から受信した判定情報に基づいてそのリモート操作装置(100)からの遠隔操作を許可するか否かを判定する判定手段(222)と、リモート操作装置の優先順位を表す基本優先順位とユーザーの優先順位を表すユーザー優先順位とを記憶しておき、受信した操作命令に対する優先順位を、前記基本優先順位と前記ユーザー優先順位との総合評価により設定する優先順位設定手段(223)と、前記判定手段(222)の判定結果が遠隔操作を許可するものである場合にそのリモート操作装置(100)からの操作命令に従って当該機器を動作させる制御手段(221)とを有し、
前記制御手段は、複数のリモート操作装置から操作命令を重複して受信したとき、優先順位の高い操作命令を実行することを特徴とするリモート操作システムである。
【0008】
上記発明によれば、書換不能に登録された固有情報と、当該リモート操作装置のIPアドレスと、使用者のユーザーアカウントとを含む判定情報に基づいてそのリモート操作装置(100)からの遠隔操作を許可するか否かを判定し、許可する場合だけ操作命令に従って動作するので、たとえば、他の会社や部外者が所有するリモート操作装置(100)からの不正なアクセスを防止することができる。判定手段(222)は、たとえば、遠隔操作を許可するリモート操作装置(100)の固有情報や遠隔操作を許容するユーザーのユーザーアカウントを予め記憶しておき、受信した判定情報がこれらと合致する場合に遠隔操作を許可する旨の判定を行なうように構成するとよい。
【0009】
固有情報は、リモート操作装置(100)に固有の情報で、ユーザーが自由に書き換えできないものである。たとえば、製造工程で書換不能に登録したシリアル番号などが該当する。このようにユーザーが書き換えることのできない固有情報を判定に用いることで、不正な行為をより確実に防止することができる。また、機器(200)側に記憶した情報を変更することで、遠隔操作を許可する対象のリモート操作装置(100)やユーザーの追加・変更が可能になる。なお、リモート操作装置(100)は、操作部と表示部を備えた専用の装置であってもよいし、汎用のパーソナルコンピュータ上で専用ソフトを実行することでその機能を実現してもよい。
【0011】
さらに、リモート操作装置の優先順位を表す基本優先順位とユーザーの優先順位を表すユーザー優先順位とを記憶しておき、複数のリモート操作装置(100)からの操作命令を重複して受信した場合には、基本優先順位と前記ユーザー優先順位との総合評価により設定された優先順位の高い操作命令が実行される。これにより、複数のリモート操作装置(100)からの操作命令が重複した場合にも機器(200)の制御が可能になる。また、優先順位の高い操作命令を実行するので、重要人物等からの遠隔操作を他よりも優先することが可能になる。
【0012】
請求項にかかわる発明は、前記ネットワーク(11)に接続された認証装置(1100)を備え、前記機器(200)は、前記判定手段(222)による判定に代えて、前記認証装置(1100)にリモート操作装置(100)が遠隔操作の実施権を有することの認証を求めることを特徴とする請求項1に記載のリモート操作システムである。
【0013】
上記発明によれば、遠隔操作の許可判定がネットワーク(11)に接続された認証装置(1100)で行なわれる。これにより判定用の情報を機器毎に登録する必要がなくなり、認証装置(1100)での一括管理が可能となって、利便性が向上する。なお機器(200)は、リモート操作装置(100)から受信した判定情報に当該機器を一意に特定するための情報(たとえば、機器のシリアル番号やIPアドレス)を付加した情報を認証装置(1100)に送信して判定を求めるとよい。
【0014】
請求項にかかわる発明は、前記リモート操作装置(100)は、ユーザー認証情報の入力を受け付けるユーザー認証情報入力手段(114)と、前記ユーザー認証情報入力手段(114)を通じて入力されたユーザー認証情報に基づいて、そのユーザーが当該装置の使用権を有することを認証するユーザー認証手段(115)と、前記ユーザー認証手段(115)によって認証された場合に当該装置の使用を許可する使用許可手段(116)とを有することを特徴とする請求項1または2に記載のリモート操作システムである。
【0016】
上記発明によれば、リモート操作装置(100)でユーザー認証を実施し、認証されたユーザーだけが当該リモート操作装置(100)を使用可能になる。これにより、不正なユーザーによるアクセスを防止することができる。
【0023】
請求項にかかわる発明は、前記機器(200)は、当該機器の動作状態を表した機器情報を前記リモート操作装置(100)に送信する機器情報送信手段(224)を有し、前記リモート操作装置(100)は、前記機器情報に基づいて、前記機器(200)の動作状態と整合の取れた操作部として動作することを特徴とする請求項1、2または3に記載のリモート操作システムである。
【0024】
上記発明によれば、リモート操作装置(100)は、機器(200)の動作状態と整合の取れた操作部として動作する。これにより、リモート操作装置(100)を接続した場合でも、機器(200)本体に対して1つの操作部が存在する場合と同様の動作になる。たとえば、機器(200)の操作部を模した操作部がリモート操作装置(100)の表示画面に表示され、機器(200)の操作部と同一の操作性が確保される。リモート操作装置(100)が、周期的に機器情報をポーリングするとよい。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の各種実施の形態を説明する。
図2は、本発明の第1の実施の形態にかかわるリモート操作システム10のシステム構成を示している。リモート操作システム10は、単数または複数のリモート操作装置100と、ネットワーク11を通じてこれらが接続される機器としてのデジタル複写機200とから構成される。リモート操作装置100は、専用端末装置であってもよいし、パーソナルコンピュータ上で専用のソフトウェアを実行することによってその機能を果たすものであってもよい。ネットワーク11は、LAN、WAN、インターネットなど各種のものを含む。デジタル複写機200は、リモート操作装置100によって遠隔操作される機器の例示であり、プリンタ、スキャナ、ファクシミリの少なくとも1つの機能を備えた情報機器などが該当する。
【0026】
リモート操作装置100は、デジタル複写機200の本体が有する操作表示部で操作する場合とほぼ同様にデジタル複写機200を遠隔操作することができる。すなわち、デジタル複写機200の状態を表した機器情報をポーリングによって周期的に取得し、これと整合の取れた操作表示部として動作する。リモート操作装置100は、使用に際してユーザーアカウントとパスワードの入力を求めてユーザー認証を行なう。またユーザー別に情報を管理し、認証されたユーザーの設定を反映するほか、他のユーザーの情報を閲覧不能にするなど、ユーザー別に装置をカスタマイズする機能を備えている。
【0027】
デジタル複写機200は、遠隔操作の要求を受けると、そのリモート操作装置100やユーザーが遠隔操作の実施権や使用権を有しているかを判定し、有する場合だけ遠隔操作を許可するようになっている。デジタル複写機200は同時には1つのリモート操作装置100からのみ操作命令を受け付けることができる。装置が動作中で新たな操作命令の受け付けができないビジー状態において操作命令を受信すると、送信元のリモート操作装置100にビジーのため操作命令の受け付けができない旨を通知する。また新たな操作命令を受け付け可能なレディー状態において複数のリモート操作装置100から同時に操作命令を受けた場合には、各操作命令に優先順位を設定し、最も優先順位が高い操作命令だけを受け付けて実行し、他の操作命令の送信元には待ち状態になる旨を通知する機能を備えている。
【0028】
図3は、デジタル複写機200の概略構成を示すブロック図である。デジタル複写機200は、原稿を読み取って、その複製画像を転写紙上に記録して出力するコピー機能を備えた装置である。デジタル複写機200は、当該装置の動作を統括制御するCPUからなる制御部220と、バスを介して制御部220に接続された各種装置で構成される。このうち、読取部201は、原稿を読み取って対応する画像データを取得する機能を果たす。自動原稿送り装置202は、原稿載置トレイに載置された原稿を順次、読取部201の読取箇所に送り込み、排出する機能を果たす。
【0029】
画像処理部203は、画像データに拡大・縮小処理、回転処理、鏡像処理、誤差拡散ディザ処理など各種の画像処理を施すものである。画像メモリ204は、非圧縮の画像データを格納するためのページメモリと、圧縮された画像データを格納する圧縮メモリとから構成される。また圧縮された画像データは画像メモリ204の一部を成すハードディスクなどの補助記憶装置に多数蓄積し得るようになっている。
【0030】
プリンタ部205は、電子写真プロセスを用いて転写紙上に画像データに対応したトナー像を形成し、これを定着装置で加圧加熱して固着して排出する装置である。操作表示部206は、各種の情報をユーザーに向けて表示したり、ユーザーから各種の操作を受け付けたりする機能を果たす。たとえば、液晶ディスプレイと、その画面上に設けられたタッチスイッチやその他の操作スイッチと、これらを制御する制御回路から構成される。
【0031】
通信部207は、ネットワーク11を介してリモート操作装置100等と通信する機能を果たす。フラッシュメモリ208は、制御部220の動作手順を表したプログラムや各種の固定データを記録した不揮発性メモリである。システムメモリ209は、制御部220がプログラムを実行する際に一時的にデータを格納するワークエリアとして利用されるメモリである。
【0032】
制御部220は、プログラムの実行により遠隔操作制御手段221と、判定手段222と、優先順位設定手段223と、機器情報送信手段224としての機能を果たす。遠隔操作制御手段221は、リモート操作装置100からの操作命令に基づいて当該デジタル複写機200の動作を制御する。判定手段222は、リモート操作装置100による遠隔操作の許可を判定する。優先順位設定手段223は、受信した操作命令またはリモート操作装置に優先順位を設定する。機器情報送信手段224は、当該デジタル複写機200の動作状態を表した機器情報をリモート操作装置100からの要求に応じて送信する機能を果たす。
【0033】
図4は、リモート操作装置100の概略構成を示すブロック図である。リモート操作装置100は、当該リモート操作装置の動作を統括制御するCPUからなる制御部110と、バスを介して制御部110に接続された各種装置で構成される。操作表示部101は、ユーザーに向けて各種の情報を表示し、ユーザーから各種の操作を受け付ける機能を果たす。リモート操作装置100が専用装置の場合には、操作表示部101は、液晶ディスプレイと、その画面上に設けられたタッチスイッチやその他の操作スイッチと、これらを制御する制御回路から構成される。リモート操作装置100がパーソナルコンピュータの場合には、ディスプレイ、キーボード、マウスなどによって構成される。
【0034】
通信部102は、ネットワーク11を介してデジタル複写機200等と通信する機能を果たす。ROM103は、制御部110の動作手順を表したプログラムや各種の固定データを記録した不揮発性メモリである。RAM104は、制御部110がプログラムを実行する際に一時的にデータを格納するためのワークエリアとして利用されるメモリである。
【0035】
制御部110は、プログラムの実行により固有情報記憶手段111と、判定情報送信手段112と、機器情報取得手段113と、ユーザー認証情報入力手段114と、ユーザー認証手段115と、使用許可手段116と、ユーザー別情報管理手段117としての機能を果たす。固有情報記憶手段111は、当該リモート操作装置100を一意に特定するための固有情報を記憶する。たとえば、リモート操作装置100に割り当てられたシリアル番号を固有情報として記憶する。判定情報送信手段112は、固有情報を含む判定情報をデジタル複写機200等の機器に送信する機能を果たす。デジタル複写機200の判定手段222は、この判定情報に基づいて遠隔操作の許可を判定する。
【0036】
機器情報取得手段113は、機器情報の返送をデジタル複写機200に要求する。ユーザー認証情報入力手段114は、ユーザーアカウントとパスワードなどからなるユーザー認証情報の入力を受け付ける。ユーザー認証手段115は、入力されたユーザー認証情報に基づいて、そのユーザーが当該装置の使用権を有することを認証する。使用許可手段116は、ユーザー認証手段115によって認証された場合に当該装置の使用を許可し、認証されない場合に使用を拒否する機能を果たす。ユーザー別情報管理手段117は、各種の情報や設定をユーザー別に管理する機能を果たす。たとえば、ユーザー認証されると、そのユーザーに対応する設定内容を反映したり、他のユーザーの情報を隠蔽したりするなどの機能を果たす。
【0037】
図5は、リモート操作装置100がデジタル複写機200に送信する判定情報を例示している。同図(a)は、電源ON時の初期処理において、リモート操作装置100がデジタル複写機200に送出する接続要求に含まれている判定情報300の一例を示している。判定情報300は、シリアル番号と、IP(インターネット・プロトコル)アドレスと、命令の種類を示す情報(ここでは接続要求)を含んでいる。同図(b)は、コピーの実行要求などの操作命令に含まれる判定情報310を示している。判定情報310には、シリアル番号と、ユーザーアカウントと、IPアドレスと、操作命令の種類を示す情報が含まれる。
【0038】
図6は、リモート操作装置100に記憶されるユーザー別情報320の一例を示している。ユーザー別情報320は、ユーザー毎に、ユーザーアカウント321と、パスワード322と、ユーザー情報格納アドレス323とを対応付けて登録したテーブル部320aと、ユーザー別に各種のユーザー情報324を格納するデータ部分320bとから構成される。ユーザー情報格納アドレス323は対応するユーザーのユーザー情報324が格納されている領域の先頭アドレスを示している。
【0039】
図7は、デジタル複写機200の判定手段が参照する認証情報330の一例を示している。認証情報330は、フラッシュメモリ208などの不揮発性メモリに記憶されている。またデジタル複写機200の管理者のみが書き換え可能になっている。遠隔操作を許可するリモート操作装置100の固有情報(シリアル番号331)と優先順位332とを対応付けて記憶している。図中の括弧内の数字は優先順位を表している。
【0040】
図8は、認証情報の別の態様を示している。認証情報340は、遠隔操作を許可するリモート操作装置100のシリアル番号341に対応付けて基本優先順位342とIPアドレス343を記憶している。基本優先順位342は、リモート操作装置自体の優先順位を表している。さらに1つのシリアル番号341に対応つけて、複数のユーザーアカウント344が登録されている。これらは対応するリモート操作装置の使用権を有するユーザーを表している。
【0041】
さらに各ユーザーアカウント344に対応付けてユーザー優先順位345が登録してある。ユーザー優先順位345はユーザー毎の優先順位を示している。優先順位は、基本優先順位342とユーザー優先順位345とをあわせた総合評価によって定まる。たとえば、基本優先順位342とユーザー優先順位345の各数値の合計が総合の優先順位になる。なお総合評価を求める際に基本優先順位342とユーザー優先順位345に重み付けを施してもよい。
【0042】
次に、リモート操作システム10を用いた遠隔操作の流れを説明する。図1は、遠隔操作の実施権・使用権が認証されて遠隔操作が許可された場合の一例を示している。リモート操作装置100の電源ONにより初期処理が開始され、予め登録されているデジタル複写機200に対して接続要求が行なわれる(ステップS401)。接続先となるデジタル複写機200の登録変更は管理者のみが可能になっている。接続要求において図5(a)に示す判定情報が送信される。
【0043】
接続要求を受けたデジタル複写機200は、判定情報に基づいてその送信元のリモート操作装置100による遠隔操作を許可するか否かを判定する(ステップS402)。受信した判定情報300に含まれるシリアル番号が認証情報330または340に登録されている場合は、そのリモート操作装置100による遠隔操作の実施権を認証し、遠隔操作を許可する。登録されていない場合は、遠隔操作を拒否する。判定結果はリモート操作装置100に返送される。
【0044】
リモート操作装置100は、拒否する旨の判定結果を受け取ると、「この操作部は認証に失敗しました。」などのメッセージを操作表示部101に表示する。許可する旨の判定結果を受けた場合は、デジタル複写機200に機器情報を要求し、デジタル複写機200から返送される機器情報を取得する(ステップS403)。機器情報は、デジタル複写機200が新たな操作命令を受け付け可能なレディー状態にあるか、受け付け不能なビジー状態にあるかを表すほか、用紙切れや何らかのトラブルで使用できない旨などを表す。
【0045】
リモート操作装置100は、ユーザー認証画面を表示する。この状態でユーザーが自己のユーザーアカウントとパスワードを入力すると、その認証が行なわれる(ステップS404)。認証に成功すると、そのユーザーのユーザー情報324に基づいて、ユーザー毎の設定が反映される(ステップS405)。接続完了後は、周期的に機器情報の要求と取得が行なわれる。取得した機器情報がデジタル複写機200のビジーを示す場合には、リモート操作装置100の表示画面に「お待ちください。」などの待ちメッセージが表示される(ステップS406、S407)。
【0046】
取得した機器情報がレディーの場合には、ユーザーからの操作命令が受け付け可能となる(ステップS408)。リモート操作装置100は、受け付けた操作命令の実行要求をデジタル複写機200に送信する(ステップS409)。操作命令の実行要求は、図5(b)に示す判定情報310を含んでいる。デジタル複写機200は、受信した操作命令の実行要求に含まれる判定情報と図8の認証情報340とを照合して、遠隔操作の可否を判定する。
【0047】
すなわち、シリアル番号に基づいてリモート操作装置100が遠隔操作の実施権を有することを認証し、IPアドレスに基づいて操作を許可するネットワークエリアであることを認証し、ユーザーアカウントに基づいて操作を許可するユーザーであることを認証する。このように、操作命令の実行要求を受信するごとに操作の許可を判定することで、セキュリティー性が向上する。なお、接続要求での認証に成功した場合に、成功したリモート操作装置100を登録しておき、以後は、操作命令の実行要求を発したリモート操作装置100が登録済みか否かによって操作の許可を判定するように構成してもよい。
【0048】
デジタル複写機200は操作の許可を認証すると、受信した操作命令に従って動作する(ステップS410)。このとき、デジタル複写機200は、受信した操作命令に対する応答情報をリモート操作装置100に返送する。図5の例では、操作命令を正常に受け付けて動作を開始した旨の応答情報が返送されている。
【0049】
図9は、操作命令が重複した場合の動作を示している。デジタル複写機200がレディー状態のときに、複数のリモート操作装置100からほぼ同時に操作命令を重複して受信すると(ステップS501、S502)、デジタル複写機200の優先順位設定手段223は、これら受信した操作命令に対して優先順位を設定する(ステップS503)。優先順位の設定は、図7の認証情報330または図8の認証情報340を参照して行なう。すなわち、図7の認証情報330を参照する場合には、受信した操作命令の実行要求に含まれる判定情報のシリアル番号に対応付けられている優先順位332により、操作命令に(実質的にはリモート操作装置に)優先順位を設定する。図8の認証情報340を参照する場合には、シリアル番号に対応する基本優先順位342とユーザーアカウントに対応するユーザー優先順位345との総合評価によって求めた優先順位を設定する。
【0050】
こうして設定した優先順位が最も高い操作命令を実行し、その他の操作命令の実行は拒否する(ステップS504)。図9の例では、リモート操作装置Aからの操作命令の優先順位がリモート操作装置Bからの操作命令よりも高い。その結果、実行することになった操作命令Aの送信元には、その旨を表した実行応答が応答情報として返送される。拒否することとなった操作命令Bの送信元には、重複により待ち状態となったことを示す重複応答を返送する。
【0051】
重複応答を受信したリモート操作装置100は、待ち状態となった旨のメッセージを操作表示部101に表示する(ステップS505)とともに、拒否された操作命令の内容を一時記憶する。たとえば「現在、処理待ち状態です。お待ちください。」等のメッセージを表示する。その後は、機器情報の要求と取得(ポーリング)を繰り返す(ステップS506)。デジタル複写機200が他の操作命令に基づいて動作している間は、ビジーが返される。リモート操作装置100は、機器情報のポーリングによりデジタル複写機200からレディーを受け取ると、一時記憶しておいた操作命令を読み出して、これをデジタル複写機200に再送信する(ステップS508)。図9の例では、今回は重複することなく操作命令が実行されている(ステップS509)。
【0052】
図10および図11は、リモート操作装置100における動作の流れを示している。電源ONにより処理が開始されると、予め登録されているデジタル複写機200に接続要求を送信する(ステップS601)。これに対するデジタル複写機200からの応答がビジーの場合は(ステップS602;Y)、一定の時間間隔を空けて、再度、接続要求を送信する。応答が遠隔操作を拒否するものである場合は(ステップS603;Y)、「この操作部は認証に失敗しました。」等のメッセージを表示して(ステップS604)、処理を終了する。
【0053】
応答が遠隔操作の許可を示すものである場合は(ステップS603;N)、相手方のデジタル複写機200の機器情報をポーリングする(ステップS605へ)。取得した機器情報がビジーの場合は(ステップS606;Y)、待ち状態になる旨のメッセージを表示し(ステップS607)、再度、機器情報をポーリングする(ステップS605へ)。取得した機器情報がレディーの場合は(ステップS606;N)、ユーザー認証情報の入力画面を表示し、入力されなければ(ステップS608;N)、機器情報のポーリングを繰り返す(ステップS605へ)。
【0054】
ユーザー認証情報が入力されると(ステップS608;Y)、入力されたユーザーアカウントとパスワードをユーザー別情報320と照合してユーザー認証を実施する。ユーザー認証に失敗すると(ステップS609;N)、その旨を示すエラーメッセージを表示した後(ステップS610)、機器情報のポーリングを繰り返す(ステップS605へ)。ユーザー認証に成功すると(ステップS609;Y)、そのユーザーのユーザー情報324を参照して、ユーザー別の設定を反映する(ステップS611)。たとえば、操作画面をカスタマイズしたり、ユーザー情報のうちそのユーザーに対応するものだけを閲覧可能に設定したりする。
【0055】
その後、さらに機器情報のポーリングを実施し(ステップS612)、取得した機器情報がビジーの間は(ステップS613;Y)、待ちメッセージを操作表示部101に表示する(ステップS614)。取得した機器情報がレディーならば(ステップS613;N)、取得した機器情報と整合するように操作表示部101の表示状態等を設定し(ステップS615)、操作命令の入力を待機する(ステップS616;N、S617;N)。
【0056】
待機中に無操作の状態が一定時間以上継続してタイムアウトになると(ステップS617;Y)、当該ユーザーによる使用状態を中止してログオフする(ステップS618)。なお、通常は、ユーザーが図示省略したログオフ操作を行なうことによりログオフとなる。ログオフ後は、機器情報の要求と取得を繰り返しつつ、ユーザー認証情報の入力を待機する状態に遷移する(Bへ)。このように無操作が一定時間以上継続した際に自動的にログオフするので、ユーザーがログオフ操作を忘れてリモート操作装置100を放置した場合に、個人情報が第3者に閲覧される事態を防止することができる。
【0057】
操作命令が入力されると(ステップS616;Y)、対応する操作命令の実行要求を送信し(ステップS619)、その応答を相手方のデジタル複写機200から受信する(ステップS620)。受信した応答に基づき操作命令の実行状況を判断する。送信した操作命令が、図9に示した重複に起因して実行されていない場合には(ステップS621;N)、デジタル複写機200が他のリモート操作装置100からの操作命令を実行していることになる。そこで、送信した操作命令を一時記憶するとともに、機器情報の要求を繰り返し実行し、他の操作命令の実行によるビジーが解除されるのを待つ(ステップS622、S623;Y)。ビジーが解除されると(ステップS623;N)、先に一時記憶しておいた操作命令の実行要求を再送信する(ステップS619)。
【0058】
送信した操作命令が実行された場合は(ステップS621;Y)、その命令の実行が完了するまで、機器情報のポーリングをし、取得した機器情報と整合するように操作表示部101の表示状態を設定する動作を繰り返す(ステップS624、S625、S626;N)。操作命令の実行が完了すると(ステップS626;Y)、機器情報の要求と取得を繰り返しつつ、次の操作命令の入力を待機する状態に遷移する(ステップS612へ)。
【0059】
図12および図13は、デジタル複写機200における動作の流れを示している。デジタル複写機200は、リモート操作装置100からの受信を常時監視し、何らかの要求を受信するとそれに従う動作を実行し、再び、次の要求の受信を監視するようになっている。リモート操作装置100から接続要求を受信すると(ステップS701;Y)、当該デジタル複写機200がビジーか否かを調べ、ビジーの場合は(ステップS702;Y)、その旨を相手方のリモート操作装置100に通知する(ステップS703)。
【0060】
当該デジタル複写機200がビジーでなくレディーならば(ステップS702;N)、受信した接続要求に含まれる判定情報に基づいて、相手方のリモート操作装置100による遠隔操作を許可するか否かを判定する(ステップS704)。許可しない場合は(ステップS705;N)、その旨を相手方のリモート操作装置100に通知する(ステップS706)。許可する場合は(ステップS705;Y)、許可する旨の通知を行なう(ステップS707)。
【0061】
機器情報の要求を受信した場合は(ステップS701;N、ステップS708;Y)、当該デジタル複写機200の状態を表した機器情報を収集作成して相手型のリモート操作装置100に返送する(ステップS709)。操作命令の実行要求を受信した場合は(ステップS708;N、ステップS710;Y)、当該デジタル複写機200の状態を表した機器情報を収集作成して相手型のリモート操作装置100に返送する(ステップS709)。操作命令の実行要求を受信した場合は(ステップS708;N、ステップS710;Y)、当該デジタル複写機200がビジーか否かを調べ、ビジーの場合は(ステップS711;Y)、相手方のリモート操作装置100にビジーを通知する(ステップS712)。
【0062】
当該デジタル複写機200がレディーの場合は(ステップS711;N)、複数のリモート操作装置100から同時に操作命令の実行要求を受信したかを調べる。重複受信していない場合は(ステップS713;N)、その操作命令に従う動作を開始し(ステップS714)、その旨を示す応答を相手方のリモート操作装置100に返送する(ステップS718)。
【0063】
操作命令を重複受信している場合は(ステップS713;Y)、各操作命令に優先順位を設定し(ステップS715)、最も優先順位の高い操作命令の実行を開始し(ステップS716)、その相手方に実行開始を示す応答情報を返す(ステップS718)。優先順位が2位以下の操作命令の実行は拒否し(ステップS717)、それぞれの送信元に操作命令の重複によって待ち状態になった旨を通知する(ステップS719)。
【0064】
次に本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、リモート操作装置100が遠隔操作の実施権を有することの認証およびユーザー認証を、ネットワーク11に接続された認証装置(認証サーバー)で行なうようになっている。図14は、本発明の第2の実施の形態にかかわるリモート操作システム800のシステム構成を示している。リモート操作システム800は、単数または複数のリモート操作装置900と、デジタル複写機1000と、認証装置1100とから構成される。これらは共通のネットワーク11に接続されている。
【0065】
図15は、デジタル複写機1000の概略構成を示すブロック図である。デジタル複写機1000は、第1の実施の形態で示したデジタル複写機200と同様のコピー機能を有する装置であり、遠隔操作の実施権の認証をデジタル複写機1000で行なう代わりに認証装置1100で行なう点で第1の実施の形態と相違する。図15では、図3に示したものと同一部分には同一の符号を付して有り、それらの説明は省略する。
【0066】
デジタル複写機1000の制御部1020は、判定手段222に代えて認証依頼情報送信手段1021と、認証結果受信手段1022を備えている。認証依頼情報送信手段1021は、リモート操作装置900から受信した判定情報とこのデジタル複写機1000を特定するための識別情報とを含む認証依頼情報を認証装置1100に送信する機能を果たす。デジタル複写機1000を特定する識別情報は、たとえば、機器のシリアル番号などが利用される。認証結果受信手段1022は、認証装置1100から認証結果を受信する。遠隔操作制御手段221は、認証装置1100から受信した認証結果が遠隔操作を許可するものである場合に、認証されたリモート操作装置900からの操作命令に従って当該デジタル複写機1000を動作させるように機能する。
【0067】
図16は、第2の実施の形態にかかわるリモート操作装置900の概略構成を示すブロック図である。リモート操作装置900は、第1の実施の形態で示したリモート操作装置100と同様の機能を有する装置であり、ユーザー認証を当該リモート操作装置で行なう代わりに認証装置1100で行なう点で第1の実施の形態と相違する。図16では、図4に示したものと同一部分には同一の符号を付して有り、それらの説明は省略する。制御部910は、ユーザー認証手段115に代えて、ユーザー認証情報送信手段911と、ユーザー認証結果受信手段912とを備えている。
【0068】
ユーザー認証情報送信手段911は、ユーザー認証情報入力手段114を通じて入力されたユーザー認証情報を、デジタル複写機1000を経由して認証装置1100に送信する。ユーザー認証結果受信手段912は、認証装置1100からデジタル複写機1000を経由して認証結果を受信する。使用許可手段116は、認証装置1100によって認証されたユーザーに当該リモート操作装置900の使用を許可する。なお、デジタル複写機1000は、リモート操作装置900から受信したユーザー認証情報を認証装置1100に転送する機能と、認証装置1100から受信したユーザー認証の認証結果を該当するリモート操作装置900に返送する機能を有している。
【0069】
図17は、認証装置1100の構成を示すブロック図である。認証装置1100は、ネットワーク11を介してデジタル複写機1000等と通信する通信部1101と、認証処理を実行する認証部1110と、認証データ登録手段1121と、ユーザー認証データ登録手段1122とを備えている。認証データ登録手段1121は、デジタル複写機1000を遠隔操作する権利をリモート操作装置100が備えているか否かを判定するための照合データを記憶している。たとえば、デジタル複写機1000毎に、図7に示す認証情報330や図8の認証情報340に相当するデータを記憶している。ユーザー認証データ登録手段1122は、ユーザー認証するための照合データを記憶している。すなわち、リモート操作装置100毎に、使用権を有するユーザーのユーザーアカウントとパスワードとを対応付けて記憶している。
【0070】
認証部1110は、デジタル複写機1000から認証依頼情報を受信する認証依頼情報受信手段1111と、受信した認証依頼情報に基づいて遠隔操作の可否を判定する認証手段1112と、認証結果を認証依頼情報の送信元の機器に送信する認証結果送信手段1113としての機能とを有する。認証手段1112は、受信した認証依頼情報に含まれる判定情報を認証データ登録手段1121の登録内容と照合することで遠隔操作の実施権を認証するようになっている。
【0071】
さらに認証部1110は、デジタル複写機1000を経由してリモート操作装置から到来したユーザー認証情報を受信するユーザー認証情報受信手段1114と、ユーザー認証情報の送信元のリモート操作装置の使用権をそのユーザーが有することを認証するユーザー認証手段1115と、ユーザー認証情報の送信元のリモート操作装置にデジタル複写機1000を経由して認証結果を送信するユーザー認証結果送信手段1116としての機能とを果たす。
【0072】
図18は、認証にかかわる動作の流れを示している。なお、認証以外の動作については第1の実施の形態と同一であり、説明を省略する。リモート操作装置900が接続要求または操作命令の実行要求をデジタル複写機1000に送信すると(ステップS1201)、これを受信したデジタル複写機1000は、受信した要求に含まれる判定情報に、当該デジタル複写機1000の識別情報として機器番号(機器のシリアル番号)を付加した認証情報を認証装置1100に送信する(ステップS1202)。
【0073】
認証装置1100は受信した認証情報を認証データ登録手段1121の登録内容と照合して遠隔操作の権利の認証を行なう(ステップS1203)。一致するものが登録されている場合には、遠隔操作の権利を認証する。認証装置1100は、認証結果を認証情報の送信元のデジタル複写機1000に送信し、デジタル複写機1000は受信した認証結果に従う判定結果をリモート操作装置900に送信する(ステップS1204)。
【0074】
ユーザー認証は以下のように行なわれる。リモート操作装置900はユーザー認証情報(ユーザーアカウントとパスワード)が入力されると、これをデジタル複写機1000に送信する(ステップS1205)。デジタル複写機1000は、受信したユーザー認証情報に当該デジタル複写機1000の識別情報として機器番号(機器のシリアル番号)を付加したものを認証装置1100に送信する(ステップS1206)。認証装置1100は、受信した情報をユーザー認証データ登録手段1122の登録内容と照合してそのユーザーによるそのリモート操作装置900の使用権を認証する(ステップS1207)。その後、認証結果をデジタル複写機1000に返送し、デジタル複写機1000はこれを元のリモート操作装置900に転送する(ステップS1208)。リモート操作装置900は、受信した認証結果に従ってそのユーザーによる使用を許可または拒否する。
【0075】
このように認証装置1100によって認証処理を集中管理することにより、判定用の情報をデジタル複写機1000やリモート操作装置900毎に登録する必要がなくなり、これらの登録変更にかかわる利便性が向上する。
【0076】
以上、本発明の各種実施形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれら実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、実施の形態では、デジタル複写機200がビジー中に接続要求を受信したとき、遠隔操作の許可を判定することなくリモート操作装置100にビジーを通知したが、ビジーであっても判定を実施し、その結果をリモート操作装置100に通知するように構成してもよい。このようにすると、判定結果が拒否の場合には、リモート操作装置100にその旨が即座に表示される。また許可の場合には、その後に行なわれる機器情報のポーリングにより、相手方のビジーが認識されて表示される。拒否の場合に、ビジーが解除されるまで何度も接続要求の送信を繰り返すことがなくなるという効果がある。
【0077】
また実施の形態では、操作命令の重複によってその実行が拒否された場合にリモート操作装置100において操作命令を一時記憶し、レディーになったとき、同じ操作命令を自動的に再送するように構成したが、ユーザーが操作命令を再入力するように構成してもよい。さらに、リモート操作装置によって遠隔操作する機器としてデジタル複写機を例に説明したが、これに限定されるものではない。
【0078】
【発明の効果】
本発明にかかるリモート操作システムによれば、リモート操作装置の書換不能に登録された固有情報と、リモート操作装置のIPアドレスと、使用者のユーザーアカウントとを含む判定情報に基づいてそのリモート操作装置からの遠隔操作を許可するか否かを判定し、許可する場合だけ操作命令に従って動作するので、不正なアクセスを防止することができる。
【0079】
また複数のリモート操作装置からの操作命令を重複して受信した場合に、最も優先順位の高い操作命令を実行するものでは、操作命令を同時に重複受信した場合にも機器の制御が可能になる。また、優先順位の高い操作命令を実行するので、重要人物等からの遠隔操作を他より優先することが可能になる。
【0080】
遠隔操作の許可判定をネットワークに接続された認証装置で行なうものでは、判定用の情報を機器毎に登録する必要がなくなり、認証装置での一括管理が可能となって、利便性が向上する。
【0081】
リモート操作装置でユーザー認証を実施し、認証されたユーザーだけに当該リモート操作装置の使用を認めるものでは、不正なユーザーによるアクセスを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るリモート操作システムにおいて、遠隔操作が許可された場合の動作の流れを示す説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態にかかわるリモート操作システムのシステム構成を示す説明図である。
【図3】遠隔操作の対象機器としてのデジタル複写機の概略構成を示すブロック図である。
【図4】リモート操作装置の概略構成を示すブロック図である。
【図5】リモート操作装置がデジタル複写機に送信する判定情報の一例を示す説明図である。
【図6】リモート操作装置に記憶されるユーザー別情報の一例を示す説明図である。
【図7】デジタル複写機の判定手段が参照する認証情報の一例を示す説明図である。
【図8】デジタル複写機の判定手段が参照する認証情報の別の態様を示す説明図である。
【図9】操作命令が重複した場合の動作の流れを示す説明図である。
【図10】リモート操作装置の動作を示す流れ図である。
【図11】図10の続きを示す流れ図である。
【図12】デジタル複写機の動作を示す流れ図である。
【図13】図12の続きを示す流れ図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態にかかわるリモート操作システムのシステム構成を示す説明図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態にかかわるリモート操作システムのデジタル複写機を示すブロック図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態にかかわるリモート操作システムのリモート操作装置900を示すブロック図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態にかかわるリモート操作システムの認証装置1100を示すブロック図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態にかかわるリモート操作システムの認証にかかわる動作の流れを示す説明図である。
【符号の説明】
10…リモート操作システム
11…ネットワーク
100…リモート操作装置
101…操作表示部
102…通信部
103…ROM
104…RAM
110…制御部
111…固有情報記憶手段
112…判定情報送信手段
113…機器情報取得手段
114…ユーザー認証情報入力手段
115…ユーザー認証手段
116…使用許可手段
117…ユーザー別情報管理手段
200…デジタル複写機
201…読取部
202…自動原稿送り装置
203…画像処理部
204…画像メモリ
205…プリンタ部
206…操作表示部
207…通信部
208…フラッシュメモリ
209…システムメモリ
220…制御部
221…遠隔操作制御手段
222…判定手段
223…優先順位設定手段
224…機器情報送信手段
300…判定情報
310…判定情報
320…ユーザー別情報
320a…テーブル部
320b…データ部分
321…ユーザーアカウント
322…パスワード
323…ユーザー情報格納アドレス
324…ユーザー情報
330…認証情報
331…シリアル番号
332…優先順位
340…認証情報
341…シリアル番号
342…基本優先順位
343…IPアドレス
344…ユーザーアカウント
345…ユーザー優先順位
800…リモート操作システム
900…リモート操作装置
910…制御部
911…ユーザー認証情報送信手段
912…ユーザー認証結果受信手段
1000…デジタル複写機
1020…制御部
1021…認証依頼情報送信手段
1022…認証結果受信手段
1100…認証装置
1101…通信部
1110…認証部
1111…認証依頼情報受信手段
1112…認証手段
1113…認証結果送信手段
1114…ユーザー認証情報受信手段
1115…ユーザー認証手段
1116…ユーザー認証結果送信手段
1121…認証データ登録手段
1122…ユーザー認証データ登録手段

Claims (4)

  1. 単数または複数のリモート操作装置と、ネットワークを通じて前記リモート操作装置から遠隔操作される単数または複数の機器とから構成されるリモート操作システムであって、
    前記リモート操作装置は、当該リモート操作装置を一意に特定するための書換不能に登録された固有情報と、当該リモート操作装置のIPアドレスと、使用者のユーザーアカウントとを含む判定情報を前記機器に送信する判定情報送信手段を有し、
    前記機器は、リモート操作装置から受信した判定情報に基づいてそのリモート操作装置からの遠隔操作を許可するか否かを判定する判定手段と、リモート操作装置の優先順位を表す基本優先順位とユーザーの優先順位を表すユーザー優先順位とを記憶しておき、受信した操作命令に対する優先順位を、前記基本優先順位と前記ユーザー優先順位との総合評価により設定する優先順位設定手段と、前記判定手段の判定結果が遠隔操作を許可するものである場合にそのリモート操作装置からの操作命令に従って当該機器を動作させる制御手段とを有し、
    前記制御手段は、複数のリモート操作装置から操作命令を重複して受信したとき、優先順位の高い操作命令を実行する
    ことを特徴とするリモート操作システム。
  2. 前記ネットワークに接続された認証装置を備え、
    前記機器は、前記判定手段による判定に代えて、前記認証装置にリモート操作装置が遠隔操作の実施権を有することの認証を求める
    ことを特徴とする請求項1に記載のリモート操作システム。
  3. 前記リモート操作装置は、ユーザー認証情報の入力を受け付けるユーザー認証情報入力手段と、前記ユーザー認証情報入力手段を通じて入力されたユーザー認証情報に基づいて、そのユーザーが当該装置の使用権を有することを認証するユーザー認証手段と、前記ユーザー認証手段によって認証された場合に当該装置の使用を許可する使用許可手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のリモート操作システム。
  4. 前記機器は、当該機器の動作状態を表した機器情報を前記リモート操作装置に送信する機器情報送信手段を有し、
    前記リモート操作装置は、前記機器情報に基づいて、前記機器の動作状態と整合の取れた操作部として動作する
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載のリモート操作システム。
JP2003160204A 2003-06-05 2003-06-05 リモート操作システム Expired - Fee Related JP4327510B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003160204A JP4327510B2 (ja) 2003-06-05 2003-06-05 リモート操作システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003160204A JP4327510B2 (ja) 2003-06-05 2003-06-05 リモート操作システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004363969A JP2004363969A (ja) 2004-12-24
JP4327510B2 true JP4327510B2 (ja) 2009-09-09

Family

ID=34053049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003160204A Expired - Fee Related JP4327510B2 (ja) 2003-06-05 2003-06-05 リモート操作システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4327510B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4774218B2 (ja) * 2005-02-15 2011-09-14 株式会社リコー データ出力システム及び接続方法
JP2007279974A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Ricoh Co Ltd 表示画面制御装置、電子機器、表示画面制御システム、表示画面制御方法、画面表示方法、表示画面制御プログラム及び画面表示プログラム
JP4749348B2 (ja) * 2007-01-23 2011-08-17 シャープ株式会社 画像処理装置、画像処理装置管理システム及び画像処理装置の設定変更処理方法
JP5425611B2 (ja) * 2009-12-24 2014-02-26 シャープ株式会社 画像形成システム及びプログラム
JP5556839B2 (ja) 2012-03-28 2014-07-23 コニカミノルタ株式会社 認証システム、電子機器及び認証方法
JP5975009B2 (ja) * 2012-12-25 2016-08-23 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 画像形成装置、携帯端末、情報処理システム、並びに、それらの方法及びプログラム
JP5890356B2 (ja) * 2013-08-08 2016-03-22 三菱電機株式会社 制御装置、機器操作システム、制御方法及びプログラム
JP6155968B2 (ja) * 2013-08-23 2017-07-05 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、遠隔操作方法通知方法、および遠隔操作方法通知プログラム
JP6524648B2 (ja) * 2014-11-25 2019-06-05 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、ジョブ実行方法、およびコンピュータプログラム
US10410650B2 (en) 2015-05-20 2019-09-10 Huawei Technologies Co., Ltd. Method for locating sound emitting position and terminal device
JP7205232B2 (ja) * 2019-01-04 2023-01-17 株式会社Ihi 組込制御装置及び組込制御装置の処理要求認証方法
JP7452198B2 (ja) 2020-03-31 2024-03-19 ブラザー工業株式会社 機能実行装置、及び、機能実行装置のためのコンピュータプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004363969A (ja) 2004-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7904572B2 (en) Method, apparatus, and medium for controlling access to and setting for features of an imaging processing device
US8256008B2 (en) Method, apparatus, and system for outputting information and forming image via network, and computer product
US20060026434A1 (en) Image forming apparatus and image forming system
JP5867780B2 (ja) 印刷装置、印刷管理システム、及び、ユーザ認証プログラム
JP7091821B2 (ja) 画像処理装置及びプログラム
JP4161265B2 (ja) 画像処理システム
JP2009066929A (ja) 印刷装置
JP2006012136A (ja) ユーザの指紋に基づくドキュメント処理の制御
JP4327510B2 (ja) リモート操作システム
JP6084066B2 (ja) 画像形成装置及びその制御方法、並びにプログラム
US8555399B2 (en) Information processing apparatus and method and storage medium
US20090313683A1 (en) Image processing apparatus, data processing apparatus, authentication method, definition data updating method, and authentication program and definition data updating program each embodied on computer readable medium
JP4375403B2 (ja) 情報処理装置及び情報処理プログラム
JP2009049470A (ja) 画像形成装置、機能拡張方法、および、機能拡張プログラム
US20090213415A1 (en) Data processing apparatus, data processing program, data processing method, server, process execution instructing program, and process execution instructing method
JP4059114B2 (ja) 画像形成システムおよび画像形成装置
JP6552341B2 (ja) 画像処理装置、その制御方法、およびプログラム
CN101494707B (zh) 图像形成装置及其控制方法
JP5304361B2 (ja) 画像形成装置
JP2009252125A (ja) 画像形成システムおよび画像形成装置
JP2008129956A (ja) 画像形成装置における認証システム及び認証方法
JP5412335B2 (ja) 画像形成システム
US8751410B2 (en) Charging system for charging for image processing conducted based on image data, image processing apparatus, and charging program embodied on computer readable medium
JP4104908B2 (ja) 印刷装置およびそれを備えた印刷システム並びに印刷方法
JP7124549B2 (ja) 情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070726

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071017

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071121

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080219

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080403

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20080509

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090611

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130619

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees