JP4325954B2 - ファイル作成端末 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像、音声、音楽、文字列などの情報を音響乃至可視表示によって再生出力可能な多種類のメディアデータを扱うマルチメディア利用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、通信端末において、文字、画像又は音声などの多種多様な情報の提供を受けて再生することは、例えば、携帯用電話機の着信メロディ乃至着信画像やEメール等、各種場面で盛んに利用されている。例えば、特許文献1には、このような各種情報が長文のメールや画像、音楽等の大容量コンテンツを含むメッセージの転送を容易にしたデジタル無線電話用通信システムが開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−197553号公報
【0004】
また、本出願人は、画像、音声、文字列等から成るマルチメディアデータを通信端末にてテンプレートで編集することができるシステムを特願2002−82831(以下、「先願」という)により既に提案している。先願のシステムでは、複数の要素コンテンツ(テキストデータ、画像データ、音声データ、メロディデータ等)の再生表示タイミングを規定する時間及び空間配置指定情報と、各要素コンテンツを記憶する領域と、その他ヘッダ領域とを有するテンプレートファイルが予め用意されており、端末ユーザは、当該携帯電話端末上において、このテンプレートファイルを適宜改変したり要素コンテンツを新たに埋め込んだりすることによって、完成されたマルチメディアコンテンツを生成することができるようにしている。
【0005】
このようなマルチメディアコンテンツを使用するシステムにおいては、当該端末ユーザにより個性的に編集されたマルチメディアコンテンツを完成させ、これを他のユーザ等に送信することができるので、多方面での有効利用が期待されるところである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の主たる目的は、端末の環境情報を自動的に取得し、取得した環境情報に基づいて自動的にマルチメディアコンテンツを作成することができるファイル作成端末を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の一つの特徴に従うと、メディアデータ(D1,D2,…)の再生態様を規定するシーケンス情報(Ts)及びメディアデータ(D1,D2,…)を取得すべきタイミング(A,B,…)を指示する複数の独立した取得タイミング情報(A,B,…)を含むテンプレートファイル(TF)を取得するテンプレート取得手段(C2,C11)と、取得タイミング情報(A,B,…)により指示される複数の取得タイミング(A,B,…)のそれぞれにおいて自動的に環境情報(D1,D2,…)を取得する環境情報取得手段(C3〜C5,C16〜C20)と、取得された環境情報をメディアデータ(D1,D2,…)としてテンプレートファイル(TF)に配置してマルチメディアコンテンツファイルを生成するファイル生成手段(1;C6,C22)とを具備し、各取得タイミング情報(A,B,…)には複数の環境情報(D1〜D4,D5〜D7,…)が対応しており、環境情報取得手段(C3〜C5,C16〜C20)は、各取得タイミング情報(A,B,…)に対応してそれぞれ複数の環境情報(D1〜D4,D5〜D7,…)を取得するファイル作成端末(CL:CL1〜CLn)〔請求項1〕が提供される。なお、括弧書きは、対応する実施例中の参照記号乃至用語を表わし、以下においても同様である。
【0008】
この発明によるファイル作成端末(CL)においては、さらに、時刻情報を出力する時計手段(1T)と、本ファイル作成端末(CL)近傍の基地局(BS)との通信で得られる位置情報を逐次更新して記憶する位置情報記憶手段(2P)とを具備し、環境情報取得手段(C3〜C5,C16〜C20)は、取得タイミング情報(A,B,…)により指示される取得タイミング(A,B,…)において、時計手段(1T)から出力される時刻情報(例えば、図6:D2)又は位置情報記憶手段(2P)に記憶されている位置情報(例えば、図6:D3)を環境情報として取得する〔請求項2〕ように構成することができる。さらに、ホスト装置(SV)と通信を行いホスト装置から任意の情報を受信する通信手段(5)を具備し、環境情報取得手段(C3〜C5,C16〜C20)は、取得タイミング情報(A,B,…)により指示される取得タイミング(A,B,…)において、通信手段(5)を通してホスト装置(SV)から情報を受信し、受信された情報(例えば、図6:D4)を環境情報として取得する〔請求項3〕ように構成することができる。
【0009】
〔発明の作用〕
この発明によるファイル作成端末(CL:CL1〜CLn)において、マルチメディアコンテンツファイルを作成するためのテンプレートファイル(TF)は、マルチメディアコンテンツファイルの要素コンテンツとなるメディアデータ(D1,D2,…)を取得するタイミング(A,B,…)に関する複数の独立した取得タイミング情報(A,B,…)を含み、各取得タイミング情報(A,B,…)には複数の環境情報(D1〜D4,D5〜D7,…)が対応している。これら取得タイミング情報(A,B,…)により夫々指示される複数の取得タイミング(A,B,…)において自動的に環境情報(D1〜D4,D5〜D7,…)を取得し、各取得タイミング情報(A,B,…)に対応してそれぞれ取得された複数の環境情報(D1〜D4,D5〜D7,…)をメディアデータ(D1〜D4,D5〜D7,…)としてテンプレートファイル(TF)中に配置してマルチメディアコンテンツファイルを作成する。
【0010】
また、このファイル作成端末(CL)は、時刻情報を出力する時計(1T)と近傍の基地局(BS)と通信することにより取得する位置情報を逐次更新する手段(2P)を有し、環境情報は、これら時刻情報及び位置情報の何れかを含む。さらに、このファイル作成端末(CL)は、ホスト(SV)と通信を行い任意の情報を取得可能な機能を有し(5)、取得タイミング(A,B,…)においてホスト(SV)から情報を取得し、取得された情報を環境情報とする。
【0011】
従って、この発明によれば、携帯用電話機などの通信端末(CL)において、テンプレートファイル(TF)に含まれる複数の取得タイミング情報により夫々指示される複数の取得タイミングで、各取得タイミングに対応した複数の環境情報を自動的に取得し、これらの取得タイミングで取得した複数の環境情報をテンプレート(TF)に配置することにより、環境情報に基づくマルチメディアコンテンツファイルを自動的に作成することができる。この環境情報には、自端末(CL)で用意されるローカル情報と、ホスト(SV)から配信されるホスト情報(非ローカル情報)がある。ローカル情報には、時刻情報(1T)、位置情報(2P)、当該通信端末(2F)に蓄積されている画像、音声、メロディ、テキスト等の各種メディア情報や着信履歴及び発信履歴情報などの記録情報が含まれ、また、ホスト情報には、上述のような各種メディア情報や、ニュースや天気状況、交通情報等のトピック情報なども含まれる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明を一実施例について説明する。しかしながら、これは単なる一例であって、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、種々の態様で発明を実施することができる。
【0013】
〔システムの概要〕
図1は、この発明の一実施例によるサーバ(配信サーバ)及び通信端末(クライアント端末)を含むマルチメディア利用システムの構成の概要を表わす図である。このマルチメディア利用システムは、図1(1)の全体図に示すように、マルチメディアテンプレートファイル(以下、単に、“テンプレートファイル”又は“テンプレート”という)等の各種マルチメディア関連情報の配信を行う1乃至複数の配信サーバ(ホスト装置であり、図示の例では1つであるが、複数あっても構わない)SVと、マルチメディアコンテンツファイルを作成する機能を有する複数のクライアント端末CL1,CL2,…,CLnから成り、これらの装置SV,CL1〜CLnは通信ネットワークCNを介して相互に通信可能に接続されている。
【0014】
配信サーバSV、各クライアント端末CL1〜CLnとも、パーソナルコンピュータ(例えば、通信カードを備えたもの)、ワークステーション、携帯用電話機、PDA、ゲーム専用機などの通信機能を有する情報処理装置を利用することができ、通信ネットワークCNには、LAN及びインターネット或いは電話回線網等の広域通信網が含まれる。従って、例えば、クライアント端末CL1〜CLnが携帯用電話機やPDAなどの移動可能な端末装置の場合には、配信サーバSVとクライアント端末CL1〜CLnが実際に交信する基地局(BS)とが通信ネットワークCNを介して接続される。なお、以下の実施例においては、クライアント端末CL1〜CLnについては、携帯用電話機或いはこれと同等の機能を有する移動可能な通信端末が特に好適に用いられる。
【0015】
各クライアント端末CL(CLはCL1〜CLnの夫々を代表的に表わす)には、図1(2)の内部構成ブロック図に例示されるように、中央処理装置(CPU)1、記憶手段2、入力手段3、出力手段4、通信手段5などが設けられ、これらの手段1〜5は、バス6を介して互いに接続される。CPU1は、クロックを計時して現在時刻を表わす時計情報を出力する計時タイマ1Tを備えている。記憶手段2は、制御プログラムや制御用データを記憶した読出専用メモリ(ROM)部、処理用データ等を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)部、種々のデータやプログラムを記憶する外部記憶部などから成り、これらの記憶部は半導体メモリで構成することができる。
【0016】
また、記憶手段2のRAM部には、当該クライアント端末CLの位置情報を更新可能に格納するための位置情報レジスタ(2P)が設けられ、マルチメディアコンテンツファイルを作成するための作業ファイル(WF)の領域が確保される。外部記憶部には、マルチメディアコンテンツファイルの要素データ(De)となるメディア情報を格納するためのファイルライブラリ(2F)が設けられる。そして、CPU1は、RAM部をワークメモリとし、ROM部の制御プログラムに従い外部記憶部のデータを利用して当該クライアント端末の動作を制御し、例えば、“環境情報”と呼ばれる実データをテンプレートファイルTFに組み込んでマルチメディアコンテンツファイルを作成する。
【0017】
入力手段3は、キーボードや各種スイッチ等のキーデバイスや、マウス・タブレット等のポインティングデバイス等の操作子の外に、マイクロフォンやカメラ等の音波形乃至画像データ入力装置などを含む。また、出力手段4は、CRT・LCD等のディスプレイを含む可視表示部や、音源・スピーカ等を含む音響出力(報音)部などを備え、端末の種類によっては、更にプリンタ等の印刷部などをも備える。
【0018】
通信手段5は、通信ネットワークCNを介して配信サーバ(ホスト装置)SV或いは他のクライアント端末と通信するための手段であり、モデムやLANカード等を備え、配信サーバSVと通信を行うことにより種々の制御プログラムやデータを受信することができる。例えば、サーバSVからマルチメディアコンテンツファイルに関する制御プログラム自体をサーバSVからダウンロードして外部記憶部(2)に格納し、この制御プログラムに従って、ファイル作成に関する種々の処理を行うことができ、また、任意のホスト情報を受信することができる。
【0019】
なお、当該クライアント端末CLが移動型端末の場合、通信手段5は、端末近傍の基地局BSと通信するための無線通信手段を備え、基地局BSを介して通信ネットワークCNに接続される。この場合、RAM部(2)の位置情報レジスタ(2P)に格納されている位置情報は、当該端末CLの最寄りの基地局BSを表わす基地局情報で逐次更新することができる。
【0020】
配信サーバSVは、図1(2)と同様の内部構成を有しており、上述のように、各クライアント端末CLにプログラムやデータを提供することができる。記憶手段2の外部記憶部は、磁気記録媒体(フレキシブルディスク、テープデバイス、ハードディスク等)或いは光記憶媒体(CD、DVD、MO等)などの適当な記録媒体で構成される大容量記憶装置を含み、この記憶装置内の提供情報データベースには各クライアント端末CLへの各種ホスト情報が蓄積されており、各クライアント端末CLが必要とするホスト(提供)情報を配信することができる。
【0021】
〔コンテンツ作成プロセスの概要〕
この発明の一実施例によるマルチメディア利用システムの各クライアント端末のユーザは、自端末に予め用意されているか、或いは、配信サーバSVからダウンロードしたテンプレートファイルに、各種環境情報を組み込んでマルチメディアコンテンツファイルを作成することができる。図2は、この発明の一実施例によるマルチメディア利用システムにおけるマルチメディアコンテンツファイル作成プロセスの概要を表わす「全体処理」のフローチャートであり、図3は、任意のクライアント端末のコンテンツ作成アプリケーションで実行されるマルチメディアコンテンツファイル作成処理をより詳細に表わすフローチャートであり、図4は、このマルチメディア利用システムで取り扱われるテンプレートファイルのデータ構造の一例を概念的に示したものである。
【0022】
図2において、任意のクライアント端末(以下、ユーザ端末という)CLのユーザは、当該端末CLを起動させて(ステップC1)、テンプレートファイルTFを読み込む(ステップC2)。このテンプレートファイルTFは、後で詳しく説明する図4に例示されるような構成を有し、当該ユーザが作成しようとするマルチメディアコンテンツファイル(以下、“マルチメディアコンテンツ”、或いは、単に“コンテンツ”という)の原型となるファイルである。
【0023】
次に、読み込まれたテンプレートファイルTFについて、環境情報として、まず、当該ユーザ端末CLに関するローカル情報を設定する(ステップC3)。このローカル情報設定ステップ(C3)で設定されるローカル情報には、例えば、時刻情報や、位置情報、ユーザファイルなどがあり、これらの情報は、作成しようとするマルチメディアコンテンツの要素データとなる。
【0024】
ここで、時刻情報は、後述する取得条件(A,B,…)に対応するタイミング(A,B,…)に対応して取得される時計情報であり、ユーザ端末CLに内蔵される計時タイマ1Tが生成する時計情報から取り込むことができる。
【0025】
位置情報は、当該ユーザ端末CLが存在する物理的な位置を表わす情報であり、当該端末CLが携帯電話機などのように移動可能な通信端末である場合、前述したように、基地局BSとの位置関係によって最寄りの基地局名に逐次更新される記憶手段(RAM部)2の位置情報レジスタ(2P)に記憶されている位置情報を利用することができる。
【0026】
また、GPS(Grobal Positioning System )を利用した測位機能を有するユーザ端末CLであれば、GPSにより計測される現在地の情報(緯度・経度)を位置情報として利用し、より精度の高い情報を取得するようにしてもよい。さらに、GPSにより計測された位置に関する惰報(緯度・経度)をサーバSVに送信し、当該情報に該当する住所や周辺のランドマークに関する情報を位置情報としてサーバSVから取得するとともに位置情職として利用してもよい。
【0027】
ユーザファイルは、マルチメディアコンテンツの要素データとして当該端末CLの記憶手段(外部記憶部)2のファイルライブラリ(2F)に用意されるメディア情報であって、例えば、画像データ乃至図形データ形式の画像ファイルや、音声メモやメロディ等を波形データ乃至楽音データ形式で記述した音情報ファイル、文字列(テキスト)データ形式の文書ファイル等の、種々の形式の多様なメディアデータがあり、さらに、当該端末CLの着信履歴や発信履歴等の記録情報が含まれる。
【0028】
さて、ユーザ端末CLは、ローカル情報を設定した後(C3)、次の環境情報として非ローカル情報をサーバSVに要求する(ステップC4)。非ローカル情報とは、配信サーバ(以下、単にサーバという)SVから取得する情報であり、例えば、各地方の天気情報や交通情報(特に、ユーザ端末CLの所在位置近傍エリアの天気情報や交通情報)、最新のニュース(特に、見出し等の要部)などのトピック情報が好適に用いられる。サーバSVは、このような多種多様かつ多数の情報を、記憶手段2の外部記憶部に設けられた提供情報データベースに蓄積しており、任意のユーザ端末CLに対して提供可能であり、当該端末CLからの要求(C4)に応じて所要の提供情報を送信する(ステップS1)。
【0029】
サーバ端末CLは、提供情報をサーバSVから受信してテンプレートファイルTFに設定すると(ステップC5)、これまでのステップ(C3〜C5)で取得した参照情報、ローカル情報及び非ローカル情報(サーバからの提供情報は“ホスト情報”ともいう)を用いてマルチメディアコンテンツを生成し(ステップC6)、生成されたマルチメディアコンテンツは、出力手段4、記憶手段2或いは通信手段4に出力される(ステップC7)。すなわち、ローカル情報及び非ローカル情報取得ステップ(C3,C5)で取得した各種データは、テンプレートファイルTF中に定義されている要素データ(De)に埋め込まれ、最終的にマルチメディアコンテンツとして出力される。そして、出力処理(C7)の後は、端末動作を一時停止して次のユーザ操作又はイベントを待つ(ステップC8)。
【0030】
〔テンプレートファイル〕
このようなマルチメディアコンテンツを作成するための原型に用いられるテンプレートファイルTFは、図4により視覚的に示されるようなデータ構造を有し、管理データDc(左欄)、時空間配置トラック情報Dt(右上欄)及び要素データDe(右下欄)から成る。
【0031】
要素データDeは、時刻情報、位置情報、メディア情報などのように、マルチメディアコンテンツの要素となるデータであり、例えば、図4右下欄に示すように、画像データD1、時刻データ(1)D2、位置データ(1)D3、テキストデータ(1)D4、時刻データ(2)D5、位置データ(2)D6、テキストデータ(2)D7、テキストデータ(Pre)D8、合成データD9、等々、種々のデータがある。この例では、時刻情報は時刻データ(1)D2及び時刻データ(2)D5、位置情報は位置データ(1)D3及び位置データ(2)D6であり、画像データD1、テキストデータ(1)D4、テキストデータ(2)D7、テキストデータ(Pre)D8及び合成データD9がメディア情報に属する。また、各要素データD1,D2,…に対応して、取得状況情報、ソース情報及び取得条件情報が設定されている(図4においては、各要素データ毎にこれら情報が設定されているものとして図示するが、管理データDc中の図示しない領域に設定されるようにしてもよい。)。
【0032】
このテンプレートファイルTFの要素データDe(D1,D2,…)はブランクな要素データ(データの実体がテンプレートファイルTFに保持されていない要素データ)を有する。すなわち、要素データD8には、取得状況情報“Preset”が設定されて予め実体データが書き込まれている旨を示すが、ブランクな(空白)要素データD1〜D7,D9,…については、取得状況情報“Blank”により内容データが空白(ブランク)になっていることが示される。なお、実在する要素データについては、要素データD8のように、予めテンプレートファイルTFに規定されているが、図4では、要素データD8を1つの代表例として示すだけで、他の実要素データについては、図示を省略している。
【0033】
このような空白要素データについては、実データ即ち環境情報で充足される。そのために、空白を表わす取得状況情報“Blank”に続いて図示されるソース情報“Local”,“Host”,“Compile”等で、当該空白要素データについて環境情報(実データ)を取得すべき情報源(ソース)を表わす。
【0034】
例えば、要素データD1〜D3,D5,D6,…は、ソース情報として“Local”が指定されており、要素データD4,D7は、ソース情報として“Host”が指定されており、また、要素データD9は、ソース情報として“Compile”が指定されている。
【0035】
ここで、ソース情報“Local”は、対応する要素データのソースがローカル情報であることを表わし、コンテンツ作成端末CL自体から当該要素データの内容を充足(取得)すべきことを指示すると共に、当該要素データの内容をどういったソース(前述の時刻情報、位置情報、ユーザファイル等)から充足すべきかを規定する情報を含む。
【0036】
ソース情報“Host”は、対応する要素データのソースが非ローカル情報であり、サーバSVからの提供情報(ホスト情報)をデータ内容にすべきことを指示するとともに、当該提供情報の取得先を特定する情報〔例えば、サーバSVの情報提供プログラムにアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)情報等〕を含む。コンテンツ作成端末CLは、この情報に基づきサーバSVにアクセスしてサーバSVから情報を所得する。
【0037】
また、ソース情報“Compile”は、既得の要素データを組み合わせて(合成して)別の要素データを生成すべきことを指示すると共に、組み合わせるべき要素データを指定する情報乃至合成方法(アルゴリズム等)を指定する情報を含む。例えば、サーバSVから取得する非ローカル情報(天気の状況:晴れ)と、既定のテキスト情報(今日は…だった)とを組み合わせ、(今日は晴れだった)といったテキストを出力するといった処理を指示する。
【0038】
なお、ファイルライブラリ(2F)のユーザファイルにメディア情報が1つもない等のように、ローカル要素データ(“Local”)が実際に存在しない場合に備えて、テンプレートファイルTF中に、各要素コンテンツDeに格納されるデフォルトのデータを定義しておいてもよい。
【0039】
また、取得条件情報については、この例では、要素データD1〜D4に取得条件Aが設定され、要素データD1〜D4に取得条件Bが設定され、要素データD8,D9,…には取得条件Cが設定されている。
【0040】
管理データDcは、図4左欄に示すように、当該テンプレートファイルTFのヘッダ等の概略内容を表わすプロファイル情報Pf、各要素データDeの取得条件A,B,C、…に対応して設定される取得タイミングA,B,C、…に関する取得タイミング情報A,B,C,…、出力タイミングOuを規定する出力タイミングOu、及び、再生出力すべき個々の要素データDe(D1,D2,…)を指定する時空間配置指定情報Tsなどを含む。
【0041】
ここで、取得タイミング情報A,B,C,…には、空白要素データについて、データの取得(取込み)を行うタイミングに関する情報と、取得したデータをどうするかを規定する情報(スクリプトプログラム等のプログラム自体や既定の処理方法のいずれかを選択指示する情報)が含まれる。なお、参照記号“A”,“B”,“C”,…は、取得条件、データ取得タイミング及びその情報の何れにも用いられ、共通の参照記号は、これらが互いに対応することを示す。また、参照記号“Ou”は、同様に、データ出力タイミング及びその情報の何れをも表わす。また、時空間配置指定情報Tsは、再生すべき個々の要素データ、即ち、次に説明する時空間配置トラック情報Dt(図4右上欄)で定義される各要素データDe(D1,D2,…)を指定する。
【0042】
時空間配置トラック情報Dtは、時空間配置指定情報Tsで指定される各要素データDe(D1,D2,…)を再生出力すべきタイミング及び位置を指示する複数トラックの制御用シーケンス情報であり、各トラック別に各要素データDeの出力位置(表示位置や出力部位など)を規定し、各トラックの時間データにより各要素データDeの出力タイミングを規定する。時空間配置トラック情報Dtは、また、マルチメディアコンテンツの作成時には、該当する各要素データDeを図形化して(図示黒塗り枠)出力手段3の表示部(ディスプレイ)上に時空的に〔例えば、出力トラック位置を縦軸にし出力タイミングを横軸にして(但し、図4ではこのような詳細は表示されていない)〕、コンテンツ出力時における各要素データD1,D2,…の時間的空間的配置状態を視覚的に表示させ、当該マルチメディアコンテンツの再生態様を確認するのに用いることができる。
【0043】
つまり、時空間配置トラックDtは、各要素データの再生タイミングや表示位置等の情報を定義したものであり、時空間配置指定情報Tsは、時空間配置トラックDtの各要素データと、当該要素データとして再生・表示すべき実体データDeとの対応関係を規定するものである。
【0044】
ユーザ端末CLにおいては、予め、このようなテンプレートファイルTFを、テンプレートファイル作成機能を有するサーバSV或いは他のユーザ端末から受信して記憶手段2の外部記憶部に用意しておくことができ、また、テンプレートファイルTFにローカル情報として組込み可能なメディア情報や記録情報を外部記憶部のファイルライブラリ(2F)に保存しておくことができる。
【0045】
〔コンテンツ作成の詳細〕
マルチメディアコンテンツは、このようなテンプレートファイルTFを用い、ユーザ端末CLにインストールされているコンテンツ作成アプリケーションによるコンテンツ作成処理フロー(図3)に従い作成される。図3において、コンテンツ作成端末CLは、コンテンツ作成アプリケーション起動後、まず、予め用意された複数のテンプレートファイルからテンプレートファイルTFをユーザが選択することにより、所望のテンプレートファイルTFをRAM(2)上に読み出す(ステップC11)。
【0046】
続いて、以下のコンテンツ作成手順(C13〜C23)をバックグラウンド(BG)で処理するように制御する(ステップC12)。このバックグラウンド化処理(C12)によって、コンテンツ作成プロセス(C13〜C23)は、所謂“待受アプリケーション”のように振る舞うか、或いは、完全にバックグラウンドに退避して出力手段2の出力として表(出力手段2のディスプレイ)に出てこないように制御される。
【0047】
バックグラウンド化処理(C12)の後は、タイマ等による割込み処理(ステップC13)に進む。この割込み処理(C13)では、テンプレートファイルTFの取得タイミング情報A,B,…或いは出力タイミング情報Ouで順次規定される情報取込みタイミングA,B,…及びコンテンツ出力タイミングOuの間隔より十分に短い間隔、例えば、計時タイマ1Tのクロックに基づく所定周期毎に、或いは、着信などのイベント発生毎に、割込みをかける。
【0048】
そして、このようなタイマ割込みによる所定周期ごと或いはイベント割込みによるイベント発生時ごとの割込みタイミングで、計時タイマー1Tから時計情報を取り込み(ステップC14)、取り込まれた時計情報が表わす現在時刻が、上述の情報取込みタイミングA,B,…或いはコンテンツ出力タイミングOu以降であるなら、以下の処理(C15〜C23)を実行する。
【0049】
まず、時計情報取込み(C14)で得られた現在時刻が、上述した各情報取込タイミングA,B,…である(厳密には、各情報取込タイミングA,B,…以降である)か否かを調べる(ステップC15)。ここで、情報取込タイミングA,B,…であれば(C15→YES)、さらに、テンプレートファイルTFにおいて、当該情報取込みタイミング(A,B,…)に対応する取得条件(A,B,…)に該当する要素データDeのうち空白要素データ(Blank)につき、ソース情報を調べて、環境情報としてローカル情報(Local)が必要であるか否かを判定する(ステップC16)。ここで、ローカル情報が必要であると判定すると(C16→YES)、必要なローカル情報を取り込む(ステップC17)。
【0050】
ローカル情報取込み後(C17)、或いは、ローカル情報は不必要と判定されたときは(C16→NO)、同ソース情報から、次いで、同空白要素データに対応する環境情報としてホスト情報(Host)が必要か否かを判定する(ステップC18)。ここで、ホスト情報は不要であると判定したときには(C18→NO)、割込み処理ステップ(C13)に戻る。
【0051】
一方、ホスト情報が必要であると判定すると(C18→YES)、前述した非ローカル情報要求ステップ(図2:C5)のように、サーバSVにアクセスし必要とするホスト情報を要求し(ステップC19)、当該ホスト情報を取得しておらず而も所定の応答制限時間又はアクセス回数内である間は(C20→NO)このサーバSVへのアクセスを繰り返して試みる。そして、このような制限範囲内でサーバSVにアクセスすることができて、必要なホスト情報を受信し(図2:S1→C6参照)必要なホスト情報を取得したときは(C20→YES)、受信されたホスト情報を取り込んで、割込み処理ステップ(C13)に戻る。
【0052】
なお、ローカル情報乃至ホスト情報を取得する際には〔C16〜C20(YES)〕、前回の割込みタイミングにおいて当該情報を既に取得済みであるか否かを検査し、未だ取得していない場合にのみ、未取得のローカル情報乃至ホスト情報を取得するようにしてもよい。コンチンツ作成アプリケーションは、情報が充足(取得)済みの空白要素データ(Blank)について、情報が充足された時点で取得状況情報の更新を行い、当該情報を参照してローカル情報乃至ホスト情報が取得済みであるか否かを検査すればよい。
【0053】
また、上述の応答制限時間又はアクセス回数をオーバ(タイムアウト)したとき(C20→YES)は割込みステップ(C13)に戻る。つまり、ホスト情報を取得する際に所定時間又は回数内でサーバにアクセスできなかった場合には、ホスト情報取得処理を中断して、次の割込みタイミングで再アクセスする。
【0054】
さて、情報取込タイミングの検査(C15)で現在時刻が情報取込タイミングA,B,…でないと判定したときには(C15→NO)、さらに、現在時刻が前述のコンテンツ出力タイミングOuであるか否かを調べる(ステップC21)。ここで、コンテンツ出力タイミングOuでなければ(C21→NO)、割込みステップ(C13)に戻る。
【0055】
一方、コンテンツ出力タイミングOuであれば(C21→YES)、情報取得ステップ〔C16〜C20(YES)〕を経てローカル情報乃至ホスト情報を取得した場合には、これらのローカル情報乃至ホスト情報をテンプレートファイルTFの空白要素データに組み込んで、マルチメディアコンテンツを生成し(ステップC22)、生成されたマルチメディアコンテンツを出力手段4の指定部署に出力する(ステップC23)。例えば、可視表示部乃至音響出力部で再生するように指定されている場合は、当該マルチメディアコンテンツの時空間配置指定情報Ts及び時空間配置トラックDt(シーケンス情報)に従って要素データDeを当該各部に出力する。或いは、生成したマルチメディアコンテンツをファイルライブラリ2Fに保存し、マルチメディアコンチンツの作成乃至保存が完丁した旨をユーザに通知するものとしてもよい。
【0056】
そして、コンテンツ出力処理(C23)の終了後、タイミングを検査するための時計情報(C14)をリセットした上、割込みステップ(C3)に戻り、プロセスが終了するまで繰り返しコンテンツを出力しつづける。なお、コンテンツ出力後は、コンテンツ作成プロセス(C13〜C23)を一旦終了して、新たなプロセス再開操作で再開してもよい。また、コンテンツ出力後は、自動的に、或いは、コンテンツ作成アプリケーションの終了をユーザが了解した場合に、このアプリケーションの実行自体を終了するようにしてもよい。
【0057】
このアプリケーションによるコンテンツ作成処理(図3)では、バックグラウンド化処理(C12)により、コンテンツ作成プロセス(C13〜C23)がバックグラウンドで行われるので、必要に応じてフォアグラウンド化し、このコンテンツ作成処理を終了させたり動作を確認する必要があり、そのために、フォアグラウンド化要求処理を行うことができる。すなわち、コンテンツ作成アプリケーションを実行中のユーザ端末CLにおいて、ユーザが入力手段3の所定の操作子を用いてフォアグラウンド化を指示することに応じて、当該ユーザ端末CLのOSからフォアグラウンド化要求処理プログラムを呼び出し、出力手段4の表示援助の下で所望のユーザ指示を受け付けることができる。図5は、このようなフォアグラウンド化要求処理の一例を表わすフローチャートである。
【0058】
図5において、フォアグラウンド化が要求されると、この処理フローが開始し、ディスプレイ(4)を通じて、このコンテンツ作成アプリケーションによる処理の進行状況を表示をすると共に、現在実行中或いは待機中のコンテンツ作成プロセス(図3:C13〜C23)を「続行」するか/「一時停止」するか/「終了」するかを問い合せる(ステップC31)。なお、フォアグラウンド化の要求は、任意のユーザ操作又はイベント発生で指示することができるが、例えば、当該ユーザ端末CLが携帯用電話機などの場合、典型的には、入力手段2中の「終話」ボタンを押す操作に伴いコンテンツ作成アプリケーションの終了を指示するのに合わせて指示することができる。
【0059】
これに対する指示操作をユーザが行うと、このユーザ指示を受け付けて、ユーザ指示によりコンテンツ作成プロセスの「終了」が選択されたか否かを判定し(ステップC32)、「終了」が選択されたときは(C32→YES)このコンテンツ作成アプリケーションをファイナライズする(ステップC33)。一方、「終了」が選択されなかったときには(C32→NO)選択された指示内容に対応する処理を行った後、コンテンツ作成プロセスを再びバックグラウンドに戻す。
【0060】
〔コンテンツ生成例〕
図6は、タイムテーブル及びマルチメディアコンテンツ生成の一例を示す。ここで、図6を用いてこの発明の一実施例によるユーザ端末CLの機能を極く概略的に説明しておく。任意のユーザ端末CL(CL1〜CLn)では、マルチメディアコンテンツの作成に利用されるテンプレートファイルTFの取得タイミング情報(A,B,…)で指示される取得タイミングA,B,…で環境情報を作業ファイルWF上に取り込んで、これらの環境情報をメディアデータD1,D2,…としてテンプレートファイルTF中に配置する。メディアデータD1,D2,…として作業ファイルWFに取り込まれる環境情報には、例えば、自端末CLで取得するローカル情報(ファイルライブラリ2Fのメディア情報D1、計時タイマ1Tの時刻情報D2、最寄り移動局BSとの通信で更新される位置情報レジスタ2Pの位置情報D3など)と、サーバSVから取得するホスト情報(天気予報、交通情報、ニュース等のトピック情報などの任意の情報を含む)とがある。
【0061】
以下、より具体的に説明する。携帯用電話機のような移動可能なサーバ端末CLで、図4に示されたテンプレートファイルTFに従ってマルチメディアコンテンツを作成する場合を例として、図6(1)は、各取得条件A〜Cに対応する取得及び終了タイミングA〜C,Ouを表わし、図6(2)は、取得条件Aに対応する空白要素データD1〜D4の取得経路を表わす。また、図6(1)において、取得タイミングA〜C,Ouは、起動時刻をT0として、例えば、
A = T0 + 0 ミリ秒(msec)
B = T0 + 0.5 日(day)
C = T0 + 1.0 日(day)
Ou = T0 + 1.0 日(day)
として説明する。
【0062】
ユーザ端末CLでマルチメディアコンテンツを作成し出力するために図4のテンプレートファイルTF(取得条件A〜C)がRAM(2)上に読み出された場合、各取得タイミング情報A,B,Cに従って、時刻T0,T0+0.5日,T0+1.0日で各取得条件A,B,Cの空白要素データ(BLank)D1〜D4,D5〜D7,D9に対応する環境情報(実データ)の取込みが行われ、また、時刻T0+1.0日では、作成されたマルチメディアコンテンツが出力タイミング情報Ouに従い出力される。
【0063】
例えば、時刻T0=取得タイミングAでは、図6(2)に示すように、取得条件Aの空白要素データ(取得状況情報=“BLank”)D1〜D4に対応する環境情報(実データ)の取込みが行われる。これらの空白要素データD1〜D4のうち、データD1〜D3は、ローカル情報(ソース情報=“Local”)であり、ユーザ端末CL内の情報を利用する。まず、画像データD1については、ユーザ端末CLのCPU1が外部記憶部(2)のファイルライブラリ2Fから実データをRAM(2)上の作業ファイルWFの該当エリアに取り込む。
【0064】
時刻データ(1)D2については、同じく、内蔵計時タイマ1Tから、当該取得タイミングAに対応する時計情報を、時刻情報として作業ファイルWFの該当エリアに取り込む。さらに、位置データ(1)D3については、RAM部(2)の位置情報レジスタ2Pに、最寄りの基地局BSの名称(記号)を表わす基地局名情報がユーザ端末CLの存在位置に従って逐次更新されて記録されるので、基地局名情報を位置情報として作業ファイルWFの該当エリアに取り込む。
【0065】
また、空白要素データD1〜D4のうち、テキストデータ(1)D4は、ホスト情報(ソース情報=“Host”)であり、サーバ(ホスト装置)SVのデータベースを利用する。すなわち、テキストデータ(1)D4については、CPU1がホスト情報(実データ)の提供をサーバSVに要求し、サーバSVから返送される所要のホスト情報を受信して作業ファイルWFの該当エリアに取り込む。
【0066】
CPU1は、このようにして取り込まれた作業ファイルWFの各該当エリアの環境情報(実データ)をテンプレートファイルTF中の要素データ(De:D1〜D4)に埋め込んで、取得条件Aに対応するコンテンツを生成する。取得タイミングB,Cに対応する時刻T0+0.5日,T0+1.0日には、同様にして、取得条件B,Cのコンテンツが生成され、出力タイミングOuに対応する時刻T0+1.0日において、これらのコンテンツを総合して所望のマルチメディアコンテンツを完成させて出力手段4等に出力する。
【0067】
図7は、以上のようにして生成されるマルチメディアコンテンツの出力推移例を示す。図7(1)〜図7(4)の各枠内は、ユーザ端末CLの出力手段2におけるディスプレイ画面(可視表示部)に表示される各コマ(ページ)の要素データ(主として、時刻情報及び位置情報と、画像・文書などの表示型メディア情報)を表わし、各枠の下部は、音響出力部から放音される各コマ(ページ)の要素データ(主として、メロディ音情報などの放音型メディア情報)を表わす。
【0068】
この例では、出力されるマルチメディアコンテンツは、図7(1)〜図7(4)のように、4コマ(以下、ページという)で構成されている。第1及び第2ページは第1取得条件(A)に対応し、第3及び第4ページは第2及び第3取得条件(B,C)に対応し、各ページ枠内のディスプレイ画面の表示に伴って、各枠下部に示される背景音楽“BGM1”〜“BGM3”が音響出力部から放音出力される。なお、この例では、所定の文字表示要素の内容、パターン及びタイミング、各背景音楽BGM1〜BGM3のデータ及び再生開始タイミング等については、予めテンプレートファイルTFで規定されているデータ(図示せず)を利用する。また、(A)〜(C)は必ずしも図4のA〜Cに対応するものではない。
【0069】
このマルチメディアコンテンツの第1及び第2ページについては、テンプレートファイルTFの第1取得条件(A)で空白(Blank)であった要素データに、ソース情報が指示する所定のソースから第1取得タイミング(A)で取得された環境情報(実データ)が組み込まれる。まず、第1ページでは、図7(1)に示すように、4行の情報が画面に表示され、テンプレートファイルTFにより既に規定された背景音楽BGM1が放音される。画面中(上から)1行目のメッセージは、ディスプレイファイルTFで既に規定された文章データであり、2行目の日時は、同取得タイミング(A)で取得された時刻情報(ローカル情報)である。また、3行目のメッセージ中の“○○××”も、同取得タイミング(A)で取得された位置情報(ローカル情報)であり、4行目の「晴れ」は、同タイミングでサーバSVから取得された天気情報(ホスト情報)であり、テンプレートファイルTFによる既定の各行文章データに挿入される。
【0070】
第2ページでは、図7(2)に示すように、2つの情報が画面に表示され、同じ背景音楽BGM1の放音が持続する。画面中のメッセージはテンプレートファイルTFによる既定の文章データであり、その下部の画像は、第1取得タイミング(A)で取得したファイルライブラリ2Fの画像データが再生されたものである。画像データは、例えば、ランダムに取得したり、タイムスタンプが最も新しいデータを取得したり、任意の手法で取得することができる。
【0071】
第3ページでは、図7(3)に示すように、3行の情報が画面に表示され、既定の背景音楽BGM2が放音される。テンプレートファイルTFの第2取得条件(B)で空白であった要素データには、第1ページと同様にして、所定ソースから第2取得タイミング(B)で取得した環境情報(実データ)が組み込まれる。すなわち、日時(1行目)、“××△△”(2行目)及び「雨」(3行目)の時刻情報(ローカル情報)、位置情報(ローカル情報)及び天気情報(ホスト情報)は、同取得タイミング(B)で当該端末CL及びサーバSVから取得される。
【0072】
第4ページでは、図7(4)に示すように、メッセージ情報が画面に表示され、既定の背景音楽BGM3が放音される。テンプレートファイルTFの第3取得条件(C)で空白であった要素データには、上述と同様の方法で、所定ソースから第3取得タイミング(C)で取得した環境情報(実データ)が組み込まれる。すなわち、画面の表示メッセージ中“○○○○○○”は、同取得タイミング(C)でサーバSVから取得したニュース情報の表題(ホスト情報)である。
【0073】
なお、以上説明した実施態様においては、テンプレートファイルTFに充足(取得)すべき情報を取得するタイミングを時刻情報をトリガーとして管理していたが、管理の仕方はこれに限らない。例えば、前述の位置情報(=基地局から取得される現在地情報)が他の地点に変化したことをトリガーとして各種情報を取得するようにしてもよいし、通話回数が所定回数カウントされる毎に各種情報を取得するようにしてもよい。或いは、サーバSVが所定のタイミング(既述の時間情報や、その他何らかのタイミング)で端末CLに情報の取得を指示するようにしてもよく、端末CLにおいて発生し得るイベントであればどのようなイベントをトリガーとしてもよい。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、携帯用電話機などの通信端末において、当該通信端末の時刻情報や位置情報、当該通信端末に蓄積されている画像、音声、メロディ、テキスト等の各種メディア情報乃至着信履歴及び発信履歴などの記録情報、ホストから配信されるニュースや天気状況、交通情報等のトピック情報など、多種多様な環境情報を、テンプレート中の複数の取得タイミングに従って自動的に取得し、これらの取得タイミングで夫々取得した複数の環境情報をテンプレートに配置することにより、環境情報に基づくマルチメディアコンテンツファイルを自動的に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施例によるマルチメディア利用システムの構成の概要を表わす図である。
【図2】図2は、この発明の一実施例によるマルチメディア利用システムにおけるコンテンツ作成プロセスの概要を表わす「全体処理」のフローチャートである。
【図3】図3は、マルチメディアコンテンツファイル作成処理を表わすフローチャートである。
【図4】図4は、この発明の一実施例によるマルチメディア利用システムで取り扱われるテンプレートファイルのデータ構造の一例を表わす図である。
【図5】図5は、フォアグラウンド化要求処理を表わすフローチャートである。
【図6】図6は、タイムテーブル及びマルチメディアコンテンツの生成の一例を表わす図である。
【図7】図7は、マルチメディアコンテンツに従って出力手段で再生される出力コンテンツの一例を表わす図である。
【符号の説明】
SV 配信サーバ(ホスト装置)
CL:CL1〜CLn クライアント端末(ユーザ端末)、
1 計時タイマ(時計)1Tを内蔵するCPU、
2 ファイルライブラリ2F及び位置情報レジスタ2Pを備える記憶手段、
TF 管理データDc、時空間配置トラック情報Dt及び要素データDeから成るテンプレートファイル、
WF 作業ファイル。

Claims (3)

  1. メディアデータの再生態様を規定するシーケンス情報及び該メディアデータを取得すべきタイミングを指示する複数の独立した取得タイミング情報を含むテンプレートファイルを取得するテンプレート取得手段と、
    上記複数の取得タイミング情報により指示される複数の取得タイミングのそれぞれにおいて自動的に環境情報を取得する環境情報取得手段と、
    取得された環境情報をメディアデータとして上記テンプレートファイルに配置してマルチメディアコンテンツファイルを生成するファイル生成手段と
    を具備し、
    上記各取得タイミング情報には複数の環境情報が対応しており、
    上記環境情報取得手段は、上記各取得タイミング情報に対応してそれぞれ複数の環境情報を取得する
    ことを特徴とするファイル作成端末。
  2. さらに、
    時刻情報を出力する時計手段と、
    本ファイル作成端末近傍の基地局との通信で得られる位置情報を逐次更新して記憶する位置情報記憶手段と
    を具備し、
    前記環境情報取得手段は、前記取得タイミング情報により指示される取得タイミングにおいて、上記時計手段から出力される時刻情報又は上記位置情報記憶手段に記憶されている位置情報を環境情報として取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載のファイル作成端末。
  3. さらに、
    ホスト装置と通信を行い該ホスト装置から任意の情報を受信する通信手段
    を具備し、
    前記環境情報取得手段は、前記取得タイミング情報により指示される取得タイミングにおいて、上記通信手段を通して上記ホスト装置から情報を受信し、受信された情報を環境情報として取得する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のファイル作成端末。
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