JP4325470B2 - デュアルモード・バンドパスフィルタの周波数調整方法 - Google Patents

デュアルモード・バンドパスフィルタの周波数調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、誘電体内に配置された平板状の共振器電極において生じる2つの共振モードを利用したデュアルモード・バンドパスフィルタの周波数調整方法に関し、より詳細には、該共振器電極の上下に第1,第2のグラウンド電極が配置された構造を有するデュアルモード・バンドパスフィルタの周波数調整方法に関する。
従来、準ミリ波帯やミリ波帯の周波数帯域において、チップ型バンドパスフィルタとしてデュアルモード共振器を用いたデュアルモード・バンドパスフィルタが知られている。
例えば、下記の特許文献1には、誘電体基板内に平板状の共振器電極が配置されており、該共振器電極の上下に誘電体層を介して第1,第2のグラウンド電極が配置されたデュアルモード・バンドパスフィルタが開示されている。ここでは、共振器電極に貫通孔(電極のない部分)を形成することにより、共振器電極において生じる2つの共振モードが結合されて、バンドパスフィルタとしての特性が得られている。
他方、下記の特許文献2には、図21に示す電極構造を有するデュアルモード共振器が開示されている。図21には、特許文献1に記載のデュアルモード共振器の共振器電極が設けられている部分が平面図で示されている。
ここでは、先端開放結合線路部111の結合線路111a,111bが、リング状の線路110の内側に同一の製造プロセスにより形成されている。従って、製造ばらつきの低減、小型化及び低コスト化が果たされるとされている。さらに、共振周波数が所望の周波数からずれた場合であっても、先端開放結合線路111をトリミングすることにより、周波数調整を容易に行うことができるとされている。
特開2001−257506号 特開平8−56107号
上記特許文献1に記載のデュアルモード・バンドパスフィルタなどにおいても、共振器電極の寸法ばらつきなどの製造に際してのばらつきにより、周波数特性が所望の特性からずれることがあった。従って、得られたデュアルモード・バンドパスフィルタの周波数特性を調整する必要があった。
他方、デュアルモード共振器においては、特許文献2に記載のように、製造後に、線路の一部をトリミングする方法により周波数を調整することができる。
しかしながら、前述した特許文献1に記載のように、共振器電極の上下に誘電体層を介して第1,第2のグラウンド電極が配置されている構造では、グラウンド電極が共振器電極と対向されているため、製造後に共振器電極の一部のみを効果的にトリミングすることは非常に困難であった。
本発明の目的は、上述した従来技術の現状に鑑み、共振器電極の上下に第1,第2のグラウンド電極が配置されている構造を有するデュアルモード・バンドパスフィルタにおいて、周波数を高精度にかつ微妙に調整することを可能とする周波数調整方法を提供することにある。
本発明は、誘電体基板と、前記誘電体基板の上面と下面との間の高さ位置に設けられており、かつ互いに直交する方向に伝搬する第1,第2の共振モードを生じさせるように貫通孔が設けられている共振器電極と、前記誘電体基板に形成されており、前記共振器電極と誘電体層を介して対向するように該共振器電極の上下に配置された第1,第2のグラウンド電極と、前記共振器電極に結合されている入力結合電極及び出力結合電極とを備え、共振周波数が相対的に低い第1の共振モードと、共振周波数が相対的に高い第2の共振モードとを結合させることにより通過帯域が形成されるデュアルモード・バンドパスフィルタの周波数調整方法であって、前記第1,第2のグラウンド電極の少なくとも一方に電極除去部を形成することにより周波数調整を行うにあたり、前記共振器電極において前記第1の共振モードによる電界強度が最大となる位置に前記誘電体層を介して対向するように前記第1,第2のグラウンド電極の少なくとも一方に電極除去部を形成することにより、及び/または前記共振器電極において第2の共振モードによる共振電界の強度が最大となる位置に対向するように第1,第2のグラウンド電極の少なくとも一方に電極除去部を形成し、それによって第1の共振モード及び/第2の共振モードの周波数を調整することを特徴とする。
本発明に係るデュアルモード・バンドパスフィルタの周波数調整方法のある特定の局面では、前記第1の共振モードの周波数を調整するための前記電極除去部を、前記第1,第2のグラウンド電極の双方に形成することにより、第1の共振モード及び/または第2の共振モードの周波数調整が行われる。
本発明に係るデュアルモード・バンドパスフィルタの周波数調整方法の他の特定の局面では、前記第2の共振モードの周波数を調整するための前記電極除去部を前記第1,第2のグラウンド電極の双方に形成することにより、周波数調整が行われる。
本発明に係る周波数調整方法のさらに他の特定の局面では、前記第1,第2のグラウンド電極の各外側に誘電体層が存在している。
本発明に係る周波数調整方法のさらに別の特定の局面では、前記第1,第2の電極除去部及び/または第3,第4の電極除去部の形成に際し、前記外側の誘電体層の外側表面から第1,第2のグラウンド電極に至るように孔空け加工が行われる。
本発明に係る周波数調整方法のさらに他の特定の局面では、前記共振器電極が矩形の平面形状を有する。
本発明に係るデュアルモード・バンドパスフィルタの周波数調整方法のさらに他の特定の局面では、前記第1の共振モードの周波数を調整するための前記電極除去部が、前記矩形の共振器電極の一対の短辺のそれぞれに前記誘電体層を介して対向する位置にあり、前記第2の共振モードの周波数を調整するための前記電極除去部が、前記第2の共振モードの周波数を調整するための前記電極除去部が、前記矩形の共振器電極の一対の長辺部分のそれぞれに前記誘電体層を介して対向する位置にある。
本発明に係る周波数調整方法では、誘電体内に設けられた共振器電極に対し、誘電体層を介して対向するように第1,第2のグラウンド電極が配置されている構造において、共振器電極に生じる第1の共振モード及び/または第2の共振モードの共振周波数が、第1,第2のグラウンド電極の少なくとも一方に第1,第2の電極除去部及び/または第3,第4の電極除去部を形成することにより調整される。
すなわち、第1,第2のグラウンド電極の少なくとも一方に第1,第2の電極除去部を形成することにより、第1の共振モードの共振により生じた電界の強い部分において電界が開放されることになるため、第1,第2の電極除去部の寸法及び位置を微妙に調整することにより、第1の共振モードの共振周波数を微妙にかつ高精度に調整することができる。
同様に、第2の共振モードの共振周波数についても、第3,第4の電極除去部の寸法及び形成位置を調整することにより、高精度にかつ微妙に調整することができる。
従って、本発明に係るバンドパスフィルタの周波数調整方法によれば、上記トリプレート構造のデュアルモード・バンドパスフィルタを作製した後に、第1の共振モード及び/または第2の共振モードの共振周波数を高精度にかつ微妙に調整することができるため、所望とする中心周波数及び帯域を有するデュアルモード・バンドパスフィルタを安定に提供することが可能となる。
また、本発明において、第1,第2のグラウンド電極の少なくとも一方において、前記第1,第2の電極除去部及び/または第3,第4の電極除去部が形成される。この場合、好ましくは、第1,第2のグラウンド電極の一方にのみ、第1,第2の電極除去部及び/または第3,第4の電極除去部を形成することが、調整工程の簡略化を図り得るため、好ましい。もっとも、第1,第2のグラウンド電極の双方において、第1,第2の電極除去部及び/または第3,第4の電極除去部を形成して周波数調整を行ってもよい。その場合には、共振器電極の上下の対象性を高めることができる。
本発明において、第1の共振モード及び第2の共振モードの共振周波数の双方が調整される場合には、本発明に従って、デュアルモード・バンドパスフィルタの中心周波数及び帯域幅をより高精度に調整することができる。
本発明において、上記第1,第2のグラウンド電極の各外側に誘電体層が存在する場合には、誘電体基板の上面及び下面よりも内側に第1,第2のグラウンド電極が配置されているので、機械的強度及び耐湿性等に優れたデュアルモード・バンドパスフィルタを提供することができる。
本発明において、上記第1,第2のグラウンド電極の各外側に誘電体層が存在する場合には、第1,第2の電極除去部及び/または第3,第4の電極除去部は、該誘電体層の外側、すなわち誘電体基板の上面及び下面から孔空け加工を行うことによって形成することができる。従って、上記孔空け加工を行うに際しての孔の寸法及び形成位置を調整するだけで、周波数を容易に調整することができる。
本発明に係る周波数調整方法において、共振器電極が矩形の平面形状を有する場合には、該矩形の長辺に沿って相対的に共振周波数が低い第1の共振モードが、短辺に沿う方向に相対的に共振周波数が高い第2の共振モードが伝搬することになる。従って、第1の共振モードの周波数調整用の第1,第2の電極除去部を、第1,第2のグラウンド電極において矩形の共振器電極の一対の短辺と対向している位置近傍に形成すればよい。同様に、第2の共振モードの周波数を調整するための第3,第4の電極除去部を、第1,第2のグラウンド電極において上記矩形の共振器電極の一対の長辺と対向する位置近傍に形成すればよい。
以下、図面を参照しつつ本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1は、本発明の一実施形態において本発明の方法によって周波数が調整された後のデュアルモード・バンドパスフィルタの正面断面図であり、図2(b)中のI−I線に沿う部分に相当する断面図であり、図2(a)〜(c)は、該デュアルモード・バンドパスフィルタの第1のグラウンド電極が形成されている高さ位置、共振器電極が形成されている高さ位置及び第2のグラウンド電極が形成されている高さ位置の各平面断面図である。
デュアルモード・バンドパスフィルタ1は、誘電体基板2を有する。誘電体基板2は、Mg、Si、ガラスなどを主成分としたセラミックなどの適宜の誘電体材料を用いて形成されている。誘電体基板2は、上面2aと、下面2bとを有する。
誘電体基板2内には、上面2a及び下面2bと平行に、その間の高さ位置に共振器電極3が形成されている。図2(b)に示すように、共振器電極3は、一対の長辺3a,3bと、一対の短辺3c,3dとを有する矩形の平面形状を有する。共振器電極3には、貫通孔3e(はじめから電極のない部分)が設けられている。貫通孔3eは一対の長辺及び短辺を有する矩形形状とされている。もっとも、貫通孔3eは、貫通孔3eがないときに共振器電極3に生じる互いに直交し、かつ共振周波数の異なる2つの共振モードを共振周波数を近接させて結合させ得る限り、適宜の平面形状を有するように形成され得る。
共振器電極3が形成されている高さ位置においては、共振器電極3の一対の短辺3c,3dと所定のギャップを隔てて、入力結合回路4及び出力結合回路5が配置されている。入力結合回路4及び出力結合回路5は、それぞれ、共振器電極3と同じ金属材料を用いて形成された導電膜により構成されている。
なお、入力結合回路4及び出力結合回路5は、共振器電極3と結合され得る限り、図示のように共振器電極3と同じ高さ位置に形成される必要は必ずしもない。すなわち、入力結合回路4及び出力結合回路5は、共振器電極3と異なる高さ位置に形成されていてもよく、その場合、入力結合回路4及び出力結合回路5の一部が、共振器電極3と誘電体層を介して対向されるように配置されて結合されていてもよい。
図1及び図2(a),(c)に示すように、上記共振器電極3の上方には、誘電体層を介して第1のグラウンド電極6が配置されており、下方には誘電体層を介して第2のグラウンド電極7が配置されている。
グラウンド電極6,7は、前述した共振器電極3、入力結合回路4及び出力結合回路5と同じ金属材料を用いて構成された導電膜により形成されている。もっとも、これらの電極を形成する導電膜は異なる金属材料を用いて形成されていてもよい。
第1のグラウンド電極6は、共振器電極3を第1のグラウンド電極6に対して投影した場合に投影された領域を含むように形成する。すなわち、第1のグラウンド電極6の面積は、共振器電極3の面積よりも大きく、かつグラウンド電極6に共振器電極3が誘電体層を介して全領域において対向するようにグラウンド電極6が配置されている。
また、グラウンド電極6は、略矩形の形状を有するが、誘電体2の側面2c,2dに連なる引出し部6a,6bを有する。引出し部6a,6bは、側面2c,2dに設けられる外部電極(図示せず)に電気的に接続される。この外部電極は外部のグラウンド電位に電気的に接続される。
ところで、第1のグラウンド電極6には、第1,第2の電極除去部6c,6dと第3,第4の電極除去部6e,6fとが形成されており、この場合の電極除去部はグラウンド電極6において部分的に電極を削除した領域を意味する。
第1,第2の電極除去部6c,6dは、共振器電極3の一対の短辺と対向する位置もしくはその近傍に設けられている。他方、第3,第4の電極除去部6e,6fは、共振器電極3の一対の長辺3a,3bに対向する位置もしくはその近傍に設けられている。
本実施形態の周波数調整方法では、この第1,第2の電極除去部6c,6dの形成により、より正確には、該電極除去部6c,6dの寸法及び形成位置の調整により、第1の共振モードの共振周波数が調整され、他方、第3,第4の電極除去部6e,6fの寸法及び形成位置の調整により、第2の共振モードの共振周波数が調整される。従って、電極除去部6c,6d及び/または電極除去部6e,6fの形成位置及び寸法を調整することにより、第1及び/または第2の共振モードの共振周波数を調整することができ、デュアルモード・バンドパスフィルタ1の中心周波数及び帯域幅を微妙にかつ高精度に調整することができる。
これを、図3〜図8を参照してより具体的に説明する。
入力結合回路4から入力が印加された場合、共振器電極3において、互いに直交する2つの共振モードが生じる。この共振モードとは、矩形の共振器電極3の長辺方向に延びる相対的に共振周波数が低い第1の共振モードと、短辺方向に伝搬する相対的に共振周波数が高い第2の共振モードである。デュアルモード・バンドパスフィルタ1では、共振器電極3に貫通孔3eを設けることにより、第1,第2の共振モードの共振周波数が近づけられ、すなわち第1,第2の共振モードが結合されてバンドパスフィルタとしての周波数特性が得られる。このようなデュアルモード・バンドパスフィルタの一例は、前述した特許文献1に開示されている。
図4は、上記貫通孔3eが設けられていない場合を仮定した時に共振器電極に生じる共振モードの周波数特性を示す図である。図4に示す周波数特性では、実線が通過特性を、破線が反射特性を示す。ここでは、矢印A1,A2で示す第1,第2の共振モードの表れていることがわかる。
なお、実際には貫通孔3eが設けられているので、矢印A1,A2で示す共振モードが結合され、図4に示すような明瞭な2つの共振点は表れないことが多い。
ところで、デュアルモード・バンドパスフィルタ1では、周波数ばらつきを低減するには、2つの共振モードが結合している状態での通過帯域の中心周波数及び通過帯域が高精度に設定されねばならない。しかしながら、実際には、製造に際してのばらつき、すなわち共振器電極3の寸法ばらつき、貫通孔3eの寸法ばらつき、共振器電極3や貫通孔3eの形成位置のばらつき、入出力結合回路4,5と共振器電極3との位置関係のばらつきなどの様々なファクターにより、周波数特性がばらつきがちである。従って、デュアルモード・バンドパスフィルタ1を製造した後に、その周波数を高精度に調整することが必要である。
本実施形態では、上記電極除去部6c,6d及び/または6e,6fの形成により周波数が調整される。
図3は、第1,第2の共振モードが生じた場合に、各共振モードによる共振電界が最も強くなる部分を模式的に示す平面図である。図3の一点鎖線B1,B2で囲まれた部分が、第1の共振モードが生じた場合の共振電界の最も強くなる第1,第2の位置を示す。また、破線C1,C2で囲まれた部分が、第2の共振モードが生じた際の共振電界が最も強くなる第3,第4の位置を示す。
すなわち、一対の長辺及び短辺を有する矩形の共振器電極3において、相対的に共振周波数が低い第1の共振モードが生じた場合、第1の共振モードは長辺に平行な方向に伝搬し、その共振モードによる共振電界が最も強くなる部分は、一対の短辺に沿う部分となる。従って、一対の短辺に沿う部分もしくはその近傍が第1,第2の位置B1,B2となる。従って、上記第1,第2の位置に対向する部分において、第1のグラウンド電極6に第1,第2の電極除去部6c,6dを形成すれば、電界が開放されるため、共振周波数を調整し得ることがわかる。
また、上記破線で示す第3,第4の位置C1,C2に対向する位置において、第1のグラウンド電極6及び第2のグラウンド電極7に、図2に示されているような第3,第4の電極除去部6e,6fを形成すれば、第2の共振モードの共振周波数を調整し得ることがわかる。
本実施形態では、このような考えの基に、第1,第2の電極除去部6c,6dと、第3,第4の電極除去部6e,6fとの形成により、デュアルモード・バンドパスフィルタの周波数を高精度に調整することが可能とされている。より具体的には、上記周波数調整に際しての電極除去部6c〜6fの形成は、例えば図1に示す第1のグラウンド電極6の位置よりも少し深い孔11を孔空け加工により形成することにより行われ得る。すなわち、デュアルモード・バンドパスフィルタ1を作製した後に、上記孔空け加工を誘電体基板2の上面2a側から行うだけで、周波数調整を容易に行い得ることがわかる。
なお、上記孔空け加工は、例えばレーザーなどの適宜の加工装置を用いて行うことができる。
図5〜図8は、このような電極除去部の形成により周波数調整を行うことができることを説明するための周波数特性を示す各図である。ここでは、3.2×2.5×厚み1.5mmの誘電体基板2内に、長辺が1.5mm、短辺が1.45mmの共振器電極3を形成した構造を用意した。なお、グラウンド電極は、共振器電極3に対して、厚み方向において0.70mm隔てられた位置に設けた。なお、図5〜図8は、いずれも、上記第1,第2の電極除去部の形成により共振周波数の位置を変動させることを示すが、共振器電極に貫通孔3eが形成されていない状態での周波数特性を示す。これは、貫通孔3eの形成前であれば、第1の共振モードの共振点及び第2の共振モードの共振点が明確に区別され、その共振点の移動が明瞭に示され得るからである。
図5は、上記第1,第2の電極除去部6c,6d及び第3,第4の電極除去部6e,6fを形成する前の周波数特性を示す図であり、図6は、第1のグラウンド電極6に共振器電極の一対の短辺に対向する位置に0.35×1.7mmの寸法の第1,第2の電極除去部6c,6dを形成した場合の周波数特性を示す。図6から明らかなように、相対的に共振周波数の低い第1の共振モードの共振周波数を第1,第2の電極除去部の形成により高周波数側に移動させ、第2の共振モードの共振周波数とほぼ一致させ得ることがわかる。
図7は、共振器電極の一対の長辺に対向する位置において、第1のグラウンド電極6に0.2×1.0mmの矩形の第3,第4の電極除去部6e,6fを形成した後の周波数特性を示す図である。図7から明らかなように、第3,第4の電極除去部6e,6fの形成により、相対的に共振周波数が高い第2の共振モードの共振周波数を移動させ得ることがわかる。
図8は、図6に示した特性を得た場合の第1,第2の電極除去部6c,6dと、図7に示した特性を得た場合の第3,第4の電極除去部6e,6fの双方を第1のグラウンド電極6に形成した場合の周波数特性を示す図である。図8から明らかなように、第1,第2の電極除去部6c,6dと第3,第4の電極除去部6e,6fの双方を形成した場合、第1,第2の共振モードの双方の共振周波数を移動させ得ることがわかる。
なお、図2では、第1のグラウンド電極6にのみ電極除去部6c,6d,6e,6fを設けているが、図9に平面図で示すように、第2のグラウンド電極7にのみ同じように電極除去部7c,7d,7e,7fを設けてもよく、また、第1及び第2のグラウンド電極6,7の双方に電極除去部を設けてもよい。
第1の共振モードと第2の共振モードとは独立に生じ、また第1の共振モードにより共振電界が最も強くなる第1,第2の位置と、第2の共振モードにより共振電界が最も強くなる第3,第4の位置とは異なるため、第1の共振モードと第2の共振モードとは個別に周波数調整され得る。従って、上記実施形態では、第1,第2の共振モードの双方の周波数の調整を図ったが、第1の共振モードまたは第2の共振モードのいずれか一方のみを、第1,第2の電極除去部または第3,第4の電極除去部の形成により調整してもよい。
なお、上記実施形態では、電極除去部6c〜6fは、矩形の貫通孔の形状となるように形成されていたが、電極除去部は様々な形状とすることができる。例えば、図10に平面図で示すように、第1のグラウンド6において、矩形枠状の電極除去部6e,6fを形成してもよい。この場合、電極除去部6e,6fの内側に矩形の導電膜が残存することになるが、該導電膜はグラウンド電極6とは導通していないため、グラウンド電極としては機能せず、問題とはならない。なお、レーザーで電極除去部を形成する場合、上記矩形枠状の電極除去部6e,6fを形成する方が容易である。
第1,第2の電極除去部6c,6dや、第2のグラウンド電極に形成される電極除去部についても、同様に、矩形枠状の電極除去部などの様々な形状とすることができる。
次に、図11〜図20を参照して、第2の実施形態のバンドパスフィルタの周波数調整方法を説明する。
第2の実施形態では、図11(a),(b)及び図12に示すバンドパスフィルタの周波数が調整される。図12に正面断面図で示すように、バンドパスフィルタ21では、誘電体基板22内に、矩形の共振器電極23が配置されている。共振器電極23と同じ高さ位置に、入力結合回路24及び出力結合回路25が配置されている。入力結合回路24及び出力結合回路25は、共振器電極23に結合されている。
共振器電極23は、一対の長辺及び一対の短辺を有する。共振器電極23には、互いに直交する第1,第2の共振モードを結合させるために、貫通孔23eが形成されている。
他方、誘電体基板22の共振器電極23が形成されている部分の上方及び下方には、それぞれ、第1,第2のグラウンド電極26,27が形成されている。第1,第2のグラウンド電極26,27の外側には、さらに誘電体層が存在するように誘電体基板22が構成されている。
図11は、誘電体基板22において、共振器電極23が設けられている高さ位置(a)と、グラウンド電極27が設けられている高さ位置(b)における平面断面図である。ここでは、入力端子28及び出力端子29が図示されている。入力端子28及び出力端子29は、図12に示されているように、入出力結合回路24及び出力結合回路25の下面に電気的に接続されており、かつ誘電体基板22の下面に至るように延ばされている。
なお、上記入力端子28及び出力端子29は、第2のグラウンド電極27とは電気的に接続されないように第2のグラウンド電極27には入力端子28及び出力端子29が上下方向に連ねられている部分に切欠が形成されている。また、図11(a)及び(b)に示されているように、誘電体基板22の一対の側面に、グラウンド電位に接続される電極30a,30bが形成されている。
本実施形態では、図13に模式的平面図において破線で示すように、誘電体基板22の上面側から、孔空け加工により第1のグラウンド電極26より少し深い位置に至る第1,第2の電極除去部26c,26d及び/または第3,第4の電極除去部26e,26fが形成されて周波数調整が行われる。
本実施形態のデュアルモード・バンドパスフィルタ21において、孔空け加工を施す前の周波数特性を図14に示す。すなわち、図14では、第1,第2のグラウンド電極26,27に第1,第2の電極除去部及び第3,第4の電極除去部が形成される前の周波数特性が示されている。なお、実線は通過特性を、破線は反射特性を示し、図16,18,20においても同様である。
次に、図15に示すように、第2の共振モードの共振周波数を調整するために、共振器電極23の長辺23a,23bの延びる方向に対向する位置において、第1のグラウンド電極に、長辺方向に沿う寸法が1.6mm、短辺方向に沿う寸法が0.4mmの矩形の第3,第4の電極除去部26e,26fを第1のグラウンド電極に形成した。この場合の周波数特性を図16に示す。図16から明らかなように、デュアルモード・バンドパスフィルタの領域が低周波数側にシフトされ得ることがわかる。
図17に示すように、共振器電極23の長辺23a,23bに対向する位置において、第1のグラウンド電極26に、該長辺方向に沿う寸法が1.4mm、短辺方向に沿う寸法が0.5mmの第3,第4の電極除去部26e,26fを形成し、かつ第1のグラウンド電極26に、共振器電極23の短辺23c,23dと対向する位置に0.9mm×0.9mmの第1,第2の電極除去部26c,26dを形成した。図18は、この場合の周波数特性を示す。
図18から明らかなように、第1〜第4の電極除去部の形成により、バンドパスフィルタの帯域幅及び中心周波数が図16に示した特性からさらに変化され得ることがわかる。
さらに、図20は、図19に示すように、第3,第4の電極除去部26e,26fの寸法を2.2mm×0.4mmとした場合の結果を示す。すなわち、2.2×0.4mmの電極除去部の形成により、周波数特性をさらに変化させ得ることがわかる。
図14、図16、図18及び図20の各周波数特性から明らかなように、デュアルモード・バンドパスフィルタにおいて、実際に第1,第2の電極除去部を形成することにより、中心周波数及び帯域幅を微妙にかつ高精度に調整し得ることがわかる。
なお、上記デュアルモード・バンドパスフィルタでは、第1,第2のグラウンド電極の外側にさらに誘電体層が配置されていたが、本発明において周波数調整されるデュアルモード・バンドパスフィルタでは、第1,第2のグラウンド電極の外側に誘電体層が設けられておらずともよい。すなわち、誘電体基板の外側主面に第1,第2のグラウンド電極が形成されている構造であってもよい。
なお、上記実施形態では、共振器電極は矩形の平面形状を有していたが、本発明が適用されるデュアルモード・バンドパスフィルタにおいて、共振器電極の平面形状は矩形に限定されず、他の形状であってもよい。
本発明の一実施形態において周波数が調整されるデュアルモード・バンドパスフィルタを示す正面断面図。 (a)〜(c)は、図1に示したデュアルモード・バンドパスフィルタの第1のグラウンド電極が形成されている高さ位置、共振器電極が形成されている高さ位置及び第2のグラウンド電極が形成されている高さ位置の各平面断面図。 第1の実施形態で用いられるデュアルモード・バンドパスフィルタの共振器電極において、第1,第2の共振モードが生じた場合の共振電界が最も強くなる第1,第2の位置及び第3,第4の位置を模式的に示す平面図。 第1の実施形態で用意されるデュアルモード・バンドパスフィルタにおいて、共振器電極に貫通孔を形成する前に共振器電極に生じる第1,第2の共振モードの共振点を示す周波数特性図。 第1の実施形態において、共振器電極に結合用の貫通孔を形成する前の周波数特性を示す図。 図5に示した周波数特性に対し、第1のグラウンド電極に第1,第2の電極除去部を形成した場合の周波数特性を示す図。 図5の周波数特性に対し、第1のグラウンド電極に第3,第4の電極除去部を形成した場合の周波数特性を示す図。 図5に示した周波数特性に対し、第1,第2の電極除去部及び第3,第4の電極除去部を形成した場合の周波数特性を示す図。 第2のグラウンド電極に電極除去部が形成されている変形例を示す平面断面図。 第1,第2の電極除去部の形状の他の例を示す模式的平面図。 (a)及び(b)は、本実施形態で周波数調整されるデュアルモード・バンドパスフィルタの平面図及び共振器電極と第2のグラウンド電極の間の高さ位置の平面断面図。 図11に示したデュアルモード・バンドパスフィルタの正面断面図。 第2の実施形態において、誘電体基板の上面から孔空け加工により形成される電極除去部を模式的に説明するための平面図。 第2の実施形態において、第1,第2,第3,第4の電極除去部が形成される前の周波数特性を示す図。 第2の実施形態において、第3,第4の電極除去部として、1.6×0.4mmの寸法の電極除去部を形成した状態を示す模式的平面図。 図15に示したデュアルモード・バンドパスフィルタの周波数特性を示す図。 第2の実施形態において、1.0×0.9mmの第3,第4の電極除去部と、1.4×0.5mmの第1,第2の電極除去部が形成されているデュアルモード・バンドパスフィルタを示す模式的平面図。 図17に示したデュアルモード・バンドパスフィルタの周波数特性を示す図。 第2の実施形態において、2.2×0.4mmの第3,第4の電極除去部を形成した場合のデュアルモード・バンドパスフィルタの模式的平面図。 図19に示したデュアルモード・バンドパスフィルタの周波数特性を示す図。 従来のデュアルモード共振器の一例を説明するための模式的平面図。
符号の説明
1…デュアルモード・バンドパスフィルタ
2…誘電体基板
2a…上面
2b…下面
2c,2d…側面
3…共振器電極
3a…長辺
3b…長辺
3c,3d…短辺
3e…貫通孔
4…入力結合回路
5…出力結合回路
6…第1のグラウンド電極
6c,6d…第1,第2の電極除去部
6e,6f…第3,第4の電極除去部
7…第2のグラウンド電極
7c,7d…第1,第2の電極除去部
7e,7f…第3,第4の電極除去部
8,9…孔
21…デュアルモード・バンドパスフィルタ
22…誘電体基板
23…共振器電極
23a…長辺
23b…長辺
23c,23d…短辺
23e…貫通孔
24…入力結合回路
25…出力結合回路
26,27…第1,第2のグラウンド電極
26c,26d…第1,第2の電極除去部
26e,26f…第3,第4の電極除去部
28…入力端子
29…出力端子
30a,30b…電極

Claims (5)

  1. 誘電体基板と、
    前記誘電体基板の上面と下面との間の高さ位置に設けられており、かつ互いに直交する方向に伝搬する第1,第2の共振モードを生じさせるように貫通孔が設けられている共振器電極と、
    前記誘電体基板に形成されており、前記共振器電極と誘電体層を介して対向するように該共振器電極の上下に配置された第1,第2のグラウンド電極と、
    前記共振器電極に結合されている入力結合電極及び出力結合電極とを備え、共振周波数が相対的に低い第1の共振モードと、共振周波数が相対的に高い第2の共振モードとを結合させることにより通過帯域が形成されるデュアルモード・バンドパスフィルタの周波数調整方法であって、
    前記第1,第2のグラウンド電極の少なくとも一方に電極除去部を形成することにより周波数調整を行うにあたり、前記共振器電極において前記第1の共振モードによる電界強度が最大となる位置に前記誘電体層を介して対向するように前記第1,第2のグラウンド電極の少なくとも一方に電極除去部を形成することにより、及び/または前記共振器電極において第2の共振モードによる共振電界の強度が最大となる位置に対向するように第1,第2のグラウンド電極の少なくとも一方に電極除去部を形成し、それによって第1の共振モード及び/または第2の共振モードの周波数を調整することを特徴とする、デュアルモード・バンドパスフィルタの周波数調整方法。
  2. 前記第1の共振モードの周波数を調整するための前記電極除去部を、前記第1,第2のグラウンド電極の双方に形成する、請求項1に記載のデュアルモード・バンドパスフィルタの周波数調整方法。
  3. 前記第2の共振モードの周波数を調整するための前記電極除去部を、前記第1,第2のグラウンド電極の双方に形成する、請求項1または2に記載のデュアルモード・バンドパスフィルタの周波数調整方法。
  4. 前記共振器電極が矩形の平面形状を有する、請求項1〜のいずれか1項に記載のデュアルモード・バンドパスフィルタの周波数調整方法。
  5. 前記第1の共振モードの周波数を調整するための前記電極除去部が、前記矩形の共振器電極の一対の短辺のそれぞれに前記誘電体層を介して対向する位置にあり、前記第2の共振モードの周波数を調整するための前記電極除去部が、前記第2の共振モードの周波数を調整するための前記電極除去部が、前記矩形の共振器電極の一対の長辺部分のそれぞれに前記誘電体層を介して対向する位置にある、請求項4に記載のデュアルモード・バンドパスフィルタの製造方法。
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