JP4325312B2 - コンテンツ企画データ作成方法、コンテンツ企画データ作成プログラム、プログラム記録媒体、コンテンツ企画データ作成装置、撮像装置、撮像方法、撮像プログラム、音声入力装置、音声入力方法、音声入力プログラム - Google Patents

コンテンツ企画データ作成方法、コンテンツ企画データ作成プログラム、プログラム記録媒体、コンテンツ企画データ作成装置、撮像装置、撮像方法、撮像プログラム、音声入力装置、音声入力方法、音声入力プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置等で実行するコンテンツ企画データ作成方法と、そのコンテンツ企画データ作成方法を実現するコンテンツ企画データ作成プログラム、そのコンテンツ企画データ作成プログラムを記録したプログラム記録媒体、さらにはコンテンツ企画データ作成装置に関する。
また本発明は、撮像装置と、撮像方法と、撮像プログラムと、その撮像プログラムを記録したプログラム記録媒体に関する。
また本発明は、音声入力装置と、音声入力方法と、音声入力プログラムと、その音声入力プログラムを記録したプログラム記録媒体に関する。
例えば携帯用ビデオカメラなどとして撮像装置が普及しており、業務用や一般家庭用途などに用いられている。
また下記特許文献1,2には撮像装置を利用した映像制作の利便性を向上させる技術が開示されている。
特開2000−48543号公報 特開平10−66005号公報
ところでビデオカメラ及び再生装置などの映像機器の普及に伴って、一般ユーザーが映像コンテンツにふれる機会が増えており、一般ユーザーが、趣味などで映像コンテンツを製作することも多くなっている。さらに企業、商店、自治体、学校等の教育機関などが、その業務において映像コンテンツを利用することも増えている。
例えば商品の宣伝/プロモーションビデオ、地域紹介ビデオ、教育用ビデオとしたり、各種プレゼンテーションとして、映像コンテンツを利用するという状況がある。
なお、本明細書では「コンテンツ」又は「映像コンテンツ」とは、例えば上記の宣伝/プロモーションビデオ等や映画、コマーシャルフィルム、テレビ番組などのように、1つの完結した映像タイトルとして形成されるものをいう。
しかしながら、映像コンテンツ製作業者などの専門家以外にとっては、例えば数分程度の簡単な内容のものでさえ、コンテンツ製作は困難である。
図37にコンテンツ製作手順を示す。
コンテンツ製作手順は、図示するように大きく分けて、コンテンツ企画、シーン撮像、編集の3段階の手順を踏む。
まず、コンテンツ企画の段階では、製作しようとするコンテンツの企画書を作成する。即ち、1つのコンテンツとして形成される各シーンの構成、撮像場所、日時等の予定、シーンの内容、各シーンの撮像手順などを計画するものとなる。
特に各シーンの構成としては、各シーンのシーケンス、シーン時間、撮像内容、撮像手法などを決めなければならないが、これには完成させるコンテンツのイメージを考慮して、高度な技能やセンスが要求される。
また、各シーンの内容を、絵コンテなどとして製作する必要がある。
シーン構成割や絵コンテなどを含めて企画が完成したら、次にシーンの撮像に移る。撮像は企画書に書かれた内容や手順に従って、現場で撮像を行う。
必要なシーンの撮像が完了したら、撮像した映像の編集を行う。即ち撮像シーンとしての映像の切り貼り、ワイプやフェードなどの特殊効果、BGM(Back Ground Music)やナレーションの挿入などを行う。もちろん、この編集作業も、高度な技能、編集機器の知識、及び映像センスが要求されることはいうまでもない。
そして必要な編集を完了して、1本の映像コンテンツが完成する。
このコンテンツ製作手順により、例えば上記のような業務用途としても通用するレベルの映像コンテンツが製作できるものであるが、このようなコンテンツ製作は専門家以外には非常に困難なものであるとともに多大な時間を要してしまう。
例えば自治体や商店、企業などが手軽にコンテンツを製作して業務に利用したい場合などは、上記のようなコンテンツ製作はなじまない。
例を挙げれば、商店街組合で商店街の紹介ビデオを製作したい場合、旅行代理店が各旅行先毎の販促ビデオを製作したい場合、不動産業者がマンション紹介ビデオを製作したい場合・・・などにおいては、映像コンテンツ製作の専門業者に依頼せずに、その自社スタッフ等で映像コンテンツが製作できることが最適である。しかしながら、映像製作に関していわゆる素人のスタッフでは、満足のいく映像コンテンツ製作は難しい。上記図37の手順を踏んだとしても、その各手順の実行自体が困難ともなる。例えば最終的なコンテンツをイメージしながらコンテンツ企画を行うことや、或いは撮像後に効果的な編集を行うことなどは簡単ではない。
又さらに、業務上で利用しようとするコンテンツ制作においては、その制作過程において秘匿性が要求される場合も多々ある。例えばコンテンツ企画や、企画に沿って撮像された映像などは、コンテンツが完成するまで外部に公開したくないことが多い。
このため、コンテンツ制作過程において秘匿性確保が容易に実現できるようにすることも求められている。
そこで本発明は、専門知識や技能を有する熟練者でなくても簡易且つ能率的に映像コンテンツを制作できるようにすること、及びそのコンテンツ制作過程において、簡易に秘匿性を確保できるようにすることを目的とする。
本発明のコンテンツ企画データ作成方法は、1つの完結した映像タイトルとしてのコンテンツの制作に用いるコンテンツ企画データの作成を行うコンテンツ企画データ作成方法である。そして、少なくともコンテンツを構成する複数のシーンによるシーン構成が設定されているテンプレートとして、1つのテンプレートを選択する選択手順と、上記選択手順で選択したテンプレートのシーン構成の編集を行うシーン構成編集手順と、上記選択手順で選択したテンプレートに含まれるシーンに対して、既存素材データ又は新規作成データを用いてシーンの内容を設定し、シーン設定データとするシーン内容設定手順と、上記テンプレート上で設定されたシーン構成に沿って、又は各シーンに対応してオーディオ内容を設定し、オーディオ設定データとするオーディオ内容設定手順と、上記シーン設定データ毎に、上記シーン設定データ自体、又は上記シーン設定データに対応する映像信号についての秘匿性を設定する情報である秘匿性設定情報を付与し、また上記オーディオ設定データ毎に、上記オーディオ設定データ、又は上記オーディオ設定データに対応する音声信号についての秘匿性を設定する情報である秘匿性設定情報を付与する秘匿性設定手順と、上記秘匿性設定手順で設定された秘匿性管理情報に応じた暗号化処理を行う暗号化手順と、複数のシーンのそれぞれに対応する各シーン設定データが上記テンプレート上で設定されたシーン構成で管理されることで構築されるコンテンツ企画データを出力するコンテンツ企画データ出力手順とを有する。
また上記コンテンツ企画データ出力手順では、上記暗号化手順で暗号化されたデータを含む上記コンテンツ企画データを、記録媒体に記録させる。或いは送信出力する。
本発明のコンテンツ企画データ作成プログラムは、情報処理装置に、上記コンテンツ企画データ作成方法を実行させるプログラムであり、本発明のプログラム記録媒体は、そのコンテンツ企画データ作成プログラムを記録した記録媒体である。
本発明のコンテンツ企画データ作成装置は、1つの完結した映像タイトルとしてのコンテンツの制作に用いるコンテンツ企画データの作成を行うコンテンツ企画データ作成装置である。そして、少なくともコンテンツを構成する複数のシーンによるシーン構成が設定されているテンプレート、及び素材データを格納する格納部に格納された素材データを選択する選択手段と、上記選択手順で選択したテンプレートのシーン構成の編集を行うシーン構成編集手段と、上記選択手段で選択したテンプレートに含まれるシーンに対して、上記格納部から得た上記素材データ又は新規作成データを用いてシーンの内容を設定し、シーン設定データとするシーン内容設定手段と、上記テンプレート上で設定されたシーン構成に沿って、又は各シーンに対応してオーディオ内容を設定し、オーディオ設定データとするオーディオ内容設定手段と、上記シーン設定データ毎に、上記シーン設定データ自体、又は上記シーン設定データに対応する映像信号についての秘匿性を設定する情報である秘匿性設定情報を付与し、また上記オーディオ設定データ毎に、上記オーディオ設定データ、又は上記オーディオ設定データに対応する音声信号についての秘匿性を設定する情報である秘匿性設定情報を付与する秘匿性設定手段と、上記秘匿性設定手順で設定された秘匿性管理情報に応じた暗号化処理を行う暗号化手段と、複数のシーンのそれぞれに対応する各シーン設定データ及び上記オーディオ設定データが上記テンプレート上で設定されたシーン構成に沿って管理されることで構築されるコンテンツ企画データを出力するコンテンツ企画データ出力手段とを備える。
本発明の撮像装置は、撮像を行って撮像映像信号を得る撮像手段と、1つの完結した映像タイトルとしてのコンテンツの制作のためのコンテンツ企画データとして、コンテンツを構成する複数のシーンのシーン構成において、各シーンのシーン設定データが含まれているコンテンツ企画データを取得する取得手段と、上記コンテンツ企画データにおいて暗号化されているデータを復号する復号手段と、上記コンテンツ企画データの内容を所定の表示装置部で表示させる表示制御手段と、上記コンテンツ企画データにおける或るシーンが選択された状態で上記撮像手段により撮像された撮像映像信号を、選択されたシーンに対応する上記シーン設定データに付加された秘匿性管理情報に応じて暗号化する暗号化手段と、上記撮像手段により撮像された撮像映像信号、又は上記撮像手段により撮像され上記暗号化手段で暗号化された撮像映像信号を、記録媒体に記録する記録処理手段と、上記コンテンツ企画データにおけるシーンの選択、上記撮像手段による撮像、及び上記記録処理手段による上記撮像映像信号の処理を制御する撮像制御手段と、上記コンテンツ企画データにおける或るシーンが選択された状態で上記撮像手段により撮像され、上記記録処理手段によって上記記録媒体に記録された撮像映像信号を、上記コンテンツ企画データのシーン構成に割り当てるように上記コンテンツ企画データの管理情報を更新する管理情報更新手段とを備える。
また上記撮像映像信号、又は上記暗号化手段で暗号化された撮像映像信号を送信出力する送信手段をさらに備え、上記撮像制御手段は、上記コンテンツ企画データにおける或るシーンが選択された状態で上記撮像手段により撮像された上記撮像映像信号について、上記送信手段によって送信出力させる際に、選択されたシーンの情報を送信出力させる。
本発明の撮像方法は、1つの完結した映像タイトルとしてのコンテンツの制作のためのコンテンツ企画データとして、コンテンツを構成する複数のシーンのシーン構成において、各シーンのシーン設定データが含まれているコンテンツ企画データを取得する取得手順と、上記コンテンツ企画データにおいて暗号化されているデータを復号する復号手順と、上記コンテンツ企画データの内容を表示する表示手順と、上記コンテンツ企画データにおける或るシーンを選択した上で撮像を行う撮像手順と、上記コンテンツ企画データにおける或るシーンが選択された状態で撮像された撮像映像信号を、選択されたシーンに対応する上記シーン設定データに付加された秘匿性管理情報に応じて暗号化する暗号化手順と、上記撮像手順で撮像された撮像映像信号、又は上記撮像手順で撮像され上記暗号化手順で暗号化された撮像映像信号を、記録媒体に記録する記録処理手順と、上記コンテンツ企画データにおける或るシーンが選択された状態で上記撮像手順で撮像され、上記記録処理手順によって上記記録媒体に記録された撮像映像信号を、上記コンテンツ企画データのシーン構成に割り当てるように上記コンテンツ企画データの管理情報を更新する管理情報更新手順とを備える。
また上記撮像手順で撮像された上記撮像映像信号、又は上記撮像手順で撮像され上記暗号化手順で暗号化された撮像映像信号を送信出力するとともに、該撮像映像信号の撮像時に上記コンテンツ企画データ内で選択されたシーンの情報を送信出力する送信手順をさらに備える。
本発明の撮像プログラムは、上記撮像装置、撮像方法を実現するためのプログラムであり、本発明のプログラム記録媒体は、その撮像プログラムを記録した記録媒体である。
本発明の音声入力装置は、音声入力手段と、1つの完結した映像タイトルとしてのコンテンツの制作のためのコンテンツ企画データとして、コンテンツを構成する複数のシーンのシーン構成に沿って、又は各シーンに対応してオーディオ内容が設定されたオーディオ設定データを含むコンテンツ企画データを取得する取得手段と、上記コンテンツ企画データにおいて暗号化されているデータを復号する復号手段と、上記コンテンツ企画データの内容を所定の表示装置部で表示させる表示制御手段と、上記コンテンツ企画データにおける或るオーディオ設定データが選択された状態で上記音声入力手段により入力された音声信号を、選択されたオーディオ設定データに付加された秘匿性管理情報に応じて暗号化する暗号化手段と、上記コンテンツ企画データにおける或るオーディオ設定データが選択された状態で、上記音声入力手段により入力された音声信号、又は上記音声入力手段により入力され上記暗号化手段で暗号化された音声信号を、選択されているオーディオ設定データに対応する音声データとして記録媒体に記録する記録処理手段と、上記コンテンツ企画データにおけるオーディオ設定データの選択、上記音声入力手段による音声入力、及び上記記録処理手段による上記音声信号の記録処理を制御する制御手段とを備える。
本発明の音声入力方法は、1つの完結した映像タイトルとしてのコンテンツの制作のためのコンテンツ企画データとして、コンテンツを構成する複数のシーンのシーン構成に沿って、又は各シーンに対応してオーディオ内容が設定されたオーディオ設定データを含むコンテンツ企画データを取得する取得手順と、上記コンテンツ企画データにおいて暗号化されているデータを復号する復号手順と、上記コンテンツ企画データの内容を表示する表示手順と、上記コンテンツ企画データにおける或るオーディオ設定データが選択された状態で入力された音声信号を、選択されたオーディオ設定データに付加された秘匿性管理情報に応じて暗号化する暗号化手順と、上記コンテンツ企画データにおける或るオーディオ設定データが選択された状態で、入力された音声信号、又は入力され上記暗号化手順で暗号化された音声信号を、選択されているオーディオ設定データに対応する音声データとして記録媒体に記録する記録処理手順とを備える。
本発明の音声入力プログラムは、上記音声入力装置、音声入力方法を実現するためのプログラムであり、本発明のプログラム記録媒体は、その音声入力プログラムを記録した記録媒体である。
以上の本発明によれば、コンテンツ企画データを、シーン構成が設定されたテンプレートに基づいて作成する。この場合、テンプレートにシーン構成として構成割や内容が或る程度ガイド的に設定されていることで、熟練者でなくても或る程度の水準のコンテンツ企画を行うことができる。
また、撮像装置においては、コンテンツ企画データに基づいて撮像を行うとともに、撮像映像信号をコンテンツ企画データのシーンに割り当てていくことで、コンテンツ企画データに基づいて容易にコンテンツを構成する映像を完成させることができる。
また、音声入力装置においては、コンテンツ企画データに基づいて音声入力を行うとともにコンテンツ企画データに基づいてナレーション等を入力できる。
そしてこれらによるコンテンツ制作過程においては、データを記録した記録媒体の受け渡し、データのネットワーク伝送、データ再生(表示や音声出力)などを伴うため秘匿性が要求されるが、コンテンツ企画データにおいてシーン設定データやオーディオ設定データに対して秘匿性管理情報を付与し、また秘匿性管理情報に応じて設定データや実際の映像又は音声データを暗号化することで任意に秘匿性を設定できる。
以上の本発明では次のような効果が得られる。
本発明のコンテンツ企画データ作成方法、コンテンツ企画データ作成装置によれば、少なくともコンテンツを構成する複数のシーンによるシーン構成が設定されているテンプレートを選択し、選択したテンプレートに含まれるシーンに対して、既存素材データ又は新規作成データを用いてシーンの内容を設定していくことで、コンテンツ企画データを作成できる。従って、コンテンツ企画に不慣れなユーザーであっても容易且つ短時間でコンテンツ企画を行うことができる。オーディオ設定についても同様である。
そして秘匿性管理情報により、シーン設定データやオーディオ設定データ、或いはその設定データに対応して撮像される映像信号や入力される音声信号について、秘匿性を設定できる。つまり、シーンやオーディオ設定毎、或いは企画データや実データ毎に任意に秘匿性を設定できるため、コンテンツ企画データや映像データ、音声データの取り扱いを任意かつフレキシブルに設定でき、秘匿性管理に有効である。
例えば一部の制作、例えばナレーション録音を外部業者に委託する場合などを考えても、コンテンツ企画データのうちで必要な部分のみを外部業者に提供する(他は秘匿する)といったことが容易に可能となる。
また、秘匿性管理情報に応じて企画データ、映像データ、音声データが暗号化されるようにすれば、設定に応じた秘匿性確保を実現できる。
またコンテンツ企画データは、撮像装置や音声入力装置が対応する記録媒体に記録させることで、記録媒体の受け渡しにより撮像装置や音声入力装置に提供できる。
またコンテンツ企画データを、撮像装置や音声入力装置との間のデータ通信において送信出力するようにして提供してもよく、例えば既に撮像現場に行っているスタッフが所持する撮像装置にコンテンツ企画データをネットワーク通信で送ることなどにより、効率的なコンテンツ作成を実現する。
そしてこれら記録媒体や、通信などによるコンテンツ企画データの提供の際には、上記のように秘匿性確保が有効である。
また本発明のコンテンツ企画データ作成プログラムによれば、情報処理装置等に上記効果を奏するコンテンツ企画作成方法を実行させることができる。
またコンテンツ企画データ作成プログラムを記録した本発明のプログラム記録媒体によれば、上記の効果を実現するコンテンツ企画作成方法を情報処理装置によって実現すること、及びコンテンツ企画作成方法の広範な提供に適している。
本発明の撮像装置、撮像方法によれば、コンテンツ企画データの内容を表示上で確認しながらシーンを選択し、撮像を行っていけばよく、企画書や絵コンテを用いることなく簡易に撮像を実行できる。また、コンテンツ企画データに含まれる任意のシーンを選択して撮像していけばよいため、撮像スケジュールもフレキシブルに進行させることができる。
コンテンツ企画データのうちで暗号化されたデータを復号できることで、上記秘匿性確保が設定されたコンテンツ企画データを表示させることなどが可能となる。
また撮像映像信号については、秘匿性管理情報に応じて暗号化することで、企画設定時の秘匿性設定に沿った処理が実現される。特にコンテンツ企画データに基づいて撮像した撮像映像信号は、記録媒体に記録したり、送信出力することができるが、その撮像映像信号について秘匿性設定に合わせて暗号化されていることが秘匿性確保の上で好適となる。
また本発明の音声入力装置、音声入力方法によれば、コンテンツ企画データの内容を表示上で確認しながらオーディオ設定データを選択し、音声入力/録音を行っていけばよい。例えば外部業者にナレーション録音を委託する場合、外部業者はオーディオ設定データに応じてコンテンツ企画に沿った適切なナレーション録音が可能となる。またコンテンツ企画データのうちで暗号化されたデータを復号できることで、上記秘匿性確保が設定されたコンテンツ企画データを表示させることなどが可能となる。
また入力音声信号については、秘匿性管理情報に応じて暗号化することで、企画設定時の秘匿性設定に沿った処理が実現される。特にコンテンツ企画データに基づいて録音した音声信号は、記録媒体に記録したり、送信出力することができるが、その音声信号について秘匿性設定に合わせて暗号化されていることが秘匿性確保の上で好適となる。
また本発明の撮像プログラムによれば、上記効果を奏する撮像装置、撮像方法を実現でき、撮像プログラムを記録した本発明のプログラム記録媒体によれば、上記の効果を実現する撮像装置、撮像方法の実現及び広範な提供に適している。
また本発明の音声入力プログラムによれば、上記効果を奏する音声入力装置、音声入力方法を実現でき、音声入力プログラムを記録した本発明のプログラム記録媒体によれば、上記の効果を実現する音声入力装置、音声入力方法の実現及び広範な提供に適している。
以下、本発明の実施の形態を説明する。実施の形態では、例えばパーソナルコンピュータ等の情報処理装置を利用して実現するコンテンツ企画データ作成装置及びコンテンツ企画データを作成するための動作と、コンテンツ企画データに基づいて撮像を行う撮像装置(ビデオカメラ)、さらにはコンテンツ企画データに基づいて音声入力を行う音声入力装置について説明していく。説明は以下に示す順序で行う。
1.コンテンツ製作手順
2.コンテンツ企画
2−1 装置構成
2−2 テンプレート及び素材データベース
2−3 コンテンツ企画手順
2−4 ディスクへの記録
2−5 ナレーションプラン設定
2−6 セキュリティ設定
3.シーン撮像
3−1 ビデオカメラの構成
3−2 シーン撮像手順
3−3 シーン撮像の変形例
4.ナレーション録音
5.プログラム及びプログラム記録媒体
1.コンテンツ製作手順

まず図1により本実施の形態におけるコンテンツ製作手順を概略的に説明する。
本例のコンテンツ製作手順は、最も簡易的には図1に示すコンテンツ企画(S1)、及びシーン撮像(S2)のみで完了する。即ちコンテンツ完成(S4)となる。
そして必要に応じて、或いは制作者の意志に基づいては、微修正(S3)が行われることもある。また撮像したシーン等を素材データベースに蓄積することも可能である(S5)。
また、コンテンツに含まれるオーディオデータとして、コンテンツ企画(S1)の段階でBGMやナレーションを制作してしまうことはできるが、例えばナレーション録音をコンテンツ企画に基づいて制作スタッフもしくは外部業者などによるナレーション録音(S6)として行うこともできる。
コンテンツ企画(S1)では、企画作業者が例えばパーソナルコンピュータなどの情報処理装置をコンテンツ企画データ作成装置として使用してコンテンツ企画を行う。パーソナルコンピュータ等においてコンテンツ企画データ作成プログラムを起動すること、及び必要な構成要素を備えることで、パーソナルコンピュータをコンテンツ企画データ作成装置として使用できる。
そしてコンテンツ企画データ作成装置においては、映像コンテンツとしてのシーン構成や時間割、シーン内容などが或る程度ガイド的に設定されたテンプレートが用意されており、作業者はテンプレートを使用して任意の内容を入力したり選択することで、コンテンツ企画を進めていく。テンプレートの例については後述するが、シーン毎に設定画面が用意される。例えば5つのシーンで構成されるコンテンツのテンプレートの場合、各シーンについて、撮像すべき内容や時間割などを設定できる。
シーン内容やシーンの撮像方法の指示などについては、作業者が意図するコンテンツ内容に従って、テンプレートに対して入力していくわけであるが、その際にはテンプレート上にテキストデータや簡易図形データを入力したり、コンピュータグラフィックにより作成した映像データをリンクさせたり、或いは素材データベース(S5)に保存されている静止画や動画の中から意図するイメージに合う静止画や動画、或いは定番カットなどを選択してリンクさせることなどが可能である。定番カットとは、例えば同一シリーズのコンテンツでのオープニング映像などのように、或る程度汎用的に使用できる映像内容である。
また、テンプレート上での時系列にそってBGMやナレーションなどのオーディオ設定、或いはシーン内やシーンの切換部分での映像エフェクトなどの設定も可能とされる。
テンプレート上で各シーンについて設定が完了することで、そのテンプレート、即ち今回の企画に沿って編集されたテンプレートは、それ自体がコンテンツ企画データとなる。
このコンテンツ企画データは、従来の手法でいうコンテンツ企画段階において作成する企画書や絵コンテなどに相当するものとなる。
ただし、コンテンツ企画データは、もともとシーン構成が設定されたテンプレートを用いているものであり、コンテンツ企画データを再生させることで、完成後のコンテンツのイメージを事前確認できるものとなる。もちろん企画作業中も何度も再生確認しながら、各シーンの内容を煮詰めていくと行ったこともできる。
このようにコンテンツ企画データの作成は、或る程度のシーン構成が予め設定されたテンプレートに沿って、そのテンプレートを編集していけばよいことや、編集したテンプレートを再生して完成後のイメージを確認できることなどから、非熟練者にとっても容易に企画作成ができるものとされる。
作成されたコンテンツ企画データは、例えばディスク90に保存される。このディスク90はシーン撮像(S2)を行うビデオカメラ1において記録再生されるディスクである。
従ってビデオカメラ1においてはコンテンツ企画データを再生して例えば液晶表示画面などに表示させることができ、撮像者がコンテンツ企画データとしての各シーンの内容、撮像手法などを確認できる。そしてそのコンテンツ企画データの内容に沿って必要な撮像を実行していく。つまり、従来、企画書や絵コンテを確認しながら行っていた撮像が、コンテンツ企画データによる映像等を確認しながらの撮像に変わる。
ビデオカメラ1において撮像したシーンの映像は、ディスク90に記録される。そのシーン映像データは、ディスク90において、コンテンツ企画データ上のシーン構成に割り当てられて管理される。つまりコンテンツ企画データにおけるシーン内容の設定データの部分が、実際に撮像したシーン映像に取り替えられるように管理される。これによって、コンテンツ企画データを再生すると、シーン撮像を行ったシーンに関しては実際の撮像データが再生される。
即ち、必要なシーン撮像を完了し、各撮像映像データがコンテンツ企画データにリンクされた段階で、コンテンツ企画データは、それ自体が完成品のコンテンツデータとなる。
このように、基本的には、コンテンツ企画(S1)でコンテンツ企画データを生成し、シーン撮像(S2)でコンテンツ企画データに基づいてビデオカメラ1による撮像を行うことのみで、1つのコンテンツが完成する。
場合によっては、オーディオ設定や画像エフェクト、或いはシーン構成の追加/削除/入れ換えなどの微修正(S3)を行うこともできる。
また、ナレーションやBGMは、その完成データ、例えば音楽データやナレーション録音データを、コンテンツ企画データ上で設定してしまえば、コンテンツを構成するオーディオデータについては完成されてしまうが、特にナレーションは、そのナレーション技能によってコンテンツの完成度に大きく関わることもあり、ナレーション録音を企画段階で完成させてしまうことは好ましくないこともある。そこで、ナレーション録音(S6)として、例えばナレーション技能を持ったスタッフがコンテンツ企画データに基づいてナレーション録音を行ったり、外部の専門業者にナレーション録音を委託する場合がある。
ナレーション録音(S6)を行う場合、例えばパーソナルコンピュータ等を用いた音声入力装置を用意して録音を行う。パーソナルコンピュータ等において音声入力プログラムを起動すること、及び必要な構成要素を備えることで、パーソナルコンピュータをナレーション録音のための音声入力装置として使用できる。
この音声入力装置においては、ディスク90の受け渡し又はデータ通信などの手法によりコンテンツ企画データを取得する。そしてコンテンツ企画データを再生して例えば液晶表示画面などに表示させる。これにより録音作業者がコンテンツ企画データにおけるナレーションプランの内容や手法などを確認できる。そして録音作業者は、そのコンテンツ企画データの内容に沿って必要な録音を実行していく。
音声入力装置において録音したナレーション音声データは、ある時点でディスク90に記録される。そのナレーション音声データは、ディスク90において、コンテンツ企画データ上のナレーションプラン構成に割り当てられて管理される。つまりコンテンツ企画データにおけるナレーション内容の設定データの部分が、実際に録音したナレーション音声に取り替えられるように管理される。これによって、コンテンツ企画データを再生すると、ナレーション録音を行った部分に関しては実際の録音音声データが再生される。
即ち、必要なナレーション録音を完了し、各ナレーション音声データがコンテンツ企画データにリンクされた段階で、コンテンツ企画データは、それ自体が完成品のオーディオデータを有するものとなる。
また、撮像した映像データ、修正した映像データ、録音したナレーション音声データ等を、その後のコンテンツ企画に使用する素材データとして、素材データベースに格納しておくこともできる(S5)。
もちろん素材データベースに格納されいる素材データは、微修正(S3)の段階で使用し、完成品としてのコンテンツの一部として使用することもできる。
記録メディアとしては、コンテンツ企画(S1)の段階でコンテンツ企画データを記録したディスク90に、シーン撮像(S2)の段階で撮像した映像データや、ナレーション録音(S6)の段階で録音した音声データが記録され、それらがコンテンツ企画データにリンクされて完成品のコンテンツとなるため、1つのディスク90のみで完結できる。
なお、本例としては1つのディスク90をコンテンツ企画段階から完成まで用いるようにしたが、コンテンツ企画データを他のメディアに記録してビデオカメラ1に受け渡したり、或いは有線/無線のネットワーク通信などの通信によってビデオカメラ1に受け渡すようにしてもよい。これらについては後に変形例として述べる。
また、このようにコンテンツ企画(S1)、シーン撮像(S2)、ナレーション録音(S6)、微修正(S3)など、各製作工程間では、ディスク90或いは通信によって、コンテンツ企画データ、或いはコンテンツ企画データに沿って撮像或いは録音された映像データや音声データの受け渡しが行われる。
この間において所望の秘匿性管理ができるように、コンテンツ企画(S1)の段階で、各シーン、或いはオーディオ設定毎に、また企画データと実データ(実データとは企画データに沿って撮像または録音されたデータ)について、セキュリティ設定が行われる。
セキュリティ設定によっては、その秘匿性のランクに応じてデータが暗号化される。
2.コンテンツ企画
2−1 装置構成

ここでは上記図1で説明したコンテンツ製作手順におけるコンテンツ企画(S1)について説明する。
まず、コンテンツ企画データ作成装置の構成を図2で説明する。上述のようにコンテンツ企画データ作成装置は、例えばパーソナルコンピュータにおいて必要なハードウエア構成が設けられ、かつコンテンツ企画データ作成プログラムをインストールし、起動することで実現される。もちろんパーソナルコンピュータを利用せずに、専用の装置として構成されてもよい。
図2においてCPU41は、起動されたプログラムに基づいて各部の制御や演算処理を行う。例えばオペレータに対する入出力動作、メモリ制御、HDD(ハードディスクドライブ)制御、ネットワークを介した通信動作、外部インターフェース制御、ディスク90、91の記録再生制御、データ演算などを行う。
CPU41はバス42を介して各回路部との間で制御信号やデータのやりとりを行う。
メモリ部43はCPU41が処理に用いるRAM、ROM、フラッシュメモリなどを包括的に示している。
メモリ部43におけるROMには、CPU41の動作プログラム、プログラムローダー等が記憶される。メモリ部43におけるフラッシュメモリには、各種演算係数、プログラムで用いるパラメータ等が記憶される。メモリ部43におけるRAMには、プログラムを実行する上でのデータ領域、タスク領域が一時的に確保される。
入力部45は、キーボード、マウス、タッチパネル、リモートコマンダー、スキャナ、マイクロホンその他の入力デバイスであって、コンテンツ企画を行うオペレータが各種操作入力やデータ入力、音声入力等を行う。入力された情報は入力処理部44で所定の処理が施され、CPU41に対して操作又はデータの入力として伝達される。CPU41は入力された情報に対応して必要な演算や制御を行う。
表示部47は、例えばCRTや液晶パネルなどの表示デバイスとされ、オペレータに対して各種情報表示を行う。
CPU41が各種動作状態や入力状態に応じて表示情報を表示処理部46に供給すると、表示処理部46は供給された表示データに基づいて表示部47に表示動作を実行させる。
HDD48は、コンテンツ企画データ作成プログラムなどの各種プログラムの格納やコンテンツ企画データその他の各種データ格納、さらには素材データベースなどのデータベース領域として使用される。
通信処理部49は、CPU41の制御に基づいて送信データのエンコード処理、受信データのデコード処理を行う。
ネットワークインターフェース50は、通信処理部49でエンコードされた送信データをネットワーク2を介して所定の機器に送信する。またネットワーク2を介して外部機器から送信されてきた信号を通信処理部49に受け渡す。
通信処理部49は受信した情報をCPU41に転送する。
ディスクドライブ51は、ビデオカメラ1においても記録再生メディアとして用いられるディスク90に対して記録再生を行うディスクドライブである。
ディスクドライブ51は、CPU41の制御に基づいて、例えば作成されたコンテンツ企画データを、装填されているディスク90に記録する。
ディスクドライブ55は、例えばCD−DA、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどのCD方式のディスクや、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、DVD+RWなどのDVD方式のディスクなどとしてのディスク91に対して記録再生を行うディスクドライブである。
例えばコンテンツ企画データ作成プログラムなどのアプリケーションプログラムや、素材データベースなどがCD−ROMやDVD−ROMに収録されて提供される場合、ディスクドライブ55にディスク91を装填し、プログラムやデータベースのインストールを行うことができる。
或いは、素材データベースなどとされて提供されるディスク91をディスクドライブ55に装填して、必要時にデータベースに含まれているデータを再生して取り込むようにすることなどもできる。
外部インターフェース54は、例えばIEEE1394、USB、SCSIなどの方式により接続された周辺機器とデータ通信を行う部位である。
ディスクドライブ51,55に相当する機器が周辺機器として接続されてもよい。また外部HDDを接続して、その外部HDDにプログラムや素材データベースが格納されるようにしてもよい。もちろんプリンタ、スキャナなどが接続される場合もある。さらに他の情報処理装置とLANが形成されるようにしてもよい。
音声処理部53は、オペレータに対して出力するオーディオデータを処理し、音声出力部52、例えばスピーカ部やヘッドホン端子に供給して音声出力させる。
音声処理部53、音声出力部52によっては、ディスクドライブ51,55でディスク90,91からオーディオデータが読み出された場合に、そのオーディオデータによる音声出力ができる。またHDD48又は他の部位に格納されいる素材データベースに含まれるオーディオファイル等の再生出力も実行される。さらにコンテンツ企画データの再生時には、そのコンテンツ企画データで設定されたオーディオデータについての再生出力も行われる。
暗号/復号処理部56は、後述するセキュリティ設定(秘匿性設定)に応じて、データの暗号化(例えばDES、3DES等)を行う。ここでは例えばコンテンツ企画データを構成するファイルやデータに対して暗号化を行う。
また暗号化されたデータを必要に応じて復号する。例えばコンテンツ企画データを表示させる場合などに、暗号化データが含まれていれば、その復号を行う。もちろん、復号が行われるのは、利用者が閲覧可能な人の場合、例えば暗号鍵や暗証番号を入力可能な人の場合のみとすることができる。
このようなコンテンツ企画データ作成装置に対しては、コンテンツ企画データ作成プログラムをディスク91又は90によって提供でき、例えばHDD48にインストールできる。或いはネットワークインターフェース50を介して外部サーバからコンテンツ企画作成プログラムをダウンロードできる。
もちろんコンテンツ企画データ作成プログラムが予めHDD48やメモリ43に格納されていてもよい。
或いは外部インターフェース54に接続された周辺機器においてコンテンツ企画データ作成プログラムが格納されていてもよい。
これらの点は、コンテンツ企画の際に使用できる素材データベースについても同様である。
そしてCPU41がコンテンツ企画データ作成プログラムを起動することで、図1で説明したコンテンツ企画(S1)としての処理を実行できる。
なお、このようなコンテンツ企画データ作成装置(パーソナルコンピュータ)においては、図1の微修正(S3)の段階の処理も実行可能である。
2−2 テンプレート及び素材データベース

コンテンツ企画に用いられるテンプレート及び素材データベースについて説明する。
テンプレートは、コンテンツ企画データ作成プログラムに付随するデータファイル群として用意され、コンテンツ企画データ作成プログラムとともにインストールされるものであってもよいし、或いはコンテンツ企画データ作成プログラムとは独立してテンプレートデータ群として用意され、コンテンツ企画データ作成プログラムが利用できるデータファイルとしてHDD48等に記憶されているものであってもよい。
或いは、素材データベースにおいて各種テンプレートデータが格納されたり、独立したテンプレートデータベースが用意されるものであってもよい。
いずれの形態にしても、コンテンツ企画データ作成プログラムが起動された際には、図3に示すように複数のテンプレートTP#1、TP#2・・・が利用可能なものとされる。
テンプレートは、例えば映像コンテンツとしての或る程度常套的なシーン構成、各シーンの時間割などが設定されているデータファイルである。例えばオープニングタイトルシーンから始まってエンディングシーンまでの各シーンが、コンテンツのストーリー構成にそってガイド的に設定されている。
企画作業者は用意された各シーンに具体的な映像内容を設定していくようにすればよい。もちろんシーンの構成数を任意に増減することもできる。
例えば1つのテンプレートTP#1には、図5に示すように、予め構成された各シーン#1〜#nに対応してシーン設定プログラムが用意されており、各シーン設定プログラムによって表示される画面上で、シーン内容を設定していき、シーン設定データSC#1(P)〜SC#n(P)を作成していく。
なお、このシーン設定プログラムとは、各シーンの内容設定を作業者の入力に従って進めるためのプログラムであり、ユーザーインターフェース画面表示及び入力対応処理を行うことで、画面上で任意のシーン内容の設定作業を実行させるためのプログラムである。
またテンプレートには、BGMやナレーションなどのオーディオ設定を行うオーディオ設定プログラムも用意され、作業者は、コンテンツの時間軸或いはシーンに対応させてBGM等を設定し、オーディオ設定ファイルを作成する。
オーディオ設定ファイルとしては、BGM設定ファイルやナレーションプランファイルが含まれる。
さらにテンプレートには、画像エフェクトやスーパーインポーズなどの設定を行う画像処理設定プログラムも用意され、作業者は、コンテンツの時間軸或いはシーンに対応させて画像エフェクト等を設定し、画像処理設定ファイルを作成する。
このオーディオ設定プログラム、画像処理設定プログラムも、各設定を作業者の入力に従って進めるためのプログラムであり、ユーザーインターフェース画面表示及び入力対応処理を行うことで、オーディオ設定作業、画像処理設定作業を実行させるためのプログラムである。
そしてこのようなテンプレートに基づいて作成されたシーン設定データSC#1(P)〜SC#n(P)、オーディオ設定ファイル、画像処理設定ファイルの集合体が、コンテンツ企画において生成すべきコンテンツ企画データとなる。
このようなテンプレートは、例えば作成しようとするコンテンツの時間長などに応じて或る程度汎用的にシーン構成が設定されるものであってもよいし、特定の業務で使用するコンテンツのために特化されたものが用意されていてもよい。
例えば旅行代理店が観光案内用に作成する映像コンテンツのためのテンプレート、不動産業者が物件紹介用に作成する映像コンテンツのためのテンプレート、或る商品の宣伝用に作成する映像コンテンツのためのテンプレート・・・などというように、コンテンツの内容や目的に応じて用意されるとよい。
例えば「駅前商店街の宣伝紹介用のコンテンツのためのテンプレート」というものを考えると、そのテンプレートのシーン#1〜#nの構成は、
シーン#1:オープニングタイトルシーン、
シーン#2:駅前風景のシーン
シーン#3:地図紹介シーン
シーン#4:町並み紹介シーン
シーン#5:エンディングシーン
などというように、或る程度特化された内容で、各シーン設定プログラムが用意される。また、各シーンの標準的な時間なども設定されている。
企画作業者は、各シーン設定プログラムで用意される標準的な内容をガイドとして見ながら、それらを企画方針に基づいて編集していけばよい。
また、テンプレートを用いたコンテンツ企画の際には、素材データベースに用意されている各種データを使用できる。
素材データベースは、例えば図4のように、BGMデータベース、ナレーションデータベース、静止画データベース、動画データベースなどを有して成る。また、これら各データベースには、予め用意されているプリセットバンクとしてのデータや、ユーザーが登録したユーザーバンクとしてのデータがある。
例えばBGMデータベースとしては、各種音楽データがプリセットバンクとして用意されているほか、ユーザーが好みの曲を音楽データとしてユーザーバンクに登録することができる。
そしてテンプレートのオーディオ設定プログラムに基づいてBGMを設定する際には、そのBGMとしての音楽データをBGMデータベースから選択することで設定することができる。
ナレーション音声の設定も同様である。特にナレーション音声は定例的なもの以外はコンテンツ内容に応じて製作しなければならないことが多いが、ナレーション音声を録音してユーザーバンクに登録しておくことで、コンテンツ企画の際に実際に完成品のコンテンツで使用するナレーションを選択することもできる。
静止画データベース、動画データベースとしては、各種映像データがプリセットバンクとして用意されているほか、ユーザーが過去に製作したコンテンツの一部や、撮像した映像データ、或いはコンピュータグラフィックで作成したデータなどをユーザーバンクに登録することができる。
そしてシーン設定プログラムに基づいてシーン設定作業を進める際には、データベースから、シーン内容に類似する映像データを選択してシーン内容として当てはめたり、或いは実際に完成品のコンテンツで使用する映像データをシーン内容として当てはめるなどを実行できる。
2−3 コンテンツ企画手順

上記テンプレートや素材データベースを使用して、コンテンツ企画データ作成プログラムに基づいて行われるコンテンツ企画手順を、具体例を交えながら図6を用いて説明していく。
CPU41においてコンテンツ企画データ作成プログラムが起動され、コンテンツ企画データの作成が開始される際には、まず図6のステップF101としてテンプレート選択処理が行われる。
CPU41は表示部47においてテンプレート選択画面を表示させ、作業者に対して選択を要求する。例えばテンプレートのリスト一覧画面などを表示する。
テンプレートとしては、上述したように或る程度汎用的なシーン構成によるものから、特定の業務分野のコンテンツ製作に特化したものなど、多様な種類が用意されている。作業者は入力部45を用いて、用意されたテンプレートの中から今回のコンテンツ製作にとって最適と思われるテンプレートを選択する操作を行う。
或るテンプレートが選択されたら、ステップF102から、テンプレートに基づいてシーン設定データ、オーディオ設定ファイル、画像処理設定ファイルを生成していく処理、或いはセキュリティ設定処理が選択的に実行される。
例えばステップF102の段階ではCPU41は表示部47に、選択されたテンプレートのシーン構成としてのシーン#1〜#nのシーン設定と、オーディオ設定、画像処理設定、セキュリティ設定の各作業をメニュー的に処理選択画面として表示させ、作業者に対してどの作業を実行するかを選択させる。これに対して作業者は任意に作業を選択する。
作業者がオーディオ設定作業を選択した場合は、コンテンツ企画データ作成プログラムに基づくCPU41の処理はステップF103に進み、テンプレートにおけるオーディオ設定プログラムに基づく作業画面を表示させ、作業者にBGMやナレーション等のオーディオ設定作業を実行させる。
作業者が画像処理設定作業を選択した場合は、コンテンツ企画データ作成プログラムに基づくCPU41の処理はステップF104に進み、テンプレートにおける画像処理設定プログラムに基づく作業画面を表示させ、作業者にワイプなどの画像エフェクトやスーパーインポーズ等の画像処理設定作業を実行させる。
作業者がセキュリティ設定作業を選択した場合は、コンテンツ企画データ作成プログラムに基づくCPU41の処理はステップF111に進み、各シーンや各オーディオ設定に対してのセキュリティ設定作業を実行させる。
作業者がシーン設定作業を選択した場合は、コンテンツ企画データ作成プログラムに基づくCPU41の処理はステップF105に進み、シーン設定処理の選択を実行させる。
例えば各シーン#1〜#n、及びシーン構成編集作業をメニュー的に処理選択画面として表示させ、作業者に対してどのシーンについての設定作業を実行するかを選択させる。これに対して作業者はシーン選択を行う。或いはシーン構成編集作業を選択する。
作業者がシーン#1を選択した場合は、ステップF106−1でテンプレートにおけるシーン#1設定プログラムに基づく作業画面を表示させ、作業者にシーン#1の内容、時間などの設定作業を実行させる。シーン#2〜#nを選択した場合も、それぞれステップF106−2〜F106−nにおいて同様に処理する。
作成しようとするコンテンツ企画によっては、選択したテンプレートのシーン構成では、シーンが足りないこと、或いは多すぎることなどもある。そのような場合は、作業者はシーン構成編集作業を選択する。するとステップF107に進み、CPU41は表示部47にシーン構成編集画面を表示させ、作業者にシーン編集を実行させる。そして作業者の入力に応じて、例えばテンプレートに設定されているシーン構成からシーンの追加挿入や削除を実行する。
シーン設定作業については、ステップF108で完了したか否かが確認される。即ちステップF106−1〜F106−nのいずれかで或るシーンの設定が終わり、又はステップF107でシーン構成の編集が終わった時点では、ステップF108においてCPU41は表示部47にシーン設定作業を継続するか否かを尋ねる表示を行い、作業者の入力を求める。
作業者は、次のシーン設定作業に進みたい場合は、継続を指示する入力を行う。すると処理はステップF105に戻り、作業者は任意にシーン#1〜#nのシーン設定作業を選択し、又はシーン構成の編集作業を選択して、所望の作業を進めることができる。
ステップF108においてシーン設定作業の完了を作業者が指示した場合は、ステップF109でテンプレート(テンプレートを編集して作成したコンテンツ企画データ)のレビュー処理が行われる。即ち作業者がここでレビューを要求した場合は、CPU41はその時点での編集状態のテンプレートの再生を実行させる。即ち表示部47や音声出力部52から設定した内容の映像や音声を出力させる。作業者はこれによって現状のテンプレートの状態を確認できる。
CPU41はテンプレートのレビュー中もしくはレビュー後に、作業者に対して、現状のテンプレートの状態をコンテンツ企画データとしてOKか否かの指示を求める表示を実行させる。
作業者は、さらにテンプレートの編集を続行する場合は、ステップF110で処理継続(コンテンツ企画データとして完成していないためOKでない)を選択する。すると処理はステップF102に戻り、作業者によって任意の作業が上記同様に選択され、実行されていく。
ある時点で、レビューを行って、作業者がその状態でコンテンツ企画データとしてOKと判断した場合は、ステップF110でOKを入力する。この時点で、図6の処理が完了し、即ちその時点での編集状態のテンプレートが、1つのコンテンツ企画データとして完成する。
そしてこのような処理を実行させるコンテンツ企画データ作成プログラムに基づいてコンテンツ企画を進めていくことで、作業者は、テンプレートの編集状態を任意にレビューしながら任意の順番で内容設定をしていくことができ、また内容設定に満足できるまで繰り返すことができるため、熟練者でなくても完成後のコンテンツをイメージしながら非常に容易かつフレキシブルにコンテンツ企画データを作成していくことができる。また、そのコンテンツ企画データとしての品質(完成後のコンテンツの品質)についてもテンプレートレビューによって容易に予測できることから、高水準のコンテンツを作成できるコンテンツ企画データを生成できるものともなる。
このコンテンツ企画処理におけるステップF103のオーディオ設定、ステップF104の画像処理設定について、図7で説明する。
今、選択されたテンプレートは、図7(a)のように時:分:秒:フレームのタイムコードとして00:00:00:00〜00:00:05:00という5分間のコンテンツを予定したテンプレートであり、またシーン構成としてシーン#1〜#5の5つのシーンが予定されているものであったとする。
そして例えばこのテンプレートでは、シーン#1は5秒、シーン#2は55秒、シーン#3は15秒、シーン#4は3分15秒、シーン#5は30秒として、それぞれ時間割が予め設定されているものとする。
この場合、コンテンツは全体で5分の映像ストリームとなるわけであるが、ステップF103のオーディオ設定では、その時間軸上、或いはシーンに合わせてBGMやナレーション音声を設定する。
図7(b)にBGMの設定例を示す。
例えば作業者は、シーン#1におけるBGMとして音楽データM1を選択する。するとタイムコード00:00:00:00〜00:00:05:00までの5秒間のBGMとして音楽データM1が設定される。
また、シーン#2〜#3にわたって作業者は、音楽データM2を選択する。するとタイムコード00:00:05:00〜00:01:15:00までの1分10秒間のBGMとして音楽データM2が設定される。
またシーンではなく、タイムコードを指定して設定することもできる。例えば作業者がタイムコード00:01:15:00〜00:02:30:00を指定して音楽データM3を選択すれば、シーン#4の前半のBGMとして音楽データM3が設定される。
同様にタイムコード00:02:30:01〜00:04:30:00を指定して音楽データM4を選択すれば、シーン#4の後半のBGMとして音楽データM4が設定される。
例えばこのように、時間軸上のタイムコード、或いはシーンに対応して、作業者が選択した音楽データが、BGMとして設定され、BGM設定データが生成される。
音楽データは、素材データベースから所望の音楽を選択してもよいし、或いは素材データベースを用いずに、作業者が録音してHDD48などにデータファイル化した音楽データや、ディスク91等からリッピングした音楽データなどを選択するなどしてもよい。
なおBGM設定データの内容としては、実際に設定された音楽データ自体を含むものとしても良いし、素材データベースにおける特定の音楽データに対するリンク情報を持つようにするものでも良い。
図7(c)にナレーションの設定例を示す。
この場合も作業者は、シーン或いはタイムコードに対応させてナレーション音声としての音声データを選択する。すると、そのシーン又はタイムコードに対応して選択されたナレーション音声データが設定される。或いは後述するように、そのシーン又はタイムコードに対応するナレーションプランが設定される。
以下では、実際にナレーション音声が選択された場合と、実際のナレーション音声は後の録音するものとしてナレーションプランが設定された場合を含めて、ここで設定されるデータを「ナレーションプランファイル」と呼ぶこととする。
図7(c)ではシーン#2に対応するタイムコードにおいて、ナレーションプランファイルN1(P)、N2(P)が設定され、シーン#3,#4にまたがる或るタイムコードポイント間にナレーションプランファイルN3(P)が設定され、またシーン#5内の或るタイムコードポイントに対応してナレーションプランファイルN4(P)が設定された状態を示している。
ナレーションプランファイルとして、実際に既存のナレーション音声データを選択する場合は、そのナレーション音声データを素材データベースから選択してもよいし、或いは素材データベースを用いずに、作業者が録音してHDD48などにデータファイル化したナレーション音声データを選択するなどしてもよい。
そしてその場合のナレーションプランファイルの内容としては、実際に設定されたナレーション音声データ自体を含むものとしても良いし、素材データベース等における特定のナレーション音声データに対するリンク情報を持つようにするものでも良い。
以上のようにナレーション音声データを設定する場合は、ナレーション音声については企画段階で完成させるものとなる。
一方で、ナレーション音声を企画段階では完成させずに、後に録音する場合もあり、その場合はナレーションプランファイルとして、ナレーション録音時の手法や内容を示すデータを生成する。このようなナレーションプランファイルの作成については後述する。
図6のステップF103では、このように、作業者の選択・設定処理に応じてCPU41は図7(b)(c)に示すような状態でオーディオデータを設定する。即ちシーン及びタイムコードに対応させた状態で、オーディオデータが設定されたBGM設定ファイルや、ナレーション音声或いはその企画が設定されたナレーションプランファイルを含む、オーディオ設定ファイルを生成する。
上記ステップF104での画像処理設定についても、同様にシーン又はタイムコードに対応して行われる。
例えばシーン#2においてスーパーインポーズ表示を実行させたい場合、作業者はスーパーインポーズ表示させる文字を入力し、また表示させるタイミングをシーン或いはタイムコードで指定する。
また、ワイプ、クロスフェードなどの映像エフェクトを設定したい場合は、作業者は、映像エフェクトの種別と共に、シーン、タイムコード、或いはシーンの切り替わりポイントなどとしてエフェクトタイミングを指定する。
これらの操作に応じて例えば図7(d)に示すようにコンテンツの時間軸上で画像処理設定が行われる。例えばシーン#2の冒頭でスーパーインポーズ表示が行われ、シーン#2と#3が切り替わる際にワイプ処理が行われ、シーン#4と#5が切り替わる際にクロスフェードが行われるなどが設定される。
CPU41はステップF104では、このような作業者が指示した画像処理設定内容を含む画像処理設定ファイルを生成するものとなる。
なお、テンプレートにおける各シーンの構成(シーン数や順序)や、各シーンの時間割などは、シーン設定処理(F106−1〜F106−n、F107)で変更可能である。
例えばオーディオ設定或いは画像処理設定が行われた後に、シーン設定処理において各シーンの時間割等が変更された場合は、BGMやナレーションを出力する期間の指定データ(タイムコード又はシーンナンバ)等は、時間割等の変更に応じてオーディオ設定ファイル、画像処理設定ファイル上において自動的に修正されるようにするとよい。
例えばBGMを例に挙げれば、図7(b)のようにシーン#1に対応した音楽データM1は、5秒間再生される音楽データと設定されているものであるが、その後、シーン#1の時間が10秒間に変更された場合、当該音楽データM1の再生時間を10秒間に自動修正する。つまり再生終了ポイントをタイムコード00:00:10:00に修正するようにする。
さらに、このような変更があると、後続するシーンの切り替わりポイントに相当するタイムコード値がずれていくことになるが、そのズレに応じた自動修正が行われるようにするとよい。
次に、ステップF106−1〜F106−nのシーン設定処理例を図8〜図12で説明する。
上記図7(a)で示したように、選択されたテンプレートが5つのシーン#1〜#5で構成されている場合、そのテンプレートは図5に示したシーン設定プログラムとして、シーン#1〜#5に対応するシーン設定プログラムを有するものとなる。
このテンプレートは、例えば駅前商店街などの地域紹介コンテンツ用に用意されたものであるとする。
例えばテンプレートには、シーン#1〜#5に対応する各シーン設定プログラムとして、シーン#1、#2、#3、#4、#5の設定画面が用意されている。
このテンプレートが、例えば駅前商店街などの地域紹介コンテンツ用に用意されたものであるとすると、上述したように、各シーンの設定画面は、オープニングタイトルシーン、駅前風景のシーン、地図紹介シーン、町並み紹介シーン、エンディングシーン、などとして予め設定されている。
シーン#1、#2,#3,#4の各設定画面例を図8(a)、図9(a)、図10(a)、図11(a)にそれぞれ示す。
各設定画面には、例えば映像内容を設定する映像設定領域100、シーン内容を説明するシーン説明領域101、シーンの時間割を設定する時間割領域102、シーンの撮像法を設定する撮像法領域103などが設けられる。
映像設定領域100には、シーンのイメージや映像説明を表示させたり、或いは完成後のコンテンツとして実際に使用する映像データを表示させたりする。
撮像法領域103には、ビデオカメラ1において撮像を行う際に、その方法を指示する内容を記述する。
例えば作業者がステップF105の段階でシーン#1を選択した場合、テンプレートに含まれるシーン#1設定プログラムに基づいて画面表示及び入力対応処理が行われる。
CPU41は、表示部47に図8(a)のようなタイトルシーンの設定画面を表示させる。この設定画面には、例えばシーン説明領域101でタイトルシーンであることが示され、また時間割領域102でシーンの時間長が示されている。
映像設定領域100にはタイトル映像の入力を求める表示が行われる。
作業者はこのような設定画面に対して入力部45を操作して各種入力を行う。例えばタイトル文字を入力したり、背景画を選択したりする。背景画については素材データベースから静止画や動画を選択してもよいし、作業者が作成或いは入力した画像データを選択してもよい。
このような作業により、シーン#1について、図8(b)のようなシーン設定データSC#1(P)が形成される。
また撮像方法を設定したり、時間割を変更することもできる。
また、このようにタイトル文字や背景画を設定したタイトルシーンをそのまま完成品のコンテンツとして使用するのであれば、撮像法領域103に「撮像不要」などと入力してもよい。
CPU41は、テンプレートの設定画面に対しての入力/編集により作成されたシーン設定データSC#1(P)を保存する。
作業者がステップF105の段階でシーン#2を選択した場合、テンプレートに含まれるシーン#2設定プログラムに基づいて、CPU41は、表示部47に図9(a)のような駅前風景シーンの設定画面を表示させる。この設定画面には、例えばシーン説明領域101で駅前風景のシーンであることが示され、また時間割領域102でシーンの時間長が示されている。映像設定領域100は空白とされているが、もちろんガイド的なイメージが設定されていてもよい。
作業者はこのような設定画面に対して映像内容を設定したり、時間割、撮像方法を設定する。もちろん駅前シーンが不要だと考えれば、シーン説明を変更して各種設定を行ってもよい。
駅前シーンとしての映像内容を設定する際には、作業者は映像設定領域100にテキストデータとして内容を示す文字、例えば「電車が駅から出発した情景」というような文字を入力したり、或いはコンピュータグラフィックで電車が駅から出発した情景を作成し、その映像データをリンクさせる。さらには、そのような情景に類似する動画や静止画を素材データベースから選択してリンクさせてもよい。
また撮像方法を指定したい場合や、時間割を変更したい場合は、それらを入力する。
このような作業により、シーン#2について、図9(b)のように映像設定がなされたシーン設定データSC#2(P)が形成される。CPU41は、テンプレートの設定画面に対しての入力/編集により作成されたシーン設定データSC#2(P)を保存する。
作業者がステップF105の段階でシーン#3を選択した場合、テンプレートに含まれるシーン#3設定プログラムに基づいて、CPU41は、表示部47に図10(a)のような駅周辺地図の設定画面を表示させる。この設定画面には、例えばシーン説明領域101で地図を表示するシーンであることが示され、また時間割領域102でシーンの時間長が示されている。映像設定領域100は地図画像を求める表示とされる。
作業者はこのような設定画面に対して映像内容を設定したり、時間割、撮像方法を設定する。もちろん地図シーンが不要だと考えれば、シーン説明を変更して各種任意の設定を行ってもよい。
地図シーンとしての映像内容を設定する際には、作業者は映像設定領域100に地図画像をリンクさせる。例えば素材データベースから当該地域の地図画像の静止画データを選択してリンクさせる。もちろんコンピュータグラフィックで作成したり、スキャナ等で取り込んだ地図画像データをリンクさせてもよい。
また撮像方法として、例えば「撮像不要」を入力したり、時間割を変更したい場合はその変更を行う。
このような作業により、シーン#3について、図10(b)のように映像設定がなされたシーン設定データSC#3(P)が形成される。CPU41は、テンプレートの設定画面に対しての入力/編集により作成されたシーン設定データSC#3(P)を保存する。
作業者がステップF105の段階でシーン#4を選択した場合、テンプレートに含まれるシーン#4設定プログラムに基づいて、CPU41は、表示部47に図11(a)のような町並みシーンの設定画面を表示させる。この設定画面には、例えばシーン説明領域101で町並み風景のシーンであることが示され、また時間割領域102でシーンの時間長が示されている。映像設定領域100は空白とされているが、もちろんガイド的なイメージが設定されていてもよい。
作業者はこのような設定画面に対して映像内容を設定したり、時間割、撮像方法を設定する。もちろん町並みシーンが不要だと考えれば、シーン説明を変更して各種設定を行ってもよい。
町並みシーンとしての映像内容を設定する際には、作業者は映像設定領域100にテキストデータとして内容を示す文字を入力したり、或いはコンピュータグラフィックで作成した映像データや、素材データベースから選択した映像データをリンクさせるなどを行う。また撮像方法を指定したい場合や、時間割を変更したい場合は、それらを入力する。
このような作業により、シーン#4について、図11(b)のように映像設定がなされたシーン設定データSC#4(P)が形成される。CPU41は、テンプレートの設定画面に対しての入力/編集により作成されたシーン設定データSC#4(P)を保存する。
シーン設定データSC#4(P)の例を図12に示す。
この場合、映像設定領域100には、テキストやシンボルによって映像イメージが表示される。例えば実際にビデオカメラ1によって撮像を行う撮像者に撮像してもらいたい情景を伝える内容とされている。
また撮像法領域103には、ズームアップやパンなどの撮像方法が記述される。
シーン説明領域101では、どのようなシーンであるかの説明が記述される。
時間割領域102では作業者が想定するシーンの時間長が示される。
例えば以上のように、各シーンについては、テンプレートで用意されたシーンの内容に基づいて企画作業者が所望の変更、編集、設定、データ選択等を行うことで、各シーン設定データSC#1(P)、SC#2(P)・・・が形成されていく。
また、テンプレートのシーン構成のままではシーンが足りない場合は、ステップF107でシーン追加を行って、そのシーンにおいて図12のような設定を行ったり、逆に削除したい場合はシーンを削除すればよい。
作成されたシーン設定データSC#1(P)、SC#2(P)・・・としては、後にビデオカメラ1による実際の撮像を必要とするものもあるが、このシーン設定データで設定されている映像内容が、そのまま完成コンテンツに使用できるものもある。例えば上記のタイトル映像や地図映像などは、そのまま使用できる。またアニメーションやコンピュータグラフィックによる映像を完成品のコンテンツの一部のシーンとして使用したい場合は、その実際に使用する映像データをシーン設定データにリンクさせればよい。
ステップF109ではテンプレート(テンプレートに対して編集設定したシーン設定データ、オーディオ設定ファイル、画像処理設定ファイル)のレビューが可能となるが、これによってコンテンツ企画作成中に、テンプレートを、何度も図7(a)のようなシーン構成のシーケンスに基づいて再生レビューすることで、完成後のイメージを確認し、必要に応じた修正も、企画段階で可能となる。
また、ステップF107でテンプレートのシーン構成も編集できるので、企画作業者が意図するシーン構成と完全一致したテンプレートが用意されていなくても、企画作業者の意図どおりのシーン構成をコンテンツ企画データにおいて実現できる。
また各シーンの画面設定や、BGM設定は、素材データベースからのデータ選択で可能となるため簡単であり、また可能な場合は作業者が自分で作成できるためオリジナリティの高いものともできる。
また各シーンについての設定や、オーディオ、画像処理の設定を行う順番は任意に選択できるため、作業者のやりやすい順番で企画作業が可能となる。BGM等を先に設定すれば、その音楽の時間長に合わせてシーンの時間を設定することができるなどの点で、企画作業の簡易性や効率が向上される。
2−4 ディスクへの記録

図1で説明したように、上記のようにテンプレートに基づいて作成されたコンテンツ企画データは、ディスク90に記録される。
CPU41は図6の処理が終了した後、ディスクドライブ51に装填されたディスク90に、その時点で編集された状態のテンプレート、即ちコンテンツ企画データを、ディスク90に記録させる。
ディスク90での記録状態を図13に模式的に示す。
ディスク90はビデオカメラ1において撮像映像信号の記録に用いられるメディアであると述べた。このためディスク90においては撮像映像記録領域が確保された状態で、図示するようにコンテンツ企画データが記録される。
コンテンツ企画データとしては、例えば5つのシーンで構成される場合は、そのそれぞれのシーン設定データSC#1(P)〜SC#5(P)が記録される。
各シーン設定データSC#1(P)〜SC#5(P)は、それぞれ図8〜図12で説明したような表示内容と、リンクされる実際の映像データを含む。
またオーディオ設定ファイルが記録される。これは図7(b)(c)で説明したようなBGM設定ファイル及びナレーションプランファイルを含む。
また画像処理設定ファイルが記録される。これは図7(d)で説明したような画像処理設定内容を含む。
これらディスク90に記録されるコンテンツ企画データとしての各ファイルはFAT(File Allocation Table)等の方式による管理情報によって管理される。FATは、各シーンについてのシーン設定データSC#1(P)、SC#2(P)・・・を、そのコンテンツとしてのシーケンスに沿って再生できるように管理する。
従って、ディスク90を再生する際には、コンテンツ企画データに基づく仮のコンテンツが、その企画したとおりの映像シーケンスで再生される。BGM等のオーディオデータも、映像に同期して再生可能な状態とされる。
なお、もちろん管理情報は所謂FATでなくても良い。
図14(a)には、作成されたコンテンツ企画データを、その再生シーケンスに従って模式的に示している。
コンテンツ企画データが完成された時点で、図2のコンテンツ企画データ作成装置でそれをレビュー(再生)させたり、ディスク90に記録して、そのディスク90をコンテンツ企画データ作成装置やビデオカメラ1、或いは他のディスク再生装置で再生させた場合、図14(a)のように、シーン設定データSC#1(P)、SC#2(P)・・・の内容が、その時間割に沿って、完成後のコンテンツと同様に再生されていく。BGMやナレーションなどのオーディオデータも、オーディオ設定ファイルに基づいて、シーンのシーケンスに同期して再生される。また画像処理設定ファイルに基づいて設定されたエフェクトやスーパーインポーズ表示が行われる。
つまり、完成後のコンテンツと同様の時間長で、その製作しようとしているコンテンツのイメージを確認できる。
2−5 ナレーションプラン設定

上述したように、図6のステップF103のオーディオ設定の段階では、ナレーションプランファイルとしては、実際のナレーション音声を設定する場合と、後のナレーション録音を指示するプランを作成する場合がある。
ここではナレーション録音を指示するプランとしてのナレーションプランファイルの作成について説明する。
ナレーションプランファイルはシーン或いはタイムコードに沿って設定するものであり、例えば図7(c)のナレーションプランファイルN4(P)のように1つのシーンに対応して1つのナレーションプランファイルを設定するほか、ナレーションプランファイルN1(P)、N2(P)のように1つのシーンにおいて複数のナレーションプランファイルが設定される場合もある。さらにはナレーションプランファイルN3(P)のように、1つのナレーションプランファイルが複数のシーンにまたがって設定される場合もある。
1つのナレーションプランファイルの構成は、例えばリンクデータ、テキストデータ、属性データから成る。
リンクデータは、ナレーションプランファイルが対応するシーン及びタイムコードを示す情報である。例えば或るシーンのタイムコードにおいて、当該ナレーションが開始されるタイムコード、終了されるタイムコードを指定する情報である。またシーン内のタイムコードを作業者が指定しないのであれば、シーン番号が指定されるのみでもよく、例えばそのシーンの開始後、所定時間(例えば数秒後)においてナレーション音声が開始されるものとしてもよい。またタイムコードで指定する場合は、ナレーション音声の開始タイミングであるスタートタイムコードのみを指定するものであっても良い。
このリンクデータによって、図7(c)に示したように、コンテンツの時系列上で各ナレーションプランファイルが設定される。
テキストデータは、ナレーション音声の内容を示すデータである。
属性データは、ナレーション音声の属性、例えば男性の声/女性の声の別や年齢層、声質、口調、などを指定する情報である。
これらリンクデータ、テキストデータ、属性データによってナレーションプランファイルが形成されるが、1つのシーンにおいて複数のナレーションプランファイルが設定される場合、及び1つのナレーションプランファイルが複数のシーンにまたがって設定される場合のデータ構成の様子を図18(a)(b)に示している。
図18(a)はシーン#aに2つのナレーションプランファイルNa1,Na2が設定される場合である。
各ナレーションプランファイルNa1,Na2は、それぞれリンクデータ、テキストデータ、属性データを有するが、ナレーションプランファイルNa1のリンクデータにおいては、シーン#a及びその前半のタイムコードが指定され、またナレーションプランファイルNa2のリンクデータにおいては、シーン#a及びその後半のタイムコードが指定される。
また図18(b)はシーン#b、#cにまたがったナレーションプランファイルNbが設定される場合である。
ナレーションプランファイルNbは、リンクデータ、テキストデータ、属性データを有するが、リンクデータにおいては、シーン#b、#c、及びスタートタイムコードとしてシーン#b内となる或るタイムコードと、エンドタイムコードとしてシーン#c内の或るタイムコードが指定される。
ナレーションプランファイルの作成は、これらリンクデータ、テキストデータ、属性データを設定していくことで行われる。
図17にナレーションプランファイルの作成処理を示す。この処理は、例えば図6のステップF103でナレーションプランファイルの作成が選択された場合に開始されるCPU41の処理である。
ステップF121では、CPU41は作業者に対して対象シーンの選択入力を求める。例えばコンテンツ企画データを構成する各シーンの選択画面が表示される。
そして例えば図7(c)のナレーションプランファイルN1(P)やN2(P)の作成の際は、作業者はシーン#2を選択することになる。また、ナレーションプランファイルN3(P)の作成の際には、シーン#3,#4を選択することになる。
ステップF121で対象シーンが選択されることに応じては、ステップF127として対象シーンとのリンク情報が作成される。選択されたシーンをシーン#aとすると、リンク情報は#aを示すものとなる。さらには、シーン#a内でのタイムコードが自動的に、或いは作業者の入力に従って指定され、リンクデータに含まれる。またリンクID番号(#n)が生成される。ここでのリンクID番号とは、各ナレーションプランファイルに与えられるIDである。
このステップF127によりナレーションプランファイルN(n)におけるリンクデータ#nが生成される。
ステップF121において対象シーンが選択された場合、表示部47に図15のようなナレーション設定処理画面が表示される。図15は、シーン#4が選択された場合であり、その場合、ナレーション設定処理画面としてシーン設定データSC#4(P)に基づく画像が表示される。
即ち映像設定領域100、時間割領域102、撮像法領域103において、上記したシーン設定データSC#4(P)の内容が表示される。
そしてこのナレーション設定処理画面では、ナレーションテキスト入力領域115が用意される。
なお、時間割領域102では、例えばシーン設定データSC#4としての時間割の値が示されるが、この領域内に、ナレーション音声のタイムコードを入力できるようにすれば、作業者がシーン内での任意のタイムコードを指定することができる。
続いてステップF122では、作業者にナレーションテキストの入力を求め、作業者はシーン内容に沿ったナレーション内容の入力を行う。即ち図15の画面においてナレーションテキスト入力領域115に、ナレーションの内容をテキストデータとして入力していく。図15はナレーションテキストとして「このあたりは、まだ自然が多く・・・」というテキストデータが入力された状態を示している。
この入力に応じて、ステップF128でテキストデータが生成される。即ちナレーションプランファイルN(n)を構成するテキストデータ#nが生成される。
続いてステップF123ではナレーション属性入力を求める。この場合、作業者は、図15のナレーション設定処理画面におけるナレーションナビボタン108をクリックする。すると、図16のようにナレーション属性を入力するウインドウ109が開く。
この属性入力ウインドウ109では、ナレーションの属性として、性別設定部110、声質設定部111、口調設定部112、サンプルボタン113、決定ボタン114が用意される。
作業者は、ナレーション音声の性別を性別設定部110において指定し、また声質、口調をそれぞれ声質設定部111、口調設定部112で設定する操作を行う。
作業者がサンプルボタン113をクリックした場合は、CPU41はステップF124の処理として、その時点で性別設定部110、声質設定部111、口調設定部112で設定されている状態で、ナレーション音声を出力させる。例えばHDD48に格納してある属性サンプルデータベースから当該設定での音声データを読み出し、音声出力部52から出力させる。なお、当該設定に応じた電子音声により、ステップF122で入力されたテキストデータの朗読音声を出力させるようにしても良い。
作業者はステップF123で属性を設定し、またステップF124で属性サンプル音声を聞きながら、望むナレーション属性を調整していく。そして、望むナレーション音声が得られる属性設定ができたと判断した時点で、決定ボタン114をクリックする。
すると処理はステップF125で属性設定OKとされる。このときステップF129として、CPU41は、その時点での属性設定ウインドウ109上での設定に応じて属性デ
ータを生成する。即ちナレーションプランファイルN(n)を構成する属性データ#nが生成される。
以上の処理で、1つのナレーションプランファイルN(n)を構成するリンクデータ#n、テキストデータ#n、属性データ#nが生成されたことになり、1つのナレーションプランファイルN(n)の生成を終える。
続いて、次のナレーションプランファイルを生成する場合は、ステップF126からステップF121に戻る。
CPU41の処理としては、ステップF125でOKとされた後は、ナレーションプランファイルの生成処理を終了するか否かを選択させる画面表示を実行し、作業者に選択を求める。終了が選択されればナレーションプランファイルの生成処理を終了させ、終了でなければ、ステップF121としてシーン選択画面を表示させ、引き続き上記同様の処理を行うことになる。
以上のようにナレーションプランファイルが生成される。但し、上述したように、ナレーションプランファイルは、このようにナレーション録音のためのプランデータとするだけではなく、図7において述べたように、既存のナレーション音声を設定するものであっても良い。
ナレーションプランファイルとしては、既存のナレーション音声を設定する場合と、後にナレーション録音をおこなうことを前提として、上記のようにリンクデータ、テキストデータ、属性データを生成するものでも良い。
図19(a)には、シーン設定データSC#1(P)〜SC#5(P)、及びBGM設定ファイルとともに、ナレーションプランファイルN1(P)〜N4(P)が設定されたコンテンツ企画データを示している。
このナレーションプランファイルN1(P)〜N4(P)のうち、例えばナレーションプランファイルN2(P)、N3(P)が、後の録音を企画するものである場合、ナレーションプランファイルN2(P)、N3(P)が上記処理で生成されるものとなる。
そして後に、図1のナレーション録音(S6)として示した段階で、上記のように生成されたナレーションプランファイルN2(P)、N3(P)に基づいて、ナレーション録音が行われ、図19(b)のようにナレーション録音データN2(R)等が生成される。ナレーション録音については後述する。
2−6 セキュリティ設定

次にセキュリティ設定について説明する。セキュリティ設定は、コンテンツ企画データを構成において各シーン設定データ毎、BGM設定データ毎、ナレーションプランファイル毎に行うことができる。この設定は図6のステップF111で行われる。
以下、シーン設定データに対してのセキュリティ設定を例に挙げて説明する。
図6のステップF111でセキュリティ設定処理が行われる際の詳しい処理フローを図22に示す。
まずステップF151で、CPU41は表示部47にセキュリティ設定を行うシーンを選択させる画面を表示させ、作業者にシーンの選択を求める。なお、本例のセキュリティ設定は、例えば上記図19(a)のようにコンテンツ企画データを構成する各BGM設定データ(M1〜M5)、及びナレーションプランファイル(N1(P)〜N4(P))についても行われるため、ステップF151での選択画面としては、これらBGM設定データやナレーションプランファイルも選択できるようにする。
今、作業者はステップF151での選択画面に対して、セキュリティ設定を行おうとする対象シーン#nを選択したとする。するとCPU42は、対象シーン#nについてのセキュリティ設定処理画面を表示させる。対象シーン#nとしてシーン#4が選択された場合、CPU42は、図20のようにシーン設定データSC#4(P)に基づくセキュリティ設定処理画面を表示部47に表示させる。
これは上記図12で説明した表示内容に加えて、セキュリティランクボタン105を設けたものである。
続いて処理はステップF152の重要度入力に進む。この場合、作業者は、セキュリティランクボタン105をクリックする。するとCPU42は図21のようにセキュリティランクウインドウ106を表示させ、選択チェックボックス107への作業者の入力を求める。
この例では、当該選択されたシーンについて、重要度A,B,Cと3つのランクを選択できるようにしている。
重要度Aは、実コンテンツ及びコンテンツ企画の開示を不可とするレベルである。
重要度Bは、実コンテンツの開示を不可とするレベルである。
重要度Cは、実コンテンツ及びコンテンツ企画を開示可とするレベルである。
コンテンツ企画とは、シーン設定データやナレーションプランファイルとして、撮像や録音の指示内容を含むデータであり、実コンテンツとは、コンテンツ企画に応じて撮像或いは録音されたデータのことである。
例えばシーン#4が設定されて、図21のセキュリティランクウインドウ106が表示された場合では、コンテンツ企画とはシーン設定データSC#4(P)のことを指し、実コンテンツとは、後にシーン設定データSC#4(P)に基づいて撮像される撮像映像データのことである。
作業者は、選択したシーンの重要度を選択チェックボックス107により選択する。
重要度入力が行われたら、CPU42はステップF153で、設定された重要度に基づいて暗号化が必要か否かを判断する。
例えばシーン#4に関して重要度Aとされたら、シーン設定データSC#4(P)は暗号化が必要と判断する。また重要度B又はCとされたら、シーン設定データSC#4(P)の暗号化は不要と判断する。
暗号化が不要とされた場合は、ステップF156に進んで、コンテンツ企画データにおけるシーン設定データSC#4(P)に重要度データを付加(例えば重要度B、又は重要度Cとしてのデータを付加)し、当該選択されたシーンに対するセキュリティ設定を終える。
一方、暗号化が必要とされた場合は、ステップF154に進んで、まず暗号化のための鍵K#nを生成する。生成した鍵K#n(この場合シーン#4に対応する鍵)については例えばメモリ43或いはHDD48の或る領域に格納して保存する。
そしてステップF155では、生成した鍵K#nを暗号/復号処理部56に転送し、また対象データ(この場合シーン設定データSC#4(P))を暗号/復号処理部56に転送して、対象データを鍵K#nにより暗号化させる。
これによって暗号化データ#nが生成される。即ち暗号化されたシーン設定データSC#4(P)である。
ステップF156では、コンテンツ企画データにおける対象データを、暗号化データに置き換える。また重要度データを付加する。即ちコンテンツ企画データに含まれるシーン設定データSC#4(P)を暗号化したシーン設定データSC#4(P)に置き換えるとともに、重要度Aを示す重要度データを付加する。そして当該選択されたシーンに対するセキュリティ設定を終える。
以上の処理で、1つの対象シーンに対するセキュリティ設定を終えたら、続いて、次の対象シーン(又は対象ナレーションプランファイル等)についてセキュリティ設定を行うか否かを作業者に選択させる画面表示を実行し、作業者に選択を求める。終了が選択されれば図6のステップF111としてのセキュリティ設定処理を終了させ、終了でなければ、ステップF151として対象シーン(或いは対象のナレーションプランファイル等)の選択画面を表示させ、引き続き上記同様の処理を行うことになる。
例えば上記コンテンツ企画データを構成する5つのシーン#1〜#5について、それぞれ上記処理でセキュリティ設定が行われた場合の様子を図23に示す。
まずシーン#1について重要度Cのセキュリティ設定が行われたとする。すると、コンテンツ企画データにおけるシーン設定データSC#1(P)については、そのままで暗号化されない。また重要度データ「C」が付加される。
またシーン#2について重要度Bのセキュリティ設定が行われたとする。すると、コンテンツ企画データにおけるシーン設定データSC#2(P)も暗号化されない。また重要度データ「B」が付加される。
またシーン#3について重要度Aのセキュリティ設定が行われたとする。すると、コンテンツ企画データにおけるシーン設定データSC#3(P)は暗号化される。また重要度データ「A」が付加される。暗号化の際の鍵K#3はメモリ43等において格納管理される。
シーン#4も重要度Aのセキュリティ設定が行われたとすると、コンテンツ企画データにおけるシーン設定データSC#4(P)は暗号化され、また重要度データ「A」が付加される。暗号化の際の鍵K#4はメモリ43等において格納管理される。
シーン#5について重要度Cのセキュリティ設定が行われたとすると、コンテンツ企画データにおけるシーン設定データSC#5(P)は暗号化されず、重要度データ「C」が付加される。
即ち、コンテンツ企画データにおいては、セキュリティ設定で重要度Aとされたシーン設定データが、暗号化データに置き換えられることになる。
なお図23には撮像映像データSC#1(R)〜SC#5(R)も示している。これは、それぞれ、シーン設定データSC#1(P)〜SC#5(P)に応じて後に撮像装置で撮像される映像データとして示しているものである。つまりセキュリティ設定でいう実データである
例えばこの図23の例のようなセキュリティ設定の場合、重要度A、Bが実データの暗号化を求めるものであるため、この場合撮像映像データSC#2(R)、SC#3(R)、SC#4(R)は、それぞれ撮像された際に暗号化されるものとなる。この暗号化の処理については、撮像装置の処理となるため後述する。
図24(a)は、ナレーションプランファイルN1(P)〜N4(P)、BGM設定データM1〜M5、シーン設定データSC#1(P)〜SC#5(P)を含むコンテンツ企画データにおいて、それぞれのデータについて行われたセキュリティ設定例を示している。
コンテンツ企画データにおいては、ナレーションプランファイルN3(P)、シーン設定データSC#3(P)、SC#4(P)が、重要度Aに設定されたとすると、図示するようにこれらは暗号化される。重要度BまたはCとされた他のデータは暗号化されない。
このようなセキュリティ設定がなされたコンテンツ企画データを図13のようにディスク90に記録して撮像装置等に提供する場合、記録されるコンテンツ企画データに含まれるナレーションプランファイルN3(P)、シーン設定データSC#3(P)、SC#4(P)は暗号化データとなる。従って、これらの暗号化を復号するための鍵が提供されていない撮像装置においては、これらの内容を見ることはできない。
また図24(b)には、シーン設定データSC#2(P)、SC#4(P)に基づいて撮像装置で撮像される撮像映像データSC#2(R)、SC#4(R)を示している。シーン設定データSC#2(P)は重要度データ「B」が付加され、またシーン設定データSC#4(P)は重要度データ「A」が付加されているため、これらに基づいて撮像された撮像映像データSC#2(R)、SC#4(R)は、それぞれ暗号化されることになる。
また図24(c)には、ナレーションプランファイルN3(P)に基づいて音声入力装置で録音されるナレーション音声データN3(R)を示している。ナレーションプランファイルN3(P)は重要度データ「A」が付加されているため、これに基づいて録音されたナレーション音声データN3(R)は暗号化されることになる。
なお、図6の例ではステップF111でセキュリティ設定が行われるものとしたが、例えばステップF106−1〜F106nなど、シーン設定データを生成する際に、そのシーン設定データに対するセキュリティ設定処理が上記同様に行われても良い。また、ステップF103のオーディオ設定の処理でオーディオ設定データ(BGM設定ファイルやナレーションプランファイル)を生成する際に、その生成中のオーディオ設定データに対するセキュリティ設定が行われるようにすることも考えられる。
ところで、セキュリティ設定により暗号化されたデータを含むコンテンツ企画データの内容を表示させる際には、その暗号化データに対する復号処理が必要になる。
例えばコンテンツ企画データ作成装置でコンテンツ企画データを再生してその内容を確認する場合(例えばセキュリティ設定後のコンテンツ企画データについて図6のステップF109のレビューを行う場合)、さらには後述する撮像装置や音声入力装置において、提供されたコンテンツ企画データを再生する場合は、セキュリティ設定に対応する処理が行われる必要がある。
このため、コンテンツ企画データに対して表示や加工等の処理を行う機器、即ちコンテンツ企画データ作成装置や、後述する撮像装置(ビデオカメラ)、或いは音声入力装置などでは、図25のような処理が行われる。
例えばコンテンツ企画データ作成装置の場合、CPU42の処理として、図6のステップF109でのレビューの際に、この図25の処理が行われる。
ステップF171では作業者の入力により対象シーンの選択が行われる。例えばシーン設定データを個別にレビューしたい場合など、作業者はレビューしたいシーンを選択する。選択に応じて、CPU42はコンテンツ企画データにおける対象シーンのシーン設定データSC#n(P)を読み出す。
なお、ここでは個別にシーンを選択する例で示しているが、例えば上述したようにコンテンツ企画データの全体をレビューすることもある。つまり各シーンを連続して、完成コンテンツと同様の時間的な流れでレビューする場合である。その場合、ステップF171としては、順次自動的に各シーンが選択されるものとなる。
さらに、上述の通りBGM設定データ、ナレーションプランファイルについてもセキュリティ設定が行われ、またそれらのデータを再生させたい場合もある。従って、ステップF171では対象シーンではなく、対象となるオーディオ設定データ(BGM設定データの1つ、或いはナレーションプランファイルの1つ)が選択される場合もある。
また、上記コンテンツ企画データの全体をレビューする場合は、オーディオ設定データも順次選択されて以下の処理が同様に行われる。
さらには、後述する撮像装置や音声入力装置では、撮像映像信号やナレーション音声信号などの実データが暗号化されている場合もあり、従ってそれらの装置において図25の処理が行われる場合は、ステップF171で実データが選択される場合もある。
ここでは説明の簡略化のため、1つのシーンが選択されたと仮定して説明を続ける。
ステップF171でシーンが選択され、例えば表示されるシーン設定データSC#n(P)が選択されたら、ステップF172で、CPU42は当該シーン設定データSC#n(P)に付加されている重要度データを判別する。
そしてステップF173で、該シーン設定データSC#n(P)が暗号化されているか否かを判別する。この処理で選択されているデータが、シーン設定データSC#n(P)や、BGM設定データ、或いはナレーションプランファイルの場合は、重要度データが「A」であれば、暗号化されていると判断できる。またこの処理で選択されているデータが実データ(例えば撮像映像データ)である場合は、対応するシーン設定データに付加されている重要度データが「A」又は「B」の場合、暗号化されていると判断できる。
暗号化されたデータであった場合は、ステップF174に進み、当該対象データ(この場合シーン設定データSC#n(P)の暗号化に対応する鍵Kを有しているか否かを判別する。
鍵Kを有していれば、鍵Kを読出、ステップF176で暗号解凍(復号)を行う。コンテンツ企画データ作成装置の場合、通常はセキュリティ設定の際に鍵Kを生成して管理しているため、例えばメモリ43などに鍵Kを保存している。そのためステップF176では、鍵K及び対象データ(シーン設定データSC#n(P))を暗号/復号処理部56に転送し、復号処理を実行させる。
この処理により暗号化が解読された対象データ、即ちこの場合シーン設定データSC#n(P)が得られる。ステップF178ではこの解読されたシーン設定データSC#n(P)を、表示処理部46に転送し、レビュー表示させる。
なお、コンテンツ企画データ作成装置においては、この図25の処理は、図6のステップF106−1〜F106−nにおいて実行されることもある。即ちシーン設定データを書き直すような場合である。既に暗号化されたシーン設定データを更新する場合は、以上の処理を経てステップF178に進み、その場合はシーン設定データの加工が行われることになる。
さらには、図6のステップF103で、この図25の処理が行われることもある。即ち既に作成されていたBGM設定ファイルやナレーションプランファイルの加工/更新を行うような場合である。
上記ステップF173で暗号化されていないと判断された場合は、そのままステップF178に進んで、表示又は加工が行われる。
ただしステップF177として、重要度のランクに応じて各種処理について制限処理が行われる場合もある。
例えば上記重要度ランクの意味では、単に表示(閲覧)の可否を設定するものとしたが、例えば書換の可否などを設定できるようにしてもよい。従って、暗号化だけでなく、ランクによって各種処理の制限を与える場合もあり、ランクに応じた条件の処理がステップF177で行われる場合もある。なお、このステップF177の処理は、暗号化を解読したデータに対して行われるようにしてもよい。
ステップF179では、次の対象データ(対象シーン等)の処理に進むか否かを判断し、次の対象データの処理に進む場合はステップF171に戻る。そして作業者の選択、又は一連の処理ととして自動選択される対象データに関して同様の処理が行われる。
以上のような図25の処理が、必要時に行われることで、例えばコンテンツ企画データ作成装置においては、セキュリティ設定により暗号化を施したシーン設定データやナレーションプランファイルなどに対しても、任意に再生(表示)させたり、内容の加工等を行うことができる。
また、後述する撮像装置や音声入力装置においては、暗号化された対象データに対応する鍵を有していることで、その内容の再生(表示)等が可能となる。換言すれば、鍵の提供によって、秘匿範囲を管理できることになる。
具体的には、撮像装置や音声入力装置に提供するシーン設定データの内容を制限したり、或いはデータの伝送経路(ディスク等の記録媒体やネットワーク通信経路)での秘匿性を維持することができる。またコンテンツ企画データ自体を、他のコンテンツ企画の際に提供して転用するときなどに、一部内容を秘匿することもできる。
3.シーン撮像
3−1 ビデオカメラの構成

続いて図1のシーン撮像(S2)の手順について説明する。まずシーン撮像に使用するビデオカメラ1を説明する。
図26にビデオカメラ1の外観例を示す。
このビデオカメラ1は、撮像者がビューファインダ31を覗きながら、或いは液晶表示部29を見ながら撮像を行うことできるように構成される。
この図26においては、ビデオカメラ1には、撮像を行うためのカメラ部13、撮像時の音声を集音するためのマイクロフォン33、各種操作を行うための操作部27が示されている。
図示されていないが、例えば液晶表示部29が設けられた側とは反対側の側面部にはディスク90を装填するディスクドライブ部が形成されている。
ビデオカメラ1の内部構成を図27に示す。
システムコントローラ11は、マイクロコンピュータにより構成され、ビデオカメラ1の全体を制御する。即ち以下説明する各部の動作制御を行う。
カメラ部12は、映像撮像のための部位であり、撮像部13、撮像信号処理部14、カメラコントローラ15を備える。
撮像部13は、撮像レンズや絞りなどを備えて構成されるレンズ系、レンズ系に対してオートフォーカス動作やズーム動作を行わせるための駆動系、レンズ系で得られる撮像光を検出し、光電変換を行うことで撮像信号を生成するCCD(Charge Coupled Device) などが設けられる。
撮像信号処理部14は、カメラ部13のCCDによって得られる信号に対するゲイン調整や波形整形を行うサンプルホールド/AGC(Automatic Gain Control)回路や、ビデオA/Dコンバータを備え、撮像によるデジタル映像データを生成する。
カメラコントローラ15は、システムコントローラ11からの指示に基づいて、撮像部13及び撮像信号処理部14の動作を制御する。例えばカメラコントローラ15は、撮像部13に対しては、オートフォーカス、自動露出調整、絞り調整、ズームなどの動作を実行させるための制御(モータ制御)を行うものとされる。
またカメラコントローラ15はタイミングジェネレータを備え、CCD及び撮像信号処理部14のサンプルホールド/AGC回路、ビデオA/Dコンバータに対しては、タイミングジェネレータにて生成されるタイミング信号により信号処理動作を制御する。
カメラ部12では以上の構成により、撮像映像データを生成する。
また、マイクロホン33で得られた音声信号は音声信号処理部34でA/D変換され、撮像映像データに同期した音声データが生成される。
記録再生部16は、カメラ部12で得られた撮像映像データ(及びマイクロホン33で得られた音声データ)を記録媒体に記録し、また再生できる部位である。
記録再生部16にはエンコード/デコード部17、ディスクドライブ18、記録再生コントローラ19、暗号/復号処理部25が設けられる。
エンコード/デコード部17は、撮像時にはカメラ部17で得られる撮像映像データを、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式或いは他の圧縮方式としての所定の方式で圧縮したり、ディスク90への記録フォーマットに変換するなどの処理を行う。また音声データについても圧縮やフォーマット変換を行う。なお、データ圧縮を行わずにディスク90に記録するような処理形態も考えられる。
エンコード/デコード部17で処理された撮像映像データ(及び音声データ)は、ディスクドライブ18に供給され、装填されているディスク90に記録される。
ディスク90に記録されたデータの再生時には、ディスクドライブ18によって再生された映像データ(及び音声データ)がエンコード/デコード部17でデコード処理される。
記録再生コントローラ19は、システムコントローラ11の指示に基づいて、エンコード/デコード部17の処理やディスクドライブ18による記録及び再生動作、及びデータの入出力に関する制御を行う。
またディスクドライブ18を制御して、管理情報、例えばFATデータなどの読出や書込、さらにはFATの更新などによるディスク90に記録されたデータの編集を実行させる。
暗号/復号処理部25は、上記セキュリティ設定によって暗号化されているシーン設定データの復号処理を行う。もちろんその場合は、対象とするシーン設定データに対する鍵が提供されている必要がある。
またシーン設定データに付加された重要度データに応じて、カメラ部12で撮像された撮像映像データに対する暗号化処理を行う。
撮像時にカメラ部17で得られた撮像映像データや、ディスク90から再生された映像データは、ビューファインダ31や液晶表示部29に表示可能とされる。
撮像実行時、及び撮像スタンバイ時などにおいてカメラ部12が撮像映像データを出力している際は、その撮像映像データはビューファインダドライバ30、LCDドライバ28の両方又は一方に供給される。
ビューファインダドライバ30、LCDドライバ28は、システムコントローラ11からの指示に応じて、それぞれ撮像映像データによる映像をビューファインダ31,液晶表示部29に表示させる動作を行う。またシステムコントローラ11の指示に応じて所定のキャラクタ画像を重畳表示させる。
また、ディスク90からの映像データ再生時においては、ディスクドライブ18で再生出力され、エンコード/デコード部17でデコードされた映像データがビューファインダドライバ30、LCDドライバ28の両方又は一方に供給される。ビューファインダドライバ30、LCDドライバ28は、システムコントローラ11からの指示に応じて、それぞれ供給された映像データ及び重畳するキャラクタ画像による映像をビューファインダ31,液晶表示部29に表示させる動作を行う。
従ってユーザーは、ビューファインダ31,液晶表示部29を見ながら撮像のスタンバイ(被写体の確認時)及び撮像の際のモニタリングや、ディスク90に記録された映像内容のチェック、編集操作などを行うことができる。ディスク90に記録された映像データとは、上述したようにコンテンツ企画データとして記録されている映像データや、当該ビデオカメラ1で撮像して記録した映像データなどである。
またディスク90から再生されたオーディオデータは、オーディオドライバ35でD/A変換され、またフィルタリングや増幅などの信号処理がされてスピーカ部36から出力される。
外部インターフェース20は、外部装置としてのオーディオ・ビジュアル機器、情報機器、ストレージ機器などとの間で映像データやコンテンツ企画データなどを入出力する部位である。
通信部21は例えば有線・無線でネットワーク通信を行う部位である。例えばモデム、イーサーネットインターフェース、携帯電話インターフェースなどにより形成される。
これらは、本例において説明する、ディスク90に記録されたコンテンツ企画データに基づく撮像動作には直接関係しない部位であるが、コンテンツ企画データがディスク90に記録されない形態も考えられ、その場合にコンテンツ企画データの入力のために用いられる。これらについては変形例として後述する。
ROM22,RAM23、フラッシュメモリ24は、それぞれシステムコントローラ11が必要なデータやプログラムの記憶や演算領域として用いる。
例えばROM23には、システムコントローラ11の処理プログラム、固定データ等が記憶される。RAM23は一時的な情報の格納やワーク領域として用いられる。フラッシュメモリ24は各種の制御係数などが記憶される。
また、セキュリティ設定における暗号化を解読を許可するものとして鍵Kが提供された場合は、RAM23又はフラッシュメモリ24に鍵を格納することも行われる。
操作部27には、当該ビデオカメラ1に対するユーザー操作のための各種操作子が用意されている。即ち電源操作、撮像操作、再生操作、ズーム操作、各種モード操作、編集操作などのための操作子が形成される。
システムコントローラ11は、これらの操作子によるユーザの操作を検出することに応じて、各部に対して必要な動作が実行されるように制御する。
電源部32は例えばDC/DCコンバータにより、内蔵のバッテリにより得られる直流電源あるいは、電源アダプタを介して商用交流電源から生成された直流電源を利用して、各回路部に対して所要のレベルの電源電圧を供給する。電源部32による電源オン/オフは、上述した操作部27からの電源操作に応じてシステムコントローラ11が制御する。
なお、このビデオカメラ1の構成例では、ビデオカメラ本体に液晶表示部29を備えるものとしたが、必ずしも液晶表示部29を設けなくてもよい。
シーン撮像時に液晶表示部29に表示する内容については後述していくが、外部モニタ機器を接続できるようにし、そのモニタ機器において液晶表示部29と同様の表示を実行させるようにしてもよい。
3−2 シーン撮像手順

ビデオカメラ1を用いて行われるシーン撮像の手順を図28に示す。図28は撮像者の操作に基づいてビデオカメラ1におけるシステムコントローラ11が実行する処理として示している。
まずステップF200では、コンテンツ企画データを取得する。本例のように撮像時において、コンテンツ企画データが記録されたディスク90が装填される場合は、ディスク90にコンテンツ企画データが記録されていることが確認されればよい。
ステップF201では、コンテンツ企画データに含まれる各シーンを表示させ、撮像者にシーン選択を求める。
例えばシステムコントローラ11は、各シーン設定データSC#1(P)、SC#2(P)・・・としての代表画像を再生させ、液晶表示部29に表示させる。
図29(a)に、シーン選択画面を表示した例を示す。図示するように例えば各シーン設定データSC#1(P)、SC#2(P)・・・における映像設定領域100の先頭映像などを画面分割してそれぞれ表示する。即ち上述した図8(b)、図9(b)、図10(b)、図11(b)のように設定された映像である。この例では4つのシーンを表示しているが、5番目以降のシーン設定データの画像も、例えばページ送り操作に応じて表示させる。
なおこのとき、シーン設定データSC#n(P)の一部又は全部が上記セキュリティ設定により暗号化されている場合もある。例えば上記図24(a)のようにセキュリティ設定されているとすると、シーン設定データSC#3(P)、SC#4(P)は暗号化されている。
このためステップF201内の処理として上記図25の処理が実行される。そして暗号化されていた場合は、その暗号化の鍵を有する場合、即ち当該ビデオカメラ1(又はその使用者)に対して閲覧権限が与えられているシーンに関してのみ、暗号化されたシーン設定データSC#n(P)の復号が、暗号/復号処理部25において行われ、それを表示させることが可能となる。
撮像者は、このようなシーン選択画面に対して選択操作を行う。するとシステムコントローラ11の処理はステップF202に進み、選択されたシーン#xについてシーン設定データSC#x(P)の再生を行う。
シーン#4が選択されたとすると、システムコントローラ11はシーン設定データSC#4(P)をディスク90から再生させ、図29(b)に示すように液晶表示部29に表示させる。
このシーン設定データSC#4(P)の再生映像を見ることによって、撮像者はシーン#4として撮像すべき内容を確認できる。
即ちシーンの説明、映像イメージ、時間割、撮像方法を確認できる。
ステップF201において他のシーンが選択された場合も、システムコントローラ11は、選択されたシーンに対応するシーン設定データの再生を実行する。
上述したように、シーン設定データとしては、例えばタイトルシーンなど、実際の撮像が不要なものもある。
撮像者はシーン設定データの再生映像を見て撮像を行うかどうか決めるが、撮像が必要なシーンであって、しかも今から撮像を開始するという場合には、そのシーンの選択状態(シーン再生状態)から、撮像を実行する操作を行う。
撮像者が撮像開始を指示する操作を行わなければ、システムコントローラ11はステップF201に戻って、シーン選択画面表示状態に戻る。
撮像者が、シーン設定データSC#x(P)を選択し、再生させた際に、当該シーンについて撮像を実行すべく所定の操作を行った場合は、ステップF204に進んで、撮像処理に移行する。
そして撮像者が撮像をスタートする操作を行うと共に、カメラ部12で得られる撮像映像データ(及びマイクロホン33で得られる音声データ)の、ディスク90への記録処理を実行させる。
液晶表示部29においては、システムコントローラ11は撮像中の映像を表示させるように制御するが、このとき、図29(c)に示すように、例えばピクチャーインピクチャーによる子画面表示(或いは画面分割)などの手法により、シーン設定データSC#x(P)の再生映像を表示させるように制御してもよい。
図29(c)は、シーン#4として実際に「町並みの中にある自然」の風景を撮像している映像と共に、そのような映像を指示する内容となっているシーン設定データSC#4(P)が表示されている状態である。
撮像処理は、撮像者のスタート操作から終了操作の間、継続されればよい。撮像者はシーン設定データの再生映像により、当該シーンの時間長を確認できるため、その時間に合わせて、多少し長めの時間で撮像を行うようにすればよい。
又は、シーン設定データにおいて設定されている時間割情報をシステムコントローラ11を検出して、システムコントローラ11が撮像時間を管理して自動終了させることもできる。
即ちシーン設定データにおける時間割として、1分のシーンとされている場合は、システムコントローラ11は例えば1分10秒など、多少長めの撮像時間を設定する。そして撮像者が撮像スタート操作を行って撮像処理を開始した時点からタイムカウントを行い、1分10秒が経過した時点で、自動的に撮像処理を終了させる。このようにしておけば、撮像者は撮像時間にさほどの神経を使わないで、撮像作業、例えば被写体の状況や、ズーム、パンなどの操作に集中できる。
ステップF204としてのシーン撮像は、繰り返し実行できる。即ちテイク1,テイク2・・・として、撮像者が満足できるまで複数回のシーン撮像を実行できる。
つまり、ステップF201で或るシーンを選択した後、ステップF204に進んでシーン撮像を実行するたびに撮像映像データは、選択されたシーンの撮像映像データとして管理されて記録される。従って、同一のシーン選択状態で複数回撮像を行えば、各撮像映像データは、それぞれ同一のシーンについてのテイク1,テイク2・・・として管理される。
図31には撮像映像データがディスク90に記録された状態を示している。
先に図13において説明したように、ディスク90にはコンテンツ企画データが記録された状態で、撮像映像記録領域が残されているが、この撮像映像記録領域に撮像映像データが記録されていく。この場合、シーン#2を選択して1回、シーン撮像を行うことで、シーン#2としての撮像映像データSC#2(R)のTake1が記録され、またシーン#4を選択して2回、シーン撮像を行うことで、シーン#4としての撮像映像データSC#4(R)のTake1、Take2が記録されている状態を示している。
なお、ステップF204でのシーン撮像の際には、対応するシーン設定データSC#x(P)に付加されている重要度データに応じて、撮像映像データの暗号化が行われる場合がある。即ちカメラ部12で得られた撮像映像データは、エンコード/デコード部17での処理に加えて、暗号/復号処理部25での暗号化処理を行ってからディスクドライブ18に転送され、ディスク90に記録される。
例えば上記図24(a)のようにセキュリティ設定されているとする。シーン#2のシーン設定データSC#2(P)は重要度データ「B」であり、シーン#4のシーン設定データSC#4(P)は重要度データ「A」である。これは、いずれも実データの暗号化を求める設定である。従ってこの場合、図31に示すように、撮像映像データSC#2(R)のTake1、撮像映像データSC#4(R)のTake1、Take2は、いずれも暗号化されて記録されるものとなる。
ステップF204の撮像処理の後は、ステップF205において、撮像したシーンの撮像映像データのエディット、レビュー、テイク選択等の処理が行われる。
即ちシステムコントローラ11は、撮像者の操作に応じて、撮像映像データSC#x(R)を再生させて液晶表示部29にレビュー表示させたり、或るシーンについて複数のテイクがとられた場合は、テイク選択画面を表示させたり、さらには撮像映像データについての編集操作を受け付ける。
なお、暗号化された撮像映像データのレビュー表示が求められる場合もある。このためステップF204内の処理として、上記図25の処理が行われる。
撮像映像データのエディットとは、主に、シーンに設定された時間に合わせたイン点、アウト点の設定がある。
例えば図14(b)に、シーン#2,#4の選択状態で撮像された撮像映像データSC#2(R)のTake1、SC#4(R)のTake1、Take2を示しているが、これらは、シーンに設定された時間より多少長い時間長とされる。これをコンテンツ企画データのシーケンスに当てはめるには、シーン設定データSC#2(P)、SC#4(P)において設定されている時間長に合うようにトリミングしなければならない。
このため、図示するようにイン点(IN)、アウト点(OUT)が撮像者の操作に応じて決められる。
例えば撮像者は、撮像映像データのレビューを液晶表示部29において確認しながら。開始ポイント(イン点)を決める。すると、システムコントローラ11は設定された時間長からアウト点を算出し、設定する。
なお、イン点、アウト点の設定は、FATに記録される。例えば撮像映像データSC#2(R)Take1についてのイン点、アウト点の設定は、撮像映像データSC#2(R)Take1のファイルとしての開始アドレス、終了アドレスとしてFATに登録されればよい。
また、イン点、アウト点から除かれた前端側、後端側の実際の映像データは、ディスク90から消去されないことで、後にイン点、アウト点を変更したい場合にも対応できる。
或るシーンにつき、複数のテイクがとられた場合は、どのテイクを採用するかを選択させるテイク選択処理も行われる。例えばシーン#4についてテイク1,テイク2がとられた場合、システムコントローラ11は、図30(a)のように各テイクの撮像映像データ(SC#4(R)のTake1とTake2)を再生させ、液晶表示部29に表示させる。
撮像者は、この再生映像を確認しながらどちらのテイクを使用するかを決め、選択操作を行う。システムコントローラ11は、テイクの選択情報を保持する。
ステップF204で或るシーンの撮像によって撮像映像データが記録され、ステップF205でレビューやエディット、テイク選択が行われるが、現在選択されている或るシーンについて撮像OKとする操作を行った場合は、ステップF206からF207に進み、その時点で選択されたテイク及び編集された状態での撮像映像データが、コンテンツ企画データとしてのシーケンスに組み込まれるように登録される。
即ちディスク90においてFATが編集される。
例えばコンテンツ企画データのみの時点では、図31のFATにおいては、コンテンツの再生シーケンスは、シーン設定データを用いた「SC#1(P)→SC#2(P)→SC#3(P)→SC#4(P)→SC#5(P)」として管理されている。
この後、まず最初にシーン#4が選択されて撮像が行われ、撮像映像データSC#4(R)のTake1とTake2が記録されたとし、そのテイク2が選択されてOKとされたとすると、ステップF207でFATが更新され、再生シーケンスは「SC#1(P)→SC#2(P)→SC#3(P)→SC#4(R)Take2→SC#5(P)」として管理される状態となる。
つまりシーン#4の映像として、企画段階で設定された映像に代えて実際に撮像された映像が組み込まれるものとなる。
その後、必要なシーンの撮像が完了していなければステップF208からF201に戻るが、この際、システムコントローラ11は、FATで管理されるシーケンスにおいて各シーンの表示を行うため、上記のようにシーン#4が実際の撮像映像に組み替えられた後は、シーン選択画面として図30(b)のようになる。
つまり図29(a)と比較してわかるように、シーン#4に相当する画像が、シーン設定データSC#4(P)の画像から、撮像映像データSC#4(R)Take2の画像に変化しているものである。
その後、例えばステップF201でのシーン選択画面からシーン#2が選択されてステップF204に進んで撮像が行われ、ステップF206で撮像映像データSC#2(R)Take1がOKとされた場合は、ステップF207でFATが更新されて当該撮像映像データSC#2(R)Take1が再生シーケンスに登録される。すなわち再生シーケンスは「SC#1(P)→SC#2(R)Take1→SC#3(P)→SC#4(R)Take2→SC#5(P)」として管理される状態となり、つまりシーン#2の映像として、企画段階で設定された映像に代えて実際に撮像された映像が組み込まれるものとなる。
その状態でステップF201に戻れば、図30(c)に示すようにシーン#2の映像として撮像映像データSC#2(R)Take1の映像が再生される。
なお、ステップF204での撮像、ステップF205でのエディット等が行われてもOKテイクが得られていないと撮像者が判断した場合は、ステップF202,F204,F205のいずれかに戻る操作が可能とされる。システムコントローラ11は撮像者の操作に応じて、これらの処理を繰り返し実行する。
また、例えば現場での撮像作業中に、突発的にシーンのアイディアが発生し、シーンを追加したい場合などもあるが、その場合はステップF201のシーン選択画面の段階で、シーン追加を行うことができる。
システムコントローラ11は、撮像者のシーン追加操作に応じて何も設定されていないシーンを用意し、シーン選択画面に追加する。
撮像者が当該追加したシーン#yを選択して撮像操作を行うと、システムコントローラ11は撮像処理を行って、撮像映像データSC#y(R)としてディスク90に記録する。当該撮像映像データSC#y(R)が、ステップF206でOKテイクとされた場合は、システムコントローラ11はステップF207で、当該追加したシーンの撮像映像データSC#y(R)を、再生シーケンスに加えるようにFAT更新を行う。
なおこのように追加されたシーン#yについてはセキュリティ設定されていない。そこで、シーン追加の際には、システムコントローラ11が上記図22の処理を実行できるようにして、当該ビデオカメラ1においてセキュリティ設定可能としても良い。
ステップF208の段階で、撮像者が必要な撮像を終えたと判断して所定の操作を行った場合は、その時点でコンテンツが完成するものとなる。
例えばコンテンツ企画データの段階で、シーン#2,#4について撮像が必要とされていた場合は、シーン#2,#4についてOKテイクが得られた時点で撮像を終えればよい。
この時点で上記のように再生シーケンスが「SC#1(P)→SC#2(R)Take1→SC#3(P)→SC#4(R)Take2→SC#5(P)」と管理されているとすると、ディスク90からコンテンツ全体を通して再生させると、図14(c)に示すような再生が行われる。即ち上述したコンテンツ企画データの例に合わせていえば、、
シーン#1・・・シーン設定データSC#1で設定されたタイトル映像
シーン#2・・・駅前風景の撮像映像データSC#2(R)Take1
シーン#3・・・シーン設定データSC#3で設定された地図映像
シーン#4・・・町並み風景の撮像映像データSC#4(R)Take2
シーン#5・・・シーン設定データSC#5で設定されたエンディング映像
が、順番に再生される。またBGMやナレーションはオーディオ設定ファイルに従って映像に同期して再生され、さらに画像処理設定ファイルに従って画像エフェクトやスーパーインポーズが行われる。
そしてこれは、完成品の映像コンテンツとなる。
なお、この後、図1で説明したように必要に応じて微修正(S3)を行うことも可能である。
例えばオーディオ設定ファイルを修正してBGMを変更させたり、撮像映像データのイン点、アウト点を修正したり、さらには、再度取り直しのためにシーン撮像を行うことも可能である。
換言すれば、本例の場合、図1のコンテンツ企画(S1)、シーン撮像(S2)、さらには微修正(S3)としての作業過程において、製作スタッフがOKと考えた時点で、ディスク90に記録され再生シーケンスとして登録されている内容で、そのコンテンツが完成するものである。
そして以上のようなシーン撮像の手順においては、撮像者はコンテンツ企画データにおけるシーン設定データを確認しながら撮像作業を進めることができる。つまり企画書や絵コンテ等を不要とできる。
またシーン設定データSC#x(P)においてコンピュータグラフィック映像や、素材データベースからの映像データが用いられていれば、撮像者はコンテンツ企画段階で意図された映像イメージを直接的に把握することができ、企画に沿った撮像が容易に実現される。
さらに、任意の時点で再生シーケンスにそってコンテンツ全体を再生させることで、撮像者が全体の流れを把握して撮像に望んだり、撮ったシーンが、うまく前後のシーンとつながっているかなどの撮像現場での確認もできる。これによって撮像映像データについてOK/NGの判断も的確に行うことができ、作業効率も向上される。
またシーン撮像の順番は任意であり、撮りやすいシーンから実行できる。
従って本実施の形態によるコンテンツ製作を行う場合、コンテンツ企画データの作成が容易であること、コンテンツ企画データや撮像映像データを任意の時点でコンテンツのシーケンス上で再生させて企画イメージや撮像結果を確認できることで、熟練者でなくとも、或る程度高品質のコンテンツ製作が可能となる。
3−3 シーン撮像の変形例

ところで上記例では、コンテンツ企画データをディスク90に記録し、このディスク90をビデオカメラ1においてもそのまま使用して撮像を行うようにした。つまりビデオカメラ1では、ディスク90をセットすることでコンテンツ企画データを取得できる例とした。このようにすれば、コンテンツ企画からシーン撮像を経てコンテンツを完成させるまでを、1つのメディアで完結でき、この点で効率の向上やコンテンツの取り扱いの容易性を得ることができる。
しかしながら、例えば旅行案内コンテンツ製作などであって、コンテンツ企画を行うオフィス等とは、遠い場所で撮像を行う場合や、コンテンツ企画とシーン撮像のスケジュールなどの事情でディスク90に受け渡しが困難な場合も考えられる。
このため、コンテンツ企画データをネットワーク通信などによりビデオカメラ1に送信できるようにすることが考えられる。
即ち図2のコンテンツ企画データ作成装置が、通信処理部49,ネットワークインターフェース50を備え、またビデオカメラ1には図27に示したように通信部21を備えるようにしてデータ通信可能とし、コンテンツ企画データ作成装置からビデオカメラ1にコンテンツ企画データを送信する。
ビデオカメラ1では、受信されたコンテンツ企画データを、ディスク90に記録することで、上記実施の形態で説明したとおりのシーン撮像を実行できる。
このようにすれば、遠隔地での撮像にも対応でき、さらにはシーン撮像開始後において企画変更を行いたい場合に、コンテンツ企画データを送り直すと行ったことも容易に可能となるため、コンテンツ製作効率を向上できる。
また或いは、コンテンツ企画データをメディアに記録して受け渡す形態としては、ビデオカメラ1が撮像映像データの記録に用いるメディアとは別のメディアにコンテンツ企画データを記録するようにしてもよい。
例えばコンテンツ企画データをメモリカード、或いはディスク90とは別のディスクメディアなどに記録する。
ビデオカメラ1において、これらメモリカードや別のメディアに対応する記録再生部が設けられていれば、ビデオカメラ1側でコンテンツ企画データを読み込み、ディスク90に記録して上記同様にシーン撮像を行うことができる。
また、そのメモリカードなどの他の記録再生部が設けられていなくとも、メモリカードドライブなどに記録再生機器をビデオカメラ1の外部インターフェース20により接続することで、コンテンツ企画データを取得できる。
また必ずしもコンテンツ企画データと、撮像映像データが、同一のメディアに記録されなければならないものではない。例えばコンテンツ企画データと撮像映像データが別のメディアに記録されるものであっても、互いのメディアの記録データが連係管理可能であれば、上述したシーン撮像を行うことができる。
また図26,図27に示したようにビデオカメラ1には液晶表示部29を設け、上述したように各種表示が行われるようにしたが、外部のモニタ装置をビデオカメラ1に接続できるようにし、そのモニタ装置において上記図29,図30のような表示が行われるようにしてもよい。その意味では、液晶表示部29は必ずしも設けられなくてもよい。
また、ビューファインダ31において図29、図30で説明したような表示が行われるようにしてもよい。
また上記例ではビデオカメラ1において、シーン撮像時に撮像映像データをディスク90に記録するものとしたが、ディスク90に記録するほか、通信部21から送信出力するようにしてもよい。
例えばシーン撮像手順として図32に示すように実行する。
図32のステップF300、F301、F302、F303、及びステップF305は、図28のステップF200、F201、F202、F203、及びステップF208と同様である。
ステップF303から、或る選択されたシーン#xについて撮像を実行する際には、ステップF304において、撮像した撮像映像データを通信部21に供給し、所定の通信エンコードを行って、送信出力するようにする。
このとき、選択されているシーンの情報としてシーンナンバ(#x)やコンテンツ企画データ自体の識別情報なども送信する。
このような撮像及び送信を、必要なシーンを選択しながら実行し、必要なシーンについて撮像を終えた際に、ステップF305からF306に進んでシーン撮像作業を終える。
ただし、このように通信出力に際して、撮像映像データを暗号化することが必要な場合もある。即ち対応するシーン設定データSC#x(P)において重要度データが「A」又は「B」とされている場合、実データである撮像映像データを暗号化して送信することになる。このため、通信部21から送信させる撮像映像データに対しても、例えば暗号/復号処理部25で暗号化を行うようにする。従ってステップF304の処理としては、重要度データのランクに応じて撮像映像データの暗号化が行われる場合もある。
なお、図32では撮像した撮像映像データを送信するのみとしたが、同時にディスク90に記録してもよいことは言うまでもない。
また、ステップF304での撮像処理は、撮像者のスタート操作から終了操作の間、継続されればよい。撮像者はシーン設定データの再生映像により、当該シーンの時間長を確認できるため、その時間に合わせて、多少長めの時間で撮像を行うようにすればよい。
又は、シーン設定データにおいて設定されている時間割情報をシステムコントローラ11を検出して、システムコントローラ11が撮像時間を管理して自動終了させることもできる。
このような撮像映像データ(及びシーンナンバ等)の送信先は、コンテンツ企画データ装置或いは他の情報処理装置であって、少なくともコンテンツ企画データを何らかの記録媒体に記録してある装置であればよい。
ビデオカメラ1から送信される撮像映像データは、受信した情報処理装置において、記憶されているコンテンツ企画データに組み込まれる。つまりその情報処理装置において、コンテンツ企画データに対応させて受信した撮像映像データをシーンナンバとともに記録する。
すると、情報処理装置側において、シーンナンバに基づいて、管理情報を書き換え、コンテンツ企画データに撮像映像データを組み込むことや、或るシーンについて複数のテイクの撮像映像データを情報処理装置側で格納し、選択したり、編集することができる。
つまり受信側の情報処理装置では、コンテンツ企画データを記憶し、撮像映像データがシーンナンバと共に送信されてくることで、図28でビデオカメラ1での処理として説明したステップF205、F207の処理を実行でき、当該情報処理装置側でコンテンツを完成させることができるものとなる。
なお、実施の形態におけるディスク90としては、光磁気ディスク、相変化記録ディスクなど、記録再生可能なディスクメディアが好適である。またディスク90に代えて、フラッシュメモリ等を用いたメモリカードなど他の形式のメディアを用いてもよい。少なくとも映像データの記録メディアとして或る程度十分な容量があり、記録、再生、及び編集が可能なメディアであればよい。
4.ナレーション録音

続いて図1のナレーション録音(S6)の手順について説明する。ナレーション録音は、例えば図2と同様の構成のパーソナルコンピュータ等を音声入力装置として用いて実行することができる。その場合、パーソナルコンピュータでは音声入力のためのプログラムがインストールされており、後述する図34の処理が実行されることで、音声入力装置の機能を実現する。なお、例えば入力部45、入力処理部44として、マイクロホン及び音声信号処理回路系が必要になる。
ところでナレーション音声は、映像コンテンツの重要な要素であり、ナレーションの巧拙によっては、映像コンテンツの品質に大きな影響を与える。この点を考えると、不慣れなスタッフがナレーションを録音することは適切とは言えない場合がある。またナレーションの巧みな人材をスタッフとして捜すことも容易ではない。そこで、ナレーション録音を外部専門業者に委託したい場合も生ずる。
従って、ナレーション録音(S6)としての手順は、内部スタッフがナレーションプランファイルに応じて録音を行う場合だけでなく、外部業者にナレーションプランファイルを提供して、ナレーション音声の録音を実行してもらう場合もある。また外部委託を考えると、上述したセキュリティ設定は特に有用となる。
ナレーション録音(S6)のためには、コンテンツ企画データが例えば外部業者等に提供される。
図33(a)にナレーション録音のために提供するデータの一例を示している。この例では、図24(a)のように生成したコンテンツ企画データとして、ナレーション録音用として、シーン設定データSC#1(P)〜SC#5(P)、オーディオ設定ファイル、及び鍵を提供するものとしている。オーディオ設定ファイルにはナレーションプランファイルN2(P)、N3(P)、及びBGM設定ファイルが含まれるものとする。
この場合、例えばナレーションプランファイルN2(P)、N3(P)に基づいたナレーション録音を依頼するものとすれば、図24(a)に示した他のナレーションプランファイルN1(P)、N4(P)は提供する必要はない。
また、全てのシーン設定データSC#n(P)やBGM設定ファイルも、必ずしも提供する必要はない。
即ち本例の場合は、少なくとも、録音を求めるナレーションプランファイルと、対応するシーン設定データを提供すれば良いのみである。なお、そのナレーションプランファイルやシーン設定データがセキュリティ設定で暗号化されている場合は、その暗号化を解読する鍵Kを提供する必要がある。
但し、ナレーション録音の際の参考として、シーン構成やBGM内容を録音実行者に確認してもらいたい場合もある。例えばコンテンツの目的や映像イメージに合わせた高度なナレーション音声を求める場合も考えられるためである。従って、ナレーション録音の際に直接的には必要ないシーン設定データ等を提供することもある。そして、そのシーン設定データ等については、データ提供のための伝送路上での秘匿性を得たい場合や、さらには一部シーンはナレーション録音業者に見せたくないが、全体のシーン構成は伝えたい場合もある。これら諸事情に応じて、セキュリティ設定及び提供する鍵の選定が行われれば良いものとなる。
つまり、ナレーション録音のために外部業者等にコンテンツ企画データの一部を提供する際には、セキュリティ設定及び鍵の選定によって、事情に合わせてフレキシブルなデータ提供が可能となる。
なお、シーン設定データに代えて、対応する撮像映像データが提供される場合も考えられる。
ところで、ナレーションプランファイルN2(P)、N3(P)に基づいたナレーション録音を依頼する場合、ナレーション録音(S6)の手順においては、例えば外部業者等が図33(b)に示すようにナレーションプランファイルN2(P)、N3(P)に基づいたナレーション録音データN2(R)、N3(R)を生成し、返送するものとなる。
そのナレーション録音データN2(R)、N3(R)についても、例えば伝送路上での秘匿性などの観点から、予めナレーションプランファイルN2(P)、N3(P)について重要度データ「A」又は「B」を設定しておけば、暗号化されるものとなる。
図2と同様の構成の音声入力装置によるナレーション入力処理を図34で説明する。
音声入力装置のCPU42は、ステップF401として、まずナレーションプランファイルにおけるリンクデータの選択を求める。これは録音しようとするナレーションの選択を作業者に求めるものとなる。例えば図33のようにナレーションプランファイルN2(P)、N3(P)が提供されていた場合、その各ナレーションプランファイルN2(P)、N3(P)を選択可能に表示させ、作業者は任意のナレーションプランファイルNを選択する。
選択操作が行われることに応じて、CPU42は、選択されたナレーションプランファイルにおけるリンクデータを参照する。
続いてCPU42はステップF402で、そのリンクデータに示されているシーン、つまりこの場合、対応するシーン設定データを、提供されたデータの中から抽出し、そのシーン設定データ(或いはシーン設定データに代わる撮像映像データの場合もある)を表示部47に表示させる。
さらに続いてCPU42は、選択されたナレーションプランファイルにおけるテキストデータ、属性データを取り込み、表示部47に表示させる。
これによって、例えば表示部47では、図35のような画面表示が行われる。この例の場合、画面上では、シーン表示領域301において、シーン設定データ(もしくは撮像映像データ)による画像が表示される。
テキスト表示領域304では、ナレーションプランファイルにおけるテキストデータに示された文字、即ちナレーション原稿が表示される。
時間表示領域302では、ナレーション録音のガイドとなる時間が表示される。
プラン表示領域303では、例えば属性データに示されたナレーションの特徴、例えば男女別、声質、口調などが示される。
このような表示がおこなわれることで、録音作業者は求められたナレーションの内容や特徴、さらにはナレーションを付加する映像イメージ等を知ることができる。
続いてステップF404でナレーション録音処理が行われる。
CPU42は、録音開始操作に応じて、入力部45のマイクロホンからの音声信号を音声データとして取り込んでいき、ナレーション音声データを生成していく。
このとき、表示制御としては、テキスト表示領域304において、録音開始から原稿文字がナレーションの速度に合わせてスクロール表示されていくようにする。また、リンク情報或いはシーン設定データの時間情報を参照して、ナレーションの時間を設定し、録音開始から時間をダウンカウントさせて時間表示領域302に表示させる。また実際の撮像映像データが表示できる場合は、シーン表示領域301で、録音開始から動画映像の表示を開始させる。
従って録音作業者は表示画面を見ながらスムースに、かつコンテンツ企画データで意図されたようにナレーション録音を遂行できる。
1つのナレーション録音が完了したら、ステップF405で次のナレーション録音作業に移るか否かを判別し、実行するのであればステップF401に戻る。
ステップF404で取り込まれるナレーション音声データについては、ステップF410〜F412で示される処理が行われる。
取り込まれた音声データについては、まずステップF410で暗号化が必要であるか否かが判断される。これは今回選択されたナレーションプランファイルにおける重要度データを参照する。即ち重要度データが「A」又は「B」であれば、実データであるナレーション音声データは、暗号化が必要とされることになる、
その場合はステップF411に進み、取り込まれたナレーション音声データは、暗号/復号処理部56に鍵Kと共に転送され、暗号化が行われる。なお、この鍵Kは、例えばナレーションプランファイル自体を暗号化した鍵と同一としてもよいし、ここで新たに生成してもよい。
暗号化を行ったら、ステップF412に進み、ナレーション録音データとして記録する。例えばHDD48,もしくはディスク90等に記録する。
一方、重要度データが「C」であったら暗号化は不要なため、ステップF410からF412に進み、非暗号化状態のまま、取り込んだ音声データをナレーション録音データとして記録することになる。
この図34に示した処理が、例えばナレーションプランファイルN2(P)、N3(P)のそれぞれに対して行われることで、図33(b)に示すナレーション録音データN2(R)、N3(R)が生成される。
なお、例えば図24の例のようにナレーションプランファイルN2(P)の重要度データが「B」、ナレーションプランファイルN3(P)の重要度データが「A」であれば、図示するようにナレーション録音データN2(R)、N3(R)は暗号化されたものとなる。
なお、もちろん各ナレーションプランファイルに応じて1テイクのナレーション録音を行うだけでなく、複数テイクの録音を行って良いことは言うまでもない。
生成されたナレーション録音データN2(R)、N3(R)については、ディスク90、或いは他の記録媒体に記録されて受け渡されたり、或いはネットワーク通信によってコンテンツ企画データ作成装置側に送信される。
もちろん上記のようにセキュリティ設定に応じて暗号化されることで、記録媒体或いは伝送路上での秘匿性確保も可能である。
このようにナレーション録音(S6)で生成されたナレーション録音データN2(R)、N3(R)は、例えばコンテンツ企画データ作成装置側(又はビデオカメラ1側)で使用しているディスク90に最終的に記録されることで、ディスク90の内容は図36のようになる。つまり、コンテンツ企画データとともに、撮像映像データ(SC#2(R)等)やナレーション録音データが記録される。ここでは、ナレーション録音データN2(R)Take1、N3(R)Take1、N3(R)Take2を示している。
ナレーション録音データN2(R)、N3(R)については、オーディオ設定ファイル内でのナレーションプランファイルに対応して管理され、コンテンツ再生時には、ナレーションプランファイルに代えて再生されるものとなる。もちろん複数テイクが記録された場合は、上述した撮像映像データの場合と同様に選択される。
例えばナレーション録音データN2(R)、N3(R)が生成される前では、設定されたタイムコードのタイミングで再生されるナレーションデータは、N1(P)、N2(P)、N3(P)、N4(P)とされて管理されているが、例えばナレーション録音データがディスク90に記録され、またテイク選択がされた後は、設定されたタイムコードのタイミングで再生されるナレーションデータは、例えばN1(P)、N2(R)Take1、N3(R)Take2、N4(P)とされて管理されることになる。
最終的なコンテンツ再生の際には、ナレーション音声については図19(c)のように再生される。
図19(b)には、上記処理で録音され、その後コンテンツ企画データ作成装置等においてディスク90に記録されたナレーション録音データN2(R)Take1、N3(R)Take1、N3(R)Take2を示している。
そして、図19(a)におけるナレーションプランファイル及び図19(b)のナレーション録音データが上記のように管理される場合、図19(c)のようにナレーション再生が行われる。
つまりシーン#2の前半でナレーションプランファイルN1(P)に設定されたナレーション音声が再生され、シーン#2の後半でナレーション録音データN2(R)Take1によるナレーション音声が再生される。
またシーン#3の途中からシーン#4にかけて、ナレーション録音データN3(R)Take2によるナレーション音声が再生される。シーン#4では、ナレーションプランファイルN4(P)に設定されたナレーション音声が再生される。
つまり、ナレーション録音データについても、上記撮像映像データの場合と同様に、企画段階で設定されたナレーションプランファイルに代えて実際に録音されたナレーション音声が組み込まれるものとなる。
そしてコンテンツ制作過程において図1のナレーション音声(S6)を含む場合は、このように、一部又は全部のナレーションプランファイルがナレーション録音データに置き換えられるように管理された段階で、映像コンテンツにおけるナレーション制作が完了する。
5.プログラム及びプログラム記録媒体

本実施の形態のコンテンツ企画データ作成プログラムは、上述したコンテンツ企画の手順を実行するコンテンツ企画データ作成装置を例えばパーソナルコンピュータによって実現するプログラムである。このコンテンツ企画データ作成プログラムにより、上述した効果を得るコンテンツ企画データ作成装置を、特別な専用装置を用いずに実現できる。
さらに、そのようなコンテンツ企画データ作成プログラムが記録されたプログラム記録媒体によれば、コンテンツ企画データ作成プログラムの提供が容易となり、本発明を広く一般に提供できる。
また本実施の形態の撮像プログラムは、上述したシーン撮像の手順をビデオカメラ1において実行させるプログラムであり、例えばシステムコントローラ11の動作プログラムとなる。
さらに、そのような撮像プログラムが記録されたプログラム記録媒体によれば、撮像プログラムを容易に提供できるため、ビデオカメラ1の設計やバージョンアップなどに好適である。
また本実施の形態の音声入力プログラムは、上述したナレーション録音の手順を例えばパーソナルコンピュータにおいて実行させるプログラムである。この音声入力プログラムにより、上述した音声入力装置を、特別な専用装置を用いずに実現できる。
さらに、そのような音声入力プログラムが記録されたプログラム記録媒体によれば、音声入力プログラムの提供が容易となり、本発明を広く一般に提供できる。
本実施の形態のコンテンツ企画データ作成プログラム、撮像プログラム、音声入力プログラムは、パーソナルコンピュータ等の機器に内蔵されている記録媒体としてのHDDや、CPU内のROM等に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magnet optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、コンテンツ企画データ作成プログラム、撮像プログラム、音声入力プログラムは、リムーバブル記録媒体からパーソナルコンピュータ等にインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
本発明の実施の形態のコンテンツ製作手順の説明図である。 実施の形態のコンテンツ企画データ作成装置のブロック図である。 実施の形態のコンテンツ企画の際のテンプレートの説明図である。 実施の形態のコンテンツ企画に用いる素材データベースの説明図である。 実施の形態のテンプレートの構造の説明図である。 実施の形態のコンテンツ企画処理のフローチャートである。 実施の形態のコンテンツ企画の際のオーディオ設定及び画像処理設定の説明図である。 実施の形態のテンプレートに基づくシーン設定データ生成の説明図である。 実施の形態のテンプレートに基づくシーン設定データ生成の説明図である。 実施の形態のテンプレートに基づくシーン設定データ生成の説明図である。 実施の形態のテンプレートに基づくシーン設定データ生成の説明図である。 実施の形態のシーン設定データ例の説明図である。 実施の形態のコンテンツ企画データを記録したディスクの説明図である。 実施の形態のコンテンツ企画データに基づく撮像及び完成コンテンツの説明図である。 実施の形態のナレーションプランファイル設定処理画面の説明図である。 実施の形態のナレーションプランファイル設定処理画面の説明図である。 実施の形態のナレーションプランファイル制作処理のフローチャートである。 実施の形態のナレーションプランファイルの構成の説明図である。 実施の形態のコンテンツ企画データに基づくナレーション録音及び完成コンテンツの説明図である。 実施の形態のセキュリティ設定処理画面の説明図である。 実施の形態のセキュリティ設定処理画面の説明図である。 実施の形態のセキュリティ設定処理のフローチャートである。 実施の形態のセキュリティ設定及び暗号化の説明図である。 実施の形態のセキュリティ設定による暗号化状態の説明図である。 実施の形態のセキュリティ設定の対応処理のフローチャートである。 実施の形態のビデオカメラの外観の説明図である。 実施の形態のビデオカメラの構成のブロック図である。 実施の形態のシーン撮像手順のフローチャートである。 実施の形態のシーン選択から撮像までの動作の説明図である。 実施の形態のシーン選択から撮像までの動作の説明図である。 実施の形態のシーン撮像後のディスクの記録状態の説明図である。 実施の形態の他のシーン撮像手順のフローチャートである。 実施の形態のナレーション録音にかかるデータの説明図である。 実施の形態のナレーション入力処理のフローチャートである。 実施の形態のナレーション入力の説明図である。 実施の形態のナレーション録音後のディスクの記録状態の説明図である。 従来のコンテンツ製作手順の説明図である。
符号の説明
1 ビデオカメラ、11 システムコントローラ、12 カメラ部、13 撮像部、14 撮像信号処理部、15 カメラコントローラ、16 記録再生部、17 エンコード/デコード部、18 ディスクドライブ、19 記録再生コントローラ、20 外部インターフェース、21 通信部、22 ROM、23 RAM、24 フラッシュメモリ、25 計時部、27 操作部

Claims (22)

  1. 1つの完結した映像タイトルとしてのコンテンツの制作に用いるコンテンツ企画データの作成を行うコンテンツ企画データ作成方法として、
    少なくともコンテンツを構成する複数のシーンによるシーン構成が設定されているテンプレートとして、1つのテンプレートを選択する選択手順と、
    上記選択手順で選択したテンプレートのシーン構成の編集を行うシーン構成編集手順と、
    上記選択手順で選択したテンプレートに含まれるシーンに対して、既存素材データ又は新規作成データを用いてシーンの内容を設定し、シーン設定データとするシーン内容設定手順と、
    上記テンプレート上で設定されたシーン構成に沿って、又は各シーンに対応してオーディオ内容を設定し、オーディオ設定データとするオーディオ内容設定手順と、
    上記シーン設定データ毎に、上記シーン設定データ自体、又は上記シーン設定データに対応する映像信号についての秘匿性を設定する情報である秘匿性設定情報を付与し、また上記オーディオ設定データ毎に、上記オーディオ設定データ、又は上記オーディオ設定データに対応する音声信号についての秘匿性を設定する情報である秘匿性設定情報を付与する秘匿性設定手順と、
    上記秘匿性設定手順で設定された秘匿性管理情報に応じた暗号化処理を行う暗号化手順と、
    複数のシーンのそれぞれに対応する各シーン設定データが上記テンプレート上で設定されたシーン構成で管理されることで構築されるコンテンツ企画データを出力するコンテンツ企画データ出力手順と、
    を有するコンテンツ企画データ作成方法。
  2. 上記コンテンツ企画データ出力手順では、上記暗号化手順で暗号化されたデータを含む上記コンテンツ企画データを、記録媒体に記録させる請求項1に記載のコンテンツ企画データ作成方法。
  3. 上記コンテンツ企画データ出力手順では、上記暗号化手順で暗号化されたデータを含む上記コンテンツ企画データを、送信出力する請求項1に記載のコンテンツ企画データ作成方法。
  4. 1つの完結した映像タイトルとしてのコンテンツの制作に用いるコンテンツ企画データの作成を情報処理装置に実行させるコンテンツ企画データ作成プログラムとして、
    少なくともコンテンツを構成する複数のシーンによるシーン構成が設定されているテンプレートとして、1つのテンプレートを選択する選択手順と、
    上記選択手順で選択したテンプレートのシーン構成の編集を行うシーン構成編集手順と、
    上記選択手順で選択したテンプレートに含まれるシーンに対して、既存素材データ又は新規作成データを用いてシーンの内容を設定し、シーン設定データとするシーン内容設定手順と、
    上記テンプレート上で設定されたシーン構成に沿って、又は各シーンに対応してオーディオ内容を設定し、オーディオ設定データとするオーディオ内容設定手順と、
    上記シーン設定データ毎に、上記シーン設定データ自体、又は上記シーン設定データに対応する映像信号についての秘匿性を設定する情報である秘匿性設定情報を付与し、また上記オーディオ設定データ毎に、上記オーディオ設定データ、又は上記オーディオ設定データに対応する音声信号についての秘匿性を設定する情報である秘匿性設定情報を付与する秘匿性設定手順と、
    上記秘匿性設定手順で設定された秘匿性管理情報に応じた暗号化処理を行う暗号化手順と、
    複数のシーンのそれぞれに対応する各シーン設定データが上記テンプレート上で設定されたシーン構成で管理されることで構築されるコンテンツ企画データを出力するコンテンツ企画データ出力手順と、
    を情報処理装置に実行させるコンテンツ企画データ作成プログラム。
  5. 上記コンテンツ企画データ出力手順では、上記暗号化手順で暗号化されたデータを含む上記コンテンツ企画データを、記録媒体に記録させる請求項4に記載のコンテンツ企画データ作成プログラム。
  6. 上記コンテンツ企画データ出力手順では、上記暗号化手順で暗号化されたデータを含む上記コンテンツ企画データを、送信出力させる請求項4に記載のコンテンツ企画データ作成プログラム。
  7. 1つの完結した映像タイトルとしてのコンテンツの制作に用いるコンテンツ企画データの作成を情報処理装置に実行させるコンテンツ企画データ作成プログラムであって、
    少なくともコンテンツを構成する複数のシーンによるシーン構成が設定されているテンプレートとして、1つのテンプレートを選択する選択手順と、
    上記選択手順で選択したテンプレートのシーン構成の編集を行うシーン構成編集手順と、
    上記選択手順で選択したテンプレートに含まれるシーンに対して、既存素材データ又は新規作成データを用いてシーンの内容を設定し、シーン設定データとするシーン内容設定手順と、
    上記テンプレート上で設定されたシーン構成に沿って、又は各シーンに対応してオーディオ内容を設定し、オーディオ設定データとするオーディオ内容設定手順と、
    上記シーン設定データ毎に、上記シーン設定データ自体、又は上記シーン設定データに対応する映像信号についての秘匿性を設定する情報である秘匿性設定情報を付与し、また上記オーディオ設定データ毎に、上記オーディオ設定データ、又は上記オーディオ設定データに対応する音声信号についての秘匿性を設定する情報である秘匿性設定情報を付与する秘匿性設定手順と、
    上記秘匿性設定手順で設定された秘匿性管理情報に応じた暗号化処理を行う暗号化手順と、
    複数のシーンのそれぞれに対応する各シーン設定データが上記テンプレート上で設定されたシーン構成で管理されることで構築されるコンテンツ企画データを出力するコンテンツ企画データ出力手順と、
    を情報処理装置に実行させるコンテンツ企画データ作成プログラムを記録したプログラム記録媒体。
  8. 上記コンテンツ企画データ作成プログラムは、上記コンテンツ企画データ出力手順では、上記暗号化手順で暗号化されたデータを含む上記コンテンツ企画データを、記録媒体に記録させる請求項7に記載のプログラム記録媒体。
  9. 上記コンテンツ企画データ作成プログラムは、上記コンテンツ企画データ出力手順では、上記暗号化手順で暗号化されたデータを含む上記コンテンツ企画データを、送信出力させる請求項7に記載のプログラム記録媒体。
  10. 1つの完結した映像タイトルとしてのコンテンツの制作に用いるコンテンツ企画データの作成を行うコンテンツ企画データ作成装置として、
    少なくともコンテンツを構成する複数のシーンによるシーン構成が設定されているテンプレート、及び素材データを格納する格納部に格納された素材データを選択する選択手段と、
    上記選択手順で選択したテンプレートのシーン構成の編集を行うシーン構成編集手段と、 上記選択手段で選択したテンプレートに含まれるシーンに対して、上記格納部から得た上記素材データ又は新規作成データを用いてシーンの内容を設定し、シーン設定データとするシーン内容設定手段と、
    上記テンプレート上で設定されたシーン構成に沿って、又は各シーンに対応してオーディオ内容を設定し、オーディオ設定データとするオーディオ内容設定手段と、
    上記シーン設定データ毎に、上記シーン設定データ自体、又は上記シーン設定データに対応する映像信号についての秘匿性を設定する情報である秘匿性設定情報を付与し、また上記オーディオ設定データ毎に、上記オーディオ設定データ、又は上記オーディオ設定データに対応する音声信号についての秘匿性を設定する情報である秘匿性設定情報を付与する秘匿性設定手段と、
    上記秘匿性設定手順で設定された秘匿性管理情報に応じた暗号化処理を行う暗号化手段と、
    複数のシーンのそれぞれに対応する各シーン設定データ及び上記オーディオ設定データが上記テンプレート上で設定されたシーン構成に沿って管理されることで構築されるコンテンツ企画データを出力するコンテンツ企画データ出力手段と、
    を備えたコンテンツ企画データ作成装置。
  11. 撮像を行って撮像映像信号を得る撮像手段と、
    1つの完結した映像タイトルとしてのコンテンツの制作のためのコンテンツ企画データとして、コンテンツを構成する複数のシーンのシーン構成において、各シーンのシーン設定データが含まれているコンテンツ企画データを取得する取得手段と、
    上記コンテンツ企画データにおいて暗号化されているデータを復号する復号手段と、
    上記コンテンツ企画データの内容を所定の表示装置部で表示させる表示制御手段と、
    上記コンテンツ企画データにおける或るシーンが選択された状態で上記撮像手段により撮像された撮像映像信号を、選択されたシーンに対応する上記シーン設定データに付加された秘匿性管理情報に応じて暗号化する暗号化手段と、
    上記撮像手段により撮像された撮像映像信号、又は上記撮像手段により撮像され上記暗号化手段で暗号化された撮像映像信号を、記録媒体に記録する記録処理手段と、
    上記コンテンツ企画データにおけるシーンの選択、上記撮像手段による撮像、及び上記記録処理手段による上記撮像映像信号の処理を制御する撮像制御手段と、
    上記コンテンツ企画データにおける或るシーンが選択された状態で上記撮像手段により撮像され、上記記録処理手段によって上記記録媒体に記録された撮像映像信号を、上記コンテンツ企画データのシーン構成に割り当てるように上記コンテンツ企画データの管理情報を更新する管理情報更新手段と、
    を備えた撮像装置。
  12. 上記撮像映像信号、又は上記暗号化手段で暗号化された撮像映像信号を送信出力する送信手段をさらに備え、
    上記撮像制御手段は、上記コンテンツ企画データにおける或るシーンが選択された状態で上記撮像手段により撮像された上記撮像映像信号について、上記送信手段によって送信出力させる際に、選択されたシーンの情報を送信出力させる請求項11に記載の撮像装置。
  13. 1つの完結した映像タイトルとしてのコンテンツの制作のためのコンテンツ企画データとして、コンテンツを構成する複数のシーンのシーン構成において、各シーンのシーン設定データが含まれているコンテンツ企画データを取得する取得手順と、
    上記コンテンツ企画データにおいて暗号化されているデータを復号する復号手順と、
    上記コンテンツ企画データの内容を表示する表示手順と、
    上記コンテンツ企画データにおける或るシーンを選択した上で撮像を行う撮像手順と、
    上記コンテンツ企画データにおける或るシーンが選択された状態で撮像された撮像映像信号を、選択されたシーンに対応する上記シーン設定データに付加された秘匿性管理情報に応じて暗号化する暗号化手順と、
    上記撮像手順で撮像された撮像映像信号、又は上記撮像手順で撮像され上記暗号化手順で暗号化された撮像映像信号を、記録媒体に記録する記録処理手順と、
    上記コンテンツ企画データにおける或るシーンが選択された状態で上記撮像手順で撮像され、上記記録処理手順によって上記記録媒体に記録された撮像映像信号を、上記コンテンツ企画データのシーン構成に割り当てるように上記コンテンツ企画データの管理情報を更新する管理情報更新手順と、
    を備えた撮像方法。
  14. 上記撮像手順で撮像された上記撮像映像信号、又は上記撮像手順で撮像され上記暗号化手順で暗号化された撮像映像信号を送信出力するとともに、該撮像映像信号の撮像時に上記コンテンツ企画データ内で選択されたシーンの情報を送信出力する送信手順をさらに備えた請求項13に記載の撮像方法。
  15. 1つの完結した映像タイトルとしてのコンテンツの制作のためのコンテンツ企画データとして、コンテンツを構成する複数のシーンのシーン構成において、各シーンのシーン設定データが含まれているコンテンツ企画データを取得する取得手順と、
    上記コンテンツ企画データにおいて暗号化されているデータを復号する復号手順と、
    上記コンテンツ企画データの内容を表示する表示手順と、
    上記コンテンツ企画データにおける或るシーンが選択された状態で撮像された撮像映像信号を、選択されたシーンに対応する上記シーン設定データに付加された秘匿性管理情報に応じて暗号化する暗号化手順と、
    上記コンテンツ企画データにおける或るシーンが選択された状態で撮像された撮像映像信号、又は撮像され上記暗号化手順で暗号化された撮像映像信号を、記録媒体に記録する記録処理手順と、
    上記コンテンツ企画データにおける或るシーンが選択された状態で撮像され、上記記録処理手順によって上記記録媒体に記録された撮像映像信号を、上記コンテンツ企画データのシーン構成に割り当てるように上記コンテンツ企画データの管理情報を更新する管理情報更新手順と、
    を撮像装置に実行させる撮像プログラム。
  16. 上記撮像映像信号、又は上記暗号化手順で暗号化された撮像映像信号を送信出力するとともに、該撮像映像信号の撮像時に上記コンテンツ企画データ内で選択されたシーンの情報を送信出力する送信手順をさらに撮像装置に実行させる請求項15に記載の撮像プログラム。
  17. 1つの完結した映像タイトルとしてのコンテンツの制作のためのコンテンツ企画データとして、コンテンツを構成する複数のシーンのシーン構成において、各シーンのシーン設定データが含まれているコンテンツ企画データを取得する取得手順と、
    上記コンテンツ企画データにおいて暗号化されているデータを復号する復号手順と、
    上記コンテンツ企画データの内容を表示する表示手順と、
    上記コンテンツ企画データにおける或るシーンが選択された状態で撮像された撮像映像信号を、選択されたシーンに対応する上記シーン設定データに付加された秘匿性管理情報に応じて暗号化する暗号化手順と、
    上記コンテンツ企画データにおける或るシーンが選択された状態で撮像された撮像映像信号、又は撮像され上記暗号化手順で暗号化された撮像映像信号を、記録媒体に記録する記録処理手順と、
    上記コンテンツ企画データにおける或るシーンが選択された状態で撮像され、上記記録処理手順によって上記記録媒体に記録された撮像映像信号を、上記コンテンツ企画データのシーン構成に割り当てるように上記コンテンツ企画データの管理情報を更新する管理情報更新手順と、
    を撮像装置に実行させる撮像プログラムを記録したプログラム記録媒体。
  18. 上記撮像映像信号、又は上記暗号化手順で暗号化された撮像映像信号を送信出力するとともに、該撮像映像信号の撮像時に上記コンテンツ企画データ内で選択されたシーンの情報を送信出力する送信手順をさらに撮像装置に実行させる撮像プログラムを記録した請求項17に記載のプログラム記録媒体。
  19. 音声入力手段と、
    1つの完結した映像タイトルとしてのコンテンツの制作のためのコンテンツ企画データとして、コンテンツを構成する複数のシーンのシーン構成に沿って、又は各シーンに対応してオーディオ内容が設定されたオーディオ設定データを含むコンテンツ企画データを取得する取得手段と、
    上記コンテンツ企画データにおいて暗号化されているデータを復号する復号手段と、
    上記コンテンツ企画データの内容を所定の表示装置部で表示させる表示制御手段と、
    上記コンテンツ企画データにおける或るオーディオ設定データが選択された状態で上記音声入力手段により入力された音声信号を、選択されたオーディオ設定データに付加された秘匿性管理情報に応じて暗号化する暗号化手段と、
    上記コンテンツ企画データにおける或るオーディオ設定データが選択された状態で、上記音声入力手段により入力された音声信号、又は上記音声入力手段により入力され上記暗号化手段で暗号化された音声信号を、選択されているオーディオ設定データに対応する音声データとして記録媒体に記録する記録処理手段と、
    上記コンテンツ企画データにおけるオーディオ設定データの選択、上記音声入力手段による音声入力、及び上記記録処理手段による上記音声信号の記録処理を制御する制御手段と、
    を備えた音声入力装置。
  20. 1つの完結した映像タイトルとしてのコンテンツの制作のためのコンテンツ企画データとして、コンテンツを構成する複数のシーンのシーン構成に沿って、又は各シーンに対応してオーディオ内容が設定されたオーディオ設定データを含むコンテンツ企画データを取得する取得手順と、
    上記コンテンツ企画データにおいて暗号化されているデータを復号する復号手順と、
    上記コンテンツ企画データの内容を表示する表示手順と、
    上記コンテンツ企画データにおける或るオーディオ設定データが選択された状態で入力された音声信号を、選択されたオーディオ設定データに付加された秘匿性管理情報に応じて暗号化する暗号化手順と、
    上記コンテンツ企画データにおける或るオーディオ設定データが選択された状態で、入力された音声信号、又は入力され上記暗号化手順で暗号化された音声信号を、選択されているオーディオ設定データに対応する音声データとして記録媒体に記録する記録処理手順と、
    を備えた音声入力方法。
  21. 1つの完結した映像タイトルとしてのコンテンツの制作のためのコンテンツ企画データとして、コンテンツを構成する複数のシーンのシーン構成に沿って、又は各シーンに対応してオーディオ内容が設定されたオーディオ設定データを含むコンテンツ企画データを取得する取得手順と、
    上記コンテンツ企画データにおいて暗号化されているデータを復号する復号手順と、
    上記コンテンツ企画データの内容を表示する表示手順と、
    上記コンテンツ企画データにおける或るオーディオ設定データが選択された状態で入力された音声信号を、選択されたオーディオ設定データに付加された秘匿性管理情報に応じて暗号化する暗号化手順と、
    上記コンテンツ企画データにおける或るオーディオ設定データが選択された状態で、入力された音声信号、又は入力され上記暗号化手順で暗号化された音声信号を、選択されているオーディオ設定データに対応する音声データとして記録媒体に記録する記録処理手順と、
    を音声入力装置に実行させる音声入力プログラム。
  22. 1つの完結した映像タイトルとしてのコンテンツの制作のためのコンテンツ企画データとして、コンテンツを構成する複数のシーンのシーン構成に沿って、又は各シーンに対応してオーディオ内容が設定されたオーディオ設定データを含むコンテンツ企画データを取得する取得手順と、
    上記コンテンツ企画データにおいて暗号化されているデータを復号する復号手順と、
    上記コンテンツ企画データの内容を表示する表示手順と、
    上記コンテンツ企画データにおける或るオーディオ設定データが選択された状態で入力された音声信号を、選択されたオーディオ設定データに付加された秘匿性管理情報に応じて暗号化する暗号化手順と、
    上記コンテンツ企画データにおける或るオーディオ設定データが選択された状態で、入力された音声信号、又は入力され上記暗号化手順で暗号化された音声信号を、選択されているオーディオ設定データに対応する音声データとして記録媒体に記録する記録処理手順と、
    を音声入力装置に実行させる音声入力プログラムを記録したプログラム記録媒体。
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