JP4324458B2 - 車両ナンバー読み取り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のナンバープレートの像を含む撮像された画像を処理して車両ナンバーを読み取る車両ナンバー読み取り装置に関するものである。
下記の特許文献1には、車両ナンバー読み取り装置の一部として用いられるナンバープレートの一連指定番号(「一連番号」とも呼ばれる。)切り出し装置が開示されている。この切り出し装置では、ナンバープレート領域の画像から一連番号を切り出す切り出し手段と、該切り出し手段により切り出せなかった文字位置を推定して当該文字位置を切り出す切り出し補間手段とを備えている(特許文献1の請求項4、段落番号[0023]〜[0032])。この切り出し装置を用いた車両ナンバー読み取り装置では、この切り出し装置により切り出された一連番号の文字領域について、一連番号の文字を認識する処理を行うことで、一連番号が認識される。
前記切り出し装置によれば、切り出し補間手段によって、切り出し手段により切り出せなかった文字位置を推定して当該文字位置を切り出すので、一連番号の文字位置の切り出しの信頼性が高まる。したがって、前記切り出し装置を用いた車両ナンバー読み取り装置によれば、前記切り出し補間手段を有していない場合に比べて、一連番号の認識漏れを低減することができる。
また、車両ナンバー読み取り装置では、車両ナンバーを含む像を撮像する際に、ナンバープレートを斜め方向から撮像する場合が多い。この場合、ナンバープレートの像には、正面から撮像した場合の像に対して回転歪みやその他の歪みが生じてしまう。このため、歪みを有するナンバープレートの画像をそのまま用いて車両ナンバーを認識しようとすると、文字認識精度が低下したり、あるいは、文字認識に用いる文字パターンとして、歪みを考慮した文字パターンを多数用意したりしなければならない。そこで、従来から、撮像した画像からナンバープレート領域の画像を抽出した後に、抽出されたナンバープレート領域の画像に対して歪み補正を行い、歪み補正後のナンバープレート領域の画像について文字認識処理を行う車両ナンバー読み取り装置が、種々提供されている。このような歪み補正を行う車両ナンバー読み取り装置の一例が、下記の特許文献2に開示されている。
特開平9−326009号公報 特開2002−7961号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示された切り出し装置では、単に、一連番号の文字認識の前処理として一連番号の文字位置を切り出すだけであり、前記切り出し手段や前記切り出し補間手段自体は、何ら文字認識を利用するものではない。したがって、前記特許文献1に開示された切り出し装置では、前記切り出し手段により切り出された一連番号の文字位置の領域は、文字認識しようとしてみると実際には文字領域ではなく誤って切り出された領域である可能性があり、それにより、前記切り出し補間手段により補間された文字位置の領域も、誤って切り出された領域となる可能性がある。このため、前記特許文献1に開示された切り出し装置を用いた車両ナンバー読み取り装置では、十分に精度良く一連番号を認識することはできなかった。
また、前記特許文献2に開示されているような従来の歪み補正を行う車両ナンバー読み取り装置では、撮像した画像からナンバープレート領域の画像を抽出した後に、抽出されたナンバープレート領域の画像に対してのみ歪み補正を行う。この場合、抽出されたナンバープレート領域が常に正しい領域であれば何ら問題が生じない。しかし、従来の歪み補正を行う車両ナンバー読み取り装置では、最初に抽出されたナンバープレート領域の画像に対してのみ歪み補正を行うので、最初に抽出されたナンバープレート領域が後に正しくないことが判明したときに、新たに判明した正しいナンバープレート領域について文字認識処理を行う際には、新たに判明した正しいナンバープレート領域に対して再び歪み補正を行わなければならず、二重に歪み補正が必要になることから効率良く処理を行うことができない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、認識漏れをより確実に防止して高い精度で一連番号を認識することができる車両ナンバー読み取り装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、認識漏れをより確実に防止して高い精度で一連番号を認識することができるとともに、歪み補正を利用して更に高い精度で一連番号を認識することができ、しかも、効率良く処理を行うことができる車両ナンバー読み取り装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の第1の態様による車両ナンバー読み取り装置は、車両のナンバープレートの像を含む撮像された画像を処理して車両ナンバーを読み取る車両ナンバー読み取り装置であって、前記撮像された画像に基づいてナンバープレート領域の候補となるナンバープレート候補領域を得るナンバープレート候補領域取得手段と、前記撮像された画像のうちの前記ナンバープレート候補領域の画像に基づいて、一連番号の各文字を認識するための認識処理を行う文字認識処理手段と、前記文字認識処理手段により認識された文字の数が2つ又は3つである場合に、前記一連番号のうちの前記文字認識処理手段による認識が漏れた可能性のある文字の領域の候補となる認識漏れ文字候補領域を得る認識漏れ文字候補領域取得手段と、前記文字認識処理手段により認識された文字の数が2つ又は3つである場合に、前記撮像された画像のうちの、前記認識漏れ文字候補領域の画像に基づいて、前記一連番号の文字を再認識するための再認識処理を行う文字再認識処理手段と、を備えたものである。
この第1の態様によれば、文字認識処理手段によってナンバープレート候補領域の画像に基づいて一連番号の各文字の認識処理が行われた後に、その認識文字数が2つ又は3つの場合に、認識漏れ文字候補領域取得手段によって認識漏れ文字候補領域が取得され、文字再認識処理手段によってその漏れ文字候補領域の画像に基づいて一連番号の文字が再認識される。このように、前記第1の態様によれば、一連番号に関して、認識漏れ文字候補領域の取得に文字認識自体が巧みに利用され、取得された認識漏れ文字について再認識が行われる。したがって、前記第1の態様によれば、一連番号に関して文字認識の前処理として文字認識とは全く分離して文字領域の切り出しを行う前記特許文献1に開示された切り出し装置を用いた車両ナンバー読み取り装置に比べて、認識漏れをより確実に防止してより高い精度で一連番号を認識することができる。
本発明の第2の態様による車両ナンバー読み取り装置は、前記第1の態様において、前記撮像された画像における前記ナンバープレート候補領域を含む領域に対して、歪みを補正する歪み補正手段を備え、前記文字認識処理手段は、前記歪み補正手段により補正された画像のうちの前記ナンバープレート候補領域に相当する領域の画像に基づいて、前記一連番号の各文字を認識するための認識処理を行うものである。
この第2の態様によれば、文字認識処理手段が、歪み補正手段により補正された画像に基づいて一連番号の各文字の認識を行うので、前記第1の態様と同じく認識漏れをより確実に防止して高い精度で一連番号を認識することができるとともに、歪み補正を利用して更に高い精度で一連番号を認識することができる。
本発明の第3の態様による車両ナンバー読み取り装置は、前記第2の態様において、前記歪み補正手段が補正対象とする前記撮像された画像における領域は、前記漏れ文字候補領域取得手段により前記認識漏れ文字候補領域であるとされる可能性のある領域に相当する領域を含み、前記文字再認識処理手段は、前記文字認識処理手段により認識された文字の数が2つ又は3つである場合に、前記歪み補正手段により補正された画像のうちの、前記認識漏れ文字候補領域の画像に基づいて、前記一連番号の文字を再認識するための再認識処理を行うものである。
前記第2の態様では、前記歪み補正手段が補正対象とする前記撮像された画像における領域は、前記ナンバープレート候補領域のみとしてもよい。しかしながら、前記第3の態様では、前記歪み補正手段が補正対象とする前記撮像された画像における領域が、漏れ文字候補領域取得手段により前記認識漏れ文字候補領域であるとされる可能性のある領域に相当する領域を含み、再認識処理手段が、歪み補正手段により補正された画像のうちの、前記認識漏れ文字候補領域の画像に基づいて、再認識処理を行うので、前記ナンバープレート候補領域に含まれない認識漏れ文字候補領域についても、再び歪み補正を行わずに歪み補正後の画像で再認識することができる。したがって、前記第3の態様によれば、前記第2の態様と同様の利点を得ながら、二重に歪み補正を行う必要がなくなって効率良く処理を行うことができるという利点も得ることができる。
本発明の第4の態様による車両ナンバー読み取り装置は、前記第2又は第3の態様において、前記歪み補正手段は、回転歪みを補正するものである。この第4の態様は、歪み補正の例を挙げたものであるが、前記第2及び第3の態様では、他の種々の歪み補正を行ってもよく、例えば、前記特許文献2に開示されている歪み補正を採用することもできる。
本発明の第5の態様による車両ナンバー読み取り装置は、前記第1乃至第4のいずれかの態様において、前記認識漏れ文字候補領域取得手段は、(i)前記文字認識処理手段により認識された文字の数が2つである場合、当該2つの文字の画像上の中心間隔と当該2つの文字のうちの少なくとも1つの文字の画像上の文字幅と当該少なくとも1つの文字が「1」と認識されたか否かとに基づいて、当該2つの文字が前記一連番号の第1桁及び第2桁の文字であるかあるいは第3桁及び第4桁の文字である第1のパターンに該当するか否か、当該2つの文字が前記一連番号の第2桁及び第3桁の文字である第2のパターンに該当するか否か、当該2つの文字が前記一連番号の第1桁及び第3桁の文字であるかあるいは第2桁及び第4桁の文字である第3のパターンに該当するか否か、及び、当該2つの文字が前記一連番号の第1桁及び第4桁の文字である第4のパターンに該当するか否か、を判定する第1の判定手段と、(ii)前記第1の判定手段により前記第1のパターンに該当すると判定された場合に、当該2つの文字が前記一連番号の第1桁及び第2桁の文字であるかそれとも前記一連番号の第3桁及び第4桁の文字であるかを判定する第2の判定手段と、(iii)前記第1の判定手段により前記第3のパターンに該当すると判定された場合に、当該2つの文字が前記一連番号の第1桁及び第3桁の文字であるかそれとも前記一連番号の第2桁及び第4桁の文字であるかを判定する第3の判定手段と、(iv)前記第1乃至第3の判定手段による判定結果に基づいて、前記認識漏れ文字候補領域を得る手段と、を含むものである。
この第5の態様は、文字認識処理手段により認識された文字の数が2つである場合の、認識漏れ文字候補領域の取得手法の具体例を挙げたものである。
前記第1乃至第4の態様では、このような手法に限定されるものではなく、例えば、前記第1の判定手段に代えて、当該2つの文字の中心距離と縦寸法との比に基づいて、前記第1乃至第4のパターンのいずれに該当するかの判定を行う判定手段を、採用してもよい。しかしながら、この場合には、ナンバープレートを撮像するときの俯仰角によって前記比が変動してしまうので、前記第1乃至第4のパターンのいずれに該当するかの判定の精度がその分低下してしまう。これに対し、前記第5の態様では、前記第1の判定手段は、当該2つの文字の画像上の中心間隔と当該2つの文字のうちの少なくとも1つの文字の画像上の文字幅と当該少なくとも1つの文字が「1」と認識されたか否かとに基づいて、前記第1乃至第4のパターンのいずれに該当するかの判定を行うので、基本的に前記中心間隔と文字幅との比を利用することで、ナンバープレートを撮像するときの俯仰角の変動の影響を除去することができ、前記第1乃至第4のパターンのいずれに該当するかの判定の精度が高まる。よって、前記第5の態様のような判断手法を採用することが好ましい。
本発明の第6の態様による車両ナンバー読み取り装置は、前記第5の態様において、前記第2の判定手段は、当該2つの文字のうちの下位桁の文字の位置を基準としてその上部に分類番号(車種コード)の一部に相当する領域が存在するか否かに応じて、前記判定を行うものである。この第6の態様は、前記第2の判断手段による判断手法の具体例を挙げたものである。
本発明の第7の態様による車両ナンバー読み取り装置は、前記第5の態様において、前記第2の判定手段は、当該2つの文字のうちの一方の文字の位置を基準として推定されるひらがな文字の領域からひらがな文字が認識し得るか否かに応じて、前記判定を行うものである。この第7の態様は、前記第2の判断手段による判断手法の他の具体例を挙げたものである。
本発明の第8の態様による車両ナンバー読み取り装置は、前記第5乃至第7のいずれかの態様において、前記第3の判定手段は、当該2つの文字のうちの下位桁の文字の位置を基準としてその上部に分類番号の一部に相当する領域が存在するか否かに応じて、前記判定を行うものである。この第8の態様は、前記第3の判断手段による判断手法の具体例を挙げたものである。
本発明の第9の態様による車両ナンバー読み取り装置は、前記第5乃至第7のいずれかの態様において、前記第3の判定手段は、当該2つの文字のうちの一方の文字の位置を基準として推定されるひらがな文字の領域からひらがな文字が認識し得るか否かに応じて、前記判定を行うものである。この第9の態様は、前記第3の判断手段による判断手法の他の具体例を挙げたものである。
本発明の第10の態様による車両ナンバー読み取り装置は、前記第1乃至第8のいずれかの態様において、前記認識漏れ文字候補領域取得手段は、前記文字認識処理手段により認識された文字の数が3つである場合、当該3つの文字のうちの下位桁の2つの文字の画像上の中心間隔と当該3つの文字のうちの上位桁の2つの文字の画像上の中心間隔とに基づいて、当該3つの文字が前記一連番号の第1桁、第2桁及び第3桁の文字である第5のパターンに該当するか否か、当該3つの文字が前記一連番号の第1桁、第2桁及び第4桁の文字である第6のパターンに該当するか否か、当該3つの文字が前記一連番号の第1桁、第3桁及び第4桁の文字である第7のパターンに該当するか否か、及び、当該3つの文字が前記一連番号の第2桁、第3桁及び第4桁の文字である第8のパターンに該当するか否か、を判定する第4の判定手段を、含むものである。
この第10の態様は、文字認識処理手段により認識された文字の数が3つである場合の、認識漏れ文字候補領域の取得手法の具体例を挙げたものであるが、前記第1乃至第8の態様では、このような手法に限定されるものではない。しかしながら、前記第10の態様では、前記第4の判定手段は、当該3つの文字のうちの下位桁の2つの文字の画像上の中心間隔と当該3つの文字のうちの上位桁の2つの文字の画像上の中心間隔とに基づいて、前記第5乃至第8のパターンのいずれに該当するかの判定を行うので、前記両中心間隔の比を利用することで、ナンバープレートを撮像するときの俯仰角の変動の影響を除去することができ、前記第5乃至第8のパターンのいずれに該当するかの判定の精度が高まる。よって、前記第10の態様のような判断手法を採用することが好ましい。
本発明の第11の態様による車両ナンバー読み取り装置は、前記第1乃至第10のいずれかの態様において、前記ナンバープレート候補領域取得手段は、前記撮像された画像に基づいてナンバープレート領域の予備的な候補となるナンバープレート予備候補領域を取得する手段と、前記撮像された画像のうちの前記ナンバープレート予備候補領域の画像に基づいて、前記一連番号の各文字を予備的に認識するための認識処理を行う文字予備認識処理手段と、前記文字予備認識処理手段により前記一連番号が1文字以上認識された場合に前記ナンバープレート予備候補領域を前記ナンバープレート候補領域とするとともに、前記文字予備認識処理手段により前記一連番号が1文字も認識されない場合に前記ナンバープレート予備候補領域を前記ナンバープレート候補領域としない手段と、を含むものである。
この第11の態様によれば、ナンバープレート予備候補領域について文字認識処理を行い、1文字以上認識されたナンバープレート予備候補領域のみをナンバープレート候補領域としている。したがって、ナンバープレート候補領域の信頼性が高まるので、一連番号をより高い精度で認識することができる。
本発明の第12の態様による車両ナンバー読み取り装置は、前記第1乃至第11のいずれかの態様において、前記文字認識処理手段及び前記文字再認識処理手段により認識された一連番号の文字の画像上の位置に基づいて、一連番号以外の文字の領域を得る領域取得手段と、前記領域取得手段により得られた領域から当該一連番号以外の文字を認識する手段と、を備えたものである。
この第12の態様によれば、文字認識処理手段及び文字再認識処理手段により認識された一連番号の文字の画像上の位置を基準として、一連番号以外の文字の領域を取得し、この領域から一連番号以外の文字を認識している。したがって、高い精度で認識された一連番号の文字の位置を基準として一連番号以外の文字の領域が取得されるので、一連番号以外の文字の領域を高い精度で得ることができ、ひいては、一連番号以外の文字も高い精度で認識することができる。
本発明の第13の態様による車両ナンバー読み取り装置は、前記第1乃至第11のいずれかの態様において、前記文字認識処理手段及び前記文字再認識処理手段により認識された前記一連番号の文字の配置パターンが適正な配置パターンに整合するか否かを判定する整合性判定手段を、備えたものである。
この第13の態様によれば、前記整合性判定手段を備えているので、文字認識処理手段及び文字再認識処理手段により認識された一連番号のうち、整合性判定手段により整合すると判定されたもののみを、一連番号の認識結果として用いることにより、一連番号をより一層高い精度で認識することができる。
本発明の第14の態様による車両ナンバー読み取り装置は、前記第13の態様において、前記文字認識処理手段及び前記文字再認識処理手段により認識されかつ前記整合性判定手段により整合すると判定された一連番号の文字の画像上の位置に基づいて、一連番号以外の文字の領域を得る領域取得手段と、前記領域取得手段により得られた領域から当該一連番号以外の文字を認識する手段と、を備えたものである。
この第14の態様によれば、文字認識処理手段及び文字再認識処理手段により認識されかつ整合性判定手段により整合すると判定された一連番号の文字の画像上の位置を基準として、一連番号以外の文字の領域を取得し、この領域から一連番号以外の文字を認識している。したがって、より一層高い精度で認識された一連番号の文字の位置を基準として一連番号以外の文字の領域が取得されるので、一連番号以外の文字の領域をより一層高い精度で得ることができ、ひいては、一連番号以外の文字もより一層高い精度で認識することができる。
本発明によれば、認識漏れをより確実に防止して高い精度で一連番号を認識することができる車両ナンバー読み取り装置を提供することができる。
また、本発明によれば、認識漏れをより確実に防止して高い精度で一連番号を認識することができるとともに、歪み補正を利用して更に高い精度で一連番号を認識することができ、しかも、効率良く処理を行うことができる車両ナンバー読み取り装置を提供することができる。
以下、本発明による車両ナンバー読み取り装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態による車両ナンバー読み取り装置を示す概略ブロック図である。
本実施の形態による車両ナンバー読み取り装置は、図1に示すように、撮像手段としてのカメラ1と、カメラ1から得られた画像信号をA/D変換するA/D変換器2と、A/D変換された画像信号を記憶する画像メモリ3と、画像メモリ3に記憶された画像を処理して、車両ナンバーを認識して当該車両ナンバーを出力するマイクロコンピュータ等からなる処理部4と、を備えている。
カメラ1は、図面には示していないが、車両、特にそのナンバープレート5が通過する場所付近の画像を撮像するように設置され、ナンバープレート5の像を含む画像を撮像する。
ここで、自動車のナンバープレート5の概略平面図を図2に示す。ナンバープレート5は、図2に示すように、横長の長方形の平板上において、分類番号(車種コード)5a及び陸運支局名5bが配置され、ひらがな文字5cが左側に配置され、大きな文字で表記された一連番号5dが中央に配置されており、これらが全体として車両ナンバー(登録番号)を構成している。一連番号5dは、1桁乃至4桁の数字からなる。一連番号5dが4桁の数字(文字)からなる場合、図2に示すように、第1桁の文字m1、第2桁の文字m2、第3桁の文字m3及び第4桁の文字m4からなる。一連番号5dが3桁以下である場合、最下位桁から順に右詰めで配置されて最上位桁側は当該桁の数字が存在しないことを示す「・」となるが、各桁の文字の位置は桁数に拘わらずに一定に規定されている。
図3は、ナンバープレート5における一連番号5dの各桁の文字m1〜m4の、規定されている位置関係を示す図である。普通車のナンバープレートの場合には、第1桁の文字m1と第2桁の文字m2の中心間隔、及び、第3桁の文字m3と第4桁の文字m4の中心間隔は両方とも55mmであり、第2桁の文字m2と第3桁の文字m3の中心間隔は85mmである。大型車のナンバープレートの場合には、第1桁の文字m1と第2桁の文字m2の中心間隔、及び、第3桁の文字m3と第4桁の文字m4の中心間隔は両方とも80mmであり、第2桁の文字m2と第3桁の文字m3の中心間隔は112.5mmである。なお、文字m1〜m4の文字幅は、当該文字が「1」以外であれば全て40mmであり、当該文字が「1」であれば40mmより狭い。
次に、処理部4の動作について、図4乃至図7を参照して説明する。図4乃至7は、処理部4の動作の一例を示す概略フローチャートである。
処理部4は、ナンバープレート5の像を含む画像がカメラにより撮像されてその画像信号が画像メモリ3に格納されると、以下に説明する動作を開始する。
まず、処理部4は、カメラにより撮像された多値画像(以下、「原画像」と呼ぶ。)を周知の手法により平滑化する(ステップS1)。
次に、処理部4は、ステップS1により平滑化された画像について、周知の手法によりエッジ成分を抽出する処理を行い(ステップS2)、この画像を2値化する(ステップS3)。この2値化された画像の例を図8に示す。
次いで、処理部4は、この2値化された画像に対して、微小領域を除去するノイズ除去処理を行う(ステップS4)。その後、ノイズ除去処理後の画像に対して、エッジ成分に相当する画素(図8に示す例では、白画素)を膨張させる膨張処理と、該膨張処理によりにより連結された画素の連結状態を保ったまま、前記膨張処理により膨張された前記連結領域を収縮させる収縮処理と、を行う(ステップS5)。この膨張収縮処理後の画像の例を図9に示す。
次に、処理部4は、膨張収縮処理後の画像について、例えば各連結領域の外接矩形の大きさ等を判別することで、ナンバープレートの領域の予備的な候補となる矩形のナンバープレート予備候補領域を、その領域を示す座標等として抽出する(ステップS6)。ナンバープレート候補領域は、存在しない場合もあるし、1つのみ存在する場合や複数存在する場合もある。
次いで、処理部4は、ステップS6で抽出されたナンバープレート予備候補領域のうちステップS8以降の処理が未だ済んでいないものが存在するか否かを、判定する(ステップS7)。ステップS6でナンバープレート予備候補領域が抽出されなかった場合や、ステップS6でナンバープレート予備候補領域が1つ以上抽出されたが当該領域について既にステップS8以降の処理が済んでいる場合には、処理部4はナンバープレート5の読み取り処理を終了する。一方、未処理のナンバープレート予備候補領域が存在すると判定されると、ステップS8へ移行する。
ステップS8において、処理部4は、ステップS6で抽出されたナンバープレート予備候補領域のうち未処理のナンバープレート予備候補領域を1つ選択する。
次に、処理部4は、前記原画像のうちの、ステップS8で選択された抽出された領域の画像を、2値化する(ステップS9)。次いで、処理部4は、ステップS9で2値化された画像に対してラベリング処理を行い、連結領域を得る(ステップS10)。
その後、処理部4は、ステップS10で得た各連結領域の外接矩形領域から、所定の絞り込み条件を満たすもののみを、一連番号の各文字の領域として絞り込む(ステップS11)。この絞り込み処理は、分類番号5aの文字領域や、陸運支局名5bの文字領域や、ひらがな文字5cの文字領域や、その他のノイズ等により生ずる可能性のある連結領域の外接矩形領域などの、一連番号の各文字領域以外のものを除外する処理である。前記絞り込み条件としては、例えば、矩形領域の横方向の長さが所定範囲にあること、矩形領域の縦方向の長さが所定範囲にあること、矩形領域の面積が所定範囲にあること、のうちの1つ又は2つ以上の組み合わせを挙げることができる。
次に、処理部4は、ステップS11で絞り込まれた各領域について、周知の文字認識(数字認識)処理を、一連番号の予備認識処理として行う(ステップS12)。
次いで、処理部4は、ステップS12で認識された文字の数を判定し(ステップS13)、認識文字数が0の場合はステップS7へ戻り、認識文字数が1の場合はステップS23へ移行し、認識文字数が2〜4の場合はステップS14へ移行する。
ステップS23において、処理部4は、ステップS13で認識された文字を第1桁の文字であるとみなして、当該認識文字が1である否かとその画像上の文字幅とその画像上の文字位置とに基づいて、ステップS9で2値化された画像上のナンバープレート領域を決定する。次に、処理部4は、ステップS23で決定されたナンバープレート領域に基づいて、ステップS9で2値化された画像上の他の各領域(分類番号5aの領域、陸運支局名5bの領域、及びひらがな文字5cの領域)を決定する(ステップS24)。その後、処理部4は、ステップS9で2値化された画像上の、ステップS9で決定された各領域について処理を行い、分類番号5a、陸運支局名5b、及びひらがな文字5cを認識し(ステップS25)、ナンバープレート5の読み取り処理を終了する。なお、処理部4は、ステップS12で認識された文字数が1の場合には、ステップS12で認識された数字を第1桁とする1桁のみからなる一連番号が読み取られたものとみなす。
ステップS14において、処理部4は、ステップS12で認識された文字列(数字列)の傾きθを計算する。この傾きθの計算手法の具体例を図10に模式的に示す。この傾きθは、例えば、図10に示すように、ステップS12で認識された文字のうち最上位桁の文字(最も左側の文字)の矩形領域の中心と最下位桁の文字(最も右側の文字)の矩形領域の中心とを結ぶ直線の傾きとして、計算することができる。ステップS14の後、ステップS15へ移行する。
ステップS15において、処理部4は、ステップS8で選択したナンバープレート予備候補領域を、ナンバープレート候補領域として決定する。
次に、処理部4は、ステップS14で計算した傾きに基づいて、その傾きが0゜となるように、前記原画像について周知の回転歪み補正を行う(ステップS16)。このとき、本実施の形態では、前記原画像におけるステップS15で決定されたナンバープレート候補領域についてのみならず、後述するステップS37〜S42,S53〜S56で認識漏れ文字候補領域であるとされる可能性のある領域に相当する前記原画像における領域についても、回転歪み補正の対象とする。具体的には、例えば、ステップS15で決定されたナンバープレート候補領域を、幅方向に、上位桁側(左側)及び下位桁側(右側)にそれぞれ2文字分延長した領域(ただし、回転補正を考慮してその分は更に拡大した領域)について、回転補正を行えばよい。なお、ステップS15で決定されたナンバープレート候補領域は、ステップS16における回転補正と同時に回転補正を考慮した領域に補正される。
次いで、処理部4は、ステップS16により回転歪み補正された後の画像を、2値化する(ステップS17)。ナンバープレート5には、自家用車に装着される地色が白色で文字が緑色のナンバープレートと、事業用車両に装着される地色が緑色で文字が白色のナンバープレートとがあるが、ステップS17では、文字と地色の階調値の大小関係を判別して、いずれのナンバープレートに対しても、文字に対応する画素を白画素(勿論、黒画素でもよい)となるように、2値化処理を行う。ステップS17で2値化された画像のうちの補正後のナンバープレート候補領域の画像(以下、単に、「補正後のナンバープレート候補領域の画像」という。)の例を、図11に示す。
その後、処理部4は、前記補正後のナンバープレート候補領域の画像から、ひらがな文字5c及び一連番号5dの領域である下部領域を切り出す(ステップS18)。この下部領域の切り出しは、例えば、図12及び図13に示すようにして行うことができる。すなわち、前記補正後のナンバープレート候補領域の画像をY軸(図11〜図13の縦軸)に射影した射影値を求め、予め予想される付近においてこの射影値の谷の位置を分割位置として求める。図12は、前記補正後のナンバープレート候補領域の画像が図11に示すものである場合の、Y軸への射影値と分割位置を示している。そして、この分割位置の下側の領域(図13中の白線より下側の領域)を前記下部領域として切り出す。
次に、処理部4は、ステップS18で切り出された下部領域に対してラベリング処理を行い、連結領域を得る(ステップS19)。
次いで、処理部4は、ステップS19で得た各連結領域の外接矩形領域から、所定の絞り込み条件を満たすもののみを、一連番号の各文字の領域として絞り込む(ステップS20)。この絞り込み処理は、ひらがな文字5cの文字領域やその他のノイズ等により生ずる可能性のある連結領域の外接矩形領域などの、一連番号の各文字領域以外のものを除外する処理である。前記絞り込み条件としては、例えば、矩形領域の横方向の長さが所定範囲にあること、矩形領域の縦方向の長さが所定範囲にあること、矩形領域の面積が所定範囲にあること、のうちの1つ又は2つ以上の組み合わせを挙げることができる。
なお、本実施の形態のように、ステップS18で前記下部領域を切り出してステップS19で当該下部領域について連結領域を求め、この連結領域をステップS20で絞り込むことが、一連番号の各文字の領域を精度良く抽出する上で好ましい。しかしながら、本発明では、ステップS18を行わずに、ステップS19で前記補正後のナンバープレート候補領域の画像に対してラベリング処理を行って連結領域を求め、この連結領域をステップS20で絞り込むようにしてもよい。
ステップS20の後に、処理部4は、ステップS17で2値化された画像のうち、ステップS20で絞り込まれた各連結領域の外接矩形領域の画像について、それぞれ認識処理を行うことにより、一連番号の各文字を認識する(ステップS21)。
次に、処理部4は、ステップS21で認識された文字数を判定し(ステップS22)、認識文字数が2であれば図5中のステップS31へ移行し、認識文字数が3であれば図6中のステップS51へ移行し、認識文字数が1又は4であれば図7中のステップS63へ移行する。
図5中のステップS31において、処理部4は、ステップS21で「1」以外の文字が認識されたか否かを判定し、「1」以外の文字が認識されていればステップS32へ移行し、「1」のみが認識されていればステップS33へ移行する。
ステップS32において、処理部4は、ステップS21で認識された2つの文字の中心間隔Lとその2つの文字のうちの「1」以外の文字の文字幅(当該2つの文字が両方とも「1」以外の文字である場合には、画像上の、それらの文字幅の平均値でもよい。)Wとの比L/Wを算出し、ステップS34へ移行する。
ステップS33において、処理部4は、画像上の、ステップS21で認識された2つの文字の中心間隔Lと、その2つの文字のうちの一方の文字の文字幅(当該2つの文字の文字幅の平均値でもよい。)Wと係数(文字「1」の幅を「1」以外の文字の幅に換算するための係数)αとの積α・Wとの、比L/(α・W)を算出し、ステップS34へ移行する。
ステップS32で算出された比L/W又はステップS33で算出された比L/(α・W)に基づいて、ステップS21で認識された2つの文字は、一連番号のいずれの桁の文字であるかの観点で、第1乃至第4のパターンに分類することができる。この点について、図3及び図14を参照して説明する。
前記第1のパターンは、図14(a)に示すように、2つの認識文字が第1桁及び第2桁の文字m1,m2であるかあるいは第3桁及び第4桁の文字m3,m4である場合である。この場合は、規定上のL/W及びL/(α・W)は、普通車のナンバープレートでは1.375(=55/40)、大型車のナンバープレートでは2.000(=80/40)となる。
前記第2のパターンは、図14(b)に示すように、2つの認識文字が第2桁及び第3桁の文字m2,m3である場合である。この場合は、規定上のL/W及びL/(α・W)は、普通車のナンバープレートでは2.125(=85/40)、大型車のナンバープレートでは2.813(=112.5/40)となる。
前記第3のパターンは、図14(c)に示すように、2つの認識文字が第1桁及び第3桁の文字m1,m3であるかあるいは第2桁及び第4桁の文字m2,m4である場合である。この場合は、規定上のL/W及びL/(α・W)は、普通車のナンバープレートでは3.500(=(55+85)/40)、大型車のナンバープレートでは4.813(=(80+112.5)/40)となる。
前記第4のパターンは、図14(d)に示すように、2つの認識文字が第1桁及び第4桁の文字m1,m4である場合である。この場合は、規定上のL/W及びL/(α・W)は、普通車のナンバープレートでは5.625(=(85+55+85)/40)、大型車のナンバープレートでは7.625(=(112.5+80+112.5)/40)となる。
そして、規定上のL/W及びL/(α・W)は、理論上、撮影の角度等が変わっても、画像上のL/W及びL/(α・W)と精度良く一致する。
したがって、2.000と2.125との間の所定の中間値を前記第1のパターンと前記第2のパターンとの間の閾値、2.813と3.500との間の所定の中間値を前記第2のパターンと前記第3のパターンとの間の閾値、4.813と5.625との間の所定の中間値を前記第3のパターンと前記第4のパターンとの間の閾値とし、ステップS32で算出されたL/W又はステップS33で算出されたL/(α・W)をこれらの閾値と比較することで、前記第1乃至第4のパターンのうちのいずれのパターンに該当するかを判定することができる。本実施の形態では、処理部4は、ステップS34でこの判定を行う。なお、プログラム等の制約で整数比しか扱わない場合には、L/W及びL/(α・W)の値は、ビットシフトや整数倍して求めればよい。
ステップS34の判定は、このように常に前記第1乃至第4のパターンのうちのいずれかに該当するものとしてもよいが、L/W又はL/(α・W)の値によっては、前記第1乃至第4のパターンのいずれにも該当しないという判定結果を得るように判定してもよい。この場合、例えば、前述した値1.375,2.000,2.125,2.813,3.500,4.813,5.625,7.625の付近にそれぞれ数値範囲を定めておき、L/W又はL/(α・W)がそれらの数値範囲のいずれかに入る場合には対応するパターンに該当すると判定し、L/W又はL/(α・W)がそれらの数値範囲のいずれにも入らない場合には前記第1乃至第4のパターンのいずれにも該当しないと判定すればよい。このとき、前記第1乃至第4のパターンのいずれにも該当しないと判定された場合には、ステップS7へ戻ればよい。
ステップS34で第1のパターンに該当すると判定されるとステップS35へ移行し、第2のパターンに該当すると判定されるとステップS39へ移行し、第3のパターンに該当すると判定されるとステップS36へ移行し、第4のパターンに該当すると判定されるとステップS42へ移行する。
ステップS35において、処理部4は、ステップS21で認識された2つの文字が第1桁及び第2桁の文字m1,m2であるかそれとも第3桁及び第4桁の文字m3,m4であるかを、判定する。そして、第1桁及び第2桁の文字m1,m2であると判定されるとステップS37へ移行する一方、第3桁及び第4桁の文字m3,m4であるとステップS38へ移行する。
ステップS35の判定の第1の具体例について説明する。この第1の具体例では、まず、処理部4は、ステップS21で認識された2つの文字が第1桁及び第2桁の文字m1,m2であると仮定して、当該認識文字が1であるか否かとその画像上の文字幅とその画像上の文字位置とに基づいて、ひらがな文字5cの領域を求める。次に、処理部4は、ステップS17で2値化された画像における、求めたひらがな文字5cの領域に対して、ひらがな文字の認識処理を行う。そして、処理部4は、その領域からひらがな文字5cが認識された場合には、ステップS21で認識された2つの文字が第1桁及び第2桁の文字m1,m2であると判定する一方、その領域からひらがな文字5cが認識されなかった場合には、ステップS21で認識された2つの文字が第3桁及び第4桁の文字m3,m4であると判定する。なお、ここで説明した例では、ステップS21で認識された2つの文字が第1桁及び第2桁の文字m1,m2であると仮定して、ひらがな文字5cの領域を推定したが、ステップS21で認識された2つの文字が第3桁及び第4桁の文字m3,m4であると仮定して、ひらがな文字5cの領域を推定しても、同様に判定することができる。
ステップS35の判定の第2の具体例について説明する。この第2の具体例では、処理部4は、ステップS21で認識された2つの文字のうちの下位桁の文字(右側の文字)の上部に分類番号5aの領域の一部が存在するか否かを判定することで、ステップS35の判定を行う。図2に示すように、第1桁の文字の上部には分類番号5aが存在しないが、第3桁の文字の上部には陸運支局5bの一部が存在している。より具体的には、例えば、処理部4は、2つの認識文字のうちの下位桁の文字の上部の領域(例えば、当該下位桁の文字が図15中の「5」であると仮定すると、「5」の位置を基準として図15中の白の破線で囲んだ矩形領域)を求め、この上部領域の面積に占める文字に相当する画素数の割合を算出する。そして、処理部4は、その割合が所定値未満の場合には、当該下位桁の文字の上部に分類番号5aの領域が存在しないと判定し、ひいては、ステップS21で認識された2つの文字が第1桁及び第2桁の文字m1,m2であると判定する。一方、前記割合が所定値以上の場合には、当該下位桁の文字の上部に陸運支局5bの領域の一部が存在すると判定し、ひいては、ステップS21で認識された2つの文字が第3桁及び第4桁の文字m3,m4であると判定する。
ステップS36において、処理部4は、ステップS21で認識された2つの文字が第1桁及び第3桁の文字m1,m3であるかそれとも第2桁及び第4桁の文字m2,m4であるかを、判定する。そして、第1桁及び第3桁の文字m1,m3であると判定されるとステップS40へ移行する一方、第2桁及び第4桁の文字m2,m4であるとステップS41へ移行する。
ステップS36の判定の第1の具体例について説明する。この第1の具体例では、まず、処理部4は、ステップS21で認識された2つの文字が第1桁及び第3桁の文字m1,m3であると仮定して、当該認識文字が1であるか否かとその画像上の文字幅とその画像上の文字位置とに基づいて、ひらがな文字5cの領域を求める。次に、処理部4は、ステップS17で2値化された画像における、求めたひらがな文字5cの領域に対して、ひらがな文字の認識処理を行う。そして、処理部4は、その領域からひらがな文字5cが認識された場合には、ステップS21で認識された2つの文字が第1桁及び第3桁の文字m1,m3であると判定する一方、その領域からひらがな文字5cが認識されなかった場合には、ステップS21で認識された2つの文字が第2桁及び第4桁の文字m2,m4であると判定する。なお、ここで説明した例では、ステップS21で認識された2つの文字が第1桁及び第3桁の文字m1,m3であると仮定して、ひらがな文字5cの領域を推定したが、ステップS21で認識された2つの文字が第2桁及び第4桁の文字m2,m4であると仮定して、ひらがな文字5cの領域を推定しても、同様に判定することができる。
ステップS36の判定の第2の具体例について説明する。この第2の具体例では、処理部4は、ステップS21で認識された2つの文字のうちの下位桁の文字(右側の文字)の上部に分類番号5aの領域の一部が存在するか否かを判定することで、ステップS36の判定を行う。図2に示すように、第1桁の文字の上部には分類番号5aが存在しないが、第2桁の文字の上部には分類番号5aの一部が存在している。より具体的には、例えば、処理部4は、2つの認識文字のうちの下位桁の文字の上部の領域(例えば、当該下位桁の文字が図15中の「5」であると仮定すると、「5」の位置を基準として図15中の白の破線で囲んだ矩形領域)を求め、この上部領域の面積に占める文字に相当する画素数の割合を算出する。そして、処理部4は、その割合が所定値未満の場合には、当該下位桁の文字の上部に分類番号5aの領域が存在しないと判定し、ひいては、ステップS21で認識された2つの文字が第1桁及び第3桁の文字m1,m3であると判定する。一方、前記割合が所定値以上の場合には、当該下位桁の文字の上部に分類番号5aの領域の一部が存在すると判定し、ひいては、ステップS21で認識された2つの文字が第2桁及び第4桁の文字m2,m4であると判定する。
ステップS37において、処理部4は、ステップS21で認識された2つの文字が第1桁及び第2桁の文字m1,m2であるものとして、その画像上の文字位置とその画像上の文字幅とその文字が「1」であると認識されたか否かとに基づいて、第3桁及び第4桁の文字m3,m4の矩形領域をそれぞれ推定し、ステップS17で2値化された画像上のこれらの領域をそれぞれ認識漏れ文字候補領域として取得する。その後、図7中のステップS61へ移行する。
ステップS38において、処理部4は、ステップS21で認識された2つの文字が第1桁及び第2桁の文字m3,m4であるものとして、その画像上の文字位置とその画像上の文字幅とその文字が「1」であると認識されたか否かとに基づいて、第1桁及び第2桁の文字m1,m2の矩形領域をそれぞれ推定し、ステップS17で2値化された画像上のこれらの領域をそれぞれ認識漏れ文字候補領域として取得する。その後、図7中のステップS61へ移行する。
ステップS39において、処理部4は、ステップS21で認識された2つの文字が第2桁及び第3桁の文字m2,m3であるものとして、その画像上の文字位置とその画像上の文字幅とその文字が「1」であると認識されたか否かとに基づいて、第1桁及び第4桁の文字m1,m4の矩形領域をそれぞれ推定し、ステップS17で2値化された画像上のこれらの領域をそれぞれ認識漏れ文字候補領域として取得する。その後、図7中のステップS61へ移行する。
ステップS40において、処理部4は、ステップS21で認識された2つの文字が第1桁及び第3桁の文字m1,m3であるものとして、その画像上の文字位置とその画像上の文字幅とその文字が「1」であると認識されたか否かとに基づいて、第2桁及び第4桁の文字m2,m4の矩形領域をそれぞれ推定し、ステップS17で2値化された画像上のこれらの領域をそれぞれ認識漏れ文字候補領域として取得する。その後、図7中のステップS61へ移行する。
ステップS41において、処理部4は、ステップS21で認識された2つの文字が第2桁及び第4桁の文字m2,m4であるものとして、その画像上の文字位置とその画像上の文字幅とその文字が「1」であると認識されたか否かとに基づいて、第1桁及び第3桁の文字m1,m3の矩形領域をそれぞれ推定し、ステップS17で2値化された画像上のこれらの領域をそれぞれ認識漏れ文字候補領域として取得する。その後、図7中のステップS61へ移行する。
ステップS42において、処理部4は、ステップS21で認識された2つの文字が第1桁及び第4桁の文字m1,m4であるものとして、その画像上の文字位置とその画像上の文字幅とその文字が「1」であると認識されたか否かとに基づいて、第2桁及び第3桁の文字m2,m3の矩形領域をそれぞれ推定し、ステップS17で2値化された画像上のこれらの領域をそれぞれ認識漏れ文字候補領域として取得する。その後、図7中のステップS61へ移行する。
図6中のステップS51において、処理部4は、ステップS21で認識された3つの文字のうちの下位桁の2つの文字の画像上の中心間隔L1と当該3つの文字のうちの上位桁の2つの文字の画像上の中心間隔L2との比L2/L1を、算出する。
次に、処理部4は、ステップS51で算出されたL2/L1に基づいて、ステップS21で認識された3つの文字は、一連番号のいずれの桁の文字であるかの観点で、第5乃至第8のパターンに分類することができる。この点について、図3及び図16を参照して説明する。
前記第5のパターンは、図16(a)に示すように、3つの認識文字が第1桁、第2桁及び第3桁の文字m1,m2,m3である場合である。この場合は、規定上のL2/L1は、普通車のナンバープレートでは1.545(=85/55)、大型車のナンバープレートでは1.406(=112.5/80)となる。
前記第6のパターンは、図16(b)に示すように、3つの認識文字が第1桁、第2桁及び第4桁の文字m1,m2,m4である場合である。この場合は、規定上の規定上のL2/L1は、普通車のナンバープレートでは2.545(=(55+85)/55)、大型車のナンバープレートでは2.406(=(80+112.5)/80)となる。
前記第7のパターンは、図16(c)に示すように、3つの認識文字が第1桁、第3桁及び第4桁の文字m1,m3,m4である場合である。この場合は、規定上のL2/L1は、普通車のナンバープレートでは0.393(=55/(55+85)、大型車のナンバープレートでは0.416(=80/(80+112.5)となる。
前記第8のパターンは、図16(d)に示すように、3つの認識文字が第2桁、第3桁及び第4桁の文字m2,m3,m4である場合である。この場合は、規定上のL2/L1は、普通車のナンバープレートでは0.647(=55/85)、大型車のナンバープレートでは0.711(=80/112.5)となる。
そして、規定上のL2/L1は、理論上、撮影の角度等が変わっても、画像上のL2/L1と精度良く一致する。
したがって、0.416と0.647との間の所定の中間値を前記第7のパターンと前記第8のパターンとの間の閾値、0.711と1.406との間の所定の中間値を前記第8のパターンと前記第5のパターンとの間の閾値、1.545と2.406との間の所定の中間値を前記第5のパターンと前記第6のパターンとの間の閾値とし、ステップS51で算出されたL2/L1をこれらの閾値と比較することで、前記第5乃至第8のパターンのうちのいずれのパターンに該当するかを判定することができる。本実施の形態では、処理部4は、ステップS52でこの判定を行う。なお、プログラム等の制約で整数比しか扱わない場合には、L2/L1の値は、ビットシフトや整数倍して求めればよい。また、L2/L1に代えてL1/L2を用いてもよいことは、言うまでもない。
ステップS52の判定は、このように常に前記第5乃至第8のパターンのうちのいずれかに該当するものとしてもよいが、L2/L1の値によっては、前記第5乃至第8のパターンのいずれにも該当しないという判定結果を得るように判定してもよい。この場合、例えば、前述した値0.393,0.416,0.647,0.711,1.406,1.545,2.406,2.545の付近にそれぞれ数値範囲を定めておき、L2/L1がそれらの数値範囲のいずれかに入る場合には対応するパターンに該当すると判定し、L2/L1がそれらの数値範囲のいずれにも入らない場合には前記第5乃至第8のパターンのいずれにも該当しないと判定すればよい。このとき、前記第5乃至第8のパターンのいずれにも該当しないと判定された場合には、ステップS7へ戻ればよい。
ステップS52で第5のパターンに該当すると判定されるとステップS53へ移行し、第6のパターンに該当すると判定されるとステップS54へ移行し、第7のパターンに該当すると判定されるとステップS55へ移行し、第8のパターンに該当すると判定されるとステップS56へ移行する。
ステップS53において、処理部4は、ステップS21で認識された3つの文字が第1桁、第2桁及び第3桁の文字m1,m2,m3であるものとして、その画像上の文字位置とその画像上の文字幅とその文字が「1」であると認識されたか否かとに基づいて、第4桁の文字m4の矩形領域を推定し、ステップS17で2値化された画像上のこの領域を認識漏れ文字候補領域として取得する。その後、図7中のステップS61へ移行する。
ステップS54において、処理部4は、ステップS21で認識された3つの文字が第1桁、第2桁及び第4桁の文字m1,m2,m4であるものとして、その画像上の文字位置とその画像上の文字幅とその文字が「1」であると認識されたか否かとに基づいて、第3桁の文字m3の矩形領域を推定し、ステップS17で2値化された画像上のこの領域を認識漏れ文字候補領域として取得する。その後、図7中のステップS61へ移行する。
ステップS55において、処理部4は、ステップS21で認識された3つの文字が第1桁、第3桁及び第4桁の文字m1,m3,m4であるものとして、その画像上の文字位置とその画像上の文字幅とその文字が「1」であると認識されたか否かとに基づいて、第2桁の文字m2の矩形領域を推定し、ステップS17で2値化された画像上のこの領域を認識漏れ文字候補領域として取得する。その後、図7中のステップS61へ移行する。
ステップS56において、処理部4は、ステップS21で認識された3つの文字が第2桁、第3桁及び第4桁の文字m2,m3,m4であるものとして、その画像上の文字位置とその画像上の文字幅とその文字が「1」であると認識されたか否かとに基づいて、第1桁の文字m1の矩形領域を推定し、ステップS17で2値化された画像上のこの領域を認識漏れ文字候補領域として取得する。その後、図7中のステップS61へ移行する。
図7中のステップS61において、処理部4は、ステップS17で2値化された画像上の、ステップS37〜S42,S53〜S56で取得された認識漏れ文字候補領域について、一連番号の文字認識処理(再認識処理)を行い、ステップS63へ移行する。ステップS61の際に、ステップS15で決定されて回転補正された後のナンバープレート候補領域をはみ出す認識漏れ文字候補領域(例えば、ステップS37で認識漏れ文字候補領域として取得された第3桁及び第4桁の文字m3,m4の領域は、補正後のナンバープレート候補領域から左側にはみ出し、ステップS38で認識漏れ文字候補領域として取得された第1桁及び第2桁の文字m1,m2の領域は、補正後のナンバープレート候補領域から右側にはみ出す。)についても、再度回転補正を行うことなく、そのまま文字認識処理を行うことができる。これは、本実施の形態では、ステップS16の回転補正の対象領域には、ナンバープレート候補領域だけでなく、ステップS37〜S42,S53〜S56で認識漏れ文字候補領域であるとされる可能性のある領域に相当する前記原画像における領域も、含めているためである。このように、本実施の形態によれば、二重に回転歪み補正を行う必要がないので、効率良く処理することができる。
なお、ステップS61の再認識処理によって、常に全ての認識漏れ文字候補領域について一連番号の文字の再認識がなされるとは限らない。
ステップS61の後に、処理部4は、ステップS21で認識された文字及びステップS62で再認識された文字の配置パターンが、適正な配置パターンに整合するか否かを判定する(ステップS62)。一連番号は、第1桁から順に数字が配置されるため、最上位桁(最上位桁は、第1桁、第2桁、第3桁及び第4桁のいずれの場合もあり得る。)の数字に対する下位側の桁が空白になることはあり得ない。したがって、具体的には、例えば、ステップS21で認識された文字及びステップS62で再認識された文字のうちの最上位桁の文字に対して下位側の桁の文字が認識されていなければ、適正な配置パターンに整合していないと判定する一方、当該下位側の桁の文字が全て認識されていれば、適正な配置パターンに整合すると判定すればよい。ステップS62でNOと判定されると、ステップS7へ戻り、ステップS62でYESと判定されると、ステップS63へ移行する。
図4中のステップS22で認識文字数が1であると判定されてステップS63へ移行した場合、ステップS63において、処理部4は、ステップS21で認識された文字を第1桁の文字であるとみなして、当該認識文字が1である否かとその画像上の文字幅とその画像上の文字位置とに基づいて、ステップS17で2値化された画像上のナンバープレート領域を決定する。
図4中のステップS22で認識文字数が4であると判定されてステップS63へ移行した場合、ステップS63において、処理部4は、ステップS21で認識された文字の1つが1である否かとその画像上の文字幅とその画像上の文字位置とに基づいて、ステップS17で2値化された画像上のナンバープレート領域を決定する。
ステップS62でYESと判定されてステップS63へ移行した場合、ステップS63において、処理部4は、ステップS21で認識された文字及びステップS62で再認識された文字のうちの1つが1である否かとその画像上の文字幅とその画像上の文字位置とに基づいて、ステップS17で2値化された画像上のナンバープレート領域を決定する。この場合、決定されたナンバープレート候補領域には、常に、ステップS37〜S42,S53〜S56で取得した認識漏れ文字候補領域を含むことになる。したがって、決定されたナンバープレート候補領域は、前述した補正後のナンバープレート候補領域を拡張したものとなる場合がある。しかし、その場合であっても、拡張した領域について再度回転補正を行う必要がなく、単に座標を修正すればよい。これは、本実施の形態では、ステップS16の回転補正の対象領域には、ナンバープレート候補領域だけでなく、ステップS37〜S42,S53〜S56で認識漏れ文字候補領域であるとされる可能性のある領域に相当する前記原画像における領域も、含めているためである。このように、本実施の形態によれば、二重に回転歪み補正を行う必要がないので、効率良く処理することができる。
ステップS63の後、処理部4は、ステップS62で決定されたナンバープレート領域に基づいて、ステップS17で2値化された画像上の他の各領域(分類番号5aの領域、陸運支局名5bの領域、及びひらがな文字5cの領域)を決定する(ステップS64)。その後、処理部4は、ステップS17で2値化された画像上の、ステップ63で決定された各領域について処理を行い、分類番号5a、陸運支局名5b、及びひらがな文字5cを認識し(ステップS65)、ナンバープレート5の読み取り処理を終了する。
本実施の形態によれば、ステップS21によってナンバープレート候補領域の画像に基づいて一連番号5dの各文字の認識処理が行われた後に、その認識文字数が2つ又は3つの場合に、ステップS37〜S42,S53〜S56によって認識漏れ文字候補領域が取得され、ステップS61によってその漏れ文字候補領域の画像に基づいて一連番号の文字が再認識される。このように、本実施の形態によれば、一連番号に関して、認識漏れ文字候補領域の取得に文字認識自体が巧みに利用され、取得された認識漏れ文字について再認識が行われる。したがって、本実施の形態によれば、一連番号に関して文字認識の前処理として文字認識とは全く分離して文字領域の切り出しを行う前記特許文献1に開示された切り出し装置を用いた車両ナンバー読み取り装置に比べて、認識漏れをより確実に防止してより高い精度で一連番号を認識することができる。
また、本実施の形態によれば、ステップS16で補正された画像に基づいてステップS21で一連番号の各文字の認識を行うので、歪み補正を利用して更に高い精度で一連番号を認識することができる。もっとも、本発明では、必ずしも歪み補正を行う必要はない。また、本実施の形態では、歪み補正として回転歪み補正を行っているが、他の他の種々の歪み補正を行ってもよく、例えば、前記特許文献2に開示されている歪み補正を採用することもできる。
さらに、本実施の形態によれば、ステップS16の歪み補正の補正対象とする領域が、ステップS37〜S42,S53〜S56により認識漏れ文字候補領域であるとされる可能性のある領域に相当する領域を含んでいるので、前述したように、二重に歪み補正を行う必要がなくなって効率良く処理を行うことができるという利点も得られる。
また、本実施の形態では、ステップS1〜S15が、前記原画像に基づいてナンバープレート候補領域を得るナンバープレート候補領域取得手段に相当しているが、ステップS6でナンバープレート予備候補領域を取得し、ステップS12でナンバープレート予備候補領域の画像に基づいて一連番号を予備的に認識し、ステップS13でその認識文字数を判定し、その認識文字数が0の場合はナンバープレート予備候補領域をナンバープレート候補領域としない。したがって、ナンバープレート候補領域の信頼性が高まるので、一連番号をより高い精度で認識することができる。もっとも、本発明では、ナンバープレート候補領域の取得は、従来から知られている種々の手法を採用してもよく、必ずしも文字認識を利用してナンバープレート候補領域を得る必要はない。
さらに、本実施の形態によれば、ステップS21で認識された文字数が2つ又は3つの場合には、ステップS21,S61で認識された一連番号の文字の画像上の位置を基準として、ステップS63を経たステップS64で一連番号以外の文字の領域を取得し、ステップS65でこの領域から一連番号以外の文字を認識している。したがって、高い精度で認識された一連番号の文字の位置を基準として一連番号以外の文字の領域が取得されるので、一連番号以外の文字の領域を高い精度で得ることができ、ひいては、一連番号以外の文字も高い精度で認識することができる。なお、本実施の形態では、一旦、ステップS63でナンバープレート領域を決定した後に、このナンバープレート候補領域を用いてステップS64で他の各領域を決定しているが、ステップS63を除去し、ステップS63でナンバープレート領域を決定するために用いた情報から、ナンバープレート領域を求めることなく、直接に、他の各領域を求めることも可能である。
さらにまた、本実施の形態によれば、ステップS62で認識された前記一連番号の文字の配置パターンの整合性が検証されているので、一連番号をより一層高い精度で認識することができる。もっとも、本発明では、ステップS62の整合性の検証は必ずしも行う必要はない。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではない。
本発明の一実施の形態による車両ナンバー読み取り装置を示す概略ブロック図である。 自動車のナンバープレートを示す概略平面図である。 ナンバープレート5における一連番号の各桁の文字の、規定されている位置関係を示す図である。 図1中の処理部の動作の一部を示す概略フローチャートである。 図1中の処理部の動作の他の一部を示す概略フローチャートである。 図1中の処理部の動作の更に他の一部を示す概略フローチャートである。 図1中の処理部の動作の更に他の一部を示す概略フローチャートである。 ステップS3の後の画像の例を示す図である。 ステップS5の後の画像の例を示す図である。 傾きの計算手法の具体例を模式的に示す図である。 補正後のナンバープレート候補領域の画像の例を示す図である。 補正後のナンバープレート候補領域から下部領域を切り出す手法を示す説明図である。 補正後のナンバープレート候補領域から下部領域を切り出す手法を示す他の説明図である。 一連番号の認識文字数が2つの場合のパターンを示す図である。 文字に対する上部の領域の例を示す図である。 一連番号の認識文字数が3つの場合のパターンを示す図である。
符号の説明
1 カメラ
2 A/D変換器
3 画像メモリ
4 処理部
5 ナンバープレート
5a 一連番号

Claims (13)

  1. 車両のナンバープレートの像を含む撮像された画像を処理して車両ナンバーを読み取る車両ナンバー読み取り装置であって、
    前記撮像された画像に基づいてナンバープレート領域の候補となるナンバープレート候補領域を得るナンバープレート候補領域取得手段と、
    前記撮像された画像のうちの前記ナンバープレート候補領域の画像に基づいて、一連番号の各文字を認識するための認識処理を行う文字認識処理手段と、
    前記文字認識処理手段により認識された文字の数が2つ又は3つである場合に、前記一連番号のうちの前記文字認識処理手段による認識が漏れた可能性のある文字の領域の候補となる認識漏れ文字候補領域を得る認識漏れ文字候補領域取得手段と、
    前記文字認識処理手段により認識された文字の数が2つ又は3つである場合に、前記撮像された画像のうちの、前記認識漏れ文字候補領域の画像に基づいて、前記一連番号の文字を再認識するための再認識処理を行う文字再認識処理手段と、
    を備え、
    前記認識漏れ文字候補領域取得手段は、(i)前記文字認識処理手段により認識された文字の数が2つである場合、当該2つの文字の画像上の中心間隔と当該2つの文字のうちの少なくとも1つの文字の画像上の文字幅と当該文字が「1」と認識されたか否かとに基づいて、当該2つの文字が前記一連番号の第1桁及び第2桁の文字であるかあるいは第3桁及び第4桁の文字である第1のパターンに該当するか否か、当該2つの文字が前記一連番号の第2桁及び第3桁の文字である第2のパターンに該当するか否か、当該2つの文字が前記一連番号の第1桁及び第3桁の文字であるかあるいは第2桁及び第4桁の文字である第3のパターンに該当するか否か、及び、当該2つの文字が前記一連番号の第1桁及び第4桁の文字である第4のパターンに該当するか否か、を判定する第1の判定手段と、(ii)前記第1の判定手段により前記第1のパターンに該当すると判定された場合に、当該2つの文字が前記一連番号の第1桁及び第2桁の文字であるかそれとも前記一連番号の第3桁及び第4桁の文字であるかを判定する第2の判定手段と、(iii)前記第1の判定手段により前記第3のパターンに該当すると判定された場合に、当該2つの文字が前記一連番号の第1桁及び第3桁の文字であるかそれとも前記一連番号の第2桁及び第4桁の文字であるかを判定する第3の判定手段と、(iv)前記第1乃至第3の判定手段による判定結果に基づいて、前記認識漏れ文字候補領域を得る手段と、を含むことを特徴とする車両ナンバー読み取り装置。
  2. 前記撮像された画像における前記ナンバープレート候補領域を含む領域に対して、歪みを補正する歪み補正手段を備え、
    前記文字認識処理手段は、前記歪み補正手段により補正された画像のうちの前記ナンバープレート候補領域に相当する領域の画像に基づいて、前記一連番号の各文字を認識するための認識処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両ナンバー読み取り装置。
  3. 前記歪み補正手段が補正対象とする前記撮像された画像における領域は、前記漏れ文字候補領域取得手段により前記認識漏れ文字候補領域であるとされる可能性のある領域に相当する領域を含み、
    前記文字再認識処理手段は、前記文字認識処理手段により認識された文字の数が2つ又は3つである場合に、前記歪み補正手段により補正された画像のうちの、前記認識漏れ文字候補領域の画像に基づいて、前記一連番号の文字を再認識するための再認識処理を行う、
    ことを特徴とする請求項2記載の車両ナンバー読み取り装置。
  4. 前記歪み補正手段は、回転歪みを補正することを特徴とする請求項2又は3記載の車両ナンバー読み取り装置。
  5. 前記第2の判定手段は、当該2つの文字のうちの下位桁の文字の位置を基準としてその上部に分類番号の一部に相当する領域が存在するか否かに応じて、前記判定を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の車両ナンバー読み取り装置。
  6. 前記第2の判定手段は、当該2つの文字のうちの一方の文字の位置を基準として推定されるひらがな文字の領域からひらがな文字が認識し得るか否かに応じて、前記判定を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の車両ナンバー読み取り装置。
  7. 前記第3の判定手段は、当該2つの文字のうちの下位桁の文字の位置を基準としてその上部に分類番号の一部に相当する領域が存在するか否かに応じて、前記判定を行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の車両ナンバー読み取り装置。
  8. 前記第3の判定手段は、当該2つの文字のうちの一方の文字の位置を基準として推定されるひらがな文字の領域からひらがな文字が認識し得るか否かに応じて、前記判定を行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の車両ナンバー読み取り装置。
  9. 前記認識漏れ文字候補領域取得手段は、前記文字認識処理手段により認識された文字の数が3つである場合、当該3つの文字のうちの下位桁の2つの文字の画像上の中心間隔と当該3つの文字のうちの上位桁の2つの文字の画像上の中心間隔とに基づいて、当該3つの文字が前記一連番号の第1桁、第2桁及び第3桁の文字である第5のパターンに該当するか否か、当該3つの文字が前記一連番号の第1桁、第2桁及び第4桁の文字である第6のパターンに該当するか否か、当該3つの文字が前記一連番号の第1桁、第3桁及び第4桁の文字である第7のパターンに該当するか否か、及び、当該3つの文字が前記一連番号の第2桁、第3桁及び第4桁の文字である第8のパターンに該当するか否か、を判定する第4の判定手段を、含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の車両ナンバー読み取り装置。
  10. 前記ナンバープレート候補領域取得手段は、前記撮像された画像に基づいてナンバープレート領域の予備的な候補となるナンバープレート予備候補領域を取得する手段と、前記撮像された画像のうちの前記ナンバープレート予備候補領域の画像に基づいて、前記一連番号の各文字を予備的に認識するための認識処理を行う文字予備認識処理手段と、前記文字予備認識処理手段により前記一連番号が1文字以上認識された場合に前記ナンバープレート予備候補領域を前記ナンバープレート候補領域とするとともに、前記文字予備認識処理手段により前記一連番号が1文字も認識されない場合に前記ナンバープレート予備候補領域を前記ナンバープレート候補領域としない手段と、を含むことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の車両ナンバー読み取り装置。
  11. 前記文字認識処理手段及び前記文字再認識処理手段により認識された一連番号の文字の画像上の位置に基づいて、一連番号以外の文字の領域を得る領域取得手段と、
    前記領域取得手段により得られた領域から当該一連番号以外の文字を認識する手段と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の車両ナンバー読み取り装置。
  12. 前記文字認識処理手段及び前記文字再認識処理手段により認識された前記一連番号の文字の配置パターンが適正な配置パターンに整合するか否かを判定する整合性判定手段を、備えたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の車両ナンバー読み取り装置。
  13. 前記文字認識処理手段及び前記文字再認識処理手段により認識されかつ前記整合性判定手段により整合すると判定された一連番号の文字の画像上の位置に基づいて、一連番号以外の文字の領域を得る領域取得手段と、
    前記領域取得手段により得られた領域から当該一連番号以外の文字を認識する手段と、を備えたことを特徴とする請求項12記載の車両ナンバー読み取り装置。
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