JP4321784B1 - 型枠取付具及びコンクリート型枠工法 - Google Patents

型枠取付具及びコンクリート型枠工法 Download PDF

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Abstract

【課題】少ない工程でコンクリート型枠の解体作業を行えるようにする。
【解決手段】取付孔が形成されたせき板の内側面から該取付孔を通りせき板の外側面に突出するように形成される締結受部と、前記締結受部に固定される前記せき板の内側面を支持する内側面挟持部と、この内側面挟持部の内側に形成される型枠間隔保持具の雄ネジに係合する雌ネジ部とを有する内側型枠取付具と、前記せき板の外側面から前記締結受部に締結する被締結部と、当該被締結部に固定される前記内側面挟持部とともに前記せき板を挟持する外側面挟持部と、前記被締結部に固定される胴部と、当該胴部に形成される所定の工具が係合する工具係合部とを有する外側型枠取付具とからなる型枠取付具において、前記内側面狭持部と前記外側面狭持部とによる前記せき板の狭持力を緩めた状態で、前記前記締結受部と被締結部とは前記せき板に垂直な軸周りに互いに回動不能に締結し得るように形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンクリート型枠工事に用いられる型枠の組み立て及び解体に用いられる型枠取付具およびこれを用いたコンクリート型枠工法に関する。
従来のコンクリート型枠工法の型枠の解体工事においては、コンクリート硬化後に端太材を解体して、端太材を支持するフォームタイなどの型枠取付具を取り外し、さらに、型枠パネルをコンクリート躯体からとりはずし、その後、多くの場合プラスチックコーンを取り外して作業が完了する。
上述のように、型枠の解体工事には、多くの手順が存在するため、労力がかかり、作業も煩雑である。本発明は、このような問題に鑑みて、少ない工程でコンクリート型枠の解体作業を行えるようにすることを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は次のような構成を有する。
請求項1に記載の発明は、以下の(101)から(108)の要件を満たすコンクリート型枠工法である。
(101)内側型枠取付具と外側型枠取付具とを有する型枠取付具を用いる。
(102)前記内側型枠取付具は、貫通した穴である取付孔が形成されたせき板の内側面から当該取付孔を通りせき板の外側面に突出するように形成される締結受部と、前記締結受部に固定される前記せき板の内側面を支持する内側面挟持部と、この内側面挟持部の内側に形成される、型枠間隔保持具の雄ネジに係合する雌ネジ部とを有する。
(103)前記外側型枠取付具は、前記せき板の外側面から前記締結受部に締結する被締結部と、当該被締結部に固定される前記せき板の外側面を支持し前記内側面挟持部とともに前記せき板を挟持する外側面挟持部と、前記被締結部に固定される外側に延びる柱状の胴部と、当該胴部に形成される所定の工具が係合する工具係合部と、当該胴部に設けられる端太材を外側から内側に向かって押さえる所定の締結金具を固定する構造をもつ締結金具固定部とを有する。
(104)前記内側面狭持部と前記外側面狭持部とによる前記せき板の狭持は、狭持力を付与した状態で固定する狭持固定状態と、当該狭持力を緩めて狭持を解く狭持解放状態とに移行することができるものであって、当該狭持解放状態で、前記締結受部と被締結部とは前記せき板に垂直な軸周りに互いに回動不能に締結し、かつ、締結状態を維持しながら一体となって前記内側型枠取付具の雌ネジ部と前記型枠間隔保持具の雄ネジとが完全に離れるように回動し得るものである。
(105)型枠間隔保持具の雄ネジを前記雌ネジ部に係合させ、さらに、前記締結受部と、前記被締結部を前記取付穴を挟むように締結させ、前記内側面挟持部と外側面挟持部とにより前記せき板を挟んで前記挟持固定状態としながらコンクリート型枠を組み立てる型枠組み立て工程を有する。
(106)型枠組み立て工程の後で、コンクリート型枠にコンクリートを打設し、コンクリート躯体を形成するコンクリート打設工程を有する。
(107)コンクリート打設工程の後で、前記内側面狭持部と外側面狭持部とによる前記せき板への挟持力を緩めて前記挟持解放状態とする狭持解放工程を有する。
(108)狭持解放工程の後で、前記外側型枠取付具の工具係合部に前記所定の工具を係合させて、前記外側型枠取付具およびこれに係合している内側型枠取付具を、前記内側型枠取付具の雌ネジ部と前記型枠間隔保持具の雄ネジとが離れる方向に回動させることで、前記せき板を型枠取付具とともに取り外す型枠除去工程を有する。
なお、本願において「内側」とはせき板に取り付けたときに、コンクリートが打設される側であるせき板の内側に向かう方向を意味し、「外側」とは、せき板に取り付けたときに、せき板の外側に向かう方向を意味する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコンクリート型枠工法に用いられる型枠取付具であって、以下の(101)から(104)及び(201)から(203)の要件を有するものである。
(101)内側型枠取付具と外側型枠取付具とを有する型枠取付具を用いる。
(102)前記内側型枠取付具は、貫通した穴である取付孔が形成されたせき板の内側面から当該取付孔を通りせき板の外側面に突出するように形成される締結受部と、前記締結受部に固定される前記せき板の内側面を支持する内側面挟持部と、この内側面挟持部の内側に形成される、型枠間隔保持具の雄ネジに係合する雌ネジ部とを有する。
(103)前記外側型枠取付具は、前記せき板の外側面から前記締結受部に締結する被締結部と、当該被締結部に固定される前記せき板の外側面を支持し前記内側面挟持部とともに前記せき板を挟持する外側面挟持部と、前記被締結部に固定される外側に延びる柱状の胴部と、当該胴部に形成される所定の工具が係合する工具係合部と、当該胴部に設けられる端太材を外側から内側に向かって押さえる所定の締結金具を固定する構造をもつ締結金具固定部とを有する。
(104)前記内側面狭持部と前記外側面狭持部とによる前記せき板の狭持は、狭持力を付与した状態で固定する狭持固定状態と、当該狭持力を緩めて狭持を解く狭持解放状態とに移行することができるものであって、当該狭持解放状態で、前記締結受部と被締結部とは前記せき板に垂直な軸周りに互いに回動不能に締結し、かつ、締結状態を維持しながら一体となって前記内側型枠取付具の雌ネジ部と前記型枠間隔保持具の雄ネジとが完全に離れるように回動し得るものである。
(201)前記締結受部と前記被締結合部とのそれぞれには、両者の締結状態で重なり連通する第一貫通孔および第二貫通孔とが形成される。
(202)当該重なった第一貫通孔および第二貫通孔を貫き係合固定する締結材により前記締結受部と被締結部とは前記せき板に垂直な軸周りに互いに回動不能に締結する。
(203)当該締結材は、前記第一貫通孔および第二貫通孔を貫く、外側及び/又は内側に傾斜面を有するくさびにより形成される本体棒材と、本体棒材の基端側に固定される、弾性体により前記内側取付具又は外側取付具の一部に係合し、前記本体棒材が前記第一貫通孔および第二貫通孔を貫き、かつ、前記本体棒材を構成するくさびが緩んだ状態で前記本体棒材を保持するクリップ部材とから構成される。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の型枠取付具において、前記締結材の前記本体棒材は前記外側狭持部を兼ねるものである。
請求項4に記載の発明は請求項1に記載のコンクリート型枠工法に用いられる型枠取付具であって、以下の(101)から(104)及び(301)の要件を有するものである。
(101)内側型枠取付具と外側型枠取付具とを有する型枠取付具を用いる。
(102)前記内側型枠取付具は、貫通した穴である取付孔が形成されたせき板の内側面から当該取付孔を通りせき板の外側面に突出するように形成される締結受部と、前記締結受部に固定される前記せき板の内側面を支持する内側面挟持部と、この内側面挟持部の内側に形成される、型枠間隔保持具の雄ネジに係合する雌ネジ部とを有する。
(103)前記外側型枠取付具は、前記せき板の外側面から前記締結受部に締結する被締結部と、当該被締結部に固定される前記せき板の外側面を支持し前記内側面挟持部とともに前記せき板を挟持する外側面挟持部と、前記被締結部に固定される外側に延びる柱状の胴部と、当該胴部に形成される所定の工具が係合する工具係合部と、当該胴部に設けられる端太材を外側から内側に向かって押さえる所定の締結金具を固定する構造をもつ締結金具固定部とを有する。
(104)前記内側面狭持部と前記外側面狭持部とによる前記せき板の狭持は、狭持力を付与した状態で固定する狭持固定状態と、当該狭持力を緩めて狭持を解く狭持解放状態とに移行することができるものであって、当該狭持解放状態で、前記締結受部と被締結部とは前記せき板に垂直な軸周りに互いに回動不能に締結し、かつ、締結状態を維持しながら一体となって前記内側型枠取付具の雌ネジ部と前記型枠間隔保持具の雄ネジとが完全に離れるように回動し得るものである。
(301)前記締結受部と前記被締結部とは、いずれか一方が円形でない断面形状を持つ突部であり、他方が当該断面形状を有する穴部であることにより、前記せき板に垂直な軸周りに互いに回動不能に締結するものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のコンクリート型枠工法に用いられる型枠取付具であって、以下の(101)から(104)及び(401)から(403)の要件を有するものである。
(101)内側型枠取付具と外側型枠取付具とを有する型枠取付具を用いる。
(102)前記内側型枠取付具は、貫通した穴である取付孔が形成されたせき板の内側面から当該取付孔を通りせき板の外側面に突出するように形成される締結受部と、前記締結受部に固定される前記せき板の内側面を支持する内側面挟持部と、この内側面挟持部の内側に形成される、型枠間隔保持具の雄ネジに係合する雌ネジ部とを有する。
(103)前記外側型枠取付具は、前記せき板の外側面から前記締結受部に締結する被締結部と、当該被締結部に固定される前記せき板の外側面を支持し前記内側面挟持部とともに前記せき板を挟持する外側面挟持部と、前記被締結部に固定される外側に延びる柱状の胴部と、当該胴部に形成される所定の工具が係合する工具係合部と、当該胴部に設けられる端太材を外側から内側に向かって押さえる所定の締結金具を固定する構造をもつ締結金具固定部とを有する。
(104)前記内側面狭持部と前記外側面狭持部とによる前記せき板の狭持は、狭持力を付与した状態で固定する狭持固定状態と、当該狭持力を緩めて狭持を解く狭持解放状態とに移行することができるものであって、当該狭持解放状態で、前記締結受部と被締結部とは前記せき板に垂直な軸周りに互いに回動不能に締結し、かつ、締結状態を維持しながら一体となって前記内側型枠取付具の雌ネジ部と前記型枠間隔保持具の雄ネジとが完全に離れるように回動し得るものである。
(401)前記内側枠取付具の前記締結受部の外周位置には、前記せき板の取付孔からせき板の外面側に突出する狭持用雄ネジ部が形成される。
(402)前記外側枠取付具の前記胴部に当該狭持用雄ネジ部に係合する、前記外側面狭持部と一体に形成されるユニオンナットが固定される。
(403)当該狭持用雄ネジ部と当該ユニオンナットとを締結することで前記挟持固定状態となり、また、当該狭持用雄ネジ部と当該ユニオンナットとの締結を緩めることで、前記挟持解放状態となるものである。
請求項1に記載の発明は、端太材が取り付けられる外側型枠取付具と、型枠間隔保持具が取り付けられる内側型枠取付具とにより型枠のせき板を挟持固定し、コンクリートを打設しコンクリート躯体を形成した後の型枠解体工事において、端太材を取り外して、挟持解放状態とした後に、工具係合部に所定の工具を係合させて所定方向に回転させると、外側型枠取付具とこれに回動不能に締結している内側型枠取付具が回動して、内側型枠取付具の雌ネジ部が型枠間隔保持具の雄ネジから離れるように回転し、この結果、内側型枠取付具は型枠パネルを剥がす方向に移動することとなり、型枠取付具とともに型枠パネルをコンクリート躯体から引き剥がすことができる。即ち、型枠の解体作業時に、外側型枠取付具を回動させれば型枠取付具とともに型枠パネルをコンクリート躯体から引き剥がすことができるので、作業工程を簡易にすることができ、従来よりも少ない工程で型枠の解体作業を行うことができる。
請求項2に記載の発明は、締結材により内側型枠取付具と外側型枠取付具とが分離しないので、外側型枠取付具を介して内側型枠取付具を回転させる際に作業性がよい。
また、締結材を外側及び/又は内側に傾斜面を有するくさびにより形成することで、締結材を入れる深さに応じて内側型枠取付具と外側型枠取付具とが近づく方向へ力を付与することができ、狭持力を増すことができる。
さらに、締結材にクリップ部材を設けることで締結材を安定して外側型枠取付具又は内側型枠取付具に固定することができる。また、型枠取付具を型枠から取り外して保管や運搬をする際に、締結材を外側型枠取付具又は内側型枠取付具に取り付けておくことができ、利便性が高い。
請求項3に記載の発明は、前記締結材が前記外側面狭持部を兼ねるので、別途外側面狭持部を設ける必要をなくすことができる。
請求項4に記載の発明は、円形断面でない互いに係合する突部と穴部とにより係合することで前記締結受部と前記被締結部とを回動不能に締結させるので、締結材を用いる場合のように他の部材を要することなく、回動作業を行うことができる。また、外側型枠取付具を取り外した後でも、締結受部側の突部もしくは穴部に係合する工具があれば、内側型枠取付具を回動させて、型枠を取り外すことができる。
請求項5に記載の発明は、内側型枠取付具に形成される狭持用雄ネジ部に係合する、ユニオンナットが外側型枠取付具に設けられ、これが外側面狭持部と一体に形成されることで、内側型枠取付具と外側型枠取付具との締結時および解放時に、ユニオンナットは外側型枠取付具に固定されているので作業性がよい。

以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1に実施形態1に係る型枠取付具Xの斜視図を示す。型枠取付具Xは、内側型枠取付具10、外側型枠取付具20とから構成される。内側型枠取付具10と外側型枠取付具20とはそれぞれ型枠パネルのせき板Pを内側と外側とから挟んでせき板Pを固定するものである。
内側型枠取付具10は、締結受部11、内側面狭持部12、雌ネジ部13とから構成される。締結受部11は、せき板Pに設けられた取付穴Paの内側面から当該取付孔Paを通りせき板の外側面に突出する断面六角形の柱状体であり、一組の対向面を貫く第一貫通孔11aが形成されている。内側面狭持部12は、内側が小さくなるような円錐台状に形成され、外側面の中心に締結受部11の端部が固定されている。また、内側面狭持部12の外側面の外径はせき板Pの取付穴Saよりも大きく形成される。雌ネジ部13は、内側面狭持12の内側面の中央に設けられる、型枠間隔保持具となるセパレーターSの雄ネジが係合する雌ネジにより形成される。
外側型枠取付具20は、被締結部21、胴部22、工具係合部23、端太材支持具固定部24とから構成される。胴部22は円柱状であって外側型枠取付具20の本体を形成する。工具係合部23は、胴部22の外側端部に形成されるボックスレンチやスパナが係合する断面六角形の柱状体である。端太材支持具固定部24は、端太材を固定するための端太材支持具Tを胴部22に固定するための構造部分であり、ここでは、端太材支持具Tを胴部22外周に嵌合させて抜けないようにクサビTaを打ち込むための貫通した孔により端太材支持具固定部24が形成される。なお、端太材支持固定部の構成は、従来の一般的なフォームタイの構成を転用すればよく、種々の構成を採用することができる。
被締結部21は、胴部22の内側端部に形成される内側型枠取付具10の締結受部11が嵌合する六角柱が収まる穴から構成される。また、胴部22の被締結部21の外周を覆う表面には、被締結部21に締結受部11が嵌合した際に、締結受け部11の第一貫通孔11aに重なる位置に、第二貫通孔21aが形成される。この重なった第一貫通孔11と第ニ貫通孔21aに外側に傾斜を有するクサビ状の締結材21bが挿入されることで、締結受部11と被締結部21とは不可分に固定される。図2に内側型枠取付具10と外側型枠取付具20とをせき板Pを挟んで締結させ、締結材21bを第一貫通孔11a及び第二貫通孔21a挿入した状態を示す部分縦断面図を示す。図に示すように第一貫通孔11aと第二貫通孔21aの位置は締結材21bの内側縁部がせき板Pの外側面に当接するような位置に形成される。締結材21bはクサビ状なので、締結材21bが深く入ると内側型枠取付具10は外側に引っ張られ、内側型枠取付具10の内側面狭持部12の外側面と締結材21bの内側縁とは互いに近づく方向に力が発生し、これによりせき板Pを狭持する。即ち、締結材21bはせき板Pの外側面を狭持する外側面狭持部を形成し、締結材21bを打ち込むことで、せき板への狭持力を付与した状態で固定する狭持固定状態とすることができ、締結材21bを抜く方向へ移動させることで、狭持力を緩めて狭持を解いた狭持解放状態とすることができる。そして、狭持解放状態において、締結受部11と被締結部21とは非円形断面の凸部と凹部で嵌合しているので、両者はせき板にほぼ垂直な軸回りに回動不能に締結された状態となる。さらに、締結材21bを完全に抜かない場合は、締結材21bによっても締結受部11と被締結部21とはせき板にほぼ垂直な軸回りに回動不能に締結されることとなる。
次に、以上のような構成を有する型枠取付具Xを使用した型枠工法について説明する。まず、セパレーターSの雄ネジに予め内側型枠取付具10の雌ネジ部13を係合させることで、セパレーターSに内側型枠取付具10を固定しておく。この状態で、型枠パネルを立て、せき板Pの内側から取付穴Paに内側型枠取付具10の締結受部11を通し、この締結受部11にせき板Pの外側から外側型枠取付具20の被締結部21を係合させて、重なり合う第一貫通孔11aおよび第二貫通孔21aに締結材21bを打ち込んで狭持固定状態としながら、型枠取付具Xにせき板Pを固定する。このような作業をすべての取付穴Paに対して行うことで、コンクリート型枠を組み立てていく(型枠組み立て工程)。コンクリート型枠の組み立てが完了したら、外側型枠取付具20の胴部22の後端側から端太材支持具Tを差し入れて端太材を支持し、クサビTaを外側型枠取付具20の端太材支持具固定部24に打ち込んで、端太材支持具T及び端太材を固定してコンクリート型枠を補強する(型枠補強工程)。この状態でコンクリートをコンクリート型枠に打設養生し、コンクリート躯体を形成する(コンクリート打設工程)。コンクリートが硬化したら、クサビTaを外して端太材を取り除く。そして、締結材21bを取り外すか緩めて狭持解放状態とし(狭持解放工程)、この状態で、外側型枠取付具20の工具係合部にボックスレンチなどを挿入して、外側型枠取付具20及びこれに締結している内側型枠取付具10を回転させる。回転方向は、内側型枠取付具10の雌ネジ部13とセパレーターSの雄ネジとが離れる方向であり、これにより、型枠パネルを構成するせき板PはセパレーターSから引き離されることとなり、コンクリート躯体から離れることとなる。なお、一つの型枠取付具Xを一度にセパレーターSから分離させるか、複数の型枠取付具Xを少しずつ動かしながら、セパレーターSを型枠取付具Xから分離させるかは、せき板の可撓性や、雌ネジ部13の深さに応じて適宜選択される。このような動作により、せき板と型枠取付具Xはコンクリート躯体から取り外されることとなる(型枠除去工程)。その後、取り外した型枠から、内側型枠取付具10と外側型枠取付具20を取り外して作業は完了する。
このように、型枠取付具Xを用いた型枠工法では、型枠取付具と型枠を同時にコンクリート躯体から取り外すことができるので、作業工程が少なくなり、労力の低減を図ることができる。
(実施形態2)
図3に実施形態2に係る型枠取付具Yの分解斜視図を示す。実施形態2に係る型枠取付具Yと実施形態1に係る型枠取付具Xとの相違点は、内側型枠取付具10Aの締結受部11A側を穴として、外側型枠取付具20Aの被締結部21Aを柱状としている点である。その他の点は実施形態1に係る型枠取付具Xと同一なので説明は省略する。
内側型枠取付具10Aの締結受部11Aは内側面狭持部12の外面側に固定される、せき板Pの取付穴Paが嵌合できる外径を有する円柱体であり、外面側に断面六角形の穴11Aaが設けられている。外側型枠取付具20Aの被締結部21Aは、締結受部11Aの穴11Aaに係合する形状を有する六角柱状であり、胴部22の内側面に設けられる。なお、締結受部11Aはせき板Pの内側面から外側面に突出する長さを有し、外側面から突出した位置に実施形態1に係る型枠取付具Xと同様に第一貫通孔11Abが形成され、これに対応して、被締結部21Aにも締結受部11Aと係合した状態で重なる第ニ貫通孔21Aaが形成されている。図4にせき板Pを挟んで、内側型枠取付具10Aの締結受部11Aと、外側型枠取付具20Aの被締結部21Aとを係合させ、締結材21bを第一貫通孔11Ab、第二貫通孔21Aaに打ち込んで締結した状態の部分拡大縦断面図を示す。
以上のような構成を有する型枠取付具Yの使用方法は実施形態1に係る型枠取付枠Xの使用方法と同様である。型枠取付具Yは内側型枠取付具10Aの締結受部11Aがせき板Pの取付穴Paに嵌合するので、型枠の組み立てがしやすいという利点を有する。
(実施形態3)
図5に実施形態3に係る型枠取付具Zの分解斜視図を示す。実施形態3に係る型枠取付具Zと実施形態1に係る型枠取付具Xとの相違点は、内側型枠取付具10Bの締結受部11Bが円柱状であり、外側型枠取付具20Bの被締結部21Bを円形断面を有する穴としている点、外側型枠取付具20Bに外側面挟持部25を別途設け、締結材に外側面挟持部としての役割を持たせていない点、締結材21Bbにクリップ部材21Bbbが設けられている点である。その他の点は実施形態1に係る型枠取付具Xと同一なので説明は省略する。
内側型枠取付具10Bの締結受部11Bは、断面形状が円形となっている以外は、実施形態1に係る締結受部11と同様である。外側型枠取付具20Bの胴部22の内側端部は先端側に向かって太くなり、端面がせき板Pの取付穴Paに通らない程度の外形を持つフランジ状となることで外側からせき板P面を押圧する外側挟持部25を形成する。締結材21Bbは、クサビ状の本体棒材21Bbaと、本体棒材21Bbaの基端部から先端側へと折れ曲がり、さらに胴部22の内側端部外周に係合するように円弧状に曲げられたクリップ部材21Bbbとから構成される。締結材21Bbはばね鋼のような高い弾性を有する素材により形成されることでクリップ部材21Bbbに狭持力を付与している。図6にせき板Pを挟んで、内側型枠取付具10Bの締結受部11Bと、外側型枠取付具20Bの被締結部21Bとを係合させ、締結材21Bbを第一貫通孔11Ba、第二貫通孔21Baに打ち込んで締結した状態の部分拡大縦断面図を示す。また、図7に図6のA−A断面図を示す。図に示すように、締結材21Bbがクサビ状になっていることで、内側型枠取付具10Bはせき板P側に引っ張られることとなり、これにより内側面狭持部12と外側面狭持部25とによりせき板Pは狭持固定される。また、図7に示すように締結材21Bbのクリップ部材21Bbbが胴部22の内側端部外周に係合することで、締結材21Bbが緩むことなく、安定して固定される。また、締結材21Bbの位置により、狭持固定状態および狭持解放状態となるが、狭持解放状態において締結材21Bbを完全に抜いてしまうと、締結受部11Bと被締結部21Bとは円形断面の凸部と凹部で嵌合しているので、両者はせき板Pにほぼ垂直な軸回りに自在に回動できることとなる。しかし、締結材21Bbを第一貫通孔11Baおよび第二貫通孔内21Baに残しておけば、狭持解放状態において締結材21Bbにより締結受部11Bと被締結部21Bとはせき板Pにほぼ垂直な軸回りに回動不能に締結した状態を維持することができる。
以上のような構成を有する型枠取付具Zの使用方法は実施形態1に係る型枠取付枠Xの使用方法とほぼ同様であるが、狭持解放工程において締結材21Bbは取り外さずに、第一貫通孔11Ba、第二貫通孔21Ba内に残すようにする。この際、クリップ部材21Bbbの少し曲がった下端部で胴部22の内側端部外周を挟むようにすることで、安定させることができる。型枠取付具Zは締結材21Bbを抜かずに作業をすることで、外側型枠取付具20B及び内側型枠取付具10Bを回転させる際に、外側型枠取付具20Bと内側型枠取付具10Bとが分離しないので作業性がよく、また、このとき、締結材21Bbが直接せき板Pに当たらないので回動させやすいという利点を有する。さらに、締結材21Bbがクリップ部材21Bbbにより外側型枠取付具10Bに係合できるので、型枠取付具Zを保管したり運搬したりするときに締結材21Bbをクリップ部21Bbbにより外側型枠取付具10Bに係合固定しておけば、無くなったり、作業時に探す事態を抑制することができる。
(実施形態4)
図8に実施形態4に係る型枠取付具Vの分解斜視図を示す。実施形態4に係る型枠取付具Vは実施形態2に係る型枠取付具Yにもっとも近い構造を有している。実施形態4に係る型枠取付具Vの実施形態2に係る型枠取付具Yとの相違点は、内側型枠取付具10Cの締結受部11Cの外周に狭持用雄ネジ11Ccが形成され、第一貫通孔、第二貫通孔および締結材が無い代わりに、外側型枠取付具20Cにユニオンナット21Ceが設けられている点である。その他の点は実施形態2に係る型枠取付具Yと同一なので説明は省略する。
内側型枠取付具10Cの締結受部11Cは、外周外側端部に狭持用雄ネジ部11Ccが形成さ、第一貫通孔が無い点以外は、実施形態2に係る締結受部11Aと同様である。ユニオンナット21Ceは、締結受部11Cに形成された狭持用雄ネジ部11Ccに係合するユニオンナットであり、外側端部側の開口が狭くなっている。胴部22の内側端部には、ユニオンナット21Ceのこの狭くなった開口が通れず、かつ、ネジ山部分は通ることができるフランジ21Cdが固定されている。図9に、せき板Pを挟んで、内側型枠取付具10Cの締結受部11Cと、外側型枠取付具20Cの被締結部21Cとを係合させ、ユニオンナット21Ceを締結受け部11C外周の狭持用雄ネジ部11Ccに係合させた状態の部分拡大縦断面図を示す。図に示すように、ユニオンナット21Ceと内側面狭持部12とでせき板Pが狭持されており、ユニオンナット21Ceは外側面狭持部の役割も果たす。
以上のような構成を有する型枠取付具Vの使用方法は、実施形態1に係る型枠取付枠Xの使用方法とほぼ同様であるが、型枠組み立て工程において、第一貫通孔11aおよび第二貫通孔21aに締結材21bを打ち込んで狭持固定状態とする代わりに締結受け部11C外周の狭持用雄ネジ部11Ccにユニオンナット21Ceを係合させて狭持固定状態とし、また、狭持解放工程において、締結材21bを外すか緩めることで狭持解放状態とする代わりに、ユニオンナット21Ceを緩めて狭持解放状態とする点が相違する。
型枠取付具Vは、狭持解放状態においてユニオンナット21Ceを狭持用雄ネジ部11Ccに係合させた状態で緩めることで、内側型枠取付具10Cと外側型枠取付具20Cとが分離しないので外側型枠取付具20B及び内側型枠取付具10Bを回転させる際の作業性がよい。
実施形態1に係る型枠取付具の分解斜視図である。 実施形態1に係る型枠取付具の内側型枠取付具と外側型枠取付具の締結部分を示す拡大縦断面図である。 実施形態2に係る型枠取付具の分解斜視図である。 実施形態2に係る型枠取付具の内側型枠取付具と外側型枠取付具の締結部分を示す拡大縦断面図である。 実施形態3に係る型枠取付具の分解斜視図である。 実施形態3に係る型枠取付具の内側型枠取付具と外側型枠取付具の締結部分を示す拡大縦断面図である。 図6のA−A断面図である。 実施形態4に係る型枠取付具の分解斜視図である。 実施形態4に係る型枠取付具の内側型枠取付具と外側型枠取付具の締結部分を示す拡大縦断面図である。
符号の説明
X、Y、Z、V 型枠取付具
P せき板
Pa 取付穴
S セパレータ

10、10A、10B、10C 内側面型枠取付具
11、11A、11B、11C 締結受部
11a、11Ab、11Ba 第一貫通孔
11Cc 挟持用雄ネジ部
12 内側面狭持部
13 雌ネジ部
20、20A、20B、20C 外側面型枠取付具
21、21A、21B、21C 被締結部
21a、21Aa、21Ba 第二貫通孔
21b、21Bb 締結材
21Bba 本体棒材
21Bbb クリップ部
21Ce ユニオンナット
22 胴部
23 工具係合部
24 端太材固定具
25 外側面挟持部

Claims (5)

  1. 以下の(101)から(108)の要件を満たすコンクリート型枠工法。
    (101)内側型枠取付具と外側型枠取付具とを有する型枠取付具を用いる。
    (102)前記内側型枠取付具は、貫通した穴である取付孔が形成されたせき板の内側面から当該取付孔を通りせき板の外側面に突出するように形成される締結受部と、前記締結受部に固定される前記せき板の内側面を支持する内側面挟持部と、この内側面挟持部の内側に形成される、型枠間隔保持具の雄ネジに係合する雌ネジ部とを有する。
    (103)前記外側型枠取付具は、前記せき板の外側面から前記締結受部に締結する被締結部と、当該被締結部に固定される前記せき板の外側面を支持し前記内側面挟持部とともに前記せき板を挟持する外側面挟持部と、前記被締結部に固定される外側に延びる柱状の胴部と、当該胴部に形成される所定の工具が係合する工具係合部と、当該胴部に設けられる端太材を外側から内側に向かって押さえる所定の締結金具を固定する構造をもつ締結金具固定部とを有する。
    (104)前記内側面狭持部と前記外側面狭持部とによる前記せき板の狭持は、狭持力を付与した状態で固定する狭持固定状態と、当該狭持力を緩めて狭持を解く狭持解放状態とに移行することができるものであって、当該狭持解放状態で、前記締結受部と被締結部とは前記せき板に垂直な軸周りに互いに回動不能に締結し、かつ、締結状態を維持しながら一体となって前記内側型枠取付具の雌ネジ部と前記型枠間隔保持具の雄ネジとが完全に離れるように回動し得るものである。
    (105)型枠間隔保持具の雄ネジを前記雌ネジ部に係合させ、さらに、前記締結受部と、前記被締結部を前記取付穴を挟むように締結させ、前記内側面挟持部と外側面挟持部とにより前記せき板を挟んで前記挟持固定状態としながらコンクリート型枠を組み立てる型枠組み立て工程を有する。
    (106)型枠組み立て工程の後で、コンクリート型枠にコンクリートを打設し、コンクリート躯体を形成するコンクリート打設工程を有する。
    (107)コンクリート打設工程の後で、前記内側面狭持部と外側面狭持部とによる前記せき板への挟持力を緩めて前記挟持解放状態とする狭持解放工程を有する。
    (108)狭持解放工程の後で、前記外側型枠取付具の工具係合部に前記所定の工具を係合させて、前記外側型枠取付具およびこれに係合している内側型枠取付具を、前記内側型枠取付具の雌ネジ部と前記型枠間隔保持具の雄ネジとが離れる方向に回動させることで、前記せき板を型枠取付具とともに取り外す型枠除去工程を有する。
  2. 請求項1に記載のコンクリート型枠工法に用いられる型枠取付具であって、以下の(101)から(104)及び(201)から(203)の要件を有する。
    (101)内側型枠取付具と外側型枠取付具とを有する型枠取付具を用いる。
    (102)前記内側型枠取付具は、貫通した穴である取付孔が形成されたせき板の内側面から当該取付孔を通りせき板の外側面に突出するように形成される締結受部と、前記締結受部に固定される前記せき板の内側面を支持する内側面挟持部と、この内側面挟持部の内側に形成される、型枠間隔保持具の雄ネジに係合する雌ネジ部とを有する。
    (103)前記外側型枠取付具は、前記せき板の外側面から前記締結受部に締結する被締結部と、当該被締結部に固定される前記せき板の外側面を支持し前記内側面挟持部とともに前記せき板を挟持する外側面挟持部と、前記被締結部に固定される外側に延びる柱状の胴部と、当該胴部に形成される所定の工具が係合する工具係合部と、当該胴部に設けられる端太材を外側から内側に向かって押さえる所定の締結金具を固定する構造をもつ締結金具固定部とを有する。
    (104)前記内側面狭持部と前記外側面狭持部とによる前記せき板の狭持は、狭持力を付与した状態で固定する狭持固定状態と、当該狭持力を緩めて狭持を解く狭持解放状態とに移行することができるものであって、当該狭持解放状態で、前記締結受部と被締結部とは前記せき板に垂直な軸周りに互いに回動不能に締結し、かつ、締結状態を維持しながら一体となって前記内側型枠取付具の雌ネジ部と前記型枠間隔保持具の雄ネジとが完全に離れるように回動し得るものである。
    (201)前記締結受部と前記被締結合部とのそれぞれには、両者の締結状態で重なり連通する第一貫通孔および第二貫通孔とが形成される。
    (202)当該重なった第一貫通孔および第二貫通孔を貫き係合固定する締結材により前記締結受部と被締結部とは前記せき板に垂直な軸周りに互いに回動不能に締結する。
    (203)当該締結材は、前記第一貫通孔および第二貫通孔を貫く、外側及び/又は内側に傾斜面を有するくさびにより形成される本体棒材と、本体棒材の基端側に固定される、弾性体により前記内側取付具又は外側取付具の一部に係合し、前記本体棒材が前記第一貫通孔および第二貫通孔を貫き、かつ、前記本体棒材を構成するくさびが緩んだ状態で前記本体棒材を保持するクリップ部材とから構成される。
  3. 前記締結材の前記本体棒材は前記外側狭持部を兼ねるものである請求項2に記載の型枠取付具。
  4. 請求項1に記載のコンクリート型枠工法に用いられる型枠取付具であって、以下の(101)から(104)及び(301)の要件を有する。
    (101)内側型枠取付具と外側型枠取付具とを有する型枠取付具を用いる。
    (102)前記内側型枠取付具は、貫通した穴である取付孔が形成されたせき板の内側面から当該取付孔を通りせき板の外側面に突出するように形成される締結受部と、前記締結受部に固定される前記せき板の内側面を支持する内側面挟持部と、この内側面挟持部の内側に形成される、型枠間隔保持具の雄ネジに係合する雌ネジ部とを有する。
    (103)前記外側型枠取付具は、前記せき板の外側面から前記締結受部に締結する被締結部と、当該被締結部に固定される前記せき板の外側面を支持し前記内側面挟持部とともに前記せき板を挟持する外側面挟持部と、前記被締結部に固定される外側に延びる柱状の胴部と、当該胴部に形成される所定の工具が係合する工具係合部と、当該胴部に設けられる端太材を外側から内側に向かって押さえる所定の締結金具を固定する構造をもつ締結金具固定部とを有する。
    (104)前記内側面狭持部と前記外側面狭持部とによる前記せき板の狭持は、狭持力を付与した状態で固定する狭持固定状態と、当該狭持力を緩めて狭持を解く狭持解放状態とに移行することができるものであって、当該狭持解放状態で、前記締結受部と被締結部とは前記せき板に垂直な軸周りに互いに回動不能に締結し、かつ、締結状態を維持しながら一体となって前記内側型枠取付具の雌ネジ部と前記型枠間隔保持具の雄ネジとが完全に離れるように回動し得るものである。
    (301)前記締結受部と前記被締結部とは、いずれか一方が円形でない断面形状を持つ突部であり、他方が当該断面形状を有する穴部であることにより、前記せき板に垂直な軸周りに互いに回動不能に締結するものである。
  5. 請求項1に記載のコンクリート型枠工法に用いられる型枠取付具であって、以下の(101)から(104)及び(401)から(403)の要件を有する。
    (101)内側型枠取付具と外側型枠取付具とを有する型枠取付具を用いる。
    (102)前記内側型枠取付具は、貫通した穴である取付孔が形成されたせき板の内側面から当該取付孔を通りせき板の外側面に突出するように形成される締結受部と、前記締結受部に固定される前記せき板の内側面を支持する内側面挟持部と、この内側面挟持部の内側に形成される、型枠間隔保持具の雄ネジに係合する雌ネジ部とを有する。
    (103)前記外側型枠取付具は、前記せき板の外側面から前記締結受部に締結する被締結部と、当該被締結部に固定される前記せき板の外側面を支持し前記内側面挟持部とともに前記せき板を挟持する外側面挟持部と、前記被締結部に固定される外側に延びる柱状の胴部と、当該胴部に形成される所定の工具が係合する工具係合部と、当該胴部に設けられる端太材を外側から内側に向かって押さえる所定の締結金具を固定する構造をもつ締結金具固定部とを有する。
    (104)前記内側面狭持部と前記外側面狭持部とによる前記せき板の狭持は、狭持力を付与した状態で固定する狭持固定状態と、当該狭持力を緩めて狭持を解く狭持解放状態とに移行することができるものであって、当該狭持解放状態で、前記締結受部と被締結部とは前記せき板に垂直な軸周りに互いに回動不能に締結し、かつ、締結状態を維持しながら一体となって前記内側型枠取付具の雌ネジ部と前記型枠間隔保持具の雄ネジとが完全に離れるように回動し得るものである。
    (401)前記内側枠取付具の前記締結受部の外周位置には、前記せき板の取付孔からせき板の外面側に突出する狭持用雄ネジ部が形成される。
    (402)前記外側枠取付具の前記胴部に当該狭持用雄ネジ部に係合する、前記外側面狭持部と一体に形成されるユニオンナットが固定される。
    (403)当該狭持用雄ネジ部と当該ユニオンナットとを締結することで前記挟持固定状態となり、また、当該狭持用雄ネジ部と当該ユニオンナットとの締結を緩めることで、前記挟持解放状態となるものである。
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