JP4320166B2 - ハードコピーおよびハードコピーの作製方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体に画像の記録されたハードコピー、および、このハードコピーを作製するハードコピーの作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、被写体をスキャナやカメラで読み取って高画質の画像を得ることはできるが、被写体を撮影して得られる読取画像によって、被写体の光沢感や被写体表面の細かな凹凸等の質感を再現することは難しい。
【0003】
被写体の質感を表現する方法として、コンピュータグラフィック(CG)による処理が挙げられる。例えば、被写体を表すコンピュータ上の3次元データにおいて、質感を表す情報として鏡面反射率や拡散反射率等を定義し、レンダリング処理を行って2次元データを計算し、2次元画像として表示する。しかし、このような2次元画像をハードコピーとして作製しても、ハードコピーにおいて鏡面反射と拡散反射に基づいて質感を適切に表現することは難しい。
【0004】
これに対して、特許文献1では、照明方向の異なる被写体を撮像し、反射光が大きい状態の信号と小さい状態の信号とを得、この2つの信号から被写体の光沢を表す光沢信号を得、これを用いて画像形成手段によって光沢を施す方法が開示されている。
この方法では、Y(イエロ),M(マゼンタ),C(シアン),K(黒)の画像信号により印刷し、この後、表面が平滑なフィルムを介してサーマルヘッドで再加熱することにより、光沢を施す。
すなわち、画像形成層の上に光沢層を形成することで印刷画像に部分的に光沢を与えている。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−39841号公報(請求項2、第4欄第9〜21行目)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1における光沢を有する印刷画像は、以下に示すような問題がある。
図6は、上記方法で得られる印刷画像の断面図であり、記録媒体ベース層100の上に色材層102が積層して形成され、さらにこの上に光沢形成層104が積層して形成されている。
【0007】
領域Aの最表層は光沢形成層104であり、色材層102の表面が微小凹凸を成すのに対し、光沢形成層104の表面は平滑面となって光沢面を成し、領域Aの最表面は、光源から入射する光Lを鏡面のように一方向に反射する鏡面反射面となっている。一方、領域Bは、表面が微小凹凸を成した色材層102が最表層となっており、領域Bの最表面は光源から入射する光Lを拡散反射する拡散反射面となっている。
この場合、領域Aでは光源から出射する光Lは、光沢形成層104の表面で鏡面反射し、観察者が鏡面反射方向に位置する(位置Z1 にいる)場合、領域Aにおける画像は、色材層102の色に対し光原色の色成分が強く、白茶けた色となり、深みのない画像の色を観察者に呈する。
一方、領域Bでは、表面で拡散反射して、一部分が色材層102に到達し、色材層102の色に応じて特定の光の色成分が吸収されて、所定の色成分を持った拡散光が生成される。このため、領域Bでは色材層102に応じた色を、観察者の位置(図6中の位置Z1 やZ2 等の位置)に関わらず観察者に呈する。
つまり、観察者が位置Z1 にいる場合、観察者は領域Aからの鏡面反射光成分と領域Bからの拡散反射光成分を受け、所望の色を呈する領域Bと白茶けた色を呈する領域Aとが混在した画像を見ることになる。
【0008】
このように上記方法で得られる印刷画像では、所望の色を呈することはなく白茶けた色を呈する光沢領域と、所望の色を呈する非光沢領域との色味が極端に変わる。このため、光沢領域と非光沢領域を混在させた印刷画像は観察者にリアルな画像を提供することはできないばかりか画像に違和感を与える場合がある。
例えば、鏡面反射光の色が拡散反射光の色と同じである金属の質感を上記方法で得られる印刷画像では表現できないほか、光の当て方によって鏡面反射および拡散反射のいずれか一方の反射を起こす繊維織りの質感を適切に表現することはできないといった問題がある。また、光の当て方や観察者の位置によって色味が変化する構造色を適切に表現することもできない。
【0009】
そこで、本発明は、上記問題点を解決するために、プリンター等を用いて記録媒体に画像が記録されたハードコピーであって、画像中の金属や繊維織りをはじめとする被写体の質感を適切に表現することができ、さらに、光の当て方や観察者の位置によって色味の変わる構造色をも表現することのできるハードコピーを提供するとともに、このハードコピーの作製方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、記録媒体に画像が記録されたハードコピーであって、前記画像は、前記記録媒体の上層として、所定面積の画像領域を有して形成された色材層と、この色材層の下層として隣接した前記所定面積の反射層と、を組の単位として複数の組が記録媒体上に2次元配列されて構成されるとともに、前記画像において、前記反射層が前記色材層と接する前記反射層の境界面で光の拡散反射率および鏡面反射率が前記単位毎に調整されていることを特徴とするハードコピーを提供する。
【0011】
その際、前記画像は、前記単位で前記色材層の色が調整されていることが好ましい。
【0012】
また、前記単位は、前記画像を形成する画素単位であることが好ましい。あるいは、前記単位は、前記画像の各画素を細分化したサブ画素の単位であることも同様に好ましい。
【0013】
さらに、前記色材層および前記反射層の少なくとも一方は、透明性を有することを画好ましい。
【0014】
さらに、本発明は、記録媒体に画像を記録してハードコピーを作製するハードコピーの作製方法であって、画像の各画素を細分化したサブ画素の単位で色材層を形成するステップと、画像の各画素を細分化したサブ画素の単位で色材層の上層あるいは下層として反射層を形成するステップと、を有することを特徴とするハードコピーの作製方法を提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のハードコピーおよびハードコピーの作製方法について、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明のハードコピーの一実施形態の一例を示すハードコピー10の断面図である。
ハードコピー10は、記録媒体12の上に鏡面反射層14が積層され、この上に透明性を有する色材層16が積層された領域R1 と、記録媒体12の上に透明性を有する色材層16が積層された領域R2 と、を有する構成のハードコピーである。鏡面反射層14は、記録媒体12と色材層16との間に位置する中間層である。
領域R1 では、鏡面反射層14が色材層16に対する下地反射層となっており、領域R2 では、記録媒体12が色材層16に対する下地反射層となっている。なお、領域R1 と領域R2 における色材層16の色は、異なってもよいし、同一であってもよい。
【0020】
鏡面反射層14は、色材層16を透過する透過光が境界面で反射し、この時の光の拡散反射率が、領域R2 の下地反射層である記録媒体12の境界面の拡散反射率より低くなっており、光の鏡面反射率が、領域R2 の下地反射層である記録媒体12の境界面の鏡面反射率より高くなっており、鏡面反射層14の境界面に入射した光Lの多くは鏡面反射(正反射)するようになっている。これに対し、領域R2 の下地反射層である記録媒体12の境界面では、入射した光Lの多くが拡散反射するようになっている。
なお、ここでいう拡散反射率および鏡面反射率は、例えば、JIS Z 8722(d−nまたはn−d)番による反射物体の反射率の測定法に従って定義される。また、本発明においては、拡散反射率および鏡面反射率の高低が、画像領域において互いに相対的に異なるものであればよく、拡散反射率および鏡面反射率の値を特定するものではない。したがって、本発明におけるハードコピーでは下地反射層の拡散反射率と鏡面反射率の高低の関係に違いのある画像領域があればよい。
【0021】
鏡面反射層14は、例えば、微細な金属粒子、例えばアルミ粒子が層状に積層したものである。
色材層16は、樹脂材料で構成され、例えば、シリカ系微粒子をポリビニルアルコール系樹脂に分散させて含有するとともに、所望の色の染料色材を含有したものである。
【0022】
このような構成となっているので、光源から出射した光Lは、領域R1 において色材層16を透過し、鏡面反射層14との境界面に至る。境界反射層14の境界面に到達した光は、境界面で鏡面反射する。したがって、鏡面反射した光は、色材層16の分光波長領域における光吸収特性に従って特定の波長成分の光が吸収された光となる。この結果、色材層16から出て観察者に向かう鏡面反射光成分も特定の波長成分の光が吸収された光となっているので、観察者は、鏡面反射した色材層16の色を見ることができる。
【0023】
一方、光源から出射した光Lは、領域R2 において色材層16を透過し、記録媒体12の境界面に至る。記録媒体12の境界面に到達する光は、境界面で拡散反射を起こす。したがって、境界面で拡散反射した光は、色材層16の分光波長領域における光吸収特性に従って特定の波長成分の光が吸収された光となる。この結果、色材層16から出て観察者に向かう拡散反射光成分も特定の波長成分の光が吸収された光となっているので、観察者は、拡散反射した色材層16を見ることができる。
これより、領域R2 で光が常時拡散反射するとともに、光源の当て方、観察者の向きおよびハードコピー10の向きによって、領域R1 では鏡面反射の状態になったり非鏡面反射の状態になってハードコピー10からの反射光の成分が変化するので、鏡面反射を行う一方で、拡散反射も行う金属の質感を表現することができるほか、光の当て方によって鏡面反射および拡散反射のいずれか一方の反射を起こす繊維織りの質感を表現することもできる。
【0024】
なお、上記例では、拡散反射率が低く鏡面反射率が高い色材層16の下地反射層として記録媒体12に積層した鏡面反射層14を用い、この鏡面反射層14として微細な金属粒子を用いたが、金属粒子の替わりにクリアトナーを用いて光沢層を形成し、鏡面反射層14の替わりとしてもよい。
また、光沢樹脂層が表面に形成された記録媒体を用い、鏡面反射率が高く拡散反射率の低い下地反射層を光沢樹脂層とし、光沢樹脂層に局部的にサーマルプリントヘッドを用いて熱を加えてマット処理した処理層を拡散反射率が高く鏡面反射率の低い下地反射層としてもよい。少なくとも、下地反射層は、色材層16を透過する透過光を境界面で反射する際の光の拡散反射率と鏡面反射率の高低関係が異なる少なくとも2種類以上の反射層からなればよい。
【0025】
また、上記例では、拡散反射率と鏡面反射率の高低関係に違いのある2種類の下地反射層層でハードコピー10が構成されるものであるが、拡散反射率と鏡面反射率の高低関係に違いのある異なる3種類以上の下地反射層を用いてハードコピーが構成されてもよい。上記例の場合、例えば鏡面反射層14に含まれるアルミ粒子の密度を変えることで、拡散反射率および鏡面反射率を多段階に変化した鏡面反射層を形成することができる。
【0026】
図2は、ハードコピー10の作製方法を示すフローチャートである。
まず、下地反射層として鏡面反射層14を形成する(ステップS100)。
鏡面反射層14は、記録媒体12に、画像の被写体に応じて微細な金属粒子、例えばアルミ粒子を含んだ透明インクを画素単位でインク滴として吐出させて記録媒体12に金属粒子を積層させる。吐出方法は、例えば、サーマル方式、ピエゾ方式あるいは静電方式の公知のインクジェットヘッドを用いて吐出させるとよい。なお、拡散反射率を多段階で変える場合は、インク滴の吐出回数を増やす、あるいは、インクに含まれる金属粒子の含有濃度を上げる等の方法を用いる。
【0027】
次に、インク受像液を吐出してインク受像層を形成する(ステップS102)。
インク受像液は、例えば、シリカ系微粒子とポリビニールアルコール系樹脂とを含有させた溶液を用いる。吐出方法は、例えば、サーマル方式、ピエゾ方式あるいは静電方式の公知のインクジェットヘッドを用いて吐出させるとよい。なお、インク滴としてインク受像液を吐出させる替わりに、インク受像液を記録媒体に一様に塗布してもよい。なお、吐出されたインク受像液にpH8以上の塩基性溶液を別途吐出させて乾燥速度を上げるようにしてもよい。
【0028】
次に、吐出したインク受像液に、画像に応じた色材インクを液滴として吐出する。(ステップS104)。吐出方法は、例えば、公知のインクジェットヘッドを用いて吐出させるとよい。こうしてインク受像液を所望の色に着色する。
鏡面反射層の形成後、インク受像層の形成および色材インクの吐出の各工程での乾燥速度を上げるために、必要に応じて、各工程の後に加熱乾燥工程を設けてもよい。
こうして、所望の鏡面反射率および拡散反射率を持った鏡面反射層の上層に透明性を有する色材層を形成することができる。
なお、図1に示すような、領域R2 に比べて鏡面反射光成分の強い反射光を出す領域R1 と領域R1 に比べて拡散反射光成分の強い反射光を出す領域R2 との設定は、画像中の被写体の画像領域毎に設定してもよいし、画素毎に設定してもよいし、さらに、後述するようにサブ画素毎に設定してもよい。
【0029】
図3は、本発明のハードコピーの別の実施形態の一例を示すハードコピー20の断面図である。
ハードコピー20は、記録媒体22の上層に下地反射層である鏡面反射層24が積層され、この上層に透明性を有する色材層26が積層された領域R3 と、記録媒体22の上層に下地反射層である鏡面反射層24が積層され、この上層に透明性を有する色材層28が積層された領域R4 とを有する構成のハードコピーである。ここで、領域R3 と領域R4 では、色材層26および色材層28を透過する透過光の散乱特性が互いに異なっている。
領域R4 の色材層28は、領域R3 の色材層26に比べて入射光の散乱が強く、鏡面反射層24に到達する透過光は少なく、透過中に大部分が散乱するように構成されている。一方、領域R3 を透過する透過光は鏡面反射層24の境界面に到達し鏡面反射するように構成される。
なお、領域R3 と領域R4 における色材層26,28の色は、異なってもよいし、同一であってもよい。
【0030】
本発明においては、散乱特性は互いに相対的に異なるものであればよく、散乱係数等の値を具体的に特定するものではない。
散乱特性の異なる色材層26,28として、例えば、色材層26は染料色材を含有したものを用い、色材層28は顔料色材を含有したものを用いるとよい。
【0031】
鏡面反射層24は、境界面における拡散反射率が低く鏡面反射率が高い、光沢層等の層である。
鏡面反射層24は、例えば、記録媒体22の表面に微細な金属粒子を含む透明インクを上述した方法により吐出して形成する。あるいはクリアートナーを用いて電子写真技術を利用して形成してもよい。また、予め光沢処理された記録媒体を、記録媒体22および鏡面反射層24が形成されたものとして用いてもよい。少なくとも、色材層26,28を形成する前に、鏡面反射層24が形成されているとよい。
色材層26,28は樹脂材料で構成され、例えばシリカ系微粒子をポリビニルアルコール系樹脂に分散させて含有するとともに、色材層26には所望の色の染料色材を、色材層28には所望の顔料色材を含有したものである。
【0032】
このような構成となっているので、光源から出射した光Lは、領域R3 において色材層26を透過し、鏡面反射層24の境界面に至る。鏡面反射層24の境界面に到達する光は、境界面で鏡面反射する。したがって、境界面で反射した光は、色材層26の分光波長領域における光吸収特性に従って、特定の波長成分の光が吸収された光となる。この結果、鏡面反射して色材層26から出て観察者に向かう光も特定の波長成分の光が吸収された光となっているので、観察者は、鏡面反射した色材層26の色を見ることができる。
【0033】
一方、光源から出射した光Lは領域R4 に至り、領域R4 において色材層26を透過する。この透過光は、色材層28の散乱特性が強いので、鏡面反射層24の境界面に至る前に大部分は散乱される。色材層28を透過する光は、少なくとも色材層28の分光波長領域における光吸収特性に従って特定の波長成分の光が吸収されながら散乱するので、散乱する透過光も特定に波長成分の光が吸収されている。したがって、色材層26から出た散乱した透過光も特定の波長成分の光が吸収された光となっているので、観察者は、拡散反射した色材層26の色を見ることができる。
このように、領域R4 で光が常時散乱するとともに、光源の当て方、観察者の向きおよびハードコピー20の向きによって、領域R3 では鏡面反射の状態になったり非鏡面反射の状態になってハードコピー20からの反射光の成分が変化するので、鏡面反射を行う一方で、拡散反射も行う金属の質感を表現することができるほか、光の当て方によって鏡面反射および拡散反射のいずれか一方の反射を起こす繊維織りの質感を表現することもできる。
なお、図3に示すような鏡面反射光成分の強い領域R3 と拡散反射光成分の強い領域R4 との設定は、画像中の被写体の画像領域毎に設定してもよいし、画素毎に設定してもよいし、さらに、後述するようにサブ画素毎に設定してもよい。
【0034】
なお、ハードコピー20の作製方法としては、鏡面反射層24が形成された後、鏡面反射層24の上層にインク受像層を形成し、この後、鏡面反射層24の上層に、画像中の画像領域に応じて、透過光の散乱特性が異なる染料色材を含む色材インクと顔料色材を含む色材インクとの中から選択された色材インクを液滴として吐出する。こうして鏡面反射層24の上層に透明性を有する色材層26,28を形成することができる。
なお、ハードコピー20において、色材層28を顔料系白材を用いる場合、シアン、マゼンタ、イエロおよび黒の色材を用いて白色の色材層28を形成することは困難であることから、シアン、マゼンタ、イエロの色材の他、白色の色材を用いるのが好ましい。
また、ハードコピー20は、色材層26,28のように、散乱特性を2段階としたものであるが、本発明では、色材層の散乱特性を3段階以上にして、ハードコピー20を構成してもよい。散乱特性は、色材層28が例えば顔料系色材で構成される場合、顔料の粒径や顔料の含有量を変えて調整するとよい。
また、色材層28に用いられた顔料色材の粒径が大きい場合、色材層28の表面に残った顔料の凹凸により、色材層26と大きく異なる表面性が観測されてしまう。このため、ハードコピー20の全面の表面性を一定に保つために、ハードコピー20を作製後、表面に加熱加圧処理を施して平滑化し、あるいは、表面にオーバコート層を積層するのがよい。
【0035】
図4(a),(b)は、本発明のハードコピーの別の実施形態の一例を示すハードコピー40を示している。
ハードコピー40は、それぞれ複数の画素によって構成され、これらの複数の画素のそれぞれが、この画素を細分化したサブ画素によって構成されている。
図4(a)に示すようにハードコピー40中の1つの画素42は、さらに複数のサブ画素44を単位として2次元配列して構成される。図4(a)では、画素42が16個(4×4)のサブ画素44で2次元配列で構成された例が示されている。
ここで、サブ画素とは、所定面積の画像領域を有する、画像形成最小単位のもの、または、これを複数集めたものをいい、画像の画素サイズに比べて小さいものをいう。画像形成最小単位のサブ画素とは、例えば、インクジェットヘッドで記録されたハードコピーの場合、インク滴で打たれたドットが対応する。
【0036】
このような画素42を図4(a)に示すX−X’線で切断した時のハードコピー40の断面が図4(b)に示されている。
図4(b)に示すように、サブ画素44a,44cは、共通の記録媒体52に鏡面反射層54a,54cがサブ画素1つおきに形成され、その上層に色材層56a,56cが形成される。一方、サブ画素44b,44dは、共通の記録媒体52に色材層56b,56dが形成される。
サブ画素44a,44cでは、鏡面反射層54a,54cが下地反射層となっており、上述したハードコピー10における領域R1 と同様に構成されている。サブ画素44b,44dでは、記録媒体52が下地反射層となっており上述したハードコピー10における領域R2 と同様に構成されている。
したがって、光源からの光がハードコピー40に照明されると、サブ画素44a,44cでは、色材層56a,56cの分光波長領域における光吸収特性にしたがって特定の波長成分の光が吸収された鏡面反射光成分が色材層56a,56cから出、サブ画素44b,44dでは色材層56b,56dの分光波長領域における光吸収特性にしたがって特定の波長成分の光が吸収された拡散反射光成分が色材層56b,56dから出る。
【0037】
これより、ある方向から観察者がハードコピー40を観察した場合、サブ画素44b,44dの色材層56b,56dを通過した拡散反射光成分が観察者に届き、サブ画素44a,44cの色材層56a,56cを通過した鏡面反射光成分が観察者に届かない場合、観察方向、ハードコピーの向き、あるいは、光源の配置を微妙に変えることで、サブ画素44b,44dの色材層56b,56dを通過した拡散反射光成分のみならず、サブ画素44a,44c色材層56a,56cを通過した鏡面反射光成分も観察者に届くようにすることができる。
【0038】
これより、サブ画素44a,44cの色材層56a,56cの色と、サブ画素44b,44dの色材層56b,56dの色とが互いに異ならるように調整した場合、観察者の観察方向、プリントの向き、あるいは、光源の配置を変えることで、画素42の色味が微妙に変化させることができ、光の当て方、ハードコピー40の向き、観察者の位置によって色味が変化する構造色を表現することができる。
【0039】
このように、ハードコピー40は、サブ画素単位で下地反射層の拡散反射率と鏡面反射率の高低を変えて調整されていることを特徴とする。
なお、ハードコピー40における拡散反射率と鏡面反射率の高低は、サブ画素44a,44cの拡散反射率と鏡面反射率の高低と、サブ画素44b,44dの拡散反射率と鏡面反射率の高低との2段階としているが、本発明においては、拡散反射率と鏡面反射率の高低を3段階以上に設定してハードコピーを構成してもよい。
【0040】
なお、ハードコピー40における鏡面反射層54a,54cを形成しない場合、いずれのサブ画素44a〜44dも拡散反射率の高いサブ画素となるので、画素42の色味は、観察者の観察方向、プリントの向き、あるいは、光源の配置を変えても変化しない。一方、サブ画素44b,44dに鏡面反射層を形成した場合、いずれのサブ画素44a〜44dも同時に鏡面反射の状態、非鏡面反射状態になるので、鏡面反射状態の場合と非鏡面反射状態の場合の画素42の色味は変化しない。
【0041】
このようなハードコピー40は、上述した図2に示す方法に沿って作製することができる。例えば、液滴の吐出は、記録媒体にサブ画素としてドットを形成するインクジェットヘッドを好適に用いることができる。
具体的には、画像の各画素を細分化したサブ画素の単位であるインクジェットヘッドから吐出する液滴の単位で記録媒体の上層に鏡面反射層を形成し、この後、この鏡面反射層の上層に、液滴の単位で色材層を形成する。
なお、ハードコピー40は、図1に示す領域R1 ,R2 をサブ画素単位で設定し、サブ画素単位の色材層の色を変えたものであるが、本発明においては、図3に示す領域R3 ,R4 をサブ画素単位で設定し、サブ画素単位の色材層の色を変えて構成してもよい。
【0042】
なお、1画素内における鏡面反射光成分の強いサブ画素と拡散反射光成分の強いサブ画素の面積比率は、特に制限はなく、金属、繊維織りあるいは構造色に合わせて適宜変えるとよい。例えば面積比率をデフォルトとして1対1とし、画像中の被写体に応じて面積比率を調整するようにしてもよい。また、サブ画素単位の色材層の色相、例えば、シアン、マゼンタおよびイエロの各色相も、画素単位で所望の色が形成されるように調整されるとよい。
【0043】
また、鏡面反射光成分の強い反射光を出すサブ画素と拡散反射光成分の強い反射光を出すサブ画素の配置は、特に制限されず、交互に配置してもよいし、鏡面反射光成分の強いサブ画素と拡散反射光成分の強いサブ画素とを、誤差拡散法の手法を用いて配置してもよい。また、金属、繊維織りあるいは構造色に合わせて適宜変えようにしてもよい。
また、インクジェットヘッドにより吐出する液滴のサイズを変えることでき、したがって、サブ画素のサイズを多段階に変えることができる場合や、液滴の光学濃度を多段階に変えることができる場合も、公知の方法を用いて配置すればよい。
【0044】
なお、ハードコピー40は、それぞれの画素を細分化して、鏡面反射光成分の強い反射光を出すサブ画素と拡散反射光成分の強い反射光を出すサブ画素とを形成するものであるが、本発明のハードコピーでは、さらに図5に示すように、反射層がハードコピーの最表面に形成される従来のハードコピーにも適用することができる。
【0045】
図5に示すように、サブ画素60a〜60dは、記録媒体62を共通して有し、この上層に表面が微小凹凸を成したサブ画素単位の色材層64a〜64dを積層し、この上層に表面が平滑面となって光沢面を成した透明性を有する光沢形成層66a,66cを1つ置きに積層している。なお、本発明においては、光沢形成層の配置を必ずしも1つ置きとする必要はなく、少なくとも、光沢形成層を有するサブ画素と光沢形成層を有しないサブ画素とが隣接していればよい。
【0046】
サブ画素60a,60cの最表層である光沢形成層66a,66cは、拡散反射率が低く鏡面反射率が高く、サブ画素60b,60dの最表層である色材層64b,64dは、拡散反射率が高く拡散反射率が低い。したがって、サブ画素60a,60cから反射される鏡面反射光成分は強く拡散反射光成分は弱い。一方、サブ画素60b,60dから反射される鏡面反射成分は弱く、拡散反射光成分は強い。
【0047】
サブ画素60a,60cにおいては、光源からの光Lの多くが、サブ画素60a,60cの最表面で鏡面反射するので、この鏡面反射成光分は、上述したように色材層66a,66cの光吸収特性に従って特定の波長の光が吸収されることはない。鏡面反射しない一部の光が色材層64a,64cへ入射し、色材層66a,66cの光吸収特性に従って特定の波長の光が吸収され拡散反射光成分としてサブ画素60a,60cから様々な方向に出射される。
【0048】
このため、サブ画素60a〜60dからの反射光は、鏡面反射の状態では、光原色を有するサブ画素60a,60cからの鏡面反射光成分と、サブ画素60a、60cの色材層64a,64cを通過した拡散反射光成分と、サブ画素60b,60dの色材層64b,64dを通過した拡散反射光成分とを有し、一方、非鏡面反射の状態では、サブ画素60a、60cの色材層64a,64cを通過した拡散反射光成分と、サブ画素60b,60dの色材層64b,64を通過した拡散反射光成分とを有する。特に、サブ画素60a,60cからの反射光のうち、色材層66a、66cを通過しない鏡面反射光成分が鏡面反射状態と非鏡面反射状態との間で大きく変わる。そのため、サブ画素60a,60cの色材層64a,64cの色と、サブ画素60b,60dの色材層64b,64dの色とを調整して互いに異ならせた場合、観察者の観察方向、プリントの向き、あるいは、光源の配置を変えることで、画素の色味を微妙に変化させることができる。
【0049】
このような構成のハードコピーは、記録媒体62の上層に、画像の各画素を細分化したサブ画素の単位で色材層を形成し、例えば、インクジェットヘッドを用いて液滴を吐出して形成し、この後、画像の各画素を細分化したサブ画素の単位で色材層の上層に透明性を有する鏡面反射層および拡散反射層を形成するとよい。透明性を有する鏡面反射層の形成は、特に制限されず、例えば鏡面反射層となる液滴をインクジェットヘッドを用いて吐出し、あるいは、クリアートナーを用いて電子写真技術により形成してもよい。
なお、図5に示すハードコピーのように最表面で鏡面反射を制御する場合、図4(b)に示すハードコピーのように下地反射層で制御する場合に比べて、鏡面反射光成分の変化が光源色によるものなので、画像の色味の変化の程度は制限されるが、画像作製工程が少なくて済むといった特徴を有する。
【0050】
以上、本発明のハードコピーおよびハードコピーの作製方法について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろんである。
例えば、下地反射層の反射特性として、拡散反射率と鏡面反射率の高低を制御するだけでなく、反射の方向性を制御してもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明のハードコピーは、透明性を有する色材層の下地層として下地反射層を有するので、鏡面反射光成分が色材層の色相を反映した色成分を持ち、従来のような白茶けた色味を呈することはなくなる。
また、画像は、下地反射層における光の反射特性(拡散反射率と鏡面反射率の高低)が異なる複数の画像領域を有するので、画像中の金属や繊維織りをはじめとする被写体の質感を表現することができる。
しかも、サブ画素単位で光の反射特性や散乱特性を変えることにより、光の当て方や観察者の観察方向やハードコピーの向きに色味の変わる構造色を表現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のハードコピーの一実施形態を示すハードコピーの断面図である。
【図2】 本発明のハードコピーの作製方法の一例を示すフローチャートである。
【図3】 本発明のハードコピーの他の実施形態を示すハードコピーの断面図である。
【図4】 (a)は、本発明のハードコピーの別の実施形態を示すハードコピーの説明図であり、(b)は、(a)に示すハードコピーの断面図である。
【図5】 本発明のハードコピーの他の実施形態を示すハードコピーの断面図である。
【図6】 従来の方法で得られるハードコピーの一例の断面図である。
【符号の説明】
10,20,40 ハードコピー
12,22,52 記録媒体
14,24,54a,54c 鏡面反射層
16,26,28,56a,56b,56c,56d 色材層
42 画素
44,44a,44b,44c,44d サブ画素
Claims (6)
- 記録媒体に画像が記録されたハードコピーであって、
前記画像は、前記記録媒体の上層として、所定面積の画像領域を有して形成された色材層と、この色材層の下層として隣接した前記所定面積の反射層と、を組の単位として複数の組が記録媒体上に2次元配列されて構成されるとともに、
前記画像において、前記反射層が前記色材層と接する前記反射層の境界面で光の拡散反射率および鏡面反射率が、隣接する前記単位で異なるように、前記単位毎に調整されていることを特徴とするハードコピー。 - 前記画像は、前記単位で前記色材層の色が調整されている請求項1に記載のハードコピー。
- 前記単位は、前記画像を形成する画素単位である請求項1または2に記載のハードコピー。
- 前記単位は、前記画像の各画素を細分化したサブ画素の単位である請求項1または2に記載のハードコピー。
- 前記色材層および前記反射層の少なくとも一方は、透明性を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のハードコピー。
- 記録媒体に画像を記録してハードコピーを作製するハードコピーの作製方法であって、
画像の各画素を細分化したサブ画素の単位で色材層を形成するステップと、
画像の各画素を細分化したサブ画素の単位で色材層の下層として反射層を形成するステップと、を有し、
かつ、隣接する前記サブ画素の単位で異なるものとなるように、前記反射層の光の拡散反射率および鏡面反射率を前記サブ画素の単位毎に調整することを特徴とするハードコピーの作製方法。
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