JP4316983B2 - ドライクリーニング方法及びその装置 - Google Patents

ドライクリーニング方法及びその装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4316983B2
JP4316983B2 JP2003368726A JP2003368726A JP4316983B2 JP 4316983 B2 JP4316983 B2 JP 4316983B2 JP 2003368726 A JP2003368726 A JP 2003368726A JP 2003368726 A JP2003368726 A JP 2003368726A JP 4316983 B2 JP4316983 B2 JP 4316983B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solvent
dry cleaning
inner cylinder
tank
cleaning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003368726A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005130996A (ja
JP2005130996A5 (ja
Inventor
浩平 澤
Original Assignee
浩平 澤
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 浩平 澤 filed Critical 浩平 澤
Priority to JP2003368726A priority Critical patent/JP4316983B2/ja
Priority to EP04024517A priority patent/EP1528137A1/en
Priority to US10/967,775 priority patent/US7516505B2/en
Publication of JP2005130996A publication Critical patent/JP2005130996A/ja
Publication of JP2005130996A5 publication Critical patent/JP2005130996A5/ja
Priority to US12/381,111 priority patent/US7823423B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4316983B2 publication Critical patent/JP4316983B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F43/00Dry-cleaning apparatus or methods using volatile solvents
    • D06F43/08Associated apparatus for handling and recovering the solvents
    • D06F43/081Reclaiming or recovering the solvent from a mixture of solvent and contaminants, e.g. by distilling

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Description

本発明は、洗浄剤としてテトラクロロエチレン等の有機溶剤を使用するドライクリーニング方法及びその装置に関する。
テトラクロロエチレン等の有機溶剤を洗浄剤として使用するドライクリーニングにおいては、従来から、油溶性の界面活性剤からなる洗剤入りの溶剤を、バッチ的(溜め洗い)に、もしくは、フィルタを循環させて用いて、予洗と本洗とを各々定められた時間で行っている。
そして、予洗や本洗に使用された溶剤は、下水に廃棄できない上、高価であることから、蒸発及び凝縮工程、すなわち、蒸留工程を経ることによって清澄化して再利用されている。
この溶剤の蒸留が十分に行われないと、蒸留によって除去されず溶剤に残存した汚れ成分が再利用時にクリーニング物に再付着する逆汚染を招くので、これを防ぐために、センサで検出した使用済溶剤の絶対的汚度に応じて蒸留量を調整することが、従来から既に提案されている(例えば特許文献1)。
実開昭57−160651号公報
ところで、予洗や本洗の際に溶剤と併用される油溶性の界面活性剤は、親油基と親水基とを有しており、クリーニング物の水性汚れ部分に吸着し内部浸透してこれを包み込み、親油基を外側とする逆ミセルを生成してクリーニング物から水性汚れごと剥離するので、使用済の溶剤中にはこの逆ミセルが汚れ成分として存在する。
そして、使用済溶剤の蒸留の際には、沸点の低い溶剤が蒸発して沸点の高い逆ミセルだけ残渣として残り、この残渣が最終的に産業廃棄物として処分されることになる。
このような産業廃棄物が使用済溶剤の蒸留工程において発生することは、環境保護の観点から極力避けたいところであり、しかも、本出願人の実験したところによれば、空気中に含まれる水分だけでもクリーニング物の水性汚れ成分を洗い落とせる可能性が十分あるので、「界面活性剤を使用しないドライクリーニング」が、現実味を帯びつつある。
そして、従来のドライクリーニングでは、洗剤入りの使用済溶剤をバッチ的(溜め洗い)に用いて、或は、フィルタを循環させて用いて、予洗と本洗とを行っているが、この「界面活性剤を使用しないドライクリーニング」では、洗剤なしの使用済溶剤を連続的に処理槽から回収し蒸発及び凝縮工程、すなわち、蒸留工程において清澄化してベースタンクに全量還流させる一方で、ベースタンクから清澄な溶剤を処理槽に連続的に補充供給することで、フィルタを用いずに洗いとすすぎを切れ目なく連続的に行うことになる。
この「界面活性剤を使用しないドライクリーニング」によれば、逆ミセルの残渣による産業廃棄物の発生をなくすことができ、しかも、常に清澄化した溶剤が処理槽に補給されることから、清澄な溶剤を予め多めに処理槽に供給して途中補給なしにクリーニング物の洗いを行う従来のドライクリーニングに比べて、全体として必要とする溶剤の絶対量を減らすことができる点で、環境対策上非常に有利である。
そして、ドライクリーニング作業中に使用済溶剤を処理槽から回収しながら清澄な溶剤を処理槽に補給するこの「界面活性剤を使用しないドライクリーニング」では、同じ溶剤を延々と使い続けることがないので、使用済溶剤の蒸発量を調整するための使用済溶剤の絶対的汚度の監視を必要としない。
むしろ、この「界面活性剤を使用しないドライクリーニング」では、途中の蒸発及び凝縮工程で清澄化しながら同じ溶剤を循環させて使用して本洗とすすぎとを連続的に行うという、クリーニングに使用している溶剤を周期的に全量入れ替える従来のドライクリーニングとは異なるサイクルで本洗とすすぎとを行うことから、従来のドライクリーニングで設定していた本洗やすすぎの時間をそのまま適用する訳にはいかず、それらの時間をどのようにして設定するか、即ち、ドライクリーニング作業の適切な終了タイミングを如何にして設定するかが、非常に重要となる。
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、クリーニングと使用済溶剤の蒸留による清澄化とを並行して行うことで「界面活性剤を使用しないドライクリーニング」を行うに当たり、その方式におけるドライクリーニング作業の適切な終了タイミングを簡便に把握することのできるドライクリーニング方法と、この方法を実施する際に用いて好適なドライクリーニング装置とを提供することにある。
前記目的を達成する請求項1乃至請求項4に記載した本発明はドライクリーニング方法に関するものであり、請求項5乃至請求項8に記載した本発明はドライクリーニング装置に関するものである。
そして、請求項1に記載した本発明のドライクリーニング方法は、クリーニング物が投入されている処理槽の内胴を回転させるとともに、ドライクリーニング用の新液溶剤を貯留した供給タンクから前記内胴内に前記クリーニング物に応じた量の新液溶剤をノズルから散布して連続的に供給前記内胴内の溶剤の液位がゼロになるように供給している前記新液溶剤量に釣り合った量の溶剤を使用済溶剤として前記処理槽から連続的に回収しながら前記クリーニング物をドライクリーニングするドライクリーニング作業を行い、該ドライクリーニング作業中に、前記処理槽から連続的に回収した前記使用済溶剤を、当該使用済溶剤中の汚れ成分を蒸留工程にて除去した後新液溶剤として前記供給タンクに戻して全量リサイクル使用するドライクリーニング方法であって、前記ドライクリーニング作業中、前記供給タンクから前記内胴に連続的に供給される前記新液溶剤の汚度と、前記処理槽から連続的に回収される前記使用済溶剤の汚度とを監視し、前記両汚度の差が所定値以内に収まるまで、前記処理槽から回収される前記使用済溶剤の汚度が減少した時点で、前記ドライクリーニング作業を終了するようにしたことを特徴とする。
また、請求項2に記載した本発明のドライクリーニング方法は、請求項1に記載した本発明のドライクリーニング方法において、前記両汚度の監視に、前記溶剤中の特定色成分に関する色度を検出可能な色センサを用い、前記各汚度の監視において、前記溶剤に混入している油汚れ成分に特有の色に関する色度の監視を行うようにした。
さらに、請求項3に記載した本発明のドライクリーニング方法は、請求項1又は2に記載した本発明のドライクリーニング方法において、前記両汚度の差が大きいほど前記内胴の回転を遅くし、前記両汚度の差が小さいほど前記処理槽の回転を速くするようにした。
また、請求項4に記載した本発明のドライクリーニング方法は、請求項1、2又は3に記載した本発明のドライクリーニング方法において、前記処理槽から回収される前記使用済溶剤の汚度の監視に、前記使用済溶剤中の特定色成分に関する色度を検出可能な色センサを用い、該色センサにより検出される、前記処理槽から回収されて前記留工程に供給される前記使用済溶剤に混入している油汚れ成分に特有の色以外の色に関する色度が、前記クリーニング物のドライクリーニングの開始後、基準値以上増加した際に、前記両汚度の差が所定値以内に収まるまで、前記処理槽から回収される前記使用済溶剤の汚度が減少したか否かに拘わらず、前記処理槽における前記クリーニング物のドライクリーニング作業を強制終了するようにした。
さらに、請求項5に記載した本発明のドライクリーニング装置は、クリーニング物のドライクリーニングを行う処理槽の内胴を回転させるとともに、ドライクリーニング用の新液溶剤を貯留した供給タンクから前記内胴内に前記クリーニング物に応じた量の新液溶剤をノズルから散布して連続的に供給前記内胴内の溶剤の液位がゼロになるように供給している前記新液溶剤量に釣り合った量の溶剤を使用済溶剤として前記処理槽から連続的に回収しながら前記クリーニング物をドライクリーニングするドライクリーニング動作を行い、該ドライクリーニング作業中に、前記処理槽から連続的に回収した前記使用済溶剤が、当該使用済溶剤中の汚れ成分を蒸留手段にて除去された後新液溶剤として前記供給タンクに戻されて全量リサイクル使用されるドライクリーニング装置であって、前記供給タンクから前記内胴内前記新液溶剤を前記ノズルから散布して連続的に供給する溶剤供給手段と、前記処理槽から前記使用済溶剤を連続的に回収して前記蒸留手段に供給する溶剤回収手段と、前記処理槽の内胴を回転させる回転駆動手段と、前記供給タンクから前記内胴内に連続的に供給される前記新液溶剤の汚度を検出する供給側汚度センサと、前記処理槽から連続的に回収されて前記蒸留手段に供給される前記使用済溶剤の汚度を検出する回収側汚度センサと、前記回転駆動手段、前記溶剤供給手段、及び、前記溶剤回収手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記回転駆動手段による前記内胴の回転中に、前記供給側汚度センサにより検出される汚度との差が所定値以内に収まるまで、前記回収側汚度センサにより検出される汚度が減少した時点で、前記回転駆動手段による前記内胴の回転、前記溶剤供給手段による前記供給タンクから前記内胴への前記新液溶剤の供給、及び、前記溶剤回収手段による前記処理槽からの前記使用済溶剤の回収を、各々停止させることを特徴とする。
また、請求項6に記載した本発明のドライクリーニング装置は、請求項5に記載した本発明のドライクリーニング装置において、前記各汚度センサとして、前記溶剤中の特定色成分に関する色度を検出可能な色センサが各々用いられており、前記各汚度センサは前記溶剤の汚度として、前記溶剤に混入している油汚れ成分に特有の色に関する色度を検出するものとした。
さらに、請求項7に記載した本発明のドライクリーニング装置は、請求項5又は6に記載した本発明のドライクリーニング装置において、前記制御手段は、前記各汚度センサにより各々検出される汚度の差が大きい時に、該汚度の差が小さい時よりも前記内胴の回転が相対的に遅くなるように、前記回転駆動手段による前記内胴の回転を制御するものとした。
また、請求項8に記載した本発明のドライクリーニング装置は、請求項5、6又は7に記載した本発明のドライクリーニング装置において、前記回収側汚度センサとして、前記使用済溶剤中の特定色成分に関する色度を検出可能な色センサが用いられており、該回収側汚度センサは前記使用済溶剤の汚度として、前記使用済溶剤に混入している油汚れ成分に特有の色以外の色に関する色度を検出し、前記制御手段は、前記回収側汚度センサにより検出される色度が前記回転駆動手段による前記内胴の回転中に基準値以上増加した際に、前記供給側汚度センサにより検出される汚度との差が所定値以内に収まるまで、前記回収側汚度センサにより検出される汚度が減少したか否かに拘わらず、前記回転駆動手段による前記内胴の回転、前記溶剤供給手段による前記供給タンクから前記内胴への前記新液溶剤の供給、及び、前記溶剤回収手段による前記処理槽からの前記使用済溶剤の回収を、各々強制的に停止させるものとした。
請求項1に記載した本発明のドライクリーニング方法によれば、クリーニング物が投入されている処理槽の内胴を回転させるとともに、新液溶剤を貯留した供給タンクから内胴内にクリーニング物に応じた量の新液溶剤をノズルから散布して連続的に供給し、内胴内の溶剤の液位がゼロになるように供給した量に釣り合った量の溶剤を使用済溶剤として処理槽から連続的に回収しながらクリーニング物をドライクリーニングするドライクリーニング作業を行い、このドライクリーニング作業中に、処理槽から連続的に回収した使用済溶剤を、当該使用済溶剤中の汚れ成分を蒸留工程にて除去した後新液溶剤として供給タンクに戻して全量リサイクル使用するが、当初の段階では、処理槽内において新液溶剤に混入するクリーニング物の汚れが相対的に多いことから、使用済溶剤の汚度は、供給タンクから処理槽に連続的に供給される新液溶剤の汚度よりも高い状態にある。
そして、ドライクリーニング作業の進行に伴い、クリーニング物に残っている汚れが減って処理槽内において新液溶剤に混入する汚れ成分の量が減少すると、処理槽から連続的に回収される使用済溶剤の汚度が低下して、供給タンクから処理槽に連続的に供給される新液溶剤の汚度に次第に近づいて行き、処理槽で行われるドライクリーニング作業が実質的に洗いからすすぎに移行して行く。
さらに、クリーニング物の汚れがある程度まで落ちると、やがて、クリーニング物から落ちて処理槽内において新液溶剤に混入する汚れ成分の量がある程度まで減少し、これに伴って、処理槽から連続的に回収される使用済溶剤の汚度が、供給タンクから処理槽の内胴内ノズルから散布して連続的に供給される清澄な新液溶剤の汚度と所定値以内の差に収まるまで低下して、処理槽におけるクリーニング物のドライクリーニング作業が終了され、供給タンクから処理槽への清澄な新液溶剤の連続的な供給や、処理槽からの使用済溶剤の連続的な回収と蒸留工程への供給が、いずれも終了されることになる。
このため、処理槽でのクリーニング物のドライクリーニング作業に使用された使用済溶剤の全量を、蒸留工程を経て清澄化して、供給タンクから処理槽に供給される清澄な新液溶剤としてリサイクルするのに当たり、使用済溶剤の汚度と処理槽に供給する清澄な新液溶剤の汚度との比較によって、クリーニング物の洗い上がりを的確に検出でき、従来は時間によって設定していたドライクリーニング作業の終了タイミングよりも適切なタイミングにてドライクリーニング作業を終了することにより、使用済溶剤の不必要な蒸留によるエネルギの無駄遣いや、処理槽内で必要以上に長く溶剤に接触させることによるクリーニング物の生地の無用な劣化を防止することができる。
また、請求項2に記載した本発明のドライクリーニング方法によれば、請求項1に記載した本発明のドライクリーニング方法において、クリーニング物のドライクリーニング作業中、供給タンクから処理槽に連続的に供給される清澄な新液溶剤や、処理槽から連続的に回収されて蒸留工程に供給される使用済溶剤について、溶剤に混入している油汚れ成分に特有の色に関する色度の監視を行うことで、清澄な新液溶剤の汚度や使用済溶剤の汚度が、溶剤に混入している油汚れ成分の量(濃度)を指標として各々監視されることになる。
したがって、供給タンクから処理槽に連続的に供給される清澄な新液溶剤に混入している油汚れ成分の量(濃度)との差が所定値以内に収まるまで、処理槽から連続的に回収されて蒸留工程に供給される使用済溶剤に混入している油汚れ成分の量(濃度)が低下すると、処理槽におけるクリーニング物のドライクリーニング作業が終了されて、供給タンクから処理槽への清澄な新液溶剤の連続的な供給や、処理槽からの使用済溶剤の連続的な回収と蒸留工程への供給が、いずれも終了されることになる。
このため、溶剤が除去機能を有しているクリーニング物の油汚れ成分を指標にして、使用済溶剤の汚度と処理槽に供給する清澄な溶剤の汚度との比較によりクリーニング物の洗い上がりを的確に検出し、ドライクリーニング作業の終了タイミングをより適切なタイミングに設定することができる。
さらに、請求項3に記載した本発明のドライクリーニング方法によれば、請求項1又は2に記載した本発明のドライクリーニング方法において、クリーニング物に汚れが多く残っていて処理槽内の溶剤に混入する汚れ成分の量が相対的に多い状態では、供給タンクから処理槽に連続的に供給される清澄な溶剤の汚度に対する、処理槽から連続的に回収されて蒸留、凝縮工程に供給される使用済溶剤の汚度の差が、相対的に大きくなって、処理槽の回転が遅くされる。
すると、処理槽内のクリーニング物に働く遠心力が小さくなって処理槽の内壁にクリーニング物がへばりつきにくくなり、クリーニング物が処理槽内を転がる度合いが相対的に大きくなるので、処理槽内壁へのたたきつけ効果によってクリーニング物の洗いが促進される。
一方、クリーニング物に残っている汚れが減って処理槽内において新液溶剤に混入する汚れ成分の量が相対的に少ない状態では、供給タンクから処理槽に連続的に供給される清澄な新液溶剤の汚度に対する、処理槽から連続的に回収されて蒸留工程に供給される使用済溶剤の汚度の差が、相対的に小さくなって、処理槽の回転が速くされる。
すると、処理槽内のクリーニング物に働く遠心力が大きくなって処理槽の内壁にクリーニング物がへばりつきやすくなり、クリーニング物が処理槽内を転がる度合いが相対的に小さくなるので、処理槽内壁へのたたきつけ効果の減少によってクリーニング物の洗いが抑制される代わりにクリーニング物の生地、風合いがより一層保護される。
このため、クリーニング物の洗い上がりを的確に検出してドライクリーニング作業の終了タイミングをより適切なタイミングに設定することによる、クリーニング物の生地の無用な劣化防止を、処理槽の回転制御によるクリーニング物の処理槽内壁への過不足ないたたきつけ効果の利用によって、より一層高めることができる。
また、請求項4に記載した本発明のドライクリーニング方法によれば、請求項1、2又は3に記載した本発明のドライクリーニング方法において、クリーニング物に色落ちが生じると、その色素成分が溶剤に混入するので、クリーニング物に残っている汚れが減って処理槽内において新液溶剤に混入する汚れ成分の量がある程度少なくなっても、処理槽から連続的に回収される使用済溶剤の汚度が、供給タンクから処理槽に連続的に供給される清澄な新液溶剤の汚度と、所定値以内の差に収まるまでなかなか低下しない。
しかし、処理槽から連続的に回収されて蒸留工程に供給される使用済溶剤に混入している油汚れ成分に特有の色以外の色に関する色度が、クリーニング物のドライクリーニングの開始後から基準値以上増加すると、処理槽におけるクリーニング物のドライクリーニング作業が終了されて、供給タンクから処理槽への清澄な新液溶剤の連続的な供給や、処理槽からの使用済溶剤の連続的な回収と蒸留工程への供給が、いずれも終了され、クリーニング物の色落ちによる処理槽内における新液溶剤への色素成分の混入が、ドライクリーニング作業の終了により停止されることになる。
このため、クリーニング物からの色落ちによる使用済溶剤の汚度の上昇を、クリーニング物の汚れがまだ十分に落ちていない状態にあるものと誤認しないようにして、染色堅牢度の低い染料がクリーニング物の生地から大幅に色落ちしてしまうのを防止することができる。
また、請求項5に記載した本発明のドライクリーニング装置によれば、クリーニング物のドライクリーニングを行う処理槽の内胴を回転させるとともに、ドライクリーニング用の新液溶剤を貯留した供給タンクから内胴内にクリーニング物に応じた量の新液溶剤をノズルから散布して連続的に供給し、内胴内の溶剤の液位がゼロになるように供給している新液溶剤の量に釣り合った量の溶剤を使用済溶剤として処理槽から連続的に回収しながらクリーニング物をドライクリーニングするドライクリーニング動作を行い、このドライクリーニング作業中に、処理槽から連続的に回収した使用済溶剤が、当該使用済溶剤中の汚れ成分を蒸留手段にて除去された後新液溶剤として供給タンクに戻されて全量リサイクル使用されるが、当初の段階では、溶剤に混入するクリーニング物の汚れが相対的に多いことから、使用済溶剤の、回収側汚度センサにより検出される汚度は、溶剤供給手段によって供給タンクから処理槽に連続的に供給される処理槽内のクリーニング物に応じた量の清澄な新液溶剤の、供給側汚度センサにより検出される汚度よりも高い状態にある。
そして、ドライクリーニング作業の進行に伴い、クリーニング物に残っている汚れが減って処理槽内の溶剤に混入する汚れ成分の量が減少すると、回収側汚度センサにより検出される使用済溶剤の汚度が低下して、供給側汚度センサにより検出される清澄な溶剤の汚度に次第に近づいて行き、処理槽で行われるドライクリーニング作業が実質的に洗いからすすぎに移行して行く。
さらに、クリーニング物の汚れがある程度まで落ちると、やがて、クリーニング物から落ちて処理槽内において新液溶剤に混入する汚れ成分の量がある程度まで減少し、これに伴って、回収側汚度センサにより検出される使用済溶剤の汚度が、供給側汚度センサにより検出される清澄な新液溶剤の汚度と所定値以内の差に収まるまで低下して、回転駆動手段による処理槽の内胴の回転、溶剤供給手段による供給タンクから処理槽への新液溶剤の供給、及び、溶剤回収手段による処理槽からの使用済溶剤の連続的な回収と蒸留手段への供給が、制御手段によっていずれも終了され、これにより、処理槽におけるクリーニング物のドライクリーニング作業が終了されることになる。
このため、処理槽でのクリーニング物のドライクリーニング作業に使用された使用済溶剤の全量を、蒸留手段を経て清澄化して、供給タンクから処理槽に供給される清澄な新液溶剤としてリサイクルするのに当たり、回収側汚度センサにより検出される使用済溶剤の汚度と供給側汚度センサにより検出される清澄な新液溶剤の汚度との比較によって、制御手段により、クリーニング物の洗い上がりを的確に検出でき、従来は時間によって設定していたドライクリーニング作業の終了タイミングよりも適切なタイミングにてドライクリーニング作業を終了することにより、蒸留手段によるエネルギの無駄遣いや、処理槽内で必要以上に長く溶剤に接触させることによるクリーニング物の生地の無用な劣化を防止することができる。
また、請求項6に記載した本発明のドライクリーニング装置によれば、請求項5に記載した本発明のドライクリーニング装置において、溶剤供給手段によって供給タンクから処理槽に連続的に供給される清澄な新液溶剤や、溶剤回収手段によって処理槽から連続的に回収される使用済溶剤に混入している、油汚れ成分に特有の色に関する色度を、回収側汚度センサや供給側汚度センサによって検出することで、清澄な新液溶剤の汚度や使用済溶剤の汚度が、溶剤に混入している油汚れ成分の量(濃度)を指標として各々検出されることになる。
したがって、供給側汚度センサにより検出される、清澄な新液溶剤に混入している油汚れ成分の量(濃度)との差が所定値以内に収まるまで、回収側汚度センサにより検出される、使用済溶剤に混入している油汚れ成分の量(濃度)が低下すると、回転駆動手段による処理槽の内胴の回転、溶剤供給手段による供給タンクから処理槽への新液溶剤の供給、及び、溶剤回収手段による処理槽からの使用済溶剤の連続的な回収と蒸留手段への供給が、制御手段によっていずれも終了され、これにより、処理槽におけるクリーニング物のドライクリーニング作業が終了されることになる。
このため、溶剤が除去機能を有しているクリーニング物の油汚れ成分を指標にして、回収側汚度センサにより検出される使用済溶剤の汚度と供給側汚度センサにより検出される清澄な溶剤の汚度との比較により、制御手段によって、クリーニング物の洗い上がりを的確に検出し、ドライクリーニング作業の終了タイミングをより適切なタイミングに設定することができる。
さらに、請求項7に記載した本発明のドライクリーニング装置によれば、請求項5又は6に記載した本発明のドライクリーニング装置において、クリーニング物に汚れが多く残っていて処理槽内の溶剤に混入する汚れ成分の量が相対的に多い状態では、供給側汚度センサにより検出される清澄な溶剤の汚度に対する、回収側汚度センサにより検出される使用済溶剤の汚度の差が、相対的に大きくなって、処理槽の回転が制御手段により遅くされる。
すると、処理槽内のクリーニング物に働く遠心力が小さくなって処理槽の内壁にクリーニング物がへばりつきにくくなり、クリーニング物が処理槽内を転がる度合いが相対的に大きくなるので、処理槽内壁へのたたきつけ効果によってクリーニング物の洗いが促進される。
一方、クリーニング物に残っている汚れが減って処理槽内の溶剤に混入する汚れ成分の量が相対的に少ない状態では、供給側汚度センサにより検出される清澄な溶剤の汚度に対する、回収側汚度センサにより検出される使用済溶剤の汚度の差が、相対的に小さくなって、処理槽の回転が制御手段により速くされる。
すると、処理槽内のクリーニング物に働く遠心力が大きくなって処理槽の内壁にクリーニング物がへばりつきやすくなり、クリーニング物が処理槽内を転がる度合いが相対的に小さくなるので、処理槽内壁へのたたきつけ効果の減少によってクリーニング物の洗いが抑制される代わりにクリーニング物の生地、風合いがより一層保護される。
このため、制御手段によりクリーニング物の洗い上がりを的確に検出してドライクリーニング作業の終了タイミングをより適切なタイミングに設定することによる、クリーニング物の生地の無用な劣化防止を、制御手段が行う処理槽の回転制御によるクリーニング物の処理槽内壁への過不足ないたたきつけ効果の利用によって、より一層高めることができる。
また、請求項8に記載した本発明のドライクリーニング装置によれば、請求項5、6又は7に記載した本発明のドライクリーニング装置において、クリーニング物に色落ちが生じると、その色素成分が溶剤に混入するので、クリーニング物に残っている汚れが減って処理槽内の溶剤に混入する汚れ成分の量がある程度少なくなっても、回収側汚度センサにより検出される使用済溶剤の汚度が、供給側汚度センサにより検出される清澄な溶剤の汚度と、所定値以内の差に収まるまでなかなか低下しない。
しかし、回収側汚度センサにより検出される、使用済溶剤に混入している油汚れ成分に特有の色以外の色に関する色度が、回転駆動手段による処理槽の内胴の回転中に基準値以上増加すると、回転駆動手段による処理槽の内胴の回転、溶剤供給手段による供給タンクから処理槽への新液溶剤の供給、及び、溶剤回収手段による処理槽からの使用済溶剤の連続的な回収と蒸留手段への供給が、制御手段によっていずれも終了され、これにより、処理槽におけるクリーニング物のドライクリーニング作業が終了されて、クリーニング物の色落ちによる処理槽内の溶剤への色素成分の混入が、ドライクリーニング作業の終了により停止されることになる。
このため、クリーニング物からの色落ちによって回収側汚度センサにより検出される使用済溶剤の汚度が上昇しているのを、クリーニング物の汚れがまだ十分に落ちていない状態にあるものと制御手段が誤認しないようにして、染色堅牢度の低い染料がクリーニング物の生地から大幅に色落ちしてしまうのを防止することができる。
以下、本発明によるドライクリーニング方法を、本発明によるドライクリーニング装置と共に、図面を参照して説明する。
図1は本発明のドライクリーニング方法を適用した本発明の一実施形態に係るドライクリーニング装置の概略構成を一部ブロックにて示す説明図であり、本実施形態のドライクリーニング装置は、図1中引用符号1で示す処理槽においてクリーニング物Aのドライクリーニングを行うものである。
そして、本実施形態のドライクリーニング装置は、処理槽1に供給する洗浄剤としての溶剤(例えばテトラクロロエチレン等の有機溶剤)が貯留されるベースタンク3(請求項中の供給タンクに相当)と、処理槽1から回収された使用済の溶剤が供給される蒸留装置5とを有している。
蒸留装置5では、処理槽1から回収した使用済溶剤の加熱、気化による溶剤中の汚れ成分の分離、除去と、この汚れ成分が分離、除去された気化溶剤の液化による清澄な溶剤(新液溶剤という)への再生とが行われ、したがって、本実施形態では蒸留装置5が特許請求の範囲における蒸留手段に相当している。
尚、本実施形態の蒸留装置5は、例えば、本出願人が過去に出願した特願2002−314435号の溶剤蒸留システムによって構成することができ、それに代えて、互いに別体の蒸発器及び凝縮器によって構成することもできる。
本実施形態のドライクリーニング装置では、蒸留装置5で気化、再液化された溶剤は、自重で蒸留装置5の下方の前記ベースタンク3に還流させることができ、或は、ポンプ等の動力を用いて移送することもできる。
そして、処理槽1におけるクリーニング物Aのドライクリーニング作業は、ドラムモータ7(請求項中の回転駆動手段に相当)によって回転駆動される処理槽1の内胴1aの内部で行われる。
ベースタンク3から処理槽1への清澄な溶剤(新液)の供給は供給側ポンプ9(請求項中の溶剤供給手段に相当)によって行われ、供給された溶剤は、クリーニング物Aのドライクリーニング作業の際には、ノズル1bから内胴1a内に散布され、ドライクリーニング作業の後に内胴1aの外周面を洗浄する際には、ノズル1cから処理槽1の内胴1aと外胴1dの間の空間内に散布される。
処理槽1からの使用済溶剤の回収と蒸留装置5への供給は回収側ポンプ11(請求項中の溶剤回収手段に相当)によって行われ、処理槽1から回収された使用済溶剤中のボタンやリントは途中のボタントラップ13において除去される。
ベースタンク3の清澄な溶剤(新液)は、処理槽1に供給される途中で供給側RGBセンサ15(請求項中の供給側汚度センサに相当)によって、そのR(赤)G(緑)B(青)の三原色の色度が検出され、各色のデジタル値が供給側センシング装置17からシーケンサ19に出力される。
同様に、処理槽1から回収される使用済溶剤は、ボタントラップ13に回収される途中で回収側RGBセンサ21(請求項中の回収側汚度センサに相当)によって、そのR(赤)G(緑)B(青)の三原色の色度が検出され、各色のデジタル値が回収側センシング装置23からシーケンサ19(請求項中の制御手段に相当)に出力される。
シーケンサ19は、本実施形態では所謂プログラマブルシーケンサを使用しており、このシーケンサ19は、供給側センシング装置17や回収側センシング装置23から入力されるベースタンク3の清澄な溶剤(新液)や処理槽1から回収される使用済溶剤のRGB三原色の色度のデジタル値に基づいて、インバータ25を介してドラムモータ7による処理槽1の内胴1aの回転を制御すると共に、インバータ27,29を介して、供給側ポンプ9によるベースタンク3から処理槽1への清澄な溶剤(新液)の供給量や、回収側ポンプ11による処理槽1からの使用済溶剤の回収量を制御する。
シーケンサ19がインバータ25,27,29を介して行うドラムモータ7、供給側ポンプ9、及び、回収側ポンプ11の制御は、シーケンサ19内部のメモリに書き込まれた制御プログラムに基づいて行われ、その制御プログラムに従いシーケンサ19が行う制御処理は、概略、図2のフローチャートに示すような内容のものである。
即ち、不図示のスイッチのオン等によってシーケンサ19が起動すると、最初のステップS1において、ドライクリーニング作業のスタート処理を行う。
このステップS1におけるドライクリーニング作業のスタート処理では、クリーニング物Aの素材等に応じた許容範囲の最小回転数で処理槽1の内胴1aが回転されるように、インバータ25を介してドラムモータ7を制御する。
これと共に、ステップS1のドライクリーニング作業のスタート処理では、ベースタンク3から処理槽1に供給されてノズル1bから処理槽1の内胴1a内に散布される清澄な溶剤の量が、クリーニング物Aの素材等に応じた適正量となるように、供給側ポンプ9を制御し、かつ、処理槽1から蒸留装置5に回収される使用済溶剤の量が内胴1a内に散布される清澄な溶剤の量と釣り合った適正量となるように、回収側ポンプ11を制御する。
さらに、ステップS1のドライクリーニング作業のスタート処理では、蒸留装置5の不図示の加熱ヒータをオンさせる。
ステップS1のドライクリーニング作業のスタート処理に続いて、シーケンサ19は、供給側RGBセンサ15で検出したベースタンク3の清澄な溶剤のRGB各色の色度のデジタル値や、回収側RGBセンサ21で検出した、処理槽1から回収される使用済溶剤のRGB各色の色度のデジタル値を、供給側センシング装置17や回収側センシング装置23から取り込む(ステップS3)。
そして、ステップS3で回収側センシング装置23から取り込んだ使用済溶剤のRGB各色の色度デジタル値から、ステップS1のスタート処理の直後にステップS3で回収側センシング装置23から取り込んだ使用済溶剤のRGB各色の色度デジタル値を、各色毎に差し引いた差値を割り出す(ステップS5)。
そして、ステップS5で割り出した各色毎の差値に基づいて、処理槽1から回収された使用済溶剤の含有する、油汚れ特有の色成分(主に黄色成分)以外の色成分の色度が、ステップS1のスタート処理の直後の時点に対して現時点では、予め定めた基準値以上高くなっているか否かを確認し(ステップS7)、高くなっている場合は(ステップS7でY)、後述するステップS17に進む。
一方、高くなっていない場合は(ステップS7でN)、ステップS3で回収側センシング装置23から取り込んだ使用済溶剤のRGB各色の色度デジタル値から、同じステップS3で供給側センシング装置17から取り込んだ清澄な溶剤のRGB各色の色度デジタル値を、各色毎に差し引いた差値を割り出す(ステップS9)。
そして、ステップS9で割り出した各色毎の差値に基づいて、処理槽1から回収された使用済溶剤の含有する油汚れ特有の色成分(主に黄色成分)の色度が、ベースタンク3から処理槽1に供給される清澄な溶剤の含有する油汚れ特有の色成分(主に黄色成分)の色度よりも高いか否かを確認し(ステップS11)、高くない場合は(ステップS11でN)、ステップS17に進む。
一方、使用済溶剤の含有する油汚れ特有の色成分(主に黄色成分)が清澄な溶剤の含有する油汚れ特有の色成分(主に黄色成分)の色度よりも高い場合(ステップS11でY)は、両溶剤の含有する油汚れ特有の色成分(主に黄色成分)の色度差が予め定めた閾値を下回っているか否かを確認し(ステップS13)、下回っていない場合は(ステップS13でN)、ステップS3にリターンする。
これに対して、下回っている場合は(ステップS13でY)、処理槽1の内胴1aが、今までの回転数よりも高い、クリーニング物Aの素材等に応じた許容範囲内の回転数で回転されるように、インバータ25を介してドラムモータ7を制御した後(ステップS15)、ステップS3にリターンする。
ステップS7において、処理槽1から回収された使用済溶剤の含有する、油汚れ特有の色成分(主に黄色成分)以外の予め定めた色成分の色度が、ステップS1のスタート処理の直後の時点に対して現時点では、予め定めた基準値を上回って高くなっている場合(Y)と、ステップS11において、処理槽1から回収された使用済溶剤の含有する油汚れ特有の色成分(主に黄色成分)が、ベースタンク3から処理槽1に供給される清澄な溶剤の含有する油汚れ特有の色成分(主に黄色成分)よりも高くない場合(N)とに各々進むステップS17では、ドライクリーニング作業の終了処理を行う。
このステップS17におけるドライクリーニング作業の終了処理では、ベースタンク3から処理槽1に供給されてノズル1bやノズル1cから処理槽1の内胴1a内に散布される清澄な溶剤の量や、処理槽1から蒸留装置5に回収される使用済溶剤の量が、いずれもゼロとなるように、供給側ポンプ9及び回収側ポンプ11を制御する。
これと共に、ステップS1のドライクリーニング作業のスタート処理では、処理槽1の内胴1aの回転が停止されるように、インバータ25を介してドラムモータ7を制御すると共に、蒸留装置5の不図示の加熱ヒータをオフさせる。
そして、ステップS17におけるドライクリーニング作業の終了処理が済んだならば、一連の処理を終了する。
このように構成された本実施形態のドライクリーニング装置では、ドライクリーニング作業の開始に伴い処理槽1の内胴1aが、ドライクリーニングするクリーニング物Aの素材等に応じた許容範囲の最小回転数でドラムモータ7により回転されながら、ベースタンク3から供給側ポンプ9により連続的に供給されてノズル1bから処理槽1の内胴1a内に散布される清澄な溶剤によって、内胴1a内に投入されたクリーニング物Aのドライクリーニング作業が行われる。
これと並行して、本実施形態のドライクリーニング装置では、内胴1a内に散布されてクリーニング物Aのドライクリーニング作業に使用された使用済溶剤が、回収側ポンプ11により処理槽1から連続的に回収されて蒸留装置5に供給され、ここで清澄な溶剤に再生されてベースタンク3に還流され、これにより、使用済溶剤の全量が、ベースタンク3から処理槽1に供給される清澄な溶剤としてリサイクルされる。
ところで、処理槽1に投入したクリーニング物Aのドライクリーニング作業中、当初の段階では、内胴1a内に散布された清澄な溶剤に混入するクリーニング物Aの油汚れ成分が相対的に多いことから、回収側ポンプ11によって処理槽1から連続的に回収される使用済溶剤の、回収側RGBセンサ21により検出される、含有する油汚れ特有の色成分(主に黄色成分)の色度、即ち、使用済溶剤の汚度は、供給側ポンプ9によってベースタンク3から処理槽1に連続的に供給される清澄な溶剤の、供給側RGBセンサ15により検出される、含有する油汚れ特有の色成分(主に黄色成分)の色度、即ち、清澄な溶剤の汚度よりも高い状態にある。
そして、ドライクリーニング作業の進行に伴い、通常は、クリーニング物Aに残っている汚れが減って、内胴1a内に散布された清澄な溶剤にクリーニング物Aから混入する油汚れ成分の量が減少し、回収側RGBセンサ21により検出される使用済溶剤の汚度が低下して、供給側RGBセンサ15により検出される清澄な溶剤の汚度に次第に近づいて行き、処理槽1で行われるドライクリーニング作業が実質的に洗いからすすぎに移行して行く。
この過程において、クリーニング物Aから内胴1a内の清澄な溶剤に混入する油汚れ成分の量の減少に伴い、回収側RGBセンサ21により検出される使用済溶剤の汚度が次第に低下して、供給側RGBセンサ15により検出される清澄な溶剤の汚度との差が予め定めた閾値を下回ると、ドラムモータ7により回転される処理槽1の内胴1aの回転数が、それまでの、ドライクリーニングするクリーニング物Aの素材等に応じた許容範囲の最小回転数から、その許容範囲の最小回転数よりも高い回転数に変更される。
これにより、内胴1a内のクリーニング物Aに働く遠心力が大きくなって、それまでは内胴1aの内壁にへばりつきにくく内胴1a内を転がる度合いが相対的に大きかったことにより、内胴1aの内壁へのたたきつけ効果によって洗いが促進されていたクリーニング物Aが、内胴1aの回転数の変更後は内胴1aの内壁にへばりつき易くなって内胴1aの内壁へのたたきつけ効果が減少し、クリーニング物Aの洗いが必要以上に行われることが抑制される代わりに、クリーニング物Aの生地、風合いが保護されるようになる。
そして、クリーニング物Aの汚れがある程度まで落ち、処理槽1で行われるドライクリーニング作業が実質的に洗いからすすぎに移行すると、やがて、クリーニング物Aから落ちて内胴1a内に散布された清澄な溶剤に混入する油汚れ成分の量がある程度まで減少し、これに伴って、回収側RGBセンサ21により検出される使用済溶剤の汚度が、供給側RGBセンサ15により検出される清澄な溶剤の汚度と同じになる(本実施形態では所定値=0としているので、この現象が実質的に請求項中の「所定値以内の差に収まる」という要件に相当することになる)まで低下する。
すると、ドラムモータ7による内胴1aの回転、供給側ポンプ9によるベースタンク3から処理槽1への清澄な溶剤の供給、及び、回収側ポンプ11による処理槽1から蒸留装置5への使用済溶剤の回収が、シーケンサ19の制御によっていずれも終了され、これにより、処理槽1におけるクリーニング物Aのドライクリーニング作業が終了される。
また、本実施形態のドライクリーニング装置では、ドライクリーニング作業中にクリーニング物Aに色落ちが生じて、その色素成分が内胴1a内の清澄な溶剤に混入し始め、その結果、ドライクリーニング作業の開始後、即ち、ドラムモータ7による処理槽1の内胴1aの回転中に、回収側RGBセンサ21により検出される、使用済溶剤中の油汚れ特有の色成分(主に黄色成分)以外の色成分の色度が、予め定めた基準値以上高くなると、供給側RGBセンサ15により検出される清澄な溶剤の汚度と同じになるまで回収側RGBセンサ21により検出される使用済溶剤の汚度が低下していなくても、クリーニング物Aがさらに色落ちするのを防ぐために、ドラムモータ7による内胴1aの回転、供給側ポンプ9によるベースタンク3から処理槽1への清澄な溶剤の供給、及び、回収側ポンプ11による処理槽1からの使用済溶剤の回収が、シーケンサ19の制御によっていずれも終了され、これにより、処理槽1におけるクリーニング物Aのドライクリーニング作業が終了される。
このように、本実施形態のドライクリーニング装置によれば、ベースタンク3から供給側ポンプ9により処理槽1の内胴1aに供給される清澄な溶剤の汚度を供給側RGBセンサ15により検出すると共に、処理槽1から回収側ポンプ11により回収される使用済溶剤の汚度を回収側RGBセンサ21により検出して、両汚度の差がなくなった時点で、内胴1aの回転、ベースタンク3から処理槽1への清澄な溶剤の供給、及び、処理槽1から蒸留装置5への使用済溶剤の回収を、シーケンサ19の制御によっていずれも終了させて、処理槽1におけるクリーニング物Aのドライクリーニング作業を終了させる構成とした。
このため、処理槽1でのクリーニング物Aのドライクリーニング作業に使用された使用済溶剤の全量を、蒸留装置5における蒸発、凝縮工程、すなわち、蒸留工程を経て清澄化して、ベースタンク3から供給側ポンプ9により処理槽1に供給される清澄な溶剤としてリサイクルするのに当たり、回収側RGBセンサ21により検出される使用済溶剤の汚度と、供給側RGBセンサ15により検出される、処理槽1の内胴1aに供給される清澄な溶剤の汚度との比較によって、シーケンサ19によりクリーニング物Aの洗い上がりを的確に検出して、従来は時間によって設定していたドライクリーニング作業の終了タイミングを適切なタイミングに設定し、蒸留装置5の必要以上の稼働によるによるエネルギの無駄遣いや、処理槽1の内胴1a内で必要以上に長く溶剤に接触させることによるクリーニング物Aの生地の無用な劣化を防止することができる。
尚、処理槽1の内胴1aに供給される清澄な溶剤の汚度や使用済溶剤の汚度は、本実施形態のように、油汚れ特有の色成分(主に黄色成分)の色度(濃度)ではなく、溶剤の濁度等を指標として把握するようにしてもよく、その場合には、汚度を検出するためのセンサとして、供給側RGBセンサ15や回収側RGBセンサ21よりも簡易なフォトインタラプタ(受発光素子)等を用いてもよい。
しかし、本実施形態のように油汚れ特有の色成分(主に黄色成分)の色度(濃度)を指標として溶剤の汚度を把握するようにすれば、溶剤が除去機能を有しているクリーニング物の油汚れ成分が汚度の指標となることから、他の要素を指標とするのに比べて溶剤の汚度をより的確にシーケンサ19に把握させて、処理槽1におけるクリーニング物Aのドライクリーニング作業をより適切なタイミングで終了させて、蒸留装置5の必要以上の稼働によるによるエネルギの無駄遣いや、処理槽1の内胴1a内で必要以上に長く溶剤に接触させることによるクリーニング物Aの生地の無用な劣化を、より一層防止することができるようになるので、有利である。
また、本実施形態のドライクリーニング装置で採用した、回収側RGBセンサ21により検出される使用済溶剤中の油汚れ特有の色成分(主に黄色成分)以外の色成分の色度が、ドライクリーニング作業の開始後に予め定めた基準値以上高くなると、処理槽1におけるクリーニング物Aのドライクリーニング作業を終了させるために必要な構成は、省略してもよい。
しかし、本実施形態のドライクリーニング装置のように上記の構成を採用すれば、クリーニング物Aからの色落ちによって回収側RGBセンサ21により検出される使用済溶剤の汚度が上昇しているのを、クリーニング物Aの汚れがまだ十分に落ちていない状態にあるものとシーケンサ19が誤認しないようにして、染色堅牢度の低い染料がクリーニング物Aの生地から大幅に色落ちしてしまうのを防止することができるので、有利である。
さらに、本実施形態のドライクリーニング装置で採用した、回収側RGBセンサ21により検出される使用済溶剤の汚度の、供給側RGBセンサ15により検出される清澄な溶剤の汚度との差が、予め定めた閾値を下回ると、ドラムモータ7により回転される処理槽1の内胴1aの回転数を、それまでの、ドライクリーニングするクリーニング物Aの素材等に応じた許容範囲の最小回転数から、その許容範囲の最小回転数よりも高い回転数に、シーケンサ19により変更させるための構成は、省略してもよい。
しかし、本実施形態のドライクリーニング装置のように上記の構成を採用すれば、生地に残った汚れが処理槽1の内胴1a内の溶剤に相対的にたくさん混入している状態では、内胴1aの回転数を低くして、クリーニング物Aが内胴1a内を転がる度合いを相対的に大きくし、内胴1aの内壁へのたたきつけ効果によってクリーニング物Aの洗いを促進させ、生地に残った汚れが内胴1a内の溶剤に相対的にあまり混入していない状態では、内胴1aの回転数を高くして、クリーニング物Aに働く遠心力を増やして内胴1aの内壁にクリーニング物Aをへばりつきやすくし、内胴1aの内壁へのたたきつけ効果を減少させてクリーニング物Aの生地、風合いの保護を優先させて、クリーニング物Aの生地、風合いの保護と洗いの促進による的確なドライクリーニング作業の終了タイミングの設定とを両立させることができるので、有利である。
また、本実施形態のドライクリーニング装置では、処理槽1におけるクリーニング物Aのドライクリーニング作業を終了させるタイミングを、回収側RGBセンサ21により検出される使用済溶剤の汚度が、供給側RGBセンサ15により検出される清澄な溶剤の汚度と同じになるまで低下した時点としたが、回収側RGBセンサ21により検出される使用済溶剤の汚度が、供給側RGBセンサ15により検出される清澄な溶剤の汚度よりも、予め定めた所定量(≠0)以内の差に収まるまで低下した時点を、処理槽1におけるクリーニング物Aのドライクリーニング作業を終了させるタイミングとするようにしてもよい。
ちなみに、空気中に含まれる水分だけでクリーニング物Aの水性汚れ成分を洗い落すようにし、処理槽1の内胴1aから回収した使用済溶剤の全量を蒸留装置5により清澄化してベースタンク3に還流させる一方で、ベースタンク3から清澄な溶剤を内胴1aに連続的に補充供給することで、フィルタを一切用いずに洗いとすすぎを切れ目なく連続的に行うという、本実施形態のドライクリーニング装置で行う溶剤のみを用いたドライクリーニング作業では、クリーニング物A自身が清澄な溶剤を十分に吸い込んでいれば、内胴1a内の溶剤の液位をほとんどゼロにしても、十分にクリーニング効果を挙げることができる。
そして、この程度の溶剤量でも十分にクリーニング効果を挙げることができる結果、本実施形態のドライクリーニング装置では、使用済溶剤の全量を蒸留装置5により清澄化しつつ清澄な溶剤として内胴1aに連続的に補充供給して、溶剤の使用量を従来よりも圧倒的に減らし、環境対策への大きな貢献を可能としている。
ところが、通常、内胴1aの半径のほぼ10分の4程度の液位の洗剤入り溶剤で洗いを行い、内胴1aの半径のほぼ10分の8程度の液位の洗剤入り溶剤ですすぎを行っている、従来の一般的なドライクリーニング装置は、上記のように溶剤の液位をほとんどゼロにしてドライクリーニング作業を行うなどという状況を考慮して作られてはいない。
そこで、ドライクリーニング作業中における内胴1a内の溶剤の量を任意の値に可変設
定できるように、本実施形態のドライクリーニング装置にさらに、例えば、ダイヤルツマミやテンキー、プッシュボタン等による設定器(図示せず)を設けて、この設定器により設定された量に合わせて、シーケンサ19が、インバータ27,29を介して、供給側ポンプ9によるベースタンク3から処理槽1への清澄な溶剤(新液)の供給量や、回収側ポンプ11による処理槽1から蒸留装置5への使用済溶剤の回収量を制御するように構成してもよい。
本発明のドライクリーニング方法を適用した本発明の一実施形態に係るドライクリーニング装置の概略構成を一部ブロックにて示す説明図である。 図1のシーケンサが内部のメモリに書き込まれた制御プログラムに従って行う制御処理の概略を示すフローチャートである。
符号の説明
1 処理槽
3 ベースタンク(供給タンク)
5 蒸留装置
7 ドラムモータ(回転駆動手段)
9 供給側ポンプ(溶剤供給手段)
11 回収側ポンプ(溶剤回収手段)
15 供給側RGBセンサ(供給側汚度センサ)
19 シーケンサ
21 回収側RGBセンサ(回収側汚度センサ)
A クリーニング物

Claims (8)

  1. クリーニング物が投入されている処理槽の内胴を回転させるとともに、ドライクリーニング用の新液溶剤を貯留した供給タンクから前記内胴内に前記クリーニング物に応じた量の新液溶剤をノズルから散布して連続的に供給前記内胴内の溶剤の液位がゼロになるように供給している前記新液溶剤量に釣り合った量の溶剤を使用済溶剤として前記処理槽から連続的に回収しながら前記クリーニング物をドライクリーニングするドライクリーニング作業を行い、該ドライクリーニング作業中に、前記処理槽から連続的に回収した前記使用済溶剤を、当該使用済溶剤中の汚れ成分を蒸留工程にて除去した後新液溶剤として前記供給タンクに戻して全量リサイクル使用するドライクリーニング方法であって、
    前記ドライクリーニング作業中、前記供給タンクから前記内胴に連続的に供給される前記新液溶剤の汚度と、前記処理槽から連続的に回収される前記使用済溶剤の汚度とを監視し、
    前記両汚度の差が所定値以内に収まるまで、前記処理槽から回収される前記使用済溶剤の汚度が減少した時点で、前記ドライクリーニング作業を終了するようにした、
    ことを特徴とするドライクリーニング方法。
  2. 前記両汚度の監視に、前記溶剤中の特定色成分に関する色度を検出可能な色センサを用い、前記各汚度の監視において、前記溶剤に混入している油汚れ成分に特有の色に関する色度の監視を行うようにした請求項1記載のドライクリーニング方法。
  3. 前記両汚度の差が大きいほど前記内胴の回転を遅くし、前記両汚度の差が小さいほど前記内胴の回転を速くするようにした請求項1又は2記載のドライクリーニング方法。
  4. 前記処理槽から回収される前記使用済溶剤の汚度の監視に、前記使用済溶剤中の特定色成分に関する色度を検出可能な色センサを用い、該色センサにより検出される、前記処理槽から回収されて前記留工程に供給される前記使用済溶剤に混入している油汚れ成分に特有の色以外の色に関する色度が、前記クリーニング物のドライクリーニングの開始後、基準値以上増加した際に、前記両汚度の差が所定値以内に収まるまで、前記処理槽から回収される前記使用済溶剤の汚度が減少したか否かに拘わらず、前記処理槽における前記クリーニング物のドライクリーニング作業を強制終了するようにした請求項1、2又は3記載のドライクリーニング方法。
  5. クリーニング物のドライクリーニングを行う処理槽の内胴を回転させるとともに、ドライクリーニング用の新液溶剤を貯留した供給タンクから前記内胴内に前記クリーニング物に応じた量の新液溶剤をノズルから散布して連続的に供給前記内胴内の溶剤の液位がゼロになるように供給している前記新液溶剤量に釣り合った量の溶剤を使用済溶剤として前記処理槽から連続的に回収しながら前記クリーニング物をドライクリーニングするドライクリーニング動作を行い、該ドライクリーニング作業中に、前記処理槽から連続的に回収した前記使用済溶剤が、当該使用済溶剤中の汚れ成分を蒸留手段にて除去された後新液溶剤として前記供給タンクに戻されて全量リサイクル使用されるドライクリーニング装置であって、
    前記供給タンクから前記内胴内前記新液溶剤を前記ノズルから散布して連続的に供給する溶剤供給手段と、
    前記処理槽から前記使用済溶剤を連続的に回収して前記蒸留手段に供給する溶剤回収手段と、
    前記処理槽の内胴を回転させる回転駆動手段と、
    前記供給タンクから前記内胴内に連続的に供給される前記新液溶剤の汚度を検出する供給側汚度センサと、
    前記処理槽から連続的に回収されて前記蒸留手段に供給される前記使用済溶剤の汚度を検出する回収側汚度センサと、
    前記回転駆動手段、前記溶剤供給手段、及び、前記溶剤回収手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記回転駆動手段による前記内胴の回転中に、前記供給側汚度センサにより検出される汚度との差が所定値以内に収まるまで、前記回収側汚度センサにより検出される汚度が減少した時点で、前記回転駆動手段による前記内胴の回転、前記溶剤供給手段による前記供給タンクから前記内胴への前記新液溶剤の供給、及び、前記溶剤回収手段による前記処理槽からの前記使用済溶剤の回収を、各々停止させる、
    ことを特徴とするドライクリーニング装置。
  6. 前記各汚度センサとして、前記溶剤中の特定色成分に関する色度を検出可能な色センサが各々用いられており、前記各汚度センサは前記溶剤の汚度として、前記溶剤に混入している油汚れ成分に特有の色に関する色度を検出する請求項5記載のドライクリーニング装置。
  7. 前記制御手段は、前記各汚度センサにより各々検出される汚度の差が大きい時に、該汚度の差が小さい時よりも前記内胴の回転が相対的に遅くなるように、前記回転駆動手段による前記内胴の回転を制御する請求項5又は6記載のドライクリーニング装置。
  8. 前記回収側汚度センサとして、前記使用済溶剤中の特定色成分に関する色度を検出可能な色センサが用いられており、該回収側汚度センサは前記使用済溶剤の汚度として、前記使用済溶剤に混入している油汚れ成分に特有の色以外の色に関する色度を検出し、前記制御手段は、前記回収側汚度センサにより検出される色度が前記回転駆動手段による前記内胴の回転中に基準値以上増加した際に、前記供給側汚度センサにより検出される汚度との差が所定値以内に収まるまで、前記回収側汚度センサにより検出される汚度が減少したか否かに拘わらず、前記回転駆動手段による前記内胴の回転、前記溶剤供給手段による前記供給タンクから前記内胴への前記新液溶剤の供給、及び、前記溶剤回収手段による前記処理槽からの前記使用済溶剤の回収を、各々強制的に停止させる請求項5、6又は7記載のドライクリーニング装置。
JP2003368726A 2003-10-29 2003-10-29 ドライクリーニング方法及びその装置 Expired - Fee Related JP4316983B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003368726A JP4316983B2 (ja) 2003-10-29 2003-10-29 ドライクリーニング方法及びその装置
EP04024517A EP1528137A1 (en) 2003-10-29 2004-10-14 Dry cleaning method and apparatus therefor
US10/967,775 US7516505B2 (en) 2003-10-29 2004-10-18 Dry cleaning method and apparatus therefor
US12/381,111 US7823423B2 (en) 2003-10-29 2009-03-06 Dry cleaning method and apparatus therefor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003368726A JP4316983B2 (ja) 2003-10-29 2003-10-29 ドライクリーニング方法及びその装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005130996A JP2005130996A (ja) 2005-05-26
JP2005130996A5 JP2005130996A5 (ja) 2005-08-18
JP4316983B2 true JP4316983B2 (ja) 2009-08-19

Family

ID=34420158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003368726A Expired - Fee Related JP4316983B2 (ja) 2003-10-29 2003-10-29 ドライクリーニング方法及びその装置

Country Status (3)

Country Link
US (2) US7516505B2 (ja)
EP (1) EP1528137A1 (ja)
JP (1) JP4316983B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7210182B2 (en) * 2002-04-22 2007-05-01 General Electric Company System and method for solvent recovery and purification in a low water or waterless wash
US20070099809A1 (en) * 2005-10-28 2007-05-03 Radomyselski Arseni V Dry cleaning system and process
BRPI0801490A2 (pt) * 2008-05-16 2010-01-12 Whirlpool Sa sistema de limpeza de máquina de lavar e máquina de lavar
IT1392123B1 (it) * 2008-11-28 2012-02-22 F M B Fabbrica Macchine Bologna S P A Metodo e macchina per il lavaggio a secco di articoli
CN103789996B (zh) * 2014-01-07 2016-06-15 郑州大学 一种利用亚临界干洗技术去除羊毛鳞片的方法
CN113049497A (zh) * 2021-03-12 2021-06-29 辽宁轻工职业学院 一种亚麻粗纱超临界co2煮漂自检装置及其方法

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3091508A (en) * 1959-07-27 1963-05-28 Le Roy B Edwards Dry cleaning composition and method of use
BE623949A (ja) * 1961-12-20
US3206951A (en) * 1963-05-08 1965-09-21 Bohler & Weber Kg Fa Apparatus for milling and aftertreatment of textiles
US3254513A (en) * 1963-11-01 1966-06-07 Philco Corp Control system for automatic drycleaning machines
US3676307A (en) * 1969-05-08 1972-07-11 Detrex Chem Ind Percolator distillation system
GB1401426A (en) * 1971-07-08 1975-07-16 Wira & Mather Method of and apparatus for determining when a rinsing or washing process should be terminated
US3771334A (en) * 1971-09-29 1973-11-13 H Quackenbush Dry cleaning machine
US4235600A (en) * 1978-11-09 1980-11-25 Health Physics Systems, Inc. Method of and apparatus for decontaminating radioactive garments
JPS57160651A (en) 1981-03-31 1982-10-04 Ricoh Co Ltd Recording device
JPH0121672Y2 (ja) 1981-04-02 1989-06-27
KR910002331B1 (ko) * 1984-12-18 1991-04-20 미쯔비시 주우 고오교오 가부시기가이샤 드라이클리이닝장치와 그 방법
FR2594148B1 (fr) 1986-02-11 1988-11-10 Centre Tech Ind Habillement Pedale analogique, notamment pour machine a coudre.
FR2594149B1 (fr) * 1986-02-13 1988-11-25 Centre Tech Teinture Nettoyage Procede permettant de controler le salissement du solvant sur les installations de nettoyage a sec et appareil de controle comportant de nouveaux types de capteurs permettant sa mise en oeuvre.
US4780218A (en) * 1987-01-06 1988-10-25 Richard L. Miller Perchlorethylene recovery process for dry cleaning equipment
JPH0649118B2 (ja) * 1990-07-19 1994-06-29 株式会社東京洗染機械製作所 ドライクリーニング機における溶剤の蒸留方法および装置
JP2532988B2 (ja) * 1990-09-29 1996-09-11 三洋電機株式会社 ドライクリ―ナの濁度検出装置
JPH0824793B2 (ja) * 1991-08-07 1996-03-13 富士車輌株式会社 ドライクリーニング機における洗浄方法
US5203998A (en) * 1992-06-17 1993-04-20 Benian Filter Company, Inc. Permanent backwashable filter structure
EP0698680B1 (en) * 1994-02-25 2000-07-19 Ebara Corporation Method for deodorizing and refreshing for dry cleaning and dry cleaning apparatus using such method
US5334291A (en) * 1993-07-09 1994-08-02 Safety-Kleen Corp. On-site, controlled waste concentrator and solvent regenerator apparatus
JP3066639B2 (ja) * 1998-05-07 2000-07-17 株式会社フクハラ 清水の清浄度確認システム
JP3515934B2 (ja) * 2000-01-19 2004-04-05 浩平 澤 ドライクリーニング装置及びドライクリーニング方法
DE60113669T2 (de) * 2001-07-13 2006-03-16 Sawa Kohei Trockenreinigungsmaschine und Trockenreinigungsverfahren

Also Published As

Publication number Publication date
US7516505B2 (en) 2009-04-14
JP2005130996A (ja) 2005-05-26
US20050091758A1 (en) 2005-05-05
EP1528137A1 (en) 2005-05-04
US20090249559A1 (en) 2009-10-08
US7823423B2 (en) 2010-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1489217B1 (en) Semi-drying method in washing machine and washing machine
EP2752515B1 (en) Drum-type washing machine
EP2423368B1 (en) Drum-type washing machine
US20060162743A1 (en) Method for cleaning a tub of a washing machine
US20080276964A1 (en) Wash cycles using oxidizing agents and sensors
US7823423B2 (en) Dry cleaning method and apparatus therefor
CA2661318A1 (en) Operating method of washing machine
JPH07313784A (ja) 洗濯機
EP2041354A2 (en) Laundry machine and controlling method thereof
RU2221094C1 (ru) Стиральная машина барабанного типа (варианты) и способ управления ею
CN106029968A (zh) 滚筒式洗衣机
JP2007117707A (ja) 洗濯方法
CN102851914B (zh) 滚筒式洗衣机及其清洗控制方法
US4765159A (en) Controller for a dry cleaning apparatus
JP2018114212A (ja) 洗濯機
KR890004928B1 (ko) 저수조부착세탁기에 있어서의 세정방법
JP2012081157A (ja) ドラム式洗濯機
CN106958115A (zh) 衣物处理装置
JPH04341296A (ja) 洗濯機
JPH11276766A (ja) 洗濯機
JPH0223995A (ja) 洗濯機の運転方法
KR0156400B1 (ko) 세탁기의 세탁 방법
JP6051400B2 (ja) ドラム式洗濯機
WO2022195908A1 (ja) 洗濯機
JPH07136383A (ja) バイオ洗浄機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050331

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081028

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090512

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090521

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4316983

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120529

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120529

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130529

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130529

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees