JP4316782B2 - 多連釦型スイッチ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノーズ部材の開口部内に露出する複数の釦群を押圧することでスイッスのオン/オフ動作が行われる多連釦型スイッチ装置に係り、特に、互いに一体化された2個以上の釦と他の独立した釦とを組み合わせた多連釦型スイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5〜図7はこの種の多連釦型スイッチ装置の従来例を示すものであり、図5は平面図、図6は図5のB−B線に沿う断面図、図7は該スイッチ装置に備えられる釦枠の平面図、図8は該釦枠の裏面図である。
【0003】
これらの図において、符号20は開口部20aを有するノーズ部材で、このノーズ部材20は車内のインストルメントパネル等に設置されている。ノーズ部材20の内部には、開口部20a内に露出する3連型の釦21,22,23と、これら釦21,22,23群をノーズ部材20に係止する釦ホルダ24と、各釦21,22,23に対応する複数のタクトスイッチ25とLED26群を搭載したプリント基板27が配設されており、これら釦ホルダ24とプリント基板27はねじ止めやスナップ結合等の手段を用いてノーズ部材20に固定されている。
【0004】
図示左側の釦21は、アクリル等の透明樹脂からなるアクチュエータ部21aと、不透明樹脂(例えば乳白色)からなるキートップ21bとを2色成形したものであり、アクチュエータ部21aの先端は対応するタクトスイッチ25に当接している。同様に図示中央と右側の釦22,23もアクチュエータ部22a,23aとキートップ22b,23bとを2色成形したものであり、アクチュエータ部22a,23aの先端はそれぞれ対応するタクトスイッチ25に当接している。また、各キートップ21b,22b,23bの表面に文字や図形等を表す照光部21c,22c,23cが形成されており、これら照光部21c,22c,23cは、キートップ21b,22b,23bの表面全体に塗布した有色塗料(例えば黒色)の一部をレーザトリミング等で除去したもので、対応するタクトスイッチ25と平面的にオーバラップしている。
【0005】
ただし、各釦21,22,23のうち、両側2つの釦21,23は予め一体化されて釦枠28となっており、この釦枠28に対して残りの釦22が組み込まれている。その際、釦枠28の中央部には貫通孔28aが穿設されており、中央の釦22のキートップ22bは釦枠28の両釦21,23間に配置され、該釦22のアクチュエータ部22aは貫通孔28aを挿通してプッシュスイッチ25に当接している。なお、釦枠28と中央の釦22の周縁部は開口部20aの周縁部と係止するようにフランジ状に形成されており、当該フランジ状部分をノーズ部材20の内部で釦ホルダ24に当接させることにより、各釦21,22,23は開口部20aから脱落しないようにノーズ部材20に組み込まれている。
【0006】
このように構成された3連釦型スイッチ装置において、ユーザが例えば図示左側の釦21の天面を押圧操作した場合、釦枠28が図示右側の釦23のアクチュエータ部23aの先端を支点としてシーソ動作し、釦21のアクチュエータ部21aによって対応するタクトスイッチ25がオン動作される。同様に、ユーザが図示右側の釦23の天面を押圧操作した場合、釦枠28が図示左側の釦21のアクチュエータ部21aの先端を支点としてシーソ動作し、釦23のアクチュエータ部23aによって対応するタクトスイッチ25がオン動作される。また、ユーザが図示中央の釦22の天面を押圧操作した場合、該釦22のキートップ22bが釦枠28の両釦21,23間を真っ直ぐに移動し、釦22のアクチュエータ部22aによって対応するタクトスイッチ25がオン動作される。
【0007】
そして、昼間等の明るい所で各LED26が消灯している場合、ユーザは各キートップ21b,22b,23bの色(乳白色)と有色塗料(黒色)とのコントラストにより照光部21c,22c,23cを視認することができる。一方、夜間等の暗い所で各LED26が点灯されている場合、各LED26の光がアクチュエータ部21a,22a,23aからキートップ21b,22b,23bを通って照光部21c,22c,23cに導かれるため、ユーザは暗所で照光する照光部21c,22c,23cを視認することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の3連釦型スイッチ装置にあっては、必要とされる3連釦のうち両側2つの釦21,23を予め一体化して釦枠28としているため、3つの釦21,22,23を互いに独立した単品の状態でノーズ部材20に組み込む場合に比べると、全体の構造を簡略化することができる。しかしながら、中央の釦22は釦枠28の貫通孔28aに単に挿入されているだけで、これら釦22と釦枠28は釦ホルダ24によって開口部20aからの脱落が防止されているため、釦22と釦枠28を開口部20a内に組み込む時に、両者22,28がばらばらになって組立作業性を低下させるという難点がある。すなわち、釦22と釦枠28を開口部20a内に組み込む場合、図6と天地を逆にしたノーズ部材20に対して釦22と釦枠28をそれぞれ開口部20a内に落し込み、しかる後に係止用の釦ホルダ24をノーズ部材20に固定するという手順が行われるが、かかる組立途中で釦22は釦枠28に対して何ら抜け止めされていないため、例えば開口部20aの中央に釦22を落し込んだ後、この釦22が位置ずれしないよう注意しながら釦枠28を開口部20aに落し込み、これによって両釦21,23間に中央の釦22を配置するという煩雑な作業が必要であった。
【0009】
また、前述した従来の3連釦型スイッチ装置では、各釦21,22,23のアクチュエータ部21a,22a,23aによってタクトスイッチ25をオン/オフ動作するように構成されているため、キートップ21b,22b,23bに形成された照光部21c,22c,23cの真下にLED26を配設することができず、タクトスイッチ25の周囲に配設した複数のLED26の光をそれぞれアクチュエータ部21a,22a,23aからキートップ21b,22b,23bに導くようになっている。このため、釦枠28に一体化された釦21,23と残りの釦22を全て2色成形によって作成する必要があり、金型費や加工費を含めて各釦21,22,23の製造コストが高騰するという問題がある。
【0010】
さらに、中央の釦22のアクチュエータ部22aは釦枠28の貫通孔28aを挿通しており、この貫通孔28a近傍の釦枠28はキートップ21b,23bと同様に乳白色等の不透明樹脂からなるため、例えば、両側のタクトスイッチ25の周囲に配設したLED26の光が釦枠28を透過して中央のアクチュエータ部22aに入り込み、このような光漏れによって各照光部21c,22c,23cの明るさが不均一になるという問題が発生する。なお、従来はかかる光漏れ対策として、図8に示すように、釦枠28の裏面に貫通孔28aを囲むように遮光性インク29を塗布しているが、この遮光性インク29は釦枠28の裏面の一部に形成されるもので、必然的に手作業による後加工となるため、この点からも製造コストが高騰するという問題がある。
【0011】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、組立作業性に優れた多連釦型スイッチ装置を提供することにあり、他の目的は、安価で品質の安定した照光タイプの多連釦型スイッチ装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ノーズ部材の開口部内に露出する複数の釦群を、貫通孔を介して対向する第1および第2の釦が一体形成された釦枠と、これら第1および第2の釦の間に配置された第3の釦と、釦枠を介して第3の釦に一体化された釦カバーとで構成し、これら第3の釦と釦カバーに貫通孔の周縁部に係合可能な鍔部を設けることとする。このように構成すると、第1および第2の釦を有する釦枠と第3の釦とが釦カバーによって予めユニット化されるため、このユニット品をノーズ部材の開口部内に簡単に組み込むことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の多連釦型スイッチ装置では、開口部を有するノーズ部材と、前記開口部内に露出する複数の釦群と、プリント基板に搭載された複数のスイッチ素子とを備え、前記釦群によって前記スイッチ素子がそれぞれ押圧操作される多連釦型スイッチ装置において、前記釦群が、貫通孔を介して対向する第1および第2の釦を一体形成した釦枠と、前記第1および第2の釦の間に配置された第3の釦と、前記釦枠を介して前記第3の釦に一体化された釦カバーとで構成され、前記第3の釦と前記釦カバーのそれぞれに前記貫通孔の周縁部と係合可能な鍔部が設けられている構成にした。
【0014】
このように構成すると、釦枠を介して第3の釦と釦カバーを一体化することにより、第1および第2の釦を有する釦枠と第3の釦とが予めユニット化されるため、このユニット品をノーズ部材の開口部内に簡単に組み込むことができる。
【0015】
上記の構成において、スイッチ素子としてタクトスイッチを使用することも可能であるが、照光タイプの多連釦型スイッチ装置である場合、ノーズ部材の内部に配設した釦ホルダとプリント基板との間に複数の膨出部を有するラバーコンタクトを介設し、これら膨出部内に設けられた可動接点とプリント基板上に設けられた固定接点とでスイッチ素子を構成すると共に、プリント基板上に搭載したLEDの光を膨出部を通って各釦の照光部に導くように構成することが好ましい。このように構成すると、LEDの光を各釦の照光部に直接導くことができるため、各釦を2色成形する必要がなくなって製造コストの低減化が図れる。
【0016】
この場合において、釦ホルダにラバーコンタクトの各膨出部を臨む3つの孔を穿設すると共に、中央の孔と両側の孔との間に釦カバーの鍔部の側方へ突出する遮光壁を設けると、隣接するLEDの光漏れを遮光壁によって確実に防止することができ、しかも、この遮光壁を釦ホルダに一体形成して構造を簡略化することができる。
【0017】
また、上記の構成において、釦枠を一体成形品とすることも可能であるが、釦枠を互いに一体化される上部釦枠と下部釦枠とで構成し、これら上部釦枠と下部釦枠の内部を中空構造にすることが好ましい。このように構成すると、上部釦枠と下部釦枠の内部に比較的自由な形状の中空部を形成することができるため、LEDの光をこの中空部から照光部へと確実に導くことができる。
【0018】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1は実施例に係る3連釦型スイッチ装置の平面図、図2は図1のA−A線に沿う断面図、図3は該スイッチ装置の分解斜視図、図4は該スイッチ装置に備えられる釦群ユニットの分解斜視図である。
【0019】
これらの図において、符号1は開口部1aを有するノーズ部材で、このノーズ部材1はCDプレーヤ等の音響機器の前面に取り付けられ、この音響機器が車内のインストルメントパネル等に設置されたとき、車室内に露出するようになっている。ノーズ部材1の内部には、第1および第2の釦2,3を有する上部釦枠4と、この上部釦枠4に一体化された下部釦枠5と、第1および第2の釦2,3間に配置された第3の釦6と、この第3の釦6に一体化された釦カバー7と、釦ホルダ8と、複数の膨出部9aを有するラバーコンタクト9と、複数のLED10を実装したプリント基板11とが配設されており、釦ホルダ8とプリント基板11はラバーコンタクト9を介してノーズ部材1の内部にねじ止め固定されている。
【0020】
上部釦枠4には下面を開口した中空構造の第1の釦2と第2の釦3とが一体成形されており、これら第1および第2の釦2,3は中央の貫通孔4aを介して対向している。上部釦枠4は乳白色等の不透明樹脂からなり、その表面全体に塗布した有色塗料(例えば黒色)の一部をレーザトリミング等で除去することにより、第1および第2の釦2,3の天面に照光部2a,3aが形成されている(図1参照)。一方、下部釦枠5は黒色等の遮光性樹脂からなり、前述した上部釦枠4とこの下部釦枠5とをスナップ結合により一体化することで釦枠12が構成されている。下部釦枠5には中央の貫通孔5aを介して一対の環状壁5b,5cが立設されており、上部釦枠4と下部釦枠5を一体化した際に、これら環状壁5b,5cは第1および第2の釦2,3の内部に挿入されるようになっている。また、下部釦枠5には中空筒状の一対のアクチュエータ部5d,5eが垂設されており、これらアクチュエータ部5d,5eの上部開口端はそれぞれ環状壁5b,5cで囲まれた部分に達している。
【0021】
第3の釦6は上部釦枠4と同様に乳白色等の不透明樹脂からなり、その表面全体に塗布した有色塗料(例えば黒色)の一部をレーザトリミング等で除去することにより、天面に照光部6aが形成されている(図1参照)。この第3の釦6は釦枠12の貫通孔4a,5aを臨むように第1および第2の釦2,3間に配置されており、該第3の釦6の相対向する両側面には貫通孔4aの周縁の上部釦枠4と係合可能な一対の鍔部6bが形成されると共に、中空構造の内壁には一対の凹部6cが形成されている。一方、釦カバー7は下部釦枠5と同様に黒色等の遮光性樹脂からなり、前述した釦枠12を介して第3の釦6と釦カバー7とをスナップ結合して一体化することにより、これら釦枠12と第3の釦6および釦カバー7は釦群ユニット13として構成されている。この釦カバー7には平板状の鍔部7aが形成されており、鍔部7aの外形は貫通孔5aの周縁の下部釦枠5と係合可能な大きさに設定されている。鍔部7a上には一対の凸部7bを有する突出壁7cが形成されており、この突出壁7cを第3の釦6の内部に挿入すると、凸部7bが凹部6cにスナップインして第3の釦6と釦カバー7とが一体化される。また、鍔部7aには中空筒状のアクチュエータ部7dが垂設されており、このアクチュエータ部7dの上部開口端は突出壁7cの内部に達している。
【0022】
釦ホルダ8は黒色等の遮光性樹脂からなり、この釦ホルダ8には各アクチュエータ部5d,5e,7dに対向する3つの円形孔8aが穿設されており、前述した釦群ユニット13はこの釦ホルダ8によってノーズ部材1から脱落しないようになっている。釦ホルダ8には中央の円形孔8aを介して対向する一対の遮光壁8bが立設されており、これら遮光壁8bは釦カバー7の方向へ突出して鍔部7aの側方とオーバラップしている。また、両側2つの円形孔8aの周囲には環状の遮光壁8cが立設されており、これら遮光壁8cはそれぞれ下部釦枠5のアクチュエータ部5d,5eの方向へ突出している。
【0023】
ラバーコンタクト9はシリコンゴム等の弾性に富む絶縁材料からなり、このラバーコンタクト9にはプリント基板11に実装されたLED10を覆うように複数の膨出部9aが形成されている。これら膨出部9aは釦ホルダ8の各円形孔8aを挿通して各アクチュエータ部5d,5e,7dの下端に当接しており、これにより各膨出部9aが対応するアクチュエータ部5d,5e,7dを図2の上方へ付勢し、第3の釦6の鍔部6bを含めて釦群ユニット13の周縁部は開口部1aの周縁部に係止されている。また、各膨出部9aには透孔9bが形成されており、これら透孔9bは対応するアクチュエータ部5d,5e,7dの中空部分に通じている。さらに、各膨出部9aの内部には可動接点14が設けられており(図2参照)、プリント基板11上には各可動接点14に対応して固定接点15が設けられている。
【0024】
次に、上述した3連釦型スイッチ装置の組立工程について簡単に説明する。まず、上部釦枠4と下部釦枠5をスナップ結合して釦枠12とした後、この釦枠12の貫通孔4a,5aを介して第3の釦6と釦カバー7とをスナップ結合により一体化し、図3に示すように、釦枠12と第3の釦6および釦カバー7がユニット化された釦群ユニット13を得る。ここで、第3の釦6の鍔部6bは貫通孔4aの外方へ突出し、釦カバー7の鍔部7aは貫通孔5aの外方へ突出しているため、貫通孔4a,5aを介して第3の釦6と釦カバー7とを一体化すると、釦枠12の中央部が第3の釦6と釦カバー7にサンドウィッチされた状態となり、釦枠12と第3の釦6および釦カバー7の三者を1つのユニット品として取り扱うことができる。そして、図2と天地を逆にしたノーズ部材1の開口部1a内に釦群ユニット13を落し込んだ後、釦群ユニット13の上から釦ホルダ8とラバーコンタクト9およびプリント基板11を順次組み込めば、図2に示すような3連釦型スイッチ装置を組み立てることができる。
【0025】
このように構成された3連釦型スイッチ装置においては、ユーザが例えば第1の釦2の天面を押圧操作した場合、釦枠12が第2の釦3のアクチュエータ部5eの先端を支点としてシーソ動作し、第1の釦2のアクチュエータ部5dがラバーコンタクト9の対応する膨出部9aを押し潰すため、該膨出部9a内に設けられた可動接点14がプリント基板11上の固定接点15に接触してスイッチオン状態となる。同様に、ユーザが第2の釦3の天面を押圧操作した場合、釦枠12が第1の釦2のアクチュエータ部5dの先端を支点としてシーソ動作し、第2の釦3のアクチュエータ部5eが対応する膨出部9aを押し潰すため、該膨出部9a内の可動接点14がプリント基板11上の固定接点15に接触してスイッチオン状態となる。また、ユーザが第3の釦6の天面を押圧操作した場合、第3の釦6と釦カバー7が釦枠12に対して真っ直ぐに移動し、釦カバー7のアクチュエータ部7dが対応する膨出部9aを押し潰すため、該膨出部9a内の可動接点14がプリント基板11上の固定接点15に接触してスイッチオン状態となる。
【0026】
そして、昼間等の明るい所で各LED10が消灯している場合、ユーザは各釦2,3,6のの色(乳白色)と有色塗料(黒色)とのコントラストにより照光部2a,3a,6aを視認することができる。一方、夜間等の暗い所で各LED10が点灯されている場合、LED10の光が膨出部9aの透孔9bからアクチュエータ部5d,5e,7dの内部を通って照光部2a,3a,6aに導かれるため、ユーザは暗所で照光する照光部2a,3a,6aを視認することができる。その際、釦ホルダ8には中央の円形孔8aを介して対向する一対の遮光壁8bが立設され、これら遮光壁8bが釦カバー7の鍔部7aの側方とオーバラップしているため、各LED10から発せられる光の一部が膨出部9aを透過して光漏れたとしても、その光が隣接するアクチュエータ部5d,5e,7dの内部に入り込むことはなく、LED10の光漏れに起因する各照光部2a,3a,6aの輝度むらは確実に防止される。
【0027】
このように上記実施例によれば、第1および第2の釦2,3を有する釦枠12を介して第3の釦6と釦カバー7とを一体化することにより、これら釦枠12と第3の釦6および釦カバー7が予め釦群ユニット13としてユニット化されるため、この釦群ユニット13をノーズ部材1の開口部1a内に簡単に組み込むことができ、組立作業性を高めることができる。また、ラバーコンタクト9の各膨出部9aに透孔9bを形成し、LED10の光が膨出部9aの透孔9bからアクチュエータ部5d,5e,7dの内部を通って照光部2a,3a,6aに導かれるようにしたため、各釦2,3,6を2色成形する必要がなくなり、金型費や加工費を含めて製造コストの低減化が図れる。さらに、釦ホルダ8に釦カバー7の鍔部7aとオーバラップする遮光壁8bを設けたため、各LED10の光が隣接するアクチュエータ部5d,5e,7dの内部に入り込むことを遮光壁8bによって防止することができ、LED10の光漏れに起因する各照光部2a,3a,6aの輝度むらを確実に防止できる。
【0028】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0029】
第1および第2の釦を有する釦枠を介して第3の釦と釦カバーとを一体化することにより、これら釦枠と第3の釦および釦カバーを予め予めユニット化することができるため、このユニット品をノーズ部材の開口部内に簡単に組み込むことができ、組立作業性に優れた多連釦型スイッチ装置を提供することができる。
【0030】
また、照光タイプの多連釦型スイッチ装置に適用する場合、LEDの光がラバーコンタクトの膨出部を通って各釦の照光部に導かれるように構成すると、LEDの光を各釦の照光部に直接導くことができるため、各釦を2色成形する必要がなくなって製造コストの低減化を図ることができ、さらに、釦ホルダに釦カバーの鍔部とオーバラップする遮光壁を設けると、隣接するLEDの光漏れを遮光壁によって確実に防止することができ、しかも、この遮光壁を釦ホルダに一体形成して構造を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る3連釦型スイッチ装置の平面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】該スイッチ装置の分解斜視図である。
【図4】該スイッチ装置に備えられる釦群ユニットの分解斜視図である。
【図5】従来例に係る多連釦型スイッチ装置の平面図である。
【図6】図5のB−B線に沿う断面図である。
【図7】該スイッチ装置に備えられる釦枠の平面図である。
【図8】該釦枠の裏面図である。である。
【符号の説明】
1 ノーズ部材
1a 開口部
2 第1の釦
2a 照光部
3 第2の釦
3a 照光部
4 上部釦枠
4a 貫通孔
5 下部釦枠
5a 貫通孔
5b,5c 環状壁
5d,5e アクチュエータ部
6 第3の釦
6a 照光部
6b 鍔部
7 釦カバー
7a 鍔部
7d アクチュエータ部
8 釦ホルダ
8a 円形孔
8b 遮光壁
9 ラバーコンタクト
9a 膨出部
9b 透孔
10 LED
11 プリント基板
12 釦枠
13 釦群ユニット
14 可動接点
15 固定接点
Claims (4)
- 開口部を有するノーズ部材と、前記開口部内に露出し、照光可能な複数の釦群と、プリント基板に搭載された複数のスイッチ素子とを備え、前記釦群によって前記スイッチ素子がそれぞれ押圧操作される多連釦型スイッチ装置において、前記釦群が、貫通孔を介して対向する第1および第2の釦を一体形成した釦枠と、前記第1および第2の釦の間に配置された第3の釦と、前記釦枠を介して前記第3の釦に一体化された釦カバーとで構成され、
前記第3の釦と前記釦カバーのそれぞれに前記貫通孔の周縁部と係合可能なそれぞれ1対の鍔部を設け、前記第3の釦の鍔部は前記貫通孔周縁の前記釦枠の、前記第1および第2の釦を連結する部位に係合し、前記釦カバーの鍔部は前記貫通孔周縁の前記釦枠の、前記第1および第2の釦の背面側に係合するように設けられていることを特徴とする多連釦型スイッチ装置。 - 請求項1の記載において、前記ノーズ部材の内部に前記釦群の脱落を防止する釦ホルダを配設すると共に、この釦ホルダと前記プリント基板との間に複数の膨出部を有するラバーコンタクトを介設し、前記膨出部内に設けられた可動接点と前記プリント基板上に設けられた固定接点とで前記スイッチ素子を構成すると共に、前記プリント基板上に搭載したLEDからの光が前記膨出部を通って前記各釦に導かれるように構成したことを特徴とする多連釦型スイッチ装置。
- 請求項2の記載において、前記釦ホルダに前記ラバーコンタクトの各膨出部を臨む3つの孔が穿設されると共に、中央の孔と両側の孔との間に前記釦カバーの前記鍔部の側方へ突出する遮光壁が設けられていることを特徴とする多連釦型スイッチ装置。
- 請求項2または3の記載において、前記釦枠が互いに一体化された上部釦枠と下部釦枠とから構成され、これら上部釦枠と下部釦枠の内部が中空構造になっていることを特徴とする多連釦型スイッチ装置。
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