JP4315435B2 - シューズ - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は、カジュアルシューズとしてもトレーニングシューズとしても使用することができるシューズに関するものである。
背景技術
従来のシューズとしては、例えばスニーカーと称されるカジュアルシューズや、脚力を鍛えるためのトレーニングシューズや、特定の運動をする目的(例えば運動による故障を防止したり競技を円滑に行えるようにするなど)に適した運動靴、例えばテニスシューズに代表されるスポーツシューズなどが製造・販売され、使用目的に応じて使用されている。
しかしながら、従来のカジュアルシューズは脚力を鍛える機能はあまり備えてはおらず、装着者がスクワット等の運動を努めて行わなければならない。従来のトレーニングシューズは通常の歩行について考慮があまりなされておらず、歩行や自立などに支障や困難や、不要の疲労感を生じさせるものであった。スポーツシューズはその目的から歩行には向かず、しかも脚力の強化鍛錬のための機能をあまり有してはいない。
本発明の第1の目的は、カジュアルシューズとしてもトレーニングシューズとしても使用することができる機能を備えたシューズを提供することを目的とする。
第2の目的は、本願発明者が発案し、研究・実践・指導している「ブロッキングウォーク法(後述する)」を実行するために好適なシューズを提供することを目的とする。
発明の開示
本発明の請求項1記載のシューズは、踵部がほぼ平坦である靴底を備えたシューズであって、前記靴底は、通常の歩行時には靴底から受ける反力が小さく、踏み込み量が所定値を越えると靴底から受ける反力が急増する構造であることを特徴とする。
これにより、通常の歩行時には靴底から受ける反力が小さく、いわゆるカジュアルシューズとしての使用に好適である。一方、強く踏み込んで踏み込み量が所定値を越えた場合には靴底から受ける反力が急増し、脚の筋肉に所定の負荷がかかったことが足の裏に作用する感覚により認識することができ、いわゆるトレーニングシューズとしての使用に好適である。
本発明の請求項2記載のシューズは、前記靴底は、少なくとも拇子球部付近に急増する反力が負荷される構造であることを特徴とする。
これにより、ブロッキングウォーク法を実行する際にポイントとなる拇子球部付近への負荷を確実に感知することができる。
本発明の請求項3記載のシューズは、前記靴底が、ほぼ全体が柔軟な材料から形成され、前記靴底の高さ方向に沿って前記靴底の底面に貫通する孔が形成され、弾性変形し難い材料から形成され前記孔の深さよりも高さの小さい反力増加部材が前記孔内に配置された構造であることを特徴とする。
これにより、通常の歩行時には靴底の全体の弾力により靴底から受ける反力は小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。強く踏み込んで踏み込み量を大きくすると、柔軟な材料はたわみ、孔から弾性変形し難い材料が突出して接地し、靴底から受ける反力が急増し、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
本発明の請求項4記載のシューズは、前記靴底が、少なくとも拇子球部に対応する部分に弾性変形し難い反力増加部材が配置され、当該反力増加部材の底面側を覆うように弾性変形しやすい材料が封入された袋体が配置された構造であることを特徴とする。
これにより、通常の歩行時には、袋体の弾性変形により靴底から受ける反力が小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。強く踏み込んで踏み込み量を大きくすると、袋体は大きくたわみ、反力増加部材と密着し、靴底から受ける反力が急増し、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
本発明の請求項5記載のシューズは、前記靴底が、その底面に弾性変形しやすい材料が封入された袋体が複数配置され、弾性変形し難い材料から形成され前記袋体の高さよりも高さが小さい反力増加部材が前記袋体間に配置された構造であることを特徴とする。
これにより、通常の歩行時には、袋体の弾性変形により靴底から受ける反力が小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。強く踏み込んで踏み込み量を大きくすると、袋体は大きくたわみ、反力増加部材が突出して接地し、靴底から受ける反力が急増し、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
本発明の請求項6記載のシューズは、前記靴底が、ほぼ全体が柔軟な材料から形成され、前記靴底の底面及び反底面のそれぞれにほぼ先鋭な先端を有する反力増加部材が、それぞれの先端間に隙間をもたせて対向配置された構造であることを特徴とする。
これにより、通常の歩行時には柔軟な材料の弾性変形により靴底から受ける反力が小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。強く踏み込んで踏み込み量を大きくすると、柔軟な材料がたわみ、対向して設けられた反力増加部材の先端同士が当接・密着して、靴底から受ける反力が急増し、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
本発明の請求項7記載のシューズは、前記靴底が、ほぼ全体が柔軟な材料から形成され、前記靴底の内部に弾性変形し難い材料からなる反力増加部材が複数配置された構造であることを特徴とする。
これにより、通常の歩行時には柔軟な材料の弾性変形により靴底から受ける反力が小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。強く踏み込んで踏み込み量を大きくすると、柔軟な材料がたわみ、反力増加部材に底面がほぼ当接して、靴底から受ける反力が急増し、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
本発明の請求項8記載のシューズは、前記靴底が、踵部から爪先に向けて、高さが漸次又は段階的に減少させられ、かつ、高さの減少に伴ってその材料の柔軟性が漸次又は段階的に弾性変形し難い材料となるように形成され、前記靴底の反底面側に踵部よりも弾性変形し難い材料材料からなるスペーサ部材が配置された構造であることを特徴とする。
これにより、通常の歩行時には踵から爪先に向けて傾斜させられた材料の弾性変形により靴底から受ける反力が小さくなり、しかも踵部の柔軟性が高く、厚みも他に比べて大きいのでクッション性を十分に確保することができ、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。踏み込み量を大きくすると、前記傾斜させられた材料がさらに弾性変形し、弾性変形し難い材料できた部分がつぶれてスペーサ部材との間で挟まれて、靴底から受ける反力が急増し、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
本発明の請求項9記載のシューズは、前記靴底が、中空状をなし、靴底の反底面側に爪先に向けて高さの増大するスペーサ部材が配置され、このスペーサ部材と底面側との間の中空部内に流動材料が含浸された多孔質部材が配置され、当該多孔質部材の前後に多孔質部材から侵出する流動材料が溜まる空隙部が形成された構造であることを特徴とする。
これにより、通常の歩行時には多孔質部材の弾力変形及び流動材料の浸み出しにより、靴底から受ける反力が小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。強く踏み込んで踏み込み量を大きくすると、流動材料は直ちに浸出することができないので、多孔質部材は弾性変形し難い材料として挙動し、靴底から受ける反力が急増し、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
本発明の請求項10記載のシューズは、前記靴底が、少なくとも拇子球部に対応する部分に弾性変形し難い突起部材が配置された構造であることを特徴とする。
これにより、踏み込み量を大きくした際の、靴底から受ける反力をより確実に感知することができる。
本発明の請求項11記載のシューズは、前記靴底が、拇子球部に対応する位置に爪先方向から踵方向に延在する空隙部が形成された構造であることを特徴とする。
これにより、通常の歩行時には、空隙部の高さ方向の減少により弾性変形し、靴底から受ける反力が小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。踏み込み量を大きくすると、空隙部がほぼ完全につぶれて上下部分が密着し、靴底から受ける反力が急増し、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
本発明の請求項12記載のシューズは、前記靴底が、その高さ方向に向けて柔軟性が漸次又は段階的に弾性変形し難い材料となるように形成された構造であることを特徴とする。
これにより、通常の歩行時には弾性変形しやすい材料部分がたわみ、靴底から受ける反力が小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。踏み込み量を大きくすると、弾性変形しやすい材料部分はほぼたわみきり、弾性変形しにくい材料部分に荷重がかかり、靴底から受ける反力が急増し、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
本発明の請求項13記載のシューズは、前記靴底が、エア等の気体が封入されたほぼ靴底の形状に対応した形状を有する袋体と、液状又は粘性材料が封入されたほぼ靴底の形状に対応した形状を有する袋体と、固体状でほぼ靴底の形状に対応した形状を有する固体部材とを高さ方向に積層して配置した構造であることを特徴とする。
これにより、通常の歩行時には気体封入袋体や液体等封入袋体が弾性変形し、靴底から受ける反力が小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。強く踏み込んで踏み込み量を大きくすると、各袋体はたわみきり固体部分に荷重がかかり、靴底から受ける反力が急増し、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
本発明の請求項14記載のシューズは、前記靴底が、その底面の少なくとも拇子球部に対応した部分に弾性変形しやすい弾性部材を配置した構造であることを特徴とする。
これにより、通常の歩行時には、弾性部材の弾性変形により、靴底から受ける反力が小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。踏み込み量を大きくすると、前記弾性部材がたわみきり、靴底の底面が接地し、靴底から受ける反力が急増し、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
本発明の請求項15記載のシューズは、前記弾性部材がバネ部材からなることを特徴とする。
これによれば、簡単な構造で通常の歩行時における靴底から受ける反力を小さくすることができる。
本発明の請求項16記載のシューズは、前記弾性部材が前記靴底の底面から外方に向けて多数突出する線状部材からなることを特徴とする。
これにより、通常の歩行時には、線状部材の弾性変形により、靴底から受ける反力が小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。踏み込み量を大きくすると、前記線状部材がたわみきり、靴底の底面が接地し、靴底から受ける反力が急増し、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
本発明の請求項17記載のシューズは、前記靴底が、そのほぼ全体が柔軟な材料から形成され、前記靴底の反底面側にほぼ先鋭な先端を有する反力増加部材が底面側に向けて配置された構造であることを特徴とする。
これにより、通常の歩行時には柔軟な材料の弾性変形により、靴底から受ける反力が小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。踏み込み量を大きくすると、反力増加部材が先端から弾性変形し、漸次靴底から受ける反力が急増し、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
本発明の請求項18記載のシューズは、前記反力増加部材の先端部から基端部に向けて、柔軟性が漸次又は段階的に弾性変形し難い材料となるように形成されていることを特徴とする。
これにより、反力増加部材がその先端部から漸次弾性変形することにより漸進的な反力増加が得られる。
本発明の請求項19記載のシューズは、前記靴底が、少なくとも1つの反力増加部材が底面に配置され、当該反力増加部材が柔軟性と高さとが同心状に漸次又は段階的に変化させた構造であることを特徴とする。
これにより、通常の歩行時には、反力増加部材のうち弾性変形しやすい部分の弾性変形により、靴底から受ける反力が小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。強く踏み込んで踏み込み量を大きくすると、反力増加部材のうち弾性変形しにくい部分が弾性変形し、靴底から受ける反力が急増し、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
本発明の請求項20記載のシューズは、前記反力増加部材が、同心円の中心から外側に径方向に向かうに従って高さが増加させられ、その高さの増加に伴って柔軟性が弾性変形しやすい材料となっていることを特徴とする。
これにより、通常の歩行時には同心円の外側部分がたわみ、歩行の安定性を確保することができ、踏み込み時には同心円の中心部分がたわむことにより、靴底から受ける反力を急増させることができる。
本発明の請求項21記載のシューズは、靴底が、少なくとも1つの反力増加部材が底面に配置され、当該反力増加部材が、柔軟性と高さとを異ならせた複数の部材を近接して配置され、当該各部材は高さの増加に伴って弾性変形しやすい材料とした構造であることを特徴とする。
これにより、通常の歩行時には、反力増加部材のうち弾性変形しやすい部分の弾性変形により、靴底から受ける反力が小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。強く踏み込んで踏み込み量を大きくすると、反力増加部材のうち弾性変形しにくい部分が弾性変形し、靴底から受ける反力が急増し、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。また、複数の部材の向きを通常歩行時の安定性が確保できる向きに配置すれば、歩行の安定性を高めることができる。
本発明の請求項22記載のシューズは、靴底が、少なくとも1つの反力増加部材が底面に配置され、当該反力増加部材が、その先端部から基端部に向けて、柔軟性が漸次又は段階的に弾性変形しやすい材料とした構造であることを特徴とする。
これにより、通常の歩行時には、反力増加部材のうち弾性しやすい材料部分が弾性変形し、靴底から受ける反力が小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。強く踏み込んで踏み込み量を大きくすると、反力増加部材のうち弾性変形しにくい材料部分が弾性変形し、靴底から受ける反力が急増し、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
本発明の請求項23記載のシューズは、ほぼ全体が柔軟な材料から形成された靴底を備えたシューズであって、前記靴底が、弾性変形しやすい柔軟な材料から形成された部分の上下面を当該部分よりも弾性変形し難い材料から形成された部分により挟んでなり、前記弾性変形しやすい柔軟な材料から形成された部分がその上下面に配置された部分のうち少なくとも上面に配置された部分に対して脱着自在に取り付けられ、前記靴底の内部に弾性変形し難い材料からなる反力増加部材が配置された構造であることを特徴とする。
これにより、通常の歩行時には柔軟な材料の弾性変形により靴底から受ける反力が小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。強く踏み込んで踏み込み量を大きくすると、弾性変形しやすい柔軟な材料から形成された部分がたわみ、この部分の上下面に配置された部分間に反力増加部材が挟まれて、靴底から受ける反力が急増し、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
発明を実施するための最良の形態
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態に係るシューズについて説明する。
(実施の形態の概念)
後述する各実施の形態に係るシューズに付設される靴底は、図1に示すような靴底変位量−反力(靴底から受ける反力)特性を有する。靴底変位量が所定値aまでの間は靴底変位量に対する反力の増加(以下、弾性係数という。)は小さく、前記所定値aを越えると弾性係数が急増するようになっている。
所定値aまでの領域では靴底から受ける反力は小さく、通常の歩行時において歩行に違和感が無く、いわばカジュアルシューズとして快適に使用することができる「カジュアルシューズ領域」と呼べる。
一方、所定値aを越えた領域での使用をすべく、踏み込み量を大きくすると、この領域では靴底から受ける反力は急増し、反力の急増を足の裏で認識することにより、しっかりと踏み込んで脚に所望の負荷がかかったことを感知することができる。所定値a以降の領域は、いわばトレーニングシューズとして的確に使用することができる「トレーニングシューズ領域」と呼べる。
したがって、本発明の実施形態に係るシューズは、通常の歩行時にはカジュアルシューズとしての使用ができ、トレーニングシューズとして使用する際にはスクワットに匹敵する運動やリハビリレーションのトレーニングに使用することができるものである。
なお、靴底変位量−反力曲線は概念を示すモデルであり、各実施の形態の構造によって変化するものであり、図1に限定されるものではない。また、靴底は少なくとも拇子球部付近に急増する反力が負荷される構造であることが好ましい。さらに、各実施の形態の構造において構成部品を交換したり構成部品の弾力性を調整する等の操作を行うことにより、前記所定値aの値や、所定値aに至る迄の弾性係数の大きさや、所定値aに至った後の弾性係数の大きさを調整することができるようにしておくことが好ましい。これにより、利用者のトレーニング強度や体重などに合わせて好適なカジュアルシューズ領域を確保する一方、強く踏み込んだ際に脚にしっかりと所望の負荷がかかったことが確実に感知できるトレーニングシューズ領域を確保することができる。
従来、アキレス腱及びヒラメ筋を鍛える目的のトレーニングシューズとして、踵が接地しないようにしたものや、靴底に錘を入れたものなどが知られている。前者のものは長時間使用すると過度の負荷のため、アキレス腱を損傷しかねない。後者のものは、足を引き上げる筋肉は鍛えられるが、踏ん張る力やキック力のトレーニングには余り効果が期待できない。
ところで、本願出願人等によって考案・発表された「ブロッキングウォーク法」は、歩行時において先ず滑らかに踵から踏み出し、滑らかに靴底全体を接地させ、次ぎに拇子球部に垂直方向の圧力をかけ、一旦力を抜いたあと、最後に足の拇子球全部によって踏み付けるように、運動方向へ身体を押し出すか若しくはフォロースルーする方法であり、このような「ブロッキングウォーク法」に従った歩き方を行うと、ウエイトトレーニングのスクワット時と同様の筋肉に刺激を与えることが実験的に証明されている(横浜国立大学教育人間科学部紀要第1類(教育科学)No.1,1998 別刷「ブロッキングを伴う新しい歩行トレーニング法」蝶間林利男、籾山隆裕)。
また、本願出願人等は、ブロッキングウォークの運動強度に関する実験及び考察を1996年12月に開催された神奈川体育学会で発表している。すなわち、ブロッキングウォーク歴15年の上級者を被験者とし、トレッドミル上を90m/minのスピードで歩行させた。安静時3分30秒の後、通常歩行30分、休憩30分、ブロッキングウォーク30分、休憩30分の順で実施した。この結果、通常歩行時の酸素摂取量は、12.8±0.7ml/min・kgであり、ブロッキングウォーク時の酸素摂取量は、16.9±1.2ml/min・kgであり、通常歩行時と比較してブロッキングウォーク時の方が4.1ml/min・kg酸素摂取量が大きいことが分かった。通常歩行時の心拍数は、98.9±3.0beat/minであり、ブロッキングウォーク時の心拍数115.6±3.2beat/minであり、通常の歩行時と比較してブロッキングウォーク時の方が16.7beat/min心拍数が多いことが分かった。したがって、1回心拍出量の定常化を理由として、120拍前後の心拍数が、ウォーミングアップの1つの指標として上げられているが、ブロッキングウォーク時の心拍数は同程度の値を示し、運動方法学的に考えると、通常歩行時に比較して運動強度が高いことから、一般の人の日常生活でのトレーニングや、競技者の運動前のウォーミングアップへの応用が考えられる。
本発明の実施の形態のシューズを履いて、トレーニングシューズ領域で、歩行するだけで、ブロッキングウォークトレーニングの達成度合いを物理的な靴底の変形によって確認でき、ウエイトトレーニングのスクワットと同様の筋肉に刺激を与えことができる。各実施の形態のシューズを用いたブロッキングウォークトレーニングの方法は、踵の後面側を接地させ、体重を前方に移動させ、靴底の一部である拇子球部分に対応する位置まで体重を滑らかに移動させ、拇子球部に対応する位置まで体重が移動すると、使用者の足に靴底から受ける反力が急増し体重の移動が拇子球部に対応する位置まで移動したことが認識(感知)される。この弾性の変化を合図として、一気に地面を踏み付け、この部分に垂直荷重を与え、更に靴を後方に押出し、拇子球部に対応する位置に全部に圧縮荷重をかける。
この過程において使用者の下脚のヒラメ筋、腓腹筋、大腿二頭筋及び、四頭筋、さらに大臀筋、広背筋及び腹直筋に刺激を繰返し与え、かつこれらの筋に弾性的変位を繰返し与え、ウエイトトレーニングのスクワットに相当する筋肉のトレーニングが歩行によって得られる。
(実施の形態1)
図2に示すように、実施の形態のシューズは踵部がほぼ平坦である靴底1と靴本体2とから構成される。本実施の形態では靴底1に特徴があり、靴本体2は従来使用されているものと変わりがない。
靴底1は、ウレタン等の弾性変形しやすい柔軟な材料から形成される靴底本体3と、当該靴底本体3の底面に設けられたソール部材4と、靴底本体3の反底面に設けられたミッドソール部材5とを備えて概略構成される。
靴底本体3には、図3に示すように、その高さ方向に沿って靴底1のソール部材4を貫通する孔6が形成されている。孔6内には靴底本体3よりも弾性変形し難い材料(例えば、硬質ゴムなど)から形成されたピン部材7が配置されている。ピン部材7はミッドソール部材5に接着やネジ止めなどの方法で固定されている。また、ピン部材7の高さは、孔6の深さよりも高さが小さくなっている。ピン部材7は本発明の反力増加部材を構成する。
本実施の形態のシューズでは、通常の歩行時には靴底本体3の全体の弾力により靴底から受ける反力は小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。ブロッキングウォークトレーニングを行うべく、踏み込み量を大きくすると、靴底本体3はたわみ、孔6からピン部材7が突出して接地し、靴底1から受ける反力が急増する。この反力の増大を認識することにより、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
なお、ピン部材7は、靴底本体3などと別部材であるので、ピン部材7を着脱可能とすれば、利用者のトレーニング強度や体重に合わせて、靴底1(特に拇子球部)の反発力の強弱が選定でき、しかも、この部分が損耗すれば新しいものと交換できる。この着脱自在の構造については特に限定されることはない。
また、靴底本体3が極めて柔軟な材料であれば、孔6を設けないで、ピン部材7を靴底本体3内に埋設したものであってもよい
(実施の形態2)
図4に示すように、本発明の実施の形態のシューズは踵部がほぼ平坦である靴底11と靴本体2とから構成される。本実施の形態では靴底11に特徴があり、靴本体2は従来使用されているものと変わりがない。
靴底11は、靴底本体13の底面に設けられたソール部材14と、靴底本体13の反底面に設けられたミッドソール部材15とを備えて概略構成される。
図5に示すように、靴底本体3の踵部には内部にエア等の気体が封入された袋体16が配置され、靴底本体13の拇子球部に対応する部分のミッドソール部材15の内側には、弾性変形し難い材料(例えば、硬質ゴムなど)からなる楕円状の突起部材17がミッドソール部材15に接着又は一体成形により配置されている。突起部材17の底面側を覆うように弾性変形しやすい材料(例えば、水やジェル等の流動材料など)が封入された袋体18が配置されている。突起部材17は本発明の反力増加部材を構成する。
本実施の形態のシューズでは、通常の歩行時には、袋体16及び袋体18が弾性変形することにより靴底から受ける反力が小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。ブロッキングウォークトレーニングを行うべく、踏み込み量を大きくすると、袋体18は大きくたわみ側方に張り出して潰れ、突起部材17が潰れた袋体18を介してソール部材14に密着して、靴底11から受ける反力が急増し、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
なお、体重や踏み込み加重などに基づく感知感度の調整は、袋体18の材料を選択してその伸縮度を変えたり、水等の封入度合いを調整したり、突起部材17の高さを変更したりすることにより行う。突起部材17やミッドソール部材15を交換可能にすることにより各種の形状寸法を有するものに交換するようにしてもよい。
(実施の形態3)
図6に示すように、実施の形態のシューズは踵部がほぼ平坦である靴底21と靴本体2とから構成される。本実施の形態では靴底21に特徴があり、靴本体2は従来使用されているものと変わりがない。
靴底21は、ウレタン等の弾性変形しやすい柔軟な材料から形成される靴底本体23と、当該靴底本体23の底面に設けられたソール部材24と、靴底本体23の反底面に設けられたミッドソール部材25とを備えて概略構成される。
図7に示すように、靴底本体23には、そのソール部材24に弾性変形しやすい材料(例えば、水など)が封入された複数の袋体28が互いに間隔をおいて配置されている。これら袋体28間には、弾性変形し難い材料(例えば、硬質ゴムなど)から形成された突起部材27が複数配置されている。当該突起部材27の高さは袋体28の高さよりも小さくなっている。突起部材27は、ソール部材24に接着やネジ止めなどの方法で固定されている。突起部材27は本発明の反力増加部材を構成する。
本実施の形態のシューズでは、通常の歩行時には靴底本体23の全体の弾力により靴底から受ける反力は小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。ブロッキングウォークトレーニングを行うべく、踏み込み量を大きくすると、靴底本体23が若干たわむとともに袋体28が弾性変形して潰れ、突起部材27が突出して接地し、靴底21から受ける反力が急増する。この反力の増大を認識することにより、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
なお、突起部材27は、靴底本体23などと別部材であるので、突起部材27を着脱可能とすれば、利用者のトレーニング強度や体重に合わせて、靴底21特に拇子球部の反発力の強弱が選定でき、しかも、この部分が損耗すれば新しいものと交換することができる。この着脱自在の構造については特に限定されることはない。
ソール部材24を着脱可能とすれば、袋体28と突起部材27との相対高さを異ならせた各種のソール部材24を選択使用すれば、体重などの調整を行うことができる。
複数の袋体28及び突起部材27の、ソール部材24への配置パターンは、通常の歩行やトレーニングの感知性などを配慮して任意のものを採用することができる。
(実施の形態4)
図8に示すように、実施の形態のシューズは踵部がほぼ平坦である靴底31と靴本体2とから構成される。本実施の形態では靴底31に特徴があり、靴本体2は従来使用されているものと変わりがない。
靴底31は、ウレタン等の弾性変形しやすい柔軟な材料から形成される靴底本体33と、当該靴底本体33の底面に設けられたソール部材34と、靴底本体33の反底面に設けられたミッドソール部材35とを備えて概略構成される。
靴底本体23には、ミッドソール部材35及びソール部材34のそれぞれに、ほぼ先鋭な先端を有するコーン部材37a,37bが、それぞれのコーン部材37a,37bの先端間に隙間をもたせて対向配置されている。コーン部材37a,37bは本発明の反力増加部材を構成する。
本実施の形態のシューズでは、通常の歩行時には靴底本体33の全体の弾力により靴底から受ける反力は小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。ブロッキングウォークトレーニングを行うべく、踏み込み量を大きくすると、靴底本体33がたわみ、コーン部材37a,37bの先端同士が当接し、靴底31から受ける反力が急増する。この反力の増大を認識することにより、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
なお、コーン部材37a,37bの材質は靴底本体33よりも硬いものであれば、例えば気体封入袋体、液体封入袋体、硬質ゴムなどの固体などの適宜の材料を選択することができる。
コーン部材37a,37bの配置パターンは、通常の歩行やトレーニングの感知性などを配慮して任意のものを採用することができる。
(実施の形態5)
図9に示すように、実施の形態のシューズは踵部がほぼ平坦である靴底41と靴本体2とから構成される。本実施の形態では靴底41に特徴があり、靴本体2は従来使用されているものと変わりがない。
靴底41は、ウレタン等の弾性変形しやすい柔軟な材料から形成される靴底本体43と、当該靴底本体43の底面に設けられたソール部材44と、靴底本体43の反底面に設けられたミッドソール部材45とを備えて概略構成される。
靴底本体43の内部には、弾性変形し難い材料(例えば、硬質ゴム)からなる球状部材47が複数配置されている。球状部材47は本発明の反力増加部材を構成する。
本実施の形態のシューズでは、通常の歩行時には靴底本体43の全体の弾力により靴底から受ける反力は小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。ブロッキングウォークトレーニングを行うべく、踏み込み量を大きくすると、靴底本体43はたわみ、球状部材47がソール部材44とミッドソール部材45との間に挟まれ、靴底41から受ける反力が急増する。この反力の増大を認識することにより、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
なお、球状部材47の材質は靴底本体43よりも硬いものであれば、例えば気体封入袋体、液体封入袋体、硬質ゴムなどの固体などの適宜の材料を選択することができる。
球状部材47の配置パターンは、通常の歩行やトレーニングの感知性などを配慮して任意のものを採用することができる。
利用者のトレーニング強度や体重に対する調節は、靴底本体43を交換可能とし、靴底本体43の柔軟性や高さ、球状部材47の大きさ等を変えたものと交換することで行う。この着脱自在の構造については特に限定されることはない。
(実施の形態6)
図10に示すように、実施の形態のシューズは踵部がほぼ平坦である靴底51と靴本体2とから構成される。本実施の形態では靴底51に特徴があり、靴本体2は従来使用されているものと変わりがない。
靴底51は、弾性材料から形成された靴底本体53と、当該靴底本体53の底面に設けられたソール部材54と、靴底本体53の反底面に設けられたミッドソール部材55とを備えて概略構成される。
前記靴底本体53は踵部から爪先に向けて3つの部分53a,53b,53cに分割され、各分割部分53a,53b,53cは踵から爪先に向けて高さが漸次減少させられ、かつ、高さの減少に伴ってその材料の柔軟性が各部分毎に段階的に弾性変形し難い材料となるようになっている。前記ミッドソール部材55は靴底本体53の高さの減少に対応して高さが増加させられた傾斜面55aを備えている。ミッドソール部材55は、靴底本体53の踵部53aよりも弾性変形し難い材料材料から形成され、直立した状態で前傾せずに直立姿勢を保持することができる。靴底本体53内には拇子球部に対応する部分53cに弾性変形し難い突起部材57が配置されている。突起部材57は本発明の反力増加部材を構成し、ミッドソール部材55は本発明のスペーサ部材を構成する。
本実施の形態のシューズでは、通常の歩行時には踵から爪先に向けて傾斜させられた靴底本体53の弾性変形により靴底51から受ける反力が小さくなり、しかも踵部に対応する部分53aの柔軟性が高く、厚みも他に比べて大きくしてあるのでクッション性を十分に確保することができ、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。ブロッキングウォークトレーニングを行うべく、踏み込み量を大きくすると、靴底本体53はたわみ、拇子球部に対応する部分53cがソール部材54とミッドソール部材55との間に挟まれ、靴底51から受ける反力が急増する。この反力の増大を認識することにより、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
なお、ソール部材54を着脱可能にし、突起部材57の固さや高さを変えたソール部材54に交換することにより、利用者のトレーニング強度や体重に合わせて、靴底51(特に拇子球部)の反発力の強弱が選定できる。
靴底本体53やミッドソール部材55も着脱可能にし、靴底本体53の各部53a,53b,53cの高さ(傾斜)や弾力性を調整して構成された靴底本体53又はミッドソール55に交換することにより、同様に利用者のトレーニング強度や体重に合わせて、靴底51の反発力の強弱が選定できる。
(実施の形態7)
図11に示すように、実施の形態のシューズは踵部がほぼ平坦である靴底61と靴本体2とから構成される。本実施の形態では靴底61に特徴があり、靴本体2は従来使用されているものと変わりがない。
靴底61は中空状形状をなしており、その反底面側に爪先に向けて高さの増大するスペーサ部材65が配置されている。このスペーサ部材65と底面側との間の中空部内には、流動材料(例えばジェル材料)が含浸された多孔質部材63が配置されている。多孔質部材63の前後に多孔質部材63から侵出する流動材料が溜まる空隙部68,69が形成されている。スペーサ部材65の高さの高い部分(拇子球部に対応する部分)が対向する中空部壁には、弾性変形し難い材料からなる突起部67が形成されている。突起部材67は本発明の反力増加部材を構成する。
本実施の形態のシューズでは、通常の歩行時には多孔質部材63の弾力変形及び流動材料の浸み出しにより、靴底61から受ける反力が小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。ブロッキングウォークトレーニングを行うべく、強く踏み込んで踏み込み量を大きくすると、多孔質部材63に含浸された流動材料は直ちに浸み出すことができないので、多孔質部材63は弾性変形し難い材料として挙動し、靴底から受ける反力が急増する。また、多孔質部材63が十分にたわむと突起部材67がスペーサ部材65に当接し更に反力が増大する。これらの反力の増大を認識することにより、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
なお、靴底61を靴本体2に対して着脱可能にし、突起部材67の固さや高さを変えたり、スペーサ部材65の各部の高さ(傾斜)や弾力性を調整したり、多孔質部材63に含浸させる流動材料の種類や含浸量を変えたりして構成された靴底61に交換することにより、同様に利用者のトレーニング強度や体重に合わせて、靴底61(特に拇子球部)の反発力の強弱が選定できる。
(実施の形態8)
図12に示すように、実施の形態のシューズは踵部がほぼ平坦である靴底71と靴本体2とから構成される。本実施の形態では靴底71に特徴があり、靴本体2は従来使用されているものと変わりがない。
靴底71は、ウレタン等の弾性変形しやすい柔軟な材料から形成される靴底本体73と、当該靴底本体73の底面に設けられたソール部材74と、靴底本体73の反底面に設けられたミッドソール部材75とを備えて概略構成される。
靴底本体73の拇子球部に対応する位置にも爪先方向から踵方向に延在する空隙部78が形成されている。靴底本体73の踵部に対応する位置にも空隙部79が形成されている。
本実施の形態のシューズでは、通常の歩行時には靴底本体3の空隙部78,79が高さ方向に潰れるように靴底本体73が弾性変形し、靴底71から受ける反力が小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。ブロッキングウォークトレーニングを行うべく、踏み込み量を大きくすると、靴底本体73はたわみ、空隙部78がほぼ完全につぶれて密着し、靴底71から受ける反力が急増する。空隙部78が拇子球部に対応する位置に形成してあるので他の部分と異なる反力が当該部分から感じられ、この反力の増大を認識することにより、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
なお、靴底71を靴本体2に対して着脱可能にし、靴底本体53の弾力性や空隙部78の高さや長さを変えて構成された靴底61に交換することにより、利用者のトレーニング強度や体重に合わせて、靴底61(特に拇子球部)の反発力の強弱が選定できる。
(実施の形態9)
図13に示すように、実施の形態のシューズは踵部がほぼ平坦である靴底81と靴本体2とから構成される。本実施の形態では靴底81に特徴があり、靴本体2は従来使用されているものと変わりがない。
靴底81は、弾性材料から形成された靴底本体83と、当該靴底本体83の底面に設けられたソール部材84と、靴底本体83の反底面に設けられたミッドソール部材85と、ソール部材84とミッドソール85と靴底本体83との間に設けられたスペーサ部材88とを備えて概略構成される。
前記靴底本体83は踵部から爪先に向けて3つの部分83a,83b,83cに分割され、各分割部分83a,83b,83cは踵から爪先に向けて高さが段階的に減少させられ、かつ、高さの減少に伴ってその材料の柔軟性が段階的に弾性変形し難い材料となるようになっている。部分83aはエアー等が封入された袋体から形成され、部分83bは水等の液体が封入された袋体から形成され、部分83cは硬質ゴム等の固体から形成されている。スペーサ部材88は、靴底本体83の踵部に対応する部分83aよりも弾性変形し難い材料材料から形成されている。これにより直立した状態で前傾せずに直立姿勢を保持することができる。
本実施の形態のシューズでは、通常の歩行時には靴底本体83、スペーサ部材88の弾性変形により靴底81から受ける反力が小さくなり、しかも踵部に対応する部分83aの柔軟性が高く、厚みも他に比べて大きいのでクッション性を十分に確保することができ、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。ブロッキングウォークトレーニングを行うべく、踏み込み量を大きくすると、靴底本体83はたわみ、拇子球部に対応する部分83cがソール部材84とミッドソール部材85との間に挟まれ、靴底81から受ける反力が急増する。この反力の増大を認識することにより、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
なお、靴底本体83やスペーサ部材88を着脱可能にし、靴底本体83の各部83a,83b,83cの高さや弾力性を調整して構成された靴底本体83又はスペーサ部材88に交換することにより、同様に利用者のトレーニング強度や体重に合わせて、靴底81特に拇子球部の反発力の強弱が選定できる。
(実施の形態10)
図14に示すように、実施の形態のシューズは踵部がほぼ平坦である靴底91と靴本体2とから構成される。本実施の形態では靴底91に特徴があり、靴本体2は従来使用されているものと変わりがない。
靴底81は、弾性材料から形成された靴底本体93と、当該靴底本体93の底面に設けられたソール部材94と、靴底本体93の反底面に設けられたミッドソール部材95とを備えて概略構成される。
前記靴底本体93は、高さ方向に柔軟性が段階的に変えてあり、エア等の気体が封入されたほぼ靴底の形状に対応した形状を有する袋体からなる部分93aと、液状又は粘性材料が封入されたほぼ靴底の形状に対応した形状を有する袋体からなる部分93bと、ほぼ靴底の形状に対応した形状を有する固体からなる部分93cとを高さ方向に積層して構成される。これらの3つの部分93a,93b,93cは、この順でその材料の柔軟性が段階的に弾性変形しやすくなっている。また、部分93a,93bには柔軟性を調整する調整口93d,93eが設けられている。調整口93d,93eは、そこからエア等の気体を入れ換えたり気体の圧力を変えたり、液体又は粘性材料を入れ換えたりその充填割合を変えたりすることができるようになっており、周知の栓構造や弁構造を採用することができる。
本実施の形態のシューズでは、通常の歩行時には靴底本体93のうち主として部分93a,93bがたわみ、靴底91から受ける反力が小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。ブロッキングウォークトレーニングを行うべく、踏み込み量を大きくすると、弾性変形しやすい材料の部分93a,93bがほぼたわみきり押し潰された部分93a、93bは外側に張り出すように変形し、弾性変形しにくい材料の部分99cに荷重がかかり潰れようとしたときに靴底91から受ける反力が急増する。この反力の増大を認識することにより、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
なお、靴底本体93a,93bを着脱可能にし、柔軟性の異なるものに交換することにより、利用者のトレーニング強度や体重に合わせて、靴底91(特に拇子球部)の反発力の強弱が選定できる。これらの部分93a,93bの交換構造は自由に選択できるが、靴底91に踵部から爪先部に至る方向に沿ったポケットを設け、踵部後方側から抜き差しする構造が採用できる。
(実施の形態11)
図15に示すように、実施の形態のシューズは踵部がほぼ平坦である靴底101と靴本体2とから構成される。本実施の形態では靴底101に特徴があり、靴本体2は従来使用されているものと変わりがない。
靴底101は、柔軟性を備えた靴底本体103と、当該靴底本体103の底面に設けられたソール部材104と、靴底本体103の反底面に設けられたミッドソール部材105と、ソール部材104の底面に取り付けられた弾性部材108,109を備えて概略構成される。
弾性部材108は、ソール部材104の拇子球部に対応した部分に取り付けられたバネ部材から構成されている。弾性部材109はソール部材104の踵部に対応した部分に取り付けられバネ部材から構成されている。弾性部材108,109は、図16に示すように、ソール部材104に固定される基端部108a,109aと、バネ性を有するアーチ部108b,109bと、アーチ部108b,109bの先端を保持する筒状部材108c,109cとからなる。アーチ部108b、109bに図中矢印方向に加重が作用すると図中2点鎖線に示すように弾性変形できる。
本実施の形態のシューズによれば、通常の歩行時には、弾性部材108,109の弾性変形により、靴底から受ける反力が小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。ブロッキングウォークトレーニングを行うべく、踏み込み量を大きくすると、前記弾性部材がたわみきり、靴底の底面が接地し、靴底から受ける反力が急増する。この反力を認識することにより、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
弾性部材108,109の形状や寸法は適宜のものを採用することができる。例えば、板バネ状のものやファイバ状のものを使用することができる。ファイバ状のものである場合には総合して所定の弾力性を具備するように多数配置するようにする。
なお、弾性部材108,109をソール部材104の底面に着脱自在にし、異なる弾性係数を有する弾性部材108,109に変更することにより、利用者のトレーニング強度や体重に合わせて、靴底91(特に拇子球部)の反発力の強弱が選定できる。
(実施の形態12)
図17に示すように、実施の形態のシューズは踵部がほぼ平坦である靴底111と靴本体2とから構成される。本実施の形態では靴底111に特徴があり、靴本体2は従来使用されているものと変わりがない。
靴底111は、柔軟性を備えた靴底本体113と、当該靴底本体113の底面に設けられたソール部材114と、靴底本体113の反底面に設けられたミッドソール部材115と、ソール部材114の底面に取り付けられた弾性部材118を備えて概略構成される。弾性部材118は、ソール部材114の底面から多数突出する線状部材から構成されている。弾性部材118は全体としていわば人工芝状の形態を有している。
本実施の形態のシューズによれば、通常の歩行時には、弾性部材118の弾性変形により、靴底から受ける反力が小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。ブロッキングウォークトレーニングを行うべく、踏み込み量を大きくすると、前記弾性部材118は完全に前後左右に倒れてたわみきり、靴底の底面が接地し、靴底から受ける反力が急増する。この反力を認識することにより、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
弾性部材118の線状部材の形状や寸法は適宜のものを採用することができる。例えば、総合して所定の弾力性を具備するように、爪先側の密度を大きくし踵側の密度を小さくするなどの変更が可能である。
なお、弾性部材118が一体成形されたソール部材114を着脱自在にし、異なる弾性係数を有する弾性部材118を備えたソール部材114に変更することにより、利用者のトレーニング強度や体重に合わせて、靴底111特に拇子球部の反発力の強弱が選定できる。
(実施の形態13)
図18に示すように、実施の形態のシューズは踵部がほぼ平坦である靴底121と靴本体2とから構成される。本実施の形態では靴底121に特徴があり、靴本体2は従来使用されているものと変わりがない。
靴底121は、ウレタン等の弾性変形しやすい柔軟な材料から形成される靴底本体123と、当該靴底本体123の底面に設けられたソール部材124と、靴底本体123の反底面に設けられたミッドソール部材125とを備えて概略構成される。
靴底本体123には、ミッドソール部材125にほぼ先鋭な先端を有するコーン部材127が、その先端とソール部材124との間に隙間をもたせて配置されている。コーン部材127は、図19に示すように、先端から3つの部分127a,127b,127cに分割されている。先端側の部分127aは3つの部分で最も弾性変形しやすい材料(例えばエアーを封入した袋体)からなり、基端部の部分127cは3つの部分で最も弾性変形しにくい材料(例えば硬質ゴム)からなり、これらの中間の部分127bは中間の弾性を有する材料(例えば水を封入した袋体)からなっている。コーン部材127は本発明の反力増加部材を構成する。
本実施の形態のシューズでは、通常の歩行時には靴底本体123の全体の弾力により靴底から受ける反力は小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。ブロッキングウォークトレーニングを行うべく、踏み込み量を大きくすると、靴底本体123がたわみ、コーン部材127の先端がソール部材124に当接し始めると、先端側の部分127aから漸次たわみ、部分127cがたわみ始めると、靴底121から受ける反力が急増する。この反力の増大を認識することにより、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
なお、コーン部材127のソール部材124への配置パターンやコーン部材127の部分127a,127b,127cの数や柔軟性などは、通常の歩行やトレーニングの感知性などを配慮して任意のものを採用することができる。
(実施の形態14)
図20に示すように、靴底131のソール部材134には、少なくとも拇子球部に対応する部分136に4つの反力増加部材137が取り付けられており、踵部に対応する部分138に4つの反力増加部材139が取り付けられている。各反力増加部材137,139は、これらの柔軟性と高さとが同心状に漸次又は段階的に変化させた構造となっている。
図21に示すように、反力増加部材137は、同心状に3つの部分137a,137b,137cからなり、同心円の中心から外側に径方向に向かうに従って高さが増加させられ、その高さの増加に伴って弾性変形しやすい材料となっている。同様に、反力増加部材139は、同心状に3つの部分139a,139b,139cのからなり、同心円の中心から外側に径方向に向かうに従って高さが増加させられ、その高さの増加に伴って弾性変形しやすい材料となっている。例えば、部分137a,139aはエア等の気体が封入された袋体、部分137b、139bは液状又は粘性材料が封入された袋体、部分137c、139cは固体から構成される。
本実施の形態のシューズによれば、通常の歩行時には主として同心円の外側の部分137a,139aがたわみ、歩行の安定性を高めつつ、反力を小さくすることができる。ブロッキングウォークトレーニングを行うべく、踏み込み量を大きくすると、同心円の中心の部分137cがたわもうとすることにより、靴底から受ける反力が急増する。この反力を認識することにより、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
なお、ソール部材134に設ける反力増加部材137,139の数は例示であり、数やその配置パターンは適宜のものを採用することができる。同様に、同心円を構成する部分の数や配置パターンも適宜のものを採用することができる。
(実施の形態15)
図22に、ソール部材に取り付ける反力増加部材の他の例を示す。反力増加部材147は、柔軟性と高さとを異ならせた3つの部材147a,147b,147cを近接して配置し、当該各部材147a,147b,147cは高さの増加に伴って弾性変形しやすい材料としてある。例えば、部分147aはエア等の気体が封入された袋体、部分147bは液状又は粘性材料が封入された袋体、部分147cは固体から構成される。
この反力増加部材147を用いたシューズによれば、通常の歩行時には弾性変形しやすい部分147aの弾性変形により、靴底から受ける反力が小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。ブロッキングウォークトレーニングを行うべく、踏み込み量を大きくすると、弾性変形しにくい部分147cが弾性変形して、靴底から受ける反力が急増する。この反力を認識することにより、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。また、複数の部材147a,147b,147cのソール部材に対する向きを通常歩行時の安定性を考慮した向きに配置すれば、通常歩行の安定性を確保することができる。
(実施の形態16)
図23に、ソール部材に取り付ける反力増加部材の更に他の例を示す。反力増加部材157は、柔軟性と高さとを異ならせた3つの部材157a,157b,157cを積層して配置したものである。例えば、部分157aはエア等の気体が封入された袋体、部分157bは液状又は粘性材料が封入された袋体、部分157cは固体から構成される。
この反力増加部材157を用いたシューズによれば、通常の歩行時には、図中(b)に示すように、弾性変形しやすい部分157a,157bの弾性変形により、靴底から受ける反力が小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。ブロッキングウォークトレーニングを行うべく、踏み込み量を大きくすると、図中(c)に示すように、弾性変形しにくい部分157cが大きく弾性変形して、靴底から受ける反力が急増する。この反力を認識することにより、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
(実施の形態17)
図24に示すように、実施の形態のシューズは踵部がほぼ平坦である靴底161と靴本体12とから構成される。靴底161は、ウレタン等の弾性変形しやすい柔軟な材料から主として形成される靴底本体163と、当該靴底本体163の底面に設けられたウレタン等よりも硬いソール部材164と、靴底本体163の反底面に設けられたウレタン等よりも硬いミッドソール部材165とを備えて概略構成される。なお、本実施の形態のシューズでは踵部がほぼ平坦である靴底を用いた例を示したが、踵部に曲面が形成された靴底を用いたものであってもよい。
靴底本体163は、ソール部材164とミッドソール部材165とを踵部後方で連結するブリッジ部163aと、ソール部材164とミッドソール部材165との間にサンドイッチ状に配置されたスポンジ等の弾性部材163bとを備えている。ソール部材164はブリッジ部163aを支点として弾性的に若干開くことができ、これにより、ソール部材164、ミッドソール部材165間の隙間を広げることができるようになっている。当該隙間には、弾性部材163bがソール部材164およびミッドソール部材165に対して着脱自在に取り付けられている。またソール部材164の反底面側には、弾性変形し難い材料(例えば、硬質ゴム)からなる半球状部材167が複数配置されている。半球状部材167はソール部材164と別体でも一体に成形されたものであってもよい。球状部材167は本発明の反力増加部材を構成する。
ソール部材164の爪先部底面には、ベルト部材162がその一端を固定することにより取り付けられている(図25(a)参照)。ベルト部材162の先端部には球状部材168が取り付けられ、靴本体12の対応部分には当該球状部材168が弾性的に嵌り込む凹部が形成された嵌合部材169が取り付けられている(図25(b),(c)参照)。ベルト部材162を弾性部材163bの爪先側に位置させて球状部材168と嵌合部材169とを嵌合させることにより、ベルト部材162が弾性部材163bの爪先側に位置し弾性部材163bの抜け止めが図られる。すなわち、球状部材168と嵌合部材169との嵌合を解除すると、邪魔物が無くなり、弾性部材163bを爪先側から抜き取ることができ、他の弾性部材163bに容易に交換できる。抜き取る際には、ブリッジ部163aを支点としてミッドソール部材165に対して開くように弾性変形させてこれらの間の隙間を広げる。
本実施の形態のシューズでは、通常の歩行時には靴底本体163の弾性部材163bの全体の弾力により靴底から受ける反力は小さくなり、カジュアルシューズとして快適に使用することができる。ブロッキングウォークトレーニングを行うべく、踏み込み量を大きくすると、靴底本体163はたわみ、半球状部材167がソール部材164とミッドソール部材165との間に挟まれ、靴底161から受ける反力が急増する。この反力の増大を認識することにより、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
なお、球状部材167の材質は靴底本体163の弾性部材163bよりも硬いものであれば、例えば気体封入袋体、液体封入袋体、硬質ゴムなどの固体などの適宜の材料を選択することができる。球状部材167の配置パターンは、通常の歩行やトレーニングの感知性などを配慮して任意のものを採用することができる。
利用者のトレーニング強度や体重に対する調節は、靴底本体163の弾性部材163bを、靴底本体163の柔軟性や高さを変えた他の弾性部材163bに交換することにより行う。半球状部材167をソール部材164と別体にしたものでは当該半球状部材167の大きさや材質等を変えたものと交換することでも行うことができる。
(他の実施の形態)
本発明の実施の形態のシューズは、通常のトレーニングシューズより厚みが大であるから、軽量なものが好ましく、表面は耐摩耗性があり、内部は軽量でやや硬めのスポンジ発泡体などが好ましい。弾性可能な各部材は靴底全体と一体成形したものでも、別個に成形し、適当な固着手段によって、例えば接着剤若しくはインサート成形で両者を固着したものでもよい。
前記各本実施の形態のシューズでは踵部がほぼ平坦である靴底を用いた例を示したが、少なくともカジュアルシューズとして使用する場合に、歩行や自立に支障がない程度の曲面が形成された靴底を用いたものでもよい。
反力増加部材は、拇子球部のみに設けてもよいが、もう少し後方に長く土踏部分から拇子球部まであってもよい。
弾性変形可能な材料としては、内部に皿バネ、座バネ、樋形状の板バネなどの板形状バネ、若しくは圧縮コイルバネを単独又は複合的に埋設したものや、内部に空洞を設けたエアクッションのようなものでもよいし、板バネ、圧縮コイルバネを合成樹脂成形品よりなるカバーで被覆したものでもよい。
反力増加部材としては、半球型、円錐台型、半円柱型など、その形状自体に限定はない。平面形状も円形、楕円、長方形、若しくは不定形などその形状に特に限定はない。
各部材の嵌合又は固着の手段としては蟻溝構造、ねじ込み型、スワンベース型填め込み型、ビス止めなど、その手段を問わない。
袋体に封入される液体としては、入手し易く、洩れた場合も安全な水、ゼラチン、泥状物、樹脂粘土など常温で可塑性を有するものなど、特に限定はない。
通常の靴底と同じように底面に滑り止めの凹凸、土踏まず部に窪みが形成されていてもよい。シューズの形式としてはスニーカー型が好ましいが、草履型、サンダル型、編み上げ靴型、オーバーシューズ型又はブーツ型であってもよい。さらに、靴底の底面にピンや爪などのスパイクが取り付けられたスパイクシューズであってもよい。
以上説明したように、本発明のシューズによれば、通常の歩行時には靴底から受ける反力が小さく、いわゆるカジュアルシューズとしての使用に好適であり、ブロッキングウォークトレーニングを行うべく、強く踏み込んで踏み込み量が所定位置を越えた場合には靴底から受ける反力が急増し、脚の筋肉に所定の負荷がかかったことが足の裏に作用する感覚により認識することができ、いわゆるトレーニングシューズとしての使用に好適である。
ブロッキングウォーク法を実行する際にポイントとなる拇子球部付近への負荷が確実に感知することができることが好ましい。
踏み込み量を大きくすると、靴底に形成された柔軟な材料はたわみ、反力増加部材などにより靴底から受ける反力が急増し、この反力の急増を認識することにより、しっかり踏み込んで脚に負荷がかかったことを感知することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の実施の形態にかかるシューズの概念的な作用を示す図である。
図2は、本発明の実施の形態にかかるシューズを示す図である。
図3は、図2に示すシューズの底面図である。
図4は、本発明の実施の形態にかかるシューズを示す図である。
図5は、図3に示すシューズの底面図である。
図6は、本発明の実施の形態にかかるシューズを示す図である。
図7は、図6に示すシューズの底面図である。
図8は、本発明の実施の形態にかかるシューズを示す図である。
図9は、本発明の実施の形態にかかるシューズを示す図である。
図10は、本発明の実施の形態にかかるシューズを示す図である。
図11は、本発明の実施の形態にかかるシューズを示す図である。
図12は、本発明の実施の形態にかかるシューズを示す図である。
図13は、本発明の実施の形態にかかるシューズを示す図である。
図14は、本発明の実施の形態にかかるシューズを示す図である。
図15は、本発明の実施の形態にかかるシューズを示す図である。
図16は、図15に示すシューズの一部を示す図である。
図17は、本発明の実施の形態にかかるシューズを示す図である。
図18は、本発明の実施の形態にかかるシューズを示す図である。
図19は、図18に示すシューズの一部を示す図である。
図20は、本発明の実施の形態にかかるシューズの底面図である。
図21は、図20に示すシューズの一部を示す図である。
図22は、図20に示すシューズに使用できる部品を示す図である。
図23は、図20に示すシューズに使用できる部品を示す図である。
図24は、本発明の実施の形態にかかるシューズを示す図である。
図25は、図24に示すシューズの一部を示す図である。

Claims (14)

  1. 踵部がほぼ平坦である靴底を備えたシューズであって、前記靴底は、その底面に弾性変形しやすい材料が封入された袋体が複数配置され、弾性変形し難い材料から形成され前記袋体の高さよりも高さが小さい反力増加部材が前記袋体間に配置された、通常の歩行時には靴底から受ける反力が小さく、踏み込み量が所定値を越えると靴底から受ける反力が急増する構造であることを特徴とするシューズ。
  2. 踵部がほぼ平坦である靴底を備えたシューズであって、前記靴底は、ほぼ全体が柔軟な材料から形成され、前記靴底の底面及び反底面のそれぞれにほぼ先鋭な先端を有する反力増加部材が、それぞれの先端間に隙間をもたせて対向配置された、通常の歩行時には靴底から受ける反力が小さく、踏み込み量が所定値を越えると靴底から受ける反力が急増する構造であることを特徴とするシューズ。
  3. 踵部がほぼ平坦である靴底を備えたシューズであって、前記靴底は、踵部から爪先に向けて、高さが漸次又は段階的に減少させられ、かつ、高さの減少に伴ってその材料の柔軟性が漸次又は段階的に弾性変形し難い材料となるように形成され、前記靴底の反底面側に踵部よりも弾性変形し難い材料からなるスペーサ部材が配置された、通常の歩行時には靴底から受ける反力が小さく、踏み込み量が所定値を越えると靴底から受ける反力が急増する構造であることを特徴とするシューズ。
  4. 踵部がほぼ平坦である靴底を備えたシューズであって、前記靴底は、中空状をなし、靴底の反底面側に爪先に向けて高さの増大するスペーサ部材が配置され、このスペーサ部材と底面側との間の中空部内に流動材料が含浸された多孔質部材が配置され、当該多孔質部材の前後に多孔質部材から侵出する流動材料が溜まる空隙部が形成された、通常の歩行時には靴底から受ける反力が小さく、踏み込み量が所定値を越えると靴底から受ける反力が急増する構造であることを特徴とするシューズ。
  5. 前記靴底は、少なくとも拇子球部に対応する部分に弾性変形し難い突起部材が配置された構造であることを特徴とする講求項3又は4に記載のシューズ。
  6. 踵部がほぼ平坦である靴底を備えたシューズであって、前記靴底は、その高さ方向に向けて柔軟性が漸次又は段階的に弾性変形し難い材料となるように形成された、通常の歩行時には靴底から受ける反力が小さく、踏み込み量が所定値を越えると靴底から受ける反力が急増する構造であることを特徴とするシューズ。
  7. 前記靴底は、エア等の気体が封入されたほぼ靴底の形状に対応した形状を有する袋体と、液状又は粘性材料が封入されたほぼ靴底の形状に対応した形状を有する袋体と、固体状でほぼ靴底の形状に対応した形状を有する固体部材とを高さ方向に積層して配置した構造であることを特徴とする請求項1又はに記載のシューズ。
  8. 踵部がほぼ平坦である靴底を備えたシューズであって、前記靴底は、その底面の少なくとも拇子球部に対応した部分に弾性変形しやすい弾性部材を配置し、前記弾性部材が前記靴底の底面から外方に向けて多数突出する線状部材からなる、通常の歩行時には靴底から受ける反力が小さく、踏み込み量が所定値を越えると靴底から受ける反力が急増する構造であることを特徴とするシューズ。
  9. 踵部がほぼ平坦である靴底を備えたシューズであって、前記靴底は、そのほぼ全体が柔軟な材料から形成され、前記靴底の反底面側にほぼ先鋭な先端を有する反力増加部材が底面側に向けて配置された、通常の歩行時には靴底から受ける反力が小さく、踏み込み量が所定値を越えると靴底から受ける反力が急増する構造であることを特徴とするシューズ。
  10. 前記反力増加部材の先端部から基端部に向けて、柔軟性が漸次又は段階的に弾性変形し難い材料となるように形成されていることを特徴とする請求項9に記載のシューズ。
  11. 踵部がほぼ平坦である靴底を備えたシューズであって、前記靴底は、少なくとも1つの反力増加部材が底面に配置され、当該反力増加部材が柔軟性と高さとを同心状に漸次又は段階的に変化させた、通常の歩行時には靴底から受ける反力が小さく、踏み込み量が所定値を越えると靴底から受ける反力が急増する構造であることを特徴とするシューズ。
  12. 前記反力増加部材が、同心円の中心から外側に径方向に向かうに従って高さが増加させられ、その高さの増加に伴って柔軟性が弾性変形しやすい材料となっていることを特徴とする請求項11に記載のシューズ。
  13. 踵部がほぼ平坦である靴底を備えたシューズであって、前記靴底は、少なくとも1つの反力増加部材が底面に配置され、当該反力増加部材が、柔軟性と高さとを異ならせた複数の部材を近接して配置され、当該各部材は高さの増加に伴って弾性変形しやすい材料とした、通常の歩行時には靴底から受ける反力が小さく、踏み込み量が所定値を越えると靴底から受ける反力が急増する構造であることを特徴とするシューズ。
  14. 踵部がほぼ平坦である靴底を備えたシューズであって、前記靴底は、少なくとも1つの反力増加部材が底面に配置され、当該反力増加部材が、その先端部から基端部に向けて、柔軟性が漸次又は段階的に弾性変形しやすい材料とした、通常の歩行時には靴底から受ける反力が小さく、踏み込み量が所定値を越えると靴底から受ける反力が急増する構造であることを特徴とするシューズ。
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