JP3080447U - 足裏指圧用健康用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 足裏の指圧効果とクッション性及び蒸れ防止
を考慮した足裏指圧用健康具を提供する。 【解決手段】 上面が開口した略半球型カップの開口部
周縁４を内側に湾曲形成させて土手部５を形成すると共
に該カップ内底面中央部に前記開口部周縁より低い高さ
の突起部６を突設させて、前記開口部周縁の内側と前記
突起部の周囲に空気溜まり７を設けてエアカップ２と
し、該エアカップを上向きにして前記エアカップの前記
土手部周縁にクッション性部材で放射状に傾斜するスカ
ート部３を張設する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、歩行しながら自然に足裏を指圧することができる足裏指圧用健康用 具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

人間の身体は、血液の循環によって身体機能を維持している。その血液を心臓 へ還流させる多くの条件の中に筋肉の伸縮作用は極めて重要であり、足や足裏の 筋肉が第２の心臓といわれているのもそのためである。

【０００３】 従来から、足の裏の刺激には、人手による押圧やマッサージ、電動機など機械 的要素などによる押圧するもの、竹踏み用具、さらには靴の敷皮やサンダルの上 面等に多数の突起を設けて歩行時にこの突起にて足裏を押圧することが行われて いる。このように、足裏に刺激を与えて指圧効果を与える健康用具が多く市販さ れている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記従来の中敷やサンダルに設けられた多数の突起は足裏を押 圧することにより、それなりの指圧効果が得られるものの、突起部が堅く長時間 の使用は困難であった。足裏に対するクッション性により衝撃を緩和し、または 足裏に空気流を生じさせて、蒸れを防止する等の考慮はなされていなかった。

【０００５】 よって本考案は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、足裏の指圧 効果とクッション性及び蒸れを防止することができる足裏指圧用健康用具の提供 を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案に係る請求項１の足裏指圧用健康用具は、上 面が開口した略半球型カップの開口部周縁を内側に湾曲形成させて土手部を形成 すると共に該カップ内底面中央部に前記開口縁より低い高さの突起部を突設させ て、前記開口部周縁の内側と前記突起部の周囲に空気溜まりを設けてエアカップ とし、該エアカップを上向きにして前記エアカップの前記土手部周縁にクッショ ン性部材で放射状に傾斜するスカート部を張設してなり、履物の表面で、少なく とも足裏の土踏まずに相当する部位又は踵に相当する部位に前記エアカップの開 口部を上向けにして貼着したことを特徴とする。

【０００７】 本発明において、前記エアカップ及びスカート部が、ゴム、プラスチック等の 弾性材料で一体成形されている。

【０００８】 また、前記エアカップが、ゴム、プラスチック等の弾性材料から成ることを特 徴とする。

【０００９】 また、前記スカート部が、ウレタン系のクッション部材から成ることを特徴と する。

【００１０】 本考案によれば、弾性部材から成るエアカップの開口部周縁が足裏にて押しつ ぶされて弾性変形すると、スカート部も同様に変形することになり、その弾性力 とクッション性にて、足首、膝、股関節、踵となとの衝撃が緩和される。

【００１１】 特に、体重による押圧力で、開口部周縁が大きく押しつぶされると、エアカッ プ内の突起部の上端部が開口部周縁から上方に突出することになり、その上端部 にて足裏、踵が局部的に押圧され、その刺激にて指圧効果が得られる。突起部は やや大きく形成され、かつその先端部にＲが付けられているので、土踏まずや踵 を広い面で押圧することができる。

【００１２】 また、エアカップが、変形及び復元を繰り返す度にカップ内の空気溜まりに空 気が出入りすることにより、足裏に気流現象が発生し、靴内の蒸れを防止するこ とが可能となる。

【００１３】 さらに、エアカップとスカート部を同一の弾性材料で一体形成すると、素材の もつ弾性力、クッション性で、肌に優しく、弾性に優れ、足裏の土踏まず、踵を 好適に指圧することができる。また、エアカップを弾性材料で、スカート部を、 クッション部材で一体に形成しても、弾性材料とクッション部材の両方のクッシ ョンにより、上記同様、肌に柔らかく、弾性力、クッション性が優れた好適な指 圧効果が得られる。

【００１４】 さらにまた、足裏指圧用健康用具は底面に接着層を形成したことにより、履物 の中敷やサンダル等の上面における足裏の大きさや形状に対応した適切な位置の 任意に貼設することが可能となる。

【００１５】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。 図１は本考案の実施の一例を示す断面図、図２は図１の斜視図、図３〜図４は 本考案の作動を示す断面説明図、図５〜図６は本考案を土踏まずに用いた例を示 す説明図、図７〜図８は本考案を踵と土踏まずの両方に用いた例を示す説明図で ある。

【００１６】 本考案の足裏指圧用健康具１は、図１に示すように、弾性に富んだ材料で一体 に構成されるエアカップ２と、このエアカップ２の外周面に張設されるスカート 部３から構成される。エアカップ２とスカート部３は同質の弾性材料で一体に構 成することが好適である。また、弾性部材のエアカップ２の外周面に、クッショ ン部材のスカート部３を接合して一体に形成してもよい。

【００１７】 この考案で使用するエアカップ２は、図１に示すように、上面が開口した略半 球型カップの開口部周縁４を内側に湾曲形成させて土手部５を形成する。このカ ップ１内の底面中央部に前記開口縁より低い高さでやや幅ひろで先端にＲが付い た突起部５が突設させている。開口部周縁２の内側と突起部６の周囲に空気溜ま り７が形成される。エアカップ２内部の底面中央の突起部５は、開口部周縁４よ り低い高さ、即ちカップ深さの略１／２〜１／４、好ましくは１／３程度の高さ の突起部５を突設したものである。

【００１８】 また、スカート部３は、図１及び図２に示すように、エアカップ２をその開口 部周縁４を上向けて配置し、土手部５の周縁からクッション部材を放射状に傾斜 させて延出したもので、ゆるやかな円錐状を形成している。このスカート部３は エアカップ２と一体に形成しても良いし、その外周面に密接して一体に接合した ものでもよい。

【００１９】 本考案の足裏指圧用健康具１を構成する素材は、押圧に耐えることができるも ので、復元性にとんだもので、例えばゴム、プラスチック等の弾性材料の一体成 形であることが好ましい。また、エアカップ２をゴム、プラスチック等の弾性材 料の一体成形にし、スカート部３をウレタン系のクッション部材で形成し両者を 接合手段で一体にしたものでもよい。また、足裏指圧用健康具１の大きさは、配 置する場所に適合するように、円形、楕円形或いは多角形径に構成することもで きる。さらに径を異にする数種類のものを用意し、土踏まず或いは踵に相当する 位置にそれぞれの底面に接着層７を介して形成する。また、固さや強度も土踏ま ず或いは踵の目的に応じて素材の強度を変えることができる。

【００２０】 また、本考案の足裏指圧用健康用具１は、一体化されたエアカップ３とスカー ト部３の底面には、接着層７が設けられている。足の形状や大きさに対応して靴 １０内部の底面、又は中敷９の上面、あるいはサンダルやスリッパ等の上面にお ける適切な位置に貼着することができる。

【００２１】 次に、本考案の健康用具の作用を図３〜図４を参照して説明する。 本考案の足裏指圧用健康用具は、図１に示すように、上方から押圧力が作用し ていない状態ではエアカップ２もスカート部３も原形を保っており、空気溜まり ７には空気が充満している。このエアカップ２の土手部５の上方から人間の自重 による押圧力が作用すると、図３に示すように、開口縁２、土手部５及び土手部 周囲のスカート部３は押しつぶされて変形し、空気溜まり６の空気（矢印）が押 し出され、同時に突起部６の上端６ａが、開口部周縁４から上方に突出する。

【００２２】 また、押圧力が解除されると、図４に示すように、エアカップ２とスカート部 ３は弾性力にて原形に復元し、空気溜まり７に空気（矢印）が吸入される。この 作用が反復され、空気が流通仕手、湿気が防止される。

【００２３】 次に、本考案の足裏指圧用健康用具の使用例について説明する。

【００２４】 図５及び図６は、本考案の足裏指圧用健康用具１を土踏まずに使用した例を示 すものである。図５に示すように、本考案の健康用具１を靴１０に使用する中敷 ９の土踏まず部位に相当する位置に接着層７を介して貼着する。図６に示すよう に、中敷９を靴１０に設置して人体１１の足を挿着すると健康用具１が土踏まず に当接する。健康用具１のエアカップ２が、歩行時に土踏まずを、柔らかくかつ 軽く刺激すると共に、空気の流通が繰り返され、湿気を防止する。なお、足裏指 圧用健康用具１のエアカップ２は土踏まずの凹形状に対応して高さの異なるもの を用いてもよい。この場合、エアカップ２の外周面にスカート部３に接合してい るので、スカート部３とエアカップ２の変形とによるクッションにて土踏まずに 対してソフトタッチすることが可能である。さらに歩行の度に指圧効果が得られ ると同時に足裏に空気流を生じさせることができる。

【００２５】 次に、本考案の健康用具１を、中敷９の踵の部位と土踏まずの部位に接着層７ を介して貼着し、靴１０に挿着した例を図７〜図８を参照して説明する。この場 合は、上記土踏まずに加えて、歩行の度に踵にて踏みつけられて土手部４が押圧 され、開口部周縁３が変形及び復元を繰り返すことによりクッション性が得られ ると共に突起部５の上端５ａがかがとを押圧することによりその刺激にて指圧効 果が得られる。同時にエアカップ２内の空気溜まり７の空気が出入りすることに より、足裏に空気流を生じさせることができる。

【００２６】

【考案の効果】

本考案によれば、靴やサンダル等の内底面に足裏指圧用健康用具を貼着するこ とにより、エアカップとクッション材の弾性変形にて足裏に快適なクッション性 が得られ、歩行の度に突起部にて足裏が押圧されることにより、指圧効果が得ら れる。また、エアカップの変形及び復元を繰り返すことにより足裏に空気流を生 じさせ、靴内部の蒸れを防止することが可能となる。

【００２７】 また、足裏指圧用健康用具は、履物の底面に接着層で貼着するので、靴、サン ダル等の面における適切な部位に貼着することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の一例を示す断面図。

【図２】図１の斜視図。

【図３】本考案の作動を示す断面説明図。

【図４】本考案の作動を示す断面説明図。

【図５】本考案を中敷の土踏まず部位に用いた例を示す
説明図。

【図６】本考案を靴の土踏まず部位に用いた例を示す説
明図

【図７】本考案を中敷の踵と土踏まずの両方に用いた例
を示す説明図

【図８】本考案を靴の踵と土踏まずの両方に用いた例を
示す説明図

【符号の説明】

２…エアカップ ３…スカート部 ４…開口部周縁 ５…土手部 ６…突起部 ６ａ…上端部 ７…空気溜まり ８…接着層

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上面が開口した略半球型カップの開口部
   周縁を内側に湾曲形成させて土手部を形成すると共に該
   カップ内底面中央部に前記開口部周縁より低い高さの突
   起部を突設させて、前記開口部周縁の内側と前記突起部
   の周囲に空気溜まりを設けてエアカップとし、該エアカ
   ップを上向きにして前記エアカップの前記土手部周縁か
   らクッション性部材を放射状に傾斜させたスカート部を
   張設してなり、 履物の表面で、少なくとも足裏の土踏まずに相当する部
   位又は踵に相当する部位に前記エアカップの開口部を上
   向けにして貼着したことを特徴とする足裏指圧用健康用
   具。
2. 【請求項２】 前記エアカップ及びスカート部が、ゴ
   ム、プラスチック等の弾性材料で一体成形されているこ
   とを特徴とする請求項１記載の足裏指圧用健康用具。
3. 【請求項３】 前記エアカップが、ゴム、プラスチック
   等の弾性材料から成ることを特徴とする請求項１記載の
   足裏指圧用健康用具。
4. 【請求項４】 前記スカート部が、ウレタン系のクッシ
   ョン部材から成ることを特徴とする請求項１又は３記載
   の足裏指圧用健康用具。