JP4315279B2 - 消防用設備の開閉弁装置及びその制御弁 - Google Patents

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Description

この発明は、プラント防災設備等の消防用設備の開閉弁装置及びその制御弁に関するものである。
従来のプラント防災設備の開閉弁装置は、一次側配管と二次側配管とを接続する弁本体と、この弁本体の連通口を開閉する弁主体と、この弁主体の下方であって二次流路を介して対向するピストン室と、このピストン室内に配設され、前記弁主体より受圧面積の大きい制御ピストンと、この制御ピストンと前記弁主体とを連結するステムと、前記制御ピストンの下方に位置し加圧されることによって弁主体を開弁方向上方に動かすピストン室の加圧室と、この加圧室と前記一次側配管とを連通せしめる起動弁付導圧管と、から構成されている。
そして、火災発生時において、起動弁を開いて一次側配管内の消火水を加圧室に供給すると、制御ピストンが加圧室内の水圧により上方すなわち弁主体の方向に移動するので、ステムおよび弁主体も上方に移動し、弁主体が開弁する。そうすると、弁主体の連通口が開くので、一次側配管の消火水が二次側配管へと流れ込み、管路を経て放水砲から放出される。
従来の技術では、起動弁を開いて加圧室に消火水を供給すると、弁主体が急激に弁座から離れて一気に全開にまで至ってしまう。そのため、一次側配管内の高圧消火水が、充水されていない二次側配管内を高速で圧送されることになる。この消火水は管路を経て、放水砲から放射される時ノズル口でその流れが急激に絞られると、極めて大きな衝撃がノズルや配管設備にかかる。これが、所謂ウォーターハンマ現象といわれるものである。
また、ウォーターハンマ現象は二次側管路の設備条件によりその発生は様々だが、一般に開弁時の流量を緩やかに立ち上げればウォーターハンマは避けられる。しかし、火災時の初期消火は重要で、放水を出来るだけ早急にしたいという要求もある。この両方の条件を折衷させたウォーターハンマ防止用の開閉弁装置の構造というものは、管路全体の形状設備条件やポンプ設備容量によって異なり、一律の固定構造では対応できない。
そこで、このウオータハンマを防止するため、次の様な開閉弁装置が用いられている(例えば、特許文献1参照)。即ち、
一次側配管と二次側配管とを接続する弁本体と、この弁本体の連通口を開閉する弁主体と、この弁主体と流路を介して対向するピストン室と、このピストン室内に配設され、前記弁主体より受圧面積の大きい制御ピストンと、この制御ピストンと前記弁主体とを連結するステムと、前記制御ピストンに隣接し加圧されることによって前記ステムを介して前記弁主体を開弁方向に動かす前記ピストン室の加圧室と、この加圧室と前記一次側配管とを連通せしめる導圧管と、前記二次側配管の充水を検知する充水検知手段とを有する開閉弁装置において、前記二次側配管に充水される過程で前記ステムの動きに連動して前記加圧室への給水を減少制御し前記弁主体を半開維持状態にする半開維持手段と、前記充水検知手段の充水検知によって前記制御ピストンが前記弁主体の全開方向へ移動すべく前記加圧室の給排水を制御する再開弁手段とを設けたことを特徴とする開閉弁装置。
特開2002−13663号公報(特許請求の範囲 請求項1)
従来例の開閉弁装置は、ウオーターハンマを防止することができるが、構造が複雑である、という問題がある。
この発明は、上記事情に鑑み、簡単な構造によりウオ−ターハンマを防止することを目的とする。
この発明は、弁座部を有する給水筒と、該弁座部が臨む弁室と、該弁室に連通する連結部と、該弁室に連続するピストン筒とを備えた調整流路と、該ピストン筒に挿着され、前記弁座部と対向する弁ピストンと、前記ピストン筒に可変オイル室を介して挿着された連動ピストンと、該連動ピストンの受圧部を押圧する加圧部材と、前記可変オイル室とオリヒスを介して連通するリザーバ室と、を備えていることを特徴とする。
この発明は、弁座部を有する給水筒と、該弁座部が臨む弁室と、該弁室に連通する連結部と、該弁室に連続するピストン筒とを備えた調整流路と、該ピストン筒に挿着され、前記弁座部と対向する弁ピストンと、前記ピストン筒に可変オイル室を介して挿着された連動ピストンと、該連動ピストンの受圧部を押圧する加圧部材と、前記可変オイル室と通口を介して連通するリザーバ室と、該リザーバ室に設けた下ピストンにより仕切られたばね室と、該ばね室に設けた上ピストンにより仕切られた、接続口を有する流体室と、前記上ピストンにステムを介して連結され、前記通口を開閉する弁体と、を備えていることを特徴とする。
この発明は、一次側配管と二次側配管とを接続する弁本体と、この弁本体の連通口を開閉する弁主体と、この弁主体と流路を介して対向するピストン室と、このピストン室内に配設され、前記弁主体に連結されているピストンと、該ピストン室に設けられ、調整流路の連結部に連通する加圧室と、前記連結部に連通する調整流路の弁室に連続するピストン筒に挿着された弁ピストンと、該ピストン筒に挿着され、可変オイル室を介して前記弁ピストンに対向する連動ピストンと、前記可変オイル室とオリヒスを介して連通するリザーバ室と、該連動ピストンの受圧部に当接し、前記ピストン室のピストンと連動するリフトと、前記一次側配管に連通し、前記弁ピストンと対向し前記弁室に臨む弁座部を有する調整流路の給水筒と、を備えていることを特徴とする。
この発明は、一次側配管と二次側配管とを接続する弁本体と、この弁本体の連通口を開閉する弁主体と、この弁主体と流路を介して対向するピストン室と、このピストン室内に配設され、前記弁主体に連結されているピストンと、該ピストン室に設けられ、調整流路の連結部に連通する加圧室と、前記連結部に連通する調整流路の弁室に連続するピストン筒に挿着された弁ピストンと、該ピストン筒に挿着され、可変オイル室を介して前記弁ピストンに対向する連動ピストンと、前記可変オイル室と通口を介して連通するリザーバ室と、該リザーバ室に設けた下ピストンにより仕切られたばね室と、該ばね室に設けた上ピストンにより仕切られ、二次側配管に連通する流体室と、前記上ピストンにステムを介して連結され、前記通口を開閉する弁体と、前記連動ピストンの受圧部に当接し、前記ピストン室のピストンと連動するリフトと、前記一次側配管に連通し、前記弁ピストンと対向し前記弁室に臨む弁座部を有する調整流路の給水筒と、を備えていることを特徴とする。
この発明は、以上のように構成したので、ウオーターハンマを防止することが出来る。又、従来例に比べ、構造を簡単にすることが出来る。
この発明の実施形態1を図1〜図3により説明する。
開閉弁本体1は、一次側配管20と二次側配管30との間に接続されている。この開閉弁本体1のケーシング40は、この一次側配管20が連通する一次流路2と、二次側配管30が連通する二次流路3と、前記一次流路2に隣接するピストン室10と、を備えている。
開閉弁本体1には、一次流路2と二次流路3を連通せしめる連通口4が形成されている。この連通口4の上縁部には、弁主体5が着座する弁座6が形成されている。この弁主体5の上面には、ばね11aとリフト7の基端が固定されているが、このリフト7はピストン室10を貫通し、その先端7aは、ピストン室10から突出している。このばね11aはリフト7を抱える形で、その先端はピストン室10の天板に圧接し、弁主体5を閉弁方向に付勢している。
ピストン室10には、弁主体5に連結されたピストン11が嵌着されている。ピストン室10は、このピストン11により下方を加圧室13、上方を減圧室14に仕切られている。
加圧室13は、第1パイプ21を介して調圧パイロット弁22の二次室23に連通している。この二次室23の上部には、ダイヤフラム25を備えたフラム室26が設けられている。このフラム室26は、第2パイプ27を介して二次側配管30に接続されている。
ダイヤフラム25の下面には、フラム室26と二次室23との間の壁に設けたステム孔26aに挿通し、二次室23を貫通するステム39が設けられ、該ステム39の先端部には、弁座32に離接する弁体34が設けられている。ダイヤフラム25の上面には、ばね35が設けられているが、このばね35は、ダイヤフラム25を弁体34側に、かつ、この弁体34の開弁側に付勢している。
二次室23の下部には、一次室38が設けられ、この一次室38は、調整流路41、第3パイプ42を介して一次流路2に連通している。この第3パイプ42には、図示しない中央制御盤により制御される常時閉の起動弁44が設けられている。なお、前記ステム孔26aは、二次室23の圧力水をフラム室2へ逃がすオリヒスの機能も備わっている。
調整流路41は、弁座部46を有し第3パイプ42に接続する給水筒48と、前記弁座部46が臨む弁室53aと、ピストン50,51を収容し前記弁室53aに連続するピストン筒53と、給水筒48に弁座部46を介して連通する連結部52と、を備えている。
ピストン筒53には、弁座部46に対向する弁ピストン50と、該ピストン50と可変オイル室55を介して対向する連動ピストン51と、が挿着されている。
該弁ピストン50の外端部には、前記弁座部46に対向する弁部50aが設けられ、又、連動ピストン51の外先端部は、ガイド傾斜面51aとなっている。このガイド傾斜面51aは、ピストン筒53から突出し、リフト7の先端7aに対向当接し、リフト7により押圧される受圧部をなしている。なお、リフト7はこの受圧部を押圧する加圧部である。
前記オイル室55は、両ピストン50,51に挟まれており、前記両ピストンの間隔の変化に対応してその容積が変化する。
このオイル室55には、オイルOが収納されているが、オイルの代わりに、他の非圧縮性液体、例えば、水、を用いてもよい。
可変オイル室55は、オリヒス56を介してリザーバ室57に連通している。このリザーバ室57には、ピストン板58が挿着されているが、このピストン板58は、スプリング室のスプリング59により可変オイル室55側に付勢されている。
次に、本実施の形態の作動について説明する。
通常状態では、図1に示すように、弁主体5は着座し、一次側配管20、一次流路2は充水され、二次側配管30、二次流路3は空(空気A)である。又、起動弁44は閉じており、又、調圧パイロット弁22は、開いている。当初可変オイル室55内のオイルOの量は、リザーバ室57のそれよりも多くしているが、いずれでも良い。
火災時に図示しない中央制御盤から起動弁44が開弁信号を受信すると、モータMが回動し、起動弁44が開弁する。そうすると、一次側配管20の消火用水Wが第3パイプ42を通って調整流路41に入り、当初弁部50aが弁座部46から充分に離れていて、弁ピストン50を可変オイル室55側に押圧するが、連動ピストン51のガイド傾斜面51aは、リフト7の先端7aに圧接し、弁主体が着座しているので、該ピストン51は摺動することはない。
この時、調圧パイロット弁22の弁体34は、開いているので、調整流路41内の消火用水Wは、連結部5を介して一次室38を通り二次室23に流入する。二次室23に流入した消火用水Wは、矢印A23に示すように、第1パイプ21を通りピストン室10の加圧室13に流入し、ピストン11を押圧する。
そうすると、ばね11aに抗してピストン11が上昇するので、弁主体5は、弁座6から離れ開弁する。そのため、一次流路2内の消火用水Wは、連通口4を通り二次流路3に流れ、二次側配管30内の空気Aを押しながら流れる。
この時、ピストン11と連動するリフト7も上昇するので、該リフトの先端7aが連動ピストン51のガイド傾斜面51aを押圧する。そのため、該ピストン51は、可変オイル室55側に摺動し、オイルOを介して該オイル室55を押圧する。
前記オイル室55内のオイルOは、圧迫されてオリヒス56からリザーバ室57に流出しようとするが、オリヒス56が小孔なので、急速に流出することは出来ない。そのため、該オイル室55の容積の変化、即ち、オイル室55の変形は、急激にはなされないので、弁ピストン50は、給水筒48に向って摺動し、図2に示すように、弁部50aが弁座部46に近接し、調整流路41は、閉弁状態に近くなる。
この状態では、ピストン室10の加圧室13にほとんど給水されないので、弁主体5の上昇は、ほぼ停止し、半開状態となる。そのため、一次流路2から二次流路3に流入する消火用水Wの流量が規制されるので、ウオーターハンマ現象は、軽減される。弁部50aが弁座部46に着座しないのは、弁座部46と弁部50aの間の隙間からの給水が、連結部52,一次室38、二次室23及び第1パイプ21を介して加圧室13に至るだけでなく、連結部52,一次室38、二次室23、ステム孔26a、フラム室26及び第2パイプ27を介して常に二次側配管30にも排出されるからである。
上記弁主体5の半開状態において、可変オイル室55内の圧迫されたオイルOは、オリヒス56から少量づつリザーバ室57に流出するので、リザーバ室57のオイル量が、次第に増加する。
そして、概略所定時間経過すると、前記オイル室55内のほぼ所定のオイル量は、リザーバ室57に移動するので、前記オイル室55は変形し、両ピストン50,51の間隔(幅)が短くなる。そのため、給水筒48内の消火用水Wにより押圧されている、弁ピストン50がオイル室55側に摺動し、弁部50aは、弁座部46から離れるので、調整流路41は、流路が確保された状態となる。
弁主体5の半開状態は、調整流路41のしぼられている状態から充分に確保される状態まで続き、その間弁主体5の半開状態がほぼ維持される。このため、この間における一次流路2から二次流路3への消火用水Wの流量は、ウオータ−ハンマが発生しない程度に制限される。
調整流路41が開弁状態になると、給水筒48内の消火用水Wは、一次室38、二次室23、第1パイプ21を通って加圧室13に流入する。
そうすると、ピストン11は、上昇するので、弁主体5の開度が大きくなるが、リフト7の先端7aは、ピストン51のガイド傾斜面51aを押圧しながら上昇する。
すると、前記起動時と同様に、連動ピストン51は可変オイル室55側に摺動し、オイルOを介して該オイル室55を押圧する。オイル室55の更なる短縮変形は急激にはなされず、弁ピストン50は給水筒48に向かって摺動するが、既に可変オイル室55(両ピストン50,51の間隔)は十分に短く、弁部50aが弁座部46から十分に離れている場合は、ピストン11はそのまま上昇し続ける。弁部50aが弁座部46から十分に離れていない場合は、ピストン11は、弁部50aの弁座部46における開度とピストン11の上昇速度が比例的に動いて、オイル室55の短縮変形も相まって、ピストン11は多少遅くなりながらも上昇し続ける。そして更に、ピストン11が上昇すると、リフト7は該ピストン51の先端51bを通り越して上昇するので、該先端51bは、リフト7の内側面7bに圧接する。この状態では、弁主体5は、全開可能な状態となる。
この時、ピストン51は、摺動し、オイルOを介して弁ピストン50を押圧するが、図3に示すように、前記オイル室55の幅は狭くなっているので、弁ピストン50の弁部50aが、弁座部46に大きく近づく接近することはない。そのため、調整流路41は、開弁状態を維持する。
この状態において、二次側配管30内が充水されると、二次流路3内の消火用水Wが第2パイプ27を介してフラム室26に流入する。そうすると、フラム室26の圧力が高まり、ばね35が縮まり、ダイヤフラム25が変位するので、弁体34も変位し開度が小さくなる。この後、二次側配管30内の圧力に応じたダイヤフラム25の変位に伴う、弁体34の変位により、二次室23から加圧室13に供給される水量が変化し、ピストン11が摺動調整される。そのため、弁主体5の開閉度が変化調整され、二次側配管30は調圧パイロット弁22で設定された規定放水圧に保たれる。
次に、開閉弁本体1の閉弁時の作動について説明する。
消火が済んで図示しない中央制御盤から起動弁44が閉弁信号を受信すると、モータMが回動し起動弁44が閉弁する。そうすると、一次側配管20の消火用水Wの調整流路41への供給が絶たれるので、今まで一次側配管20の一次圧により圧迫されてリザーバ室57に移動させられていたオイルOが、スプリング59によりピストン板58を介して押され、リザーバ室57から可動オイル室55に戻される。
すると、オイル室55は変形し両ピストン50,51の間隔が拡げられる。それと同時に、加圧室13に一次圧にて加圧供給されていた消火用水Wも絶たれて、加圧室13は減圧するので、ばね11aの力が加圧室13内の圧力に抗してピストン11を閉弁方向に移動させる。この時、加圧室13内の消火用水Wは、第1パイプ21、二次室23、ステム孔26a、フラム室26及び第2パイプ27を介して二次側配管30に排水される。
こうして開閉弁本体1が全閉し、リフト7が下がり、二次側配管30内の二次圧が無くなると、フラム室26が無圧になり弁体34が全開して全て復旧する。
なお、ピストン51のガイド傾斜面51aがリフト7の先端7aに当接してある必要はなく、ピストン51が外方へ突出しピストン51がピストン筒53から抜け落ちない位置でリフト7の先端7aがガイド傾斜面51aに当接するようになっていればよい。
この発明の実施の形態2を図4〜図6により説明するが、図1〜図3と同一図面符号は、その名称も機能も同一である。
この実施の形態と前記実施の形態との相違点は、次の通りである。
即ち、可変オイル室55は、通口61を介してリザーバ室57に連通している。このリザーバ室57は、下ピストン63によりばね室65と仕切られており、又、該ばね室65は、上ピストン67により接続口68aを介して二次側配管30に連通する流体室68と仕切られている。
前記通口61は、弁座62に接離する弁体70により開閉される。この弁体70の裏面には、下ピストン63を貫通するステム71の後端が固定され、その先端は、上ピストン67の裏面に固定されている。即ち、弁体70は、上ピストン67にステム71を介して連結されている。ばね室65内には、ばね72が設けられているが、このばね72は、前記両ピストン63,67を互いに離れる方向、即ち、ピストン63が動かなければ弁体70の閉弁方向、に付勢している。なお、下ピストン73は、リザーバ室57のオイルOの量によって上下する。前記流体室68は、接続口68a及び第4パイプ75を介して第2パイプ27に連通している。
この実施の形態では、起動弁44を開けると、一次流路2内の消火用水Wがピストン室10の加圧室13に入り、ピストン11をばね11aなどに抗して押し上げるので、弁主体5が開弁する。
二次側配管30は、充水されていないため、流体室68には、消火用水Wが流入しないので、上ピストン67は変位しない。又、弁体70は、着座の状態を維持するので、可変オイル室55は密封状態となり、容積変化することはない。この時、ピストン11に連動するリフト7が上昇し、受圧部51aに当接することで連動ピストン51が可変オイル室55側に押圧される。すると、オイルOを介して弁ピストン50は摺動し、弁部50aが弁座部46に接近するので、図5に示すように、調整流路41はほとんど閉弁状態となるが、この状態では、加圧室13に給水されないため、弁主体5は半開状態を維持する。
二次側配管30に充水されると、その消火用水Wは、第2パイプ27、第4パイプ75を介して流体室68に流入する。そうすると、上ピストン67は下降するので、弁体70は、弁座62から離れ開弁する。そのため、可変オイル室55内のオイルOは、リザーバ室57に流入するので、図6に示すように、該オイル室55は、容積変化し、前記両ピストン50,51間が短くなる。そうすると、弁ピストン50の弁部50aは、弁座部46から離れ調整流路41は、開度を増し、その状態を維持するとともに、弁主体5は全開状態となる。主弁体5を閉める場合は、起動弁44を閉めると、一次流路2内の消火用水Wの流入が絶たれ、加圧室13が減圧するので、ばね11aにより弁主体5が閉弁方向に押し下げられ、加圧室13内の消火用水Wは、第1パイプ21、ステム孔26a、第2パイプ27を介して二次側配管30に排出される。弁主体5が下がるので、二次側配管の圧力も下がり、流体室68内の消火用水Wも降圧し、かつ、ばね72により上ピストン67が上昇することで排出され、リザーバ室57内のオイルOがばね72により下ピストン63が下降することで可変オイル室55に移動する。可変オイル室55にオイルOが全て戻ると両ピストン50,51の間隔は元の幅に広がる。ばね11aにより弁主体5が全閉すると、二次側配管30の圧力は無くなり、フラム室26が無圧になるので弁体34が開弁し全て復旧する。
なお、前記弁体70にオリヒスを形成すると、復旧時オイルOの可変オイル室55への移動の途中で弁体70が閉止してしまった場合でも、オイルOはこのオリヒスを通り移動完了できるので望ましい。
以上から明らかなように、この実施の形態では、弁主体5の開弁開始時には、概略所定時間半開状態を維持し、その後二次側配管が充水されると、自動的に前記半開状態より大きな開度の調圧状態となるものである。
この発明の実施の形態は、上記に限定されるものではなく、例えば、加圧開型一斉開放弁の代わりに、減圧開型一斉開放弁を用いても良い。
なお、上記の実施の形態において、主弁体の半開状態を維持する概略の所定時間の調整については、たとえば実施の形態1においてオリヒス56の代わりに可変オイル室55とリザーバ室57の間にニードル弁を介した管路を接続すれば、このニードル弁の調整で概略の所定時間が調整可能となる。
また、たとえば実施の形態1または2においては、弁部50aと弁座部46との間隔やガイド傾斜面51aとリフト7の先端7aとの間隔を調整することにより、あるいはガイド傾斜面の傾斜角度を変えることにより概略の所定時間が調整可能となる。こうすることにより、ウォータハンマの軽減程度や放水の早急程度を調整できる。
更に、この主弁体の半開状態の所定時間を調整することにより、二次側配管の予告放水開始の際にウォータハンマによるノズルからの突然の瞬間的な噴出現象を軽減することができる。ノズルが自動車の走行するトンネル内に設けられた水噴霧ノズルである場合、このような突然の噴出放水を避けることにより、ドライバーを惑わすことがなくなる。したがって、この発明の制御弁により、放水開始が小さな散水で始まりドライバーに本格放水を予告するような形が可能となり、その後は、調圧パイロット弁により所定圧での本格放水がなされる。
本発明の実施の形態1を示す概略図である。 図1の他の状態を示す概略図で、半開状態を示す図である。 図1の更に他の状態を示す概略図で、全開状態を示す図である。 本発明の実施の形態2を示す概略図である。 図4の他の状態を示す概略図で、半開状態を示す図である。 図4の更に他の状態を示す概略図で、全開状態を示す図である。
符号の説明
1 開閉弁本体
2 一次流路
3 二次流路
4 連通口
5 弁主体
6 弁座
7 リフト
11 ピストン
13 加圧室
20 一次側配管
30 二次側配管
41 調整流路
44 起動弁

Claims (4)

  1. 弁座部を有する給水筒と、該弁座部が臨む弁室と、該弁室に連通する連結部と、該弁室に連続するピストン筒とを備えた調整流路と、
    該ピストン筒に挿着され、前記弁座部と対向する弁ピストンと、
    前記ピストン筒に可変オイル室を介して挿着された連動ピストンと、
    該連動ピストンの受圧部を押圧する加圧部材と、
    前記可変オイル室とオリヒスを介して連通するリザーバ室と、
    を備えていることを特徴とする消防用設備の制御弁。
  2. 弁座部を有する給水筒と、該弁座部が臨む弁室と、該弁室に連通する連結部と、該弁室に連続するピストン筒とを備えた調整流路と、
    該ピストン筒に挿着され、前記弁座部と対向する弁ピストンと、
    前記ピストン筒に可変オイル室を介して挿着された連動ピストンと、
    該連動ピストンの受圧部を押圧する加圧部材と、
    前記可変オイル室と通口を介して連通するリザーバ室と、
    該リザーバ室に設けた下ピストンにより仕切られたばね室と、
    該ばね室に設けた上ピストンにより仕切られた、接続口を有する流体室と、
    前記上ピストンにステムを介して連結され、前記通口を開閉する弁体と、
    を備えていることを特徴とする消防用設備の制御弁。
  3. 一次側配管と二次側配管とを接続する弁本体と、
    この弁本体の連通口を開閉する弁主体と、
    この弁主体と流路を介して対向するピストン室と、
    このピストン室内に配設され、前記弁主体に連結されているピストンと、
    該ピストン室に設けられ、調整流路の連結部に連通する加圧室と、
    前記連結部に連通する調整流路の弁室に連続するピストン筒に挿着された弁ピストンと、
    該ピストン筒に挿着され、可変オイル室を介して前記弁ピストンに対向する連動ピストンと、
    前記可変オイル室とオリヒスを介して連通するリザーバ室と、
    該連動ピストンの受圧部に当接し、前記ピストン室のピストンと連動するリフトと、
    前記一次側配管に連通し、前記弁ピストンと対向し前記弁室に臨む弁座部を有する調整流路の給水筒と、
    を備えていることを特徴とする消防用設備の開閉弁装置。
  4. 一次側配管と二次側配管とを接続する弁本体と、
    この弁本体の連通口を開閉する弁主体と、
    この弁主体と流路を介して対向するピストン室と、
    このピストン室内に配設され、前記弁主体に連結されているピストンと、
    該ピストン室に設けられ、調整流路の連結部に連通する加圧室と、
    前記連結部に連通する調整流路の弁室に連続するピストン筒に挿着された弁ピストンと、
    該ピストン筒に挿着され、可変オイル室を介して前記弁ピストンに対向する連動ピストンと、
    前記可変オイル室と通口を介して連通するリザーバ室と、
    該リザーバ室に設けた下ピストンにより仕切られたばね室と、
    該ばね室に設けた上ピストンにより仕切られ、二次側配管に連通する流体室と、
    前記上ピストンにステムを介して連結され、前記通口を開閉する弁体と、
    前記連動ピストンの受圧部に当接し、前記ピストン室のピストンと連動するリフトと、
    前記一次側配管に連通し、前記弁ピストンと対向し前記弁室に臨む弁座部を有する調整流路の給水筒と、
    を備えていることを特徴とする消防用設備の開閉弁装置。
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